JP2002289297A - カード用コネクタ装置 - Google Patents
カード用コネクタ装置Info
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Abstract
置に選択的かつ容易に装着させることができ、使い勝手
が良好なカード用コネクタ装置を提供すること。 【解決手段】 SDカードを挿入量が小なる第1の装着
位置と挿入量が大なる第2の装着位置とに選択的に装着
できるようにし、かつ、SDカードに追動するスライド
部材14の移動に伴って、係合ピン16がハート型カム
溝21や第1および第2の案内溝22,23を有するガ
イド溝9に沿って移動するようにした。これにより、短
寸のSDカード50にも長寸のSDカード60にも対応
させることができ、また、挿入したSDカードを所望の
装着位置へ随時簡便に移動させることができる。さら
に、ガイド溝9に戻りピン係止部24aを有する帰還路
24を設け、この帰還路24を第2の案内溝23に連通
させておけば、SDカード60を第2の装着位置と第1
の装着位置との間で容易に往復移動させることができ
る。
Description
やSDカードなどと呼称される端子付きカードを装着し
て、このカードの外部接続端子群をパソコン等の電子装
置に設けられた電子回路に接続させるカード用コネクタ
装置に係り、特に、多機能化に伴うカードの長寸化に対
応したカード用コネクタ装置に関する。
子装置に着脱自在に装着されて情報の書き込みや読み取
りが行えるカード(以下、SDカードと称する)が知ら
れている。この種のカードは、外形形状が略方形のカー
ド状に形成されており、片面の一端部に複数の外部接続
端子が列設されている。また、かかるSDカードが装着
可能な電子装置には、所要の電子回路が設けられた回路
基板と、SDカードの外部接続端子群を該電子回路に接
続するためのカード用コネクタ装置とが備えられてい
る。
Dカードが開口端側から挿入される挿入空間を有するハ
ウジングと、このハウジングに固定されて挿入空間内に
露出する複数の端子片と、装着されたSDカードを排出
するための排出機構とが備えられている。
ームと、金属材料または絶縁材料からなるカバーとを組
み合わせて構成され、フレームとカバーとの間にSDカ
ード用の挿入空間が形成される。各端子片には、挿入空
間内に露出してSDカードの外部接続端子と接触可能な
接触部と、パソコン等の電子装置に設けられた電子回路
に半田付けされる半田付け部とが設けられており、挿入
空間に挿入されたSDカードが所定の装着位置に装着さ
れているとき、その外部接続端子群が各端子片の接触部
と接触するように設計されている。
合して往復移動可能なスライダと、このスライダをカー
ド排出方向へ弾性付勢するコイルばねと、ハート型カム
溝にガイドされる係合ピンとを備えた構成のものが知ら
れている。このものは、スライダと係合ピンとを協働さ
せることにより、所定の装着位置に装着されているSD
カードの手前側の端部(後端部)を操作者が手指で押し
込むと、該カードがスライダと共に手前へ移動して容易
に排出できるようになっている。このほか、排出用の操
作部材を操作して、所定の装着位置で係止されているS
Dカードを係止解除することにより、該カードを排出さ
せるという構成のものも知られている。
カードを単なる記憶媒体として使用するだけでなく、送
受信回路等を設けることにより通信機器として使用する
という要望が高まっており、それに伴い、これまでのS
Dカードに比べて、端子仕様は同じであるが長さ寸法を
大きくしたSDカードの登場が予想されている。例え
ば、長寸のSDカードの後端側に近距離無線通信用のア
ンテナ回路を設け、このアンテナ回路を使用するときだ
けSDカードを浅い挿入状態でコネクタ装置に装着して
おき、アンテナ回路を使用しないときには、SDカード
を深い挿入状態でコネクタ装置に差し込んでおくという
使われ方が今後十分に考えられる。
置は、かかる長寸のSDカードを装着することを想定し
た構造にはなっていないため、該SDカードを途中まで
挿入することで電気的な接続を図ることはできても、例
えばアンテナ回路を使用しないときに該SDカードを深
く挿入して収納状態にしておく等、該SDカードの装着
位置を随時変更させることができない。すなわち、従来
のカード用コネクタ装置を通常品よりも長いSDカード
に適用させようとすると、ハウジングの挿入空間の開口
端から手前へ該SDカードを常に大きく突出させた状態
にしておかねばならないので、外観が悪いというだけで
なく、該SDカードをコネクタ装置に装着したままノー
ト型パソコン等の電子装置本体を携帯しなければなら
ず、使い勝手が極めて悪いという問題が起こる。
るためになされたものであって、その目的は、長寸のS
Dカードを挿入量の異なる所望の位置に選択的かつ容易
に装着させることができ、使い勝手が良好なカード用コ
ネクタ装置を提供することにある。
ため、本発明によるカード用コネクタ装置は、外部接続
端子群を設けたカード(SDカード)が開口端側から挿
入される挿入空間を有し、かつ前記カードを前記挿入空
間内への挿入量が小なる第1の装着位置と挿入量が大な
る第2の装着位置とに選択的に装着可能なハウジング
と、このハウジングに固定されて前記挿入空間内に露出
し、少なくとも前記カードが前記第1の装着位置に装着
されているとき前記外部接続端子群に接触する端子部
と、前記カードと係合したまま該カードの挿入排出方向
に沿って往復移動可能なスライド部材と、このスライド
部材の移動に伴い溝状ガイド部に沿って移動する係合ピ
ンと、前記スライド部材を前記カードの排出方向へ向け
て弾性付勢する付勢部材とを備え、かつ前記溝状ガイド
部に、前記係合ピンを係止して前記カードを前記第1の
装着位置に保持するためのピン係止部を有するハート型
カム溝と、前記ピン係止部の上流側で前記ハート型カム
溝に連通して奥方へ延びる第1の案内溝と、前記ピン係
止部の下流側で前記ハート型カム溝に連通して奥方へ延
びる第2の案内溝とを設ける構成とした。
SDカードを挿入して第1の装着位置に装着させること
ができるのみならず、長寸のSDカードを第1の装着位
置にも第2の装着位置にも装着させることができるの
で、長寸のSDカードを第1の装着位置に装着させれ
ば、例えばそのSDカードに内蔵したアンテナ回路を露
出させて通信機器として使用でき、また、長寸のSDカ
ードを深く差し込んで第2の装着位置に装着させれば、
記憶媒体として使用したり携帯に便利な収納状態に保持
しておくことができる。すなわち、長寸のSDカードを
ハウジングの挿入空間の開口端から挿入していくと、S
Dカードに追動するスライド部材を介して係合ピンが溝
状ガイド部に沿って移動するが、SDカードを途中まで
挿入した段階で押し込み操作力を除去すれば、係合ピン
がハート型カム溝のピン係止部に係止されて、第1の装
着位置に該SDカードを停止させることができる。ま
た、挿入したSDカードを第1の装着位置を通り越して
深く挿入し、係合ピンを第1の案内溝に沿って奥方へ進
ませれば、第2の装着位置までSDカードを円滑に移動
させることができる。また、挿入したSDカードを第1
の装着位置で保持した後、浅く押し込めば排出させるこ
とができ、深く押し込めば係合ピンが第2の案内溝に沿
って移動してSDカードを第2の装着位置まで円滑に移
動させることができる。したがって、挿入したSDカー
ドを所望の装着位置へ随時簡便に移動させることができ
る。
前記溝状ガイド部に、SDカードが第2の装着位置から
第1の装着位置へ移動する過程で前記係合ピンの進路を
ガイドする帰還路と、この帰還路内に位置し前記係合ピ
ンを係止してSDカードを第1の装着位置に保持可能な
戻りピン係止部とを設け、この戻りピン係止部の下流側
で前記帰還路を前記第1の案内溝または前記第2の案内
溝に連通させておけば、長寸のSDカードを第2の装着
位置と第1の装着位置との間で容易に往復移動させるこ
とができるので、使い勝手が向上する。また、係合ピン
が帰還路内の戻りピン係止部に係止された状態でSDカ
ードが第1の装着位置に装着されているとき、該SDカ
ードを浅く押し込めば、係合ピンが第1の案内溝または
第2の案内溝からハート型カム溝へ戻るので、排出用の
操作部材を別途設けなくてもSDカードを容易に排出さ
せることができる。
Dカードを第1の装着位置から手前へ移動させる過程で
係合ピンの進路をガイドする排出経路を設け、SDカー
ドを第1の装着位置から一旦奥方へ押し込むことによ
り、戻りピン係止部に係止された係合ピンを排出経路へ
移動させるようにすれば、より好ましい。
参照して説明すると、図1は実施形態例に係るカード用
コネクタ装置のカバーを省略して示す平面図、図2は該
コネクタ装置のハウジングの平面図、図3は該コネクタ
装置の端子部の平面図、図4は該コネクタ装置の第1の
排出機構に設けられたガイド溝の説明図、図5は該コネ
クタ装置の第2の排出機構に設けられたガイド溝の説明
図である。
は、パソコン等の電子装置に組み付けられてSDカード
を装着するためのものであり、所定位置に装着したSD
カードの外部接続端子群を電子装置本体に設けられた電
子回路に接続させることができる。そして、このカード
用コネクタ装置は、短寸のSDカードを装着できるだけ
でなく、長寸のSDカードも装着できるように構成され
ている。
ド用コネクタ装置は、絶縁材料からなるフレーム1と金
属材料からなる図示せぬカバーとを組み合わせてなるハ
ウジングと、端子片3,4を連結部5を介して連結して
なり、インサート成形技術によりフレーム1に固定され
た金属板製の複数の端子ユニット2と、フレーム1の一
側部に設けられた第1の排出機構6と、フレーム1の他
側部に設けられた第2の排出機構7とによって概略構成
されている。
間には、SDカードが開口端8a側から挿入される挿入
空間8が形成されている。また、図2に示すように、フ
レーム1の一側部には、第1の排出機構6の一部をなす
ガイド溝9や、規制壁10および切欠き11が形成され
ており、フレーム1の他側部には、第2の排出機構7の
一部をなすハート型カム溝12が形成されている。さら
に、フレーム1には、開口端8aの近傍に各端子ユニッ
ト2の一端部が露出する透孔13が形成されている。
前後2列に配設されており、挿入空間8の中央部付近に
露出する端子片3群によって第1の端子部30が構成さ
れ、挿入空間8の奥部に露出する端子片4群によって第
2の端子部40が構成されている。これら第1および第
2の端子部30,40の対応する端子片3,4どうし
は、フレーム1の奥行き方向(長手方向)に沿う同一直
線上に配設されており、前述したように連結部5を介し
て連結されている。また、端子片3,4の自由端部はそ
れぞれ接触部3a,4aとなっており、各接触部3aの
相対位置関係や各接触部4aの相対位置関係はいずれ
も、SDカードの外部接続端子群の相対位置関係(端子
配列)と同等に設定されている。また、対応する端子片
3,4を含む端子ユニット2の一端部には、図3に示す
ように半田付け部2aが設けられており、各端子ユニッ
ト2の半田付け部2aをフレーム1の透孔13内に突出
させている。これらの半田付け部2aは、電子装置本体
の図示せぬ回路基板に設けられている電子回路に半田付
けされる。
挿入量が小なるSDカードを装着させるための第1の装
着位置と、挿入量が大なるSDカードを装着させるため
の第2の装着位置とが設定されており、SDカードを挿
入空間8内の中央部付近まで挿入して第1の装着位置に
装着させると、その外部接続端子群が各端子片3の接触
部3aに接触した状態となる。また、SDカードを挿入
空間8内の奥部まで挿入して第2の装着位置に装着させ
ると、その外部接続端子群が各端子片4の接触部4aに
接触した状態となる。
出方向に沿って往復移動可能な第1のスライド部材14
と、このスライド部材14に回動自在に軸支されてSD
カードの前縁部と係合可能な係合アーム15と、第1の
スライド部材14の移動に伴い前記ガイド溝9に沿って
移動する第1の係合ピン16と、この係合ピン16がガ
イド溝9から脱落しないように押えている押え板17
と、SDカードの一側縁に設けられている凹部に係合可
能で第1のスライド部材14に保持された第1の弾性片
18と、SDカードの該凹部に係合可能で係合アーム1
5に保持された第2の弾性片19と、第1のスライド部
材14をカード排出方向へ向けて弾性付勢する第1のコ
イルばね20とを具備している。また、フレーム1の前
記規制壁10および切欠き11も第1の排出機構6の構
成要素であり、規制壁10は、SDカードの挿入位置が
前記第1の装着位置に到達していない場合に、係合アー
ム15の外方への回転を規制する。一方、切欠き11
は、SDカードが前記第1の装着位置から前記第2の装
着位置へ移動する途中で、係合アーム15の外方への回
転を許容して該係合アーム15を退避させる。
ン16を係止してSDカードを第1の装着位置に保持す
るためのピン係止部21aを有するハート型カム溝21
と、ピン係止部21aの上流側でハート型カム溝21に
連通して奥方へ延びる第1の案内溝22と、ピン係止部
21aの下流側でハート型カム溝21に連通して奥方へ
延びる第2の案内溝23と、SDカードが第2の装着位
置から第1の装着位置へ移動する過程で第1の係合ピン
16の進路をガイドする帰還路24と、両案内溝21,
22および帰還路24に連通して奥方へ延びる延出路2
5とが設けられており、帰還路24内には、この帰還路
24を移動中の第1の係合ピン16を係止してSDカー
ドを第1の装着位置に保持するための戻りピン係止部2
4aが形成されている。また、帰還路24は、戻りピン
係止部24aの下流側で第2の案内溝23に連通させて
ある。そして、第1の係合ピン16がピン係止部21a
もしくは戻りピン係止部24aに係止されているとき、
第1のスライド部材14の移動が阻止されるため、第1
の弾性片18を介して該スライド部材14と係合してい
るSDカードが、第1の装着位置に保持されるようにな
っている。
と係合可能な係合部26aを突設してSDカードの挿入
排出方向に沿って往復移動可能な第2のスライド部材2
6と、このスライド部材26の移動に伴い前記ハート型
カム溝12に沿って移動する第2の係合ピン27と、こ
の係合ピン27がハート型カム溝12から脱落しないよ
うに押えている押え板28と、第2のスライド部材26
をSDカードの排出方向へ向けて弾性付勢する第2のコ
イルばね29とを具備している。ハート型カム溝12に
はピン係止部12aが形成されており、SDカードが第
2の装着位置にあるとき、第2の係合ピン27が該ピン
係止部12aに係止されて、第2のスライド部材26の
移動を阻止するようになっている。また、このとき、前
記係合アーム15に保持された第2の弾性片19がSD
カードの凹部と係合して、SDカードを第2の装着位置
に保持できるようになっている。
クタ装置の動作を、図6〜図17を参照して説明する。
まず、現在一般的な短寸のSDカード50よりも長寸の
SDカード60を使用する場合の動作を、図6〜図15
を用いて説明する。
は、各端子片3,4の接触部3a,4aに接触可能な外
部接続端子61群が設けられている。また、このSDカ
ード60の一側縁には、第1の排出機構6の弾性片1
8,19と係合可能な凹部62が設けられている。かか
る長寸のSDカード60は、その幅寸法や、外部接続端
子61群の端子配列、前縁から凹部62までの距離等
が、すべて短寸のSDカード50と同等に設計されてい
る。ただし、長寸のSDカード60には後端側に図示せ
ぬアンテナ回路が設けられており、このアンテナ回路を
使用する場合、後端部分を手前へ露出させた状態でコネ
クタ装置に装着することが望まれる。
クタ装置に対して、長寸のSDカード60の挿入を開始
した直後の平面図である。SDカード60を図6に示す
位置まで挿入すると、その凹部62に第1の弾性片18
が係合して、SDカード60の前縁部に係合アーム15
が当接する。したがって、操作者がSDカード60をさ
らに挿入していくと、フレーム1の規制壁10によって
外方への回転が規制されている係合アーム15がSDカ
ード60に押し込まれることとなり、第1のスライド部
材14および係合アーム15がSDカード60に追動し
て奥方へ移動していき、該スライド部材14の移動に伴
い第1の係合ピン16がハート型カム溝21に沿って移
動していく。
よりも若干量奥まで押し込むと、図7に矢印で示すよう
に、第1の係合ピン16がハート型カム溝21から第1
の案内溝22へと移動するので、押し込み操作力を除去
すれば、第1のコイルばね20の弾性力で第1のスライ
ド部材14および係合アーム15が手前へ押し戻され、
第1の係合ピン16をピン係止部21aに係止させるこ
とができる。したがって、SDカード60は、外部接続
端子61群を各端子片3の接触部3aに接触させた第1
の装着位置に保持されることとなり、手前に露出するア
ンテナ回路が使用可能な状態となる。
カード60を排出する場合には、図7の状態のSDカー
ド60を奥方へ浅く押し込めばよい。これにより、第1
の係合ピン16がピン係止部21aから離脱して、図6
に矢印で示すようにハート型カム溝21内を下流へ移動
するので、第1のコイルばね20の弾性力で手前へ移動
する第1のスライド部材14および係合アーム15によ
って、SDカード60は排出位置まで押し戻される。つ
まり、操作者は、第1の装着位置に保持されているSD
カード60をワンプッシュの簡単な操作で排出させるこ
とができる。
置に保持されていたSDカード60を収納するため、第
2の装着位置へ移動させる場合には、図7の状態のSD
カード60を操作者が奥方へ押し込んでいく。すると、
第1のスライド部材14の移動に伴って、第1の係合ピ
ン16は図8に矢印に示すように、ハート型カム溝21
から第2の案内溝23を経て延出路25へと移動してい
く。また、SDカード60が図8の位置まで挿入された
時点で、係合アーム15がSDカード60に押されなが
ら外方へ回転してフレーム1の切欠き11内へ退避する
ので、係合アーム15の奥方への移動が規制される。そ
のため、SDカード60がさらに奥方へ押し込まれても
第1のスライド部材14は停止したままで、第1の弾性
片18はSDカード60の凹部62から離脱する。しか
し、この時点でSDカード60の前縁部は第2のスライ
ド部材26の係合部26aを押し込んでいるので、SD
カード60のさらなる奥方への移動に第2のスライド部
材26が追動し、第2の係合ピン27がハート型カム溝
12に沿って移動していく。
よりも若干量奥まで押し込むことにより、第2の係合ピ
ン27がハート型カム溝12内を図9に矢印で示すよう
に移動するので、押し込み操作力を除去すれば、第2の
コイルばね29の弾性力で第2のスライド部材26が手
前へ押し戻され、第2の係合ピン27をピン係止部12
aに係止させることができる。したがって、SDカード
60は、外部接続端子61群を各端子片4の接触部4a
に接触させた第2の装着位置に保持されることとなり、
手前に大きく突出することのない収納状態となる。な
お、SDカード60が第2の装着位置に装着されている
とき、SDカード60の凹部62には第2の弾性片19
が入り込んで係合状態となっている。
Dカード60を第1の装着位置へ移動させてアンテナ回
路を使用する場合には、図9の状態のSDカード60を
奥方へ浅く押し込めばよい。これにより、第2の係合ピ
ン27がピン係止部12aから離脱して、図10に矢印
で示すようにハート型カム溝12内を下流へ移動するの
で、第2のコイルばね29の弾性力で手前へ移動する第
2のスライド部材26の係合部26aによって、SDカ
ード60は図11,12に示す順序で第1の装着位置ま
で押し戻される。図11は、切欠き11に退避していた
係合アーム15が内方へ回転して第1のスライド部材1
4が手前へ移動し始めた状態を示しており、第1の係合
ピン16が延出路25から帰還路24へと移動してい
る。また、図12は、第1の係合ピン16が帰還路24
の戻りピン係止部24aに係止されて、SDカード60
が第1の装着位置まで戻った状態を示している。このよ
うに、操作者は、第2の装着位置に保持されているSD
カード60をワンプッシュの簡単な操作で第1の装着位
置まで移動させて、アンテナ回路使用状態に設定するこ
とができる。ただし、図7〜図12を見れば明らかなよ
うに、第1の係合ピン16の通過する経路は、SDカー
ド60が第1の装着位置から第2の装着位置へ移動する
場合と、逆に第2の装着位置から第1の装着位置へ移動
する場合とで異なっている。
から第1の装着位置まで移動させてアンテナ回路使用状
態とした後、再びSDカード60を第2の装着位置へ移
動させる場合、操作者はSDカード60を奥方へ深く押
し込めばよい。これにより、図13(a)〜(c)に示
すように、戻りピン係止部24aに係止されていた第1
の係合ピン16が第2の案内溝23を経て延出路25へ
と移動していくので、そのままSDカード60を押し込
んでいけば図8の状態を経て図9の状態へ移行する。ま
た、第2の装着位置から第1の装着位置まで移動させて
アンテナ回路使用状態としたSDカード60を排出させ
る場合には、操作者はSDカード60を奥方へ浅く押し
込んでから操作力を除去すればよい。これにより、図1
4(a)〜(c)に示すように、戻りピン係止部24a
に係止されていた第1の係合ピン16が第2の案内溝2
3の途中まで移動した時点で、第1のコイルばね20の
弾性力によって第1のスライド部材14および係合アー
ム15が手前へ押し戻されることになるので、第1の係
合ピン16がハート型カム溝21を下流へと進み、SD
カード60を排出させることができる。なお、このよう
にSDカード60を第1の装着位置から手前へ移動させ
る過程で、戻りピン係止部24aに係止されていた第1
の係合ピン16を第2の案内溝23からハート型カム溝
21の下流へとガイドする部分により、排出経路が構成
されている。
納したい場合には、SDカード60を第1の装着位置を
通り越していきなり第2の装着位置に装着させることも
できる。すなわち、挿入したSDカード60を奥方へ深
く押し込んでいくと、図15の矢印に示すように、第1
の係合ピン16がハート型カム溝21から第1の案内溝
22を経て延出路25へと移動していくので、そのまま
SDカード60を押し込んでいけば図8の状態を経て図
9の状態へ移行する。
SDカード50を使用する場合の動作を、図16,17
を参照して説明する。図16は短寸のSDカード50の
挿入を開始した直後の平面図、図17は該SDカード5
0を第1の装着位置に装着した状態を示す平面図であ
る。
カード50は奥方の第2の装着位置までは挿入できない
ので、第1の装着位置のみに装着可能である。また、前
述したように、短寸のSDカード50と長寸のSDカー
ド60は、その幅寸法や外部接続端子群の端子配列等が
共通化されている。したがって、図6,7を用いて説明
した動作、つまり長寸のSDカード60を挿入して第1
の装着位置に装着させたり、第1の装着位置に装着され
ている長寸のSDカード60を排出させる場合の動作と
まったく同等の動作が行われることとなる。例えば、図
16の状態で短寸のSDカード50を操作者が押し込ん
でいくと、第1の係合ピン16はハート型カム溝21を
通って第1の案内溝22へ移動し、押し込み操作力が除
去されると該係合ピン16はハート型カム溝21に戻っ
てピン係止部21aに係止されるため、SDカード50
を第1の装着位置に装着させることができる。また、図
17の状態でSDカード50を操作者が浅く押し込む
と、ピン係止部21aに係止されていた第1の係合ピン
16が第2の案内溝23へ移動するので、押し込み操作
力が除去されると、該係合ピン16はハート型カム溝2
1を下流へと進んで、SDカード50を排出させること
ができる。
9に示すように、第1の装着位置に装着させた短寸のS
Dカード50の後端部が手前に突出する寸法L1と、第
2の装着位置に装着させた長寸のSDカード60の後端
部が手前に突出する寸法L2とが略同等となるように、
これら第1および第2の装着位置を設定している。
SDカード50を第1の装着位置に装着して使用できる
のみならず、長寸のSDカード60を第2の装着位置に
装着して使用することができる。そして、長寸のSDカ
ード60であっても、これを奥方の第2の装着位置に装
着すれば収納状態となすことができるので、外観を損ね
たり携帯に支障をきたす心配はない。
に装着されているSDカードが排出可能で所定のガイド
溝9を有する第1の排出機構6と、第2の装着位置に装
着されているSDカードを第1の装着位置へ向けて移動
可能な第2の排出機構7とを設けて、長寸のSDカード
60を第1の装着位置と第2の装着位置との間で簡単か
つ円滑に往復移動させることができるので、例えば、ア
ンテナ回路を使用するときだけ該SDカード60を第1
の装着位置に装着しておき、それ以外のときは該SDカ
ード60を第2の装着位置に装着して収納しておくとい
う実用的な使い方が簡便に行える。しかも、第1の装着
位置に装着されているSDカードに排出力を付与する第
1のコイルばね20と、第2の装着位置に装着されてい
るSDカードに排出力を付与する第2のコイルばね29
とが設けてあるため、常に安定した操作力でSDカード
の押し込み操作を行うことができ、コイルばねの長寿命
化も図れる。
戻りピン係止部24aの下流側で第2の案内溝23に連
通させた場合について説明したが、この帰還路24を戻
りピン係止部24aの下流側で第1の案内溝22に連通
させることも可能である。ただし、この場合、第2の装
着位置から第1の装着位置まで移動させたSDカード6
0を排出させるときに、戻りピン係止部24aに係止さ
れていた第1の係合ピン16が第1の案内溝22を経て
ハート型カム溝21のピン係止部21aに一旦係止され
るため、操作者はSDカード60を奥方へ浅く押し込ん
で操作力を除去した後、再度SDカード60を奥方へ浅
く押し込んで操作力を除去するというツープッシュ操作
が必要となる。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
置に装着させることができるのみならず、長寸のSDカ
ードを第1の装着位置にも第2の装着位置にも装着させ
ることができるカード用コネクタ装置なので、例えばア
ンテナ回路使用時だけ長寸のSDカードを第1の装着位
置に装着し、携帯時等には該SDカードを深く差し込ん
で第2の装着位置に収納しておくという使い方が可能と
なり、使い勝手が良好となる。また、長寸のSDカード
を挿入するとスライド部材を介して係合ピンが溝状ガイ
ド部に沿って移動し、該係合ピンをピン係止部に係止さ
せればSDカードを第1の装着位置に保持することがで
き、該係合ピンを第1の案内溝に沿って押し込めばSD
カードを第2の装着位置まで円滑に移動させることがで
きる。さらに、挿入したSDカードを第1の装着位置で
保持した後、浅く押し込めば排出させることができ、深
く押し込めば係合ピンが第2の案内溝に沿って移動して
SDカードを第2の装着位置まで円滑に移動させること
ができる。したがって、挿入したSDカードを所望の装
着位置へ随時簡便に移動させることができる。
止部を有する帰還路を設け、戻りピン係止部の下流側で
帰還路を前記第1の案内溝または前記第2の案内溝に連
通させておけば、長寸のSDカードを第2の装着位置と
第1の装着位置との間で容易に往復移動させることがで
きるので、使い勝手が一層向上する。また、係合ピンが
戻りピン係止部に係止されているときにSDカードを浅
く押し込むことにより、該SDカードを第1の装着位置
から容易に排出させることができるので、排出用の操作
部材が省略できる。
置を示す平面図である。
ガイド溝の説明図である。
ガイド溝の説明図である。
装置の動作説明図である。
装置の動作説明図である。
装置の動作説明図である。
装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
タ装置の動作説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 外部接続端子群を設けたカードが開口端
側から挿入される挿入空間を有し、かつ前記カードを前
記挿入空間内への挿入量が小なる第1の装着位置と挿入
量が大なる第2の装着位置とに選択的に装着可能なハウ
ジングと、 前記ハウジングに固定されて前記挿入空間内に露出し、
少なくとも前記カードが前記第1の装着位置に装着され
ているとき前記外部接続端子群に接触する端子部と、 前記カードと係合したまま該カードの挿入排出方向に沿
って往復移動可能なスライド部材と、 前記スライド部材の移動に伴い溝状ガイド部に沿って移
動する係合ピンと、 前記スライド部材を前記カードの排出方向へ向けて弾性
付勢する付勢部材とを備え、 かつ前記溝状ガイド部に、前記係合ピンを係止して前記
カードを前記第1の装着位置に保持するためのピン係止
部を有するハート型カム溝と、前記ピン係止部の上流側
で前記ハート型カム溝に連通して奥方へ延び、前記カー
ドを前記第2の装着位置へ移動可能にする第1の案内溝
と、前記ピン係止部の下流側で前記ハート型カム溝に連
通して奥方へ延び、前記カードを前記第1の装着位置か
ら前記第2の装着位置へ移動可能にする第2の案内溝と
を設けたことを特徴とするカード用コネクタ装置。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、前記溝状ガイ
ド部に、前記カードが前記第2の装着位置から前記第1
の装着位置へ移動する過程で前記係合ピンの進路をガイ
ドする帰還路と、この帰還路内に位置し前記係合ピンを
係止して前記カードを前記第1の装着位置に保持可能な
戻りピン係止部とを設け、この戻りピン係止部の下流側
で前記帰還路を前記第1の案内溝または前記第2の案内
溝に連通させたことを特徴とするカード用コネクタ装
置。 - 【請求項3】 請求項2の記載において、前記帰還路の
下流側に連通し、前記カードを前記第1の装着位置から
手前へ移動させる過程で前記係合ピンの進路をガイドす
る排出経路を設け、前記カードを前記第1の装着位置か
ら一旦奥方へ押し込むことにより、前記戻りピン係止部
に係止された前記係合ピンを前記排出経路へ移動させる
ことを特徴とするカード用コネクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088293A JP3961778B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | カード用コネクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001088293A JP3961778B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | カード用コネクタ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002289297A true JP2002289297A (ja) | 2002-10-04 |
JP3961778B2 JP3961778B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=18943410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001088293A Expired - Fee Related JP3961778B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | カード用コネクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3961778B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004192821A (ja) * | 2002-12-06 | 2004-07-08 | Alps Electric Co Ltd | カード用コネクタ装置 |
JP2018125180A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
-
2001
- 2001-03-26 JP JP2001088293A patent/JP3961778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018125180A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
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