JP2000144847A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2000144847A
JP2000144847A JP11253859A JP25385999A JP2000144847A JP 2000144847 A JP2000144847 A JP 2000144847A JP 11253859 A JP11253859 A JP 11253859A JP 25385999 A JP25385999 A JP 25385999A JP 2000144847 A JP2000144847 A JP 2000144847A
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water
cleaning
sanitary
nozzle
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JP11253859A
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English (en)
Inventor
Hironori Yamazaki
洋式 山崎
Atsushi Kai
敦 甲斐
Shigeru Mizoguchi
茂 溝口
Kiyoshi Monobe
清 物部
Seiichiro Inoue
誠一郎 井上
Masaki Miura
正樹 三浦
Yoshinori Sagara
芳則 相良
Shinichi Arita
新一 有田
Naoko Tamae
直子 玉江
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局部洗浄時の洗浄感の充足を図る。 【解決手段】 衛生洗浄装置10は、本体12の側方の
袖部12aにジョイスティック18を有する。このジョ
イスティック18は、お尻・ビデの各洗浄位置にある洗
浄ノズル31(詳しくは、ノズルヘッド32の吐水孔3
5)をその進退方向に沿ったX方向(ノズル前後方向)
とこれと直行するY方向(便器左右方向)に沿って調整
する際にX又はY方向に傾斜操作される。そして、お尻
洗浄中にこのジョイスティック18が傾斜操作される
と、例えば+X方向に操作されると、正規のお尻洗浄位
置KPにある洗浄ノズル31を、ジョイスティック18
の+X方向操作量に応じてそれまでのお尻洗浄位置KP
から+Xだけ前進移動させる。ジョイスティック18が
+Y方向に操作されれば、洗浄ノズル31をそれまでの
お尻洗浄位置KPから+Yだけ左右方向に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄水で人体局部
を洗浄する衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体の肛門部や女性局部といった
人体局部を洗浄水で洗浄するに当たり、種々の技術が提
案されている。例えば、洗浄水を吐水するノズル等の洗
浄機構を装置本体から進退可能に構成し、この吐水機構
を使用者の操作によって前後に位置調節して洗浄範囲を
前後に調整する技術が提案されている。
【0003】また、使用者の操作によって、吐水機構を
前後に往復動させつつこの吐水機構から洗浄水を吐水し
て、前後に幅を持たせた洗浄範囲で洗浄する技術も提案
されている。
【0004】このほか、洗浄水の給水に関しては、特開
平7−90906号では、衛生洗浄装置に湯水混合機構
を組み込んで湯水混合を行い、この混合湯を給水するこ
とで、温水持続時間の向上を図る技術が提案されてい
る。また、特公昭58−13688号では、衛生洗浄装
置に空気混入機構を組み込んで吐水洗浄水に気泡を混入
し、気泡混入分だけの洗浄水量の削減や、温水持続時間
の向上を図る技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の衛生洗浄装置にあっては、次のような問題があ
る。上記のように洗浄範囲を前後に調整したり前後に幅
を持たせても、調整範囲が前後に限られるので、必ずし
も使用者の所望する洗浄範囲に吐水を当てることができ
ないでいた。このため、吐水による洗浄能力が不足して
汚物が体表面に残ったりすることがあり、十分な洗浄感
を得られないことがあった。このような場合には、使用
者自らが体を動かす必要があり、煩雑であった。
【0006】また、混合湯の給水を通して温水持続時間
の向上を図るものにあっては、高温の湯を生成・貯留す
る熱交換器において、温水化や湯温維持のために大きな
エネルギを必要とする。よって、装置としてのエネルギ
消費総量が制限されるような場合には、温水持続時間を
十分取ることができず、多量の洗浄水での局部洗浄が望
まれる女性局部の洗浄時において、十分な洗浄感を得ら
れないことがあった。空気混入を通して温水持続時間の
向上を図るものにあっては、温水化の対象となる洗浄水
の流量が少ないので温水持続時間を比較的長くできるも
のの、より多くの洗浄水での洗浄が望まれる生理時の女
性局部洗浄にあっては、十分な洗浄感を得られないこと
があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、局部洗浄時の洗浄感の充足を図ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の衛生洗浄装置は、洗浄水で人体局部を洗浄する衛生
洗浄装置であって、給水を受けた洗浄水を人体局部に吐
水する洗浄機構と、前記人体局部における洗浄位置を任
意方向に移動させるために使用者に操作され、その操作
状況に応じた任意方向への洗浄位置の移動指示を出力す
る少なくとも1つの操作手段と、前記操作手段による洗
浄位置の移動指示に基づいて、前記洗浄機構を移動する
移動機構とを有することを特徴とする。この場合、前記
操作手段を、使用者の操作により、任意方向への洗浄位
置の移動方向の指示と、操作量に応じた洗浄位置の移動
距離の指示とを出力するものとし、前記移動機構を、指
示された移動方向と移動距離に応じて前記洗浄機構を移
動するものとすることが好ましい。
【0009】上記構成を有する本発明の第1の衛生洗浄
装置では、操作手段が使用者に操作されると、洗浄位置
をその操作状況に応じた任意の方向とその移動距離で移
動する移動指示が出される。そして、この移動指示に基
づいて洗浄機構は移動するので、洗浄範囲を前後方向は
勿論、使用者の所望する箇所とできる。よって、使用者
の所望する洗浄位置に吐水を当てることができるので、
汚物が体表面に残っているというような感じを使用者に
与えることが無く、洗浄感を高めることができる。しか
も、このような洗浄位置移動に当たり、使用者自らの体
の移動を必要とせず、単に操作手段を操作すればよいこ
とから、簡便である。
【0010】この操作手段の具体的な形態にあっては、
ジョイスティック、トラックボール、グラインドパッ
ド、LCDタッチパネル等を挙げることができる。
【0011】上記の構成を有する本発明の第1の衛生洗
浄装置は、以下の態様を採ることもできる。即ち、前記
操作手段を、前記洗浄機構からの吐水量調整のために使
用者に操作される副操作手段を有するものとすることが
できる。こうすれば、洗浄範囲移動の指示操作と吐水量
調整の指示操作を同時に行うことができ、操作性を高め
て使い勝手の向上を図ることができる。
【0012】この副操作手段の具体的な形態にあって
は、ジョイスティックのトリガーに設けた感圧素子や、
グラインドパッド或いはLCDタッチパネルに設けた感
圧素子を挙げることができる。
【0013】また、前記洗浄機構を、肛門部と女性局部
の両人体局部に洗浄水を吐水可能とするものとし、前記
操作手段を、肛門部と女性局部の両人体局部ごとの洗浄
位置の移動指示に共通して操作されるものとすることが
できる。こうすれば、単一の操作手段で肛門部と女性局
部のそれぞれの洗浄時において洗浄位置を任意に移動で
きる。
【0014】また、前記操作手段を、前記洗浄機構を有
する本体部又は該本体部とは別体の遠隔操作部の少なく
とも一方に有するものとすることができる。こうすれ
ば、本体部又は遠隔操作部の操作手段を操作して、局部
洗浄時の洗浄位置を任意に移動できる。特に、遠隔操作
部の操作手段では、この遠隔操作部自体が使用者の操作
の便が高い位置に設置されていることから、洗浄位置移
動のための操作が容易となる。
【0015】また、前記操作手段により移動指示された
洗浄位置を表示する表示手段を有するものとしたり、洗
浄位置の移動軌跡を表示するものとすることができる。
こうすれば、洗浄位置の移動の様子を視認でき、操作手
段を操作して所望の洗浄位置に確実に洗浄位置を移動さ
せることができる。
【0016】かかる課題の少なくとも一部を解決するた
め、本発明の第2の衛生洗浄装置は、洗浄水で肛門部を
洗浄する衛生洗浄装置であって、給水を受けた洗浄水を
肛門部に吐水するお尻洗浄機構と、局部洗浄時に操作さ
れ、前記肛門部における洗浄位置を略円形状に移動させ
る指示を出力する操作手段と、前記操作手段による洗浄
位置の移動指示に基づいて、前記洗浄機構を略円形状に
移動する移動機構とを有することを特徴とする。
【0017】上記構成を有する本発明の第2の衛生洗浄
装置では、操作手段が使用者に操作されると、肛門部に
おける洗浄位置を略円形状に移動させる指示が出され
る。そして、この移動指示に基づいて洗浄機構は略円形
状に移動するので、肛門部の前後範囲を含む略円形状の
洗浄範囲に亘って洗浄できる。よって、略円形という肛
門部の形状的特性に合致した洗浄範囲で肛門部を洗浄す
るので、汚物が肛門部に残っているというような感じを
使用者に与え難くでき、洗浄感を高めることができる。
しかも、このような洗浄範囲での洗浄を行うに当たり、
使用者自らの体の移動を必要とせず、単に操作手段を操
作すればよいことから、簡便である。このように洗浄機
構を略円形状に移動するに当たり、円周に沿って洗浄機
構を移動することができる他、その移動方向を逆転させ
たり、螺旋状に移動しつつその径が大きくなるように洗
浄機構を移動させ、その後に径が小さくなるように螺旋
状に移動することもできる。
【0018】かかる課題の少なくとも一部を解決するた
め、本発明の第3の衛生洗浄装置は、洗浄水で女性局部
を洗浄する衛生洗浄装置であって、給水を受けた洗浄水
を女性局部に吐水するお尻洗浄機構と、局部洗浄時に操
作され、前記女性局部における洗浄位置を略楕円形状に
移動させる指示を出力する操作手段と、前記操作手段に
よる洗浄位置の移動指示に基づいて、前記洗浄機構を略
楕円形状に移動する移動機構とを有することを特徴とす
る。
【0019】上記構成を有する本発明の第3の衛生洗浄
装置では、操作手段が使用者に操作されると、女性局部
における洗浄位置を略楕円形状に移動させる指示が出さ
れる。そして、この移動指示に基づいて洗浄機構は略楕
円形状に移動するので、女性局部の前後範囲を含む略楕
円形状の洗浄範囲に亘って洗浄できる。よって、略楕円
形という女性局部の形状的特性に合致した洗浄範囲で女
性局部を洗浄するので、汚物が女性局部に残っていると
いうような感じを使用者に与え難くでき、洗浄感を高め
ることができる。しかも、このような洗浄範囲での洗浄
を行うに当たり、使用者自らの体の移動を必要とせず、
単に操作手段を操作すればよいことから、簡便である。
【0020】かかる課題の少なくとも一部を解決するた
め、本発明の第4の衛生洗浄装置は、洗浄水で人体局部
を洗浄する衛生洗浄装置であって、給水を受けた洗浄水
を人体局部に吐水する洗浄機構と、該洗浄機構に洗浄水
を給水する給水手段とを備え、該給水手段は、外部の給
湯器が作動して生成した湯を前記洗浄機構に給水する手
段を有し、前記給水手段は、前記給湯器と別系統で洗浄
水の供給を受け、供給を受けた洗浄水を温水化してから
前記洗浄機構に給水する温水手段と、該温水手段による
温水洗浄水と前記給湯器の湯のいずれかを前記洗浄機構
に選択的に給水する選択手段とを有することを特徴とす
る。
【0021】上記構成を有する本発明の第4の衛生洗浄
装置では、外部の給湯器が作動して生成した湯を洗浄機
構への給水洗浄水とできる。給湯器は衛生洗浄装置での
エネルギ消費の様子と無関係に設定温度の湯を生成す
る。そして、一般家庭用等の通常の給湯器の給湯能力か
らすれば、局部洗浄のための流量で設定温度の湯を生成
・供給することについて特段の時間的制約を受けること
がない。よって、局部洗浄に際して使用者が欲するだけ
の時間に亘って給湯設定温度の湯を人体局部に支障なく
吐水でき、洗浄感を高めることができる。特に、女性局
部の洗浄に際しては、生理により女性局部に広がった経
血を十分な洗浄時間をかけて十分な量の給湯設定温度の
湯で洗い流すことができるので、洗浄感をより高めるこ
とができる。この場合、先に説明したように、略楕円形
という女性局部の形状的特性に合致した洗浄範囲で女性
局部を洗浄するようにすれば、洗浄感をより一層高める
ことができる。また、温水手段により温水化した洗浄水
では局部洗浄が不足したときに、或いは、この洗浄水で
は不足すると予想されるときに(例えば、女性局部洗浄
時)給湯器の湯の給水に切り替えて、局部洗浄を継続す
ることができる。
【0022】上記の構成を有する本発明の第4の衛生洗
浄装置は、以下の態様を採ることもできる。即ち、前記
選択手段を、前記給湯器から流入する湯の温度が人体局
部の洗浄に適した温度範囲を逸脱している間は、前記温
水手段による温水洗浄水を優先して前記洗浄機構に給水
する手段を有するものとすることができる。こうすれ
ば、給湯器が作動直後のためにその湯の温度が低いよう
な場合や、給湯器の設定温度が衛生洗浄装置での用途よ
り低く設定されているような場合には、温水手段による
温水洗浄水で支障なく局部洗浄することができる。な
お、給湯器の設定温度が衛生洗浄装置での用途より低く
設定されている場合には、この設定温度を衛生洗浄装置
の用途に適した温度に変更する制御信号を給湯器に出力
するようにすれば好ましい。
【0023】また、前記洗浄機構からの洗浄水吐水量を
調整可能とし、該洗浄水吐水量の調整下限値を、前記給
湯器を水の流通により作動させる際の作動限界流量より
大きくしたりすることや、前記給湯器を、前記洗浄水吐
水量の調整可能範囲の下限吐水量の水の流通により作動
可能とするようにすることができる。こうすれば、女性
局部を始めとする人体局部の洗浄時の調整可能な吐水量
範囲において、給湯器の湯による局部洗浄を支障なく実
施することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る衛生洗浄装置
の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は第1実
施例の衛生洗浄装置10を便器と共に示す概略斜視図、
図2はこの衛生洗浄装置の構成を表すブロック図であ
る。図3は衛生洗浄装置10が有するノズルユニット3
0の概略斜視図、図4はこのノズルユニット30の概略
平面図である。図5はノズルの洗浄位置を便器左右方向
に対して調整するノズルユニットのサブ駆動ユニット4
0の概略構成図、図6はこのサブ駆動ユニット40によ
る洗浄位置の調整の様子を説明する説明図である。
【0025】図示するように、この実施例の衛生洗浄装
置10は、便器11の上面に固定される本体12と、こ
の本体に開閉自在に装着された便座13と便蓋14とを
有する。そして、本体12の内部には、洗浄ノズル31
を本体内の待機位置からお尻・ビデの各洗浄位置まで進
退可能の保持するノズルユニット30の他、洗浄ノズル
に適温の洗浄水を給水するための給水ユニット52と、
ノズルユニットに組み込まれ洗浄ノズルを待機位置と上
記の洗浄位置との間に亘って進退させるノズル駆動ユニ
ット54と、温風を吹き出して人体局部を乾燥させる乾
燥ユニット56と、各ユニットの構成部材を駆動制御し
て局部洗浄や乾燥を実行させる制御ユニット58等を、
組み付け配置して備える。この制御ユニット58は、C
PU、ROM、RAM等の論理演算回路デバイスを有す
る電子制御装置58Aを備え、後述するようにこの衛生
洗浄装置における各ユニットを駆動制御する。
【0026】また、衛生洗浄装置10は、本体12の側
方の袖部12aに、お尻・ビデの洗浄開始やその停止と
乾燥開始やその停止を指示するためのボタン群15と、
ノズルXY調整操作部16を有する。このノズルXY調
整操作部16には、図1に矢印で示すように、お尻・ビ
デの各洗浄位置にある洗浄ノズル31(詳しくは、ノズ
ルヘッド32の吐水孔35)をその進退方向に沿ったX
方向(ノズル前後方向)とこれと直行するY方向(便器
左右方向)に沿って調整する際にX又はY方向に傾斜操
作されるジョイスティック18が配設されている。この
ジョイスティック18は、便座13に着座した使用者が
無理なく把持できるようにされており、その先端には、
局部洗浄時の洗浄水吐水量(水勢)の調整の際に親指で
押圧操作されるトリガー19が設けられている。なお、
上記のボタン群15は、図2に示すように、洗浄開始用
のお尻洗浄ボタン15a、ビデ洗浄ボタン15bの他、
洗浄位置を予め定めた軌跡で移動しつつ洗浄水吐水を行
ってお尻・ビデ洗浄を行わせるための軌跡洗浄ボタン1
5cを含んでいる。このボタン群15と同様のボタン
は、遠隔操作装置59(図2参照)にも配設されてい
る。
【0027】ノズルXY調整操作部16は、図2に示す
ように、制御ユニット58を構成する電子制御装置58
Aと接続されている。そして、このノズルXY調整操作
部16は、ジョイスティック18のX方向傾斜操作量
(ノズル前方方向を+X方向)、Y方向傾斜操作量(ノ
ズルXY調整操作部16側を+Y方向)と、トリガー1
9の押圧操作量をそれぞれ電気信号に変換して出力する
ようにされている。制御ユニット58は、このノズルX
Y調整操作部16からの信号を入力してノズル駆動ユニ
ット54やサブ駆動ユニット40を駆動制御し、ノズル
の洗浄位置調整を行う。この場合、ジョイスティック1
8は、傾斜操作が解除されると原点位置に復帰するよう
構成されている。
【0028】また、制御ユニット58は、給水ユニット
52の有する温水タンク53内の洗浄水温度を、設定さ
れた温度に維持制御する。この際、制御ユニット58
は、温水タンク53の温度監視用サーミスタの検出水温
を入力し、その結果に応じてタンク内のシーズヒータを
通電制御する。そして、この制御ユニット58は、こう
して温度維持した洗浄水を洗浄ノズルに給水し、その
際、給水ユニット52を制御して後述のように水勢調整
を行う。
【0029】ノズルユニット30は、図3ないし図5に
示すように、給水を受けた洗浄水を吐水する洗浄ノズル
31を支持プレート51で斜めに保持し、このノズルを
ノズル駆動ユニット54により、上記した待機位置TP
とお尻洗浄位置KP或いはビデ洗浄位置BPに亘って進
退させる。このノズル進退の際、ノズル駆動ユニット5
4は、モータ55の正逆回転をタイミングベルト57に
より前後動作に変換して洗浄ノズル31に伝達する。そ
して、洗浄ノズル31が洗浄位置にある間においてノズ
ルXY調整操作部16がX方向の傾斜操作されると、ノ
ズル駆動ユニット54は、制御ユニット58からの指令
を受けて、洗浄ノズル31を+X・−X方向に駆動さ
せ、ノズルのX方向調整を行う。
【0030】また、ノズルユニット30の有するサブ駆
動ユニット40は、上記したノズルXY調整操作部16
による洗浄位置のY方向調整を可能とすべく、以下の構
成を有する。図5に示すように、サブ駆動ユニット40
は、ノズル駆動ユニット54と一体のノズルユニット3
0を下方から支持するよう、本体ベース42に配設され
ており、ノズルユニット支持部43と、Y方向調整駆動
源のモータ44を有する。ノズルユニット支持部43
は、便器ボール部11aの側に凹所45を有する。ノズ
ルユニット30は、この凹所45に、下端が球面状とさ
れた支持駒51aを嵌め込ませている。よって、サブ駆
動ユニット40は、支持駒51aを回転中心とし図5の
紙面と交差する方向に沿って回動自在にノズルユニット
30をその下方から支持する。
【0031】支持プレート51の後方下端部には、図5
におけるG方向矢視に示すように、支持駒51aを中心
とする基準ピッチ円でギヤ51bが形成されている。モ
ータ44は、正逆回転するステッピングモータとされて
おり、このギヤ51bと噛み合うドライブギヤ部44a
を有するギヤプレート44bを回転駆動する。従って、
モータ44が正逆回転すると、図4および図6に示すよ
うに、お尻洗浄位置KPにある洗浄ノズル31は支持駒
51aを中心に左右に振られてその位置を変え、これに
より吐水孔35の左右調整、即ち洗浄位置の左右調整が
なされる。なお、吐水孔35をお尻用の吐水孔とビデ用
の吐水孔の別々に形成することもできる。
【0032】ここで、この衛生洗浄装置10における洗
浄動作について説明する。お尻洗浄ボタン15aが操作
されると、制御ユニット58は、洗浄ノズル31を待機
位置TPからお尻洗浄位置KPまで進出させるための駆
動信号(進出信号)をノズル駆動ユニット54に出力す
る。これにより、洗浄ノズル31は、お尻洗浄位置KP
まで進出して当該位置に停止する。こうして洗浄ノズル
31がお尻洗浄位置KPに達すると、制御ユニット58
は、給水ユニット52にお尻洗浄のための給水信号を出
力する。これにより、お尻洗浄位置KPにある洗浄ノズ
ル31の吐水孔35から、お尻(詳しくは肛門)に向け
て洗浄水が吐水され、この洗浄水によるお尻洗浄が実施
される。
【0033】上記したお尻洗浄は停止ボタンが操作され
るまで継続され、当該ボタンが操作されると、制御ユニ
ット58は、給水ユニット52には給水停止信号を、ノ
ズル駆動ユニット54には洗浄ノズル31を待機位置T
Pに後退させるための駆動信号(後退信号)をそれぞれ
出力する。これにより、洗浄ノズル31はお尻洗浄のた
めの洗浄水吐水を停止し、待機位置TPに後退復帰す
る。なお、ビデ洗浄ボタン15bが操作された場合も上
記のお尻洗浄と同様であり、洗浄ノズル31をお尻洗浄
位置より前方のビデ洗浄位置BPに進出させる。
【0034】上記したようにお尻洗浄・ビデ洗浄が実施
されている間に、本実施例の衛生洗浄装置10では、制
御ユニット58が所定時間ごとにジョイスティック18
やトリガー19の操作状況を割り込み検知し、その結果
に応じて以下のようにして洗浄位置調整や水勢調整を行
う。
【0035】図5,図6に示す正規のお尻洗浄位置KP
にて洗浄水を吐水してお尻洗浄を実施しているときに、
ジョイスティック18が+X方向(図1参照)に操作さ
れたとする。制御ユニット58は、このスティック操作
量に応じてノズル駆動ユニット54を駆動制御し、洗浄
ノズル31を図5に示すお尻洗浄位置KP(+X)まで
前進移動させる。これにより、洗浄ノズル31は、この
移動後のお尻洗浄位置KP(+X)で洗浄水を吐水して
お尻洗浄を継続する。ジョイスティック18が−X方向
に操作された場合も同様である。また、ジョイスティッ
ク18が+Y方向(図1参照)に操作されたとすると、
制御ユニット58は、このスティック操作量に応じてサ
ブ駆動ユニット40を駆動制御し、洗浄ノズル31を図
6に示すお尻洗浄位置KP(+Y)に移動する。これに
より、洗浄ノズル31は、この移動後のお尻洗浄位置K
P(+Y)で洗浄水を吐水してお尻洗浄を継続する。ジ
ョイスティック18が−Y方向に操作された場合も同様
である。なお、ビデ洗浄ボタンが操作されてビデ洗浄を
実施しているときも同様であり、ビデ洗浄位置BPから
XY方向に位置調整される。
【0036】このようにジョイスティック18の傾斜操
作を介した洗浄位置調整の後にこの傾斜操作が解除され
ると、ジョイスティック18は既述したように原点位置
に復帰するが、洗浄ノズル位置(洗浄位置)は調整後の
位置のままである。そして、停止ボタンにより洗浄が停
止されると、これを受けて制御ユニット58がX・Y方
向の位置調整量をゼロにリセットし、ノズル復帰のため
に上記両駆動ユニットを制御する。つまり、サブ駆動ユ
ニット40を駆動制御して洗浄ノズル31をY方向調整
がゼロに位置に戻し、次いで、ノズル駆動ユニット54
を駆動制御して洗浄ノズル31を待機位置に後退復帰さ
せる。なお、ジョイスティック18の傾斜操作の解除と
同時に、洗浄ノズル31を正規のお尻洗浄位置KPに復
帰させ、その後に、停止ボタンの操作を経て洗浄ノズル
31を待機位置に後退復帰するようにすることもでき
る。
【0037】一方、お尻・ビデの局部洗浄実施中に、ト
リガー19が押圧操作されると、制御ユニット58は、
トリガー操作量に応じて給水ユニット52を制御し、洗
浄ノズル31への洗浄水給水量を段階的に調整する。こ
れにより、洗浄水水勢が調整される。なお、制御ユニッ
ト58は、トリガー19の押圧操作の様子に応じて水勢
の増大調整か減少調整かを判断するようにされている。
例えば、トリガー19が長く押圧されれば、増大調整で
あるとして、給水量を1段階増大調整する。トリガー1
9が短時間のうちに2度繰り返し押圧されれば、減少調
整であるとして、給水量を1段階減少調整する。このよ
うな水勢調整の様子を遠隔操作装置の液晶表示部(図示
省略)に表示するようにすることもできる。
【0038】また、お尻・ビデの局部洗浄実施中に、軌
跡洗浄ボタン15cが押圧操作されると、制御ユニット
58は次のようにして洗浄ノズル31を駆動しつつ洗浄
水を吐水して局部洗浄を行う。お尻洗浄中に軌跡洗浄ボ
タン15cが押圧操作されると、制御ユニット58は、
ノズル駆動ユニット54とサブ駆動ユニット40を同時
に駆動制御して洗浄ノズル31を二軸駆動し、当該ノズ
ルを上記のお尻洗浄位置KPを中心とする円形軌跡に沿
って移動させる。つまり、制御ユニット58は、経過時
間に応じてX方向移動量とY方向移動量を演算し、この
各方向移動量に応じてノズル駆動ユニット54とサブ駆
動ユニット40を駆動制御する。このX・Y方向の移動
量は、洗浄ノズル31先端のノズルヘッド32の吐水孔
35が直径約10mmの円形軌跡で移動するようにして
求められる。このように吐水孔35が円形軌跡で移動す
ると、ノズルヘッド32から離れた使用者のお尻では、
肛門を中心としてこれよりやや広がった略円形軌跡で洗
浄水が当たり、肛門形状に倣って洗浄される。なお、こ
のような略円形軌跡でのお尻洗浄中にジョイスティック
18がX・Yいずれかの方向に操作されると、上記の吐
水孔の円形軌跡の直径を変更するようにすることもでき
る。例えば、+X又は+Y方向に傾斜操作されると、上
記の直径を約1〜2mm程度段階的に大きくして両駆動
ユニットを制御し、−X又は−Y方向に傾斜操作される
と、上記の直径を約1〜2mm程度段階的に小さくして
両駆動ユニットを制御するようにしてもよい。
【0039】ビデ洗浄中に軌跡洗浄ボタン15cが押圧
操作されると、制御ユニット58は、ノズル駆動ユニッ
ト54とサブ駆動ユニット40を同時に駆動制御して洗
浄ノズル31を二軸駆動し、長軸をノズル前後方向とし
上記のビデ洗浄位置BPを長軸上に含む楕円形軌跡に沿
って洗浄ノズル31を移動させる。つまり、制御ユニッ
ト58は、経過時間に応じてX方向移動量とY方向移動
量を演算し、この各方向移動量に応じてノズル駆動ユニ
ット54とサブ駆動ユニット40を駆動制御する。この
X・Y方向の移動量は、洗浄ノズル31先端のノズルヘ
ッド32の吐水孔35が長軸長さが約30mmで短軸長
さが約15mmの楕円形軌跡で移動するようにして求め
られる。このように吐水孔35が楕円形軌跡で移動する
と、ノズルヘッド32から離れた使用者の女性局部で
は、この楕円形状よりやや広がった略楕円形軌跡で女性
局部に洗浄水が当たり、女性局部形状に倣って洗浄され
る。なお、このような略楕円形軌跡でのビデ洗浄中に、
上記したようにジョイスティック18の操作により楕円
形状を大きくしたり小さくしたりすることもできる。
【0040】以上説明した第1実施例の衛生洗浄装置1
0によれば、局部洗浄位置をノズル前後方向と左右方向
にきめ細かく調整して、洗浄範囲を使用者の所望する箇
所とできる。このため、洗浄水が当たらないことにより
汚物が体表面に残っているというような感じを使用者に
与えることが無く、洗浄感を高めることができる。しか
も、洗浄位置の前後・左右調整にジョイスティック18
を操作すればよく、使用者自らの体の移動を必要とせ
ず、簡便である。また、便座に着座した使用者の降ろし
た手が自然に届く便器側方位置にジョイスティック18
を設けたので、無理な姿勢を採ることなく容易に位置調
整することができる。更に、トリガー19により、容易
に水勢調整を行うことができると共に、前後・左右の洗
浄位置調整と同時に水勢調整を行うことができる。
【0041】この第1実施例では、ジョイスティック1
8の傾斜操作を洗浄位置の調整に用いたが、以下のよう
にして、洗浄開始指示の洗浄ボタン(お尻洗浄ボタン、
ビデ洗浄ボタン)の代用とすることもできる。即ち、制
御ユニット58は、図示しない着座センサにより使用者
の着座を検出すると、このジョイスティック18の傾斜
操作の有無を所定時間ごとに検出する。そして、この洗
浄ボタンが操作される以前にジョイスティック18の+
X方向の傾斜操作があると、この操作を契機として洗浄
位置へのノズル進出・洗浄水給水を開始し、局部洗浄を
開始する。こうすれば、ジョイスティック18で容易に
局部洗浄を開始できる。なお、短時間のうちにジョイス
ティック18が2度繰り返し+X方向に傾斜操作された
場合に、これを契機として局部洗浄を開始するようにす
ることもできる。こうすれば、子供のいたずら等による
誤操作をより有効に回避できる。
【0042】次に、上記した第1実施例の変形例につい
て説明する。図7はジョイスティック18に替わりグラ
インドパッド180を有する変形例のノズルXY調整操
作部16の要部斜視図、図8はLCDタッチパネル18
2を有する他の変形例のノズルXY調整操作部16の要
部斜視図である。
【0043】図7に示すグラインドパッド180は、そ
のパッド表面に指先が置かれた場合に、その指先での押
圧圧力とパッド表面での指先移動方向を検知するよう構
成されている。この場合、押圧圧力検知には、圧力を電
気信号に変換する感圧素子が用いられ、その検出結果は
制御ユニット58に出力される。制御ユニット58は、
この結果に応じて給水ユニット52を制御し、洗浄水水
勢を調整する。つまり、トリガー19の操作に替わっ
て、パッド表面の押圧程度により水勢調整がなされる。
また、指先移動方向の検知には、人体の静電容量を利用
したスイッチングデバイスをパッド表面にマトリックス
状に配置したいわゆるマトリックススイッチが用いられ
る。そして、現在の指先位置からの+X方向、−X方
向、+Y方向、−Y方向の移動方向が電気信号として制
御ユニット58に出力される。制御ユニット58は、こ
の指先移動方向に応じてノズル駆動ユニット54あるい
はサブ駆動ユニット40を駆動制御し、局部洗浄位置を
ノズル前後方向あるいは左右方向に調整する。つまり、
ジョイスティック18の傾斜操作に替わって、パッド表
面での指先移動方向により洗浄位置調整がなされる。
【0044】このグラインドパッド180によれば、指
先の移動方向と共にその際の移動幅も検知可能であるの
で、この移動幅の程度に応じて局部洗浄位置の左右方向
調整量を定め、この調整量で左右調整することもでき
る。また、このグラインドパッド180によれば、指先
が前後あるいは左右に連続して移動されていることも検
知可能であるので、このような連続移動があった場合に
は、ノズルを前後あるいは左右に往復動させながら局部
洗浄を実施したり、円弧を描くような局部洗浄を実施す
ることもできる。更には、指先の動く速度に合わせてノ
ズルを位置調整しながら局部洗浄を実施することもでき
る。加えて、お尻洗浄ボタンの操作より先にこのグライ
ンドパッド180に指先が置かれれば、この指先載置の
契機として局部洗浄を開始することもできる。この場
合、グラインドパッド180への指先載置が短時間のう
ちに2度繰り返されると局部洗浄を開始するようにすれ
ば、誤操作回避の上から好ましい。
【0045】図8に示すLCDタッチパネル182は、
グラインドパッド180と同様に感圧素子やマトリック
ススイッチにより指先での押圧圧力と指先移動方向並び
にその移動幅を検知し、その検知結果を制御ユニット5
8に出力する。よって、グラインドパッド180と同様
に、洗浄水水勢の調整と局部洗浄位置の前後・左右調整
を行うことができる。また、このパネル表面への指先載
置により、局部洗浄を開始することもできる。更に、こ
のLCDタッチパネル182は、そのパネル表面に画像
を表示することもできるので、以下の利点がある。
【0046】洗浄ボタンの操作やパネル表面への指先載
置を経た局部洗浄の開始に先立ち、あるいは局部洗浄の
実施中に、お尻洗浄位置KPあるいはビデ洗浄位置BP
を、パネル表面に表示できる。例えば、パネル表面にお
いて、所定の色でこの洗浄位置をポイント表示できる。
よって、使用者は、局部洗浄位置をこの表示ポイントを
介して間接的に確認でき、この表示ポイントを目安とし
てその前後・左右に指先を置くことで、洗浄位置調整を
実施できる。また、この洗浄位置のポイント表示と共
に、パネル表面に洗浄箇所周辺の人体輪郭を概略表示で
きる。このようにすれば、間接的ではあるものの人体と
洗浄位置の関係を認識した上で洗浄位置調整を実行でき
る。
【0047】なお、上記した第1実施例とその変形例に
おいて、ジョイスティック18やグラインドパッド18
0、LCDタッチパネル182により、前後・左右方向
のみならず任意の方向に洗浄位置を移動できるようにす
ることもできる。
【0048】次に、上記した第1実施例のまた別の変形
例について説明する。図9は洗浄位置の移動のための操
作機器を遠隔操作装置59に設けた変形例を説明する説
明図、図10は遠隔操作装置或いは本体袖部に設ける表
示パネルを説明する説明図である。
【0049】図9に示すように、変形例の遠隔操作装置
59は、その正面の操作面に、お尻洗浄ボタン、ビデ洗
浄ボタン、停止ボタンに加え、水勢等を表示する表示部
と、ジョイスティック18に替わるトラックボール61
とを有する。この遠隔操作装置59は、上記の各ボタン
が操作されると、その操作ボタンに応じた光信号を装置
上端の発信部59aから衛生洗浄装置に出力する。トラ
ックボール61は、上下・左右に正逆回転自在に保持さ
れており、その操作方向と操作量は、遠隔操作装置内の
図示しないセンシングデバイスで検知される。そして、
このトラックボール操作方向と操作量は、遠隔操作装置
内の図示しない電子制御装置により光信号に変換され、
装置上端の発信部59aから衛生洗浄装置に出力される
ようにされている。このトラックボール操作に基づく光
信号を受けた衛生洗浄装置では、その制御ユニット58
が、トラックボールの操作方向と操作量に応じてノズル
駆動ユニット54あるいはサブ駆動ユニット40を駆動
制御し、局部洗浄位置をノズル前後方向あるいは左右方
向に調整する。つまり、ジョイスティック18の傾斜操
作に替わって、遠隔操作装置におけるトラックボールの
回転操作により洗浄位置調整がなされる。よって、この
ようにジョイスティック18に代替可能な操作機器(ト
ラックボール)を遠隔操作装置に設ければ、使用者は無
理な姿勢を採ることなくこの遠隔操作装置におけるトラ
ックボール操作で、容易かつ簡便に洗浄位置を前後・左
右に調整できる。また、このトラックボールの回転速度
を使用者が任意に調整して、好みの速度でノズル位置を
調整することもできる。なお、トラックボール61を任
意方向に回転保持し、任意の方向に洗浄位置を移動でき
るようにすることもできる。
【0050】図10に示すように、上記した遠隔操作装
置59の表示部60を、液晶やLCD等を用いたものと
し、洗浄ノズル31からの吐水位置(洗浄位置)が何処
であるか示すようにすることもできる。つまり、表示部
60は、洗浄ノズルの現在の位置を制御ユニット58か
らの信号に基づいてポイント表示し、その位置を所定の
表示領域において洗浄ポイント60bとして表示する。
この表示した洗浄ポイント60bにより、使用者は、現
在吐水して洗浄している位置を知ることができるので、
この位置を目安にして洗浄位置の次の移動操作、具体的
にはジョイスティック18等の操作を行うことができ
る。なお、この洗浄ポイント60bによる洗浄位置の表
示だけでなく、1回の洗浄中に移動させた軌跡を洗浄軌
跡60cとして継続表示しておけば、同じ位置を何度も
洗浄してしまうようなロスの防止も可能となる。なお、
洗浄ポイント等の表示に加え、水勢60aをステップ表
示してもよいことは勿論である。
【0051】上記したジョイスティック18に替わる操
作機器(グラインドパッド180、LCDタッチパネル
182、トラックボール61)にあっては、停止ボタン
による洗浄停止により、制御ユニット58がX・Y方向
の位置調整量をゼロにリセットし、上記したようにノズ
ル復帰を行う。
【0052】次に、第2実施例について説明する。この
第2実施例は、洗浄水給水を工夫して洗浄感を向上させ
た点に特徴がある。図11は第2実施例の衛生洗浄装置
80の概略斜視図、図12はこの衛生洗浄装置80が有
する水路系統を説明するためのブロック図、図13は、
衛生洗浄装置80で実現される洗浄水給水の温度の様子
を説明するための説明図である。
【0053】図11に示すように、この第2実施例の衛
生洗浄装置80にあっても、上記の衛生洗浄装置10と
同様、便器上面に固定される本体82に便座83並びに
便蓋84を開閉自在に有する。また、この本体82の内
部には、後述の水路系におけるバルブ機構や、ノズルユ
ニット30、熱交換器内蔵の給水ユニット(図示省略)
並びにノズル駆動ユニット等を有する。そして、本体側
方の袖部82aには、第1給水管85と第2給水管86
が接続され、各給水管からの洗浄水を局部洗浄に用いる
ようにされている。この第1給水管85は、台所等に設
置された給湯器87と接続されており、当該給湯器87
から給湯された湯を衛生洗浄装置に導く。また、第2給
水管86は、図示しない水道管に分岐接続されており、
この水道管の上水を衛生洗浄装置に導く。
【0054】図3に示すように、本実施例の衛生洗浄装
置80は、第1給水管85を経た給湯器87からの水路
系に、止水栓と、分岐金具と、管路内の流水温度を検知
する熱電対等の温度検知機構と、管路を開閉する開閉弁
とを有する給湯器側給水系Aと、第2給水管86を経た
上水の水路系に、止水栓と、分岐金具と、管路内の流水
を温水化する瞬間式或いは貯湯式の熱交換器と、管路を
開閉する開閉弁とを有する上水側給水系Bとを備える。
そして、この両給水系の洗浄水を、流調切替機構90を
経てノズルユニット30の肛門部吐水機構91と女性局
部吐水機構92のいずれかに給水する。なお、温度検知
機構の検知温度は図示しない制御ユニットに入力され、
この制御ユニットにて、開閉弁や流調切替機構等の弁駆
動並びに熱交換器の温度制御等が行われるようにされて
いる。
【0055】ここで、ビデ洗浄ボタンが操作されたとき
の給水の様子について図13を用いて説明する。ビデ洗
浄ボタンが操作されて洗浄開始、即ち吐水開始が指示さ
れると、制御ユニットは、流調切替機構90を上水側給
水系Bの側に切替制御すると共に、この上水側給水系B
の開閉弁を開弁制御する。これにより、熱交換器で人体
に対して適温と感じる温度まで温水化済みの上水洗浄水
が女性局部吐水機構92から吐水されて、女性局部の洗
浄、即ちビデ洗浄が開始される。
【0056】制御ユニットは、この上水側給水系Bから
の給水(開閉弁の開弁)と同時に、給湯器側給水系Aの
開閉弁を開弁制御して、給湯器87からの給湯を開始す
る。給湯器87は、この給湯器側給水系Aでの水流通に
より点火・作動して、人体に対して適温と感じる温度に
設定済みの設定温度の湯を生成し、この湯を給湯器側給
水系Aに送る。この場合、給湯器87から送られ給湯器
側給水系Aに達した水は、流調切替機構90の手前の図
示しない捨て水用配管から便器ボール部に排出される。
よって、給湯器87において水の流通が停止し、作動が
停止することはない。
【0057】制御ユニットは、こうして給湯器87から
給水された湯の温度を継続して温度検知機構で検知す
る。そして、この検知温度が人体に対して適温と感じる
温度となると、制御ユニットは、流調切替機構90を上
水側給水系Bの側から給湯器側給水系Aに切替制御し、
上水側給水系Bにあっては開閉弁を閉弁制御する。よっ
て、これ以降は、給湯器87にて人体に対して適温と感
じる温度とされた湯が局部洗浄水として女性局部吐水機
構92に給水され、女性局部の洗浄(ビデ洗浄)がこの
給湯器からの湯で継続される。その後、停止ボタンが使
用者によって操作されると、制御ユニットは、給湯器側
給水系Aの開閉弁を閉弁制御して、給湯器87からの給
湯を停止し、局部洗浄を停止する。この場合、流調切替
機構90は、上記両給水系からの給水を受けない中立位
置或いは上水側給水系Bの切換位置に切替駆動される。
【0058】以上説明した本実施例の衛生洗浄装置80
では、装置外部の給湯器87が作動して生成した湯を洗
浄水とし、この湯で局部洗浄を行う。給湯器87は本実
施例の衛生洗浄装置80でのエネルギ消費の様子と無関
係に設定温度の湯を生成し、その給湯能力からすれば、
局部洗浄のための流量で給湯設定温度の湯を生成・供給
することについて特段の時間的制約を受けることがな
い。よって、局部洗浄に際して使用者が欲するだけの長
時間に亘って給湯設定温度の湯を人体局部に支障なく吐
水でき、洗浄感を高めることができる。特に、女性局部
の洗浄に際して上記のように給湯器87の湯を局部洗浄
に用いると、生理により女性局部に広がった経血を十分
な洗浄時間をかけて十分な量の給湯設定温度の湯で洗い
流すことができるので、洗浄感をより高めることができ
る。
【0059】また、この衛生洗浄装置80では、流調切
替機構90により給湯器側給水系Aの湯と上水側給水系
Bの温水化済み洗浄水を切り替えて局部洗浄に用いる。
よって、十分な洗浄時間にかけて多量な洗浄水で局部洗
浄が行われることがあるビデ洗浄について、給湯器87
の湯により局部洗浄を継続実施することができる。な
お、お尻洗浄にあっても、給湯器87の湯により局部洗
浄を継続実施するようにすることができる。こうすれ
ば、痔疾患等の理由により、十分な洗浄時間と多量な洗
浄水での洗浄が必要な場合において、給湯器87の湯に
より局部洗浄を継続実施できる。この場合は、しっかり
洗浄ボタン等のボタンを本体袖部や遠隔操作装置の操作
部に設け、このボタンが操作されたときに給湯器87の
湯により局部洗浄を実施するようにすればよい。
【0060】また、衛生洗浄装置80では、給湯器87
の湯の温度が人体局部の洗浄に適した温度範囲を逸脱し
ている吐水開始当初等において、上水側給水系Bの熱交
換器で温水化済みの洗浄水を優先して局部洗浄に用い
た。よって、温度が低いままの給湯器87からの湯を局
部に吐水してしまうことがないので、洗浄水温度に対す
る違和感を与えることがない。しかも、上水側給水系B
の熱交換器で温水化済みの洗浄水で支障なく局部洗浄を
実施することができる。
【0061】この場合、制御ユニットと給湯器87とを
制御信号の授受が可能に接続し、制御ユニットにて給湯
器87の設定温度を設定可能としてある。よって、給湯
器87の設定温度が台所等での食器洗いの目的で局部洗
浄の用途より低く設定されている場合には、この設定温
度を制御ユニットの側から局部洗浄の用途に適した温度
に変更設定できる。このため、給湯器の使用に特段の温
度制約を付けず、給湯器の使い勝手を損なうことがな
い。
【0062】また、本実施例の衛生洗浄装置80では、
局部洗浄時の水勢(洗浄水吐水量)を図示しない調整ス
イッチ等により調整可能であるが、その調整下限値は、
給湯器87を水の流通により作動させる際の作動限界流
量より大きく設定されている。よって、局部洗浄時の調
整可能な吐水量範囲において、給湯器87の生成した湯
を用いて局部洗浄を支障なく実施することができる。ま
た、既存の給湯器をそのまま利用できる。
【0063】次に、上記した衛生洗浄装置或いは既存の
衛生洗浄装置もしくは既存の便器を洗浄するものについ
て説明する。
【0064】これら衛生洗浄装置はトイレ内の便器に設
置され、日常の生活の中で常用されている。そして、排
泄の用に供されるものであるために不衛生とならないよ
う、不定期ではあるが清掃されている。この清掃に際し
ては、雑巾や棒付きたわしでトイレ床面や衛生洗浄装置
並びに便器表面を洗ったりすることが一般的である。な
お、衛生洗浄装置は便蓋を開閉自在に有するので、その
本体と共に便蓋が主な清掃対象となる。
【0065】このような清掃作業では腰をかがめるとい
った無理な姿勢を採る必要があるため、清掃作業者に大
きな負担をかけていた。よって、このような身体的な負
担を軽減することが求められるようになってきた。
【0066】図14はトイレ清掃装置100の概略斜視
図、図15はこのトイレ清掃装置100の動作状態を示
す概略斜視図、図16はトイレ清掃装置100が設置さ
れたトイレブースの概略断面図である。
【0067】図示するように、トイレ清掃装置100
は、腰掛け式の便器110の背後に位置し、いわゆる門
型形状をなしている。このトイレ清掃装置100は、便
器左右に設置された図示しない直線軌道に沿って前後に
往復走行可能とされている。この場合、直線軌道をトイ
レ床面に埋設設置した磁気テープとし、この磁気テープ
にトイレ清掃装置100の駆動装置が誘導案内されて駆
動して、トイレ清掃装置100が往復走行するようにし
てもよい。また、ガイドレール等を直線軌道とし、この
ガイドレールに係合して駆動する駆動装置により、トイ
レ清掃装置100が往復走行するようにしてもよい。
【0068】トイレ清掃装置100は、左右の門柱部分
に、略直立の回転軸を有する回転ブラシ102を内蔵
し、門柱部分間の水平部分に、略水平の回転軸を有する
回転ブラシ103を内蔵して備える。これら回転ブラシ
は、回転することでそのブラシ部分を被清掃品に当てて
その被清掃品外表面を清掃するようにされている。そし
て、左右の回転ブラシ102は、上記したトイレ清掃装
置100の往復走行の際に、便器110とその便座11
2および便蓋113の側面をブラシ部分で回転清掃す
る。回転ブラシ103は、便座並びに便蓋が閉じられた
状態の便器110の上面輪郭に合わせて上下動するよう
にされており、トイレ清掃装置100の往復走行に合わ
せて上下動することで、便器110と便蓋113の上面
をブラシ部分にて回転清掃する。この場合、両回転ブラ
シに清掃用の水を供給するほか、洗剤を清掃初期に供給
するようにすれば、より効果的に便器洗浄を行うことが
できる。そして、清掃に用いた水や洗剤を外部に排出す
るために、トイレ床面115には、排出口116が形成
されている。このトイレ床面115は、図16に示すよ
うに、排出口116に向けて傾斜したテーパ状の床面と
されている。なお、回転ブラシは、植毛されたブラシ部
分に限らず、スポンジ状、モップ状のブラシ部分とする
こともできる。
【0069】上記のトイレ清掃装置100のほか、トイ
レブースには、その天井117に、ブース内に下向きに
風を吹き出してブース内を乾燥させる乾燥用ファン12
0を備える。この乾燥用ファン120によるトイレブー
ス乾燥は、次のようにして実行すればよい。トイレブー
ス内の乾燥状態を湿度等を介して検知する乾燥センサ1
21を天井117に設置する。そして、その検知した乾
燥状態により乾燥を要するとされた期間に亘って乾燥用
ファン120を駆動し、トイレブース内を乾燥させる。
上記したトイレ清掃装置100により水や洗剤を用いて
清掃した場合には、乾燥センサ112により乾燥を要す
るとされるので、清掃後にトイレブースを速やかに乾燥
できる。また、トイレ清掃装置100による清掃実施時
期を操作盤122で設定し、この操作盤122で、トイ
レ清掃装置100の清掃完了後の所定時間に亘って乾燥
用ファン120を駆動するようにしてもよい。なお、夏
期や高気温地域にあっては、乾燥用ファン120を省略
し、自然乾燥によってトイレブース内を乾燥するように
することもできる。
【0070】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、第
2実施例の衛生洗浄装置80において、お尻洗浄時には
略円形状にビデ洗浄時には略楕円形状というように、局
部の形状的特性に合致した洗浄範囲で局部を洗浄するよ
うにすることもできる。こうすれば、形状的特性に合致
した局部洗浄と十分な量の洗浄水での局部洗浄により、
洗浄感をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の衛生洗浄装置10を便器と共に示
す概略斜視図である。
【図2】この衛生洗浄装置10の構成を表すブロック図
である。
【図3】衛生洗浄装置10が有するノズルユニット30
の概略斜視図である。
【図4】このノズルユニット30の概略平面図である。
【図5】ノズルの洗浄位置を便器左右方向に対して調整
するサブ駆動ユニット40の概略構成図である。
【図6】このサブ駆動ユニット40による洗浄位置の調
整の様子を説明する説明図である。
【図7】ジョイスティック18に替わりグラインドパッ
ド180を有する変形例のノズルXY調整操作部16の
要部斜視図である。
【図8】LCDタッチパネル182を有する他の変形例
のノズルXY調整操作部16の要部斜視図である。
【図9】洗浄位置の移動のための操作機器を遠隔操作装
置59に設けた変形例を説明する説明図である。
【図10】遠隔操作装置或いは本体袖部に設ける表示パ
ネルを説明する説明図である。
【図11】第2実施例の衛生洗浄装置80の概略斜視図
である。
【図12】この衛生洗浄装置80が有する水路系統を説
明するためのブロック図である。
【図13】衛生洗浄装置80で実現される洗浄水給水の
温度の様子を説明するための説明図である。
【図14】トイレ清掃装置100の概略斜視図である。
【図15】このトイレ清掃装置100の動作状態を示す
概略斜視図である。
【図16】トイレ清掃装置100が設置されたトイレブ
ースの概略断面図である。
【符号の説明】
10…衛生洗浄装置 11…便器 11a…便器ボール部 12…本体 12a…袖部 13…便座 14…便蓋 15…ボタン群 15a…お尻洗浄ボタン 15b…ビデ洗浄ボタン 15c…軌跡洗浄ボタン 16…ノズルXY調整操作部 18…ジョイスティック 19…トリガー 30…ノズルユニット 31…洗浄ノズル 32…ノズルヘッド 35…吐水孔 40…サブ駆動ユニット 42…本体ベース 43…ノズルユニット支持部 44…モータ 44a…ドライブギヤ部 44b…ギヤプレート 45…凹所 51…支持プレート 51a…支持駒 51b…ギヤ 52…給水ユニット 53…温水タンク 54…ノズル駆動ユニット 55…モータ 56…乾燥ユニット 57…タイミングベルト 58…制御ユニット 58A…電子制御装置 59…遠隔操作装置 59a…発信部 60…表示部 60a…水勢 60b…洗浄ポイント 60c…洗浄軌跡 61…トラックボール 80…衛生洗浄装置 82…本体 82a…袖部 83…便座 84…便蓋 85…第1給水管 86…第2給水管 87…給湯器 90…流調切替機構 91…肛門部吐水機構 92…女性局部吐水機構 100…トイレ清掃装置 102…回転ブラシ 103…回転ブラシ 110…便器 112…乾燥センサ 112…便座 113…便蓋 115…トイレ床面 116…排出口 117…天井 120…乾燥用ファン 121…乾燥センサ 122…操作盤 180…グラインドパッド 182…LCDタッチパネル A…給湯器側給水系 B…上水側給水系 BP…ビデ洗浄位置 KP…お尻洗浄位置 TP…待機位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 茂 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 物部 清 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 井上 誠一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 三浦 正樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 相良 芳則 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 有田 新一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 玉江 直子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水で人体局部を洗浄する衛生洗浄装
    置であって、 給水を受けた洗浄水を人体局部に吐水する洗浄機構と、 前記人体局部における洗浄位置を任意方向に移動させる
    ために使用者に操作され、その操作状況に応じた任意方
    向への洗浄位置の移動指示を出力する少なくとも1つの
    操作手段と、 前記操作手段による洗浄位置の移動指示に基づいて、前
    記洗浄機構を移動する移動機構とを有することを特徴と
    する衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛生洗浄装置であって、 前記操作手段は、使用者の操作により、任意方向への洗
    浄位置の移動方向の指示と、操作量に応じた洗浄位置の
    移動距離の指示とを出力し、 前記移動機構は、指示された移動方向と移動距離に応じ
    て前記洗浄機構を移動する、衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の衛生洗浄装
    置であって、 前記操作手段は、前記洗浄機構からの吐水量調整のため
    に使用者に操作される副操作手段を有する、衛生洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3いずれか記載の
    衛生洗浄装置であって、 前記洗浄機構は、肛門部と女性局部の両人体局部に洗浄
    水を吐水可能とされ、 前記操作手段は、肛門部と女性局部の両人体局部ごとの
    洗浄位置の移動指示に共通して操作される、衛生洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    衛生洗浄装置であって、 前記操作手段を、前記洗浄機構を有する本体部又は該本
    体部とは別体の遠隔操作部の少なくとも一方に有する、
    衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4いずれか記載の
    衛生洗浄装置であって、 前記操作手段により移動指示された洗浄位置を表示する
    表示手段を有する、衛生洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の衛生洗浄装置であって、 前記表示手段は、洗浄位置の移動軌跡を表示する、衛生
    洗浄装置。
  8. 【請求項8】 洗浄水で肛門部を洗浄する衛生洗浄装置
    であって、 給水を受けた洗浄水を肛門部に吐水するお尻洗浄機構
    と、 局部洗浄時に操作され、前記肛門部における洗浄位置を
    略円形状に移動させる指示を出力する操作手段と、 前記操作手段による洗浄位置の移動指示に基づいて、前
    記洗浄機構を略円形状に移動する移動機構とを有するこ
    とを特徴とする衛生洗浄装置。
  9. 【請求項9】 洗浄水で女性局部を洗浄する衛生洗浄装
    置であって、 給水を受けた洗浄水を女性局部に吐水するお尻洗浄機構
    と、 局部洗浄時に操作され、前記女性局部における洗浄位置
    を略楕円形状に移動させる指示を出力する操作手段と、 前記操作手段による洗浄位置の移動指示に基づいて、前
    記洗浄機構を略楕円形状に移動する移動機構とを有する
    ことを特徴とする衛生洗浄装置。
  10. 【請求項10】 給水を受けた洗浄水を人体局部に吐水
    する洗浄機構と、 該洗浄機構に洗浄水を給水する給水手段とを備え、 該給水手段は、外部の給湯器が作動して生成した湯を前
    記洗浄機構に給水する手段を有する衛生洗浄装置であっ
    て、 前記給水手段は、 前記給湯器と別系統で洗浄水の供給を受け、供給を受け
    た洗浄水を温水化してから前記洗浄機構に給水する温水
    手段と、 該温水手段による温水洗浄水と前記給湯器の湯のいずれ
    かを前記洗浄機構に選択的に給水する選択手段とを有す
    ることを特徴とする衛生洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の衛生洗浄装置であっ
    て、 前記選択手段は、前記給湯器から流入する湯の温度が人
    体局部の洗浄に適した温度範囲を逸脱している間は、前
    記温水手段による温水洗浄水を優先して前記洗浄機構に
    給水する手段を有する、衛生洗浄装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または請求項11記載の衛
    生洗浄装置であって、 前記洗浄機構からの洗浄水吐水量は調整可能とされてお
    り、該洗浄水吐水量の調整下限値は、前記給湯器を水の
    流通により作動させる際の作動限界流量より大きくされ
    ている、衛生洗浄装置。
  13. 【請求項13】 請求項10または請求項11記載の衛
    生洗浄装置であって、 前記洗浄機構からの洗浄水吐水量は調整可能とされてお
    り、 前記給湯器は、前記洗浄水吐水量の調整可能範囲の下限
    吐水量の水の流通により作動可能とされている、衛生洗
    浄装置。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし請求項13いずれか
    記載の衛生洗浄装置であって、 前記洗浄機構は、洗浄水を女性局部に吐水するものであ
    る、衛生洗浄装置。
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