JP2002289782A - 高周波半導体装置 - Google Patents

高周波半導体装置

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JP2002289782A
JP2002289782A JP2001090062A JP2001090062A JP2002289782A JP 2002289782 A JP2002289782 A JP 2002289782A JP 2001090062 A JP2001090062 A JP 2001090062A JP 2001090062 A JP2001090062 A JP 2001090062A JP 2002289782 A JP2002289782 A JP 2002289782A
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JP
Japan
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semiconductor device
substrate
frequency
integrated circuit
monolithic microwave
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JP2001090062A
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English (en)
Inventor
Toshiki Seshimo
敏樹 瀬下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性や利得などの高周波特性に優れたフェ
ースダウン実装された高周波半導体装置、特に高利得な
高周波増幅器を提供する。 【解決手段】 MIM容量やスパイラルインダクタのよ
うな受動素子を2つ以上有するMMICがバンプによっ
てフェースダウンでその下の基板に実装された高周波半
導体装置において、前記複数の受動素子直下の基板表面
上の各領域にそれぞれ独立の金属面が設けられ、かつそ
れぞれの金属面が基板裏面に設けられたGND電極とビ
アホールで接続されている事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波半導体装置
に係わり、特に高周波増幅回路の安定動作を実現する高
周波半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1GHz以上の高周波信号の増幅を行う
高周波増幅器として、たとえばパーソナルハンディホン
システムの送信用端末として用いられる従来の増幅器に
ついて説明する。
【0003】このような高周波増幅器では、多くの場合
GaAsMESFET(Metal Semiconductor Field Ef
fect Transistor)によるソース接地増幅器が用いられ
る。この場合、1増幅段当り約10dBの利得を実現す
ることができ、2段から4段構成の高周波MMIC(Mo
nolithic Microwave Integrated Circuit)が広く用い
られている。
【0004】近年、携帯端末装置の小型化の要求が強
く、部品の小型化が重要な開発項目となっている。MM
ICパッケージの小型化のための有望な実装方法とし
て、セラミック等の基板にMMIC表面を下向きにバン
プによりマウントする実装方法(以下、フェースダウン
実装と呼ぶ)がある。フェースダウン実装は、従来のワ
イヤーボンディングの領域が不必要となるためパッケー
ジサイズをMMICのチップサイズと同程度にまで小さ
くでき、そのようなパッケージはCSP(Chip Scale P
ackage)と呼ばれる。
【0005】バンプは、従来のボンディングワイヤーと
比べて寄生インダクタンスが無視し得るほど小さく、高
周波特性が向上するというメリットもある。
【0006】しかし、従来のMMICのフェースダウン
実装を用いたCSPには、次のような問題点があった。
【0007】従来のフェースアップ実装では、MMIC
の裏面はベッドと呼ばれる導電部材の板にマウントさ
れ、MMIC上に形成される受動素子はマイクロストリ
ップ型であった。これに対し、フェースダウン実装では
MMICの裏面は、もはやGND面ではなく、GND面
はパッケージが実装されるマザーボード上のGNDにま
で遠ざかってしまう。これにより、MMIC上のパター
ン、特に大きいレイアウト面積を有するMIM(金属・
絶縁体・金属)容量やスパイラルインダクタなどの受動
素子間のカップリング容量が増大してしまうのである。
いま、MMICとして多段増幅回路を想定したとすれ
ば、素子間カップリングはフィードバックループを形成
し、これにより利得や安定性の劣化が生じることにな
る。
【0008】このような問題を回避するには、受動素子
間のスペースを広げなければならないが、それは本来の
目的である小型化に反することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のフェースダウン実装では、MMIC上の素子間のカ
ップリングが大きくなり、高周波特性の劣化が生じると
いう問題があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、安定性や利得
などの高周波特性に優れたフェースダウン実装された高
周波半導体装置、特に高利得な高周波増幅器を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による高周波半
導体装置は、少なくとも2つの受動素子が集積されたモ
ノリシックマイクロ波半導体集積回路と、前記モノリシ
ックマイクロ波半導体集積回路が据え付けられた基板と
からなる高周波半導体装置において、前記モノリシック
マイクロ波半導体集積回路は、その表面が前記基板表面
と向かい合うように配置され、前記モノリシックマイク
ロ波半導体集積回路上の各パッドと前記基板表面上の各
電極用金属面とがそれぞれバンプによって接続され、且
つ、前記モノリシックマイクロ波半導体集積回路上の少
なくとも2つの受動素子部直下の前記基板表面上の領域
に、前記基板表面上の他の金属面とは接続されていない
金属面がそれぞれ形成され、且つ、前記基板表面上の金
属面は前記基板の裏面の接地用電極面とビアホールによ
ってそれぞれ接続されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による高周波半導体装置の
一実施の形態の構成を、図1に示す。図1は、高周波電
力増幅器(以下、MMIC)1がセラミック基板2にフ
ェースダウンでマウントされた状態を上から示した透視
図である。
【0013】この実施の形態のMMICは、ソース接地
FETによる3段増幅器であって、パッドP1,P2,
…,P10とセラミック基板2上に形成された電極パタ
ーンM1,M2,…,M10とがそれぞれバンプB1,
B2,…,B12によって接続されている。電極パター
ンM1,M2,…,M10はそれぞれ、セラミック基板
2の裏面のそれぞれ対応する図示されていない電極とビ
アホールH1,H2,…,H12によって接続されてい
る。MMIC1において、大きいレイアウト面積を有す
るスパイラルインダクタL1およびL2が隣接して間隔
25μmで配置されている。スパイラルインダクタL1
は入力整合回路の一要素であり、スパイラルインダクタ
L2は1−2段間の整合回路の一要素である。
【0014】本実施の形態の特徴は、スパイラルインダ
クタL1,L2の直下の領域のセラミック基板2の表面
に金属面M11,M12が設けられており、金属面M1
1,M12はセラミック基板2の裏面の図示されていな
いGND用端子とそれぞれビアホールH13,H14で
接続されている事である。
【0015】フェースダウン実装されたMMIC1の表
面とセラミック基板2の表面との距離は20μmであ
る。
【0016】セラミック基板2の大きさは、MMIC1
の大きさに極めて近く、本実施の形態のパッケージはい
わゆるCSP(Chip Scale Package)と呼ばれるもので
あるが、本実施の形態のCSPは、比誘電率が3.5の
樹脂により、MMIC1の表面とセラミック基板2との
隙間も含めて充填されて形成されている。
【0017】本実施の形態においては、スパイラルイン
ダクタL1とセラミック基板2表面上のGND金属面M
11との間、およびスパイラルインダクタL2とセラミ
ック基板2表面上のGND金属面M12との間に容量結
合が生じるため、スパイラルインダクタL1,L2間に
形成される電気力線が減少し、そのため、スパイラルイ
ンダクタL1とL2の間の結合容量は金属面M11,M
12が存在しない場合に比べて小さい。本実施の形態に
おけるスパイラルインダクタL1,L2の結合容量を電
磁界シミュレーションで計算した結果、27fFであっ
た。
【0018】なお、GND金属面M11およびM12を
設けたことで、スパイラルインダクタL1およびL2の
高周波的等価回路定数が金属面M11,M12が存在し
ない場合に対して変化することになるが、それを見込ん
だ回路設計を行えば何ら問題は生じない。
【0019】図2は、図1に示した実施の形態に対応す
る従来例である。従来例では、図1におけるセラミック
基板2表面上の金属面M11,M12およびビアホール
H13,H14およびそれに対応する基板裏面のGND
電極は存在しない。それ以外は図1の実施例と同じであ
り対応する符号も図1と同じである。
【0020】図2の従来例では、スパイラルインダクタ
L1とL2の間の結合容量は大きい。その理由は、図1
に示した実施の形態のGND金属面M11やM12に相
当するものが無いので、スパイラルインダクタL1およ
びL2から出る電気力線は、スパイラルインダクタL1
とL2の間に集中するからである。この従来例における
スパイラルインダクタL1とL2の間の結合容量は電磁
界シミュレーションの結果37fFであり、本実施の形
態よりも37%も大きい。本実施の形態および従来例は
多段増幅器であり、スパイラルインダクタL1とL2の
結合は、すなわち、入力整合回路と1−2段間整合回路
との結合となる。これは帰還ループを形成し高周波特性
や安定性の劣化をもたらすこととなる。従来の方法で上
記の結合容量を下げるためには、スパイラルインダクタ
L1とL2のスペースを広げる必要があるが、本実施の
形態と同じ結合容量の27fFにまで低減するために
は、スパイラルインダクタL1とL2のスペースを更に
50μmも広げなければならないことが電磁界シミュレ
ーションで分かった。このようにスペースを広げること
はチップ面積の増大を招き、チップコストの増大やパッ
ケージサイズの増大を招くこととなる。
【0021】以上、多段増幅器を例に取り説明してきた
が、本発明は、大きいレイアウト面積を有するインダク
タや容量を半導体チップ上に搭載したMMIC一般に有
効である。その際、特に、MMIC上で隣接した受動素
子の組に対して本発明を適用するのが効果的である。ま
た、実施の形態のパッケージはCSPであったが、必ず
しもCSPである必要はなく、本発明はバンプを用いた
フェースダウン実装一般に対して有効である。
【0022】また、MMICをマウントする基板の材質
はセラミックに限る必要はなく、有機材料など他の材質
であってもよい。
【0023】また、バンプを用いたフェースダウン実装
であればパッケージサイズがMMICサイズに極めて近
いCSPに限る必要はない。
【0024】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、M
MICのチップ面積を増大することなく可及的に高い性
能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高周波半導体装置の一実施の形態
の構成図。
【図2】図1に示した実施の形態に対応する従来図。
【符号の説明】
1 MMIC 2 セラミック基板 P1〜P10 パッド M1〜M12 金属面 H1〜H14 ビアホール B1〜B12 バンプ L1,L2 スパイラルインダクタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/338 H01L 29/80 U 29/812 Fターム(参考) 5F038 AV20 AZ04 BE07 CA02 DF02 EZ02 EZ20 5F102 GA01 GA15 GB02 GC01 GD01 GJ05 GV03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの受動素子が集積されたモ
    ノリシックマイクロ波半導体集積回路と、前記モノリシ
    ックマイクロ波半導体集積回路が据え付けられた基板と
    からなる高周波半導体装置において、 前記モノリシックマイクロ波半導体集積回路は、その表
    面が前記基板表面と向かい合うように配置され、前記モ
    ノリシックマイクロ波半導体集積回路上の各パッドと前
    記基板表面上の各電極用金属面とがそれぞれバンプによ
    って接続され、 且つ、前記モノリシックマイクロ波半導体集積回路上の
    少なくとも2つの受動素子部直下の前記基板表面上の領
    域に、前記基板表面上の他の金属面とは接続されていな
    い金属面がそれぞれ形成され、 且つ、前記基板表面上の金属面は前記基板の裏面の接地
    用電極面とビアホールによってそれぞれ接続されている
    ことを特徴とする高周波半導体装置。
  2. 【請求項2】前記受動素子は、金属・絶縁体・金属構造
    による容量、あるいは、スパイラルインダクタである事
    を特徴とする請求項1記載の高周波半導体装置。
  3. 【請求項3】前記基板表面上の金属面は、前記モノリシ
    ックマイクロ波半導体集積回路上の隣接する受動素子の
    組に対してそれぞれの受動素子ごとに設けられ、それら
    の金属面は前記基板上では接続されていないことを特徴
    とする請求項1または2記載の高周波半導体装置。
  4. 【請求項4】前記基板は、表面と裏面にのみ金属導体が
    パターニングされたものであることを特徴とする請求項
    1乃至3の高周波半導体装置。
  5. 【請求項5】前記モノリシックマイクロ波半導体集積回
    路は、高周波増幅回路であることを特徴とする請求項1
    乃至4記載の高周波半導体装置。
  6. 【請求項6】前記受動素子は、高周波増幅回路の整合回
    路を構成する受動素子であることを特徴とする請求項5
    記載の高周波半導体装置。
  7. 【請求項7】前記モノリシックマイクロ波半導体集積回
    路の半導体基板裏面には、導電性材料が設けられていな
    いことを特徴とする請求項1乃至6記載の高周波半導体
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7978043B2 (en) 2008-11-06 2011-07-12 Panasonic Corporation Semiconductor device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20050414

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Effective date: 20050606