JP4497091B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、紙幣などの有価証券等の偽造行為を抑止するため画像中に、例えば、図15に示すような所定配列のドットからなる付加パターン(特定パターン)Bを追跡情報として埋め込むことが行なわれている。係る付加パターンBは、格子の交差部分(ラインXと、ラインYが交差する部分)について、ドットの有無を検出することで読み取られる。
ところが、格子の交差部分に、画像を形成するドット(以下、原画ドット)が重なることがある。例えば、図15の上段には、白抜きの丸印で原画ドットを示してあるが、同例であれば、ラインX2とラインY1とが交差する位置に、原画ドットGaが位置している。
一方、付加パターンを読み取る装置は一般に、読み取りの対象となるドットが原画ドットであるか、付加パターンを構成するドットであるかを判別する機能を備えていないので、上述の場合であれば、ラインX2とラインY1とが交差する位置について、正しくはドット無しと読み取るべきところを、ドット有りと誤って読み取られる結果、ドットの配列を誤った状態で付加パターンが読み取られてしまう。
係るドット配列の読み誤りを未然に回避するには、付加パターンの全体を原画ドットのない位置までずらし、その上で画像データに重畳してやればよい。尚、原画ドットの位置に応じて、付加パターンをずらす技術、それ自体は、例えば、特許文献1にも開示されている。
特開2002−290705公報
しかしながら、原画ドットの位置に応じて付加パターンの全体を移動させることは、以下の点で問題がある。すなわち、格子のある箇所に、ある原画ドットが重なっているときに、それを解消するべく、所定量付加パターンの全体を移動したとしても、原画ドットは無数にあるので、今度は、格子の別の箇所に、別の原画ドットが重なってしまうことがある。
このように、付加パターンを移動する場合には、その移動量、移動方向を決めるのに、原画ドットの配置を考慮する必要があり、処理が複雑となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、比較的簡単な処理で、ドットの配列に誤りのない特定パターンを形成することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、特定パターンを構成するパターンドットを、画像データを構成する原画ドットに重畳して画像形成する画像形成装置であって、前記重畳する処理を行なうときに、前記パターンドットと前記原画ドットとが重なっている状態、或いは前記パターンドットの位置を基準とするエリア内に前記原画ドットが存在する状態にある場合、それを軽減するべく前記原画ドットに近接軽減処理を行なう近接軽減処理手段を備える構成としたところに特徴を有する。尚、ここで言う「存在」するとは、エリアに重なるものを含む概念である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として処理の対象となる前記原画ドットを間引くところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として処理の対象となる前記原画ドットの位置を、前記パターンドットと重ならない位置、或いは前記エリア外の位置に移動させるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記原画ドットは、複数色のドットによって構成され、前記近接軽減処理手段は、前記移動を行なうときには、処理の対象となる全色の原画ドットを、同じ方向に同じ移動量だけ移動させるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項3又は請求項4に記載のものにおいて、前記原画ドットの移動方向は、前記パターンドットとの重なりが軽減される方向であるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記特定パターンは、特定位置に対して前記パターンドットを選択的に付すことによって構成され、かつ前記パターンドットが付されない特定位置に前記原画ドットが位置している場合、或いは前記パターンドットが付されない特定位置を基準とするエリア内に前記原画ドットが存在する場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として前記原画ドットを間引くところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記原画ドットが複数色のドットにより構成され、かつ、前記パターンドットが付されない特定位置に前記パターンドットと同一色の原画ドットが位置している場合、或いは前記パターンドットが付されない特定位置を基準とするエリア内に、前記パターンドットと同一色の原画ドットが存在している場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として前記原画ドットを間引くところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記近接軽減処理手段は、処理の対象となる前記原画ドットが、他の原画ドットとの連続数が所定値以下の微小ドット、或いは孤立ドットであることを条件に、前記近接軽減処理を行なうところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項6、請求項8のいずれかに記載のものにおいて、前記原画ドットが複数色のドットにより構成され、かつ前記パターンドットと重なる、或いは前記パターンドットの位置を基準とする前記エリア内に存在する原画ドットが前記パターンドットと同一色である場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理を行なわないところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、パターンドットに原画ドットが近接或いは重なっている場合には、それを軽減するべく近接軽減処理を行うようにした。これにより、パターンドットに原画ドットが接近配置されることを軽減できるので、ドットの配列を正しく読み取ることが期待出来る。また、近接軽減処理の対象を原画ドットにしているので、近接軽減処理を行なうときに、特定パターンについては何ら変更する必要がなく、近接軽減処理が比較的簡単な処理で済む。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、対象となる原画ドットを間引くことで、パターンドットに原画ドットが接近配置されることを回避するようにした。ドットを間引くことは、簡単な処理であるので、一連の画像形成処理に対し、大きな負担とならない。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、対象となる原画ドットを移動させることで、パターンドットに原画ドットが接近配置されることを軽減するようにした。このような構成であれば、処理の前後で原画ドットの総ドット数が変化せず、原画に与える影響を抑えること、すなわち画質の低下を抑制できる。尚、この発明によれば、近接軽減処理後には、パターンドットに重ならない位置、或いは前記エリア外の位置に原画ドットが移動される。従って、読取装置で特定パターンを読み取る時に、パターンドットの配列を読み取り易く、パターンを正確に読み取れる。
<請求項4の発明>
原画ドットが複数色である場合に、特定色の原画ドットのみを移動させると、いわゆる色ずれを起こして、画質の低下を招く恐れがあるが、請求項4の発明によれば、処理の対象となる全色の原画ドットを、同じ方向に同じ移動量だけ移動させることとした。このように、全色の原画ドットを一括して移動させれば、処理の前後で色ずれを起こすことがなく、画質の低下を抑制できる。
<請求項の発明>
原画ドットを移動させる場合には、予め、移動方向を一方向に定めておくことも出来るが、移動方向を固定的に定めておくと、原画ドットの配置によっては、必要以上に原画ドットを移動させねばならなくなる。この点に関し、請求項の発明によれば、原画ドットの移動方向をパターンドットに対する原画ドットの位置に応じて変えるようにした。このような構成であれば、原画ドットの位置に拘わらず、原画ドットの移動が最小限の量で済む。
<請求項の発明>
パターンドットが付されない特定位置或いはその近傍に、原画ドットが位置していると、パターンドットの配列が誤って読み取られる可能性が高い。この点に関し、請求項の発明によれば、パターンドットの配列について読み誤まりを引き起こす蓋然性の高い原画ドットについては、間引くこととしているので、パターンドットの誤認対策として極めて有効である。
<請求項の発明>
パターンドットが付されない特定位置或いはその近傍に、パターンドットの色と同一色の原画ドットが位置していると、パターンドットの配列が誤って読み取られる可能性が、一層高くなる。逆に言えば、異なる色の原画ドットが位置していたとしても、それは、読み誤りを引き起こす可能性が比較的低い。そこで、請求項の発明では、処理の対象となる原画ドットがパターンドットと同一色であることを条件に間引くこととした。このような条件の下で原画ドットを間引くこととすれば、パターンドットと異なる色の原画ドットについては、間引かれることがないので画質の低下を最小限に抑えつつ、パターンドットの誤認対策を行なうことが出来る。
<請求項の発明>
画像データには、原画ドットが連続(密集)して配置されている所や、離散的に配置されている所があるが、これら原画ドットの配置状況を何ら考慮せず、無作為に近接軽減処理を施すと、場合によっては、画質の低下を招く恐れがある。この点に関し、請求項の発明によれば、近接軽減処理を、微小ドット或いは、孤立ドットであることを条件に行なうこととした。このような条件の下で近接軽減処理を行なえば、連続数が所定値を超える原画ドットについては、処理の対象外になる。従って、原画に与える影響を最小限に留めることが可能で、画質の低下を抑えることが出来る。
<請求項の発明>
パターンドットに原画ドットが近接或いは、重なっていたとしても、それが、同一色である場合には、パターンドットの配列が誤って読み取られる可能性が比較的低いので、近接軽減処理を行なわないこととした。このように、必要のない処理を廃止することで、一連の画像形成処理に対し、近接軽減処理が大きな負担とならない。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
1.全体構成
図1は、レーザプリンタの要部側断面図である。尚、以下の説明において、前、後方向については、装置の正面方向を前側(図1における右側)として説明する。
レーザプリンタ(本発明の画像形成装置の一例)1は4サイクル方式のカラーレーザプリンタとして構成され、本体ケーシング3の底側に記録媒体としての用紙5を積層状に収容した給紙部7を備え、その上方には用紙搬送経路Yが形成されている。
用紙搬送経路Yは、図1において実線で示す通りであり、給紙部7の前方上部でレーザプリンタ1の後方に約180度で反転した後、レーザプリンタ1の後部に向かう。そして後端部側に至ると、今度は前方に約180度反転して本体ケーシング3の上面壁に設けられる排紙トレイ69に至る経路をとる。詳細には次に述べるが、給紙部7から送り出された用紙には用紙搬送経路Yを搬送される過程でのトナー像が形成されるとともに、これが定着部29によって熱定着されることで所望の画像が形成されるようになっている。
2.各部の構成
給紙部7は給紙トレイ11と、給紙ローラ13と、搬送ローラ15、並びにレジストローラ17から構成される。給紙ローラ13は用紙5を一枚ずつ取り出すものであり、搬送ローラ15は送り出された用紙5を画像形成位置(後述する転写ローラ27との接触位置)に搬送するものである。
画像形成部9は、スキャナユニット21、プロセス部23、中間転写ベルト機構部25を備えている。スキャナユニット21は、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、複数のレンズおよび反射鏡を備えている。このスキャナユニット21では、レーザ発光部から発光されるレーザ光を、ポリゴンミラー、反射鏡およびレンズを介して通過あるいは反射させて、副走査方向に沿って移動するベルト感光体(OPC:Organic Photo Conductor)33の表面上を主走査方向に沿って高速走査にて照射させる。
プロセス部23はベルト感光体機構部31、並びに現像カートリッジ35からなる。ベルト感光体機構部31は、第1ベルト感光体ローラ39、第2ベルト感光体ローラ41、第3ベルト感光体ローラ43と、これら3つの感光体ローラ39、41、43に巻回されるベルト感光体33とを主体として構成され、ベルト感光体帯電器45、電位付加器47、電位勾配制御器49が付設されている。
ベルト感光体33の表面は、ベルト感光体帯電器45により一様に正帯電された後、スキャナユニット21からのレーザ光の高速走査により露光される。露光された部分では、帯電が解消されるので、ベルト感光体33の表面には、正帯電された部分と、帯電されていない部分とが配置された静電潜像が形成される。
現像カートリッジ35は、現像ローラ37、離間用ソレノイド38、供給ローラ(図示せず)およびトナー収容部などを備え、各色ごとに専用、すなわちイエローのトナーが収容されるイエロー現像カートリッジ35Y、シアンのトナーが収容されるシアン現像カートリッジ35C、マゼンタのトナーが収容されるマゼンタ現像カートリッジ35Mおよびブラックのトナーが収容されるブラック現像カートリッジ35Kが設けられている。
これら各現像カートリッジ35K、35C、35M、35Yは、現像ローラ37をベルト感光体33に向けた状態で、上下方向に並んで配置されており、各離間用ソレノイド38K、38C、38M、38Yを駆動させることで、各現像ローラ37K、37C、35M、35Yをそれぞれ個別にベルト感光体33の表面に接触させることが可能になっている。
そして、静電潜像が形成されたベルト感光体33に、例えば、イエロー現像カートリッジ35Yの現像ローラ37Yを接触させると(他の現像ローラは離間させておく)、正に帯電されたイエローのトナーは、ベルト感光体33上において、帯電していない部分にのみ付着する。その結果、ベルト感光体33上に、イエローの可視像が形成される。
中間転写ベルト機構部25を構成する中間転写ベルト51は、ベルト感光体33上に形成された各色の可視像を順次転写させて、カラー画像(トナー像)を形成するためのものであって、第1中間転写ベルトローラ53と、第2中間転写ベルトローラ55と、第3中間転写ベルトローラ57とからなる3つのローラにより支持され、しかも、第2ベルト感光体ローラ41に対して第1中間転写ベルトローラ53が対向配置されている。そのため、先の例であれば、ベルト感光体33の移動により、中間転写ベルト51と対向した時に、中間転写ベルト51の表面に、イエローの可視像が転写されることとなる。
尚、中間転写ベルト51上にカラー画像を形成するには、イエロー以外の他の色についても転写させる必要があるが、これには、イエローの場合と同じ転写手順を繰り返せばよい。すなわち、マゼンタの可視像であれば、マゼンタ離間用ソレノイド38Mを駆動させて、ベルト感光体33にマゼンタ現像カートリッジ35Mの現像ローラ37Mのみ接触させる。
これにより、ベルト感光体33にマゼンタの可視像が形成される。そして、マゼンタの可視像は、上記と同様にして、ベルト感光体33の移動により、そのマゼンタの可視像が中間転写ベルト51と対向した時に、すでにイエローの可視像が転写されている、中間転写ベルト51上に重ねて転写される。このような同様の動作が、シアン現像カートリッジ35Cに収容されるシアンのトナーおよびブラック現像カートリッジ35Kに収容されるブラックのトナーによって繰り返され、これによって、中間転写ベルト51上にカラー画像が形成される。
転写ローラ27は、中間転写ベルト51上に形成されたカラー画像を用紙5上に一括転写するためのものであって、金属製のローラ軸に導電性のゴム材からなるローラを被覆してなる。転写ローラ27は中間転写ベルト51を挟んで第3中間転写ベルトローラ57と対向配置される。そのため、中間転写ベルト51上に形成されたカラー画像は、用紙5が中間転写ベルト51と転写ローラ27との間を通る間に転写ローラ27によって、用紙5上に転写される。
定着部29は、中間転写ベルト機構部25の後方に配置され、加熱ローラ61と、その加熱ローラ61を押圧する押圧ローラ63と、加熱ローラ61および押圧ローラ63の下流側に設けられる1対の搬送ローラ65とを備えている。加熱ローラ61は、外層がシリコンゴム、内層が金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えている。加熱ローラ61は、転写ローラ27により用紙5上に一括転写されたカラー画像を、用紙5が加熱ローラ61と押圧ローラ63との間を通過する間に熱定着させるものである。
3.電気的構成
次に、上記レーザプリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、レーザプリンタ1の電気的構成を概念的に示すブロック図である。制御装置90は、図2に示すようにCPU91、ROM92、RAM93、画像メモリ94、制御部97、付加情報メモリ110並びに付加パターン生成部100よりなる。また、符号95は、パーソナルコンピュータ(PC)150などの外部機器と接続するためのインターフェイス(IF)である。
ROM92はプリンタ1を制御するための各種制御プログラムが記憶されるものであり、RAM93は各種制御プログラムが読み出される作業領域として用いられるものである。また、画像メモリ94は、インターフェイス95を通じて受信される印刷ジョブを展開処理した画像データを一時記憶しておくものである。
付加情報メモリ110は、レーザプリンタ1のメーカ名、プリンタ機種名や、印刷ジョブと共に送られてくる印刷ジョブの送信日時、ユーザ名等の付加情報を記憶させておくものである。また、付加パターン生成部100は付加情報メモリ110に記憶された付加情報に基づいて、追跡情報としての付加パターン(本発明の特定パターンの一例)Bを生成するものである。
制御部97はASIC(Application Specific Integrated Circuit)からなるとともに、先に説明した画像形成部9、入力パネルなどからなる操作部98、各種ランプなどからなる表示部99が電気的に連なっている。そして、CPU91は、これら各部、すなわち制御部97、画像メモリ94、付加情報メモリ110、付加パターン生成部100を、次に説明するフローチャート図に従って制御して用紙5上にカラー画像を形成するものである。
図3は、CPU91によって実行される印刷処理の流れを示すフローチャート図である。
オペレータにより、レーザプリンタ1の電源が投入されると、まず、初期化処理(例えばRAM93、画像メモリ94、並びに付加情報メモリ110を初期化する処理)がCPU91により行なわれ、続いて、上位装置から印刷ジョブが送信されるのを待つ待機状態となる(ステップ10)。そして、上位装置たるパーソナルコンピュータ150から印刷ジョブが送信されると、インターフェース95を通じて、これが制御装置90によって受信される(ステップ20)。
そして、印刷ジョブの受信に続いてステップ30に移行する。ステップ30では、受信された印刷ジョブ(PDLデータ)を画像データ(ラスターデータ)に展開する処理がCPU91によって行なわれ、その後、生成された画像データを画像メモリ94に記憶させる処理が行なわれる。尚、パーソナルコンピュータ150から送信されるデータ中には印刷ジョブのほか、印刷ジョブの送信日時、ユーザ名等の付加情報が含まれており、CPU91は、これらの付加情報を付加情報メモリ110に記憶させる処理を併せて行なう。
ステップ30における処理に続いて、今度はステップ40に移行する。ステップ40では、画像データに重畳される付加パターンBを生成する処理が行なわれる。付加パターンBとは、付加情報メモリ110に記憶された付加情報に基づいて規則的に配置されたドットの配列パターンである。以下、付加パターンBを構成するドットをパターンドットDとする。
ここでいう、規則的とは、画像形成後の用紙5から付加パターンBを読み取ることが出来るように、予めパターンドットDの配置間隔について定めておくという意味であり、本実施形態では、基準点Rを元に、図4において太線で示す格子(以下、基本格子Kと呼ぶ)を仮想的に設け、格子の交差点A(ここでは、A1〜A16)にパターンドットDを選択的に付すようにしている。これにより、読取装置で、基準ドッド(基準点Rに付されたドット)が付された位置を基準として、各格子交差点AにおけるパターンドッドDの有無を検出することで、画像形成後の用紙5から付加パターンBを読み取ることが可能となる。尚、本実施形態では、隣接する格子と重なる部分(A4、A8、A12、A13、A14、A15、A16)には、パターンドットDを付さないように決めてある。尚、格子交差点Aが、本発明の特定位置の一例である。
付加パターンBの生成が完了すると、今度は、ステップ50に移行される。ステップ50では、画像メモリ94から画像データが順次読み出されるとともに、読み出された画像データに付加パターンBを重畳させる処理がCPU91により行なわれる。より具体的に言えば、図4に示すように、CPU91は付加パターンBを、用紙の画像形成領域のほぼ全面に亘って割りつけつつ、これを画像データに重畳させる。尚、後述するが、CPU91は付加パターンBを画像データに重畳するときに画像データを構成する原画ドットGに対して所定条件の下に、近接軽減処理としての移動処理を行なう。
そして、付加パターンBが重畳された画像データは、ステップ90において制御部97に対して出力され、制御部97はこれに従って、画像形成部9並びに各装置の制御を行なう。
これにより、図示しない駆動源としてのモータが駆動されることで、一連の画像形成処理が開始される。すなわち用紙5の搬送が開始されるとともに、所定のタイミングでレーザ光が照射されることで、ベルト感光体33の表面には、付加パターンBが重畳された画像データに従った静電潜像が形成される。その後、ベルト感光体33には、静電潜像が現像ローラ37を介して現像された可視像が形成され、これが、中間転写ベルト51に転写される。
これを各トナー色ごとに順次繰り返すことで、中間転写ベルト51上には付加パターンBを含むカラー画像が形成される。形成されたカラー画像は、用紙5が画像形成位置を通るときに転写ローラ27によって、今度は、用紙5に転写される。その後、定着部29を通過することで、カラー画像は熱定着され、用紙5は排紙ローラ67によって本体ケーシング3の上部に形成される排紙トレイ69上に排紙されることとなる。
4.CPUによる付加パターンの重畳処理
図5は、CPU91によって実行される付加パターンBの重畳処理の流れを示すフローチャート図である。図5の処理はステップ50の処理を詳細に説明したものであり、先に説明した付加パターンBの生成処理(ステップ40)が完了すると、これに続いて、実行される。
ステップ51では、CPU91によりデータの読み出しが行なわれる。すなわち、画像メモリ94から、画像データ(ラスタデータ)を読み出す処理が行なわれる。画像データは、図6に示すように、行列状に配置される複数の画素Pからなり、各画素Pごとにドットのオン、オフが決められている。そして、各画素Pには、それぞれ座標値(X、Y)が割り当てられており、座標値を指定することが出来る。ステップ51では、座標値として(0、0)が指定されて、原点の位置にある画素Pが注目画素として読み出される。
ステップ53では、読み出された画素(ここでは、原点に位置する画素P)が、格子交差点Aにあるか、否かについて判定する処理がCPU91において行なわれる。図6の例では、原点は格子交差点Aから外れているので、ステップ53でNo判定された後、これに続く、ステップ73でもNo判定され、ステップ75に移行する。
ステップ75では、次の画素Pを注目画素として読み出す処理がCPU91により行なわれる。その後、再び、ステップ53に移行して、新たに読み出された画素Pが格子交差点Aにあるか、否かの判定がCPU91により行なわれる。読み出された画素Pが格子交差点Aから外れていれば、先の場合と同様に、再び、ステップ53、ステップ73でいずれもNo判定され、ステップ75で次の画素Pが、再び、注目画素として読み出される。
この結果、領域上の各画素Pが順次読み出されてゆく。尚、本実施形態のものは、画素Pの読み出しについてX方向を優先させており、図6の例であれば、Y方向の上段の画素PについてX座標の若い順に読み出され、これが完了すると、今度は、Y方向の次段に移行して、再び、X座標の若い順に画素Pが読み出される。
やがて、格子交差点A上にある画素(例えば、図7に示す交差点A1'の位置にある画素)が読み出されるとステップ53でYes判定される結果、ステップ55に移行する。尚、図7には、基本格子Kを太線で示すとともに、画素P同士を区画する輪郭線は省略してある。また、図7の細線は、座標値を示すラインである。
ステップ55では、格子交差点A1'の近傍に原画ドットGが存在するか、否かについて判定する処理がCPU91により行なわれる。具体的には、格子交差点A1'を基準として2ドットの範囲(図7におけるハッチングで示す範囲)がエリアHとして指定され、同エリアHに原画ドットGが存在しているか判定される。ここでは、エリアHに原画ドットGは存在してないので、No判定されてステップ71に移行する。
ステップ71では、付加パターンBを重畳させる処理、すなわち、図4に示すドットの配列に従って、格子交差点AにパターンドットDが選択的に付される。パターンドットDが選択的に付されるとは、配列に従って、格子交差点AにパターンドットDを付したり、あるいは付さなかったりする、という意味である。図4の配列パターンでは格子交差点A1にパターンドットDが付されているので、これに従って、格子交差点A1'に付加パターンBを構成するパターンドットDを付す処理が行なわれる(図8参照)。
付加パターンBを構成するパターンドットDを付す処理が完了すると、ステップ73に移行してNo判定されてステップ75に移行し、次の画素Pが読み出される。それ以降は、ステップ53〜ステップ75の処理が繰り返し行なわれることで、各画素の読み出しが順次行なわれる。
やがて、格子交差点A2'の位置にある画素Pが読み出されると、ステップ53でYes判定されて、ステップ55に移行する。
ステップ55では、格子交差点A2'を基準にエリアHが指定され、同エリアHに原画ドットGが存在しているか、否かについて判定する処理がCPU91により行なわれる。ここでは、図7に示すように、エリアHに原画ドットG1、G2が存在(エリアに重なるものを含む)しているので、Yes判定され、ステップ57に移行される。
ステップ57に移行すると、今後は、原画ドットGの連続数について判定する処理がCPU91により行なわれる。連続数とは、エリアHに位置するとされた原画ドットGの他(他の原画ドット)との連続数のことである。原画ドットG1、G2であれば、ドットが2個連続しているので、連続数は「2」と判定される。そして、本実施形態では、所定値が「2」に設定されているので、ここでは、原画ドットGの連続数は所定値以下と判定され、ステップ61に移行する。
ステップ61では、エリアHに位置する原画ドットGを、エリアH外に移動させる処理がCPU91により行なわれる。具体的に説明すると、移動の対象となるのは、エリアHに位置する原画ドットG、並びに、同原画ドットGに連続する他の原画ドッドGであり、移動の対象とされた原画ドットGは同じ方向に、同じ量だけ移動されることとなる。ここでは、原画ドットG1、G2が移動の対象とされる。
次に、原画ドットGの移動方向であるが、これは、格子交差点Aから見た原画ドットGの重なり方向とされる。具体的に言えば、原画ドットG1、G2は全体を一つのドットとすると、格子交差点A2'の位置からみて左側に位置しているので、移動方向は左方向とされる。
また、移動量については、原画ドットGの全体がエリアHから外れるように定められる。ここでは、原画ドットG2がエリアHを外れるには、2ドット分移動させることが必要なので、移動量は2ドットとされる。かくして、原画ドットG1、G2が左方向に2ドット分移動され、格子交差点A2'の回りに空きスペースが出来る。
尚、CPU91が本発明の近接軽減処理手段の一例であり、ステップ57、61の処理により、本発明の「処理の対象となる前記原画ドットが、他の原画ドットとの連続数が所定値以下の微小ドット(連続数の小さいドット)、或いは孤立ドット(連続していないドット)であることを条件に、前記近接軽減処理を行なう」が実現されている。
そして、エリアHにある原画ドットGを移動させる処理が完了すると、ステップ71に移行し、付加パターンBを重畳させる処理、すなわち、図4に示す配列に従って、空きスペースとなった格子交差点A2'にパターンドットDが付される(図8参照)。
一方、エリアHにある原画ドットGの連続数が「3」を超える場合(例えば、格子交差点A5'の場合)には、以下の要領で処理が行なわれる。
連続数が「3」を超えると、ステップ57でNo判定され、ステップ71に移行する。その結果、原画ドットGをエリアHに残したまま、図4に示す配列に従って、格子交差点A5'にパターンドットDが付される(図8参照)。このように連続数が所定値を超える場合に原画ドットGを移動する処理を行なわないのは、連続数が大きい場合は連続数の小さい場合に比べて、移動の対象となるドットの個数が増え原画に与える影響が大きいからである。
そして、上述したステップ53〜ステップ75の処理が繰り返し行なわれることで、やがて、画像データを構成する全画素Pについて読み出が行なわれ、付加パターンBを構成するパターンドットDを重畳させる処理が全て完了する。すると、ステップ73でYes判定され、画像データに付加パターンBを重量する処理が終了する。
このように、本実施形態のものは、格子交差点Aの回りに空きスペースを設けることとし、その上で付加パターンBを構成するパターンドットDを付加することとした。このような構成であれば、原画ドットGとパターンドットDとが互いに重なることがないので、パターンドットDの配列を正確に読み取ることが出来る。
また、本実施形態のものは、格子交差点Aの回りに空きスペースを設けるのに、基本格子Kについては固定しておき、原画ドットGを移動させることとした。仮に、原画ドットGを移動させず、基本格子Kそれ自体を原画ドットGのない位置まで移動させても、空きスペースを作ることが出来るが、原画ドットGは無数にあるので、この場合には、基本格子Kをどこに移動させるか決定するのに複雑な処理を必要とする。この点、原画ドットGの移動であれば、エリアHの外に退避させるだけでよいので、簡単に出来る。
また、原画ドットGを移動させる場合には、予め、移動方向を一方向に定めておくことも出来るが、移動方向を固定的に定めておくと、原画ドットGの配置によっては、必要以上に原画ドットを移動させねばならなくなる。この点に関し、本実施形態では、原画ドットGの移動方向を格子交差点Aに対する原画ドットGの配置に応じて変えるようにした。このような構成であれば、原画ドットGの移動が最小限の量で済む。
また、格子交差点Aの回りに、空きスペースを設ける場合には、例えば、エリアHにある原画ドッドGを間引く(消去する)ことでも、実現可能であるが、本実施形態では、原画ドットGを移動させることとした。このような構成であれば、移動の前後で、原画ドットGの総ドット数が変化せず、原画に与える影響を抑えること、すなわち画質の低下を回避できる。
加えて、本実施形態では、移動の対象を、連続数が小さく原画に与える影響の小さい原画ドットGに限定しており、この点においても、原画ドットGの移動による画質の低下が起きないように配慮されている。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図9ないし図14を参照して説明する。
図9は、実施形態2における、付加パターンBの重畳処理の流れを示すフローチャート図(実施形態1の図5に対応)である。実施形態1では、ドットの色について特に考慮することなく、ステップ51〜ステップ75の一連の処理を行なったが、実施形態2では、ドットの色を考慮しつつ上述の処理を行なうことでいわゆる色ずれを防止するとともに、格子交差点Aの特定箇所(パターンドットDが付されない格子交差点A)に原画ドットGがある場合には、所定条件の下、これを消去するようにしたものであり、これに伴って、図9におけるステップ59の判定処理、ステップ63の判定処理、並びにステップ65の原画ドットGを消去する処理が新たに加わっている。
尚、この実施形態において、付加パターンBを構成するパターンドットDはイエローであり、原画ドットGにはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色がある。
以下、付加パターンBの重畳処理で実行される各ステップの処理について実施形態1との相違を述べつつ、簡単に説明を行い、その後、新たに、追加されたステップ59、ステップ63、ステップ65の処理について説明することとする。尚、これから説明する一連の処理は、全てCPU91により実行される。
さて、ステップ51の処理であるが、これは、実施形態1と同様であり、画像データの読み出しが行なわれる。
次に、ステップ53の処理であるが、これも、実施形態1と同様であり、読み出された画素Pが格子交差点Aにあるか、否かが判定される。
次に、ステップ55の処理であるが、これも、実施形態1と同様であり、格子交差点Aを基準として2ドットの範囲がエリアHとして指定され、同エリアHに原画ドッドGが存在しているか、否かが判定される。尚、エリアHに、いずれか一でも原画ドットGが存在していれば、そのときには、ドットの色に拘わらず、Yes判定される。
次に、ステップ57であるが、ここでは、原画ドットGの連続数が所定値(所定値は、実施形態1と同様に「2」とされる)以下であるか、判定される。実施形態2では、この判定を以下の要領で行なうようにしている。すなわち、エリアHに原画ドットGが複数色ある場合には、各色ごとに連続数を算出し、いずれか一色でも連続数が3以上であれば、No判定される。例えば、図10の例であれば、エリアHには、イエローの原画ドットGと、マゼンタの原画ドットがそれぞれ位置している。そして、イエローの原画ドットGは連続数が1であるのに対して、マゼンタの原画ドットGの連続数は3であるので、このときには、全体の連続数は3であるとされ、同ステップ57で、No判定される。
次に、ステップ61であるが、実施形態1と同様に原画ドットGをエリアH外に移動する処理が行なわれるが、実施形態2では、特に、この処理を、全色の原画ドットGを同じ方向に同じ量だけ移動させることとしている。例えば、図11の例であれば、エリアHに位置する原画ドットGとしてマゼンタと、シアンの2色があるが、マゼンタの原画ドットG、シアンの原画ドットG共に、同図の左方向に2ドット分、移動させる。このように、処理の対象となる全色の原画ドットGを一括して移動させることで、移動による色ずれが起こらないように配慮されている。
また、ステップ71、ステップ73、ステップ75であるが、これは、実施形態1と同じ処理を行なうので説明を割愛する。
次に、新たに追加されたステップ59、ステップ63、ステップ65の処理について説明する。
まず、ステップ59の処理であるが、ここでは、エリアHに位置する原画ドットGが付加パターンBを構成するパターンドットDと同一色であるか、否かの判定が行なわれる。ここでは、付加パターンBはイエローなのでイエロー単色であるか、否かが判定される。これにより、例えば、図12、図13に示すようなドット配置である場合に、ステップ59でYes判定されることとなる。
ステップ59でYes判定されると、ステップ63に移行する。ステップ63では、処理の対象となっている格子交差点Aにおける、パターンドットDの配列がOFFであるか判定される。例えば、格子交差点Aが図4におけるA5に対応するポイントであれば、そこには、配列に従って、付加パターンBを構成するパターンドットDが付されるのでドットオン、すなわちNo判定される。一方、格子交差点Aが図4におけるA6に対応するポイントであれば、そこは、格子交差点Aであっても付加パターンBを構成するパターンドットDは付されないのでドットオフ、すなわちYes判定される。
そして、ステップ63でYes判定されると、ステップ65に移行して、格子交差点(ドットオフの格子交差点A)の近傍に位置するイエローの原画ドットGを消去する処理が行なわれる。これにより、例えば、図14に示すように、格子交差点A6'の位置、あるいはその近傍に、イエローの原画ドットGyがあるときには、同ドットGyは消去(間引かれる)される。
このように、格子交差点Aであって、ドットオフのところに、付加パターンBを構成するパターンドットDと同一色の原画ドットGyが重なっているときには、それを消去するようにした。係る原画ドットGyをそのまま放置しておくと付加パターンBの配列が、誤って読み取られる可能性が高い(本来はドットが無いところを、有ると誤認してしまう)が、原画ドットGyを予め消去してしまえば、付加パターンBの読み誤まりを未然に回避できる。尚、これには、原画ドットGyをエリアH外に移動することでも一応は対策となるが、消去してしまうことで、より一層、十分な対策効果が期待できる。
また、係る原画ドットGyの消去は、ステップ59の処理でYes判定されることを、条件に行なわれるが、これは、画質の低下の影響を考慮したものである。すなわち、イエローのドットは他の色のドットに比べて目立ち難く、これを、消去したとしても、画質にほとんど影響を与えないからである。
尚、上記、ステップ59、ステップ63(判定Yes)、ステップ65の処理により、本発明の「前記原画ドットが複数色のドットにより構成され、かつ、前記パターンドットが付されない特定位置或いはその近傍に、前記パターンドットと同一色の原画ドットが位置している場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として前記原画ドットを間引く」が実現されている。
一方、ステップ63の判定処理で、No判定された場合、すなわち、処理の対象となっている格子交差点Aにおけるドットの配列がONである場合には、ステップ71に移行して、そこで付加パターンBを付加する処理が行なわれる。これにより、通常であれば、エリアHにある原画ドットGは、格子交差点Aに空きスペースを作るべくエリアH外に移動させられるが、ステップ63でYes判定された場合には、それ(原画ドットGを移動する処理)を行なうことなく、そのままの状態で付加パターンBを構成するパターンドットDを付す処理が行なわれる。
このような処理を行なうのは、係る原画ドットGをそのまま配置しておいても、パターンドットDの配列を読み誤る可能性が比較的低く、また、無駄な処理を極力行なわないようにするためである。というのも、格子交差点Aの近傍に、付加パターンBと同一色の原画ドットGがある場合に、これを移動させて、格子交差点Aの回りに空きスペースを設けたとしても、その点がドットオンであれば、再び、付加パターンBを構成するドットとして同一色のドットが付されることとなる。このように、同一色のドット(原画ドット)を退けて、再び、同じ色のドット(付加パターンを構成するドット)を付すことは無駄な処理であり、これを省くことで、処理の簡素化を図っている。
尚、係る処理(ステップ59、ステップ63(判定No)の処理)により、本発明の「前記原画ドットが複数色のドットにより構成され、かつ前記パターンドットと近傍、或いは重なっている原画ドットが前記パターンドットと同一色である場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理を行なわない」が実現されている。
加えて、係る場合において、ドットオンである格子交差点A上にイエローの原画ドットGyが丁度位置している場合には、これを、付加パターンBを構成するパターンドットDとして扱い、ステップ71では、新たに、付加パターンBを構成するパターンドットDを付さなくすることで、更なる、処理の簡素化を図るようになっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1及び実施形態2では、画像形成装置として、電子写真方式のレーザプリンタを例示したが、インクジェット方式にも適用可能である。
(2)実施形態1及び実施形態2では、格子交差点Aの近傍に原画ドットGがある場合に、これを移動させることで、格子交差点Aの回りに空きスペースを設けたが、格子交差点Aの回りに空きスペースを設けることができればよく、例えば、格子交差点Aの近傍に位置する原画ドットGを間引いてしまってもよい。
(3)実施形態1、実施形態2では、いずれも、ステップ55、ステップ57の条件成立の基に、近接軽減処理を行なったが、パターンドットDと原画ドットGとが近接、或いは重なっている場合に、原画ドッドGに近接軽減処理を行なって、それを軽減するものであればよく、近接軽減処理を行なうのに、必ずしも、上記条件の成立を求める必要はない。すなわち、ステップ55、ステップ57がいずれも不成立、或いは、いずれかが成立していることを条件に、近接軽減処理を行なってもよい。尚、実施形態2では、ステップ55、ステップ57の条件に加えて、更に、ステップ59、ステップ63の条件を課しているが、これについても、必須の条件となる訳ではない。
実施形態1におけるレーザプリンタの要部側断面図 レーザプリンタの電気的構成を概念的に示すブロック図 印刷処理の流れを示すフローチャート図 付加パターンの一例を示す図 画像データに付加パターンを重畳させる処理の流れを示すフローチャート図 画像データを示す図 画像データの一部を拡大した図 図7の画像データに対して、付加パターンを重畳させた状態を示す図 実施形態2における、画像データに付加パターンを重畳させる処理の流れを示すフローチャート図 原画ドットの配置例を示す図 全色の原画ドットを同一方向に、同じ量、移動させる様子を示す図 ステップ59でYes判定される原画ドットの配置例を示す図 同じく、ステップ59でYes判定される原画ドットの配置例を示す図 ステップ65の処理で消去の対象となる原画ドットGyを示す図 従来例を示す図
1...レーザプリンタ(画像形成装置)
90...制御装置
91...CPU(近接軽減処理手段)
B...付加パターン(特定パターン)

Claims (9)

  1. 特定パターンを構成するパターンドットを、画像データを構成する原画ドットに重畳して画像形成する画像形成装置であって、
    前記重畳する処理を行なうときに、前記パターンドットと前記原画ドットとが重なっている状態、或いは前記パターンドットの位置を基準とするエリア内に前記原画ドットが存在する状態にある場合、それを軽減するべく前記原画ドットに近接軽減処理を行なう近接軽減処理手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として処理の対象となる前記原画ドットを間引くことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として処理の対象となる前記原画ドットの位置を、前記パターンドットと重ならない位置、或いは前記エリア外の位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記原画ドットは、複数色のドットによって構成され、
    前記近接軽減処理手段は、前記移動を行なうときには、処理の対象となる全色の原画ドットを、同じ方向に同じ移動量だけ移動させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記原画ドットの移動方向は、前記パターンドットとの重なりが軽減される方向であることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記特定パターンは、特定位置に対して前記パターンドットを選択的に付すことによって構成され、かつ前記パターンドットが付されない特定位置に前記原画ドットが位置している場合、或いは前記パターンドットが付されない特定位置を基準とするエリア内に前記原画ドットが存在する場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として前記原画ドットを間引くことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記原画ドットが複数色のドットにより構成され、かつ、前記パターンドットが付されない特定位置に前記パターンドットと同一色の原画ドットが位置している場合、或いは前記パターンドットが付されない特定位置を基準とするエリア内に、前記パターンドットと同一色の原画ドットが存在している場合、前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理として前記原画ドットを間引くことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記近接軽減処理手段は、処理の対象となる前記原画ドットが、他の原画ドットとの連続数が所定値以下の微小ドット、或いは孤立ドットであることを条件に、前記近接軽減処理を行なうことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記原画ドットが複数色のドットにより構成され、かつ前記パターンドットと重なる、或いは前記パターンドットの位置を基準とする前記エリア内に存在する原画ドットが前記パターンドットと同一色である場合、
    前記近接軽減処理手段は、前記近接軽減処理を行なわないことを特徴とする請求項1ないし請求項6、請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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