JP3782674B2 - 移動通信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末に係り、とくにサービスエリアが複数の地域エリアに分割された移動通信網との無線接続により音声通信が可能な移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話、PHSなどの移動通信端末は、移動通信網との無線接続により、音声通話が可能となる。移動通信網のサービスエリアは全国であったり、関東、近畿、中部の如く複数県にまたがるなど広範囲である。端末の呼び出しの際、サービスエリア内の全ての無線基地局から呼び出し信号を発することにすると、呼び出し要求の衝突を避けるためには利用可能者数が限られてしまう。そこで、サービスエリアを例えば県単位の如く、複数の地域エリア(制御ゾーンとも呼ばれる)に分割し、事前に移動通信端末がどの地域エリアに存在するか登録しておき、端末の呼び出しの際、移動通信端末の存在する地域エリア内の全ての無線基地局から呼び出し信号を発するようにしている。移動通信網は地域エリアの単位でシステムが構築されることが多く、1つの地域エリアは例えば多数の無線基地局と1つの移動通信制御局から成る。
【0003】
ところで、移動通信端末の送話音量が大き過ぎたり、小さ過ぎたりすると、相手側でこちらの声が聞きづらくなってしまい、受話音量が大き過ぎたり、小さ過ぎたりすると、こちら側で相手の声が聞きづらくなってしまう。そこで、移動通信端末の送話音声信号系と受話音声信号系では、送話音量と受話音量がなるべく好ましい音量となるように送話音声信号レベルと受話音声信号レベルが調節されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
けれども、たとえば同じ地域エリア内にある2つの移動通信端末間で通話する場面であっても、地域エリアが変わると相手側の移動通信端末での受話音量またはこちら側の移動通信端末での受話音量が変化してしまうことがある。これは、地域エリア毎に無線基地局や移動通信制御局などの移動通信設備のメーカが異なっていたり、メーカは同じでも設備の新旧の違いなどで、移動通信設備の音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性に差が存在するからである。なお、ディジタル移動通信の場合には、音声信号は符号化されて伝送されるので、移動通信設備の差の影響を受けないように思われるが、実際には、他の移動通信事業者との接続や固定電話網との接続などのため符号化音声信号の復号化、再符号化などの複雑な信号処理を行っていることなどにより、音量に差が生じる。
本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、どの地域エリアで無線接続しても良好な音量で通話できる移動通信端末を提供することを、その目的とする。
また、本発明はマニュアル操作で受話音量が可変できる場合に、どの地域エリアで無線接続しても受話音量可変操作位置と実際の受話音量との関係が一定した移動通信端末を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の発明は、サービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能で、送話音声信号系に設けた送話音量調節手段に所定の送話音量調節値を設定して送話音量の調節を行うようにした移動通信端末において、移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通信網設備の送話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた送話音量調節値を記憶した記憶手段と、無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応して記憶手段に記憶された送話音量調節値を読み出し、送話音量調節手段に設定する設定手段と、を備えたことを特徴としている。
ここで、各地域エリアの移動通信網設備の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性には地域エリア間のバラツキが存在する。
請求項1によれば、送話音量調節手段には、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた送話音量調節値が設定されるので、移動通信端末を使用する地域エリアによらず、相手側での受話音量を常に一定したレベルに保つことができる。本発明の請求項2記載の発明は、サービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能で、受話音声信号系に設けた受話音量調節手段に所定の受話音量調節値を設定して受話音量の調節を行うようにした移動通信端末において、移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通信網設備の受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定の受話音量調節値を記憶した記憶手段と、無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応して記憶手段に記憶された受話音量調節値を読み出し、受話音量調節手段に設定する設定手段と、を備えたことを特徴としている。
ここで、各地域エリアの移動通信網設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性には地域エリア間のバラツキが存在する。
請求項2によれば、受話音量調節手段には、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量調節値が設定されるので、移動通信端末を使用する地域エリアによらず、こちら側での受話音量を常に一定したレベルに保つことができる。
本発明の請求項3記載の発明は、サービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能であり、受話音声信号系に設けられた受話音量を調節する受話音量調節手段と、受話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置と所定の対応関係に従う受話音量調節値を受話音量調節手段に設定する受話音量制御手段とを含む移動通信端末において、移動通信網の各地域エリア別に、移動通信網設備の受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係情報を記憶手段に記憶させておき、受話音量制御手段は、無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、記憶手段に記憶された内、当該判別された地域エリアの受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に従い、受話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置に応じた受話音量調節値を受話音量調節手段に設定するようにしたこと、を特徴としている。
移動通信端末の中には、受話音量可変操作手段の操作でユーザの好みに合わせて受話音量を可変可能なものがあり、耳が遠い人や周囲の騒音が大きい場所で使用する際に、受話音量の可変操作位置を音量が大きくなる方へ変えておくことで、良好に聞き取れるようにしたり、静かな環境下での使用時や、相手の声が小さく聞こえる方が聞き取り易い場合に、受話音量の可変操作位置を音量が小さくなる方へ変えておくことで、良好に聞き取れるようにしたりできる。
ところが、地域エリア毎に、網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性に差があるため、同じ受話音量可変操作位置でも地域エリアが変わったときに受話音量が変わってしまう恐れがある。
請求項3によれば、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に基づき、受話音量可変操作位置に対応する受話音量調節値が設定されるので、受話音量可変操作位置が同じならば地域エリアが変わっても同じ受話音量を具現でき、一貫した操作感覚を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るセルラー方式の移動通信システムの全体構成図、図2は無線基地局とTDMA方式で無線接続する携帯電話の構成を示すブロック図である。
図1において、A1 〜An は各々、或るディジタル携帯電話事業者の移動通信網の地域エリアであり、1つの地域エリアAi (但し、i=1、2、・・n)の移動通信設備は、多数の無線基地局MBSi1、MBSi2・・と1つの移動通信制御局MCCi から成る。移動通信制御局MCC1 、MCC2 、・・の相互間は直接または間接的に回線で接続されている。
携帯電話MSが或る1つの地域エリアAi の中の或る1つの無線基地局MBSijの近くに存在するとき、携帯電話MSは無線基地局MBSijと無線接続することで通話が可能となる。
【0007】
ところで、各地域エリアA1 〜An は、移動通信網の移動通信設備メーカの相違、同じメーカでも設備の新旧の相違などにより、音声伝送特性、とくに送受話音声信号に対するゲイン特性に差が有る場合が多い。仮に携帯電話MSが送話音量の調節ができないタイプの場合、携帯電話MSが存在する地域エリアによっては、送話音量が大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりして相手がこちらの声を聞きずらくなってしまうことがある。
同様に、携帯電話MSが受話音量の調節ができないタイプの場合、携帯電話MSが存在する地域エリアによっては、受話音量が大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりしてこちら側で相手の声を聞きずらくなってしまうことがある。
【0008】
この実施の形態では、地域エリア毎に、網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の送受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性にバラツキがあっても、送話音量調節用のディジタルボリューム部には、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた送話音量調節値が設定されるので、移動通信端末を使用する地域エリアによらず、相手側での受話音量を常に一定したレベルに保つことができ、受話音量調節用のディジタルボリューム部には、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量調節値が設定されるので、移動通信端末を使用する地域エリアによらず、こちら側での受話音量を常に一定したレベルに保つことができる。
【0009】
以下、図2を参照して携帯電話MSの具体的構成を説明する。
1は送受共用のアンテナ、2は無線部であり、待ち受け中は間歇的に受信モードとされ、無線基地局からの所望周波数の連続的なTDM信号の内、共通アクセスチャネルを含むタイムスロットのアンテナ受波信号の低雑音増幅、周波数変換、ディジタル復調を行ってベースバンド受信ディジタル信号(受信TDMAタイムスロット信号)をベースバンド信号処理部へ出力する。待ち受け中に発信要求や位置登録要求などの無線基地局側への送信が必要になると短時間だけ送信モードとされ、後述するベースバンド信号処理部から入力するバースト状のベースバンド送信ディジタル信号(送信TDMAタイムスロット信号であり、共通双方向制御チャネルのデータを含む)のディジタル変調及び所望周波数への周波数変換と電力増幅を行ってアンテナ1へ出力する。また、無線部2は通話状態では、受信モード、送信モード、アイドルモードに巡回的に切り換えられる。送信モード時は後述するベースバンド信号処理部から入力するバースト状のベースバンド送信ディジタル信号(送信TDMAタイムスロット信号であり、情報チャネルのデータを含む)のディジタル変調及び所望周波数への周波数変換と電力増幅を行ってアンテナ1へ出力し、受信モード時は無線基地局からの所望周波数の連続的なTDM信号の内、所望情報チャネルを含む所望タイムスロットのアンテナ受波信号の低雑音増幅、周波数変換、ディジタル復調を行ってベースバンド受信ディジタル信号(受信TDMAタイムスロット信号)をベースバンド信号処理部へ出力する。なお、無線部2は受信電界強度を検出して出力する機能を有する。
【0010】
3はベースバンド信号処理部(TDMA回路)であり、待ち受け状態では、無線部2から間歇的に入力する共通アクセスチャネルを含むタイムスロットのベースバンド受信ディジタル信号から共通アクセスチャネルのデータを抽出して後述するコントローラへ出力する。共通アクセスチャネルには、一斉呼び出しチャネルによる着信情報、報知チャネルによる基地局情報(無線基地局識別符号、地域エリアに対応する地域識別情報等)が含まれる。待ち受け中に発信要求や位置登録要求などの無線基地局側への送信が必要になると、コントローラから入力した発信要求信号や位置登録要求信号を共通双方向制御チャネル(個別セル用チャネル)のデータに含めた送信TDMAタイムスロット信号を作成し、一時的に送信モードとされた無線部2へ出力する。
【0011】
また、ベースバンド信号処理部3は、通話状態では、受信モードに在る無線部2から入力した受信TDMAタイムスロット信号から情報チャネルのデータと付随制御チャネルのデータを抽出し、前者の内、高能率符号化受話音声データを復号(伸長)してディジタル受話音声信号として後述するディジタル音声信号処理部へ出力し、付随制御チャネルのデータはコントローラへ出力する。また、ベースバンド信号処理部3は、ディジタル音声信号処理部から入力したディジタル送話音声信号を高能率符号化して得た高能率符号化送話音声信号を含む情報チャネルのデータと、コントローラから入力した付随制御チャネルのデータから送信TDMAタイムスロット信号を作成し、送信モードに在る無線部2へ出力する。
【0012】
4はディジタル音声信号処理部であり、ディジタル送受話音声信号に対する周波数特性の加工(イコライジング)、ノイズ抑圧、音量調節、エコーキャンセル、側音付加などをディジタル領域で実行する。なお、ここでは説明の便宜上、エコーキャンセルと側音付加の説明を省略する。5はディジタル音声信号処理部4から出力されたディジタル受話音声信号をD/A変換するD/A変換器、6はD/A変換器5の出力で駆動される受話スピーカ、7は送話マイク、8は送話マイク7から出力される送話音声信号をA/D変換してディジタル音声信号処理部4へ出力するA/D変換器である。
【0013】
ディジタル音声信号処理部4は例えばDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)を用いて具現される。ディジタル音声信号処理部4の内、10はディジタル送話音声信号に対し音量調節を行う送話音量調節部としてのディジタルボリューム部、11はディジタル送話音声信号に対しノイズ抑圧を行うディジタルノイズサプレッサ部、12はディジタル送話音声信号に対する周波数特性の加工を行うディジタルイコライザ部である。ディジタルボリューム部10、ディジタルノイズサプレッサ部11、ディジタルイコライザ部12により送話音声信号系が構成されている。
【0014】
13はディジタル受話音声信号に対し周波数特性の加工を行うディジタルイコライザ部、14はディジタル受話音声信号に対しノイズ抑圧を行うディジタルノイズサプレッサ部、15はディジタル受話音声信号に対し音量調節を行う受話音量調節部としてのディジタルボリューム部である。ディジタルイコライザ部13、ディジタルノイズサプレッサ部14、ディジタルボリューム部15により受話音声信号系が構成されている。
ディジタルボリューム部10、15はディジタル送受話音声信号に対するゲインG、gを可変することで音量調節するようになっている。
【0015】
地域エリア毎の移動通信網側の設備の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域差を加味して最適化した送話音量調節値をディジタルボリューム部10に可変設定することで、地域エリアに応じた送話音量調節を行い、地域エリアの差によらず、相手側での受話音量が標準的な一定したレベルに保たれるようにする。
【0016】
また、地域エリア毎の移動通信網側の設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域差を加味して最適化した受話音量調節値をディジタルボリューム部15に可変設定することで、地域エリアに応じた受話音量調節を行い、地域エリアの差によらず、こちら側での受話音量が標準的な一定したレベルに保たれるようにする。
【0017】
16は呼び出し音を発するリンガ、17は電源オン/オフ操作を行う電源キー、オフフック/オンフック操作を行うフックキーなどを有するキー操作部、18は音量調節用ROMであり、地域エリアAi (但し、i=1、2、・・n)を示す地域識別情報(ここでは地域識別番号とする)A−IDi の別に、ディジタルボリューム部10に対するゲインGi と、ディジタルボリューム部15に対するゲインgi が予め記憶してある。Gi は地域エリアAi の網側の移動通信設備の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性に対し最適化したディジタルボリューム部10のゲインであり、地域エリア間での網側の移動通信設備の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性のバラツキを打ち消し、地域エリアによらず相手側で標準的な受話音量が得られるようにしたゲインである。また、gi は地域エリアAi の網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性に対し最適化したディジタルボリューム部15のゲインであり、地域エリア間での網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性のバラツキを打ち消し、地域エリアによらずこちら側で標準的な受話音量が得られるようにしたゲインである(図3参照)。
【0018】
19はマイコン構成のコントローラであり、待ち受け処理、位置登録処理、発信接続処理、着信接続処理など移動通信網との無線接続に必要な各種処理を行うほか、送話音声信号系のディジタルボリューム部10と受話音声信号系のディジタルボリューム部15に対し携帯電話MSが存在する地域エリアに応じたゲインに可変設定することで、携帯電話MSが存在する地域エリアがどこであるかに関わらず、相手側とこちら側で常に標準的な一定した音量が得られるようにする。
【0019】
図4、図5はコントローラ19の制御処理を示すフローチャートであり、以下、これらの図を参照してこの実施の形態の動作を説明する。
なお、携帯電話MSは現在、地域エリアA1 の無線基地局MBS11の近くに存在しているものとする(図1の実線C参照)。
【0020】
(1)位置登録
キー操作部17の電源キーを押して電源オン操作をすると、コントローラ19は、各部に電源を供給させて稼働状態としたのち、無線部2を制御して受信モードとし、移動通信網の周波数帯域内を周波数サーチさせ、受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルのデータを含むTDM信号電波に同調させるとともに、共通アクセスチャネルのデータを含むタイムスロットの受信TDMAタイムスロット信号をベースバンド信号処理部3に出力させる(図4のステップS1)。ベースバンド信号処理部3は共通アクセスチャネルのデータを抽出してコントローラ19へ出力する。コントローラ19は共通アクセスチャネルの報知チャネルに含まれる無線基地局情報の内の地域識別情報(ここではA1 を示す地域識別番号A−ID1 であったとする)を判読し(ステップS2)、既に内蔵メモリ19Aに現在位置情報として同じ地域識別番号が登録済であれば、待ち受け処理の側へ移行する(ステップS3でYES)。ここでは登録済でなかったとすると今回受信した地域識別番号を内蔵メモリ19Aに現在位置情報A−IDI として登録後(ステップS3でNO、S4)、無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、空きの共通双方向制御チャネルを用いて、位置登録信号(自機の機種識別番号と今回受信した地域識別番号を含む)を制御データに含む送信TDMAタイムスロット信号を無線基地局A1 の側に送信させる(ステップS5)。携帯電話MSから位置登録信号を受信した無線基地局MBS11は、上位の移動通信制御局MCC1 を介してホームメモリ局(図示せず)へ送信し、位置登録させる。
【0021】
(2)送受話音声信号系のディジタルボリューム部のゲイン設定
続いて、コントローラ19は音量調節用ROM18から、今回受信した地域識別番号の示す地域エリアA1 に対応するゲインG1 を読み出しディジタルボリューム部10のゲインGとして設定することで、地域エリアA1 の中の無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接続時に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設定する。また、音量調節用ROM18から、今回受信した地域識別情報の示す地域エリアA1 に対応するゲインg1 を読み出しディジタルボリューム部15に設定することで、地域エリアA1 の中の無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接続時に、こちら側で標準的な受話音量が得られるように設定する(ステップS6)。
【0022】
(3)待ち受け
このあと、コントローラ19は待ち受け処理に移行する。待ち受け処理では無線部2を制御して受信モードと休止モードを交互に繰り返させ(図5のステップS20、S21、S22)、受信モードでは、前回サーチした受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルを含む周波数及びタイムスロットの受信TDMAタイムスロット信号を受信させて一定以上の電界強度が有るかチェックする(ステップS23)。一定以上の電界強度が有れば、ベースバンド信号処理部3により共通アクセスチャネルのデータを抽出させてコントローラ19へ出力させる。コントローラ19は、共通アクセスチャネルの内、報知チャネルに含まれる無線基地局情報の内の地域識別情報が内蔵メモリ19Aに登録済の現在位置情報と一致しているかチェックする(図4のステップS2、S3)。若し、携帯電話MSの移動で一致しなければステップS4に進み、再度、前述した位置登録と送受話音声信号系のディジタルボリューム部10、15のゲインの再設定を行うが、ここではステップS3で一致していたとすると、共通アクセスチャネルの内、一斉報知チャネルで自局宛の着信があったかチェックし(ステップS7)、なければ待ち受けを継続する。
【0023】
(4)着信通話または発信通話
待ち受け中に自局宛の着信があったとき(ホームメモリ局での位置登録に基づき、地域エリアA1 の全ての無線基地局MBS11、MBS12、・・から一斉呼び出しされる)、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて無線基地局MBS11の側に着信応答(ここでは着信第1応答)したのち無線基地局MBS11との連係で情報チャネルを確立する(ステップS8)。そして、ベースバンド信号処理部3から情報チャネルに付随した付随制御チャネルで呼び出し信号を入力すると、リンガ16を駆動して呼び出し音を発生させる(ステップS9)。ユーザがフックキーの押圧でオフフック操作をすると、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、付随制御チャネルで着信第2応答信号を送信させ、通話状態に移行する(ステップS10、S11)。また、待ち受け中にユーザがオフフック操作と相手先のダイヤル操作による発信操作をしたときは(図5のステップS24でYES)、発信接続処理をする。具体的には、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて無線基地局MBS11の側に発信要求したのち無線基地局MBS11との連係による情報チャネルの確立をする。相手側のオフフックに伴い通話状態となる(ステップS25)。
【0024】
通話状態では、コントローラ19は所定のタイミングで無線部2を受信モード、送信モード、アイドルモードに巡回的に切り換える。受信モード時、無線基地局MBS11から自局宛の情報チャネルを含む下りの受信TDMAタイムスロット信号を無線部2が受信し、ベースバンド信号処理部3に出力する。ベースバンド信号処理部3は入力した受信TDMAタイムスロット信号の情報チャネル中の高能率符号化受話音声信号を復号してディジタル受話音声信号に変換し、ベースバンド信号処理部3の内蔵バッファメモリ(図示せず)に一時記憶させる。そして、内蔵バッファメモリから連続的に読み出し、ディジタル音声信号処理部4へ出力させる。ベースバンド信号処理部3は通話中、ディジタル音声信号処理部4から連続的に入力したディジタル送話音声信号を高能率符号化して高能率符号化送話音声信号に変換し、内蔵バッファメモリに一時記憶する。そして、高能率符号化送話音声信号から成る情報チャネルを含む上りTDMAタイムスロット信号を作成し、所定のタイミングで送信モードとされた無線部2を介して無線基地局MBS11の側に送信させる。
【0025】
送話マイク7から入力された送話音声信号はA/D変換器8でディジタル送話音声信号に変換されたあと、ディジタル音声信号処理部4に入力される。ディジタル音声信号処理部4ではディジタルノイズサプレッサ部11でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコライザ部12で周波数特性が加工される。また、ディジタルボリューム部10で音量調節される。ディジタルボリューム部10には、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の送話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性を加味したゲインが設定してあるので、相手側は良好な受話音量が得られることになる。例えば、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の送話音声信号に対するゲインが小さ過ぎる場合、ディジタルボリューム部10には音量を大きくするゲインが設定され、反対に、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の送話音声信号に対するゲインが大きすぎる場合、ディジタルボリューム部10には音量を小さくするゲインが設定されるという具合にして、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の送話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性のバラツキを打ち消すような送話音量調節が自動的になされる。
【0026】
ベースバンド信号処理部3から出力されたディジタル受話音声信号は、ディジタルノイズサプレッサ部14でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコライザ部13で周波数特性が加工され、ディジタルボリューム部15で音量調節される。そして、D/A変換器5でアナログ音声信号に変換されたあと、受話スピーカ6から出力される。ディジタルボリューム部15には、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の受話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性を加味したゲインが設定してあるので、こちら側は良好な受話音量が得られることになる。例えば、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の受話音声信号に対するゲインが小さ過ぎる場合、ディジタルボリューム部15には音量を大きくするゲインが設定され、反対に、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の受話音声信号に対するゲインが大きすぎる場合、ディジタルボリューム部15には音量を小さくするゲインが設定されるという具合にして、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の受話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性のバラツキを打ち消すような受話音量調節が自動的になされる。
【0027】
(5)終話
通話中にユーザがフックキーを押してオンフック操作をするか(ステップS12でYES)、相手がオンフック操作をし、下りの情報チャネルまたは情報チャネルに付随した付随制御チャネルで切断信号が受信されて、ベースバンド信号処理部3から入力されると(ステップS13でYES)、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、無線基地局MBS11との連係で切断処理をし、元の待ち受け状態に戻る(ステップS14)。
【0028】
(6)再位置登録とディジタルボリューム部のゲイン再設定
待ち受け中に、携帯電話MSが移動し、無線基地局MBS11から離れ、地域エリアA2 の無線基地局MBS21に近づいたとき(図1の破線D参照)、前回サーチした共通アクセスチャネルを含むTDMAタイムスロット信号の受信電界強度が次第に小さくなり、ステップS23でNOとなる。すると、コントローラ19は図4のステップS1へ戻り、移動通信網の周波数帯域内を周波数サーチさせ、受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルを含むTDM信号電波に同調させるとともに、共通アクセスチャネルを含むタイムスロットの受信TDMAスロット信号をベースバンド信号処理部3に出力させる。ベースバンド信号処理部3は共通アクセスチャネルのデータを抽出してコントローラ19へ出力する。コントローラ19は共通アクセスチャネルの報知チャネルのデータに含まれる無線基地局情報の内の地域識別番号(ここではA2 を示すA−ID2 であったとする)を判読し(ステップS2)、内蔵メモリ19Aに登録済の現在位置情報と一致するかチェックする(ステップS3)。NOとなるので、再度前述した位置登録をする。すなわち、内蔵メモリ19Aの現在位置情報を今回受信した地域識別番号に登録し直し(ステップS4)、位置登録信号(自機識別番号と地域識別情報を含む)を含む送信TDMAタイムスロット信号を作成して送信させる(ステップS5)。
【0029】
続いて、コントローラ19は音量調節用ROM18から、今回受信した地域識別番号A−ID2 の示す地域エリアA2 に対応するゲインG2 をディジタルボリューム部10に設定することで、地域エリアA2 の中の無線基地局MBS21、MBS22、・・との通話接続時に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設定する。また、音量調節用ROM18から、今回受信した地域識別情報の示す地域エリアA2 に対応するゲインg2 を読み出しディジタルボリューム部15に設定することで、地域エリアA2 の中の無線基地局MBS21、MBS22、・・との通話接続時に、こちら側で標準的な受話音量が得られるように設定する(ステップS6)。
【0030】
この結果、携帯電話MSが地域エリアA1 からA2 に移ったとき、地域エリアA1 とA2 との間の網側の移動通信設備の送受話音声信号伝送特性の内のとくにゲイン特性の差を打ち消すような送受話音量調節が自動的になされるため、相手側は携帯電話MSが地域エリアA1 にあったときの通話時と同じ標準的な受話音量が維持され、こちら側も携帯電話MSが地域エリアA1 にあったときの通話時と同じ標準的な受話音量が維持されることになる。携帯電話MSが他の地域エリアA3 、A4 ・・に移動したときも全く同様である。
【0031】
この実施の形態によれば、各地域エリアA1 、A2 、A3 、A4 ・・の別に、地域エリア内の移動通信を担う網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定のゲインG1 、G2 、G3 、G4 ・・と、地域エリア内の移動通信を担う網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定のゲインg1 、g2 、g3 、g4 ・・・が音量調節用ROM18に記憶されている。そして、携帯電話MSが存在する地域エリアAi の無線基地局MSBijから制御チャネルにより通知される地域識別情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応付けて音量調節用ROM18に記憶された送話音量調節用のゲインを読み出し、送話音声信号系に設けられたディジタルボリューム部10に設定するので、携帯電話MSを使用する地域エリアがどこであるかによらず、相手側での受話音量を常に一定したレベルに保つことができ、当該判別した地域エリアに対応付けて音量調節用ROM18に記憶された受話音量調節用のゲインを読み出し、受話音声信号系に設けられたディジタルボリューム部15に設定するので、携帯電話MSを使用する地域エリアがどこであるかによらず、こちら側の受話音量を常に一定したレベルに保つことができる。
【0032】
図6は本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話MS´の具体的構成図であり、図2と同一の構成部分には同一の符号が付してある。
図2の携帯電話MSではユーザは受話音量をマニュアル操作で可変できなかったが、図6の携帯電話MS´は受話音量をマニュアル操作で可変可能になっている。
キー操作部17´には、受話音量アップ/ダウンキー170が付加されており、この受話音量アップ/ダウンキー170の操作により、最小受話音量位置1から最大受話音量位置10まで10段階の操作位置の内、任意の1つの受話音量可変操作位置(Pで表す)へ可変操作できる。
【0033】
コントローラ19´は、ユーザが耳が遠かったり周囲の環境が騒がしいなどのため、受話音量アップ/ダウンキー170で受話音量アップ操作をする度に、Pを1つずつ増やし(但し、Pが10に達しているときは変化させない)、反対に、相手の声を小さくして聞きたいなどのため、受話音量アップ/ダウンキー170で受話音量ダウン操作をする度に、Pを1つずつ減らす(但し、Pが1に達しているときは変化させない)。そして、Pが増減する度にディジタルボリューム部15の音量調節値であるゲインgを増減させる。
【0034】
ここで、受話音量の可変操作位置Pとディジタルボリューム部15のゲインgとの従来の対応関係は図7に示す如く1種類であった。しかし、前述した如く、地域エリア毎に、網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性にバラツキが存在することから、携帯電話MS´を使用する地域エリアが変わると受話音量可変操作位置と受話音量との関係が変わってしまい、地域エリアの変わる前後で同じ受話音量を得るためには操作位置を変えなければならないという面倒が起きる。例えばP=1〜10の10段階の操作位置のうち、耳が遠いためそれまで居た地域エリアではP=7の受話音量可変操作位置に合わせていたところ、地域エリアが変わり、網側の移動通信設備での受話音声信号に対するゲインが下がってしまった場合、受話音量が下がるので、P=8や9の受話音量可変操作位置に変えないと良く聞こえなくなってしまったり、反対に、網側の移動通信設備での受話音声信号に対するゲインが上がってしまった場合、受話音量が上がるので、P=6や5の受話音量可変操作位置に変えないと相手の声が大きすぎてしまう。
【0035】
この実施の形態では、各地域エリア別に、網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係情報を用意しておき、携帯電話MS´の存在する地域エリアが変わったときは、受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係を自動的に切り替えることで、地域エリア間で網側の移動通信設備の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性にバラツキがあったとしても、どの地域エリアでの通話でも、受話音量可変操作位置と受話音量との関係が同じとなるようにしてある。
【0036】
音量調節用ROM18´には、各地域エリアAi (但し、i=1、2、・・n)を示す地域識別情報(ここでは地域識別番号とする)A−IDi の別に、地域エリアAi の中の無線基地局MBSi1、MBSi2、・・との通話接続時に適するディジタルボリューム部10のゲインであり、地域エリアAi の網側の移動通信設備の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エリア間でのバラツキを打ち消し、地域エリアによらず相手側で標準的な受話音量が得られるようにしたゲインGi が予め記憶してある(この点は第1の実施の形態と同じ)。
【0037】
また、音量調節用ROM18´には、各地域エリアAi (但し、i=1、2、・・n)を示す地域識別情報(ここでは地域識別番号とする)A−IDi の別に、地域エリアAi の中の無線基地局MBSi1、MBSi2、・・との通話接続時に適するディジタルボリューム部15の受話音量可変操作位置毎のゲインgi (P)(P=1、2、3、・・・、10)が予め記憶されている(図8、図9参照)。iが同じゲインgi (1)〜gi (10)の群は、地域エリアAi において、コントローラ19´がディジタルボリューム部15のゲインを設定するために用いる受話音量可変操作位置とゲインの対応関係情報である。この受話音量可変操作位置とゲインの対応関係情報に地域エリアによる差が有る場合が有るのは、地域エリア間で、網側の移動通信設備の受話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性に存在するバラツキを打ち消し、地域エリアによらず受話音量可変操作位置と受話音量の対応関係が一定となるようにするためである。
なお、受話音量可変操作位置P=5のg1 (5)、g2 (5)、・・、gn (5)は各々、図3中のg1 、g2 、・・、gn と同一のゲインであり、P=5は標準的な受話音量の得られる操作位置である。
【0038】
コントローラ19´は、待ち受け処理、位置登録処理、発信接続処理、着信接続処理など移動通信網との無線接続に必要な各種処理を行うほか、送話音声信号系のディジタルボリューム部10と受話音声信号系のディジタルボリューム部15に対する音量調節制御処理を行う。
携帯電話MS´の内、その他の構成部分は図2と全く同様に構成されている。
【0039】
図10と図11はコントローラ19´のメイン制御処理を示すフローチャート、図12はコントローラ19´の割り込み制御処理を示すフローチャートであり、以下、これらの図を参照してこの実施の形態の動作を説明する。
なお、携帯電話MS´は現在、地域エリアA1 の無線基地局MBS11の近くに存在しているものとする(図1の実線C参照)。また、コントローラ19´の内蔵メモリ19Aで管理している受話音量可変操作位置Pが最初は標準的なP=5となっているものとする。
【0040】
(1)位置登録
キー操作部17´の電源キーを押して電源オン操作をすると、コントローラ19´は、各部に電源を供給させて稼働状態としたのち、無線部2を制御して受信モードとし、移動通信網の周波数帯域内を周波数サーチさせ、受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルのデータを含むTDM信号電波に同調させるとともに、共通アクセスチャネルのデータを含むタイムスロットの受信TDMAタイムスロット信号をベースバンド信号処理部3に出力させる(図10のステップS1)。ベースバンド信号処理部3は共通アクセスチャネルのデータを抽出してコントローラ19へ出力する。コントローラ19は共通アクセスチャネルの報知チャネルに含まれる無線基地局情報の内の地域識別情報(ここではA1 を示す地域識別番号A−ID1 であったとする)を判読し(ステップS2)、既に内蔵メモリ19Aに現在位置情報として登録済であれば、待ち受け処理の側へ移行する(ステップS3でYES)。ここでは登録済でなかったとすると今回受信した地域識別番号を内蔵メモリ19Aに現在位置情報A−IDI として登録後(ステップS3でNO、S4)、無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、空きの共通双方向制御チャネルを用いて、位置登録信号(自機の機種識別番号と今回受信した地域識別番号を含む)を制御データに含む送信TDMAタイムスロット信号を無線基地局A1 の側に送信させる(ステップS5)。携帯電話MSから位置登録信号を受信した無線基地局MBS11は、上位の移動通信制御局MCC1 を介してホームメモリ局(図示せず)へ送信し、位置登録させる。
【0041】
(2)送受話音声信号系のディジタルボリューム部のゲイン設定
続いて、コントローラ19は音量調節用ROM18´から、現在位置情報の示す地域エリアAI =A1 に対応するゲインG1 を読み出しディジタルボリューム部10のゲインGとして設定することで、地域エリアA1 の中の無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接続時に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設定する。また、音量調節用ROM18´の内、現在位置情報の示す地域エリアAI =A1 に適した受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係情報(g1 (1)〜g1 (10)のゲイン群)を用いて、現在の受話音量可変操作位置に対応するディジタルボリューム部15のゲインg1 (5)を求めディジタルボリューム部15に設定することで、地域エリアA1 の中の無線基地局MBS11、MBS12、・・との通話接続時に適した標準的な受話音量が得られるように設定する(ステップS6´)。
【0042】
(3)待ち受け
このあと、コントローラ19´は待ち受け処理に移行する。待ち受け処理では無線部2を制御して受信モードと休止モードを交互に繰り返させ(図11のステップS20、S21、S22)、受信モードでは、前回サーチした受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルを含む周波数及びタイムスロットの受信TDMAタイムスロット信号を受信させて一定以上の電界強度が有るかチェックする(ステップS23)。一定以上の電界強度が有れば、ベースバンド信号処理部3により共通アクセスチャネルのデータを抽出させてコントローラ19´へ出力させる。コントローラ19´は、共通アクセスチャネルの内、報知チャネルに含まれる無線基地局情報の内の地域識別情報が内蔵メモリ19Aに登録済の現在位置情報A−IDI と一致しているかチェックする(図10のステップS2、S3)。若し、携帯電話MS´の移動で一致しなければステップS4に進み、再度、前述した位置登録と送受話音声信号系のディジタルボリューム部10、15のゲインの再設定を行うが、ここではステップS3で一致していたとすると、共通アクセスチャネルの内、一斉報知チャネルで自局宛の着信があったかチェックし(ステップS7)、なければ待ち受けを継続する。
【0043】
(4)着信通話または発信通話
待ち受け中に自局宛の着信があったとき(ホームメモリ局での位置登録に基づき、地域エリアA1 の全ての無線基地局MBS11、MBS12、・・から一斉呼び出しされる)、コントローラ19´は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて無線基地局MBS11の側に着信応答(ここでは着信第1応答)したのち無線基地局MBS11との連係で情報チャネルを確立する(ステップS8)。そして、ベースバンド信号処理部3から情報チャネルに付随した付随制御チャネルで呼び出し信号を入力すると、リンガ16を駆動して呼び出し音を発生させる(ステップS9)。ユーザがフックキーの押圧でオフフック操作をすると、コントローラ19´は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、付随制御チャネルで着信第2応答信号を送信させ、通話状態に移行する(ステップS10、S11)。また、待ち受け中にユーザがオフフック操作と相手先のダイヤル操作による発信操作をしたときは(図11のステップS24でYES)、発信接続処理をする。具体的には、コントローラ19´は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、共通双方向制御チャネルを用いて無線基地局MBS11の側に発信要求したのち無線基地局MBS11との連係による情報チャネルの確立をする。相手側のオフフックに伴い通話状態となる(ステップS25)。
【0044】
通話状態では、コントローラ19´は所定のタイミングで無線部2を受信モード、送信モード、アイドルモードに巡回的に切り換える。受信モード時、無線基地局MBS11から自局宛の情報チャネルを含む下りの受信TDMAタイムスロット信号を無線部2が受信し、ベースバンド信号処理部3に出力する。ベースバンド信号処理部3は入力した受信TDMAタイムスロット信号の情報チャネル中の高能率符号化受話音声信号を復号してディジタル受話音声信号に変換し、内蔵バッファメモリに一時記憶させる。そして、内蔵バッファメモリから連続的に読み出し、ディジタル音声信号処理部4へ出力させる。ベースバンド信号処理部3は通話中、ディジタル音声信号処理部4から連続的に入力したディジタル送話音声信号を高能率符号化して高能率符号化送話音声信号に変換し、内蔵バッファメモリに一時記憶する。そして、高能率符号化送話音声信号から成る情報チャネルを含む上りTDMAタイムスロット信号を作成し、所定のタイミングで送信モードとされた無線部2を介して無線基地局MBS11の側に送信させる。
【0045】
送話マイク7から入力された送話音声信号はA/D変換器8でディジタル送話音声信号に変換されたあと、ディジタル音声信号処理部4に入力される。ディジタル音声信号処理部4ではディジタルノイズサプレッサ部11でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコライザ部12で周波数特性が加工される。また、ディジタルボリューム部10で音量調節される。ディジタルボリューム部10には、地域エリアA1 の網側の移動通信設備の送話音声信号伝送特性の内、とくにゲイン特性を加味したゲインが設定してあるので、相手側は標準的な受話音量が得られることになる。
【0046】
ベースバンド信号処理部4から出力されたディジタル受話音声信号は、ディジタルノイズサプレッサ部14でノイズ成分が抑圧され、ディジタルイコライザ部13で周波数特性が加工され、ディジタルボリューム部15で音量調節される。そして、D/A変換器5でアナログ音声信号に変換されたあと、受話スピーカ6から出力される。ディジタルボリューム部15には、地域エリアA1 の網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性を加味したゲインが設定してあるので、こちら側も標準的な受話音量が得られることになる。
【0047】
(5)受話音量の可変操作
コントローラ19´は電源オン後、図10及び図11のメイン制御処理と平行して図12の割り込み制御処理を定期的に繰り返しており、受話音量アップ/ダウンキー170でアップ操作またはダウン操作がされたかチェックしている(図12のステップS30、S31)。
通話中にユーザが例えば耳が遠いため受話音量を標準より増大したい場合、キー操作部17´の受話音量アップ/ダウンキー170を操作して、所望回数だけアップ操作をする。1回目のアップ操作をするとコントローラ19´は現在位置情報が登録済かチェックし、YESなので続いてP=10かチェックする(ステップS32、S33)。NOなのでPを+1して6とし(ステップS34)、音量調節用ROM18´の内、現在位置情報の示す地域エリアAI =A1 に適した受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係情報(g1 (1)〜g1 (10)のゲイン群)を用いて、地域エリアAI =A1 でかつP=6に対応するディジタルボリューム部15のゲインg1 (6)を求めディジタルボリューム部15に設定する(ステップS35)。この結果、受話音量が1段階増大する。
【0048】
まだ受話音量が足らず、続けて2回目、3回目のアップ操作をすると同様にしてPが8となり、ゲインg1 (8)がディジタルボリューム部15に設定される。この結果、受話音量が2段階増大する。大きくなり過ぎた場合、キー操作部17´の受話音量アップ/ダウンキー170を操作して、1回ダウン操作をするとコントローラ19´は現在位置情報が登録済かチェックし、YESなので続いてP=1かチェックする(ステップS31、S36、S37)。NOなのでPを−1して7とし(ステップS38)、音量調節用ROM18´の内、現在位置情報の示す地域エリアAI =A1 に適した受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係情報(g1 (1)〜g1 (10)のゲイン群)を用いて、P=7に対応するディジタルボリューム部15のゲインg1 (7)を求めディジタルボリューム部15に設定する。この結果、受話音量が1段階減少する。
【0049】
(6)終話
通話中にフックキーを押してオンフック操作をするか(図10のステップS12でYES)、相手がオンフック操作をし、下りの情報チャネルまたは情報チャネルに付随した付随制御チャネルで切断信号が受信されて、ベースバンド信号処理部3から入力されると(ステップS13でYES)、コントローラ19は無線部2とベースバンド信号処理部3を制御し、無線基地局MBS11との連係で切断処理をし、元の待ち受け状態に戻る(ステップS14)。
なお、待ち受け中にユーザが受話音量可変操作をした場合も、前述と同様にしてディジタルボリューム部15の設定ゲインが可変する。
以下では、P=7であったとして説明する。
【0050】
(7)再位置登録と送受話音声信号系のディジタルボリューム部の再設定
待ち受け中に、携帯電話MS´が移動し、無線基地局MBS11から離れ、地域エリアA2 の無線基地局MBS21に近づいたとき(図1の破線D参照)、前回サーチした共通アクセスチャネルを含むTDMAタイムスロット信号の受信電界強度が次第に小さくなり、ステップS23でNOとなる。すると、コントローラ19´は図10のステップS1へ戻り、移動通信網の周波数帯域内を周波数サーチさせ、受信電界強度が一番大きく共通アクセスチャネルを含むTDM信号電波に同調させるとともに、共通アクセスチャネルを含むタイムスロットの受信TDMAスロット信号をベースバンド信号処理部3に出力させる。ベースバンド信号処理部3は共通アクセスチャネルのデータを抽出してコントローラ19´へ出力する。コントローラ19´は共通アクセスチャネルの報知チャネルのデータに含まれる無線基地局情報の内の地域識別番号(ここではA2 を示すA−ID2 であったとする)を判読し(ステップS2)、内蔵メモリ19Aに登録済の現在位置情報A−IDI と一致するかチェックする(ステップS3)。NOとなるので、再度前述した位置登録をする。すなわち、内蔵メモリ19Aの現在位置情報を今回受信した地域識別番号に登録し直し(ステップS4)、位置登録信号(自機識別番号と地域識別情報を含む)を含む送信TDMAタイムスロット信号を作成して送信させる(ステップS5)。
【0051】
続いて、コントローラ19´は音量調節用ROM18´から、現在位置情報の示す地域エリアAI =A2 に対応するゲインG2 を読み出しディジタルボリューム部10のゲインGとして設定することで、地域エリアA2 の中の無線基地局MBS21、MBS22、・・との通話接続時に、相手側で標準的な受話音量が得られるように設定する。また、音量調節用ROM18´の内、現在位置情報A−IDI の示す地域エリアAI =A2 に適した受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインgの対応関係情報(g2 (1)〜g2 (10)のゲイン群)を用いて、現在の受話音量可変操作位置に対応するディジタルボリューム部15のゲインg2 (7)を求めディジタルボリューム部15に設定することで、地域エリアA2 の中の無線基地局MBS21、MBS22、・・との通話接続時に、地域エリアA1 で受話音量可変操作位置を7としていた場合と同じ受話音量が得られるようにし、耳が遠くても相手の声が良好に聞こえるようにする(ステップS6´)。
【0052】
この結果、携帯電話MS´が地域エリアA1 からA2 に移ったとき、地域エリアA1 とA2 との間の網側の移動通信設備の送受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の差を打ち消す送受話音量調節が自動的になされるため、相手側は携帯電話MSが地域エリアA1 にあったときの通話時と同じ良好な受話音量が得られ、こちら側も携帯電話MS´が地域エリアA1 にあったときの通話時と同じ受話音量が得られることになり、とくに受話音量可変操作をしなくて済む。携帯電話MS´が他の地域エリアA3 、A4 ・・に移動したときも全く同様である。
【0053】
この実施の形態によれば、各地域エリアA1 、A2 、A3 、A4 ・・の別に、地域エリア内の移動通信を担う網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の送話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定のゲインG1 、G2 、G3 、G4 ・・が音量調節用ROM18´に記憶されている。そして、携帯電話MSが存在する地域エリアAi の無線基地局MSBijから制御チャネルにより通知される地域識別情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応付けて音量調節用ROM18´に記憶された送話音量調節用のゲインを読み出し、送話音声信号系に設けられたディジタルボリューム部10に設定するので、携帯電話MSを使用する地域エリアがどこであるかによらず、相手側での受話音量を常に一定したレベルに保つことができる。
また、各地域エリアA1 、A2 、A3 、A4 ・・の別に、地域エリア内の移動通信を担う網側の移動通信設備(無線基地局と移動通信制御局)の受話音声伝送特性の内、とくにゲイン特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインとの対応関係情報が音量調節用ROM18´に記憶されている。そして、携帯電話MS´が存在する地域エリアAi の無線基地局MSBijから制御チャネルにより通知される地域識別情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応付けて音量調節用ROM18´に記憶された受話音量可変操作位置とディジタルボリューム部15のゲインとの対応関係情報を用いて、現在の受話音量可変操作位置に対するゲインをディジタルボリューム部15に設定するので、どの地域エリアでの通話でも、同じ受話音量可変操作位置なら同じ受話音量が自動的に得られるようになる。
【0054】
なお、図6の実施の形態において、受話音量可変操作位置は1〜10の10段階の可変操作ができるようにしたが、5段階、7段階、12段階など10段階以外に可変できるようにしても良く、更に、1から10まで無段階に連続的に可変できるようにしても良い。
また、上記した各実施の形態では、送話音量調節手段と受話音量調節手段をディジタル領域で構成したが、アナログ領域で構成しても良い。
また、地域エリアは、地域識別情報により判別したが、報知チャネルで無線基地局識別情報が送信されることから、予め、無線基地局識別情報と地域エリアとの対応表を音量調節用ROMに記憶しておき、受信した無線基地局識別情報に基づき、無線基地局識別情報と地域エリアとの対応表から地域エリアを判別するようにしても良い。
また、上記した各実施の形態は本発明を携帯電話に適用した場合を例に挙げたが、PHS(パーソナルハンディフォンシステム)、業務用および趣味用の無線機などにも利用できる。
【0055】
【発明の効果】
この発明の1つによれば、移動通信端末の存在する地域エリアが変われば、新たな地域エリアの網側の移動通信設備の送(受)話音声信号伝送特性に適した送(受)話音量調節値に自動設定されるので、地域エリア毎に網側の移動通信設備の送(受)話音声信号伝送特性のとくにゲイン特性に差が存在していても、相手側(こちら側)では常に良好な受話音量が得られる。
また、他の1つの発明によれば、地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に基づき、受話音量可変操作位置に対応する受話音量調節値が設定されるので、受話音量可変操作位置が同じならば地域エリアが変わっても同じ受話音量を具現でき、一貫した操作感覚を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る移動通信システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話を示すブロック図である。
【図3】図2中の音量調節用ROMの記憶内容の説明図である。
【図4】図2中のコントローラの制御処理を示すフローチャートである。
【図5】図2中のコントローラの制御処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話を示すブロック図である。
【図7】受話音量可変操作位置と受話音声信号系のディジタルボリューム部のゲインとの従来の関係を示す線図である。
【図8】図6中の音量調節用ROMの記憶内容の説明図である。
【図9】第2の実施の形態における受話音量可変操作位置と受話音声信号系のディジタルボリューム部のゲインとの対応関係を示す線図である。
【図10】図6中のコントローラの制御処理を示すフローチャートである。
【図11】図6中のコントローラの制御処理を示すフローチャートである。
【図12】図6中のコントローラの制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 無線部
3 ベースバンド信号処理部 4 ディジタル音声信号処理部
6 受話スピーカ 7 送話マイク
10、15 ディジタルボリューム部
17、17´ キー操作部
170 受話音量アップ/ダウンキー
18、18´ 音量調節用ROM
19、19´ コントローラ
19A 内蔵メモリ

Claims (3)

  1. サービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能で、送話音声信号系に設けた送話音量調節手段に所定の送話音量調節値を設定して送話音量の調節を行うようにした移動通信端末において、
    移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通信網設備の送話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた送話音量調節値を記憶した記憶手段と、
    無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応して記憶手段に記憶された送話音量調節値を読み出し、送話音量調節手段に設定する設定手段と、
    を備えたことを特徴とする移動通信端末。
  2. サービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能で、受話音声信号系に設けた受話音量調節手段に所定の受話音量調節値を設定して受話音量の調節を行うようにした移動通信端末において、
    移動通信網の各地域エリア別に、各々移動通信網設備の受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた所定の受話音量調節値を記憶した記憶手段と、
    無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、該判別した地域エリアに対応して記憶手段に記憶された受話音量調節値を読み出し、受話音量調節手段に設定する設定手段と、
    を備えたことを特徴とする移動通信端末。
  3. サービスエリアが複数の地域エリアに分割される移動通信網との無線接続により音声通信が可能であり、受話音声信号系に設けられた受話音量を調節する受話音量調節手段と、受話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置と所定の対応関係に従う受話音量調節値を受話音量調節手段に設定する受話音量制御手段とを含む移動通信端末において、
    移動通信網の各地域エリア別に、移動通信網設備の受話音声伝送特性の地域エリア間の差を打ち消すように差を設けた受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係情報を記憶手段に記憶させておき、
    受話音量制御手段は、無線基地局から制御チャネルにより通知される位置情報に基づき地域エリアを判別し、記憶手段に記憶された内、当該判別された地域エリアの受話音量可変操作位置と受話音量調節値との対応関係に従い、受話音量可変操作手段での受話音量可変操作位置に応じた受話音量調節値を受話音量調節手段に設定するようにしたこと、
    を特徴とする移動通信端末。
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