JP2002291178A - 薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置 - Google Patents

薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置

Info

Publication number
JP2002291178A
JP2002291178A JP2001095732A JP2001095732A JP2002291178A JP 2002291178 A JP2002291178 A JP 2002291178A JP 2001095732 A JP2001095732 A JP 2001095732A JP 2001095732 A JP2001095732 A JP 2001095732A JP 2002291178 A JP2002291178 A JP 2002291178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pole
pole tooth
stator
yoke
lower yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001095732A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Obata
茂雄 小幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001095732A priority Critical patent/JP2002291178A/ja
Publication of JP2002291178A publication Critical patent/JP2002291178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転磁石からの磁束の流れを効率高く、か
つ、磁気回路の磁路を非常に短くして、コギングの小さ
い、かつ、薄型のモータを提供する。 【解決手段】 下側ヨーク14、このヨークに挿入する
コアピン15、コアピン15を中心に巻き回したコイル
16、及び下側ヨーク14とでコイル16を挟むように
構成した上側ヨーク17とからなり、上側及び下側のヨ
ークから折り曲げて両方が入り込むような形状で、回転
磁石6に対向するように配置した突出部からなるステー
タ18と、回転磁石6を回転ディスク5にバックヨーク
7と一体で固着し、回転磁石6と同一円周上のモータフ
レーム12に固着した吸引板13と、軸受部6とから構
成することで、磁路を短く、かつ磁束の漏洩を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
や光ディスク装置等に用いられる薄型モータとこれを用
いたディスク型情報記録再生装置(以下、ディスクドラ
イブ装置とよぶ)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク或いは光ディスク等
のディスク状記録媒体(以下、ディスクとよぶ)をディ
スクドライブ装置の小型化・薄型化への要求が強まり、
ディスクを回転駆動するためのモータの薄型化の取り組
みが強化されている。以下、従来のディスクドライブ装
置に用いられているディスク駆動用のモータについて、
図50及び図51を用いて説明する。図50は従来のモ
ータの主要部の概略平面図、図51は図50のA−O−
A線に沿って切断した断面図であるが、図50では説明
をしやすくするために回転子505の一部、ディスク5
18、クランプ部材519、およびネジ520は記載し
ていない。
【0003】図50及び図51において、圧入等の方法
により回転台500に回転軸501が固着されており、
回転台500のフランジ部502の下面にはバックヨー
ク503を介して複数極に着磁された回転磁石504が
固着され、これらにより回転子505を形成している。
【0004】一方、回転子505の回転軸501の外周
面に対して微少な隙間を有して円筒状の軸受スリーブ5
06の内周面が対向し、回転軸501の下端面に対向す
るようにスラストプレート507が軸受けスリーブ50
6に固着されて軸受部508を形成している。さらに、
この軸受部508はモータフレーム509に固着されて
いる。また、鉄心コア510は、珪素鋼板を積層して形
成された複数の磁極歯部510a、及び隣合う磁極歯部
510a同士を磁気的に結合する磁極結合部510bで
構成され、この鉄心コア510を取り巻くように複数の
コイル511が巻かれてステータ512が構成されてい
る。このステータ512は圧入或いは接着等の方法によ
りモータフレーム509に固着されている。また、回転
磁石504の下端面に対向するように、スラスト吸引板
513がモータフレーム509に配設されており、回転
磁石504の磁力により回転子505にスラスト方向の
吸引力を与えている。また、軸受けスリーブ506及び
スラストプレート507で形成される軸受け部508
と、回転子501との間には、動圧潤滑剤514が充填
されている。
【0005】回転軸501の外周面に対向する軸受スリ
ーブ506の内周面及びスラストプレート507の上面
に対向する回転軸501の下端面には、それぞれ動圧発
生溝が形成され、流体軸受を形成しており、コイル51
1に電流が供給されることにより、回転磁石504は回
転力を受け、回転子505が回転中心515の周りに回
転し、それに伴う回転軸501の回転により軸受スリー
ブ506及び回転軸501のそれぞれに形成された動圧
発生溝によって動圧潤滑剤514に動圧が発生し、滑ら
かな回転が生じ、ディスクドライブ装置等に適したモー
タ516を形成している。
【0006】情報記録媒体が形成されている平面517
を有するディスク518が回転台500のフランジ50
2の上面に載置され、クランプ部材519がネジ520
の締め付けによってディスク518を回転台500のフ
ランジ502に押しつけて固定している。モータ516
によりディスク518を回転させて、図示しない情報変
換素子により記録再生を行うことでディスクドライブ装
置が構成される。
【0007】なお、衝撃或いは使用中の姿勢差によって
も、スラスト吸引板513による吸引力及び動圧潤滑剤
514による表面張力により、回転子505は軸受部5
08から離脱することはない。
【0008】上述の従来構成のモータはインナロータ型
の構成であるが、アウタロータ型の構成について、図5
2を用いて上述のインナロータ型と異なる点のみを簡単
に説明する。図51と同じ要素および名称については、
同じ符号を付与している。
【0009】図52において、圧入等の方法により回転
台521に回転軸501が固着されており、回転台52
1のフランジ部522の下面にバックヨーク523を介
して複数極に着磁された回転磁石524が固着され、回
転子525を形成している。鉄心コア526の複数の磁
極歯部にはそれぞれコイル527が巻かれてステータ5
28を形成し、回転磁石524の内周面に対向するよう
に配置され、モータフレーム529に固着されている。
また、回転磁石524の下端面に対向するように、スラ
スト吸引板530がモータフレーム529に配設されて
いる。他は前述のインナロータ型と同様の構成を有して
おり、アウタロータ型のモータ531を形成している。
【0010】図53は、上記従来のモータを用いたディ
スクドライブ装置の要部斜視図である。ディスク518
はクランプ部材519でネジ520を用いて図示しない
モータ516に固定されている。情報変換素子540を
搭載したアーム541がピボット軸受け部542で回転
自在に軸支されている。さらに、アーム541は位置決
め手段543によりディスク518の所定の位置に位置
決めされる。このような構成のディスク装置で、図示し
ないモータ516によりディスク518が回転すると、
情報変換素子540が空気圧力により浮上して、浮上し
た状態で位置決め手段543の揺動により所定のトラッ
ク位置に位置決めされて、ディスクに記録あるいはディ
スクの情報を再生する。なお、モータはインナーロータ
型で説明したが、アウタロータ型でも装置構成としては
同じであるので、説明は省略する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成のモータでは、磁路が、例えば、回転磁石504
のN極 → 鉄心コア510の一つの磁極歯部510a
→ 磁極結合部510b → 隣接する磁極歯部51
0a → 回転磁石504のS極、という磁気回路を構
成しているので、磁路が非常に長く、磁気抵抗が大きく
なり、磁束密度を大きくできない。このため効率を高め
ることが比較的困難であり、発生する回転トルクも小さ
く、コギングトルクは逆に大きく、トルクムラの発生を
抑制することも困難であった。また、鉄心コア510に
コイル511を巻くために、コイル511が巻かれた部
分の厚さを小さくすることができず、モータの薄型化も
困難であった。
【0012】本発明は、上記の課題を解決し、磁気回路
の磁路を短くし、かつ、コギングトルクを小さく抑える
ことができ、しかも薄型化が可能で、特に慣性モーメン
トの小さなモータにおいても良好な特性が得られるモー
タの実現を図ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の薄型モータは、バックヨークを介して複数磁
極に着磁された回転磁石が回転体に固着されてなる回転
子と、回転子を回転自在に軸支する軸受部と、回転磁石
に対向するステータと、軸受部とステータとを固定する
モータフレームとを具備し、ステータは下側ヨーク、下
側ヨークに植設された複数個のコアピン、コアピンのそ
れぞれに巻かれたコイル、及びコアピンを介して下側ヨ
ークに対向する上側ヨークとから構成される。
【0014】さらに、下側ヨークは回転磁石に対向する
ように設けた突出部及び結合部につながる連結部を有し
た下側磁極歯部と、複数の下側磁極歯部を一体に形成す
るための結合部とからなり、上側ヨークは回転磁石に対
向し下側ヨークの突出部に対して逆方向に設けた突出部
及び結合部につながる連結部を有した上側磁極歯部と、
複数の上側磁極歯部を一体に形成するための結合部とか
らなる。さらに、これらの下側磁極歯部と上側磁極歯部
のそれぞれの突出部が入り込み交互に並んでほぼ同一円
周上に位置するように下側ヨークと上側ヨークが配置さ
れた構成を有し、これらの交互に並ぶように配置された
突出部と所定の円周面で対向するように回転磁石が配設
されたモータ構成を有する。
【0015】この構成により、所定の巻線数のコイルを
薄く形成でき、しかもコアピンを挟むように設けられて
いる磁極歯部から突出したそれぞれの突出部が回転磁石
に対向しているので磁路が短く、磁気抵抗を小さくでき
る。したがって、大きな磁束密度が得られ、回転トルク
は大きく、かつ、コギングを小さくしながら、薄型のモ
ータが実現できる。
【0016】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、回転
子を回転自在に軸支する軸受部と、回転磁石に対向する
ステータと、軸受部とステータとを固定するモータフレ
ームとを具備し、ステータは下側ヨーク、下側ヨークに
植設された複数個のコアピン、コアピンのそれぞれに巻
かれたコイル、及びコアピンを介して下側ヨークに対向
する上側ヨークとから構成される。
【0017】さらに、下側ヨークは回転磁石に対向する
ように設けた突出部及び結合部材につながる連結部を有
した下側磁極歯部と、所定の間隔でリング状に配置した
複数の下側磁極歯部を下側磁極歯部と異なる材料の結合
部材により一体に結合してなる。また、上側ヨークは下
側ヨークの突出部と逆方向で回転磁石に対向するように
設けた突出部及び結合部材につながる連結部を有した上
側磁極歯部と、所定の間隔でリング状に配置した複数の
上側磁極歯部を上側磁極歯部と異なる材料の結合部材に
より一体に結合してなる。さらに、これらの下側磁極歯
部と上側磁極歯部のそれぞれの突出部が入り込み交互に
並んでほぼ同一円周上に位置するように下側ヨークと上
側ヨークとが配置された構成を有し、これらの交互に並
ぶように配置された突出部と所定の円周面で対向するよ
うに回転磁石が配設されたモータ構成を有する。
【0018】この構成により、下側ヨークと上側ヨーク
のそれぞれの磁極歯部を個片で作製し、結合部材で一体
に結合しているので、磁極歯部を作製するための材料歩
留まりが向上できるだけでなく、結合部材を非磁性材料
とすることもできるので結合部材からの磁気的外乱も防
止できる。さらに、コイルを薄く形成でき、しかもコア
ピンを挟むように設けられている磁極歯部から突出した
それぞれの突出部が回転磁石に対向しているので磁路が
短く、磁気抵抗を小さくできる。したがって、大きな磁
束密度が得られ、回転トルクは大きく、かつ、コギング
を小さくしながら、薄型のモータが実現できる。
【0019】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、回転
子を回転自在に軸支する軸受部と、回転磁石に対向する
ステータと、軸受部とステータとを固定するモータフレ
ームとを具備し、ステータは下側ヨーク、下側ヨークに
植設された複数個のコアピン、コアピンのそれぞれに巻
かれたコイル、及び複数個のコアピンを介して下側ヨー
クに対向する複数の上側磁極歯部とから構成される。
【0020】さらに、下側ヨークは回転磁石に対向する
ように設けた突出部及び結合部材に固定するための連結
部とを有した下側磁極歯部を複数個所定の間隔でリング
状に配置して一体となるように結合部材で結合するとと
もに、下側磁極歯部の突出部側の結合部材の円周面上に
上側磁極歯部を嵌合するための嵌合部とを具備し、上側
磁極歯部は回転磁石に対向し下側ヨークの突出部に対し
て逆方向に設けた突出部と、他端に下側ヨークの結合部
材に設けた嵌合部に嵌合する形状を有した連結部とを具
備している。さらに、これらの下側磁極歯部と上側磁極
歯部のそれぞれの突出部が交互に並んでほぼ同一円周上
に位置するように下側ヨークと上側磁極歯部とが配置さ
れた構成を有し、これらの交互に並ぶように配置された
突出部と所定の円周面で対向するように回転磁石が配設
された構成を有する。
【0021】この構成により、磁極歯部を結合した下側
ヨークの結合部材に上側磁極歯部を嵌合してステータが
作製できるので、1個の結合部材でステータを構成する
ことができ組立量産性が大きく改善される。また、磁極
歯部を作製するための材料歩留まりが向上できるだけで
なく、結合部材を非磁性材料とすることもできるので結
合部材からの磁気的外乱も防止できる。さらに、コイル
を薄く形成でき、しかもコアピンを挟むように設けられ
ている磁極歯部から突出したそれぞれの突出部が回転磁
石に対向しているので磁路が短く、磁気抵抗を小さくで
きる。したがって、大きな磁束密度が得られ、回転トル
クは大きく、かつ、コギングを小さくしながら、薄型の
モータが実現できる。
【0022】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、ステータの上側磁極歯部を軸方向へ投影
したときに、上側磁極歯部の連結部の投影像が下側磁極
歯部の連結部に重ならないように、上側磁極歯部と下側
磁極歯部とを配設した構成を有する。この構成により、
上側磁極歯部と下側磁極歯部のそれぞれの連結部間が対
向しないので磁束の漏洩を防止でき、回転トルクの向上
が実現できる。
【0023】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、ステータがコアピンの長さとほぼ同じ間
隔で2枚の磁極歯部が配置されるように下側ヨークと上
側ヨークのそれぞれの結合部材の厚さ、および結合部材
と磁極歯部とのそれぞれの間隔とを設定するとともに、
下側ヨークと上側ヨークのそれぞれの結合部材を嵌合す
るための嵌合部を下側ヨークの結合部材と上側ヨークの
結合部材に設けた構成を有する。この構成により、コイ
ルを所定の巻線数に巻き回しても下側ヨークと上側ヨー
クとを確実に嵌合でき、ステータの厚さのばらつきを低
減できる。
【0024】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、下側ヨークの結合部材に形成された嵌合
部が下側ヨークの中心と任意に選んだ磁極歯部のコアピ
ン中心とを結ぶ直径線上に形成された構成を有してい
る。この構成により、対向する磁極歯部間の位置を精度
良く合わせられるので、磁極歯部の加工や組立に伴なう
ばらつきを低減し特性ばらつきの少ない薄型のモータが
実現できる。
【0025】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、ステータの回転磁石に対向する突出部の
対向面が少なくとも露出するように非磁性材料で被覆し
て円環状に形成されたステータとした構成を有してい
る。この構成により、回転磁石と対向する突出部の対向
面以外は樹脂により被覆されるので、防錆効果が大きく
向上する。また、薄型モータを組み立てる場合に傷や変
形を生じることが少ないので、製造歩留まりの向上も図
れる。一方、回転磁石と対向する面には樹脂が被覆され
ていないので、回転磁石に対して十分小さな間隔を確保
でき、モータ特性を低下することもない。
【0026】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、ステータの回転磁石に対向する突出部も
含めて全体が非磁性材料で被覆されて円環状に形成され
たステータとした構成を有している。この構成により、
回転磁石と対向する突出部の対向面も含めて樹脂により
被覆されるので、防錆効果はさらに大きく向上する。ま
た、薄型モータを組み立てる場合に傷や変形を生じるこ
とが少ないので、製造歩留まりの向上も図れる。
【0027】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、等間隔に配列されたそれぞれのコアピン
とステータの中心とを結ぶ線上と、隣接するコアピン間
の中点とステータの中心とを結ぶ線上とに、下側磁極歯
部の突出部と上側磁極歯部の突出部との端部が位置する
ようにそれぞれの磁極歯部を配設したステータの構成を
有する。
【0028】この構成により、コアピンとステータの中
心とを結ぶ線に対して下側磁極歯部と上側磁極歯部のそ
れぞれの突出部が対称に位置し、しかもすべての突出部
が等間隔に配置されるので、滑らかでコギングの小さい
薄型モータを実現できる。
【0029】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、下側磁極歯部と上側磁極歯部のそれぞれ
の突出部が回転磁石と対向する対向面の長さを少なくと
も回転磁石の長さより大きくしたステータの構成を有す
る。この構成により、コイルで励磁された磁束が有効に
回転磁石の回転駆動に作用するので、モータの効率を向
上できる。
【0030】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、回転
子を回転自在に軸支する軸受部と、回転磁石に対向する
ステータと、軸受部とステータとを固定するモータフレ
ームとを具備し、ステータは一端に突出部を有する第1
の磁極歯部、第1の磁極歯部に植設されたコアピン、コ
アピンに巻き回されたコイル、及びコアピンを介して第
1の磁極歯部に対向するとともに第1の磁極歯部の突出
部とは逆方向に設けた突出部を有する第2の磁極歯部と
からなる磁極歯結合体を形成し、磁極歯結合体の第1の
磁極歯部の突出部と第2の磁極歯部の突出部とが交互に
入り込んで同一円周上に位置するように複数の磁極歯結
合体を所定の間隔でリング状に配置し、少なくとも第1
の磁極歯部の突出部と第2の磁極歯部の突出部の回転磁
石に対向する対向面が露出するように非磁性材料により
被覆すると同時に一体化した構成を有し、回転磁石が交
互に並ぶように配置された突出部と所定の円周面で対向
するように配設された構成を有する。
【0031】この構成により、第1の磁極歯部と第2の
磁極歯部を個片で作製できるので材料歩留まりが向上す
るだけでなく、連結部を有していないので連結部から磁
束が漏洩することもなくなる。さらに、回転磁石に対向
する突出部の対向面を除いて樹脂等の非磁性材料により
被覆されているので、防錆効果の向上と組立時に傷や変
形を生じることもなくなり、組立量産性とモータ特性の
向上に加えて耐久性の高い薄型モータを実現できる。
【0032】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、回転
子を回転自在に軸支する軸受部と、回転磁石に対向する
ステータと、軸受部とステータとを固定するモータフレ
ームとを具備し、ステータは一端に突出部を有する第1
の磁極歯部、第1の磁極歯部に植設されたコアピン、コ
アピンに巻き回されたコイル、及びコアピンを介して第
1の磁極歯部に対向するとともに第1の磁極歯部の突出
部とは逆方向に設けた突出部を有する第2の磁極歯部と
からなる磁極歯結合体を形成し、磁極歯結合体の第1の
磁極歯部の突出部と第2の磁極歯部の突出部とが交互に
入り込んで同一円周上に位置するように複数の磁極歯結
合体を所定の間隔でリング状に配置し、磁極歯部結合体
の全体を非磁性材料により被覆すると同時に一体化した
構成を有し、回転磁石が交互に並ぶように配置された突
出部と所定の円周面で対向するように配設された構成を
有する。
【0033】この構成により、第1の磁極歯部と第2の
磁極歯部を個片で作製できるので材料歩留まりが向上す
るだけでなく、連結部を有していないので連結部から磁
束が漏洩することもなくなる。さらに、回転磁石に対向
する突出部を含めて全体が樹脂等の非磁性材料により被
覆されているので、防錆効果をさらに向上できるだけで
なく組立時に傷や変形を生じることもなくなり、組立量
産性とモータ特性の向上に加えて耐久性の高い薄型モー
タを実現できる。
【0034】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、等間隔に配列されたそれぞれのコアピン
とステータの中心とを結ぶ線上と、隣接するコアピン間
の中点とステータの中心とを結ぶ線上とに、第1の磁極
歯部の突出部と第2の磁極歯部の突出部との端部が位置
するようにそれぞれの磁極歯部を配設したステータの構
成を有する。この構成により、コアピンとステータの中
心とを結ぶ線に対して第1の磁極歯部と第2の磁極歯部
のそれぞれの突出部が対称に位置し、しかもすべての突
出部が等間隔に配置されるので、滑らかでコギングの小
さい薄型モータを実現できる。
【0035】また、この目的を達成するために本発明の
薄型モータは、ステータが第1の磁極歯部と第2の磁極
歯部のそれぞれの突出部の回転磁石と対向する対向面の
長さが少なくとも回転磁石の長さより大きくした構成を
有する。この構成により、コイルで励磁された磁束が有
効に回転磁石の回転駆動に作用するので、モータの効率
を向上できる。
【0036】また、この目的を達成するために本発明の
ディスクドライブ装置は、ディスクと、ディスクを駆動
するモータと、ディスクに記録再生する情報変換素子
と、情報変換素子を所定のトラック位置に位置決めする
位置決め手段とを具備し、上記のモータが請求項1から
請求項13までのいずれかに記載の薄型モータとした構
成を有する。この構成により、磁路が短く磁気抵抗の小
さな薄型モータにより低消費電力で回転安定性がよいデ
ィスクドライブ装置が実現でき、小型、薄型で、かつ高
密度記録を可能とすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0038】(第1の実施の形態)図1及び図2は、本
発明の第1の実施の形態のモータを説明するための図で
あり、図1は主要部を説明するための概略平面図、図2
は図1におけるA1−1−A8の折り曲げ線に沿って切断
したディスクドライブ装置のディスクとモータ部分の概
略断面図である。ただし、図1ではステータ18部分の
形状を説明し易くするために回転子8及びモータフレー
ムを取り外した構成としている。
【0039】図1及び図2において、回転中心1の軸方
向に垂直な平面2に情報記録媒体が形成されたディスク
部3と、平面2の反対側に中実円柱状の回転軸部4が一
体成型、または接合により一体化されて回転ディスク5
が構成されている。一体成型としては、例えばガラス、
液晶ポリマー、或いはPPS(ポリフェニレンサルファ
イド)等の熱可塑性材料を用いて行うことができる。ま
た、接合による一体化としては、インサート成形、接着
剤による接着、或いは熱融着等の方法を用いることがで
きる。回転ディスク5の平面2の反対側即ち回転軸部4
側の面に、複数磁極に着磁された回転磁石6がバックヨ
ーク7と一体でリング状に接着等により固着されてい
る。この回転ディスク5、回転磁石6、及びバックヨー
ク7とが一体になって回転子8を構成している。図1の
回転磁石6において、例えば、ハッチングされた部分は
N極、ハッチングされていない部分はS極を示してい
る。
【0040】一方、回転ディスク5の回転軸部4の外周
面に対して微小な隙間を有するように内周面を配置した
軸受スリーブ9と軸受けスリーブ9に固着されたスラス
トプレート10とから軸受け部11が構成され、モータ
フレーム12に固定されている。なお、この軸受け部1
1の隙間部分には潤滑材61が充填されている、さら
に、モータフレーム12には、回転磁石6に対向するよ
うに珪素鋼板、焼結軟磁性フェライトや焼結鉄系合金な
どの軟磁性材料で作製されたリング状の吸引板13が配
設されている。
【0041】また、磁性材料で作製された下側ヨーク1
4の複数の磁極歯部14aのそれぞれの上に磁性材料で
作製されたコアピン15が植設され、コアピン15を取
り巻くように導線を用いてコイル16がそれぞれ巻か
れ、その上にコアピン15を介して磁性材料で作製され
た複数の磁極歯部17aを有する上側ヨーク17が配置
されており、下側ヨーク14、コアピン15、コイル1
6及び上側ヨーク17とでステータ18が形成され、こ
のステータ18もモータフレーム12に固着されてい
る。
【0042】以下、このステータ18の構成について、
さらに詳細に説明する。図3に示すように、下側ヨーク
14は、複数の磁極歯部14aと複数の磁極歯部14a
を結合する結合部14bからなり、磁極歯部14aは半
径方向の一端に上方に突出した突出部14d、他端に連
結部14c、及びコアピン15を固着するための穴部1
4eを有している。また、図4に示すように、上側ヨー
ク17は、下側ヨーク14と同様に複数の磁極歯部17
aと磁極歯部17aを結合するための結合部17bから
なり、磁極歯部17aは半径方向の一端に下側ヨーク1
4の突出部14dとは逆向きで、下方に突出した突出部
17d及び他端に連結部17cを有している。
【0043】このような下側ヨーク14と上側ヨーク1
7とを用いて、図1と図2に示すように回転子8の回転
磁石6の外周面に対向する側に、下側ヨーク14の突出
部14dと上側ヨーク17の突出部17dとが回転磁石
6に対向し、かつ、上方に突出した下側ヨーク14の複
数の突出部14dのそれぞれの隙間に、上側ヨーク17
の下方に突出した突出部17dがそれぞれ入り込み同一
円周上に位置するように配設されている。従って、回転
磁石6からの磁束の流れは、図5の矢印51に示すよう
に生じるので、磁路を非常に短くできる。なお、下側ヨ
ーク14の突出部14d及び上側ヨーク17の突出部1
7dのそれぞれの高さh1トh2は、回転磁石6の厚さt
(図2参照)以上とすることが望ましい。
【0044】さらに、下側ヨーク14及び上側ヨーク1
7のそれぞれの突出部14d及び突出部17dの形状と
配置について、図6を用いて詳細に説明する。下側ヨー
ク14の突出部14dは回転磁石6(図示せず)に対向
する側にあり、その突出部の左側エッジLと右側エッジ
Rが、以下に述べるような所定の線の近傍に位置するよ
うに配置されている。すなわち、下側ヨーク14に植設
されたコアピン15aの中心と回転中心1を結ぶ半径線
71aの近傍に右側エッジRが、またこのコアピン15
aに隣接するもう一つのコアピン15bの中心と回転中
心1を結ぶ半径線71bと上記の半径線71aとの間の
中央を通る半径線71cの近傍にもう一つの左側エッジ
Lが、それぞれ位置するように曲折して配置されてい
る。
【0045】同様に、上側ヨーク17の突出部17dの
左側エッジLと右側エッジRとは、上記と同様に所定の
線の近傍に位置するように配置されている。すなわち、
下側ヨーク14に植設されたコアピン15aの中心と回
転中心1を結ぶ半径線71aの近傍に左側エッジLが、
またコアピン15aに隣接する他方のコアピン15cの
中心と回転中心1を結ぶ半径線71dと先述の半径線7
1aの間の中央を通る半径線71eの近傍にもう一方の
右側エッジRが、それぞれ位置するように曲折して配置
されている。
【0046】一方、連結部の構成は、図1に示すように
ステータ18を形成する上側ヨーク17の結合部17b
近傍の連結部17cを軸方向に投影したとき、投影され
た連結部17cの影が、下側ヨーク14の結合部14b
近傍の連結部14cの上に重ならないように、連結部1
4cおよび連結部17cの断面積を設定するとともに重
ならないように配置する。このような配置をした後、下
側ヨークと上側ヨークとの固定を、例えば接着剤により
おこなう。このような構成とすることで、下側ヨーク1
4から上側ヨーク17への漏洩磁束を非常に小さくでき
る。
【0047】また、図7に軸受け部11の部分拡大図で
示すが、軸受スリーブ9とスラストプレート10、及び
回転軸部4とによって形成される微小な隙間に、例えば
エステル系合成油のような動圧潤滑剤61が封入されて
いる。軸受スリーブ9の内周面及びスラストプレート1
0の上面に対向する回転軸部4の端面には、複数の動圧
発生溝がそれぞれ形成されており、回転軸部4と軸受部
11で所謂流体軸受が形成される。なお、動圧発生溝
は、軸受スリーブ9の内周面に対向する回転軸部4の外
周面に形成しても良く、また、回転軸部4の下端面に対
向したスラストプレート10の上面に形成しても良い。
【0048】複数個のコイル16に順次直流電流を供給
することによって、回転磁石6に回転駆動力が発生し回
転ディスク5が回転することで、動圧潤滑剤61に動圧
が発生して回転ディスク5は滑らかに回転する。
【0049】また、回転磁石6の下端面に対向する吸引
板13の作用と、軸受部11中に充填された動圧潤滑剤
61の表面張力によって、ディスクドライブ装置のいか
なる姿勢差においても、回転ディスク5は軸受部11の
凹部から抜けることはない。また、動圧潤滑剤61自身
の粘性や表面張力により、動圧潤滑剤61が流れ出て動
圧潤滑剤61がなくなるようなこともなく、回転ディス
ク5の回転動作中においても、発生した動圧潤滑剤61
の動圧と回転ディスク5の回転軸部4の自重、回転磁石
6と吸引板13の間の磁力及びその周りの大気圧と釣り
合った状態で滑らかに回転するものである。
【0050】以上のような本実施の形態のモータ構成と
することにより、ステータ部分を薄型にできるだけでな
く、効率的な磁気回路を形成しているので回転トルクを
大きく、かつトルクムラを抑制することもできる。さら
に、本実施の形態では、軸受け部と一体化したディスク
を用いたこともあいまって非常に薄型のモータを実現で
きる。
【0051】次に、本第1の実施の形態のモータの変形
例であるアウターロータ型、すなわちステータの径方向
の外周側に回転磁石を配置する構成のモータについて説
明する。図8はアウターロータ型のモータの主要部の平
面図、図9は図8におけるA 1−1−A8の折り曲げ線に
沿った概略断面図であり、図8では説明をしやすくする
ために回転ディスク81の一部とモータフレーム85と
を取り外して示している。なお、上述の図1及び図2と
同一要素および名称については、同一符号を付してい
る。
【0052】図8及び図9において、回転中心1の軸方
向に垂直な平面2に情報記録媒体が形成されたディスク
部80と、平面2とは反対側に設けられた中実円柱状の
回転軸部4とにより回転ディスク81が構成されてい
る。また、回転ディスク81の平面2の反対面上には、
複数磁極に着磁した回転磁石82がバックヨーク83と
一体で固着されており、これらを含んで回転子84が構
成されている。なお、回転ディスク81は、例えば、ガ
ラス、液晶ポリマー、或いはPPS等の熱可塑性材料を
用いて一体的に成形してもよいし、または、インサート
成形、接着剤による接着、或いは熱融着等の方法により
接合して一体化した構成でもよい。
【0053】一方、回転ディスク81の回転軸部4の外
周面と微小な隙間を有するように内周面を配置したリン
グ形状の軸受スリーブ9と、この軸受スリーブ9にスラ
ストプレート10を固定することで、一端が封止された
形状の軸受部11が形成され、モータフレーム85に固
着されている。更に、モータフレーム85には、回転磁
石82に対向するように珪素鋼板、焼結軟磁性フェライ
トや焼結鉄系合金などの軟磁性材料で作製されたリング
状の吸引板86が配設されている。これらの構成につい
ては、本第1の実施の形態のインナロータ型モータと同
様である。
【0054】次にステータ91の構成について説明す
る。コアピン87が下側ヨーク88の磁極歯部88aに
植設され、このコアピン87を取り巻くように導線を用
いてコイル89を形成し、この上にコアピン87を介し
て上側ヨーク90の磁極歯部90aが対応するように上
側ヨーク90が配置されている。これらの下側ヨーク8
8、上側ヨーク90、及びコアピン87は全て磁性材料
を用いるが、さらにコイル89を加えてステータ91が
構成されており、このステータ91はモータフレーム8
5に固着されている。
【0055】ステータ91が回転磁石82の内周面と対
向する面には、本第1の実施の形態のインナーロータ型
モータと同様に、磁極歯部88a及び磁極歯部90aの
外周側端部に設けられた突出部88dと突出部90dと
が、お互いに入り込んで同一円周上に位置するように設
けられている。
【0056】また、下側ヨーク88と上側ヨーク90の
内周側には、連結部88cと連結部90cの延長部にリ
ング状の結合部88bと結合部90bとがある。この上
下のヨークはコイル部分に接着剤を塗布して全体が一体
となるように接着されている。
【0057】さらに、図8に示すように、連結部の構成
はステータ91を形成する上側ヨーク90を軸方向に投
影したとき、投影された結合部90b近傍の連結部90
cの影が下側ヨーク88の結合部88b近傍の連結部8
8cの上に重ならないように配置することで、下側ヨー
ク88から上側ヨーク90への漏洩磁束を非常に小さく
できる。
【0058】本変形例のモータの構成において、磁束の
流れは複数極に着磁された回転磁石82のN極→磁極歯
部88aの突出部88d→磁極歯部88aのコイル形成
面→コアピン87→磁極歯部90aのコイル形成面→磁
極歯部90aの突出部90d→回転磁石82のS極、と
いう構成となるので、磁路が非常に短くなる。従って、
磁気抵抗が非常に小さくなり、大きな磁束密度が得ら
れ、この結果、薄型の周対向型モータにもかかわらず、
回転トルクが増加し、かつ、回転ムラ即ちコギングの小
さなモータを実現することができる。
【0059】次に、本第1の実施の形態の薄型モータの
動作について、図を用いて説明する。図10は、このモ
ータの動作を説明するために、回転磁石およびステータ
を周方向に展開した図である。なお、図10では、図2
に示したインナーロータ型モータの場合について説明す
るが、動作としてはアウタロータ型モータも同様であ
る。図10に示すように、ステータ18では9極のコイ
ル16が設けられているので、これをコイル16aから
コイル16iで表示している。これらのコイルは、U、
V、およびWの3相からなり、各相はコモン端子Mcに
て結合されている。
【0060】ここで回転磁石6が矢印101で示すよう
に左方向に移動するように回転すると、コモン端子Mc
とU、V、W各相端子間にはフレミングの右手の法則に
従い略正弦波状の電圧(これを発電電圧とよぶ)が生ず
る。この発電電圧は、N、Sの各磁極が一対通過するご
とに1周期の波形を生ずる。従って、例えば、12極に
着磁された回転磁石の場合、回転磁石が1回転するごと
に6周期の発電電圧を生ずることになる。ここで発電電
圧の1周期分を360度電気角とすると、各相の発電電
圧は図11aに示すように、互いに電気角で120度ず
つ位相がずれる。ここでU、V、W各相の発電電圧と位
相を同一にして、図11bのように各相に電流を印加す
る。ここでは各相に電気角度で120度ずつ位相をずら
した台形波状の電流をかけるものとする。すなわち所謂
3相全波駆動を行うものとする。
【0061】このような電流を印加すると、各相のコイ
ルにて発生するトルクは図11cに示すように、120
度ずつ位相がずれた波形になる。この3相のトルクを合
成したのが総合トルク(Total)となり、モータは
所定の方向にトルクを発生し回転することになる。
【0062】以上のように本第1の実施の形態によれ
ば、下側ヨーク及び上側ヨークにそれぞれ複数の突出部
を設け、下側ヨークの突出部の間に上側ヨークの突出部
が入り込むように構成することによって、コイルの巻線
厚みを小さくしてモータの薄型化が達成できる。さら
に、磁路が短くなるので磁気抵抗を小さくでき、従って
大きい磁束密度が得られる。この結果、回転トルクの増
加と、回転ムラ即ちコギングの小さな高性能のモータを
実現することができる。
【0063】なお、本第1の実施の形態の薄型モータで
は、下側ヨークの連結部と上側ヨークの連結部の両方の
断面積をできるだけ小さくすることで、これらの連結部
での磁気抵抗を大きくして、回転磁石からの磁束の流れ
が効率よくコアピンを通るようにできる。このようにす
ることで効率の高い磁束の流れが得られ、回転トルクを
大きくでき、かつ回転ムラも減少できる。
【0064】また、本第1の実施の形態の薄型モータで
は、下側磁極歯部の連結部と上側磁極歯部の連結部とが
対向しないようにした構成について説明したが、本発明
は特にこの構成に限定されるものではなく、連結部同士
が対向していてもよい。
【0065】また、本実施の形態ではコアピンにコイル
を巻く構成としたが、本発明はこれに限定されることは
なく、あらかじめ巻き回したコイルを挿入してもよい
し、また印刷コイルを用いてもよい。印刷コイルを用い
れば、モータのさらなる薄型化も可能である。
【0066】このような薄型モータにより、例えば図5
3で説明した従来のディスク装置のモータ部分を本第1
の実施の形態のモータに置き換える装置構成だけでな
く、ディスク状の記録媒体を用いる各種の情報記録再生
装置の薄型、高性能化が実現される。
【0067】(第2の実施の形態)図12から図16
は、本発明の第2の実施の形態の薄型モータを説明する
ための図である。図12は下側ヨークの概略平面図、図
13は図12におけるB1−1−B8の曲線に沿った断面
図で、要部のみを示している。図14は上側ヨークの概
略平面図、図15は図14におけるC1−1−C6の曲線
に沿った断面図で、要部のみを示している。図16はモ
ータ主要部の断面図である。なお、図1と図2と同一要
素及び名称については同一符号を付している。
【0068】図12及び図13に示すように、下側ヨー
ク128は磁極歯部である下側ヨーク部材124と、複
数の下側ヨーク部材124を所定の配置で結合するため
の結合部材127で構成される。すなわち、下側ヨーク
部材124は半径方向の一端がL字状に突出した突出部
121、他端に設けられた連結部122、及びコアピン
161を植設するための穴部123とからなる。この下
側ヨーク部材124のそれぞれの突出部121の端面の
中央部125が一つの円126に外接し、かつ、等間隔
になるように配置して、連結部122の一部を樹脂等の
非磁性材料からなる結合部材127で結合することで、
一体化された下側ヨーク128が構成される。
【0069】また、図14及び図15に示すように、上
側ヨーク147は上述の下側ヨーク128と同様に、磁
極歯部である上側ヨーク部材143と、複数の上側ヨー
ク部材143を所定の配置で結合するための結合部材1
46で構成される。上側ヨーク部材143は、半径方向
の一端がL字状に突出した突出部141、他端に設けら
れた連結部142とからなる。この上側ヨーク部材14
3を用いて、そのそれぞれの突出部141の端面の中央
部144が一つの円145に外接し、かつ、等間隔にな
るように配置して、連結部142の一部を樹脂等の非磁
性材料からなる結合部材146で結合し、一体化された
上側ヨーク147が構成されている。
【0070】図16に示すように、上述のように形成さ
れた下側ヨーク128のそれぞれの下側ヨーク部材12
4の穴部123にコアピン161をカシメ加工その他の
方法によりそれぞれ植設し、植設されたコアピン161
のそれぞれにコイル162を挿入する。次に、本第1の
実施の形態のインナーロータ型モータと同様に、下側ヨ
ーク部材124のそれぞれの突出部121の隙間に、上
述の上側ヨーク部材143の複数個のそれぞれの突出部
141が入りこむように上側ヨーク147を配設して、
ステータ163を構成する。なお、下側ヨーク128と
上側ヨーク147とは、それぞれの結合部材間で例えば
接着剤により固定する。
【0071】本第2の実施の形態のインナーロータ型モ
ータは、図2に示した本第1の実施の形態のモータのス
テータ18の替わりに、上記したステータ163に置き
換えた構成である。従って、本第1の実施の形態のイン
ナロータ型モータと同様の機能及び効果が得られるだけ
でなく、上下のヨーク部材を個片で作製できるので材料
歩留まりと量産性に優れたモータを実現することができ
る。
【0072】さらに、本第2の実施の形態の変形例とし
て、図9に示したアウタロータ型モータと同様なモータ
構成を図17から図21を用いて説明する。なお、図9
と同一要素及び名称については同一符号を付している。
【0073】図17は下側ヨークの概略平面図、図18
は図17におけるD1−1−D6曲線に沿った断面図で、
要部のみを示している。図19は上側ヨークの概略平面
図、図20は図19におけるE1−1−E6曲線に沿った
断面図で、同様に要部のみを示している。図21はモー
タ主要部の断面図である。
【0074】図17及び図18において、磁極歯部であ
る下側ヨーク部材174は半径方向の一端がL字状に突
出した突出部171、他端に設けられた連結部172、
及びコアピン211を植設するための穴部173とから
なる。この複数個の下側ヨーク部材174のそれぞれの
突出部171の端面の左エッジ175と右エッジ176
が一つの円177に内接し、かつ、等間隔になるように
配置して、樹脂等の非磁性材料からなる結合部材178
で結合されて、下側ヨーク179が構成されている。
【0075】また、図19及び図20に示すように、上
側ヨーク198は上述の下側ヨーク179と同様に、磁
極歯部である上側ヨーク部材193は半径方向の一端が
L字状に突出した突出部191、他端に連結部192と
からなる。この複数個の上側ヨーク部材193を用い
て、それぞれの突出部191の端面の左エッジ194と
右エッジ195が一つの円196に内接し、かつ、等間
隔になるように配置して、樹脂等の非磁性材料からなる
結合部材197で結合されて、上側ヨーク198が構成
されている。
【0076】図21に示すように、上述のように形成さ
れた下側ヨーク179の複数の下側ヨーク部材174の
それぞれにカシメ加工その他の方法によりコアピン21
1を植設し、植設された複数個のコアピン211のそれ
ぞれにコイル212を挿入する。次に、本第1の実施の
形態のアウタロータ型モータである図9の場合と同様
に、下側ヨーク179のそれぞれの突出部171の隙間
に上述した上側ヨーク198のそれぞれの突出部191
が入りこむように上側ヨーク198を配設して、ステー
タ213を構成する。下側ヨーク179と上側ヨーク1
98とは、例えばそれぞれも結合部材間を接着剤により
固定する。
【0077】本変形例のアウタロータ型モータは、図9
に示した本第1の実施の形態の変形例であるアウタロー
タ型モータのステータ91の替わりに、上記のステータ
213に置き換えた構成である。このような構成とする
ことで、本第1の実施の形態の第1の変形例であるアウ
タロータ型モータと同様の機能と効果を得られるだけで
なく、上下のヨーク部材を個片で作製して組み立てるの
で材料歩留まりと量産性が向上する。
【0078】また、本第1の実施の形態と同様に、下側
ヨーク部材と上側ヨーク部材のそれぞれの連結部の断面
積を小さくし、しかも非磁性材料の結合部材で一体に形
成することによって、回転磁石からの磁束が効率よくコ
アピンを通るようになるので磁路を非常に短くできる。
さらに、ステータを形成する上側ヨーク部材の連結部を
軸方向に投影した時、投影された上側ヨーク部材の連結
部の影が、下側ヨーク部材の連結部の上に重ならないよ
うに配置することによって、下側ヨークから上側ヨーク
への漏洩磁束も小さくすることができ、全体として非常
に効率の高い磁束の流れが得られる。
【0079】以上のように本第2の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様に、モータとして薄型化を
図ることができ、また、磁路が短く磁気抵抗が小さくな
り、この結果大きな磁束密度、回転トルクの増加、およ
び回転ムラ即ちコギングの小さなモータを実現できる。
【0080】このような薄型モータにより、例えば図5
3で説明した従来のディスク装置のモータ部分を本第1
の実施の形態のモータに置き換える装置構成だけでな
く、ディスク状の記録媒体を用いる各種の情報記録再生
装置の薄型、高性能化が実現される。
【0081】(第3の実施の形態)本第3の実施の形態
のインナロータ型モータについて、図22から図26を
用いて説明する。図22は下側ヨークの概略平面図、図
23は図22におけるF1−F4の曲線に沿った断面図
で、要部のみを示している。図24は上側ヨークの概略
平面図、図25は図24のG1−G4の曲線に沿った断面
図で、同様に要部のみを示している。図26はモータ主
要部の断面図である。
【0082】本第3の実施の形態の薄型モータは、下側
ヨーク228の結合部材227と上側ヨーク247の結
合部材246に、お互いが嵌合するような下側ヨークの
嵌合部232と上側ヨークの嵌合部250とを設け、か
つ、上下の磁極歯部の間隔がコアピン261とほぼ同一
となるような構成とした以外は、図12から図16に示
した本第2の実施の形態のインナロータ型モータと同様
な材料及び組立構成で作製した。
【0083】すなわち、図22及び図23において、磁
極歯部である下側ヨーク部材224は半径方向の一端が
L字状に突出した突出部221、他端に設けられた連結
部222、及びコアピン261を植設するための穴部2
23とからなる。この複数個の下側ヨーク部材224の
それぞれの突出部221の端面の中央部225が一つの
円226に外接し、かつ、等間隔になるように配置して
連結部222の一部を樹脂等の非磁性材料からなる結合
部材227で結合し、一体化する。
【0084】一体化するときに、下側ヨーク部材224
の上面から結合部材227の上端面229までの高さ2
30を、図26に示すようにコアピン261のコイル2
62を挿入する部分の高さ231のほぼ1/2に設定す
る。さらに、その上端面229に嵌合部232を形成す
る。嵌合部232の形成位置は、例えば、任意の1個の
下側ヨーク部材224の穴部223の中心と回転中心1
を通る直径線234の線上に設けることで、安定な結合
が可能となる。以上のような配置と構成により一体化し
た下側ヨーク228が形成される。なお、図22と図2
3に示す嵌合部232は、一方が凹部で他方が凸部とし
てあるが、これに特に限定されるものではなく、下側ヨ
ーク228と上側ヨーク247とが嵌合するような形状
であればどのような形状でもよい。
【0085】また、上述の下側ヨーク228と同様で図
24及び図25に示すように、磁極歯部である上側ヨー
ク部材243は半径方向の一端がL字状に突出した突出
部241、他端に設けられた連結部242とからなる。
この複数個の上側ヨーク部材243を用いて、それぞれ
の突出部241の端面の中央部244が一つの円245
に外接し、かつ、等間隔になるように配置して連結部2
42の一部を樹脂等の非磁性材料からなる結合部材24
6で結合する。
【0086】ここで、上側ヨーク部材243の下面から
結合部材246の下端面248までの間隔249を、図
26に示すようにコアピン261のコイル262を挿入
する部分の高さ231のほぼ1/2に設定する。さら
に、その下端面248に嵌合部250を形成する。この
嵌合部250の形成位置は、下側ヨーク228の突出部
221と上側ヨーク247の突出部241とが交互に等
間隔に入り込む配置となるように、上述の下側ヨーク2
28の嵌合部232と対応させた位置に設けられてい
る。このような配置と構成により、一体化された上側ヨ
ーク248が構成される。
【0087】図26(図22におけるF1−F2−F3
1及び図24における1−G2−G3−G4線で断面にし
た図)に示すように、本第3の実施の形態のステータの
構成は図16に示した本第2の実施の形態のインナロー
タ型モータと同様であるので、説明は省略する。
【0088】このステータ263を用いた本第3の実施
の形態の薄型モータは、図16に示した本第2の実施の
形態のモータで用いたステータ163の替わりに、上記
のステータ263に置き換えた構成であり、本第2の実
施の形態のインナロータ型モータと同様の機能と効果が
得られるだけでなく、下側ヨーク228と上側ヨーク2
47とを嵌め合わすのみでよいので、ステータ263の
組立量産性を大きく改善できる。
【0089】さらに、本第3の実施の形態の変形例とし
てのアウタロータ型モータについて、図27及び図28
を用いて説明する。本変形例は、下側ヨーク276の結
合部材275と上側ヨーク283の結合部材282に、
お互いが嵌合するような下側ヨークの嵌合部277と上
側ヨークの嵌合部284とを設け、かつ、上下の磁極歯
部の間隔がコアピン211とほぼ同一となるような構成
とした以外は、図17から図21に示した本第2の実施
の形態のアウタロータ型モータと同様な材料及び組立構
成で作製した。図27はステータの概略断面図、図28
はモータ主要部の断面図である。
【0090】図27に示した下側ヨーク276と上側ヨ
ーク283とが、図21に示した下側ヨーク179と上
側ヨーク198と異なる点は、それぞれを嵌合するため
の嵌合部277と嵌合部284を設けて、嵌め合わせて
ステータ288を構成したことである。なお、この嵌合
部277と嵌合部284の形成位置は、上述のインナロ
ータ型の実施の形態と同様としてある。
【0091】図28に示すように、本変形例のステータ
288の構成は図21に示した本第2の実施の形態のア
ウタロータ型モータと同様であるので、説明は省略す
る。モータ特性も同様の特性が得られるだけでなく、さ
らにステータ288の組立量産性を向上できる。
【0092】なお、上述の実施の形態において、結合部
材にて下側ヨークを形成した後、コアピンを植設するよ
うに記述しているが、下側ヨーク部材にコアピンを植設
した後、結合部材による一体化形成をしても良い。
【0093】また、本第1の実施の形態と同様に、下側
ヨーク部材と上側ヨーク部材のそれぞれの連結部の断面
積を小さくし、しかも非磁性材料の結合部材で一体に形
成することによって、回転磁石からの磁束が効率よくコ
アピンを通るようになるので磁路を非常に短くできる。
さらに、ステータを形成する上側ヨーク部材の連結部を
軸方向に投影した時、投影された上側ヨーク部材の連結
部の影が、下側ヨーク部材の連結部の上に重ならないよ
うに配置することによって、下側ヨークから上側ヨーク
への漏洩磁束も小さくすることができ、全体として非常
に効率の高い磁束の流れが得られる。
【0094】以上のように本第3の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様に、モータとして薄型化を
図ることができ、また、磁路が短く磁気抵抗が小さくな
り、この結果大きな磁束密度、回転トルクの増加、およ
び回転ムラ即ちコギングの小さなモータが実現できる。
【0095】このような薄型モータにより、例えば図5
3で説明した従来のディスク装置のモータ部分を本第1
の実施の形態のモータに置き換える装置構成だけでな
く、ディスク状の記録媒体を用いる各種の情報記録再生
装置の薄型、高性能化が実現される。
【0096】(第4の実施の形態)また、本第4の実施
の形態のインナロータ型モータについて、図29から図
34を用いて説明する。図29は下側ヨークにコアピン
を植設したの概略平面図、図30は図29におけるH1
−H6の曲線に沿った断面図で、要部のみを示してい
る。図31は上側ヨーク部材の平面図、図32は上側ヨ
ーク部材の側面図、図33及び図34はモータ主要部の
それぞれの概略平面図及び概略断面図である。なお、モ
ータ構成はステータの構成を除いて、図2に示した本第
1の実施の形態のモータ構成と同様であり、同一の要素
および名称については同一の符号を付している。
【0097】図29及び図30において、磁極歯部であ
る下側ヨーク部材294は半径方向の一端がL字状に突
出した突出部291、他端に設けられた連結部292、
及びコアピン303を植設するための穴部293とから
なる。この複数個の下側ヨーク部材294のそれぞれの
突出部291の端面の中央部295が一つの円296に
外接し、かつ、等間隔になるような配置として、樹脂等
の非磁性材料からなる結合部材297で結合され、一体
化した下側ヨーク298を形成する。
【0098】ここで、結合部材297は、下側ヨーク部
材294を結合している面と反対面側の端部299にお
いて、上側ヨーク部材311の連結部313が嵌めこま
れるための凹部300を有し、下側ヨーク部材294の
上面から上側ヨーク部材311が挿入される凹部までの
高さ301は、コイル331が挿入されるコアピン30
3の高さ302に略等しくしている。
【0099】一方、図31及び図32に示すように、磁
極歯部である上側ヨーク部材311は半径方向の一端が
L字状に突出した突出部312、他端に設けられた連結
部313とからなる。
【0100】図33及び図34に示すように、上述のよ
うに形成された下側ヨーク298に植設された複数個の
コアピン303にそれぞれコイル331を挿入する。次
に、下側ヨーク298のそれぞれの突出部291の間に
上側ヨーク部材311の突出部312が入り込み、か
つ、この突出部312の中央部332が図29に示す円
296に略等しい一つの円333に外接し、さらに、等
間隔になるように設けられている結合部材297の凹部
300に、上記の複数個の上側ヨーク部材311を嵌め
込んで配設することで、ステータ334が構成されてい
る。
【0101】本第4の実施の形態のインナロータ型モー
タは、図2に示した本第1の実施の形態のモータのステ
ータ18の替わりに、上記したステータ334に置き換
えた構成である。したがって、第1の実施の形態のイン
ナロータ型モータと同様な特性を得ることができるだけ
でなく、ステータ334の組立量産性を向上できる。ま
た、結合部材は下側ヨークのみであるので、ステータを
さらに薄型にすることができる。
【0102】本第4の実施の形態の変形例であるアウタ
ロータ型モータについて、図35から図40を用いて説
明する。本変形例のモータは、ステータ構成を除き図9
に示したアウタロータ型モータと同一の構成である。図
35は下側ヨークにコアピンを植設した状態の平面図、
図36は図35におけるI1−I4の曲線に沿った断面
図、図37は上側ヨーク部材の平面図、及び図38は上
側ヨーク部材の側面図であり、図39及び図40はそれ
ぞれモータ主要部の平面図及び断面図である。
【0103】図35及び図36において、磁極歯部であ
る下側ヨーク部材354は半径方向の一端がL字状に突
出した突出部351、他端に設けられた連結部352、
及びコアピン396を植設するための穴部353とから
なる。この下側ヨーク部材354の突出部351の端面
の左エッジ部355右エッジ部356が一つの円357
に内接し、かつ、等間隔になるように配置して樹脂等の
非磁性材料からなる結合部材358で結合して、一体化
した下側ヨーク359が構成される。
【0104】ここで、結合部材358は、上述の第4の
実施の形態のインナーロータ型モータと同様に、下側ヨ
ーク部材354を結合している面とは反対面側の端部3
60において、上側ヨーク部材371の連結部が嵌めこ
まれるための凹部361を有し、下側ヨーク部材354
の上面から凹部361までの高さ362はコイル391
が挿入されるコアピン396の挿入部分を除いた高さ3
63にほぼ等しくしている。
【0105】一方、図37及び図38に示すように、磁
極歯部である上側ヨーク部材371は半径方向の一端が
L字状に突出した突出部372、他端に設けられた連結
部373とからなる。
【0106】図39及び図40に示すように、上述のよ
うに形成された下側ヨーク359に植設された複数個の
コアピン396にそれぞれコイル391を挿入する。次
に、下側ヨーク359のそれぞれの突出部351の間に
上述の上側ヨーク部材371の突出部372が入り込
み、かつ、上側ヨーク部材371の突出部372の左エ
ッジ部392と右エッジ部393が一つの円394に内
接し、かつ、複数の上側ヨーク部材371の突出部37
2が等間隔になるように凹部361が配置されている。
この凹部361に複数個の上側ヨーク部材371を嵌め
込んで配設することで、ステータ395が構成されてい
る。
【0107】このようにして構成したステータ395
を、図9に示した本第1の実施の形態のモータのステー
タ91に置き換えれば、本変形例のアウタロータ型モー
タが形成される。従って、図9に示したモータと同様の
機能および効果を有するとともに、ステータ395の量
産性を大きく向上できる。また、結合部材は下側ヨーク
のみであるので、ステータをさらに薄型にすることがで
きる。
【0108】なお、上記実施の形態において、コアピン
を下側ヨーク部材に植設した後、結合部材によって一体
形成して、下側ヨークを形成したが、下側ヨーク部材を
結合部材によって一体形成した後、コアピンを下側ヨー
ク部材に植設して下側ヨークを形成しても良い。
【0109】また、本第1の実施の形態と同様に、下側
ヨーク部材と上側ヨーク部材のそれぞれの連結部の断面
積を小さくし、しかも非磁性材料の結合部材で一体に形
成することによって、回転磁石からの磁束が効率よくコ
アピンを通るようになるので磁路を非常に短くできる。
さらに、ステータを形成する上側ヨーク部材の連結部を
軸方向に投影した時、投影された上側ヨーク部材の連結
部の影が、下側ヨーク部材の連結部の上に重ならないよ
うに配置することによって、下側ヨークから上側ヨーク
への漏洩磁束も小さくすることができ、全体として非常
に効率の高い磁束の流れが得られる。
【0110】以上のように本第4の実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態と同様に、モータとして薄型化を
図ることができ、また、磁路が短く磁気抵抗が小さくな
り、この結果大きな磁束密度、回転トルクの増加、およ
び回転ムラ即ちコギングの小さなモータを実現すること
ができる。
【0111】このような薄型モータにより、例えば図5
3で説明した従来のディスク装置のモータ部分を本第1
の実施の形態のモータに置き換える装置構成だけでな
く、ディスク状の記録媒体を用いる各種の情報記録再生
装置の薄型、高性能化が実現される。
【0112】(第5の実施の形態)本第5の実施の形態
のインナーロータ型モータは、図1及び図2に示した第
1の実施の形態のモータで説明したステータ18を用い
て非磁性材料により被覆した構成である。図41及び図
42によりステータの構成を説明する。図41は本実施
の形態の被覆した状態の円環状ステータ414を示す要
部断面図で、図42は平面図である。
【0113】非磁性材料による被覆としては、本実施の
形態では下側ヨーク14の突出部31と上側ヨーク17
の突出部41とが回転磁石に対向する面とほぼ同一面と
なる位置に被覆端面412を有し、突出部の対向面を除
くステータ全体を覆うように樹脂等の非磁性材料を用い
て被覆する。このようにして、被覆部413で覆われた
円環状ステータ414が構成される。
【0114】図2に示した本第1の実施の形態モータの
ステータ18を、上記の円環状ステータ414に置き換
えることで本第5の実施の形態のモータが実現される。
このモータの特性は、本第1の実施の形態のモータと同
様に薄型、高トルク、かつコギングが小さくできるだけ
でなく、樹脂等で被覆しているので防錆効果が大きく向
上しモータの信頼性を大きく改善できる。
【0115】なお、少なくとも下側ヨーク14及び上側
ヨーク17のそれぞれをメッキ或いはコーティング等に
よる防錆効果を有する表面処理を施した後、コイル結合
体411を形成して、上述のように樹脂等で包み込め
ば、防錆効果がより一層増強する。
【0116】また、図43に示すように、下側ヨーク1
4の突出部14dと上側ヨーク17の突出部17dを含
んだステータ18全体を包み込むように樹脂等の非磁性
材料で覆う被覆部431を形成した円環状ステータ43
2としてもよい。
【0117】また、図44に示すように、図16に示し
たステータ163を用いて、突出部の対向面を除いて樹
脂等の非磁性材料により被覆した被覆部483を設けた
円環状ステータ484としてもよいし、さらに図45に
示すように、同様のステータ163を用いて、突出部を
含む全体に被覆部491を設けた円環状ステータ492
としてもよい。さらに、上記したステータのみでなく、
本第1から第4の実施の形態で説明したステータに樹脂
等の非磁性材料からなる被覆部を設けてもよい。
【0118】このような薄型モータにより、例えば図5
3で説明した従来のディスク装置のモータ部分を本第1
の実施の形態のモータに置き換える装置構成だけでな
く、ディスク状の記録媒体を用いる各種の情報記録再生
装置の薄型、高性能化が実現される。
【0119】(第6の実施の形態)本第6の実施の形態
の薄型モータについて、図46から図49を用いて説明
する。図46はステータを構成する一組の磁極歯結合体
を示す分解斜視図、図47は複数組の磁極歯結合体で所
定の配置としたときの上面図である。図48及び図49
は上記の磁極歯結合体を用いて、樹脂等の非磁性材料で
被覆して作成した円環状ステータの概略断面図で、図4
8は突出部の対向面のみを露出してそれ以外を被覆した
もので、図49は突出部も含めて全体を被覆したもので
ある。
【0120】図46において、第1の磁極歯部443は
一端部に上方に突出した突出部441と、コアピン44
4を植設するための穴部442とからなる。この第1の
磁極歯部443の穴部442に、コアピン444をカシ
メ或いは圧入等の方法により植設する。そのコアピン4
44にコイル445を挿入し、更に、一端部に下方に突
出した突出部446を有する第2の磁極歯部447をコ
アピン444の上端面に接するように配設し、磁極歯結
合体448を形成する。
【0121】次に、図47に示すように、複数組の磁極
歯結合体448の第1の磁極歯部443の突出部441
と第2の磁極歯部447の突出部446のそれぞれの中
央部451が一つの円452に外接し、かつ、この中央
部451が等間隔になるように配置して接着剤等により
固定する。この後、図48に示すように、樹脂等の非磁
性材料を用いてそれぞれの突出部の回転磁石に対向する
面のみが露出するように被覆部462を形成する。以上
のようにして、突出部の端面のみが露出した形状の円環
状ステータ463が構成される。このステータ463
を、図2に示した本第1の実施の形態のモータのステー
タ18と置き換えることによって、本第6の実施の形態
の薄型モータが得られる。
【0122】また、図49に示すように、樹脂等の非磁
性材料を用いて突出部を含めたステータ全体を覆うよう
に被覆部471を形成して、円環状ステータ472を構
成してもよい。
【0123】このようにして作製されたモータは、モー
タ特性としては図2に示した本第1の実施の形態のモー
タと同様な特性が得られるだけでなく、樹脂等で被覆し
ているので防錆効果の向上により高信頼性で、かつ量産
性の向上も実現できる。
【0124】なお、少なくとも第1の磁極歯部443及
び第2の磁極歯部447のそれぞれをメッキ或いはコー
ティング等による防錆効果を有する表面処理を施した
後、磁極歯結合体448を形成して上述のように樹脂等
の非磁性材料で被覆すれば防錆効果がより一層強化され
る。
【0125】なお、本第1から第6までの実施の形態で
は、回転子ディスクとして記録媒体が形成されたディス
ク部と軸部とが一体化した構造について説明したが、本
願発明はこれに限定されるものではなく、例えば従来の
実施の形態と同様に、中心部に穴が開いたリング状のデ
ィスクを回転台に固定する構造であってもよい。もしく
はCD−ROMなどのようにディスクが着脱自在な構造
のものであっても良いし、これらのディスクを複数枚積
層してもよい。記録媒体としては、磁性媒体、光記録媒
体、あるいは光磁気記録媒体等のディスク上に記録媒体
を形成するものであれば特に限定されない。
【0126】
【発明の効果】以上のように本発明は、回転子の軸方向
に平行に配設したコアピン、コアピンを中心として巻き
まわしたコイル、このコアピンとコイルとを挟み対向す
るように位置するとともに、回転磁石に各々の突出部が
対向するように折り曲げて交互に配設した2枚の磁極歯
部を一対として、これを複数個同一円周上に等間隔に配
置して一体構成としたステータを用いた薄型モータであ
る。さらに、一体とするときに、対向する下側磁極歯部
と上側磁極歯部において上側磁極歯部を軸方向に投影し
たときの連結部の投影像が下側磁極歯部の連結部に重な
らないようにするとともに、両方の連結部の断面積が小
さな形状としたステータ構成としたものである。
【0127】このようなモータ構成とすることにより、
連結部での磁気抵抗が大きくなり、回転磁石からの磁束
は高い効率でコアピンを通り、また、短い磁路となるの
で、効率の高い磁束の流れが得られ、強い回転トルクと
回転ムラ即ちコギングの小さな高性能の薄型モータが得
られるという大きな効果を有する。
【0128】また、ステータを樹脂等の非磁性材料で被
覆することで、防錆効果の向上とモータ組立時の取扱い
による損傷等の発生がなく、耐久性と量産性をともに向
上できる薄型モータが得られるという大きな効果も有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における薄型モータ
主要部を説明するための概略平面図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるディスクド
ライブ装置のディスクと薄型モータ部分の概略断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態における下側ヨーク
構成を説明するための平面図
【図4】本発明の第1の実施の形態における上側ヨーク
構成を説明するための平面図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるステータの
磁束の流れを説明するための部分斜視図
【図6】本発明の第1の実施の形態における下側ヨーク
及び上側ヨークの突出部構成を説明するための要部平面
【図7】本発明の第1の実施の形態の薄型モータの軸受
部の部分断面図
【図8】本発明の第1の実施の形態の変形例の薄型モー
タの主要部の概略平面図
【図9】本発明の第1の実施の形態の変形例の薄型モー
タの概略断面図
【図10】本発明の第1の実施の形態の薄型モータの動
作を説明するためのコイル結線図
【図11】(a)本発明の第1の実施の形態の薄型モー
タの動作を説明するための発電電圧と電気角との関係を
示す図 (b)本発明の第1の実施の形態の薄型モータの動作を
説明するための印加電流と電気角との関係を示す図 (c)本発明の第1の実施の形態の薄型モータの動作を
説明するための発生トルクを示す図
【図12】本発明の第2の実施の形態における下側ヨー
クの平面図
【図13】本発明の第2の実施の形態における下側ヨー
クの概略断面図
【図14】本発明の第2の実施の形態における上側ヨー
クの平面図
【図15】本発明の第2の実施の形態における上側ヨー
クの概略断面図
【図16】本発明の第2の実施の形態の薄型モータの概
略断面図
【図17】本発明の第2の実施の形態の変形例における
下側ヨークの平面図
【図18】本発明の第2の実施の形態の変形例における
下側ヨークの概略断面図
【図19】本発明の第2の実施の形態の変形例における
上側ヨークの平面図
【図20】本発明の第2の実施の形態の変形例における
上側ヨークの概略断面図
【図21】本発明の第2の実施の形態の変形例の薄型モ
ータの概略断面図
【図22】本発明の第3の実施の形態における下側ヨー
クの平面図
【図23】本発明の第3の実施の形態における下側ヨー
クの概略断面図
【図24】本発明の第3の実施の形態における上側ヨー
ク部材の平面図
【図25】本発明の第3の実施の形態における上側ヨー
ク部材の概略断面図
【図26】本発明の第3の実施の形態の薄型モータの概
略断面図
【図27】本発明の第3の実施の形態の変形例における
ステータの概略断面図
【図28】本発明の第3の実施の形態の変形例の薄型モ
ータの概略断面図
【図29】本発明の第4の実施の形態における下側ヨー
クの平面図
【図30】本発明の第4の実施の形態における下側ヨー
クの概略断面図
【図31】本発明の第4の実施の形態における上側ヨー
ク部材の平面図
【図32】本発明の第4の実施の形態における上側ヨー
ク部材の側面図
【図33】本発明の第4の実施の形態におけるステータ
構成を示す平面図
【図34】本発明の第4の実施の形態の薄型モータの概
略断面図
【図35】本発明の第4の実施の形態の変形例における
下側ヨークの平面図
【図36】本発明の第4の実施の形態の変形例における
下側ヨークの概略断面図
【図37】本発明の第4の実施の形態の変形例における
上側ヨーク部材の平面図
【図38】本発明の第4の実施の形態の変形例における
上側ヨーク部材の側面図
【図39】本発明の第4の実施の形態の変形例のステー
タ構成を示す平面図
【図40】本発明の第4の実施の形態の変形例の薄型モ
ータの概略断面図
【図41】本発明の第5の実施の形態におけるステータ
の概略断面図
【図42】本発明の第5の実施の形態における円環状ス
テータの概略平面図
【図43】本発明の第5の実施の形態における円環状ス
テータの概略断面図
【図44】本発明の第5の実施の形態の変形例における
円環状ステータを示す概略断面図
【図45】本発明の第5の実施の形態の他の変形例にお
ける円環状ステータの概略断面図
【図46】本発明の第6の実施の形態における磁極歯結
合体を示す分解斜視図
【図47】本発明の第6の実施の形態における磁極歯結
合体の配置を示す平面図
【図48】本発明の第6の実施の形態における円環状ス
テータの概略断面図
【図49】本発明の第6の実施の形態の変形例における
円環状ステータの概略断面図
【図50】従来のディスクドライブ装置におけるモータ
の主要部の平面概要図
【図51】従来のディスクドライブ装置のディスクおよ
びインナロータ型モータ部分の概略断面図
【図52】従来のディスクドライブ装置のディスク及び
アウタロータ型モータ部分の概略断面図
【図53】従来のモータを用いたディスクドライブ装置
の要部斜視図
【符号の説明】
1,516,531 モータ 3,80 ディスク部 4 回転軸部 5,81 回転ディスク 6,82,504,524 回転磁石 7,83,503,523 バックヨーク 8,84,505,525 回転子 9,506 軸受スリーブ 10,507 スラストプレート 11,508 軸受部 12,85,509,529 モータフレーム 13,86,513,530 吸引板 14,88,128,179,228,276,29
8,359 下側ヨーク 14a,17a,88a,90a,510a 磁極歯部 14b,17b,88b,90b 結合部 14c,17c,88c,90c,122,142,1
72,192,222,242,292,313,35
2,373 連結部 15,87,161,211,261,286,30
3,396,444 コアピン 16,89,162,212,262,287,33
1,391,445,511,527 コイル 17,90,147,198,247,283, 上側
ヨーク 18,91,163,213,263,288,33
4,395,512,528 ステータ 14d,17d,88d,90d,121,141,1
71,191,221,241,271,279,29
1,312,351,372,441,446突出部 14e,123,173,223,293,353,4
42 穴部 61,514 潤滑剤 124,174,224,274,294,354,
下側ヨーク部材 127,146,178,197,227,246,2
75,282,297,358 結合部材 143,193,243,281,311,371,
上側ヨーク部材 232,250,277,284 嵌合部 300,361 凹部 412,461,482 被覆端面 413,431,462,471,483,491 被
覆部 414,432,463,472,484,492 円
環状ステータ 443 第1の磁極歯部 447 第2の磁極歯部 448 磁極歯結合体 500,521 回転台 501 回転軸 502,522 フランジ部 510,526 鉄心コア 518 ディスク 519 クランプ部材 520 ネジ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 1/27 502 H02K 1/27 502A 21/14 21/14 M 21/22 21/22 M Fターム(参考) 5D109 BA02 BA13 BA20 BA26 BA28 BA30 5H002 AA09 AB05 AB06 AC04 AC07 AE02 AE07 AE08 5H621 AA02 BB07 BB10 GA07 GA12 GA16 HH01 JK02 JK04 JK15 5H622 AA02 AA03 CA02 CA05 CA10 PP03 PP19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
    れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、 前記回転子を回転自在に軸支する軸受部と、 前記回転磁石に対向するステータと、 前記軸受部と前記ステータとを固定するモータフレーム
    とを具備し、 前記ステータは、下側ヨークと、前記下側ヨークに植設
    された複数個のコアピンと、前記コアピンのそれぞれに
    巻かれたコイルと、前記コアピンを介して前記下側ヨー
    クに対向する上側ヨークとから構成され、 前記下側ヨークは、前記回転磁石に対向するように設け
    た突出部及び結合部につながる連結部を有した下側磁極
    歯部と、複数の前記下側磁極歯部を一体に形成するため
    の前記結合部とからなり、 前記上側ヨークは、前記回転磁石に対向し前記下側ヨー
    クの前記突出部に対して逆方向に設けた突出部及び結合
    部につながる連結部を有した上側磁極歯部と、複数の前
    記上側磁極歯部を一体に形成するための前記結合部とか
    らなり、 前記下側磁極歯部と前記上側磁極歯部のそれぞれの突出
    部が入り込み交互に並んでほぼ同一円周上に位置するよ
    うに前記下側ヨークと前記上側ヨークが配置された構成
    を有し、 前記回転磁石は、交互に並ぶように配置された前記突出
    部と所定の円周面で対向するように配設された構成を有
    することを特徴とする薄型モータ。
  2. 【請求項2】 バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
    れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、 前記回転子を回転自在に軸支する軸受部と、 前記回転磁石に対向するステータと、 前記軸受部と前記ステータとを固定するモータフレーム
    とを具備し、 前記ステータは、下側ヨークと、前記下側ヨークに植設
    された複数個のコアピンと、前記コアピンのそれぞれに
    巻かれたコイルと、前記コアピンを介して前記下側ヨー
    クに対向する上側ヨークとから構成され、 前記下側ヨークは、前記回転磁石に対向するように設け
    た突出部及び結合部材につながる連結部を有した下側磁
    極歯部と、前記下側磁極歯部とは異なる材料の前記結合
    部材により複数の前記下側磁極歯部を所定の間隔でリン
    グ状に配置して一体に結合してなり、 前記上側ヨークは、前記下側ヨークの前記突出部と逆方
    向で前記回転磁石に対向するように設けた突出部及び結
    合部材につながる連結部を有した上側磁極歯部と、前記
    上側磁極歯部とは異なる材料の前記結合部材により複数
    の前記上側磁極歯部を所定の間隔でリング状に配置して
    一体に結合してなり、 前記下側磁極歯部と前記上側磁極歯部のそれぞれの突出
    部が入り込み交互に並んでほぼ同一円周上に位置するよ
    うに前記下側ヨークと前記上側ヨークとが配置された構
    成を有し、 前記回転磁石は、交互に並ぶように配置された前記突出
    部と所定の円周面で対向するように配設された構成を有
    することを特徴とする薄型モータ。
  3. 【請求項3】 バックヨークを介して複数磁極に着磁さ
    れた回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、 前記回転子を回転自在に軸支する軸受部と、 前記回転磁石に対向するステータと、 前記軸受部と前記ステータとを固定するモータフレーム
    とを具備し、 前記ステータは、下側ヨークと、前記下側ヨークに植設
    された複数個のコアピンと、前記コアピンのそれぞれに
    巻かれたコイルと、複数個の前記コアピンを介して前記
    下側ヨークに対向する複数の上側磁極歯部とから構成さ
    れ、 前記下側ヨークは、前記回転磁石に対向するように設け
    た突出部と結合部材に固定するための連結部とを有した
    下側磁極歯部を複数個所定の間隔でリング状に配置して
    一体となるように結合部材で結合するとともに、前記下
    側磁極歯部の突出部側の前記結合部材の円周面上に前記
    上側磁極歯部を嵌合するための嵌合部とを具備し、 前記上側磁極歯部は、前記回転磁石に対向し前記下側ヨ
    ークの前記突出部と逆方向に設けた突出部と、他端に前
    記下側ヨークの結合部材に設けた嵌合部に嵌合する形状
    を有した連結部とを具備し、 前記下側磁極歯部と前記上側磁極歯部のそれぞれの突出
    部が交互に並んでほぼ同一円周上に位置するように前記
    下側ヨークと前記上側磁極歯部とが配置された構成を有
    し、 前記回転磁石は、交互に並ぶように配置された前記突出
    部と所定の円周面で対向するように配設された構成を有
    することを特徴とする薄型モータ。
  4. 【請求項4】 前記ステータの上側磁極歯部を軸方向へ
    投影したときに、前記上側磁極歯部の連結部の投影像が
    下側磁極歯部の連結部に重ならないように、前記上側磁
    極歯部と前記下側磁極歯部とを配設したことを特徴とす
    る請求項1から請求項3までのいずれかに記載の薄型モ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記ステータは、コアピンの長さとほぼ
    同じ間隔で2枚の磁極歯部が配置されるように、下側ヨ
    ークと上側ヨークのそれぞれの結合部材の厚さ、および
    前記結合部材と前記磁極歯部とのそれぞれの間隔とを設
    定するとともに、前記下側ヨークと前記上側ヨークのそ
    れぞれの結合部材を嵌合するための嵌合部を前記下側ヨ
    ークの結合部材と前記上側ヨークの結合部材に設けたこ
    とを特徴とする請求項2または請求項4に記載の薄型モ
    ータ。
  6. 【請求項6】 前記下側ヨークの結合部材に形成された
    嵌合部が前記下側ヨークの中心と任意に選んだ磁極歯部
    のコアピン中心とを結ぶ直径線上に形成されたことを特
    徴とする請求項5に記載の薄型モータ。
  7. 【請求項7】 前記ステータの回転磁石に対向する突出
    部の対向面が少なくとも露出するように非磁性材料で被
    覆して円環状に形成されたステータとしたことを特徴と
    する請求項1から請求項6までのいずれかに記載の薄型
    モータ。
  8. 【請求項8】 前記ステータの回転磁石に対向する突出
    部も含めて全体が非磁性材料で被覆されて円環状に形成
    されたステータとしたことを特徴とする請求項1から請
    求項6までのいずれかに記載の薄型モータ。
  9. 【請求項9】 前記ステータは、等間隔に配列されたそ
    れぞれのコアピンと前記ステータの中心とを結ぶ線上
    と、隣接するコアピン間の中点と前記ステータの中心と
    を結ぶ線上とに、下側磁極歯部の突出部と上側磁極歯部
    の突出部との端部が位置するようにそれぞれの磁極歯部
    を配設したことを特徴とする請求項1から請求項8まで
    のいずれかに記載の薄型モータ。
  10. 【請求項10】 前記ステータは、下側磁極歯部と上側
    磁極歯部のそれぞれの突出部の回転磁石と対向する対向
    面の長さが少なくとも前記回転磁石の長さより大きくし
    た構成を有することを特徴とする請求項1から請求項9
    までのいずれかに記載の薄型モータ。
  11. 【請求項11】 バックヨークを介して複数磁極に着磁
    された回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、 前記回転子を回転自在に軸支する軸受部と、 前記回転磁石に対向するステータと、 前記軸受部と前記ステータとを固定するモータフレーム
    とを具備し、 前記ステータは、一端に突出部を有する第1の磁極歯部
    と、前記第1の磁極歯部に植設されたコアピンと、前記
    コアピンに巻き回されたコイルと、前記コアピンを介し
    て前記第1の磁極歯部に対向するとともに前記第1の磁
    極歯部の突出部とは逆方向に設けた突出部を有する第2
    の磁極歯部とからなる磁極歯結合体を形成し、前記磁極
    歯結合体の前記第1の磁極歯部の突出部と前記第2の磁
    極歯部の突出部とが交互に入り込んで同一円周上に位置
    するように複数の前記磁極歯結合体を所定の間隔でリン
    グ状に配置し、少なくとも前記第1の磁極歯部の突出部
    と前記第2の磁極歯部の突出部の前記回転磁石に対向す
    る対向面が露出するように非磁性材料により被覆すると
    同時に一体化した構成を有し、 前記回転磁石は、交互に並ぶように配置された前記突出
    部と所定の円周面で対向するように配設された構成を有
    することを特徴とする薄型モータ。
  12. 【請求項12】 バックヨークを介して複数磁極に着磁
    された回転磁石が回転体に固着されてなる回転子と、 前記回転子を回転自在に軸支する軸受部と、 前記回転磁石に対向するステータと、 前記軸受部と前記ステータとを固定するモータフレーム
    とを具備し、 前記ステータは、一端に突出部を有する第1の磁極歯部
    と、前記第1の磁極歯部に植設されたコアピンと、前記
    コアピンに巻き回されたコイルと、前記コアピンを介し
    て前記第1の磁極歯部に対向するとともに前記第1の磁
    極歯部の突出部とは逆方向に設けた突出部を有する第2
    の磁極歯部とからなる磁極歯結合体を形成し、前記磁極
    歯結合体の前記第1の磁極歯部の突出部と前記第2の磁
    極歯部の突出部とが交互に入り込んで同一円周上に位置
    するように複数の前記磁極歯結合体を所定の間隔でリン
    グ状に配置し、前記磁極歯部結合体の全体を非磁性材料
    により被覆すると同時に一体化した構成を有し、 前記回転磁石は、交互に並ぶように配置された前記突出
    部と所定の円周面で対向するように配設された構成を有
    することを特徴とする薄型モータ。
  13. 【請求項13】 前記ステータは、等間隔に配列された
    それぞれのコアピンと前記ステータの中心とを結ぶ線上
    と、隣接するコアピン間の中点と前記ステータの中心と
    を結ぶ線上に第1の磁極歯部の突出部と第2の磁極歯部
    の突出部との端部が位置するようにそれぞれの磁極歯部
    を配設したことを特徴とする請求項10または請求項1
    1に記載の薄型モータ。
  14. 【請求項14】 前記ステータは、第1の磁極歯部と第
    2の磁極歯部のそれぞれの突出部の回転磁石と対向する
    対向面の長さが少なくとも前記回転磁石の長さより大き
    くした構成を有することを特徴とする請求項10または
    請求項11に記載の薄型モータ。
  15. 【請求項15】 ディスク状記録媒体と、 前記ディスク状記録媒体を駆動するモータと、 前記ディスク状記録媒体に記録再生する情報変換素子
    と、 前記情報変換素子を所定のトラック位置に位置決めする
    位置決め手段とを具備し、 前記モータが請求項1から請求項13までのいずれかに
    記載の薄型モータであることを特徴とするディスク型情
    報記録再生装置。
JP2001095732A 2001-03-29 2001-03-29 薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置 Pending JP2002291178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001095732A JP2002291178A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001095732A JP2002291178A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002291178A true JP2002291178A (ja) 2002-10-04

Family

ID=18949744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001095732A Pending JP2002291178A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002291178A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7649299B2 (en) 2006-09-28 2010-01-19 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine and alternating-current generator

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7649299B2 (en) 2006-09-28 2010-01-19 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine and alternating-current generator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4788465A (en) Armature for DC motor
JPS6223351A (ja) 同期電気モ−タ
JP6584331B2 (ja) 単相ブラシレスモータおよび単相ブラシレスモータの製造方法
US20110304238A1 (en) Rotating machine provided with stator core
JPS6364557A (ja) 電気回転機
US8836183B2 (en) Rotating machine provided with coil and method of producing the rotating machine
JP6824348B2 (ja) 単相ブラシレスモータ、単相ブラシレスモータの製造方法、単相ブラシレスモータを備えた電気掃除機、および電気掃除機の製造方法
JP2002291178A (ja) 薄型モータ及びディスク型情報記録再生装置
JP2002315287A (ja) 薄型モータおよびディスク型情報記録再生装置
JP5360746B2 (ja) ステータ、モータ及び記録媒体駆動装置
JP2002315288A (ja) 薄型モータおよびディスク型情報記録再生装置
JP5210054B2 (ja) モータおよびそれを用いたディスク駆動装置
JP2002315291A (ja) 薄型モータおよびディスク型情報記録再生装置
US9059618B2 (en) Method of producing rotating machine provided with sleeve molded of porous material
JPH1011886A (ja) 記憶装置
JP7327947B2 (ja) モータ
JP3686065B2 (ja) モータおよび記録媒体駆動装置
JPH0833299A (ja) モータ及びこれを有するディスク装置
JP5300043B2 (ja) ステータ、モータおよび記録媒体駆動装置
JPH06351185A (ja) モータ及び電磁石
JPH09285091A (ja) 薄型偏平コアレスモータ
JP4989373B2 (ja) ステータ、モータおよび記録媒体駆動装置
JPH06245462A (ja) モータ
JP2003324864A (ja) 電磁回転機、ディスクドライブ装置および情報記録再生装置
JPS58159653A (ja) ブラシレスモ−タ