JP2002295230A - ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置 - Google Patents

ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置

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JP2002295230A
JP2002295230A JP2001100836A JP2001100836A JP2002295230A JP 2002295230 A JP2002295230 A JP 2002295230A JP 2001100836 A JP2001100836 A JP 2001100836A JP 2001100836 A JP2001100836 A JP 2001100836A JP 2002295230 A JP2002295230 A JP 2002295230A
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exhaust gas
filter
diesel engine
floating dust
pipe
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Kinji Tsujimura
欽司 辻村
Hiroshi Yamashita
博 山下
Minoru Atoda
実 阿刀田
Yutaka Hayashi
裕 林
Shoji Hori
昭二 堀
Hiroshi Yamaguchi
氾 山口
Koichi Muto
浩一 武藤
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Sanei Kogyo KK
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Sanei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガスのPM排出量を規準値の0.25g
/kW・hrを遵守すべく形成され、コンパクトで簡便
安価に形成されて使用過程車にも手軽に装着でき、耐久
性,取扱性がよく保守性もよいディーゼルエンジン簡易
型排気ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】 ディーゼルエンジンからの排気ガスはケ
ース本体2に略接線方向に連結される導入管6からケー
ス本体2内のサイクロン機構部3内に入り、渦流状態と
なりサイクロン機構部3の縮径部21内に導入する際に
含有しているPMの一部を分離する。分離したPMはコ
ーン形状部材19の吐出口20から密閉空間部24を通
り浮遊粉塵蓄溜部5に堆積する。PMの一部を除去され
た排気ガスはフィルタ4の外周からその中心に向かって
進入し、PMを捕獲除去される。PMを除去された排気
ガスは排出管7から外気側に排出される。サイクロン機
構部3とフィルタ4との二重構造によりPMは除去され
て前記規準値を満足するものになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンからの排気ガス中に含まれる浮遊粉塵を除塵する排気
ガス浄化装置に係り、特に、完全除塵を目標とせず、当
面の基準目標値であるPM排出量を0.25g/kW・
hrとし、簡便構造で使用過程車に十分に適用し得る安
価なディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のディーゼルエンジン搭載の車両か
らは多くの浮遊粉塵(以下、PMと称する)を含む排気
ガスが放出され、人体に悪影響を与える黒煙ガスとして
問題になっている。このため、ディーゼルエンジンの研
究やディーゼルエンジンを用いない車両の研究が行わ
れ、近い将来には採用されることになる可能性が大であ
るが、使用過程のディーゼル車両からの排気ガスのPM
排出量の低減は大きな問題であり、各種のPM排出量低
減装置が研究されてきている。この装置の型式としては
触媒を用いるもの、フィルタによってPMを捕獲するも
の等があるが、主にフィルタを用いてPMを捕獲してP
M排出量を低減するものが数多く提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PMを捕獲するフィル
タとしてDPF(Diesel Particulat
e Filter)が採用されており、そのフィルタの
種類としてセラミックを用いたハニカムタイプのもの、
フォームドセラミックフィルタ、メタルフィルタ、セラ
ミックファイバ、セラミックの不織布等数多くのものが
あるが、次のような問題点がある。即ち、これ等のフィ
ルタによりPMは捕獲されるが、捕獲効率を上げるとフ
ィルタがすぐ目詰りし、排圧が急上昇すると共にフィル
タとして機能しなく問題点が生ずる。そのため、目詰り
したフィルタを交換したり、スペアフィルタと交換した
り、フィルタを加熱して捕獲されているPMを燃焼除去
する手段等が採用されているが、いずれも大掛りなもの
になりコスト高となり、かつ多量の電気エネルギーを必
要とし実際上、使用過程の車両に搭載し得るものは殆ど
見当らない。また、全体の容積も大きく、使用過程の車
両に装着することがかなり困難である問題点がある。更
に、大掛りな制御装置が必要となり、実用性に欠ける問
題点がある。
【0004】以上のように、従来のDPFはPMの捕獲
効率を極めて高くすることに主眼を置き過ぎ、実用性や
即戦性に着目しない偏重から導かれたものであり、現在
使用過程車に早急に対応して少しでもPM排出量を低減
でき、かつ使用過程車両に容易に、かつ簡便に装着し得
るものではない。一方、東京都を始めとして各県におい
てもPM排出量の制限がきびしくなり、2003年では
PM排出量を0.25g/kW・hrを満足しない車両
の走行は許可されないところまできている。そこで、少
なくとも、この規準値を満足し、使用過程の車両に容易
に装着できる簡便構造の排気ガス浄化装置が全国的に強
く要請されている。
【0005】本発明は、以上の要請に鑑みて発明された
ものであり、当面PM排出量を0.25g/kW・hr
をクリヤでき、簡便,安価に実施でき、使用過程車両に
手軽く装着でき、耐久性もあり、メンテナンス性もよい
ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、請求項1のディーゼルエンジン簡易型
排気ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンの排気系に配
置され、排気ガスの浮遊粉塵の排出量を0.25g/k
W・hr以下にするための排気ガス浄化装置であって、
該装置は、導入管から導入される排気ガスに渦流を与え
て前記浮遊粉塵を分離する渦流発生機構部と、該渦流発
生機構部における前記浮遊粉塵と係合する部位を冷却す
る冷却手段と、前記渦流発生機構部を通過した排気ガス
を外周側から中心側に向かって通過させて前記浮遊粉塵
を捕獲すべく前記渦流発生機構部の後方側に配設される
フィルタと、該フィルタを通過した排気ガスを排出する
排出管と、前記渦流発生機構部により分離した前記浮遊
粉塵を蓄溜する浮遊粉塵蓄溜部とを設けることを特徴と
する。排気ガスは冷却手段により冷却されている渦流発
生機構部の渦流作用とその冷却効果により、含有されて
いるPMの一部を分離することができる。分離されたP
Mは浮遊粉塵蓄溜部に蓄溜される。一方、PMの一部を
分離した排気ガスはフィルタの外周からフィルタ内に入
り、更にPMの一部はフィルタに捕獲され排出管から外
気側に排出される。なお、渦流発生機構部により予めP
Mの一部が除去された排気ガスがフィルタ側に導入され
るため、フィルタのPM捕獲能力をそれ程高くする必要
がなく、フィルタの耐久性の向上が図れる。また、比較
的安価なフィルタを使用することができる。
【0007】また、本発明の請求項2のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンの
排気系に配置され排気ガスの浮遊粉塵の排出量を0.2
5g/kW・hr以下にするための排気ガス浄化装置で
あって、該装置は、導入された排気ガスに渦流を与えて
前記浮遊粉塵を分離する渦流発生機構部と、分離された
前記浮遊粉塵を蓄溜する浮遊粉塵蓄溜部と、該渦流発生
機構部における前記浮遊粉塵と係合する部位を冷却する
冷却手段とからなり、前記渦流発生機構部を複数列配設
することを特徴とする。フィルタを採用しないことによ
り装置構造が簡便かされると共に所定の規準値のPM排
出量を得ることができる。
【0008】また、本発明の請求項3のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記渦流発生機構部が
サイクロン機構部であることを特徴とする。サイクロン
機構部は基本的には公知の技術でありこの公知技術に新
たな技術を加えることにより分離性のよいサイクロン機
構部を比較的容易に製作することが可能である。
【0009】また、本発明の請求項4のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記渦流発生機構部
が、スパイラル機構部であることを特徴とする。スパイ
ラル機構部は基本的には公知の技術であり、更に新しい
技術を加味することにより合目的なものを比較的容易に
製作し得ることができる。
【0010】また、本発明の請求項5のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記サイクロン機構部
が、排気ガスを略接線方向からケース本体内に導入する
導入管と、縮径された入口部とこれに連設するテーパ状
の拡径部を有するラッパ状管体と、該ラッパ状管体と適
宜の空間部を介して相対向して配設され前記ケース本体
との間に密閉空間部を形成し、浮遊粉塵の通過可能な吐
出口を形成するコーン形状部材とからなり、前記拡径部
は前記フィルタの外周側の空間部に連設し、前記密閉空
間部は前記浮遊粉塵蓄溜部に連通することを特徴とす
る。サイクロン機構部では略接線方向から導入された排
気ガスが空間部を通りラッパ状管体の入口部に入るまで
にかなり渦流状となり、PMの一部を分離する。この分
離したPMはコーン形状部材の吐出口から密閉空間部側
に導入されて浮遊粉塵蓄溜部に導入されて溜る。
【0011】また、本発明の請求項6のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記コーン形状部材の
前記ラッパ状管体側の内壁は、冷却手段により冷却され
及び/又は水又は高沸点液体により濡されることを特徴
とする。排気ガス中のPMはサイクロン機構部の渦流の
みでは分離しにくい場合もあるが、コーン形状部材の内
壁を冷却するか、この内壁を濡らすかすることにより渦
流内を浮遊しているPMがコーン形状部材側に付着し易
くなり、結果としてPMの分離性が向上することが実際
的,経験的に言える。
【0012】また、本発明の請求項7のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記導入管内には、導
入される排気ガスの流速や圧力に対応して管内面積を可
変にする通路面積調整手段が設けられることを特徴とす
る。アイドリング時や低速高負荷運転ではケース本体内
に導入される排気ガスの流速や圧力が低い場合もあり、
このままではPMを分離し得る渦流を発生させることが
困難となる。そこで、通路面積調整手段を設けることに
より排気ガスの流速や圧力に対応して排気ガスの導入量
の調整ができ以上の問題点が解消される。
【0013】また、本発明の請求項8のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記排出管及びその内
部には、前記ラッパ状管体内と前記排出管とを連通又は
連通を遮断する開閉機構部が設けられることを特徴とす
る。フィルタにはPMが次第に付着するため、時折PM
捕獲したPMを除去する必要がある。この作業中に排気
ガスをフィルタ側に導入しないように開閉機構部が機能
する。この開閉機構部によりラッパ状管体内の排気ガス
が直接排出管側に流れて排出される。なお、この場合で
も、排気ガスのPMはサイクロン機構部により一部除去
されているため短時間ならばフィルタを通過させないで
排出しても特に大きな問題は生じない。
【0014】また、本発明の請求項9のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記ケース本体の前記
フィルタの近傍には、該フィルタの外周に燃料を噴出す
る燃料噴射手段が設けられると共に、前記フィルタを加
熱する加熱手段が設けられることを特徴とする。フィル
タで捕獲されたPMを除去するために燃焼噴射手段から
フィルタ側に噴射され燃料を加熱手段により燃焼させ
る。これにより、フィルタの目詰りが解消される。な
お、本発明ではフィルタは特別なメッシュの細かいもの
ではなく、フィルタの目詰り解消に要する電気エネルギ
ーは少量で済む。
【0015】また、本発明の請求項10のディーゼルエ
ンジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記フィルタが、前
記ケース本体に着脱可能に収納されることを特徴とす
る。フィルタはケース本体に着脱可能なため、時折フィ
ルタそのものを交換することができる。勿論、本発明で
はフィルタの交換や取り出しの頻度は少ない。
【0016】また、本発明の請求項11のディーゼルエ
ンジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記浮遊粉塵蓄溜部
には、蓄溜している前記浮遊粉塵を燃焼させる燃焼手段
が付設されることを特徴とする。燃焼手段を用いること
により浮遊粉塵蓄溜部内のPMは燃焼除去される。な
お、この電気エネルギーは比較的少量で済む。
【0017】また、本発明の請求項12のディーゼルエ
ンジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記浮遊粉塵蓄溜部
には、前記浮遊粉塵をカプセル内に凝縮収納する粉塵収
納手段が出入自在に設けられることを特徴とする。PM
をカプセル内に凝縮収納することにより、PMの取り出
しが容易にできる。
【0018】また、本発明の請求項13のディーゼルエ
ンジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記浮遊粉塵蓄溜部
が、蓄溜している浮遊粉塵を自動的に充填収納して排出
する粉塵自動処理機構部が設けられることを特徴とす
る。自動粉塵処理機構部を設けることによりPMの自動
処理が自然に行われ、手動によるPMの処理による汚れ
発生等のトラブルから開放される。
【0019】また、本発明の請求項14のディーゼルエ
ンジン簡易型排気ガス浄化装置は、前記スパイラル機構
部及び前記フィルタが管体内の前後に配設され、前記ス
パイラル機構部が導入管から導入される排気ガスをスク
リュー状に回転させて渦流を与えるものからなり、前記
フィルタ側に向かって縮径するテーパ状に形成されるこ
とを特徴とする。スクリュー効果とテーパ効果によりP
Mの一部は有効に分離されフィルタ側で残りのPMが捕
獲される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディーゼルエンジ
ン簡易型排気ガス浄化装置の実施の形態を図面を参照し
て詳述する。まず、図1及び図2の概要ブロック図によ
り本発明の概略の主構成内容を説明する。図1に示すよ
うに、ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置1の
主要構成要素は、ケース本体2(2点鎖線で示す)内に
収納されている。この主要構成要素としては、ケース本
体2の前方側に収納されている渦流発生機構部3Aの1
つのサイクロン機構部3と、後方側に収納されているフ
ィルタ4と、分離されたPMを蓄溜する浮遊粉塵蓄溜部
5等とからなる。ディーゼルエンジン側からの排気ガス
は導入管6からサイクロン機構部3に入り、フィルタ4
側の排出管7から外気側に排出される。サイクロン機構
部3には冷却手段8が付設され、フィルタ4には燃料噴
射手段9及び加熱手段10が付設される。また、サイク
ロン機構部3と排出管7との間には開閉機構部11が設
けられる。また、導入管6内には通路面積調整手段12
が設けられている。なお、浮遊粉塵蓄溜部5には、蓄溜
しているPMを処理するための燃焼手段5A,PMをカ
プセル状に処理する粉塵収納手段5B,粉塵自動処理手
段5C等が付設される。
【0021】図2は図1のディーゼルエンジン簡易型排
気ガス浄化装置1よりも更にコンパクトタイプのディー
ゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置1aの主構成を示
すものである。このディーゼルエンジン簡易型排気ガス
浄化装置1aは、導入管6から導入された排気ガスのP
Mを主として渦流処理のみにより分離除去するものから
なり、前記のフィルタ4を用いないものである。前記渦
流処理は渦流発生機構部13により行われ、この渦流発
生機構部13を多列に配置するところにこのディーゼル
エンジン簡易型排気ガス浄化装置1aの特徴がある。な
お、この渦流発生機構部13としては前記のサイクロン
機構部3の他に後に説明するスクリュー式のものやその
他の機構が採用される。また、渦流発生機構部13には
冷却手段8aが付設され、分離されたPMは浮遊粉塵蓄
溜部5に蓄溜される。また、PMを分離処置された排気
ガスは最後の渦流発生機構部13に連結される排出管7
から外気側に排出できる。
【0022】図3は図1に示した型式のディーゼルエン
ジン簡易型排気ガス浄化装置の1つの実施の形態の全体
構造を示す外観斜視図である。図示のようにケース本体
2には排気ガスを導入する導入管7が図示のような位置
においてケース本体2に対して略接線方向に連結され
る。また、排出管7はケース本体2から突出して本実施
の形態の場合は前方に排出口7aを向けて配置されてい
るがこれに限定するものではない。また、図にはフィル
タ4がケース本体2の後方側点線で示され、浮遊粉塵蓄
溜部5がケース本体2の下方側に配置されている。ま
た、ケース本体2の後部にはフィルタ4を着脱する場合
のバンド14が設けられる。また、燃料噴射手段9やフ
ィルタ4の加熱手段10の一部等が図示されている。ま
た、浮遊粉塵蓄溜部5には蓄溜されているPMを取り出
すための蓋15が図示されている。
【0023】次に、図4に示したディーゼルエンジン簡
易型排気ガス浄化装置1の内部構造を図3乃至図7によ
り説明する。ケース本体2は図4,図5,図7等に示す
ように円筒体からなり、その後方部の開口部は蓋体16
が着脱可能に装着されている。なお、本実施の形態では
蓋体16にはフィルタ4が連結されると共に排出管7が
連結されるているが、勿論これに限定するものではな
い。また、ケース本体2には浮遊粉塵蓄溜部5を形成す
る箱体17が固定される。
【0024】次に、導入された排気ガス中のPMの一部
を分離するためのサイクロン機構部3の構造の1つの実
施の形態を説明する。サイクロン機構部3は、前記のよ
うにケース本体2のやや上方側において略接線方向に沿
って連結される導入管6(図4では点線で示されてい
る)と、ラッパ状管体18と、コーン形状部材19等と
からなる。なお、コーン形状部材19には分離されたP
Mが吐出するための吐出口20が複数箇所(図7に示
す)開口形成される。ラッパ状管体18は排出管7の外
周を覆って配置されている縮径部21と、この縮径部2
1に前端側を連結しテーパ状に拡径して広がり後端側を
ケース本体2の外面板2bの内壁に固着される拡径部2
2からなる。なお、縮径部21や拡径部22の寸法,形
状は実験的,理論的に決められるものでありここでは開
示しない。一方、コーン形状部材19はラッパ状管体1
8と適宜の空間部23を介して相対向して配設されるコ
ーン形状体からなり。図示のようにケース本体2の全面
板2aと外面板2bに固着される。以上により、コーン
形状部材19とケース本体2との間には密閉空間部24
が形成されるが、この密閉空間部24は浮遊粉塵蓄溜部
5の箱体17とは開口部25を介して連通している。ま
た、前記したように、コーン形状部材19には吐出口2
0が形成されている。この吐出口20の形状や個数につ
いても理論的,実験的に決められるものでありここでは
開示しない。
【0025】次に、フィルタ4を説明する。フィルタ4
は、図4に示すようにサイクロン機構部3の拡径部22
の後端側とケース本体2の後部の蓋体16との間の空間
内に収納されるものであり、前板4a,後板4b及びフ
ィルタ部4c等とからなり、一体的に形成される。な
お、フィルタ4は排出管7と同心に着脱可能なように挿
着されている。また、排出管7にはフィルタ4と対面し
て並設される遮蔽板26が固定されている。ディーゼル
エンジン簡易型排気ガス浄化装置1の場合、フィルタ4
はサイクロン機構部3によりPMの一部を分離除去され
た排気ガスがその外周側から導入されるもので、PMを
全く除去されていない排気ガスを処理する従来技術のフ
ィルタから比較するとかなりラフな構造のものでよい。
また、従来技術のフィルタのようにPMの捕獲率を高度
にするものではなく、差し当りPM排出量を0.25g
/kW・hrに保持すればよく、メッシュの比較的粗い
ものが採用可能である。従って、従来のものに較べて目
詰り発生度は極めて低いものとなる。なお、フィルタ4
の形状は図5に示すものが一例として採用されるが、そ
の形状,材質,メッシュの詳細等は実験的,理論的に決
めるものであり、ここでは開示しない。
【0026】次に、浮遊粉塵蓄溜部5を説明する。前記
のように浮遊粉塵蓄溜部5はケース本体2の下方側に形
成される箱体17からなり、サイクロン機構部3のコー
ン形状部材19でケース本体2を区切った密閉空間部2
4と開口部25を介して連通する箱体状のものからな
る。この詳細構造としては前記のように蓄溜しているP
Mを処理するための燃焼手段5A,粉塵収納手段5Bや
粉塵自動処理手段5C等が付設されて配置されるが、本
実施の形態ではその内の1つの燃焼手段5Aとしてのグ
ロープラグ27のみを開示する。なお、グロープラグ2
7は図7に示すように車両の既設の電源部28にコント
ローラ29等を介して連結されるものからなり、適宜通
電して蓄溜しているPMを燃焼処理する。また、箱体1
7の一端側には蓋15が開閉可能に装着され、この蓋1
5を開放し、図略のブラシ(蓋15に固定されていても
よい)によって内部の残留PMを清掃除去することもで
きる。
【0027】排出管7は、前記のようにフィルタ4のフ
ィルタ部4cの中心に後端部を挿入した状態に連結さ
れ、ケース本体2の軸線方向に沿ってその前方側に向か
って伸延し排出口7aを前方側に開口するものからな
る。排出管7のフィルタ部4cと連結する部位にはフィ
ルタ部4c内と連通する孔30が多数個開口形成される
と共にフィルタ部4cから外れた中間の拡径部18側と
連通する位置には拡径部18内と排出管7内とを連通さ
せるための連通孔31が開口形成される。
【0028】次に、サイクロン機構部3に付設される冷
却手段8の一例を説明する。この冷却手段8はサイクロ
ン機構部3のコーン形状部材19を冷却するか又はその
内壁側を濡れ状態に保持するためのものである。コーン
形状部材19は渦流によって分離したPMを引きつける
機能を果たすものであり、極めて微細なPMをコーン形
状部材19側に引きつけるにはコーン形状部材19が冷
却されているか又は濡れ状態にあることが望ましい。こ
の度合についてはノウハウ的なものであり、ここでは開
示しない。但し、一例として濡れ状態に保持する1つの
手段として図示のようにケース本体2内に設けたノズル
32やポンプ33やコントローラ34を介してノズル3
2側に連結される液体収納源(水又は高沸点液体等)3
5等とが挙げられる。なお、これ等の装備も簡便なもの
でよく高度の設備を必要としない。
【0029】次に、フィルタ4に付設される燃焼噴射手
段9や加熱手段10等の一例を説明する。適宜のメッシ
ュからなるメッシュ網36を有するノズル37はケース
本体2の外面板2bに固定される。このノズル37には
ポンプ38やコントローラ39を介して燃料源40が連
結される。なお、この燃料源40は車両に備えられてい
る燃料タンクの燃料(図略)でよい。メッシュ網36か
ら噴霧した燃料はフィルタ4のフィルタ部4cの外面に
噴射されて浸透し、フィルタ部4cをウェット状態にす
る。一方、加熱手段10はフィルタ4側とケース本体2
とを連結するリード線41とこれにコントローラ42等
を介して連結される電源部43等とからなる。なお、電
源部43は浮遊粉塵蓄溜部5のグロープラグ27の電源
部28と同じく車両に搭載されているバッテリで十分で
ある。
【0030】次に、開閉機構部11を図4,図6等によ
り説明する。本実施の形態における開閉機構部11は排
出口7内に収納されているパイプ状部材44とこれを動
作するハンドル45等とからなる。なお、ハンドル45
による手動走査の替りに自動制御することも当然実施可
能であるがここでは簡易方式の手動コントロール型式の
ものについて説明する。パイプ状部材44は排出管7の
内径よりもやや小径の外径を有する大径パイプ部44a
とこの後方に一体的に連設される小径パイプ部44bか
らなり、小径パイプ部44bはフィルタ部4cの中心に
挿入されている。また、ハンドル45はケース本体2の
後部に支持され小径パイプ部44bの後端に連結され
る。大径パイプ部44aには排出管7の連通孔31と連
通可能な孔46が形成され、小径パイプ部44bにはフ
ィルタ部4cの孔30及びフィルタ部4cの内周と小径
パイプ部44bの外周との間の空隙部47に常時連通す
る多数個の孔48が穿孔されている。なお、排出管7の
孔31及び大径パイプ部44aの孔46は図6の
(a),(b)に示すように開閉機構部11がある角度
だけ回動した場合にのみ互いに連通し得る位置に夫々形
成されている。この位置調整はハンドル45により行わ
れる。また、ハンドル45の操作を必要とする時期の検
出用として図5に示す圧力センサ49が用いられる。
【0031】次に、図7により通路面積調整手段12を
説明する。エンジンは車両の走行条件によって回転数や
トルク等が変化する状態で作動される。従って、排気ガ
スの速度,排出量,圧力等も可変である。仮りに排気ガ
スの排出量が比較的小さいエンジンのアイドリング状態
と全負荷で高回転でエンジンが作動している状態とにお
いて導入管6内に導入される排気ガスを比較するとその
性状が全く異なる。そこで、仮りに導入管7の面積が一
定の場合にはケース本体2内に導入される排気ガスの速
度は全く相異する。サイクロン機構部3におけるPMの
分離度は渦流の度合いによって相異し、渦流は導入され
る排気ガスの速度,流量,圧力によって大きく異なる。
そのため、PMの分離効果をほぼ同一に保持するために
は導入管6の面積を導入される排気ガスの性状に対応さ
せて変化させることが必要である。通路面積調整手段1
2はこのためのものであるが、この型式も各種のものが
あるが、本実施の形態では極めて簡便なものが一例とし
て挙げられている。勿論、これに限定するものではな
い。この通路面積調整手段12は導入管6に片持ち支持
されているレバー部材50と、スプリング51等とから
なる。スプリング51はレバー部材50を常時ほぼ閉止
方向に付勢するものであり、自由状態ではアイドリング
時に対応するものである。レバー部材50に自由状態以
上における排気ガスの圧力が作用したり、大量な排気ガ
スが導入されるとレバー部材50がスプリング51のス
プリング力に抗して回動し、導入管6の面積を可変にす
るものである。勿論、前記のように通路面積調整手段1
2は前記のものに限定するものではない。
【0032】次に、ディーゼルエンジン簡易型排気ガス
浄化装置1によるPMの分離動作や排気ガスの清浄化作
用等を図4等により説明する。ディーゼルエンジンから
排出されたPMを含む排気ガスは、例えば、マフラ(図
略)を通過した後、ディーゼルエンジン簡易型排気ガス
浄化装置1の導入管6内に導入され、通路面積調整手段
12によりコントロールされた後、サイクロン機構部3
の空間部23内に入る。導入管6が図示のような形状で
ケース本体2に略接線方向に取り付けられているため排
気ガスは空間部23内に渦流状態になる。更に排気ガス
は縮径部21と排出管7との間の比較的狭い空隙部52
内に入り込む時に更に大きく渦流し、流れ方向を変曲し
渦流度を増す。このため、排気ガス中のPMには遠心力
が作用し、PMの一部はコーン形状部材19側に放出さ
れる。なお、冷却手段8を付設している場合にはコーン
形状部材19は冷却されているか又は濡れ状態にあるた
め、PMはコーン形状部材19側につき易く又は付着し
易くなり、冷却手段8のない場合より多くのPMがコー
ン形状部材19側に分離されて進む。コーン形状部材1
9側には吐出口20が開口しているため分離したPMは
吐出口20を通って密閉空間部24内に入り、開口部2
5を介して浮遊粉塵蓄溜部5の箱体17内に導入されて
蓄溜される。
【0033】フィルタ4が作用状態にある場合には、開
閉機構部11の孔46は排出管7の連通孔31と合致し
ない位置(図6(b)の状態)にあるため、サイクロン
機構部3の縮径部21から拡径部22側に進んだ排気ガ
スはフィルタ4の外周側に進み、フィルタ4のフィルタ
部4a内に導入され濾過される。即ち、排気ガス中のP
Mがフィルタ部4aにより捕獲される。PMを捕獲され
た排気ガスは排出管7の孔30から空源部47に入り、
開閉機構部11の孔48からパイプ状部材44内に入
り、排出弁7内に導入され、その排出口7aから外気側
に排出される。
【0034】以上の作用により、ディーゼルエンジンか
ら排出された排気ガス中のPMはかなり分離及び捕獲さ
れて除去され、結果として大気側に放出されるPM排出
量を規準値の0.25g/kW・hrにすることができ
る。然し乍ら、ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化
装置1の使用を長時間続行すると浮遊粉塵蓄溜部5には
次第にPMが堆積すると共にフィルタ4も次第に目詰り
してくる。そこでその処理が必要になる。
【0035】まず、浮遊粉塵蓄溜部5に堆積されたPM
は一番容易な除去手段としては蓋15を開き、ブラシ等
を用いてはらい出し除去すればよい。また、これが面倒
な場合は、例えば、グロープラグ27を加熱し、堆積し
ているPMを燃焼させて除去することが可能である。な
お、焼却灰は蓋15を開放し排除することができる。勿
論、前記したその他の除去手段を付設することにより堆
積PMをより完全に除去又は処理することもできる。
【0036】一方、フィルタ4の目詰り解消手段として
はフィルタ4自体を交換することが勿論採用されるが、
本発明では燃料噴射手段9と加熱手段10を用いてフィ
ルタ4の再生を行う手段を採用している。なお、従来技
術でもフィルタの燃焼処理によりフィルタを再生する各
種手段もあるが、前記のように従来技術のものは目詰り
が短時間で発生し、かつ目詰りの程度も深刻であり、多
量の再生エネルギーと再生コストが必要とするもので実
際上使い物にならない。本発明の場合は、フィルタ4に
よるPMの捕獲程度も従来のように完全ではなく、更に
前記のように既にサイクロン機構部によりPMの一部を
除去された排気ガス内のPMを捕獲するもので、目詰り
程度もその目詰りまでの時間も従来のものと全く相違す
る。具体的には燃料噴射手段9のノズル37から燃料を
フィルタ部4aに噴射してフィルタ部4aを燃焼し易い
状態にし、加熱手段10のリード線41に電流を与えて
フィルタ部4aを加熱することにより捕獲されているP
Mを燃焼除去して再生するものである。
【0037】フィルタ4を再生処理する間は、排気ガス
がフィルタ4側に導入されるとフィルタ4の再生が円滑
に行われない。そのため、本発明ではフィルタ4の再生
時には開閉機構部11を作動させる。即ち、ハンドル4
5によりパイプ状部材44を回動し、排出管7の連通孔
31とパイプ状部材44の孔46を合致させ、サイクロ
ン機構部3の拡径部22に廻り込んできた排気ガスをフ
ィルタ4側に導入させないで直接排出管7側に導入する
ようにする。然し乍ら、排気ガスの一部はフィルタ4側
に廻り込む可能性があるが、いずれにしてもフィルタ4
の再生時間は比較的短時間なため問題は少ない。なお、
フィルタ4の再生時期の検出としては例えば、圧力セン
サ49が採用されるが、勿論、これに限定するものでは
ない。
【0038】以上のように本発明のディーゼルエンジン
簡易型排気ガス浄化装置1は比較的コンパクトな構造か
らなり、構成要素も従来技術のものに較べて比較的簡便
なものであり、かつ制御手段や加熱手段等も全自動制御
のものではなく簡便安価に実施することができる。ま
た、全体の容積が小さくて済み、使用過程の車両に容易
に装着することができる。
【0039】次に、本発明の延長線上にある発明の実施
の形態の1つのディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化
装置を図8乃至図11により説明する。このディーゼル
エンジン簡易型排気ガス浄化装置は図2に示した型式の
もので、原則として前記実施の形態のディーゼルエンジ
ン簡易型排気ガス浄化装置1と異なりフィルタ4を使用
しない。装置構造を簡便,安価にするにはできるならば
フィルタ4を採用しないものが望ましい。図8,図9に
示したディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置1a
はサイクロン機構部53を多列(図示では2列)に配列
したものである。詳細構造は省略するが、一本の導入管
54から導入された排気ガスは一対のテーパ管体55,
55の接線方向から入り、その内部で渦流を生じさせて
PMの一部を分離し、排出管56から排出させ、引続き
第2段目のテーパ管体55,55に接線方向から導入さ
せ、更にPMを分離した後排出部である排出管57から
排出する。なお、夫々のサイクロン機構部53には浮遊
粉塵蓄溜部58が設けられ、PMを蓄溜する。また、テ
ーパ管体55は冷却装置や水や高沸点液体等を用いた冷
却手段59により冷却され、PMの分離効果の向上を図
るようにしている。
【0040】図10は渦巻発生機構部としてスパイラル
機構部を用いた本発明のディーゼルエンジン簡易型排気
ガス浄化装置1bを示す。このディーゼルエンジン簡易
型排気ガス浄化装置1bは、テーパ状の外管60と、こ
の中に空隙部61を介して挿入されるテーパ状管体62
と、テーパ状管体62の後方側に配置され外管60内に
着脱可能に収納されるフィルタ63と、フィルタ63の
内部に一端側を連通しテーパ状管体内に配設される排出
管64と、テーパ状管体62まわりを冷却する冷却手段
65等とからなる。なお、外管60とテーパ状管体62
との間には分離したPMを蓄溜する浮遊粉塵蓄溜部66
が設けられる。排気ガスを導入する導入管67はテーパ
状管体62と排出管64との間の空間部68に連通して
配置される。テーパ状管体62内には排出管64を囲ん
でスパイラルフィン69が導入管67側からフィルタ6
3側に向かって配置される。なお、スパイラルフィン6
9はフィルタ63側に向かって縮径するテーパ状の形状
からなる。
【0041】以上の構造により、導入管67から導入さ
れた排気ガスは空間部68に入り、スパイラルフィン6
9によりスクリュー状の渦流を与えられPMの一部を分
離する。冷却手段65によるテーパ状管体62の冷却に
よりPMの分離がより効果的に行われる。PMの一部を
分離した排気ガスはフィルタ63の外周側から中心側に
抜け、この際にPMの一部が捕獲される。フィルタ63
を通過した排気ガスは排出管64を通り外気側に排出さ
れる。また、分離したPMは浮遊粉塵蓄溜部66に蓄溜
されて処理される。
【0042】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように本発
明のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置は従来
品のように完全なPM除去を目標とせず、0.25g/
kW・hrの規準値を確実に遵守できる簡便構造のもの
からなり、前記規準値を満足しない使用過程の車両のす
べてに簡単に適用し得るものである。形状もコンパクト
であり、メンテナンス性もよく、取扱性もよく、耐久性
の向上が図れると共に比較的安価に実施することができ
る。勿論、更に各部の形状,材質,配置等を工夫するこ
とにより前記規準値を越える高品質で使い易いディーゼ
ルエンジン簡易型排気ガス浄化装置を得ることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄
化装置の基本的な構成を示すブロック図。
【図2】本発明のややコンパクトな構造のディーゼルエ
ンジン簡易型排気ガス浄化装置の基本的な構成を示すブ
ロック図。
【図3】本発明のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄
化装置の1つの実施の形態の外観構造を示す斜視図。
【図4】本発明のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄
化装置の1つの実施の形態の全体構造を示す軸断面図。
【図5】図4のA−A線断面図。
【図6】図4のC−C線断面図。
【図7】図4のB−B線断面図。
【図8】本発明のフィルタなしのディーゼルエンジン簡
易型排気ガス浄化装置の概要構造を示す上面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】本発明の更に別のディーゼルエンジン簡易型
排気ガス浄化装置の実施の形態を示す軸断面図。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置 1a ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置 1b ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置 2 ケース本体 2a 前面板 2b 外面板 3 サイクロン機構部 3A 渦流発生機構部 4 フィルタ 4a 前板 4b 後板 4c フィルタ部 5 浮遊粉塵蓄溜部 5A 燃焼手段 5B 粉塵収納手段 5C 粉塵自動処理手段 6 導入管 7 排出管 7a 排出口 8 冷却手段 9 燃料噴射手段 10 加熱手段 11 開閉機構部 12 通路面積調整手段 13 渦流発生機構部 14 バンド 15 蓋 16 蓋体 17 箱体 18 ラッパ状管体 19 コーン形状部材 20 吐出口 21 縮径部 22 拡径部 23 空間部 24 密閉空間部 25 開口部 26 遮蔽板 27 グロープラグ 28 電源部 29 コントローラ 30 孔 31 連通孔 32 ノズル 33 ポンプ 34 コントローラ 35 液体収納源 36 メッシュ網 37 ノズル 38 ポンプ 39 コントローラ 40 燃料源 41 リード線 42 コントローラ 43 電源部 44 パイプ状部材 44a 大径パイプ 44b 小径パイプ 45 ハンドル 46 孔 47 空源部 48 孔 49 圧力センサ 50 レバー部材 51 スプリング 52 空源部 53 サイクロン機構部 54 導入管 55 テーパ管体 56 排出管 57 排出管 58 浮遊粉塵蓄溜部 59 冷却手段 60 外管 61 空源部 62 テーパ状管体 63 フィルタ 64 排出管 65 冷却手段 66 浮遊粉塵蓄溜部 67 導入管 68 空間部 69 スパイラルフィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/02 341 F01N 3/02 341J 341N B01D 46/42 B01D 46/42 B 50/00 501 50/00 501A 501J B04C 5/20 B04C 5/20 11/00 11/00 (72)発明者 山下 博 埼玉県比企郡川島町八幡6丁目10番地 三 栄工業株式会社内 (72)発明者 阿刀田 実 埼玉県比企郡川島町八幡6丁目10番地 三 栄工業株式会社内 (72)発明者 林 裕 埼玉県浦和市皇山町23番11号 (72)発明者 堀 昭二 埼玉県浦和市原山1−16−19 (72)発明者 山口 氾 埼玉県大宮市奈良町111−2 (72)発明者 武藤 浩一 東京都町田市玉川学園3−17−23 Fターム(参考) 3G090 AA01 AA06 BA04 CB01 CB11 CB21 EA03 4D053 AA03 AB01 BA06 BB02 BC01 BD04 CF01 CG01 DA02 4D058 JA02 JA10 MA43 QA09 RA01 RA19 SA08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気系に配置さ
    れ、排気ガスの浮遊粉塵の排出量を0.25g/kW・
    hr以下にするための排気ガス浄化装置であって、該装
    置は、導入管から導入される排気ガスに渦流を与えて前
    記浮遊粉塵を分離する渦流発生機構部と、該渦流発生機
    構部における前記浮遊粉塵と係合する部位を冷却する冷
    却手段と、前記渦流発生機構部を通過した排気ガスを外
    周側から中心側に向かって通過させて前記浮遊粉塵を捕
    獲すべく前記渦流発生機構部の後方側に配設されるフィ
    ルタと、該フィルタを通過した排気ガスを排出する排出
    管と、前記渦流発生機構部により分離した前記浮遊粉塵
    を蓄溜する浮遊粉塵蓄溜部とを設けることを特徴とする
    ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 ディーゼルエンジンの排気系に配置され
    排気ガスの浮遊粉塵の排出量を0.25g/kW・hr
    以下にするための排気ガス浄化装置であって、該装置
    は、導入された排気ガスに渦流を与えて前記浮遊粉塵を
    分離する渦流発生機構部と、分離された前記浮遊粉塵を
    蓄溜する浮遊粉塵蓄溜部と、該渦流発生機構部における
    前記浮遊粉塵と係合する部位を冷却する冷却手段とから
    なり、前記渦流発生機構部を複数列配設することを特徴
    とするディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記渦流発生機構部がサイクロン機構部
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のディー
    ゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記渦流発生機構部が、スパイラル機構
    部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のディ
    ーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記サイクロン機構部が、排気ガスを略
    接線方向から前記ケース本体内に導入する導入管と、縮
    径された入口部とこれに連設するテーパ状の拡径部を有
    するラッパ状管体と、該ラッパ状管体と適宜の空間部を
    介して相対向して配設され前記ケース本体との間に密閉
    空間部を形成し、浮遊粉塵の通過可能な吐出口を形成す
    るコーン形状部材とからなり、前記拡径部は前記フィル
    タの外周側の空間部に連設し、前記密閉空間部は前記浮
    遊粉塵蓄溜部に連通することを特徴とする請求項3に記
    載のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記コーン形状部材の前記ラッパ状管体
    側の内壁は、冷却手段により冷却され及び/又は水又は
    高沸点液体により濡されることを特徴とする請求項5に
    記載のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記導入管内には、導入される排気ガス
    の流速や圧力に対応して管内面積を可変にする通路面積
    調整手段が設けられることを特徴とする請求項5に記載
    のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  8. 【請求項8】 前記排出管及びその内部には、前記ラッ
    パ状管体内と前記排出管とを連通又は連通を遮断する開
    閉機構部が設けられることを特徴とする請求項5に記載
    のディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  9. 【請求項9】 前記ケース本体の前記フィルタの近傍に
    は、該フィルタの外周に燃料を噴出する燃料噴射手段が
    設けられると共に、前記フィルタを加熱する加熱手段が
    設けられることを特徴とする請求項5に記載のディーゼ
    ルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタが、前記ケース本体に着
    脱可能に収納されることを特徴とする請求項1に記載の
    ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  11. 【請求項11】 前記浮遊粉塵蓄溜部には、蓄溜してい
    る前記浮遊粉塵を燃焼させる燃焼手段が付設されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のディーゼルエンジ
    ン簡易型排気ガス浄化装置。
  12. 【請求項12】 前記浮遊粉塵蓄溜部には、前記浮遊粉
    塵をカプセル内に凝縮収納する粉塵収納手段が出入自在
    に設けられることを特徴とする請求項1に記載のディー
    ゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  13. 【請求項13】 前記浮遊粉塵蓄溜部が、蓄溜している
    浮遊粉塵を自動的に充填収納して排出する粉塵自動処理
    機構部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の
    ディーゼルエンジン簡易型排気ガス浄化装置。
  14. 【請求項14】 前記スパイラル機構部及び前記フィル
    タが管体内の前後に配設され、前記スパイラル機構部が
    導入管から導入される排気ガスをスクリュー状に回転さ
    せて渦流を与えるものからなり、前記スパイラル機構部
    は前記フィルタ側に向かって縮径するテーパ状に形成さ
    れることを特徴とする請求項4に記載のディーゼルエン
    ジン簡易型排気ガス浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009541022A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 ドナルドソン フィルトレイション ドイチェランド ゲーエムベーハー 交換可能な挿入部を有するフィルタ
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