JP2002295616A - 遊星ローラ式変速装置 - Google Patents

遊星ローラ式変速装置

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JP2002295616A
JP2002295616A JP2001095292A JP2001095292A JP2002295616A JP 2002295616 A JP2002295616 A JP 2002295616A JP 2001095292 A JP2001095292 A JP 2001095292A JP 2001095292 A JP2001095292 A JP 2001095292A JP 2002295616 A JP2002295616 A JP 2002295616A
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JP
Japan
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planetary roller
sun shaft
fixed wheel
raceway surface
epicyclic
Prior art date
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Application number
JP2001095292A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kono
晶彦 河野
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減できる遊星ローラ式変速装置
を提供すること。 【解決手段】 ハウジング1内に装着固定した固定輪2
と、固定輪2の内側に同軸に配置した太陽軸3と、固定
輪2と太陽軸3との間に圧接状態で介在させた複数の遊
星ローラ4と、遊星ローラ4を回転自在に支持するキャ
リア5とを備えた遊星ローラ式変速装置において、上記
遊星ローラ4の軌道面4aを軸方向に断面円弧状とする
とともに、この遊星ローラ4の軌道面4aと圧接する上
記固定輪2および太陽軸3の各軌道面2a,3aを軸方
向に上記遊星ローラ4の円弧状軌道面4aと同一曲率か
僅かに大きい曲率の断面円弧状にて形成し、遊星ローラ
4の軌道面4aがその軸方向全長にわたり固定輪2およ
び太陽軸3の各軌道面2a,3aと接触するようにした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変速機として用
いられる遊星ローラ式変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊星ローラ式変速装置として図3
のものが知られている。このものは、ハウジング30内
に装着固定された固定輪31と、固定輪31の内側に同
軸に配置された太陽軸32と、固定輪31と太陽軸32
との間に圧接状態で介在させられた複数の遊星ローラ3
3と、遊星ローラ33が回転自在に支持されるキャリア
34とを備えている。
【0003】また、上記キャリア34は、入出力部材で
あり、軸体35と、この軸体35の一端に、円周数箇所
にピン37が植設された環状フランジ36とから形成さ
れ、上記ピン37により遊星ローラ33は針状ころ軸受
38を介して回転自在に支持される。
【0004】上記変速装置の動作としては、太陽軸32
を入力とした場合にはキャリア34から減速出力が、ま
た、キャリア34を入力とした場合には太陽軸32から
増速出力がそれぞれ得られる。この時、遊星ローラ式変
速装置においては、各部品のばらつき等に起因して、運
転中に太陽軸32がスキュー等によって軸方向に移動す
ることがあり、このとき、コンパクトな構造を採用して
いる場合には、太陽軸32が隣接配置されたキャリア3
4の軸体35に接触する可能性がある。太陽軸32とキ
ャリヤ34の軸体35が接触すると、その摩擦によりト
ルクの伝達効率が低下するばかりでなく、発熱により寿
命が低下するという問題がある。
【0005】そこで、太陽軸32とキャリア34の軸体
35の間の回転中心上に、1個のボール39が介在させ
られ、太陽軸32の軸方向への移動時にそのスラスト力
をボール39で受けることによって摩擦を低減させるよ
うにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、遊星ローラ式
変速装置においては、固定輪31、遊星ローラ33、太
陽軸32等の各部品の精度を向上させても限度があるた
め、必ず太陽軸32にスラスト力が発生することが避け
られない。このため、従来の遊星ローラ式変速装置で
は、太陽軸32とキャリヤ34の軸体35間のボール3
9を介装して、スラスト力を支承する構造が避けられ
ず、部品点数が増加するという問題があった。
【0007】この発明は、部品点数を削減しかつスラス
ト力の支承ができる遊星ローラ式変速装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、ハウジング内に装着固定した固定輪と、固定輪
の内側に同軸に配置した太陽軸と、固定輪と太陽軸との
間に圧接状態で介在させた複数の遊星ローラと、遊星ロ
ーラを回転自在に支持するキャリアとを備えた遊星ロー
ラ式変速装置において、上記遊星ローラの軌道面を軸方
向に断面円弧状とするとともに、この遊星ローラの軌道
面と圧接する上記固定輪および太陽軸の各軌道面を軸方
向に上記遊星ローラの円弧状軌道面と同一曲率か僅かに
大きい曲率の断面円弧状にて形成し、遊星ローラの軌道
面がその軸方向全長にわたり固定輪および太陽軸の各軌
道面と接触するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態について説明する。図1および図2はこの発明の遊
星ローラ変速装置の一実施形態である。ハウジング1内
の凹周段部10に装着固定された固定輪2と、固定輪2
の内側に同軸に配置された太陽軸3と、固定輪2と太陽
軸3の各軌道面2a,3a間に軌道面4aが圧接状態で
介在させられた複数の遊星ローラ4と、遊星ローラ4が
回転自在に支持されるキャリア5とを備え、ハウジング
1内にはグリースが封入され、上記固定輪2、遊星ロー
ラおよび太陽軸3の圧接部が潤滑されている。
【0010】また、上記キャリア5は、入出力部材であ
り、軸体6と、この軸体6の一端に、円周数箇所にピン
8が植設された環状フランジ7とから形成され、上記ピ
ン8により遊星ローラ4は玉軸受9を介して回転自在に
支持される。
【0011】さらに上記ハウジング1は内周面に周段部
10aが形成された一方分割部1aと周段部10aとと
もに上記凹周段部10を構成する他方分割部1bに2分
割され、この凹周段部10内に固定輪2の外径部が嵌合
固定された状態でボルト11にて一体化されている。こ
れにより固定輪2はハウジング1の凹周段部10内に装
着固定される。
【0012】また、上記遊星ローラ4の軌道面4aが軸
方向に所定の曲率を有する断面凸円弧状に形成されると
ともに、この遊星ローラ4の軌道面4aと圧接する上記
固定輪2及び太陽軸3の各軌道面2a,3aが、軸方向
に上記遊星ローラ4の円弧状軌道面4aの曲率と同一曲
率か僅かに大きい曲率の断面凹円弧状に形成されてい
る。これにより、遊星ローラ4の軌道面4aがそのほぼ
軸方向全長にわたり、固定輪2および太陽軸3の各軌道
面2a,3aと接触させられる。なお、上記実施形態で
は、遊星ローラ4の軌道面4aを凸円弧状に固定輪2お
よび太陽軸3の各軌道面2a,3aを凹円弧状に形成し
ているが、必要により遊星ローラ4の軌道面4aを凹円
弧状に固定輪2および太陽軸3の各軌道面2a,3aを
凸円弧状に逆に形成してもよい。
【0013】また、この遊星ローラ4を固定輪2および
太陽軸3間に組み込むには、固定輪を所定温度に熱して
半径方向に膨張させた状態で遊星ローラ4を組み込むい
わゆる焼き嵌め方法、あるいは固定輪2が半径方向面で
分割され遊星ローラ4の組み込み後に固定輪2の分割部
がボルト等にて一体化される方法等が使用される。
【0014】上記実施形態においては、各部品のばらつ
き等に起因して、運転中に太陽軸3がスキュー等によっ
て軸方向に移動しようとしても、そのスラスト力は、遊
星ローラ4の円弧状軌道面4aと、固定輪2及び太陽軸
3の各円弧状軌道面2a,3aの接触状態により、各円
弧状軌道面2a,3a,4a間で支障される。このた
め、従来装置のボールのようなスラスト力支承部材や遊
星ローラの両サイドに配置される鍔輪が不要となり、部
品点数が少なくなり、コンパクトになるとともに装置内
部の設計の自由度が拡大する。またコスト低減につなが
る。
【0015】
【発明の効果】この発明は、遊星ローラ式変速装置にお
いて、遊星ローラの軌道面を軸方向に断面円弧状とする
とともに、この遊星ローラの軌道面と圧接する固定輪お
よび太陽軸の各軌道面を軸方向に遊星ローラの円弧状軌
道面と同一曲率か僅かに大きい曲率の断面円弧状にて形
成し、遊星ローラの軌道面がその軸方向全長にわたり固
定輪および太陽軸の各軌道面と接触するようにしたた
め、遊星ローラと固定輪および太陽軸間の各軌道面間で
スラスト力を受けることができ、備品点数が削減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊星ローラ変速装置の縦断面図であ
る。
【図2】本発明の図1のA−A断面図である。
【図3】従来の遊星ローラ変速装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 固定輪 3 太陽軸 4 遊星ローラ 5 キャリア 6 軸体 7 環状フランジ 8 ピン 9 玉軸受 10 凹周段部 11 ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に装着固定した固定輪と、
    固定輪の内側に同軸に配置した太陽軸と、固定輪と太陽
    軸との間に圧接状態で介在させた複数の遊星ローラと、
    遊星ローラを回転自在に支持するキャリアとを備えた遊
    星ローラ式変速装置において、上記遊星ローラの軌道面
    を軸方向に断面円弧状とするとともに、この遊星ローラ
    の軌道面と圧接する上記固定輪および太陽軸の各軌道面
    を軸方向に上記遊星ローラの円弧状軌道面と同一曲率か
    僅かに大きい曲率の断面円弧状にて形成し、遊星ローラ
    の軌道面がそのほぼ軸方向全長にわたり固定輪および太
    陽軸の各軌道面と接触するようにしたことを特徴とする
    遊星ローラ式変速装置。
JP2001095292A 2001-03-29 2001-03-29 遊星ローラ式変速装置 Pending JP2002295616A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007247880A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Toyota Central Res & Dev Lab Inc トラクションドライブ機構
JP2016204502A (ja) * 2015-04-21 2016-12-08 株式会社ジェイテクト トラクショングリース組成物およびトラクションドライブ装置
WO2018083060A1 (de) * 2016-11-03 2018-05-11 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur drehmomentübertragung

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JP2016204502A (ja) * 2015-04-21 2016-12-08 株式会社ジェイテクト トラクショングリース組成物およびトラクションドライブ装置
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