JP2002289976A - 半導体構造およびその製造方法および半導体レーザ素子および半導体レーザアレイおよび光インターコネクションシステムおよび光lanシステム - Google Patents

半導体構造およびその製造方法および半導体レーザ素子および半導体レーザアレイおよび光インターコネクションシステムおよび光lanシステム

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JP2002289976A
JP2002289976A JP2001084506A JP2001084506A JP2002289976A JP 2002289976 A JP2002289976 A JP 2002289976A JP 2001084506 A JP2001084506 A JP 2001084506A JP 2001084506 A JP2001084506 A JP 2001084506A JP 2002289976 A JP2002289976 A JP 2002289976A
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semiconductor
semiconductor laser
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laser device
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JP2001084506A
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Naoto Jikutani
直人 軸谷
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Alを組成に含む半導体層を酸化した領域を
有する半導体構造において、酸化領域の形状の制御性お
よび再現性を向上させることの可能な半導体構造および
その製造方法を提供する。 【解決手段】 Al組成の異なる2種以上のIII−V族
半導体層を交互に積層することによって構成された半導
体超格子構造3の一部が混晶化されて混晶化領域7とし
て形成されており、前記半導体超格子構造3の混晶化さ
れていない非混晶化領域が選択酸化されて選択酸化領域
8として形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体構造および
その製造方法および半導体レーザ素子および半導体レー
ザアレイおよび光インターコネクションシステムおよび
光LANシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】面発光レーザは、活性層体積が小さいこ
とから、閾値電流が低く高速変調が可能であり、ギガビ
ットイーサ等の通信光源として注目されている。また、
基板に垂直な方向にレーザ出力が取り出せることから、
2次元アレイ集積が容易であり、更にアレイ化した場合
でも消費電力が少ないことから並列光インターコネクシ
ョン光源としての期待も大きい。
【0003】また、近年、面発光レーザの発振閾値電流
の低減において、AlAs層の選択酸化を用いた電流狭
窄構造が非常に注目されている。例えば、文献「Ele
ctronics Letters 31(1995)
p560−562」には、MOCVD法(有機金属気
相成長法)によって結晶成長されたInGaAs/Ga
As量子井戸活性層とAlAs/GaAsからなる分布
ブラッグ反射器とを有する素子の選択酸化による電流狭
窄構造について記述がなされている。この従来技術で
は、基板上に素子部を結晶成長させた後、素子部の表面
から基板表面までを直径20μmの円柱形状にエッチン
グして円柱構造のものとし、80℃に加熱した水を窒素
ガスでバブリングして得た水蒸気雰囲気中で、400
℃、5分間のアニールを行い、円柱構造の側面からAl
As層のみを選択的に酸化し、円柱構造の中央部に直径
5μmの電流通路を残して、周辺部にAlOxによる電
流狭窄構造を形成している。このように、Alを含んだ
半導体層は、酸化温度が高く、Al組成が大きく、また
半導体層の厚さが厚い程速い酸化レートを得ることがで
きる。AlOxは高い絶縁性を有しており、酸化が行わ
れなかった領域に効率良く電流を狭窄することができ
る。上記の素子は、この構造により70μAという極め
て低い電流閾値を実現している。
【0004】また、面発光レーザの重要な課題の一つ
に、偏波方向の制御が挙げられる。(100)基板上に
作製された面発光レーザは、活性層利得に異方性が無
く、共振器構造が対称であることから、発振光の偏向方
向が一意的に定まらないという問題がある。従来、偏波
方向を制御するために、傾斜基板上に成長を行うか、ま
たは、特定の方向に歪応力を加えて活性層利得に異方性
を与えるか、または、活性層の近傍に屈折率の異なる領
域を設けて光の回折損失に異方性を与える等の方法が試
みられている。特開平10−27938号では、共振器
の回折損失に異方性を持たせるようにしており、その方
法として、選択酸化領域の形状を矩形に制御することで
偏波方向の制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、Alを
組成に含むIII−V族半導体層では、水蒸気雰囲気中で
比較的容易に酸化させることが可能であり、良好な電流
狭窄と光閉じ込めとを得ることができる。しかし、この
一方で、酸化の進行の度合い、つまり均一性が、酸化温
度、Al組成、半導体層の厚さ、酸化層と接する他の層
との界面の状態等に非常に敏感であり、何度も繰り返し
て均一な酸化パターンを再現性良く得ることが難しい。
また、同じウエハ内であっても、酸化パターンの均一性
が悪く再現性は低い。従って、酸化の制御性を向上させ
るためには、予め酸化レートをモニタする等の精密な酸
化条件の管理が必要であり、製造に手間がかかってい
る。
【0006】更に、このように酸化条件を精密に管理し
た場合であっても、十分な再現性を得ることは難しく、
電流通路の面積,形状が不均一であることによって、レ
ーザ素子の発振閾値電流や偏波方向,横モード等の光学
特性のばらつきが多く、歩留まりを低下させる原因とな
っている。
【0007】本発明は、Alを組成に含む半導体層を酸
化した領域を有する半導体構造において、酸化領域の形
状の制御性および再現性を向上させることの可能な半導
体構造およびその製造方法を提供することを目的として
いる。
【0008】また、本発明は、上記半導体構造を用い
て、電流通路の形状の制御が容易で、かつ、発振閾値電
流等の素子間の特性ばらつきが少ない半導体レーザ素子
および半導体レーザアレイおよび光インターコネクショ
ンシステムおよび光LANシステムを提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、Al組成の異なる2種以上
のIII−V族半導体層を交互に積層することによって構
成された半導体超格子構造の一部が混晶化されて混晶化
領域として形成されており、前記半導体超格子構造の混
晶化されていない非混晶化領域が選択酸化されて選択酸
化領域として形成されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、Al組成の
異なる2種以上のIII−V族半導体層を交互に積層する
ことによって構成された半導体超格子構造の一部を選択
的に混晶化して混晶化領域を形成し、混晶化領域に対し
て界面に平行な方向から超格子構造部のうちの混晶化さ
れていない非混晶化領域を選択的に酸化することを特徴
としている。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の半導体構造の製造方法において、前記混晶化領域
は、前記半導体超格子構造中への不純物の拡散によって
形成されることを特徴としている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の半導体構造の製造方法において、該半導体構造上に
上層構造が形成される場合に、前記混晶化領域は、半導
体超格子構造中への不純物の導入をイオン注入によって
行ない、前記半導体構造上に上層構造を形成するときに
上層構造の結晶成長過程で不純物拡散がなされること
で、形成されることを特徴としている。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載の半導体構造の製造方法において、前記混晶化領域
は、半導体超格子構造上へのマスクの形成と熱処理とに
より形成されることを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の発明は、活性層と、
活性層を挟んで上下に対向する一対の半導体分布ブラッ
グ反射器とを有する面発光型の半導体レーザ素子におい
て、前記活性層と分布ブラッグ反射器との間に、また
は、分布ブラッグ反射器中に、請求項1記載の半導体構
造を有し、前記半導体構造の混晶化領域が電流通路とし
て機能し、前記半導体構造の選択酸化領域が電流狭窄領
域として機能するようになっていることを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項7記載の発明は、活性層と、
活性層を挟んで上下に対向するクラッド層とを有する端
面発光型の半導体レーザ素子において、前記活性層とク
ラッド層との間に、または、クラッド層中に、請求項1
記載の半導体構造を有し、前記半導体構造の混晶化領域
が電流通路として機能し、前記半導体構造の選択酸化領
域が電流狭窄領域として機能するようになっていること
を特徴としている。
【0016】また、請求項8記載の発明は、請求項6記
載の半導体レーザ素子において、電流通路として機能す
る前記混晶化領域は、形状が異方性形状となっているこ
とを特徴としている。
【0017】また、請求項9記載の発明は、請求項6乃
至請求項8のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子に
おいて、前記活性層は、GaInNAs混晶により構成
されていることを特徴としている。
【0018】また、請求項10記載の発明は、請求項6
乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レーザ素子
によって形成されている半導体レーザアレイである。
【0019】また、請求項11記載の発明は、請求項6
乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レーザ素
子、または、請求項10記載の半導体レーザアレイを用
いている光インターコネクションシステムである。
【0020】また、請求項12記載の発明は、請求項6
乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レーザ素
子、または、請求項10記載の半導体レーザアレイを用
いている光LANシステムである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】本発明の半導体構造は、Al組成の異なる
2種以上のIII−V族半導体層を交互に積層することに
よって構成された半導体超格子構造の一部が混晶化され
て混晶化領域として形成されており、前記半導体超格子
構造の混晶化されていない非混晶化領域が選択酸化され
て選択酸化領域として形成されていることを特徴として
いる。
【0023】このような本発明の半導体構造は、Al組
成の異なる2種以上のIII−V族半導体層を交互に積層
することによって構成された半導体超格子構造の一部を
選択的に混晶化して混晶化領域を形成し、混晶化領域に
対して界面に平行な方向から超格子構造部のうちの混晶
化されていない非混晶化領域を選択的に酸化することに
よって作製される。
【0024】より詳細に、本発明では、Al組成の異な
る2種類以上のIII族−V族半導体層を交互に積層して
なる超格子構造を含んだ半導体構造において、超格子構
造の一部を選択的に混晶化し、非混晶化領域に取り囲ま
れた混晶化領域を形成する。しかる後、非混晶化領域の
側面をエッチング等によって露出させて、この非混晶化
領域の側面から界面に平行な方向に、超格子構造の非混
晶化領域を混晶化領域に対して選択的に酸化するように
している。
【0025】超格子構造を混晶化すると、混晶化領域に
は、超格子構造を形成する各半導体層の平均の組成を有
した半導体混晶が形成される。この際、上述のようなA
l組成の異なる2種以上の層からなる超格子構造では、
混晶化領域に形成される混晶のAl組成は、超格子構造
を形成する元の半導体層のいずれと比べても低くなる。
さらに、Al混晶の酸化速度は、Al組成に大きく依存
し、Al組成が大きいもの程酸化速度が速い。従って、
混晶化領域における酸化速度を極めて遅いものとするこ
とができ、非混晶化領域の側面から界面に平行な方向に
酸化を行った場合に、混晶化領域との境界において実質
的に酸化を自己停止させることができる。これにより、
選択酸化領域を形成することができる。
【0026】ここで、上記混晶化領域は、半導体超格子
構造中への不純物の拡散によって形成される。例えば、
この半導体構造上に上層構造が形成される場合に、混晶
化領域は、半導体超格子構造中への不純物の導入をイオ
ン注入によって行ない、半導体構造上に上層構造を形成
するときに上層構造の結晶成長過程で不純物拡散(注入
された不純物の拡散)がなされることで、形成される。
【0027】この方法では、ZnやSi等の不純物元素
を拡散させると、拡散に伴いIII族元素の置換が起こ
り、超格子構造が容易に混晶化する。しかる後、酸化を
行うことで、本発明の半導体構造が容易に得られる。
【0028】また、混晶化領域は、半導体超格子構造上
へのマスク(例えばSiO2マスク)の形成と熱処理と
によっても形成することができる。
【0029】この方法では、SiO2マスクによって結
晶中のGa元素が吸い上げられ、III族元素の空孔が生
じ、空孔が拡散することによって超格子構造が容易に混
晶化する。しかる後、酸化を行うことで、本発明の半導
体構造が容易に得られる。
【0030】図1,図2は本発明に係る半導体構造の作
製工程の一例を示す図である。なお、半導体構造は、M
OCVD法によって結晶成長を行なうことができる。ま
た、III族原料にはトリメチルガリウム,トリメチルア
ルミニウムを用い、V族原料にはアルシンを用いること
ができる。
【0031】図1を参照すると、先ず、GaAs(00
1)基板1上に、GaAsバッファー層2、AlAs/
GaAsからなる超格子構造3を結晶成長させる。次
に、窒化シリコン膜4をCVD法により堆積させた後
に、写真製版技術により5μm*5μmの方形レジスト
開口パターンを形成し、開口部6の窒化シリコン膜4を
除去する。しかる後、スパッタリング法によって全面に
ZnO膜5を形成し、550℃の熱処理によって窒化シ
リコンの開口部6から選択的にZnを拡散させる。Zn
が拡散した領域のAlAs/GaAs超格子構造3は混
晶化し、AlGaAs混晶による混晶化領域7が形成さ
れる。
【0032】ここで、超格子構造3を構成するAlAs
層の厚さを例えば10nm、GaAs層の厚さを例えば
2nm、超格子構造の繰り返し周期を例えば5周期とす
ることができる。この超格子構造を側面から酸化させる
と、AlAs層が実質的なAlOx酸化層として形成さ
れるが、この例のようにGaAs層を2nmと薄くする
場合には、超格子構造全体を酸化層とすることができ
る。なお、酸化層としては、GaAs層を厚くしてAl
As層のみを酸化層としても良く、また、この例のよう
にGaAs層を薄くして超格子構造全体を酸化層として
も良い。
【0033】次に、図2に示すように、ZnO膜5,窒
化シリコン膜4をエッチング除去し、再びMOCVD法
によって上部GaAs層9の結晶成長を行った後、写真
製版技術を用いて30μm*30μmの方形レジストパ
ターンを形成し、パターン形成部を柱状に残し、超格子
構造部3の側面が完全に露出するようにGaAsバッフ
ァー層2までの各層をドライエッチングにより除去す
る。次に、レジストを除去した後に、水蒸気雰囲気中に
おいて、AlAs/GaAs超格子構造部3を混晶化領
域7に対して選択的に酸化して、非混晶化領域からなる
酸化領域8を形成することができる。
【0034】ここで、酸化は、80℃に加熱した水を窒
素ガスでバブリングして得られた水蒸気雰囲気を、試料
を導入した電気炉に導き、試料を450℃に加熱して行
なうことができる。この際、混晶化領域7に形成された
AlGaAs混晶は、Gaを組成に含むことで超格子構
造部3に比べて酸化レートが遅くなっており、混晶化領
域7の境界で酸化が自己停止する。例えば、AlGaA
s混晶では、Al組成0.9以下では、AlAsの酸化
に適した条件では殆ど酸化は進行しない。この例では、
超格子構造の厚さの比で見積もると、混晶化領域7には
Al0.83Ga0. 17Asの組成の混晶が形成されている。
従って、酸化は混晶化領域7の界面で自己停止し、非常
に精度良く酸化形状(酸化領域8の形状)を制御するこ
とができる。
【0035】このようにして、図2に示すような半導体
構造を作製することができる。
【0036】なお、図1の例では、不純物拡散によって
混晶化領域7を形成する例を示したが、これのかわり
に、図3のように、III族の原子空孔の拡散を用いて混
晶化領域7を形成することもできる。すなわち、図3の
作製工程例では、図1と同様に、超格子構造3までの結
晶成長を行った後、全面にCVD法によって窒化シリコ
ン膜4を形成し、次に、5μm*5μmの方形レジスト
開口パターンを形成し、開口部6の窒化シリコン膜をエ
ッチング除去する。次に、CVD法によって全面にSi
2膜10を形成し、800℃の温度でアニール処理を
行い、窒化シリコン膜4の開口部6の超格子構造3を選
択的に混晶化して、混晶化領域7を形成する。
【0037】次に、SiO2膜10,窒化シリコン膜4
をエッチング除去し、図2に示したと同様に上部GaA
s層9の結晶成長を行い、超格子構造部3の側面が完全
に露出するように、エッチングによって30μm*30
μmの柱状パターンを形成し、水蒸気雰囲気中におい
て、AlAs/GaAs超格子構造部3を混晶化領域7
に対して選択的に酸化し、図2と同様の半導体構造を形
成することができる。この例でも、混晶化領域7の酸化
レートは超格子構造部3に比べて遅くなっており、混晶
化領域7の境界で酸化が自己停止し、非常に精度良く酸
化形状(酸化領域8の形状)を制御することができる。
【0038】上述の各例では、半導体構造の例として、
GaAs基板1上にAlAs/GaAs超格子構造3を
形成する場合を示したが、基板1および超格子構造3の
材料はこれに限るものではない。例えば、基板1とし
て、InP基板,GaP基板等を用いることもできる。
また、超格子構造3に含まれるAlを含む半導体層もA
lAs以外の材料であっても良い。例えば、代表的なも
のとして、AlP,AlSb,AlGaAs,AlGa
P,AlAsP,AlInP,AlInAs,AlIn
Sb等が挙げられるが、その他にもこれらの混晶であっ
ても良く、組成にAlが含まれる混晶全般を用いること
ができる。
【0039】上述した本発明の半導体構造およびその製
造方法は、半導体レーザ素子(端面発光型または面発光
型)、半導体レーザアレイ等に適用できる。
【0040】具体的に、活性層と、活性層を挟んで上下
に対向するクラッド層とを有する端面発光型の半導体レ
ーザ素子に、本発明の半導体構造を適用することができ
る。すなわち、端面発光型の半導体レーザ素子におい
て、活性層とクラッド層との間に、または、クラッド層
中に、本発明の半導体構造を設けることができ、この場
合、上記半導体構造の混晶化領域が電流通路として機能
し、上記半導体構造の選択酸化領域が電流狭窄領域とし
て機能するようになっている。
【0041】図4は本発明の半導体構造を適用した半導
体レーザ素子(端面発光型)の構成例を示す図である。
図4を参照すると、この半導体レーザ素子(端面発光型
の半導体レーザ素子)は、GaInNAs混晶を活性層
とした実屈折率導波端面発光レーザであり、n−GaA
s基板21上に、n−GaAsバッファー層22を介し
て、n−Al0.4Ga0.6Asクラッド層23,GaAs
光導波層24,GaInNAs/GaAs多重量子井戸
活性層25,GaAs光導波層26,第1のp−Al
0.4Ga0.6Asクラッド層27が順次に積層されてい
る。
【0042】そして、第1のp−Al0.4Ga0.6Asク
ラッド層27上には、本発明の半導体構造が形成されて
いる。すなわち、AlAs/GaAs超格子構造を混晶
化した混晶化領域28が電流通路として形成され、ま
た、この混晶化領域28の両側のAlAs/GaAs超
格子構造を選択酸化した選択酸化領域29が電流狭窄層
として形成されている。そして、電流通路として機能す
る混晶化領域28,電流狭窄層として機能する選択酸化
領域29上には、第2のp−Al0.4Ga0.6Asクラッ
ド層30,p−GaAsコンタクト層31が順次に形成
されている。
【0043】そして、p−GaAsコンタクト層31上
には、p側電極32が形成され、また、n−GaAs基
板21の裏側には、n側電極33が形成されている。な
お、図4において、符号34はSiO2絶縁層である。
【0044】次に、図4の半導体レーザ素子の作製工程
例を説明する。図4の半導体レーザ素子は、GaAs
(100)基板21上にMOCVD法を用いて各層を結
晶成長させて作製される。ここで、III族原料にはトリ
メチルガリウム,トリメチルアルミニウム,トリメチル
インジウムを用いることができ、また、V族原料にはア
ルシンを用いることができる。また、GaInNAs活
性層25の窒素原料にはジメチルヒドラジンを用いるこ
とができる。
【0045】図4の半導体レーザ素子を作製するには、
図5に示すように、先ず、n−GaAs基板21上に、
n−GaAsバッファー層22を結晶成長し、次に、n
−Al0.4Ga0.6Asクラッド層23、アンドープGa
As光導波層24、GaInNAs/GaAs多重量子
井戸活性層25、アンドープGaAs光導波層26、第
1のp−Al0.4Ga0.6Asクラッド層27、p−Al
As/GaAs超格子構造36を結晶成長する。ここ
で、超格子構造36を構成するAlAs層の厚さを10
nm、GaAs層の厚さを2nmとし、超格子構造36
の繰り返し周期は3周期とすることができる。
【0046】次に、図5に示すように、写真製版技術に
よって電流通路となる領域に3μmの開口を持つストラ
イプ状レジストパターン(レジストマスク)37を形成
し、レジスト開口部38の表面の極く浅くにZnイオン
の注入を行い不純物注入領域39を形成する。ここで、
不純物の注入エネルギーは、不純物イオンの表面からの
射程が10nm程度となるように、例えば20keVと
することができる。次に、レジスト37を除去し、第2
のp−Al0.4Ga0.6Asクラッド層30、p−GaA
sコンタクト層31を結晶成長させるとともに、結晶成
長中の基板加熱によって不純物注入領域39のZn原子
を拡散させてAlAs/GaAs超格子構造36を混晶
化する。この際の結晶成長温度は700℃であり、Zn
は容易に拡散し混晶化領域28が形成される。
【0047】次に、10μm幅のストライプパターンを
形成し、図4に示すように、p−GaAsコンタクト層
31から第1のp−Al0.4Ga0.6Asクラッド層27
までの各層をエッチング除去し、AlAs/GaAs超
格子構造36のエッチング側面を露出させたリッジスト
ライプ構造を形成する。
【0048】次に、加熱水蒸気雰囲気中において、Al
As/GaAs超格子構造36を選択的に酸化させて電
流狭窄構造としての選択酸化領域29を形成する。この
際の酸化温度は450℃とし、水蒸気雰囲気は80℃に
加熱した水を窒素ガスでバブリングすることによって得
ることができる。また、酸化時間は20分と長めにし、
十分に酸化を行なう。
【0049】混晶化領域28に形成されたAlGaAs
混晶は超格子部に対して十分酸化レートが遅く、酸化
は、混晶化領域28の境界で高い選択性及び制御性を持
って自己停止する。従って、均一な酸化幅の電流狭窄構
造が得られる。
【0050】また、混晶化の際に拡散させる不純物の
量,深さを、電流通路において実質的に酸化が自己停止
する程度に選んでおくことで、不純物による光吸収や、
不純物が活性層25にまで拡散することによる発光効率
の低下を抑制することができる。また、不純物として、
Siを用いる場合には、Znを用いる場合に比べて、低
い濃度での混晶化が可能であるので、自由キャリアによ
る吸収損失を低く抑えることができる。
【0051】次に、CVD法により素子全面にSiO2
膜34を形成し、コンタクト層31上に、電極との導通
をとるためにストライプ状にSiO2開口領域を設け
る。次に、p側電極材料を蒸着した後、アニールを行
い、p側電極32とコンタクト層31とのオーミック導
通を取る。次に、基板21の裏面を研磨した後、基板2
1の裏面にn側電極材料を蒸着した後、アニールを行
い、n側電極33と基板21とのオーミック導通をと
る。そして、へき開によって共振器ミラーを形成し、端
面発光レーザ素子を作製することができる。
【0052】図4の半導体レーザ素子では、AlAs/
GaA超格子構造を混晶化した混晶化領域28により電
流通路が形成されており、混晶化領域28は超格子構造
部と比べて酸化レートが著しく遅くなっている。従っ
て、AlAs/GaAs超格子構造部の横方向酸化時
に、混晶化領域28の境界において酸化が自己停止す
る。よって、十分長めに酸化を行うことで、電流狭窄層
29の均一性を向上できる。また、Alの酸化物は非常
に良好な絶縁体として機能するので、p側電極32から
注入される正孔は効率良く電流通路に狭窄され、発振閾
値電流が低減する。また、電流通路の形状の制御性及び
再現性が高いので、素子間及びバッチ間の発振閾値電流
等の特性ばらつきを小さくできる。更に素子の歩留まり
も高くできる。
【0053】このように、本発明の半導体構造を端面発
光型の半導体レーザ素子の電流狭窄構造に用いることに
より、混晶化領域からなる電流通路と非混晶化領域との
境界において酸化が自己停止し、電流通路の形状,面積
を正確に制御することができる。
【0054】また、図4の半導体レーザ素子は、GaA
s基板21上に作製されており、酸化が非常に容易なA
lGaAs材料によって超格子構造を作製することがで
きる。さらに、GaInNAs混晶を活性層25に用い
ており、これにより、光通信において重要な1.3μm
帯の発振を得ることができる。また、GaInNAs混
晶は、GaAs等とのヘテロ構造において、大きな伝導
帯バンド不連続量を有しており、活性層25への高い電
子閉じ込め効果が得られるので、高温まで発振閾値電流
が大きく変動することなく安定に動作させることができ
る。
【0055】また、図4の半導体レーザ素子は、Znイ
オンの注入後、上部クラッド層30の結晶成長中にZn
拡散を行って超格子構造36を混晶化することができ
る。この場合には、固相拡散と比べて、窒化シリコン等
の拡散マスクを形成する工程、及びアニール工程を省く
ことができ、作製工程を簡略化できる。
【0056】このように、本発明の半導体構造を半導体
レーザ素子(端面発光型の半導体レーザ素子)に適用す
ることで、素子間の特性の揃った1.3μm帯の通信用
レーザ素子を再現性良く得ることができる。
【0057】なお、上述の例では、素子構造としてGa
InNAsを活性層とした実屈折率導波端面発光長波長
レーザに本発明の半導体構造を適用する場合を示した
が、本発明の半導体構造が適用される素子構造として
は、埋め込み成長を行ったBH構造でも良いし、素子内
部に回折格子による分布帰還機構を備えたDFBレーザ
であっても良い。
【0058】また、波長帯も、AlGaInP系材料を
用いた0.63〜0.68μm帯赤色レーザ、AlGa
As系材料を用いた0.78μm〜0.87μm帯レー
ザ、GaInAs材料を用いた0.98μm〜1.2μ
m帯レーザや、InP基板上のAlGaInAsP系材
料による1.2μm〜1.6μm帯レーザに適用するこ
とができる。
【0059】また、本発明は、活性層と、活性層を挟ん
で上下に対向する一対の半導体分布ブラッグ反射器とを
有する面発光型の半導体レーザ素子にも適用することが
できる。すなわち、面発光型の半導体レーザ素子におい
て、活性層と分布ブラッグ反射器との間に、または、分
布ブラッグ反射器中に、本発明の半導体構造を設けるこ
とができ、この場合、前記半導体構造の混晶化領域が電
流通路として機能し、前記半導体構造の選択酸化領域が
電流狭窄領域として機能するようになっている。
【0060】図6は本発明の半導体構造を適用した半導
体レーザ素子(面発光型)の構成例を示す図である。図
6を参照すると、この半導体レーザ素子(面発光型の半
導体レーザ素子)は、GaInNAs混晶を活性層とし
た面発光レーザ素子であり、n−GaAs基板41上
に、n−GaAsバッファー層42を介して、n−Al
0.8Ga0.2As/GaAs分布ブラッグ反射器43、G
aAsスペーサー層44、GaInNAs/GaAs多
重量子井戸活性層45、GaAsスペーサー層46、A
0.8Ga0.2As層47が順次に積層されている。
【0061】そして、Al0.8Ga0.2As層47上に
は、本発明の半導体構造が形成されている。すなわち、
AlAs/GaAs超格子構造を混晶化した混晶化領域
48が電流通路として形成され、また、この混晶化領域
48の両側のAlAs/GaAs超格子構造を選択酸化
した選択酸化領域49が電流狭窄層として形成されてい
る。
【0062】そして、電流通路として機能する混晶化領
域48,電流狭窄層として機能する選択酸化領域49上
には、p−Al0.8Ga0.2As/GaAs分布ブラッグ
反射器50、p−GaAsコンタクト層51が順次に形
成されている。
【0063】そして、p−GaAsコンタクト層51上
には、p側電極52が形成され、また、n−GaAs基
板41の裏側には、n側電極53が形成されている。な
お、図6において、符号54はSiO2絶縁層である。
【0064】次に、図6の半導体レーザ素子の作製工程
例を説明する。図6の半導体レーザ素子は、GaAs
(100)基板41上にMOCVD法を用いて各層を結
晶成長させて作製することができる。ここで、III族原
料にはトリメチルガリウム,トリメチルアルミニウム,
トリメチルインジウムを用いることができ、また、V族
原料にはアルシンを用いることができる。また、GaI
nNAs活性層45の窒素原料にはジメチルヒドラジン
を用いることができる。
【0065】具体的に、図6の半導体レーザ素子は、図
7に示すように、先ず、GaAs(100)基板41上
に、n−GaAsバッファー層42を結晶成長し、しか
る後、30対のAl0.8Ga0.2As/GaAsによるn
型分布ブラッグ反射器43、アンドープGaAsスペー
サー層44、GaInNAs/GaAs多重量子井戸活
性層45、アンドープGaAsスペーサー層46を結晶
成長する。
【0066】ここで、分布ブラッグ反射器43を構成す
るAl0.8Ga0.2As層,GaAs層の厚さは、素子の
発振波長である1.3μmの1/4nの厚さとなるよう
に、それぞれ、108.2nm,95.2nmとするこ
とができる。なお、nは夫々の結晶の発振光に対する屈
折率を意味している。また、GaAsスペーサー層4
4,46の厚さは、GaAsスペーサー層44,46と
多重量子井戸活性層45とからなる共振領域が一波長共
振器を構成するように選ぶことができる。このとき、活
性層45は、共振光の定在波の腹となる共振器中央部に
位置させるのが良い。
【0067】次に、Al0.8Ga0.2As/GaAsによ
るp型分布ブラッグ反射器50の一部を構成するAl
0.8Ga0.2As層47、及びAlAs/GaAs超格子
構造56を結晶成長する。ここで、超格子構造56を構
成するAlAs層の厚さを10nm、GaAs層の厚さ
を2nmとし、超格子構造56の繰り返し周期は3周期
とすることができる。
【0068】この際、Al0.8Ga0.2As層47とAl
As/GaAs超格子構造56の厚さは、これらの和が
発振波長の1/4nの厚さになるように調整を行ってい
る。なお、nは各半導体層の屈折率を意味している。ま
た、この例では、後述のように、混晶化にp型ドーパン
トとなるZnを用いるので、光吸収の影響を最小限とす
るために、AlAs/GaAs超格子構造56は、光の
定在波の節となる位置に設けるのが良い。
【0069】次に、CVD法により窒化シリコン膜57
を全面に堆積させ、図8に示すパターンを持つマスクを
用い、写真製版技術及びエッチングによって電流通路と
なる領域の窒化シリコン膜57を除去し、3μm*3μ
mの窒化シリコン膜の方形開口部58を設ける。次に、
スパッタにより素子全面にZnO膜59を堆積し、55
0℃の温度でアニールを行い、窒化シリコン膜の開口部
58から超格子構造56中にZnを拡散させ、図7に示
すように、開口部58直下の超格子構造56を選択的に
混晶化させ、混晶化領域48を形成する。なお、上記例
では、混晶化の方法としてZnOによる固相拡散を用い
たが、この他にも、気相拡散等を用いることもできる。
また、前述の例のように、表面極浅くへZnをイオン注
入し、上層の結晶成長中にZnを拡散させる方法を用い
ても良い。また、拡散原子もZn以外のものであっても
良い。
【0070】また、混晶化の際に拡散させる不純物の
量,深さを、電流通路において実質的に酸化が自己停止
する程度に選んでおくことで、不純物による光吸収や、
不純物が活性層45にまで拡散することによる発光効率
の低下を抑制することができる。また、不純物としてS
iを用いる場合には、Znに比べて低い濃度での混晶化
が可能であるので、自由キャリアによる吸収損失を低く
抑えることができる。
【0071】次に、ZnO膜59,窒化シリコン膜57
を除去し、先程成長を行ったAl0. 8Ga0.2As層47
と対になるGaAs層、及び25ペアのp−Al0.8
0.2As/GaAs分布ブラッグ反射器50、及びp
−GaAsコンタクト層51を結晶成長する。
【0072】次に、混晶化領域48にアラインして、こ
れの直上に30μm*30μmの方形レジストパターン
を形成し、AlAs/GaAs超格子構造56のエッチ
ング側面が露出するように、p−GaAsコンタクト層
51からp側のGaAsスペーサー層46までの各層を
柱状にドライエッチングにより除去する。次に、レジス
トマスクの除去を行い、加熱水蒸気雰囲気中において、
AlAs/GaAs超格子構造56のエッチング側面か
ら超格子構造56の選択酸化を行い電流狭窄層49を形
成する。この際、水蒸気雰囲気は、80℃に加熱した水
を窒素ガスでバブリングして得ることができる。酸化温
度は450℃とすることができる。また、酸化時間は2
0分と長めにし、十分に酸化を行なう。
【0073】次に、素子全面にCVD法によってSiO
2絶縁膜54を堆積させ、ポリイミド等の熱硬化性絶縁
樹脂をスピンコートし、柱部分の埋め込みを行い加熱し
熱硬化させる。次に写真製版技術によって柱部の上面に
開口を持つレジストマスクを形成し、ドライエッチング
によってレジスト開口部のポリイミド、及びSiO2
除去を行なう。
【0074】次に、p側電極52及び光出射部60を設
けるために、柱部状に写真製版技術を用いて混晶化領域
48にアラインした10μm*10μmの方形レジスト
パターンの開口を形成し、p側電極材料の蒸着を行った
後、柱部中央の電極材料をリフトオフし、アニールを行
ってオーミック導通を取る。
【0075】次に、基板41の裏面を研磨した後、基板
41の裏面にn側電極材料を蒸着し、アニールによって
n側電極53と基板41とのオーミック導通をとる。
【0076】このように作製された図6の面発光型半導
体レーザ素子は、サブミリアンペアオーダーの閾値電流
をもって、1.3μm帯で単一横モード発振させること
ができる。
【0077】図6の半導体レーザ素子は、電流通路48
がAlAs/GaAs超格子構造56を混晶化して形成
されており、AlAs/GaAs超格子構造部56の横
方向酸化時に、電流通路である混晶化領域48の境界に
おいて、酸化レートの違いから酸化が自己停止する。従
って、上述の例のように通常よりも長めに酸化を行う事
で、更に均一性が向上する。また、Alの酸化物は非常
に良好な絶縁体として機能するので、p側電極52から
注入される正孔は効率良く電流通路48に狭窄され、発
振閾値電流は低減する。また、電流通路48の形状の制
御性及び再現性が高いので、素子間及びバッチ間の発振
閾値電流等の特性ばらつきを小さくできる。更に素子の
歩留まりも高くできる。
【0078】このように、本発明の半導体構造を面発光
型半導体レーザ素子の電流狭窄構造として用いることに
より、混晶化領域からなる電流通路と非混晶化領域との
境界において酸化が自己停止し、電流通路の形状,面積
を正確に制御することができる。
【0079】また、図6の半導体レーザ素子は、GaA
s基板41上に作製されており、酸化が非常に容易なA
lGaAs材料によって超格子構造を作製することがで
きる。さらに、GaInNAs混晶を活性層45に用い
ており、これにより、光通信において重要な1.3μm
帯の発振を得ることができる。また、GaInNAs混
晶はGaAs等とのヘテロ構造において、大きな伝導帯
バンド不連続量を有しており、活性層45への高い電子
閉じ込め効果が得られるので、高温まで発振閾値電流が
大きく変動することなく安定に動作させることができ
る。
【0080】このように、本発明の半導体構造を半導体
レーザ素子(面発光型の半導体レーザ素子)に適用する
ことで、素子間の特性の揃った1.3μm帯の通信用レ
ーザ素子を得ることができる。
【0081】なお、図7の作製工程例では、窒化シリコ
ン層57の開口部58を設ける工程で、図8の方形のマ
スクパターンを用いたが、これの代わりに、図9に示す
ような矩形のマスクパターンを用いることもできる。こ
の場合は、矩形の電流狭窄部49および矩形の電流通路
(混晶化領域)48が形成され、活性層45の周りに大
きな光の回折損失の異方性を設けることができる。よっ
て、光の回折損の異方性から、特定の方向に偏波を制御
することができる。このような効果は、電流通路(混晶
化領域)48が矩形のみならず楕円形状のような異方性
状となっている場合に得られることができる。すなわ
ち、例えば、電流通路48を矩形とした場合には長辺方
向、楕円形状とした場合には長軸方向の偏波が揃い発振
を生じる。この場合も、混晶化領域48に形成されたA
lGaAsとの酸化レートの差から、酸化が自己停止す
るので、容易に矩形あるいは楕円形状の電流通路を得る
ことができる。なお、図9の例では、混晶化領域48を
形成するためのレジストマスクの開口幅は3μm*6μ
mとしている。
【0082】例えば図9のような矩形なマスクパターン
を用いて作製した半導体レーザ素子は、サブミリアンペ
アオーダーの閾値電流で、単一横モード発振する。ま
た、素子の偏波方向は、混晶化領域48の長軸方向に揃
っており、短軸方向の発振は生じない。また動作電流の
増加に対しても、横モード及び偏波方向は安定であり、
偏波スイッチングは殆ど起こらない。
【0083】また、上述した本発明の面発光型の半導体
レーザ素子を集積させて面発光型の半導体レーザアレイ
を作製することもできる。また、上述した本発明の端面
発光型の半導体レーザ素子を集積させて端面発光型の半
導体レーザアレイを作製することもできる。
【0084】図10は図6の面発光型の半導体レーザ素
子を2次元に4*4個集積したモノリシックレーザアレ
イの一例を示す平面図である。図10の例では、個々の
素子を独立に駆動するためにp側電極に個別配線を設け
ている。また、図11は図4の端面発光型の半導体レー
ザ素子を1次元に4個集積したモノリシックレーザアレ
イの一例を示す断面図である。
【0085】図10,図11の半導体レーザアレイは、
それぞれ、図6,図4の半導体レーザ素子の作製方法と
同様の手順,方法で作製することができる。これによ
り、10,図11の半導体レーザアレイを構成する個々
の素子の電流通路の形状,面積を、前述したよう高精度
に再現性良く作製することができ、従来のように酸化幅
の違いによりアレイ内で閾値電流がばらついたり、横モ
ードが不安定になったりすることがなくなり、個々の素
子の特性を非常に良好に揃えることができる。従って、
歩留まりを高めることができる。また、図11の面発光
型の半導体レーザアレイでは、電流通路の形状を矩形等
のように適切に選んだ場合に、偏波が特定の方向に揃え
ることが可能である。以上のように、本発明では、素子
特性の揃った半導体レーザアレイを得ることができる。
【0086】また、上述した本発明の半導体レーザ素子
または半導体レーザアレイを用いて光インターコネクシ
ョンシステムを構成することもできる。図12は光イン
ターコネクションシステムの一例を示す図である。図1
2の光インターコネクションシステムでは、機器M1と
機器M2とが光ファイバアレイ(石英シングルモードフ
ァイバアレイ)を用いて接続されている。また、受信側
である機器M2には、フォトダイオードアレイモジュー
ルが用いられている。また、送信側である機器M1に
は、面発光型の半導体レーザアレイを用いた1次元レー
ザアレイモジュールが用いられている。
【0087】図13は機器M1に用いられているレーザ
アレイモジュールの概要を示す図である。図13のレー
ザアレイモジュールは、シリコン基板上に、1次元モノ
リシック面発光レーザアレイと、マイクロレンズアレイ
と、光ファイバアレイ(石英シングルモードファイバア
レイ)とが実装されて構成されている。ここで、面発光
レーザアレイは、ファイバに対向して設けられており、
シリコン基板に形成したV溝に実装されている石英シン
グルモードファイバとマイクロレンズアレイを介して結
合している。面発光レーザアレイの発振波長は1.3μ
m帯であり、石英シングルモードファイバを用いること
で高速伝送が行える。
【0088】また、本発明の面発光型の半導体レーザア
レイを用いた光インターコネクションシステムでは、素
子間の発振閾値電流分布は殆ど無く、素子の駆動制御が
非常に容易となる。また、従来に比べて発振閾値電流及
び素子抵抗のばらつきが少ないことから、伝送信号のス
キューが低減され高速伝送が可能となる。また、高次モ
ードの発振,偏波スイッチングによるノイズも非常に少
なく、符号誤り率を非常に低くすることができる。以上
のように、高速並列伝送が可能で、信頼性の高いインタ
ーコネクションシステムを構成することができる。
【0089】なお、図12,図13の例では、レーザモ
ジュールに面発光型の半導体レーザアレイを用いたが、
これにかわりに、端面発光型の半導体レーザアレイを用
いることもできる。また、上述のような並列光インター
コネクションの他にも、単一素子を用いたシリアル伝送
システムを構成することもできる。また、機器間の他に
も、ボード間、チップ間、チップ内インターコネクショ
ンに応用することもできる。
【0090】また、上述した本発明の半導体レーザ素子
または半導体レーザアレイを用いて光LANシステムを
構成することもできる。図14は光LANシステムの一
例を示す図である。
【0091】図14の光LANシステムでは、サーバー
とコアスイッチとの間、及び、コアスイッチと各スイッ
チとの間、及び、スイッチと各端末との間の光伝送の光
源に、上述した本発明の半導体レーザ素子が用いられて
いる。
【0092】また、サーバーとコアスイッチとの間、及
び、コアスイッチと各スイッチとの間、及び、スイッチ
と各端末との間は、石英シングルモードファイバ、又は
マルチモードファイバによって結合を行っている。
【0093】このような光LANシステムの物理層とし
ては、例えば1000BASE−LX等のギガビットイ
ーサネット(登録商標)が挙げられる。
【0094】図14の光LANシステムでは、光源であ
る半導体レーザ素子の特性が揃っており、駆動回路が簡
単なものにできる。また、各半導体レーザ素子は、高速
伝送に対しても安定に動作し、符号誤り率の低い正確な
伝送を行なうことができる。このように、信頼性の高い
光LANシステムを構築することができる。
【0095】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項5記載の発明によれば、Al組成の異なる2種以上
のIII−V族半導体層を交互に積層することによって構
成された半導体超格子構造の一部を選択的に混晶化して
混晶化領域を形成し、混晶化領域に対して界面に平行な
方向から超格子構造部のうちの混晶化されていない非混
晶化領域を選択的に酸化するので、Alを組成に含む半
導体層を酸化した領域を有する半導体構造において、酸
化領域の形状の制御性および再現性を向上させることが
できる。
【0096】すなわち、請求項1乃至請求項5記載の発
明によれば、同一面内に、高い絶縁性を有したAl酸化
物と、AlGaAs材料のような導電型制御が容易な半
導体材料とが位置した構造体を、高い位置精度で作りこ
むことができる。従来、このような構造体を形成する場
合には、AlAs等の半導体膜を横方向から、加熱水蒸
気雰囲気中において選択的に酸化させていたが、AlA
s層の酸化レートが結晶性及び界面の状態等に対し非常
に敏感であるために、再現性及び制御性が悪かった。こ
れに対し、本発明では、酸化層として超格子構造を用い
ており、酸化させたくない部位の超格子構造を混晶化
し、Al含有率の低い混晶とすることによって超格子構
造部との酸化レートの差を大きくすることができる。A
lGaAs層の酸化レートはAlGaAs混晶のAl組
成、AlGaAs層の膜厚に関係し、Al組成が大き
く、膜厚が厚い程、酸化レートが速くなることが知られ
ている。この際、AlGaAs層はAl組成が0.9以
下となると酸化が困難になる。また、AlGaAs層の
酸化レートは界面の状態に敏感であり、超格子構造のよ
うに界面の数が多い程、酸化が容易になることが知られ
ている。超格子構造とすることで各AlAs層の膜厚は
薄くなり、逆に酸化レートが遅くなることが懸念される
が、GaAs層の厚さを十分薄くし、AlAs層が超格
子構造の殆どの割合いを占めるようにすると、界面の数
が増えることによって酸化が促進され、この問題は無
い。よって、広い酸化条件幅に対し、混晶化領域と非混
晶化領域との界面において、酸化を実質的に自己停止さ
せることができる。よって、上記の構造体を高い酸化の
制御性及び再現性をもって形成することができる。
【0097】すなわち、Alを組成に含むIII−V族半
導体層の界面に平行な方向の酸化制御性を向上させ、再
現性良く半導体構造を得ることができる。
【0098】特に、請求項3記載の発明によれば、混晶
化領域は、前記半導体超格子構造中への不純物の拡散に
よって形成されるので、上述した混晶化領域を容易に作
製することができる。すなわち、III−V族半導体から
なる超格子構造は、Zn等の不純物を表面から拡散させ
ると、ヘテロ界面を通じてGaとAlの相互拡散して混
晶となることが知られている。これは、不純物元素の拡
散に伴い、III族元素の置換,拡散が同時に起こるため
である。不純物を拡散させない場合のAlAs/GaA
sでは、900℃の温度で熱処理を行って初めてヘテロ
界面での相互拡散が見られるものであり、通常の結晶成
長等の温度に対しては熱的に安定である。しかし、例え
ば、文献「Appl. Phys. Lett. 38
10(1981) p.p.776」では、570℃の温
度でGaAs/AlAs(8.6nm/8.0nm)の
超格子構造にZn拡散を行った場合、拡散領域にこれら
の平均組成であるAl0.48Ga0.52Asの混晶が形成さ
れていることが報告されており、Zn拡散を行った場合
のAlとGaの相互拡散係数はZn拡散を行わない場合
の5桁以上の高い値となる。従って、この方法を用いれ
ば、本発明の半導体構造を容易に得ることができる。
【0099】さらに、不純物拡散を行いたい領域の位置
及び形状は、写真製版技術等により拡散マスクを形成す
ることで制御できるので、所望の非酸化領域の形状を得
ることが比較的容易となる。更に、拡散させる不純物の
種類を選ぶことで、混晶化領域の導電型を制御すること
もできる。例えば、混晶化領域をp型導電性に制御した
い場合は不純物元素としてZnを拡散させ、n型に制御
したい場合には1E18cm-3以下の濃度にSiを拡散
させる。この際、SiはAlGaAsに対して両性不純
物であるので、これ以上の濃度に拡散させてp型導電性
を得ることもできる。また、不純物の導入方法は、固相
拡散,気相拡散,イオン注入のいずれでも良く、拡散の
方法も、熱拡散,レーザーアニール等を用いることがで
きる。
【0100】以上のことから、請求項3記載の発明によ
れば、簡単な半導体プロセスにより、所望の形状及び導
電型を有した混晶化領域と、超格子構造の酸化物からな
る絶縁領域とを有する本発明の半導体構造を容易に得る
ことができる。
【0101】また、請求項4記載の発明では、前記混晶
化領域は、半導体超格子構造中への不純物の導入をイオ
ン注入によって行ない、半導体構造上に上層構造を形成
するときに上層構造の結晶成長過程で不純物拡散がなさ
れることによって形成されるようになっている。より具
体的には、レジストをマスクにして電流通路となる領域
の超格子構造の極く表面浅くに不純物注入を行い、上層
の成長中に基板に加えられる熱によって不純物拡散,混
晶化を行っている。このような混晶化の方法を取れば、
従来、混晶化に良く用いられている固相拡散源による基
板表面からの不純物拡散法に比べて、混晶化の工程を非
常に簡単にすることができる。すなわち、固相拡散源を
用いた方法では、選択的に拡散を行うための窒化膜マス
クを形成する工程、ZnO等の不純物拡散源を表面に堆
積させる工程、アニールによって拡散を行う工程、固相
拡散源、及び拡散マスクを除去する工程を必要とするの
に対し、請求項4では、拡散源を選択的に注入を行うレ
ジストマスクの形成と、表面極浅くへのイオン注入工
程、レジストを除去する工程のみで良い。よって、作製
工程を非常に簡略化できる。
【0102】このように,請求項4の発明では、不純物
拡散によって超格子構造を選択的に混晶化する際の方法
を、電流通路となる領域の表面極浅くへの不純物注入
と、上層の結晶成長時の基板加熱とすることにより、不
純物源による固相拡散等と比べ、不純物元素を選択的に
供給する工程が簡単になり、また、不純物を拡散させる
ための特別な熱処理工程が不要となる。
【0103】また、請求項5記載の発明によれば、前記
混晶化領域は、半導体超格子構造上へのマスク(例えば
SiO2マスク)の形成と熱処理とにより形成されるの
で、混晶化領域を容易に作製することができる。すなわ
ち、AlAs/GaAsのような超格子構造の表面にマ
スクとして例えばSiO2マスクを設けて、800℃程
度で熱処理を行うと、SiO2膜にGa元素が吸い上げ
られ、結晶中にGa元素の空孔が発生する。この空孔は
熱処理によって更に拡散し、この際にGa元素とAl元
素の置換が生じることが知られている。また、表面マス
クとして、窒化シリコン膜を用いた場合には、このよう
な現象は起こらない。混晶化させたい領域にSiO2
を設け、これ以外の領域には窒化シリコン膜を表面保護
層として設けておくと、表面性を低下させないで選択的
に混晶化を行うことができる。また、この方法では不純
物を拡散させる必要がないので、光吸収等の影響の少な
い混晶化領域が得られる。
【0104】以上から、請求項5記載の発明によれば、
簡単な半導体プロセスにより、所望の形状を有した混晶
化領域と超格子構造の酸化物からなる絶縁領域とを有す
る半導体構造を容易に得ることができる。
【0105】また、請求項6記載の発明によれば、活性
層と、活性層を挟んで上下に対向する一対の半導体分布
ブラッグ反射器とを有する面発光型の半導体レーザ素子
において、前記活性層と分布ブラッグ反射器との間に、
または、分布ブラッグ反射器中に、請求項1記載の半導
体構造を有し、前記半導体構造の混晶化領域が電流通路
として機能し、前記半導体構造の選択酸化領域が電流狭
窄領域として機能するようになっているので、電流通路
の形状の制御が容易で、発振閾値電流等の素子特性のば
らつきが非常に小さく、特性の揃った面発光型半導体レ
ーザ素子を再現性良く得ることができる。
【0106】すなわち、従来、AlAsの横方向選択酸
化構造を電流狭窄構造とした面発光型半導体レーザ素子
の作製が行われているが、AlAs層の酸化工程の制御
が困難であり、常に同じ面積,形状の電流通路が得るこ
とが困難で、特性の揃った素子を得ることは難しかっ
た。
【0107】これに対し、請求項6の素子では、電流通
路が、例えばAlAs/GaAs等の超格子構造を混晶
化することにより形成されている。混晶化領域は、非混
晶化領域と比べて酸化レートが著しく遅く、非混晶化領
域の側面から酸化を行うと、混晶化領域との界面で高い
選択性,再現性をもって酸化を自己停止させることがで
きる。また、混晶化に用いる不純物としてZn,Si等
のドーパントを用いることができるので、混晶化領域の
導電性をp型,及びn型に制御することが可能であり、
活性層への電流注入を容易に行うことができる。
【0108】また、面発光型半導体レーザ素子では、選
択酸化層により、単一横モード発振が容易に実現でき
る。つまり、光強度の大きな活性層の近傍に、選択酸化
によって形成された凡そ1.65程度の小さな屈折率値
を有したAlの酸化物が位置することで、高次モードの
発振が抑制されて、単一横モード化を実現することがで
きる。この際、請求項6の面発光レーザ素子は、酸化領
域の位置が非常に高い精度で制御できるので、横モード
のばらつきは非常に少なく、高出力までキンクを発生す
ること無く、単一横モード発振を得ることができる。
【0109】以上のように、請求項6の半導体レーザ素
子では、同一ウエハ内及びバッチ間における非酸化領域
の面積のばらつきが殆どないことから、電流通路の形状
の制御が容易で、発振閾値電流等の素子特性のばらつき
が非常に小さく、特性の揃った面発光型半導体レーザ素
子を再現性良く得ることができる。
【0110】また、請求項7記載の発明によれば、活性
層と、活性層を挟んで上下に対向するクラッド層とを有
する端面発光型の半導体レーザ素子において、前記活性
層とクラッド層との間に、または、クラッド層中に、請
求項1記載の半導体構造を有し、前記半導体構造の混晶
化領域が電流通路として機能し、前記半導体構造の選択
酸化領域が電流狭窄領域として機能するようになってい
るので、電流通路の形状の制御が容易で、発振閾値電流
が小さく、発振閾値電流等の素子間の特性ばらつきが少
ない端面発光型半導体レーザ素子を得ることができる。
すなわち、請求項6と同様に、混晶化領域との界面で高
い選択性,再現性をもって酸化の進行が自己停止するの
で、電流通路の形状の制御が容易で、発振閾値電流が小
さく、発振閾値電流等の素子間の特性ばらつきが少ない
端面発光型半導体レーザ素子を得ることができる。ま
た、混晶化に用いる不純物としてZn,Si等のドーパ
ントを用いることができるので、混晶化領域の導電性を
p型及びn型に制御することが可能であり、活性層への
電流注入を容易に行うことができる。
【0111】また、上述のように酸化領域では屈折率が
小さく、通常の埋め込みヘテロ構造等と比べて、横方向
の実屈折率差が大きく、容易に単一横モード発振が得ら
れる。また、横モードのばらつきも殆ど無く、高出力ま
でキンクを生じることなく、安定に単一横モード動作す
る。
【0112】以上のように、請求項7の半導体レーザ素
子では、発振閾値電流等の素子特性のばらつきが非常に
小さく、特性の揃った端面発光型半導体レーザ素子を再
現性良く得ることができる。
【0113】また、請求項8記載の発明によれば、請求
項6記載の半導体レーザ素子において、電流通路として
機能する前記混晶化領域は、形状が異方性形状となって
いるので、効率良く偏波方向を制御することが可能とな
る。すなわち、偏波方向の制御が容易な面発光型半導体
レーザ素子を再現性良く得ることができる。
【0114】すなわち、面発光型の半導体レーザ素子で
は、通常、活性層の利得及び共振器構造が対称であるた
め、電場の偏波面が定まらず、素子毎に偏波の方向が異
なっていたり、動作中に偏波面が変化したりする偏波ス
イッチングが問題となっている。偏波面を安定させる方
法として、活性層に利得の異方性を持たせる方法等があ
り、傾斜基板上に結晶成長を行う方法が知られている。
しかし、通常、傾斜基板上では品質良く結晶成長できる
条件が狭く、条件の設定が難しいという問題がある。ま
た、この他にも共振器構造に異方性を持たせる方法とし
て、選択酸化による電流狭窄構造の形状に異方性を持た
せる方法が知られている。この方法では、屈折率の小さ
な選択酸化領域によって光が回折,散乱する際の損失が
電流狭窄構造の形状によって異なることを利用し、特定
の偏波方向に偏波を揃えるものである。例えば、電流通
路を矩形に残し酸化を行った場合には、長辺方向に偏波
が揃って発振する。
【0115】請求項8の半導体レーザ素子では、偏波方
向を規定する電流通路の形状が混晶化領域の酸化レート
の違いによって形成されたものであり、前述したように
形状の制御性,再現性が高い。従来は、酸化レートの異
方性が少ないために、矩形状の電流通路を得ることは非
常に困難であり、方形や矩形の柱を形成した場合でも、
酸化によって得られる電流通路の形状は殆どの場合が円
形、又は円形に非常に近い楕円形状となってしまってい
た。これに対し、請求項8の半導体レーザ素子では、電
流通路の形状は、混晶化領域の形状、つまり写真製版時
の形状で殆ど決まっており、矩形形状等を容易に得るこ
とができる。また、素子間のばらつきも少ない。従っ
て、請求項8の半導体レーザ素子では、効率良く偏波方
向を制御することが可能となる。すなわち、偏波方向の
制御が容易な面発光レーザ素子を再現性良く得ることが
できる。このように、請求項8の発明では、不純物拡散
を行う領域の形状を矩形又は楕円形のような異方性形状
としており、電流狭窄構造の違いによる光の回折損失の
異方性から発振の偏波方向が揃えることができる。ま
た、矩形等の異方性形状を有した電流狭窄構造を容易に
作製することができる。
【0116】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の半導体レーザ
素子において、前記活性層は、GaInNAs混晶によ
り構成されているので、GaAs基板上の素子で0.9
μm以上の長波の発振を得ることが可能となる。また、
GaInNAs混晶はGaAs等とのヘテロ構造におい
て、大きな伝導帯バンド不連続量を有しており、活性層
への高い電子閉じ込め効果が得られるため、良好な特性
高温が得られる。つまり、高温まで、発振閾値電流が大
きく変動することなく安定に動作する。従って、1.3
μm,1.5μm帯等の石英ファイバー用光源に好適な
通信用半導体レーザ素子を得ることができる。また、G
aAs基板上では、AlGaAs材料系による極めて高
品質の分布ブラッグ反射器と、AlAs混晶を含んだ超
格子構造を基板に格子整合して用いることができる。特
に、AlAs混晶は非常に酸化が容易で、またGaAs
層との混晶化において0.1程度のAl組成の減少で急
激に酸化レートが遅くなり、酸化を自己停止させること
が非常に容易である。従って、電流通路の面積,偏波が
高精度に制御された上記波長帯域の通信用レーザを歩留
まり良く得ることができる。このように、請求項9記載
の発明では、素子特性が優れた、かつ、発振閾値電流等
の素子間の特性ばらつきが少ない石英ファイバ通信用の
半導体レーザ素子を再現性良く得ることができる。すな
わち、活性層をGaInNAs混晶とすることにより、
AlAs層等の酸化の容易な材料を用いて、GaAs基
板上に0.9μmより長波で発振する特性の優れた半導
体レーザ素子を再現性良く得ることができる。
【0117】また、請求項10記載の発明によれば、請
求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レー
ザ素子によって形成されているので、すなわち、請求項
6乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レーザ素
子により半導体レーザアレイを構成しているので、発振
閾値電流等の素子間の特性ばらつきが非常に少ない半導
体レーザアレイを提供することができる。すなわち、半
導体レーザアレイでは、アレイを構成する個々の素子の
特性ばらつきが小さいことが実用上非常に重要である。
例えば、素子間の発振閾値電流のばらつきが小さい場合
は、個々の素子の光出力制御が容易であり、また素子の
応答時間のばらつきも少ない。よって、駆動回路を簡単
なものにすることができる。また、特に、請求項8の面
発光型半導体レーザ素子による半導体レーザアレイで
は、横モード及び偏波方向のばらつきは少なく、また出
力の変化に対しても安定である。従って、ノイズの少な
い変調特性が得られる。以上のように、素子駆動が容易
で、ノイズが少なく、高速伝送が可能な面発光型半導体
レーザアレイが得られる。
【0118】このように、請求項10記載の発明によれ
ば、発振閾値電流および偏波の揃った面発光型の半導体
レーザアレイ、又は、閾値電流の揃った端面発光型の半
導体レーザアレイを再現性良く得ることができる。
【0119】また、請求項11記載の発明によれば、請
求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レー
ザ素子、または、請求項10記載の半導体レーザアレイ
を用いている光インターコネクションシステムであり、
このような光インターコネクションシステムでは、高次
横モードの発振及び偏波スイッチング等によるノイズが
非常に少ないので、符号誤り率の低い通信が可能とな
る。従って、信頼性の高い光インターコネクションシス
テムを構築することができる。また、閾値電流、素子抵
抗のばらつきが少ないので、並列伝送を行う際のスキュ
ーが小さい。よって、特に、並列光伝送に好適な高速光
インターコネクションシステムを得ることができる。
【0120】このように、請求項11記載の発明では、
信頼性が高く、高速伝送が可能な光インターコネクショ
ンシステムを得ることができる。
【0121】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体レー
ザ素子、または、請求項10記載の半導体レーザアレイ
を用いている光LANシステムであり、このような光L
ANシステムでは、光源のレーザ素子の特性ばらつきが
少なく、高速伝送を行った場合にも素子の駆動制御が非
常に容易となる。また、面発光レーザ素子又は面発光レ
ーザアレイを光源に用いた場合は、高次横モードの発振
及び偏波スイッチ等によるノイズが非常に少ないので、
符号誤り率の低い通信が可能となる。従って、信頼性の
高い光LANシステムを構築することができる。
【0122】このように、請求項12記載の発明では、
信頼性が高く、高速伝送が可能な光LANシステムを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体構造の作製工程例を示す図
である。
【図2】本発明に係る半導体構造の構成例を示す図であ
る。
【図3】本発明に係る半導体構造の他の作製工程例を示
す図である。
【図4】本発明の半導体構造を適用した半導体レーザ素
子(端面発光型)の構成例を示す図である。
【図5】図4の半導体レーザ素子の作製工程例を示す図
である。
【図6】本発明の半導体構造を適用した半導体レーザ素
子(面発光型)の構成例を示す図である。
【図7】図6の半導体レーザ素子の作製工程例を示す図
である。
【図8】方形のマスクパターンの一例を示す図である。
【図9】矩形のマスクパターンの一例を示す図である。
【図10】図6の面発光型の半導体レーザ素子を2次元
に4*4個集積したモノリシックレーザアレイの一例を
示す平面図である。
【図11】図4の端面発光型の半導体レーザ素子を1次
元に4個集積したモノリシックレーザアレイの一例を示
す断面図である。
【図12】光インターコネクションシステムの一例を示
す図である。
【図13】レーザアレイモジュールの概要を示す図であ
る。
【図14】光LANシステムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 GaAsバッファ層 3 超格子構造 4 窒化シリコン膜 5 ZnO膜 6 開口部 7 混唱化領域 8 酸化領域 9 上部GaAs層 10 SiO2膜 21 n−GaAs基板 22 n−GaAsバッファ層 23 クラッド層 24 光導波層 25 活性層 26 光導波層 27 クラッド層 28 混晶化領域 29 選択酸化領域 30 クラッド層 31 コンタクト層 32 p側電極 33 n側電極 34 SiO2絶縁層 36 超格子構造 37 レジストパターン 38 レジスト開口部 39 不純物注入領域 41 n−GaAs基板 42 n−GaAsバッファ層 43 分布ブラッグ反射器 44 スペーサー層 45 活性層 46 スペーサー層 48 混晶化領域 49 選択酸化領域 50 分布ブラッグ反射器 51 コンタクト層 52 p側電極 53 n側電極 54 SiO2絶縁層 56 超格子構造 57 窒化シリコン膜 58 開口部 59 ZnO膜

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al組成の異なる2種以上のIII−V族
    半導体層を交互に積層することによって構成された半導
    体超格子構造の一部が混晶化されて混晶化領域として形
    成されており、前記半導体超格子構造の混晶化されてい
    ない非混晶化領域が選択酸化されて選択酸化領域として
    形成されていることを特徴とする半導体構造。
  2. 【請求項2】 Al組成の異なる2種以上のIII−V族
    半導体層を交互に積層することによって構成された半導
    体超格子構造の一部を選択的に混晶化して混晶化領域を
    形成し、混晶化領域に対して界面に平行な方向から超格
    子構造部のうちの混晶化されていない非混晶化領域を選
    択的に酸化することを特徴とする半導体構造の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体構造の製造方法に
    おいて、前記混晶化領域は、前記半導体超格子構造中へ
    の不純物の拡散によって形成されることを特徴とする半
    導体構造の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体構造の製造方法に
    おいて、該半導体構造上に上層構造が形成される場合
    に、前記混晶化領域は、半導体超格子構造中への不純物
    の導入をイオン注入によって行ない、前記半導体構造上
    に上層構造を形成するときに上層構造の結晶成長過程で
    不純物拡散がなされることで、形成されることを特徴と
    する半導体構造の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体構造の製造方法に
    おいて、前記混晶化領域は、半導体超格子構造上へのマ
    スクの形成と熱処理とにより形成されることを特徴とす
    る半導体構造の製造方法。
  6. 【請求項6】 活性層と、活性層を挟んで上下に対向す
    る一対の半導体分布ブラッグ反射器とを有する面発光型
    の半導体レーザ素子において、前記活性層と分布ブラッ
    グ反射器との間に、または、分布ブラッグ反射器中に、
    請求項1記載の半導体構造を有し、前記半導体構造の混
    晶化領域が電流通路として機能し、前記半導体構造の選
    択酸化領域が電流狭窄領域として機能するようになって
    いることを特徴とする半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】 活性層と、活性層を挟んで上下に対向す
    るクラッド層とを有する端面発光型の半導体レーザ素子
    において、前記活性層とクラッド層との間に、または、
    クラッド層中に、請求項1記載の半導体構造を有し、前
    記半導体構造の混晶化領域が電流通路として機能し、前
    記半導体構造の選択酸化領域が電流狭窄領域として機能
    するようになっていることを特徴とする半導体レーザ素
    子。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体レーザ素子におい
    て、電流通路として機能する前記混晶化領域は、形状が
    異方性形状となっていることを特徴とする半導体レーザ
    素子。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至請求項8のいずれか一項に
    記載の半導体レーザ素子において、前記活性層は、Ga
    InNAs混晶により構成されていることを特徴とする
    半導体レーザ素子。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の半導体レーザ素子によって形成されていること
    を特徴とする半導体レーザアレイ。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の半導体レーザ素子、または、請求項10記載の
    半導体レーザアレイを用いていることを特徴とする光イ
    ンターコネクションシステム。
  12. 【請求項12】 請求項6乃至請求項9のいずれか一項
    に記載の半導体レーザ素子、または、請求項10記載の
    半導体レーザアレイを用いていることを特徴とする光L
    ANシステム。
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