JP2002295577A - ダイナミックダンパ - Google Patents

ダイナミックダンパ

Info

Publication number
JP2002295577A
JP2002295577A JP2001102301A JP2001102301A JP2002295577A JP 2002295577 A JP2002295577 A JP 2002295577A JP 2001102301 A JP2001102301 A JP 2001102301A JP 2001102301 A JP2001102301 A JP 2001102301A JP 2002295577 A JP2002295577 A JP 2002295577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
rubber elastic
damper
mass
dynamic damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001102301A
Other languages
English (en)
Inventor
Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Takahiro Aoi
孝弘 青井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2001102301A priority Critical patent/JP2002295577A/ja
Priority to US10/113,606 priority patent/US6817456B2/en
Publication of JP2002295577A publication Critical patent/JP2002295577A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一平面上で多数方向に及ぼされる略同じ周波
数域の振動に対して、それぞれ、有効な制振効果を発揮
し得る、新規な構造のダイナミックダンパを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 振動部材12に対して、マス部材22
を、円形断面で互いに平行に延びる複数本の支持ゴム弾
性体24で弾性的に支持せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、振動部材に装着されて該振動部
材の振動を低減するダイナミックダンパに係り、特に、
一平面内で複数方向に生ぜしめられる振動に対して、そ
れぞれ有効な制振効果を発揮し得る、新規な構造のダイ
ナミックダンパに関するものである。
【0002】
【背景技術】振動部材に装着されて振動を低減する防振
装置の一種として、従来から、振動部材に対してマス部
材をバネ部材で弾性的に支持せしめて、該振動部材に対
する副振動系を構成したダイナミックダンパが、知られ
ている。このようなダイナミックダンパは、主振動系と
しての振動部材において防振すべき振動の周波数に応じ
て、マス部材とバネ部材で構成された副振動系の固有振
動数をチューニングすることによって、かかる振動に対
して有効な動的吸振効果を発揮し得るようになってい
る。
【0003】ところで、振動部材において防振すべき振
動は、複数方向の振動が対象となる場合があり、例え
ば、一平面内での多数方向の振動に対して、何れも略同
じ防振特性が要求される場合がある。具体的には、例え
ば、自動車のステアリングホイールにおいては、ステア
リングコラムの中心軸に対して直交する平面上で複数方
向に入力される振動に対して、それぞれ、略同じ防振効
果が要求されることとなる。特に、ステアリングホイー
ルは、操舵に際して中心軸回りに回転せしめられること
から、ステアリングホイールにダイナミックダンパを装
着する場合には、ステアリングホイールの回転操作角度
に応じて、ダイナミックダンパに対する防振すべき振動
の入力方向が異なる結果となる。
【0004】しかしながら、従来構造のダイナミックダ
ンパは、専ら一方向の振動に対してチューニングされる
ことを前提とした構造とされているに過ぎなかったので
あり、そのために、複数方向に振動が入力される振動部
材においては、それら複数方向の振動に対して、ダイナ
ミックダンパによる制振効果を有効に得ることが極めて
難しかったのである。
【0005】加えて、例えば、自動車用の部材のよう
に、数十Hz程度の低周波数域の振動に対して制振効果が
要求される場合には、副振動系を構成するマス質量を大
きくするか、バネとしてのゴム弾性体のばね定数を小さ
くする必要があり、一般にマス質量の増大は配設スペー
ス等の関係で制限されることから、ゴム弾性体のばね定
数を小さくすることが必要となる。ところが、マス質量
を確保しつつゴム弾性体のばね定数を小さくすると、マ
ス部材のゴム弾性体による支持状態が不安定となり易
く、マス部材の首振り的な振動等も発生し易いために、
有効なダイナミックダンパを提供することが難しいとい
う問題もあった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、一平面上で多数方向に及ぼされる振動に対
して、それぞれ、有効な制振効果を発揮し得る、新規な
構造のダイナミックダンパを提供することにある。
【0007】また、本発明は、振動入力時におけるマス
部材の変位状態の安定性を高度に確保しつつ、自動車等
において問題となり易い数十Hz程度の低周波数域へのチ
ューニングを容易に行うことの出来るダンパ装置を提供
することも、目的とする。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0009】すなわち、本発明の第一の態様は、振動部
材に対してマス部材をバネ部材で弾性的に支持せしめ
て、該振動部材に対する副振動系を構成するダイナミッ
クダンパにおいて、円形断面形状で互いに平行に延びる
複数本の支持ゴム弾性体によって、前記バネ部材を構成
したことを、特徴とする。
【0010】このような本態様に従う構造とされたダイ
ナミックダンパにおいては、円形断面形状の支持ゴム弾
性体が採用されていることから、支持ゴム弾性体のばね
特性が何れの軸直角方向においても略同じとされて、支
持ゴム弾性体の中心軸に直交する各種方向の振動に対し
て、略同じ特性が発揮され得るのであり、それ故、例え
ば、ステアリングホイールのように、操舵の際の回動に
よって、ステアリングホイールの中心軸に直交する一平
面内で多方向に振動が及ぼされるような場合において
も、本態様に従えば、それら多方向に及ぼされる振動の
何れに対しても、有効な副振動系として機能し得るダイ
ナミックダンパが有利に提供され得るのである。
【0011】しかも、本態様に係るダイナミックダンパ
においては、複数本の支持ゴム弾性体が採用されている
ことから、マス部材の重心から外れた位置で複数本の支
持ゴム弾性体によってマス部材を弾性支持せしめること
が可能となり、それによって、マス部材の実際の支持点
を重心から離れた位置に設定することが可能となること
から、トータル的に、マス部材の回転等に対して有効な
支持剛性が発揮されて、安定した制振効果を得ることが
出来るのである。
【0012】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に従う構造とされたダイナミックダンパにおいて、
前記振動部材において防振すべき振動が、前記複数本の
支持ゴム弾性体の中心軸に対して略直交する複数方向に
及ぼされるようにしたことを、特徴とする。このような
本態様に従う構造とされたダイナミックダンパにおいて
は、支持ゴム弾性体が円形断面形状を有していることか
ら、支持ゴム弾性体の軸直角方向の面内での各方向の何
れにおいても、支持ゴム弾性体のばね特性を略同一に設
定することが出来るのであり、それ故、それら各方向の
振動に対して、何れも、略同様な制振効果を安定して得
ることが出来るのである。そして、本態様に従う構造と
されたダイナミックダンパは、例えば、自動車用ステア
リングホイールに好適に装着される。即ち、自動車用ス
テアリングホイールにダイナミックダンパを固設する
と、操舵に際して、ダイナミックダンパに対する振動入
力方向が一平面内のあらゆる方向に頻繁に変化すること
となるが、本態様に従う構造とされたダイナミックダン
パを採用することにより、そのような入力方向が頻繁に
変化する振動の何れに対してもリアルタイムで対応する
ことが可能となり、それら何れの方向の振動に対しても
有効な制振効果を得ることが出来るのである。
【0013】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に従う構造とされたダイナミックダンパに
おいて、前記複数本の支持ゴム弾性体を、何れも、それ
ら支持ゴム弾性体の中心軸方向に直交する平面上で、前
記マス部材の重心よりも該マス部材の外周縁部に近い位
置に配設したことを、特徴とする。このような本態様に
従う構造とされたダイナミックダンパにおいては、マス
部材が複数の支持ゴム弾性体によって、より安定して弾
性支持され得ることとなり、マス部材の不規則な変位が
防止されて、目的とする制振効果を一層安定して得るこ
とが可能となる。
【0014】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に従う構造とされたダイナミック
ダンパにおいて、前記複数本の支持ゴム弾性体における
中心軸方向に延びる全体的な弾性主軸を、前記マス部材
における慣性主軸に略一致させたことを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされたダイナミックダン
パにおいては、支持ゴム弾性体の中心軸に直交する方向
の振動入力に際してのマス部材の振動状態の安定化が図
られ得るのであり、それによって、目的とする制振効果
をより有効に且つ安定して得ることが可能となるのであ
る。また、本態様は、例えば、複数の支持ゴム弾性体
を、マス部材の慣性主軸と平行に延びるようにして、マ
ス部材の慣性主軸を中心とする一つの円周上で、周方向
に等間隔に配設することによって有利に実現されること
となる。
【0015】また、本態様においては、マス部材の重心
を複数本の支持ゴム弾性体における弾性中心に近づける
ことが望ましく、それによって、マス部材の振動状態の
更なる安定化が図られて、例えば、中心軸に直交する方
向の振動入力時におけるマス部材の回転や傾動(首振
り)変位も軽減乃至は防止され得ることとなることか
ら、目的とする制振効果を一層有利に且つ安定して得る
ことが可能となるのである。なお、このようにマス部材
の重心を複数本の支持ゴム弾性体における弾性中心に近
づける構成は、例えば、複数本の支持ゴム弾性体の周り
において振動部材側に突出するマス部材を採用すること
等によって有利に実現され得る。
【0016】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の何れかの態様に従う構造とされたダイナミック
ダンパにおいて、自動車のステアリングコラム乃至はス
テアリングホイールに対して、前記支持ゴム弾性体の中
心軸が該ステアリングコラムの中心軸と平行に延びる状
態で装着せしめたことを、特徴とする。このような本態
様に従う構造とされたダイナミックダンパにおいては、
支持ゴム弾性体の中心軸に直交する各種方向で、振動が
入力されることとなるが、支持ゴム弾性体が円形断面形
状を有していることから、操舵に際して、ステアリング
ホイールが回動せしめられて、ダイナミックダンパにお
ける振動入力方向が変化した場合においても、目的とす
る制振効果を安定して発揮することが出来るのである。
【0017】また、本発明は、前記第一乃至第五の何れ
かの態様に従う構造とされたダイナミックダンパを複数
設けると共に、それら複数のダイナミックダンパを互い
に異なる周波数域にチューニングしたダンパ装置も特徴
とする。このようなダンパ装置においては、複数方向に
入力される各振動に対して、複数の異なる周波数域や広
い周波数域で有効な制振効果を得ることが出来るのであ
る。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0019】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としてのダンパ装置10が装着された振動部材としての
ステアリングホイール11が示されていると共に、図2
乃至5には、図1に示されたダンパ装置10の単体図が
示されている。
【0020】より詳細には、ステアリングホイール11
は、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属に
よって形成された強度部材12と、かかる強度部材表面
を被覆する合成樹脂等からなる被覆層とから構成されて
いる。また、強度部材12は、円環形状のリング部14
とかかるリング部14の略中央に位置せしめられたボス
部16が、複数本のスポーク18によって一体的に連結
された構造とされている。そして、ボス部16は、図示
しないステアリングコラムによって保持されたメインシ
ャフトの先端に固定されるようになっており、ステアリ
ングホイールを回動操作することによって、メインシャ
フトを介して車輪を操蛇し得るようになっている。即
ち、本実施形態では、ステアリングホイール、メインシ
ャフトおよびステアリングコラムと、かかるステアリン
グコラムに装着されたターンシグナルスイッチなどを含
んで、主振動系としてのステアリング系が構成されてい
る。そして、そのように構成されたステアリング系に対
して、ダンパ装置10が取付られている。
【0021】このダンパ装置10は、ステアリングホイ
ール11の強度部材12に固着されるブラケット20に
対して、マス部材としてのダンパマス22をバネ部材と
しての複数本(本実施形態では3本)の支持ゴム弾性体
24で弾性的に支持せしめて、強度部材12を含んで構
成される主振動系としてのステアリング系に対する副振
動系26を構成するダイナミックダンパ28が複数個
(本実施形態では3個)設けられている。
【0022】より詳細には、ブラケット20は、金属等
の硬質材によって形成されており、略平板形状の本体部
分30に対して、かかる本体部分30の長手方向両端部
分からその幅方向一方に向かって突出する一対の固定部
32,32が一体的に設けられた構造とされている。こ
の本体部分30は、長手方向外方に行くに従って次第に
幅狭とされている。また、固定部32,32は、それぞ
れ、全体として略平板形状を有しており、突出方向中央
部分で僅かに屈曲されていると共に、その突出先端部分
には、ボルト孔34が形成されている。また、本体部分
30には、長手方向両端部分および長手方向中央部分に
おいて、それぞれ、複数個(本実施形態では3個ずつ)
の貫通孔36が形成されている。
【0023】一方、支持ゴム弾性体24は、図6にも示
されているように、略一定の円形断面で軸方向にストレ
ートに延びる中実ロッド形状を有しており、その軸方向
両端面には、2つのボルト38,38の頭部が、それぞ
れ、加硫接着されており、それによって、支持ゴム弾性
体24が、2つのボルト38,38を有する一体加硫成
形品40として形成されている。また、本実施形態で
は、支持ゴム弾性体24の形状,大きさ及び材質は、全
て同じとされている。そして、一体加硫成形品40を構
成する2つのボルト38,38の一方が、ブラケット2
0に形成されたボルト孔34に挿通されるようになって
おり、かかるボルト38にナット42が螺着されて、一
体加硫成形品40がブラケット20に対して、ボルト固
定されるようになっている。
【0024】また一方、ダンパマス22a,22b,2
2cは、それぞれ、鉄等の高比重な金属材によって形成
されており、全体として矩形ブロック形状を有している
と共に、その外周縁部には、外方に開口して略一定の断
面で厚さ方向一方から他方に向って所定の長さに亘って
延びる切欠部44が複数個(本実施形態では3個)形成
されており、切欠部44が形成された位置において、厚
さ方向他方から一方に向って、略一定の円形断面で所定
の長さに亘って延びる収容穴46が形成されていると共
に、切欠部44と収容穴46は連通孔48によって厚さ
方向で相互に連通されている。なお、本実施形態では、
かかる収容穴46の深さ方向(ダンパマス22の厚さ方
向)の寸法は、切欠部44の延出方向(ダンパマス22
の厚さ方向)の寸法よりも十分小さくされている。
【0025】ここにおいて、本実施形態では、ダンパマ
ス22a,22b,22cは、それらの長手方向の寸法
(図2中左右方向)の寸法が互いに異なっており、それ
によって、ダンパマス22a,22b,22cの質量が
互いに異なるように設定されているのである。即ち、本
実施形態では、ダンパマス22aの長手方向の寸法が最
小とされていると共に、ダンパマス22bの長手方向の
寸法が最大とされており、それによって、ダンパマス2
2aの質量が最小とされていると共に、ダンパマス22
bの質量が最大とされている。なお、ダンパマス22
a,22cは、ブラケット20の本体部分30に対応し
て、その幅寸法が長手方向外方に行くに従って小さくな
っている。
【0026】そして、ダンパマス22に形成された複数
個の連通孔48に対して、切欠部44側から一体加硫成
形品40を構成する2つのボルト38,38の他方のボ
ルト38が挿通された後、かかるボルト38にナット5
0が螺着されて、ダンパマス22が一体加硫成形品40
に対してボルト固定されることとなり、それによって、
ダンパマス22がブラケット20に対して複数本の(本
実施形態では3本)の支持ゴム弾性体24によって弾性
的に支持せしめられており、かかる複数本の支持ゴム弾
性体24とダンパマス22によって、副振動系26が構
成されている。また、複数本の一体加硫成形品40の軸
方向両端部分が、上述のようにブラケット20とダンパ
マス22にボルト固定された状態下において、複数本の
支持ゴム弾性体24は、互いに平行に延びており、かか
る固定状態下において、複数本の支持ゴム弾性体24に
おける中心軸方向に延びる全体的な弾性主軸とダンパマ
ス22の慣性主軸は略一致するようになっていると共
に、ダンパマス22の重心はブラケット20側に位置せ
しめられている。なお、本実施形態では、上述のよう
に、ダンパマス22に一体加硫成形品40が固定された
状態下において、ナット50は、収容穴46内に位置せ
しめられており、それによって、ナット50がダンパマ
ス22におけるブラケット20と反対側の端面よりも外
方に突出しないようになっている。
【0027】また、本実施形態では、副振動系26a,
26b,26cの固有振動数が、互いに異なる周波数域
にチューニングされており、ステアリングホイールへの
カバーの装着やチルトステアリング機構によるステアリ
ングホイールの角度の変更等によって変化する二つの異
なるステアリング系固有振動数とアイドリング振動周波
数に、それぞれチューニングされている。
【0028】そして、上述の如き構造とされたダンパ装
置10は、複数本の支持ゴム弾性体24の中心軸が、そ
れぞれ、ステアリングホイールの中心軸に対して平行と
なるように、ブラケット20の一対の固定部32,32
に形成されたボルト孔34,34に挿通されるボルト5
2,52によって、ステアリングホイールの強度部材1
2に対して、ボルト固定されて、装着されるようになっ
ている。また、本実施形態では、振動入力方向がステア
リングホイールの中心軸に直交する方向となっているこ
とから、上述のように、ダンパ装置10を強度部材12
に装着した状態下において、支持ゴム弾性体24の中心
軸は、振動入力方向に対して直交するようになってい
る。
【0029】そして、上述の如き構造とされたダンパ装
置10は、チルト機構等によるステアリング系の使用状
態の変化に伴って発生する二つの異なる周波数域でのス
テアリング固有振動と、アイドリング振動に対して、そ
れぞれ、副振動系26a,26c,26bの共振作用に
基づく制振効果が発揮され得るのであり、それによっ
て、ステアリングホイールの振動を、自動車の走行状態
に応じて、安定して低減することが出来るのである。
【0030】ここにおいて、本実施形態では、一体加硫
成形品40を構成する支持ゴム弾性体24の断面形状
が、ステアリングホイールの中心軸に直交する方向、即
ち、振動入力方向で円形断面とされていることから、支
持ゴム弾性体24の軸直角方向のばね特性が略同じとさ
れて、支持ゴム弾性体24の中心軸に直交する何れの方
向からの振動に対しても、略同じばね特性が発揮される
こととなり、それら各種方向から入力される振動に対し
て有効な制振効果を発揮することが出来るのである。
【0031】それ故、本実施形態のダンパ装置10は、
操舵時におけるステアリングホイールの回動によってダ
ンパ装置10に対する振動入力方向が変化した場合等に
おいても、有効な制振効果を発揮することが出来るので
ある。
【0032】また、本実施形態では、ダンパマス22
が、重心から離れた位置において、複数本の支持ゴム弾
性体24でブラケット20に対して弾性的に支持されて
いることから、ダンパマス22の回転運動等に対して有
効な支持剛性が発揮され得る。
【0033】また、本実施形態では、振動入力方向が支
持ゴム弾性体24の軸直角方向とされていることから、
振動入力方向で支持ゴム弾性体24が剪断変形せしめら
れることとなり、それによって、ダンパマス22の大形
化を伴うことなく、アイドリング振動やステアリング系
固有振動等のような低周波数域の振動に対しても、有効
な制振効果を発揮することが出来るのである。
【0034】また、本実施形態では、複数本の支持ゴム
弾性体24を介して、ダンパマス22がブラケット20
に弾性的に支持されていることから、ダンパマス22の
回転や傾動が抑えられて、ダンパマス22の支持状態が
安定することとなる。その結果、支持ゴム弾性体24の
一つ当たりの外径寸法を小さくして、支持ゴム弾性体2
4の一つ当たりの軸直角方向におけるばね定数を小さく
することが可能となり、低周波数域の振動に対しても有
効な制振効果を発揮することが出来るのである。
【0035】また、本実施形態では、支持ゴム弾性体2
4が円形断面形状を有していると共に、振動入力方向が
支持ゴム弾性体24の中心軸に直交する方向とされてい
ることから、支持ゴム弾性体24のばね特性が略同じと
されている軸直角方向に対して振動が入力されることと
なり、ステアリングホイールの回動によって、ダンパ装
置10に入力される振動の方向が変化した場合において
も有効な制振効果を発揮することが出来るのである。
【0036】また、本実施形態では、ダンパマス22の
切欠部44内に支持ゴム弾性体24が位置せしめられて
いることから、支持ゴム弾性体24の自由長とダンパマ
ス22の質量を両立して有利に確保しつつ、ダンパマス
22のブラケット20からの突出量を抑えることが可能
となって、ダイナミックダンパ28、延いては、ダンパ
装置10のコンパクト化が有利に図られ得る。それによ
って、ダンパ装置10の装着状態下におけるダンパマス
22の他の部材への干渉が有利に防止され得る。
【0037】加えて、本実施形態では、ダンパマス22
の切欠部44内に支持ゴム弾性体24が位置せしめられ
ていることから、ダンパマス22の重心を複数本の支持
ゴム弾性体24における弾性中心に近づけることが可能
となり、それによって、ダンパマス22の振動状態の更
なる安定化が図られて、支持ゴム弾性体24の中心軸に
直交する方向の振動入力時におけるダンパマス22の回
転や傾動(首振り)変位が軽減乃至は防止され得ること
から、目的とする制振効果を一層有利に且つ安定して得
ることが可能となるのである。
【0038】また、本実施形態では、複数本の支持ゴム
弾性体24における全体的な弾性主軸がダンパマス22
の慣性主軸と略一致していることから、支持ゴム弾性体
24の中心軸に直交する方向の振動入力に際してのダン
パマス22の振動状態の安定化が図られ得るのであり、
それによって、目的とする制振効果をより有効に且つ安
定して得ることが可能となるのである。
【0039】また、本実施形態では、複数本の支持ゴム
弾性体24の中心軸が、それぞれ、ステアリングホイー
ルの中心軸と平行に延びる状態で装着されていることか
ら、ステアリングホイールの回動によって、ダンパ装置
10に入力される振動の方向が変化した場合において
も、ステアリング系で問題となるアイドリング振動とス
テアリング系固有振動に対して、それぞれ、有効な制振
効果を発揮することが出来るのである。
【0040】また、本実施形態のダンパ装置10には、
複数のダイナミックダンパ28a,28b,28cが設
けられていると共に、それら複数のダイナミックダンパ
28a,28b,28cの固有振動数が、それぞれ、ス
テアリング系における複数の固有振動数とアイドリング
振動周波数にチューニングされていることから、それら
複数の周波数域の振動に対して、何れも、有効な制振効
果を得ることが出来るのである。
【0041】また、図7には、本発明の第二の実施形態
としてのダンパ装置54が取り付けられた振動部材とし
てのフロントロアアーム56が示されている。なお、以
下の説明において、第一の実施形態と同様な構造とされ
た部材及び部位については、それぞれ、第一の実施形態
と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を
省略する。
【0042】このフロントロアアーム56は、全体とし
て略L字形の平板形状を有するアーム本体58を備えて
おり、アーム本体58の中央屈曲部には、図示しないス
テアリングナックルの支持部が取り付けられる車輪側取
付板部60が形成されている。また、アーム本体58に
おいて、車輪側取付板部60からL字形に延び出した両
方の端部には、ゴムブッシュ62a,62bがそれぞれ
組み付けられている。そして、かかるフロントロアアー
ム56は、各延出板部64a,64bの先端部が、ゴム
ブッシュ62a,62bを介して、図示しないボデー側
取付部材に取り付けられることにより、車輪側取付板部
60に装着される図示しない車輪を、ボデーに対して揺
動可能に連結支持せしめるようになっている。
【0043】より詳細には、アーム本体58は、全体と
して略一定の厚さ寸法を有する平板形状とされており、
例えば、鉄系金属の鋳造品にて形成されている。また、
アーム本体58には、軽量化,材料削減等の目的で、板
厚方向に貫通する肉抜空所65が複数個形成されている
と共に、アーム本体58の外周縁部には、補強用のリブ
66が一体的に屈曲形成されている。更に、各延出板部
64a,64bの延出先端部には、それぞれ、円筒形状
のアームアイ68a,68bが一体形成されている。な
お、これらアームアイ68a,68bは、各中心軸が互
いに直交する方向に形成されている。そして、これらア
ームアイ68a,68bに対して、ゴムブッシュ62
a,62bが組み付けられている。
【0044】これらのゴムブッシュ62a,62bは、
何れも、互いに径方向に離隔配置せしめられたインナ金
具70と外筒金具72を、それらの間に介装せしめられ
た厚肉円筒形状のゴム弾性体74で弾性連結せしめた構
造を有しており、外筒金具72がアームアイ68に圧入
固定されることによって取り付けられている。なお、ゴ
ムブッシュ62aのインナ金具70aは、小径円筒形状
とされている一方、ゴムブッシュ62bのインナ金具7
0bは、中実ロッド形状とされている。そして、各ゴム
ブッシュ62a,62bのインナ金具70a,70bを
図示しない自動車のボデー側部材に取り付けることによ
って、フロントロアアーム56がボデーに装着されるよ
うになっている。
【0045】また、車輪側取付板部60からL字形に延
び出した各延出板部64a,64bの内、長い方の延出
板部64aには、他方の延出板部64bとの連接部に近
い位置において、ダンパ装置54が装着されている。
【0046】このダンパ装置54は、図8乃び9に示さ
れているように、第一の実施形態のダンパ装置(10)
に比して、ダイナミックダンパが二つしか設けられてい
ない。
【0047】より詳細には、本実施形態のダンパ装置5
4は、二つのダイナミックダンパ28a,28bを設け
ており、それら二つのダイナミックダンパ28a,28
bを構成するダンパマス22a,22bの質量は互いに
同じとされていると共に、ダイナミックダンパ22a,
22bを構成する複数本(本実施形態では4本)の支持
ゴム弾性体24a,24bの材質が互いに異なってお
り、それによって、ダイナミックダンパ28a,28b
の固有振動数が、シミー等の振動が発生する12〜18
Hzの振動周波数に対して、それぞれ、チューニングさ
れているのである。
【0048】そして、上述の如き構造とされたダンパ装
置54は、複数本の支持ゴム弾性体24の中心軸が、そ
れぞれ、アーム本体58の板面に対して略直交するよう
に配設されており、ブラケット20の複数個の固定部3
2に形成されたボルト孔34に挿通されるボルト76に
よって、フロントロアアーム56に対してブラケット2
0がボルト固定されることにより、フロントロアアーム
56に装着されるようになっている。また、本実施形態
では、振動入力方向がアーム本体58に平行となってい
ることから、上述のように、ダンパ装置54をフロント
ロアアーム56に装着した状態下において、支持ゴム弾
性体24の中心軸は、振動入力方向に対して直交するよ
うになっている。
【0049】ここにおいて、上述の如き構造とされたダ
ンパ装置54は、フロントロアアーム56において問題
となるシミー等の振動が発生する12〜18Hzの広い
周波数域に亘って、副振動系26b,26aの共振作用
に基づく制振効果が有効に発揮されるようになってい
る。
【0050】また、本実施形態でも、複数本の支持ゴム
弾性体24が、それぞれ、円形断面を有していると共
に、ダンパ装置54がフロントロアアーム56に装着さ
れた状態下において、支持ゴム弾性体24の中心軸に直
交する方向に振動が入力されることから、第一の実施形
態と同様な制振効果を発揮することが出来るのである。
【0051】また、図10及び11には、本発明の第三
の実施形態としてのダイナミックダンパ78が示されて
いる。このダイナミックダンパ78は、振動部材80に
固着されるブラケット82に対して、マス部材としての
ダンパマス84が、バネ部材としての複数本(本実施形
態では3本)の支持ゴム弾性体86によって弾性支持せ
しめられた構造とされており、主振動系としての振動部
材80に対する副振動系88を構成している。
【0052】より詳細には、ブラケット82は、全体と
して逆カップ形状を有しており、円筒状の筒壁部と、円
板状の上底部94から構成されている。そして、筒壁部
の開口側周縁部には、径方向外方に広がる円環形状のフ
ランジ部90が一体形成されている。また、ブラケット
82のフランジ部90には、複数個(本実施形態では3
個)のボルト孔92が形成されていると共に、ブラケッ
ト82の上底部94には、複数個(本実施形態では3
個)の取付孔96が形成されている。そして、フランジ
部90のボルト孔92に挿通されるボルト98によっ
て、ブラケット82が振動部材80に対してボルト固定
されるようになっている。
【0053】一方、支持ゴム弾性体86は、第一の実施
形態の支持ゴム弾性体(24)と同様に、一定の円形断
面で軸方向にストレートに延びる中実ロッド形状を有し
ており、軸方向両端部には、二つのボルト100,10
0が加硫接着されており、それによって、支持ゴム弾性
体86が、2つのボルト100,100を有する一体加
硫成形品102として形成されている。また、本実施形
態では、支持ゴム弾性体86の形状,大きさ及び材質
は、全て同じとされている。そして、一体加硫成形品1
02を構成する2つのボルト100,100の一方が、
ブラケット82の上底壁部94に形成された取付孔96
に挿通されるようになっており、かかるボルト100に
ナット104が螺着されて、一体加硫成形品102がブ
ラケット82に対して、ボルト固定されるようになって
いる。
【0054】また一方、ダンパマス84は、鉄等の高比
重な金属材によって形成されており、全体として略一定
の円形断面で軸方向にストレートに延びる中実ロッド形
状を有していると共に、その外周縁部には、径方向外方
に開口して略一定の断面で軸方向一方(図11中下方)
から他方に向って所定の長さに亘って延びる下側切欠部
106が複数個(本実施形態では3個)形成されてお
り、下側切欠部106が形成された位置において、軸方
向他方から一方に向って、略一定の断面で所定の長さに
亘って延びる上側切欠部108が形成されていると共
に、上側及び下側切欠部108,106は連通孔110
によって軸方向で相互に連通されている。なお、本実施
形態では、かかる上側切欠部108の軸方向寸法は、下
側切欠部106の軸方向寸法よりも十分小さくされてい
ると共に、上側及び下側切欠部108,106は、周方
向で等間隔に形成されている。
【0055】そして、ダンパマス84に形成された複数
個の連通孔110に対して、下側切欠部106側から一
体加硫成形品102を構成する2つのボルト100,1
00の他方のボルト100が挿通された後、かかるボル
ト100にナット112が螺着されて、ダンパマス84
が一体加硫成形品102に対してボルト固定されること
となり、それによって、ダンパマス84がブラケット8
2に対して、複数本(本実施形態では3本)の支持ゴム
弾性体86で弾性的に支持せしめられており、複数本の
支持ゴム弾性体86とダンパマス84によって、振動部
材80において防振すべき振動周波数にチューニングさ
れた固有振動数を有する副振動系88が構成されてい
る。また、複数本の一体加硫成形品102の軸方向両端
部分が、上述のようにブラケット82とダンパマス84
にボルト固定された状態下において、複数本の支持ゴム
弾性体86は、互いに平行に延びており、かかる固定状
態下において、複数本の支持ゴム弾性体86における中
心軸方向に延びる全体的な弾性主軸とダンパマス84の
慣性主軸は略一致するようになっていると共に、ダンパ
マス84の重心はブラケット82側に位置せしめられて
いる。なお、本実施形態では、上述のように、ダンパマ
ス84に一体加硫成形品102が固定された状態下にお
いて、ナット112は、上側切欠部108内に位置せし
められており、それによって、ナット112がダンパマ
ス84におけるブラケット82と反対側の端面よりも外
方に突出しないようになっている。
【0056】そして、上述の如き構造とされたダイナミ
ックダンパ78は、複数本の支持ゴム弾性体86の中心
軸が、それぞれ、主たる振動入力方向、即ち、振動部材
80の取付面に対して直交するように、ブラケット82
のフランジ部90に形成された複数のボルト孔92に挿
通されるボルト98によって、振動部材80に対して、
ボルト固定されて、装着されるようになっている。
【0057】ここにおいて、上述の如き構造とされたダ
イナミックダンパ78は、副振動系88の固有振動数
が、振動部材80において防振すべき振動周波数にチュ
ーニングされていることから、副振動系88の共振作用
に基づいて、振動部材80において防振すべき振動に対
して、有効な制振効果を得ることが出来るのである。
【0058】また、本実施形態でも、複数本の支持ゴム
弾性体86が、それぞれ、円形断面を有していると共
に、ダイナミックダンパ78が振動部材80に装着され
た状態下において、支持ゴム弾性体86の中心軸に直交
する方向に振動が入力されることから、第一の実施形態
と同様な制振効果を発揮することが出来るのである。
【0059】以上、本発明の幾つかの実施形態について
詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本
発明は、かかる実施形態における具体的な記載によっ
て、何等、限定的に解釈されるものではない。
【0060】例えば、前記実施形態では、マス部材の重
心が複数の支持ゴム弾性体における弾性中心の近くに設
定されていたが、このような設定は必ずしも必要ではな
い。
【0061】また、本発明において、一つのマス部材を
弾性的に支持せしめる複数本の支持ゴム弾性体の本数
は、前記実施形態の本数に限定されない。更に、本発明
において採用されるマス部材は、装着スペースや目的と
する制振効果が発揮される振動周波数域等を考慮して設
定,変更されるものであって、前記実施形態のものに限
定されない。
【0062】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたダイナミックダンパにおいては、マ
ス部材が振動部材に対して、円形断面で互いに平行に延
びる複数本の支持ゴム弾性体によって弾性的に支持され
ていることから、一平面内で複数の方向に入力される何
れの振動に対しても、有効な制振効果を安定して得るこ
とが出来るのである。
【0064】また、本発明に従う構造とされたダンパ装
置を採用することにより、複数の異なる振動周波数域で
有効な制振効果を発揮することが出来るのであり、例え
ば、それら複数の互いに異なる振動周波数域の振動入力
方向が一平面内で多方向に変化した場合においても、有
効な制振効果を安定して発揮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのダイナミック
ダンパが取り付けられたステアリングホイールを概略的
に示す図である。
【図2】図1に示されたダイナミックダンパの単体図で
ある。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV断面図である。
【図5】図2におけるV−V断面図である。
【図6】図2に示されたダイナミックダンパに採用され
ている弾性連結部材の単品図である。
【図7】本発明の第二の実施形態としてのダイナミック
ダンパが取り付けられたフロントロアアームを示す図で
ある。
【図8】図7に示されたダイナミックダンパの単体図で
ある。
【図9】図8における右側側面図である。
【図10】本発明の第三の実施形態としてのダイナミッ
クダンパを示す平面図である。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【符号の説明】
10 ダンパ装置 12 強度部材 22 ダンパマス 24 支持ゴム弾性体 26 副振動系 28 ダイナミックダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D030 DB34 DB35 3J048 AA06 AD07 BF02 CB22 EA22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動部材に対してマス部材をバネ部材で
    弾性的に支持せしめて、該振動部材に対する副振動系を
    構成するダイナミックダンパにおいて、 円形断面形状で互いに平行に延びる複数本の支持ゴム弾
    性体によって、前記バネ部材を構成したことを特徴とす
    るダイナミックダンパ。
  2. 【請求項2】 前記振動部材において防振すべき振動
    が、前記複数本の支持ゴム弾性体の中心軸に対して略直
    交する複数方向に及ぼされるようにした請求項1に記載
    のダイナミックダンパ。
  3. 【請求項3】 前記複数本の支持ゴム弾性体を、何れ
    も、それら支持ゴム弾性体の中心軸方向に直交する平面
    上で、前記マス部材の重心よりも該マス部材の外周縁部
    に近い位置に配設した請求項1又は2に記載のダイナミ
    ックダンパ。
  4. 【請求項4】 前記複数本の支持ゴム弾性体における中
    心軸方向に延びる全体的な弾性主軸を、前記マス部材に
    おける慣性主軸に略一致させた請求項1乃至3の何れか
    に記載のダイナミックダンパ。
  5. 【請求項5】 自動車のステアリングコラム乃至はステ
    アリングホイールに対して、前記支持ゴム弾性体の中心
    軸が該ステアリングコラムの中心軸と平行に延びる状態
    で装着せしめた請求項1乃至4の何れかに記載のダイナ
    ミックダンパ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載のダイナ
    ミックダンパを複数設けると共に、それら複数のダイナ
    ミックダンパを互いに異なる周波数域にチューニングし
    たことを特徴とするダンパ装置。
JP2001102301A 2001-03-30 2001-03-30 ダイナミックダンパ Withdrawn JP2002295577A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102301A JP2002295577A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 ダイナミックダンパ
US10/113,606 US6817456B2 (en) 2001-03-30 2002-03-28 Dynamic damper for steering system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102301A JP2002295577A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 ダイナミックダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002295577A true JP2002295577A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18955517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102301A Withdrawn JP2002295577A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 ダイナミックダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002295577A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016138578A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 三菱電機株式会社 動吸振器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016138578A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 三菱電機株式会社 動吸振器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10006514B2 (en) Damper
JP4171219B2 (ja) 制振装置
JP2001271874A (ja) 車両用制振装置
US6817456B2 (en) Dynamic damper for steering system
JP2001059547A (ja) 振動減衰装置及びその製造方法
JP2002155987A (ja) 車両用制振装置
US7862056B2 (en) Steering gear inertia damper
JP2001241497A (ja) 車両用制振装置
US20210024128A1 (en) Steering wheel assembly
US6779637B2 (en) Dynamic damping device for steering system
JP2003097634A (ja) 制振装置
CA2584220C (en) Spare tire mass damper
EP2969702A1 (en) Steering wheel vibration suppressors
JP2002295577A (ja) ダイナミックダンパ
JPH04169357A (ja) エアバッグ装置の支持構造
JP2005106192A (ja) 筒型エンジンマウント
JP2007064353A (ja) 揺動型制振装置
JP3820911B2 (ja) 制振装置
JP3843752B2 (ja) ステアリング用ダイナミックダンパ
JP3858806B2 (ja) 車輪用制振装置
JPH0986128A (ja) リンク
JPS6359898B2 (ja)
JPH0529563Y2 (ja)
GB2365394A (en) Spare wheel mounting
US20040084888A1 (en) Dampener

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20051222