JP2002292916A - 記録装置及び記録方法並びに記録システム - Google Patents

記録装置及び記録方法並びに記録システム

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JP2002292916A
JP2002292916A JP2001104681A JP2001104681A JP2002292916A JP 2002292916 A JP2002292916 A JP 2002292916A JP 2001104681 A JP2001104681 A JP 2001104681A JP 2001104681 A JP2001104681 A JP 2001104681A JP 2002292916 A JP2002292916 A JP 2002292916A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニル或いはポリエチレンテレフタ
レートといった記録媒体の材質の他、エンボス、IC素
子などの有無等を含めた記録媒体の表面形状乃至特性、
また、記録媒体への全面印刷を必要とするか否かなど記
録する情報に応じ、或いは各種目的に応じて使用者が任
意に直接転写方式と間接転写方式とで、その記録方式を
切り換えることができる記録装置及び記録方法並びに記
録システムを提供することにある。 【解決手段】 記録媒体の少なくとも一方面に印刷情報
を記録する記録部4を備えた記録装置1において、複数
の記録方式による記録を可能とするために前記記録部4
の少なくとも一部として形成された着脱可能なユニット
10を交換可能に装着する装着部17を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード等の記録媒
体に画像・文字などの各種情報を記録するための記録装
置及び記録方法並びに記録システムであって、特に、記
録媒体の特性あるいは記録する情報に応じて使用者が任
意に記録方式を切り換えることができる記録装置及び記
録方法並びに記録システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、クレジットカード、キャッシ
ュカード、ライセンスカード、IDカード等を作成する
については、これらカード状の記録媒体に熱転写フィル
ムを介してサーマルヘッドにより熱転写して所期の画像
・文字などを記録する熱転写方式の記録装置が用いられ
ている。一例として、特開平9−131930号公報で
は画像・文字などを、熱転写フィルムを介して記録媒体
に直接転写する直接転写方式による記録装置が提案され
ている。この方式において熱昇華性インクを用いること
で、そのインクの特性により階調表現性が優れているこ
とから高画質の画像が得られるといった利点を有するも
のの、画像を転写する記録媒体の表面にはこのインクを
受容する層が必要になり、記録媒体が限定される、或い
は記録媒体の表面に受容層を積層しなければならない、
などの問題がある。
【0003】また、一般的には上記のようなカード状記
録媒体として熱昇華性インクを受容可能なポリ塩化ビニ
ル製のカード(所謂PVCカード)が多用されている
が、不要となったこの種のカードを焼却すると公害物質
が生成される等の理由により、最近ではポリエチレンテ
レフタレート等のカード(所謂PETカード)に切り換
えることが検討されている。しかしながら、このPET
カードは結晶性の材質であるため、熱昇華転写しにくい
ばかりでなく、エンボスを形成することが困難であるの
で、エンボスを使用した従来のカード状記録媒体ではP
VCカードを当面使用せざるを得ない。
【0004】更に、近年においてその利用範囲が拡大し
つつあるICカードのように、ICチップやアンテナを
埋め込むタイプの記録媒体では、内部に埋め込まれたこ
れらの素子により表面に凹凸が生じるため、上記凹凸面
への画像転写に支障をきたすなどの欠点も指摘されてい
る。
【0005】そこで上記した不具合を解消する熱転写方
式の記録装置として、特開平8−332742号公報で
開示されているように、一旦、画像を中間転写記録媒体
に転写した後に、この画像を被転写体に再転写する、所
謂間接転写方式による記録装置も利用されている。この
方式によると、上記直接転写方式にて欠点として指摘さ
れた、受容層に関連した記録媒体の限定、或いは記録媒
体表面の凹凸面への画像転写時の不具合等の問題点を改
善することができ、更には、カード状記録媒体への全面
印刷が直接転写方式のものと比べて容易に行えるなどの
利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記間
接転写方式では中間転写記録媒体を使用するため、直接
転写方式のものよりランニングコストが高く、印刷に要
する処理時間も余計にかかってしまう、といった新たな
問題が挙げられ、また、カードデザイン上、表面は全面
印刷が必要でも、裏面はカードの使用上の注意等を印刷
して表示することが多く、全面印刷を必要とするケース
は少ないなど、何れの方式においても一長一短があっ
た。
【0007】そこで、本発明による記録装置及び記録方
法並びに記録システムは上記事情に鑑み、ポリ塩化ビニ
ル或いはポリエチレンテレフタレートといった記録媒体
の材質の他、エンボス、IC素子などの有無等を含めた
記録媒体の表面形状乃至特性、また、記録媒体への全面
印刷を必要とするか否かなど記録する情報に応じ、或い
は各種目的に応じて使用者が任意に直接転写方式と間接
転写方式とで、その記録方式を切り換えることができる
記録装置及び記録方法並びに記録システムを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明による第1の態様は、記録媒体の少なくとも一方
面に印刷情報を記録する記録部を備えた記録装置におい
て、複数の記録方式による記録を可能とするために前記
記録部の少なくとも一部として形成された着脱可能なユ
ニットを交換可能に装着する装着部を備えたものであ
る。
【0009】本発明の第2の態様は、記録媒体の少なく
とも一方面に印刷情報を記録する記録部を備えた記録装
置において、前記記録部が複数の処理プラテンを有し、
複数の記録方式による記録を可能とするために前記処理
プラテンを切り換える切換手段を備えたものである。
【0010】そして、本発明の第3の態様は、記録媒体
に画像を記録する記録方法であって、選択的に発熱体を
加熱して熱転写フィルムと記録媒体とを同期して送りな
がら記録媒体の表面に熱転写フィルムのインクを転写す
る工程を有し、記録媒体に直接画像を記録する方法と、
選択的に発熱体を加熱して熱転写フィルムと中間転写フ
ィルムを同期して送りながら前記中間転写フィルムに前
記熱転写フィルムのインクを転写して画像を記録する工
程と、画像が記録された前記中間転写フィルムを搬送す
る工程と、前記中間転写フィルムを再加熱して前記中間
転写フィルムに記録された画像を記録媒体の表面に再転
写する工程とを有し、記録媒体に間接的に画像を記録す
る方法と、を任意に切り換え可能に設定するものであ
る。
【0011】更に、本発明の第4の態様は、画像データ
を生成する画像生成装置と、該画像生成装置で生成され
た画像データを記録媒体の表面に記録する記録装置と、
前記画像生成装置と前記記録装置との間で画像信号の授
受を行う通信手段とを備えた記録システムにおいて、前
記記録装置の記録方式を切り換え可能に設定する設定手
段を備えたものである。
【0012】また、本発明の第5の態様は、画像データ
を生成する画像生成装置に接続され、前記画像生成装置
で生成された画像データを記録媒体の表面に記録する記
録装置において、前記記録装置での記録方式を切り換え
る切換手段を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の記録装置の実施の
形態を図面に基づいて説明する。各実施の形態において
は記録媒体としてカードを使用した例について示してい
る。
【0014】<第1の実施例>図1及び図2に本発明の
第1の実施例として示している記録装置1は、筺体2の
内部に略水平に配設した第1搬送路P1と、1以上のブ
ランクカードCを収納してカードを1枚ずつ第1搬送路
P1に送出するカード供給部3と、第1搬送路P1と略
直交状、つまり、略垂直に配設した第3搬送路P3と、
供給されたカードCの少なくとも一方面に各種情報を印
刷記録する印刷記録部4と、第1搬送路P1と第3搬送
路P3との間で傾斜状に配設した第2搬送路P2と、こ
の第2搬送路P2に設けられ、カードCに各種情報を記
録する情報記録部5と、第1搬送路P1、第2搬送路P
2及び第3搬送路P3の交点X1に設けられたカード反
転部6と、カード反転部6に対してカード供給部3の反
対側、つまり、第1搬送路P1の下流側に所期の処理を
完了した完成カードを排出収納するカード排出スタッカ
7等を備えている。
【0015】図中、8はカード表面を清浄するクリーナ
である。ここでのクリーナ8は第1搬送路P1を挟んで
対をなして対峙する粘着性を有するゴム材料などのクリ
ーニングローラ31と圧接ローラ32よりなり、カード
供給部3から排出されたカードが対をなすクリーナロー
ラ間を通過する際に埃などを除去できる。
【0016】カード供給部3は、1以上のブランクカー
ドCを積層状に収納する図示を省略するカードスタッカ
と、このカードスタッカの底部に設けられ回転すること
でカードスタッカからカードを1枚ずつ送り出すキック
ローラ9と、カードスタッカの少なくとも一部を開放可
能に開閉する図示しない蓋とからなる。
【0017】カードスタッカは通常、第1搬送路P1に
臨む位置にカード1枚のみの通過を許す開口スロットを
有しており、積層状のカードCの最下位カードに接して
いるキックローラ9を回転させることで最下位のカード
のみを第1搬送路P1に送り出す。
【0018】開閉蓋は筺体2の上部に上方に開放可能に
蝶着されている。開閉蓋は内側にカード整列片を備えて
おり、開閉蓋を上方に開放した状態で複数のブランクカ
ードCをカードスタッカの内部に積層状に装填した上
で、開閉蓋を閉じることでカード整列片がカード束の後
端を押圧してカード束を揃えることができる。
【0019】本実施例における印刷記録部4は、文字・
画像などの印刷情報を熱転写インクを用いて記録媒体で
あるカードCの一方面に記録するための熱転写プリンタ
の構成を採っている。ここでの熱転写プリンタを構成す
る印刷記録部4は、第3搬送路P3の記録位置Srに設
けられ、カードCの表面への印刷記録時にカードCを支
持する支持手段であるプラテンローラ11と、このプラ
テンローラ11に対して進退可能に設けられたサーマル
ヘッド12と、熱転写インクを塗布したインクリボンR
を内蔵したインクカートリッジ13とからなる。記録位
置Srに対してカードを前後に移動させるよう同期して
回転動作する搬送ローラ対14、15を第3搬送路P3
に沿って設けている。
【0020】インクカートリッジ13に収納されたイン
クリボンRは、リボン供給ロール13aからプラテンロ
ーラ11とサーマルヘッド12との間を通過してリボン
巻取ロール13bに巻取られるようになっている。第3
搬送路P3に沿って移動するカードに文字あるいは画像
などの情報を熱転写記録する際は、カードの表面にイン
クリボンRを介在させてサーマルヘッド12を押圧しな
がらサーマルヘッド12の発熱素子を選択的に動作させ
ることでインクリボンRに塗布された熱転写インク成分
をカードの表面に転写して所期の情報を描画することが
できる。
【0021】プラテンローラ11に対するサーマルヘッ
ド12の進退運動は、サーマルヘッド12を着脱可能に
保持するホルダ16aと、ホルダ16aに固定された従
動ローラ16bと、従動ローラ16bに周接しながら回
転する非円形のカム16cと、ホルダ16aをカム16
cに接圧させるバネ16dとからなる進退駆動ユニット
16で実行される。図示の実施例では、サーマルヘッド
12を内部に保持したヘッドユニットをホルダ16aに
対して着脱可能な構成を採用しているが、特にこの構成
に限定するものではない。
【0022】斯かる熱転写記録方法、熱転写プリンタの
構造は特に新規な技術でなく、従来の熱溶融型サーマル
プリンタあるいは熱昇華型サーマルプリンタなどのプリ
ンタユニットを目的に応じて利用できる。また、サーマ
ルヘッド12をプラテンローラ11に対して進退させる
進退駆動ユニット16の構造も特に限定するものではな
い。
【0023】ここで、図1で示す本実施例においては上
記した印刷記録部4のうち、サーマルヘッド12に対向
して配置されたプラテンローラ11、及びプラテンロー
ラ11の前後に配置され同期回転動作する搬送ローラ対
14、15は、着脱可能なユニット10として形成され
ている。つまり、印刷記録部4の一部は、上述したサー
マルヘッド12により熱転写インクを塗布したインクリ
ボンRを介してカードCの表面に直接熱転写して、文字
・画像などの印刷情報を印刷記録する、所謂直接転写方
式による印刷記録時に対応して装着される着脱可能なユ
ニットとして構成されている。このユニット10の着脱
時には、詳細な図示を省略するガイド溝或いはスライド
レールなどからなる装着部17に、ユニット10の縁辺
を摺接させながらその着脱が行われる。尚、図中におい
て18は、後述するユニット10とは別のユニット20
を装着する際に用いられる位置決め用の穴である。
【0024】また、プラテンローラ11、及びプラテン
ローラ11の前後に配置された搬送ローラ対14、15
を回転駆動する図示を省略する駆動機構は、上記ユニッ
ト10に内装されている。
【0025】カードCに各種情報を記録する情報記録部
5は、図示においては、クレジットカードなどに見られ
るカード表面に形成された磁気ストライプに情報を磁気
記録するための磁気エンコーダなどの情報書込ヘッド1
9よりなる。
【0026】この情報書込ヘッド19は、記録対象がI
Cカードであれば、カード内のICチップに情報を書き
込むためのICライタの接触型端子ユニットであっても
よいし、或いは上記情報書込ヘッド19に代わって非接
触型のアンテナであってもよい。
【0027】情報記録部5は、第2搬送路P2に沿うよ
うに設けられた情報書込ヘッド19と、ヘッド19を挟
んで前後に設けた対をなす搬送ローラ21a、21bと
からなるが、特に構成要素および磁気記録方式を限定す
るものではない。ちなみに、磁気エンコーダの場合の各
種情報書き込みは通常、カードの磁気ストライプの初期
化、磁気書き込み、ベリファイなどの様々な処理の要求
に応じて書込ヘッド19に対して1パスのカード搬送、
あるいは、複数パスのための複数回の往復搬送が実行さ
れるが、これらのカードの搬送は所期の処理に同期して
搬送ローラ21a、21bを回転駆動することで制御す
ることができる。
【0028】第1搬送路P1、第2搬送路P2及び第3
搬送路P3の交点X1に位置するカード反転部6は、第
1搬送路P1から第2搬送路P2または第3搬送路P3
へ、或いは、その逆にカードCを送り込む機能と、印刷
記録部4または情報記録部5でカードの任意の一方面或
いは両面に印刷または磁気記録を施すために、カードを
裏返すためにカードを回転させる機能を有する。
【0029】ここでの反転部6は、カードを挟持可能に
対をなすピンチローラ33、34と、前記ピンチローラ
33、34を回転可能に支持し、第1搬送路P1、第2
搬送路P2及び第3搬送路P3の交点X1を中心として
回転する回転枠35とからなる。
【0030】ピンチローラ33、34は、回転枠35が
水平状態において第1搬送路P1を挟んで圧接し合い、
垂直状態において第3搬送路P3を挟んで圧接し合い、
更には傾斜状態において第2搬送路P2を挟んで圧接し
合う。対をなすピンチローラの夫々は一方が駆動ローラ
であり、他方が従動ローラからなる。
【0031】回転枠35の回転とピンチローラ33、3
4の回転はこれらを同期して駆動する駆動系(図示せ
ず)を動作させることで実行できる。ピンチローラ3
3、34の間にカードを挟持した状態で回転枠35を回
転させると、ピンチローラも共回りしてカードを変位さ
せてしまうので、回転枠35を回転させる際はピンチロ
ーラを同じ角回転量だけ逆回転させる。回転枠35の回
転時にピンチローラ33、34の共回りを防ぐために回
転枠35とピンチローラ33、34を独立駆動してもよ
い。
【0032】しかしながら、本発明において、特に、上
述した手段に限定するものではなく、第1搬送路、第2
搬送路及び第3搬送路間をカード移送したり、或いは、
カードを回転乃至反転させる機能を有する構成であれば
どのようなものでもよい。
【0033】尚、図中において36は排出ローラであ
り、排出スタッカ7に向けてカードCを排出する。
【0034】また、第2搬送路P2の延長線上の筐体2
に当たる位置に開口部を設けてエラーカードの破棄部3
7を形成している。例えば、情報記録部5である磁気エ
ンコーダでの情報書き込みの際に書き込み情報のベリフ
ァイの結果、書き込み情報にエラーが見られた場合は処
理カードをエラーカードとして上記開口部から筐体2の
外に排出するようにしている。この破棄部37にカード
受けなどを取り付けてもよい。
【0035】更に、図中において40は、記録装置1の
熱転写方式の変更を設定したり、各種条件の設定を行う
とともに、記録装置1の状態を表す表示部を備えたオペ
パネ部である。
【0036】上記の記録装置1のすべての作動部は簡単
な駆動制御システムで駆動できる。一例として、カード
供給部3のキックローラ9とカード反転部の回転枠35
を一つのモータで駆動し、クリーナの圧接ローラ32、
ピンチローラ34、排出ローラ36の一方をもう一つの
モータで駆動するなどの方法が採られる。各作動要素は
どの様な駆動システムで駆動制御してもよく、適宜動力
伝達手段や、電磁クラッチなどを用いればよい。印刷記
録部4の進退駆動ユニット16のカム16cを回転させ
るヘッド駆動源も独立して用いるが、電磁クラッチなど
を用いれば搬送駆動源などの動力を利用できる。
【0037】本実施例においては、印刷記録部4の一部
を構成する上記着脱可能なユニット10と交換可能なユ
ニット20を装着することで、図1に示した直接転写方
式とは異なる熱転写方式による記録装置1を構成するこ
とができる。
【0038】上記構成による記録装置は図2に示され、
その着脱可能なユニット20を図3に示して以下に説明
する。尚、図1と共通する構成要素である部位について
は、その詳細な説明を割愛する。
【0039】図2及び図3に示すように、記録装置1の
転写方式を切り換えるための、図1におけるユニット
(直接転写ユニット)10と入れ替え可能なユニット
(間接転写ユニット)20はユニット10と同様に印刷
記録部4の一部を構成するものであるが、上記したユニ
ット10での直接転写方式とは異なり、中間転写フィル
ムFを付加した構成となっている。
【0040】具体的には、サーマルヘッド12の発熱素
子を選択的に動作させることでインクリボンRに塗布さ
れた熱転写インク成分を上記中間転写フィルム上に転写
して所期の情報を描画した後、この描写した情報を再転
写手段であるヒートローラ23でカードCの表面に再転
写するものであり、中間転写フィルムFと、中間転写フ
ィルムFへの転写処理時にこのフィルムFを支持するプ
ラテンローラ22と、フィルムF上に転写された情報を
カードCの表面に再転写する再転写手段である、発熱体
を内装するヒートローラ23と、カードCへの再転写処
理時にカードCを支持するプラテンローラ24と、中間
転写フィルムFのフィルム供給ロール25aと、中間転
写フィルムFのフィルム巻取ロール25bと、フィルム
Fの搬送路においてフィルムFを案内するガイドローラ
26、27と、ユニット20を装着する際に位置決め用
穴18に挿入して位置決めを行う位置決め用スティック
28と、カードCを搬送する搬送ローラ対38、38
と、カードCの表面への再転写処理の完了したカードを
排出スタッカ7へ排出する排出ローラ39とを備える。
【0041】このユニット20もまた、ユニット10と
同様にその着脱時において、詳細な図示を省略するガイ
ド溝或いはスライドレールなどからなる装着部17に、
ユニット20の縁辺を摺接させながらその着脱が行わ
れ、且つ、位置決め用穴18に位置決め用スティックを
挿入させて両者の位置決めを行う。
【0042】また、プラテンローラ22、24、搬送ロ
ーラ対38、排出ローラ39等を回転駆動する図示を省
略する駆動機構、更には中間転写フィルムFを搬送する
図示しない搬送機構等は、ユニット20に内装されてい
る。
【0043】排出スタッカ7は、図1及び図2の両者の
形態に対応可能なように筐体2に対して取り外し可能に
形成されている。
【0044】尚、図1に示した排出ローラ36は、図2
の形態においてはユニット20へカードCを引き渡す搬
送ローラとして機能するものであり、図1の形態におい
てカードCへ印刷記録時にカード搬送を行う第3搬送路
P3は図2の形態では不要となるため図示していない。
【0045】ところで、印刷記録部4のサーマルヘッド
12によりカードCまたは中間転写フィルムFに所期の
情報を描画するための熱転写インクを塗布したインクリ
ボンRは、例えばY(イエロー)、M(マゼンダ)、C
(シアン)の3原色並びにBk(ブラック)の4色が順
次形成された昇華型カラーインクリボンを用いることが
でき、未使用部がインクカートリッジ13のリボン供給
ロール13aに巻装され、サーマルヘッド12によって
カードCまたは中間転写フィルムFに印画を行った使用
部が、リボン巻取ロール13bに巻き取られるようにイ
ンクカートリッジ13内に設けられている。そして、イ
ンクカートリッジ13内のリボン搬送ローラ13cに補
助されつつ、リボン巻取ロール13bの回転駆動によっ
てリボン供給ロール13aに巻装されたリボンRの未使
用部がサーマルヘッド13とプラテンローラ11または
プラテンローラ22との間に順次引き出される。尚、リ
ボン供給ロール13a及びリボン巻取ロール13bの駆
動軸は正逆転駆動可能である。
【0046】一方、中間転写フィルムFは図4に示すよ
うに、ベースフィルム45aと、背面コート層45b
と、剥離層45cと、オーバーコート層45dと、イン
ク受容層45eとから構成され、インク受容層45eに
画像を一旦転写した後、フィルムの背面である背面コー
ト層45b側より再加熱することにより、オーバーコー
ト層45dとインク受容層45eがカードCに転写され
る。
【0047】中間転写フィルムFは、その未使用部が巻
装されたフィルム供給ロール25aと、使用したフィル
ムを巻き取るフィルム巻取ロール25bとの間に掛け渡
されており、図示しない駆動機構によりフィルムFの搬
送が行われるが、フィルムFの正逆搬送を可能とするよ
うに構成されている。
【0048】図2及び図3にて破線で示すように、プラ
テンローラ22及びヒートローラ23は、夫々の処理実
行位置である実線位置と退避位置である破線位置との間
を移動可能に構成されている。これは、図1の形態にお
いてサーマルヘッド12によりカードCの表面にカラー
画像等の情報を直接転写する際と同様に、サーマルヘッ
ド12により中間転写フィルムF上にカラー画像等の情
報を転写する際に、インクリボンRに塗布されたY(イ
エロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)の3原色イン
クを重ねて転写印刷する必要性から、フィルムFを逆方
向に搬送する時にはプラテンローラ22及びヒートロー
ラ23を退避させ、また、フィルムFの交換作業等にお
いても、その交換作業が容易に行えるように両者を退避
させるものである。
【0049】このように、本実施例においては直接転写
ユニット10と間接転写ユニット20とを入れ換えて使
用することで、例えば、PVCカードの場合には直接転
写方式で印刷し、PETカードの場合には間接転写方式
で印刷すると言うように、記録媒体の種類に応じて任意
に直接転写方式と間接転写方式とを切り換えて使用する
こともできる。
【0050】また、ICカードのように例えば表面に接
点または埋め込まれたアンテナによってカード表面に凹
凸があるような場合には、カードの表面を間接転写方式
で印刷し、裏面を直接転写方式で印刷する使い分けもで
き、更にはエンボス面を有するカードには間接転写方式
を用いて印刷することができる。
【0051】次に、図2に示した形態にオーバーコート
定着装置50を連結した構成を図5に基づいて説明す
る。尚、図2の構成と共通する部位には同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0052】図5に示すオーバーコート定着装置50
は、この実施例では情報記録されたカードCの記録面の
保護や改竄防止などの目的で、記録面に透明、若しくは
着色、若しくは、適宜パターンなどを有する保護フィル
ムあるいはホログラムフィルム等のコートフィルムYを
オーバーコートするコーティングユニットである。情報
記録されたカードCにコーティングユニットでコートフ
ィルムYがオーバーコートされるが、カード反転部51
の機能によってカードCを裏返すことができるので、カ
ードの任意の一方面あるいは両面にコートフィルムYを
オーバーコートすることができる。尚、オーバーコート
定着装置50におけるカード反転部51は記録装置1の
カード反転部6と同じ構成を有し、第1搬送路P1の延
長上で連なるオーバーコート定着装置50内の水平搬送
路と、この水平搬送路と略直交状、つまり、略垂直に交
差する第4搬送路P4の交点X2を中心として回転する
回転枠52を備えるもので、その作用、機能は前記した
カード反転部6と同じなので、詳細説明を省略する。
【0053】オーバーコート定着装置50であるコーテ
ィングユニットは、供給ロール53aから巻取ロール5
3bに送られるコートフィルムYをコーティング位置S
cで加熱したヒートローラ54を記録カードCに押圧し
ながら熱転写させる。すなわち、コートフィルムYをカ
ードCに熱転写する時だけヒートローラ54の下降によ
ってコートフィルムFをカードCに圧接させる。
【0054】コートフィルムYの供給ロール53aと巻
取ロール53bはコーティング位置Scを挟んで上下に
位置するようにオーバーコート定着装置50内に装填さ
れる。
【0055】ヒートローラ54をコーティング位置Sc
に位置するプラテンローラ55aに対して進退させる昇
降手段56は、図示を省略する支持枠に対して摺動可能
に保持されるバネ56bで保持された保持部材56a
と、支持枠に回転駆動可能に設けられた非円形のカム5
6cと、保持部材56aに設けられ、カム56cの回転
に従動して保持部材56aを進退摺動させるフォロア5
6dと、ヒートローラ54を回転可能に保持し保持部材
56aと弾発部材66eで連結されたブラケット56f
とからなる。
【0056】図示しないヒートローラ54の退避位置
で、カム56cを回転させると、フォロア56dがバネ
56bに抗してコーティング位置Scに向かって移動
し、結果として、弾発部材6eで適度な付勢力を以って
ヒートローラ54がコートフィルムYを介してカードC
に押圧する。
【0057】従って、供給ロール53aから巻取ロール
53bにコートフィルムYを、搬送路P4に沿って移動
するカードCの移動速度と等しい速度で巻き上げなが
ら、カードCに加熱させたヒートローラ54をコートフ
ィルムYを介して押圧することでコートフィルムYがカ
ードCに熱転写され、所期のコーティングが達成され
る。
【0058】コーティングユニット50におけるカード
搬送手段55は、プラテンローラ55aのほかに、キャ
プスタンローラ55b、55c及び55dを含み、これ
らローラの等周速回転運動によってカードCを第4搬送
路P4に沿って搬送する。
【0059】また、第4搬送路P4には、カード表面を
清浄するクリーナ57を備える。ここでのクリーナ57
も第1搬送路P1に設けたクリーナ8と実質的に同じで
ある。このクリーナ57も第4搬送路P4を挟んで対を
なして対峙する粘着性表面を有するゴム材料などのクリ
ーニングローラと圧接ローラよりなり、第4搬送路P4
を移動するカードの汚れなどを除去する。
【0060】尚、図中において58はカードCを機外の
排出スタッカ7に排出する排出ローラである。本図にお
ける排出スタッカ7もまた、上記した図1及び図2の両
者の形態と同様に、コーティングユニット50の筐体5
9に対して取り外し可能に形成されているが、上記筐体
59に固設されたものであってもよい。
【0061】オーバーコート定着装置50であるコーテ
ィングユニットの動作要素も簡単な駆動制御システムで
駆動できる。第1搬送路P1の延長上で連なるオーバー
コート定着装置50内の水平搬送路及び第4搬送路P4
の搬送手段、カード反転部51の回転枠52、昇降手段
56、排出ローラ58などを一つ或いは複数のモータで
駆動し、適宜動力伝達手段或いは電磁クラッチなどを用
いて駆動制御できるが、本発明において駆動方法を限定
するものではない。
【0062】<第2の実施例>次に、第2の実施例につ
いて図6〜図9を参照して説明する。
【0063】図6に示すように、本実施例における記録
装置60は、前記第1実施例で説明した印刷記録部4と
情報記録部5とを上下に配設した構成を有しており、筐
体61の内部に略水平状態で上下に離間した第1搬送路
P1及び第2搬送路P2と、1以上のブランクカードC
を収納してカードを1枚ずつ送出するカード供給部62
と、第1搬送路P1に設けられ、供給されたカードCの
少なくとも一方面に各種情報を印刷記録する印刷記録部
63と、第2搬送路P2に設けられ、カードCに各種情
報を記録する情報記録部64と、カード供給部62と印
刷記録部63及び情報記録部64の間でカードCの授受
を行うとともにカード搬送方向を切り換える、若しくは
カードCを回転または反転させる機能を有するカード反
転部65、66と、カード供給部62の反対側、つま
り、第1搬送路P1の下流側に所期の処理を完了した完
成カードを排出収納するカード排出スタッカ67等を備
えている。
【0064】カード供給部62は、その底部に設けられ
回転することで積層状のカードCの最下位カードを1枚
ずつ送り出すキックローラ68を有するが、その他の構
成は前記第1実施例におけるカード供給部3と同一若し
くは類似しており、ここでの詳細な説明は省略する。
【0065】本実施例における印刷記録部63もまた、
前記した第1実施例における印刷記録部4と同様に、文
字・画像などの印刷情報を熱転写インクを用いて記録媒
体であるカードCの一方面に記録するための熱転写プリ
ンタの構成を採っている。ここでの熱転写プリンタを構
成する印刷記録部63は、第1搬送路P1の記録位置S
rに設けられ、カードCの表面への印刷記録時にカード
Cを支持する支持手段であるプラテンローラ69と、こ
のプラテンローラ69に対して進退可能に設けられたサ
ーマルヘッド70と、熱転写インクを塗布したインクリ
ボンRを内蔵したインクカートリッジ71とからなる。
記録位置Srに対してカードを前後に移動させるよう同
期して回転動作する搬送ローラ対72、73を第1搬送
路P1に沿って設けている。
【0066】インクカートリッジ71に収納されたイン
クリボンRは、リボン供給ロール74aからプラテンロ
ーラ69とサーマルヘッド70との間を通過してリボン
巻取ロール74bに巻取られるようになっている。第1
搬送路P1に沿って移動するカードに文字あるいは画像
などの情報を熱転写記録する際は、カードの表面にイン
クリボンRを介在させてサーマルヘッド70を押圧しな
がらサーマルヘッド70の発熱素子を選択的に動作させ
ることでインクリボンRに塗布された熱転写インク成分
をカードの表面に転写して所期の情報を描画することが
できる。
【0067】プラテンローラ69に対するサーマルヘッ
ド70の進退運動は、前記第1実施例で説明した進退駆
動ユニット16の構成を備えているものとして、本実施
例での図示及びその説明を省略する。
【0068】図6に示す本実施例においては印刷記録部
63のうち、プラテンローラ69に対向して配置された
サーマルヘッド70、及びリボン供給ロール74aとリ
ボン巻取ロール74bを伴いインクリボンRを収納した
インクカートリッジ71は、着脱可能なユニット75と
して形成されている。つまり、印刷記録部63の一部
は、上述したサーマルヘッド70により熱転写インクを
塗布したインクリボンRを介してカードCの表面に直接
熱転写して、文字・画像などの印刷情報を印刷記録す
る、所謂直接転写方式による印刷記録時に対応して装着
される着脱可能なユニットとして構成されている。この
ユニット75の着脱時には、詳細な図示を省略するガイ
ド溝或いはスライドレールなどからなる装着部76に、
ユニット75の縁辺を摺接させながらその着脱が行われ
る。
【0069】尚、サーマルヘッド70をプラテンローラ
69に対して進退駆動する図示しない駆動機構、及びイ
ンクリボンRを巻取駆動する図示を省略した駆動機構等
は、上記ユニット75に内装されている。
【0070】印刷記録部63の下方に位置してカードC
に各種情報を記録する情報記録部64は、図示において
は、クレジットカードなどに見られるカード表面に形成
された磁気ストライプに情報を磁気記録するための磁気
エンコーダなどの情報書込ヘッド77よりなる。
【0071】この情報書込ヘッド77は、記録対象がI
Cカードであれば、カード内のICチップに情報を書き
込むためのICライタの接触型端子ユニットであっても
よいし、或いは上記情報書込ヘッド77に代わって非接
触型のアンテナであってもよい。
【0072】情報記録部64は、第2搬送路P2に沿う
ように設けられた情報書込ヘッド77と、ヘッド77を
挟んで前後に設けた対をなす搬送ローラ78a、78
b、78cとからなるが、特に構成要素および磁気記録
方式を限定するものではない。ちなみに、磁気エンコー
ダの場合の各種情報書き込みは通常、カードの磁気スト
ライプの初期化、磁気書き込み、ベリファイなどの様々
な処理の要求に応じて書込ヘッド77に対して1パスの
カード搬送、あるいは、複数パスのための複数回の往復
搬送が実行されるが、これらのカードの搬送は所期の処
理に同期して搬送ローラ78a、78b、78cを回転
駆動することで制御することができる。
【0073】本実施例におけるカード反転部は、上方の
印刷記録部63に対応する位置のカード反転部65と、
下方の情報記録部64に対応する位置のカード反転部6
6とを備え、上方に位置するカード反転部65はカード
供給部62のキックローラ68から送出されたカードC
を受け取り可能であり、対応する位置に配置された印刷
記録部63との間でカードCの受け渡しが可能である。
また、下方に位置するカード反転部66は、上記カード
反転部65及び対応する位置に配置された情報記録部6
4との間でカードCの受け渡しが可能であるとともに、
後述するエラーカードの破棄部79にカードCが排出可
能に設定されている。図示においては、2点鎖線で示し
た回転位置でカード反転部65とカード反転部66との
間でカードCの受け渡しが行われる。両カード反転部6
5、66ともに、印刷記録部63または情報記録部64
でカードの任意の一方面或いは両面に印刷または磁気記
録を施すために、カードを裏返すためにカードを回転さ
せる機能を有する。上記カード反転部65と66とは基
本構造は同一であり、同期して回転動作を行うことか
ら、一部の構成要素は同一の符号を付して同時に説明す
る。
【0074】カード反転部65、66は、カードを挟持
可能に対をなすピンチローラ80、81と、前記ピンチ
ローラ80、81を回転可能に支持し、回転軸82、8
3を中心として回転する回転枠84、85とからなる。
対をなすピンチローラの夫々は一方が駆動ローラであ
り、他方が従動ローラからなる。
【0075】回転枠84、85の回転とピンチローラ8
0、81の回転は、これらを同期して駆動する駆動系
(図示せず)を動作させることで実行できるが、本発明
においてはこれらの手段を特に限定するものではないた
め、ここでの詳細な説明を省略する。
【0076】図中において86は対をなす排出ローラで
あり、排出スタッカ67に向けてカードCを排出する。
【0077】また、カード反転部66に隣接する位置で
あって、第2搬送路P2の延長線上の筐体61に当たる
位置に開口部を設けてエラーカードの破棄部79を形成
しているが、上記した第1実施例での破棄部37に順ず
るため説明を割愛する。
【0078】ここで、本実施例においては、印刷記録部
63の一部を構成する上記着脱可能なユニット75と交
換可能なユニット90を装着することで、図6に示した
直接転写方式とは異なる熱転写方式による記録装置60
を構成することができる。
【0079】上記構成による記録装置は図7に示され、
その着脱可能なユニット90を図8に示して以下に説明
する。尚、図6と共通する構成要素である部位について
は、同一の符号を付してその詳細な説明を割愛する。
【0080】図7及び図8に示すように、記録装置60
の転写方式を切り換えるための、図6におけるユニット
(直接転写ユニット)75と入れ替え可能なユニット
(間接転写ユニット)90は、ユニット75と同様に印
刷記録部63の一部を構成するものであるが、上記した
ユニット75での直接転写方式とは異なり、中間転写フ
ィルムFを付加した構成となっており、更には、以下に
説明するインクリボンRを内装するユニット87と中間
転写フィルムFを内装するユニット88とを上下に重層
した連結ユニットとして構成している。
【0081】具体的には、ユニット87の内部には発熱
素子を有するサーマルヘッド89と、熱転写インクを塗
布したインクリボンRを内蔵したインクカートリッジ9
1とを備える。インクカートリッジ91に収納されたイ
ンクリボンRは、リボン供給ロール92aからサーマル
ヘッド89を通過してリボン巻取ロール92bに巻取ら
れるようになっている。
【0082】また、ユニット88の内部には中間転写フ
ィルムFと、中間転写フィルムFへの転写処理時にこの
フィルムFを支持するプラテンローラ93と、フィルム
F上に転写された情報をカードCの表面に再転写する再
転写手段である、発熱体を内装するヒートローラ94
と、中間転写フィルムFのフィルム供給ロール95a
と、中間転写フィルムFのフィルム巻取ロール95b
と、フィルムFの搬送路においてフィルムFを案内する
ガイドローラ96とを備える。
【0083】これらのユニット87及び88を連結して
ユニット90として用いることで、サーマルヘッド89
の発熱素子を選択的に動作させてインクリボンRに塗布
された熱転写インク成分を中間転写フィルムF上に転写
して所期の情報を描画した後、この描写した情報を再転
写手段であるヒートローラ94でカードCの表面に再転
写することが可能となる。
【0084】このユニット90もまた、ユニット75と
同様にその着脱時において、詳細な図示を省略するガイ
ド溝或いはスライドレールなどからなる装着部76に、
ユニット90の縁辺を摺接させながらその着脱が行われ
る。尚、この装着部76はユニット75またはユニット
90を所定位置に保持する保持部を有するものである。
【0085】図7に示す形態においては、プラテンロー
ラ69はヒートローラ94に対向した配置状態となる
が、カードCの表面への描写情報の再転写処理時にカー
ドCを支持する支持手段として図6に示す形態と共用さ
れる。
【0086】また、サーマルヘッド89の進退駆動機
構、インクリボンR及び中間転写フィルムFの搬送機
構、更にはプラテンローラ93等を回転駆動する駆動機
構等は図示しないがユニット90に内装されている。
【0087】尚、図7及び図8に示す形態においては、
サーマルヘッド89を備えたユニット87に内装するイ
ンクリボンRのリボン供給ロール92aとリボン巻取ロ
ール92bの配置を、先に説明した図6における形態で
の対応するリボン供給ロール74aとリボン巻取ロール
74bの配置と逆にして図示して説明したが、同一配置
の構成を採用することもできる。つまり、図7及び図8
の形態において、リボン供給ロール92aを図6での形
態と同様に装置に向かって右側に配置するとともに、リ
ボン巻取ロール92bを左側に配置することで、中間転
写フィルムF上への印画情報の転写処理時には、インク
リボンRをリボン供給ロール92aからリボン巻取ロー
ル92b方向へ送りながら、且つ、中間転写フィルムF
をフィルム巻取ロール95bからフィルム供給ロール9
5a方向へ送りながら行うことも可能である。これによ
り、図6に示すユニット75と図7及び図8に示すユニ
ット87とを共有化することができる。
【0088】本実施例でのインクリボンR及び中間転写
フィルムFは、上記第1の実施例でのインクリボンR及
び中間転写フィルムFと同一なものを用いることができ
る。また、ヒートローラ94も同様に破線で示す位置に
退避可能に構成され、フィルムFの逆方向への搬送時或
いはフィルムFの交換作業時等に対応させている。
【0089】本実施例においても上記した第1の実施例
と同様に、直接転写ユニット75と間接転写ユニット9
0とを入れ換えて使用することで、例えば、PVCカー
ドの場合には直接転写方式で印刷し、PETカードの場
合には間接転写方式で印刷すると言うように、記録媒体
の種類に応じて任意に直接転写方式と間接転写方式とを
切り換えて使用することもできる。
【0090】また、ICカードのように例えば表面に接
点または埋め込まれたアンテナによってカード表面に凹
凸があるような場合には、カードの表面を間接転写方式
で印刷し、裏面を直接転写方式で印刷する使い分けもで
き、更にはエンボス面を有するカードには間接転写方式
を用いて印刷することができる。
【0091】次に、図7に示した形態にオーバーコート
定着装置100を連結した構成を図9に基づいて説明す
るが、図7の構成と共通する部位には同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。
【0092】このオーバーコート定着装置100は図5
に示すオーバーコート定着装置50と同様に、情報記録
されたカードCの記録面の保護や改竄防止などの目的
で、記録面に透明、若しくは着色、若しくは、適宜パタ
ーンなどを有する保護フィルムあるいはホログラムフィ
ルム等のコートフィルムYをオーバーコートするコーテ
ィングユニットである。
【0093】オーバーコート定着装置100であるコー
ティングユニットは、供給ロール101aから巻取ロー
ル101bに送られるコートフィルムYをコーティング
位置Scで加熱したヒートローラ102を記録カードC
に押圧しながら熱転写させる。すなわち、コートフィル
ムYをカードCに熱転写する時だけヒートローラ102
の下降によってコートフィルムFをカードCに圧接させ
る。
【0094】コートフィルムYの供給ロール101aと
巻取ロール101bはコーティング位置Scを挟んで左
右に位置するようにオーバーコート定着装置100内に
装填される。
【0095】本形態においても、図5に示す形態と同様
にヒートローラ102をコーティング位置Scに位置す
るプラテンローラ103に対して進退させる昇降機構を
有しているが、図5の昇降手段56と同一若しくは同様
な構成である。
【0096】図示するように、オーバーコート定着装置
100内には記録装置60内の第1搬送路P1から連な
る水平搬送路が形成されており、供給ロール101aか
ら巻取ロール101bにコートフィルムYを、上記水平
搬送路に沿って移動するカードCの移動速度と等しい速
度で巻き上げながら、カードCに加熱させたヒートロー
ラ102をコートフィルムYを介して押圧することでコ
ートフィルムYがカードCに熱転写され、所期のコーテ
ィングが達成される。
【0097】コーティングユニット100におけるカー
ド搬送手段は、プラテンローラ103のほかに、キャプ
スタンローラ104a及び104b、更にはコーティン
グユニット100の一方端側に配置され、記録装置60
側からカードCを受け取るとともにヒートローラ102
の方向にカードCを引き渡す入口ローラ対105を含
み、これらローラの等周速回転運動によってカードCを
前記水平搬送路P4に沿って搬送する。
【0098】尚、図中において106はカードCを機外
の排出スタッカ67に排出する排出ローラである。本図
における排出スタッカ76もまた、上記した他の形態と
同様に、コーティングユニット100の筐体107に対
して取り外し可能に形成されているが、上記筐体107
に固設されたものであってもよい。
【0099】上述のオーバーコート定着装置100の動
作要素は、先に説明したオーバーコート定着装置50と
同様に簡単な駆動制御システムで駆動でき、同システム
を構成する駆動機構及び駆動制御を伴う駆動方法等は、
本発明においては何ら限定されるものではない。
【0100】<第3の実施例>続いて第3の実施例につ
いて図10〜図12に基づいて説明する。
【0101】本実施例における記録装置200は、筐体
201の内部に略水平状態で上下に離間した第1搬送路
P1及び第2搬送路P2と、1以上のブランクカードC
を収納してカードを1枚ずつ送出するカード供給部21
0と、第1搬送路P1に設けられ、供給されたカードC
の少なくとも一方面に各種情報を印刷記録する印刷記録
部220と、第2搬送路P2に設けられ、カードCに各
種情報を記録する情報記録部240と、カード供給部2
10と印刷記録部220及び情報記録部240の間でカ
ードCの授受を行うとともにカード搬送方向を切り換え
る、若しくはカードCを回転または反転させる機能を有
するカード反転部250、260と、カード供給部21
0の反対側、つまり、第1搬送路P1の下流側に所期の
処理を完了した完成カードを排出収納するカード排出ス
タッカ270等を備えている。
【0102】ここで、本実施例においては印刷記録部2
20の構成要素として、先に説明した第1及び第2実施
例での各形態のように、直接転写方式と間接転写方式と
を着脱可能な各ユニットで交換するものではなく、両者
の転写方式を可能とする機構を予め記録装置200内に
備えているものであるが、詳細な説明は後述する。
【0103】カード供給部210は、1以上のブランク
カードCを積層状に収納するカードスタッカ211と、
このカードスタッカ211の底部に設けられ回転するこ
とでカードスタッカ211からカードを1枚ずつ送り出
すキックローラ212と、カードスタッカ211の少な
くとも一部を開放可能に開閉する図示しない蓋とからな
る。
【0104】カードスタッカ211は通常、第1搬送路
P1に臨む位置にカード1枚のみの通過を許す開口スロ
ットを有しており、積層状のカードCの最下位カードに
接しているキックローラ212を回転させることで最下
位のカードのみを第1搬送路P1に送り出す。
【0105】開閉蓋は筺体201の側方から上方に向け
て開放可能に蝶着されている。開閉蓋は内側にカード整
列片を備えており、開閉蓋を上方に開放した状態で複数
のブランクカードCをカードスタッカ211の内部に積
層状に装填した上で、開閉蓋を閉じることでカード整列
片がカード束の後端を押圧してカード束を揃えることが
できる。
【0106】本実施例における印刷記録部220は、文
字・画像などの印刷情報を熱転写インクを用いて記録媒
体であるカードCの一方面に記録するための熱転写プリ
ンタの構成を採っているが、上述したように前記第1及
び第2実施例のように、直接転写方式と間接転写方式と
を着脱可能な各ユニットで交換するものではなく、両者
の転写方式を可能とする機構を予め記録装置200内に
備えているものである。
【0107】具体的には、第1搬送路P1に設けられ、
複数の発熱素子を有してカードCの表面または中間転写
フィルムF上に印刷記録を行う進退可能に構成されたサ
ーマルヘッド221と、熱転写インクを塗布したインク
リボンRを内蔵したインクカートリッジ222と、サー
マルヘッド221に対向可能に記録位置Sdに配置され
るとともに、サーマルヘッド221によりインクリボン
Rの熱転写インクをカードCの表面に転写して印刷記録
する、所謂直接転写方式による印刷記録時にカードCを
支持する支持手段であるプラテンローラ223aと、サ
ーマルヘッド221に対向可能に記録位置Sdに配置さ
れるとともに、サーマルヘッド221によりインクリボ
ンRの熱転写インクを中間転写フィルムF上に転写した
後にカードCの表面に再転写して印刷記録する、所謂間
接転写方式による中間転写フィルムFへの印刷記録時に
中間転写フィルムFを支持する支持手段であるプラテン
ローラ223bと、プラテンローラ223a及び223
bを回転可能に支持し、回転軸Sを中心として回転する
プラテン回動支持手段であるプラテン回転枠224と、
中間転写フィルムFと、中間転写フィルムF上に転写さ
れた情報をカードCの表面に再転写する再転写手段であ
る、発熱体を内装するヒートローラ225と、再転写記
録位置Siに配置されるとともにカードCへの再転写処
理時にカードCを支持するプラテンローラ226等を備
え、記録位置Sdに対してカードを前後に移動させるよ
うに同期して回転動作可能な搬送ローラ対227、22
8を第1搬送路P1に沿って設けている。尚、図中にお
いて229は、カードCを再転写記録位置Si方向へ搬
送する搬送ローラ対である。
【0108】インクカートリッジ222に収納されたイ
ンクリボンRは、リボン供給ロール230aからプラテ
ンローラ223aまたは223bとサーマルヘッド22
1との間を通過してリボン巻取ロール230bに巻取ら
れるようになっている。第1搬送路P1に沿って移動す
るカードCまたは中間転写フィルムF上に、文字あるい
は画像などの情報を熱転写記録する際は、カードまたは
フィルムFの表面にインクリボンRを介在させてサーマ
ルヘッド221を押圧しながらサーマルヘッド221の
発熱素子を選択的に動作させることで、インクリボンR
に塗布された熱転写インク成分をカードまたはフィルム
Fの表面に転写して所期の情報を描画することができ
る。
【0109】また、中間転写フィルムFは、フィルム供
給ロール231aとフィルム巻取ロール231bとの間
に掛け渡されているとともに、2つのプラテンローラ2
23a、223bの間に位置付けられており、中間転写
フィルム上への熱転写記録時(間接転写方式)には、プ
ラテンローラ223aがフィルムFを案内するガイドロ
ーラとして作用する(図12参照)。よって、図12に
示す形態においては、2つのプラテンローラ223a、
223bの周面に中間転写フィルムFが摺接するもので
ある。
【0110】尚、ヒートローラ225はプラテン回転枠
224の回転動作(図11に示す矢印方向)に同期して
上下方向に移動するものであり、プラテンローラ223
aを用いてカードCの表面に印刷記録する際には下方側
に位置し(図10参照)、プラテンローラ223bを用
いて中間転写フィルム上に転写された印刷情報をカード
Cの表面に再転写する際には、上方に設けられたプラテ
ンローラ226側に移動して再転写記録位置Siに位置
付けられて(図12参照)、カードCに当接可能とな
る。
【0111】プラテンローラ223aまたは223bに
対するサーマルヘッド221の進退運動は、図示を省略
する進退駆動ユニットにより為されるが、本実施例にお
いても上記した第1実施例で説明した進退駆動ユニット
16の構成を備えるものとして、本実施例での説明を省
略する。
【0112】本実施例に適用される熱転写インクを塗布
したインクリボンRは、例えばY(イエロー)、M(マ
ゼンダ)、C(シアン)の3原色並びにBk(ブラッ
ク)の4色が順次形成された昇華型カラーインクリボン
を用いることができ、未使用部がインクカートリッジ2
22のリボン供給ロール230aに巻装され、サーマル
ヘッド221によってカードCまたは中間転写フィルム
Fに印画を行った使用部が、リボン巻取ロール230b
に巻き取られるようにインクカートリッジ222内に設
けられている。そして、インクカートリッジ222内の
リボン搬送ローラ230cに補助されつつ、リボン巻取
ロール230bの回転駆動によってリボン供給ロール2
30aに巻装されたリボンRの未使用部がサーマルヘッ
ド221とプラテンローラ223aまたはプラテンロー
ラ223bとの間に順次引き出される。尚、リボン供給
ロール230a及びリボン巻取ロール230bの駆動軸
は正逆転駆動可能である。
【0113】一方、中間転写フィルムFは上記したよう
に図4に示す構成を備えており、その未使用部が巻装さ
れたフィルム供給ロール231aと、使用したフィルム
を巻き取るフィルム巻取ロール231bとの間に掛け渡
されており、図示しない駆動機構によりフィルムFの搬
送が行われるが、フィルムFの正逆搬送を可能とするよ
うに構成されている。
【0114】印刷記録部220の下方に位置してカード
Cに各種情報を記録する情報記録部240は、図示にお
いては、クレジットカードなどに見られるカード表面に
形成された磁気ストライプに情報を磁気記録するための
磁気エンコーダなどの情報書込ヘッド241よりなる。
【0115】この情報書込ヘッド241は、記録対象が
ICカードであれば、カード内のICチップに情報を書
き込むためのICライタの接触型端子ユニットであって
もよいし、或いは上記情報書込ヘッド241に代わって
非接触型のアンテナであってもよい。
【0116】情報記録部240は、第2搬送路P2に沿
うように設けられた情報書込ヘッド241と、ヘッド2
41を挟んで前後に設けた対をなす搬送ローラ242
a、242b、243cとからなるが、特に構成要素お
よび磁気記録方式を限定するものではない。ちなみに、
磁気エンコーダの場合の各種情報書き込みは通常、カー
ドの磁気ストライプの初期化、磁気書き込み、ベリファ
イなどの様々な処理の要求に応じて書込ヘッド241に
対して1パスのカード搬送、あるいは、複数パスのため
の複数回の往復搬送が実行されるが、これらのカードの
搬送は所期の処理に同期して搬送ローラ242a、24
2b、242cを回転駆動することで制御することがで
きる。
【0117】本実施例におけるカード反転部250、2
60は、先に説明した第2実施例におけるカード反転部
65、66と同一の構成を有し、上方の印刷記録部22
0に対応する位置のカード反転部250と、下方の情報
記録部240に対応する位置のカード反転部260とを
備え、上方に位置するカード反転部250はカード供給
部210のキックローラ212から送出されたカードC
を受け取り可能であり、対応する位置に配置された印刷
記録部220との間でカードCの受け渡しが可能であ
る。また、下方に位置するカード反転部260は、上記
カード反転部250及び対応する位置に配置された情報
記録部240との間でカードCの受け渡しが可能である
とともに、後述するエラーカードの破棄部290にカー
ドCが排出可能に設定されている。図示においては、2
点鎖線で示した回転位置でカード反転部250とカード
反転部260との間でカードCの受け渡しが行われる。
両カード反転部250、260ともに、印刷記録部22
0または情報記録部240でカードの任意の一方面或い
は両面に印刷または磁気記録を施すために、カードを裏
返すためにカードを回転させる機能を有する。上記カー
ド反転部250と260とは基本構造は同一であり、同
期して回転動作を行うことから、一部の構成要素は同一
の符号を付して同時に説明する。
【0118】カード反転部250、260は、カードを
挟持可能に対をなすピンチローラ251、252と、前
記ピンチローラ251、252を回転可能に支持し、回
転軸253、263を中心として回転する回転枠25
4、264とからなる。対をなすピンチローラの夫々は
一方が駆動ローラであり、他方が従動ローラからなる。
【0119】回転枠254、264の回転とピンチロー
ラ251、252の回転は、これらを同期して駆動する
駆動系(図示せず)を動作させることで実行できるが、
本発明においてはこれらの手段を特に限定するものでは
ないため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0120】図中において203及び204は第1搬送
路P1に沿ってカードCを搬送する搬送ローラ対であ
る。また、205は対をなす排出ローラであり、排出ス
タッカ270に向けてカードCを排出する。
【0121】更に、カード反転部260に隣接する位置
であって、第2搬送路P2の延長線上の筐体201に当
たる位置に開口部を設けてエラーカードの破棄部290
を形成しているが、前記第2実施例同様に上記した第1
実施例での破棄部37に順ずるため説明を割愛する。
【0122】尚、本実施例においても上記した他の実施
例と同様に、記録装置200の熱転写方式の変更を設定
したり、各種条件の設定を行うとともに、記録装置20
0の状態を表す表示部を備えたオペパネ部280を備え
ている。
【0123】上記の記録装置200のすべての作動部も
また、簡単な駆動制御システムで駆動できる。つまり、
カード供給部210のキックローラ212、カード反転
部250、260の回転枠254、264、及びピンチ
ローラ251、252の何れかの駆動ローラ、各搬送路
P1、P2に配された複数の搬送ローラ、及び排出ロー
ラ205等のカード搬送機構、また、インクリボンR及
び中間転写フィルムFの搬送駆動機構、更には図示しな
いサーマルヘッド221の進退駆動機構、プラテン回転
枠224の回転駆動機構、そしてヒートローラ225の
移動駆動機構などの各作動要素はどの様な駆動システム
で駆動制御してもよく、任意の動力駆動手段や動力伝達
手段、あるいは電磁クラッチなどを適宜用いることがで
きる。
【0124】ここで、記録装置200の熱転写方式の変
更を設定したり、各種条件の設定を行うとともに、記録
装置200の状態を表す表示部を備えたオペパネ部28
0について説明する。尚、上記で説明した第1及実施例
及び第2実施例におけるオペパネ部40も基本構成は同
様であり、詳細部分は同一の符号を付して説明する。
【0125】オペパネ部280(40)は記録装置20
0(1、60)の外装の所定位置に設けられ、記録装置
200(1、60)の図示しない電源スイッチにより電
源が投入された際に点灯する電源表示部281と、記録
装置200(1、60)の記録処理において各種エラー
やカードジャムなどが発生した際に点灯するエラー表示
部282と、記録装置200(1、60)の記録処理準
備が整いカードへの各種記録処理が可能な状態時におい
て点灯するレディー表示部283と、記録装置200
(1、60)のリボン交換、サーマルヘッド交換といっ
たメンテナンス作業時、あるいは記録装置200(1、
60)の熱転写方式を変更する際や各種リボンを設定変
更する際に関連するメニューを開くためのメニューボタ
ン284と、記録装置200(1、60)の記録処理に
おいて各種エラーやカードジャムなどが発生した際に、
オペレータによりエラーあるいはジャム処理を行った後
に記録装置200(1、60)にエラー解除させるため
のクリアーボタンと285と、カードへの同一処理を複
数枚行う時、上記メニューボタンでテスト印刷あるいは
各種モータ駆動部の動作確認を選択後に実行するための
実行ボタン286と、上記エラー表示部282やレディ
ー表示部283でのランプ表示と連動して記録装置20
0(1、60)の状態を文字表示したり、メニューボタ
ン284によるメニュー画面を表示するLCDパネル表
示部287とからなる。尚、クリアーボタン285及び
実行ボタン286は、上記メニュー画面にて各種設定条
件を選択するボタンとしても用いられる。また、記録装
置200(1、60)の記録処理において各種エラーが
発生した際に、当該エラーがカード搬送に係らず装置内
のカード搬送が可能な時には、オペレータによりエラー
処理を行った後にクリアーボタンと285を押すこと
で、記録装置200(1、60)にエラー解除させると
ともに装置内のカードを排出することができる。
【0126】本実施例においても、上記した第1実施例
及び第2実施例と同様に、記録装置200に例えばオー
バーコート定着装置100を連接させて、記録装置20
0で情報記録されたカードCの表面を保護フィルムある
いはホログラムフィルム等のコートフィルムでオーバー
コートしてカードCの記録面の保護や改竄防止を図るこ
とができる。
【0127】上記で説明した本実施例においては、直接
転写方式と間接転写方式とを可能とする機構を予め記録
装置200内に備えており、使用者の要求に合わせて両
者の何れかを任意に使い分けできるので、例えば、PV
Cカードの場合には直接転写方式で印刷し、PETカー
ドの場合には間接転写方式で印刷すると言うように、記
録媒体の種類に応じて任意に直接転写方式と間接転写方
式とを切り換えて使用することもできる。
【0128】また、ICカードのように例えば表面に接
点または埋め込まれたアンテナによってカード表面に凹
凸があるような場合には、カードの表面を間接転写方式
で印刷し、裏面を直接転写方式で印刷する使い分けもで
き、更にはエンボス面を有するカードには間接転写方式
を用いて印刷することができる。
【0129】次に、本発明に適用される記録システム3
00について図14及び図15に基づいて説明する。
【0130】図14に示すように、本システム300は
スキャナー、デジタルカメラなどの画像入力装置301
と、画像入力装置301から入力される画像をアプリケ
ーションソフトを用いて出力用に形成するパーソナルコ
ンピューターなどの画像形成装置302と、画像入力装
置301と画像形成装置302とからなる画像生成装置
303と、画像生成装置303で生成された画像を出力
して印刷記録するプリンタなどの記録装置305と、画
像生成装置303と記録装置305との間で画像信号の
授受を行う通信手段304などで構成されている。
【0131】尚、上記した画像入力装置301を用いず
に、例えば画像形成装置302内に保有する画像を出力
画像として使用する際、画像形成装置302のみで画像
生成装置303を構成してもよい。
【0132】記録装置305としてのプリンタは、本形
態においては上記した第1〜第3実施例での記録装置
1、または60あるいは200を用いることができ、こ
こでの説明を省略するが、前記した各実施例において説
明したように直接転写方式と間接転写方式とを切り換え
て使用可能なものである。この場合、記録装置305の
記録方式を切り換え可能に設定する設定手段、あるいは
記録方式を切り換える切換手段として、先に説明したオ
ペパネ部280(40)が記録装置305の外装に形成
されていてもよく、あるいは画像生成装置303で生成
され送信された切り換え信号に対応して記録装置305
の記録方式を切り換えるようにしてもよい。
【0133】続いて、図14に示した記録システム30
0の一部を示す制御ブロックを図15に示して説明す
る。本図においては、上記した実施例で説明した情報記
録部5または64あるいは240を、ICカードに適応
させたICエンコードユニットとして説明する。また、
図中プリントユニットとあるのは、上記した実施例では
印刷記録部4または63あるいは220に相当するもの
である。
【0134】図15において、310は画像形成装置3
02としてのパーソナルコンピューター(以下、コンピ
ューター)のハードディスク等に記憶されたアプリケー
ションソフト(以下、アプリケーション)、311はこ
のアプリケーション310のプリンタ部、312はアプ
リケーション310のICエンコーダ部、313はコン
ピューター302のハードディスクに記憶されたプリン
タドライバであり、313aはドライバ部、313bは
スプール部、313cはモニタ部で構成される。これ
ら、ドライバ部313a、スプール部313b、モニタ
部313cを総称してプリンタドライバ313と呼んで
いる。
【0135】このプリンタドライバ313には、アプリ
ケーション310から直接SCSIドライバ314にデ
ータ送受信できるようにバイパスBが配設されている。
314はコンピューター302に設置されたSCSIイ
ンターフェースカードに応じたSCSIドライバであ
る。
【0136】また、315は記録装置305の図示しな
い制御装置に設置されたSCSIコントローラ、316
は同じくメインプロセッサ、317はメモリである。
【0137】詳細は省略するが、バスフリーな状態から
SCSIドライバ314が記録装置305のSCSIコ
ントローラ315とハンドシェイク完了すると、すでに
アプリケーション310からドライバ部313aを経由
してスプール部313bにスプールされているイメージ
データをSCSIドライバ314を介して記録装置30
5へ送信する。これ等は主にアプリケーション310の
内、プリンタ部311が役割を受け持つ。
【0138】アプリケーション310は、記録装置30
5としてのプリンタの状態に関わらずプリンタドライバ
313のドライバ部313aに対してデータ受け渡しが
出来る。この時に印刷関連データに合わせて識別用のタ
グ情報を送る。一方、プリンタドライバ313のモニタ
部313cはアプリケーション310の印刷要求に応じ
て、記録装置305の状態を確認する。準備が出来てい
ると、一旦アプリケーション310に準備完了を伝える
と共に、上記タグ情報を送り返し、アプリケーション3
10がこのタグ情報を確認して許可をすると、モニタ部
313c経由でSCSIドライバ314からデータ送信
を行う。
【0139】一方、アプリケーション310のICエン
コーダ部312は、SCSIドライバ314がコネクシ
ョン成立した事を認知すると、ICエンコーダユニット
318に対して制御を開始する。
【0140】尚、一連の印刷データとICエンコーダ用
データとはステップを異ならせて記録装置305に受け
渡される。まず、記録装置305が準備できていること
をモニタ部313cが確認すると、すでにプリンタ部3
11、ドライバ部313aを経由してスプール部313
bにスプールされた印刷データを送信する。このデータ
を受け取った記録装置305は、プリントユニット31
9で印刷処理を行うべくメモリ317に情報を保管す
る。やがて、メモリ317に保管された印刷データはプ
リントユニット319でカードに印刷されることとな
る。
【0141】従って、図14に示す画像生成装置303
と記録装置305との間で画像信号の授受を行う通信手
段304は、図15におけるSCSIドライバ314及
び記録装置305のSCSIコントローラ315などを
有するものであるが、これに限定されない。つまり、本
形態においてはSCSIインターフェースに基づいて説
明したが、既にコンピューター周辺機器においてプリン
タのインターフェースにはセントロニクスやシリアル通
信、更にはUSBやIEEE1394等も用いられてい
るため、画像信号の授受を行う通信手段304としてS
CSIインターフェース以外も適用することができる。
また、上記においては画像生成装置303と記録装置3
05とを通信手段304を介して直結した構成を説明し
たが、例えば、記録装置305としてのプリンタをLA
N接続されたネットワークの下でネットワークプリンタ
として用いることもできる。
【0142】次に、熱転写インクを塗布したインクリボ
ンRのインクをカードCの表面に直接転写して画像を形
成する直接転写方式による記録方法と、熱転写インクを
塗布したインクリボンRのインクを一旦中間転写フィル
ムFに転写して画像を形成した後に、この画像をカード
Cの表面に再転写する間接転写方式による記録方法と
を、上記した第3実施例(図10〜図12参照)の形態
に基づいて、図16〜図18のフローチャートを参照し
ながらその動作を説明する。
【0143】尚、図10〜図12の図示においては、記
録装置200に連接させて記録装置200で情報記録さ
れたカードCの表面を保護フィルムあるいはホログラム
フィルム等のコートフィルムでオーバーコートしてカー
ドCの記録面の保護や改竄防止を行うオーバーコート定
着装置の図示を省略するが、上述したように本形態にお
いても上記した第1実施例及び第2実施例と同様に、記
録装置200に例えばオーバーコート定着装置100を
連接することができるので、記録装置200とオーバー
コート定着装置100との連接構成として以下の説明を
行う。
【0144】(直接転写方式による記録方法)先ず、図
13に示して説明したオペパネ部280(40)を使用
者が操作して、直接転写方式か間接転写方式かを設定す
る(図16参照)。ここでは、直接転写方式を選択して
設定する(S1)。尚、これは上記で説明したように、
画像生成装置303などの上位装置で生成され送信され
た切り換え信号に対応して記録装置200の記録方式を
切り換え、または設定するようにしてもよい。何れかの
方法により直接転写方式が設定され、以下、図17に示
す処理行程へと進む。
【0145】カードスタッカ211からキックローラ2
12により送り出された未処理のカードCは、カード反
転部250を通過し第1搬送路P1に沿って印刷記録部
220へと供給される。このカードCはサーマルヘッド
221とプラテンローラ223aとに挟持され、インク
リボンRとの同期搬送にて画像情報に基づいてサーマル
ヘッド221によりインクリボンRの熱転写インクがカ
ードCの表面に転写されて、文字や図柄或いは所有者の
写真等の画像がブラックやカラーで印刷記録される。そ
の際、ブラック(Bk)のような単色印刷の場合には、
そのまま印刷記録部220を通過する際に印刷処理され
(ステップS2〜S4)、多色(カラー)印刷の場合に
はカードCがサーマルヘッド221(記録位置Sd)の
前後を複数回往復動し、その往動時(インクリボンRの
搬送方向に同じ)に、例えばY(イエロー)、M(マゼ
ンダ)、C(シアン)などの各色の印刷が施される(ス
テップS5〜S7)。
【0146】カードCへの上記印刷工程が終了すると、
カードCが磁気カードであって磁気記録処理を行う場合
には、カードCは逆送後にカード反転部250、260
を介して第2搬送路P2(図中は第2パス)へと移送さ
れ(ステップS8〜S9)、または磁気記録処理を行わ
ない場合は、カードCは第1搬送路P1に沿って搬送が
継続されてオーバーコート定着装置100へと供給され
る。
【0147】第2搬送路P2(図中は第2パス)へと移
送されたカードCは、カード反転部260から情報記録
部240としての磁気エンコーダへと送られ、情報書込
ヘッド241により磁気コード化された情報がカードC
の磁気記録層に記録される(ステップS10〜S1
1)。
【0148】磁気記録を終了したカードCは、磁気エン
コーダ240による磁気記録状態がチェックされ(ステ
ップS12)、磁気記録状態に不具合が検出されればカ
ード反転部260を通過させた後にエラーカードの破棄
部290(図中はリジェクト口)から排出される。磁気
記録状態に不具合がなければ第2搬送路P2に沿ってカ
ード反転部260に戻された後、カード反転部250へ
の引き渡しを経て第1搬送路P1(図中は第1パス)に
返送され(ステップS13)、印刷記録部220を通過
または裏面への印刷(一般には単色)が行われた後、第
1搬送路P1(第1パス)の端部に配置された排出ロー
ラ205からオーバーコート定着装置100へと供給さ
れる。これにて、カードCへの直接転写方式による記録
方法を伴った一連の記録処理が完了したことになる。
【0149】(間接転写方式による記録方法)間接転写
方式による記録方法においても、上記した直接転写方式
による記録方法と同様に、先ず、図13に示して説明し
たオペパネ部280(40)を使用者が操作して、直接
転写方式か間接転写方式かを設定する(図16参照)。
ここでは、間接転写方式を選択して設定する(S2
0)。尚、これも上記で説明したように、画像生成装置
303などの上位装置で生成され送信された切り換え信
号に対応して記録装置200の記録方式を切り換え、ま
たは設定するようにしてもよい。何れかの方法により間
接転写方式が設定され、以下、図18に示す処理行程へ
と進む。
【0150】間接転写方式が選択され設定される(S2
0)とプラテン回転枠224が回転動作を行い(図11
参照)、これに伴ってプラテンローラ223bがサーマ
ルヘッド221に対向して記録位置Sdに位置付けられ
るとともに、ヒートローラ225が上昇してプラテンロ
ーラ226に対向して再転写記録位置Siに位置付けら
れる。この状態において、中間転写フィルムFがサーマ
ルヘッド221とプラテンローラ223bとの間、及び
ヒートローラ225とプラテンローラ226との間で両
ローラ223b、225の周面に摺接して間接転写方式
による印刷記録準備が整うこととなる(図12参照)。
【0151】フィルム供給ロール231aから送り出さ
れた中間転写フィルムFの未使用部分は、インクリボン
Rとともにサーマルヘッド221とプラテンローラ22
3bとに挟持され、インクリボンRと中間転写フィルム
Fとを同期搬送させながら、画像情報に基づいてサーマ
ルヘッド221によりインクリボンRの熱転写インクが
中間転写フィルムFへ転写されて、文字や図柄或いは所
有者の写真等の画像がブラックやカラーで印刷記録され
る。その際、ブラック(Bk)のような単色印刷の場合
には、そのまま印刷記録部220を通過する際に印刷処
理され(ステップS21〜S23)、多色(カラー)印
刷の場合には中間転写フィルムFがサーマルヘッド22
1(記録位置Sd)の前後を複数回往復動し、その往動
時(インクリボンRの搬送方向に同じ)に、例えばY
(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)などの各
色の印刷が施される(ステップS24〜S26)。そし
て、フィルム巻取ロール231bのフィルム巻取動作に
より、フィルムF上の熱転写インクの転写(印刷記録)
領域が本形態ではガイドローラとして機能するプラテン
ローラ223aを介してカードCへの再転写記録位置で
あるSiに向けて搬送され、中間転写フィルムF上の転
写(印刷記録)領域の先端がヒートローラ225とプラ
テンローラ226との間の再転写記録位置Siに一致す
るように位置決めされる(ステップS27)。
【0152】一方、未使用のカードCは所期のタイミン
グでカードスタッカ211からキックローラ212の送
り出しにより第1搬送路P1に沿って供給され(ステッ
プS28)、サーマルヘッド221を通過してヒートロ
ーラ225とプラテンローラ226との間の再転写記録
位置Siに搬送されると、中間転写フィルムFとともに
ヒートローラ225とプラテンローラ226とにより挟
持搬送されながらヒートローラ225により中間転写フ
ィルムFが再加熱されて、転写記録された画像が中間転
写フィルムFからカードCの表面へと転写される(ステ
ップS29)。
【0153】カードCへの上記印刷工程が終了すると、
カードCが磁気カードであって磁気記録処理を行う場合
には、カードCは逆送後にカード反転部250、260
を介して第2搬送路P2(図中は第2パス)へと移送さ
れ(ステップS30〜S31)、または磁気記録処理を
行わない場合は、カードCは第1搬送路P1に沿って搬
送が継続されてオーバーコート定着装置100へと供給
される。
【0154】第2搬送路P2(図中は第2パス)へと移
送されたカードCは、カード反転部260から情報記録
部240としての磁気エンコーダへと送られ、情報書込
ヘッド241により磁気コード化された情報がカードC
の磁気記録層に記録される(ステップS32〜S3
3)。
【0155】磁気記録を終了したカードCは、磁気エン
コーダ240による磁気記録状態がチェックされ(ステ
ップS34)、磁気記録状態に不具合が検出されればカ
ード反転部260を通過させた後にエラーカードの破棄
部290(図中はリジェクト口)から排出される。磁気
記録状態に不具合がなければ第2搬送路P2に沿ってカ
ード反転部260に戻された後、カード反転部250へ
の引き渡しを経て第1搬送路P1(図中は第1パス)に
返送され(ステップS35)、印刷記録部220を通過
または裏面への印刷(一般には単色)が行われた後、第
1搬送路P1(第1パス)の端部に配置された排出ロー
ラ205からオーバーコート定着装置100へと供給さ
れる。これにて、カードCへの間接転写方式による記録
方法を伴った一連の記録処理が完了したことになる。
【0156】以上説明したように、直接転写方式による
記録方法と間接転写方式による記録方法とを任意に切り
換えてカードCへの印刷処理を行うことで、例えば、P
VCカードの場合には直接転写方式で印刷し、PETカ
ードの場合には間接転写方式で印刷すると言うように、
記録媒体の種類に応じて任意に直接転写方式と間接転写
方式とを切り換えてカードへの記録処理を行うこともで
きる。
【0157】また、ICカードのように例えば表面に接
点または埋め込まれたアンテナによってカード表面に凹
凸があるような場合には、カードの表面を間接転写方式
で印刷し、裏面を直接転写方式で印刷する使い分けもで
き、更にはエンボス面を有するカードには間接転写方式
を用いて印刷することができる。
【0158】あるいは、カードCに対する印刷処理が全
面印刷か部分印刷かにより記録方式を切り換えることも
可能である。つまり、カードCの表面を全面印刷する場
合は全面印刷に適した間接転写方式を用いるとともに、
その裏面を部分印刷する場合は直接転写方式を用いるも
のである。
【0159】このように、本発明においては記録媒体の
材質、表面形状乃至特性、あるいは記録する情報、その
他各種形態に応じて、使用者が任意にその記録方式を切
り換えて記録媒体への記録処理を行うことができるもの
である。
【0160】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例において、直接転写方式
に対応した記録装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例において、間接転写方式
に対応した記録装置の全体構成を示す図である。
【図3】図2に示した記録装置における間接転写ユニッ
トの構成を示す図である。
【図4】中間転写フィルムの構造説明図である。
【図5】図2に示した記録装置にオーバーコート定着装
置を連接した構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例において、直接転写方式
に対応した記録装置の全体構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例において、間接転写方式
に対応した記録装置の全体構成を示す図である。
【図8】図7に示した記録装置における間接転写ユニッ
トの構成を示す図である。
【図9】図7に示した記録装置にオーバーコート定着装
置を連接した構成を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例における記録装置の全
体構成及び動作を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施例における記録装置の全
体構成及び動作を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例における記録装置の全
体構成及び動作を示す図である。
【図13】本発明における記録装置に設けられたオペパ
ネ部の拡大図である。
【図14】本発明における記録システムのブロック図で
ある。
【図15】図14に示した記録システムにおける要部の
制御ブロック図である。
【図16】本発明の転写方式設定時におけるフローチャ
ートである。
【図17】本発明における直接転写のフローチャートで
ある。
【図18】本発明における間接転写のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1、60、200、305 記録装置(プリンタ) 3、62、210 カード供給部 4、63、220 印刷記録部 5、64、240 情報記録部 10、75 直接転写ユニット 12、70、89、221 サーマルヘッド 17、76 装着部 20、90 間接転写ユニット 23、94、225 ヒートローラ 40、280 オペパネ部 303 画像生成装置 304 通信手段 R インクリボン F 中間転写フィルム P1 第1搬送路 P2 第2搬送路 P3 第3搬送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA30 JA08 JA26 JB04 JB22 KA06 KA15 KA25 KA40 LA30 LB08 2C061 AQ04 AR01 AS12 CF01 CF14 2C065 AA01 AB09 AC01 AD07 CJ02 CJ08 DA28 DA33

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の少なくとも一方面に印刷情報
    を記録する記録部を備えた記録装置において、 複数の記録方式による記録を可能とするために前記記録
    部の少なくとも一部として形成された着脱可能なユニッ
    トを交換可能に装着する装着部を備えたことを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録部が、インク層を有する熱転写
    フィルムと、前記熱転写フィルムを介して記録媒体の表
    面に印刷情報を熱転写する熱転写手段と、前記熱転写手
    段に対向して配置され印刷情報の熱転写時に記録媒体を
    支持する支持手段とを有し、前記着脱可能なユニットが
    少なくとも前記支持手段、または、前記熱転写手段を含
    む請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録部が、インク層を有する熱転写
    フィルムと、前記熱転写フィルムのインクを画像として
    一時的に保持する中間転写フィルムと、前記熱転写フィ
    ルムを介して前記中間転写フィルムに印刷情報を熱転写
    する熱転写手段と、前記中間転写フィルムに熱転写され
    た画像を記録媒体の表面に再転写する再転写手段と、前
    記熱転写手段に対向して配置され前記中間転写フィルム
    への印刷情報の熱転写時に前記中間転写フィルムを支持
    する第1の支持手段と、前記再転写手段に対向して配置
    され記録媒体への画像の再転写時に記録媒体を支持する
    第2の支持手段とを有し、前記着脱可能なユニットが少
    なくとも前記第1乃至第2の支持手段、または、前記再
    転写手段を含む請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記着脱ユニットが、記録媒体への印刷
    情報の熱転写位置に配置され記録媒体への熱転写時に記
    録媒体を支持する支持手段を少なくとも含む第1ユニッ
    トと、記録媒体への画像形成に先立ち印刷情報を画像と
    して一時的に保持する中間転写フィルムと、前記中間転
    写フィルムに熱転写された画像を記録媒体の表面に再転
    写する再転写手段とを少なくとも含む第2ユニットとか
    らなる請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記着脱ユニットが、インク層を有する
    熱転写フィルムと、前記熱転写フィルムを介して印刷情
    報を熱転写する熱転写手段とを含む第1ユニットと、記
    録媒体への画像形成に先立ち印刷情報を画像として一時
    的に保持する中間転写フィルムと、前記中間転写フィル
    ムに熱転写された画像を再転写する再転写手段とを含む
    第2ユニットとからなり、前記第1ユニットを単独に保
    持可能とする一方、前記第1ユニット及び第2ユニット
    を重層可能に保持する保持部を備えた請求項1に記載の
    記録装置。
  6. 【請求項6】 前記着脱ユニットが、インク層を有する
    第1の熱転写フィルムと、前記第1の熱転写フィルムを
    介して記録媒体の表面に印刷情報を熱転写する第1の熱
    転写手段とを含む第1ユニットと、インク層を有する第
    2の熱転写フィルムと、前記第2の熱転写フィルムのイ
    ンクを画像として一時的に保持する中間転写フィルム
    と、前記第2の熱転写フィルムを介して前記中間転写フ
    ィルムに印刷情報を熱転写する第2の熱転写手段と、前
    記中間転写フィルムに熱転写された画像を記録媒体の表
    面に再転写する再転写手段とを含む第2ユニットとから
    なり、前記第1ユニットまたは第2ユニットを切り換え
    可能に設定する設定手段を備えた請求項1に記載の記録
    装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の記録方式が、インク層を有す
    る熱転写フィルムのインクを記録媒体の表面に直接転写
    して画像を形成する直接転写方式と、インク層を有する
    熱転写フィルムのインクを一旦中間転写フィルムに転写
    して画像を形成した後に、この画像を記録媒体の表面に
    再転写する間接転写方式である請求項1に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 記録媒体の少なくとも一方面に印刷情報
    を記録する記録部を備えた記録装置において、 前記記録部が複数の処理プラテンを有し、複数の記録方
    式による記録を可能とするために前記処理プラテンを切
    り換える切換手段を備えたことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の処理プラテンが2つのプラテ
    ンローラからなり、これら2つのプラテンローラを回動
    可能に支持するプラテン回動支持手段を備え、 前記プラテン回動支持手段の回動動作により前記2つ
    のプラテンローラが切り換わる請求項8に記載の記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記記録部が、インク層を有する熱転
    写フィルムと、前記熱転写フィルムのインクを画像とし
    て一時的に保持する中間転写フィルムと、前記熱転写フ
    ィルムを介して前記中間転写フィルムに印刷情報を熱転
    写する熱転写手段とを有し、前記2つのプラテンローラ
    の間に前記中間転写フィルムを介在させ、前記2つのプ
    ラテンローラの切り換わり動作に連動して前記中間転写
    フィルムが前記2つのプラテンローラの周面に摺接する
    請求項9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 更に、前記記録部が前記中間転写フィ
    ルムに熱転写された画像を記録媒体の表面に再転写する
    再転写手段と、前記再転写手段に対向して配置され記録
    媒体への画像の再転写時に記録媒体を支持する支持手段
    とを備え、前記再転写手段が前記2つのプラテンローラ
    の切り換わり動作に連動して、前記支持手段に対して進
    退移動する請求項10に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記複数の記録方式が、インク層を有
    する熱転写フィルムのインクを記録媒体の表面に直接転
    写して画像を形成する直接転写方式と、インク層を有す
    る熱転写フィルムのインクを一旦中間転写フィルムに転
    写して画像を形成した後に、この画像を記録媒体の表面
    に再転写する間接転写方式である請求項8に記載の記録
    装置。
  13. 【請求項13】 選択的に発熱体を加熱して熱転写フィ
    ルムと記録媒体とを同期して送りながら記録媒体の表面
    に熱転写フィルムのインクを転写する工程を有し、記録
    媒体に直接画像を記録する方法と、 選択的に発熱体を加熱して熱転写フィルムと中間転写フ
    ィルムを同期して送りながら前記中間転写フィルムに前
    記熱転写フィルムのインクを転写して画像を記録する工
    程と、画像が記録された前記中間転写フィルムを搬送す
    る工程と、前記中間転写フィルムを再加熱して前記中間
    転写フィルムに記録された画像を記録媒体の表面に再転
    写する工程とを有し、記録媒体に間接的に画像を記録す
    る方法と、 を任意に切り換え可能に設定して記録媒体に画像を記録
    する記録方法。
  14. 【請求項14】 画像データを生成する画像生成装置
    と、該画像生成装置で生成された画像データを記録媒体
    の表面に記録する記録装置と、前記画像生成装置と前記
    記録装置との間で画像信号の授受を行う通信手段とを備
    えた記録システムにおいて、 前記記録装置の記録方式を切り換え可能に設定する設定
    手段を備えたことを特徴とする記録システム。
  15. 【請求項15】 前記記録方式が、インク層を有する熱
    転写フィルムのインクを記録媒体の表面に直接転写して
    画像を形成する直接転写方式と、インク層を有する熱転
    写フィルムのインクを一旦中間転写フィルムに転写して
    画像を形成した後に、この画像を記録媒体の表面に再転
    写する間接転写方式である請求項14に記載の記録シス
    テム。
  16. 【請求項16】 画像データを生成する画像生成装置に
    接続され、前記画像生成装置で生成された画像データを
    記録媒体の表面に記録する記録装置において、 前記記録装置での記録方式を切り換える切換手段を備え
    たことを特徴とする記録装置。
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