JP2002294294A - 液状ソープ - Google Patents

液状ソープ

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JP2002294294A
JP2002294294A JP2001094764A JP2001094764A JP2002294294A JP 2002294294 A JP2002294294 A JP 2002294294A JP 2001094764 A JP2001094764 A JP 2001094764A JP 2001094764 A JP2001094764 A JP 2001094764A JP 2002294294 A JP2002294294 A JP 2002294294A
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liquid soap
weight
skin
fatty acid
urea
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JP2001094764A
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Tetsuo Shimizu
徹男 志水
Futaba Shimizu
双葉 志水
Hideki Goto
英樹 後藤
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FUTABA CHEMICAL
FUTABA KAGAKU KK
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FUTABA CHEMICAL
FUTABA KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常温で流動性を保持でき、皮膚に対する刺激
性が少なくしかも優れた洗浄力を有し、使用後の肌が突
っ張らずにしっとりした感じやつるつるした状態に仕上
げることができる液状ソープを提供すること。 【解決手段】高級脂肪酸塩1〜25重量%と、両性界面
活性剤又はアニオン型界面活性剤3〜15重量%と、ノ
ニオン型界面活性剤0.5〜10重量%とを主たる洗浄
成分として含有しかつ水を含み、前記高級脂肪酸塩を形
成するアルカリ成分の少なくとも一部がカリウムであ
り、全体当たり3〜35重量%の尿素を含有し、かつ、
pHが7〜9に調整されているところに構成的特徴があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、pHが7〜9の範
囲にあり、かつ、尿素を含有する液状ソープに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】尿素は、皮膚の角質の保湿性を高める作
用や、角質溶解作用があるので、皮膚科学的疾病用の外
用剤中に配合され、薬物の経皮吸収促進剤として配合さ
れている。また、保湿効果を高めるため、医薬品をはじ
めとして医薬部外品や化粧料中にも配合されている。
【0003】尿素は徐々に加水分解することが知られて
おり、この分解は酸、アルカリの存在下でさらに促進さ
れる。尿素が分解するとアンモニアを発生し、系のpH
を上昇させる。尿素分解に起因するpH上昇は、皮膚の
アルカリ中和能に障害を与え、皮膚の細菌感染を促進す
る上に、アンモニア臭の発生により、著しく商品価値を
低下させてしまうため、なかなか製剤化し難いという問
題があり、特に尿素濃度が高くなるとこの傾向は増大す
る。
【0004】尿素を配合した液状洗浄剤組成物として
は、脂肪酸のアルカノールアミン塩に尿素類、界面活性
剤及び酸を添加した酸性液体石鹸が提案されており(特
公昭51−44525号)、特開平5−148500号
公報には、炭素数12〜18の脂肪酸塩の少なくともそ
の一部がアルカノールアミン塩である液体石鹸組成物に
おいて、尿素が配合されており、かつ、pHを7〜8の
範囲に調整したものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭51−44525号公報記載の酸性液体石鹸は、合
成界面活性剤を含有しているため、水洗して洗い流した
後でも肌がぬる付く傾向があるという欠点があった。
【0006】また、上記特開平5−148500号公報
記載の液体石鹸組成物は、炭素数の少ない脂肪酸塩を主
たる洗浄成分とするものであり、これらは水中のカルシ
ウムあるいはマグネシウムと塩を形成するので、水洗し
て洗い流した後は、さらっとした肌触りになり、肌がぬ
る付かないという利点がある。また、皮膚の角質保湿性
を高める作用や角質溶解作用を期待して尿素が配合され
ているものの、尿素が低濃度すぎてその作用を十分に発
揮させることができなかった。
【0007】本発明は前記従来技術の課題を鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、優れた洗浄効
果を有するとともに皮膚刺激性が少なく、使用後にあっ
ては、肌が突っ張らずにしっとりした感じでありかつつ
るつるした感触が得られる液状ソープを提供せんとする
ものである。
【0008】
【問題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した手段の要旨は、高級脂肪酸塩1〜2
5重量%と、両性界面活性剤又はアニオン型界面活性剤
3〜15重量%と、ノニオン型界面活性剤0.5〜10
重量%とを主たる洗浄成分として含有し、かつ、水を含
むpH7〜9の液状ソープであって、前記高級脂肪酸塩
を形成するアルカリ成分の少なくとも一部がカリウムで
あり、かつ、全体当たり3〜35重量%の割合で尿素が
含まれているものを、その要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
に基づいて説明するが、これはその代表例を示したに過
ぎず、様々に設計変更して実施できる。本発明の液状ソ
ープは、脂肪酸塩の構成を炭素数10〜20の高級脂肪
酸塩のカリウム塩とし全体当たり1〜25重量%の割合
で配合することと、両性界面活性剤又はアニオン型界面
活性剤のいずれかを全体当たり3〜15重量%の割合で
配合することと、ノニオン型界面活性剤を全体当たり
0.5〜10重量%の割合で配合することと、全体当た
り3〜35重量%の割合で尿素を配合することと、水酸
化カリウム若しくはクエン酸にて、pHを7〜9、好ま
しくは7〜8.5に調整することによって、優れた洗浄
作用を有するまま皮膚刺激性を抑え、低温安定性に優
れ、使用後にあっては肌が突っ張らずにしっとりした感
じであり、かつ、つるつるした感触が得られる液状ソー
プの提供にするものである。
【0010】低温安定性に優れた液状ソープを製造する
には、炭素数12のラウリン酸カリウム及び炭素数14
のミリスチン酸カリウムの混合物を全体当たり1〜25
重量%の割合で配合することにより達成できる。
【0011】上記高級脂肪酸塩は、塩を形成しているア
ルカリ成分の少なくとも一部がカリウムであり、かつ液
状ソープのpHは7〜9、好ましくは7〜8.5であ
る。液状ソープのpHを7〜9にすることにより、皮膚
刺激性を最小に抑えることができる。
【0012】界面活性剤は、組成物の泡立ち性及び湿潤
性を改善するための補助剤として用いられものであり、
例えばアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤及
び両性界面活性剤のいずれの界面活性剤を用いることも
できる。具体的には、硫酸エステル塩、スルフォン酸塩
及びリン酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤、ポリ
エチレングリコール型及び多価アルコール型ノニオン系
界面活性剤、並びにアミノ酸及びベタイン型両性界面活
性剤を挙げることができる。
【0013】本発明の液状ソープには、液状ソープ全体
当たり3重量%以上の尿素が配合されている。全体当た
り3重量%以上の尿素を含有させることにより、優れた
低温安定性が確保でき、また、使用者全員が、肌が突っ
張らずにしっとりした感じであり且つるつるした感触を
得ることができたが、尿素濃度が1〜3重量%の範囲で
あると、約1/3の使用者が、肌が突っ張らずにしっと
りした感じであるとまでは報告しなかった。
【0014】本発明の液状ソープには、上記成分以外
に、所望により、キレート剤、電解質、保湿剤、ビルダ
ー、界面活性剤、香料、色素等を配合することができ
る。
【0015】キレート剤は、水中のカルシウムイオンや
マグネシウムイオン等をマスキングするものであり、例
えばエデト酸塩等を挙げることができる。
【0016】保湿剤は、洗浄後に皮膚に保湿性を付与す
るものであり、例えばグリセリン、プロピレングリコー
ル等のポリオキシアルキレングリコール類を挙げること
ができる。
【0017】ビルダーは、組成物の洗浄力を向上するも
のであり、例えば有機ビルダー(クエン酸ナトリウム、
アクリル酸ナトリウム等)、無機ビルダー(トリポリリ
ン酸ナトリウム、珪酸ナトリウム等)を挙げることがで
きる。
【0018】さらに、外観あるいは芳香性を付与するた
めに色素や香料を添加することもできる。
【0019】本発明に係る液状ソープは、ヒトのボデー
ソープやボデーシャンプー等として使用できることは無
論、愛玩ペット用や車洗用、或いは一般家庭用の洗浄剤
としても適用可能である。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説
明するが、これらはその代表的なものを示したに過ぎ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な設計変更
が可能である。
【0021】実施例1 実施例1の液状ソープはつぎの処方からなるものであ
る。 <処方> 1)脂肪酸カリウム 1〜10重量% 2)両性又はアニオン活性剤 3〜15重量% 3)ノニオン活性剤 0.5〜10重量% 4)クエン酸 pH調製量 5)尿素 3〜35重量% 6)水 残余量
【0022】実施例1の液状ソープ(pH7.0〜8.
0)をさらに具体化した一実施の態様に基づいて説明す
ると、脂肪酸カリウムとしてのラウリン酸カリウム5
g、両性又はアニオン活性剤としての、30重量%ラウ
ラミドプロピルベタイン20g及び30重量%ココアン
ホ酢酸ナトリウム20g、ノニオン活性剤としてのパー
ム核脂肪酸アミドDEA3gに水を加え、攪拌しながら
約70℃に加温し、溶解させる。ついで、pHメーター
で監視しながらクエン酸微粉末を加え、所望する所定の
pH7.0〜8.0に調製した後、40℃以下となるま
で放冷し、尿素10gを加えて溶解し、さらに全量が1
00gとなるように残余の水を加えると、実施例1の一
実施の態様となる液状ソープが得られる。
【0023】 実施例2 <処方> 1)ラウリン酸カリウム 10〜25重量% 2)両性又はアニオン活性剤 6〜15重量% 3)ノニオン活性剤 0.5〜5重量% 4)水酸化カリウム pH調製量 5)尿素 1〜20重量% 6) 水 残余量
【0024】実施例2の液状ソープ(pH8.0〜9.
0)をさらに具体化した一実施の態様に基づいて説明す
ると、脂肪酸カリウムとしてのラウリン酸カリウム15
g、両性又はアニオン活性剤としてのラウラミドプロピ
ルベタイン(30重量%)25g及びココアンホ酢酸ナ
トリウム(30重量%)25g、ノニオン活性剤として
のパーム核脂肪酸アミドDEA3gに、水を加え、攪拌
しながら約70℃に加温し、溶解させる。ついで、pH
メーターで監視しながら50重量%水酸化カリウム液を
加え、所望する所定のpH8.0〜9.0に調製した
後、40℃以下となるまで放冷し、尿素10gを加えて
溶解し、さらに全量が100gとなるように残余の水を
加えると、実施例2の一実施の態様となる液状ソープが
得られる。
【0025】つぎに、評価専門美容技術者20名に各実
施例の洗浄剤組成物を使用させて、洗浄効果、洗浄後の
皮膚のなめらかさ(スベスベ感)と皮膚のさっぱり感に
ついて評価させたところ、尿素濃度が3重量%以上であ
ると、全員が良好であると評価した。しかし、尿素濃度
が3重量%以下であると、評価専門美容技術者の7名
が、良好であるとまでは評価しなかった。
【0026】また、皮膚に痒みを感じる特定パネラー7
名に各実施例の洗浄剤組成物を使用させ、洗浄後の皮膚
の痒みについて評価させたところ、全員が皮膚に痒みを
感じないと評価した。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液状ソープ
は、皮膚刺激性が弱く、かつ低温においても優れた流動
性を有する。そのため、例えば冬期においても、容易に
手、顔及び体に広げて洗浄に供することができる。ま
た、洗浄成分は、従来の石鹸と同じであるために、肌が
突っ張らず且つヌル付くことなく、サッパリとした仕上
がり感が得られる。さらにまた、尿素が3〜35重量%
の割合で配合されているので、使用後は極めてつるつる
した感触を確実に得ることができるなど、優れた実効性
に有する液状ソープとして、廉価に提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/32 C11D 3/32 17/08 17/08 (72)発明者 後藤 英樹 愛知県名古屋市中区栄五丁目8番地28号 株式会社フタバ化学内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB052 AC241 AC242 AC302 AC642 AC681 AC682 AC712 AC792 BB04 BB05 BB07 CC23 DD27 EE06 EE07 EE10 4H003 AB03 AB44 AC13 AD04 BA12 DA02 EB08 EB18 ED02 FA02 FA16 FA21 FA28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高級脂肪酸塩1〜25重量%と、両性界面
    活性剤又はアニオン型界面活性剤3〜15重量%と、ノ
    ニオン型界面活性剤0.5〜10重量%とを主たる洗浄
    成分として含有し、かつ、水を含むpH7〜9の液状ソ
    ープであって、 前記高級脂肪酸塩を形成するアルカリ成分の少なくとも
    一部がカリウムであり、かつ、全体当たり3〜35重量
    %の尿素を含有する水溶液であることを特徴とする液状
    ソープ。
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