JP2002289536A - 熱cvd装置および薄膜半導体素子の製造方法 - Google Patents

熱cvd装置および薄膜半導体素子の製造方法

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JP2002289536A
JP2002289536A JP2001089801A JP2001089801A JP2002289536A JP 2002289536 A JP2002289536 A JP 2002289536A JP 2001089801 A JP2001089801 A JP 2001089801A JP 2001089801 A JP2001089801 A JP 2001089801A JP 2002289536 A JP2002289536 A JP 2002289536A
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thermal cvd
film
reaction tube
cvd apparatus
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Takeshi Matsushita
孟史 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に多数のシリコンウェーハを加熱で
き、かつ短時間で降温できる、省電力でスループットの
高い熱CVD装置およびこれを用いた薄膜半導体素子の
製造方法を提供する。 【解決手段】 熱CVD装置1の反応管11内に収納さ
れた複数のシリコンウェーハWを、カーボンサセプタを
用いずに電磁誘導方式で直接加熱する。シリコンウェー
ハWは、ボート13上に立設されたウェーハ保持部15
A〜15Cの内側の側面に設けられた係止部16A〜1
6Cにおいて端縁を3点で支持されているだけなので、
シリコンウェーハWの表側および裏側の両面に単結晶シ
リコン膜を成膜することが可能である。シリコンウェー
ハWは輻射熱により相互に加熱し合うので、多数のシリ
コンウェーハを省電力で効率良く加熱できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶性の良い均一
なエピタキシャル膜を成膜するための熱CVD(Chemic
al Vapor Deposition ;化学的気相成長)装置に係り、
特に薄膜単結晶シリコン(Si)太陽電池素子の製造に
好適な熱CVD装置、およびこれを用いた薄膜半導体素
子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の太陽電池素子は例えば以
下のプロセスを経て製造されている。まず、p型シリコ
ンウェーハの一方の面(表側の面)に、陽極化成により
多孔質シリコン層を形成する。その後、水素アニールに
より多孔質シリコン膜の表面の孔を塞ぎ、熱CVD法ま
たはエピタキシャル成長により多孔質シリコン膜上に単
結晶シリコン膜を形成する。
【0003】この単結晶シリコン膜の成膜工程と同時
に、多孔質シリコン層中に、引張強度が最も小さい剥離
層を形成する。続いて、単結晶シリコン膜に例えばイオ
ン注入によりn型不純物を拡散させてn型層を形成し、
これにより、pn接合を形成する。そして、アルミニウ
ム(Al)および銀(Ag)のスクリーン印刷により電
極を形成し、光電変換部を形成する。続いて、この光電
変換部の表側(多孔質シリコン層とは反対側)に、プラ
スチックフィルムを接着し、光電変換部を剥離層におい
てシリコンウェーハから剥離する。
【0004】このようにして光電変換部をプラスチック
フィルムに転写した後、裏側(剥離面側)に残っている
多孔質シリコン層をエッチングなどにより除去し、反射
防止膜を形成し、透明プラスチックフィルムを接着し
て、太陽電池素子が完成する。一方、光電変換部を剥離
した後のシリコンウェーハは、表側(剥離面側)に残っ
ている多孔質シリコン層をエッチングなどにより除去し
て、太陽電池素子を形成するためのウェーハとして再利
用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の単結晶シリコン
膜の成膜工程は、例えば熱CVD装置を用いて行われ
る。しかしながら、従来の熱CVD装置は、エピタキシ
ャル膜の結晶品質の向上、膜厚制御、抵抗率分布の制御
等を重視するあまり、成膜速度を遅くしてスループット
を低下させている。また、SiH4 、Si2 2
2 、SiCl4 等の成膜ガスを層流にするのでガスの
利用効率が20%以下と低くなっている。したがって、
低コストで製造する必要がある太陽電池では、これらの
装置を使用することはできなかった。
【0006】利用効率の良い太陽電池製造用CVD装置
としては、ドイツのFraunhofer Institute for Solar E
nergy Systems のFallerらが開発したものがある。この
CVD装置はSiHCl3 ガスの利用効率が75%と高
い(2nd World Conferenceand Exhibition on Photovo
ltaic Solar Energy Conversion 6-10 July 1998 Vienn
a, Austria )。しかし、このCVD装置はランプ加熱
方式であるので、数十枚のウェーハを一度に処理するこ
とはできず、スループットに問題があった。
【0007】一方、電磁誘導方式を採用したCVD装置
が種々開発されてきた。このような電磁誘導方式のCV
D装置は、一般に、カーボンサセプタを備えており、こ
のカーボンサセプタ上にシリコンウェーハが載置されて
いる。そして、まずサセプタを加熱し、サセプタを介し
て間接的にシリコンウェーハを加熱するようになってい
る。その理由は、通常のシリコンは比抵抗が数Ωcmと
高いので電磁誘導方式では加熱しにくいからである。し
かし、カーボンサセプタの利用には、以下のようないく
つかの問題がある。
【0008】まず、厚さ5mmの6インチカーボンサセ
プタ1枚を1100℃に加熱するために必要な電力は1
64KJに達し、太陽電池製造エネルギーを増加させ
る。また、カーボンサセプタは熱容量が大きいので、成
膜後にシリコンウェーハをCVD装置から取り出すため
に100℃以下に冷却するまでの時間が長くなり、スル
ープットを悪化させる。さらに、5mm厚のカーボンサ
セプタを使用するとシリコンウェーハ間の間隔(ピッ
チ)が約15mm(すなわち、あるシリコンウェーハと
その上のシリコンウェーハを載せるカーボンサセプタと
の間の距離は約9mm)になり、CVD装置が大型化し
てしまう。
【0009】一方、シリコンウェーハの比抵抗を下げる
ため、400℃程度までシリコンウェーハを他の補助手
段で加熱(予備加熱)してシリコンウェーハの比抵抗を
低下させてから電磁誘導方式で加熱することが行われて
いる。シリコンウェーハの予備加熱は、FZ結晶(floa
t zoning crystal)成長などでも行われているが、補助
手段の装置が複雑になるという問題を有している。
【0010】一方、電磁誘導方式以外の別の方法とし
て、マイクロ波加熱方式によるエピタキシャル装置が開
発されている。マイクロ波加熱方式によれば、短時間で
シリコンウェーハ全体を加熱することができるという利
点がある。その反面、(1)マイクロ波を発振するマグ
ネトロンが高価であること、また、(2)シリコンウェ
ーハの比抵抗が低くなるとマイクロ波で加熱する加熱箱
部(アプリケータ)の金属壁にマイクロ波が吸収される
確率が高くなってシリコンウェーハを加熱する効率が低
下すること、さらに、(3)マイクロ波加熱方式では比
抵抗が高いほど加熱効率が高くなるが、シリコンウェー
ハが1100℃のように高温になるとその比抵抗が0.
001Ωcm程度に低下してしまい加熱効率が一層低下
すること等の問題があった。
【0011】また、上述の単結晶シリコン太陽電池素子
の製造プロセスにおいては、シリコンウェーハの一方の
面に多孔質シリコン層を10μm程度形成し、この多孔
質シリコン層を剥離層として光電変換部を剥離する。し
たがって、シリコンウェーハを再利用するうちにシリコ
ンウェーハが薄くなって機械的強度が減少し、シリコン
ウェーハが割れる虞があるという問題があった。
【0012】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、均一な成膜および半導体ウェー
ハの反復再利用を可能とする熱CVD装置および薄膜半
導体素子の製造方法を提供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、小電力で短
時間に多数の半導体ウェーハを加熱でき、かつ短時間で
降温できる、省エネルギーでスループットの高い小型の
熱CVD装置および薄膜半導体素子を提供することにあ
る。
【0014】本発明の第3の目的は、低コストで大量生
産に適する太陽電池素子等の薄膜半導体素子の製造方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による熱CVD装
置は、反応管と、複数の半導体ウェーハを保持しうるウ
ェーハ保持部を有し、反応管の内部に設けられるボート
と、このボートに保持された複数の半導体ウェーハを直
接に加熱するための加熱手段と、半導体ウェーハに対し
て成膜用ガスを供給するための複数のガス供給孔を有す
るガスノズルとを備えている。
【0016】また、本発明による薄膜半導体素子の製造
方法は、薄膜の形成工程において、複数の半導体ウェー
ハを反応管に収容し、複数の半導体ウェーハを直接に加
熱しつつ、成膜用ガスを供給することにより気相成長さ
せて薄膜を形成するものである。
【0017】本発明による熱CVD装置およびこれを用
いた薄膜半導体素子の製造方法では、薄膜形成工程にお
いて、従来のようにカーボンサセプタを介することな
く、半導体ウェーハが直接に加熱される。したがって、
カーボンサセプタを加熱するために必要な膨大な電力が
不要となり、省エネルギーで効率良く半導体ウェーハ上
に単結晶薄膜を成膜することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】〔熱CVD装置〕図1は、本発明の一実施
の形態に係る熱CVD装置の概略構成を一部切り欠いて
表すものである。また、図2は、図1に示した熱CVD
装置の上面図を表している。この熱CVD装置1は、例
えば太陽電池素子の製造プロセスにおいて、半導体ウェ
ーハ、例えば6インチシリコン(Si)ウェーハW上に
単結晶シリコン膜を成膜するために用いられるものであ
り、一度に複数のシリコンウェーハへの成膜が可能なバ
ッチ式のものである。また、加熱方式としては電磁誘導
加熱を採用している。なお、この熱CVD装置1は、水
平にしたシリコンウェーハWを縦に重ねて収容する所謂
縦型である。
【0020】熱CVD装置1は、例えば石英ガラスから
なる6インチ用反応管11を備えている。反応管11の
外周には誘導コイル12が巻回されており、この誘導コ
イル12は高周波電源12Aに接続されている。なお、
図1においては、反応管11および誘導コイル12は一
部を切り欠いて示されている。
【0021】反応管11の内部には、炭化ケイ素(Si
C)からなる6インチ用ボート13と、ガスノズル14
が設けられている。ボート13は、成膜された薄膜の均
一性を向上させるため、図示しない回転機構により図1
の矢印C方向(時計回り方向)に回転可能となってい
る。ガスノズル14は、シリコンウェーハW間に成膜用
のガスを吹き込むことができるように、シリコンウェー
ハW間のほぼ中間の位置に複数のガス供給孔14Aを有
している。
【0022】本実施の形態に係る熱CVD装置1では、
従来の熱CVD装置のようにウェーハ載置用のカーボン
サセプタを備えておらず、他の方法でシリコンウェーハ
Wを保持することができるようになっている。例えば、
本実施の形態においては、ボート13には、例えば断面
矩形の柱状部材からなる3本のウェーハ保持部15A,
15B,15Cが設けられている。ウェーハ保持部15
A〜15Cは、ボート13の回転に伴いシリコンウェー
ハWがこぼれ落ちないように適当な間隔で、ガスノズル
14のガス供給孔14Aからのガスの流れを阻害しない
位置に設置されており、例えば石英,炭化ケイ素(Si
C),ケイ素(Si),アルミナ等から構成されてい
る。
【0023】ウェーハ保持部15A〜15Cは、シリコ
ンウェーハWの表側および裏側の両面に単結晶シリコン
膜を形成できるようにシリコンウェーハWを保持するこ
とができる。例えば、本実施の形態においては、ウェー
ハ保持部15A〜15Cの内側の側面には、それぞれ凹
部からなる複数の係止部16A,16B,16Cが一定
の間隔で同じ高さに形成されている。同じ高さに設けら
れた1組の係止部16A,16B,16Cに、1枚のシ
リコンウェーハWの端縁を載せることにより、シリコン
ウェーハWを3点で中空に保持することができる。シリ
コンウェーハWは係止部16A〜16Cに端縁を支持さ
れているだけであるので、シリコンウェーハWの表側お
よび裏側の両面がほぼ全面にわたって成膜用ガスにさら
され、シリコンウェーハWの表側および裏側の両面への
成膜が可能となる。
【0024】係止部16A〜16Cの数およびその間隔
は、一括して加熱するシリコンウェーハWの枚数、シリ
コンウェーハW間の距離Dおよび反応管11のサイズ等
に応じて適宜定めることができるが、具体的には、シリ
コンウェーハW間の距離Dが3mm以上30mm以下の
範囲内となるように設けられることが好ましい。
【0025】なお、シリコンウェーハWの保持は、図1
に示した形状の係止部16A〜16Cに限らず、他の適
当な手段で行うことが可能である。例えば、図1では係
止部16A〜16Cは凹部としてウェーハ保持部15A
〜15Cの側面に刻み込まれているが、凹部の代わりに
突起部を設け、この突起部にシリコンウェーハWの端縁
を載せて保持するようにしてもよい。
【0026】本実施の形態においては、3つのウェーハ
保持部15A〜15Cを設けたが、シリコンウェーハW
を所定の位置に保持するためにはウェーハ保持部は少な
くとも3つあればよく、4つ以上のウェーハ保持部を設
けてもよい。
【0027】このような構成を有する熱CVD装置1に
おいては、反応管11の外側に巻かれた誘導コイル12
に高周波電流を流し、電磁誘導によって生じる渦電流に
より、反応管11内のシリコンウェーハWを加熱する。
シリコンウェーハWは従来のようにカーボンサセプタに
載せられているのではなく、ウェーハ保持部15A〜1
5Cにより反応管11内で中空に保持されているので、
シリコンウェーハWはカーボンサセプタを介しての間接
的な加熱ではなく直接加熱される。こうして所定の温度
まで昇温し、ガスノズル14のガス供給孔14Aから例
えばSiH4 ,SiH2 Cl2 ,SiHCl3 ,SiC
4 などの成膜用ガスを吹き込むことにより、シリコン
ウェーハWの表面に単結晶シリコン膜を成膜する。成膜
完了後は高周波電源12Aを切ることにより降温してシ
リコンウェーハWを熱CVD装置1から取り出す。
【0028】シリコンウェーハWを加熱するための高周
波電源12Aの周波数は5kHzから400kHzの範
囲内とすることができる。なお、良好な成膜のために
は、ガスの対流等による反応管11内での温度むら、ま
たは各シリコンウェーハW表面上での温度むらを軽減
し、シリコンウェーハWの温度を均一にする必要があ
る。そこで、高周波電源12Aの周波数を5kHzから
50kHzの範囲内とすることがより好ましい。その理
由は、一般に温度測定のための熱電対は電磁誘導によっ
て発熱してしまうので使用できないが、5kHzから5
0kHzの範囲内の比較的低い周波数を用いることによ
り熱電対に対する電磁誘導の影響を無視することがで
き、温度測定に熱電対を使用することができるからであ
る。
【0029】このように、熱電対をセンサとして温度モ
ニターを行い、反応管11内での温度むらを検出した場
合には、誘導コイル12の間隔を制御することにより温
度むらを軽減することができる。具体的には、例えば、
反応管11の中央部11Bでは誘導コイル12を疎に巻
き、反応管11の端部11A,11Cでは誘導コイル1
2を密に巻くようにすることが可能である。
【0030】また、高周波電源12Aおよび誘導コイル
12を3組設け、各組の高周波電源12Aおよび誘導コ
イル12を、反応管11の長手方向の異なる部位、例え
ば、端部11A,中央部11Bおよび端部11Cにそれ
ぞれ対応させることにより反応管11内の温度調整を行
うことができる。
【0031】なお、高周波電源12Aの周波数が高すぎ
ると、シリコンウェーハWの周縁のみが加熱され、シリ
コンウェーハWの周縁と中央との間に温度差が生じるの
で、周波数は可及的に低くすることが望ましい。
【0032】熱CVD装置1において用いるシリコンウ
ェーハWとしては、比抵抗が0.005Ωcmから10
Ωcmの範囲内にあるものを用いることができるが、比
抵抗が0.01Ωcmから0.02Ωcmの範囲内にあ
ればより好ましい。このような比抵抗の低いシリコンウ
ェーハWを用いれば、結晶性の良い多孔質シリコン層を
形成できるとともに、予備加熱を行わずにシリコンウェ
ーハWを容易に1100℃まで加熱することができるか
らである。
【0033】一括して加熱される複数のシリコンウェー
ハWの枚数は、5枚以上であることが好ましく、10枚
以上であればより好ましい。その理由は、シリコンウェ
ーハWの枚数が多いと、加熱されたシリコンウェーハW
から発生する輻射熱が隣接するシリコンウェーハWを加
熱して、シリコンウェーハWが相互に加熱し合うからで
ある。このように、多数のシリコンウェーハWを一括し
て加熱するほどシリコンウェーハW1枚当たりの加熱電
力が少なくて済む。したがって、熱CVD装置1は大量
生産に適しており、低コストでの成膜が望まれる太陽電
池素子製造プロセスに好ましい。
【0034】さらに、成膜対象である複数のシリコンウ
ェーハWを反応管11の中央部11Bに収容し、反応管
11の端部11A,11Cに、シリコン,炭化ケイ素,
カーボン等の電磁誘導加熱可能な材料からなるダミーウ
ェーハを収容することが望ましい。もし反応管11の端
部11A,11Cおよび中央部11Bにシリコンウェー
ハWのみを収容すると、反応管11の全体にわたっての
良好な成膜は困難となる。なぜなら、端部11A,11
Cに収容されているシリコンウェーハWは、空気にさら
される上に、隣接するシリコンウェーハWの輻射熱を受
けないので、中央部11Cに収容されているシリコンウ
ェーハWに比べて温度が上昇しないからである。これに
対して、ダミーウェーハを端部11A,11Cに収容す
るようにすれば、ダミーウェーハからの輻射熱を成膜対
象であるシリコンウェーハWに与えることが可能とな
る。
【0035】上述のように、本実施の形態においては、
熱CVD装置1がカーボンサセプタを用いずにシリコン
ウェーハWを直接加熱するようにしたので、カーボンサ
セプタを昇温させるための膨大な電力が不要となる。し
たがって、省電力でシリコンウェーハWへの成膜が可能
となり、低コストで製造する必要のある太陽電池素子の
製造に極めて有用である。
【0036】成膜完了後は、シリコンウェーハWは厚さ
が数百μmと薄く、熱容量が非常に小さいので、高周波
電源12Aを切ることにより例えば1分以内という短時
間内に速やかに降温する。したがって、成膜後のシリコ
ンウェーハWを速やかに熱CVD装置1から取り出すこ
とができ、スループットの著しい向上が期待できる。
【0037】また、本実施の形態においては、シリコン
ウェーハWはカーボンサセプタに載せられておらず、例
えばウェーハ保持部15A〜15Cの係止部16A〜1
6Cにより端縁を3点で支持されているだけであるか
ら、シリコンウェーハWの表側および裏側の両面がほぼ
全面にわたって成膜用ガスにさらされることになる。し
たがって、本実施の形態ではシリコンウェーハWの表側
および裏側の両面への成膜が可能となる。従来のように
カーボンサセプタ上にシリコンウェーハを載せてその片
面にのみ成膜した場合は、太陽電池素子の製造および剥
離の度にシリコンウェーハが薄くなるので、機械的強度
の観点からシリコンウェーハの再利用は約10回程度に
限られていた。これに対して、本実施の形態において
は、シリコンウェーハWの両面への成膜が可能となるの
で、太陽電池素子の製造および剥離によるシリコンウェ
ーハWの膜厚の減少を補うことができ、シリコンウェー
ハWの再利用を100回程度まで行うことができる。
【0038】さらに、カーボンサセプタの除去により、
シリコンウェーハW間の距離Dを小さくすることがで
き、熱CVD装置1の小型化が実現できるとともに、2
枚から数百枚のシリコンウェーハWを熱CVD装置1に
より一括成膜することも可能となる。この距離Dは、例
えば、3mmから30mmの範囲内とすることができ
る。30mmよりも広いとシリコンウェーハWが加熱さ
れにくくなるとともに一括成膜可能なシリコンウェーハ
Wの枚数が制限される。一方、3mmよりも狭いとガス
がシリコンウェーハWの間に入りにくくなり、膜の中央
部が薄く周縁部が厚くなって均一性が損なわれるからで
ある。
【0039】本実施の形態においては、シリコンウェー
ハWを加熱するための高周波電源12Aの周波数を5k
Hzから400kHzの範囲内、さらに好ましくは5k
Hzから50kHzの範囲内としたので、反応管11内
の温度測定に熱電対を使用することができる。
【0040】誘導コイル12は、反応管11の長手方向
の中央部11Bでは疎に巻回され、端部11A,11C
では密に巻回されているので、反応管11内での温度む
らを軽減し、シリコンウェーハWの温度を均一化するこ
とができる。したがって、膜の均一性を向上させ、良好
な成膜を行うことができる。
【0041】また、3組の高周波電源12Aおよび誘導
コイル12を設け、反応管11の長手方向の中央部11
Bおよび端部11A,11Cにそれぞれ対応させるよう
にしたので、ガスの対流等による反応管11内の温度む
らを軽減し、シリコンウェーハWの温度を均一化するこ
とができる。したがって、膜の均一性を向上させ、良好
な成膜を行うことができる。
【0042】加えて、比抵抗が0.005Ωcmから1
0Ωcmの範囲内、より好ましくは0.001Ωcmか
ら0.02Ωcmの範囲内にある比抵抗の低いシリコン
ウェーハWを用いれば、結晶性の良い多孔質シリコン層
を形成できるとともに、予備加熱を行わずにシリコンウ
ェーハWを容易に1100℃まで加熱することができ
る。さらに、比抵抗が数Ωcmと比較的高いシリコンウ
ェーハの成膜処理を行う場合には、誘導コイル12に最
初に大きな電流を流し、温度がある程度まで上がったと
ころで小さくするようにすれば、良好な成膜を行うこと
ができる。
【0043】加えて、5枚以上、好ましくは10枚以上
のシリコンウェーハWを一括して加熱するようにしたの
で、加熱されたシリコンウェーハWから発生する輻射熱
が隣接するシリコンウェーハWを加熱して、シリコンウ
ェーハWが相互に加熱し合う。したがって、多数のシリ
コンウェーハWを一括成膜するほどシリコンウェーハW
1枚当たりの加熱電力が少なくて済む。このように、本
実施の形態に係る熱CVD装置1は大量生産に適してお
り、低コストでの成膜が望まれる太陽電池素子製造プロ
セスに好ましい。
【0044】さらに、成膜対象である複数のシリコンウ
ェーハWを反応管11の中央部11Bに収容し、反応管
11の端部11A,11Cに、シリコン,炭化ケイ素,
カーボン等の、電磁誘導加熱可能な材料からなるダミー
ウェーハを収容するようにしたので、ダミーウェーハか
らの輻射熱を成膜対象であるシリコンウェーハWに与え
ることが可能となり、加熱効率の更なる向上を期待する
ことができる。
【0045】〔薄膜半導体素子の製造方法〕以下、図3
ないし図7を参照して、本実施の形態に係る熱CVD装
置1を用いた薄膜半導体素子の製造方法について説明す
る。本実施の形態においては、シリコンウェーハ上に薄
膜として単結晶シリコン膜を形成し、この単結晶シリコ
ン膜を利用して薄膜半導体素子として太陽電池素子を形
成する例について説明する。
【0046】まず、図3(A)に示したように、太陽電
池素子の光電変換部を形成するためのシリコンウェーハ
Wを用意する。このシリコンウェーハWとしては、例え
ば、ホウ素などのp型不純物が添加され、約0.01Ω
・cm〜約0.02Ω・cmの範囲内の比抵抗を有する
単結晶シリコンウェーハを用いる。シリコンウェーハW
は、シリコンインゴットからスライスされ、エッチング
により鏡面化される。
【0047】次に、図3(B)に示したように、シリコ
ンウェーハWの一方の面(表側の面)に、陽極化成によ
り多孔質シリコン層21を形成する。ここでは、陽極化
成を例えば3段階に分けて行う。すなわち、例えば、第
1段階では、約1mA/cm 2 の電流密度で約8分間、
第2段階では、例えば約7mA/cm2 の電流密度で約
8分間、第3段階では、例えば約200mA/cm2
電流密度で数秒間、それぞれ陽極化成を行う。
【0048】シリコンウェーハWの表側の面に多孔質シ
リコン層21を形成した後、水素アニールにより、多孔
質シリコン層21の表面に存在する空孔を塞ぐ。次い
で、図3(C)に示したように、上述の熱CVD装置1
を用いて、多孔質シリコン層21の表面に例えば約10
μmの厚さのp型の単結晶シリコン膜22を形成すると
同時に、シリコンウェーハWの裏側の面にも同様に例え
ば約10μmの厚さのp型の補強用単結晶シリコン膜2
3を形成する。
【0049】このような水素アニールならびに単結晶シ
リコン膜22および補強用単結晶シリコン膜23の成膜
を行っている間に、多孔質シリコン層21中に、引張強
度が最も小さい剥離層21Aが形成される。ただし、こ
の剥離層21Aは、太陽電池素子の製造工程中に、p型
の単結晶シリコン膜22などがシリコンウェーハWから
部分的にまたは全体的に剥離しない程度の引張強度を有
しているものとする。
【0050】続いて、図4(A)に示したように、単結
晶シリコン膜22に例えばイオン注入によりn型不純物
を拡散させてn型層22Aを形成し、これにより、pn
接合を形成する。そして、図4(B)に示したように、
アルミニウム(Al)のスクリーン印刷によりp側電極
24を形成し、銀(Ag)のスクリーン印刷によりn側
電極25および半田付け用のAg層26を形成する。こ
れにより光電変換部20が形成される。
【0051】その後、図5に示したように、シリコンウ
ェーハWよりも面積の広い、例えばフッ素樹脂,ポリカ
ーボネートあるいはポリエチレンテレフタレートからな
るプラスチックフィルム27を用意し、このプラスチッ
クフィルム27を光電変換部20の表側に接着層28を
介して接着させる。
【0052】次いで、図6(A)および図6(B)に示
したように、光電変換部20をプラスチックフィルム2
7と共に剥離層21AにおいてシリコンウェーハWから
剥離する。これにより、光電変換部20がプラスチック
フィルム27に転写される。剥離の際には、例えば、プ
ラスチックフィルム27とシリコンウェーハWとの間に
引張り応力を加える方法、水あるいはエタノールなどの
溶液中にシリコンウェーハWを浸し、超音波を照射して
剥離層21Aの強度を弱めて剥離する方法、遠心分離を
加えて剥離層21Aの強度を弱めて剥離する方法、また
はこれらの方法のうちの複数を併用することができる。
【0053】図6(A)に示した転写された光電変換部
20については、続いて図7に示したように、裏側の面
に残存している多孔質シリコン層21をエッチングによ
り除去し、この裏側の面に反射防止膜29を形成する。
さらに、透明プラスチックフィルム30を反射防止膜2
9上に接着する。これにより、太陽電池素子31が完成
する。この太陽電池素子31は、裏側の透明プラスチッ
クフィルム30側から入射した太陽光32による光電変
換を行う。
【0054】一方、図5(B)に示した剥離後のシリコ
ンウェーハWについては、表側の面に残存している多孔
質シリコン層21を通常の研磨方法、電解研磨あるいは
シリコンエッチングにより除去する。こうして、シリコ
ンウェーハWを太陽電池素子製造に再利用することがで
きる。このとき、本実施の形態に係る上述の熱CVD装
置1および上述の薄膜形成方法により、シリコンウェー
ハWの裏側の面には補強用単結晶シリコン膜23が形成
されているので、シリコンウェーハWは補強用単結晶シ
リコン膜23によって補強される。したがって、太陽電
池素子製造を行うたびにシリコンウェーハWが薄くなっ
て機械的強度が低下することがなく、シリコンウェーハ
Wを100回程度まで再利用することも可能となる。
【0055】以上のように、本実施の形態では、上述の
熱CVD装置1を用いて、シリコンウェーハWの表側の
面に単結晶シリコン膜22を形成すると同時に裏側の面
にも補強用単結晶シリコン膜23を形成するようにした
ので、シリコンウェーハWの強度低下を防ぎ、シリコン
ウェーハWの反復再利用が可能となる。
【0056】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態にお
いては、水平にしたシリコンウェーハWを縦に重ねる所
謂縦型の熱CVD装置1の場合について説明したが、本
発明は、シリコンウェーハを立てに置き、これを多数横
に並べる所謂横型の熱CVD装置についても同様に適用
することができ、同様の優れた効果を得ることができ
る。また、成膜対象としてはシリコンウェーハに限ら
ず、他の種類の半導体ウェーハにも適用できることはい
うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし1
4のいずれか1に記載の熱CVD装置、または請求項1
5ないし請求項21のいずれか1に記載の薄膜半導体素
子の製造方法によれば、従来のようにカーボンサセプタ
を用いずに半導体ウェーハを直接に加熱するようにした
ので、カーボンサセプタを昇温させるために必要な膨大
な電力が不要となる。したがって、省電力で半導体ウェ
ーハへの成膜が可能となる。また、熱容量の大きいカー
ボンサセプタを用いないので、成膜完了後の半導体ウェ
ーハの降温時間も著しく短縮される。したがって、太陽
電池素子の製造に適用することにより、スループットが
著しく向上し、コストを大幅に低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る熱CVD装置の概
略構成を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図2】図1に示した熱CVD装置の上面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る太陽電池素子の製
造方法を工程順に説明するための断面図である。
【図4】図3の工程に続く断面図である。
【図5】図4の工程に続く断面図である。
【図6】図5の工程に続く断面図である。
【図7】図6の工程に続く断面図である。
【符号の説明】
1…熱CVD装置、11…反応管、11A,11C…端
部、11B…中央部、12…誘導コイル、13…ボー
ト、14…ガスノズル、15A〜15C…ウェーハ保持
部、16A,16B,16C…係止部、20…光電変換
部、21…多孔質シリコン層、21A…剥離層、22…
単結晶シリコン膜、22A…n型層、23…補強用単結
晶シリコン膜、24…p側電極、25…n側電極、26
…Ag層、27…プラスチックフィルム、28…接着
層、29…反射防止膜、30…透明プラスチックフィル
ム、31…太陽電池素子、32…太陽光、W…半導体ウ
ェーハ(シリコンウェーハ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 BA29 BB02 CA04 CA12 EA06 FA10 GA02 GA06 GA13 JA03 JA18 KA04 KA05 KA24 KA46 LA16 5F045 AA03 AB02 AC01 AC03 AF03 AF08 CA13 DP19 DQ05 EK02 EM08 5F051 AA02 BA14 CB12 GA04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応管と、 複数の半導体ウェーハを保持しうるウェーハ保持部を有
    し、前記反応管の内部に設けられるボートと、 このボートに保持された複数の半導体ウェーハを直接に
    加熱するための加熱手段と、 前記半導体ウェーハに対して成膜用ガスを供給するため
    の複数のガス供給孔を有するガスノズルとを備えたこと
    を特徴とする熱CVD装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、 高周波電源と、 この高周波電源に接続されるとともに、前記反応管の外
    周に巻回され、前記複数の半導体ウェーハを渦電流によ
    って加熱するための誘導コイルとを含むことを特徴とす
    る請求項1記載の熱CVD装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェーハ保持部は、前記複数の半導
    体ウェーハの表側および裏側の両面に薄膜を形成できる
    ように前記複数の半導体ウェーハを保持することを特徴
    とする請求項1記載の熱CVD装置。
  4. 【請求項4】 前記ウェーハ保持部は、前記ボート上に
    立設された少なくとも3本の柱状部材を含み、前記柱状
    部材それぞれの内側の側面に複数の係止部が同じ高さに
    設けられており、これらの係止部において前記複数の半
    導体ウェーハの各々の端縁を支持することを特徴とする
    請求項3記載の熱CVD装置。
  5. 【請求項5】 前記ボートを回転させる回転手段をさら
    に備え、前記半導体ウェーハを回転させつつ前記加熱手
    段により加熱することを特徴とする請求項1記載の熱C
    VD装置。
  6. 【請求項6】 前記ウェーハ保持部の前記柱状部材にお
    ける係止部は、前記複数の半導体ウェーハ間の距離が3
    mm以上30mm以下の範囲内となるように設定されて
    いることを特徴とする請求項4記載の熱CVD装置。
  7. 【請求項7】 前記ウェーハ保持部は、石英,炭化ケイ
    素(SiC)または酸化アルミニウム(Al2 3 )に
    より構成されていることを特徴とする請求項1記載の熱
    CVD装置。
  8. 【請求項8】 前記高周波電源の周波数は5kHz以上
    400kHzの範囲内であることを特徴とする請求項2
    記載の熱CVD装置。
  9. 【請求項9】 前記誘導コイルは、前記反応管の長手方
    向の部位により異なる間隔で巻回されていることを特徴
    とする請求項2記載の熱CVD装置。
  10. 【請求項10】 前記誘導コイルは、前記反応管の長手
    方向の中央部では疎、前記反応管の長手方向の端部では
    密に巻かれていることを特徴とする請求項9記載の熱C
    VD装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段が複数設けられており、
    この複数の加熱手段が前記反応管の長手方向の異なる部
    位にそれぞれ対応していることを特徴とする請求項2記
    載の熱CVD装置。
  12. 【請求項12】 前記加熱手段が3つ設けられており、
    この3つの加熱手段が前記反応管の長手方向の端部およ
    び中央部にそれぞれ対応していることを特徴とする請求
    項11記載の熱CVD装置。
  13. 【請求項13】 半導体ウェーハ上に薄膜を形成する工
    程を含む薄膜半導体素子の製造方法であって、 複数の半導体ウェーハを反応管に収容し、前記複数の半
    導体ウェーハを直接に加熱しつつ、成膜用ガスを供給す
    ることにより気相成長させて薄膜を形成することを特徴
    とする薄膜半導体素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記複数の半導体ウェーハを前記反応
    管の長手方向の中央部に収容するとともに、前記反応管
    の長手方向の端部には加熱可能な材料からなるダミーウ
    ェーハを収容することを特徴とする請求項13記載の薄
    膜半導体素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記ダミーウェーハとして、シリコン
    (Si),炭化ケイ素(SiC)またはカーボンからな
    るウェーハを用いることを特徴とする請求項14記載の
    薄膜半導体素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記薄膜として単結晶シリコン膜を形
    成し、前記薄膜半導体素子として太陽電池素子を形成す
    ることを特徴とする請求項13記載の薄膜半導体素子の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記複数の半導体ウェーハそれぞれの
    表側の面に多孔質シリコン層を形成する工程と、 前記多孔質シリコン層の表面に単結晶シリコン膜の薄膜
    を形成すると同時に、前記半導体ウェーハの裏側の面に
    補強用単結晶シリコン膜の薄膜を形成する工程と、 前記単結晶シリコン膜に光電変換部を形成する工程と、 前記多孔質半導体層を利用して前記半導体ウェーハから
    前記光電変換部を剥離する工程と、 剥離された光電変換部を含む太陽電池素子を形成する工
    程と、 光電変換部が剥離された後の前記半導体ウェーハから前
    記多孔質シリコン層を除去して前記半導体ウェーハを再
    利用可能とする工程とを含むことを特徴とする請求項1
    6記載の薄膜半導体素子の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記半導体ウェーハとして、比抵抗が
    0.005Ωcmから10Ωcmの範囲内であるものを
    用いることを特徴とする請求項13記載の薄膜半導体素
    子の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記半導体ウェーハとして、比抵抗が
    0.01Ωcmから0.02Ωcmの範囲内である半導
    体ウェーハを用いることを特徴とする請求項15記載の
    薄膜半導体素子の製造方法。
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