JP2002288707A - 紙葉類一括投入装置 - Google Patents

紙葉類一括投入装置

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JP2002288707A
JP2002288707A JP2001092752A JP2001092752A JP2002288707A JP 2002288707 A JP2002288707 A JP 2002288707A JP 2001092752 A JP2001092752 A JP 2001092752A JP 2001092752 A JP2001092752 A JP 2001092752A JP 2002288707 A JP2002288707 A JP 2002288707A
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roller
sheet
bill
cam plate
pressing
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JP2001092752A
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Kazuya Nakayama
和哉 中山
Tetsuji Kawasaki
川崎  哲治
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣通路内に残留した短い紙幣などの返却動
作をアクチュエータを増やさずに可能にすることを目的
とする。 【解決手段】 紙幣引き込み部110の引き込みローラ
111と差し込み補助部130のキックローラ131と
の間に返却補助部120を設けた。返却補助部120
は、返却補助ローラ121と、従動ローラ122と、残
留紙幣106に対して返却補助ローラ121を圧迫させ
る楕円状のカム板126とを有し、カム板161と差し
込み補助部130の加圧板132とを駆動するモータ1
53を使って引き込みローラ111および加圧板132
の圧迫動作と異なるタイミングで返却補助ローラ121
の圧迫動作を行うようにした。これにより、紙幣通路1
04内に残留した半分程度に折れ曲がった短い残留紙幣
106などの返却動作をアクチュエータを増やすことな
く実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙葉類一括投入装置
に関し、特に紙幣処理機などに用いられ、一括投入され
た紙幣や商品券などの紙葉類の重ね束から紙葉類を分離
して一葉ずつ繰り出す紙葉類一括投入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、紙幣処理機は、紙幣投入口に
一括投入された複数枚の紙幣を1枚ずつ分離して紙幣鑑
別部へ送り出し、金種を判定した後、金種毎の収納部に
収納しておき、指令に応じて紙幣を放出部へ搬送するよ
うな構成となっている。この紙幣処理機には、一括投入
された紙幣を一葉ずつ繰り出すための紙幣一括投入装置
が使用されている。このような紙幣一括投入装置の従来
の構成例について説明する。
【0003】図10は従来の紙幣一括投入装置の紙幣一
括投入時の動作状態を示す側面図である。従来の紙幣一
括投入装置200は、紙幣201の流れに沿って図の右
から左方向に、紙幣引き込み部210、差し込み補助部
220および圧接式二重送り防止部230が配置されて
いる。紙幣一括投入装置200の中央部には、上下のガ
イド板202,203によって仕切られた紙幣通路20
4が設けられている。
【0004】紙幣引き込み部210では、紙幣投入口2
05にて一括投入された1枚又は複数枚の紙幣201の
重ね束に対し引き込みローラ211と従動ローラ212
との間で圧迫してその摩擦接触により紙幣201を紙幣
通路204の奥へ搬送するようにしている。この引き込
みローラ211は、図示を省略したモータにより回転さ
れる。
【0005】差し込み補助部220では、圧接式二重送
り防止部230の手前にて搬送されてきた紙幣201の
重ね束に対し下から加圧板222で圧迫して紙幣201
をキックローラ221に押し当て、紙幣201をキック
ローラ221の摩擦接触で圧接巻き込み部233へ押し
当てるようにしている。キックローラ221は、図示を
省力したモータにより回転される。
【0006】圧接式二重送り防止部230では、紙幣通
路204の終端(搬出)側に搬送された紙幣201の先
縁をフィードローラ231と繰り出し方向への回転が規
制されたゲートローラ232との圧接巻き込み部233
に当て受けて、付随紙幣の進入をゲートローラ232で
阻止しつつ一葉ずつ紙幣をフィードローラ231の摩擦
接触で繰り出すようにしている。フィードローラ231
は、伝動ベルト241を介してキックローラ221と同
期して回転される。
【0007】なお、圧接式二重送り防止部230から繰
り出された紙幣は、紙幣鑑別部(図示せず)側のモータ
に同期回転する引き抜きローラ251,252に引き抜
かれて紙幣鑑別部へ搬送される。
【0008】引き込みローラ211は支点軸213に揺
動自在に軸支されたアーム214に支持されている。ま
た、引き込みローラ211は、アーム214の一端に設
けられたスプリング215により従動ローラ212に向
かって付勢されている。
【0009】また、加圧板222は支点軸223に揺動
自在に軸支され、加圧板222の一端に設けられたスプ
リング224によりキックローラ221に向かって付勢
されている。
【0010】アーム214の側方には、楕円状のカム板
216が回転自在に支持されており、アーム214に形
成された突出部214aとカム板216の長径部216
aとが接離するようになっている。カム板216が回転
して突出部214aと長径部216aとが接触すると、
引き込みローラ211はガイド板202の上方に移動
し、紙幣通路204から退避するようになっている。
【0011】また、加圧板222の側方には、楕円状の
カム板225が回転自在に支持されており、加圧板22
2に形成された突出部222aとカム板225の長径部
225aとが接離するようになっている。カム板225
が回転して突出部222aと長径部225aとが接触す
ると、加圧板222はガイド板203の下方に移動し、
紙幣通路204から退避するようになっている。
【0012】これらカム板216とカム板225とは、
伝動ベルト242を介してモータ243により同期回転
し、引き込みローラ211が紙幣201(または従動ロ
ーラ212)を圧迫している時は加圧板222が紙幣通
路204から退避し、加圧板222が紙幣201(また
はキックローラ221)を圧迫している時は引き込みロ
ーラ211が紙幣通路204から退避するように構成さ
れている。
【0013】次に、以上の構成の紙幣一括投入装置20
0の動作を図10ないし図14を参照して説明する。図
11は従来の紙幣一括投入装置の紙幣引き込み動作状態
を示す側面図、図12は従来の紙幣一括投入装置の紙幣
引き込み動作完了状態を示す側面図、図13は従来の紙
幣一括投入装置の紙幣差し込み動作開始状態を示す側面
図、図14は紙幣一括投入装置の紙幣分離繰り出し動作
状態を示す側面図である。
【0014】まず、紙幣投入待機状態では、図10に示
すように、引き込みローラ211が紙幣通路204から
退避しており、紙幣投入口205から紙幣201を投入
できるようになっている。
【0015】ここで、紙幣投入口205に複数枚の紙幣
201が投入されると、その投入口近傍に配した紙幣検
出センサ(図示せず)が紙幣の存在を検出し、その検出
信号によりモータ243が反時計回り方向に回転する。
すると、図11に示すように、カム板216の長径部2
16aとカム板225の長径部225aとが下方の向き
に移動される。これにより、引き込みローラ211が下
降するので、紙幣201の束が従動ローラ212との間
に挟み込まれて圧迫され、引き込みローラ211の摩擦
接触により紙幣が紙幣通路204の奥へ搬送される。
【0016】また、引き込みローラ211が下降した時
に、加圧板222はその突出部222aがカム板225
の長径部225aにより押し込まれて紙幣通路204の
下方に退避している。これにより、引き込みローラ21
1により搬送される紙幣201は、図12に示すよう
に、圧接巻き込み部233の近傍まで抵抗なく搬送さ
れ、一括投入された紙幣201の紙幣通路204内への
紙幣引き込み動作が完了する。
【0017】引き込み動作が完了した時点で、図13に
示すように、モータ243を反時計回り方向に回転し
て、カム板216の長径部216aとカム板225の長
径部225aとを右斜め上方に移動する。これにより、
加圧板222が上昇して紙幣201の束がキックローラ
221との間に挟み込まれて圧迫され、図14に示すよ
うに、キックローラ221の摩擦材221aの摩擦接触
により紙幣201が蹴り出されてその先縁を圧接巻き込
み部233へ押し付ける。これにより、圧接巻き込み部
233へ押し付けられた複数枚の紙幣のうち下側の付随
紙幣の進入がゲートローラ232で阻止されながら一葉
ずつ最上位の紙幣がフィードローラ231の摩擦材23
1aの摩擦接触により繰り出される。この繰り出し動作
中において、引き込みローラ211はアーム214の突
出部214aがカム板216の長径部216aにより押
し上げられて紙幣通路204の上方に退避しているた
め、引き込みローラ211の摩擦力が繰り出し中の紙幣
束に作用することは無く、安定した繰り出し動作が行わ
れる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
紙幣一括投入装置200にあっては、次のような問題点
があり、これを図15を参照して説明する。
【0019】図15は従来の紙幣一括投入装置の紙幣通
路内に残留紙幣が存在する状態を示す側面図である。一
括投入された紙幣201に半分程度に折れ曲がった短い
紙幣206などが誤って混入していると、図15に示す
ように、繰り出しされずに紙幣通路204内に残留して
しまう場合があった。
【0020】また、このような紙幣206などが紙幣通
路204内に残留しないよう返却用搬送ローラを紙幣通
路204の中程に設けることにより上記問題点を解消で
きるところであるが、引き込み動作時および繰り出し動
作時の搬送(繰り出し)中の紙幣に返却用搬送ローラの
摩擦力が影響しないようにするため、返却用搬送ローラ
を紙幣通路204から退避させるための別のアクチュエ
ータを必要とするなど、コスト高に繋がる虞があった。
【0021】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、紙幣通路内に残留した半分程度に折れ曲がっ
た短い紙幣などの返却動作をアクチュエータを増やすこ
となく実現できる紙葉類一括投入装置を提供することを
目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、通路の始端側の紙葉類投入口に一括投入
された1または2枚以上の紙葉類重ね束に摩擦接触させ
て前記紙葉類重ね束を前記通路の奥へ引き込む引き込み
ローラおよび前記紙葉類重ね束に対し前記引き込みロー
ラを圧迫させる第1の圧迫機構を有する第1の搬送手段
と、フィードローラおよび紙葉類繰り出し方向への回転
を規制されたゲートローラを有し前記通路の終端側に引
き込まれた紙葉類重ね束の先縁を前記フィードローラと
前記ゲートローラとの圧接巻き込み部に当て受けて付随
する紙葉類の進入を阻止しつつ一葉ずつ紙葉類を繰り出
す圧接式二重送り防止手段と、前記通路の終端側に引き
込まれた前記紙葉類重ね束に対し加圧板を圧迫させる第
2の圧迫機構および前記加圧板に対峙して設けられて前
記加圧板により圧迫された前記紙葉類重ね束に摩擦接触
させて前記紙葉類重ね束を前記圧接巻き込み部に押し当
てるキックローラを有する紙葉類差し込み補助手段と、
回転自在に軸支されて前記第1の圧迫機構および前記第
2の圧迫機構に対しそれぞれ接離するように作用する楕
円状または半月状の第1のカム板および第2のカム板お
よび前記第1のカム板および前記第2のカム板を回転伝
達手段を介して回動させる1つのモータを有して前記引
き込みローラおよび前記加圧板をそれぞれ前記紙葉類重
ね束に対し接離させるる圧迫機構駆動手段と、を備えた
紙葉類一括投入装置において、前記第1の搬送手段と前
記紙葉類差し込み補助手段との間に配置されて前記紙葉
類重ね束に摩擦接触させて前記紙葉類投入口へ搬送する
返却補助ローラおよび前記紙葉類投入口への搬送の際に
前記紙葉類重ね束に対し前記返却補助ローラを圧迫させ
る第3の圧迫機構を有する第2の搬送手段を備え、前記
圧迫機構駆動手段は、さらに、回転自在に軸支されて前
記第3の圧迫機構に対し接離するように前記モータで前
記回転伝達手段を介して回動されるように作用する楕円
状または半月状の第3のカム板を有することを特徴とす
る紙葉類一括投入装置が提供される。
【0023】このような紙葉類一括投入装置によれば、
第1の搬送手段の引き込みローラと紙葉類差し込み補助
手段のキックローラとの間に返却補助ローラを設け、且
つ、圧迫機構駆動手段が第3のカム板により引き込みロ
ーラおよび加圧板の圧迫動作と異なるタイミングで返却
補助ローラの圧迫動作を行うようにした。これにより、
紙幣通路内に残留した半分程度に折れ曲がった短い紙幣
などの返却動作をアクチュエータを増やすことなく実現
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、紙
幣一括投入装置に適用した場合を例に図面を参照して詳
細に説明する。
【0025】図1は本発明に係る紙幣一括投入装置の紙
幣一括投入時の動作状態を示す側面図である。本発明に
よる紙幣一括投入装置100は、紙幣101の流れに沿
って図の右から左方向に、紙幣引き込み部110、返却
補助部120、差し込み補助部130および圧接式二重
送り防止部140が配置されている。紙幣一括投入装置
100の中央部には、上下のガイド板102,103に
よって仕切られた紙幣通路104が設けられている。
【0026】紙幣引き込み部110は、紙幣通路104
の始端(搬入)側の紙幣投入口105にて一括投入され
た1枚または複数枚の紙幣101の重ね束を圧迫して摩
擦接触によりその紙幣101の重ね束を紙幣通路104
の奥へ搬送する引き込みローラ111および従動ローラ
112を有している。
【0027】返却補助部120は、1枚または複数枚の
紙幣101の重ね束を圧迫して摩擦接触によりその紙幣
101の重ね束を紙幣投入口105へ搬送(返却)する
返却補助ローラ121および従動ローラ122を有して
いる。
【0028】差し込み補助部130は、圧接式二重送り
防止部140の手前に設けられて、紙幣101の重ね束
を部分的に周設された摩擦材131aによる摩擦接触で
紙幣通路104の終端(搬出)側に蹴り出すキックロー
ラ131と、紙幣101の重ね束を下から圧迫してキッ
クローラ131に押し当てる加圧板132とを有してい
る。
【0029】圧接式二重送り防止部140は、紙幣通路
104の終端(搬出)側に搬送された紙幣101の先縁
を部分的に周設された摩擦材141aによる摩擦接触で
一葉ずつ繰り出すフィードローラ141と、このフィー
ドローラ141に接触されて繰り出される紙幣101に
付随する紙幣の進入を阻止するよう繰り出し方向への回
転が規制されたゲートローラ142と、フィードローラ
141およびゲートローラ142によって紙幣通路10
4を遮るように配置されて、搬送された紙幣101の先
縁を当て受ける圧接巻き込み部143とを有している。
【0030】引き込みローラ111および返却補助ロー
ラ121は、図示を省略したモータにより回転駆動する
よう構成される。さらに、キックローラ131は、図示
を省略したモータにより回転駆動され、また、フィード
ローラ141も伝動ベルト151を介して同期回転する
よう構成されている。
【0031】なお、圧接式二重送り防止部140の下流
側には、この圧接式二重送り防止部140から繰り出さ
れた紙幣を引き抜いて図示しない紙幣鑑別部へ搬送する
引き抜きローラ161,162が配置されている。これ
ら引き抜きローラ161,162は、紙幣鑑別部側のモ
ータに同期して回転駆動される。
【0032】引き込みローラ111は、支点軸113に
揺動自在に軸支されたアーム114に支持されており、
アーム114の一端に設けられたスプリング115によ
り従動ローラ112に向かって付勢されている。また、
返却補助ローラ121は、支点軸123に揺動自在に軸
支されたアーム124に支持されており、アーム124
の一端に設けられたスプリング125により従動ローラ
122に向かって付勢されている。同様に、加圧板13
2は、支点軸133に揺動自在に軸支され、加圧板16
の一端に設けられたスプリング134によりキックロー
ラ131に向かって付勢されている。
【0033】引き込みローラ111を支持しているアー
ム114は、その側方に楕円状のカム板116が回転自
在に軸支されており、アーム114に形成された突出部
114aとカム板116の長径部116aとが接離する
ようになっている。カム板116が回転して突出部11
4aと長径部116aとが接触すると、引き込みローラ
111は上側のガイド板102の上方に移動し、紙幣通
路104から退避するようになっている。
【0034】また、返却補助ローラ121を支持してい
るアーム124は、その側方に楕円状のカム板126が
回転自在に軸支されており、アーム124に形成された
突出部124aとカム板126の長径部126aとが接
離するようになっている。カム板126が回転して突出
部124aと長径部126aとが接触すると、返却補助
ローラ121は上側のガイド板102の上方に移動し、
紙幣通路104から退避するようになっている。
【0035】さらに、キックローラ131に向かって付
勢されている加圧板132は、その側方に楕円状のカム
板135が回転自在に軸支されており、加圧板132に
形成された突出部132aとカム板135の長径部13
5aとが接離するようになっている。カム板135が回
転して突出部132aと長径部135aとが接触する
と、加圧板132は下側のガイド板103より下方に移
動し、紙幣通路104から退避するようになっている。
【0036】そして、これらのカム板116、カム板1
26およびカム板135は、伝動ベルト152を介して
モータ153により同期回転し、引き込みローラ111
が紙幣101(または従動ローラ112)を圧迫してい
る時は、返却補助ローラ121および加圧板132が紙
幣通路104から退避し、加圧板132が紙幣101
(またはキックローラ131)を圧迫している時は、引
き込みローラ111および返却補助ローラ121が紙幣
通路104から退避し、さらに、返却補助ローラ121
が紙幣101(または従動ローラ122)を圧迫してい
る時には、引き込みローラ111と加圧板132とが紙
幣通路104から退避するように構成されている。
【0037】次に、以上のように構成された紙幣一括投
入装置100の動作について、図1ないし図5を参照し
て説明する。図2は紙幣一括投入装置の紙幣引き込み動
作状態を示す側面図、図3は紙幣一括投入装置の紙幣引
き込み動作完了状態を示す側面図、図4は紙幣一括投入
装置の紙幣差し込み動作開始状態を示す側面図、図5は
紙幣一括投入装置の紙幣分離繰り出し動作状態を示す側
面図である。
【0038】まず、紙幣投入待機状態では、図1に示す
ように、引き込みローラ111および返却補助ローラ1
21が紙幣通路104から退避しており、紙幣投入口1
05から紙幣101を投入できるようになっている。
【0039】ここで、紙幣投入口105に複数枚の紙幣
が投入されると、その紙幣投入口105の近傍に配した
紙幣検出センサ(図示せず)が紙幣の存在を検出し、そ
の検出信号によりモータ153が反時計回り方向に回転
し、図2に示すように、アーム114に支持されたカム
板116の長径部116aと加圧板132の側方に支持
されたカム板135の長径部135aとを下方に、アー
ム124に支持されたカム板126の長径部126aを
右斜め上方へ移動する。
【0040】この結果、カム板116の長径部116a
がアーム114の突出部114aから離れるため、引き
込みローラ111はスプリング115の付勢力によって
下降し、時計回り方向に回転駆動される。これにより、
紙幣101の束は、引き込みローラ111と従動ローラ
112との間に挟み込まれて圧迫され、引き込みローラ
111の摩擦接触により紙幣101が紙幣通路104の
奥へ搬送される。
【0041】また、引き込みローラ111が下降した時
に、加圧板132はその突出部132aがカム板135
の長径部135aにより押し下げられて紙幣通路104
の下方に退避し、且つ、返却補助ローラ121はアーム
124の突出部124aがカム板126の長径部126
aにより押し上げられて紙幣通路104の上方に退避し
ている。
【0042】したがって、引き込みローラ111により
搬送される紙幣は、図3に示すように、圧接巻き込み部
143の近傍まで抵抗なく搬送され、一括投入された紙
幣101の紙幣通路104内への紙幣引き込み動作が完
了する。
【0043】紙幣引き込み動作が完了した時点で、図4
に示すように、モータ153を反時計回り方向に回転し
て、アーム114に支持されたカム板116の長径部1
16aと加圧板132の側方に支持されたカム板135
の長径部135aとを右斜め上方に、アーム124に支
持されたカム板126の長径部126aを左斜め上方へ
移動する。
【0044】この結果、カム板116の長径部116a
がアーム114の突出部114aを押し上げて、引き込
みローラ111を紙幣通路104の上方に退避し、返却
補助ローラ121はアーム124の突出部124aがカ
ム板126の長径部126aにより押し上げられたまま
であるため、同じように紙幣通路104の上方に退避し
ている。一方、加圧板132はカム板135の長径部1
35aが加圧板132の突出部132aから離れるた
め、スプリング134の付勢力によって上昇し、紙幣1
01の束をキックローラ131との間に挟み込んで圧迫
する。
【0045】ここで、キックローラ131が回転駆動さ
れると、図5に示すように、キックローラ131と加圧
板132とによって圧迫された紙幣101は、キックロ
ーラ131の摩擦材131aの摩擦接触により蹴り出さ
れる。
【0046】キックローラ131により蹴り出された紙
幣101は、その先縁が圧接巻き込み部143へ押し付
けられ、複数枚の紙幣101の先端が揃えられる。ここ
で、圧接巻き込み部143へ押し付けられた複数枚の紙
幣101のうち、下側の付随紙幣の進入がゲートローラ
142で阻止されながら最上位の紙幣がフィードローラ
141の摩擦材141aの摩擦接触により一葉ずつ繰り
出される。このとき、引き抜きローラ161,162
は、紙幣鑑別部側のモータに同期して回転駆動されてい
て、圧接式二重送り防止部140から分離された紙幣を
引き抜いて図示しない紙幣鑑別部へ搬送する。この繰り
出し動作中において、引き込みローラ111はアーム1
14の突出部114aがカム板116の長径部116a
により押し上げられて紙幣通路104の上方に退避し、
返却補助ローラ121はアーム124の突出部124a
がカム板126の長径部126aにより押し上げられた
まま紙幣通路104の上方に退避しているため、引き込
みローラ111および返却補助ローラ121の摩擦力が
繰り出し中の紙幣束に作用することは無く、安定した繰
り出し動作が行われる。
【0047】以上のようにして、一括投入された紙幣1
01の束は、一葉ずつに分離されて繰り出されるが、紙
幣101の束の中に半分程度に折れ曲がった短い紙幣、
レシートなどが混入していると、それが繰り出されずに
紙幣通路104内に残留することがある。次に、そのよ
うな場合の残留紙幣の返却動作について、図6ないし図
9を参照しながら説明する。
【0048】図6は紙幣通路内残留紙幣の返却動作開始
状態を示す紙幣一括投入装置の側面図、図7は残留紙幣
を返却補助部まで搬送した状態を示す紙幣一括投入装置
の側面図、図8は残留紙幣の返却補助動作の状態を示す
紙幣一括投入装置の側面図、図9は残留紙幣の最後の返
却動作を示す紙幣一括投入装置の側面図である。
【0049】紙幣通路104に添っていくつか配置され
た紙幣検出センサ(図示せず)が残留紙幣106の存在
を検出すると、図6に示すように、初めにキックローラ
131を逆転(反時計周り方向)して、その摩擦材13
1aの摩擦接触により残留紙幣106を紙幣投入口10
5の方向へ搬送し、図7に示すように、残留紙幣106
を返却補助ローラ121の下方まで搬送する。このと
き、返却補助ローラ121および引き込みローラ111
は紙幣通路104の上方に退避したままであるため、返
却補助ローラ121および引き込みローラ111の摩擦
力が搬送中の残留紙幣106に作用することは無い。
【0050】次に、図8に示すように、モータ153を
反時計回り方向に回転し、カム板116の長径部116
aとカム板135の長径部135aとを左斜め上方に、
カム板126の長径部126aを下方へ移動する。これ
により、返却補助ローラ121が下降するので、残留紙
幣106が従動ローラ122との間に挟み込まれて圧迫
され、返却補助ローラ121を反時計周り方向に回転す
ることで、その摩擦接触により残留紙幣106を紙幣投
入口105の方向へ搬送し、引き込みローラ111の下
方まで搬送する。
【0051】さらに、図9に示すように、モータ153
を反時計回り方向に回転し、カム板116の長径部11
6aとカム板135の長径部135aとを下方に、カム
板126の長径部126aを右斜め上方へ移動する。こ
れにより、引き込みローラ111が下降するので、残留
紙幣106が従動ローラ112との間に挟み込まれて圧
迫され、引き込みローラ111の摩擦接触により残留紙
幣106を紙幣投入口105へ搬送(返却)する。
【0052】このように、紙幣通路104内に残留紙幣
106が残っていた場合は、その残留紙幣106をキッ
クローラ131、返却補助ローラ121および引き込み
ローラ111が順次紙幣投入口105へ向けて搬送して
いくことにより、紙幣投入口105より返却する。この
返却動作をする場合、キックローラ131から返却補助
ローラ121へ、および返却補助ローラ121から引き
込みローラ111へ残留紙幣106を引き渡す時にカム
板116、カム板126およびカム板135が同時に回
転するが、その回転の途中で、残留紙幣106を挟んで
前後にあるローラ、すなわち、キックローラ131およ
び返却補助ローラ121と、返却補助ローラ121およ
び引き込みローラ111とがそれぞれ残留紙幣106を
一時的に同時に圧迫する場合がある。
【0053】なお、上記の実施の形態では、カム板11
6、カム板126およびカム板135を同期回転させる
モータ153を回転させて、紙幣の投入がある度に、紙
幣引き込み動作、紙幣差し込み動作、紙幣分離繰り出し
動作および残留紙幣返却動作を繰り返し実行するように
したが、紙幣通路104内に残留紙幣106が検出され
ない場合は、残留紙幣返却動作の時に停止することなく
紙幣投入待機状態に移行させることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる紙
幣一括投入装置では、引き込みローラとキックローラと
の中程に返却補助ローラを設け、且つ、カム機構と1つ
のモータにより引き込みローラおよび加圧板の圧迫動作
と異なるタイミングで返却補助ローラの圧迫動作を可能
とする構成にした。これにより、半分程度に折れ曲がっ
た短い紙幣等が繰り出しされずに紙幣通路内に残留して
も、投入口に搬送(返却)することができ、紙幣処理装
置の休止などのトラブルを未然に防ぐことができる。
【0055】また、引き込み動作時および繰り出し動作
時の搬送(繰り出し)中の紙幣に返却補助ローラの摩擦
力が影響しないため、引き込み動作および繰り出し動作
の安定化を図ることができる。
【0056】さらには、返却補助ローラを紙幣通路から
退避させるためのアクチュエータを追加する必要が無い
ので安価に構成でき、且つ、カム機構による機構的シー
ケンスにより各部の連携動作が達成されているので、電
気制御系の簡素化(モータの一方向への起動・停止動作
のみ)を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙幣一括投入装置の紙幣一括投入
時の動作状態を示す側面図である。
【図2】紙幣一括投入装置の紙幣引き込み動作状態を示
す側面図である。
【図3】紙幣一括投入装置の紙幣引き込み動作完了状態
を示す側面図である。
【図4】紙幣一括投入装置の紙幣差し込み動作開始状態
を示す側面図である。
【図5】紙幣一括投入装置の紙幣分離繰り出し動作状態
を示す側面図である。
【図6】紙幣通路内残留紙幣の返却動作開始状態を示す
紙幣一括投入装置の側面図である。
【図7】残留紙幣を返却補助部まで搬送した状態を示す
紙幣一括投入装置の側面図である。
【図8】残留紙幣の返却補助動作の状態を示す紙幣一括
投入装置の側面図である。
【図9】残留紙幣の最後の返却動作を示す紙幣一括投入
装置の側面図である。
【図10】従来の紙幣一括投入装置の紙幣一括投入時の
動作状態を示す側面図である。
【図11】従来の紙幣一括投入装置の紙幣引き込み動作
状態を示す側面図である。
【図12】従来の紙幣一括投入装置の紙幣引き込み動作
完了状態を示す側面図である。
【図13】従来の紙幣一括投入装置の紙幣差し込み動作
開始状態を示す側面図である。
【図14】紙幣一括投入装置の紙幣分離繰り出し動作状
態を示す側面図である。
【図15】従来の紙幣一括投入装置の紙幣通路内に残留
紙幣が存在する状態を示す側面図である。
【符号の説明】
100 紙幣一括投入装置 101 紙幣 102,103 ガイド板 104 紙幣通路 105 紙幣投入口 106 残留紙幣 110 紙幣引き込み部 111 引き込みローラ 112 従動ローラ 113 支点軸 114 アーム 114a 突出部 115 スプリング 116 カム板 116a 長径部 120 返却補助部 121 返却補助ローラ 122 従動ローラ 123 支点軸 124 アーム 124a 突出部 125 スプリング 126 カム板 126a 長径部 130 差し込み補助部 131 キックローラ 131a 摩擦材 132 加圧板 132a 突出部 133 支点軸 134 スプリング 135 カム板 135a 長径部 140 圧接式二重送り防止部 141 フィードローラ 141a 摩擦材 142 ゲートローラ 143 圧接巻き込み部 151 伝動ベルト 152 伝動ベルト 153 モータ 161,162 引き抜きローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通路の始端側の紙葉類投入口に一括投入
    された1または2枚以上の紙葉類重ね束に摩擦接触させ
    て前記紙葉類重ね束を前記通路の奥へ引き込む引き込み
    ローラおよび前記紙葉類重ね束に対し前記引き込みロー
    ラを圧迫させる第1の圧迫機構を有する第1の搬送手段
    と、フィードローラおよび紙葉類繰り出し方向への回転
    を規制されたゲートローラを有し前記通路の終端側に引
    き込まれた紙葉類重ね束の先縁を前記フィードローラと
    前記ゲートローラとの圧接巻き込み部に当て受けて付随
    する紙葉類の進入を阻止しつつ一葉ずつ紙葉類を繰り出
    す圧接式二重送り防止手段と、前記通路の終端側に引き
    込まれた前記紙葉類重ね束に対し加圧板を圧迫させる第
    2の圧迫機構および前記加圧板に対峙して設けられて前
    記加圧板により圧迫された前記紙葉類重ね束に摩擦接触
    させて前記紙葉類重ね束を前記圧接巻き込み部に押し当
    てるキックローラを有する紙葉類差し込み補助手段と、
    回転自在に軸支されて前記第1の圧迫機構および前記第
    2の圧迫機構に対しそれぞれ接離するように作用する楕
    円状または半月状の第1のカム板および第2のカム板お
    よび前記第1のカム板および前記第2のカム板を回転伝
    達手段を介して回動させる1つのモータを有して前記引
    き込みローラおよび前記加圧板をそれぞれ前記紙葉類重
    ね束に対し接離させる圧迫機構駆動手段と、を備えた紙
    葉類一括投入装置において、 前記第1の搬送手段と前記紙葉類差し込み補助手段との
    間に配置されて前記紙葉類重ね束に摩擦接触させて前記
    紙葉類投入口へ搬送する返却補助ローラおよび前記紙葉
    類投入口への搬送の際に前記紙葉類重ね束に対し前記返
    却補助ローラを圧迫させる第3の圧迫機構を有する第2
    の搬送手段を備え、 前記圧迫機構駆動手段は、さらに、回転自在に軸支され
    て前記第3の圧迫機構に対し接離するように前記モータ
    で前記回転伝達手段を介して回動されるように作用する
    楕円状または半月状の第3のカム板を有することを特徴
    とする紙葉類一括投入装置。
  2. 【請求項2】 前記圧迫機構駆動手段は、前記紙葉類重
    ね束の繰り出し動作中において前記加圧板が前記紙葉類
    重ね束を圧迫している時は前記返却補助ローラおよび前
    記引き込みローラが前記通路内から退避し、前記紙葉類
    重ね束の引き込み動作中において前記引き込みローラが
    前記紙葉類重ね束を圧迫している時は前記加圧板および
    前記返却補助ローラが前記通路内から退避するように、
    第1のカム板、第2のカム板および第3のカム板がそれ
    ぞれ前記第1の圧迫機構、前記第2の圧迫機構および前
    記第3の圧迫機構に所定のタイミングで接離するように
    構成したことを特徴とする請求項1記載の紙葉類一括投
    入装置。
  3. 【請求項3】 前記圧迫機構駆動手段は、前記紙葉類重
    ね束の前記紙葉類投入口への搬送動作中において前記返
    却補助ローラが前記紙葉類重ね束を圧迫している時は前
    記引き込みローラおよび前記加圧板が前記通路内から退
    避するように、第1のカム板、第2のカム板および第3
    のカム板がそれぞれ前記第1の圧迫機構、前記第2の圧
    迫機構および前記第3の圧迫機構に所定のタイミングで
    接離するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の紙葉類一括投入装置。
JP2001092752A 2001-03-28 2001-03-28 紙葉類一括投入装置 Pending JP2002288707A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009104462A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Aruze Corp 紙葉処理装置
JP2017134445A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 沖電気工業株式会社 媒体処理装置

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JP2009104462A (ja) * 2007-10-24 2009-05-14 Aruze Corp 紙葉処理装置
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