JP2002294836A - 衛生洗浄装置における洗浄強度の表現方法、及び同表現方法を用いた表示物 - Google Patents

衛生洗浄装置における洗浄強度の表現方法、及び同表現方法を用いた表示物

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JP2002294836A
JP2002294836A JP2001101192A JP2001101192A JP2002294836A JP 2002294836 A JP2002294836 A JP 2002294836A JP 2001101192 A JP2001101192 A JP 2001101192A JP 2001101192 A JP2001101192 A JP 2001101192A JP 2002294836 A JP2002294836 A JP 2002294836A
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washing
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sanitary
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JP2001101192A
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Yoshinori Sagara
芳則 相良
Haruo Tsutsui
治雄 筒井
Eiji Kitamoto
英二 北本
Ryosuke Hayashi
良祐 林
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衛生洗浄装置における洗浄強度を、体感的な強
度に可及的に近似させるとともに、視覚的に、かつ直感
的に認識させられるようにする。 【解決手段】設定された複数の水勢の中から、選択され
た水勢で洗浄水を噴出可能とした衛生洗浄装置におい
て、洗浄水の衝突圧力の分布と強度を読取り、水勢ごと
に、面と高さからなる三次元マトリックスで洗浄強度を
表すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛生洗浄装置に
おける洗浄強度の表現方法、及び同表現方法を用いた表
示物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、局部洗浄ノズルを斜め下方向へ進
退自在となるように配設し、操作部によるスイッチ操作
によって、前記ノズルの吐水口から気泡混じりの洗浄水
を噴出して局部を洗浄できるようにした衛生洗浄装置が
ある。
【0003】かかる衛生洗浄装置は、一般に、複数の水
勢と噴出位置(ノズル位置)とが設定されており、使用
者は複数のノズル位置の中から適切な位置を選択すると
ともに、適当な水勢の中から任意に選択して局部洗浄を
行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
衛生洗浄装置では、水勢の表示などが視覚的にはなされ
ないものであったり、視覚的に表されるとしても棒グラ
フのような表示しかされないものであった。
【0005】しかも、ノズル位置を選択すると、ノズル
は斜めに進退するので、ノズル位置によって吐水口と局
部までの距離は異なってくる。したがって、同じ水勢を
選択しても、実際に使用者が受ける吐出強度(洗浄強
度)はノズル位置によって異なることになる。
【0006】たとえば、ノズル位置を後退させた位置に
設定した場合、局部と吐水口との距離が近いので、中程
度の水勢を選択しても十分な洗浄強度として感じること
ができる。
【0007】一方、同じ水勢を選択してはいても、腰掛
けた位置が便座の前側であって、それに応じてノズル位
置も前方に移動させた場合は、局部と吐水口との距離は
前述の場合よりも遠くなっているので、この中程度の水
勢では十分な洗浄強度としては感じられないことにな
る。それで、さらに水勢を強方向に選択しなおさなけれ
ばならない。
【0008】すなわち、従来の衛生洗浄装置では、使用
者の感覚に合うような洗浄強度の表示がなされてなく、
表示されていても、単に、水勢などの表示のみしかなさ
れていないことに起因している。
【0009】また、たとえば衛生洗浄装置のパンフレッ
トなどで水勢について紹介するにしても、視覚的に表現
することがが難しく、実際には水勢についての詳細な説
明はなされていないものが殆どである。
【0010】さらに、上述した水勢の違いは、実質的に
は水量を制御しているだけのものであり、実際に使用者
の受ける洗浄感というものは、洗浄水の衝突圧力、衝突
荷重のほか、流速、気泡量、温度などでも異なってく
る。
【0011】このような洗浄感という感覚的なものを表
現することは難しいことから、衛生洗浄装置において、
かかる洗浄感の違いについてを視覚的に表現したものは
存在していない。
【0012】本発明は、上記課題を解決することのでき
る衛生洗浄装置における洗浄強度の表現方法、及び同表
現方法を用いた表示物を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明では、使用者の局部に衝突さ
せた際に、同使用者に洗浄感の違いを認識させる程度に
異なる複数の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を
噴出可能とした衛生洗浄装置における洗浄強度の表現方
法であって、前記複数の水勢に関する洗浄感の違いを、
洗浄水の異なる物理量を指標として、各水勢ごとに二次
元、若しくは三次元的に表現した。
【0014】また、請求項2記載の本発明では、設定さ
れた複数の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を噴
出可能とした衛生洗浄装置において、洗浄水の衝突圧力
の分布と強度を読取り、水勢ごとに、面と高さからなる
三次元マトリックスで洗浄強度を表すこととした。
【0015】また、請求項3記載の本発明では、設定さ
れた複数の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を噴
出可能とした衛生洗浄装置において、洗浄水の衝突荷重
を、所定のサンプリング周波数で読取り、水勢ごとに、
散布図で洗浄強度を表すこととした。
【0016】また、請求項4記載の本発明は、洗浄水の
噴出位置を複数の中から選択可能とし、選択された位置
ごとに洗浄強度を表すことにも特徴を有する。
【0017】また、請求項5記載の本発明では、上記請
求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄強度の表現方法
を用いて表示されたことを特徴とする衛生洗浄装置にお
ける洗浄強度の表示物に係るものである。
【0018】また、請求項6記載の本発明では、上記表
示物が画面表示部からなることにも特徴を有する。
【0019】さらに、請求項7記載の本発明では、上記
表示物が印刷物であることにも特徴を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、使用者の局部に衝突さ
せた際に、同使用者に洗浄感の違いを認識させる程度に
異なる複数の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を
噴出可能とした衛生洗浄装置における洗浄強度の表現方
法であって、前記複数の水勢に関する洗浄感の違いを、
洗浄水の異なる物理量を指標として、各水勢ごとに二次
元、若しくは三次元的に表現したものである。
【0021】なお、洗浄水の異なる物理量としては、洗
浄水の衝突圧力、衝突荷重の他、流速、流量、気泡量、
温度などが挙げられる。
【0022】本発明の一形態としては、設定された複数
の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を噴出可能と
した衛生洗浄装置において、洗浄水の衝突圧力の分布と
強度を読取り、水勢ごとに、面と高さからなる三次元マ
トリックスで洗浄強度を表すことができる。
【0023】すなわち、単に水勢のレベルを複数段階に
分けて操作・表示可能とするのではなく、使用者の洗浄
感に合致する洗浄強度として三次元的に表現し、視覚的
にも直感的に洗浄強度が認識できるようにしたことに特
徴がある。
【0024】表示される上記三次元マトリックスの面表
示では圧力分布が表され、高さ表示で水圧が表示される
もので、かかる表示を行うためのデータは、マトリック
スセンサを用いて洗浄水の荷重を測定することで得るこ
とができる。
【0025】マトリックスセンサとは、多数のセルの集
合体からなり、これに向けて、基準となる距離、たとえ
ば一般の衛生洗浄装置において標準的な洗浄距離である
60mmだけ離隔した位置から洗浄水を噴出させ、各セルで
検出したピーク信号を集合させることで、ピラミッド形
の三次元的なグラフを得ることができるものである。
【0026】通常、マトリックスセンサは、椅子などの
座面にかかる荷重の分布などを表す場合のように、荷重
のかかる時間が長いものに用いられているものである
が、本出願人は、これを衛生洗浄装置の洗浄水のよう
に、吐水口において12m/s程度の高速で噴出するような
流体に適用可能であることに着眼し、従来、表現できな
かった局部洗浄水のフィーリング的な洗浄強度を、三次
元マトリックスで視覚的に、かつ直感的に表すことに成
功した。
【0027】かかる表示方法によって、たとえば、底面
積は小さく、高さは大きいピラミッド形状となれば、吐
水幅が小さく、あたかも芯があるような、つまり針で刺
すかのようなするどい刺激のある洗浄強度であることが
直感的に分かる。また、底面積が大きく、高さが低い場
合は、前述したものとは逆に、芯などを感じさせず、吐
水幅が広くて、かなりソフト感のある洗浄強度であるこ
とが分かる。
【0028】さらに、洗浄水の吐出位置を複数の中から
選択可能とし、選択された位置ごとに洗浄強度を表すこ
とも可能である。
【0029】すなわち、洗浄強度は、水勢、すなわち水
量の制御と、ノズル位置、すなわち、吐水口と局部まで
の距離で定まるので、ここでは、水勢(水量)を一定と
した場合において、ノズルの位置ごとに上述した方法で
三次元マトリックスにより洗浄強度を表すのである。
【0030】このような洗浄強度の表現方法を応用し
て、たとえば、衛生洗浄装置のリモコンの画像表示部と
しての液晶画面などに、洗浄強度の選択スイッチに応じ
て三次元マトリックスによる洗浄強度を表示させれば、
使用者は、選択した洗浄強度がどのようなフィーリング
のものであるかを予め知ることができ、適当な強度とな
るように洗浄中にスイッチ操作を頻繁に行ったりするこ
とがなくなる。
【0031】なお、前述したように、洗浄強度は、水
勢、すなわち水量の制御と、ノズル位置、すなわち、吐
水口と局部までの距離で定まるので、リモコンなどに表
示する場合は、水勢(水量)と距離との組み合わせによ
り決まる洗浄強度ごとに、見た目にはっきりと異なるよ
うにモデリングした三次元的な図案で表示することが好
ましい。また、画像表示部としては、液晶画面などに限
定されるものではなく、ブラウン管や有機ELなどから
なるモニタ画面なども全て含むものであることは言うま
でもない。
【0032】かかる表示形態をとることにより、実際の
使用時における洗浄強度を視覚的に認識できるようにな
リ、迷うことなく簡単に洗浄強度を選択することがで
き、他製品との大きな差別化を図ることができる。
【0033】また、上述の洗浄強度の表現方法をパンフ
レットなどや使用説明書などの印刷物に適用すれば、衛
生洗浄装置の購入者に、購入した装置の洗浄強度の段階
的イメージを伝えやすく、販売担当者も説明が楽になる
とともに、他製品との差別化を図り、販売促進の一助と
することもできる。
【0034】さらに、上記したマトリックスセンサを用
いれば、ピラミッド表示をアニメーション化することも
容易に行えるために、当該衛生洗浄装置のプレゼンテー
ションなどに利用すれば、洗浄水が噴出中に洗浄強度が
どのように変化するかも理解しやすい。
【0035】このように、本発明によれば、従来表現で
きなかった衛生洗浄装置の体感的な洗浄強度を、視覚的
に容易に表せるので、購入者にとっても販売側にとって
も、製品の特徴を掴みやすくなる。
【0036】また、他の実施形態に係る洗浄強度の表示
方法として、プッシュプルゲージで洗浄水の衝突荷重
を、所定のサンプリング周波数で読取り、水勢ごとに、
散布図で洗浄強度を表すこともできる。
【0037】プッシュプルゲージは、不導体母材と導体
粒子からなる感圧フィルムを備えており、前記母材が変
形すると、導体粒子の接触面積が増加し、抵抗変動が生
じるものである。
【0038】かかる圧力に対応する母材の変形と、セン
サ出力となる抵抗変動との相対関係を用いて、センサに
所定距離の位置から洗浄水を噴出し、洗浄水の圧力を測
定することができる。
【0039】そして、得られたデータを、時間軸と荷重
軸とで散布図として表示するもので、これによっても、
視覚的に洗浄強度を直感しやすい。
【0040】ところで、ノズルから噴出される洗浄水
は、特に、本実施形態におけるおしり洗浄用の洗浄水
は、気泡混じりの洗浄水としているので、大小の気泡の
粒によって、人体では感知できない周期(約10Hz
〜)で振動を繰り返している。そこで、本実施形態で
は、洗浄水の発振周期以上(約20Hz〜)の周期で洗
浄水の荷重を測定したものをデータとしている。
【0041】また、かかる表現方法を、前述したパンフ
レットなどの印刷物に表示するようにしてもよい。やは
り、視覚的に洗浄強度を確認することが可能となる。
【0042】
【実施例】図1は本実施例にかかる衛生洗浄装置Aの平
面図、図2は同側面図、図3は同斜視図、図4は同衛生
洗浄装置Aの使用状態を示す説明図である。
【0043】図1〜図3に示すように、衛生洗浄装置A
は、機能部ケーシング1と、同ケーシング1の前面部に
枢支連結して開閉自在とした暖房機能付きの便座2とを
具備しており、図4に示すように、便器本体Bの上面に
載置されて用いられる。3は便蓋であり、前記便座2に
枢支連結されて開閉自在に取付けられている。なお、図
1及び図2においては閉蓋状態、図3及び図4において
は開蓋状態を示している。20,20は便座2の枢支部、30,
30は便蓋3の枢支部である。また、101は便座2に内蔵
したヒータに通電するコード、B1は便器本体Bの後方に
配設された便器洗浄用の貯水タンク、さらに、Fは後述
するバルブユニット4の入水口40に連結したフレキシブ
ルホースであり、基端を図示しない給水源と接続した配
管Cに連結している。また、100はアース線である。
【0044】機能部ケーシング1は、ベース部材となる
下部ケーシング10と上部ケーシング11とを一体に連結し
た構成としており、ケーシング1の一側端部(使用者が
座した状態で右側)を前方に伸延してアーム状の操作部
12を形成している。
【0045】同操作部12の側面下部12aは、内側に傾斜
するテーパ状に形成されており、同側面下部12aには、
後述する脱臭装置Eに連通した排気スリットE1を形成し
ている。
【0046】また、操作部12の上面の前端から2/3程
度までは主操作パネル13を設け、基部側にかけて1/3
程度は開閉自在の蓋14に覆われた副操作パネル(図示せ
ず)を設けている。
【0047】かかる主操作パネル13により、洗浄運転の
オン・オフ、水勢の強弱調整、ノズル位置調整、温風に
よる乾燥運転などを行うことができるとともに、運転状
態表示や洗浄水の水勢強弱表示がなされる。
【0048】本実施例に係る衛生洗浄装置Aは、後に詳
述するように、局部洗浄として、「おしり洗浄」と、比
較的にソフトな洗浄感となる「やわらか洗浄」と、「ビ
デ洗浄」とを行えるようにしており、図1に示すよう
に、主操作パネル13上に、おしり洗浄スイッチ13 a、や
わらか洗浄スイッチ13b、ビデ洗浄スイッチ13cを配設し
ている。13dは停止スイッチ、13eは乾燥スイッチ、13f
は洗浄水の水勢強弱スイッチである。
【0049】また、副操作パネルにより、電源のオン・
オフ、洗浄水や便座、温風の温度設定など、基本設定を
行えるようにしている。
【0050】図5は機能部ケーシング1の上部ケーシン
グ11を外したときの本衛生洗浄装置Aの内部構造を示す
説明図、図6は同衛生洗浄装置Aの水路系統を示す模式
的説明図である。
【0051】図示するように、下部ケーシング10の上に
は、操作部12側に位置するようにバルブユニット4を配
設して、給水の制限や、流路の開閉などを行うようにし
ている。
【0052】また、バルブユニット4の下流側をなし、
下部ケーシング10の操作部12とは略反対側をなす位置
に、局部洗浄水の加熱を行う貯湯式熱交換器5を配設し
ている。
【0053】そして、同熱交換器5の下流側をなし、バ
ルブユニット4と熱交換器5との間で機能部ケーシング
1の略中央位置に、ノズル装置6を配設している。な
お、同ノズル装置6についても後に詳述する。
【0054】71は前記バルブユニット4の流出口41と熱
交換器5の下部に設けた流入口51とを連通連結する給水
管であり、可撓性樹脂から形成されて、下部ケーシング
10に設けたガイドリブ(図示せず)に沿って、前記ノズ
ル装置6の下方を通している。したがって、給水管71は
短くて済み、しかも、給水管71から万一漏水しても、給
水管71の下方には特別な装置類がないために被水対策が
不要となっている。
【0055】72は熱交換器5とノズル装置6とを連通連
結する洗浄水供給管、73は局部洗浄用ノズル60の胴体部
を洗浄するためにバルブユニット4と後述するノズル洗
浄室61とを連通連結したノズル洗浄配管である。
【0056】また、機能部ケーシング1内には、図示す
るように、バルブユニット4とノズル装置6との間に温
風乾燥装置H及び各装置類を制御する制御部Sを配設す
るとともに、バルブユニット4と温風乾燥装置Hと制御
部Sと上部ケーシング11とで形成されるスペース内に
は、脱臭装置Eを前記温風乾燥装置H上に積層状態に配
設している。
【0057】温風乾燥装置Hは、温風ダクトH1を備え、
同ダクトH1の中途で下側位置に図示しない送気ファンを
備えており、下部ケーシング10の前端縁に切欠形成した
送風口H2から局部に向けて、温風を便座3に着座した使
用者の局部に向けて送風可能としている。さらに、前記
温風ダクトH1内には、図示しないヒータ及び温風温度監
視用のサーミスタを配設している。
【0058】また、前記送風口H2の奥側で、下部ケーシ
ング10の下面には脱臭吸気口(図示せず)を設けてお
り、同脱臭吸気口と前記排気スリットE1(図2参照)と
を脱臭ダクトE2を介して連通連結している。
【0059】なお、同脱臭ダクトE2の中途に、吸引ファ
ンf及び脱臭用触媒(図示せず)を配設し、便器本体B
のボウル部B2内にこもる臭気を消臭して排気することが
できる。
【0060】ここで、ノズル装置6に設けた局部洗浄用
ノズル60の構成について説明する。
【0061】図7は前記バルブユニット4から本発明の
要部となるノズル装置6に至る流路説明図、図8は同ノ
ズル装置の側面視による説明図、図9は局部洗浄用ノズ
ル60の平面図、図10は図9のI−I線における断面
図、図10はノズルヘッド及び蓋体の説明図、図11は
局部洗浄用ノズル60の先端部分の分解斜視図である。
【0062】本実施例に係るノズル装置6は、熱交換器
5から供給される洗浄水を噴出可能とした局部洗浄用ノ
ズル60を、進退機構Jにより、後退させた待機位置と前
進させた使用位置との間で進退可能に配設している。
【0063】そして、局部洗浄用ノズル60からは、前述
したように、局部洗浄形態として、おしり洗浄と、やわ
らか洗浄と、ビデ洗浄とを前記したスイッチ13a〜13cの
操作により選択的に行えるようにするとともに、前記水
勢強弱スイッチ13fにより、洗浄感が異なるように好み
の水勢を選択可能としている。
【0064】本実施例における上記洗浄形態のおしり洗
浄では、気泡混じりの洗浄水を吐水させるようにしてお
り、気泡を混ぜることで少量の洗浄水でもボリューム感
を出すことができるとともに、比較的ハードな洗浄感を
得られ、さらに、気泡による洗浄力の向上が図れるよう
になっている。
【0065】また、やわらか洗浄では、水量を抑えて水
勢を弱めておりきわめてソフトな洗浄感を得られるよう
にしており、ソフトな洗浄感を好む者や、痔疾患などの
使用者に喜ばれる洗浄形態となっている。
【0066】ビデ洗浄は女性専用の洗浄形態であり、前
記やわらか洗浄とともに、本実施例では気泡を混ぜるこ
となく、直接局部洗浄を行うようにしている。
【0067】また、図7及び図8に示すように、上記進
退機構Jは、30〜32度の角度で傾斜させるとともに、上
面を樋状に形成した合成樹脂製のノズル取付台62の後部
にモータ収納部62aを一体成形し、同モータ収納部62a内
にノズルモータMを、その軸方向が前記取付台62と直交
するように収納配設している。
【0068】そして、モータ軸M1に駆動プーリPを取付
けるとともに、同駆動プーリPの上方位置であって、前
記ノズル取付台62の後端部に第1従動プーリP1を回動自
在に取付け、さらに、前記ノズル取付台62の前端部に回
動自在に取付けた第2従動プーリP2との間を、無端状の
タイミングベルト63で巻回している。
【0069】そして、同タイミングベルト63を、局部洗
浄用ノズル60の基端部に設けた流路切替弁収納部65の側
面部に形成したラッチ部65aに係合している。
【0070】また、ノズル取付台62の前端部には、所定
幅の周壁を有するアーチ状のノズル洗浄室61を一体成形
しており、同ノズル洗浄室61の前壁には、前記局部洗浄
用ノズル60の周面をガイドするガイド用円状フランジ61
aを形成するとともに、一側側壁に前記第2従動プーリP
2を取付ける一方、他側側壁にノズル洗浄水導入管64
(図5参照)を突設し、バルブユニット4から伸延させ
たノズル洗浄配管73と連通連結している。
【0071】かかる構成により、前記ノズルモータMを
駆動させると、局部洗浄用ノズル60をノズル取付台62に
沿って進退させることができ、また、このとき、前記ガ
イド用円状フランジ61aによって局部洗浄用ノズル60の
横ぶれを防止可能としている。
【0072】しかも、局部洗浄用ノズル60を進退させな
がら、前記ノズル洗浄水導入管64からノズル洗浄配管73
を通してノズル洗浄水をノズル洗浄室61に供給すること
で、胴部の洗浄が行える。
【0073】さらに、ノズル取付台62を樋状にしている
ので、万一漏水などがあったりしても、ボウル部B2に流
下させることができる。
【0074】なお、66は前記タイミングベルト63のテン
ショナーであり、テンショナーボックス66aの下面に、
スプリング(図示せず)で支持されたテンションプーリ
66bを配設して構成している。
【0075】また、局部洗浄用ノズル60は、合成樹脂に
より形成されており、分割形成した部材を一体的に組付
けて構成されている。
【0076】図8に示すように、局部洗浄用ノズル60
は、筒状本体67と、同筒状本体67に取付けられたノズル
ヘッド68と、同ノズルヘッド68を被覆する蓋体69と、こ
れら筒状本体67、ノズルヘッド68、及び蓋体69を全体的
に被覆する筒状胴部60aを具備している。
【0077】筒状本体67は、図9〜図11に示すよう
に、3本の洗浄水通路67a,67b,67cを内部に貫通形成す
るとともに、基端部には流路切替弁収納部65を一体成形
している。67eは筒状胴部60aを嵌装する際にガイドする
ガイド溝部である。
【0078】なお、本実施例では、前記3本の洗浄水通
路のうち、図11において、上部の向かって左右に設け
たものを、ビデ用通路67aとやわらか用通路67b、下部に
設けたものをおしり用通路67cとしている。
【0079】また、前記流路切替弁収納部65には、前記
ラッチ部65aの反対側面に、前記洗浄水供給管72を接続
するエルボ形流入管75を、その流入開口75aが後方に向
くようにして突設している。75bはエルボ形流入管75と
流路切替弁収納部65との連通口である。
【0080】しかも、図10に示すように、同エルボ形
流入管75の取付姿勢を、前記筒状本体67の軸線に対して
上方へθだけ傾斜させている。
【0081】すなわち、図1〜図5でも明らかなよう
に、機能部ケ―シング1は前後幅を狭めたコンパクトな
構成としており、ノズル装置6は機能部ケーシング1の
後壁までにぎりぎりの状態で配設されている。そして、
熱交換器5とエルボ形流入管75とを洗浄水供給管72で連
結したときに、同エルボ形流入管75が前記筒状本体67の
軸線と平行であれば、局部洗浄用ノズル60の収納位置に
おいては洗浄水供給管72が機能部ケーシング1の後壁と
干渉してしまう。そこで、本実施例では、前記傾斜角θ
を設けて、局部洗浄用ノズル60の進退動作に対し、洗浄
水供給管72が円滑に追従するとともに、機能部ケーシン
グ1の後壁と干渉することのないようにしている。傾斜
角θの範囲は、4〜6度が適当であり、本実施例では5
度に設定している。
【0082】また、前記流路切替弁収納部65に配設する
流路切替弁V1は、図8に示すように、流路切替用開口
(図示せず)を設けた第1プレート81に、流量調整用開
口(図示せず)を設けた第2プレート82を重合させて配
設し、同第2プレート82を流路切替用モータMにより回
転駆動させ、前記したビデ用通路67a、やわらか用通路6
7b、おしり用通路67cに所定流量で選択的に流出させる
ようにしている。かかる流路切替用モータMは前記した
主操作パネル13の操作により制御部Sを介して行われ
る。
【0083】ノズルヘッド68は、前記筒状本体67の先端
に取付けられており、前記3本の洗浄水通路(ビデ用通
路67a、やわらか用通路67b、おしり用通路67c)とそれ
ぞれ対応する袋小路状のビデ用溝部68a、やわらか用溝
部68b、おしり用連通部68c、さらに、同おしり用連通部
68cと後述するオリフィスとして機能する通水孔68cを介
して連通した気泡混合溝aが形成されている。
【0084】そして、図11に示すように、向かって左
端に設けたビデ用溝部68aの終端部を右へ回り込ませて
最先端位置に、右端に設けたやわらか用溝部68bの終端
部を左へ回り込ませてビデ用溝部68aの上側位置に配置
している。また、前記やわらか用溝部68bの上部側に気
泡混合溝aを形成している。なお、同気泡混合溝aは蓋
体69を装着することで、気泡混合室を形成する。
【0085】そして、図10に示すように、中央下面側
におしり用連通部68cを直線状に設け、前記通水孔68cを
介して前記気泡混合溝aとを連通させている。また、お
しり用連通部68cの終端部下面は開放されており、本実
施例では、これを下蓋68dで閉塞している。
【0086】このように、ノズルヘッド68の上面には、
ビデ用溝部68a、やわらか用溝部68b、気泡混合溝aの各
終端部が、先端側から同一直線上に並設されている。
【0087】上記ノズルヘッド68上に装着される蓋体69
には、前記各溝部68a,68b,68cの終端部にそれぞれが対
峙するように、ビデ用吐水口69a、やわらか用吐水口69
b、おしり用吐水口69cを形成している。
【0088】さらに、最上部側に位置するおしり用吐水
口69cに隣接して、同吐水口69cと、前記気泡混合溝aを
介して連通する吸気口bを形成している。
【0089】かかる吸気口bは気泡混合溝aの始端部上
方に位置しており、当然ながら、これらビデ用吐水口69
a、やわらか用吐水口69b、おしり用吐水口69c、吸気口
bについても、蓋体69の上面上において同一直線上に配
置されることになる。
【0090】また、これらビデ用吐水口69a、やわらか
用吐水口69b、おしり用吐水口69c、さらに吸気口bは、
平面視円形形状としており、しかも、周囲を囲繞するよ
うに筒状の汚水浸入防止壁91,92,93,94を突設してい
る。
【0091】このように、ノズルヘッド68の上面に蓋体
69を、下面に下蓋68dを取付けることで、図11に示す
ように、前記ビデ用通路67aとビデ用溝68aとからなるビ
デ用流路W1、前記やわらか用通路67bとやわらか用溝68b
とからなるやわらか用流路W2、さらに、前記おしり用通
路67cとおしり用溝部68cとからなるおしり用流路W3を形
成することができる。
【0092】特に、おしり用流路W3では、前記下蓋68d
のおしり用溝部68c側面を膨出させることで流路を絞
り、流速を増すように構成するとともに、前記通水路68
cにより斜め上方へ屈曲する流路から、直接前記おしり
用吐水口69cを通過して勢いよく噴出できるようにして
いる。そして、このときに、気泡混合室においてエアを
巻き込んで洗浄水中に気泡を取り込むことができる。
【0093】このように、おしりの洗浄時には、気泡混
じりの洗浄水を使用することになるので、前述したよう
に水勢が増すことによってハード感があるとともに、気
泡の効果によって洗浄力も向上する。
【0094】なお、上述してきた前記筒状本体67、ノズ
ルヘッド68、及び蓋体69を全体的に被覆する筒状胴部60
aには、その先端部に、前記蓋体69に設けた複数の吐水
口(ビデ用吐水口69a、やわらか用吐水口69b、おしり用
吐水口69c)にそれぞれが対峙するように開口部(ビデ用
開口96、やわらか用開口97、おしり用開口98)を設けて
おり、本筒状胴部60aを装着していても、各吐水口69a,6
9b,69cからは洗浄水が問題なく吐水される。また、先端
部の各開口96,97,98の裏側位置には水抜き孔99を形成し
ている。
【0095】他方、蓋体69に設けた吸気口bの上方部
は、筒状胴部60 aによって覆われた状態となっているの
で、同吸気口bには直接的に汚水が浸入することはな
い。
【0096】万一蓋体69の表面を汚水が伝ってきても、
前述したように、汚水浸入防止壁94を突設しているの
で、汚水が内部に侵入するおそれがなく、清潔さを保つ
ことができる。
【0097】また、最外部となる筒状胴部60aは、進退
時に前記したノズル洗浄室61で周面を洗浄することがで
きるので、清潔さを保つことができ、万一汚損したりし
ても、筒状胴部60aのみを簡単に取り替えることがで
き、メンテナンス性も良好となっている。
【0098】本実施例に係る局部洗浄用ノズル60は上記
してきた構成となっており、使用者が主操作パネル13で
選択的に局部洗浄操作を行えば、その操作に基づいて、
流路切替弁V1が駆動し、洗浄水は前記した各流路W1,W2,
W3を通リ、各吐水口69a,69b,69cから吐出されて気持ち
よく局部洗浄が行える。
【0099】特に、おしり洗浄時には、吐水時のエゼク
タ効果により、吸気口bからエアが気泡混合溝aと蓋体
69とから形成される気泡混合室内に取り込まれ、洗浄水
内に混入されて良好な洗浄感が得られ、なおかつ気泡に
よって洗浄効果の高い局部洗浄が行える。
【0100】上記構成の衛生洗浄装置Aにおいて、本実
施例では、洗浄水を使用者の局部に衝突させた際の、複
数の水勢に関する洗浄感の違いを、洗浄水の異なる物理
量を指標として、各水勢ごとに二次元、若しくは三次元
的に表現したものである。
【0101】洗浄水の異なる物理量としては、洗浄水の
衝突圧力、衝突荷重の他に、流速、流量、気泡量、温度
などが考えられるが、ここでは、洗浄水の衝突圧力の分
布と強度を読取り、水勢ごとに、面と高さからなる三次
元マトリックスで洗浄強度を表せるようにしている。
【0102】図12に洗浄強度を三次元マトリックスで
表示したものを示す。
【0103】これは、本衛生洗浄装置Aのパンフレット
や取扱説明書に表示する印刷物であって、三次元マトリ
ックスの面表示では圧力分布が表され、高さ表示で水圧
が表示されている。
【0104】図示するように、おしり洗浄とやわらか洗
浄とにおいて、水勢のレベル(1〜5)ごとに、ピラミ
ッド形状で表される三次元マトリックスでそれぞれの洗
浄強度を表現している。
【0105】図からも明らかなように、水勢が強くなる
につれて、ピラミッド形が高くなり、水勢レベル4、5
では、その形状からもあたかも体感的に刺激が強そうな
印象を与えるようになっている。反対に水勢レベルの低
いものでは、見るからに洗浄強度が小さな印象を与える
ようになっている。
【0106】また、やわらか洗浄についてみると、ピラ
ミッド形の底面積が広がるとともに、尖塔部分がカット
されて頂部が鈍くなっており、見た目にも刺激のないソ
フトな洗浄感であることが分かる。そして、全体的に水
勢に応じてピラミッド形が大きくなっているので、洗浄
強度も高くなることがはっきりと視認できる。
【0107】かかる表示を行うためのデータは、たとえ
ばマトリックスセンサ200を用いて洗浄水の荷重を測定
することによって得ることができる。
【0108】上記した洗浄強度を表示するためのデータ
取得方法を図13に示す。
【0109】マトリックスセンサ200とは、それぞれが
荷重を検出できる多数のセルの集合体から構成されてい
る。
【0110】かかるマトリックスセンサ200に向けて、
基準となる距離、本実施例で標準的な洗浄距離となる60
mmだけ離隔した位置から局部洗浄ノズル60より洗浄水を
噴出させ、前記各セルで検出したピーク信号をパソコン
などに取り込み、データを処理して前記したようなピラ
ミッド形の三次元的グラフを得るものである。
【0111】かかる表示方法によって、前述したよう
に、実際に体感する洗浄強度を視覚的に、かつ直感的に
分かるようになる。
【0112】また、本実施例に係る衛生洗浄装置Aは、
局部洗浄ノズル60が進退自在となっており、所望する位
置を選択することができるようになっている。
【0113】そこで、選択された位置ごとに洗浄強度を
表すことも可能である。
【0114】すなわち、洗浄強度は、水勢、すなわち水
量の制御と、局部洗浄ノズル60の使用位置、すなわち、
前記おしり用吐水口69cと局部までの距離で決まるの
で、ここでは、たとえば水勢レベルを一定とした場合
に、局部洗浄ノズル60の使用位置ごとに上述した方法で
三次元マトリックスにより洗浄強度を表すのである。
【0115】このように、本実施例に係る洗浄強度の表
現方法を適用したパンフレットや取扱説明書を作成すれ
ば、衛生洗浄装置Aの購入者に洗浄強度の段階的イメー
ジを伝えやすく、販売担当者も説明が楽になるととも
に、他製品との差別化を図ることができ、販売促進の一
助とすることもできる。
【0116】さらに、上述した洗浄強度の表現方法を応
用して、たとえば、図14に示すように、本衛生洗浄装
置Aに壁付けタイプなどのリモコン300を付設し、同リ
モコン300に画像表示部として液晶画面310を設け、同液
晶画面310に、洗浄強度の選択スイッチ320に応じて前記
三次元マトリックスによる洗浄強度を表示させることが
できる。330は洗浄形態を選択操作するスイッチ群であ
る。
【0117】かかる表示を行うことで、使用者は、選択
した洗浄強度がどのようなフィーリングのものであるか
を予め知ることができ、適当な強度となるように洗浄中
にスイッチ操作を頻繁に行ったりする必要がなくなる。
【0118】なお、本実施例における液晶画面310で表
されるピラミッド形状は、洗浄強度によって形状が見た
目にもはっきりと異なるように、モデリングされた図柄
による表示としている。
【0119】このように、本実施例によれば、従来表現
できなかった衛生洗浄装置の体感的な洗浄強度を、視覚
的に容易に表せるので、購入者にとっても販売側にとっ
ても製品の特徴を掴みやすくなる。
【0120】また、他の実施例として、洗浄強度の表示
方法として、プッシュプルゲージ200(図13参照)で
洗浄水の衝突荷重を所定のサンプリング周波数で読取
り、水勢ごとに散布図で洗浄強度を表すこともできる。
【0121】プッシュプルゲージ200は、周知の構成で
あり、不導体母材と導体粒子からなる感圧フィルムを備
えている。そして、前記母材が変形すると、導体粒子の
接触面積が増加し、抵抗変動が生じるものである。
【0122】かかる圧力に対応する母材の変形と、セン
サ出力となる抵抗変動との相対関係を用いて、センサに
所定距離の位置から洗浄水を噴出し、図13で示した方
法により、洗浄水の圧力を測定するものである。すなわ
ち、図13において、マトリックスセンサ200に代えて
本プッシュプルゲージ200を用いればよい。
【0123】そして、得られたデータを、図15に示す
ように、時間軸と荷重軸とで散布図として表示するもの
である。
【0124】かかる散布図を用いることでも、視覚的に
洗浄強度を直感的に識別できる。なお、本実施例におい
ては、洗浄水の中でも、おしり洗浄に用いる洗浄水によ
る洗浄強度の表示を、可及的に体感的な強度に近似させ
るものである。
【0125】すなわち、本実施例におけるおしり洗浄用
の洗浄水は、気泡混じりの洗浄水としているので、大小
の気泡の粒によって、人体では感知できない周期(約1
0Hz〜)で振動を繰り返しており、かかる振動のピー
クが人体に刺激を感じさせていることから、洗浄強度を
表示するために、洗浄水の発振周期以上(約20Hz
〜)の周期で洗浄水の荷重を測定したものをデータとし
ている。
【0126】以上説明してきた実施例では、洗浄水を局
部に衝突させた際の洗浄感の違いを洗浄水の衝突圧力及
び衝突荷重を中心にして洗浄強度として表し、しかも、
それを三次元、二次元的に表現可能としたことで、従来
表現できなかった衛生洗浄装置の洗浄感を、視覚的に容
易に表せるようになった。
【0127】次に、本実施例に係る衛生洗浄装置Aに設
けたバルブユニット4について、図7及び図16を参照
しながら説明する。
【0128】図示するように、バルブユニット4は、前
記した入水口40を一側端部から下方に突設するととも
に、ストレーナ43aを備えた水抜き栓43を内蔵した筒状
の給水部4aと、同給水部4aの他側端部に連設し、調圧弁
44を設けた調圧部4bと、同調圧部4bから、前記給水部4a
と直角方向に伸延させ、中途に後述する主弁部Vの主要
素であるダイヤフラム式弁体(図示せず)及び主電磁弁
45と、さらに副電磁弁46と、安全弁47と、バキュームブ
レーカ48を設けた弁体部4cとを具備しており、同弁体部
4cに前記した流出口41を突設し、同流出口41から熱交換
器5を介してノズル装置6に給水可能としている。
【0129】また、入水口40に連通し、ストレーナ43a
から調圧弁44に至る主流路Rの中途に逆止弁21を配設す
るとともに、調圧弁44の下流側から副流路R1を分岐して
いる。
【0130】そして、前記主流路Rの中途に主電磁弁45
を含む主弁部V及び安全弁47を配設するとともに、同主
流路Rの終端を熱交換器5に連通連結している。
【0131】一方、分岐流路である副流路R1は、その中
途に副電磁弁46とバキュームブレーカ48を配設してお
り、その終端を、前記ノズル洗浄室61に連通連結したノ
ズル洗浄配管73に接続している。
【0132】また、同副流路R1に設けた副電磁弁46の下
流側と、前記主流路Rに設けた主弁部Vとを連通路R2で
連通連結するとともに、同連通路R2を、主電磁弁45によ
り開閉自在としている。
【0133】ここで、水抜き栓43とは、寒冷地などで流
路内の凍結を防止するために流路内の水抜きを行うもの
で、主・副電磁弁45,46を開いた状態でバルブユニット
4から取り外して水抜きを行うようにしている。
【0134】調圧弁44は、給水圧が、所定圧となるよう
に調整する弁であリ、本実施例では0.13MPaとなるよう
にしている。
【0135】副電磁弁46は、開弁してノズル装置6に設
けたノズル洗浄室61内の洗浄水を供給するためのもので
ある。
【0136】安全弁47は、規定の水圧以上、特に本実施
例では0.20MPa以上の水が主弁部Vに流れ込んだ場合
に、開いて余分な水をボウル部B2に捨水する弁である。
【0137】バキュームブレーカ48は、主弁部Vに対し
て一次側が負圧になった場合に、空気を洗浄水流路内に
吸い込んで、ノズル装置6側から水が逆流することのな
いようにしたものである。
【0138】さらに、図7及び図16中、22はノズル洗
浄配管73を接続するノズル洗浄水吐出管、23は大気に連
通した開放管、24は安全弁47に連通する捨水管、25はバ
ルブユニット3を下部ケーシング10に取付けるための回
り止め金具、26は前記入水口40を設けた継手40aの固定
金具であり、アース端子26aを設けている。
【0139】
【発明の効果】発明は上記のような形態で実施されるも
ので、以下の効果を奏する。
【0140】(1)請求項1記載の本発明では、使用者の
局部に衝突させた際に、同使用者に洗浄感の違いを認識
させる程度に異なる複数の水勢の中から、選択された水
勢で洗浄水を噴出可能とした衛生洗浄装置における洗浄
強度の表現方法であって、前記複数の水勢に関する洗浄
感の違いを、洗浄水の異なる物理量を指標として、各水
勢ごとに二次元、若しくは三次元的に表現したことによ
り、従来表現できなかった衛生洗浄装置の洗浄感を、視
覚的に容易に表せることができ、購入者にとっても販売
側にとっても、製品の特徴を掴みやすくなる。
【0141】(2)請求項2記載の本発明では、設定され
た複数の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を噴出
可能とした衛生洗浄装置において、洗浄水の衝突圧力の
分布と強度を読取り、水勢ごとに、面と高さからなる三
次元マトリックスで洗浄強度を表すこととしたので、従
来表現できなかった衛生洗浄装置の体感的な洗浄強度
を、視覚的に容易に表せるので、購入者にとっても販売
側にとっても、製品の特徴を掴みやすくなる。
【0142】(3)請求項3記載の本発明では、設定され
た複数の水勢の中から、選択された水勢で洗浄水を噴出
可能とした衛生洗浄装置において、洗浄水の衝突荷重
を、所定のサンプリング周波数で読取り、水勢ごとに、
散布図で洗浄強度を表すこととしたので、従来表現でき
なかった衛生洗浄装置の体感的な洗浄強度を、視覚的に
容易に表せるので、購入者にとっても販売側にとって
も、製品の特徴を掴みやすくなる。
【0143】(4)請求項4記載の本発明では、洗浄水の
噴出位置を複数の中から選択可能とし、選択された位置
ごとに洗浄強度を表すことした。すなわち、洗浄強度
は、水勢(水量)の制御と、ノズルの吐水口と局部まで
の距離で定まり、水勢(水量)と距離との組み合わせに
より決まる洗浄強度ごとにその強度を視覚的に分かるよ
うにすることができるので、実際の使用時における洗浄
強度を視覚的に認識できるようになる。
【0144】(5)請求項5記載の本発明は、上記請求項
1〜4のいずれか1項に記載の洗浄強度の表現方法を用
いて表示された表示物としたので、たとえばパンフレッ
トや取扱説明書に使用すれば、衛生洗浄装置の購入者
に、購入した装置の洗浄強度の段階的イメージを伝えや
すく、販売担当者も説明が楽になるとともに、他製品と
の差別化を図り、販売促進の一助とすることもできる。
また、液晶画面などのディスプレイに表示させれば衛生
洗浄装置のプレゼンテーションなどに利用することもで
きる。
【0145】(6)請求項6記載の本何発明では、上記表
示物が画像表示部からなることとしたので、これをリモ
コンなどに設ければ、使用者にすれば、実際の使用時に
おける洗浄強度を視覚的に認識できるようになリ、迷う
ことなく簡単に洗浄強度を選択することができ、他製品
との大きな差別化を図ることができる。
【0146】(7)請求項7記載の本発明では、上記表示
物が印刷物であることとしたので、前述したように、た
とえばパンフレットや取扱説明書に使用すれば、衛生洗
浄装置の購入者に、購入した装置の洗浄強度の段階的イ
メージを伝えやすく、販売担当者も説明が楽になるとと
もに、他製品との差別化を図り、販売促進の一助とする
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる衛生洗浄装置の平面図であ
る。
【図2】同側面図である。
【図3】同斜視図である。
【図4】同衛生洗浄装置の使用状態を示す説明図であ
る。
【図5】機能部ケーシングの上部ケーシングを外したと
きの本衛生洗浄装置の内部構造を示す説明図である。
【図6】同衛生洗浄装置の水路系統を示す模式的説明図
である。
【図7】バルブユニットの説明図である。
【図8】ノズル装置の側面視による説明図である。
【図9】ノズル本体の平面図である。
【図10】図9のI−I線における断面図である。
【図11】局部洗浄用ノズルの先端部分の分解斜視図で
ある。
【図12】洗浄強度を三次元マトリックスで表示した印
刷物の説明図である。
【図13】上記洗浄強度を表示するためのデータ取得方
法の一例を示す説明図である。
【図14】上記洗浄強度の表現方法で表示可能としたリ
モコンの説明図である。
【図15】洗浄強度を散布図で示した説明図である。
【図16】バルブユニットの説明図である。
【符号の説明】
A 衛生洗浄装置 W1 ビデ用流路 W2 やわらか用流路 W3 おしり用流路 6 ノズル装置 60 局部洗浄用ノズル 69a ビデ用吐水口 69b やわらか用吐水口 69c おしり用吐水口
フロントページの続き (72)発明者 北本 英二 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA02 JB05 JC00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の局部に衝突させた際に、同使用者
    に洗浄感の違いを認識させる程度に異なる複数の水勢の
    中から、選択された水勢で洗浄水を噴出可能とした衛生
    洗浄装置における洗浄強度の表現方法であって、 前記複数の水勢に関する洗浄感の違いを、洗浄水の異な
    る物理量を指標として、各水勢ごとに二次元、若しくは
    三次元的に表現したことを特徴とする衛生洗浄装置にお
    ける洗浄強度の表現方法。
  2. 【請求項2】設定された複数の水勢の中から、選択され
    た水勢で洗浄水を噴出可能とした衛生洗浄装置におい
    て、 洗浄水の衝突圧力の分布と強度を読取り、水勢ごとに、
    面と高さからなる三次元マトリックスで洗浄強度を表す
    ことを特徴とする衛生洗浄装置における洗浄強度の表現
    方法。
  3. 【請求項3】設定された複数の水勢の中から、選択され
    た水勢で洗浄水を噴出可能とした衛生洗浄装置におい
    て、 洗浄水の衝突荷重を、所定のサンプリング周波数で読取
    り、水勢ごとに、散布図で洗浄強度を表すことを特徴と
    する衛生洗浄装置における洗浄強度の表現方法。
  4. 【請求項4】洗浄水の噴出位置を複数の中から選択可能
    とし、選択された位置ごとに洗浄強度を表すことを特徴
    とする請求項2又は3に記載の衛生洗浄装置における洗
    浄強度の表現方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄
    強度の表現方法を用いて表示されたことを特徴とする衛
    生洗浄装置における洗浄強度の表示物。
  6. 【請求項6】表示物が画像表示部からなることを特徴と
    する請求項5記載の衛生洗浄装置における洗浄強度の表
    示物。
  7. 【請求項7】表示物が印刷物であることを特徴とする請
    求項5記載の衛生洗浄装置における洗浄強度の表示物。
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