JP2002290539A - 移動通信端末 - Google Patents

移動通信端末

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JP2002290539A
JP2002290539A JP2001086325A JP2001086325A JP2002290539A JP 2002290539 A JP2002290539 A JP 2002290539A JP 2001086325 A JP2001086325 A JP 2001086325A JP 2001086325 A JP2001086325 A JP 2001086325A JP 2002290539 A JP2002290539 A JP 2002290539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どの地域エリアで無線接続しても良好な音量
で通話できる移動通信端末を提供する。 【解決手段】 送話マイク7で入力された送話音声信号
は送話音量調節用のディジタルボリューム部10を介し
てベースバンド信号処理部3で高能率符号化させる。音
量調節用ROM18には、サービスエリアを分割した地
域エリア毎に、地域エリアの網側の設備の送話音声伝送
特性の内、とくにゲイン特性の地域差を打ち消し、地域
エリアによらず相手側で標準的な受話音量が得られるよ
うにしたゲインを記憶しておく。コントローラ19は電
源オン直後、無線部2とベースバンド信号処理部3を制
御して、報知チャネルを含み一番受信電界強度の強いT
DMAタイムスロット信号を受信させ、音量調節用RO
M18から報知チャネルの地域識別情報に対応するゲイ
ンを読み出しディジタルボリューム部10に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信端末に係
り、とくにサービスエリアが複数の地域エリアに分割さ
れた移動通信網との無線接続により音声通信が可能な移
動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、PHSなどの移動通信端末
は、移動通信網との無線接続により、音声通話が可能と
なる。移動通信網のサービスエリアは全国であったり、
関東、近畿、中部の如く複数県にまたがるなど広範囲で
ある。端末の呼び出しの際、サービスエリア内の全ての
無線基地局から呼び出し信号を発することにすると、呼
び出し要求の衝突を避けるためには利用可能者数が限ら
れてしまう。そこで、サービスエリアを例えば県単位の
如く、複数の地域エリア(制御ゾーンとも呼ばれる)に
分割し、事前に移動通信端末がどの地域エリアに存在す
るか登録しておき、端末の呼び出しの際、移動通信端末
の存在する地域エリア内の全ての無線基地局から呼び出
し信号を発するようにしている。移動通信網は地域エリ
アの単位でシステムが構築されることが多く、1つの地
域エリアは例えば多数の無線基地局と1つの移動通信制
御局から成る。
【0003】ところで、移動通信端末の送話音量が大き
過ぎたり、小さ過ぎたりすると、相手側でこちらの声が
聞きづらくなってしまい、受話音量が大き過ぎたり、小
さ過ぎたりすると、こちら側で相手の声が聞きづらくな
ってしまう。そこで、移動通信端末の送話音声信号系と
受話音声信号系では、送話音量と受話音量がなるべく好
ましい音量となるように送話音声信号レベルと受話音声
信号レベルが調節されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】けれども、たとえば同
じ地域エリア内にある2つの移動通信端末間で通話する
場面であっても、地域エリアが変わると相手側の移動通
信端末での受話音量またはこちら側の移動通信端末での
受話音量が変化してしまうことがある。これは、地域エ
リア毎に無線基地局や移動通信制御局などの移動通信設
備のメーカが異なっていたり、メーカは同じでも設備の
新旧の違いなどで、移動通信設備の音声信号伝送特性の
内、とくにゲイン特性に差が存在するからである。な
お、ディジタル移動通信の場合には、音声信号は符号化
されて伝送されるので、移動通信設備の差の影響を受け
ないように思われるが、実際には、他の移動通信事業者
との接続や固定電話網との接続などのため符号化音声信
号の復号化、再符号化などの複雑な信号処理を行ってい
ることなどにより、音量に差が生じる。本発明は上記し
た従来技術の問題点に鑑みなされたもので、どの地域エ
リアで無線接続しても良好な音量で通話できる移動通信
端末を提供することを、その目的とする。また、本発明
はマニュアル操作で受話音量が可変できる場合に、どの
地域エリアで無線接続しても受話音量可変操作位置と実
際の受話音量との関係が一定した移動通信端末を提供す
ることを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、サービスエリアが複数の地域エリアに分割され
る移動通信網との無線接続により音声通信が可能で、送
話音声信号系に設けた送話音量調節手段に所定の送話音
量調節値を設定して送話音量の調節を行うようにした移
動通信端末において、移動通信網の各地域エリア別に、
各々移動通信網設備の送話音声伝送特性の地域エリア間
の差を打ち消すように差を設けた送話音量調節値を記憶
した記憶手段と、無線基地局から制御チャネルにより通
知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、該判別
した地域エリアに対応して記憶手段に記憶された送話音
量調節値を読み出し、送話音量調節手段に設定する設定
手段と、を備えたことを特徴としている。ここで、各地
域エリアの移動通信網設備の送話音声伝送特性の内、と
くにゲイン特性には地域エリア間のバラツキが存在す
る。請求項1によれば、送話音量調節手段には、地域エ
リア間の差を打ち消すように差を設けた送話音量調節値
が設定されるので、移動通信端末を使用する地域エリア
によらず、相手側での受話音量を常に一定したレベルに
保つことができる。本発明の請求項2記載の発明は、サ
ービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信
網との無線接続により音声通信が可能で、受話音声信号
系に設けた受話音量調節手段に所定の受話音量調節値を
設定して受話音量の調節を行うようにした移動通信端末
において、移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通
信網設備の受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち
消すように差を設けた所定の受話音量調節値を記憶した
記憶手段と、無線基地局から制御チャネルにより通知さ
れる位置情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した
地域エリアに対応して記憶手段に記憶された受話音量調
節値を読み出し、受話音量調節手段に設定する設定手段
と、を備えたことを特徴としている。ここで、各地域エ
リアの移動通信網設備の受話音声伝送特性の内、とくに
ゲイン特性には地域エリア間のバラツキが存在する。請
求項2によれば、受話音量調節手段には、地域エリア間
の差を打ち消すように差を設けた受話音量調節値が設定
されるので、移動通信端末を使用する地域エリアによら
ず、こちら側での受話音量を常に一定したレベルに保つ
ことができる。本発明の請求項3記載の発明は、サービ
スエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網と
の無線接続により音声通信が可能であり、受話音声信号
系に設けられた受話音量を調節する受話音量調節手段
と、受話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置と
所定の対応関係に従う受話音量調節値を受話音量調節手
段に設定する受話音量制御手段とを含む移動通信端末に
おいて、移動通信網の各地域エリア別に、移動通信網設
備の受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すよ
うに差を設けた受話音量可変操作位置と受話音量調節値
との対応関係情報を記憶手段に記憶させておき、受話音
量制御手段は、無線基地局から制御チャネルにより通知
される位置情報に基づき地域エリアを判別し、記憶手段
に記憶された内、当該判別された地域エリアの受話音量
可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に従い、受
話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置に応じた
受話音量調節値を受話音量調節手段に設定するようにし
たこと、を特徴としている。移動通信端末の中には、受
話音量可変操作手段の操作でユーザの好みに合わせて受
話音量を可変可能なものがあり、耳が遠い人や周囲の騒
音が大きい場所で使用する際に、受話音量の可変操作位
置を音量が大きくなる方へ変えておくことで、良好に聞
き取れるようにしたり、静かな環境下での使用時や、相
手の声が小さく聞こえる方が聞き取り易い場合に、受話
音量の可変操作位置を音量が小さくなる方へ変えておく
ことで、良好に聞き取れるようにしたりできる。ところ
が、地域エリア毎に、網側の移動通信設備の受話音声伝
送特性の内、とくにゲイン特性に差があるため、同じ受
話音量可変操作位置でも地域エリアが変わったときに受
話音量が変わってしまう恐れがある。請求項3によれ
ば、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話
音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に基づ
き、受話音量可変操作位置に対応する受話音量調節値が
設定されるので、受話音量可変操作位置が同じならば地
域エリアが変わっても同じ受話音量を具現でき、一貫し
た操作感覚を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の第1
の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るセルラー
方式の移動通信システムの全体構成図、図2は無線基地
局とTDMA方式で無線接続する携帯電話の構成を示す
ブロック図である。図1において、A1 〜An は各々、
或るディジタル携帯電話事業者の移動通信網の地域エリ
アであり、1つの地域エリアAi (但し、i=1、2、
・・n)の移動通信設備は、多数の無線基地局MB
i1、MBSi2・・と1つの移動通信制御局MCCi
ら成る。移動通信制御局MCC1 、MCC2 、・・の相
互間は直接または間接的に回線で接続されている。携帯
電話MSが或る1つの地域エリアAi の中の或る1つの
無線基地局MBS ijの近くに存在するとき、携帯電話M
Sは無線基地局MBSijと無線接続することで通話が可
能となる。
【0007】ところで、各地域エリアA1 〜An は、移
動通信網の移動通信設備メーカの相違、同じメーカでも
設備の新旧の相違などにより、音声伝送特性、とくに送
受話音声信号に対するゲイン特性に差が有る場合が多
い。仮に携帯電話MSが送話音量の調節ができないタイ
プの場合、携帯電話MSが存在する地域エリアによって
は、送話音量が大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎた
りして相手がこちらの声を聞きずらくなってしまうこと
がある。同様に、携帯電話MSが受話音量の調節ができ
ないタイプの場合、携帯電話MSが存在する地域エリア
によっては、受話音量が大きくなり過ぎたり、小さくな
り過ぎたりしてこちら側で相手の声を聞きずらくなって
しまうことがある。
【0008】この実施の形態では、地域エリア毎に、網
側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の送
受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性にバラツキが
あっても、送話音量調節用のディジタルボリューム部に
は、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた送話
音量調節値が設定されるので、移動通信端末を使用する
地域エリアによらず、相手側での受話音量を常に一定し
たレベルに保つことができ、受話音量調節用のディジタ
ルボリューム部には、地域エリア間の差を打ち消すよう
に差を設けた受話音量調節値が設定されるので、移動通
信端末を使用する地域エリアによらず、こちら側での受
話音量を常に一定したレベルに保つことができる。
【0009】以下、図2を参照して携帯電話MSの具体
的構成を説明する。1は送受共用のアンテナ、2は無線
部であり、待ち受け中は間歇的に受信モードとされ、無
線基地局からの所望周波数の連続的なTDM信号の内、
共通アクセスチャネルを含むタイムスロットのアンテナ
受波信号の低雑音増幅、周波数変換、ディジタル復調を
行ってベースバンド受信ディジタル信号(受信TDMA
タイムスロット信号)をベースバンド信号処理部へ出力
する。待ち受け中に発信要求や位置登録要求などの無線
基地局側への送信が必要になると短時間だけ送信モード
とされ、後述するベースバンド信号処理部から入力する
バースト状のベースバンド送信ディジタル信号(送信T
DMAタイムスロット信号であり、共通双方向制御チャ
ネルのデータを含む)のディジタル変調及び所望周波数
への周波数変換と電力増幅を行ってアンテナ1へ出力す
る。また、無線部2は通話状態では、受信モード、送信
モード、アイドルモードに巡回的に切り換えられる。送
信モード時は後述するベースバンド信号処理部から入力
するバースト状のベースバンド送信ディジタル信号(送
信TDMAタイムスロット信号であり、情報チャネルの
データを含む)のディジタル変調及び所望周波数への周
波数変換と電力増幅を行ってアンテナ1へ出力し、受信
モード時は無線基地局からの所望周波数の連続的なTD
M信号の内、所望情報チャネルを含む所望タイムスロッ
トのアンテナ受波信号の低雑音増幅、周波数変換、ディ
ジタル復調を行ってベースバンド受信ディジタル信号
(受信TDMAタイムスロット信号)をベースバンド信
号処理部へ出力する。なお、無線部2は受信電界強度を
検出して出力する機能を有する。
【0010】3はベースバンド信号処理部(TDMA回
路)であり、待ち受け状態では、無線部2から間歇的に
入力する共通アクセスチャネルを含むタイムスロットの
ベースバンド受信ディジタル信号から共通アクセスチャ
ネルのデータを抽出して後述するコントローラへ出力す
る。共通アクセスチャネルには、一斉呼び出しチャネル
による着信情報、報知チャネルによる基地局情報(無線
基地局識別符号、地域エリアに対応する地域識別情報
等)が含まれる。待ち受け中に発信要求や位置登録要求
などの無線基地局側への送信が必要になると、コントロ
ーラから入力した発信要求信号や位置登録要求信号を共
通双方向制御チャネル(個別セル用チャネル)のデータ
に含めた送信TDMAタイムスロット信号を作成し、一
時的に送信モードとされた無線部2へ出力する。
【0011】また、ベースバンド信号処理部3は、通話
状態では、受信モードに在る無線部2から入力した受信
TDMAタイムスロット信号から情報チャネルのデータ
と付随制御チャネルのデータを抽出し、前者の内、高能
率符号化受話音声データを復号(伸長)してディジタル
受話音声信号として後述するディジタル音声信号処理部
へ出力し、付随制御チャネルのデータはコントローラへ
出力する。また、ベースバンド信号処理部3は、ディジ
タル音声信号処理部から入力したディジタル送話音声信
号を高能率符号化して得た高能率符号化送話音声信号を
含む情報チャネルのデータと、コントローラから入力し
た付随制御チャネルのデータから送信TDMAタイムス
ロット信号を作成し、送信モードに在る無線部2へ出力
する。
【0012】4はディジタル音声信号処理部であり、デ
ィジタル送受話音声信号に対する周波数特性の加工(イ
コライジング)、ノイズ抑圧、音量調節、エコーキャン
セル、側音付加などをディジタル領域で実行する。な
お、ここでは説明の便宜上、エコーキャンセルと側音付
加の説明を省略する。5はディジタル音声信号処理部4
から出力されたディジタル受話音声信号をD/A変換す
るD/A変換器、6はD/A変換器5の出力で駆動され
る受話スピーカ、7は送話マイク、8は送話マイク7か
ら出力される送話音声信号をA/D変換してディジタル
音声信号処理部4へ出力するA/D変換器である。
【0013】ディジタル音声信号処理部4は例えばDS
P(ディジタルシグナルプロセッサ)を用いて具現され
る。ディジタル音声信号処理部4の内、10はディジタ
ル送話音声信号に対し音量調節を行う送話音量調節部と
してのディジタルボリューム部、11はディジタル送話
音声信号に対しノイズ抑圧を行うディジタルノイズサプ
レッサ部、12はディジタル送話音声信号に対する周波
数特性の加工を行うディジタルイコライザ部である。デ
ィジタルボリューム部10、ディジタルノイズサプレッ
サ部11、ディジタルイコライザ部12により送話音声
信号系が構成されている。
【0014】13はディジタル受話音声信号に対し周波
数特性の加工を行うディジタルイコライザ部、14はデ
ィジタル受話音声信号に対しノイズ抑圧を行うディジタ
ルノイズサプレッサ部、15はディジタル受話音声信号
に対し音量調節を行う受話音量調節部としてのディジタ
ルボリューム部である。ディジタルイコライザ部13、
ディジタルノイズサプレッサ部14、ディジタルボリュ
ーム部15により受話音声信号系が構成されている。デ
ィジタルボリューム部10、15はディジタル送受話音
声信号に対するゲインG、gを可変することで音量調節
するようになっている。
【0015】地域エリア毎の移動通信網側の設備の送話
音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域差を加味し
て最適化した送話音量調節値をディジタルボリューム部
10に可変設定することで、地域エリアに応じた送話音
量調節を行い、地域エリアの差によらず、相手側での受
話音量が標準的な一定したレベルに保たれるようにす
る。
【0016】また、地域エリア毎の移動通信網側の設備
の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域差を
加味して最適化した受話音量調節値をディジタルボリュ
ーム部15に可変設定することで、地域エリアに応じた
受話音量調節を行い、地域エリアの差によらず、こちら
側での受話音量が標準的な一定したレベルに保たれるよ
うにする。
【0017】16は呼び出し音を発するリンガ、17は
電源オン/オフ操作を行う電源キー、オフフック/オン
フック操作を行うフックキーなどを有するキー操作部、
18は音量調節用ROMであり、地域エリアAi (但
し、i=1、2、・・n)を示す地域識別情報(ここで
は地域識別番号とする)A−IDi の別に、ディジタル
ボリューム部10に対するゲインGi と、ディジタルボ
リューム部15に対するゲインgi が予め記憶してあ
る。Gi は地域エリアAi の網側の移動通信設備の送話
音声伝送特性の内、とくにゲイン特性に対し最適化した
ディジタルボリューム部10のゲインであり、地域エリ
ア間での網側の移動通信設備の送話音声伝送特性の内、
とくにゲイン特性のバラツキを打ち消し、地域エリアに
よらず相手側で標準的な受話音量が得られるようにした
ゲインである。また、gi は地域エリアAi の網側の移
動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性
に対し最適化したディジタルボリューム部15のゲイン
であり、地域エリア間での網側の移動通信設備の受話音
声伝送特性の内、とくにゲイン特性のバラツキを打ち消
し、地域エリアによらずこちら側で標準的な受話音量が
得られるようにしたゲインである(図3参照)。
【0018】19はマイコン構成のコントローラであ
り、待ち受け処理、位置登録処理、発信接続処理、着信
接続処理など移動通信網との無線接続に必要な各種処理
を行うほか、送話音声信号系のディジタルボリューム部
10と受話音声信号系のディジタルボリューム部15に
対し携帯電話MSが存在する地域エリアに応じたゲイン
に可変設定することで、携帯電話MSが存在する地域エ
リアがどこであるかに関わらず、相手側とこちら側で常
に標準的な一定した音量が得られるようにする。
【0019】図4、図5はコントローラ19の制御処理
を示すフローチャートであり、以下、これらの図を参照
してこの実施の形態の動作を説明する。なお、携帯電話
MSは現在、地域エリアA1 の無線基地局MBS11の近
くに存在しているものとする(図1の実線C参照)。
【0020】(1)位置登録 キー操作部17の電源キーを押して電源オン操作をする
と、コントローラ19は、各部に電源を供給させて稼働
状態としたのち、無線部2を制御して受信モードとし、
移動通信網の周波数帯域内を周波数サーチさせ、受信電
界強度が一番大きく共通アクセスチャネルのデータを含
むTDM信号電波に同調させるとともに、共通アクセス
チャネルのデータを含むタイムスロットの受信TDMA
タイムスロット信号をベースバンド信号処理部3に出力
させる(図4のステップS1)。ベースバンド信号処理
部3は共通アクセスチャネルのデータを抽出してコント
ローラ19へ出力する。コントローラ19は共通アクセ
スチャネルの報知チャネルに含まれる無線基地局情報の
内の地域識別情報(ここではA1 を示す地域識別番号A
−ID1 であったとする)を判読し(ステップS2)、
既に内蔵メモリ19Aに現在位置情報として同じ地域識
別番号が登録済であれば、待ち受け処理の側へ移行する
(ステップS3でYES)。ここでは登録済でなかった
とすると今回受信した地域識別番号を内蔵メモリ19A
に現在位置情報A−IDI として登録後(ステップS3
でNO、S4)、無線部2とベースバンド信号処理部3
を制御し、空きの共通双方向制御チャネルを用いて、位
置登録信号(自機の機種識別番号と今回受信した地域識
別番号を含む)を制御データに含む送信TDMAタイム
スロット信号を無線基地局A1 の側に送信させる(ステ
ップS5)。携帯電話MSから位置登録信号を受信した
無線基地局MBS11は、上位の移動通信制御局MCC1
を介してホームメモリ局(図示せず)へ送信し、位置登
録させる。
【0021】(2)送受話音声信号系のディジタルボリ
ューム部のゲイン設定 続いて、コントローラ19は音量調節用ROM18か
ら、今回受信した地域識別番号の示す地域エリアA1
対応するゲインG1 を読み出しディジタルボリューム部
10のゲインGとして設定することで、地域エリアA1
の中の無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接
続時に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設
定する。また、音量調節用ROM18から、今回受信し
た地域識別情報の示す地域エリアA1 に対応するゲイン
1 を読み出しディジタルボリューム部15に設定する
ことで、地域エリアA1 の中の無線基地局MBS11、M
BS 12、・・との通話接続時に、こちら側で標準的な受
話音量が得られるように設定する(ステップS6)。
【0022】(3)待ち受け このあと、コントローラ19は待ち受け処理に移行す
る。待ち受け処理では無線部2を制御して受信モードと
休止モードを交互に繰り返させ(図5のステップS2
0、S21、S22)、受信モードでは、前回サーチし
た受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルを含
む周波数及びタイムスロットの受信TDMAタイムスロ
ット信号を受信させて一定以上の電界強度が有るかチェ
ックする(ステップS23)。一定以上の電界強度が有
れば、ベースバンド信号処理部3により共通アクセスチ
ャネルのデータを抽出させてコントローラ19へ出力さ
せる。コントローラ19は、共通アクセスチャネルの
内、報知チャネルに含まれる無線基地局情報の内の地域
識別情報が内蔵メモリ19Aに登録済の現在位置情報と
一致しているかチェックする(図4のステップS2、S
3)。若し、携帯電話MSの移動で一致しなければステ
ップS4に進み、再度、前述した位置登録と送受話音声
信号系のディジタルボリューム部10、15のゲインの
再設定を行うが、ここではステップS3で一致していた
とすると、共通アクセスチャネルの内、一斉報知チャネ
ルで自局宛の着信があったかチェックし(ステップS
7)、なければ待ち受けを継続する。
【0023】(4)着信通話または発信通話 待ち受け中に自局宛の着信があったとき(ホームメモリ
局での位置登録に基づき、地域エリアA1 の全ての無線
基地局MBS11、MBS12、・・から一斉呼び出しされ
る)、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号
処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて無
線基地局MBS11の側に着信応答(ここでは着信第1応
答)したのち無線基地局MBS11との連係で情報チャネ
ルを確立する(ステップS8)。そして、ベースバンド
信号処理部3から情報チャネルに付随した付随制御チャ
ネルで呼び出し信号を入力すると、リンガ16を駆動し
て呼び出し音を発生させる(ステップS9)。ユーザが
フックキーの押圧でオフフック操作をすると、コントロ
ーラ19は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御
し、付随制御チャネルで着信第2応答信号を送信させ、
通話状態に移行する(ステップS10、S11)。ま
た、待ち受け中にユーザがオフフック操作と相手先のダ
イヤル操作による発信操作をしたときは(図5のステッ
プS24でYES)、発信接続処理をする。具体的に
は、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号処
理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて無線
基地局MBS11の側に発信要求したのち無線基地局MB
11との連係による情報チャネルの確立をする。相手側
のオフフックに伴い通話状態となる(ステップS2
5)。
【0024】通話状態では、コントローラ19は所定の
タイミングで無線部2を受信モード、送信モード、アイ
ドルモードに巡回的に切り換える。受信モード時、無線
基地局MBS11から自局宛の情報チャネルを含む下りの
受信TDMAタイムスロット信号を無線部2が受信し、
ベースバンド信号処理部3に出力する。ベースバンド信
号処理部3は入力した受信TDMAタイムスロット信号
の情報チャネル中の高能率符号化受話音声信号を復号し
てディジタル受話音声信号に変換し、ベースバンド信号
処理部3の内蔵バッファメモリ(図示せず)に一時記憶
させる。そして、内蔵バッファメモリから連続的に読み
出し、ディジタル音声信号処理部4へ出力させる。ベー
スバンド信号処理部3は通話中、ディジタル音声信号処
理部4から連続的に入力したディジタル送話音声信号を
高能率符号化して高能率符号化送話音声信号に変換し、
内蔵バッファメモリに一時記憶する。そして、高能率符
号化送話音声信号から成る情報チャネルを含む上りTD
MAタイムスロット信号を作成し、所定のタイミングで
送信モードとされた無線部2を介して無線基地局MBS
11の側に送信させる。
【0025】送話マイク7から入力された送話音声信号
はA/D変換器8でディジタル送話音声信号に変換され
たあと、ディジタル音声信号処理部4に入力される。デ
ィジタル音声信号処理部4ではディジタルノイズサプレ
ッサ部11でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコラ
イザ部12で周波数特性が加工される。また、ディジタ
ルボリューム部10で音量調節される。ディジタルボリ
ューム部10には、地域エリアA1 の網側の移動通信設
備の送話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性を加
味したゲインが設定してあるので、相手側は良好な受話
音量が得られることになる。例えば、地域エリアA1
網側の移動通信設備の送話音声信号に対するゲインが小
さ過ぎる場合、ディジタルボリューム部10には音量を
大きくするゲインが設定され、反対に、地域エリアA1
の網側の移動通信設備の送話音声信号に対するゲインが
大きすぎる場合、ディジタルボリューム部10には音量
を小さくするゲインが設定されるという具合にして、地
域エリアA1 の網側の移動通信設備の送話音声信号伝送
特性の内、とくにゲイン特性のバラツキを打ち消すよう
な送話音量調節が自動的になされる。
【0026】ベースバンド信号処理部3から出力された
ディジタル受話音声信号は、ディジタルノイズサプレッ
サ部14でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコライ
ザ部13で周波数特性が加工され、ディジタルボリュー
ム部15で音量調節される。そして、D/A変換器5で
アナログ音声信号に変換されたあと、受話スピーカ6か
ら出力される。ディジタルボリューム部15には、地域
エリアA1 の網側の移動通信設備の受話音声信号伝送特
性の内、とくにゲイン特性を加味したゲインが設定して
あるので、こちら側は良好な受話音量が得られることに
なる。例えば、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の
受話音声信号に対するゲインが小さ過ぎる場合、ディジ
タルボリューム部15には音量を大きくするゲインが設
定され、反対に、地域エリアA1 の網側の移動通信設備
の受話音声信号に対するゲインが大きすぎる場合、ディ
ジタルボリューム部15には音量を小さくするゲインが
設定されるという具合にして、地域エリアA1 の網側の
移動通信設備の受話音声信号伝送特性の内、とくにゲイ
ン特性のバラツキを打ち消すような受話音量調節が自動
的になされる。
【0027】(5)終話 通話中にユーザがフックキーを押してオンフック操作を
するか(ステップS12でYES)、相手がオンフック
操作をし、下りの情報チャネルまたは情報チャネルに付
随した付随制御チャネルで切断信号が受信されて、ベー
スバンド信号処理部3から入力されると(ステップS1
3でYES)、コントローラ19は無線部2とベースバ
ンド信号処理部3を制御し、無線基地局MBS11との連
係で切断処理をし、元の待ち受け状態に戻る(ステップ
S14)。
【0028】(6)再位置登録とディジタルボリューム
部のゲイン再設定 待ち受け中に、携帯電話MSが移動し、無線基地局MB
11から離れ、地域エリアA2 の無線基地局MBS21
近づいたとき(図1の破線D参照)、前回サーチした共
通アクセスチャネルを含むTDMAタイムスロット信号
の受信電界強度が次第に小さくなり、ステップS23で
NOとなる。すると、コントローラ19は図4のステッ
プS1へ戻り、移動通信網の周波数帯域内を周波数サー
チさせ、受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネ
ルを含むTDM信号電波に同調させるとともに、共通ア
クセスチャネルを含むタイムスロットの受信TDMAス
ロット信号をベースバンド信号処理部3に出力させる。
ベースバンド信号処理部3は共通アクセスチャネルのデ
ータを抽出してコントローラ19へ出力する。コントロ
ーラ19は共通アクセスチャネルの報知チャネルのデー
タに含まれる無線基地局情報の内の地域識別番号(ここ
ではA2 を示すA−ID2 であったとする)を判読し
(ステップS2)、内蔵メモリ19Aに登録済の現在位
置情報と一致するかチェックする(ステップS3)。N
Oとなるので、再度前述した位置登録をする。すなわ
ち、内蔵メモリ19Aの現在位置情報を今回受信した地
域識別番号に登録し直し(ステップS4)、位置登録信
号(自機識別番号と地域識別情報を含む)を含む送信T
DMAタイムスロット信号を作成して送信させる(ステ
ップS5)。
【0029】続いて、コントローラ19は音量調節用R
OM18から、今回受信した地域識別番号A−ID2
示す地域エリアA2 に対応するゲインG2 をディジタル
ボリューム部10に設定することで、地域エリアA2
中の無線基地局MBS21、MBS22、・・との通話接続
時に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設定
する。また、音量調節用ROM18から、今回受信した
地域識別情報の示す地域エリアA2 に対応するゲインg
2 を読み出しディジタルボリューム部15に設定するこ
とで、地域エリアA2 の中の無線基地局MBS21、MB
22、・・との通話接続時に、こちら側で標準的な受話
音量が得られるように設定する(ステップS6)。
【0030】この結果、携帯電話MSが地域エリアA1
からA2 に移ったとき、地域エリアA1 とA2 との間の
網側の移動通信設備の送受話音声信号伝送特性の内のと
くにゲイン特性の差を打ち消すような送受話音量調節が
自動的になされるため、相手側は携帯電話MSが地域エ
リアA1 にあったときの通話時と同じ標準的な受話音量
が維持され、こちら側も携帯電話MSが地域エリアA1
にあったときの通話時と同じ標準的な受話音量が維持さ
れることになる。携帯電話MSが他の地域エリアA3
4 ・・に移動したときも全く同様である。
【0031】この実施の形態によれば、各地域エリアA
1 、A2 、A3 、A4 ・・の別に、地域エリア内の移動
通信を担う網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信
制御局)の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の
地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定のゲ
インG1 、G2 、G3 、G4 ・・と、地域エリア内の移
動通信を担う網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の
内、とくにゲイン特性の地域エリア間の差を打ち消すよ
うに差を設けた所定のゲインg1 、g2 、g3、g4
・・が音量調節用ROM18に記憶されている。そし
て、携帯電話MSが存在する地域エリアAi の無線基地
局MSBijから制御チャネルにより通知される地域識別
情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリ
アに対応付けて音量調節用ROM18に記憶された送話
音量調節用のゲインを読み出し、送話音声信号系に設け
られたディジタルボリューム部10に設定するので、携
帯電話MSを使用する地域エリアがどこであるかによら
ず、相手側での受話音量を常に一定したレベルに保つこ
とができ、当該判別した地域エリアに対応付けて音量調
節用ROM18に記憶された受話音量調節用のゲインを
読み出し、受話音声信号系に設けられたディジタルボリ
ューム部15に設定するので、携帯電話MSを使用する
地域エリアがどこであるかによらず、こちら側の受話音
量を常に一定したレベルに保つことができる。
【0032】図6は本発明の第2の実施の形態に係る携
帯電話MS´の具体的構成図であり、図2と同一の構成
部分には同一の符号が付してある。図2の携帯電話MS
ではユーザは受話音量をマニュアル操作で可変できなか
ったが、図6の携帯電話MS´は受話音量をマニュアル
操作で可変可能になっている。キー操作部17´には、
受話音量アップ/ダウンキー170が付加されており、
この受話音量アップ/ダウンキー170の操作により、
最小受話音量位置1から最大受話音量位置10まで10
段階の操作位置の内、任意の1つの受話音量可変操作位
置(Pで表す)へ可変操作できる。
【0033】コントローラ19´は、ユーザが耳が遠か
ったり周囲の環境が騒がしいなどのため、受話音量アッ
プ/ダウンキー170で受話音量アップ操作をする度
に、Pを1つずつ増やし(但し、Pが10に達している
ときは変化させない)、反対に、相手の声を小さくして
聞きたいなどのため、受話音量アップ/ダウンキー17
0で受話音量ダウン操作をする度に、Pを1つずつ減ら
す(但し、Pが1に達しているときは変化させない)。
そして、Pが増減する度にディジタルボリューム部15
の音量調節値であるゲインgを増減させる。
【0034】ここで、受話音量の可変操作位置Pとディ
ジタルボリューム部15のゲインgとの従来の対応関係
は図7に示す如く1種類であった。しかし、前述した如
く、地域エリア毎に、網側の移動通信設備(無線基地局
と移動通信制御局)の受話音声伝送特性の内、とくにゲ
イン特性にバラツキが存在することから、携帯電話MS
´を使用する地域エリアが変わると受話音量可変操作位
置と受話音量との関係が変わってしまい、地域エリアの
変わる前後で同じ受話音量を得るためには操作位置を変
えなければならないという面倒が起きる。例えばP=1
〜10の10段階の操作位置のうち、耳が遠いためそれ
まで居た地域エリアではP=7の受話音量可変操作位置
に合わせていたところ、地域エリアが変わり、網側の移
動通信設備での受話音声信号に対するゲインが下がって
しまった場合、受話音量が下がるので、P=8や9の受
話音量可変操作位置に変えないと良く聞こえなくなって
しまったり、反対に、網側の移動通信設備での受話音声
信号に対するゲインが上がってしまった場合、受話音量
が上がるので、P=6や5の受話音量可変操作位置に変
えないと相手の声が大きすぎてしまう。
【0035】この実施の形態では、各地域エリア別に、
網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲ
イン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設け
た受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15
のゲインgの対応関係情報を用意しておき、携帯電話M
S´の存在する地域エリアが変わったときは、受話音量
可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインg
の対応関係を自動的に切り替えることで、地域エリア間
で網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくに
ゲイン特性にバラツキがあったとしても、どの地域エリ
アでの通話でも、受話音量可変操作位置と受話音量との
関係が同じとなるようにしてある。
【0036】音量調節用ROM18´には、各地域エリ
アAi (但し、i=1、2、・・n)を示す地域識別情
報(ここでは地域識別番号とする)A−IDi の別に、
地域エリアAi の中の無線基地局MBSi1、MBSi2
・・との通話接続時に適するディジタルボリューム部1
0のゲインであり、地域エリアAi の網側の移動通信設
備の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エ
リア間でのバラツキを打ち消し、地域エリアによらず相
手側で標準的な受話音量が得られるようにしたゲインG
i が予め記憶してある(この点は第1の実施の形態と同
じ)。
【0037】また、音量調節用ROM18´には、各地
域エリアAi (但し、i=1、2、・・n)を示す地域
識別情報(ここでは地域識別番号とする)A−IDi
別に、地域エリアAi の中の無線基地局MBSi1、MB
i2、・・との通話接続時に適するディジタルボリュー
ム部15の受話音量可変操作位置毎のゲインgi (P)
(P=1、2、3、・・・、10)が予め記憶されてい
る(図8、図9参照)。iが同じゲインgi (1)〜g
i (10)の群は、地域エリアAi において、コントロ
ーラ19´がディジタルボリューム部15のゲインを設
定するために用いる受話音量可変操作位置とゲインの対
応関係情報である。この受話音量可変操作位置とゲイン
の対応関係情報に地域エリアによる差が有る場合が有る
のは、地域エリア間で、網側の移動通信設備の受話音声
信号伝送特性の内、とくにゲイン特性に存在するバラツ
キを打ち消し、地域エリアによらず受話音量可変操作位
置と受話音量の対応関係が一定となるようにするためで
ある。なお、受話音量可変操作位置P=5のg
1 (5)、g2 (5)、・・、gn (5)は各々、図3
中のg1 、g2 、・・、gn と同一のゲインであり、P
=5は標準的な受話音量の得られる操作位置である。
【0038】コントローラ19´は、待ち受け処理、位
置登録処理、発信接続処理、着信接続処理など移動通信
網との無線接続に必要な各種処理を行うほか、送話音声
信号系のディジタルボリューム部10と受話音声信号系
のディジタルボリューム部15に対する音量調節制御処
理を行う。携帯電話MS´の内、その他の構成部分は図
2と全く同様に構成されている。
【0039】図10と図11はコントローラ19´のメ
イン制御処理を示すフローチャート、図12はコントロ
ーラ19´の割り込み制御処理を示すフローチャートで
あり、以下、これらの図を参照してこの実施の形態の動
作を説明する。なお、携帯電話MS´は現在、地域エリ
アA1 の無線基地局MBS11の近くに存在しているもの
とする(図1の実線C参照)。また、コントローラ19
´の内蔵メモリ19Aで管理している受話音量可変操作
位置Pが最初は標準的なP=5となっているものとす
る。
【0040】(1)位置登録 キー操作部17´の電源キーを押して電源オン操作をす
ると、コントローラ19´は、各部に電源を供給させて
稼働状態としたのち、無線部2を制御して受信モードと
し、移動通信網の周波数帯域内を周波数サーチさせ、受
信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルのデータ
を含むTDM信号電波に同調させるとともに、共通アク
セスチャネルのデータを含むタイムスロットの受信TD
MAタイムスロット信号をベースバンド信号処理部3に
出力させる(図10のステップS1)。ベースバンド信
号処理部3は共通アクセスチャネルのデータを抽出して
コントローラ19へ出力する。コントローラ19は共通
アクセスチャネルの報知チャネルに含まれる無線基地局
情報の内の地域識別情報(ここではA1 を示す地域識別
番号A−ID1 であったとする)を判読し(ステップS
2)、既に内蔵メモリ19Aに現在位置情報として登録
済であれば、待ち受け処理の側へ移行する(ステップS
3でYES)。ここでは登録済でなかったとすると今回
受信した地域識別番号を内蔵メモリ19Aに現在位置情
報A−IDI として登録後(ステップS3でNO、S
4)、無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、
空きの共通双方向制御チャネルを用いて、位置登録信号
(自機の機種識別番号と今回受信した地域識別番号を含
む)を制御データに含む送信TDMAタイムスロット信
号を無線基地局A1 の側に送信させる(ステップS
5)。携帯電話MSから位置登録信号を受信した無線基
地局MBS11は、上位の移動通信制御局MCC1 を介し
てホームメモリ局(図示せず)へ送信し、位置登録させ
る。
【0041】(2)送受話音声信号系のディジタルボリ
ューム部のゲイン設定 続いて、コントローラ19は音量調節用ROM18´か
ら、現在位置情報の示す地域エリアAI =A1 に対応す
るゲインG1 を読み出しディジタルボリューム部10の
ゲインGとして設定することで、地域エリアA1 の中の
無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接続時
に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設定す
る。また、音量調節用ROM18´の内、現在位置情報
の示す地域エリアAI =A1 に適した受話音量可変操作
位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関
係情報(g1 (1)〜g1 (10)のゲイン群)を用い
て、現在の受話音量可変操作位置に対応するディジタル
ボリューム部15のゲインg 1 (5)を求めディジタル
ボリューム部15に設定することで、地域エリアA1
中の無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接続
時に適した標準的な受話音量が得られるように設定する
(ステップS6´)。
【0042】(3)待ち受け このあと、コントローラ19´は待ち受け処理に移行す
る。待ち受け処理では無線部2を制御して受信モードと
休止モードを交互に繰り返させ(図11のステップS2
0、S21、S22)、受信モードでは、前回サーチし
た受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルを含
む周波数及びタイムスロットの受信TDMAタイムスロ
ット信号を受信させて一定以上の電界強度が有るかチェ
ックする(ステップS23)。一定以上の電界強度が有
れば、ベースバンド信号処理部3により共通アクセスチ
ャネルのデータを抽出させてコントローラ19´へ出力
させる。コントローラ19´は、共通アクセスチャネル
の内、報知チャネルに含まれる無線基地局情報の内の地
域識別情報が内蔵メモリ19Aに登録済の現在位置情報
A−IDI と一致しているかチェックする(図10のス
テップS2、S3)。若し、携帯電話MS´の移動で一
致しなければステップS4に進み、再度、前述した位置
登録と送受話音声信号系のディジタルボリューム部1
0、15のゲインの再設定を行うが、ここではステップ
S3で一致していたとすると、共通アクセスチャネルの
内、一斉報知チャネルで自局宛の着信があったかチェッ
クし(ステップS7)、なければ待ち受けを継続する。
【0043】(4)着信通話または発信通話 待ち受け中に自局宛の着信があったとき(ホームメモリ
局での位置登録に基づき、地域エリアA1 の全ての無線
基地局MBS11、MBS12、・・から一斉呼び出しされ
る)、コントローラ19´は無線部2とベースバンド信
号処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて
無線基地局MBS11の側に着信応答(ここでは着信第1
応答)したのち無線基地局MBS11との連係で情報チャ
ネルを確立する(ステップS8)。そして、ベースバン
ド信号処理部3から情報チャネルに付随した付随制御チ
ャネルで呼び出し信号を入力すると、リンガ16を駆動
して呼び出し音を発生させる(ステップS9)。ユーザ
がフックキーの押圧でオフフック操作をすると、コント
ローラ19´は無線部2とベースバンド信号処理部3を
制御し、付随制御チャネルで着信第2応答信号を送信さ
せ、通話状態に移行する(ステップS10、S11)。
また、待ち受け中にユーザがオフフック操作と相手先の
ダイヤル操作による発信操作をしたときは(図11のス
テップS24でYES)、発信接続処理をする。具体的
には、コントローラ19´は無線部2とベースバンド信
号処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて
無線基地局MBS11の側に発信要求したのち無線基地局
MBS11との連係による情報チャネルの確立をする。相
手側のオフフックに伴い通話状態となる(ステップS2
5)。
【0044】通話状態では、コントローラ19´は所定
のタイミングで無線部2を受信モード、送信モード、ア
イドルモードに巡回的に切り換える。受信モード時、無
線基地局MBS11から自局宛の情報チャネルを含む下り
の受信TDMAタイムスロット信号を無線部2が受信
し、ベースバンド信号処理部3に出力する。ベースバン
ド信号処理部3は入力した受信TDMAタイムスロット
信号の情報チャネル中の高能率符号化受話音声信号を復
号してディジタル受話音声信号に変換し、内蔵バッファ
メモリに一時記憶させる。そして、内蔵バッファメモリ
から連続的に読み出し、ディジタル音声信号処理部4へ
出力させる。ベースバンド信号処理部3は通話中、ディ
ジタル音声信号処理部4から連続的に入力したディジタ
ル送話音声信号を高能率符号化して高能率符号化送話音
声信号に変換し、内蔵バッファメモリに一時記憶する。
そして、高能率符号化送話音声信号から成る情報チャネ
ルを含む上りTDMAタイムスロット信号を作成し、所
定のタイミングで送信モードとされた無線部2を介して
無線基地局MBS11の側に送信させる。
【0045】送話マイク7から入力された送話音声信号
はA/D変換器8でディジタル送話音声信号に変換され
たあと、ディジタル音声信号処理部4に入力される。デ
ィジタル音声信号処理部4ではディジタルノイズサプレ
ッサ部11でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコラ
イザ部12で周波数特性が加工される。また、ディジタ
ルボリューム部10で音量調節される。ディジタルボリ
ューム部10には、地域エリアA1 の網側の移動通信設
備の送話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性を加
味したゲインが設定してあるので、相手側は標準的な受
話音量が得られることになる。
【0046】ベースバンド信号処理部4から出力された
ディジタル受話音声信号は、ディジタルノイズサプレッ
サ部14でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコライ
ザ部13で周波数特性が加工され、ディジタルボリュー
ム部15で音量調節される。そして、D/A変換器5で
アナログ音声信号に変換されたあと、受話スピーカ6か
ら出力される。ディジタルボリューム部15には、地域
エリアA1 の網側の移動通信設備(無線基地局と移動通
信制御局)の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性
を加味したゲインが設定してあるので、こちら側も標準
的な受話音量が得られることになる。
【0047】(5)受話音量の可変操作 コントローラ19´は電源オン後、図10及び図11の
メイン制御処理と平行して図12の割り込み制御処理を
定期的に繰り返しており、受話音量アップ/ダウンキー
170でアップ操作またはダウン操作がされたかチェッ
クしている(図12のステップS30、S31)。通話
中にユーザが例えば耳が遠いため受話音量を標準より増
大したい場合、キー操作部17´の受話音量アップ/ダ
ウンキー170を操作して、所望回数だけアップ操作を
する。1回目のアップ操作をするとコントローラ19´
は現在位置情報が登録済かチェックし、YESなので続
いてP=10かチェックする(ステップS32、S3
3)。NOなのでPを+1して6とし(ステップS3
4)、音量調節用ROM18´の内、現在位置情報の示
す地域エリアAI =A1 に適した受話音量可変操作位置
とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係情
報(g1 (1)〜g1 (10)のゲイン群)を用いて、
地域エリアAI =A1 でかつP=6に対応するディジタ
ルボリューム部15のゲインg1 (6)を求めディジタ
ルボリューム部15に設定する(ステップS35)。こ
の結果、受話音量が1段階増大する。
【0048】まだ受話音量が足らず、続けて2回目、3
回目のアップ操作をすると同様にしてPが8となり、ゲ
インg1 (8)がディジタルボリューム部15に設定さ
れる。この結果、受話音量が2段階増大する。大きくな
り過ぎた場合、キー操作部17´の受話音量アップ/ダ
ウンキー170を操作して、1回ダウン操作をするとコ
ントローラ19´は現在位置情報が登録済かチェック
し、YESなので続いてP=1かチェックする(ステッ
プS31、S36、S37)。NOなのでPを−1して
7とし(ステップS38)、音量調節用ROM18´の
内、現在位置情報の示す地域エリアAI =A1 に適した
受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15の
ゲインgの対応関係情報(g1 (1)〜g1 (10)の
ゲイン群)を用いて、P=7に対応するディジタルボリ
ューム部15のゲインg1 (7)を求めディジタルボリ
ューム部15に設定する。この結果、受話音量が1段階
減少する。
【0049】(6)終話 通話中にフックキーを押してオンフック操作をするか
(図10のステップS12でYES)、相手がオンフッ
ク操作をし、下りの情報チャネルまたは情報チャネルに
付随した付随制御チャネルで切断信号が受信されて、ベ
ースバンド信号処理部3から入力されると(ステップS
13でYES)、コントローラ19は無線部2とベース
バンド信号処理部3を制御し、無線基地局MBS11との
連係で切断処理をし、元の待ち受け状態に戻る(ステッ
プS14)。なお、待ち受け中にユーザが受話音量可変
操作をした場合も、前述と同様にしてディジタルボリュ
ーム部15の設定ゲインが可変する。以下では、P=7
であったとして説明する。
【0050】(7)再位置登録と送受話音声信号系のデ
ィジタルボリューム部の再設定 待ち受け中に、携帯電話MS´が移動し、無線基地局M
BS11から離れ、地域エリアA2 の無線基地局MBS21
に近づいたとき(図1の破線D参照)、前回サーチした
共通アクセスチャネルを含むTDMAタイムスロット信
号の受信電界強度が次第に小さくなり、ステップS23
でNOとなる。すると、コントローラ19´は図10の
ステップS1へ戻り、移動通信網の周波数帯域内を周波
数サーチさせ、受信電界強度が一番大きく共通アクセス
チャネルを含むTDM信号電波に同調させるとともに、
共通アクセスチャネルを含むタイムスロットの受信TD
MAスロット信号をベースバンド信号処理部3に出力さ
せる。ベースバンド信号処理部3は共通アクセスチャネ
ルのデータを抽出してコントローラ19´へ出力する。
コントローラ19´は共通アクセスチャネルの報知チャ
ネルのデータに含まれる無線基地局情報の内の地域識別
番号(ここではA2 を示すA−ID2 であったとする)
を判読し(ステップS2)、内蔵メモリ19Aに登録済
の現在位置情報A−IDI と一致するかチェックする
(ステップS3)。NOとなるので、再度前述した位置
登録をする。すなわち、内蔵メモリ19Aの現在位置情
報を今回受信した地域識別番号に登録し直し(ステップ
S4)、位置登録信号(自機識別番号と地域識別情報を
含む)を含む送信TDMAタイムスロット信号を作成し
て送信させる(ステップS5)。
【0051】続いて、コントローラ19´は音量調節用
ROM18´から、現在位置情報の示す地域エリアAI
=A2 に対応するゲインG2 を読み出しディジタルボリ
ューム部10のゲインGとして設定することで、地域エ
リアA2 の中の無線基地局MBS21、MBS22、・・と
の通話接続時に、相手側で標準的な受話音量が得られる
ように設定する。また、音量調節用ROM18´の内、
現在位置情報A−ID I の示す地域エリアAI =A2
適した受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部
15のゲインgの対応関係情報(g2 (1)〜g2 (1
0)のゲイン群)を用いて、現在の受話音量可変操作位
置に対応するディジタルボリューム部15のゲインg2
(7)を求めディジタルボリューム部15に設定するこ
とで、地域エリアA2 の中の無線基地局MBS21、MB
22、・・との通話接続時に、地域エリアA1 で受話音
量可変操作位置を7としていた場合と同じ受話音量が得
られるようにし、耳が遠くても相手の声が良好に聞こえ
るようにする(ステップS6´)。
【0052】この結果、携帯電話MS´が地域エリアA
1 からA2 に移ったとき、地域エリアA1 とA2 との間
の網側の移動通信設備の送受話音声伝送特性の内、とく
にゲイン特性の差を打ち消す送受話音量調節が自動的に
なされるため、相手側は携帯電話MSが地域エリアA1
にあったときの通話時と同じ良好な受話音量が得られ、
こちら側も携帯電話MS´が地域エリアA1 にあったと
きの通話時と同じ受話音量が得られることになり、とく
に受話音量可変操作をしなくて済む。携帯電話MS´が
他の地域エリアA3 、A4 ・・に移動したときも全く同
様である。
【0053】この実施の形態によれば、各地域エリアA
1 、A2 、A3 、A4 ・・の別に、地域エリア内の移動
通信を担う網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信
制御局)の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の
地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定のゲ
インG1 、G2 、G3 、G4 ・・が音量調節用ROM1
8´に記憶されている。そして、携帯電話MSが存在す
る地域エリアAi の無線基地局MSBijから制御チャネ
ルにより通知される地域識別情報に基づき地域エリアを
判別し、該判別した地域エリアに対応付けて音量調節用
ROM18´に記憶された送話音量調節用のゲインを読
み出し、送話音声信号系に設けられたディジタルボリュ
ーム部10に設定するので、携帯電話MSを使用する地
域エリアがどこであるかによらず、相手側での受話音量
を常に一定したレベルに保つことができる。また、各地
域エリアA1 、A2 、A3 、A4 ・・の別に、地域エリ
ア内の移動通信を担う網側の移動通信設備(無線基地局
と移動通信制御局)の受話音声伝送特性の内、とくにゲ
イン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設け
た受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15
のゲインとの対応関係情報が音量調節用ROM18´に
記憶されている。そして、携帯電話MS´が存在する地
域エリアAi の無線基地局MSBijから制御チャネルに
より通知される地域識別情報に基づき地域エリアを判別
し、該判別した地域エリアに対応付けて音量調節用RO
M18´に記憶された受話音量可変操作位置とディジタ
ルボリューム部15のゲインとの対応関係情報を用い
て、現在の受話音量可変操作位置に対するゲインをディ
ジタルボリューム部15に設定するので、どの地域エリ
アでの通話でも、同じ受話音量可変操作位置なら同じ受
話音量が自動的に得られるようになる。
【0054】なお、図6の実施の形態において、受話音
量可変操作位置は1〜10の10段階の可変操作ができ
るようにしたが、5段階、7段階、12段階など10段
階以外に可変できるようにしても良く、更に、1から1
0まで無段階に連続的に可変できるようにしても良い。
また、上記した各実施の形態では、送話音量調節手段と
受話音量調節手段をディジタル領域で構成したが、アナ
ログ領域で構成しても良い。また、地域エリアは、地域
識別情報により判別したが、報知チャネルで無線基地局
識別情報が送信されることから、予め、無線基地局識別
情報と地域エリアとの対応表を音量調節用ROMに記憶
しておき、受信した無線基地局識別情報に基づき、無線
基地局識別情報と地域エリアとの対応表から地域エリア
を判別するようにしても良い。また、上記した各実施の
形態は本発明を携帯電話に適用した場合を例に挙げた
が、PHS(パーソナルハンディフォンシステム)、業
務用および趣味用の無線機などにも利用できる。
【0055】
【発明の効果】この発明の1つによれば、移動通信端末
の存在する地域エリアが変われば、新たな地域エリアの
網側の移動通信設備の送(受)話音声信号伝送特性に適
した送(受)話音量調節値に自動設定されるので、地域
エリア毎に網側の移動通信設備の送(受)話音声信号伝
送特性のとくにゲイン特性に差が存在していても、相手
側(こちら側)では常に良好な受話音量が得られる。ま
た、他の1つの発明によれば、地域エリア間の差を打ち
消すように差を設けた受話音量可変操作位置と受話音量
調節値との対応関係に基づき、受話音量可変操作位置に
対応する受話音量調節値が設定されるので、受話音量可
変操作位置が同じならば地域エリアが変わっても同じ受
話音量を具現でき、一貫した操作感覚を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る移動通信シス
テムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話を示
すブロック図である。
【図3】図2中の音量調節用ROMの記憶内容の説明図
である。
【図4】図2中のコントローラの制御処理を示すフロー
チャートである。
【図5】図2中のコントローラの制御処理を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話を示
すブロック図である。
【図7】受話音量可変操作位置と受話音声信号系のディ
ジタルボリューム部のゲインとの従来の関係を示す線図
である。
【図8】図6中の音量調節用ROMの記憶内容の説明図
である。
【図9】第2の実施の形態における受話音量可変操作位
置と受話音声信号系のディジタルボリューム部のゲイン
との対応関係を示す線図である。
【図10】図6中のコントローラの制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図6中のコントローラの制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図6中のコントローラの制御処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 無線部 3 ベースバンド信号処理部 4 ディジタル
音声信号処理部 6 受話スピーカ 7 送話マイク 10、15 ディジタルボリューム部 17、17´ キー操作部 170 受話音量アップ/ダウンキー 18、18´ 音量調節用ROM 19、19´ コントローラ 19A 内蔵メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアが複数の地域エリアに分
    割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能
    で、送話音声信号系に設けた送話音量調節手段に所定の
    送話音量調節値を設定して送話音量の調節を行うように
    した移動通信端末において、 移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通信網設備の
    送話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように
    差を設けた送話音量調節値を記憶した記憶手段と、 無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報
    に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに
    対応して記憶手段に記憶された送話音量調節値を読み出
    し、送話音量調節手段に設定する設定手段と、 を備えたことを特徴とする移動通信端末。
  2. 【請求項2】 サービスエリアが複数の地域エリアに分
    割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能
    で、受話音声信号系に設けた受話音量調節手段に所定の
    受話音量調節値を設定して受話音量の調節を行うように
    した移動通信端末において、 移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通信網設備の
    受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように
    差を設けた所定の受話音量調節値を記憶した記憶手段
    と、 無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報
    に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに
    対応して記憶手段に記憶された受話音量調節値を読み出
    し、受話音量調節手段に設定する設定手段と、 を備えたことを特徴とする移動通信端末。
  3. 【請求項3】 サービスエリアが複数の地域エリアに分
    割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能
    であり、受話音声信号系に設けられた受話音量を調節す
    る受話音量調節手段と、受話音量可変操作手段での受話
    音量可変操作位置と所定の対応関係に従う受話音量調節
    値を受話音量調節手段に設定する受話音量制御手段とを
    含む移動通信端末において、 移動通信網の各地域エリア別に、移動通信網設備の受話
    音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を
    設けた受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応
    関係情報を記憶手段に記憶させておき、 受話音量制御手段は、無線基地局から制御チャネルによ
    り通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、記
    憶手段に記憶された内、当該判別された地域エリアの受
    話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に従
    い、受話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置に
    応じた受話音量調節値を受話音量調節手段に設定するよ
    うにしたこと、 を特徴とする移動通信端末。
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