JP2002294910A - 建築用窓ガラス構造体およびその製造方法 - Google Patents

建築用窓ガラス構造体およびその製造方法

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JP2002294910A
JP2002294910A JP2001097959A JP2001097959A JP2002294910A JP 2002294910 A JP2002294910 A JP 2002294910A JP 2001097959 A JP2001097959 A JP 2001097959A JP 2001097959 A JP2001097959 A JP 2001097959A JP 2002294910 A JP2002294910 A JP 2002294910A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 接着耐久性に優れた建築用窓ガラス構造体、
および作業性に優れた建築用窓ガラス構造体の製造方法
を提供する。 【解決手段】 シリコーンゴム定形ガスケットと建築用
窓ガラスパネル2が、ウイリアムス可塑度(JIS K
6249)が400〜800であり、グリーン強度が
0.2〜0.5Mpaであり、かつ、厚さ1mmの硬化
シートの可視光線透過率が50%以上である熱硬化性シ
リコーンゴム接着剤組成物の硬化物4を介して結合して
なる建築用窓ガラス構造体1、およびシリコーンゴム定
形ガスケット3と建築用窓ガラスパネル2との間に、ウ
イリアムス可塑度が400〜800であり、グリーン強
度が0.2〜0.5MPaであり、かつ、厚さ1mmの
硬化シートの可視光線透過率が50%以上である熱硬化
性シリコーンゴム接着剤組成物を介在させ、圧着後、該
熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を加熱硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築用窓ガラス構造
体およびその製造方法に関し、詳しくは、ビルディング
のカーテンウォール構造や一般家屋等の建築物のガラス
窓に用いられるシリコーンゴムガスケット付き建築用窓
ガラス構造体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、ビルディングの窓に
ガラスパネルを取付ける方法は数多く提案されている。
例えば、米国で発達したSSG構法(Structural Seala
nt Glazing)は、窓ガラスパネルと金属製サッシの間に
液状の室温硬化性シリコーンゴム組成物を注入し、硬化
させ、ガラスパネルをカーテンウォール構造のビルディ
ングの窓に接着固定させる方法であり、この方法は、金
属製サッシ面が表面に露出せず美観に優れた全面ガラス
張り工法として知られている。また、SAG構法(Stru
cturalAdhesive Gasket )は、SSG構法を日本国内の
実状に合わせて改良したものであり、シリコーンゴム定
形ガスケットとガラスパネルを液状の室温硬化性シリコ
ーンゴム組成物で接着させ、このシリコーンゴム定形ガ
スケット部分をカーテンウォール構造の取付金具や金属
製サッシへ嵌合して、ビルディングの窓に接着固定させ
る方法である。この方法は、施工性、接着耐久性等の点
で前記SSG構法よりも優れていると言われている。
【0003】しかし、これらの方法に使用される液状の
室温硬化性シリコーンゴム組成物は、硬化速度が遅く、
建築用窓ガラス構造体を製作するのには長時間を要する
という問題点があった。また、この組成物は基材(シリ
コーンゴム定形ガスケット、建築用窓ガラスパネル)へ
の接着力が小さく、特に湿度の高い環境下で使用された
場合には基材への接着力が低下し、著しい場合は基材か
ら剥離することがあり、接着耐久性に劣るという問題点
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解消するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は上記のような問題点がなく、
接着耐久性に優れた建築用窓ガラス構造体、およびその
製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、「シリコーン
ゴム定形ガスケットと建築用窓ガラスパネルが、ウイリ
アムス可塑度(JIS K6249、25℃)が400〜8
00であり、グリーン強度(25℃)が0.2〜0.5
Mpaであり、かつ、厚さ1mmの硬化シートの可視光
線透過率が50%以上である熱硬化性シリコーンゴム接
着剤組成物の硬化物を介して結合してなる建築用窓ガラ
ス構造体」、および、シリコーンゴム定形ガスケットと
建築用窓ガラスパネルとの間に「ウイリアムス可塑度
(JIS K6249、25℃)が400〜800であり、
グリーン強度(25℃)が0.2〜0.5Mpaであ
り、かつ、厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が
50%以上である熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物
を介在させ、圧着後、該熱硬化性シリコーンゴム接着剤
組成物を加熱硬化せしめることを特徴とする、建築用窓
ガラス構造体の製造方法」に関する。
【0006】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の建築用窓ガラス構造体に使用されるシリコーンゴム定
形ガスケットは、オルガノポリシロキサンを主成分とす
るシリコーンゴムから形成された従来公知の定形ガスケ
ットであればよく、その種類等は特に限定されない。こ
のシリコーンゴム定形ガスケットは、アルミサッシ等の
窓ガラスパネル取付用金具への嵌合に適した形状にして
おくことが必要である。一般には、押出成形で熱空気加
硫によって連続生産された長尺のシリコーンゴム定形ガ
スケットが好適であり、その断面形状がH型であること
が好ましい。このようなシリコーンゴム定形ガスケット
に使用されるシリコーンゴム組成物としては、アルケニ
ル基含有オルガノポリシロキサン生ゴムとオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンと補強性シリカを主成分とし
て、白金系触媒の存在下に硬化する付加反応硬化型シリ
コーンゴム組成物、およびオルガノポリシロキサン生ゴ
ムと補強性シリカを主成分として有機過酸化物の存在下
に硬化する有機過酸化物硬化型シリコーンゴム組成物が
ある。これらの中でも、前者の付加反応硬化型シリコー
ンゴム組成物が外観上美麗であり、かつ、熱硬化性シリ
コーンゴム接着剤組成物との接着性が良好であるので好
ましい。
【0007】本発明に使用される窓ガラスパネルは、ビ
ルディング、一般家屋等の建築物の窓ガラスに使用され
ているガラスパネルであればよく、その材質、形状等は
特に限定されない。
【0008】本発明に使用される熱硬化性シリコーンゴ
ム接着剤組成物は、ウイリアムス可塑度(JIS K624
9、25℃)が400〜800であることが必要であ
る。ウィリアムス可塑度が400未満であると、シリコ
ーンゴム定形ガスケットを窓ガラスパネルに圧着した場
合、熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物が窓ガラス構
造体からはみ出すという不都合が生じ、800を超える
と作業性が低下するからである。また、グリーン強度
(25℃)が0.2〜0.5Mpaであることが必要で
ある。グリーン強度が0.2未満であると、取扱中に変
形を起こしたり、ちぎれたりするという不都合がある。
一方、0.5MPaを超えると取扱性は良好であるが、
保存中に可塑化戻りを起こして可塑性を失って割れたり
することがあり、その加工性も低下するからである。ま
た、厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が50%
以上であることが必要であり、85%以上が好ましく、
90%以上がより好ましい。これは可視光線透過率が5
0%以下であると熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物
の透明性が低下し、これを基材に接着させた場合、基材
との接着界面が肉眼で見えなくなり、接着界面に発生し
た気泡(空気溜まり)とか界面剥離現象を見つけること
が難しくなるからである。
【0009】このような熱硬化性シリコーンゴム接着剤
組成物の中でも、次に示される組成物が好ましい。
(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン生ゴム
(100重量部)、(B)R3SiO1/2単位、R2Si
2/2単位、RSiO3/2単位のオルガノシロキサン単位
(式中、各Rは前記と同じである。)およびSiO4/2
単位からなり(ただし、オルガノシロキサン単位のSi
4/2単位に対するモル比が0.08〜2.0であ
る。)、BET法比表面積が200m2/g以上の湿式法疎
水化補強性シリカ(30〜150重量部)、(C)オル
ガノハイドロジェンポリシロキサン(0.1〜10重量
部)および(D)硬化剤(本組成物を硬化させるのに十
分な量)からなる組成物。
【0010】この組成物について説明すると、(A)成
分は、一般に、オルガノポリシロキサン生ゴムと呼称さ
れ、ミラブルタイプのシリコーンゴムの主剤として用い
られているものが使用可能である。このようなオルガノ
ポリシロキサン生ゴムの代表例としては、平均単位式:
aSiO4-a/2(式中、Rは一価炭化水素基もしくはハ
ロゲン化アルキル基である。一価炭化水素基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;ビニ
ル基、アリル基等のアルケニル基;シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基;β−フェニルエチル基等のアラル
キル基;フェニル基、トリル基等のアリール基が例示さ
れる。ハロゲン化アルキル基としては、3,3,3−ト
リフロロプロピル基、3−クロロプロピル基が例示され
る。aは1.9〜2.1である。)で示されるアルケニ
ル基含有オルガノポリシロキサン生ゴムが例示される。
このようなオルガノポリシロキサン生ゴムは、1分子中
に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有す
ることが必要である。本成分の分子構造は直鎖状、やや
分枝した直鎖状のいずれであってもよい。本成分の重合
度は、通常、3,000〜20,000であり、重量平
均分子量は20×104以上である。また、その25℃
における粘度は106mPa・s以上であり、そのウイ
リアムス可塑度(JIS K6249)は50以上であ
り、好ましくは100以上であり、その性状は生ゴム状
である。本成分は単一重合体でも共重合体でもよく、あ
るいはこれらの重合体の混合物でもよい。本成分を構成
するシロキサン単位の具体例としては、ジメチルシロキ
サン単位、メチルビニルシロキサン単位、メチルフェニ
ルシロキサン単位、3,3,3―トリフロロプロピルメ
チルシロキサン単位が挙げられる。また、本成分の分子
鎖末端はトリオルガノシロキシ基または水酸基で封鎖さ
れていることが好ましい。分子鎖末端に存在する基とし
ては、トリメチルシロキシ基,ジメチルビニルシロキシ
基,メチルビニルヒドロキシシロキシ基、ジメチルヒド
ロキシシロキシ基が例示される。このようなオルガノポ
リシロキサン生ゴムとしては、両末端ジメチルビニルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキ
サン共重合体生ゴム,両末端ジメチルビニルシロキシ基
封鎖ジメチルポリシロキサン生ゴム,両末端ジメチルヒ
ドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビ
ニルシロキサン共重合体生ゴム,両末端メチルビニルヒ
ドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビ
ニルシロキサン共重合体生ゴムが例示される。
【0011】(B)成分の湿式法疎水化補強性シリカ
は、この組成物の未硬化時の強度、即ち、グリーン強度
および硬化後の機械的強度を高める働きをする。また、
基材(シリコ−ンゴム定形ガスケットおよび窓ガラスパ
ネル)への接着性、特に接着耐久性を付与する働きをす
る。このような(B)成分は、R3SiO1/2単位、R2
SiO2/2単位、RSiO3/2単位(式中、各Rは、メチ
ル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基;フェニル
基等のアリール基で例示される一価炭化水素基であ
る。)およびこれらの混合物からなる群から選ばれるオ
ルガノシロキサン単位およびSiO4/2単位からなり
(ただし、オルガノシロキサン単位のSiO4/2単位に
対するモル比が0.08〜2.0である。)、BET法
比表面積が200m2/g以上の湿式法疎水化補強性シ
リカである。ここで、オルガノシロキサン単位の量は、
補強性シリカを疎水化するのに十分な量であり、オルガ
ノシロキサン単位のSiO4/2単位に対するモル比が、
0.08〜2.0の範囲にあるものが好ましい。これは
このモル比が、0.08未満になると基材に対する接着
性能が低下し、一方、2.0を超えると補強性能が著し
く低下するからである。また、未硬化時および硬化時の
機械的強度を高めるためには、そのBET法比表面積が
200m2/g以上であることが必要であり、300m2
/g以上であることが好ましい。このような(B)成分
は、例えば、特公昭61−56255号公報あるいは米
国特許第4,418,165号公報に開示された方法に
よって製造される。本成分の配合量は、(A)成分10
0重量部に対して30〜150重量部であり、好ましく
は50〜100重量部である。
【0012】(C)オルガノハイドロジェンポリシロキ
サンは(A)成分の架橋剤であり、両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両
末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メ
チルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチ
ルフェニルシロキシ基封鎖メチルフェニルシロキサン・
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状メチル
ハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルハイドロジェ
ンシロキサン単位とSiO4/2単位から成る共重合体が
例示される。本成分の配合量は、(A)成分100重量
部に対して0.1〜10重量部であり、好ましくは0.
3〜5重量部である。
【0013】(D)硬化剤は本発明組成物を硬化させる
ための触媒であり、白金系触媒、有機過酸化物、および
白金系触媒と有機過酸化物を併用したものが例示され
る。白金系触媒としては、塩化白金酸、アルコ−ル変性
塩化白金酸、白金のキレート化合物、塩化白金酸とオレ
フィン類の配位化合物、塩化白金酸とジケトンとの錯
体、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンの
錯体等が例示される。有機過酸化物としては、ベンゾイ
ルパ−オキサイド、t−ブチルパ−ベンゾエイト、o−
メチルベンゾイルパ−オキサイド、p−メチルベンゾイ
ルパ−オキサイド、m−メチルベンゾイルパ−オキサイ
ド、ジクミルパ−オキサイド、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサンが例示され
る。本成分の配合量は、本発明組成物を硬化させるに充
分な量であり、白金系触媒を使用したときは、(A)成
分100重量部に対して白金系触媒が白金金属量として
1〜500ppm(重量)の範囲内となる量である。ま
た、有機過酸化物を使用したときは、(A)成分100
重量部に対して有機過酸化物の量が0.1〜10重量部
となる量である。
【0014】この熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物
は上記のような(A)成分〜(D)成分からなるもので
あるが、これらの(A)成分〜(D)成分に加えて、さ
らに、シリコーンゴム定形ガスケットと窓ガラスパネル
への接着性を向上させるために、(E)成分として、メ
ルカプト基、アミノ基、ビニル基、アリル基、ヘキセニ
ル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、グリシドキ
シ基等の有機官能基を有するオルガノトリアルコキシシ
ランまたはその部分加水分解縮合物を主成分とする接着
促進剤を含有させることが好ましい。このような接着促
進剤としては、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリ(メトキシエトキシ)シラン、アリルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランなどのオルガノアルコキシシランまたはその
部分加水分解縮合物;これらオルガノアルコキシシラン
とトリメリット酸トリアリル、ピロメリット酸テトラア
リルとの反応生成物;アルコキシシランとシロキサンオ
リゴマーとの反応物;これらのアルコキシシランとアリ
ルグリシジルエーテル、グリシジルアクリレート、ジア
リルフタレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、アルケニルカーボネート基含有化合物、メルカプ
トアセテート基含有化合物などの反応性有機化合物との
混合物が例示される。これらの中でも、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、これらの混合物またはこれ
らの反応混合物が好適に使用される。本成分の配合量
は、(A)成分100重量部に対して0.1〜10重量
部であり、好ましくは0.3〜5重量部である。
【0015】なお、本発明に使用される熱硬化性シリコ
ーンゴム接着剤組成物には、通常のシリコーンゴム用組
成物に添加配合することが公知とされている各種の添加
剤、例えば、メチルトリス(メチルイソブチノキシ)シ
ラン、メチルブチノール、ベンゾトリアゾール等の白金
系触媒の硬化遅延剤、補強性シリカ微粉末、透明酸化チ
タン、透明弁柄等の無機質充填剤を添加配合することは
本発明の目的を損なわない限り差し支えない。
【0016】本発明に使用される熱硬化性シリコーンゴ
ム接着剤組成物は、例えば、上記した(A)成分〜
(D)成分あるいは(A)成分〜(E)成分の各所定量
を二本ロール、ニーダー、バンバリーミキサーなどで混
練りすることによって製造される。
【0017】本発明の建築用窓ガラス構造体は、上記の
ような熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をシリコー
ンゴム定形ガスケットと建築用窓ガラスパネルとの間
に、介在させ、圧着後、該熱硬化性シリコーンゴム接着
剤組成物を加熱硬化せしめることにより製造される。
【0018】本発明の製造方法に使用される熱硬化性シ
リコーンゴム接着剤組成物は、シート状、テープ状、フ
ィルム状、丸棒状等使用に適した形状に成形して使用す
ることが好ましい。ここで、熱硬化性シリコーンゴム接
着剤組成物を成形するには、熱硬化性シリコーンゴム接
着剤組成物を押出機に導入し、所定の形状を有する口金
を通して押出す。また、熱硬化性シリコーンゴム接着剤
組成物を2枚のフィルムの間に挟み、カレンダーロール
を通して、均一なフィルム状成形品とする。また、冷却
したプレスにより金型形状に成形することも可能であ
る。
【0019】熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物をシ
リコーンゴム定形ガスケットと建築用窓ガラスパネルと
の間に介在させ、圧着後、加熱硬化せしめる方法として
は、例えば、シート状に成形した熱硬化性シリコーンゴ
ム接着剤組成物を、シリコーン定形ゴムガスケットと窓
用ガラスパネルとの間に室温で貼り合わせておき、圧着
後、プレスやオートクレーブを用いて加圧下、加熱硬化
させる方法が例示される。ここで、加熱温度は、80〜
200℃が好ましく、100〜180℃がより好まし
い。
【0020】本発明の建築用窓ガラス構造体をビルディ
ング゛等の建築物の窓に適用する方法としては、所定形
状のシリコーンゴム定形ガスケット部分を建築用窓ガラ
スパネルの取付金具に入れ込むことによって容易に建築
物の窓にとりつけることができる。例えば、アルミサッ
シの溝に適合するように成形したH型シリコーンゴムガ
スケットを、アルミサッシの溝に挿入し勘合することに
よって容易に適用できる。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例中、部とあるのは重量部のことであり、粘度
は25℃における測定値である。また、熱硬化性シリコ
ーンゴム接着剤組成物のウィリアムス可塑度はJIS K6
249に準じて25℃において測定した値である。グリ
ーン強度(未硬化時の引張強さ)は25℃における値で
ある。また、可視光線透過率は、熱硬化性シリコーンゴ
ム接着剤組成物を130℃で10分間加熱し硬化させ、
厚さ1mmのシリコーンゴムシートとし、このシリコー
ンゴムシートを分光光度計にセットし、可視光線域(4
00〜700nm)の透過率を25℃で測定した。ま
た、シリコーンゴム定形ガスケットと建築用窓ガラスと
の初期接着性、接着耐久性の測定は、次のようにして行
った。 ○初期接着性の測定 図1に示すように、建築用窓ガラスパネル2とH形シリ
コーンゴム定形ガスケット3が、熱硬化性シリコーンゴ
ム接着剤組成物の硬化物4を介して結合した建築用窓ガ
ラス構造体の試験体1を作成した。この窓ガラスパネル
2とH型定形ガスケット3のH型部分をクランプに挟
み、引張り試験機にセットして、鉛直方向に引っ張り、
接着強さを測定した。なお、この試験体は次のようにし
て作成した。厚さ1mmのシート状に成形した熱硬化性
接着剤組成物を、建築用窓ガラスパネル(約1×100
×200cm)の上下2辺に幅3cmで貼り付けた。そ
の上に1辺が3cmのH形シリコーンゴム定形ガスケッ
トを置き、シート状に成形した熱硬化性接着剤組成物に
重なるように手で押し付け、その界面に空気溜りがない
ように圧着した。得られた建築用窓ガラス構造体の試験
体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MPaの圧力
下、130℃/30minの条件下で加熱して、シリコー
ンゴムH型定形ガスケットと窓ガラスパネルとが熱硬化
性接着剤組成物の硬化物を介して接着して一体化した試
験体を作成した。 ○接着耐久性の測定 上記初期接着性の測定の項で作成した試験体を、温度6
0℃、湿度95%に設定された恒温恒湿試験室に入れ2
週間静置した。2週間後取り出し、この試験体の窓ガラ
スパネルとシリコーンゴムH型定形ガスケットのH型部
分をクランプに挟み、引張り試験機にセットして、鉛直
方向に引っ張り、接着強さを測定した。
【0022】
【参考例1】 湿式法疎水化補強性シリカの合成 まず、特公昭61−56255号公報に記載された方法
に従って次のようにして疎水化剤を製造した。オクタメ
チルシクロテトラシロキサン277g、1,3,5,7
−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロ
テトラシロキサン4.6g、メチルトリメトキシシラン
517gおよび触媒としての水酸化カリウム0.43g
を105℃の温度で約2時間反応させて、開環と再配列
化したオルガノポリシロキサンからなる疎水化剤を製造
した。尚、水酸化カリウムは炭酸ガスで中和した。得ら
れたオルガノポリシロキサンを分析したところ、このも
のはメチルビニルシロキキシ基を0.7モル%含有する
線状オルガノポリシロキサンであることが判明した。次
に、上記で得られた疎水化剤を使用して次のようにして
湿式法疎水化補強性シリカを合成した。ガラス製反応容
器にメタノール118g、濃アンモニア水32gおよび
上記で得られた疎水化剤39gを投入して、電磁攪拌に
より均一に混合した。次いでこの混合物を激しく攪拌し
ながら、その中に正ケイ酸メチル96gを一度に加え
た。反応生成物は15秒後ゲル状となったので攪拌を中
止した。そのまま密閉下で室温下に1週間放置し熟成し
て湿式法疎水化補強性シリカの分散液を得た。このシリ
カ分散液からメタノールとアンモニアガスを除去して、
湿式法疎水化補強性シリカを製造した。この湿式法疎水
化補強性シリカのBET法比表面積を測定したところ、
540m2/gであった。
【0023】
【参考例2】シリコーンゴムH型定形ガスケットの作製 ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体
生ゴム(ビニル基含有量0.16重量%)100部、B
ET法比表面積200m2/gの乾式法シリカ(日本ア
エロジル株式会社製;商品名アエロジル200)60
部、粘度40mPa・sの両末端水酸基封鎖ジメチルポ
リシロキサンオリゴマー12部をニーダーミキサーに仕
込み、170℃で2時間加熱混合してシリコーンゴムベ
ースコンパウンドを得た。このシリコーンゴムベースコ
ンパウンドに粘度7mPa・sの分子鎖末端トリメチル
シロキシ封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチ
ルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量
0.8重量%)1.5部、メチルトリス(メチルイソブ
チノキシ)シラン0.05部、塩化白金酸とテトラメチ
ルジビニルジシロキサンとの錯体を白金金属量として8
ppm(重量)になる量を二本ロール上で加えて、付加反
応硬化型シリコーンゴム組成物を製造した。ついで、こ
の付加反応硬化型シリコーンゴム組成物を内径65mm
の押出機に導入してH形の口金から吐出させた。つい
で、400℃の加熱炉を2分間通過させることにより、
1辺が3cmであり、その断面がH形であるシリコーン
ゴム成形品を製造した。このH形シリコーンゴム成形品
を100cmの長さに切断した後、加熱オーブン中に投
入し、200℃で4時間の二次加硫を施して、硬さ70
度のシリコーンゴム定形ガスケットを製造した。
【0024】
【実施例1】ニーダミキサーに、ジメチルシロキサン単
位99.63モル%とメチルビニルシロキサン単位0.
37モル%からなり、分子鎖両末端がジメチルビニルシ
ロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン共重合体生ゴム(重合度4,000)10
0部と、参考例1で製造したBET法比表面積540m
2/gの湿式法疎水化補強性シリカ75部を投入して、
180℃で60分間混練した。冷却後、得られたシリコ
ーンゴムベースに粘度7mPa・sの分子鎖末端トリメ
チルシロキシ封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジ
メチルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含
有量0.8重量%)5.0部、塩化白金酸と1,3−ジ
ビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体を白金金属量
として10ppm(重量)になる量、メチルトリス(メチ
ルイソブチノキシ)シラン0.05部を混合した。つい
で、接着促進剤として、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン0.75部、γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン0.75部、およびグリセリンモ
ノアリルエーテル0.5部からなる混合物2.0部を配
合して透明な熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を製
造した。この組成物の可視光線透過率とウィリアムス可
塑度とグリーン強度を測定した。それらの結果を表1に
示した。この組成物をカレンダーロールに通して厚さ1
mmのシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物と
した。この組成物を、建築用窓ガラスパネル(1×10
0×200cm)の上下2辺に幅3cmで貼り付けた。
その上に参考例2で作製したシリコーンゴム定形ガスケ
ットをシート状熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物に
重なるように手で押し付け、その接着界面に空気溜りが
ないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートクレ
ーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30mi
nの条件下で加熱した。得られた構造体は、シリコーン
ゴム定形ガスケットが窓ガラスパネルに接着固定された
シリコーンゴムガスケット付き建築用窓ガラス構造体で
あった。この建築用窓ガラス構造体の初期接着力と接着
耐久性を測定して、それらの結果を表1に記した。
【0025】
【実施例2】ニーダミキサーに、ジメチルシロキサン単
位99.63モル%とメチルビニルシロキサン単位0.
37モル%からなり、分子鎖両末端がジメチルビニルシ
ロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニ
ルシロキサン共重合体生ゴム(重合度4,000)10
0部と、参考例1で製造したBET法比表面積540m
2/gの湿式法疎水化補強性シリカ75部を投入して、
180℃で60分間混練した。冷却後、得られたシリコ
ーンゴムベースに粘度が7mPa・sの分子鎖末端トリ
メチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキ
サン(ケイ素原子結合水素原子含有量1.5重量%)
3.0部、塩化白金酸と1,3ジビニルテトラメチルジ
シロキサンとの錯体を白金金属量として10ppm(重
量)になる量を混合した。ついで、接着促進剤として、
テトラメトキシシランとγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランの反応混合物1.0部を配合して透明な
熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を得た。この組成
物の可視光線透過率とウィリアムス可塑度とグリーン強
度を測定した。それらの結果を表1に示した。この組成
物をカレンダーロールに通して厚さ1mmのシート状熱
硬化性シリコーンゴム接着剤組成物とした。このシート
状接着剤組成物を、建築用窓ガラスパネル(1×100
×200cm)の上下2辺に幅3cmで貼り付けた。そ
の上に参考例2で作製したシリコーンゴム定形ガスケッ
トをシート状接着剤組成物に重なるように手で押し付
け、その接着界面に空気溜りがないように圧着した。得
られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3MP
aの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱した。
得られた構造体は、シリコーンゴム定形ガスケットが窓
ガラスパネルに接着固定されたシリコーンゴム定形ガス
ケット付き建築用窓ガラス構造体であった。この建築用
窓ガラス構造体の初期接着力と接着耐久性を測定して、
それらの結果を表1に記した。
【0026】
【比較例1】実施例1おいて、湿式法疎水化補強性シリ
カ75部を湿式法疎水化補強性シリカ40部に替えた以
外は、実施例1と同様にして熱硬化性シリコーンゴム接
着剤組成物を製造した。この組成物の可視光線透過率と
ウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定した。それら
の結果を表1に示した。この組成物をカレンダーロール
に通して厚さ1mmのシート状熱硬化性シリコーンゴム
接着剤組成物とした。このシート状接着剤組成物を、建
築用窓ガラスパネル(1×100×200cm)の上下
2辺に幅3cmで貼り付けた。その上に参考例2で作製
したシリコーンゴム定形ガスケットをシート状接着剤組
成物に重なるように手で押し付け、接着界面に空気溜り
がないように圧着した。得られた構造体を乾熱オートク
レーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30
minの条件下で加熱した。得られた構造体は、シリコー
ンゴム定形ガスケットが窓ガラスパネルに接着固定され
たシリコーンゴムガスケット付き建築用窓ガラス構造体
であった。この建築用窓ガラス構造体の初期接着力と接
着耐久性を測定し、それらの結果を表1に併記した。
【0027】
【比較例2】実施例2において、湿式法疎水化補強性シ
リカ75部を、BET法比表面積200m2/gの乾式
法シリカ(日本アエロジル株式会社製、商品名アエロジ
ル200)60部に替え、この乾式法シリカの分散剤と
しての分子鎖両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン
オリゴマー(粘度40mPa・s)12部を配合した以
外は、実施例1と同様にして熱硬化性シリコーンゴム接
着剤組成物を製造した。この組成物の可視光線透過率と
ウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定した。それら
の結果を表1に示した。この組成物をカレンダーロール
に通して厚さ1mmのシート状接着剤組成物とした。こ
のシート状接着剤組成物を、建築用窓ガラスパネル(1
×100×200cm)の上下2辺に幅3cmで貼り付
けた。その上に参考例2で作製したシリコーンゴム定形
ガスケットをシート状接着剤組成物に重なるように手で
押し付け、接着界面に空気溜りがないように圧着した。
得られた構造体を乾熱オートクレーブに入れ、1.3M
Paの圧力下、130℃/30minの条件下で加熱し
た。得られた構造体は、シリコーンゴム定形ガスケット
が窓ガラスパネルに接着固定されたシリコーンゴム定形
ガスケット付き建築用窓ガラス構造体であった。この建
築用窓ガラス構造体の初期接着力と、接着耐久性を測定
し、それらの結果を表1に併記した。
【0028】
【比較例3】実施例2で製造した熱硬化性シリコーンゴ
ム接着剤組成物に、準補強性充填剤として平均粒子径5
μmの石英粉末15部を添加し白色の熱硬化性シリコー
ンゴム接着剤組成物を製造した。この組成物の可視光線
透過率とウィリアムス可塑度とグリーン強度を測定し
た。それらの結果を表1に示した。この組成物をカレン
ダーロールに通して厚さ1mmのシート状接着剤組成物
とした。このシート状接着剤組成物を、建築用窓ガラス
パネル(1×100×200cm)の上下2辺に幅3c
mで貼り付けた。その上に参考例2で作製したシリコー
ンゴム定形ガスケットをシート状接着剤組成物に重なる
ように手で押し付けて圧着した。この時、熱硬化性シリ
コーンゴム接着剤組成物と建築用窓ガラスパネルの接着
面を観察したが界面に空気溜りが存在するか否かは肉眼
で観察できなかった。得られた構造体を乾熱オートクレ
ーブに入れ、1.3MPaの圧力下、130℃/30mi
nの条件下で加熱した。得られた構造体は、シリコーン
ゴム定形ガスケットが窓ガラスパネルに接着固定された
シリコーンゴムガスケット付き建築用窓ガラス構造体で
あった。この建築用窓ガラス構造体の初期接着力と接着
耐久性を測定し、それらの結果を表1に併記した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の建築用窓ガラス構造体は、シリ
コーンゴム定形ガスケットと建築用窓ガラスパネルが、
ウイリアムス可塑度(JIS K6249)が400〜8
00であり、グリーン強度が0.2〜0.5Mpaであ
り、かつ、厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が
50%以上である熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物
の硬化物を介して結合しているので、初期接着性、接着
耐久性に優れているという特徴を有する。本発明の建築
用窓ガラス構造体の製造方法は、前記のような高い可塑
度、高いグリーン強度を有する熱硬化性シリコーンゴム
接着剤組成物を使用しているために、低圧下では流動せ
ず作業性が良好であり、また、透明性に優れた熱硬化性
シリコーンゴム接着剤組成物を使用しているために、接
着界面状態を肉眼にて確認できるという利点を有する。
したがって、このような特性を要求される用途、例え
ば、ビルディングのカーテンウォール構造や一般家屋の
窓ガラス等の建築物に適用される窓ガラス構造体として
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において得られた窓ガラス構造
体の側面図である。
【符号の説明】
1 建築用窓ガラス構造体 2 建築用窓ガラスパネル 3 シリコーンゴム定形ガスケット 4 熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の硬化物
フロントページの続き Fターム(参考) 2E002 FB03 FB24 KA01 MA06 NA01 NB02 PA01 WA17 XA01 XA08 4J040 EK041 EK042 EK091 HA306 HB41 HD41 KA16 LA06 LA11 MA05 NA12 PA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴム定形ガスケットと建築用
    窓ガラスパネルが、ウイリアムス可塑度(JIS K624
    9、25℃)が400〜800であり、グリーン強度
    (25℃)が0.2〜0.5Mpaであり、かつ、厚さ
    1mmの硬化シートの可視光線透過率が50%以上であ
    る熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の硬化物を介し
    て結合してなる建築用窓ガラス構造体。
  2. 【請求項2】 熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物
    が、(A)アルケニル基含有オルガノポリシロキサン生
    ゴム(100重量部)、(B)R3SiO1/2単位、R2
    SiO2/2単位、RSiO3/2単位(式中、各Rは一価炭
    化水素基である。)およびこれらの混合物からなる群か
    ら選ばれるオルガノシロキサン単位およびSiO4/2
    位からなり(ただし、オルガノシロキサン単位のSiO
    4/2単位に対するモル比が0.08〜2.0であ
    る。)、BET法比表面積が200m2/g以上の湿式
    法疎水化補強性シリカ(30〜150重量部)、(C)
    オルガノハイドロジェンポリシロキサン(0.1〜10
    重量部)および(D)硬化剤(本組成物を硬化させるの
    に十分な量)からなるものである請求項1に記載の建築
    用窓ガラス構造体。
  3. 【請求項3】 シリコーンゴム定形ガスケットが付加反
    応硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物からなるもので
    ある請求項1に記載の建築用窓ガラス構造体。
  4. 【請求項4】 シリコーンゴム定形ガスケットがH型定
    形ガスケットである請求項1に記載の建築用窓ガラス構
    造体。
  5. 【請求項5】 熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物の
    形状が、シート状もしくはテープ状である請求項1に記
    載の建築用窓ガラス構造体。
  6. 【請求項6】 シリコーンゴム定形ガスケットと建築用
    窓ガラスパネルとの間に、ウイリアムス可塑度(JIS K
    6249、25℃)が400〜800であり、グリーン
    強度(25℃)が0.2〜0.5Mpaであり、かつ、
    厚さ1mmの硬化シートの可視光線透過率が50%以上
    である熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を介在さ
    せ、圧着後、該熱硬化性シリコーンゴム接着剤組成物を
    加熱硬化せしめることを特徴とする、請求項1に記載の
    建築用窓ガラス構造体の製造方法。
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