JPH071754A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH071754A
JPH071754A JP6983594A JP6983594A JPH071754A JP H071754 A JPH071754 A JP H071754A JP 6983594 A JP6983594 A JP 6983594A JP 6983594 A JP6983594 A JP 6983594A JP H071754 A JPH071754 A JP H071754A
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JP6983594A
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Suresh C Paranjpe
スレッシュ・シー・パランジャペ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つ以上の形式のエネルギをインクまたはダ
イリボンに付与して、その選択された部分をシート状基
材に転写し像を形成するプリンタを提供する。 【構成】 イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の熱転
写、またはダイ拡散、プレコート、オーバーコート等、
あるいはその組み合わせのような選択された転写パネル
タイプのリボンを少なくとも1つ収容すると共に、直接
エネルギ印刷組立体も備えていて、少なくとも1つのエ
ネルギ源がこれら印刷プロセスのためのエネルギを供給
し、このエネルギ源を回転または並進移動した後に選択
的に作動することにより、リボンの選択された1つ以上
または直接エネルギプロセスに使用するようエネルギ源
を個々に選択することができる。更に、リボンの浪費を
最小にするように未使用の転写パネルまたはその部分を
識別および使用する手段も備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つ以上の形式のエネ
ルギをインクリボンまたはダイ(染料)リボン等のリボ
ンに付与してその選択された部分をシート状基材に転写
し像を形成するような像形成装置、すなわちノンインパ
クトプリンタに係り、より詳細には、1つ以上のエネル
ギ源を、種々のリボン組合体を含む種々の形式の2つ以
上のリボンと共に使用するノンインパクトプリンタであ
って、印刷動作中に1つのリボンまたはエネルギ源を別
のものに切り換える手段を備えたノンインパクトプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、多くの場合、2色印刷には2
つのプリントヘッドと2つのリボンが使用されている。
フルカラー印刷の場合には3色(イエロー、マゼンタ、
シアン)のリボンが使用され、更に高品位の印刷を行う
ために黒(墨)の印刷色を加える場合には4色(イエロ
ー、マゼンタ、シアンおよび黒)のリボンが使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら印刷工
程の各々には本来レジストレーション(位置合わせ)上
の問題がある。すなわち、各色の画像を用紙上で正確に
位置決めしなければならない。
【0004】この問題を解消するために、そしてここに
述べる他の目的で、1台のプリンタ内に、イエロー、マ
ゼンタ、シアン(および黒)のリボンをフルカラー印刷
に対し単一の動作で良好に位置合わせして使用すること
は必要である。一方、例えば、テキスト情報の存在する
原稿にカラーのイメージを挿入するような場合には、2
つの像を別々の動作により単一のシート上に印刷するこ
とができ、このような厳密な位置決めは不要である。
【0005】この方法は、本発明により提供されるもの
であるが、単一または二重エネルギ源のいずれかを使用
し(異なる解像度またはプリント技術等の目的で)、こ
れは、直接エネルギプリントおよび/または2つ以上の
リボンおよび単一のリボンも受け入れるものである。こ
れらエネルギ源は、例えば、1つはフルカラー印刷用に
そして1つは黒の印刷用に;1つはサーマルプリント用
にそして他はダイ拡散印刷用に;または粗面紙にプリン
トすることが必要なときには1つはプレコート印刷用に
そして他はそのプレコート上のフルカラー印刷用に使用
される。他の例も以下で説明する。
【0006】また、このようなエネルギ源は、プリンタ
に手動で入力をしたりエネルギ源を操作したりする必要
なく、例えば、モータ制御のもとで回転や同様の簡単な
動きによって1つのものから他のものへと選択されたリ
ボンを操作できるものでなければならない。
【0007】すなわち、一般に、プリンタは、1対以上
のリボンおよびシート状基材を使用でき、これに対して
適切なエネルギ源を供給でき、各々の選択された組み合
わせに対し動作パラメータをセットし(好ましくは自動
的に)、そして必要に応じて特定のエネルギ源、リボン
およびシート状基材を作動して、各印刷動作ごとに最適
なプリント能力を発揮できるように設計しなければなら
ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)第1の像受入シート状基材を供給する第1の
供給手段と、(ロ)第2の像受入シート状基材を供給す
る第2の供給手段と、(ハ)1つ以上の形式のエネルギ
を受けたときにシート状基材に像を形成するための少な
くとも1つの転写媒体と、(ニ)ある形式のエネルギを
与える少なくとも1つのエネルギ源を含んだ少なくとも
1つのエネルギ源組立体と、(ホ)少なくとも1つのエ
ネルギ源を付勢するための付勢手段と、(ヘ)少なくと
も2つのプリント組立体であって、その少なくとも1つ
が前記した少なくとも1つの転写媒体と共働するように
配置されたプリント組立体と、(ト)前記した少なくと
も1つのエネルギ源を少なくとも2つのプリント組立体
の選択されたものと共働させるための組立体選択手段
と、(チ)第1および第2の供給手段からの第1および
第2の像受入シート状基材の選択された方を搬送するた
めのシート状基材選択手段と、(リ)第1および第2の
像受入シート状基材の選択された方を前記した少なくと
も2つのプリント組立体の少なくとも1つと共働する配
置とするように搬送するためのシート状基材搬送手段と
をプリンタに具備させるようにした。
【0009】すなわち請求項1記載の発明では、1つ以
上の形式のエネルギを受けたときにシート状基材に像を
形成するための少なくとも1つの転写媒体を使用してい
るので、サーマルヘッド以外に例えばレーザや他の光源
を使用して画像の記録を行うことができる。また、第1
および第2の像受入シート状基材をプリンタ内に配置
し、シート状基材選択手段によってこれらの選択を行う
ようにしているので、2種類のシート状基材を使い分け
ることができる。これらのシート状基材は直接的な熱印
刷によって熱的に活性化することができる。
【0010】この請求項1記載の発明は、更に各種具体
化された発明に発展させることができる。例えば請求項
2に記載したように第1および第2の像受入シート状基
材の選択された方を少なくとも2つのプリント組立体の
選択されたものと共働する配置としてもよいし、請求項
3に記載したように少なくとも1つの転写媒体の少なく
とも1つは、少なくとも1つのマルチプリントパネルを
含んでいてもよい。また、請求項4に記載したようにダ
イ拡散パネルを含んでいてもよい等である。
【0011】また、請求項14記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)1つ以
上の形式のエネルギを受けたときにシート状基材に像を
形成するための少なくとも1つの転写媒体と、(ハ)あ
る形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ源
を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、(ニ)
前記した少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための
付勢手段と、(ホ)少なくとも2つのプリント組立体で
あって、その少なくとも1つは少なくとも1つの転写媒
体と共働するように配置され、そしてその少なくとも1
つは像受入シート状基材のシートを把持するマルチプリ
ント手段であってそのシートを保持しながら連続的なプ
リント動作を行うマルチプリント手段を更に備えている
ようなプリント組立体と、(ヘ)前記した少なくとも1
つのエネルギ源を少なくとも2つのプリント組立体の選
択されたものと共働させるための組立体選択手段とをプ
リンタに具備させた。
【0012】すなわち請求項14記載の発明では、像受
入シート状基材のシートを把持するようにした。これに
より、イエロー、マゼンタ、シアンのパネルリボンを使
用して、しかもこれらの未使用部分を使用するためにリ
ボンを繰り返し前後方向に移動させ、多色プリントを行
うことが可能になる。
【0013】この請求項14記載の発明についても、同
様に各種態様をとることができ、これらは請求項15〜
請求項25に記載している。
【0014】更に請求項26記載の発明では、(イ)少
なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)ある形式
のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ源を含ん
だ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、(ハ)前記し
た少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢手
段と、(ニ)1つ以上の形式のエネルギを受けたときに
像受入シート状基材に像を形成するための少なくとも2
つの転写媒体であって、これら少なくとも2つの転写媒
体の1つは第1の供給ロールおよび第1の巻取ロールを
備え、これら少なくとも2つの転写媒体の別の1つは第
2の供給ロールおよび第2の巻取ロールを更に備え、第
1の供給ロールおよび第2の巻取ロールはエネルギ源の
第1の側に接近並置状態で配置されているような少なく
とも2つの転写媒体と、(ホ)少なくとも2つのプリン
ト組立体であって、その少なくとも1つは少なくとも2
つの転写媒体の1つと共働するように配置されるプリン
ト組立体と、(ヘ)前記した少なくとも1つのエネルギ
源を少なくとも2つのプリント組立体の選択されたもの
と共働させるための組立体選択手段とをプリンタに具備
させた。
【0015】すなわち請求項26記載の発明では、少な
くとも2つの転写媒体の1つは第1の供給ロールおよび
第1の巻取ロールを備え、これら少なくとも2つの転写
媒体の別の1つは第2の供給ロールおよび第2の巻取ロ
ールを更に備え、第1の供給ロールおよび第2の巻取ロ
ールはエネルギ源の第1の側に接近並置状態で配置され
ているようにした。このような並置状態によって非常に
コンパクトなリボン配置ならびに用紙の動きを実現する
ことができる。すなわち、リボンはプリントヘッドの両
側に、かつ近接して配置し、装置をコンパクトに構成す
ることができる。
【0016】この請求項26記載の発明についても、同
様に各種態様をとることができ、これらは請求項27〜
請求項30に記載している。
【0017】また、請求項31記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)ある形
式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ源を含
んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、(ハ)前記
した少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
手段と、(ニ)1つ以上の形式のエネルギを受けたとき
に像受入シート状基材に像を形成するための少なくとも
2つの転写媒体であって、これら少なくとも2つの転写
媒体の1つは、その転写面に配置された第1のクラスの
転写物質を更に備え、そしてこれら少なくとも2つの転
写媒体の別の少なくとも1つは、その転写面に配置され
た第2の異なるクラスの転写物質を更に備えているよう
な少なくとも2つの転写媒体と、(ホ)前記した少なく
とも1つのエネルギ源を少なくとも2つの転写媒体の選
択されたものと共働させるための組立体選択手段とをプ
リンタに具備させた。
【0018】すなわち請求項31記載の発明では、2つ
の転写媒体の1つは、その転写面に配置された第1のク
ラスの転写物質を更に備え、そしてこれら少なくとも2
つの転写媒体の別の少なくとも1つは、その転写面に配
置された第2の異なるクラスの転写物質を更に備えてい
る。したがって、例えば、プレコート、オーバーコート
および着色インクのような異なったクラスによる転写が
可能になる。
【0019】この請求項31記載の発明についても、同
様に各種態様をとることができ、これは請求項32に記
載している。
【0020】更に請求項33記載の発明では、(イ)少
なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)ある形式
のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ源を含ん
だ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、(ハ)前記し
た少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢手
段と、(ニ)1つ以上の形式のエネルギを受けたときに
像受入シート状基材に像を形成するための少なくとも2
つの転写媒体であって、これら少なくとも2つの転写媒
体の1つは、その転写面に配置された第1の技術の転写
物質を更に備え、そしてこれら少なくとも2つの転写媒
体の別の少なくとも1つは、その転写面に配置された第
2の異なる技術の転写物質を更に備えているような少な
くとも2つの転写媒体と、(ホ)前記した少なくとも1
つのエネルギ源を前記した少なくとも2つの転写媒体の
選択されたものと共働させるための組立体選択手段とを
プリンタに具備させた。
【0021】すなわち請求項33記載の発明では、少な
くとも2つの転写媒体の1つは、その転写面に配置され
た第1の技術の転写物質を更に備え、そしてこれら少な
くとも2つの転写媒体の別の少なくとも1つは、その転
写面に配置された第2の異なる技術の転写物質を更に備
えている。また、これら2つの転写媒体の選択されたも
のと共働させるための組立体選択手段を用意している。
したがって、異なった技術を用いて像の転写を実現する
ことができる。
【0022】また、請求項34記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)ある形
式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ源を含
んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、(ハ)前記
した少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
手段と、(ニ)1つ以上の形式のエネルギを受けたとき
に像受入シート状基材に像を形成するための少なくとも
2つの転写媒体であって、これら少なくとも2つの転写
媒体の1つは、その転写面に配置された第1のタイプの
転写物質を更に備え、そしてこれら少なくとも2つの転
写媒体の別の少なくとも1つは、その転写面に配置され
た第2の異なるタイプの転写物質を更に備えているよう
な少なくとも2つの転写媒体と、(ホ)前記した少なく
とも1つのエネルギ源を少なくとも2つの転写媒体の選
択されたものと共働させるための組立体選択手段とをプ
リンタに具備させた。
【0023】すなわち請求項34記載の発明では、少な
くとも2つの転写媒体の1つは、その転写面に配置され
た第1のタイプの転写物質を更に備え、そしてこれら少
なくとも2つの転写媒体の別の少なくとも1つは、その
転写面に配置された第2の異なるタイプの転写物質を更
に備えている。また、これらのタイプの転写物質を選択
できるようにしている。したがって、例えば、転写を行
うのに異なる温度等を必要とするものについても対応で
きることになる。
【0024】更に、請求項35記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)1つ以
上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート状基材
に像を形成するための少なくとも1つの転写媒体と、
(ハ)ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエ
ネルギ源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体
と、(ニ)前記した少なくとも1つのエネルギ源を付勢
するための付勢手段と、(ホ)少なくとも2つのプリン
ト組立体であって、その少なくとも1つが前記した少な
くとも1つの転写媒体の1つと共働するように配置され
たプリント組立体と、(ヘ)前記した少なくとも1つの
エネルギ源を少なくとも2つのプリント組立体の選択さ
れたものと共働させるための組立体選択手段と、(ト)
前記した少なくとも1つの転写媒体の未使用部分を位置
決めするためのサーチ手段とをプリンタに具備させる。
【0025】すなち請求項35記載の発明では、少なく
とも1つの転写媒体の未使用部分を位置決めするための
サーチ手段を備えている。したがって、各パネルの未使
用位置をそれらのパネルを配置したリボンに記された位
置情報を読み取ることによってサーチし、その結果得ら
れた未使用位置から記録を開始することで、それぞれの
パネルの効率的な使用が可能になる。リボンに位置情報
を記す手法としては、リボンの縁に位置を表わしたマー
クを記したり、パネルを透明あるいは半透明な材料で構
成して、リボンの長さ方向に所定間隔をおいて記したマ
ークをパネルを解して光学的に読み取るといった方法が
可能である。また、磁気的にマークを読み取るものであ
れば、パネルが不透明であっても、位置情報の読み取り
が可能になる。
【0026】また、請求項36記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)ある形
式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ源を含
んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、(ハ)前記
した少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
手段と、(ニ)1つ以上の形式のエネルギを受けたとき
に像受入シート状基材に像を形成するための少なくとも
2つの転写媒体であって、これら少なくとも2つの転写
媒体の1つは第1の幅を有し、そしてこれら少なくとも
2つの転写媒体の別の少なくとも1つは、第2の異なる
幅を有するような少なくとも2つの転写媒体と、(ホ)
前記した少なくとも1つのエネルギ源を前記した少なく
とも2つの転写媒体の選択されたものと共働させるため
の組立体選択手段とをプリンタに具備させた。
【0027】すなわち請求項36記載の発明では、少な
くとも2つの転写媒体の1つは第1の幅を有し、そして
これら少なくとも2つの転写媒体の別の少なくとも1つ
は、第2の異なる幅を有するような少なくとも2つの転
写媒体を備え、少なくとも1つのエネルギ源を少なくと
も2つの転写媒体の選択されたものと共働させるように
しているので、例えば1つの短い幅のリボンをイエロ
ー、マゼンタおよびシアンの記録用のA6判用の画像形
成に使用し、他のリボンを白黒記録用のA1判用の画像
形成に使用することで、これらのリボンを効率的、かつ
経済的に使用することができる。
【0028】この請求項36記載の発明についても、同
様に各種態様をとることができ、これは請求項37に記
載している。
【0029】更に、請求項38記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)1つ以
上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート状基材
に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体と、
(ハ)ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエ
ネルギ源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体
と、(ニ)前記した少なくとも1つのエネルギ源を付勢
するための付勢手段と、(ホ)少なくとも2つのプリン
ト組立体であって、その少なくとも1つが前記した少な
くとも2つの転写媒体の1つと共働するように配置され
たプリント組立体と、(ヘ)前記した少なくとも1つの
エネルギ源を少なくとも2つのプリント組立体の選択さ
れたものと共働させるための組立体選択手段と、(ト)
前記した少なくとも1つのシート状基材を前記した少な
くとも2つのプリント組立体の少なくとも1つと共働す
るように搬送するベルトおよびクランプ組立体とをプリ
ンタに具備させる。
【0030】すなわち請求項38記載の発明では、少な
くとも1つのシート状基材を少なくとも2つのプリント
組立体の少なくとも1つと共働するように搬送するベル
トおよびクランプ組立体を備えている。これにより、像
を高精度に位置決めすることが可能になる。
【0031】また、請求項39記載の発明では、(イ)
少なくとも1つの像受入シート状基材と、(ロ)1つ以
上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート状基材
に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体と、
(ハ)ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエ
ネルギ源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体
と、(ニ)前記した少なくとも1つのエネルギ源を付勢
するための付勢手段と、(ホ)少なくとも2つのプリン
ト組立体であって、その少なくとも1つが前記した少な
くとも2つの転写媒体の1つと共働するように配置され
たプリント組立体と、(ヘ)前記した少なくとも1つの
エネルギ源を前記した少なくとも2つのプリント組立体
の選択されたものと共働させるための組立体選択手段と
を備え、(ト)前記した少なくとも2つの転写媒体は、
少なくとも、第1の供給ロールおよび第1の巻取ロール
に配置された第1の転写媒体と、第2の供給ロールおよ
び第2の巻取ロールに配置された第2の転写媒体とを更
に備え、そして、(チ)第1の転写媒体および第2の転
写媒体の少なくとも一方は、第1の供給ロールと第1の
巻取ロールおよび第2の供給ロールと第2の巻取ロール
の対応するものの間で可逆搬送可能であることを特徴と
するプリンタに関する。
【0032】すなわち請求項39記載の発明では、第1
の転写媒体および第2の転写媒体の少なくとも一方は、
第1の供給ロールと第1の巻取ロールおよび第2の供給
ロールと第2の巻取ロールの対応するものの間で可逆搬
送可能となっている。したがって、未使用パネルの部分
から印刷を開始させるためにリボンを前進させたり後退
させることができる。これにより、リボンの各パネルを
無駄なく使用することができる。
【0033】以下に説明するこれらの発明は、その多数
の特徴において広範囲の用途を包含するので、特定の用
語を使用するのが適当と考えられる。それ故、以下、特
に記載のない限り、次のように用語の意味を定義する。
【0034】エネルギ源:ある形式のエネルギ(熱また
は光)のソースで、レーザ、従来の熱転写プリントヘッ
ド、等を含むソース。
【0035】転写物質:媒体上に配されていて1つ以上
の形式のエネルギを付与することによりそこからシート
状基材へと直接的または間接的に転写されてシート状基
材上に像を成形するための物質。
【0036】プリンタ:エネルギ源を使用し1つ以上の
形式のエネルギを転写物質またはシート状基材のいずれ
かに付与してシート状基材上に像を形成する装置で、プ
リンタ、ファクシミリ装置(FAX)、複写機の印刷部
分、またはここに述べるように機能する他の装置の印刷
部分を含む装置。
【0037】直接エネルギ:像を形成すべきシート状基
材上に1つ以上の形式のエネルギを直接付与するような
像形成方法で、そのエネルギがシート状基材の物質中に
ある変化を誘起し、そのエネルギのみによって像を形成
するかまたはシート状基材を高温ロール(ホットロー
ル)プロセス等に通した後に像を形成する方法。
【0038】技術:1つ以上の形式のエネルギを用いて
媒体からシート状基材へ像を転写する特定の方法。ここ
で、転写物質は、熱転写インクと、ダイ拡散用のダイ
と、電気抵抗インクと、クロモゲン(chromogenic )物
質およびカプセル化された放射線硬化性成分の組合体
と、現像剤および感光性のマイクロカプセル化された物
質との組合体と、光線(レーザ光を含む)が作用したと
きに転写を受ける物質と、軟化温度、溶融温度およびガ
ラス遷移温度ならびに粘性より成る物質の1群の物理パ
ラメータの少なくとも1つに光と熱の両方によって変化
が生じるような物質とを含む。また、この用語は、直接
エネルギプロセスによって像を現像すること、および現
在公知であるかまたは認知されているかどうかに係わり
なく他の方法および物質によって像を現像するものも包
含する。
【0039】タイプ:特定の技術内における方法の変形
で、例えば、転写を行うのに異なる温度等を必要とする
もの。
【0040】クラス:特定技術内における転写物質のサ
ブセットで、例えば、プレコート、オーバーコートおよ
び着色インクは、3つのクラスの熱転写物質を構成す
る。
【0041】パネル:単一クラスの転写物質が単一カラ
ーで(該当する場合に)付着されたシート状基材上の単
一の連続領域。
【0042】セット:互いに隣接していて(またはその
ように近くにあって)特定のクラス内に入る1つ以上の
パネルの集合で、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン
(y、m、c)の色の熱転写パネルのセット。
【0043】グループ:単一の技術内に入るパネルまた
はパネルのセットの集合で、例えば、単一タイプの熱転
写によって全て転写されるy、m、cパネルのセット、
黒パネル、およびプレコートまたはオーバーコートの1
つ以上のパネル。
【0044】媒体方向:特定の転写媒体に向いたエネル
ギ源から延びる方向。
【0045】本発明は、その第1の特徴において、熱転
写印刷またはダイ拡散印刷等を、黒、カラー、プレコー
ト、オーバーコート等またはその組み合わせで実行する
装置であって、(1)2つ以上のリボンまたは(2)1
つ以上のリボンおよび1つ以上の直接エネルギプロセス
のいずれかを含み、そしてこれらリボンと印刷プロセス
との間で選択を行えるような装置を提供する。装置内に
は単一のエネルギ源とエネルギ源駆動手段とが配置さ
れ、装置の片側には、例えば、1つのリボンと、プラテ
ンと、像を受けるようにプラテン上であって、かつリボ
ンの下にシート状基材を通すための手段とが支持され、
そして装置の他側にも同様の構造が設けられる。単一の
エネルギ源および駆動手段は回転可能に取り付けられ、
リボンまたは直接エネルギプロセスの一方または他方に
使用するように交互の方向に向けられる。
【0046】第2の実施例では、エネルギ源と駆動手段
の組合体が2つ以上使用され、回転に続いて適当な駆動
手段を付勢することにより、1つまたは他の選択された
エネルギ源と、選択されたリボンまたは直接エネルギプ
ロセスとが並置される。
【0047】第3の実施例では、エネルギ源組立体は、
異なる方向を向いたエネルギ要素(例えば、熱エレメン
トまたはマイクロレーザ)の2つ以上のアレーを有す
る。これら要素のアレーが2つ存在する場合には、エネ
ルギ源を並進移動(および/または選択的作動)するこ
とにより、これら要素が1つまたは他のリボンあるいは
直接エネルギプロセスに適用される。
【0048】ここで、「選択的作動」とは、例えば、熱
エレメントが対向配列されたサーマルプリントヘッドの
場合には、選択されたアレーが選択されたリボンへ進め
られそしてプリントデータがそのアレーのみに送られ、
一方、レーザアレーの場合には、アレーのこのような移
動は不要であり、プリントデータを所望のレーザアレー
に送るだけでよいことを意味する。
【0049】各々の実施例において、選択されたエネル
ギ源に使用されるべきプリントデータは、例えば、カラ
ープリントデータ信号(イエロー、マゼンタおよびシア
ンの信号データ)が一般に分離されるのと同様に、電子
的に分離される。しかしながら、1つの特徴において
は、2つの異なるリボンを使用できるように全く個別の
データ(すなわち、個別の像)を使用してもよく、例え
ば、ある像を別の用紙に挿入したりまたはある像におい
てプレコートしたりするように黒およびフルカラー像を
使用してもよい。更に、シート状基材を1つ以上の選択
されたエネルギ源へ搬送しそしてそのシート状基材を適
切に整列するよう確保する別の機構についても以下に開
示する。
【0050】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例を詳細に説明する。
【0051】第1の実施例
【0052】先ず本発明のマルチ・ポジション(多位
置)プリンタの第1の実施例を2リボンモードについて
説明するが、一方の位置に直接エネルギプロセスを使用
する場合には一方のリボンが除去される。また、ある限
定された機能しか必要とされないときには1個のリボン
のみを含む実施例を使用することもできる。
【0053】図1はこのマルチ・ポジションプリンタを
示したものである。プリンタ100はフレーム101を
備えている。ただし、図1にはその「後方」の半分だけ
しか示していない。このプリンタ100は第1のリボン
102を備えている。この第1のリボン102は、その
片面に、例えば、感熱インクまたはダイのイエロー、マ
ゼンタおよびシアンのカラーパネルを次々に繰り返す状
態で備えており、このようなパネルのそれぞれの長さ
は、像を転写すべきシート状基材の長さにほぼ等しい。
【0054】第1のリボン102は、フレーム101に
回転可能に取り付けられた第1の供給ロール104から
繰り出され、そして以下に述べるように使用された後
に、これもまたフレーム101に回転可能に取り付けら
れた第1の巻取ロール106に巻き付けられる。これら
の第1の供給ロール104および第1の巻取ロール10
6の両方に可逆のステップモータ(図示せず)を設け、
これらロール104、106のいずれか一方を付勢して
その他方を回転させそこからリボンを引き出すことがで
き、そしてロール104、106の両方に通常の仕方で
スリップクラッチ(これも図示せず)を設けて、張力の
もとでその一方から他方へリボンを引き出すことができ
る。上記パネルを支持するリボン102の面は、第1の
供給ロール104および第1の巻取ロール106から外
方に向けられる。
【0055】更に、プリンタ100は、例えば、普通紙
にプリントするためのマルチプリントの黒インクリボン
である第2のリボン108も備えている。この第2のリ
ボン108は、フレーム101に回転可能に取り付けら
れた第2の供給ロール110から繰り出され、そして使
用の後に、これもまたフレーム101に回転可能に取り
付けられた第2の巻取ロール112に巻き取られる。こ
れら第2の供給ロール110および第2の巻取ロール1
12にもステップモータおよびスリップクラッチ(図示
せず)が同様に設けられ、そして上記パネルを支持する
第2のリボン108の面も同様にこれらの第2の供給ロ
ール110および第2の巻取ロール112から外方に向
けられる。
【0056】第1のリボン102の経路は、第1および
第2のロール対114、115によってその一部分が制
御される。各ロール対114、115は、リボン102
の幅よりも若干長い2つの同様の円筒状ロールより成
り、これらロールは、その軸が第1のリボン102の幅
方向に平行でかつ第1のリボン102の長さ方向を横切
るように向けられ、そして第1のリボン102がこれら
ロール間を通過するように相互に対向配置される。
【0057】第1および第2のロール対114、115
は、図1に概略的に示された第1および第2のスライド
機構116、117に各々スライド可能にかつ回転可能
に取り付けられている。これらスライド機構116、1
17は、次いで、その位置を、図1に矢印118、11
9で各々示されたように図1の紙面に平行であってかつ
第1のリボン102の長手方向を一般に横切る方向に移
動できるようにフレーム101に取り付けられる。第1
および第2のスライド機構116、117は、第1およ
び第2のロール対114、115によって保持された第
1のリボン102を以下に述べる目的でプリンタ100
内において外方および内方に移動できるようにする。
【0058】第1のロール対114および第1のスライ
ド機構116は第1の供給ロール104から所定の距離
に配置され、そして第2のロール対115および第2の
スライド機構117は第1の巻取ロール106から所定
の距離に配置される。第1のリボン102、第1の供給
ロール104、第1の巻取ロール106、第1および第
2のロール対114、115、ならびに第1および第2
のスライド機構116、117は、一般に、プリンタ1
00の内部の中央付近に取り付けられている。図1にお
いて、第1のリボン102は、第1の供給ロール104
の上部から延びて、第1の巻取ロール106の上部へと
導かれる。
【0059】第2の供給ロール110は、第1の巻取ロ
ール106が取り付けられたのと同じフレーム101の
端に取り付けられるが、それより外側に取り付けられて
いる。そして同様に、第2の巻取ロール112は、第1
の供給ロール104と同じフレーム101の端に取り付
けられるが、やはりそれより外側に取り付けられてい
る。ここで、「外側」とは、第1の供給ロール104と
第1の巻取ロール106が、プリンタ100の一端付近
にある第2の供給ロール110とプリンタ100の反対
端付近にある第2の巻取ロール112との間に存在する
ことを意味する。図1において、第2のリボン108
は、第2の供給ロール110の底部から、プリンタ10
0の内部を横切って第1の巻取ロール106および第1
の供給ロール104の下を右方向に延び、第2の巻取ロ
ール112の底部へ至っている。
【0060】第2のリボン108は、第2の供給ロール
110から右方向に延びる際に、第1のリボンガイドロ
ール120に接触してその下を通過する。このリボンガ
イドロール120は、プリンタ100内で第2の供給ロ
ール110より下でかつその内側においてフレーム10
1に回転可能に取り付けられた単一の円筒状ロールであ
る。この第1のリボンガイドロール120は、第2のリ
ボン108を第1の巻取ロール106から分離するよう
に働く。
【0061】この第1のリボンガイドロール120を通
過した後に、第2のリボン108は、第3のロール対1
22を通過する。第3のロール対122は、上記の第1
および第2のロール対114、115と同様に、第2の
リボン108の幅よりも若干長い2つの同様の円筒状ロ
ールより成るもので、これらロールは、その軸が第2の
リボン108の幅方向に平行にかつその長手方向を横切
るような向きにされ、第2のリボン108がこれらの間
を通過するように相互に対向配置されている。
【0062】この第3のロール対122は、第3のスラ
イド機構123にスライド可能にかつ回転可能に取り付
けられている。第3のスライド機構123は、第3のロ
ール対122の位置をプリンタ100内において矢印1
24で示すように図1の紙面に平行にかつ第2のリボン
108の長手方向を一般に横切る方向に移動できるよう
にフレーム101に取り付けられる。
【0063】次いで、第2のリボン108は、第3のロ
ール対122および第3のスライド機構123と同様に
第4のスライド機構126に取り付けられた第4のロー
ル対125を通過する。第4のロール対125によって
保持された第2のリボン108は、プリンタ100内に
おいて矢印127で示すように移動することができる。
【0064】次いで、第2のリボン108は、第2のリ
ボンガイドロール128の下を通過する。第2のリボン
ガイドロール128は、プリンタ100内で第1の供給
ロール104の下でかつそれより内側においてフレーム
101に回転可能に取り付けられた単一の円筒状ロール
である。この第2のリボンガイドロール128は、第2
のリボン108を第1の供給ロール104から分離する
ように働く。
【0065】プリンタ100は、図1の下部付近に示さ
れた第1および第2のシート状基材トレー130、13
2を備えている。これらのシート状基材トレー130、
132は、種々の形式のシート状基材、例えば、普通紙
や、ダイ拡散用の特殊用紙や、レターサイズおよびリー
ガルサイズペーパや、直接エネルギ印刷用のシート状基
材や、透明シート状基材を受け入れるように設計されて
いる。これらシート状基材の幾つかは、印刷の質がその
片面のみにおいて良好である。従って、所望の面がリボ
ン(または直接エネルギ)によって印刷されるように、
シート状基材をトレーに入れて印刷のために搬送する際
に注意を払わねばならない。
【0066】第1および第2のシート状基材トレー13
0、132の各右端の上には、第1および第2の駆動ロ
ール134、136がフレーム101に回転可能に取り
付けられている。これら駆動ロール134、136は、
各モータ(図示せず)によって駆動されたときに、第1
および第2のシート状基材トレー130、132から各
々シート状基材の積層された一枚一枚を取り出すように
働く。
【0067】第1および第2のシート状基材トレー13
0、132から各々外方に延びているのは第1および第
2のガイド138、140であり、これらはフレーム1
01にしっかりと取り付けられていて、第1および第2
の駆動ロール134、136によって第1および第2の
シート状基材トレー130、132から各々引き出され
たシート状基材の移動路を構成する。
【0068】第1および第2のガイド138、140
は、図1の点Aの付近で互いに接近している。ここには
第1のゲート142がフレーム101に回転可能に取り
付けられていて、第1および第2のガイド138、14
0からのシート状基材の通過を制御するようになってい
る。従って、第1のゲート142が図1に示す下方位置
にあるときは、第1のシート状基材トレー130から第
1のガイド138を経て外方に送られるシート状基材の
通過が阻止され、ひいては、第2の駆動ロール136の
作動により第2のシート状基材トレー132から第2の
ガイド140を経てシート状基材が送られる。
【0069】あるいはまた、第1のゲート142が上方
位置(図示せず)にあるときは、第2のシート状基材ト
レー132から第2のガイド140を経て送られるシー
ト状基材の通過が阻止され、従って、第1の駆動ロール
134を作動することにより第1のシート状基材トレー
130から第1のガイド138を経てシート状基材が送
られる。
【0070】第1のゲート142と、第1および第2の
駆動ロール134、136は、プリンタ100のオペレ
ータによって手動で用いられるかまたはオペレータがプ
リント作業を選択することにより(例えば、プリンタの
モニタ上でのアイコン選択により)自動的に使用される
単一の「シート状基材選択スイッチ」(図示せず)の制
御のもとで、上記のように互いに共働するように電気的
に接続されるのが好ましい。また、この第1のゲート1
42を除去し、第1および第2の駆動ロール134、1
36を単に選択的に作動するだけでシート状基材の選択
を(この場合も手動または自動で)行うこともできる。
【0071】第1および第2のシート状基材トレー13
0、132の一方または他方から選択されたシート状基
材は、第1のロール対144の間に入る。第1のロール
対144は、フレーム101に回転可能に取り付けられ
た2つの円筒状ロールより成るもので、その軸はシート
状基材の幅に平行にかつその長手方向を横切るように向
けられ、シートがこれらの間を通過するように互いに対
向配置される。この第1のロール対144は、第1およ
び第2の駆動ロール134および146と好ましくは共
働して作動されるモータ(図示せず)によって駆動さ
れ、そしてこれらの間に通されるシート状基材に対しそ
のシート状基材を第1のゲート142から引き出すに充
分な強さの摩擦接触を与える。
【0072】シート状基材は、第1のロール対144を
通過した後に、図1の点B付近でフレーム101に回転
可能に取り付けられた第2のゲート146に到達する。
第2のゲート146は、第1のロール対144から送ら
れてくるシート状基材を第3および第4のガイド14
8、150の一方または他方へ転向するものである。
【0073】従って、この第2のゲート146が図1に
示すように上方位置に向けられた状態では、シート状基
材は、プリンタ100の下部の左側へと延びた第4のガ
イド150の近位端に入るように拘束されるが、この第
2のゲート146が下方位置(図示せず)に向けられた
場合には、シート状基材は、プリンタ100の上方へ延
びそしてその上部において左側へと延びた第3のガイド
148の近位端に入る。
【0074】これら第3および第4のガイド148、1
50は、プリンタ100を通して更に延びるようにフレ
ーム101にしっかりと固定されていて、図1の各点
C、Dの付近で第1および第2のリボン102、108
の外側を向いたパネル面に接近している。従って、第2
のゲート146の位置に応じて、シート状基材を第1お
よび第2のリボン102、108の一方または他方に隣
接するようにもっていくことになる。
【0075】図1に概略的に示すように、第3および第
4のガイド148、150の長さ方向に沿って多数のガ
イドロール対152が分布されている。これらのガイド
ロール対152は各々フレーム101に回転可能に取り
付けられた一対の円筒状ロールで構成されている。シー
ト状基材はそれらの間を通過して第3のガイド148ま
たは第4のガイド150の長さ方向に沿って前方に搬送
される。
【0076】必要に応じて、いずれかのガイドロール対
152は、第1のロール対144と同様に、モータで駆
動することができ、そしてそれらの間を通過するシート
状基材に対しそのシート状基材を前方に搬送するのに充
分な摩擦接触を与えることができる。ガイドロール対1
52のうちのモータを組み込んだロール対で、特に点C
またはDのすぐ近くにあるものは、第1および第2のリ
ボン102、108の一方または他方を進ませるように
働くモータとは独立して作動され、必要なときにシート
状基材を点Cまたは点Dを経てプリントせずに、より詳
細には、以下に述べるように第1および第2のリボン1
02、108を消費せずに、前進させることができる。
シート状基材は、点Cまたは点Dの付近を通過した後
に、各々第3または第4のガイド148、150を経て
送られ続ける。
【0077】点Cを過ぎて第3のガイド148を経て送
られたシート状基材は、やがて、図1の点E付近でフレ
ーム101に回転可能に取り付けられた第3のゲート1
54に到達する。この第3のゲート154は、上記の第
1および第2のゲート142、146と同様に作動して
シートのその後の経路を案内する。
【0078】この第3のゲート154が図1に示す上方
位置にある状態では、シート状基材は、フレーム101
にしっかりと取り付けられた第5のガイドの156へ転
向され、ひいては、図1の点F付近でフレーム101に
回転可能に取り付けられた第4のゲート158へと向け
られ、ここで、第5のガイド156は、第4のガイド1
50の一端部に接続している。
【0079】換言すれば、第3のゲート154が図1に
示す上方位置にある場合には、第3のガイド148を通
過したシート状基材は第5のガイド156に入り、そし
て第4のゲート158を通過した後、第4のガイド15
0の前記した一端部に右方向にむけて進入する。これ
は、第2のゲート146によってこの第4のガイド15
0に直接転向されるシート状基材の方向とは逆方向であ
る。
【0080】第4のゲート158は、この第4のゲート
が作動されないときに、第5のガイド156からそこに
到達するシートの重量でこの第4のゲート158を側部
へ充分移動させてそのシートを第4のガイド150へ通
過させられるような重量および構造になっているのが好
ましいが、あるいは、この目的で第4のゲート158を
左側の位置(図示せず)へ作動することもできる。
【0081】点Cを通過する際に第1のリボン102に
向けられたシート状基材の面は、上記のようにシート状
基材が第4のガイド150へ移動された際に、点Dに達
すると、第2のリボン108の方を同様に向くことに注
意されたい。それ故、点CおよびDで行われる印刷プロ
セス(以下に説明する)は、上記したシート状基材の移
動により、その片面のみに対して行われることになる。
【0082】点Eの第3のゲート154が上方にセット
されたときにシート状基材が第3のガイド148を経て
左側へ送られそして下方に向けられて第4のガイド15
0内に到達するとき、あるいは逆に、点Fの第4のゲー
ト158が左側に位置されたときにシート状基材が第4
のガイド150を経て左側へ送られそして第3のゲート
154を経て右側へ向けられて第3のガイド148内に
到達するときには、シートの片面が第1および第2のリ
ボン102、108の両方に露出され、これら両方のリ
ボンからシートの対向面に印刷を行うことができる。
【0083】ガイドロール対152の1つ以上を駆動す
る上記モータ(図示せず)は、好ましくは、可逆回転を
行うことができ、第3および第4のガイド148、15
0の両方においてシート状基材を右方向または左方向の
いずれにも移動することができる。例えば、第3のゲー
ト154を右方向へ通過して第3のガイド148を通過
中のシート状基材は、点Cを経て移動し、次いで、あた
かもそれが最初から第3のガイド148に入って左方向
へ移動されるかのように方向を逆転することができる。
【0084】シート状基材の移動方向についての上記説
明は、プリント動作をいかに行うかについて重要であ
る。以下に述べるように現状技術のプリンタ組立体(ア
センブリ)は、両方向ではなく、一方向にのみシート状
基材を移動しながら印刷プロセスを行うように設計され
ている。本発明によれば、図1に示すプリンタ100
は、シート状基材を点Cを経て左方向に移動し、そして
点Dを経て右方向に移動しながら通常印刷を行うように
構成されている。
【0085】従って、プリンタ100の印刷能力を最適
なものにすると共に、以下に述べるようにプレコート
(予備被覆)およびフルカラー印刷の両方を受け入れる
ために、第1のリボン102はプレコート転写物質を含
み、そして粗面シート状基材は、点Cの付近でプレコー
トされて滑らかな表面が与えられた後、点Dの周りに運
ばれ、所望のフルカラー印刷を受ける。同様に、第1の
リボン102が、イエロー、マゼンタおよびシアンのカ
ラーリボンであって(例えば、滑らかな紙を使用すると
き)、第2のリボン108が、点C付近で形成されたフ
ルカラー像に文字等のテキストを付加するための黒の転
写物質のものであってもよい。
【0086】また、シート状基材は第3および第4のガ
イド148、150のいずれか一方に通されそして引き
続き第3および第4のガイド148、150の他方に通
されてその片面のみに印刷が施されるが、シート状基材
のどちらの面が外を向くかは、シート状基材が第3およ
び第4のガイド148、150のどちらに最初に入るか
によって決まることにも注意されたい。
【0087】すなわち、シート状基材が第1および第2
のシート状基材トレー130、132のいずれかから送
り出されて、上記したように最初に第3のガイド148
に通された場合には、第1および第2のシート状基材ト
レー130、132のいずれかの中で上を向いていたシ
ート面が、点CおよびDの両方の付近で印刷される面と
なる。
【0088】一方、第1および第2のシート状基材トレ
ー130、132のいずれかから第4のガイド150に
直接送られるシートは、下を向いていた面に印刷が施さ
れる。それ故、以上のことから、片面に印刷を受けるシ
ート状基材、例えば、片面に予めプレコートされている
シート状基材、または片面のみに直接エネルギ印刷を受
けるように調整されているシート状基材を使用するとき
には、このようなシート状基材は、通常、第1および第
2のシート状基材トレー130、132のいずれかに、
印刷を受ける面が上を向くように、配置しなければなら
ない。
【0089】以下、プリンタ100のサーマルプリント
のプロセスについて説明するが、これは、使用すべき特
定の技術を限定するものではなく、「技術」という用語
のもとで既に定義したいかなる任意選択物を含んでもよ
い。また、図1に示すように、プリンタ100は、プリ
ントヘッド組立体170を更に備えている。図1にはそ
の位置を示しているが、明瞭化のため、プリントヘッド
組立体170の部品は図2を参照して説明する。
【0090】プリントヘッド組立体170はプリントヘ
ッド171を備えている。このプリントヘッド171は
必要に応じて前後に移動されるようにスプリング負荷さ
れた駆動モータ172に通常の形態で取り付けられてい
る。この駆動モータ172は、図1に示したプリンタ1
00内の中央位置において、第1のリボン102と第2
のリボン108との間でシャフト174によってフレー
ム101に回転可能に取り付けられている。シャフト1
74は、オペレータまたは自動制御のもとでモータ(図
示せず)によって作動されるようになっている。
【0091】シャフト174の回転により、プリントヘ
ッド171および駆動モータ172は図1に実線で示す
ように配置することもできるし、あるいはシャフト17
4の軸の周りで180°回転することにより、図1およ
び図2に仮想線で示すプリントヘッド171′およびモ
ータ172′の別の位置に配置することもできる。
【0092】これら2つの位置において、プリントヘッ
ド171(または171′)は、点Cの付近の第1のリ
ボン102または点Dの付近の第2のリボン108に相
接するよう各々配置される。プリントヘッド171の回
転方向は、プリントヘッド171への種々の接続ケーブ
ル(図示せず)に必要となるねじれが最終的にからまり
状態を招くことがないように、自動的に回転方向を交代
で切り換えることが好ましい。
【0093】次いで、駆動モータ172(または17
2′)を付勢することによりプリントヘッド171(ま
たは171′)はプリンタ100内において外方へ移動
され、第1のリボン102または第2のリボン108の
いずれかに通常の仕方で各々接触される。この間に、プ
リントヘッド171および第1のリボン102が、第3
のガイド148を通過するシート状基材と、点Cの付近
の第1のプラテン176とに押圧されるか、またはプリ
ントヘッド171′(これは、プリントヘッド171を
180°回転したものを表す)および第2のリボン10
8が、第4のガイド150を通過するシート状基材と、
点Dの付近の第2のプラテン178とに押圧される。両
プラテン176、178は、通常そうであるように、印
刷の助けとなるようフレーム101に回転可能に取り付
けられている。
【0094】また、通常そうであるように、図1に示す
第1および第2のピンチロール180、182が、印刷
プロセス中に、シート状基材を各々第1および第2のプ
ラテン176、178に保持するように働く。これら第
1および第2のピンチロール180、182の機能は、
上記のフルカラー印刷に関して、次の点で重要である。
【0095】すなわち(1)シート状基材は第1のプラ
テン176および第1のピンチロール180に向かって
左方向に(または第2のプラテン178および第2のピ
ンチロール182に向かって右方向に)移動されて、そ
れにより把持される。(2)リボンの移動と共働したプ
ラテンおよびピンチロールの回転と、プリントヘッドへ
のプリントデータの送信とにより、第1のカラー(例え
ば、イエロー)が所望の長さにプリントされる。(3)
次に所望されるカラーパネル(例えば、マゼンタ)へア
クセスするようにリボンが移動される間にプラテンおよ
びピンチロールはそれらの元の位置に回転して戻され
る。(4)シート状基材をプラテンおよびピンチロール
から解除せずに第2の印刷が行われる(第3またはそれ
以降の印刷についてもそうである)。このようにして連
続した各カラー間での像の位置合わせを実行することが
できる。
【0096】第2の実施例
【0097】次に本発明の第2の実施例を説明する。本
発明の第2の実施例は、異なるプリントヘッド組立体が
使用されること以外は、図1に示した第1の実施例と同
様である。
【0098】図3は、プリントヘッド組立体170に代
わって図1の構造体に配置される第2の実施例のプリン
トヘッド組立体200を示している。このプリントヘッ
ド組立体200は、プリンタ100の中央領域内におい
て(すなわち、図1のプリントヘッド組立体170によ
って占有された領域内において)図1のフレーム101
に回転可能に取り付けられる。プリントヘッド組立体2
00は、第1のプリントヘッドドライバ204に取り付
けられた第1のプリントヘッド202と、第2のプリン
トヘッドドライバ208に取り付けられた第2のプリン
トヘッド206とを備えており、第1および第2のプリ
ントヘッドドライバ204および208は、各々、第1
および第2のプリントヘッド202および206を矢印
210および212で示すようにプリンタ100内で外
方および内方に移動して、第1および第2のリボン10
2および108に接触させるよう近づけたりまたは離し
たりするように働く。
【0099】この第2の実施例においても、プリントヘ
ッド組立体200をシャフト214によって回転可能に
フレーム101に取り付けることにより(シャフトは上
記したようにモータによって付勢されて、第1のないし
第4のスライド機構116、117、124、125の
上記動作に関連して180°の回転を与える)、第1お
よび第2のリボン102および108のどちらを特定の
印刷作業に使用すべきかについてだけではなく、第1お
よび第2のプリントヘッド202および206のどちら
をその各々のリボンと共に使用すべきかについても選択
を行うことができる。
【0100】このようにして、特定の作業に最も適した
プリントヘッドまたはエネルギ源を選択することがで
き、例えば、レーザ光源、高精度カラー印刷のための高
解像度エネルギ源、黒のテキスト情報を印刷するための
低解像度エネルギ源、電力レベルの異なるエネルギ源、
または長さの異なるプリントヘッド等を選択することが
できる。
【0101】1つの小さな領域にカラー印刷を挿入しな
がら主としてテキストを形成するのにしばしば必要とさ
れるタイプの文書については、カラー用の高解像度プリ
ントヘッドは、例えば、4インチのように小さなサイズ
であるが、テキスト用のプリントヘッドは8インチであ
る。この場合に、カラー像はシート状基材の一部分に延
びるだけでよいので、各シート状基材に必要とされるイ
エロー、マゼンタおよびシアン(y、m、c)のカラー
リボンの量は僅かである。小さな長手寸法のパネルを有
する狭いy、m、cカラーリボンを使用することもでき
るし、あるいは大きなパネルを有するy、m、cカラー
リボンの各パネルセットを2つ以上の像に使用すること
もできる。
【0102】上記したタイプの文書300が図4に示さ
れている。第1の像領域302は、横方向の破線で示さ
れたテキストを含み、そして文書300の1つの隅にあ
って縦方向の破線で示された第2の小さな像領域304
は、フルカラー像(例えば、会社のロゴまたは肖像写真
等)を含んでいる。第1の像領域302のサイズに対す
る第2の像領域304のサイズ、すなわち文書300の
横方向寸法の約半分とその縦方向寸法の1/3は、もち
ろん、1つの例に過ぎない。
【0103】文書300の上部では、第1の像領域30
2は、文書300を横切って一部分に延びるだけであ
る。すなわち仮想線によって分離されて302′で示さ
れた第1の像領域302の小領域にわたって延びるだけ
である。この小領域302′のテキストは、文書300
の幅の約半分および長さの1/3に延びて、第2の像領
域304のためのスペースを形成し、一方、領域302
の下2/3では、テキストが全幅に延びている。
【0104】文書300のような文書の印刷を本発明に
よって行う1つの態様が図5に示されている。文書30
0のテキストは、第1および第2のプリントヘッド20
2、206の一方と、第1および第2のリボン102、
108の一方とによって印刷することができ、この場
合、選択されるプリントヘッドは、通常、文書300を
完全に横切って延びる長さ(例えば、8インチ)であ
り、そしてリボンは、例えば、連続的な黒インクパネル
である。次いで、第2の像領域304に入れられる全色
像が、第1および第2のプリントヘッド202、206
の他方(長さが、例えば、4インチ)と、第1および第
2のリボン102、108の他方とによって印刷され
る。
【0105】このようなプリントヘッドが図5Aにプリ
ントヘッド402として示されている。このプリントヘ
ッド402は、図5Aでは、プリントヘッドドライバ4
04から外方に(紙面から出る方向に)延びるものとし
て示されており、プリントヘッドドライバ404はシャ
フト406(破線で示す)にスライド可能に取り付けら
れており、そしてシャフト406はフレーム408に回
転可能に取り付けられている。(簡略化のため、簡単な
モータであるシャフト406の回転機構は図示されてい
ない。)また、シャフト406にはスリーブ410もス
ライド可能に取り付けられており、これは、プリントヘ
ッドドライバ404(およびプリントヘッド402)を
設置した後にシャフト406に配置される。
【0106】蝶ナット等のキャップ412が、フレーム
408とは反対のシャフト406の端にねじ込まれ、プ
リントヘッドドライバ404およびスリーブ410を位
置的に保持する。図4の文書300を90°回転させ
て、その同じ上部が最初に図5Aの構造体の下に通るよ
うにすると共に、シャフト406も180°回転させ
て、プリントヘッド402が図5Aの紙面に向かって下
を向くようにすることを考えると、プリントヘッド40
2がシャフト406の軸方向位置にあって、図4の第2
の像領域304内に全色印刷を行うことが明らかであ
る。
【0107】あるいはまた、シャフト406にプリント
ヘッドドライバ404(およびプリントヘッド402)
を設置する前にスリーブ410を配置することもでき、
このような配置が、図5Bのプリント組立体400′
に、プリントヘッド402′、プリントヘッドドライバ
404′およびスリーブ410′として示されている。
この場合には、プリントヘッド402′がシャフト40
6の軸方向位置にあって、第2の像領域304の左側の
図4の領域、すなわち小領域302′内に印刷を行う。
【0108】このように、(1)図5Aまたは5Bのい
ずれかのプリントヘッド配置を選択し、そして(2)文
書300の上1/3、中1/3、または下1/3内に印
刷を行うようにプリントヘッドへのプリントデータの送
信を制御することにより、図5A、5Bの構造体は、全
色印刷に供する領域の位置を、図4の文書300の選択
されたいずれの1/6部分に置くこともできる。更に、
例えば、スリーブ410の長さがプリントヘッド402
の2倍であるか、または各々プリントヘッド402の長
さのスリーブを2個備えていて、プリントヘッド402
が文書300の幅の1/3のみにわたって延び、そして
スリーブ410(1部片のものもまたは2部片のもの
も)がその2/3にわたって延びる場合には、それに対
応する全色像の領域も対応的に小さくなるが、文書30
0の幅の任意の1/3内で、その像領域の高さにより定
められる多数の垂直方向にずれた位置に配置することが
できる。当然、プリントヘッド402の長さは、文字の
全幅の他の分数として設定することもできるし、あるい
はその全幅に等しいか又はそれより小さいいかなるサイ
ズに設定することもできる。
【0109】更に、図4を説明すれば、小領域302′
は、領域302と同様に全幅の黒のリボンで印刷するこ
とができ、そして領域304は、全幅のy、m、cリボ
ンを用いて印刷することができる。しかしながら、文書
300の全幅を包囲するサイズ、すなわち第1の像領域
302のテキストを印刷するのに用いたものと同じサイ
ズのフルカラー印刷用リボンを使用するときには、小さ
な第2の像領域304のみを印刷すると、このリボンの
幅の半分が未使用のままとなる。
【0110】1993年3月30日に出願された米国特
許出願第08/039,871号には、リボンの使用を
記録して、リボンの未使用部分を後で使用するために位
置決めできるようにする手段が開示されている。要約す
ると、(1)各リボンパネル(およびそのパネルが属す
るセット)が各パネル内の距離のようなマーカにより識
別される。(2)リボンがロールからロールへと搬送さ
れるにつれてこれらマーカがセンサにより読み取られ、
リボン位置の連続記録が行われる。(3)印刷が実際に
行われた対応周期が多数の別の手段の1つによって記録
される。(4)マイクロプロセッサがこれらの事象を分
析し、未使用のリボン部分を位置決めする。
【0111】これらの手順を本発明にも使用して、例え
ば、第2の像領域304の一連の像を印刷するのにリボ
ンのどちらの横方向部分が使用されたかを記録し、リボ
ンの未使用の横方向部分を後で使用するために同様に識
別することができる。従って、プリントヘッド402が
図5の(A)に示す位置で使用されて、第2の像領域3
04のタイプの像を印刷する場合には、このような印刷
中にプリントヘッド402が配置された位置を記録する
ことにより、このように使用されたリボンの部分のみに
適用する使用記録が得られ、そのリボンを後で他の領域
の印刷に使用することができる。プリントヘッド402
の他の配置(例えば、図5の(B)に示す)についても
同様に行うことができる。
【0112】リボン使用の別の例として、第1および第
2のリボン102、108の一方がy、m、cカラーパ
ネルで形成されそしてその他方が黒のパネルをもつか、
または連続的な黒である場合には、黒のリボンをテキス
ト用に使用することができる。そしてy、m、cパネル
セットの選択されたものを強調用に使用することができ
る。この場合にも、使用の後に未使用のパネルまたはパ
ネルの未使用部分を識別できる能力が特に重要である。
というのは、公知技術ではこのような未使用パネルまた
はその部分が廃棄されると仮定すれば、強調のために何
ら躊躇なくy、m、cパネルを使用できるからである。
【0113】また、フルカラープリンタ内から黒のリボ
ンを選択できる能力は、カラープリントデータをカラー
変換マトリクスに送りそして黒リボンを用いてその黒色
バージョンを印刷することにより、あまり経費を掛けず
に素早くフルカラー像を前もって観察する機会を与え
る。
【0114】図3の第2の実施例に戻ると、プリントヘ
ッド202、206およびドライバ204、208を回
転して、プリントヘッド202、206のいずれかをリ
ボン102、108のいずれかに接近させる能力は、必
ずしも組み込まれる必要がない。図3に示すプリントヘ
ッド202、206およびドライバ204、208の特
定の構成のみが使用されてもよいことを理解されたい。
すなわち、プリントヘッド組立体200は、回転可能に
取り付けられるのではなく、固定取り付けされることを
意味する。この場合には、第1ないし第4のロール対1
14、115、122、123を外方に移動させる第1
ないし第4のスライド機構116、117、124、1
25の役割は不要となり、除去することができる。
【0115】第3の実施例
【0116】次に本発明の第3の実施例を説明する。図
6は、像を受けるべきシート状基材を搬送するための別
の(そして像の位置合わせを目的とした)好ましい装置
700を示す側面図である。簡単に図示するために、こ
の第3の実施例を示す図6においては、シート状基材を
用意するシート状基材トレー、印刷されたシート状基材
をプリンタから取り出すガイドおよび受け取りトレーは
省略されているが、その各々は図1に示す対応する要素
と同様である。
【0117】シート状基材702(供給トレーから送り
出された後の)は、その一端が最初にクランプ704に
よって把持される。このクランプ704は連続ベルト対
706に取り付けられている。
【0118】図7は、シート状基材702、クランプ7
04、およびベルト対706のセグメントの上面図であ
る。シート状基材702は矢印707の方向に移動され
る。ベルト対706は、以下に述べるように使用すると
きにスリップを防止するためにその2つの内周に歯が設
けられているのが好ましい。
【0119】ベルト対706は、第1のホイール70
8、第2のホイール710、第3のホイール712およ
び第4のホイール714の各位置によって境界を定めた
ほぼ長方形の外側をめぐるように延び、これらホイール
の各々はフレーム701に回転可能に取り付けられてい
る。ホイールの1つ、例えば、図6の左上の隅にある第
4のホイール714は、モータ716によって駆動さ
れ、このモータはシャフトエンコーダ718も備えてい
る。シャフトエンコーダ718の目的は、印刷中に印刷
行間の変位(diaplacement)を定めることである。
【0120】クランプ704によって把持されると、シ
ート状基材702は、上記のほぼ長方形の経路を反時計
方向に移動され、やがてクランプ704はセンサ720
により検出される位置に達する。シート状基材702へ
の像の印刷の開始は、センサ720によりクランプ70
4の先縁が検出された後にシャフトエンコーダ718で
測定される所定の回転パルス数で制御される。図6に示
すように、シート状基材702は、プリントヘッド72
2、第1のリボン724および第1のプラテン726の
動作により通常の仕方で印刷されている過程にある。こ
こでも、図を簡単に示すため、図1を参照して詳細に述
べたリボン、供給ロールおよび巻取ロールの本質的に同
じ配置が図6から省略されている。
【0121】特定のシート状基材702を同じリボン
(例えば、第1のリボン724)で2回以上印刷する場
合には、最初の印刷に続いて、シート状基材702は、
クランプ704の先縁がセンサ720によって再び検出
されるまで上記経路を経て搬送され、そして第2の印刷
が開始される。(例えば、第1のリボン724がイエロ
ー、マゼンタおよびシアンの個別のパネルを含む場合
に、フルカラー印刷を得るにはシート状基材702を第
1のプリントヘッド722に3回通すことが必要であ
る。)
【0122】あるいは、追加印刷のためのシート状基材
702の位置設定については、シャフトエンコーダ71
8で測定される回転パルス数であってシート状基材70
2が上記経路を1周するのに対応する回転パルス数を予
め決定しておき、このようなパルス数が測定された際に
第2の(または第3の)印刷を開始することができる。
【0123】一方、上記とは異なり(またはそれに加え
て)、シート状基材702が図6の下部の第2のリボン
728および第2のプラテン730によって印刷される
場合(例えば、第2のリボンが挿入像のためのテキスト
を印刷する黒のインクを含む場合)には、クランプ70
4の先縁がセンサ732によって検出された後の所定の
回転パルス数において(またはシャフトエンコーダ71
8で測定される回転パルス数であって経路1周の半分に
対応する回転パルス数をカウントすることにより)印刷
を開始することができる。
【0124】しかしながら、上記構成に係わりなく、連
続する印刷の間で最良の位置合わせを達成するために
は、シート状基材が把持されて印刷のために位置設定さ
れたときに、シート状基材を実際の印刷プロセスの一部
分としてのみ移動して全ての印刷プロセスが完了するま
で把持状態に保つのが好ましい。
【0125】また、単一のプリントヘッドにフルカラー
印刷用のリボン724のような単一のy、m、cリボン
を使用し、そして例えば、プレコートまたはオーバーコ
ートあるいは黒のテキスト用にリボン728を使用する
のが有用である。プレコートまたはオーバーコートを使
用するときには、像保持シート状基材の全ての部分が保
護されるよう確保するために像を若干オーバーサイズに
することもできる。このような像の位置合わせを行う手
段は他にもある。
【0126】像を若干オーバーサイズにすることについ
て説明を補足する。シート状基材に1番目の像をプリン
トすると、そのシート状基材のサイズは通常変化してし
まう。これは、最初の像のプリントが行われる際の加熱
が原因である。そこで、2番目の像のサイズが1番目の
それと正確に同一であるとすれば、2番目の像を1番目
の像の上に正確に位置合わせしてプリントすることは困
難となる。他の部品の許容誤差等も原因して、2つの像
を次々とプリントする際には、これら2つの像の間で位
置合わせの誤差(misregistration )が発生する。多く
のサーマルプリンタでは、2つの像におけるドットのず
れは“0”から“150”ミクロンほどであり、このず
れは像の場所によって変化することになる。
【0127】プレコートプリンティングの目的は、1種
類あるいは複数種類のカラー画像をプレコート領域に作
成するために、それに十分な領域を確保することであ
る。プレコート印刷と他のカラー印刷の間で位置合わせ
の誤差が存在するので、もし、プレコートした領域とカ
ラー画像の領域が正確に同一であればカラー画像の一部
はプレコートした領域からはみ出してシート状基材に直
接印刷されてしまう。そこで、すべてのカラー画像がプ
レコートした領域上に印刷されることを確保するために
は、プレコートした領域をこれよりも大きなサイズに設
定しておく必要がある。
【0128】同様に、オーバーコート像領域も位置合わ
せの誤差を考慮すると、カラー画像の領域よりも大きく
なる。オーバーコート像はカラー画像を完全に覆い、そ
れ故、これを保護するからである。個々のプリンタで発
生する位置合わせの誤差や、シート状基材のサイズの縮
小や拡張の程度に応じて、オーバーサイズとなったプレ
コートやオーバーコートの像領域が設定されることにな
る。
【0129】ところで一般に、直接エネルギプロセスを
選択するかまたは2つ以上のリボン(図1には2つが示
されている)のうちの一度に1つ以上を選択するために
本発明により提供される機能は、一般的な印刷動作にお
いて顕著な効果を奏する。プリンタ100に設置できる
リボンのタイプも種々のものを選択することができる。
幾つかの考えられるリボンの選択例を以下に示す。
【0130】例1 リボン#1:y、m、cの11インチパネルの繰り返し
である熱転写リボン。 リボン#2:黒の熱転写リボン。 用途:黒またはカラーで8.5×11インチまでを印刷
する。リボン#2による黒の像に強調印刷するためにリ
ボン#1のy、m、cカラーセットの1つ以上を使用す
る。 利点:低コストで8.5×11インチの黒の像および
8.5×11インチのカラー像を形成できる。手でリボ
ンを交換せずに強調を行うことができる。8.5×11
インチの黒の像および8.5×11インチの挿入カラー
像を形成できる。 欠点:小さい形態のカラー像を印刷する場合には、小さ
な形態のy、m、cカラーリボンがその要求を満足する
ので、大きなリボンパネルの未使用部分をマークしリボ
ンの使用を記録しない限り、その未使用部分が無駄にな
る。
【0131】例2 リボン#1:y、m、cの33インチパネルの繰り返し
である熱転写リボン。 リボン#2:黒の熱転写リボン。 利点:低コストで8.5×11インチの黒およびフルカ
ラー像を形成できかつ強調を行うことができる。パネル
の未使用部分が長く、フルカラー印刷または強調に更に
使用することができる。 欠点:長い33インチカラーパネルの場合にはツールコ
ストが大きくなると共に、このような長いパネルには、
より複雑なリボン位置マークおよび感知が必要となる。
【0132】例3 リボン#1:y、m、cの11インチパネルの繰り返し
である熱転写リボン。 リボン#2:y、m、cの11インチパネルの繰り返し
であるダイ拡散リボン。 利点:リボンを手で交換する必要なく2つのタイプのフ
ルカラー印刷を常時行うことができる。 欠点:黒のリボンが設置されず、従って、y、m、cパ
ネルを用いた黒の印刷は、より高価でかつ時間がかか
る。
【0133】例4 リボン#1:11インチプレコートおよびy、m、cの
熱転写パネルのセットの繰り返し。 リボン#2:11インチy、m、cの熱転写パネルのセ
ットの繰り返し。 利点:プレコートパネルを用いて普通紙にまたはプレコ
ートパネルを用いずに特殊用紙にフルカラー印刷するこ
とができる。 欠点:黒を印刷するにはy、m、cの3つのパネル全部
を使用することが必要であり、これは高価であると共に
時間もかかる。
【0134】例5 リボン#1:プレコートリボン。 リボン#2:(一連のy、m、c熱転写シリーズ30パ
ネル+1000インチの黒の熱転写の繰り返し)×3
回。リボンの未使用部分を使用するための手段を含む。 利点:#1リボンにより用紙にプレコート層を印刷し、
次いで、そのプレコート層の上に#2リボンによりカラ
ーおよび/または黒の像を印刷することができる。プレ
コートリボンロールは安価であり、プレコート層は必要
なときだけ使用できる。 欠点:黒の後にカラーをまたはそれとは逆に像を文書に
印刷するには、必要な他のパネルがプリントヘッドの前
に送られて印刷の用意ができるまでリボンを巻き取るこ
とが必要であり、これは、長い印刷時間を必要とする。
従って、このようなリボンは、全てが黒またはフルカラ
ーであるような一連の印刷作業があるときには効率が良
い。
【0135】例6 リボン#1:ドット調整用の一連のy、m、c熱転写リ
ボンの繰り返し。 リボン#2:1固定サイズドット印刷用の一連のy、
m、c熱転写リボンの繰り返し。 利点:多数のグレーレベルで高品質のカラー印刷が行え
ると共に、僅かなデータで固定サイズドットの印刷を行
うことができる。 欠点:黒の印刷は高価となる。
【0136】例7 リボン#1:特殊なコーティングが施された用紙に直接
熱印刷で印刷を行えるように片側にはリボンなし。 リボン#2:11インチの長い一連のy、m、c熱転写
パネルの繰り返し。 利点:特殊なコーティングが施された用紙に直接印刷を
行うことができる。 欠点:普通紙には印刷できない。
【0137】例8 リボン#1:8.5インチ幅の熱転写リボンで、文字認
識用の0.5インチ幅の熱転写磁気インクを含み、パネ
ルの残り部分は黒色である。 リボン#2:8.0インチ幅の通常のy、m、c熱転写
リボン(11インチパネルの繰り返し)。 利点:小切手のような文書は、1回通すだけで、選択さ
れた領域に磁気および黒の印刷を行うことができる。 欠点:磁気インクコーティングは、像形成時に廃棄され
る。
【0138】例9 リボン#1:黒の熱転写リボン。 リボン#2:11インチ長さの一連のy、m、c熱転写
パネルの繰り返しで、パネルの未使用部分を使用する手
段をもつもの。 利点:黒、フルカラーのレターサイズおよび小さな形態
のカラー像を経済的に印刷することができる。 欠点:一連の番号を読み取るのに読み取りヘッドが必
要。
【0139】上記のリボン例は、印刷動作を最適なもの
とするように変更することができ、幾つかの変更例は、
次の通りである。
【0140】(1)上記例6、7、8および9は、広範
な種々の普通紙に印刷を行えるように、y、m、cおよ
び黒に加えてプレコートパネルを組み込むことができ
る。
【0141】(2)上記例6、7、8および9におい
て、上記した熱転写リボンの一方または両方に代わって
ダイ拡散熱転写または他のリボン技術を使用することが
できる。
【0142】(3)パネル番号およびパネルの一部分を
マークすることができ、またはパネルの未使用部分を使
用できるようにする手段が設けられる。
【0143】(4)幾つかのパネルは、文字認識用に磁
気インクを含むことができる。
【0144】(5)幾つかのパネルは、リボンによって
2回以上印刷することのできるマルチプリント能力をも
つことができる。
【0145】(6)補給サブシステムが1つ以上のリボ
ンを補給できるように、リボンは補給型のものとするこ
とができる。
【0146】(7)リボンの印刷領域にマークを付ける
ことができる。
【0147】以上の例は、代表的なものに過ぎず、これ
に限定するものではない。当業者であれば、本発明の開
示を基礎として、本発明の範囲から逸脱せずに上記とは
異なる他の例を容易に実施することができよう。
【0148】リボンおよびパネルの説明の補足
【0149】以上説明した本発明で適用できるリボンの
一形態について理解を助けるために補足説明を行う。
【0150】図8はリボン200の一部を示し、この部
分は使用に際して矢印202の方向に移動し、図示され
た部分において隣接したカラーパネル204〜214を
順次含んでいる。これらのカラーパネルは等しいサイズ
(例えば8.5×11インチ四方)であり、図示の目的
のためにリボン200を横断する長い寸法でまさに指摘
したように配置されて示されている。
【0151】これらのパネル204〜214のカラーは
例えばイエロー(パネル204)、マゼンタ(パネル2
06)、シアン(パネル208)、イエロー(パネル2
10)、マゼンタ(パネル212)、およびシアン(パ
ネル214)である。固定距離dにおいて、各カラーパ
ネルもしくは黒パネル204ないし216内に、パネル
マーカ218〜230がそれぞれ位置している。
【0152】このような各マーカはそれが識別するパネ
ルの色を示しており、3つの(イエロー、マゼンタ、シ
アン)カラーパネルのその繰り返し単位(ユニット)内
にまた、特定のカラーパネルが含まれている。かくし
て、もし各繰り返し単位が単位インデックスiによって
識別されるならば、そして例えばカラーパネル204〜
208がi番目のユニットを構成しているならば、カラ
ーパネル210〜214は(i+1)番目のユニットを
構成することになる。
【0153】リボン200は任意の繰り返しユニットの
一部ではないまさに1個の黒パネル216を含んでい
る。より特定的には、リボン200は1,000コピー
を包含するようにある形態で、例えば長さが8,500
インチで幅が11インチに製作することが可能である。
【0154】もしこの場合相対的パネルサイズが40%
の黒、およびイエロー、マゼンタ、シアンの繰り返し単
位での60%であるならば、後者のカラー(各カラーに
ついて200)の600個のパネルになるであろう。従
って、200個の繰り返しカラーユニットと1個の長い
(3,400インチ)の(201番目の「ユニット」と
して示すこともできる)黒いパネルがある。
【0155】パネル216の全長に添ってエネルギ源の
未使用位置を決定するために手段が必要とされ、このよ
うな手段は図9に例示されている。
【0156】特に、図9は図8の一部をスケールを拡大
して示す図である。図9は、より詳細にはパネルマーカ
230から一定した増分で延びる一連の距離マーカ23
2を示している。このマーカはパネル216内に位置し
ており、このパネル216をパネル214の残りの長さ
を通して、それゆえパネル216の長さ全体に渡って識
別する。距離マーカ232はすでに議論したようにマー
カセンサ120等の適切なマーカセンサと一線的に配列
されている。
【0157】図9から、リボン200が以前のように矢
印202の方向に移動するにつれて、距離マーカ232
を構成する連続した各マーカはこのようなマーカセンサ
の下を通過することが明らかである。その結果、各距離
マーカ232はエネルギ源に対するリボンの特定の位
置、すなわち、黒パネル216のスタートからリボンが
移動したリボン200に添った距離を示す情報を含むよ
うに符号化される。
【0158】このような情報を用いて、操作者はリボン
200を手で所望の位置に動かすことができる。また、
プリンタはこのような動きを自動的に実行するであろ
う。
【0159】距離マーカ232はそれ自体が位置情報を
含まないものであってもよい。リボン200がいずれか
の方向に移動するにつれて適当な計数回路が前方および
後方に計数を行ない、マーカ214等のあるパネルマー
カに対して、リボンの位置についての情報を提供するよ
うにリボン200が前方に回転するにつれて前記した距
離マーカ232は計数されることになるからである。
【0160】しかしながら、好ましい実施例では、距離
マーカ232は特定の位置を符号化することができる。
例えば距離マーカ232が0.25インチ離隔して配置
されていれば、パネルマーカ214から図9において左
方向に進行していくと、距離マーカ232は事実上符号
化され、パネル216の端部に到るまで「0.25イン
チ」、「0.5インチ」等と読み取られる。これは図9
の右方への処理手順を行なう際の反対方向においても同
様である。
【0161】図面の明確さの観点から図9には示してい
ないが、距離マーカ232はカラーのパネルにまで延長
させることも可能である。このようなカラーパネルを使
用すれば、未使用部分は将来の使用にとっておくことが
できる。したがって、ほんのちょっとした使用を行った
としてもそのパネルが無駄になることはない。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、1つ以上の形式のエネルギを受けたときにシ
ート状基材に像を形成するための少なくとも1つの転写
媒体を使用しているので、サーマルヘッド以外に例えば
レーザや他の光源を使用して画像の記録を行うことがで
きる。また、第1および第2の像受入シート状基材をプ
リンタ内に配置し、シート状基材選択手段によってこれ
らの選択を行うようにしているので、2種類のシート状
基材を使い分けることができる。これらのシート状基材
は直接的な熱印刷によって熱的に活性化することができ
る。
【0163】例えば白黒の記録を行うファクシミリ用紙
に、カラー・カプセルをプレコートすることによって、
レーザまたはサーマルヘッドを用いて、その部分にカラ
ープリントを行うことができる。このときには、カラー
用のリボンを使用しないことはもちろんである。シート
状基材は、印刷時にリボンを必要とするようなもの、例
えば普通紙であってもよいし、オーバーヘッドプロジェ
クタ(OHP)用紙であってもよい。
【0164】また、請求項14記載の発明によれば、像
受入シート状基材のシートを把持するようにした。その
手法としては、図1に示したようにプラテンとピンチロ
ールによるものや、図6および図7に示したようにベル
トやクランプを使用する方法の他に、図示しないがドラ
ムに巻き付ける方法等がある。このような手法を採るこ
とにより、イエロー、マゼンタ、シアンのパネルリボン
を使用して、しかもこれらの未使用部分を使用するため
にリボンを繰り返し前後方向に移動させ、多色プリント
を行うことが可能になる。
【0165】更に、請求項26記載の発明によれば、少
なくとも2つの転写媒体の1つは第1の供給ロールおよ
び第1の巻取ロールを備え、これら少なくとも2つの転
写媒体の別の1つは第2の供給ロールおよび第2の巻取
ロールを更に備え、第1の供給ロールおよび第2の巻取
ロールはエネルギ源の第1の側に接近並置状態で配置さ
れているようにした。このような並置状態によって非常
にコンパクトなリボン配置ならびに用紙の動きを実現す
ることができる。すなわち、リボンはプリントヘッドの
両側に、かつ近接して配置し、装置をコンパクトに構成
することができる。
【0166】また、請求項31記載の発明によれば、2
つの転写媒体の1つは、その転写面に配置された第1の
クラスの転写物質を更に備え、そしてこれら少なくとも
2つの転写媒体の別の少なくとも1つは、その転写面に
配置された第2の異なるクラスの転写物質を更に備えて
いる。したがって、例えば、プレコート、オーバーコー
トおよび着色インクのような異なったクラスによる転写
が可能になる。
【0167】更に、請求項33記載の発明によれば、少
なくとも2つの転写媒体の1つは、その転写面に配置さ
れた第1の技術の転写物質を更に備え、そしてこれら少
なくとも2つの転写媒体の別の少なくとも1つは、その
転写面に配置された第2の異なる技術の転写物質を更に
備えている。また、これら2つの転写媒体の選択された
ものと共働させるための組立体選択手段を用意してい
る。ここで技術とは、すでに説明したように1つ以上の
形式のエネルギを用いて媒体からシート状基材へ像を転
写する特定の方法である。したがって、異なった技術を
用いて像の転写を実現することができる。
【0168】また、請求項34記載の発明によれば、少
なくとも2つの転写媒体の1つは、その転写面に配置さ
れた第1のタイプの転写物質を更に備え、そしてこれら
少なくとも2つの転写媒体の別の少なくとも1つは、そ
の転写面に配置された第2の異なるタイプの転写物質を
更に備えている。また、これらのタイプの転写物質を選
択できるようにしている。したがって、例えば、転写を
行うのに異なる温度等を必要とするものについても対応
できることになる。
【0169】更に、請求項35記載の発明によれば、少
なくとも1つの転写媒体の未使用部分を位置決めするた
めのサーチ手段を備えている。したがって、各パネルの
未使用位置をそれらのパネルを配置したリボンに記され
た位置情報を読み取ることによってサーチし、その結果
得られた未使用位置から記録を開始することで、それぞ
れのパネルの効率的な使用が可能になる。
【0170】また、請求項36記載の発明によれば、少
なくとも2つの転写媒体の1つは第1の幅を有し、そし
てこれら少なくとも2つの転写媒体の別の少なくとも1
つは、第2の異なる幅を有するような少なくとも2つの
転写媒体を備え、少なくとも1つのエネルギ源を少なく
とも2つの転写媒体の選択されたものと共働させるよう
にしている。したがって、例えば1つの短い幅のリボン
をイエロー、マゼンタおよびシアンの記録用のA6判用
の画像形成に使用し、他のリボンを白黒記録用のA1判
用の画像形成に使用することで、これらのリボンを効率
的、かつ経済的に使用することができる。これら2つの
転写媒体は、リボンに限らないことはもちろんであり、
ファクシミリ用紙のような感熱紙や、カラー発色剤をカ
プセルに充填した用紙のようなものであってもよい。こ
れらの用紙の幅が異なることで、上記した効果を得るこ
とができる。
【0171】更に、請求項38記載の発明では、少なく
とも1つのシート状基材を少なくとも2つのプリント組
立体の少なくとも1つと共働するように搬送するベルト
およびクランプ組立体を備えている。これにより、像を
高精度に位置決めすることが可能になる。
【0172】また、請求項39記載の発明では、第1の
転写媒体および第2の転写媒体の少なくとも一方は、第
1の供給ロールと第1の巻取ロールおよび第2の供給ロ
ールと第2の巻取ロールの対応するものの間で可逆搬送
可能となっている。したがって、未使用パネルの部分か
ら印刷を開始させるためにリボンを前進させたり後退さ
せることができる。これにより、リボンの各パネルを無
駄なく使用することができる。
【0173】上記した請求項記載の発明以外の請求項記
載の発明は、上記したような対応する発明の効果を有す
ると共に、更に構成要件の追加によって生じた効果を有
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で2つのリボン・プラテ
ン組合体の間に回転可能に取り付けられた単一アレーの
プリントヘッド・ドライバ組立体を示す側面図である。
【図2】図1に示したプリンタのプリントヘッド組立体
を更に詳細に示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施例で2つの単一アレーのプ
リントヘッド・ドライバを有する回転可能に取り付けら
れたプリントヘッド組立体の側面図である。
【図4】黒で印刷されたテキストと、小さなフルカラー
像とを含む文書の平面図である。
【図5】(A)および(B)は図4の小さなフルカラー
像を印刷するための比較的短いプリントヘッドの取り付
けを示す図である。
【図6】図1と同様に、シート状基材を搬送しその移動
を制御する別のベルト・クランプ手段を使用した本発明
の第3の実施例の側面図である。
【図7】第3の実施例におけるシート状基材、クランプ
およびベルト対のセグメントを示す上面図である。
【図8】パネルマーカを含み、シアン、マゼンタ、イエ
ロー等のカラーパネルの繰り返しユニットおよびまた黒
等の長いパネルを有する組合せ転写リボンの一部を示し
た上平面図である。
【図9】図8に示したリボンの一部を拡大した平面図で
ある。
【符号の説明】
100 プリンタ 101 フレーム 102 第1のリボン 104 第1の供給ロール 106 第1の巻取ロール 108 第2のリボン 110 第2の供給ロール 112 第2の巻取ロール 114、115 第1および第2のロール対 116、117 第1および第2のスライド機構 120 第1のリボンガイドロール 122 第3のロール対 123 第3のスライド機構 125 第4のロール対 126 第4のスライド機構 128 第2のリボンガイドロール 130、132 第1および第2のシート状基材トレー 134、136 第1および第2の駆動ロール 138、140 第1および第2のガイド 142 第1のゲート 144 第1のロール対 146 第2のゲート 148、150 第3および第4のガイド 152 ガイドロール対 170 プリントヘッド組立体 171 プリントヘッド 172 ドライバモータ 176、178 第1および第2のプラテン 180、182 第1および第2のピンチロール 204〜214 カラーパネル 210〜216 パネル 218〜230 パネルマーカ 232 距離マーカ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 35/16 B 35/22 35/36

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像受入シート状基材を供給する第
    1の供給手段と、 第2の像受入シート状基材を供給する第2の供給手段
    と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときにシート状基材
    に像を形成するための少なくとも1つの転写媒体と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 少なくとも2つのプリント組立体であって、その少なく
    とも1つが前記少なくとも1つの転写媒体と共働するよ
    うに配置されたプリント組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    のプリント組立体の選択されたものと共働させるための
    組立体選択手段と、 前記第1および第2の供給手段からの前記第1および第
    2の像受入シート状基材の選択された方を搬送するため
    のシート状基材選択手段と、 前記第1および第2の像受入シート状基材の選択された
    方を前記少なくとも2つのプリント組立体の少なくとも
    1つと共働する配置とするように搬送するためのシート
    状基材搬送手段とを具備することを特徴とするプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 前記シート状基材搬送手段は、前記第1
    および第2の像受入シート状基材の選択された方を前記
    少なくとも2つのプリント組立体の選択されたものと共
    働する配置とすることを特徴とする請求項1記載のプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの転写媒体の少なく
    とも1つは、少なくとも1つのマルチプリントパネルを
    含んでいることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの転写媒体の少なく
    とも1つは、少なくとも1つのダイ拡散パネルを含んで
    いることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも2つのプリント組立体の
    少なくとも1つは、直接エネルギ印刷を行うことを特徴
    とする請求項1記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記組立体選択手段は、前記少なくとも
    1つのエネルギ源を前記少なくとも2つのプリント組立
    体の選択された1つと共働並置状態に回転する手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも2つのプリント組立体の
    1つは、少なくとも1つのプレコートパネルを更に備え
    た前記少なくとも1つの転写媒体の1つを組み込んでい
    ることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも1つの転写媒体の前記1
    つは、少なくとも一連のイエロー、マゼンタおよびシア
    ンのパネルを更に備えていることを特徴とする請求項7
    記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも2つのプリント組立体の
    少なくとも1つの他のものは、少なくとも一連のイエロ
    ー、マゼンタおよびシアンのパネルを更に備えた前記少
    なくとも1つの転写媒体の1つを組み込んでいることを
    特徴とする請求項8記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも1つの転写媒体の前記
    1つは、少なくとも一連のイエロー、マゼンタおよびシ
    アンのパネルを更に備えていることを特徴とする請求項
    1記載のプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも2つのプリント組立体
    の他の1つは、少なくとも一連のパネルを更に備えた前
    記少なくとも1つの転写媒体の1つを組み込んでいるこ
    とを特徴とする請求項10記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記少なくとも1つの転写媒体の未使
    用部分を位置決めするためのサーチ手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記少なくとも1つの転写媒体の未使
    用部分を位置決めするためのサーチ手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときにシート状基材
    に像を形成するための少なくとも1つの転写媒体と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 少なくとも2つのプリント組立体であって、その少なく
    とも1つは前記少なくとも1つの転写媒体と共働するよ
    うに配置され、そしてその少なくとも1つは像受入シー
    ト状基材のシートを把持するマルチプリント手段であっ
    てそのシートを保持しながら連続的なプリント動作を行
    うマルチプリント手段を更に備えているようなプリント
    組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    のプリント組立体の選択されたものと共働させるための
    組立体選択手段とを具備することを特徴とするプリン
    タ。
  15. 【請求項15】 前記マルチプリント手段は、グリット
    ロールシステムを備えていることを特徴とする請求項1
    4記載のプリンタ。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つの像受入シート状
    基材の少なくとも1つは直接エネルギによって像を受け
    入れるものであり、そして直接エネルギによりシート状
    基材上にプリントする手段を更に備えた前記少なくとも
    2つのプリント組立体の少なくとも1つと共働するよう
    に配置されることを特徴とする請求項14記載のプリン
    タ。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1つの転写媒体は、少
    なくとも2つの前記転写媒体より成ることを特徴とする
    請求項14記載のプリンタ。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つは、少なくとも一連のパネルに配置されるこ
    とを特徴とする請求項17記載のプリンタ。
  19. 【請求項19】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つは、プレコート材料の少なくとも1つのパネ
    ルに配置されることを特徴とする請求項17記載のプリ
    ンタ。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つは、少なくとも1つのマルチプリントパネル
    に配置されることを特徴とする請求項17記載のプリン
    タ。
  21. 【請求項21】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つは、少なくとも1つのダイ拡散パネルに配置
    されることを特徴とする請求項17記載のプリンタ。
  22. 【請求項22】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つは、連続的な黒のパネルより成ることを特徴
    とする請求項17記載のプリンタ。
  23. 【請求項23】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも2つは、少なくとも2つのパネルより成ることを
    特徴とする請求項17記載のプリンタ。
  24. 【請求項24】 前記少なくとも1つの転写媒体の未使
    用部分を位置決めするためのサーチ手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項14記載のプリンタ。
  25. 【請求項25】 前記少なくとも2つのシート状基材の
    少なくとも1つを前記少なくとも2つのプリント組立体
    の少なくとも1つと共働させるように搬送するためのベ
    ルトおよびクランプ組立体を更に備えたことを特徴とす
    る請求項14記載のプリンタ。
  26. 【請求項26】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    であって、これら少なくとも2つの転写媒体の1つは第
    1の供給ロールおよび第1の巻取ロールを備え、これら
    少なくとも2つの転写媒体の別の1つは第2の供給ロー
    ルおよび第2の巻取ロールを更に備え、前記第1の供給
    ロールおよび第2の巻取ロールは前記エネルギ源の第1
    の側に接近並置状態で配置されているような少なくとも
    2つの転写媒体と、 少なくとも2つのプリント組立体であって、その少なく
    とも1つは前記少なくとも2つの転写媒体の1つと共働
    するように配置されるプリント組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    のプリント組立体の選択されたものと共働させるための
    組立体選択手段とを具備することを特徴とするプリン
    タ。
  27. 【請求項27】 前記第1の巻取ロールおよび前記第2
    の供給ロールは、前記第1の側と反対の前記エネルギ源
    の第2の側に接近並置状態で配置されることを特徴とす
    る請求項26記載のプリンタ。
  28. 【請求項28】 前記エネルギ源は前記少なくとも2つ
    の転写媒体間の中央に配置され、前記少なくとも2つの
    転写媒体の各々は、その転写面に配置された転写物質を
    備えており、各々の前記転写面は前記エネルギ源から外
    方に配置されることを特徴とする請求項26記載のプリ
    ンタ。
  29. 【請求項29】 前記少なくとも1つのシート状基材を
    前記少なくとも2つのプリント組立体の少なくとも1つ
    と共働するように搬送するためのベルトおよびクランプ
    組立体を更に備えたことを特徴とする請求項26記載の
    プリンタ。
  30. 【請求項30】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つは、少なくとも2つのパネルを含むことを特
    徴とする請求項26記載のプリンタ。
  31. 【請求項31】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    であって、これら少なくとも2つの転写媒体の1つは、
    その転写面に配置された第1のクラスの転写物質を更に
    備え、そしてこれら少なくとも2つの転写媒体の別の少
    なくとも1つは、その転写面に配置された第2の異なる
    クラスの転写物質を更に備えているような少なくとも2
    つの転写媒体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    の転写媒体の選択されたものと共働させるための組立体
    選択手段とを具備することを特徴とするプリンタ。
  32. 【請求項32】 前記第1および第2のクラスの転写物
    質の1つは、少なくとも若干の磁気物質を備えているこ
    とを特徴とする請求項31記載のプリンタ。
  33. 【請求項33】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    であって、これら少なくとも2つの転写媒体の1つは、
    その転写面に配置された第1の技術の転写物質を更に備
    え、そしてこれら少なくとも2つの転写媒体の別の少な
    くとも1つは、その転写面に配置された第2の異なる技
    術の転写物質を更に備えているような少なくとも2つの
    転写媒体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    の転写媒体の選択されたものと共働させるための組立体
    選択手段とを具備することを特徴とするプリンタ。
  34. 【請求項34】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    であって、これら少なくとも2つの転写媒体の1つは、
    その転写面に配置された第1のタイプの転写物質を更に
    備え、そしてこれら少なくとも2つの転写媒体の別の少
    なくとも1つは、その転写面に配置された第2の異なる
    タイプの転写物質を更に備えているような少なくとも2
    つの転写媒体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    の転写媒体の選択されたものと共働させるための組立体
    選択手段とを具備することを特徴とするプリンタ。
  35. 【請求項35】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも1つの転写媒体
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 少なくとも2つのプリント組立体であって、その少なく
    とも1つが前記少なくとも1つの転写媒体の1つと共働
    するように配置されたプリント組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    のプリント組立体の選択されたものと共働させるための
    組立体選択手段と、 前記少なくとも1つの転写媒体の未使用部分を位置決め
    するためのサーチ手段とを具備することを特徴とするプ
    リンタ。
  36. 【請求項36】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    であって、これら少なくとも2つの転写媒体の1つは第
    1の幅を有し、そしてこれら少なくとも2つの転写媒体
    の別の少なくとも1つは、第2の異なる幅を有するよう
    な少なくとも2つの転写媒体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    の転写媒体の選択されたものと共働させるための組立体
    選択手段とを具備することを特徴とするプリンタ。
  37. 【請求項37】 前記少なくとも2つの転写媒体の少な
    くとも1つには一連のカラーパネルが配置されているこ
    とを特徴とする請求項36記載のプリンタ。
  38. 【請求項38】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 少なくとも2つのプリント組立体であって、その少なく
    とも1つが前記少なくとも2つの転写媒体の1つと共働
    するように配置されたプリント組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    のプリント組立体の選択されたものと共働させるための
    組立体選択手段と、 前記少なくとも1つのシート状基材を前記少なくとも2
    つのプリント組立体の少なくとも1つと共働するように
    搬送するベルトおよびクランプ組立体とを具備すること
    を特徴とするプリンタ。
  39. 【請求項39】 少なくとも1つの像受入シート状基材
    と、 1つ以上の形式のエネルギを受けたときに像受入シート
    状基材に像を形成するための少なくとも2つの転写媒体
    と、 ある形式のエネルギを与える少なくとも1つのエネルギ
    源を含んだ少なくとも1つのエネルギ源組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を付勢するための付勢
    手段と、 少なくとも2つのプリント組立体であって、その少なく
    とも1つが前記少なくとも2つの転写媒体の1つと共働
    するように配置されたプリント組立体と、 前記少なくとも1つのエネルギ源を前記少なくとも2つ
    のプリント組立体の選択されたものと共働させるための
    組立体選択手段とを備え、 前記少なくとも2つの転写媒体は、少なくとも、第1の
    供給ロールおよび第1の巻取ロールに配置された第1の
    転写媒体と、第2の供給ロールおよび第2の巻取ロール
    に配置された第2の転写媒体とを更に備え、そして前記
    第1の転写媒体および第2の転写媒体の少なくとも一方
    は、前記第1の供給ロールと第1の巻取ロールおよび第
    2の供給ロールと第2の巻取ロールの対応するものの間
    で可逆搬送可能であることを特徴とするプリンタ。
JP6983594A 1993-04-12 1994-04-08 プリンタ Pending JPH071754A (ja)

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US08/047,144 US5651620A (en) 1993-03-30 1993-04-12 Nonimpact printer having selectable ribbons and print heads
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162069A (ja) * 2011-01-18 2012-08-30 Jvc Kenwood Corp プリンタ装置、及びその制御方法
CN115335237A (zh) * 2020-03-17 2022-11-11 都福欧洲有限公司 移动组件

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