JP2002295972A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫を制御する制御基板を取付けた基板取
付具を収納する収納部を冷蔵庫本体の背面板に形成する
ことにより部品数及び組立工数の削減を図る。 【解決手段】 冷蔵庫本体１の背面板２Ａの所定位置に
Ｘ字状のスリット９を設け、このスリット９を対角線と
した方形状の面に制御基板５を取付けた基板取付具６を
収納する収納部７を折曲げにより形成し、この収納部の
裏側にスリット９を覆うようにアルミ箔１０を被着し、
収納部７の開口面に金属製のカバー８を被せるようにし
た構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に係わり、詳
しくは、冷蔵庫本体の背面側に制御基板を取付けた基板
取付具を収納するようにした収納部の構造に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】冷蔵庫を制御する電子部品等を取付けた
制御基板は例えば基板取付具に取付けて冷蔵庫本体の背
面側に形成された収納部に収納し、同収納部の開口面に
カバーを被着した構成になっている。図３、図４はその
一例を示したもので、図において、１１は冷蔵庫本体を
示している。この冷蔵庫本体１１は鋼板製の外箱１２と
合成樹脂製の内箱１３間に断熱材１４を発泡充填してで
きており、外箱１２の背面上部中央に設けられた収納部
１５に制御基板１６を取付けた基板取付具１７を収納固
定し、開口面にノイズ信号の出入りを防止する金属製の
カバー１８を被せるようになっていた。

【０００３】ところで、外箱１２の背面板１２Ａは板厚
が薄いため絞り加工を行うと皺が生じるため、背面板１
２Ａに収納部１５を一体形成することは殆ど不可能であ
った。そこで従来は図４に示すような制御基板１６を収
容固定した基板取付具１７を収納する鋼板製の箱体１９
を別途製作する一方、外箱１２の背面板１２Ａの所定位
置（上部中央）に前記箱体１９の取付けに必要な方形状
の開口部２０を形成するとともに、同開口部２０の周辺
に箱体１９側のフランジ１９ａに対応して一段絞り込ん
だ段差部１２ａを設け、また、この段差部１２ａと箱体
１９のフランジ１９ａの双方にネジ締めに用いる複数の
孔１２ｂ、１９ｂを設けた構成になっていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では基板取付具１７を収納する箱体１９を別途製作す
るようになっているため部品コストだけでなく、組立に
も余分な手間がかかる等の問題があった。したがって、
本発明においては、前記収納部の構成を背面板に一体形
成することにより簡略化した冷蔵庫を提供することを目
的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、外箱と内箱間に断熱
材を充填してなる冷蔵庫本体の背面板の所定位置にＸ字
状のスリットを設け、同スリットを対角線とした方形凹
状の絞り加工による収納部を形成し、同収納部に制御基
板を取付けた基板取付具を収納し、前記収納部の開口面
に、外部および内部で発生するノイズ成分を遮蔽する金
属製のカバーを被着するようにしてなる構成とする。

【０００６】また、前記スリットにアルミ箔を被着して
なる構成とする。

【０００７】また、前記収納部の開口部周辺に前記カバ
ーのフランジ部に対応した段差部を設けてなる構成とす
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
〜図２に基づいて説明する。図１の（Ａ）は冷蔵庫本体
の背面側を、（Ｂ）は本発明による収納部の要部構成を
断面図で、図２は本発明の要部構成部材を斜視図で示し
たものである。図において、１は鋼板製の外箱２と、合
成樹脂製の内箱３と、これら両者間に発泡充填された断
熱材４とからなる冷蔵庫本体である。外箱２の背面板２
Ａの上部中央には冷蔵庫を制御する電子部品等が配設さ
れた制御基板（プリント基板）５を取付けた合成樹脂か
らなる基板取付具６を収納する収納部７が設けられ、同
収納部７の開口面に、外部および内部で発生するノイズ
成分を遮蔽する金属製のカバー８を被着した構成になっ
ている。

【０００９】ところで、収納部７は外箱２の背面板２Ａ
に一体に形成されているが、背面板２Ａは従来例でも説
明したように絞り加工に耐える厚さではないので、本発
明においては図２の（Ａ）に示すように、先ず背面板２
Ａの所定位置にＸ字状のスリット９を形成するととも
に、図２の（Ｅ）に示すように形成されたカバー８のフ
ランジ部８ａの厚さにほぼ対応した絞り加工を施した
後、図２の（Ｂ）に示すように、スリット９を対角線と
した方形状の面に、図２の（Ｄ）に示すような枠状の内
部に制御基板５を取付けた基板取付具６を収納する収納
部７を折曲げ（絞り）により形成し、図２の（Ｃ）に破
線で示すように、スリット９（収納部７の裏側）にノイ
ズ成分を遮蔽するための帯状のアルミ箔１０を接着した
構成になっている。

【００１０】以上説明したように、背面板２Ａにスリッ
ト９を設けることにより、収納部７の絞り加工が可能と
なり、また、収納部７の開口部周辺にはカバー８のフラ
ンジ部８ａに対応した段差部２ａが形成される。なお、
この段差部２ａとカバー８のフランジ部８ａには両者を
ネジ締めにより固定する複数の孔２ｂ、８ｂが形成され
ている。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したような冷蔵庫であれば、制
御基板を取付けた基板取付具の収納部が冷蔵庫本体の背
面板に一体に形成されたことにより、収納部を構成する
部品数が減り、組立工数が減少するとともに、コストダ
ウンにも寄与する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明の実施の形態を示す冷蔵庫の後
部斜視図、（Ｂ）は同冷蔵庫の要部拡大断面図である。

【図２】本発明の収納部を構成する構成部材の斜視図で
ある。

【図３】（Ａ）は従来例を示す冷蔵庫の後部斜視図、
（Ｂ）は同冷蔵庫の要部拡大断面図である。

【図４】従来の収納部を構成する構成部材の斜視図であ
る。

【符号の説明】 １ 冷蔵庫本体 ２ 外箱 ２Ａ 背面板 ２ａ 段差部 ２ｂ 孔 ３ 内箱 ４ 断熱材 ５ 制御基板 ６ 基板取付具 ７ 収納部 ８ カバー ８ａ フランジ部 ８ｂ 孔 ９ スリット 10 アルミ箔

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外箱と内箱間に断熱材を充填してなる冷
   蔵庫本体の背面板の所定位置にＸ字状のスリットを設
   け、同スリットを対角線とした方形凹状の絞り加工によ
   る収納部を形成し、同収納部に制御基板を取付けた基板
   取付具を収納し、前記収納部の開口面に、外部および内
   部で発生するノイズ成分を遮蔽する金属製のカバーを被
   着するようにしてなることを特徴とする冷蔵庫。
2. 【請求項２】 前記スリットにアルミ箔を被着してなる
   請求項１記載の冷蔵庫。
3. 【請求項３】 前記収納部の開口部周辺に前記カバーの
   フランジ部に対応した段差部を設けてなる請求項１記載
   の冷蔵庫。