JP2002292761A - 紙箱製造装置 - Google Patents

紙箱製造装置

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JP2002292761A
JP2002292761A JP2001101214A JP2001101214A JP2002292761A JP 2002292761 A JP2002292761 A JP 2002292761A JP 2001101214 A JP2001101214 A JP 2001101214A JP 2001101214 A JP2001101214 A JP 2001101214A JP 2002292761 A JP2002292761 A JP 2002292761A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型安価で各種サイズの小ロット製造に適す
る紙箱製造装置を提供。 【解決手段】 予め長辺側壁を起こした紙材を所定位置
まで案内するための第1、第2案内手段と、紙材の一短
辺側壁の両端部に糊付けするための第1、第2糊付け手
段と、紙材の底壁の前端部両側を押圧するための第1、
第2押圧手段と、紙材の長辺側壁の端部に形成してある
糊代を、水平内側に折曲げるための第1、第2水平折曲
げ手段と、紙材の糊付けされた側壁を上方に折曲げ、糊
代に圧着させるための第1、第2垂直折曲げ手段と、上
記第1手段群と第2手段群のうち少なくとも一方を一軸
方向に移動させて、第1手段と第2手段の間隔を製造す
べき紙箱のサイズに合わせて調整するための駆動手段
と、前記各手段をそれぞれ所定タイミングで駆動させる
制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙箱製造装置、さ
らに詳しくは、予め所定の形状及びサイズに裁断され
て、底壁に筋(折目)を介して側壁や糊代を一体に形成
した紙材に対して、側壁の折曲げ、側壁の所定部位への
糊付け、及び糊付けされた側壁と糊代の接着をして、紙
箱を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記紙材から紙箱を製造するに
は、(a)紙材を所定位置に供給する給紙、紙材の側壁
の所定部位に糊剤を付着する糊付け、側壁や糊代の折曲
げ(起こし)及び糊付けされた側壁と折曲げられた糊代
の接着の各工程をすべて自動的に行う製函機を用いる方
法と、(b)上記紙材の側壁や糊代の折曲げをすべて手
で行い、ステッチャーを用いてワイヤで側壁同士を接合
する方法と、(c)木型を用いて側壁や糊代の折曲げ及
び糊付けと圧着を手で行なう方法とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】製函機は、大型で場所
を取る、価格が高い、サイズの異なる紙箱を製造する時
は、給紙部、糊付け部、折曲げ部、接着部を構成する要
素の交換や取付け位置の変更調整が必要になり、それが
容易でない、また、変更調整可能な範囲が狭い、紙材は
板紙から段ボールまで各種の厚みを有するが広範囲の厚
みに対応できない、製函能力が大きい割りには受注が小
ロットであるため、コストパフォーマンスが良くないな
どの悩みがある。また、ステッチャーを用いて手作業で
行う製函方法は、先端が鋭いワイヤを用いるため、紙箱
の品質が悪い、製函時の接合作業が危険である、使用済
み箱の分解作業が危険であるため、PL法(製造物責任
法)やリサイクル法との関係で好ましくないなどの問題
がある。さらに、木型を用いる方法は、生産能率が低
く、サイズの異なる紙箱を作るには、多くの木型を用意
する必要があり、コストがかかるとともに、大きい保管
スペースを必要とする。
【0004】こうして、小型で場所を取らず、価格が高
くなく、サイズの異なる紙箱の製造に容易に対応でき、
小ロット製造に適し、上記ステッチャーを使用する製函
方法の問題点を有しない、簡易紙箱製造装置の出現が要
望されている。本発明は、上記要望に応え得る半自動式
の簡易紙箱製造装置を提供しようとするものである。本
発明において、半自動式とは、給紙を手で行い、糊付け
と製函を機械で自動的に行うことをいい、製函とは、製
造すべき紙箱の側壁を折曲げ、側壁と糊代を接着するこ
とをいう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による紙箱製造装置は、まず、予め所定の形
状及びサイズに裁断された紙材を載置し、所定位置まで
給紙できるテーブルを有する。次に、前記テーブルに予
め長辺の側壁を起こした状態で載置された紙材の一側部
を給紙の際に所定位置まで案内するための第1案内手段
と、前記テーブルに予め長辺の側壁を起こした状態で載
置された前記紙材の他側部を給紙の際に所定位置まで案
内するための第2案内手段とを有する。所定位置とは、
紙材の前側壁と底壁とを区画する折目が、第1案内手段
と第2案内手段の前端部を結ぶ直線上に存在する位置で
ある。また、所定位置まで給紙された紙材の短辺の側壁
のうち前側壁の一端部付近に糊材を付着させるための第
1糊付け手段と、所定位置まで給紙された紙材の短辺の
側壁のうち前側壁の他端部付近に糊材を付着させるため
の第2糊付け手段とを有する。さらに、所定位置まで給
紙された紙材の底壁の、長辺の側壁のうち一側壁の前端
部に近い部分の底壁を押圧するための、下面に押圧面
を、前面に受圧面を備えた第1押圧片を有する第1押圧
手段と、所定位置まで給紙された紙材の底壁の、長辺の
側壁のうち他側壁の前端部に近い部分の底壁を押圧する
ための、下面に押圧面を、前面に受圧面を備えた第2押
圧片を有する第2押圧手段とを有する。さらに、所定位
置まで給紙された紙材の長辺の側壁のうち一側壁の前端
部に形成してある糊代を水平内側に折曲げるための第1
水平折曲げ手段と、所定位置まで給紙された紙材の長辺
の側壁のうち他側壁の前端部に形成してある糊代を水平
内側に折曲げるための第2水平折曲げ手段とを有する。
糊代を水平内側に折曲げる際は、前記押圧手段の押圧位
置に移動された押圧片の受圧面と共同して行なわせるこ
とが望ましい。さらに、所定位置まで給紙された紙材の
短辺の側壁のうち前側壁を、前記第1糊付け手段により
糊付けされた部分が前記第1水平折曲げ手段により前記
第1押圧手段の押圧位置に移動された第1押圧片の受圧
面側に折曲げられた糊代に圧着されるまで垂直上方に折
曲げるための第1垂直折曲げ手段と、所定位置まで給紙
された紙材の短辺の側壁のうち前側壁を、前記第2糊付
け手段により糊付けされた部分が前記第2水平折曲げ手
段により前記第2押圧手段の押圧位置に移動された第2
押圧片の受圧面側に折曲げられた糊代に圧着されるまで
垂直上方に折曲げるための第2垂直折曲げ手段とを有す
る。さらに、前記第1案内手段と第2案内手段、前記第
1糊付け手段と第2糊付け手段、前記第1押圧手段と第
2押圧手段、前記第1水平折曲げ手段と第2水平折曲げ
手段及び前記第1垂直折曲げ手段と第2垂直折曲げ手段
の各組のうち少なくとも1組の第1手段及び第2手段の
少なくとも一方を一軸方向において移動させて、各組の
第1手段と第2手段の間の距離を製造すべき紙箱のサイ
ズに合わせて調整するための駆動手段とを有している。
そして、上記第1糊付け手段及び第2糊付け手段の糊付
け動作、第1押圧手段及び第2押圧手段の押圧動作、第
1水平折曲げ手段及び第2水平折曲げ手段の水平折曲げ
動作、第1垂直折曲げ手段及び第2垂直折曲げ手段の垂
直折曲げ動作を所定タイミングでそれぞれ同期して行な
わせる制御手段を有している。
【0006】上記構成により、準備動作として、駆動手
段を動作させてサイズ設定を行なうことができる。すな
わち、駆動手段により上記各組の第1手段及び第2手段
のうち少なくとも一方を一軸方向において移動させて、
第1案内手段と第2案内手段の間隔、第1糊付け手段と
第2糊付け手段の間隔、第1押圧手段と第2押圧手段の
間隔、第1水平折曲げ手段と第2水平折曲げ手段の間隔
及び第1垂直折曲げ手段と第2垂直折曲げ手段の間隔を
それぞれ製造すべき紙箱のサイズに合わせて設定するこ
とができる。次に、紙材の送り込み、すなわち、給紙を
行う。より詳しくは、予め長辺の両側壁を起こした紙材
を第1案内手段と第2案内手段の間に載置し、その紙材
の前端の折目が両案内手段の前端に合致する所定位置ま
で手で送り込む。これで、その後の自動製函の準備が整
う。次に、製函動作を始動させる。すなわち、始動スイ
ッチをONすると、制御手段は、第1,第2糊付け手
段、第1,第2押圧手段、第1,第2水平折曲げ手段及
び第1,第2垂直折曲げ手段をそれぞれ同期して駆動さ
せる。さらに詳述すると、第1糊付け手段及び第2糊付
け手段が動作され、紙材の前側壁の両端部付近に糊剤を
付着する。次いで、第1押圧手段及び第2押圧手段が駆
動され、押圧片を待機位置から押圧位置まで下降させ
て、紙材の底壁をその前端の両側部においてテーブルに
押圧して固定する。続いて、第1水平折曲げ手段及び第
2水平折曲げ手段が駆動され、紙材の長辺の両側壁の前
端に形成してある糊代を水平内側に折曲げ、すぐに第1
水平折曲げ手段及び第2水平折曲げ手段が復帰される。
この場合、水平折曲げは、第1押圧手段及び第2押圧手
段の押圧位置に移動された押圧片と共同して行なわせる
ことがよい。引き続き、第1垂直折曲げ手段と第2垂直
折曲げ手段が駆動されて、紙材の短辺の前側壁の両端部
付近を第1押圧手段及び第2押圧手段の押圧位置に移動
された押圧片と共同して垂直上方に折曲げると同時に、
糊付けされた部分と折曲げられた糊代とを接着する。最
後に、第1垂直折曲げ手段と第2垂直折曲げ手段及び第
1押圧手段及び第2押圧手段が復帰される。これで、紙
材の長辺の一側壁に対する製函動作が終了する。次ぎ
に、その紙材を第1案内手段及び第2案内手段の間から
手で取出して反転し、これを所定位置まで送り込み、始
動スイッチをONすると、紙材の長辺の他側壁に対して
同様の製函動作が行なわれる。
【0007】糊付け手段は、ホットメルト糊剤を供給す
る糊供給器と、その糊供給器を所定位置まで給紙された
紙材の前側壁よりも前方の待機位置と前記紙材の前側壁
の端部付近の上方の前進位置との間を往復移動させる往
復移動手段と、前記糊供給器に糊剤を付着させる駆動回
路とを有するものとし、この場合の制御手段は、始動ス
イッチのONに基づいて前記往復移動手段を動作させ、
かつ、前記前進位置から待機位置に復動する間に前記駆
動回路を動作させて前記紙材の前側壁の端部付近に糊剤
を所要長さに渡って付着させるものとすることができ
る。
【0008】押圧手段は、押圧片を所定位置まで給紙さ
れた紙材の底壁の、長辺の側壁の前端部に近い部分の上
方の待機位置と前記底壁を押圧する下方の押圧位置との
間を往復移動させる往復移動手段を有するものとし、こ
の場合の制御手段は、始動スイッチのONに基づいて所
定タイミングで前記往復移動手段を動作させて前記押圧
片を押圧位置に移動させ、かつ、前記水平折曲げ手段及
び前記垂直折曲げ手段による接着を終了した後に、前記
往復移動手段を再び動作させて前記押圧片を前記待機位
置に復帰させるものとすることができる。
【0009】水平折曲げ手段は、押圧片を所定位置まで
給紙される紙材の長辺の側壁の端部に形成された糊代の
移動面よりも外側となる待機位置からその移動面よりも
内側となる作用位置までの間を往復移動させる往復移動
手段を有するものとし、この場合の制御手段は、前記押
圧手段の押圧片を押圧位置まで移動させた後、前記往復
移動手段を動作させて前記水平折曲げ手段の押圧片を作
用位置まで移動させ、かつ、直ちに前記往復移動手段を
再び動作させて待機位置に復帰させるものとすることが
できる。
【0010】垂直折曲げ手段は、押圧片を所定位置まで
給紙される紙材の短辺の側壁の移動面よりも下側となる
待機位置からその移動面よりも上側となる作用位置まで
の間を往復移動させる往復移動手段を有するものとし、
この場合の制御手段は、前記水平折曲げ手段の押圧片が
待機位置に復帰された直後に前記往復移動手段を動作さ
せて前記垂直折曲げ手段の押圧片を作用位置に移動さ
せ、かつ、前記糊剤による接着に必要な所定時間の経過
後に前記往復移動手段を再び動作させて前記押圧片を待
機位置に復帰させるものとすることができる。
【0011】第1案内手段と第1水平折曲げ手段と第1
垂直折曲げ手段を第1支持手段に支持するとともに、第
2案内手段と第2水平折曲げ手段と第2垂直折曲げ手段
を第2支持手段に支持し、第1押圧手段を第3支持手段
に支持するとともに、第2押圧手段を第4支持手段に支
持し、駆動手段は、紙箱製造装置を構成するフレームに
給紙面の下方において、長手方向中央から両側に互いに
反対方向のねじ山が切られた第1ねじ軸を回転自在に備
えて、一方のねじ山を前記第1支持手段に設けられたね
じ孔に、他方のねじ山を前記第2支持手段に設けられた
ねじ孔にそれぞれ螺合するとともに、前記フレームに給
紙面の上方において、長手方向中央から両側に互いに反
対方向のねじ山が切られた第2ねじ軸を回転自在に備え
て、一方のねじ山を前記第3支持手段に設けられたねじ
孔に、他方のねじ山を前記第4支持手段に設けられたね
じ孔にそれぞれ螺合し、前記両ねじ軸に無端伝動部材を
介して回転力を与える可逆回転駆動体を備えた構成とす
ることもできる。このような構成とした場合は、駆動手
段及び伝動機構の構造の簡素化を図ることができる。
【0012】第1糊付け手段及び第2糊付け手段の1組
の間隔設定手段は、両糊付け手段をそれぞれフレームに
懸架されたスライドカイドに移動自在に装着し、製造す
べき紙箱の所定サイズに合わせてロックするロック部材
を備えた構成とすることもできる。
【0013】上記可逆回転駆動体は、サイズ設定手段を
自動化する場合はステッピングモータで構成することが
好ましく、サイズ設定手段を手動で行なう場合は、ハン
ドルで構成すればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によ
る紙箱製造装置の原理を概略的な構成により概念的に示
す平面図である。同装置は、フレーム1を有し、そのフ
レーム1の左右の側板21 ,22 の間において、案内部
10と、糊付け部20と、押え部30と、水平折曲げ部
40と、垂直折曲げ部50と、駆動部70と、制御部8
0と、操作部90が設けられている。
【0015】案内部10は、図6に例示するように、製
造すべき紙箱のサイズに応じて裁断された紙材M(図6
(a))を、その長辺の側壁を底壁から起立させた状態
(図6(b))で側板21 ,22 の手前側上部に設けら
れた固定テーブル3の上面の給紙位置に置き所定位置ま
で送り込む際に、その紙材を正確な位置に案内するため
のものであり、前後方向に平行に延長する2本の定規1
1 ,102 からなっている。定規101 ,102 は、
固定テーブル3の前方において所要高さに起立してい
る。そして、紙材の幅(長辺間距離)は紙箱のサイズに
応じて異なるので、定規間の距離を調整可能に取付けら
れている。
【0016】ここで、紙材Mの構造の一例を図6を用い
て説明しておくと、101は底壁、1021 ,1022
は長辺の側壁、1031 ,1032 は側壁1021 の両
端に形成された糊代,1033 ,1034 は側壁102
2 の両端に形成された糊代、1041 ,1042 は短辺
の側壁である。なお、長辺と短辺が同じ長さであっても
かまわない。
【0017】糊付け部20は、案内部10を介して所定
位置まで送り込まれた紙材の所定の部位に糊剤を付着さ
せるためのものであり、紙材の長辺の一側壁の所定部位
に糊剤を付着させるための第1糊付け機構201 と、紙
材の長辺の他側壁の所定部位に糊剤を付着させるための
第2糊付け機構202 とからなっている。
【0018】押え部30は、所定位置まで送り込まれた
前記紙材の底壁の所定の部位を定規101 ,102 の上
面に押圧して固定するためのものであり、前記紙材の底
壁101の前端部の、長辺の一側壁1021 に近い部位
において、下面に押圧面を、前面に垂直な受圧面を有す
る押圧片を給紙面の上方の待機位置から定規の上面を押
圧する押圧位置までの間を昇降させる第1押え機構30
1 と、前記紙材の底壁101の前端部の、長辺の他側壁
1022 に近い部位において、前記押圧片を給紙面の上
方の待機位置から定規の上面を押圧する押圧位置までの
間を昇降させる第2押え機構302 とからなっている。
【0019】水平折曲げ部40は、所定位置まで送り込
まれた前記紙材の長辺の側壁102の前端部に形成して
ある糊代103を押え部30の押圧片の受圧面と共同し
て水平内側に折曲げるものであり、所定位置まで送り込
まれた紙材の前部糊代103 1 よりも外側に離間された
待機位置と前記紙材の前部糊代1031 よりも内側の動
作位置との間を移動される第1押圧片を有する第1水平
折曲げ機構401 と、所定位置まで送り込まれた紙材の
前部糊代1032 よりも外側に離間された待機位置と前
記紙材の前部糊代よりも内側の動作位置との間を移動さ
れる第2押圧片を有する第2水平折曲げ機構402 とか
らなっている。
【0020】垂直折曲げ部50は、所定位置まで送り込
まれた前記紙材の短辺の前側壁10を垂直上方に折曲げ
(起こし)、糊剤を付着された糊代1031 ,1032
に接着させるものであり、短辺の前側壁1041 の左側
部位に作用する第1垂直折曲げ機構501 と、前記短辺
の前側1041 の右側部位に作用する第2垂直折曲げ機
構502 とからなっている。
【0021】そして、紙材の長辺の一側壁1021 及び
短辺の前側壁1041 に作用する第1定規101 、第1
糊付け機構201 、第1水平折曲げ機構401 、第1垂
直折曲げ機構501 の第1群は、一つの支持部又は複数
の支持部に分割して取付けられ、紙材の長辺の他側壁1
2 及び短辺の他側壁1042 に作用する第2定規10
2 、第2糊付け機構202 、第2水平折曲げ機構302
及び第2垂直折曲げ機構502 の第2群は、他の一つの
支持部又は複数の支持部に分割して取付けられている。
【0022】駆動部70は、前記第1群の支持部と前記
第2群の支持部の一方又は双方を、案内部10の間に載
置された紙材の長辺に対して直角な一軸方向において移
動して、案内部10、糊付け部20、押え部30、水平
折曲げ部40、及び垂直折曲げ部50の間の距離を調整
するためのものであり、前記支持部の一方又は双方を一
軸方向に沿って往復移動させる駆動機構を有している。
駆動機構は、ハンドルで回転されるねじ軸に支持部の一
部を螺合させた構成とすることもできるし、また、ハン
ドルに代えて、後に詳述される実施例のように、ねじ軸
に回転軸を与えるモータを結合しても良い。
【0023】続いて、上記原理を実現する本発明の一実
施例の構成及び作用を図2以下の図面を用いて説明す
る。図2は実施例装置の一部を省略した平面図、図3は
図2のX−X線断面端面図、図4は図2のY−Y線断面
図、図5は制御系統の構成例を示すブロック図、図6は
製造工程と各動作を箇条書きで示す図表、図7は製造過
程と紙材の形状の変化の関係を示す工程模式図である。
図面の簡明化のため、図2には押え部が省略されてお
り、図3には糊付け部及び水平折曲げ部が省略されてい
る。
【0024】フレーム1の側板21 ,22 の手前側上部
の作業者が作業をし易い高さに、固定テーブル3が設け
てあり、その上面で図7の(a)の紙材Mを載せて長辺
の側壁1021 ,1022 を起こす手作業を行うことが
できるようになっている。紙材の長辺の側壁を起こす作
業は、別の場所で手作業で又は機械で行っても良い。固
定テーブル3の前方には、前後方向に平行に延びる左右
2本の可動テーブル41 ,42 が設けてあり、その可動
テーブル41 ,42 の上面に長辺の側壁を起こした紙材
を所定位置まで案内するための2本の定規101 ,10
2 が設けてある。つまり、可動テーブル41 ,42 は定
規101 ,102 の支持手段をも構成している。定規1
1 ,102 は、互いに反対側に案内辺を有する。可動
テーブル41 ,42 の前後両側には、フレーム1の左右
側板21 ,22 の間に平行に懸架されたガイドロッド5
a,5bが摺動自在に貫通されている。
【0025】定規101 ,102 間の距離を、製造すべ
き紙箱のサイズに合わせて設定し、又は調整するための
駆動機構70の構成の一例を説明すると、フレーム1の
左右側板21 ,22 の間にねじ軸71aがガイドロッド
5a,5bと平行にこれらの間において回転自在に支持
され、そのねじ軸は可動テーブル41 ,42 に、その前
後方向中央において貫通され、螺合されている。ねじ軸
71aには、その長手方向中央から両側に互いに反対方
向のねじ山721 ,722 が切られている。731 ,7
2 は、ねじ軸71aを側板21 ,22 に支持する軸受
である。
【0026】ねじ軸71aには、伝動手段を介してフレ
ーム1に設置された可逆回転駆動体から回転力が与えら
れるように構成されている。可逆回転駆動体は、一例と
して、ステッピングモータ74を用いることができる。
前記伝動手段は、例えば、ねじ軸71aとステッピング
モータ74の回転軸とにそれぞれ固着されたスプロケッ
ト75a、75bの間に無端チェーン76を巻回して構
成することができる。上記ねじ軸71a、可逆回転駆動
体(74)及び伝動手段(75a,75b,76)が、
上記定規101 ,102 の間隔設定用の駆動手段を構成
している。ステッピングモータ74は、後述されるよう
に、CPUを中心として構成されている制御部80のモ
ータドライバ81に電気的に接続されている。そして、
操作部90にサイズ設定動作をさせるための開スイッチ
SW1と閉スイッチSW2が設けてあり、開スイッチS
W1をONすると、サイズ設定始動指令信号が制御部8
0に与えられるようになっている。
【0027】定規101 ,102 が駆動機構70により
最大離間距離まで移動された時は、これを検知するた
め、例えば、定規により動作される、マイクロスイッチ
又は光電スイッチなどで構成された開リミットスイッチ
SW3が設けてある。一つの実施例として、制御部80
は、開スイッチSW1を動作された時は、モータドライ
バ81を介してステッピングモータ74に一方向回転指
令信号を与え、ねじ軸71aを介して両定規101 ,1
2 を互いに離間させる方向に移動させる。また、制御
部80は開リミットスイッチSW3が動作されたことに
基き、その一方向回転指令信号の供給を止める。続い
て、閉スイッチSW2を動作された時は、ステッピング
モータ74に他方向回転指令信号を与え、ねじ軸71a
を介して両定規101 ,102 を互いに接近させる方向
に移動させるようになっている。最大接近距離まで移動
されたときは、これを検知するため、例えば、定規によ
り動作される、マイクロスイッチ又は光電スイッチなど
で構成された閉リミットスイッチSW4が設けてある。
【0028】また、この実施例では、一方又は双方の定
規の案内面に、紙材の側辺が定規に当接したことを検知
する紙材センサPS1 ,PS2 、例えばマイクロスイッ
チ又は反射式光電スイッチが設けてある。この紙材セン
サPS1 ,PS2 は、例えば、定規の案内面に開口する
孔を設け、その孔の中にマイクロスイッチ又は反射式光
電スイッチが案内面に当接した紙材により作動されるよ
うに構成することができる。こうして、開スイッチSW
2の動作により定規間距離を最大に広げた後、定規10
1 ,102 の間に紙材を置き、閉スイッチSW2の動作
により両定規を接近させ、その両定規が紙材の側辺に当
接した時に、紙材センサPS1 ,PS2 からの検知信号
に基づいてステッピングモータ74の回転を止めること
により、紙箱のサイズに対応する定規間距離の設定を自
動で行うことができる。
【0029】定規101 ,102 の中間位置の前方に
は、定規101 ,102 に沿って給紙された紙材を所定
位置に止める停止部材11が設けてある。この停止部材
11は、フレーム1に取付けられた支持板12の上面に
長孔13及び締付け部材14を介して前後方向に移動自
在に載置され、用いられる紙材の短辺の側壁の高さに応
じて、停止位置を変更可能に固定されている。こうし
て、紙材Mが給紙される時は、その紙材の短辺の前側壁
と底壁の境にある筋が定規101 ,102 の前端部間を
結ぶ直線と合致した時、すなわち、所定給紙位置まで送
り込まれた時に、短辺の前側壁の前端が停止部材11に
当たって止められるようになっている。
【0030】糊付け部20は、案内部10を構成する各
定規101 ,102 の延長上に設けられた糊付け機構2
1 ,202 を有している。糊付け機構201 ,202
は、左右対称形に構成されていて、それぞれ糊供給器2
1 ,212 と、その糊供給器を前方の所定の待機位置
と後方の所定の糊付け位置との間を往復移動させる往復
移動手段221 ,222 とを有している。
【0031】糊供給器211 ,212 は、加熱溶解され
た糊剤であるホットメルトを収容するホットメルトガン
で構成されている。各ホットメルトガンは、図5に示す
ように、制御部80からの制御信号を与えられる電磁弁
駆動回路23により開閉される電磁弁24´1 ,24´
2 を有する。また、糊供給器211 ,232 は、ホット
メルトガンが糊付け位置から待機位置まで復帰される際
に、制御部80が電磁弁駆動回路23を介して電磁弁2
4´ 1 ,24´2 を所定時間開放させることにより、ホ
ットメルトガンのノズルからホットメルト(糊剤)を噴
出して、紙材の短辺の前側壁の所定部位に糊剤を所要の
長さに渡って点状又は線状に付着するようになってい
る。糊材の付着長さは、往復移動手段221 ,222
よる糊供給器211 ,212 の移動速度と、電磁弁駆動
回路23が電磁弁24´1 ,24´2 を開放させる時間
との関係により決まるが、紙材の短辺の前側壁の高さに
応じて予め図示されていない入力部から制御部80のR
AM又はROM等の記憶媒体に設定される。
【0032】往復移動手段221 ,222 は、流体シリ
ンダS11 ,S12 とピストンロッドR11 ,R12
ら構成されている。流体シリンダS11 ,S12 は共通
の切換え弁25を介してコンプレッサCPに結合されて
いる。切換え弁25は、制御部80から制御信号を与え
られる切換え弁駆動回路26により切換え動作を行なう
ようになっている。
【0033】左右の糊供給器211 ,212 のホットメ
ルトガンのノズルの間隔を、製造すべき紙箱のサイズに
合わせて設定、調節することを可能にする手段の一例と
して、左右の側板21 ,22 の間にスライドガイド27
が懸架され、そのスライドガイド27に軽快に摺動可能
に支持された支持部材281 ,282 に糊付け機構20
1 ,202 が取付けられている。すなわち、往復移動手
段221 ,222 の流体シリンダS11 ,S12 が支持
部材281 ,282 に固定されている。291,292
は、支持部材281 ,282 をスライドガイド27に沿
って所要位置まで移動した時に操作して、ロックするた
めのロック部材である。
【0034】往復移動手段221 ,222 は、常時は、
糊供給器211 ,212 を所定位置まで送り込まれた紙
材の短辺の前側壁よりも前方の待機位置に保持し、動作
された時、すなわち、制御部80により流体シリンダの
切換え弁25が切換えられた時に、ホットメルトガンを
所定位置まで送り込まれた紙材の短辺の前側壁の上方の
糊付け位置まで移動させる。そして、所定位置まで到達
した後に制御部80により再び切換え弁24が切換えら
れた時に、ホットメルトガンを糊付け位置から待機位置
まで復帰させるようにしてある。
【0035】糊付け部20の糊付け機構201 ,202
には、案内部のサイズ設定と連動して、ホットメルトガ
ンによる糊付け位置が定規101 ,102 の間にセット
された紙材の短辺の側壁の両端部付近の所定部位に対応
するように、駆動機構70と連動する駆動機構を備えて
もよい。この駆動機構は、図示されていないが、一例と
して、スライドガイド27に代えて、長手方向中央の両
側に互いに反対方向のねじ山が切られているねじ軸71
aと等しいピッチのねじ軸を用い、支持部材281 ,2
2 をそのねじ軸に螺合するとともに、ねじ軸の端部に
スプロケットを固着して、前記無端チェーン76を巻回
すれば良い。
【0036】このようにした場合は、一つの駆動源(7
4)で案内部10と糊付け部20の間隔調整を連動して
同期して行なうことができ、コスト低減と構成の簡素化
を実現できる。また、設定値又は調整値の不一致を防止
することができる。
【0037】押え部30は、定規101 ,102 の後端
部の上方に設けられた押え機構30 1 ,302 を有す
る。押え機構301 ,302 も左右対称形に構成されて
いて、それぞれ往復移動手段311 ,312 と、その往
復移動手段により昇降される押圧片321 ,322 とか
らなっている。往復移動手段311 ,312 も、糊付け
部20の場合と同様に、流体シリンダS21 ,S22
ピストンロッドR21 ,R22 とから構成されており、
流体シリンダS21 ,S22 は共通の切換弁35を介し
て共通のコンプレッサCPに接続されている。切換え弁
35は駆動回路36を介して制御部80からの制御信号
により切換え動作を行なうようになっている。
【0038】押圧片321 ,332 は、ほぼ直方体状に
形成され、少なくとも水平な底面と垂直な前面を有して
いる。そして、製函動作をしない時は、往復移動手段は
切換え弁35を介して押圧片321 ,322 を所定位置
まで送り込まれた紙材の底壁の前端部の左端部付近又は
右端部付近に対応する上方の待機位置に保持している。
その待機位置の高さは、一方側の製函動作を終了した紙
材を所定位置から定規101 ,102 の間を通って手前
側に引き出す際に、押圧片がその紙材の起立接合された
短片の側壁と衝突しない高さに設定されている。一方、
製函動作をする時は、往復移動手段は制御部80からの
切換え信号に基づく切換え弁35の切換え動作により、
押圧片321 ,322 を下降させて、所定位置まで送り
込まれた紙材の底壁の前端部の左端部付近又は右端部付
近の所定部位を可動テーブル41,42 の上面に押圧し
て紙材を固定するようになっている。
【0039】押え機構301 ,302 も、案内部のサイ
ズ設定と連動して、押圧片321 ,322 がそれぞれ所
定位置まで給紙された紙材の底壁の前端部の左端部付近
又は右端部付近の所定部位に対応する所定間隔を有する
ように、駆動機構70により駆動されるようにしてあ
る。すなわち、往復移動手段311 ,312 の流体シリ
ンダS21 ,S22 をそれぞれ支持部材331 ,332
に取付け、その支持部材331 ,332 の上下両側にフ
レーム1の左右側板21 ,22 の間に平行に懸架された
ガイドロッド34a,34bが摺動自在に貫通され、そ
の間においてフレーム1の左右側板21 ,2 2 の間に軸
受723 ,724 を介して回転自在に支持されたねじ軸
71aと同一構造の、長手方向中央の両側に反対方向の
ねじ山723 ,724 を有するねじ軸71bを支持部材
331 ,332 に螺合されている。そして、ねじ軸71
bの端部に固着されたスプロケット75cに前記無端チ
ェーン76が巻回されている。
【0040】水平折曲げ部40は、定規101 ,102
の後端部に可動レール41 ,42 を介して取付けられた
水平折曲げ機構構401 ,402 を有する。水平折曲げ
機構401 ,402 も左右対称形に構成されていて、可
動レール41 ,42 の前端部側面に取付けられた往復移
動手段411 ,412 と、その往復移動手段により水平
方向に往復移動される押圧片421 ,422 とからなっ
ている。往復移動手段411 ,412 も、糊付け部20
及び押え部30の場合と同様に、流体シリンダS31
S32 とピストンロッドR31 ,R32 とから構成され
ている。流体シリンダS31 ,S32 は、共通の切換え
弁45を介して共通のコンプレッサCPに接続されてい
る。切換え弁45は駆動回路46を介して制御部80か
らの制御信号により切換え動作を行なうようになってい
る。
【0041】水平折曲げ部40が製函動作をしない時
は、往復移動手段は切換え弁45を介して押圧片4
1 ,422 を定規101 ,102 の案内面より内側に
突出しない待機位置に保持している。一方、製函動作を
する時は、往復移動手段は制御部80からの切換え信号
に基づく切換え弁45の切換え動作により、押圧片42
1 ,422 を定規101 ,102 の案内面よりも内側に
突出して、押え部30の作用位置まで降下されている押
圧片321 ,322 の前面に近接する位置まで移動さ
れ、そのすぐ後に切換え弁45が切換えられて、待機位
置まで後退復帰されるようになっている。
【0042】こうして、長辺の側壁が起立された状態で
所定位置まで送り込まれた紙材の長辺の側壁の前端部に
形成されている糊代1031 ,1032 又は1033
1034 は、作用位置まで前進される押圧片421 ,4
2 により折目において水平内側方向に折曲げられ、押
え部30の押圧片321 ,322 の前面に押し当てられ
るようになっている。上記水平折曲げ部40は、図示の
例では、案内部を構成する定規101 ,10 2 と一体に
取付けられているので、案内部の間隔調整動作と連動し
て、水平折曲げ部40の押圧片431 ,432 の間隔調
整が行われる。しかし、水平折曲げ部40は、糊付け部
20又は押え部30と同様に別の支持手段に取付け、駆
動機構70を用いて、押圧片431 ,432 の間隔調整
を行うように構成することもできる。
【0043】垂直折曲げ部50は、定規101 ,102
の後端部に可動テーブル41 ,42を介して給紙面より
も下側に取付けられた垂直折曲げ機構構501 ,502
を有する。垂直折曲げ機構501 ,502 も左右対称形
に構成されていて、可動テーブル41 ,42 に取付けら
れた往復移動手段511 ,512 と、その往復移動手段
により上下方向に往復移動される押圧片521 ,522
とからなっている。往復移動手段511 ,512 も、糊
付け部20、押え部30及び水平折曲げ部40の場合と
同様に、流体シリンダS41 ,S42 とピストンロッド
R41 ,R42 とから構成されており、流体シリンダS
1 ,S42 は、それぞれ支持部材531 ,532 によ
り可動テーブル41 ,42 に取付けられている。また、
流体シリンダS41 ,S42 は共通の切換弁55を介し
て共通のコンプレッサCPに接続されている。切換え弁
55は駆動回路56を介して制御部80からの制御信号
により切換え動作を行なようになっている。
【0044】垂直折曲げ部50の押圧片521 ,522
は、前面上部にテーパ面又は湾曲面を有し、そのテーパ
面又は湾曲面に引き続く垂直な押圧面を有している。そ
して、垂直折曲げ部50が製函動作をしない時は、往復
移動手段は切換え弁55を介して押圧片521 ,522
を給紙面、すなわち、可動テーブル41 ,42 の上面よ
りも下方に下降させた待機位置に保持している。一方、
製函動作をする時は、往復移動手段は制御部80からの
切換え信号に基づく切換え弁55の切換え動作により、
押圧片521 ,522 を給紙面よりも上方に水平折曲げ
部40の押圧片421 ,422 の前面に対向して近接す
る作用位置まで上昇され、その状態を所定時間継続され
た後、切換え弁55が切換えられて、再び待機位置まで
後退されるようになっている。押圧片521 ,522
前面上部にテーパ面又は湾曲面を設けた場合は、押圧片
521 ,522 の前進初期に紙材の糊代1031 ,10
2 又は1032 ,1034 に過大な折曲げ力が加わっ
てその糊代を劣化させてその強度を低下させることが防
止される。
【0045】そして、押圧片521 ,522 が待機位置
から作用位置に上昇される際に、所定位置に存在する紙
材の短片の前側壁を折目において起こし、その前側壁の
両端部付近の糊剤が付着された部位を折曲げられた糊代
1031 ,1032 又は1032 ,1034 の前面を押
え部30の押圧片321 ,322 に押圧する。この糊代
1031 ,1032 又は1032 ,1034 の押え部3
0の押圧片321 ,322 に対する押圧は、制御部80
の制御によりホットメルトによる接着に必要な所定時間
維持されるようになっている。押圧片521 ,522
作用位置に所定時間維持されている間に、その前側壁の
両端部付近と糊代とがホットメルトにより接着される。
この場合、紙材は底壁101を押圧する押圧片321
322 により固定され、かつ、その押圧片が垂直折曲げ
部50の押圧片521 ,522 により押圧される糊代と
前側壁とを受け止めるので、糊代と側壁とを確実に接着
させることができる。
【0046】固定テーブル1に設けた操作部90には、
上述したように、サイズ設定用の開スイッチSW1及び
閉スイッチSW2が設けられているほか、所定位置への
給紙を終えたときに、製函動作を始動させるための始動
スイッチSSWが設けられている。始動スイッチSSW
は、作業者が起立姿勢で足で踏んで動作させることがで
きるペダルスイッチで構成されていることが好ましい。
これにより手で給紙した直後に始動させることができ
る。
【0047】続いて、上記構成を有する装置を用いて箱
を製造する工程及びその作用を図5〜7の図面を参照し
て説明する。図6は製造工程を概略的に示し、図7は紙
材の側壁折曲げ前の状態から一方側の製函動作の終了ま
でのプロセスの進行とともに変化する形状を表す。
【0048】[サイズ設定]まず、開スイッチSW1を
押すと、制御部80は駆動機構70のステッピングモー
タ74を所定方向に回転させるため、ねじ軸71a,7
1bが所定方向に回転され、案内部の可動テーブル
1 ,42 及び押え部30の支持部材331 ,332
介して定規101 ,102 及び押圧片321 ,32
2 が、その間隔が開く方向に移動される。最大間隔にな
ると開リミットスイッチSW3が出力する検知信号に基
づき、制御部70はステッピングモータ74の回転を停
止させる。
【0049】次に、開いた定規101 ,102 の間に長
辺の側壁を起こした紙材Mを置き、閉スイッチSW2を
押すと、制御部80はステッピングモータ74を反対方
向に回転させるため、ねじ軸71a,71bが反対方向
に回転され、定規101 ,102 及び押圧片321 ,3
2 が、その間隔が狭まる方向に移動される。紙材の両
側辺が定規101 ,102 の対向面に当接すると、紙材
センサPS1,PS2 が出力する検知信号に基づき、制
御部80はステッピングモータ74の回転を停止させ
る。これにより、案内部10の定規間距離、押え部30
の押圧片間距離、水平折曲げ部40の押圧片間距離及び
垂直折曲げ部50の押圧片間距離が、以後用いられる紙
材Mのサイズに合わせて設定されたことになる。また、
糊付け部20については、サイズ設定後に定規間に送り
込まれた所定の紙材の短辺の前側壁の所定糊付位置に糊
供給器のノズルが対応するように、支持部材281 ,2
2 を移動して、ロック部材291 ,292 により固定
する。上述したように、糊付け部20に駆動機構70を
利用する構成とした場合は、案内部10と連動して糊供
給器のノズルの位置決めがされる。
【0050】[給紙]図7(a)に示すように、長辺の
側壁1021 ,1022 がまだ起立されていない紙材M
は、同図(b)に示すように、長辺の側壁1021 ,1
022 を起立させる。そして、最初の紙材Mをその長辺
の側壁を図2において前後方向(図7においては左右方
向)に向けて定規101 ,102 間に置き、前方に送り
込むと、所定位置まで進んだ時に、予め所定位置に固定
されている停止部材11により停止される。
【0051】[製函]次に、始動スイッチSSW、すな
わち、ペダルスイッチを踏んでONする(図6)と、
制御部80はまず糊付け機構201 ,202 を動作させ
る(図6)。すなわち、駆動回路26に制御信号を与
えて切換え弁25を切換え、コンプレッサCPからの加
圧流体を流体シリンダS11 ,S12 の後端部に供給
し、ピトスンロッドR11 ,R12 を前進させて、待機
位置に保持されていた糊供給器211 ,212 を所定位
置に停止されている紙材の短辺の前側壁の所定部位に対
応する糊付け位置まで前進させる。引続き、駆動回路2
6に制御信号を与えて切換え弁25を切換え、コンプレ
ッサCPからの加圧流体を流体シリンダS11 ,S12
の前端部に供給して、ピトスンロッドR11 ,R12
後退させながら駆動回路23を制御して糊供給器2
1 ,212 のノズル24´1 ,24´2 を所定時間開
放させて、ノズルから糊剤を噴射させ、図7(c)に示
すように、紙材の短辺の前側壁の所定部位に糊剤105
を所要の長さに渡って点状又は線状に付着させる。糊付
けを終了した糊供給器211 ,212 は待機位置まで復
帰される。
【0052】続いて、制御部80は、第1押え機構30
1 及び第2押え機構302 を動作させる(図6)。す
なわち、制御部80は、駆動回路36に制御信号を与え
て切換え弁35を切換え、コンプレッサCPからの加圧
流体を流体シリンダS21 ,S22 の後端部に供給し、
ピトスンロッドR21 ,R22 を前進させて、上方の待
機位置に保持されていた押圧片321 ,322 を押圧位
置まで下降させ、図7(d)に示すように、所定位置に
停止されている紙材の底壁の所定部位を押圧させる。こ
れにより、紙材は可動テーブル41 ,42 の所定位置に
固定される。この押え部30による紙材の固定は、後述
される接着が終了するまで継続される。なお、押え部3
0による紙材の所定位置への固定を先に行い、その後
に、糊付け部20による所定部位への糊付けを行うよう
にしても良い。
【0053】紙材に対する糊付けと押えを行った後、制
御部80は、第1水平折曲げ機構401 及び第2水平折
曲げ機構402 の駆動回路46に制御信号を与えて切換
え弁45を切換え、コンプレッサCPからの加圧流体を
流体シリンダS31 ,S32の後端部に供給し、ピトス
ンロッドR31 ,R32 を前進させて、図7(c)に示
すように待機位置に保持されていた押圧片421 ,42
2 を、図7(d)に示すように作用折曲げ位置まで前進
させ、その間に、所定位置に停止されている紙材の長辺
の側壁1021 ,1022 の前端部に形成されている糊
代1031 ,1032 を水平内側に折曲げ、かつ、各押
え機構の押圧片321 ,322 の垂直な前面に押圧させ
る(図6)。これにより、糊代1031 ,1032
直角に折曲げられる。この水平折曲げ動作が終了した直
後に、制御部80は、再び駆動回路46に制御信号を与
えて切換え弁45を切換え、コンプレッサCPからの加
圧流体を流体シリンダS31 ,S32 の前端部に供給し
て、ピトスンロッドR31,R32 を後退させて、図7
(e)に示すように押圧片421 ,422 を待機位置に
復帰させる(図6)。
【0054】水平折曲げ機構401 ,402 の押圧片4
1 ,422 が復帰し始めるのと入れ替わりに、制御部
80は、第1垂直折曲げ機構501 及び第2垂直折曲げ
機構502 を動作させる。すなわち、制御部80は、駆
動回路56に制御信号を与えて切換え弁55を切換え、
コンプレッサCPからの加圧流体を流体シリンダS
1 ,S42 の後端部に供給し、ピトスンロッドR
1 ,R42 を前進させて、待機位置に保持されていた
押圧片521 ,522 を図7(e)に示すように作用位
置まで上昇させ、所定位置に固定されている紙材の短辺
の前側壁1041 を直角上方に折曲げ(起こし)、か
つ、その前側壁1041 を先に水平内側に折曲げられた
糊代1031 ,1032 の前面に押圧する。糊代103
1 ,1032 は前面を押え機構301 ,302 の押圧片
321 ,322 の受圧面に支持されるので、水平折曲げ
機構401 ,402 の押圧片421 ,422 は前側壁1
041 と糊代1031 ,1032 に十分な押圧力を加え
ることができる。その垂直折曲げ機構501 ,502
押圧片521 ,522 による押圧状態は、糊剤による接
着に必要な所定時間継続される。これにより、前側壁に
付着されたホットメルト105により糊代と前側壁が確
実に接着される。
【0055】所定の圧着時間が経過すると、制御部80
は駆動回路56に制御信号を与えて切換え弁55を切換
え、コンプレッサCPからの加圧流体を流体シリンダS
1,S42 の前端部に供給して、ピトスンロッドR4
1 ,R42 を後退させて、垂直折曲げ機構501 ,50
2 の押圧片521 ,522 を下方の待機位置に復帰させ
る。これと同時に、又はその後に、制御部80は押え機
構301 ,302 の駆動回路36に制御信号を与えて切
換え弁35を切換え、コンプレッサCPからの加圧流体
を流体シリンダS21 ,S22 の前端部に供給して、ピ
トスンロッドR21 ,R22 を後退させて、押圧片32
1 ,322 を待機位置に復帰させる(図6)。
【0056】以上で、紙材Mの長辺の側壁の一方側と短
辺の一側壁に対する一連の製函動作が終了する。
【0057】[反転・給紙]次に、定規101 ,102
の間から紙材Mを手前側に取出し(図7(f))、図7
(g)に示すように、その紙材を反転して、製函がまだ
済んでいない長辺の側壁1021 ,1022 の他方側と
短辺の他側壁1042 を先に向けて、その紙材を再び図
7(c)のプロセスに移行して、定規101 ,102
に置いて所定位置まで送り込み、始動スイッチSSWを
踏む。その後は、上述した場合と同様にして、図7の
(c)のプロセスから同図(e)のプロセスまで自動的
に行われて、一つの紙材に対する製函動作が完了し、箱
が完成する。
【0058】上記の実施例によれば、駆動手段の回転駆
動体としてステッピングモータ74を用いるので、サイ
ズ設定を紙材の載置とスイッチの操作のみで、簡単迅速
に行うことができる利点がある。しかし、上述したよう
に、回転駆動体としてハンドルを用いることにより、安
価な構成でサイズ設定を行うこともできる。また、上記
実施例では、水平折曲げ部40及び垂直折曲げ部50
が、定規10 1 ,102 の支持手段である可動テーブル
1 ,42 に取付けられ、押え部30は可動テーブル4
1 ,42 から独立して設けられている。しかし、押え部
30も可動テーブル41 ,42 に結合することも可能で
あるし、案内部10、糊付け部20、押え部30、水平
折曲げ部40及び垂直折曲げ部50のすべてを、それぞ
れ左右の支持手段に共通に取付け、動力又は手動による
駆動手段により間隔設定をできるように構成することも
できる。
【0059】垂直折曲げ部50は、押え部30の押圧片
321 ,322 に保持されている紙材の糊代に対して押
圧片521 ,522 を垂直上方に移動して、短辺の側壁
を折曲げ、かつ、糊代と圧着させるので、板紙や段ボー
ル等のように肉厚が種々異なる紙材を用いる場合は、垂
直折曲げ部の押圧片521 ,522 は、図示を省略され
ているが、押圧面側にスポンジやゴム等の弾性体を備
え、その弾性体の表面を覆う押圧板を設けることが望ま
しい。このような構造とすることにより、押圧片5
1 ,522 の取付け位置の調整をすることなく、紙材
の肉厚の変動に対応することができ、しかも、確実な圧
着力を得ることができる。
【0060】上記紙材に関する説明において、定規に案
内される側壁を長辺の側壁と称し、糊付けされる側壁を
短辺の側壁と称したが、これは単に識別の便宜のためで
あり、本発明は、糊代が形成されている側壁を定規に案
内させ、その側壁に隣り合う側壁に糊付けをすることを
前提としている。この場合、定規に案内される側壁と糊
付けされる側壁は、その一方又は双方が折返し壁であっ
ても、水平折曲げ機構と垂直折曲げ機構の押圧片を適合
するものに交換するなどすれば、適用可能である。
【0061】さらに、上記往復移動手段を構成する、ピ
ストンロッドを用いる流体シリンダは、ロッドレスシリ
ンダで代替することもできる。
【0062】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、手で所定位置まで給紙をして、始動スイッチを操作
すれば、その後は、糊付け、所定位置への固定、糊代の
水平折曲げ、短辺の前側壁の垂直折曲げ及び接着までが
自動的に行われる。そして、紙材の一方側に対する製函
が済んだら、紙材を反転して給紙すれば、他方側に対し
て同様の作用がされて、紙箱が完成する。そして、駆動
手段の操作により、案内部、糊付け部、押え部、水平折
曲げ部及び垂直折曲げ部の紙箱のサイズに対応する間隔
設定・調整が自動で(糊付け部については手動で行われ
る場合もある。)簡単にできる。
【0063】従って、本発明による紙箱製造装置は、次
のような特長を有する。 (1)サイズの設定も操作も簡単であるので、小ロット
生産に適している。 (2)紙材は、予め長辺の側壁を起こしたものを案内部
に沿って所定位置まで送り込むので、側壁起立のための
木型を必要としないため、構成が簡素である。 (3)可能製函サイズの範囲が広く、従来の製函機には
入らない大サイズの紙箱の製造も可能である。 (4)紙材は、板紙や各種の段ボールなど材質を選ばな
い。 (5)熱いホットメルト糊剤は糊供給器から自動供給さ
れるので、安全性に優れている。 (6)各部の構成はコンパクト設計が可能であるので、
場所をとらない。 (7)糊付け部、押え部、水平折曲げ部及び垂直折曲げ
部の各部の往復移動手段には、共通の流体発生源を用い
ることができるので、安価な装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による紙箱製造装置の原理を概略的な構
成により概念的に示す平面図。
【図2】実施例装置の平面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】図2のY−Y線断面図。
【図5】制御系統の構成例を示すブロック図。
【図6】製造工程を概略的に示す図表。
【図7】製造過程と紙材の形状の変化の関係を示す工程
模式図。
【符号の説明】
1 フレーム 3 固定テーブル 41 ,42 可動テーブル 10 案内部 101 ,102 定規 20 糊付け部 201 第1糊付け機構 202 第2糊付け機構 211 第1糊供給器 212 第2糊供給器 221 ,222 往復移動手段 S11 ,S12 流体シリンダ R11 ,R12 ピストンロッド 30 押え部 301 第1押え機構 302 第2押え機構 311 ,312 往復移動手段 S21 ,S22 流体シリンダ R21 ,R22 ピストンロッド 321 第1押圧片 322 第2押圧片 40 水平折曲げ部 401 第1水平折曲げ機構 402 第2水平折曲げ機構 411 ,412 往復移動手段 S31 ,S32 流体シリンダ R31 ,R32 ピストンロッド 421 第1押圧片 422 第2押圧片 50 垂直折曲げ機構 501 第1垂直折曲げ機構 502 第2垂直折曲げ機構 511 ,512 往復移動手段 S41 ,S42 流体シリンダ R41 ,R42 ピストンロッド 70 駆動部 71a,71b ねじ軸 74 ステッピングモータ 80 制御部 90 操作部 105 糊剤 M 紙材 101 底壁 1021 ,1022 長辺の側壁 1031 ,1032 舌辺 1041 〜1044 短辺の側壁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定の形状及びサイズに裁断され、
    折目を設けた紙材を載置し、所定位置まで給紙できるテ
    ーブルと、 前記テーブルに予め長辺の両側壁を起こした状態で載置
    された前記紙材の一側部を前記給紙の際に所定位置まで
    案内するための第1案内手段と、前記テーブルに予め長
    辺の側壁を起こした状態で載置された前記紙材の他側部
    を前記給紙の際に所定位置まで案内するための第2案内
    手段と、 前記所定位置まで給紙された前記紙材の短辺の側壁のう
    ち前側壁の一端部付近に糊剤を付着させるための第1糊
    付け手段と、前記所定位置まで給紙された前記紙材の短
    辺の側壁のうち前側壁の他端部付近に糊剤を付着させる
    ための第2糊付け手段と、 前記所定位置まで給紙された前記紙材の底壁の、前記長
    辺の側壁のうち一側壁の前端部に近い部分の底壁を押圧
    するための、下面に押圧面を、前面に受圧面を備えた第
    1押圧片を有する第1押圧手段と、前記所定位置まで給
    紙された前記紙材の底壁の、前記長辺の側壁のうち他側
    壁の前端部に近い部分の底壁を押圧するための、下面に
    押圧面を、前面に受圧面を備えた第2押圧片を有する第
    2押圧手段と、 前記所定位置まで給紙された前記紙材の前記長辺の側壁
    のうち一側壁の前端部に形成してある糊代を水平内側に
    折曲げるための第1水平折曲げ手段と、前記所定位置ま
    で給紙された前記紙材の前記長辺の側壁のうち他側壁の
    前端部に形成してある糊代を水平内側に折曲げるための
    第2水平折曲げ手段と、 前記所定位置まで給紙された前記紙材の短辺の側壁のう
    ち前側壁を、前記第1糊付け手段により糊付けされた部
    分が前記第1水平折曲げ手段により前記第1押圧手段の
    押圧位置に移動された第1押圧片の受圧面側に折曲げら
    れた糊代に圧着されるまで垂直上方に折曲げるための第
    1垂直折曲げ手段と、前記所定位置まで給紙された前記
    紙材の短辺の側壁のうち前側壁を、前記第2糊付け手段
    により糊付けされた部分が前記第2水平折曲げ手段によ
    り前記第2押圧手段の押圧位置に移動された第2押圧片
    の受圧面側に折曲げられた糊代に圧着されるまで垂直上
    方に折曲げるための第2垂直折曲げ手段と、 前記第1案内手段と第2案内手段、前記第1糊付け手段
    と第2糊付け手段、前記第1押圧手段と第2押圧手段、
    前記第1水平折曲げ手段と第2水平折曲げ手段及び前記
    第1垂直折曲げ手段と第2垂直折曲げ手段の各組のうち
    少なくとも1組の前記第1手段及び第2手段の少なくと
    も一方を一軸方向において移動させて、各組の第1手段
    と第2手段の間の距離を製造すべき紙箱のサイズに合わ
    せて調整するための駆動手段と、 上記第1糊付け手段及び第2糊付け手段の糊付け動作、
    第1押圧手段及び第2押圧手段の押圧動作、第1水平折
    曲げ手段及び第2水平折曲げ手段の水平折曲げ動作、第
    1垂直折曲げ手段及び第2垂直折曲げ手段の垂直折曲げ
    動作を所定タイミングでそれぞれ同期して行なわせる制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする紙箱製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された紙箱製造装置にお
    いて、 前記糊付け手段は、ホットメルト糊剤を供給する糊供給
    器と、その糊供給器を所定位置まで給紙された紙材の前
    側壁よりも後方の待機位置と前記紙材の前側壁の端部付
    近の上方の前進位置との間を往復移動させる往復移動手
    段と、前記糊供給器に糊剤を付着させる駆動回路とを有
    し、 前記制御手段は、始動スイッチのONに基づいて前記往
    復移動手段を動作させ、かつ、前記前進位置から待機位
    置に復動する間に前記駆動回路を動作させて前記紙材の
    前側壁の端部付近に糊剤を所要長さに渡って付着させる
    ものであることを特徴とする紙箱製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された紙箱製造装
    置において、 前記押圧手段は、押圧片を所定位置まで給紙された紙材
    の底壁の、長辺の側壁の前端部に近い部分の上方の待機
    位置と前記底壁を押圧する下方の押圧位置との間を往復
    移動させる往復移動手段を有し、 前記制御手段は、始動スイッチのONに基づいて所定タ
    イミングで前記往復移動手段を動作させて前記押圧片を
    押圧位置に移動させ、かつ、前記水平折曲げ手段及び前
    記垂直折曲げ手段による接着を終了した後に、前記往復
    移動手段を再び動作させて前記押圧片を前記待機位置に
    復帰させるものであることを特徴とする紙箱製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載された紙箱製
    造装置において、 前記水平折曲げ手段は、押圧片を所定位置まで給紙され
    る紙材の長辺の側壁の端部に形成された糊代の移動面よ
    りも外側となる待機位置からその移動面よりも内側とな
    る作用位置までの間を往復移動させる往復移動手段を有
    し、 前記制御手段は、前記押圧手段の押圧片を押圧位置まで
    移動させた後、前記往復移動手段を動作させて前記水平
    折曲げ手段の押圧片を作用位置まで移動させ、かつ、直
    ちに前記往復移動手段を再び動作させて待機位置に復帰
    させるものであることを特徴とする紙箱製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4に記載された紙
    箱製造装置において、 前記垂直折曲げ手段は、押圧片を所定位置まで給紙され
    る紙材の短辺の側壁の移動面よりも下側となる待機位置
    からその移動面よりも上側となる作用位置までの間を往
    復移動させる往復移動手段を有し、 前記制御手段は、前記水平折曲げ手段の押圧片が待機位
    置に復帰された直後に前記往復移動手段を動作させて前
    記垂直折曲げ手段の押圧片を作用位置に移動させ、か
    つ、前記糊剤による接着に必要な所定時間の経過後に前
    記往復移動手段を再び動作させて前記押圧片を待機位置
    に復帰させるものであることを特徴とする紙箱製造装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一つに記載
    された紙箱製造装置において、 第1案内手段と第1水平折曲げ手段と第1垂直折曲げ手
    段を第1支持手段に支持するとともに、第2案内手段と
    第2水平折曲げ手段と第2垂直折曲げ手段を第2支持手
    段に支持し、第1押圧手段を第3支持手段に支持すると
    ともに、第2押圧手段を第4支持手段に支持し、 駆動手段は、紙箱製造装置を構成するフレームに給紙面
    の下方において、長手方向中央から両側に互いに反対方
    向のねじ山が切られた第1ねじ軸を回転自在に備えて、
    一方のねじ山を前記第1支持手段に設けられたねじ孔
    に、他方のねじ山を前記第2支持手段に設けられたねじ
    孔にそれぞれ螺合するとともに、前記フレームに給紙面
    の上方において、長手方向中央から両側に互いに反対方
    向のねじ山が切られた第2ねじ軸を回転自在に備えて、
    一方のねじ山を前記第3支持手段に設けられたねじ孔
    に、他方のねじ山を前記第4支持手段に設けられたねじ
    孔にそれぞれ螺合し、前記両ねじ軸に無端伝動部材を介
    して回転力を与える可逆回転駆動体を備えてなることを
    特徴とする紙箱製造装置。
  7. 【請求項7】 可逆回転駆動体は、ステッピングモータ
    であることを特徴とする請求項6に記載された紙箱製造
    装置。
  8. 【請求項8】 可逆回転駆動体は、ハンドルであること
    を特徴とする請求項6に記載された紙箱製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし5のいずれか一つに記載
    された紙箱製造装置において、第1糊付け手段及び第2
    糊付け手段は、フレームに懸架されたスライドカイドに
    移動自在に装着され、製造すべき紙箱の所定サイズに合
    わせてロックするロック部材を有することを特徴とする
    紙箱製造装置。
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WO2005075185A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Hajime Nagai 紙箱製造装置
CN102218848A (zh) * 2011-04-11 2011-10-19 广东东方精工科技股份有限公司 纸箱多轮成形机构
JP2015504797A (ja) * 2012-01-25 2015-02-16 エメッチ ソシエタ ペル アチオニ 箱形成機のための接着装置および接着方法
JP2016107502A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 サンエンヂニアリング株式会社 糊付圧着搬送装置

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