JP2002295207A - 内燃機関用バルブタイミング調整装置 - Google Patents
内燃機関用バルブタイミング調整装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プレートハウジング12の空気孔18の位置
をスプリングストッパ6の摺動範囲6a、6bの外側ま
たは内側に設けることにより、空気孔18とスプリング
ストッパ6との干渉を防止する。 【解決手段】 進角油圧室1または遅角油圧室2内にオ
イルポンプの油圧が印加されると、ロータベーン4はタ
イミングロータ3に対して周方向に揺動運動を行うが、
このときスプリングストッパ6の他端がプレートハウジ
ング12上の摺動範囲6a、6bを移動しプレートハウ
ジング12の端面を摺動するが、プレートハウジング1
2の空気孔18を、このプレートハウジング12上の摺
動範囲6a、6bの外側または内側に設けているので、
プレートハウジング12の空気孔18とスプリングスト
ッパ6との干渉を防止でき、タイミングロータ3に対す
る良好なロータベーン4の揺動を確保できる。
をスプリングストッパ6の摺動範囲6a、6bの外側ま
たは内側に設けることにより、空気孔18とスプリング
ストッパ6との干渉を防止する。 【解決手段】 進角油圧室1または遅角油圧室2内にオ
イルポンプの油圧が印加されると、ロータベーン4はタ
イミングロータ3に対して周方向に揺動運動を行うが、
このときスプリングストッパ6の他端がプレートハウジ
ング12上の摺動範囲6a、6bを移動しプレートハウ
ジング12の端面を摺動するが、プレートハウジング1
2の空気孔18を、このプレートハウジング12上の摺
動範囲6a、6bの外側または内側に設けているので、
プレートハウジング12の空気孔18とスプリングスト
ッパ6との干渉を防止でき、タイミングロータ3に対す
る良好なロータベーン4の揺動を確保できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの運転状
態に合わせてエンジンの吸気バルブまたは排気バルブの
少なくとも一方の開閉タイミングを連続的または段階的
に変更することが可能な吸気または排気可変バルブタイ
ミング機構を備えた内燃機関用バルブタイミング調整装
置に関するものである。
態に合わせてエンジンの吸気バルブまたは排気バルブの
少なくとも一方の開閉タイミングを連続的または段階的
に変更することが可能な吸気または排気可変バルブタイ
ミング機構を備えた内燃機関用バルブタイミング調整装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンのクランクシャフト
と同期回転するタイミングプーリやチェーンスプロケッ
ト等を介してカムシャフトを駆動し、タイミングプーリ
やチェーンスプロケットとカムシャフトとの相対回転運
動による位相差によってエンジンの吸気バルブの開弁・
閉弁時期(開閉タイミングまたはバルブタイミングとも
言う)を連続的に変化させる可変バルブタイミング機構
と、この可変バルブタイミング機構の進角油圧室および
遅角油圧室に対して選択的に油圧を給排するための電磁
式油圧制御弁とを備えた内燃機関用バルブタイミング調
整装置がある。
と同期回転するタイミングプーリやチェーンスプロケッ
ト等を介してカムシャフトを駆動し、タイミングプーリ
やチェーンスプロケットとカムシャフトとの相対回転運
動による位相差によってエンジンの吸気バルブの開弁・
閉弁時期(開閉タイミングまたはバルブタイミングとも
言う)を連続的に変化させる可変バルブタイミング機構
と、この可変バルブタイミング機構の進角油圧室および
遅角油圧室に対して選択的に油圧を給排するための電磁
式油圧制御弁とを備えた内燃機関用バルブタイミング調
整装置がある。
【0003】ここで、例えば吸気バルブをピストンの下
死点位置よりも遅く閉じることにより、エンジンのポン
ピングロスを低減し、燃費を向上することができる。し
かし、ピストンの下死点位置よりも遅く吸気バルブを閉
じるタイミングだと、エンジン暖機後において燃費が向
上する反面エンジン冷間時に実圧縮比が低下し、ピスト
ン上死点における空気温度が十分に上昇しない。したが
って、エンジンが始動不良を起こす恐れがある。この場
合、エンジン冷間時に最適な吸気バルブの開閉タイミン
グはエンジン暖機後に最適な開閉タイミングよりも進角
側である。
死点位置よりも遅く閉じることにより、エンジンのポン
ピングロスを低減し、燃費を向上することができる。し
かし、ピストンの下死点位置よりも遅く吸気バルブを閉
じるタイミングだと、エンジン暖機後において燃費が向
上する反面エンジン冷間時に実圧縮比が低下し、ピスト
ン上死点における空気温度が十分に上昇しない。したが
って、エンジンが始動不良を起こす恐れがある。この場
合、エンジン冷間時に最適な吸気バルブの開閉タイミン
グはエンジン暖機後に最適な開閉タイミングよりも進角
側である。
【0004】そこで、エンジンのクランクシャフトに回
転駆動されるハウジング部材と、このハウジング部材内
に相対回転運動可能に設けられて、吸気バルブまたは排
気バルブの一方を開閉駆動するベーン部材とを備えた可
変バルブタイミング機構において、ハウジング部材に対
するベーン部材の位相が最遅角位相と最進角位相との中
間にある位相(中間ロック位相)でハウジング部材の嵌
合穴にストッパピンを嵌合してエンジンを停止し、中間
ロック位相でエンジンを始動することによりエンジンを
確実に始動することが考えられる。このような可変バル
ブタイミング機構として、特開平9−250311号公
報に開示されるものが知られている。
転駆動されるハウジング部材と、このハウジング部材内
に相対回転運動可能に設けられて、吸気バルブまたは排
気バルブの一方を開閉駆動するベーン部材とを備えた可
変バルブタイミング機構において、ハウジング部材に対
するベーン部材の位相が最遅角位相と最進角位相との中
間にある位相(中間ロック位相)でハウジング部材の嵌
合穴にストッパピンを嵌合してエンジンを停止し、中間
ロック位相でエンジンを始動することによりエンジンを
確実に始動することが考えられる。このような可変バル
ブタイミング機構として、特開平9−250311号公
報に開示されるものが知られている。
【0005】この可変バルブタイミング機構のストッパ
ピンは、ベーン部材に形成された軸方向の挿入穴内に摺
動自在に収容されており、エンジン停止時に、ストッパ
ピンを嵌合穴より離脱させる側に油圧を作用させるため
の油圧作用室内の油圧が低下すると、スプリングストッ
パの付勢力によってハウジング部材に形成された嵌合穴
に嵌合するように構成されている。しかるに、ベーン部
材の挿入穴内において、ストッパピンとハウジング部材
との間に形成される空間部が密閉状態となっていると、
ストッパピンが挿入穴内を移動する際に、空間部内の空
気の圧力が変動し、その圧力によりストッパピンの移動
が阻害される可能性がある。そこで、この不具合を解消
する目的で、ハウジング部材に、空間部と外部とを連通
するための空気孔を形成することで、空気孔を通じて空
気が流動するため、ストッパピンが移動する際の圧力変
動を吸収している。
ピンは、ベーン部材に形成された軸方向の挿入穴内に摺
動自在に収容されており、エンジン停止時に、ストッパ
ピンを嵌合穴より離脱させる側に油圧を作用させるため
の油圧作用室内の油圧が低下すると、スプリングストッ
パの付勢力によってハウジング部材に形成された嵌合穴
に嵌合するように構成されている。しかるに、ベーン部
材の挿入穴内において、ストッパピンとハウジング部材
との間に形成される空間部が密閉状態となっていると、
ストッパピンが挿入穴内を移動する際に、空間部内の空
気の圧力が変動し、その圧力によりストッパピンの移動
が阻害される可能性がある。そこで、この不具合を解消
する目的で、ハウジング部材に、空間部と外部とを連通
するための空気孔を形成することで、空気孔を通じて空
気が流動するため、ストッパピンが移動する際の圧力変
動を吸収している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来より、ベーン部材
のストッパピンの挿入穴は、止まり穴であったため、ハ
ウジング部材の空気孔は、ストッパピンのスプリングス
トッパの位置に左右されることなく、任意の位置に配置
可能であった。しかし、ベーン部材のストッパピンの挿
入穴は、ベーン部材を軸方向に貫通する貫通穴にした方
がコストダウン効果が有るため、近年、ストッパピンを
往復自在に収容する挿入穴は、貫通穴が主流になりつつ
ある。但し、挿入穴を軸方向の貫通穴にした場合、スプ
リングストッパがハウジング部材の端面を滑るため、ハ
ウジング部材の空気孔とスプリングストッパとが干渉
し、ベーン部材の動きに支障を来すという問題があっ
た。
のストッパピンの挿入穴は、止まり穴であったため、ハ
ウジング部材の空気孔は、ストッパピンのスプリングス
トッパの位置に左右されることなく、任意の位置に配置
可能であった。しかし、ベーン部材のストッパピンの挿
入穴は、ベーン部材を軸方向に貫通する貫通穴にした方
がコストダウン効果が有るため、近年、ストッパピンを
往復自在に収容する挿入穴は、貫通穴が主流になりつつ
ある。但し、挿入穴を軸方向の貫通穴にした場合、スプ
リングストッパがハウジング部材の端面を滑るため、ハ
ウジング部材の空気孔とスプリングストッパとが干渉
し、ベーン部材の動きに支障を来すという問題があっ
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記問題点に鑑み、空気孔の
位置をスプリングの摺動範囲の外側または内側に設ける
ことにより、空気孔とスプリングとの干渉を防止するこ
とができ、且つ従動側回転体の動きが阻害されてしまう
ことを防止することのできる内燃機関用バルブタイミン
グ調整装置を提供することにある。
位置をスプリングの摺動範囲の外側または内側に設ける
ことにより、空気孔とスプリングとの干渉を防止するこ
とができ、且つ従動側回転体の動きが阻害されてしまう
ことを防止することのできる内燃機関用バルブタイミン
グ調整装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、駆動側回転体のハウジング部材の端面とストッ
パピンの端面との間には、軸方向に延びる空間部が設け
られ、その空間部内には、一端がストッパピンの端面に
保持され、且つ他端がハウジング部材の端面に摺動可能
に保持されるスプリングが収容された内燃機関用バルブ
タイミング調整装置において、ハウジング部材のスプリ
ングの摺動範囲の内側または外側に、空間部と外部とを
連通するための空気孔を配置することにより、空気孔と
スプリングとの干渉を防止することができ、従動側回転
体の揺動運動、つまり駆動側回転体に対する従動側回転
体の相対回転運動が阻害されてしまうことを防止するこ
とができる。
よれば、駆動側回転体のハウジング部材の端面とストッ
パピンの端面との間には、軸方向に延びる空間部が設け
られ、その空間部内には、一端がストッパピンの端面に
保持され、且つ他端がハウジング部材の端面に摺動可能
に保持されるスプリングが収容された内燃機関用バルブ
タイミング調整装置において、ハウジング部材のスプリ
ングの摺動範囲の内側または外側に、空間部と外部とを
連通するための空気孔を配置することにより、空気孔と
スプリングとの干渉を防止することができ、従動側回転
体の揺動運動、つまり駆動側回転体に対する従動側回転
体の相対回転運動が阻害されてしまうことを防止するこ
とができる。
【0009】請求項2および請求項5に記載の発明によ
れば、ストッパピンを、嵌合穴に嵌合させる方向に付勢
するスプリング等のストッパピン付勢手段と、ストッパ
ピンを、駆動側回転体に対する従動側回転体の相対回転
運動を可能にする方向に駆動するストッパピン駆動手段
を設けることにより、ストッパピンは、従動側回転体を
軸方向に貫通する挿入穴内に往復自在に動くことができ
る。
れば、ストッパピンを、嵌合穴に嵌合させる方向に付勢
するスプリング等のストッパピン付勢手段と、ストッパ
ピンを、駆動側回転体に対する従動側回転体の相対回転
運動を可能にする方向に駆動するストッパピン駆動手段
を設けることにより、ストッパピンは、従動側回転体を
軸方向に貫通する挿入穴内に往復自在に動くことができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、流体圧力
給排手段が最進角状態となると、進角室内に流体圧源の
作動流体圧力が供給される。これにより、従動側回転体
が進角側に回転し、駆動側回転体に対して従動側回転体
の位相が最進角位相となる。また、流体圧力給排手段が
最遅角状態となると、遅角室内に流体圧源の作動流体圧
力が供給される。これにより、従動側回転体が遅角側に
回転し、駆動側回転体に対して従動側回転体の位相が最
遅角位相となる。
給排手段が最進角状態となると、進角室内に流体圧源の
作動流体圧力が供給される。これにより、従動側回転体
が進角側に回転し、駆動側回転体に対して従動側回転体
の位相が最進角位相となる。また、流体圧力給排手段が
最遅角状態となると、遅角室内に流体圧源の作動流体圧
力が供給される。これにより、従動側回転体が遅角側に
回転し、駆動側回転体に対して従動側回転体の位相が最
遅角位相となる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、駆動側回
転体に、駆動側回転体に対する従動側回転体の位相が最
遅角位相と最進角位相との中間にある位相の時に、スト
ッパピンの一端部が嵌合可能な嵌合穴を設けている。そ
して、ストッパピン駆動手段に、進角室に連通すると共
に、ストッパピンを嵌合穴より離脱させる方向に流体圧
源の作動流体圧力を作用させる第1流体圧室、および遅
角室に連通すると共に、ストッパピンを嵌合穴より離脱
させる方向に流体圧源の作動流体圧力を作用させる第2
流体圧室を設けている。これにより、第1流体圧室また
は第2流体圧室内に作動流体圧力が印加されている時に
は、ストッパピンが駆動側回転体の嵌合穴より離脱させ
る方向に駆動される。
転体に、駆動側回転体に対する従動側回転体の位相が最
遅角位相と最進角位相との中間にある位相の時に、スト
ッパピンの一端部が嵌合可能な嵌合穴を設けている。そ
して、ストッパピン駆動手段に、進角室に連通すると共
に、ストッパピンを嵌合穴より離脱させる方向に流体圧
源の作動流体圧力を作用させる第1流体圧室、および遅
角室に連通すると共に、ストッパピンを嵌合穴より離脱
させる方向に流体圧源の作動流体圧力を作用させる第2
流体圧室を設けている。これにより、第1流体圧室また
は第2流体圧室内に作動流体圧力が印加されている時に
は、ストッパピンが駆動側回転体の嵌合穴より離脱させ
る方向に駆動される。
【0012】請求項6に記載の発明によれば、流体圧源
として、エンジンの駆動軸に同期して回転駆動されて、
エンジン回転数に比例した吐出量を発生するオイルポン
プを用いることにより、エンジン停止時のようにエンジ
ン回転数が所定値以下の時には、オイルポンプからの吐
出量が非常に少なくなるので、進角室または遅角室に相
対的に給排される油圧が非常に低下する。このため、進
角室または遅角室にそれぞれ連通する第1流体圧室また
は第2流体圧室に相対的に給排される油圧が非常に低下
するので、スプリング等のストッパピン付勢手段の付勢
力によってストッパピンが、駆動側回転体の嵌合穴に嵌
合する方向に動いて嵌合穴に嵌合する。したがって、駆
動側回転体に対する従動側回転体の相対回転運動を拘束
できるので、駆動側回転体に対する従動側回転体の位相
が最遅角位相と最進角位相との中間にある位相で確実に
エンジン始動することができる。すなわち、吸気バルブ
の開閉タイミングが進角した状態でエンジンが始動され
ることはないので、吸気バルブと排気バルブとの開弁期
間が重ならず、エンジンの始動不良が起こることはな
い。
として、エンジンの駆動軸に同期して回転駆動されて、
エンジン回転数に比例した吐出量を発生するオイルポン
プを用いることにより、エンジン停止時のようにエンジ
ン回転数が所定値以下の時には、オイルポンプからの吐
出量が非常に少なくなるので、進角室または遅角室に相
対的に給排される油圧が非常に低下する。このため、進
角室または遅角室にそれぞれ連通する第1流体圧室また
は第2流体圧室に相対的に給排される油圧が非常に低下
するので、スプリング等のストッパピン付勢手段の付勢
力によってストッパピンが、駆動側回転体の嵌合穴に嵌
合する方向に動いて嵌合穴に嵌合する。したがって、駆
動側回転体に対する従動側回転体の相対回転運動を拘束
できるので、駆動側回転体に対する従動側回転体の位相
が最遅角位相と最進角位相との中間にある位相で確実に
エンジン始動することができる。すなわち、吸気バルブ
の開閉タイミングが進角した状態でエンジンが始動され
ることはないので、吸気バルブと排気バルブとの開弁期
間が重ならず、エンジンの始動不良が起こることはな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施例の構成]発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1および図2は吸気可変バルブタイミング機構の主要
構造を示した図である。
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1および図2は吸気可変バルブタイミング機構の主要
構造を示した図である。
【0014】本実施例の内燃機関用バルブタイミング調
整装置は、エンジンの吸気バルブの開弁・閉弁時期(開
閉タイミング、バルブタイミングとも言う)を連続的に
変える吸気連続可変バルブタイミング機構と、この吸気
連続可変バルブタイミング機構の進角油圧室1(進角
室:後述する)と遅角油圧室2(遅角室:後述する)と
に対して選択的に油圧を給排するための電磁式油圧制御
弁(流体圧力給排手段:図示せず)をエンジンの運転状
態に合わせて電子制御するエンジン制御装置(油圧制御
手段:以下ECUと呼ぶ)とから構成されている。
整装置は、エンジンの吸気バルブの開弁・閉弁時期(開
閉タイミング、バルブタイミングとも言う)を連続的に
変える吸気連続可変バルブタイミング機構と、この吸気
連続可変バルブタイミング機構の進角油圧室1(進角
室:後述する)と遅角油圧室2(遅角室:後述する)と
に対して選択的に油圧を給排するための電磁式油圧制御
弁(流体圧力給排手段:図示せず)をエンジンの運転状
態に合わせて電子制御するエンジン制御装置(油圧制御
手段:以下ECUと呼ぶ)とから構成されている。
【0015】吸気連続可変バルブタイミング機構は、エ
ンジンの駆動軸としてのクランクシャフト(図示せず)
により回転駆動されるタイミングロータ3と、エンジン
の吸気バルブを開閉駆動する従動軸としての吸気側カム
シャフト(図示せず)の軸方向の一端部に固定されたロ
ータベーン(ベーン部材)4と、エンジン停止時に、タ
イミングロータ3に対するロータベーン4の位相を所望
の中間ロック位相でロックするためのストッパピン5
と、このストッパピン5を図示左方向に付勢するスプリ
ングストッパ6と、エンジン停止時に、ロータベーン4
を中間ロック位相以上に進角し易くするための進角アシ
ストスプリング(図示せず)とを備えている。ここで、
所望の中間ロック位相とは、タイミングロータ3に対す
るロータベーン4の位相を、最遅角位相から最進角位相
までの位相変化幅の中間にある位相のことである。
ンジンの駆動軸としてのクランクシャフト(図示せず)
により回転駆動されるタイミングロータ3と、エンジン
の吸気バルブを開閉駆動する従動軸としての吸気側カム
シャフト(図示せず)の軸方向の一端部に固定されたロ
ータベーン(ベーン部材)4と、エンジン停止時に、タ
イミングロータ3に対するロータベーン4の位相を所望
の中間ロック位相でロックするためのストッパピン5
と、このストッパピン5を図示左方向に付勢するスプリ
ングストッパ6と、エンジン停止時に、ロータベーン4
を中間ロック位相以上に進角し易くするための進角アシ
ストスプリング(図示せず)とを備えている。ここで、
所望の中間ロック位相とは、タイミングロータ3に対す
るロータベーン4の位相を、最遅角位相から最進角位相
までの位相変化幅の中間にある位相のことである。
【0016】タイミングロータ3は、本発明の駆動側回
転体に相当するもので、エンジンのクランクシャフトに
よりタイミングチェーン(図示せず)を介して回転駆動
される略円環板形状のチェーンスプロケット11、ロー
タベーン4の軸方向の図示右端部を閉塞する略円環板状
のプレートハウジング(ハウジング部材)12、内部に
ロータベーン4を収容する略円筒状のシューハウジング
13、およびロータベーン4の軸方向の図示左端部を閉
塞する略円環板状のフロントハウジング14等から構成
されている。なお、チェーンスプロケット11、プレー
トハウジング12、シューハウジング13およびフロン
トハウジング14は、複数のボルト等の締結部材により
締め付け固定されている。
転体に相当するもので、エンジンのクランクシャフトに
よりタイミングチェーン(図示せず)を介して回転駆動
される略円環板形状のチェーンスプロケット11、ロー
タベーン4の軸方向の図示右端部を閉塞する略円環板状
のプレートハウジング(ハウジング部材)12、内部に
ロータベーン4を収容する略円筒状のシューハウジング
13、およびロータベーン4の軸方向の図示左端部を閉
塞する略円環板状のフロントハウジング14等から構成
されている。なお、チェーンスプロケット11、プレー
トハウジング12、シューハウジング13およびフロン
トハウジング14は、複数のボルト等の締結部材により
締め付け固定されている。
【0017】チェーンスプロケット11の外周部には、
タイミングチェーンの内周側に形成された多数の歯状部
(図示せず)に噛合する多数の歯状部15が形成されて
いる。また、チェーンスプロケット11の内径側には、
タイミングロータ3に対するロータベーン4の位相変化
幅(例えば40〜60°CA)と同様な周方向幅の空気
孔19が形成されている。なお、この空気孔19は、タ
イミングロータ3に対するロータベーン4の位相変化幅
の中間にある任意の位置に対応した箇所のみに丸穴形状
に設けられていても良い。後述するストッパピン5の軸
方向孔16(後述する)、ストッパピン5とプレートハ
ウジング12との間に形成される空間部17(後述す
る)、およびプレートハウジング12の空気孔18と連
通する大気開放穴である。
タイミングチェーンの内周側に形成された多数の歯状部
(図示せず)に噛合する多数の歯状部15が形成されて
いる。また、チェーンスプロケット11の内径側には、
タイミングロータ3に対するロータベーン4の位相変化
幅(例えば40〜60°CA)と同様な周方向幅の空気
孔19が形成されている。なお、この空気孔19は、タ
イミングロータ3に対するロータベーン4の位相変化幅
の中間にある任意の位置に対応した箇所のみに丸穴形状
に設けられていても良い。後述するストッパピン5の軸
方向孔16(後述する)、ストッパピン5とプレートハ
ウジング12との間に形成される空間部17(後述す
る)、およびプレートハウジング12の空気孔18と連
通する大気開放穴である。
【0018】プレートハウジング12は、チェーンスプ
ロケット11の図示左端面(前端面)とロータベーン4
の図示右端面(後端面)およびシューハウジング13の
図示右端面(後端面)との間に配設され、進角油圧室1
および遅角油圧室2と外部とを液密的に区画するシール
プレートである。但し、プレートハウジング12は、図
1に示したように、後述するスプリングストッパ6の図
示右端部が摺動する摺動範囲6a、6bの内側または外
側のいずれか一方に上述の空気孔18を形成している。
この空気孔18も、空気孔19と同様に、タイミングロ
ータ3に対するロータベーン4の位相変化幅(例えば4
0〜60°CA)の円弧形状に形成されている。
ロケット11の図示左端面(前端面)とロータベーン4
の図示右端面(後端面)およびシューハウジング13の
図示右端面(後端面)との間に配設され、進角油圧室1
および遅角油圧室2と外部とを液密的に区画するシール
プレートである。但し、プレートハウジング12は、図
1に示したように、後述するスプリングストッパ6の図
示右端部が摺動する摺動範囲6a、6bの内側または外
側のいずれか一方に上述の空気孔18を形成している。
この空気孔18も、空気孔19と同様に、タイミングロ
ータ3に対するロータベーン4の位相変化幅(例えば4
0〜60°CA)の円弧形状に形成されている。
【0019】シューハウジング13は、内部にロータベ
ーン4を収容する円環状のハウジング部20を有してい
る。このハウジング部20の内周側には、互いに周方向
において対向する台形状のシュー(隔壁部)21が内周
側に突出するように複数個(本例では4個)設けられて
いる。これらのシュー21の各対向面は、断面円弧状に
形成されており、隣設する2つのシュー21の周方向の
間隙には扇状空間部が形成されている。フロントハウジ
ング14のロータベーン4の図示左端面に対向する図示
右端面には、ストッパピン5の先端側部分が嵌合可能な
係止部としての嵌合穴22が形成されている。
ーン4を収容する円環状のハウジング部20を有してい
る。このハウジング部20の内周側には、互いに周方向
において対向する台形状のシュー(隔壁部)21が内周
側に突出するように複数個(本例では4個)設けられて
いる。これらのシュー21の各対向面は、断面円弧状に
形成されており、隣設する2つのシュー21の周方向の
間隙には扇状空間部が形成されている。フロントハウジ
ング14のロータベーン4の図示左端面に対向する図示
右端面には、ストッパピン5の先端側部分が嵌合可能な
係止部としての嵌合穴22が形成されている。
【0020】吸気側カムシャフトは、エンジンのシリン
ダーヘッド内に配されて、エンジンのクランクシャフト
が2回転すると1回転するように駆動連結され、エンジ
ンの吸気バルブのバルブタイミングを決めるためのカム
山をエンジンの気筒数だけ連結した棒状の軸で、その一
端部がボルト等の締結部材によってジャーナル軸受25
と共にロータベーン4に締め付け固定されている。な
お、吸気バルブや排気バルブは、吸気側カムシャフトや
排気側カムシャフトのカム山により押されて開くが、バ
ルブスプリングのスプリング力により吸気バルブや排気
バルブが閉じる。
ダーヘッド内に配されて、エンジンのクランクシャフト
が2回転すると1回転するように駆動連結され、エンジ
ンの吸気バルブのバルブタイミングを決めるためのカム
山をエンジンの気筒数だけ連結した棒状の軸で、その一
端部がボルト等の締結部材によってジャーナル軸受25
と共にロータベーン4に締め付け固定されている。な
お、吸気バルブや排気バルブは、吸気側カムシャフトや
排気側カムシャフトのカム山により押されて開くが、バ
ルブスプリングのスプリング力により吸気バルブや排気
バルブが閉じる。
【0021】ロータベーン4は、本発明の従動側回転体
に相当するもので、タイミングロータ3に対して所定の
範囲(例えば40〜60°CA)で揺動運動(相対回転
運動)を行う。このロータベーン4は、円環板状のベー
ス部23の外周壁より径方向の外方へ突出する複数個
(本例では4個)のベーン24、およびシューハウジン
グ13のフロントハウジング14の内周側に回転自在に
支持するためのジャーナル軸受25等から構成されてい
る。そして、ロータベーン4は、複数個のベーン24の
外周壁とシューハウジング13のハウジング部の内周壁
との間に微小のクリアランスが設けられている。ここ
で、ロータベーン4およびベーン24は、シューハウジ
ング13と共に、油圧を用いてエンジンの吸気バルブの
バルブタイミングを連続的に可変するベーン式の油圧ア
クチュエータを構成する。
に相当するもので、タイミングロータ3に対して所定の
範囲(例えば40〜60°CA)で揺動運動(相対回転
運動)を行う。このロータベーン4は、円環板状のベー
ス部23の外周壁より径方向の外方へ突出する複数個
(本例では4個)のベーン24、およびシューハウジン
グ13のフロントハウジング14の内周側に回転自在に
支持するためのジャーナル軸受25等から構成されてい
る。そして、ロータベーン4は、複数個のベーン24の
外周壁とシューハウジング13のハウジング部の内周壁
との間に微小のクリアランスが設けられている。ここ
で、ロータベーン4およびベーン24は、シューハウジ
ング13と共に、油圧を用いてエンジンの吸気バルブの
バルブタイミングを連続的に可変するベーン式の油圧ア
クチュエータを構成する。
【0022】なお、ロータベーン4のベーン24の外周
壁とシューハウジング13との間には、複数個のシール
部材26が装着され、ロータベーン4のベース部23の
外周壁とシューハウジング13の各シュー21の内周壁
との間には、複数個のシール部材27が装着されてい
る。そして、ロータベーン4の各ベーン24は、互いに
周方向において対向する略扇状の羽根であり、隣設する
2つのシュー21の周方向の間隙に形成される扇状空間
部内に突出するように配置されている。そして、隣設す
る2つのシュー21の対向面とそれらにより形成される
扇状空間部内に嵌め込まれるベーン24の周方向の両側
面との間には、進角油圧室1と遅角油圧室2とが形成さ
れている。すなわち、各ベーン24が隣設する2つのシ
ュー21により形成される扇状空間部を2つの油圧室に
油密的に区画することにより、各ベーン24の周方向の
両側に進角油圧室1と遅角油圧室2とが形成されてい
る。
壁とシューハウジング13との間には、複数個のシール
部材26が装着され、ロータベーン4のベース部23の
外周壁とシューハウジング13の各シュー21の内周壁
との間には、複数個のシール部材27が装着されてい
る。そして、ロータベーン4の各ベーン24は、互いに
周方向において対向する略扇状の羽根であり、隣設する
2つのシュー21の周方向の間隙に形成される扇状空間
部内に突出するように配置されている。そして、隣設す
る2つのシュー21の対向面とそれらにより形成される
扇状空間部内に嵌め込まれるベーン24の周方向の両側
面との間には、進角油圧室1と遅角油圧室2とが形成さ
れている。すなわち、各ベーン24が隣設する2つのシ
ュー21により形成される扇状空間部を2つの油圧室に
油密的に区画することにより、各ベーン24の周方向の
両側に進角油圧室1と遅角油圧室2とが形成されてい
る。
【0023】進角油圧室1または遅角油圧室2に対して
選択的に油圧を給排するための油圧システム回路には、
進角油圧室1内に油圧を給排するための第1オイル供給
路(進角室側油路)、および遅角油圧室2内に油圧を給
排するための第2オイル供給路(遅角室側油路)が設け
られている。第1、第2オイル供給路には、オイルポン
プ(流体圧源、油圧源)側のオイル供給路とオイル排出
路(ドレイン油路)とがそれぞれ電磁式油圧制御弁(オ
イル・コントロール・バルブ:OCV)のスプールの外
周部に形成される油路を介して接続されている。ここ
で、上述したオイル供給路には、作動流体であるエンジ
ンオイルを一時的に溜めるためのオイルパン内のオイル
を汲み上げてエンジンの各部へオイルを吐出するための
オイルポンプが設けられ、オイル排出路の出口端はオイ
ルパンに連通している。ここで、オイルポンプは、エン
ジンのクランクシャフトに同期して回転駆動されて、エ
ンジン回転数に比例した吐出量のオイルをエンジンの各
部へ圧送する。
選択的に油圧を給排するための油圧システム回路には、
進角油圧室1内に油圧を給排するための第1オイル供給
路(進角室側油路)、および遅角油圧室2内に油圧を給
排するための第2オイル供給路(遅角室側油路)が設け
られている。第1、第2オイル供給路には、オイルポン
プ(流体圧源、油圧源)側のオイル供給路とオイル排出
路(ドレイン油路)とがそれぞれ電磁式油圧制御弁(オ
イル・コントロール・バルブ:OCV)のスプールの外
周部に形成される油路を介して接続されている。ここ
で、上述したオイル供給路には、作動流体であるエンジ
ンオイルを一時的に溜めるためのオイルパン内のオイル
を汲み上げてエンジンの各部へオイルを吐出するための
オイルポンプが設けられ、オイル排出路の出口端はオイ
ルパンに連通している。ここで、オイルポンプは、エン
ジンのクランクシャフトに同期して回転駆動されて、エ
ンジン回転数に比例した吐出量のオイルをエンジンの各
部へ圧送する。
【0024】ECUは、エンジン回転数を検出するクラ
ンク角センサ、エンジン負荷センサ、吸入空気量を検出
するエアフローメータからの信号によって現在の運転状
態を検出すると共に、クランク角センサやカム角センサ
からの信号によってタイミングロータ3と吸気側カムシ
ャフトやロータベーン4の相対回転位置、および吸気側
カムシャフトやロータベーン4の中間ロック位相を検出
する。このECUは、エンジン回転数やエンジン負荷等
のエンジンの運転状態に応じて、エンジンの吸気バルブ
のバルブタイミングが最適値となるように電磁式油圧制
御弁を制御して、進角油圧室1および遅角油圧室2に相
対的にオイルポンプの油圧を給排する。
ンク角センサ、エンジン負荷センサ、吸入空気量を検出
するエアフローメータからの信号によって現在の運転状
態を検出すると共に、クランク角センサやカム角センサ
からの信号によってタイミングロータ3と吸気側カムシ
ャフトやロータベーン4の相対回転位置、および吸気側
カムシャフトやロータベーン4の中間ロック位相を検出
する。このECUは、エンジン回転数やエンジン負荷等
のエンジンの運転状態に応じて、エンジンの吸気バルブ
のバルブタイミングが最適値となるように電磁式油圧制
御弁を制御して、進角油圧室1および遅角油圧室2に相
対的にオイルポンプの油圧を給排する。
【0025】ストッパピン5は、ロータベーン4のベー
ン24を軸方向に貫通する貫通穴(挿入穴)30内にお
いて軸方向に往復移動自在に収容されており、フロント
ハウジング14の嵌合穴22に嵌合可能な先頭部31、
内部に軸方向孔16が形成された円筒状の側壁部32、
およびこの側壁部32の図示右端部の外周より径方向に
延びる鍔状のフランジ部33等から構成されている。な
お、軸方向孔16は、図示右端部が開放されて空間部1
7と繋がっており、図示左端部は閉塞されている。そし
て、先頭部31は、円環状の段差部34および略円錐台
形状のテーパ部35を介して側壁部32よりも小径に設
けられている。
ン24を軸方向に貫通する貫通穴(挿入穴)30内にお
いて軸方向に往復移動自在に収容されており、フロント
ハウジング14の嵌合穴22に嵌合可能な先頭部31、
内部に軸方向孔16が形成された円筒状の側壁部32、
およびこの側壁部32の図示右端部の外周より径方向に
延びる鍔状のフランジ部33等から構成されている。な
お、軸方向孔16は、図示右端部が開放されて空間部1
7と繋がっており、図示左端部は閉塞されている。そし
て、先頭部31は、円環状の段差部34および略円錐台
形状のテーパ部35を介して側壁部32よりも小径に設
けられている。
【0026】また、側壁部32の外周とベーン24の貫
通穴30の内周との間には、第1油圧室41と第2油圧
室42とを液密的に区画するシール部材36が装着され
ている。また、フランジ部33の外周とベーン24の貫
通穴30の内周との間には、第2油圧室42と空間部1
7とを液密的に区画するシール部材37が装着されてい
る。ここで、第1油圧室41は、嵌合穴22とストッパ
ピストン5の先頭部31、テーパ部35および段差部3
4と貫通穴30とで囲まれ、進角油圧室1に連通する第
1油路(図示せず)に繋がる第1油圧作用室(第1流体
圧室)で、内部に油圧力が作用すると、ストッパピスト
ン5の先頭部31、テーパ部35および段差部34に、
嵌合穴22からストッパピン5を離脱させる方向(図示
右方向)の油圧力を作用させるストッパピン駆動手段で
ある。また、第2油圧室42は、ストッパピン5の側壁
部32とベーン24の貫通穴30とで囲まれ、遅角油圧
室2に連通する第2油路43に繋がる第2油圧作用室
(第2流体圧室)で、内部に油圧力が作用すると、スト
ッパピストン5のフランジ部33に、嵌合穴22からス
トッパピン5を離脱させる方向(図示右方向)の油圧力
を作用させるストッパピン駆動手段である。
通穴30の内周との間には、第1油圧室41と第2油圧
室42とを液密的に区画するシール部材36が装着され
ている。また、フランジ部33の外周とベーン24の貫
通穴30の内周との間には、第2油圧室42と空間部1
7とを液密的に区画するシール部材37が装着されてい
る。ここで、第1油圧室41は、嵌合穴22とストッパ
ピストン5の先頭部31、テーパ部35および段差部3
4と貫通穴30とで囲まれ、進角油圧室1に連通する第
1油路(図示せず)に繋がる第1油圧作用室(第1流体
圧室)で、内部に油圧力が作用すると、ストッパピスト
ン5の先頭部31、テーパ部35および段差部34に、
嵌合穴22からストッパピン5を離脱させる方向(図示
右方向)の油圧力を作用させるストッパピン駆動手段で
ある。また、第2油圧室42は、ストッパピン5の側壁
部32とベーン24の貫通穴30とで囲まれ、遅角油圧
室2に連通する第2油路43に繋がる第2油圧作用室
(第2流体圧室)で、内部に油圧力が作用すると、スト
ッパピストン5のフランジ部33に、嵌合穴22からス
トッパピン5を離脱させる方向(図示右方向)の油圧力
を作用させるストッパピン駆動手段である。
【0027】スプリングストッパ6は、ストッパピン5
の軸方向孔16および空間部17内において軸方向に弾
性変形可能に収容されており、一端が軸方向孔16の底
壁面に保持固定され、他端がプレートハウジング12の
端面に摺動自在に保持されている。このスプリングスト
ッパ6は、ストッパピストン5の軸方向孔16の底壁面
に、嵌合穴22内にストッパピン5を嵌合させる方向
(図示左方向)の付勢力を作用させるストッパピン付勢
手段である。ここで、軸方向孔16と空間部(空気室)
17とで、スプリングストッパ6を収容する収容室を構
成する。
の軸方向孔16および空間部17内において軸方向に弾
性変形可能に収容されており、一端が軸方向孔16の底
壁面に保持固定され、他端がプレートハウジング12の
端面に摺動自在に保持されている。このスプリングスト
ッパ6は、ストッパピストン5の軸方向孔16の底壁面
に、嵌合穴22内にストッパピン5を嵌合させる方向
(図示左方向)の付勢力を作用させるストッパピン付勢
手段である。ここで、軸方向孔16と空間部(空気室)
17とで、スプリングストッパ6を収容する収容室を構
成する。
【0028】[実施例の作用]次に、本実施例の内燃機
関用バルブタイミング調整装置の作用を図1および図2
に基づいて簡単に説明する。
関用バルブタイミング調整装置の作用を図1および図2
に基づいて簡単に説明する。
【0029】エンジンが停止している場合には、図2に
示したように、ストッパピン5が嵌合穴22内に嵌合し
た状態とされている。すなわち、エンジン停止時には、
オイルポンプが駆動されず、オイルの吐出力は非常に小
さい。このため、第1油路または第2油路43のいずれ
の油路からもオイルが印加されないため、ストッパピン
5の周囲に設けられる第1、第2油圧室41、42内の
油圧力はスプリングストッパ6のスプリング力より非常
に小さい。したがって、ストッパピン5は、スプリング
ストッパ6から図示左方向のスプリング力が与えられて
軸方向に移動して、フロントハウジング14の後端壁
(ロータベーン4の中間ロック位相に対応した位置)に
形成された嵌合穴22に嵌合する。そして、タイミング
ロータ3に対するロータベーン4の相対回転運動が拘束
され、タイミングロータ3に対するロータベーン4の位
相が中間ロック位相で固定される。すなわち、吸気バル
ブのバルブタイミングが、最遅角側のバルブタイミング
と最進角側のバルブタイミングとの中間のタイミングと
なる。
示したように、ストッパピン5が嵌合穴22内に嵌合し
た状態とされている。すなわち、エンジン停止時には、
オイルポンプが駆動されず、オイルの吐出力は非常に小
さい。このため、第1油路または第2油路43のいずれ
の油路からもオイルが印加されないため、ストッパピン
5の周囲に設けられる第1、第2油圧室41、42内の
油圧力はスプリングストッパ6のスプリング力より非常
に小さい。したがって、ストッパピン5は、スプリング
ストッパ6から図示左方向のスプリング力が与えられて
軸方向に移動して、フロントハウジング14の後端壁
(ロータベーン4の中間ロック位相に対応した位置)に
形成された嵌合穴22に嵌合する。そして、タイミング
ロータ3に対するロータベーン4の相対回転運動が拘束
され、タイミングロータ3に対するロータベーン4の位
相が中間ロック位相で固定される。すなわち、吸気バル
ブのバルブタイミングが、最遅角側のバルブタイミング
と最進角側のバルブタイミングとの中間のタイミングと
なる。
【0030】そして、エンジンが始動されると、オイル
ポンプが駆動されてオイルが吐出される。吐出されたオ
イルは、電磁式油圧制御弁によって選択された進角油圧
室1または遅角油圧室2のいずれか一方の油圧室内に供
給され、他方の油圧室内のオイルはドレイン(排出)さ
れる。そして、進角油圧室1内にオイルが供給されてい
る場合には、第1油路を通じて第1油圧室41内にもオ
イルが供給される。あるいは、遅角油圧室2内にオイル
が供給されている場合には、第2油路43を通じて第2
油圧室42内にもオイルが供給される。
ポンプが駆動されてオイルが吐出される。吐出されたオ
イルは、電磁式油圧制御弁によって選択された進角油圧
室1または遅角油圧室2のいずれか一方の油圧室内に供
給され、他方の油圧室内のオイルはドレイン(排出)さ
れる。そして、進角油圧室1内にオイルが供給されてい
る場合には、第1油路を通じて第1油圧室41内にもオ
イルが供給される。あるいは、遅角油圧室2内にオイル
が供給されている場合には、第2油路43を通じて第2
油圧室42内にもオイルが供給される。
【0031】そして、第1油圧室41または第2油圧室
42のいずれかの油圧室内にオイルポンプからのオイル
が供給されると、ストッパピン5の先頭部31、テーパ
部35および段差部34よりなる進角時受圧面、あるい
はストッパピン5のフランジ部33の遅角時受圧面に、
嵌合穴22からストッパピン5を離脱させる方向(図示
右方向)の油圧力が作用する。その結果、ストッパピン
5は、その油圧力によりスプリングストッパ6の付勢力
(スプリング力)に抗してプレートハウジング12の端
面に近づく方向(図示右方向)に移動して、嵌合穴22
から離脱する。このとき、空間部17の内容積が減少
し、軸方向孔16および空間部17内の空気は、空気孔
18、19を通って外部へ排出される。したがって、空
間部17内における空気の圧力変化が抑制されるため、
ストッパピン5の図示右方向の移動が妨げられることは
ない。そして、ストッパピン5の移動により、タイミン
グロータ3に対するロータベーン4の相対回転運動が可
能となる。
42のいずれかの油圧室内にオイルポンプからのオイル
が供給されると、ストッパピン5の先頭部31、テーパ
部35および段差部34よりなる進角時受圧面、あるい
はストッパピン5のフランジ部33の遅角時受圧面に、
嵌合穴22からストッパピン5を離脱させる方向(図示
右方向)の油圧力が作用する。その結果、ストッパピン
5は、その油圧力によりスプリングストッパ6の付勢力
(スプリング力)に抗してプレートハウジング12の端
面に近づく方向(図示右方向)に移動して、嵌合穴22
から離脱する。このとき、空間部17の内容積が減少
し、軸方向孔16および空間部17内の空気は、空気孔
18、19を通って外部へ排出される。したがって、空
間部17内における空気の圧力変化が抑制されるため、
ストッパピン5の図示右方向の移動が妨げられることは
ない。そして、ストッパピン5の移動により、タイミン
グロータ3に対するロータベーン4の相対回転運動が可
能となる。
【0032】[実施例の効果]以上のように、本実施例
の内燃機関用バルブタイミング調整装置の吸気連続可変
バルブタイミング機構においては、ロータベーン4を軸
方向に貫通する貫通穴30内にストッパピン5が往復移
動自在に挿入されている。そして、ストッパピン5の軸
方向孔16および空間部17内には、スプリングストッ
パ6が挿入されており、その一端は軸方向孔16の奥壁
面に保持され、プレートハウジング12の端面で押さえ
られている。進角油圧室1または遅角油圧室2のいずれ
かの油圧室内にオイルポンプからのオイルが供給される
と、すなわち、オイルポンプの油圧が油圧室内に印加さ
れると、ロータベーン4はタイミングロータ3に対して
周方向に揺動運動を行うが、このときスプリングストッ
パ6の他端がプレートハウジング12上の摺動範囲6
a、6bを移動する。
の内燃機関用バルブタイミング調整装置の吸気連続可変
バルブタイミング機構においては、ロータベーン4を軸
方向に貫通する貫通穴30内にストッパピン5が往復移
動自在に挿入されている。そして、ストッパピン5の軸
方向孔16および空間部17内には、スプリングストッ
パ6が挿入されており、その一端は軸方向孔16の奥壁
面に保持され、プレートハウジング12の端面で押さえ
られている。進角油圧室1または遅角油圧室2のいずれ
かの油圧室内にオイルポンプからのオイルが供給される
と、すなわち、オイルポンプの油圧が油圧室内に印加さ
れると、ロータベーン4はタイミングロータ3に対して
周方向に揺動運動を行うが、このときスプリングストッ
パ6の他端がプレートハウジング12上の摺動範囲6
a、6bを移動する。
【0033】ここで、従来の吸気可変バルブタイミング
機構においては、貫通穴30を軸方向に貫通する貫通穴
にした場合、スプリングストッパ6の他端がプレートハ
ウジング12の端面を摺動する(滑る)ため、プレート
ハウジング12の空気孔18とスプリングストッパ6と
が干渉し、ロータベーン4の揺動運動に支障を来す可能
性がある。しかし、本実施例では、プレートハウジング
12の空気孔18を、プレートハウジング12上の、ス
プリングストッパ6が摺動する摺動範囲6a、6bの外
側または内側のいずれか一方に設けることにより、プレ
ートハウジング12の空気孔18とスプリングストッパ
6との干渉を防止できる。したがって、タイミングロー
タ3に対する良好なロータベーン4の相対回転運動(揺
動運動)を確保することができる。
機構においては、貫通穴30を軸方向に貫通する貫通穴
にした場合、スプリングストッパ6の他端がプレートハ
ウジング12の端面を摺動する(滑る)ため、プレート
ハウジング12の空気孔18とスプリングストッパ6と
が干渉し、ロータベーン4の揺動運動に支障を来す可能
性がある。しかし、本実施例では、プレートハウジング
12の空気孔18を、プレートハウジング12上の、ス
プリングストッパ6が摺動する摺動範囲6a、6bの外
側または内側のいずれか一方に設けることにより、プレ
ートハウジング12の空気孔18とスプリングストッパ
6との干渉を防止できる。したがって、タイミングロー
タ3に対する良好なロータベーン4の相対回転運動(揺
動運動)を確保することができる。
【0034】[変形例]また、実際の吸気側カムシャフ
トの位置をセンサで検出し、目標のバルブタイミングに
なるように電磁式油圧制御弁をフィードバック制御して
も良い。また、本実施例では、本発明を、エンジンの運
転状態に合わせて吸気バルブのバルブタイミングを連続
的に変える吸気連続可変バルブタイミング機構を採用し
たが、吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミング
を段階的に変える吸気または排気バルブタイミング機構
に採用しても良い。そして、本発明を、吸気連続可変バ
ルブタイミング機構だけでなく、吸排気連続可変バルブ
タイミング機構、あるいは排気連続可変バルブタイミン
グ機構に利用しても良い。また、内燃機関として、オー
バヘッドバルブ(OHV)エンジンを用いても良く、オ
ーバーヘッドカムシャフト(OHC)エンジンを用いて
も良い。
トの位置をセンサで検出し、目標のバルブタイミングに
なるように電磁式油圧制御弁をフィードバック制御して
も良い。また、本実施例では、本発明を、エンジンの運
転状態に合わせて吸気バルブのバルブタイミングを連続
的に変える吸気連続可変バルブタイミング機構を採用し
たが、吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミング
を段階的に変える吸気または排気バルブタイミング機構
に採用しても良い。そして、本発明を、吸気連続可変バ
ルブタイミング機構だけでなく、吸排気連続可変バルブ
タイミング機構、あるいは排気連続可変バルブタイミン
グ機構に利用しても良い。また、内燃機関として、オー
バヘッドバルブ(OHV)エンジンを用いても良く、オ
ーバーヘッドカムシャフト(OHC)エンジンを用いて
も良い。
【0035】本実施例では、ストッパピン5がロータベ
ーン4の軸方向の図示左方向に移動して嵌合穴22に嵌
合するように構成したが、ストッパピン5がロータベー
ン4の軸方向の図示右方向に移動して嵌合穴22に嵌合
する構成にしても良い。この場合には、チェーンスプロ
ケット11の端面に嵌合穴が形成されることになる。ま
た、空気孔は、フロントハウジング14に形成されるこ
とになる。
ーン4の軸方向の図示左方向に移動して嵌合穴22に嵌
合するように構成したが、ストッパピン5がロータベー
ン4の軸方向の図示右方向に移動して嵌合穴22に嵌合
する構成にしても良い。この場合には、チェーンスプロ
ケット11の端面に嵌合穴が形成されることになる。ま
た、空気孔は、フロントハウジング14に形成されるこ
とになる。
【0036】ここで、アイドル時(低速定負荷時)に
は、エンジンの吸気バルブのバルブタイミングを大きく
遅らせて(例えばタイミングロータ3に対するロータベ
ーン4の位相を最遅角位相に遅角させて)オーバーラッ
プ(吸気バルブと排気バルブとが同時に開弁している時
期)を無くして燃焼を安定させるようにしても良い。ま
た、中速中負荷時には、吸気バルブのバルブタイミング
を早めて(例えばタイミングロータ3に対するロータベ
ーン4の位相を最進角位相に進角させて)オーバーラッ
プを拡大し、自己EGR(燃焼室内の残留ガス)を増加
させて燃焼温度を低下させ、HC、NOxの排出量を低
減させるようにしても良い。この場合には、ポンプ損失
の低減にもつながり燃費も向上できる。
は、エンジンの吸気バルブのバルブタイミングを大きく
遅らせて(例えばタイミングロータ3に対するロータベ
ーン4の位相を最遅角位相に遅角させて)オーバーラッ
プ(吸気バルブと排気バルブとが同時に開弁している時
期)を無くして燃焼を安定させるようにしても良い。ま
た、中速中負荷時には、吸気バルブのバルブタイミング
を早めて(例えばタイミングロータ3に対するロータベ
ーン4の位相を最進角位相に進角させて)オーバーラッ
プを拡大し、自己EGR(燃焼室内の残留ガス)を増加
させて燃焼温度を低下させ、HC、NOxの排出量を低
減させるようにしても良い。この場合には、ポンプ損失
の低減にもつながり燃費も向上できる。
【0037】また、高速高負荷時には、吸気バルブの閉
弁タイミングを最適なところまで遅らせて(例えばタイ
ミングロータ3に対するロータベーン4の位相を最遅角
位相に遅角させて)最高出力を確保するようにしても良
い。また、吸気バルブおよび排気バルブのバルブタイミ
ングを連続的または段階的に変える吸排気可変バルブタ
イミング機構を採用することで、更にエンジン性能の向
上を図るようにしても良い。
弁タイミングを最適なところまで遅らせて(例えばタイ
ミングロータ3に対するロータベーン4の位相を最遅角
位相に遅角させて)最高出力を確保するようにしても良
い。また、吸気バルブおよび排気バルブのバルブタイミ
ングを連続的または段階的に変える吸排気可変バルブタ
イミング機構を採用することで、更にエンジン性能の向
上を図るようにしても良い。
【図1】吸気可変バルブタイミング機構の主要構造を示
した正面図である(実施例)。
した正面図である(実施例)。
【図2】吸気可変バルブタイミング機構の主要構造を示
した断面図である(実施例)。
した断面図である(実施例)。
1 進角油圧室(進角室) 2 遅角油圧室(遅角室) 3 タイミングロータ(駆動側回転体) 4 ロータベーン(従動側回転体) 5 ストッパピン 6 スプリングストッパ(スプリング、ストッパピン付
勢手段) 11 チェーンスプロケット 12 プレートハウジング(ハウジング部材) 13 シューハウジング 14 フロントハウジング 16 軸方向孔 17 空間部 18 空気孔 19 空気孔 22 嵌合穴 30 貫通穴(挿入穴) 41 第1油圧室(ストッパピン駆動手段) 42 第2油圧室(ストッパピン駆動手段)
勢手段) 11 チェーンスプロケット 12 プレートハウジング(ハウジング部材) 13 シューハウジング 14 フロントハウジング 16 軸方向孔 17 空間部 18 空気孔 19 空気孔 22 嵌合穴 30 貫通穴(挿入穴) 41 第1油圧室(ストッパピン駆動手段) 42 第2油圧室(ストッパピン駆動手段)
Claims (6)
- 【請求項1】エンジンの駆動軸から吸気バルブまたは排
気バルブの少なくとも一方を開閉駆動する従動軸に駆動
力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気バルブ
または前記排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミン
グを変えることが可能な可変バルブタイミング機構を備
えた内燃機関用バルブタイミング調整装置において、 前記可変バルブタイミング機構は、 (a)前記駆動軸により回転駆動される駆動側回転体
と、 (b)この駆動側回転体内に相対回転可能に収容され
て、前記従動軸と一体的に回転する従動側回転体と、 (c)この従動側回転体を軸方向に貫通する挿入穴内に
往復自在に収容されて、前記駆動側回転体に対する前記
従動側回転体の相対回転運動を拘束することが可能なス
トッパピンと、 (d)このストッパピンを、前記駆動側回転体に対する
前記従動側回転体の相対回転運動を拘束する方向に付勢
するスプリングとを備え、 前記駆動側回転体は、前記ストッパピンの端面との間
に、軸方向に延びる空間部を形成するハウジング部材を
有し、 前記スプリングは、前記空間部内に収容され、一端が前
記ストッパピンの端面に保持され、且つ他端が前記ハウ
ジング部材の端面に摺動可能に保持され、 前記ハウジング部材は、前記スプリングの摺動範囲の内
側または外側に、前記空間部と外部とを連通するための
空気孔を有していることを特徴とする内燃機関用バルブ
タイミング調整装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の内燃機関用バルブタイミ
ング調整装置において、 前記ストッパピンを、前記駆動側回転体に対する前記従
動側回転体の相対回転運動を可能にする方向に駆動する
ストッパピン駆動手段を備えたことを特徴とする内燃機
関用バルブタイミング調整装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の内燃機関用バルブタイミ
ング調整装置において、 流体圧源の作動流体圧力によって前記従動側回転体を回
転させ、前記駆動側回転体に対して前記従動側回転体の
位相を進角させるための進角室と、 前記流体圧源の作動流体圧力によって前記従動側回転体
を回転させ、前記駆動側回転体に対して前記従動側回転
体の位相を遅角させるための遅角室と、 前記進角室および前記遅角室に対する前記流体圧源の作
動流体圧力の給排を切り替える流体圧力給排手段とを備
えたことを特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整
装置。 - 【請求項4】請求項3に記載の内燃機関用バルブタイミ
ング調整装置において、 前記駆動側回転体は、前記駆動側回転体に対する前記従
動側回転体の位相が最遅角位相と最進角位相との中間に
ある位相の時に、前記ストッパピンの一端部が嵌合可能
な嵌合穴を有し、 前記ストッパピン駆動手段は、前記進角室に連通すると
共に、前記ストッパピンを前記嵌合穴より離脱させる方
向に前記流体圧源の作動流体圧力を作用させる第1流体
圧室、および前記遅角室に連通すると共に、前記ストッ
パピンを前記嵌合穴より離脱させる方向に前記流体圧源
の作動流体圧力を作用させる第2流体圧室を有している
ことを特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整装
置。 - 【請求項5】請求項4に記載の内燃機関用バルブタイミ
ング調整装置において、 前記スプリングは、前記ストッパピンを前記嵌合穴に嵌
合させる方向に付勢するストッパピン付勢手段であるこ
とを特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整装置。 - 【請求項6】請求項2ないし請求項5のうちいずれかに
記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置において、 前記流体圧源としては、前記エンジンの駆動軸に同期し
て回転駆動されて、エンジン回転数に比例した吐出量を
発生するオイルポンプを用いていることを特徴とする内
燃機関用バルブタイミング調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094679A JP2002295207A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001094679A JP2002295207A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002295207A true JP2002295207A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18948838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001094679A Pending JP2002295207A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 内燃機関用バルブタイミング調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002295207A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102013222391A1 (de) | 2012-11-28 | 2014-05-28 | Denso Corporation | Ventilzeiteinstellsystem |
US9103241B2 (en) | 2012-09-28 | 2015-08-11 | Denso Corporation | Valve timing controller |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001094679A patent/JP2002295207A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9103241B2 (en) | 2012-09-28 | 2015-08-11 | Denso Corporation | Valve timing controller |
DE102013222391A1 (de) | 2012-11-28 | 2014-05-28 | Denso Corporation | Ventilzeiteinstellsystem |
US9169746B2 (en) | 2012-11-28 | 2015-10-27 | Denso Corporation | Valve timing adjusting system |
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