JP2002289477A - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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JP2002289477A
JP2002289477A JP2001085473A JP2001085473A JP2002289477A JP 2002289477 A JP2002289477 A JP 2002289477A JP 2001085473 A JP2001085473 A JP 2001085473A JP 2001085473 A JP2001085473 A JP 2001085473A JP 2002289477 A JP2002289477 A JP 2002289477A
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layer capacitor
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Yoshiharu Matsuda
好晴 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分極性電極と電解液の界面で形成される電気
二重層を利用する電気二重層キャパシタに関し、従来の
電気二重層キャパシタより放電容量が大きく、クーロン
効率が高く、しかも高出力が期待できる電気二重層キャ
パシタを提供することを課題とする。 【解決手段】 分極性電極として活性化炭素を用い、電
解液として2種以上の無機酸を含む水溶液を用いること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分極性電極と電解
液の界面で形成される電気二重層を利用する電気二重層
キャパシタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気二重層キャパシタは、分極性電極と
電解液からなり、対向した正負の電極の間に存在する電
解液とで形成される電極と電解液界面の電気二重層に電
荷を蓄積するキャパシタの一種である。
【0003】この電気二重層キャパシタは、電子機器の
バックアップ電源として用いられ、或いは電池とハイブ
リッド化して用いられており、サイクル寿命が長いとい
う長所を有するため、近年では益々その需要が高まって
いる。
【0004】しかし、実用性をより高め、広い用途に適
用する観点から、さらに高容量化、高出力化することが
求められている。
【0005】正極及び負極に用いる活性化炭素を用いた
分極性電極としては、従来では、たとえば活性化炭素粉
末にフッ素樹脂を少量混合して集電体にプレス成形した
電極、活性化炭素粉末ペーストを導電性ゴム電極に圧着
した電極、活性化炭素繊維に集電体を溶射法或いは蒸着
法等で密着させた電極等が用いられている。
【0006】また正極と負極の間に介在させる電解液と
しては、硫酸水溶液、塩酸水溶液、塩基性水溶液、プロ
ピレンカーボネート又はγ−ブチロラクトン等の非プロ
トン性有機溶媒に、テトラアルキルアンモニウム塩或い
はテトラアルキルホスホニウム塩を溶解させた溶液等が
用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電気二重層キャパシタ
は、上述のように従来からの電子機器のバックアップ電
源のみでなく、最近では大型の電力を使用する分野での
電源のバックアップ用や、電池とのハイブリッド化等、
広い分野での応用が期待されている。
【0008】そのためには、さらに高い放電容量やクー
ロン効率、高出力化、耐熱性、低腐食性、安全性等が求
められている。
【0009】安全性の観点からは、引火性のある有機溶
媒よりも水溶液系電解液を用いるのが好ましい。また耐
熱性の点でも、沸点が低く、蒸気圧の高い有機溶媒より
水溶液系のものの方が好ましい。
【0010】代表的な水溶液系電解液として、たとえば
約30重量%の高濃度硫酸や、2モル濃度塩酸等が用いら
れているが、放電容量はほぼ限界に達している。
【0011】本発明は、このような従来の電気二重層キ
ャパシタより放電容量が大きく、クーロン効率が高く、
しかも高出力が期待できる電気二重層キャパシタを提供
することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、その課題を解決す
るための手段は、分極性電極として活性化炭素を用い、
電解液として2種以上の無機酸を含む水溶液を用いたこ
とである。
【0013】これら2種以上の無機酸電解液中では、各
種イオンが共存し、共吸着するが、さらにこれらの中に
は電極に特異吸着するものがあり、このようなイオンの
共吸着性のために電極へイオンの吸着量が増加し、この
ような電解液を用いると高い充放電容量でクーロン効率
の優れた電気二重層キャパシタが得られる。
【0014】また、このような電解液のうち、粘度の低
い電解液を用いると電極へのイオンの吸着、脱離の速度
が速く、高い出力密度でクーロン効率の優れた電気二重
層キャパシタが得られる。
【0015】しかも、このような電気二重層キャパシタ
は、耐熱性、安全性に優れている。
【0016】電解液に添加する2種以上の無機酸として
は、いずれの無機酸を使用することも可能であるが、塩
酸、リン酸、過塩素酸、硫酸を用いることが好ましい。
これらの無機酸のうち、塩酸を電解液の一成分として含
有させる場合は、後述する実施例の結果からも、塩酸を
含有させない場合よりもわずかに放電容量が大きくなる
と推定される。しかし、各種機器類に電気二重層キャパ
シタとして応用した場合に、温度上昇に伴ってもしも電
解液中の成分が気化すると、気化した塩化水素ガスは、
他の無機酸に比べると各種機器類を腐食させるおそれが
少しはあるという問題もある。また過塩素酸は、他の無
機酸に比べてコストが高い。さらに硫酸は、他の無機酸
に比べると、取扱上の危険性がわずかではあるが高い。
このように、上記4種の無機酸には、一長一短があり、
いずれを適用するかは、その得失を考慮しつつ用途に応
じて検討するのが望ましいが、いずれにしても放電容量
やクーロン効率の観点からは、上記4種の無機酸のうち
の少なくとも2種以上が、本発明のような電気二重層キ
ャパシタの電解液として用いるのに適している。ただ
し、これら以外の無機酸の2種以上を使用することも可
能である。
【0017】また本発明の電解液には、上記のような2
種以上の無機酸の他に、希土類元素の塩を含ませること
も有効であり、その中でも塩化ランタンが好ましい。
【0018】電解液中の各無機酸の濃度は、0.2 〜8mo
l/l であることが好ましく、特に0.5 〜5mol/l である
ことが好ましい。
【0019】また、ランタニド元素の塩を含有させる場
合、その濃度は、0.2 〜4mol/l であることが好まし
く、特に0.5 〜3mol/l であることが好ましい。
【0020】さらに、ランタン以外の希土類元素とし
て、たとえばイットリウム、セリウム、プラセオジム、
ネオジム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、
テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウ
ム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム等の塩を使
用することも可能である。
【0021】分極性電極の活性化炭素としては、好まし
くは、活性化炭素繊維や活性化炭素ブロックが用いられ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】上記の電解液を用いた電気二重層
キャパシタは、通常の方法で作製することができる。た
とえば、活性炭繊維からなる分極性電極を金属、炭素
板、或いは導電性ゴム等の集電体と一体化させたものを
1対作製し、短絡防止のためのポリプロピレン製セパレ
ータをこの1対のものの間に挿入し、上記水溶性電解液
を含浸した後、周囲をシールすることにより容易に作成
することができる。
【0023】また、これと類似の方法も採用することが
できる。
【0024】さらに、電気二重層キャパシタの構造も、
コイン型キャパシタ、小型の円筒型キャパシタ、大型の
箱型或いは円筒型パワーキャパシタ等の任意のものを使
用することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0026】〔実施例1〕分極性炭素電極として1cm×
1cmの白金集電体に直径10〜30μm の活性化炭素繊維の
不織布26mgを炭素系接着シートで接着した2枚の電極対
の間にポリプロピレン不織布セパレータを挟み、電解液
を含浸させて電気二重層キャパシタを作製した。活性化
炭素繊維の比表面積は、1130m2/gであった。
【0027】3mAの電流(充電電流)で、キャパシタの
電極端子間の電圧が0.8 Vに達するまで充電し、その
後、5mAの電流(放電電流)でキャパシタの両極端子間
の電圧が0.8 Vから0.2 Vに至るまで放電し、電気二重
層キャパシタの容量及びクーロン効率の測定を行った。
【0028】電解液としては、2.0mol/lのHCl、1.0m
ol/lのHClO4 及び0.3mol/lのH 3PO4を含む電解液
を用いた。
【0029】放電容量とクーロン効率の測定値を表1に
示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すように、放電容量は61F/g であ
り、クーロン効率は98%であった。
【0032】尚、表1における放電容量の数値は、充放
電10サイクル目の活性化炭素1g 当たりの充放電容量の
数値であり、表1におけるクーロン効率の数値は、充放
電10サイクル目の充放電クーロン効率の数値である。
【0033】この点は、後述する実施例2乃至10や比較
例1乃至6についても同様である。
【0034】〔実施例2〕本実施例では、上記実施例1
とは異なる組成の電解液を用いた。
【0035】2.0mol/lのHCl及び1.0mol/lのHClO
4 を含む点は上記実施例1と同様であるが、本実施例で
は、上記実施例のH3PO4に代えて1.0mol/lのLaCl
3を添加したものを用いた。すなわち、本実施例の電解
液では、2.0mol/lのHCl、1.0mol/lのHClO4 、及
び1.0mol/lのLaCl3を含んでいる。
【0036】放電容量及びクーロン効率の測定は実施例
1と同様に行い、放電電流の値も実施例1と同じとし
た。また電極も実施例1 と同様の比表面積を有する活性
化炭素繊維からなる電極を用いた。
【0037】本実施例では、表1に示すように放電容量
は60F/g であり、クーロン効率は98%であった。
【0038】〔実施例3〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHCl及び0.3mol/lのH3PO4を含む電
解液を用いた。
【0039】放電容量及びクーロン効率の測定、放電電
流の値、電極の種類も上記実施例1及び実施例2と同様
とした。
【0040】本実施例では、表1に示すように放電容量
は60F/g であり、クーロン効率は98%であった。
【0041】〔実施例4〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのH2SO4及び1.0mol/lのHClを含む電
解液を用いた。
【0042】放電容量及びクーロン効率の測定、放電電
流の値、電極の種類も上記実施例1乃至実施例3と同様
とした。
【0043】本実施例では、表1に示すように放電容量
は56F/g であり、クーロン効率は97%であった。
【0044】〔実施例5〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHCl、0.3mol/lのH3PO4、及び0.3m
ol/lのLaCl3を含む電解液を用いた。
【0045】また、放電容量及びクーロン効率の測定は
実施例1乃至4と同様に行ったが、放電電流の値は40mA
とし、この点で実施例1乃至4と相違している。ちなみ
に充電電流は実施例1等と同様に3mA としている。
【0046】電極は、実施例1乃至4と同様のものを用
いた。
【0047】本実施例では、表1に示すように放電容量
は47F/g であり、クーロン効率は97%であった。
【0048】〔実施例6〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHCl及び1.0mol/lのHClO4 を含む
電解液を用いた。
【0049】放電電流の値は実施例5と同様40mAとした
が、放電容量及びクーロン効率の測定、電極の種類は、
上記実施例1乃至実施例5と同様とした。
【0050】本実施例では、表1に示すように放電容量
は51F/g であり、クーロン効率は94%であった。
【0051】〔実施例7〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHCl及び0.3mol/lのH3PO4を含む電
解液を用いた。つまり、電解液の組成及び濃度は上記実
施例3と同じである。
【0052】放電電流の値は実施例5や実施例6と同様
に40mAとし、この点で上記実施例3と相違するが、放電
容量及びクーロン効率の測定、電極の種類は、上記実施
例1乃至実施例6と同様とした。
【0053】本実施例では、表1に示すように放電容量
は46F/g であり、クーロン効率は96%であった。
【0054】〔実施例8〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHCl及び1.0mol/lのH3PO4を含む電
解液を用いた。つまり、電解液の組成は上記実施例3や
実施例7と同じであるが、H3PO4の濃度が実施例3、
実施例7と相違している。
【0055】放電電流の値は実施例5乃至実施例7と同
様とし、放電容量及びクーロン効率の測定、電極の種類
は実施例1乃至実施例7と同様とした。
【0056】本実施例では、表1に示すように放電容量
は48F/g であり、クーロン効率は96%であった。
【0057】〔実施例9〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHCl及び1.0mol/lのH3PO4を含む電
解液を用いた。つまり、電解液の組成及び濃度は上記実
施例8と同じである。
【0058】ただし、電極としては上記実施例1乃至実
施例8の活性化炭素繊維の電極とは異なる電極を用い
た。
【0059】すなわち、本実施例においては、72mgの活
性化炭素粒子と8mgのフッ素樹脂の混合物を、1cm×1
cmの白金集電体に2t/cm2 の圧力で圧着した活性炭ブロ
ックを電極として用いた。
【0060】放電電流の値は実施例1乃至実施例4と同
様に5mAとしたが、放電容量及びクーロン効率の測定
は、実施例1乃至8と同様に行った。
【0061】本実施例では、表1に示すように放電容量
は57F/g であり、クーロン効率は97%であった。
【0062】〔実施例10〕本実施例では、電解液とし
て、2.0mol/lのHClO4 及び0.3mol/lのH3PO4を含
む電解液を用いた。
【0063】電極は上記実施例1乃至実施例8と同様の
活性化炭素繊維を用い、放電電流の値は5mAとした。放
電容量及びクーロン効率の測定は、実施例1乃至9と同
様に行った。
【0064】本実施例では、表1に示すように放電容量
は53F/g であり、クーロン効率は96%であった。
【0065】〔比較例1〕比較例1として、3.0mol/lの
HClのみを電解液として用い、上記各実施例と同様に
放電容量及びクーロン効率を測定した。
【0066】放電電流の値は5mAとしたが、電極は実施
例1乃至8及び実施例10と同様の活性化炭素繊維からな
る電極を用いた。
【0067】比較例1では、表1に示すように放電容量
は58F/g であり、クーロン効率は94%であった。
【0068】〔比較例2〕比較例2として、上記比較例
1と同様の3.0mol/lのHClのみを電解液として用い、
上記各実施例と同様に放電容量及びクーロン効率を測定
した。
【0069】ただし、比較例2では、放電電流の値は40
mAとした。電極は比較例1と同様の活性化炭素繊維から
なる電極を用いた。
【0070】比較例2では、表1に示すように放電容量
は43F/g であり、クーロン効率は94%であった。
【0071】〔比較例3〕比較例3として、2.5mol/lの
2SO4のみを電解液として用い、上記各実施例と同様
に放電容量及びクーロン効率を測定した。
【0072】放電電流の値は5mAとし、電極は比較例1
及び比較例2と同様の活性化炭素繊維からなる電極を用
いた。
【0073】比較例3では、表1に示すように放電容量
は52F/g であり、クーロン効率は94%であった。
【0074】〔比較例4〕比較例4として、上記比較例
1及び比較例2と同様の3.0mol/lのHClのみを電解液
として用い、上記各実施例と同様に放電容量及びクーロ
ン効率を測定した。
【0075】ただし、比較例4では、上記比較例1乃至
比較例3と異なり、上記実施例9と同様の活性炭ブロッ
クからなる電極を用いた。放電電流の値は5mAとした。
【0076】比較例4では、表1に示すように放電容量
は50F/g であり、クーロン効率は94%であった。
【0077】〔比較例5〕比較例5として、3.0mol/lの
HClO4 のみを電解液として用い、上記各実施例と同
様に放電容量及びクーロン効率を測定した。電極は活性
化炭素繊維からなる電極を用い、放電電流の値は5mAと
した。
【0078】比較例5では、表1に示すように放電容量
は50F/g であり、クーロン効率は95%であった。
【0079】〔比較例6〕比較例6として、1.0mol/lの
3PO4のみを電解液として用い、上記各実施例と同様
に放電容量及びクーロン効率を測定した。電極は活性化
炭素繊維からなる電極を用い、放電電流の値は5mAとし
た。
【0080】比較例6では、表1に示すように放電容量
は48F/g であり、クーロン効率は94%であった。
【0081】〔試験結果についての考察〕上記実施例1
乃至10及び比較例1乃至6からも明らかなように、放電
容量、クーロン効率ともに、実施例1乃至10では比較例
1乃至6より良好な結果が得られた。
【0082】より具体的には、5mAの放電電流で試験し
た実施例1乃至4及び実施例9、10では、同じ5mAの放
電電流で試験した比較例1及び比較例3乃至6に比べて
全般的に放電容量が大きく、またクーロン効率も優れて
いた。
【0083】また、40mAの放電電流で試験した実施例5
乃至8では、同じ40mAの放電電流で試験した比較例2に
比べて放電容量が大きく、またクーロン効率も全般的に
優れていた。
【0084】尚、実施例10の場合、同じ放電電流で試験
した実施例1乃至4及び実施例9に比べると、放電容量
の値が若干低下していた。
【0085】この結果から直ちに断定することはできな
いが、電解液に塩酸を含む実施例1乃至4及び実施例9
の放電容量が、電解液に塩酸を含まない実施例10の放電
容量よりわずかに大きいことから、電解液中の2以上の
無機酸のうちに、塩酸を含ませることによる効果がある
ものと推定される。
【0086】一方、この実施例10を、その電解液中の2
種の無機酸であるHClO4 及びH 3PO4を単独で電解
液成分としてそれぞれ含む比較例5や比較例6と対比す
ると、放電容量及びクーロン効率ともに優れている。
【0087】このことから、1種のみの無機酸を電解液
とするよりも、2種以上の無機酸で電解液を構成する方
が、放電容量及びクーロン効率ともに向上することが確
認できた。
【0088】尚、全般に、放電電流が高い40mAの場合の
方が、5mAの場合に比べて実施例と比較例との差異が顕
著であると認められる。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気二重層キャ
パシタにおいては、活性化炭素の単位重量当たりの放電
容量が高く、充放電のクーロン効率も高い性能が発現さ
れた。
【0090】また、電解液が水溶液であるため、耐熱
性、安全性に優れた電気二重層キャパシタを提供するこ
とができる。
【0091】さらに、本発明によって、高出力の電気二
重層キャパシタを提供することも期待でき、また本発明
の電気二重層キャパシタを大型化、積層化をすることに
よりハイブリッド型電気自動車の電源、エレベーター、
自動扉等への応用も可能となる実益がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極性電極として活性化炭素を用い、電
    解液として2種以上の無機酸を含む水溶液を用いること
    を特徴とする電気二重層キャパシタ。
  2. 【請求項2】 無機酸が、塩酸、リン酸、過塩素酸、又
    は硫酸のうちの2種以上の無機酸である請求項1記載の
    電気二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 2種以上の無機酸を含む水溶液には、該
    無機酸の他に、希土類元素の塩が含まれる請求項1又は
    2記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 活性化炭素が活性化炭素繊維又は活性化
    炭素ブロックである請求項1乃至3のいずれかに記載の
    電気二重層キャパシタ。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04206916A (ja) * 1990-11-30 1992-07-28 Mitsui Petrochem Ind Ltd 電気二重層キャパシタ
JP2000340464A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Yoshiharu Matsuda 電気二重層キャパシタ

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