JP2002293421A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置

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JP2002293421A
JP2002293421A JP2001099619A JP2001099619A JP2002293421A JP 2002293421 A JP2002293421 A JP 2002293421A JP 2001099619 A JP2001099619 A JP 2001099619A JP 2001099619 A JP2001099619 A JP 2001099619A JP 2002293421 A JP2002293421 A JP 2002293421A
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cam
moving
transfer table
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JP2001099619A
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English (en)
Inventor
Yukinori Matsuura
幸紀 松浦
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送テーブルを昇降し、前後に移動させるアク
チュエータを簡略化して、動作の切り替えなどによる時
間ロスが少なく、また、センサ等による搬送テーブル等
の位置の確認や、電気的にインターロックを必要としな
いワーク搬送装置を提供することを目的とする。 【解決手段】昇降可能かつ前後移動可能に設けられた搬
送テーブル3と、この搬送テーブル3を昇降し前後に移
動するテーブル移動手段と、前記搬送テーブルの昇降・
前後移動を調整するテーブル移動制御手段14とを備
え、搬送テーブル3の下部に支持桿22とカムフォロア
5とを取り付け、カム移動手段8の先端に搬送爪6,7
を前後に取り付けた直動カム4を設け、テーブル移動制
御手段14によりこれらの動作を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、細長いワーク
(ワークともいう)、例えば電子写真複写装置などに使
用される現像ローラ、帯電ローラなどの製造工程におい
て、例えば、ワークの幅カット加工する工程において、
切除する端部に切り込みを入れる加工ステージ(加工ス
テージは、細区分された工程の加工位置をいう)、切除
させた端部を除去する加工ステージ、切断した端部を仕
上げする加工ステージなどを等間隔に配置し、これらの
間でワークを次のステージ(1ピッチという)に同時に
移動させる、所謂、ピッチ送りするワーク搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のワーク搬送装置は、図5(a)に
正面図を、図5(b)に側面図を示すように、搬送テー
ブル53は、この上部に加工ステージA〜E(位置のみ
を示す)の数に応じるワーク支持具52a〜52eを、
ワーク搬送方向(矢印x)の左右に対をなして(図2参
照)水平に備え、この下部をテーブル支持シャフト55
によりワーク搬送方向に摺動可能に支持されている。搬
送テーブルを前後に移動するテーブル移動手段54(例
えばエアシリンダ)は、搬送テーブル53の下方にワー
ク搬送方向に平行に設けられ、搬送テーブル53をワー
ク搬送方向に1ピッチ(A→B、B→C・・・)だけ前
後に移動させる。テーブル昇降手段57(例えば、エア
シリンダ)は、搬送テーブル53を支持する昇降テーブ
ル56の下部に設けられテーブル移動手段54と搬送テ
ーブル53を同時に昇降する。なお、このワーク搬送装
置の周辺には各加工ステージに係る装置(ワーク支持手
段60の位置のみを示す)が組み込まれ、更に、上記の
テーブル移動手段54と昇降手段57を所定の順序で作
動させる図示しない制御手段が組み込まれている。
【0003】この装置を用いた従来のワーク搬送方法
は、まず、搬送テーブル53は下降されワーク搬送方向
後方の搬送作業の開始位置(作業開始位置ともいう)に
移動される。加工されるワーク51a(仮想線で示す)
を、ワーク支持手段60の加工ステージAに載置し、つ
づけて、次に示す手順でワーク51aをワーク支持手段
60の加工ステージBに移動する。同様にワーク51b
を加工ステージCに、ワーク51cを加工ステージDに
移動する。 昇降手段57により搬送テーブル53を上昇させ、
加工ステージAに支持されたワーク51aをワーク支持
具52aに支持して持ち上げる。 テーブル移動手段54により搬送テーブル53をワ
ーク搬送方向に1ピッチ(A→B)移動する。 昇降手段57により搬送テーブル53を下降して、
ワーク支持具52aに支持されていたワーク51aを加
工ステージB(加工手段の支持具に直接取り付けること
もある)に受け渡す。 テーブル移動手段54を後退させて搬送テーブル5
3を作業開始位置に戻す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成を有する従来のワーク搬送装置では、搬送テ
ーブル53を昇降し、前後に移動させる動作を別々のア
クチュエータ(作動手段)で行う必要があった。また、
搬送テーブル上昇、前進、下降、後退させる動作を切り
替えるとき、一つ一つのアクチュエータの動作完了を確
認し次のアクチュエータを始動する必要があり、この検
出、発信のために電気信号の伝達時間が必要であり、か
つ、これらの電気的にインターロックを必要とする。更
に、搬送テーブルの動きをセンサーで確認しなければな
らない問題がある。
【0005】この発明は、これらの複数の動作を少数の
アクチュエータにより実施し、簡単な制御・装置により
作動できるワーク搬送装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のワーク
搬送装置は、複数の加工ステージを等間隔に設けたワー
ク支持手段を対にして平行に設け、対をなす前記加工ス
テージに複数の細長いワークを平行に架け渡たし、前記
ワークをワーク搬送方向1つ前方の加工ステージに同時
に搬送するワーク搬送装置であって、前記一対のワーク
支持手段の間に設けられた搬送テーブルと、この搬送テ
ーブルを昇降させ前後に移動させるテーブル移動手段
と、前記搬送テーブルの昇降・前後移動の順序を制御す
るテーブル移動制御手段とを備え、前記搬送テーブル
は、上部にワーク移動方向に等間隔に並べられ前記ワー
クを受け渡しする複数のワーク支持具を取り付け、下部
に前記テーブル移動手段により前方または後方に付勢さ
れる支持桿と、この支持桿の下端に取り付けられ前記テ
ーブル移動手段の直動カムにより昇降されるカムフォロ
アと、この搬送テーブルの昇降を案内するテーブル昇降
ガイドとを取り付け、前記テーブル移動手段は、前後部
に搬送爪を鉛直に設けた直動カムと、この直動カムを前
後に移動するカム移動手段とを備え、前記直動カムの上
面に前記カムフォロアを当接してこれを昇降し、前後部
の搬送爪により前記支持桿をワーク搬送方向前後に付勢
することを特徴とする。
【0007】搬送テーブルは、上部に前記ワークを支持
する複数個のワーク支持具を等間隔に設けて、複数の加
工ステージにある複数のワークを同時に持ち上げ、同時
に搬送し、同時に次の加工ステージに受け渡すことがで
きる。
【0008】この搬送テーブルは、この下部に支持桿が
取り付けられ、この支持桿の下端にカムフォロアとが取
り付けられて、テーブル移動手段の直動カムと搬送爪と
により昇降され前後に移動される。即ち、直動カムの前
後移動によりカムフォロアを介して搬送テーブルを昇降
し、直動カムの前後に取り付けられた搬送爪により支持
桿を押して搬送テーブルを搬送方向の前方または後方に
移動させる。前後に移動させる距離は、等間隔に並べら
れた加工ステージの間隔(1ピッチ)に相当する。
【0009】更に、テーブル移動制御手段により、前記
搬送テーブルの前後移動と昇降とを制御して、前記直動
カムが前記搬送テーブルを上昇または下降させる間は、
この搬送テーブルが前後に移動することを抑制し、上昇
または下降を完了した後、搬送爪により前記搬送テーブ
ルを前後に移動する。
【0010】請求項2に記載のワーク搬送装置は、前記
テーブル移動制御手段が、前記テーブル移動手段により
前記搬送テーブルを上昇、前進、下降、後退させる順序
を制御する手段であって、まず、前記テーブル移動手段
を前進させて搬送テーブルを上昇させ前記ワークを前記
ワーク支持具により支持した後、搬送テーブルを1ピッ
チ前進させ、つづいて、前記テーブル移動手段を後退さ
せて搬送テーブルを下降して前記ワークを準備された加
工ステージの一つ前方の加工ステージに受け渡した後、
搬送テーブルを作業開始位置に後退させる順序を制御す
る。
【0011】前記テーブル移動手段として、直動カムと
この前後に取り付けられた搬送爪を一つのアクチュエー
タにより前後に動かすことにより、搬送テーブルは上
下、前後に付勢されるので、この力を制御して搬送テー
ブルを上昇、前進、下降、後退の順序に移動させる。
【0012】請求項3に記載のワーク搬送装置のテーブ
ル移動制御手段は、前記搬送テーブルの前後移動を抑制
する力が、前記直動カムによる前記支持桿を昇降させる
力より大きく、かつ、前記直動カムの前後に設けられた
前記搬送爪による搬送テーブルを前後に移動させる力よ
り小さいことを特徴とする。
【0013】テーブル移動制御手段は搬送テーブルに連
結され、この搬送テーブルの前後移動を抑制することに
より、搬送テーブルは前後方向に移動することなく昇降
される。即ち、テーブル移動制御手段により搬送テーブ
ルの前後移動を抑制する力(f)が、直動カム(搬送爪
を含まない)による搬送テーブルを前後移動させる力
(f’)より大きくなるよう設計することにより、前記
搬送テーブルはその位置(水平位置)で上昇又は下降さ
れる。
【0014】また、前記テーブル移動制御手段の搬送テ
ーブルを前後移動を抑制する力(f)を、前記直動カム
の前後に設けられた搬送爪による搬送テーブルを前後に
移動させる力(f”)より小さくすることにより、搬送
テーブルは前後に移動される。従って、f”>f>f’
の関係が必要である。
【0015】請求項4に記載のワーク搬送装置は、前記
テーブル移動制御手段がワーク搬送方向に平行に配置さ
れたエアシリンダであって、このエアシリンダのピスト
ン前後それぞれの空気室に、エアを排出し、吸入する量
を調整する流量制御部材を設けている。
【0016】エアシリンダはワーク搬送方向に平行に配
置されることにより、これに連結された搬送テーブルの
前後移動に必要な力を制御するために好適である。
【0017】このエアシリンダのピストン前後の空気室
に、エア流量を制御する流量調整部材(バルブ)を設
け、ピストンの移動によるエアの排出、吸入を制御し
て、ピストンの移動を抑制する。即ち、直動カムの前後
移動によりある程度の搬送テーブルを前後に移動させる
力が掛かるが、エアシリンダ内のエアの排出、吸入を抑
制することにより、エアシリンダ内の空気圧を上昇また
は減圧させて搬送テーブルの前後移動を抑制する。な
お、搬送爪が支持桿に当接すると、テーブル移動手段の
力は全て支持桿に付勢され、シリンダ内のエアは強制的
に排出され、搬送テーブルは前後に移動される。なお、
このエアの流量を制御する流量調整部材は、流路を開閉
するバルブとして圧力バルブを使用することができる。
これによって昇降・前後移動の調整が一層容易になる。
【0018】請求項5に記載のワーク搬送装置は、前記
カムフォロアに替えてローラ状カムまたは板カムを用
い、前記直動カムに替えて平板を用いる。請求項1に記
載のカム機構(カムとカムフォロアの関係)を入れ替え
たものであって、請求項1と同様に作用する。
【0019】この装置を用いてワークを搬送する方法
は、次の順序により搬送テーブルは昇降され前後に移動
される。 作業開始時において、搬送テーブルのワーク支持具
を、ワーク支持手段の加工ステージの下方、内側に位置
させ、カムフォロアを直動カムの最前部(最も低い位
置)に当接する。 直動カムを前進させると、テーブル移動制御手段の
前後移動抑制力は、直動カムによる搬送テーブルを押し
上げる力より大きく、搬送テーブルを前進させることな
く直動カムは前進し、カムフォロア(搬送テーブル)を
上昇させる。ワーク支持具は上昇して加工ステージに準
備されたワークを持ち上げる。 更に、直動カムを搬送方向に付勢するとこの後端部
に取り付けられた前進用搬送爪により支持桿を搬送方向
に押して、搬送テーブルを前方に1ピッチ前進させ、ワ
ークを次の加工ステージ上方に移動する。搬送爪は強固
でテーブル移動制御手段の前後移動抑制力を超えて付勢
されるからである。 つづいて、直動カムを後方に移動すると、カムフォ
ロアはその位置で下降し、ワークは次の加工ステージに
受け渡される。カムフォロアを下降させる力が、搬送テ
ーブルを後方に移動させる力より小さいからである。 更に直動カムを後退させると後退用搬送爪により支
持桿を後方に押して搬送テーブルが開始位置に戻され
る。後退用搬送爪による搬送テーブルを後方に移動する
力がテーブル移動制御手段の後退を抑制する力より大き
くなるからである。
【0020】なお、搬送テーブルの前後移動を抑制する
力は、ピストンの移動によるシリンダ内のエアの流出、
吸入の量を、バルブにより抑制することにより生じる。
【0021】このテーブル移動制御手段により、従来、
搬送テーブルの上昇、前進、下降、後退の各動作の切り
替え点において、それぞれの動作をセンサ等により確認
し、また、それぞれの動作を制御する必要が無くなっ
た。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワーク搬送装
置について実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
に本発明のワーク搬送装置の正面図を示し、図2にその
平面図を示す。図3に本発明のワーク搬送装置の作動状
況を説明する正面図を示す。
【0023】図1に正面図を示し図2に平面図を示すよ
うに、本発明のワーク搬送装置20は、関連する一対の
平行なワーク支持手段12、12’の間に設けられる。
ワーク支持手段12,12’の上部にはそれぞれに複数
の加工ステージ(A〜E)を等間隔に備え、隣り合う複
数の各加工ステージの間に細長いワーク(ワーク1a〜
1d)を平行に架け渡している。ワーク搬送装置20
は、このワーク1a〜1d(ワーク1ともいう)を、そ
れぞれワーク搬送方向一つ前方の加工ステージ(A→
B、B→C・・・)に同時に搬送する装置である。
【0024】加工ステージ(A〜E)においては、それ
ぞれに例えば、ワーク端部の切り込み、分離、仕上げな
どの加工が行われる。また、図2に示すように、ワーク
搬送装置20は、一対のワーク支持手段12,12’の
間に設けられている。
【0025】ワーク搬送装置20は、 図1に示すよう
に、基台21に、テーブル移動制御手段であるダンパー
手段14と、前後に搬送爪を備える直動カムであるカム
ブロック16および搬送テーブル3を水平に摺動可能に
支持するガイドシャフト9と、カムブロック16を前後
に移動させるカム移動手段としてのエアシリンダ8とを
取り付けている。
【0026】搬送テーブル3は、その上部にワーク支持
具2a〜2e(ワーク支持具2ともいう、図2では、ワ
ーク支持具2a〜2dを省略している)を取り付け、昇
降ガイド10、10’と水平移動ガイド11、11’と
を介して、ガイドシャフト9により昇降、水平移動可能
に支持されている。また、この搬送テーブル3の下部に
は、下端にカムフォロア5を有する支持桿22が取り付
けられ、このカムフォロア5はカムブロック16の直動
カム4のカム面に当接している。
【0027】カムブロック16は、カム面を上にした直
動カム4とその前後に鉛直に突出された前進用搬送爪
7,後退用搬送爪6が設けられ、スライドガイド13を
介してガイドシャフト9に前後に摺動可能に支持されて
いる。前述のように、カムフォロア5は直動カム4の上
面に当接して、直動カム4の前後移動により搬送テーブ
ル3を昇降する。前進用搬送爪7は支持桿22の後面に
当接して搬送テーブル3を前進させ、後退用搬送爪6は
支持桿22の前面に当接して搬送テーブル3を後退させ
る。
【0028】カム移動手段としてのエアシリンダ8は、
搬送テーブル3の下方にあってワーク搬送方向に平行に
設けられ、シャフト15を介してカムブロック16をワ
ーク搬送方向(矢印x、前方ともいう)に、又はその反
対方向(後方ともいう)に移動させる。
【0029】テーブル移動制御手段であるダンパー手段
14は、水平移動ガイド11’、昇降ガイド10’を介
して搬送テーブル3に連結され、つづいて説明するカム
機構31(カムブロック16,前進用搬送爪6,後退用
搬送爪7、カムフォロア5,支持桿22等をいう)によ
る搬送テーブル3の昇降・前後移動の順序を制御する。
【0030】このダンパー手段14は、シリンダ25の
空気室にピストン23が長手方向に摺動自在に装填さ
れ、このピストン23の動作をシャフト26、水平移動
ガイド11’を介して搬送テーブル3に伝達してその前
後移動を制御する。このピストン23の前および後それ
ぞれの空気室には流量調整部材としてバルブ24,2
4’が設けられ、このバルブ24,24’により、各空
気室へのエアの排出、吸入の量を制御し、ピストン23
の前後移動を制御する。即ち、直動カム4の前後移動に
よるカムフォロア5を前後方向に付勢する力が小さいと
きは、シリンダ25のピストン23の前後それぞれの空
気室内のエアの排出・吸入量が抑制されてピストン23
の移動はし難くなり、搬送テーブル3はその位置におい
て昇降する。搬送テーブル3と一体である支持桿22が
搬送爪6,7に押されてピストン23に掛かる力が大き
くなると、シリンダ内のエアは強く押し出され、搬送テ
ーブル3は前後に移動される。
【0031】図3により、カム機構31とダンパー手段
14とによりワークが1ピッチ搬送される順序を詳しく
説明する。図3(a)は、搬送作業開始時の状態を表す
正面図を示し、一点鎖線で位置のみを表すワーク受け1
2の各加工ステージA〜Dには、ワーク1a〜1dが準
備され、搬送テーブル3は、低い位置にあり、かつ、カ
ムブロック16を後方に移動させた状態を示す。カムフ
ォロア5は、直動カム4の一番前にありかつ一番低い位
置に当接している。従って、ワーク1a〜1dは、ワー
ク受け12の加工ステージA〜Dに支持され、ワーク支
持具2a〜eには当接されていない。
【0032】この状態で、エアシリンダ8によりカムブ
ロック16を前方に付勢すると、搬送テーブル3に連結
されたカムフォロア5には、直動カム4により上昇させ
る力と前方に移動させる力が付与される。直動カム4の
形状により搬送テーブル3を上昇させる力は、ダンパー
手段14に抑制された搬送テーブル3を前方に移動させ
る力より大きくなり、搬送テーブル3は前進することな
く上昇される。即ち、カムブロック16は、直動カム4
の長さだけ前方に移動し、搬送テーブル3を直動カム4
の高さだけ上昇させ、前進用搬送爪7は支持桿22に当
接される。これによって、ワーク1a〜1dはそれぞれ
の下方に準備されたワーク支持部2a〜2dにより持ち
上げられる。この状態を図3(b)に示す。
【0033】図3(b)の状態から更にカムブロック1
6を前進すると、前進用搬送爪7により支持桿22が直
接強く前方に付勢され、ダンパー手段14のシリンダ2
5のエアは、バルブ24,24’より強制的に排出・吸
入されて搬送テーブル3は1ピッチ(ピッチ長さはエア
シリンダ8の作動長さにより調整される)前進される。
ワーク1a〜1dはそれぞれ次の加工ステージ(A→
B、B→C、・・・)の上方に搬送される。この状態を
図3(c)に示す。
【0034】図3(c)の状態において、カムブロック
16を後方(矢印y)に付勢すると、搬送テーブル3と
一体であるカムフォロア5には、下降する力と後方に移
動する力が作用するが、ダンパー手段14の後退を抑制
する力により、カムフォロア5は後退することなく下降
される。即ち、カムブロック16は直動カム4の長さだ
け後方に移動し後退用搬送爪6を支持桿22をに当接す
る。搬送テーブル3は直動カム4の高さだけ下降し、ワ
ーク1a〜1dはそれぞれの加工ステージ(B〜E)に
架け渡され、搬送テーブル3はワーク1より離れて低位
置に下降される。この状態を図3(d)に示す。
【0035】図3(d)の状態から更にカムブロック1
6を後方に移動すると、後退用搬送爪6により支持桿2
2が直接後方に付勢され、ダンパー手段14のシリンダ
25のエアはバルブ24,24’より強制的に排出・吸
入されて搬送テーブル3は1ピッチ後退され、ワーク支
持具2は、それぞれ1ピッチ後退した加工ステージ(C
→B、B→A、・・・)の下方に移動され、作業開始前
(図3(a))の状態となる。
【0036】なお、バルブ24,24’として、例え
ば、圧力バルブを取り付けて圧力調整機能を持たせるこ
とにより、カムブロック16の移動速度に関わらず搬送
テーブル3を所定の位置において昇降することもでき
る。
【0037】また、カム機構31の他の実施例を図4に
示す。図1に示すカム機構31の直動カム4に替えて上
面が平面である平板4’とし、カムフォロア5に替えて
ローラ状カム5’を支持桿22の下端に取り付けること
により、カム機構31と同様な機能を果たす。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のワーク搬送装置には、次のような効果がある。
請求項1に記載のワーク搬送装置では、搬送テーブルを
昇降し、前後移動させるアクチュエータとして、エアシ
リンダ一個で足り、構造が簡単でメンテナンスが容易に
なる。また、カムブロックの前進、後退により連続して
搬送テーブルが上昇、前進、下降、後退されるので、従
来の、搬送テーブル、ワークなどの位置を確認し、動作
の完了を確認するセンサの必要が無く、昇降アクチュエ
ータと前後移動のアクチュエータとの間にインターロッ
クなどの配慮も不要になる。
【0039】請求項2に記載のワーク搬送装置は、テー
ブル移動制御手段により、搬送テーブルの上昇、前芯、
下降、後退の順序を制御することにより、この4つのス
テップを一つのアクチュエータにより実施可能とする。
【0040】請求項3に記載のワーク搬送装置は、テー
ブル移動制御手段により、搬送テーブルを前後移動する
ために必要な力と、テーブル移動手段による搬送テーブ
ルを昇降し、前後に移動する力との関係で制御する。こ
れにより、カムブロックを前後一往復することにより、
搬送テーブルの上昇、前進、下降、後退をこの順序で実
施することができる。センサなど制御手段が不要にな
り、装置は極めて簡単になる。
【0041】請求項4に記載のワーク搬送装置は、エア
シリンダのピストン前後の空気室に流量調整部材(バル
ブ)を取り付けることにより、エアシリンダ内の空気の
時間当たり排出量、吸入量の調整が容易になり、搬送テ
ーブルの昇降、前後移動を所定の順序に制御することが
容易になる。
【0042】請求項5に記載のワーク搬送装置は、請求
項1のカムフォロアをローラ状カム又は板カムに、直動
カムを平板に替えたものであり、請求項1と同様な効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク搬送装置の正面図を示す。
【図2】図1のワーク搬送装置の平面図を示す。
【図3】本発明に係るワーク搬送装置の搬送手順を表
し、図3(a)は作業開始時の搬送テーブルの位置を表
し、図(b)は作業開始位置において搬送テーブルを上
昇した状態を示し、図3(c)は図3(b)より搬送テ
ーブルを1ピッチ前進させた状態を示し、図3(d)は
図3(c)より搬送テーブルを下降させた状態を示す。
【図4】本発明に係るワーク搬送装置のカム機構31の
他の実施例の正面図を示す。
【図5】従来のワーク搬送装置の概要を表し、図5
(a)には正面図を示し、図5(b)には側面図を示
す。
【符号の説明】
1:ワーク 2:ワーク支持部 3:搬送テーブル 4:直動カム 5:カムフォロア 6:後退用搬送爪 7:前進用搬送爪 8:エアシリンダ 9:ガイドシャフト 10、10’:昇降ガイド 11,11’:水平移動ガイド 12:ワーク支持手段 14:ダンパー手段 23;ピストン 24、24’:バルブ 25:シリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工ステージを等間隔に設けたワ
    ーク支持手段を対にして平行に設け、対をなす前記加工
    ステージに複数の細長いワークを平行に架け渡たし、前
    記ワークをワーク搬送方向一つ前方の加工ステージに同
    時に搬送するワーク搬送装置であって、 前記一対のワーク支持手段の間に設けられた搬送テーブ
    ルと、この搬送テーブルを昇降させ前後に移動させるテ
    ーブル移動手段と、前記搬送テーブルの昇降・前後移動
    の順序を制御するテーブル移動制御手段とを備え、 前記搬送テーブルは、上部にワーク移動方向に等間隔に
    並べられ前記ワークを受け渡しする複数のワーク支持具
    を取り付け、下部に前記テーブル移動手段により前方ま
    たは後方に付勢される支持桿と、この支持桿の下端に取
    り付けられ前記テーブル移動手段の直動カムにより昇降
    されるカムフォロアと、この搬送テーブルの昇降を案内
    するテーブル昇降ガイドとを取り付け、 前記テーブル移動手段は、前後部に搬送爪を鉛直に設け
    た直動カムと、この直動カムを前後に移動するカム移動
    手段とを備え、前記直動カムの上面に前記カムフォロア
    を当接してこれを昇降し、前後部の搬送爪により前記支
    持桿をワーク搬送方向前後に付勢することを特徴とする
    ワーク搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブル移動制御手段が、前記テー
    ブル移動手段により前記搬送テーブルを上昇、前進、下
    降、後退させる順序を制御する手段であって、まず、前
    記テーブル移動手段を前進させて搬送テーブルを上昇さ
    せ前記ワークを前記ワーク支持具により支持した後、搬
    送テーブルを1ピッチ前進させ、つづいて、前記テーブ
    ル移動手段を後退させて搬送テーブルを下降して前記ワ
    ークを準備された加工ステージの一つ前方の加工ステー
    ジに受け渡した後、搬送テーブルを作業開始位置に後退
    させる順序を制御する請求項1に記載のワーク搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記テーブル移動制御手段による前記搬
    送テーブルの前後移動を抑制する力が、前記直動カムに
    よる前記支持桿を昇降させる力より大きく、かつ、前記
    直動カムの前後に設けられた前記搬送爪による搬送テー
    ブルを前後に移動させる力より小さい請求項1または2
    に記載のワーク搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記テーブル移動制御手段がワーク搬送
    方向に平行に配置されるエアシリンダであって、このエ
    アシリンダのピストン前後のそれぞれの空気室にエアを
    排出し、吸入する量を調整する流量調整部材を設けてい
    る請求項1〜3の何れかに記載のワーク搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記カムフォロアに替えてローラ状カム
    または板カムを用い、前記直動カムに替えて平板を用い
    ている請求項1〜4の何れかに記載のワーク搬送装置。
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