JP2002291848A

JP2002291848A - 薬収納具

Info

Publication number: JP2002291848A
Application number: JP2001103549A
Authority: JP
Inventors: Nobuaki Kamata; 信明鎌田
Original assignee: NK PARTS KOGYO KK; NK Parts Kogyo KK
Current assignee: NK PARTS KOGYO KK; NK Parts Kogyo KK
Priority date: 2001-04-02
Filing date: 2001-04-02
Publication date: 2002-10-08

Abstract

(57)【要約】【課題】薬の飲み忘れや薬の飲み過ぎを防止して正しく
薬を服用することができる薬収納具を提供する。【解決手段】この薬収納具は、薬を服用する人のために
薬を服用時期に応じて分けて収納する薬収納具である。
ボード１の上に週間服用表２が服用時期と服用日付を縦
横の表として形成され、週間服用表２の上に着脱手段を
設けた薬収納袋配置部７が配設され、各々の薬収納袋配
置部７に薬を服用時期に分けて収納する薬収納袋３が着
脱可能に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、病院、医院、薬局
等の医療機関から処方された薬を患者が飲み易いように
収納するための薬収納具に関する。

【０００２】

【従来の技術】病院や医院等の医療機関にかかると、必
要な薬が処方され、患者はそれらの薬を医療機関からも
らって、定期的に服用することになるが、老人の患者の
場合には、複数の病気に重なってかかる場合があり、そ
のような場合には、多くの種類の薬が処方され、患者は
定期的に多くの種類の薬を飲むことになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】医療機関で処方された
薬は、通常、薬袋に各種の薬が一緒に入れられて患者に
渡されるので、患者は毎日一定時刻に或は毎食前・毎食
後にそれらの薬（通常は複数の種類の薬）を袋から取り
出して飲む。しかし、多くの種類の薬を服用する場合、
薬袋にその薬の服用の仕方が書かれているものの、複数
の種類の薬が処方されている場合、薬袋の中から複数の
薬を取り出して順番に飲んでいくと、途中で飲んだが飲
まないかが分からなくなる場合があり、その勘違いによ
って、薬の数を間違えて飲んだりする問題があった。

【０００４】特に、患者が老人の場合、患者に痴呆症が
ない場合であっても、記憶が薄れ易いために、飲まなく
てはならない薬を飲まなかったり、或は今飲んだ薬を忘
れてしまって再び同じ薬を飲んだりして、薬の飲み忘れ
を生じたり、薬の飲み過ぎを生じさせたりする問題があ
った。

【０００５】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、薬の飲み忘れや薬の飲み過ぎを防止して正しく薬を
服用することができる薬収納具を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の薬収納具は、薬を服用する人のために薬を
服用時期に応じて分けて収納する薬収納具であって、ボ
ードの上に服用表が服用時期と服用日付を縦横の表とし
て形成され、服用表の上に着脱手段を設けた薬収納袋配
置部が配設され、各々の薬収納袋配置部に薬を服用時期
に分けて収納する薬収納袋が着脱可能に装着されている
ことを特徴とする。

【０００７】ここで、薬収納袋は透明な合成樹脂シート
で形成されると共に、閉鎖可能な蓋部を有し、背面に着
脱手段として面ファスナーを接着して構成することがで
きる。また、ボードは表面を内側にして折り畳み可能に
形成することができる。また、服用日付は変更可能に形
成され、服用時期を区別して表示するためのキャラクタ
ーを薬収納袋に付すとよい。

【０００８】

【作用】このような構成の薬収納具では、医療機関から
処方されて渡された薬を、ボード上の各薬収納袋内に収
納する。例えば、服用時期が毎食後である場合、複数種
類の薬を一錠づつ毎食後に服用する場合には、複数種類
の薬を一錠づつ、朝食後、昼食後、夕食後用の薬収納袋
に収納し、それを服用日付について配設された薬収納袋
に順に収納する。そして、これらの薬収納袋をボード上
の各薬収納袋装着部の所定位置に着脱手段の例えば面フ
ァスナーを利用して貼り付ける。

【０００９】薬を服用する服用時期（食事の前や後等）
になると、服用する人は、その日のその服用時期の薬収
納袋をボード上の薬収納袋装着部から外し、袋の中から
薬を取り出し、服用する。薬は、１回に服用する薬がそ
の薬収納袋内に全て入っているから、服用する人は、そ
の袋内の全ての薬を飲めば、処方通りに薬を飲んだこと
になり、飲み忘れや飲み過ぎを防止することができる。
この薬収納具はボードを基板としているから、壁等の目
立つ位置に掛けておき、忘れないように或は薬を紛失し
ないように使用することができる。

【００１０】また、薬収納袋を透明な合成樹脂シートで
形成すれば、袋内に薬があるか否かを容易に点検するこ
とができ、飲み忘れを防止することができる。また、薬
収納袋に閉鎖可能な蓋部を設けておけば、薬を落とさず
に安全に収納しておくことができ、背面に着脱手段とし
て面ファスナーを接着すれば、薬収納袋の着脱を容易に
行なうことがでいる。

【００１１】また、基板となるボードを、表面を内側に
して折り畳み可能に形成すれば、薬収納袋の持ち運びが
容易となり、例えば、老人等がショートステイやリハビ
リのサービスを受けるために他の施設に移動するような
場合、その老人の服用する薬をこの薬収納袋に収納して
持ち運び、移動先の施設でも薬を飲み忘れなく、正しく
服用することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は薬収納具の正面図を示して
いる。１は薬収納具の基板をなすボードであり、厚紙、
合成樹脂シート、発泡樹脂シート等から構成され、本の
ように中央から表面を内側にして折り畳むことができる
構造である。

【００１３】ボード１の表面には、薬の１週間分の服用
表を示す週間服用表２が付されている。この週間服用表
２は横に日付表示部９を設け、縦に服用時期表示部１０
を設けた３行７列のマトリックス状の表として形成され
る。上部に設けた日付表示部９の下に曜日表示部８が設
けられ、曜日表示部８は、その月の日曜日〜土曜日まで
の一週間分の曜日が横に配列して表示される。日付表示
部９には、１月〜１２月までの月数片１１と一週間分の
日付を表示する日付片１２が用意され、それらの月数片
１１と日付片１は、面ファスナーにより、着脱交換可能
にボード１に貼り付けられる。

【００１４】さらに、日付表示部９には日付を示す１日
〜３１日の日付片１２が用意され、その月の何週目かの
一週間の日付を示す日付片１２が面ファスナ−により着
脱交換可能にボード１に貼り付けられる。月数片１１や
日付片１２は、厚紙や合成樹脂シートに数値を印刷し、
その裏に面ファスナーを接着して形成することができ
る。図２に示すように、ボード１の月数表示部や日付表
示部には面ファスナー４ａが接着されている。

【００１５】週間服用表２の縦欄には服用時期表示部１
０が記載される。服用時期としては毎食前や毎食後の場
合、朝食前、昼食前、夕食前、或は朝食後、昼食後、夕
食後のように記載する。服用時期表示部１０のこれらの
記載は、表示片として着脱可能に貼り付けることもでき
る。そして、週間服用表２の横欄に付した日付表示部９
及び曜日表示部８と縦欄に付した服用時期表示部１０の
間に、３行７列の薬収納袋配置部７が配設され、各薬収
納袋配置部７には、薬収納袋３が着脱可能に貼り付けら
れる。

【００１６】薬収納袋３は、図３に示すように、透明の
合成樹脂シートにより小形の袋状に形成され、上部に蓋
部３ａが設けられ、蓋部３ａを開閉することができる。
蓋部３ａの内側と袋の正面側に面ファスナー４ｂ，４ｃ
が接着され、蓋部３ａは面ファスナー４ｂ，４ｃを貼り
付けて閉じられる。また、薬収納袋３の背面にも、面フ
ァスナー４ｄが接着され、ボード１上の３列７行の薬収
納袋装着部７に、各々面ファスナー４ｅが接着されてい
る。従って、合計２１個の薬収納袋３は、薬収納袋装着
部７の各位置に、面ファスナー４ｄと４ｅを合せて着脱
可能に貼り付けることができる。

【００１７】さらに、各薬収納袋３には、服用時期を誤
らないように区別するために、朝食後、昼食後、夕食後
等の服用時期に応じてキャラクター６が付されている。
この図例では、朝食後はうさぎのキャラクター、昼食後
はかえるのキャラクター、夕食後は猫のキャラクターが
付されている。

【００１８】このようなボード式の薬収納具は、ボード
１が中央から２つに折り畳み可能に形成されるため、図
４のように２つに折り畳んで棚や机等の上に載置してお
くことができるが、上部に吊り下げ紐を取り付け、壁等
に掛けておくようにすることもできる。

【００１９】病院や医院等の医療機関から処方されて渡
された薬は、各薬収納袋３内に収納する。例えば、３種
類の薬を一錠づつ毎食後に服用する場合には、３種類の
薬を一錠づつ、朝食後、昼食後、夕食後用の薬収納袋３
に収納する。そして、これらの薬収納袋３をボード１上
の薬収納袋装着部７の所定位置に面ファスナー４ｄ，４
ｅを利用して貼り付ける。

【００２０】各薬収納袋３には蓋部３ａがあって、面フ
ァスナー４ｂ，４ｃで閉じられているから、各服用時期
の薬を安全に保持することができ、透明な袋を使用して
いるので、収納された薬を外部から点検することがで
き、飲み忘れを防止できる。各薬収納袋３に薬を入れた
薬収納具は、薬を服用する人の身近な便利な場所、例え
ば病人の枕元の机の上や棚の上等に載置し、或は吊り下
げ紐等を付けて壁にかけてしようする。

【００２１】服用する老人等が、ショートステイやリハ
ビリのサービスを受けるために他の施設に移動するよう
な場合、この薬収納具は、本のように２つ折りにして持
ち易くなり、容易に持って出かけることができる。

【００２２】薬を服用する時期例えば食事の前や後にな
ると、服用する人は、その日の服用時期の薬収納袋３を
ボード１上の薬収納袋装着部７から外し、その袋３の蓋
部３ａを開いて中の薬を取り出し、服用する。薬は、１
回に服用する薬がその薬収納袋３内に全て入っているか
ら、服用する人は、その袋内の全ての薬を飲めば、処方
通りに薬を飲んだことになり、飲み忘れや飲み過ぎを防
止することができる。また、老人の場合は、記憶が薄れ
易く、飲まなくてはならない薬を飲まなかったり、或は
今飲んだ薬を忘れてしまって再び同じ薬を飲んだりする
ことがあるが、１つの薬収納袋３内の薬を全て飲めば、
薬の飲み忘れを生じたり、薬の飲み過ぎを生じさせたり
することはなくなる。

【００２３】なお、ボード１上の週間服用表には服用す
る人の一週間の予定、例えば医療機関への通院、デイサ
ービス、リハビリ等の予定を記入或は表示する欄を設け
ることもできる。また、上記実施例では、薬収納袋の着
脱手段として面ファスナーを使用したが、他の着脱手段
として、各種のフックを用いて係止するようにしてもよ
い。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の薬収納具
によれば、薬を服用する服用時期（食事の前や後等）に
なると、服用する人は、その日のその服用時期の薬収納
袋をボード上の薬収納袋装着部から外し、袋の中から薬
を取り出し服用するが、１回に服用する薬がその薬収納
袋内に全て入っているから、服用する人は、その袋内の
全ての薬を飲めば、処方通りに薬を飲んだことになり、
飲み忘れや飲み過ぎを防止することができる。また、こ
の薬収納具はボードを基板として形成されているから、
壁等の目立つ位置に掛けておき、忘れないように或は薬
を紛失しないように使用することができ、持ち運びも容
易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す薬収納具の正面図で
ある。

【図２】薬収納具の一部の薬収納袋を外した状態の部分
正面図である。

【図３】（ａ）は薬収納袋の蓋部を開いた状態の斜視
図、（ｂ）は薬収納袋の蓋部を閉じた状態の斜視図であ
る。

【図４】ボードを２つ折りにした状態の斜視図である。

【符号の説明】

１−ボード２−週間服用表３−薬収納袋３ａ−蓋部７−薬収納袋配置部８−曜日表示部９−日付表示部１０−服用時期表示部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】薬を服用する人のために薬を服用時期に
応じて分けて収納する薬収納具であって、ボードの上に服用表が服用時期と服用日付を縦横の表と
して形成され、該服用表の上に着脱手段を設けた薬収納
袋配置部が配設され、各々の薬収納袋配置部に薬を服用
時期に分けて収納する薬収納袋が着脱可能に装着されて
いることを特徴とする薬収納具。
【請求項２】前記薬収納袋は透明な合成樹脂シートで
形成されると共に、閉鎖可能な蓋部を有し、背面に着脱
手段として面ファスナーが接着されたことを特徴とする
請求項１記載の薬収納具。
【請求項３】前記ボードが表面を内側にして折り畳み
可能に形成されていることを特徴とする請求項１記載の
薬収納具。
【請求項４】前記服用日付が変更可能に形成され、前
記服用時期を区別して表示するためのキャラクターが前
記薬収納袋に付されていることを特徴とする請求項１記
載の薬収納具。