JP2002290705A - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、および、そのような画像形成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラム、および、そのような画像形成プログラムを記録した記録媒体

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JP2002290705A
JP2002290705A JP2001087733A JP2001087733A JP2002290705A JP 2002290705 A JP2002290705 A JP 2002290705A JP 2001087733 A JP2001087733 A JP 2001087733A JP 2001087733 A JP2001087733 A JP 2001087733A JP 2002290705 A JP2002290705 A JP 2002290705A
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mark
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dots
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Shinichi Takemoto
晋一 竹本
Naotoshi Kawai
直利 河合
Eiji Yamaguchi
栄治 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 追跡パターンの解析が容易な位置に追跡パタ
ーンをうち、追跡情報を正確に取得できるようにする。 【解決手段】 原稿画像を入力する入力部と、複数のマ
ークドットから構成され、情報を表すパターンを生成す
るパターン発生部と、入力部に入力された前記原稿画像
に、パターン発生部により生成された複数のマークドッ
トを重畳して出力画像を形成する画像重畳部とを備えた
画像形成装置であって、画像重畳部は、前記マークドッ
トの色と前記原稿画像のドットの色とが異なる位置で前
記マークドットを前記原稿画像のドットに重畳する画像
形成装置等を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣等の偽造を防
止する画像形成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿画像を忠実に複写する高画質
な画像形成装置が実用化されている。例えば、カラー複
写機や、スキャナ、カラープリンタを備えたコンピュー
タ印刷システムである。高画質かつフルカラー出力可能
な画像形成装置を利用すると紙幣や有価証券等が簡単に
複写可能である。このような事情に鑑み、従来の画像形
成装置の中には、複写しようとする原稿が複写禁止であ
るか否かを判定して複写動作を停止し、または正常な複
写ができないようにするものがあった。しかし、複写禁
止であるか否かを判定するために、世界中に流通する紙
幣、有価証券等の特徴をすべて画像形成装置に記憶させ
パターンマッチングを行わせることは、記憶容量、処理
時間、新札の発行等を考慮すれば事実上不可能である。
【0003】そのため、原稿画像の複写自体を禁止でき
なくとも、複写に用いられた機種名、シリアル番号、複
写日時等を特定できるように複写を行う画像形成装置も
開発されている。例えば、特定の追跡パターンを複写用
紙に印刷する画像形成装置である。追跡パターンとは、
複写に使用されたメーカ機種名、シリアル番号、複写日
時等を表す情報(追跡情報)に特殊な暗号化を施した、
通常肉眼では見えないパターンである。追跡情報は、追
跡パターンを顕微鏡等で読み取り解析して得ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の画像形
成装置が出力した画像は、原稿画像に追跡パターンのド
ットが重畳されていた画像であるため、後から解析する
際に追跡パターンのドットが識別できなかった。より具
体的には、形成された画像は、原稿画像のドットと追跡
パターンのドットが同じ色の場合でも、重畳が行われた
画像であったために、後から解析する際に追跡パターン
のドットが識別できなかった。よって正確な追跡情報の
取得ができない場合があった。
【0005】本発明の目的は、追跡パターンの解析が容
易な位置に追跡パターンをうち、追跡情報を正確に取得
できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、原稿画像を入力する入力部と、複数のマークドット
から構成され、情報を表すパターンを生成するパターン
発生部と、入力部に入力された前記原稿画像に、パター
ン発生部により生成された複数のマークドットを重畳し
て出力画像を形成する画像重畳部とを備えた画像形成装
置であって、画像重畳部は、前記マークドットの色と前
記原稿画像のドットの色とが異なる位置で前記マークド
ットを前記原稿画像のドットに重畳する画像形成装置で
あり、これにより上記目的が達成される。
【0007】画像重畳部は、初期設定位置で前記マーク
ドットの色が前記原稿画像のドットの色と同じ場合に
は、前記マークドットの位置を所定の量ずらして位置を
調整してもよい。
【0008】画像重畳部により形成された出力画像を用
紙に出力する出力部をさらに備えていてもよい。
【0009】本発明による、コンピュータに実行させる
画像形成プログラムは、画像形成装置を、原稿画像を入
力する手段と、複数のマークドットから構成され、情報
を表すパターンを生成する手段と、入力された前記原稿
画像に、複数のマークドットを重畳して出力画像を形成
する手段として機能させるための、コンピュータに実行
させる画像形成プログラムであって、出力画像を形成す
る手段は、前記マークドットの色と前記原稿画像のドッ
トの色とが異なる位置で前記マークドットを前記原稿画
像のドットに重畳する手段であり、これにより上記目的
が達成される。
【0010】出力画像を形成する前記手段は、初期設定
位置で前記マークドットの色が前記原稿画像のドットの
色と同じ場合には、前記マークドットの位置を所定の量
ずらして位置を調整してもよい。
【0011】画像形成装置を、形成された出力画像を用
紙に出力する手段としてさらに機能させてもよい。
【0012】本発明により提供される、上述の画像形成
プログラムを記録した、コンピュータが読み出し可能な
記録媒体により、上記目的が達成される。
【0013】本発明の画像形成方法は、原稿画像を入力
するステップと、複数のマークドットから構成され、情
報を表すパターンを生成するステップと、入力された前
記原稿画像に、複数のマークドットを重畳して出力画像
を形成するステップとからなる画像形成方法であって、
出力画像を形成する前記ステップは、前記マークドット
の色と前記原稿画像のドットの色とが異なる位置で前記
マークドットを前記原稿画像のドットに重畳し、これに
より上記目的が達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の画像形成装置を説明する。
【0015】図1は、画像形成装置100の構成を示す
ブロック図である。画像形成装置100は、大きく、中
央処理部90と、イメージリーダ部100−1と、複写
部100−2とを含む。画像形成装置100は、原稿画
像を読み取り、読み取った原稿画像に追跡パターンを重
畳して用紙に画像を再現出力する。追跡パターンとは、
複数の点(マークドット)により構成されたパターンで
あって、複写に用いられた機種名、シリアル番号、複写
日時等を特定できるように、通常肉眼では見えないよう
特殊な暗号化を施された情報(追跡情報)を表すパター
ンである(図3を参照されたい)。追跡情報は、追跡パ
ターンを顕微鏡等で読み取り解析することで得ることが
できる。画像形成装置100は、複写機のみならず、ス
キャナ、カラープリンタを備えたコンピュータシステム
をも含む。
【0016】画像形成装置100の主たる特徴は、入力
された原稿画像に、追跡パターンを重畳して出力画像を
形成する際に、追跡パターンを構成する複数のマークド
ットの色が、重畳される位置の原稿画像のドットの色と
異なるように、マークドットの位置を調整することにあ
る。位置の調整は、重畳するマークドットの色が重畳さ
れる位置の原稿画像のドットの色と同じ場合には、マー
クドットを重畳する位置を所定の方向に所定量ずらすこ
とにより行われる。
【0017】以下、画像形成装置100の各構成要素を
説明する。まず中央処理部90は、画像形成装置100
(図2)の全ての動作を制御し、そのための処理を行
う、いわゆる中央演算装置(CPU:Central Processi
ng Unit)である。中央処理部90は、画像形成装置1
00がカラー複写機の場合にはその処理全般を制御する
CPUであり、スキャナ、カラープリンタを備えたコン
ピュータ印刷システムの場合には、コンピュータ印刷シ
ステムの処理全般を制御するコンピュータである。以下
説明する各構成要素は、中央処理部90からの動作命令
に基づいて動作する。
【0018】イメージリーダ部100−1は、原画像入
力部2と、原画像生成部4とを含む。原画像入力部2
は、原稿画像を読み取り、画像形成装置100に画像デ
ータを入力する。例えば、複写機に内蔵された、または
単体で販売されるスキャナである。コンピュータシステ
ム等においては、原画像入力部2はネットワークから画
像データを受け取ることができるインターフェースであ
ってもよい。原画像生成部4は、画像データに基づい
て、その画像データにより表現される画像を印刷するた
めの前処理を行う。例えば、画像データをビットマップ
データに展開し、印刷のために配列を規定する処理であ
る。この処理により、出力用画像データが生成される。
出力用画像データは、データ信号として出力される。
【0019】複写部100−2は、パターン生成部6
と、画像重畳部8と、書込制御部10と、印刷部12と
を含む。複写部100−2は、イメージリーダ部100
−1で生成された画像データを複写紙上に再現する。ま
ずパターン生成部6は、機種名、シリアル番号、複写日
時等を特定可能な追跡パターンを生成する。本実施の形
態では、追跡パターンは機種名、シリアル番号を表す追
跡情報として説明する。以下より詳しく説明する。パタ
ーン生成部6は、追跡情報生成部62と、追跡パターン
発生部64とを含む。
【0020】まず追跡情報生成部62は、画像形成装置
100の機種名、シリアル番号、印刷日時等を暗号化し
た追跡情報を生成する。機種名、および、シリアル番号
は、画像形成装置100の出荷時点で不揮発性内部メモ
リ(図示せず)に記録されており、これらの情報に基づ
いて暗号化されることとなる。なお、暗号化は周知のア
ルゴリズムにより行われる。よってアルゴリズムの説明
は省略する。一方追跡パターン発生部64は、追跡情報
に基づいて、追跡パターンを表すパターンデータを発生
する。パターンデータは、複数の点(マークドット)に
より構成されたパターンのデータであって、原画像生成
部4が生成した出力用画像データに重畳可能である。
【0021】図2は、パターンデータの例を示す図であ
る。図2の(a)に示すように、パターンデータは、パ
ターン領域の端部に打たれたマークドットPと、それ以
外の複数のマークドット、例えばマークドットQにより
表される。マークドットPは、それ以外のマークドット
よりも大きい。図2の(b)はマークドットPの拡大図
を、図2の(c)はマークドットQの拡大図を示す。実
際の印刷が、例えば600dpiの出力解像度で行われ
る場合を考える。このとき最小のドット(以下、「基準
ドット」という)は1/600インチ(約42μm)の
大きさである。マークドットPは、(b)に示すように
基準ドットdを9個正方形状に配置することにより表さ
れる。一方マークドットQは、(c)に示すように基準
ドットdを4個正方形状に配置することにより表され
る。この例におけるパターンデータは、8個の基準ドッ
トを約5mm×3.5mmの大きさで配置する。
【0022】図2の(a)に示すパターンの解析時に
は、マークドットPの位置を基準に他のマークドットの
位置が判定される。判定にあたり、a方向(通し方向)
に508μm間隔で、A,B,C,D,E,FおよびG
の順に7個の番地がつけられる。一方b方向にも508
μm間隔で、1,2,3,4,5,6,7,8,9およ
び0の順に10個の番地がつけられる。a方向のA〜G
の各番地には、それぞれ1つマークドットが打たれる。
図2の(a)に示すマークドットの位置は、下記表1の
ように表すことができる。(表1)
【0023】ここで、番地Aの値は製品名に対応する情
報である。個の例の場合には0〜9までの10種類の製
品を特定できる。一方、番地B〜Gは当該製品の製造番
号に対応する情報である。このようなパターンデータは
データ信号として出力され、例えばイエローのトナーで
出力される。
【0024】再び図1を参照して、画像重畳部8の処理
を説明する。画像重畳部8は、出力用画像(原稿画像)
に、複数のマークドットから構成される追跡パターンを
表すパターンデータを重畳する。その際、マークドット
の各々について、その色が重畳される位置の原稿画像の
ドットの色と異なるように、マークドットの位置を調整
する。換言すれば、重畳する当初の予定の位置(初期設
定位置)において重畳するマークドットの色が重畳され
る位置の原稿画像のドットの色と同じ場合には、マーク
ドットを重畳する位置を所定の方向に所定量ずらす。そ
の結果、追跡パターンを表すパターンデータが重畳され
た出力用画像データが生成される。画像重畳部8のより
具体的な動作の説明は、図6〜9を参照して後述する。
【0025】書込制御部10は、出力用画像データを表
す露光信号を印刷出力するのに必要な制御を行う。例え
ば画像形成装置100が、レーザにより静電潜像を形成
するレーザープリンタである場合には、半導体レーザを
駆動するための駆動信号を生成する。そしてその駆動信
号に基づいて半導体レーザ(図示せず)を駆動する。
【0026】印刷部12は、用紙トレイに収容された用
紙に出力用画像を印刷する。図3は、印刷処理の結果得
られた画像300を示す図である。家の図形が原画像3
10であるとき、その屋根部分の拡大図320もあわせ
て示されている。拡大図320では、家の屋根の部分に
複数の点からなる追跡パターン322が多数含まれてい
ることが理解される。複数の点を囲む長方形の点線領域
は、追跡パターンの1ブロック324である。いずれか
のブロックに含まれる複数の点の数、位置等を解析すれ
ば、その原画像の複写を行った機種名、シリアル番号、
複写日時等を抽出できる。
【0027】図4を参照して、画像形成装置100の具
体的な印刷動作の概要を説明する。先にも述べたよう
に、印刷動作は主として中央処理部90の制御の下で行
われる。図4は、画像形成装置100の構成を詳細に示
す図である。画像形成装置100はデジタルカラー複写
機とする。まずイメージリーダ部100−1において、
原画像入力部2(例えばスキャナ)は、原稿を照射する
露光ランプ2−1と、原稿からの反射光を集光するロッ
ドレンズアレー2−2、及び集光された光を電気信号に
変換する密着型のCCDカラーイメージセンサ2−3を
備える。スキャナ2は、原稿読取時にモータ3により駆
動されて、矢印の方向(副走査方向)に移動し、原稿台
15上に載置された原稿を走査する。露光ランプ2−1
で照射された原稿面の画像は、イメージセンサ2−3で
光電変換される。イメージセンサ2−3により得られた
R,G,Bの3色の多値電気信号は、原画像生成部4に
より、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)のいずれかの8ビットの階調
データに変換され、同期用バッファメモリ30に記憶さ
れる。
【0028】次いで、複写部200−2において、書込
制御部10(プリントヘッド部)は、入力される階調デ
ータに対して感光体の階調特性に応じた階調補正(γ補
正)を行った後、補正後の画像データをD/A変換して
レーザダイオード駆動信号を生成して、この駆動信号に
よりヘッド部10に備えられる半導体レーザを発光させ
る。階調データに対応してプリントヘッド部10から発
生されるレーザ光は、反射鏡37を介して、回転駆動さ
れる感光体ドラム41を露光する。感光体ドラム41
は、1複写ごとに露光を受ける前にイレーサランプ42
で照射され、帯電チャージャ43により一様に帯電され
ている。この状態で露光をうけると、感光体ドラム41
上に原稿の静電潜像が形成される。シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(BK)のトナ
ー現像器45a〜45dのうちいずれか一つだけが選択
され、感光体ドラム41上の静電潜像を現像する。現像
されたトナー像は、転写チャージャ46により転写ドラ
ム51上に巻きつけられた複写紙に転写される。
【0029】上記印刷動作は、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)及びブラック(BK)の4色に
ついて繰り返して行われる。このとき、感光体ドラム4
1と転写ドラム51の動作に同期して原画像入力部2
(スキャナ)はスキャン動作を繰り返す。その後、複写
紙は、分離爪47を作動させることによって転写ドラム
51から分離され、定着装置48を通って定着され、排
紙トレー49に排紙される。なお、複写紙は用紙カセッ
ト50より給紙され、転写ドラム51上のチャッキング
機構52によりその先端がチャッキングされ、転写時に
位置ずれが生じないようにしている。
【0030】画像形成装置100が画像等の印刷対象を
どのように用紙上に印刷するかを説明する。画像形成装
置100は、スクリーン画像を重ね合わせてフルカラー
画像を形成する。「スクリーン画像」とは、印刷対象の
画像を複数の色(シアン、マゼンタ、イエロー)に色分
解した時の、各色ごとの画像をいう。シアンのスクリー
ン画像と、マゼンタのスクリーン画像と、イエローのス
クリーン画像とを用紙上で重ね合わせることにより、所
望の画像を印刷できる。
【0031】次に、各スクリーンの表示対象要素の濃淡
を調整する原理を説明する。各色のスクリーンには、1
インチ当たりの線数lpi(lines per inch)が予め決め
られている。例えばイエローのスクリーンは200lp
iであり、1本のラインの幅は127μmとなる。濃淡
の調整は、表示対象要素内のライン1本1本に対してト
ナーを載せる幅を調整することで実現される。
【0032】以下、具体的に説明する。図5は、異なる
濃度を表すイエロースクリーン(「Yスクリーン」とい
う)画像の拡大図である。図5の(a)において、12
7μmの幅を持つ1本のラインは、イエロートナーが載
せられる帯状部(以下、「トナー部」という)502
と、イエロートナーが載せられない帯状部分(以下、
「無トナー部」という)504とに分けられる。無トナ
ー部504に対してトナー部502の割合が大きい場合
には、イエローの濃度が高くなり、逆に割合が小さい場
合にはイエローの濃度が低くなる。図5の(b)の例で
は、トナー部506は無トナー部508よりも幅が十分
大きいので、イエローの濃度は高いことが理解される。
このようなラインを、所望の領域の範囲内で繰り返しス
クリーンに設ければ、その領域を所望の濃度で表現でき
る。なお、トナー部の幅と濃度との対応関係は、予め規
定しておけばよい。この対応関係を利用すれば、所望の
濃度を表現するためのトナー部の幅を設定できる。
【0033】なおシアン、マゼンタのスクリーンは30
8lpiである。これらのスクリーンも、Yスクリーン
と同様、トナー部の幅と無トナー部の幅とを調整して、
濃度が調整される。ただしシアンスクリーン(図8)
は、Yスクリーン(図5)に対し、-54.2°だけ傾けて
重ね合わされる。一方、マゼンタンスクリーン(図9)
は、Yスクリーン(図5)に対し54.2°だけ傾けて重ね
合わされる。
【0034】続いて、以上のように構成された画像形成
装置100の動作を説明する。以下の説明でも、Yスク
リーン(図5)を例として説明する。追跡パターンのマ
ークドット(図2)はYスクリーンに重畳され、イエロ
ーのマークドットとして印刷出力される。図6は、画像
形成装置100(図1)の印刷処理のフローを示すフロ
ーチャートである。印刷処理は、中央処理部90(図
1)の制御に基づいて行われる。図6のフローチャート
にしたがって行われる処理は、中央処理部90(図2)
が実行する画像形成プログラムとして実現できる。画像
形成プログラムは、CD,DVD等の光ディスク、フロ
ッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、コンパ
クトフラッシュ(登録商標)等の半導体記録媒体などに
記録される。まず中央処理部90(図1)は、原画像入
力部2(図1)を介してユーザから原画像を入力させ
る。原画像が入力されると、中央処理部90(図2)
は、原画像生成部4の処理の結果から原画像を表すデー
タ信号を取得する(ステップS602)。追跡情報生成
部62(図1)は、機種名、シリアル番号、複写日時等
に基づいて追跡情報を生成し、追跡パターン発生部62
(図2)は追跡パターンデータを表すデータ信号を出力
する(ステップS604)。
【0035】次に画像重畳部8(図1)は中央処理部9
0(図1)の制御により、Yスクリーンに、原画像を表
すデータ信号と追跡パターンデータを表すデータ信号と
を重畳させる。追跡パターンは複数のマークドットから
構成されているので、原画像と、複数のマークドットの
それぞれとが重畳されることとなる。原画像を表すデー
タ信号は、より正確には、原画像を表すデータ信号のう
ちのイエローに色分解したデータ信号である。
【0036】次の処理は、マークドットの色が、重畳さ
れる位置の原稿画像のドットの色と異なるようにマーク
ドットの位置を調整する処理である。具体的には、画像
重畳部8(図1)は、追跡パターンのマークドットが、
原画像を表したYスクリーンのトナー部と重なるか否か
を判断する(ステップS606)。これは一般的には、
マークドットの色が重畳される位置の原稿画像のドット
の色と同じか否かを判断することを意味する。追跡パタ
ーンのマークドットが、Yスクリーンのトナー部と重な
っている場合(ステップS606の「はい」の場合)に
は、画像重畳部8(図1)は、マークドットを構成する
基準ドットの大きさだけ、マークドットの位置をずらす
(ステップS608)。
【0037】図7を参照して具体的に説明する。図7
は、YスクリーンにおいてマークドットQの位置を移動
する処理を説明する図である。図7の(a)は、追跡パ
ターンのマークドットQが、Yスクリーンのトナー部7
02と重なっている例を示す。図2の(c)を参照して
説明したように、マークドットQは4つの基準ドットか
ら形成されている。この例では、基準ドット750a、
752aとトナー部702との重なりがあるので、マー
クドットQとトナー部702とは重なっていると判断す
る(図6のステップS606)。そこで、次に、基準ド
ット1つ分の幅だけ、マークドットQの位置を、マーク
ドットの位置を無トナー部704の方向へずらす(図6
のステップS608)。その結果、基準ドット750
a、752aに対応する基準ドット750b、752b
はもはやトナー部702には存在しておらず、マークド
ットQは無トナー部704に存在する。このようにし
て、原稿画像を表したトナー部にマークドットQが存在
しないようになるまで、マークドットQは無トナー部7
04方向へ基準ドット1つの幅づつ移動される。
【0038】再び図6を参照して、追跡パターンを構成
する複数のマークドットのすべてについて、マークドッ
トがトナー部に重ならない位置まで移動されると、追跡
パターンをYスクリーンに重畳する。その結果、追跡パ
ターンが重畳された原画像を用紙に印刷できる(ステッ
プS610)。
【0039】なお、スクリーンの無トナー部704(図
7)にマークドットQをずらして打っても、後の解析は
問題なく行うことができる。イエローにおいては、スク
リーンのライン幅は127μmなので、無トナー部は1
27μm毎に繰り返されることとなる。したがって、マ
ークドットQのずれ幅(マークドットQの移動幅)は最
悪でも127μmにしかならず、この程度であれば十分
解析が可能だからである。
【0040】以上、マークドットをイエローで打つとし
た場合の例を説明した。言うまでもなく、マークドット
は別の色で打つこともできる。例えば、シアンまたはマ
ゼンタで打つこともできる。その場合には、シアンまた
はマゼンタスクリーンに関して上述のフローチャート
(図6)が適用される。
【0041】以下、シアンおよびマゼンタスクリーンに
関する処理を具体的に説明する。図8は、シアンスクリ
ーンにおいてマークドットQの位置を移動する処理を説
明する図である。図8の(a)に示すように、マークド
ットQは基準ドット850a、852aにおいてトナー
部802と重なっているので、まず基準ドット1ドット
分、右方向に移動する。ところが基準ドット1ドット分
の移動では、まだ基準ドット850aがトナー部802
と重なっている。したがって、さらに同方向に1ドット
の移動が行われる。図8の(b)に、基準ドット2つ分
移動した後のマークドットQを示す。マークドットQ
は、トナー部802と806の隙間の領域、すなわち無
トナー部804に設けられていることが理解される。
【0042】図9は、マゼンタスクリーンにおいてマー
クドットQの位置を移動する処理を説明する図である。
この例では、(a)に示す位置から基準ドット1つ分移
動すれば、マークドットQは無トナー部904に設けら
れることになる。なお、シアンまたはマゼンタスクリー
ンは308lpiでラインが構成されるので、1ライン
のライン幅は83μmである。したがって、マークドッ
トQを移動しても高々83μmにしかならず、解析も十
分可能である。さらに、シアンまたはマゼンタスクリー
ンにおいてマークドットQの位置を移動する処理では、
右方向に限らず上下方向にも移動してもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、原稿画像のドットの色
と異なる色の位置までマークドットを打つ位置を移動さ
せて打つので、追跡パターンが容易に解析できる。よっ
て追跡情報を正確に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 パターンデータの例を示す図である。
【図3】 印刷処理の結果得られた画像を示す図であ
る。
【図4】 画像形成装置の構成を詳細に示す図である。
【図5】 異なる濃度を表すイエロースクリーン画像の
拡大図である。
【図6】 画像形成装置の印刷処理のフローを示すフロ
ーチャートである。
【図7】 イエロースクリーンにおいてマークドットの
位置を移動する処理を説明する図である。
【図8】 シアンスクリーンにおいてマークドットの位
置を移動する処理を説明する図である。
【図9】 マゼンタスクリーンにおいてマークドットの
位置を移動する処理を説明する図である。
【符号の説明】
2 原画像入力部 4 原画像生成部 6 パターン生成部 8 画像重畳部 10 書込制御部 12 印刷部 62 追跡情報生成部 64 追跡パターン発生部 90 中央処理部 100 画像形成装置 100−1 イメージリーダ部 100−2 複写部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 栄治 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 ZA07 2H134 NA21 NA24 5B057 AA11 CA01 CB01 CE08 CG07 5C076 AA14 BA02 BA06 5C077 LL14 MP08 PP23 PP65 TT01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を入力する入力部と、 複数のマークドットから構成され、情報を表すパターン
    を生成するパターン発生部と、 入力部に入力された前記原稿画像に、パターン発生部に
    より生成された複数のマークドットを重畳して出力画像
    を形成する画像重畳部とを備えた画像形成装置であっ
    て、画像重畳部は、前記マークドットの色と前記原稿画
    像のドットの色とが異なる位置で前記マークドットを前
    記原稿画像のドットに重畳する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像重畳部は、初期設定位置で前記マー
    クドットの色が前記原稿画像のドットの色と同じ場合に
    は、前記マークドットの位置を所定の量ずらして位置を
    調整する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像重畳部により形成された出力画像を
    用紙に出力する出力部をさらに備えた、請求項2に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置を、 原稿画像を入力する手段と、 複数のマークドットから構成され、情報を表すパターン
    を生成する手段と、 入力された前記原稿画像に、複数のマークドットを重畳
    して出力画像を形成する手段として機能させるための、
    コンピュータに実行させる画像形成プログラムであっ
    て、出力画像を形成する手段は、前記マークドットの色
    と前記原稿画像のドットの色とが異なる位置で前記マー
    クドットを前記原稿画像のドットに重畳する手段であ
    る、コンピュータに実行させる画像形成プログラム。
  5. 【請求項5】 出力画像を形成する前記手段は、初期設
    定位置で前記マークドットの色が前記原稿画像のドット
    の色と同じ場合には、前記マークドットの位置を所定の
    量ずらして位置を調整する手段である、請求項4に記載
    の画像形成プログラム。
  6. 【請求項6】 画像形成装置を、形成された出力画像を
    用紙に出力する手段としてさらに機能させる、請求項5
    に記載の画像形成プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の画像形成プログラムを
    記録した、コンピュータが読み出し可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 原稿画像を入力するステップと、 複数のマークドットから構成され、情報を表すパターン
    を生成するステップと、 入力された前記原稿画像に、複数のマークドットを重畳
    して出力画像を形成するステップとからなる画像形成方
    法であって、出力画像を形成する前記ステップは、前記
    マークドットの色と前記原稿画像のドットの色とが異な
    る位置で前記マークドットを前記原稿画像のドットに重
    畳する画像形成方法。
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