JP2002295554A - ブレーキディスクロータの取付け構造 - Google Patents

ブレーキディスクロータの取付け構造

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JP2002295554A
JP2002295554A JP2001105432A JP2001105432A JP2002295554A JP 2002295554 A JP2002295554 A JP 2002295554A JP 2001105432 A JP2001105432 A JP 2001105432A JP 2001105432 A JP2001105432 A JP 2001105432A JP 2002295554 A JP2002295554 A JP 2002295554A
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brake disk
disk rotor
mounting
fitted
fitting
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JP2001105432A
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Koji Shima
孝爾 嶋
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハブホイールの一端に車輪固定用フランジを
一体的に形成した場合、車輪固定用フランジを形成する
分だけハブホイールを軸心方向に長く形成しなければな
らなく、その分だけ装置のコンパクト化および軽量化を
図ることができなかった。 【解決手段】 ブレーキディスクロータ11の内周取付
け部18を径方向内向きに延長してこの内周取付け部1
8を車輪固定用フランジと兼用し、この内周取付け部1
8を回転部Rの車両アウトボード側端部に固定するため
の固定手段24を設けたことで、装置全体の軸心C方向
の距離が小さくなり、軽量化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輪が固定される
ブレーキディスクロータを、回転部(例えばハブホイー
ル)に対して取付けるための取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両において、駆動輪側に用いら
れる車両用ハブユニットに対してブレーキディスクロー
タを取付けた断面図を図9に示す。
【0003】図に示した車両用ハブユニット60は、駆
動軸61の端部を連結する等速ジョイント62の回転軸
63を挿通穴64に対して車両インボード側(以下単に
「インナ側」という)から挿通したハブホイール65
と、このハブホイール65を軸心回りに回転自在に支持
するための複列転がり軸受66とを備えている。
【0004】前記等速ジョイント62は、外輪67が椀
形状に形成され、その車両アウトボード側(以下単に
「アウタ側」という)に前記回転軸63が一体形成さ
れ、この回転軸63は、挿通穴64にスプライン嵌合さ
れ、回転軸のアウタ側はハブホイール65から突出して
この突出部分のねじにナット68が螺着され、このナッ
ト68の締結力によってハブホイール65と等速ジョイ
ント62が一体的に固定されている。
【0005】このハブホイール65の外周面には、図示
しない車輪を取付けるための径方向外向きに形成された
車輪固定用フランジ70が一体形成され、ブレーキディ
スクロータ69は、車輪固定用フランジ70のアウタ側
取付け面に重なるように当接し固定されている。
【0006】なお、前記複列転がり軸受66は、ハブホ
イール65の車輪固定用フランジ70と等速ジョイント
62の外輪67との間に配置されて車体側に固定された
ナックル71にボルト72止めされる取付けフランジ7
3が一体的に形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記取付け構造では、
ハブホイールの外周面に車輪固定用フランジ70を一体
的に形成しているのに加え、ブレーキディスクロータ6
9は車輪固定用フランジ70のアウタ側取付け面に重な
るように当接しているので、車輪固定用フランジ70を
形成する分だけハブホイール65を軸心方向に長く形成
しなければならない。従って、装置全体の重量が大きく
なってしまっていた。
【0008】また、車輪固定用フランジ70にブレーキ
ディスクロータ69を取付ける際に車輪取付け用のボル
トを車輪固定用フランジ70に圧入するため、車輪固定
用フランジ70が変形してしまい、ブレーキディスクロ
ータ69の回転振れが発生して回転精度が低下してい
た。
【0009】そこで、本発明は、上記課題を解決し得る
ブレーキディスクロータの取付け構造の提供を目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、外周に大径部と小径部をなす略円筒状で中空の
軸部材およびこの軸部材に一体的に挿通支持される回転
軸を含む回転部が設けられ、この回転部が、車体側に固
定された支持部材に外輪が取付けられる転がり軸受によ
って軸心回りに回転自在に支持され、車輪を取付けるた
めの手段を持った環状のブレーキディスクロータを回転
部に対して固定するように構成され、ブレーキディスク
ロータの内周取付け部が径方向内向きに延長されてこの
内周取付け部が車輪固定用フランジと兼用され、この内
周取付け部を回転部の車両アウトボード側端部に固定す
るための固定手段が設けられている。
【0011】前記固定手段は、ブレーキディスクロータ
の内周取付け部に周方向に沿って形成した嵌合部と、回
転軸の車両アウトボード側端部に形成されるとともに前
記嵌合部に嵌合する被嵌合部とを備えている。
【0012】上記構成において、被嵌合部に嵌合部を嵌
合させるようにすることで、ブレーキディスクロータの
内周取付け部を回転部の車両アウトボード側端部に固定
する。
【0013】また、前記固定手段は、ブレーキディスク
ロータの内周取付け部に周方向に沿って形成した第一嵌
合部と、回転軸の車両アウトボード側端部に形成される
とともに前記第一嵌合部に嵌合する第一被嵌合部と、ブ
レーキディスクロータの内周取付け部の盤面に形成した
第二嵌合部と、軸部材の車両アウトボード側端部に形成
されるとともに第二嵌合部に嵌合する第二被嵌合部とを
備えている。
【0014】上記構成において、第一嵌合部と第一被嵌
合部とを嵌合させるように、また第二嵌合部と第二被嵌
合部とを嵌合させるようにしてブレーキディスクロータ
の内周取付け部を回転部の車両アウトボード側端部に固
定する。
【0015】また、ハブホイールおよびこのハブホイー
ルに一体的に挿通支持される回転軸を含む回転部が設け
られ、この回転部が、車体側に固定された支持部材に外
輪が取付けられる転がり軸受によって軸心回りに回転自
在に支持され、車輪を取付けるための手段を持った環状
のブレーキディスクロータを回転部に対して固定するよ
う構成され、ブレーキディスクロータの内周取付け部が
径方向内向きに延長されてこの内周取付け部が車輪固定
用フランジと兼用され、前記ハブホイールの外周面に嵌
合される内輪部材の車両アウトボード側端部周面に、ブ
レーキディスクロータの内周取付け部の側面が当接する
当接面が形成され、ハブホイールの車両アウトボード側
端部をブレーキディスクロータの内周取付け部に対して
圧接するためのかしめ部が形成されている。
【0016】そして、かしめ部およびブレーキディスク
ロータの内周取付け部の何れか一方に、かしめ部を形成
した際に他方と係合する係合凸部が形成され、かしめ部
およびブレーキディスクロータの内周取付け部のうちの
他方に、係合凸部と係合する係合凹部が形成されてい
る。
【0017】上記構成において、ブレーキディスクロー
タをハブホイールの外周に嵌合するように取付け、ハブ
ホイールの車両アウトボード側端部を内周取付け部に対
して圧接するようにかしめ、内周取付け部をかしめ部と
当接面との間に嵌着することで、ブレーキディスクロー
タの内周取付け部を回転部の車両アウトボード側端部に
固定する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ブレーキディスクロータの取付け構造を、図面に基づい
て説明する。はじめに本発明の実施の第一形態を、図1
の断面図に基づいて説明する。なお同図は、ブレーキデ
ィスクロータの取付け構造を自動車の駆動輪側に適用さ
せた場合を示している。
【0019】まず、本発明の実施の第一形態におけるハ
ブユニット1の構成を説明する。このハブユニット1
は、軸心C回りに回転自在な回転部Rと、この回転部R
を回転自在に支持する複列転がり軸受6とを備えてい
る。
【0020】前記回転部Rは、アウタ側の大径部7およ
びインナ側の小径部8とを有して環状に形成された軸部
材2Aと、この軸部材2Aの中心に形成された挿通穴3
にインナ側から軸部(回転軸)4が内嵌された等速ジョ
イント5とから構成されている。
【0021】なお前記軸部材2Aは、ブレーキディスク
ロータ11を直接的に取付けるものではないことから、
いわゆる「ハブホイール」とは区別して取り扱うものと
し、この実施形態では軸部材2Aと称する。
【0022】前記軸部材2Aの外周面は一方の玉9aの
軌道面として用いられ、軸部材2Aの大径部7における
アウタ側面は、後述のブレーキディスクロータ11の側
面が当接する径方向外向きに沿った当接面7aとされ、
軸部材2Aの小径部8のインナ側外周面に形成した環状
凹部8aには、前記複列転がり軸受6における他方の玉
9bの軌道面を有する内輪材2aが、軸部材2Aの端部
をかしめることで嵌着されている。
【0023】前記等速ジョイント5としては、周知のツ
ェッパタイプ(バーフィールド型)と呼ばれるものが用
いられ、椀形状の外輪15、駆動シャフト22のアウタ
側が挿通された内輪17、外輪15と内輪17の間に配
置された玉10およびその保持器20を備えている。そ
して、外輪15のアウタ側に前記軸部4が一体形成さ
れ、この軸部4の外周面の途中には、軸部材2Aの挿通
穴3の雌スプラインとスプライン嵌合される雄スプライ
ンが形成されている。なお、前記駆動シャフト22のイ
ンナ側端部は、図示しない別の等速ジョイントを介して
デファレンシャル装置に取付けられている。
【0024】前記軸部4は、外輪15に一体形成された
大径部12と、その先端に一体形成された小径部13と
を有し、この小径部13の外周面は、後述の嵌合環部2
7(被嵌合部の一例)が嵌合する段付き面14とされ、
さらに小径部13の先端にはねじが形成されている。
【0025】前記ブレーキディスクロータ11は、鋳造
によって製作されるもので、内周側の内周取付け部18
と、これに一体的に形成した外周側の被制動部19とか
ら環状に形成され、前記内周取付け部18は径方向内向
きに延長されて車輪固定用フランジに兼用され、この内
周取付け部18を軸部4の車両アウタ側端部に固定する
ための固定手段24が設けられている。
【0026】この固定手段24は、前記小径部13の外
周の段付き面14(被嵌合部の一例)と、内周取付け部
18の周方向に沿って形成されるとともにインナ側に折
曲して形成されて前記小径部13、すなわち段付き面1
4にアウタ側から嵌合する嵌合環部27(嵌合部の一
例)と、前記軸部材2Aの当接面7aとから構成されて
いる。
【0027】前記嵌合環部27は、段付き面14と当接
するよう断面L字形に形成され、嵌合環部27の外周面
の一部には、軸部材2Aの挿通穴3の雌スプラインとス
プライン嵌合される雄スプラインが形成されている。
【0028】前記複列転がり軸受6は、二列の軌道溝を
有する単一の外輪16と、二列で配設される転動体とし
ての前記複数の玉9a,9bと、二つの冠形保持器23
とを備え、本来必要な2つの内輪については、前述した
ように一方は軸部材2Aの大径部7における外周軌道面
を利用し、他方は前記内輪材2aの外周軌道面を利用し
た構成とされている。
【0029】そして外輪16の外周面には、径方向外向
きに形成した取付けフランジ28が形成され、この取付
けフランジ28は、車体に取付けられたナックル29に
対し、軸心C方向に挿通する取付けボルト30を介して
固定されている。
【0030】図の31,32は、複列転がり軸受6内の
潤滑剤の損失を防止するとともに外部から泥水などの異
物が侵入するのを防止するためのシール部材である。
【0031】図の33は小径部13の先端に形成したね
じに螺合するナットで、このナット33の径は、前記嵌
合環部27の中心孔27aの径よりも大きいものが用い
られる。34は被制動部19を制動するためのブレーキ
パッドである。
【0032】上記構成の車両用ハブユニット1では、駆
動シャフト22の回転動力が、回転部材Rすなわち等速
ジョイント5および軸部材2Aに伝達され、またブレー
キディスクロータ11を介して車輪に伝達され、これが
回転する。
【0033】また、上記構成の車両用ハブユニット1で
は、複列転がり軸受6、軸部材2A、等速ジョイント5
の組み品に対して、ブレーキディスクロータ11の嵌合
環部27を挿通穴3に対してアウタ側からスプライン嵌
合し、嵌合環部27を小径部13の外周の段付き面14
に当てるようにする。その後、ナット33を締付けるこ
とで、ナット33、特にその外周部で嵌合環部27を段
付き面14に圧接する。このとき、軸部材2Aにおける
大径部7のアウタ側面にブレーキディスクロータ11の
内周取付け部18の側面が圧接してブレーキディスクロ
ータ11が支持される。
【0034】このように、本発明の実施の第一形態によ
れば、ブレーキディスクロータ11の内周取付け部18
を径方向内向きに延長してこの内周取付け部18を車輪
固定用フランジに兼用し、内周取付け部18に軸部4の
段付き面14に嵌合する嵌合環部27を形成した構成と
して、ナット33を締結して嵌合環部27を段付き面1
4に圧接することで複列転がり軸受6、軸部材2A、等
速ジョイント5およびブレーキディスクロータ11を組
立てるので、従来の場合に比べて装置全体の組立て性を
向上させることができる。
【0035】また従来のように、車輪固定用フランジ7
0にブレーキディスクロータ69を取付ける際に車輪取
付け用のボルトを車輪固定用フランジ70に圧入するこ
とがないので、車輪固定用フランジ70の変形を防止
し、ブレーキディスクロータ69の回転振れの発生を防
止して回転精度を維持することができる。
【0036】さらに、従来に比べてブレーキディスクロ
ータ11の取外しが容易になり、従って、ディスクブレ
ーキ装置の性能を維持することが容易になる。
【0037】なお、嵌合環部27および小径部13は、
軸部材2Aにスプライン嵌合させているので、ナット3
3締付けた際であっても、嵌合用小径部8のかしめ部分
にナット33の締付け力が働くのを回避させた状態で等
速ジョイント5を軸部材2Aに固定することができる。
【0038】次に、本発明の実施の第二形態を、図2の
断面図および図3の部分拡大斜視図に基づいて説明す
る。本発明の実施の第二形態において、ブレーキディス
クロータ11の内周取付け部18を回転部Rの車両アウ
タ側端部に固定するための固定手段24は、内周取付け
部18を径方向内向きに延長した嵌合部40(第一嵌合
部の一例)と、等速ジョイント5の軸部4のアウタ側端
面に形成されて嵌合部40が嵌合する嵌合凹環部41
(第一被嵌合部の一例)と、図2および図3に示すよう
に、ブレーキディスクロータ11の内周取付け部18の
側面に周方向に並べて形成した角錐台状の複数個の嵌合
凹溝42(第二嵌合部の一例)と、ハブホイール2のア
ウタ側端面(盤面)に形成されて嵌合凹溝42にそれぞ
れ嵌合する角錐台状の嵌合突起43(第二被嵌合部の一
例)とから構成されている。
【0039】なお、前記嵌合凹溝42は、ブレーキディ
スクロータ11の回転中心部、すなわち軸心Cに対して
等間隔で放射方向に配置されている。他の構成は上記実
施の第一形態と同様であるので省略する。
【0040】上記構成において、ハブホイール2の挿通
穴3に等速ジョイント5の軸部4を挿通した状態で、嵌
合凹環部41に対して内周取付け部18の嵌合部40を
嵌合する。この際、それぞれの嵌合凹溝42に嵌合突起
43が嵌合するよう周方向の位置調節を行う。このよう
にして、嵌合凹溝42と嵌合突起43とをそれぞれ嵌合
させた後、ナット33を締付けてナット33の外周部で
嵌合部40を嵌合凹環部41に圧接させる。こうするこ
とによって、嵌合凹溝42に対しても嵌合突起43が嵌
着する。そして、ブレーキディスクロータ11を嵌合凹
部42に嵌合してナット33を締付けるだけで車両用ハ
ブユニット1に対してブレーキディスクロータ11を迅
速にかつ確実に取付けることができる。
【0041】また、内周取付け部18を径方向内向きに
延長して車輪固定用フランジと兼用したことにより、図
9で示したような従来のように、ハブホイール65の径
方向外向きに車輪固定用フランジ70を形成してこれに
重ね合わせるようにブレーキディスクロータ69を取付
ける場合に比べて、車輪固定用フランジ70の厚みある
いは車輪固定用フランジ70を設けたために必要となっ
ていたスペースを省くことができるので、装置全体の軸
心C方向の幅を小さくすることができる。他の作用効果
は、上記実施の第一形態と同様である。
【0042】次に、図4に基づいて本発明の実施の第三
形態を説明する。本発明の実施の第三形態において、等
速ジョイント5の軸部4は実施の第二形態に比べて軸心
C方向に短く形成され、ブレーキディスクロータ11の
内周取付け部18を回転部Rの車両アウタ側端部に固定
するための固定手段24は、等速ジョイント5の軸部4
のアウタ側端面に形成した嵌合凹環部45と、内周取付
け部18の内周端部をインナ側に折曲しかつ断面L字形
に折曲形成して嵌合凹環部45に嵌合する嵌合凸環部4
6と、ブレーキディスクロータ11の内周取付け部18
の側面に周方向に並べて形成した角錐台状の複数個の嵌
合凹溝42と、ハブホイール2のアウタ側端面に形成さ
れて嵌合凹溝42にそれぞれ嵌合する角錐台状の嵌合突
起43とから構成されている。
【0043】上記構成において、ハブホイール2に等速
ジョイント5の軸部4を挿通穴3に挿通した状態で、嵌
合凹環部45に対して嵌合凸環部46を嵌合する。この
際、上記実施の第二形態と同様に、それぞれの嵌合凹溝
42に嵌合突起43が嵌合するよう周方向の位置調節を
行う。そして、嵌合凹溝42と嵌合突起43とをそれぞ
れ嵌合させた後、ナット33を締付けてナット33の外
周部で嵌合凸環部46を嵌合凹環部45に圧接させる。
こうすることによって、嵌合凹溝42に対しても嵌合突
起43が嵌着して、車両用ハブユニット1に対してブレ
ーキディスクロータ11を迅速にかつ確実に取付けるこ
とができる。
【0044】加えて、本発明の実施の第三形態では、等
速ジョイント5の軸部4は実施の第二形態に比べて軸心
C方向に短く形成しているので、装置全体をコンパクト
化および軽量化することができる。他の作用効果は、上
記実施の第一形態と同様である。
【0045】次に、図5〜図7に基づいて本発明の実施
の第四形態を説明する。本発明の実施の第四形態は、ア
ウタ側にねじを形成した等速ジョイント5の軸部4がハ
ブホイール2の挿通穴3の全域に亙ってスプライン嵌合
により挿通されている。また、この実施の形態では、ハ
ブホイール2のアウタ側外周面に環状凹部8aが形成さ
れ、この環状凹部8aに複列転がり軸受6における玉9
aの軌道面を有する内輪材2bが嵌着され、この内輪材
2bのアウタ側端面が、ブレーキディスクロータ11の
内周取付け部18の側面が当接する当接面50とされて
いる。
【0046】また、この実施の形態において、ブレーキ
ディスクロータ11の内周取付け部18を回転部Rの車
両アウタ側端部に固定するための固定手段24は、ハブ
ホイール2のアウタ側に形成したかしめ部51と、内周
取付け部18のアウタ側面に中心孔52の内周に沿って
等間隔で形成された複数個の係合溝53(嵌合部の一
例)と、前記かしめ部51を形成することでこれら係合
溝53内に突出するように形成される係合突起54(被
嵌合部の一例)と、前記当接面50とから構成されてい
る。
【0047】また、この実施の形態において、ねじに螺
合するナット33は、これを締付けた際にかしめ部51
を側面から押圧可能なように、軸部4よりも大径のもの
が使用される。
【0048】上記構成において、ハブホイール2の環状
凹部にブレーキディスクロータ11の中心孔52を嵌合
した状態で、ハブホイール2のアウタ側円筒端部をブレ
ーキディスクロータ11の内周取付け部18に対して径
方向外側に押し広げてかしめ部51を形成する。さら
に、図6および図7に示すように、径方向外側に押し広
げる力によって、かしめ部51の側面の一部が各係合溝
53に入り込むように変形し、ハブホイール2とブレー
キディスクロータ11とが周方向にずれるのを防止でき
る。
【0049】その後、ハブホイール2の挿通穴3に等速
ジョイント5の軸部4雄プライン嵌合させ、ナット33
を締付ける。そしてこのナット33の締結力によって、
ハブホイール2と等速ジョイント5とを確実に一体化す
ることができる。
【0050】次に、図8に基づいて本発明の実施の第五
形態を説明する。この実施の形態では、等速ジョイント
5の軸部4のアウタ側端面に嵌合凹環部55が形成さ
れ、ハブホイール2の内周面アウタ側端部に嵌合凹環部
55に嵌合する嵌合環部56が形成され、等速ジョイン
ト5の軸部4はハブホイール2の挿通穴3に対してスプ
ライン嵌合されている。また、軸部4のねじに螺合する
ナット33の径は、前記被嵌合環部55の中心孔の径よ
りも大きいものが用いられている。
【0051】ブレーキディスクロータ11の内周取付け
部18を回転部Rの車両アウタ側端部に固定するための
固定手段24は、上記実施の第四形態と同様に、前記ハ
ブホイール2のアウタ側に形成したかしめ部51と、内
周取付け部18の中心孔52の内周に沿って等間隔で形
成された複数個の係合溝53と、前記かしめ部51を形
成することでこれら係合溝53内に突出するように形成
される係合突起54とから構成されている。
【0052】そして、この実施の形態では、実施の第四
形態に比べて等速ジョイント5の軸心C方向の距離を短
く形成し、ハブホイール2のアウタ側端部の取付け凹部
57にナット33が入り込むよう形成されている。他の
構成は上記実施の第四形態と同様であるので省略する。
【0053】上記構成において、ハブホイール2の環状
凹部にブレーキディスクロータ11の中心孔52を嵌合
した状態で、ハブホイール2のアウタ側円筒端部をブレ
ーキディスクロータ11の内周取付け部18に対して径
方向外側に押し広げ、かしめ部51を形成する。さら
に、径方向外側に押し広げる力によって、かしめ部51
の側面の一部が各係合溝53に入り込むように変形し、
ハブホイール2とブレーキディスクロータ11とが周方
向にずれるのを防止できる。
【0054】その後、ハブホイール2の挿通穴3に等速
ジョイント5の軸部4雄プライン嵌合させ、ナット33
を取付け凹部57に入り込ませてねじに締付ける。そし
てこのナット33の締結力によって、ハブホイール2と
等速ジョイント5とを確実に一体化することができる。
【0055】そして、この実施の形態では、等速ジョイ
ント5の軸心C方向の距離を短く形成し、ナット33を
取付け凹部57に入り込ませてねじに締付ける構成であ
るので、装置全体の軸心C方向の距離を短くしてコンパ
クト化および軽量化を実現することができる。他の作用
効果は、上記実施の第四形態と同様である。
【0056】なお上記各実施形態では、ブレーキディス
クロータ11は鋳造によって製作したがこれに限定され
るものではなく、プレス加工によって製作してもよく、
この場合も上記各実施形態と同様の作用効果を奏し得
る。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ブレーキディスクロータの内周取付け部を径方向内
向きに延長してこの内周取付け部を車輪固定用フランジ
と兼用し、この内周取付け部を回転部の車両アウトボー
ド側端部に固定するための固定手段を設けたので、従来
のように車輪固定用フランジとブレーキディスクロータ
の内周取付け部とを重ね合わせるようにして固定する構
成に比べて、軸心方向の距離を小さくすることができ、
装置全体のコンパクト化ができる。また、場合によって
は、等速ジョイントの軸部を軸心方向に短くすることに
よって、装置全体のコンパクト化と軽量化を実現するこ
とができる。
【0058】さらに、従来のように車輪固定用フランジ
にブレーキディスクロータを取付ける際に車輪取付け用
のボルトを車輪固定用フランジに圧入することがないた
め、車輪固定用フランジが変形するのを防止し、従っ
て、ブレーキディスクロータの回転振れを防止でき、回
転精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態を示すブレーキディス
クロータの取付け構造の拡大断面図である。
【図2】本発明の実施の第二形態を示すブレーキディス
クロータの取付け構造の半断面図である。
【図3】同じく固定手段を示す要部分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の第三形態を示すブレーキディス
クロータの取付け構造の半断面図である。
【図5】本発明の実施の第四形態を示すブレーキディス
クロータの取付け構造の半断面図である。
【図6】同じく固定手段を示す要部分解斜視図である。
【図7】同じく固定手段の概略断面図である。
【図8】本発明の実施の第五形態を示すブレーキディス
クロータの取付け構造の半断面図である。
【図9】従来のブレーキディスクロータの取付け構造の
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ハブユニット 2 ハブホイール 4 軸部 5 等速ジョイント 6 複列転がり軸受 11 ブレーキディスクロータ 13 小径部 14 段付き面 18 内周取付け部 24 固定手段 33 ナット C 軸心 R 回転部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に大径部と小径部をなす略円筒状で
    中空の軸部材およびこの軸部材に一体的に挿通支持され
    る回転軸を含む回転部が設けられ、この回転部が、車体
    側に固定された支持部材に外輪が取付けられる転がり軸
    受によって軸心回りに回転自在に支持され、車輪を取付
    けるための手段を持った環状のブレーキディスクロータ
    を回転部に対して固定するようにしたブレーキディスク
    ロータの取付け構造であって、 ブレーキディスクロータの内周取付け部が径方向内向き
    に延長されてこの内周取付け部が車輪固定用フランジと
    兼用され、この内周取付け部を回転部の車両アウトボー
    ド側端部に固定するための固定手段が設けられたことを
    特徴とするブレーキディスクロータの取付け構造。
  2. 【請求項2】 ブレーキディスクロータの固定手段が、
    ブレーキディスクロータの内周取付け部に周方向に沿っ
    て形成した嵌合部と、回転軸の車両アウトボード側端部
    に形成されるとともに前記嵌合部に嵌合する被嵌合部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のブレーキディ
    スクロータの取付け構造。
  3. 【請求項3】 ブレーキディスクロータの固定手段が、
    ブレーキディスクロータの内周取付け部に周方向に沿っ
    て形成した第一嵌合部と、回転軸の車両アウトボード側
    端部に形成されるとともに前記第一嵌合部に嵌合する第
    一被嵌合部と、ブレーキディスクロータの内周取付け部
    の盤面に形成した第二嵌合部と、軸部材の車両アウトボ
    ード側端部に形成されるとともに第二嵌合部に嵌合する
    第二被嵌合部とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    のブレーキディスクロータの取付け構造。
  4. 【請求項4】 ハブホイールおよびこのハブホイールに
    一体的に挿通支持される回転軸を含む回転部が設けら
    れ、この回転部が、車体側に固定された支持部材に外輪
    が取付けられる転がり軸受によって軸心回りに回転自在
    に支持され、車輪を取付けるための手段を持った環状の
    ブレーキディスクロータを回転部に対して固定するよう
    にしたブレーキディスクロータの取付け構造であって、 ブレーキディスクロータの内周取付け部が径方向内向き
    に延長されてこの内周取付け部が車輪固定用フランジと
    兼用され、前記ハブホイールの外周面に嵌合される内輪
    部材の車両アウトボード側端部周面に、ブレーキディス
    クロータの内周取付け部の側面が当接する当接面が形成
    され、ハブホイールの車両アウトボード側端部をブレー
    キディスクロータの内周取付け部に対して圧接するため
    のかしめ部が形成されたことを特徴とするブレーキディ
    スクロータの取付け構造。
  5. 【請求項5】 かしめ部およびブレーキディスクロータ
    の内周取付け部の何れか一方に、かしめ部を形成した際
    に他方と係合する係合凸部が形成され、かしめ部および
    ブレーキディスクロータの内周取付け部のうちの他方
    に、係合凸部と係合する係合凹部が形成されたことを特
    徴とする請求項4記載のブレーキディスクロータの取付
    け構造。
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