JP2002293129A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002293129A JP2001101603A JP2001101603A JP2002293129A JP 2002293129 A JP2002293129 A JP 2002293129A JP 2001101603 A JP2001101603 A JP 2001101603A JP 2001101603 A JP2001101603 A JP 2001101603A JP 2002293129 A JP2002293129 A JP 2002293129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度制御と吹出モードの切替とを1つのモー
タアクチュエータにて行うとともに、任意の吹出モード
を小さな操作力でマニュアル設定する。 【解決手段】 操作部材46を吹出モードのオート位置
に操作すると、モータ31の回転により温度調整用リン
ク32を回転させて温度調整手段16を駆動するととも
に、リンク32の回転により回転伝達機構34、37お
よび差動歯車機構40を介して回転軸47を回転させ吹
出モードを切り替える。操作部材46をマニュアル設定
位置に操作すると、回転伝達機構34、37がリンク3
2から差動歯車機構40への回転伝達を遮断する状態と
なり、操作部材46の操作量に応じて差動歯車機構40
が作動して回転軸47を回転させ吹出モードを切り替え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
おいて、エアミックスドア、温水弁等の温度調整手段お
よび吹出モードドアを1つのモータアクチュエータによ
り操作するようにした操作リンク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、内外
気切替ドア、温度調整手段(エアミックスドア、温水弁
等)、および吹出モードドアを備えており、これらの機
器を手動操作機構またはモータアクチュエータによりそ
れぞれ独立に操作するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、車両用空調装置
では乗員による操作性向上のために、スイッチ操作にて
モータアクチュエータを作動させて上記各機器を軽快に
操作できるようにしたものが増加している。このような
ものでは、内外気切替、温度制御および吹出モード切替
のためにそれぞれ専用のモータアクチュエータを必要と
し、コストアップを招く。
【0004】そこで、本発明者らは、モータアクチュエ
ータの数を減らすために、温度制御と吹出モードの切替
とを1つのモータアクチュエータにて行うことを検討し
てみた。すなわち、吹出モードの切替が温度調整手段の
操作位置と相関があることに着目して、温度調整手段の
操作位置が低温側から高温側へと移行するにつれて、吹
出モードをフェイスモード、バイレベルモード、フット
モードと順次切り替えることにより、温度制御と吹出モ
ードの切替とを1つのモータアクチュエータにより行う
ことを検討してみた。
【0005】しかし、温度制御と吹出モードの切替とを
単純に1つのモータアクチュエータにて行うと、温度調
整手段の操作位置と吹出モードの切替とが常に1対1の
関係で固定されてしまう。従って、温度調整手段の操作
位置と関係なく、任意の吹出モードを随時マニュアル設
定することができないという不具合が生じる。
【0006】なお、特開平4−131657号公報に
は、1つのモータの駆動軸と複数のドアの軸部との間に
それぞれ電磁クラッチを介在し、この電磁クラッチの断
続作用により1つのモータの駆動力を各ドアに対して伝
達したり、遮断することにより、1つのモータアクチュ
エータにて複数のドアを駆動できるようにした車両用空
調装置が記載されている。
【0007】しかし、この従来技術では、複数のドアへ
の駆動力伝達経路にそれぞれ電磁クラッチを設ける必要
があるので、モータアクチュエータの数を低減できて
も、その代わりに複数の電磁クラッチの追加によるコス
トアップが不可避である。
【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
温度制御と吹出モードの切替とを1つのモータアクチュ
エータにて行うことができるとともに、任意の吹出モー
ドを随時マニュアル設定することができ、かつ、駆動力
伝達経路に電磁クラッチを必要としない車両用空調装置
を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、吹出モードをマニュアル
設定する際のマニュアル操作力を低減することを他の目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内への吹出空気温
度を調整する温度調整手段(16)と、車室内の複数部
位に空気を吹き出す複数の吹出開口部(19、22、2
4)を開閉して車室内吹出空気の吹出モードを切り替え
る吹出モードドア(20、23、26)とを備える車両
用空調装置において、駆動用モータ(31)と、駆動用
モータ(31)により回転駆動され、オート用温度調整
溝(33a)及びマニュアル用温度調整溝(33b)を
有する温度調整用リンク(32)と、第1回転軸(4
1、403)と第2回転軸(47、404)との間の相
対位置を調整可能な差動機構部(40)と、温度調整用
リンク(32)と、第1回転軸(41、403)との間
に介在され、温度調整用リンク(32)の回転を第1回
転軸(41、403)に伝達する回転伝達機構(34、
37)と、差動機構部(40)を操作する操作部材(4
6、61)とを備え、操作部材(46、61)が吹出モ
ードのオート位置に操作されているときは、駆動用モー
タ(31)の回転により温度調整用リンク(32)を回
転させ、オート用温度調整溝(33a)の回転変位に応
じて温度調整手段(16)を駆動するとともに、温度調
整用リンク(32)の回転により回転伝達機構(34、
37)および差動機構部(40)を介して第2回転軸
(47、404)を回転させ、第2回転軸(47、40
4)の回転により吹出モードドア(20、23、26)
を駆動して吹出モードを切り替え、一方、操作部材(4
6、61)が吹出モードのマニュアル設定位置に操作さ
れると、操作部材(46、61)の操作位置を判定して
駆動用モータ(31)により温度調整用リンク(32)
を吹出モードのマニュアル設定時の位置に回転させ、マ
ニュアル用温度調整溝(33b)により温度調整手段
(16)を駆動するようにし、また、温度調整用リンク
(32)の回転により回転伝達機構(34、37)が第
1回転軸(41、403)への回転伝達を遮断する状態
となり、第1回転軸(41、403)を固定した状態で
操作部材(46、61)の操作により差動機構部(4
0)が作動して第2回転軸(47、404)を回転さ
せ、第2回転軸(47、404)の回転により吹出モー
ドドア(20、23、26)を駆動して吹出モードを切
り替えることを特徴とする。
【0011】これによると、操作部材(46、61)を
吹出モードのオート位置に操作したときは、駆動用モー
タ(31)の回転により温度調整手段(16)を駆動し
て車室内吹出空気温度を調整するとともに、吹出モード
ドア(20、23、26)を駆動して吹出モードを切り
替えることができる。
【0012】また、操作部材(46、61)を吹出モー
ドのマニュアル設定位置に操作すると、操作部材(4
6、61)の操作位置に対応して差動機構部(40)の
第2回転軸(47、404)を回転させ、吹出モードを
切り替えることができる。これにより、車室内吹出空気
の温度制御と吹出モードの切替とを1つのモータアクチ
ュエータにて行うことができるとともに、任意の吹出モ
ードを随時マニュアル設定することができる。
【0013】しかも、第1回転軸(41、403)と第
2回転軸(47、404)との間の相対位置を調整可能
な差動機構部(40)を操作部材(46、61)により
作動させて、吹出モードをマニュアル設定するから、駆
動力伝達経路に電磁クラッチを必要としない簡潔な安価
な構成にできる。
【0014】さらには、操作部材(46、61)を吹出
モードのマニュアル設定位置に操作した時に、温度調整
用リンク(32)と差動機構部(40)の第1回転軸
(41、403)との間に介在される回転伝達機構(3
4、37)が、温度調整用リンク(32)から第1回転
軸(41、403)への回転伝達を遮断する状態になる
から、温度調整用リンク(32)が温度制御のために回
転しても、その回転が差動機構部(40)には入力され
ない。
【0015】そのため、吹出モードのマニュアル設定時
には、第2回転軸(47、404)による吹出モード駆
動作動角を温度調整用リンク(32)の作動角を含まな
い小さい角度に低減することができ、吹出モードのマニ
ュアル操作力を低減できる。
【0016】なお、吹出モードのマニュアル設定時にお
いても、駆動用モータ(31)により温度調整用リンク
(32)を回転させ、温度調整用リンク(32)のマニ
ュアル用温度調整溝(33b)の回転変位に応じて温度
調整手段(16)を駆動することにより、車室内吹出空
気温度を調整できる。
【0017】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、回転伝達機構は、温度調整用リンク(32)に設
けられた接続レバー駆動用溝(34)と、接続レバー駆
動用溝(34)に嵌合して、温度調整用リンク(32)
の回転変位を第1回転軸(41、403)に伝達する接
続レバー(37)とを有し、接続レバー駆動用溝(3
4)には、操作部材(46、61)が吹出モードのオー
ト位置に操作されたときに、温度調整用リンク(32)
の回転変位に応じて接続レバー(37)を駆動するオー
ト用溝部(34a)と、操作部材(46、61)が吹出
モードのマニュアル設定位置に操作されたときに、温度
調整用リンク(32)から第1回転軸(41、403)
への回転伝達を遮断するマニュアル用アイドル溝部(3
4b)とを設けることを特徴とする。
【0018】これにより、吹出モードのマニュアル設定
時には接続レバー駆動用溝(34)に設けたマニュアル
用アイドル溝部(34b)により、第1回転軸(41、
403)への回転伝達の遮断作用を良好に発揮できる。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項1にお
いて、回転伝達機構は、温度調整用リンク(32)と一
体に回転する接続レバー駆動リンク(320)と、接続
レバー駆動リンク(320)に設けられた接続レバー駆
動用溝(34)と、接続レバー駆動用溝(34)に嵌合
して、接続レバー駆動リンク(320)の回転変位を第
1回転軸(41、403)に伝達する接続レバー(3
7)とを有し、接続レバー駆動用溝(34)には、操作
部材(46、61)が吹出モードのオート位置に操作さ
れたときに、温度調整用リンク(32)の回転変位に応
じて接続レバー(37)を駆動するオート用溝部(34
a)と、操作部材(46、61)が吹出モードのマニュ
アル設定位置に操作されたときに、接続レバー駆動リン
ク(320)から第1回転軸(41、403)への回転
伝達を遮断するマニュアル用アイドル溝部(34b)と
を設けることを特徴とする。
【0020】このように、温度調整用リンク(32)と
は別の接続レバー駆動リンク(320)を設け、この接
続レバー駆動リンク(320)にオート用溝部(34
a)とマニュアル用アイドル溝部(34b)とを有する
接続レバー駆動用溝(34)を設けるようにしてもよ
く、このような構成であっても、請求項2と同様の作用
効果を発揮できる。
【0021】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つにおいて、操作部材(46、61)
が吹出モードのオート位置に操作されたかマニュアル設
定位置に操作されたかを判定する判定手段(73)を有
し、判定手段(73)により駆動用モータ(31)の作
動角を制御することにより、操作部材(46、61)の
オート位置への操作とマニュアル設定位置への操作とに
それぞれ対応した所定の作動角位置に温度調整用リンク
(32)を回転させることを特徴とする。
【0022】このように、吹出モードのオート設定とマ
ニュアル設定とを判定手段(73)により判別して、そ
れぞれに対応した作動角位置に温度調整用リンク(3
2)を回転させることにより、請求項1の作用効果を適
切に発揮できる。
【0023】請求項5に記載の発明では、車室内への吹
出空気温度を調整する温度調整手段(16)と、車室内
の複数部位に空気を吹き出す複数の吹出開口部(19、
22、24)を開閉して車室内吹出空気の吹出モードを
切り替える吹出モードドア(20、23、26)とを備
える車両用空調装置において、駆動用モータ(31)
と、駆動用モータ(31)により回転駆動され、温度調
整溝(33)を有する温度調整用リンク(32)と、第
1回転軸(41、403)と第2回転軸(47、40
4)との間の相対位置を調整可能な差動機構部(40)
と、温度調整用リンク(32)と第1回転軸(41、4
03)との間に介在され、温度調整用リンク(32)の
全作動角のうち、一部の作動角のみで、温度調整用リン
ク(32)の回転を第1回転軸(41、403)に伝達
する回転伝達機構(80、37、370)と、差動機構
部(40)を操作する操作部材(46、61)とを備
え、操作部材(46、61)が吹出モードのオート位置
に操作されているときは、駆動用モータ(31)の回転
により温度調整用リンク(32)を回転させ、温度調整
用リンク(32)の回転変位に応じて温度調整手段(1
6)を駆動するとともに、温度調整用リンク(32)の
回転により回転伝達機構(80、37、370)および
差動機構部(40)を介して第2回転軸(47、40
4)を回転させ、第2回転軸(47、404)の回転に
より吹出モードドア(20、23、26)を駆動して吹
出モードを切り替え、一方、操作部材(46、61)が
吹出モードのマニュアル設定位置に操作されると、第1
回転軸(41、403)を固定した状態で操作部材(4
6、61)の操作により差動機構部(40)が作動して
第2回転軸(47、404)を回転させ、第2回転軸
(47、404)の回転により吹出モードドア(20、
23、26)を駆動して吹出モードを切り替えることを
特徴とする。
【0024】これによると、請求項1と同様に、車室内
吹出空気の温度制御と吹出モードの切替とを1つのモー
タアクチュエータにて行うことができるとともに、任意
の吹出モードを随時マニュアル設定することができる。
【0025】しかも、第1回転軸(41、403)と第
2回転軸(47、404)との間の相対位置を調整可能
な差動機構部(40)を操作部材(46、61)により
作動させて、吹出モードをマニュアル設定するから、駆
動力伝達経路に電磁クラッチを必要としない簡潔な安価
な構成にできる。
【0026】さらには、温度調整用リンク(32)と差
動機構部(40)の第1回転軸(41、403)との間
に、温度調整用リンク(32)の全作動角のうち、一部
の作動角のみで、温度調整用リンク(32)の回転を第
1回転軸(41、403)に伝達する回転伝達機構(8
0、37、370)を介在しているから、操作部材(4
6、61)の吹出モードマニュアル設定位置への操作時
に、温度調整用リンク(32)の全作動角が差動機構部
(40)に入力されず、一部の作動角が差動機構部(4
0)に入力されるだけである。
【0027】そのため、吹出モードのマニュアル設定時
には、第2回転軸(47、404)による吹出モード駆
動作動角を、温度調整用リンク(32)の一部の作動角
のみを含む小さい角度に低減することができ、吹出モー
ドのマニュアル操作力を低減できる。
【0028】なお、吹出モードのマニュアル設定時にお
いても、駆動用モータ(31)により温度調整用リンク
(32)を回転させ、温度調整用リンク(32)の温度
調整溝(33)の回転変位に応じて温度調整手段(1
6)を駆動することにより、車室内吹出空気温度を調整
できる。
【0029】請求項6に記載の発明では、請求項5にお
いて、回転伝達機構は、温度調整用リンク(32)に設
けられた吹出モード分配溝部(80)と、吹出モード分
配溝部(80)に嵌合して、温度調整用リンク(32)
の回転変位を第1回転軸(41、403)に伝達する接
続レバー(37、370)とを有し、吹出モード分配溝
部(80)に、温度調整用リンク(32)の全作動角の
うち、一部の作動角のみで温度調整用リンク(32)の
回転変位により接続レバー(37、370)を駆動する
駆動溝部(A1、A2)と、温度調整用リンク(32)
の残余の作動角では温度調整用リンク(32)が回転変
位しても接続レバー(37、370)を駆動しないアイ
ドル溝部(B1〜B3)とを備えることを特徴とする。
【0030】これにより、吹出モード分配溝部(80)
うち、アイドル溝部(B1〜B3)の部位では温度調整
用リンク(32)から差動機構部(40)への回転入力
を停止して、第2回転軸(47、404)による吹出モ
ード駆動作動角を減少できる。
【0031】請求項7に記載の発明では、請求項5にお
いて、回転伝達機構は、温度調整用リンク(32)と一
体に回転する接続レバー駆動リンク(325)と、接続
レバー駆動リンク(325)に設けられた吹出モード分
配溝部(80)と、吹出モード分配溝部(80)に嵌合
して、接続レバー駆動リンク(325)の回転変位を第
1回転軸(41、403)に伝達する接続レバー(3
7、370)とを有し、吹出モード分配溝部(80)
に、接続レバー駆動リンク(325)の全作動角のう
ち、一部の作動角のみで接続レバー駆動リンク(32
5)の回転変位により接続レバー(37、370)を駆
動する駆動溝部(A1、A2)と、接続レバー駆動リン
ク(325)の残余の作動角では接続レバー駆動リンク
(325)が回転変位しても接続レバー(37、37
0)を駆動しないアイドル溝部(B1〜B3)とを備え
ることを特徴とする。
【0032】このように、温度調整用リンク(32)と
は別の接続レバー駆動リンク(325)を設け、この接
続レバー駆動リンク(325)に、駆動溝部(A1、A
2)とアイドル溝部(B1〜B3)とを有する吹出モー
ド分配溝部(80)を設けるようにしてもよく、このよ
うな構成であっても、請求項6と同様の作用効果を発揮
できる。
【0033】請求項8に記載の発明のように、請求項1
ないし7のいずれか1つにおいて、複数の吹出開口部
は、具体的にはフェイス開口部(22)、フット開口部
(24)およびデフロスタ開口部(19)であり、操作
部材(46、61)のオート位置への操作時には、吹出
モードとして、フェイス開口部(22)から空気を吹き
出すフェイスモードとフット開口部(24)から空気を
吹き出すフットモードを少なくとも切替設定し、また、
操作部材(46、61)のマニュアル設定位置への操作
時には、吹出モードとして、フェイス開口部(22)か
ら空気を吹き出すフェイスモードと、フット開口部(2
4)から空気を吹き出すフットモードと、デフロスタ開
口部(19)から空気を吹き出すデフロスタモードを少
なくとも切替設定するようにしてよい。
【0034】請求項9に記載の発明のように、請求項8
において、操作部材(46、61)のオート位置への操
作時には、フェイスモードおよびフットモードの他に、
フェイス開口部(22)およびフット開口部(24)か
ら空気を吹き出すバイレベルモードを切替設定し、ま
た、操作部材(46、61)のマニュアル設定位置への
操作時には、フェイスモード、フットモードおよびデフ
ロスタモードの他に、フェイス開口部(22)およびフ
ット開口部(24)から空気を吹き出すバイレベルモー
ドと、フット開口部(24)およびデフロスタ開口部
(19)から空気を吹き出すフットデフロスタモードを
切替設定するようにしてよい。
【0035】請求項10に記載の発明のように、差動機
構部は具体的には遊星歯車機構(40)であり、第1回
転軸は内歯車軸(47)であり、第2回転軸は太陽歯車
軸(41)であり、操作部材(46、61)の操作によ
り遊星歯車(43)を公転させるようにしてよい。
【0036】遊星歯車機構(40)では遊星歯車(4
3)の公転が増速されて太陽歯車軸(41)より取り出
すことができるので、操作部材(46、61)の回転変
位量が小さくても吹出モード駆動出力となる太陽歯車軸
(第2回転軸)(41)の作動角を増大でき、実用上有
利である。
【0037】請求項11に記載の発明のように、差動機
構部は具体的には傘歯車を用いた差動歯車機構(40)
であり、差動歯車機構(40)のうち、公転運動をする
傘歯車(406、407)に操作部材(46、61)の
操作による回転変位を入力するようにしてよい。
【0038】傘歯車を用いた差動歯車機構(40)では
公転運動をする傘歯車(406、407)の公転が増速
されて出力側に伝達されるので、操作部材(46、6
1)の回転変位量が小さくても吹出モード駆動出力とな
る第2回転軸(404)の作動角を増大でき、実用上有
利である。
【0039】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を
示すものである。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態による車両用空調装置の空調ユニット部の断面図で
あり、本実施形態の空調装置はいわゆるセミセンター置
きレイアウトのものであって、車室内前方の計器盤内部
のうち車両左右方向の略中央部に空調ユニット10を配
置している。図1の矢印は車両の上下、前後方向に対す
る、空調ユニット10の搭載方向を示している。
【0041】そして、この空調ユニット10に空調空気
を送風する送風機ユニット(図示せず)が空調ユニット
10側方(助手席側)にオフセット配置されている。こ
の送風機ユニットは、周知のごとく内気または外気を切
替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱から吸入
した空気(内気または外気)を空調ユニット10に向け
て送風する遠心式の電動送風ファンとを備えている。
【0042】空調ユニット10は樹脂製の空調ケース1
1を有し、この空調ケース11の内部に、送風空気が熱
交換器12、13を通過して車両前方側から車両後方側
へ向かって流れる空気通路を形成している。
【0043】空調ケース11内の空気通路において、車
両前方側に蒸発器12が配置され、車両後方側にヒータ
コア13が配置されている。蒸発器12は周知のごとく
冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して
空調空気を冷却する冷房用熱交換器である。ヒータコア
13は車両エンジンの温水(冷却水)を熱源流体として
空調空気を加熱する暖房用熱交換器である。空調ケース
11において、最も車両前方側(蒸発器12の前方位
置)で、かつ、助手席側の側面部には図示しない送風機
ユニットからの送風空気が流入する空気入口部14が形
成してある。
【0044】ヒータコア13の上方部に冷風バイパス通
路15を形成し、そして、蒸発器12の直ぐ下流側(車
両後方側)には板状のエアミックスドア16が回転軸1
6aを中心として回転可能に配置されている。このエア
ミックスドア16は冷風バイパス通路15を通過する冷
風とヒータコア13のコア部13aを通過する温風との
風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を所望温度
に調整できるもので、吹出空気の温度調整手段を構成す
る。
【0045】ヒータコア13直後の部位には上方に向か
う温風通路17が形成され、この温風通路17からの温
風と冷風バイパス通路15からの冷風が空気混合部18
で混合される。
【0046】空調ケース11の空気通路下流側には複数
の吹出開口部が形成されており、この吹出開口部のう
ち、デフロスタ開口部19は空調ケース11の上面部に
おいて車両前後方向の略中央部位で、空調ケース11内
部に開口している。そして、このデフロスタ開口部19
は図示しないデフロスタダクトを介して車両窓ガラスの
内面に向けて空調空気を吹き出すようになっている。デ
フロスタ開口部19は回転軸20aを中心として回転可
能な板状のデフロスタドア20により開閉される。
【0047】次に、フェイス開口部22は空調ケース1
1の上面部において、デフロスタ開口部19よりも車両
後方側の部位に開口している。このフェイス開口部22
は、図示しないフェイスダクトを介して車室内の乗員頭
部へ向けて空気を吹き出すようになっている。フェイス
開口部22は回転軸23aを中心として回転可能な板状
のフェイスドア23により開閉される。
【0048】次に、フット開口部24は空調ケース11
において、フェイス開口部22の下方側に開口してお
り、フット開口部24の下流側は空調ケース11の左右
両側に配置されたフット吹出口25に連通し、このフッ
ト吹出口25から乗員の足元部に温風を吹き出すような
っている。フット開口部24は回転軸26aを中心とし
て回転可能な板状のフットドア26により開閉される。
【0049】なお、図1の例では、上記各開口部19、
22、24をそれぞれ専用の計3枚のドア20、23、
26により開閉する構成としているが、周知のごとくデ
フロスタ開口部19とフェイス開口部22を共通の1枚
のドアにより切替開閉したり、フェイス開口部22とフ
ット開口部24を共通の1枚のドアにより切替開閉する
ようにしても良い。
【0050】空調ユニット10において、エアミックス
ドア16の回転軸16a、デフロスタドア20の回転軸
20a、フェイスドア23の回転軸23a、およびフッ
トドア26の回転軸26aの一端部は空調ケース11の
外部に突出させ、後述する1つのモータアクチュエータ
30に連結し、この1つのモータアクチュエータ30に
より温度制御用のエアミックスドア16と、吹出モード
切替用のドア20、23、26の両方を開閉するような
っている。
【0051】次に、上記の1つのモータアクチュエータ
30を含むドア操作機構の具体例について詳述する。図
2(a)は第1実施形態によるエアミックスドア(温度
調整手段)16と吹出モードドア20、23、26の操
作機構全体の連動フローを示し、図2(b)は同操作機
構の構成概要図である。
【0052】モータアクチュエータ30は駆動用モータ
31を有し、モータ31の出力軸31aにエアミックス
分配リンク32を連結して、モータ31によりエアミッ
クス分配リンク32を回転駆動する。エアミックス分配
リンク32は本発明の温度調整用リンクを構成するもの
であって、接続レバー駆動リンク(差動歯車接続用リン
ク)の役割を兼ねるものである。そのため、エアミック
ス分配リンク32には図3に示すように、エアミックス
分配リンク溝33と接続レバー駆動溝34を設けてい
る。
【0053】エアミックス分配リンク溝33は、エアミ
ックス分配リンク32の作動角=150°の範囲にわた
って形成されているオート用エアミックス溝(本発明の
オート用温度調整溝)33aとエアミックス分配リンク
32の作動角=60°の範囲にわたって形成されている
マニュアル用エアミックス溝(本発明のマニュアル用温
度調整溝)33bとから構成されている。
【0054】なお、オート用エアミックス溝33aは後
述するエアミックスドア16と吹出モードドア20、2
3、26の交互駆動のために、駆動溝部A1〜A3とア
イドル溝部B1〜B4をエアミックス分配リンク32の
回転方向に交互に形成している。
【0055】また、接続レバー駆動溝34は、エアミッ
クス分配リンク32の作動角=150°の範囲にわたっ
て形成されているオート用溝部34aと、エアミックス
分配リンク32の作動角=60°の範囲にわたって形成
されているマニュアル用アイドル溝34bとから構成さ
れている。
【0056】以上の説明から理解されるように、エアミ
ックス分配リンク32の合計作動角は、150°+60
°=210°であり、従って、駆動用モータ31の作動
角も210°である。
【0057】図4はモータ31、エアミックス分配リン
ク32および差動歯車機構40間の接続構成を示すもの
であり、エアミックス分配リンク溝33にはV状の中間
レバー35aの一端部のピン35bが摺動可能に挿入さ
れている。この中間レバー35aは軸35cを中心とし
て回転可能になっており、V状の他端部35dに連結ロ
ッド35eの一端部が回転可能に連結されている。連結
ロッド35eの他端部はエアミックスリンク36に回転
可能に連結される。このエアミックスリンク36はエア
ミックスドア16の回転軸16a(図1)に連結され、
エアミックスドア16を回転駆動する。
【0058】なお、本例では、図3に示すようにエアミ
ックス分配リンク溝33において、オート用エアミック
ス溝33aとマニュアル用エアミックス溝33bとの中
間部が回転中心であるモータ出力軸31aより最も遠
ざかる位置にあって、エアミックスドア16を開度=0
%の最大冷房位置(図1の実線位置)に操作し、そし
て、オート用エアミックス溝33aの他端側の位置お
よびマニュアル用エアミックス溝33bの他端側の位置
はモータ出力軸31aに最も近づく位置であって、エ
アミックスドア16を開度=100%の最大暖房位置
(図1の2点鎖線位置)に操作するようになっている。
【0059】一方、接続レバー駆動溝34には図4に示
す接続レバー37の先端部に設けたピン37aが摺動可
能に挿入される。この接続レバー37はエアミックス分
配リンク32の回転を差動歯車機構40に伝達するもの
であり、接続レバー37は差動歯車機構40の第1回転
軸である内歯車軸41に一体に連結され、内歯車軸41
と一体に回転するようになっている。
【0060】図5(a)は差動歯車機構40を示すもの
で、差動歯車機構40は遊星歯車機構により構成されて
いる。この差動(遊星)歯車機構40はリング状の内歯
車42と、複数の遊星歯車43と、太陽歯車44と、複
数の遊星歯車43の回転軸43aを回転可能に支持する
とともに遊星歯車43を公転させる円板状のキャリア部
材45とから構成されている。
【0061】この遊星歯車機構を用いた差動歯車機構4
0において、円板状のキャリア部材45に回転軸45a
を設け、この回転軸45aに吹出モード入力レバー46
の一端部を一体に連結し、この吹出モード入力レバー4
6によりキャリア部材45を回転させ、それにより、遊
星歯車43を公転させる。
【0062】ここで、吹出モード入力レバー46の他端
部のピン部46aは図示しないケーブル等を介して、後
述の空調操作パネル60(図6、7参照)の吹出モード
ノブ61に連結される。図5(b)は吹出モードのマニ
ュアル設定時とオート設定時における差動歯車機構40
の各部材の作動角である。
【0063】本例では差動(遊星)歯車機構40におい
て、内歯車42の回転軸41と吹出モード入力レバー4
6が入力部材となり、太陽歯車44の回転軸(第2回転
軸)47が出力部材となり、この太陽歯車軸47に図2
の吹出モード分配リンク48が一体に連結される。この
吹出モード分配リンク48には吹出モード分配溝48a
(図2(a))が設けられ、この吹出モード分配溝48
aはエアミックスドア16と吹出モードドア20、2
3、26の交互駆動のために、駆動溝部とアイドル溝部
をリンク48の回転方向に交互に形成している。
【0064】そして、吹出モード分配溝48aには中間
レバー49の一端部のピン49aが摺動可能に挿入さ
れ、中間レバー49の他端部のピン49bは吹出モード
リンク50に回転可能に連結される。これにより、吹出
モード分配リンク48の回転変位が中間レバー49を介
して吹出モードリンク50に伝達される、吹出モードリ
ンク50は回転軸50aを中心として回転するものであ
って、吹出モードリンク50には、吹出モードドア2
0、23、26を回転駆動するための3個のリンク溝
(図示せず)が設けてあり、このリンク溝に各吹出モー
ドドア20、23、26のピンレバー機構が係合するよ
うになっている。これにより、吹出モードリンク50の
回転によりケース11内の吹出モードドア20、23、
26を回転駆動できる。
【0065】図6は空調操作パネル60の具体例であ
り、吹出モードノブ61は回転式操作部材であり、吹出
モードをエアミックスドア16の開度変化に連動して自
動切替するオート位置の他に、吹出モードのマニュアル
設定位置としてフェイスモード位置、バイレベルモード
位置、フットモード位置、フットデフロスタモード位
置、及びデフロスタモード位置が設けてあり、これらの
各位置に吹出モードノブ61は回転操作可能になってい
る。
【0066】空調操作パネル60には、吹出モードノブ
61の他に、回転式ノブを持つ温度設定器62、押しボ
タン式のエアコンスイッチ63、押しボタン式の内外気
スイッチ64、回転式ノブを持つ送風スイッチ65等が
設けられている。なお、吹出モードノブ61は回転式操
作部材に限らず、図7に示すように、案内溝66に沿っ
てスライド操作されるレバー状操作部材で構成してもよ
い。
【0067】次に、第1実施形態における電気制御部の
概要を図8により説明すると、空調用電子制御装置70
には、空調制御のために、内気温TR、外気温TAM、
日射量TS、蒸発器吹出温度(蒸発器冷却度合)TE、
ヒータコア13の温水温度TW等を検出する周知のセン
サ群71から検出信号が入力される。
【0068】また、空調操作パネル60の温度設定器6
2から車室内の設定温度信号Tset、エアコンスイッ
チ63から空調用冷凍サイクルの圧縮機作動信号(O
N,OFF信号)、内外気スイッチ64から内外気切替
信号、および送風スイッチ65から送風ファンの風量切
替信号が制御装置70に入力される。また、モータアク
チュエータ30の駆動用モータ31には、モータ回転量
(作動角)からエアミックスドア16の開度に応じた信
号を発生するエアミックスドア開度検出手段としてポテ
ンショメータ72が備えられており、このポテンショメ
ータ72からエアミックスドア開度信号が制御装置70
に入力される。
【0069】更に、遊星歯車機構を用いた差動歯車機構
40において吹出モード入力レバー46の作動領域に、
吹出モード入力レバー46が吹出モードのオート位置に
操作されたか吹出モードのマニュアル設定位置に操作さ
れたかを判定するオート・マニュアル判定スイッチ73
(図2(b)参照)が設けてあり、この判定スイッチ7
3の信号も制御装置70に入力される。
【0070】制御装置70はCPU、ROM、RAM等
からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路
にて構成されるもので、予め設定されたプログラムに従
って所定の演算処理を行って、モータアクチュエータ3
0の駆動用モータ31、内外気切替ドア(図示せず)の
駆動用モータ74、送風ファン(図示せず)の駆動用モ
ータ75、圧縮機作動断続用の電磁クラッチ76等の通
電制御を行うようになっている。
【0071】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。最初に、空調用電子制御装置70のマイ
クロコンピュータにより実行される制御処理の概要を説
明する。図9は空調用電子制御装置70のマイクロコン
ピュータにより実行される制御処理のフローチャートで
あり、図9の制御ルーチンは、車両エンジンのイグニッ
ションスイッチがオンされて制御装置70に電源が供給
された状態において、空調操作パネル60の送風スイッ
チ65が投入されるとスタートする。
【0072】先ず、ステップS100ではフラグ、タイ
マー等の初期化がなされ、次のステップS110で、セ
ンサ群71からの検出信号、空調操作パネル60からの
操作信号等を読み込む。
【0073】続いて、ステップS120にて、下記数式
1に基づいて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出
温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは車室
内を温度設定器33の設定温度Tset に維持するために
必要な吹出温度である。
【0074】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×TR−Kam×
TAM−Ks ×TS+C 但し、TR:内気温、TAM:外気温、TS:日射量 Kset 、Kr 、Kam、Ks :制御ゲイン C :補正用の定数 次に、ステップS130に進み、エアミックスドア16
の目標開度SWをTAOと蒸発器吹出温度TEおよび温
水温度TWに基づいて次の数式2により算出する。
【0075】
【数2】SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}
×100(%) 数式2によると、目標開度SWは、エアミックスドア1
6がヒータコア13の通風路を全閉する最大冷房位置
(図1の実線位置)を0%とし、エアミックスドア16
が冷風バイパス通路15を全閉する最大暖房位置(図1
の破線位置)を100%とする百分率で算出される。
【0076】次に、ステップS140にて送風機ユニッ
トの送風ファンにより送風される空気の目標送風量BL
Wを上記TAOに基づいて算出する。この目標送風量B
LWの算出方法は周知であり、上記TAOの高温側(最
大暖房側)および低温側(最大冷房側)で目標風量を大
きくし、上記TAOの中間温度域で目標風量を小さくす
る。
【0077】次に、ステップS150にて上記TAOに
応じて内外気モードを決定する。この内外気モードは周
知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれ
て、内気モード→外気モードと切替設定するか、あるい
は全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切
替設定する。
【0078】次に、ステップS160にて圧縮機のON
−OFFを決定する。具体的には、上記TAOと外気温
TAMに基づいて目標蒸発器吹出温度TEOを算出し、
実際の蒸発器吹出温度TEと目標蒸発器吹出温度TEO
とを比較して、TE>TEOのときは圧縮機ONとし、
TE≦TEOのときは圧縮機OFFとする。
【0079】次に、ステップS170にて上記各ステッ
プS130〜S160で演算された各種制御値をモータ
31、74.75および電磁クラッチ76に出力して空
調制御を行う。
【0080】モータアクチュエータ30のモータ31の
作動角は、ポテンショメータ72により検出される実際
のエアミックスドア開度がステップS130の目標開度
SWと一致するように制御される。エアミックスドア1
6の実際の開度が目標開度SWと一致しているときは制
御装置70によりモータ31への電源供給が停止され、
モータ31は停止している。これに対し、エアミックス
ドア16の実際の開度が目標開度SWと一致していない
ときは制御装置70によりモータ31へ電源が供給さ
れ、モータ31が作動する。ここで、モータ31への電
源供給の正負の極性を切り替えることにより、エアミッ
クスドア16の開度の増減に対応してモータ31は正逆
両方向に回転するようになっている。
【0081】次に、第1実施形態によるエアミックスド
ア16の開度制御と吹出モード切替制御を具体的に説明
する。最初に、吹出モードノブ61を空調操作パネル6
0のオート位置に操作した場合を説明する。この場合は
吹出モードノブ61のオート位置への操作に伴って差動
(遊星)歯車機構40の吹出モード入力レバー46が吹
出モードのオート位置に操作される。このことをオート
・マニュアル判定スイッチ73により判定して制御装置
70に入力する。
【0082】このように吹出モードのオート設定状態が
選択されているときは、制御装置70がモータアクチュ
エータ30のモータ31の作動角を制御して、エアミッ
クス分配リンク32の回転位置を次のように決定する。
すなわち、エアミックス分配リンク32のエアミックス
分配リンク溝33のうちオート用エアミックス溝33a
に中間レバー35のピン35bが嵌合し、また、接続レ
バー駆動溝34のうちオート用溝部34aに接続レバー
37のピン37aが嵌合するように、エアミックス分配
リンク32の回転位置を決定する。
【0083】そして、エアミックス分配リンク溝33の
うちオート用エアミックス溝33aおよび接続レバー駆
動溝34のうちオート用溝部34aは作動角=150°
の範囲にわたって形成されており、オート用エアミック
ス溝33aでは、図3の最大冷房位置と最大暖房位置
との間にて中間レバー35のピン35bの嵌合位置が
エアミックス分配リンク32の回転に伴って変化するこ
とにより、エアミックスドア16の開度が0%〜100
%の間で変化して車室内への吹出空気温度を制御する。
【0084】一方、エアミックス分配リンク32の回転
に伴って接続レバー駆動溝34におけるオート用溝部3
4aと接続レバー37のピン37aとの嵌合位置が上記
ピン35bの嵌合位置に連動して変化するので、エアミ
ックス分配リンク32の回転が接続レバー37を介して
差動歯車機構40の内歯車軸41に伝達される。なお、
本例では、オート用溝部34aの作動角=150°の回
転が接続レバー37の介在により内歯車軸41に対して
作動角=50°の回転に減速して伝達されるようになっ
ている。
【0085】そして、内歯車軸41および内歯車42の
回転は本例では遊星歯車43を介して太陽歯車44に作
動角=90°の回転として取り出され、太陽歯車44の
回転軸47に連結された吹出モード分配リンク48も作
動角=90°の範囲で回転する。このリンク48の回転
により、中間レバー49、吹出モードリンク50を介し
て吹出モードドア20、23、26が駆動され、吹出モ
ードをエアミックスドア16の開度変化に連動して自動
的に切り替える。
【0086】すなわち、図10は吹出モードの切替とエ
アミックスドア16の開度変化との連動関係を示すもの
であり、図10の下段はエアミックスドア16の開度変
化(車室内吹出空気温度)を示し、図10の上段は吹出
モードの切替を示す。図10の下段の横軸はモータ31
(エアミックス分配リンク32)の作動角であり、図1
0の上段の横軸は差動歯車機構40の吹出モード出力作
動角、すなわち、太陽歯車軸47(吹出モード分配リン
ク48)の出力作動角である。
【0087】図10の右端部は上記したオート領域であ
り、エアミックスドア16の開度が最大冷房位置の0%
から最大暖房位置の100%へと変化するにつれて、吹
出モードがフェイス(FACE)モード→バイレベル
(B/L)モード→フット(FOOT)モードへと自動
切替される。
【0088】なお、フェイス(FACE)モードはフェ
イス開口部22から乗員の頭部側へ空調空気を吹き出す
吹出モードであり、バイレベルモードは、フェイス開口
部22とフット開口部24(フット吹出口25)から空
調空気を乗員の頭部側と乗員の足元側へ同時に吹き出す
吹出モードであり、また、フットモードはフット開口部
24(フット吹出口25)から空調空気を乗員の足元側
へ吹き出す吹出モードである。フットモードにおいて少
量の空調空気をデフロスタ開口部19から窓ガラスに向
けて同時に吹き出すようにしてもよい。
【0089】図10の下段において、細点部はエアミッ
クスドア16の駆動域で、白抜き部はエアミックスドア
16の停止域であり、図10の上段において、細点部は
吹出モードドア20、23、26の停止域であり、白抜
き部は吹出モードドア20、23、26の駆動域であ
る。図10の上段、下段の細点部と白抜き部はモータ3
1の作動角に対して同一角度部分に対応しており、エア
ミックスドア16と吹出モードドア20、23、26と
を交互に駆動するようにしてあるので、モータ31の必
要作動トルクを低減できる。
【0090】次に、吹出モードノブ61を空調操作パネ
ル60のオート位置からマニュアル位置、すなわち、フ
ェイス、バイレベル、フット、フットデフロスタ、およ
びデフロスタモードのいずれかのマニュアル設定位置に
操作すると、これに伴って差動(遊星)歯車機構40の
吹出モード入力レバー46も吹出モードのマニュアル設
定位置に操作される。このことをオート・マニュアル判
定スイッチ73により判定して制御装置70に入力す
る。
【0091】このように吹出モードのマニュアル設定状
態が選択されているときは、制御装置70がモータアク
チュエータ30のモータ31の作動角を制御して、エア
ミックス分配リンク32の回転位置を次のように決定す
る。すなわち、エアミックス分配リンク32のエアミッ
クス分配リンク溝33のうちマニュアル用エアミックス
溝33bに中間レバー35のピン35bが嵌合し、ま
た、接続レバー駆動溝34のうちマニュアル用アイドル
溝部34bに接続レバー37のピン37aが嵌合するよ
うに、エアミックス分配リンク32の回転位置を決定す
る。
【0092】そして、エアミックス分配リンク溝33の
うちマニュアル用エアミックス溝33bおよび接続レバ
ー駆動溝34のうちマニュアル用アイドル溝部34bは
作動角=60°の範囲にわたって形成されており、マニ
ュアル用エアミックス溝33bでは、図3の最大冷房位
置と最大暖房位置との間にて中間レバー35のピン
35bの嵌合位置がエアミックス分配リンク32の回転
に伴って変化することにより、エアミックスドア16の
開度が0%〜100%の間で変化して車室内への吹出空
気温度を制御できる。
【0093】吹出モードのオート設定状態からマニュア
ル設定に乗員が切り替えたときには、オート設定状態に
おけるエアミックスドア16の開度と同一開度となるよ
うに、エアミックス分配リンク32の回転位置を制御装
置70が決定するので、車室内への吹出空気温度を変化
せずに、吹出モードのみを切り替えることができる。
【0094】一方、接続レバー37のピン37aが接続
レバー駆動溝34のマニュアル用アイドル溝部34bに
嵌合するので、エアミックス分配リンク32が回転して
も接続レバー37は駆動されない。従って、吹出モード
のマニュアル設定時にはエアミックス分配リンク32の
回転変位が差動歯車機構40に入力されない。
【0095】このため、吹出モードノブ61を空調操作
パネル60のマニュアルモード位置に操作して吹出モー
ド入力レバー46を回転させると、差動歯車機構40に
おいては、内歯車42が固定された状態で遊星歯車43
が公転しながら自転する。これにより、吹出モード入力
レバー46の作動角に対応した作動角だけ太陽歯車44
が回転し、太陽歯車軸47の出力作動角を変化させ、吹
出モードをマニュアル操作で切り替えることができる。
【0096】ところで、1つの吹出モードの切替のため
に実際上必要な吹出モード出力作動角(差動歯車機構4
0の太陽歯車軸47の出力作動角)は25°程度であ
り、また、リンクガタを吸収するために必要なアイドル
角度は5°程度であるので、1つの吹出モードをマニュ
アル設定するに必要な吹出モード出力作動角は25°+
5°=30°ですむ。従って、図10に示すように、5
つの吹出モードをマニュアル設定する場合でも、吹出モ
ード出力作動角は30°×5=150°ですむ。吹出モ
ード入力レバー46の作動角を70°とすると、吹出モ
ードをマニュアル操作するための操作トルクは、150
°/70°≒2.1倍の増加に抑えることができる。
【0097】本出願人では先に特願2000−2501
21号の第11、第12実施形態にて、本発明と同様
に、1つのモータアクチュエータ30にてエアミックス
ドア16の開度制御と吹出モード切替制御を行うととも
に、吹出モードをマニュアル設定にて任意のモードに切
り替えるものを提案しているが、この先願のものでは、
モータ31により駆動されるエアミックス分配リンク3
2と、差動歯車機構40の回転入力部とが直結されてい
るので、エアミックス分配リンク32の作動角がそのま
ま差動歯車機構40に伝達されてしまう。
【0098】先願のものでは、エアミックスドア開度制
御のためのエアミックス分配リンク32の作動角を90
°にしており、この90°の作動角はエアミックスドア
16を駆動しても、吹出モードは切り替えてはいけない
ので、差動歯車機構40の吹出モード駆動出力軸(先願
では内歯車軸)からの回転を吹出モードリンクに伝達し
ないようにするアイドル機構(先願では間欠歯車機構)
を必要としている。
【0099】そして、吹出モード切替のためには、上記
アイドル角度の他に、前述した25°+5°=30°の
作動角が必要であるので、結局、1つの吹出モードをマ
ニュアル設定するために、差動歯車機構40の吹出モー
ド出力作動角として90°+30°=120°の作動角
が必要となり、図10で説明した5つの吹出モードをマ
ニュアル設定するためには、吹出モード出力作動角とし
て120°×5=600°にも及ぶ作動角が必要とな
る。
【0100】この600°の作動角を、吹出モード入力
レバー46の作動角=70°にて得るようにすると、吹
出モードをマニュアル設定するための操作トルクは、6
00°/70°≒8.6倍の増加となり、吹出モード切
替のためのマニュアル操作力が大幅に増大してしまい、
実用的でない。これに対し、第1実施形態では、5つの
吹出モードのマニュアル設定に際しても、差動歯車機構
40の吹出モード出力作動角が150°ですみ、吹出モ
ード切替のためのマニュアル操作力を先願に比較して大
幅に低減できる。
【0101】(第2実施形態)第1実施形態では、1つ
のエアミックス分配リンク32にエアミックス分配リン
ク溝33と接続レバー駆動溝34の両方を設けて、エア
ミックス分配リンク32に接続レバー駆動リンクの役割
を兼務させているが、第2実施形態では、図11に示す
ようにエアミックス分配リンク32と接続レバー駆動リ
ンク320とを別々に設けている。
【0102】従って、第2実施形態では、エアミックス
分配リンク32にエアミックス分配リンク溝33のみを
設け、接続レバー駆動溝34は接続レバー駆動リンク3
20に設けることになる。第2実施形態おいても、モー
タ31によりエアミックス分配リンク32と接続レバー
駆動リンク320とを1対1の関係で一体に回転させる
ことにより、第1実施形態と同じ作用効果を発揮でき
る。
【0103】なお、図11ではモータ31の回転をエア
ミックス分配リンク32と接続レバー駆動リンク320
にそれぞれ直接伝達する例を示しているが、エアミック
ス分配リンク32の回転をギヤ等を介して接続レバー駆
動リンク320に伝達する構成としてもよいことはもち
ろんである。
【0104】(第3実施形態)第1、第2実施形態で
は、エアミックス分配リンク32または接続レバー駆動
リンク320に、マニュアル用アイドル溝部34bを有
する接続レバー駆動溝34を設け、この接続レバー駆動
溝34に接続レバー37を係合して、エアミックス分配
リンク32側の回転を差動歯車機構40の内歯車軸41
に伝達するようにしているが、第3実施形態では、マニ
ュアル用アイドル溝部34bを有する接続レバー駆動溝
34の代わりに、吹出モード分配溝をエアミックス分配
リンク32に設けるようにしている。
【0105】図12は、第1実施形態の図2に対応する
第3実施形態の操作機構の概要図であり、図13は第3
実施形態によるエアミックス分配リンク32である。こ
のエアミックス分配リンク32は第1実施形態の吹出モ
ード分配リンク48の役割を兼ねるものであり、そのた
め、リンク32にはエアミックス分配リンク溝33と吹
出モード分配リンク溝80が設けてある。
【0106】エアミックス分配リンク溝33は吹出モー
ドのオート設定時とマニュアル設定時の両方で使用され
るものであり、エアミックス分配リンク溝33の一端部
が回転中心であるモータ出力軸31aから最も遠ざか
る部位であり、エアミックスドア16の最大冷房位置を
決定する部分となる。また、エアミックス分配リンク溝
33の他端部はモータ出力軸31aに最も近接する部
位であり、エアミックスドア16の最大暖房位置を決定
する部分となる。
【0107】なお、このエアミックス分配リンク溝33
には、第1実施形態のオート用エアミックス溝33aと
同様に、エアミックスリンク36(エアミックスドア1
6)を駆動する駆動溝部A1〜A3とエアミックスリン
ク36(エアミックスドア16)の駆動を停止するアイ
ドル溝部B1〜B4が交互に設けてある。
【0108】一方、吹出モード分配リンク溝80は、第
1実施形態において差動歯車機構40の後流側に配置さ
れた吹出モード分配リンク48の吹出モード分配リンク
溝48aに相当するものであって、吹出モードリンク5
0(吹出モードドア20、23、26)を駆動する駆動
溝部A1、A2と吹出モードリンク50(吹出モードド
ア20、23、26)の駆動を停止するアイドル溝部B
1〜B3が交互に設けてある。従って、第3実施形態の
吹出モード分配リンク溝80は第1実施形態の接続レバ
ー駆動溝34と役割が基本的に相違している。
【0109】図14はモータ31、エアミックス分配リ
ンク32および差動歯車機構40間の接続構成を示すも
のであり、エアミックス分配リンク溝33には中間レバ
ー35aのピン35bが摺動可能に挿入されている。こ
の中間レバー35aは軸35cを中心として回転可能に
なっており、そして、中間レバー35aの先端部35d
に中間レバー35eの一端部が回転可能に連結されてい
る。中間レバー35eの他端部はエアミックスリンク3
6に回転可能に連結される。
【0110】一方、吹出モード分配リンク溝80には第
1接続レバー37に設けた第1ピン37aが摺動可能に
挿入される。この第1接続レバー37は軸37bを中心
に回転可能になっており、第1接続レバー37のうち第
1ピン37aよりも軸37bから遠ざかる部位に第2ピ
ン37cを配置している。この第2ピン37cは第2接
続レバー370の一端部の長穴状の溝部370aに摺動
可能に挿入される。
【0111】第2接続レバー370の他端部は差動歯車
機構40に連結されているので、エアミックス分配リン
ク32の吹出モード分配リンク溝80の回転変位を第
1、第2接続レバー37、370を介して差動歯車機構
40に伝達することができる。
【0112】なお、本例ではモータ31およびエアミッ
クス分配リンク32の作動角=150°として、この1
50°の回転によりピン35bの嵌合位置がエアミック
ス分配リンク溝33の全長にわたって変化し、また、第
1接続レバー37の第1ピン37aの嵌合位置が吹出モ
ード分配リンク溝80の全長にわたって変化する。
【0113】図15、図16は第3実施形態の差動歯車
機構40であり、第3実施形態では遊星歯車機構でな
く、傘歯車機構により差動歯車機構40を構成してい
る。すなわち、差動歯車機構40のケース400内には
左右対称に一対の傘歯車401、402が配置され、こ
の一対の傘歯車401、402はそれぞれ回転軸40
3、404によりケース400に回転可能に支持されて
いる。
【0114】吹出モード入力レバー46は図14に示す
ように扇形部461と一体に形成され、回転軸462を
中心として回転可能になっている。一方、差動歯車機構
40のケース400内には、回転軸403、404の軸
方向と垂直方向に延びる傘歯車支持部材410が回転可
能に配置されている。この傘歯車支持部材410の外周
にはギヤ部411が設けてあり、このギヤ部411に、
ケース400の切り欠き部405を通して吹出モード入
力レバー46の扇形部461のギヤ部463が噛み合う
ようになっている。従って、吹出モード入力レバー46
の作動角が上記ギヤ部463とギヤ部411の噛み合い
を通して傘歯車支持部材410に伝達され、傘歯車支持
部材410が回転する。
【0115】そして、傘歯車支持部材410の中心部に
は傘歯車401、402の間に位置して傘歯車401、
402を支持する軸受け部412が形成してある。この
軸受け部412の外周側の180°対称位置に2つの穴
部413、414を設け、この2つの穴部413、41
4内に、それぞれ別の傘歯車406、407が回転可能
に配置されている。この傘歯車406、407は遊星歯
車機構の遊星歯車に相当するもので、支持軸408、4
09により傘歯車支持部材410に回転可能に支持され
て傘歯車401、402と噛み合うようになっている。
なお、図15(b)は、吹出モードのマニュアル設定時
とオート設定時における差動歯車機構40の各部材の作
動角である。
【0116】図15(a)に示すように、傘歯車401
の回転軸403には第2接続レバー370の端部が一体
に連結され、また、傘歯車402の回転軸404には吹
出モード接続リンク81が一体に連結される。
【0117】この吹出モード接続リンク81にはリンク
溝82(図14)が形成してあり、このリンク溝82に
中間レバー49aのピン49bが摺動可能に挿入されて
いる。中間レバー49aは軸49cを中心として回転可
能になっており、中間レバー49aのうち、ピン49b
と反対側の先端部に連結ロッド49dの一端部が回転可
能に連結されている。連結ロッド49dの他端部は吹出
モードリンク50に回転可能に連結されている。
【0118】第3実施形態によると、差動歯車機構40
の上流側(入力側)に位置するエアミックス分配リンク
32を差動歯車機構40に直結せずに、このエアミック
ス分配リンク32に、アイドル溝部B1〜B3と駆動溝
部A1,A2を有する吹出モード分配リンク溝80を設
け、このリンク溝80から第1、第2接続レバー37、
370を介して差動歯車機構40に回転を伝達している
から、エアミックス分配リンク32の全作動角(本例で
は150°)がそのまま差動歯車機構40に入力される
ことがない。
【0119】すなわち、エアミックス分配リンク32の
全作動角のうち、吹出モード分配リンク溝80の駆動溝
部A1,A2に第1接続レバー37のピン37aが嵌合
しているときのみ、エアミックス分配リンク32の回転
が第1、第2接続レバー37、370を介して差動歯車
機構40の回転軸403に伝達される。具体的には、本
例では、エアミックス分配リンク32の全作動角=15
0°のうち、40°の作動角が差動歯車機構40の回転
軸403に伝達される。
【0120】この回転軸403の40°の作動角は、回
転軸403と一体に回転する傘歯車401から傘歯車支
持部材410の傘歯車406、407と回転軸404の
傘歯車402との噛み合いを経て回転軸404から40
°の作動角として取り出される。回転軸404の回転は
回転軸403と逆方向である。
【0121】吹出モード入力レバー46を吹出モードの
オート位置に操作しているときには、図17(前述の図
10に対応)の右端部の下段に示すように、モータ3
1、すなわち、エアミックス分配リンク32の全作動角
=150°の回転によりエアミックスドア10の開度を
0%〜100%の間で制御するとともに、このエアミッ
クスドア10の開度変化に連動して吹出モードをフェイ
スモード→バイレベルモード→フットモードと自動切替
する。
【0122】一方、吹出モード入力レバー46を吹出モ
ードのマニュアル位置に操作すると、傘歯車支持部材4
10の作動角が傘歯車406、407と傘歯車402と
の噛み合いを介して2倍に増速され、傘歯車402と一
体の回転軸404から吹出モード接続リンク81に回転
が伝達される。そのため、吹出モード入力レバー46の
作動角の変化に対応して吹出モード接続リンク81の作
動角が変化し、フェイスモード、バイレベルモード、フ
ットモード、フットデフロスタモードおよびデフロスタ
モードのいずれか1つを任意にマニュアル設定できる。
【0123】ここで、第3実施形態では、第1、第2実
施形態のように、吹出モードのマニュアル設定時に、エ
アミックス分配リンク32の回転を差動歯車機構40へ
伝達しないようにする機構(マニュアルアイドル溝部3
4bを持つ回転伝達機構)を設けていないので、エアミ
ックス分配リンク32の全作動角=150°のうち、4
0°の作動角は差動歯車機構40に伝達されてしまう。
【0124】従って、1つの吹出モードのマニュアル設
定するために必要な吹出モード駆動出力軸、すなわち、
回転軸404の作動角は、第1実施形態で説明した25
°+5°に更に40°が加わるので、70°となり、5
つの吹出モードのマニュアル設定のためには、70°×
5=350°となる。
【0125】なお、傘歯車支持部材410の作動角が傘
歯車406、407と傘歯車402との噛み合いを介し
て2倍に増速されるから、傘歯車支持部材410の作動
角は175°必要であり、このため、第3実施形態で
は、吹出モード入力レバー46の作動角70°を、歯車
機構(ギヤ部463とギヤ部411の噛み合い)により
175°に増速して傘歯車支持部材410を作動させる
ようにしている。
【0126】以上により第3実施形態によると、吹出モ
ードのマニュアル設定時には、空調操作パネル60の吹
出モード操作ノブ61の作動角70°に対して差動歯車
機構40の吹出モード駆動出力の作動角を5つの吹出モ
ードのマニュアル設定に際し350°に抑えることがで
きる。従って、吹出モード入力レバー46の吹出モード
操作トルクは5倍の増加までに抑えることができ、前述
の先願よりも吹出モード操作力を低減できる。
【0127】(第4実施形態)第3実施形態では、1つ
のエアミックス分配リンク32にエアミックス分配リン
ク溝33と吹出モード分配リンク溝80の両方を設けて
いるが、第4実施形態では、図18に示すようにエアミ
ックス分配リンク32と吹出モード分配リンク325と
を別々に設けている。
【0128】従って、第4実施形態では、エアミックス
分配リンク32にエアミックス分配リンク溝33のみを
設け、吹出モード分配リンク溝80は吹出モード分配リ
ンク325に設けることになる。
【0129】なお、図18ではモータ31の回転をエア
ミックス分配リンク32と吹出モード分配リンク325
にそれぞれ直接伝達する例を示しているが、エアミック
ス分配リンク32の回転をギヤ等を介して吹出モード分
配リンク325に伝達する構成としてもよいことはもち
ろんである。要は、モータ31の回転によりエアミック
ス分配リンク32と吹出モード分配リンク325が1対
1の関係で一体に回転すればよい。
【0130】(他の実施形態) (1)第1、第2実施形態の差動歯車機構40を遊星歯
車機構でなく、第3、第4実施形態の傘歯車機構により
構成してもよく、また、逆に、第3、第4実施形態の差
動歯車機構40を傘歯車機構でなく、第1、第2実施形
態の遊星歯車機構により構成してもよい。
【0131】なお、遊星歯車機構においては、3つの入
出力に対して歯数の設定を変更することにより、作動角
比を変更することが可能であるため、作動角比が異なる
3つの入出力に対して適応しやすい。これに対し、傘歯
車機構においては入出力の作動角比が固定(回転軸40
3側の傘歯車401:吹出モード入力レバー46の傘歯
車406、407:回転軸404側の傘歯車402=
1:0.5:1)されるので、この入出力の作動角比に
合致しない場合には各入出力に歯車、リンク等による変
速機構を組み合わせることにより対応することになる。
【0132】(2)第1実施形態では、オート・マニュ
アル判定スイッチ73を差動歯車機構40の吹出モード
入力レバー46の作動領域に設けているが、オート・マ
ニュアル判定スイッチ73を空調操作パネル60側に設
けて、空調操作パネル60の吹出モードノブ61の操作
位置をオート・マニュアル判定スイッチ73により判定
するようにしてもよいことはもちろんである。
【0133】(3)上記各実施形態では、車室内への吹
出空気温度を制御する温度調整手段として、冷風バイパ
ス通路15を通過する冷風とヒータコア13を通過する
温風との風量割合を調整するエアミックスドア16を用
いているが、ヒータコア13を通過する温水流量を調整
する温水弁等を温度調整手段として用いてよい。
【0134】(4)上記各実施形態では、差動歯車機構
40を用いて第1、第2の回転軸間の相対位置にずれが
生じるようにしているが、差動歯車機構の代わりに摩擦
力により動力を伝達可能な差動摩擦機構を用いて、第
1、第2の2つの回転軸間の相対位置にずれが生じるよ
うにしてもよい。
【0135】(5)各実施形態において、吹出モードド
ア20、23、26を回転可能な板状ドアにより構成す
る例について説明したが、吹出モードドアを公知のロー
タリ式ドア、フィルム式ドア等により1つのドアで構成
してもよい。同様に、エアミックスドア16をィルム式
ドア等により構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による室内空調ユニット
部の概略断面図である。
【図2】(a)は第1実施形態のドア操作機構の連動フ
ローの説明図、(b)は第1実施形態のドア操作機構の
概略構成図である。
【図3】第1実施形態のエアミックス分配リンクの正面
図である。
【図4】第1実施形態のエアミックス分配リンクと差動
歯車機構との接続構成の正面図である。
【図5】(a)は第1実施形態の差動(遊星)歯車機構
の分解斜視図、(b)は(a)の差動(遊星)歯車機構
の作動角を例示する図表である。
【図6】第1実施形態に用いる空調操作パネルの正面図
である。
【図7】第1実施形態に用いる空調操作パネルの他の例
を示す正面図である。
【図8】第1実施形態の電気制御ブロック図である。
【図9】第1実施形態の空調制御の概要を示すフローチ
ャートである。
【図10】第1実施形態の作動特性図である。
【図11】第2実施形態のドア操作機構の連動フローの
説明図である。
【図12】(a)は第3実施形態のドア操作機構の連動
フローの説明図、(b)は第3実施形態のドア操作機構
の概略構成図である。
【図13】第3実施形態のモータとエアミックス分配リ
ンクとの接続構成の正面図である。
【図14】第3実施形態のモータとエアミックス分配リ
ンクと差動(傘)歯車機構との接続構成の正面図であ
る。
【図15】(a)は第3実施形態の差動(傘)歯車機構
の正面図、(b)は(a)の差動(傘)歯車機構の作動
角を例示する図表である。
【図16】第3実施形態の差動(傘)歯車機構の断面図
である。
【図17】第3実施形態の作動特性図である。
【図18】第4実施形態のドア操作機構の連動フローの
説明図である。
【符号の説明】
16…エアミックスドア(温度調整手段)、19…デフ
ロスタ開口部、22…フェイス開口部、24…フット開
口部、20、23、26…吹出モードドア、30…モー
タアクチュエータ、31…駆動用モータ、32…温度調
整用リンク、33…温度調整溝、34…接続レバー駆動
用溝、37、370…接続レバー、40…差動歯車機構
(差動機構部)、41、403…第1回転軸、46…吹
出モード入力レバー(操作部材)、47、404…第2
回転軸、60…空調操作パネル、61…吹出モードノブ
(操作部材)。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への吹出空気温度を調整する温度
    調整手段(16)と、 車室内の複数部位に空気を吹き出す複数の吹出開口部
    (19、22、24)を開閉して車室内吹出空気の吹出
    モードを切り替える吹出モードドア(20、23、2
    6)とを備える車両用空調装置において、 駆動用モータ(31)と、 前記駆動用モータ(31)により回転駆動され、オート
    用温度調整溝(33a)及びマニュアル用温度調整溝
    (33b)を有する温度調整用リンク(32)と、 第1回転軸(41、403)と第2回転軸(47、40
    4)との間の相対位置を調整可能な差動機構部(40)
    と、 前記温度調整用リンク(32)と、前記第1回転軸(4
    1、403)との間に介在され、前記温度調整用リンク
    (32)の回転を前記第1回転軸(41、403)に伝
    達する回転伝達機構(34、37)と、 前記差動機構部(40)を操作する操作部材(46、6
    1)とを備え、 前記操作部材(46、61)が吹出モードのオート位置
    に操作されているときは、前記駆動用モータ(31)の
    回転により前記温度調整用リンク(32)を回転させ、
    前記オート用温度調整溝(33a)の回転変位に応じて
    前記温度調整手段(16)を駆動するとともに、 前記温度調整用リンク(32)の回転により前記回転伝
    達機構(34、37)および前記差動機構部(40)を
    介して前記第2回転軸(47、404)を回転させ、前
    記第2回転軸(47、404)の回転により前記吹出モ
    ードドア(20、23、26)を駆動して前記吹出モー
    ドを切り替え、 一方、前記操作部材(46、61)が前記吹出モードの
    マニュアル設定位置に操作されると、前記操作部材(4
    6、61)の操作位置を判定して前記駆動用モータ(3
    1)により前記温度調整用リンク(32)を前記吹出モ
    ードのマニュアル設定時の位置に回転させ、前記マニュ
    アル用温度調整溝(33b)により前記温度調整手段
    (16)を駆動するようにし、また、前記温度調整用リ
    ンク(32)の回転により前記回転伝達機構(34、3
    7)が前記第1回転軸(41、403)への回転伝達を
    遮断する状態となり、前記第1回転軸(41、403)
    を固定した状態で前記操作部材(46、61)の操作に
    より前記差動機構部(40)が作動して前記第2回転軸
    (47、404)を回転させ、前記第2回転軸(47、
    404)の回転により前記吹出モードドア(20、2
    3、26)を駆動して前記吹出モードを切り替えること
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記回転伝達機構は、前記温度調整用リ
    ンク(32)に設けられた接続レバー駆動用溝(34)
    と、前記接続レバー駆動用溝(34)に嵌合して、前記
    温度調整用リンク(32)の回転変位を前記第1回転軸
    (41、403)に伝達する接続レバー(37)とを有
    し、 前記接続レバー駆動用溝(34)には、前記操作部材
    (46、61)が吹出モードのオート位置に操作された
    ときに、前記温度調整用リンク(32)の回転変位に応
    じて前記接続レバー(37)を駆動するオート用溝部
    (34a)と、前記操作部材(46、61)が吹出モー
    ドのマニュアル設定位置に操作されたときに、前記温度
    調整用リンク(32)から前記第1回転軸(41、40
    3)への回転伝達を遮断するマニュアル用アイドル溝部
    (34b)とを設けることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記回転伝達機構は、前記温度調整用リ
    ンク(32)と一体に回転する接続レバー駆動リンク
    (320)と、前記接続レバー駆動リンク(320)に
    設けられた接続レバー駆動用溝(34)と、前記接続レ
    バー駆動用溝(34)に嵌合して、前記接続レバー駆動
    リンク(320)の回転変位を前記第1回転軸(41、
    403)に伝達する接続レバー(37)とを有し、 前記接続レバー駆動用溝(34)には、前記操作部材
    (46、61)が吹出モードのオート位置に操作された
    ときに、前記接続レバー駆動リンク(320)の回転変
    位に応じて前記接続レバー(37)を駆動するオート用
    溝部(34a)と、前記操作部材(46、61)が吹出
    モードのマニュアル設定位置に操作されたときに、前記
    接続レバー駆動リンク(320)から前記第1回転軸
    (41、403)への回転伝達を遮断するマニュアル用
    アイドル溝部(34b)とを設けることを特徴とする請
    求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記操作部材(46、61)が吹出モー
    ドのオート位置に操作されたかマニュアル設定位置に操
    作されたかを判定する判定手段(73)を有し、 前記判定手段(73)により前記駆動用モータ(31)
    の作動角を制御することにより、前記操作部材(46、
    61)のオート位置への操作とマニュアル設定位置への
    操作とにそれぞれ対応した所定の作動角位置に前記温度
    調整用リンク(32)を回転させることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  5. 【請求項5】 車室内への吹出空気温度を調整する温度
    調整手段(16)と、 車室内の複数部位に空気を吹き出す複数の吹出開口部
    (19、22、24)を開閉して車室内吹出空気の吹出
    モードを切り替える吹出モードドア(20、23、2
    6)とを備える車両用空調装置において、 駆動用モータ(31)と、 前記駆動用モータ(31)により回転駆動され、温度調
    整溝(33)を有する温度調整用リンク(32)と、 第1回転軸(41、403)と第2回転軸(47、40
    4)との間の相対位置を調整可能な差動機構部(40)
    と、 前記温度調整用リンク(32)と前記第1回転軸(4
    1、403)との間に介在され、前記温度調整用リンク
    (32)の全作動角のうち、一部の作動角のみで、前記
    温度調整用リンク(32)の回転を前記第1回転軸(4
    1、403)に伝達する回転伝達機構(80、37、3
    70)と、 前記差動機構部(40)を操作する操作部材(46、6
    1)とを備え、 前記操作部材(46、61)が吹出モードのオート位置
    に操作されているときは、前記駆動用モータ(31)の
    回転により前記温度調整用リンク(32)を回転させ、
    前記温度調整用リンク(32)の回転変位に応じて前記
    温度調整手段(16)を駆動するとともに、 前記温度調整用リンク(32)の回転により前記回転伝
    達機構(80、37、370)および前記差動機構部
    (40)を介して前記第2回転軸(47、404)を回
    転させ、前記第2回転軸(47、404)の回転により
    前記吹出モードドア(20、23、26)を駆動して前
    記吹出モードを切り替え、 一方、前記操作部材(46、61)が前記吹出モードの
    マニュアル設定位置に操作されると、前記第1回転軸
    (41、403)を固定した状態で前記操作部材(4
    6、61)の操作により前記差動機構部(40)が作動
    して前記第2回転軸(47、404)を回転させ、前記
    第2回転軸(47、404)の回転により前記吹出モー
    ドドア(20、23、26)を駆動して前記吹出モード
    を切り替えることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記回転伝達機構は、前記温度調整用リ
    ンク(32)に設けられた吹出モード分配溝部(80)
    と、前記吹出モード分配溝部(80)に嵌合して、前記
    温度調整用リンク(32)の回転変位を前記第1回転軸
    (41、403)に伝達する接続レバー(37、37
    0)とを有し、 前記吹出モード分配溝部(80)に、前記温度調整用リ
    ンク(32)の全作動角のうち、一部の作動角のみで前
    記温度調整用リンク(32)の回転変位により前記接続
    レバー(37、370)を駆動する駆動溝部(A1、A
    2)と、前記温度調整用リンク(32)の残余の作動角
    では前記温度調整用リンク(32)が回転変位しても前
    記接続レバー(37、370)を駆動しないアイドル溝
    部(B1〜B3)とを備えることを特徴とする請求項5
    に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記回転伝達機構は、前記温度調整用リ
    ンク(32)と一体に回転する接続レバー駆動リンク
    (325)と、前記接続レバー駆動リンク(325)に
    設けられた吹出モード分配溝部(80)と、前記吹出モ
    ード分配溝部(80)に嵌合して、前記接続レバー駆動
    リンク(325)の回転変位を前記第1回転軸(41、
    403)に伝達する接続レバー(37、370)とを有
    し、 前記吹出モード分配溝部(80)に、前記接続レバー駆
    動リンク(325)の全作動角のうち、一部の作動角の
    みで前記接続レバー駆動リンク(325)の回転変位に
    より前記接続レバー(37、370)を駆動する駆動溝
    部(A1、A2)と、前記接続レバー駆動リンク(32
    5)の残余の作動角では前記接続レバー駆動リンク(3
    25)が回転変位しても前記接続レバー(37、37
    0)を駆動しないアイドル溝部(B1〜B3)とを備え
    ることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の吹出開口部は、フェイス開口
    部(22)、フット開口部(24)およびデフロスタ開
    口部(19)であり、 前記操作部材(46、61)のオート位置への操作時に
    は、前記吹出モードとして、前記フェイス開口部(2
    2)から空気を吹き出すフェイスモードと前記フット開
    口部(24)から空気を吹き出すフットモードを少なく
    とも切替設定し、 また、前記操作部材(46、61)のマニュアル設定位
    置への操作時には、前記吹出モードとして、前記フェイ
    ス開口部(22)から空気を吹き出すフェイスモード
    と、前記フット開口部(24)から空気を吹き出すフッ
    トモードと、前記デフロスタ開口部(19)から空気を
    吹き出すデフロスタモードを少なくとも切替設定するこ
    とを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載
    の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記操作部材(46、61)のオート位
    置への操作時には、前記フェイスモードおよび前記フッ
    トモードの他に、前記フェイス開口部(22)および前
    記フット開口部(24)から空気を吹き出すバイレベル
    モードを切替設定し、 また、前記操作部材(46、61)のマニュアル設定位
    置への操作時には、前記フェイスモード、前記フットモ
    ードおよび前記デフロスタモードの他に、前記フェイス
    開口部(22)および前記フット開口部(24)から空
    気を吹き出すバイレベルモードと、前記フット開口部
    (24)および前記デフロスタ開口部(19)から空気
    を吹き出すフットデフロスタモードを切替設定すること
    を特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記差動機構部は遊星歯車機構(4
    0)であり、前記第1回転軸は内歯車軸(47)であ
    り、前記第2回転軸は太陽歯車軸(41)であり、 前記操作部材(46、61)の操作により遊星歯車(4
    3)を公転させることを特徴とする請求項1ないし9の
    いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記差動機構部は傘歯車を用いた差動
    歯車機構(40)であり、前記差動歯車機構(40)の
    うち、公転運動をする傘歯車(406、407)に前記
    操作部材(46、61)の操作による回転変位を入力す
    るようにしたことを特徴とする請求項1ないし9のいず
    れか1つに記載の車両用空調装置。
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