JP4111001B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立位で紙葉類を収納する収納箱を備えた紙葉類取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、立位で紙葉類を収納する紙葉類取扱装置は、収納箱に設けた押圧板をモータで駆動して紙葉類をフィードローラに押付け、搬送路における正逆の搬送を可能としてフィードローラとリバースローラの間に紙幣等の紙葉類を挟持して紙葉類の繰出しを行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−72311号公報(第6頁【0057】、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、紙葉類の繰出動作の終了時に、最後に繰出された紙葉類に連れ出された紙葉類がフィードローラとリバースローラの挟持部に先端を挟持された状態、またはその付近に落込んだ状態で滞留している場合があり、次の繰出時に先頭の紙幣の繰出量が通常とは異なってしまい安定した繰出動作が行えないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、常に安定した繰出動作を行うことができる紙葉類取扱装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、紙葉類を立位で収納する収納箱と、該収納箱への紙葉類の搬入および繰出を行う搬入繰出部と、前記収納箱に設けた、前記搬入繰出部の方向に紙葉類を押圧する押圧板と、紙葉類を前記収納箱の内部に留めるための開閉作動可能なストッパと、前記搬入繰出部に設けた紙葉類の下端を案内する紙葉類ガイドと、前記押圧板の押圧力に打勝って紙葉類を前記収納箱の方向に押戻すプッシャと、を備えた紙葉類取扱装置であって、前記紙葉類の繰出動作終了後に、前記プッシャが紙葉類を前記収納箱の方向へ押戻して、前記収納箱の内部へ押込み、その後に前記押圧板が前記搬入繰出部の方向へ移動する速度よりも速い速度で前記プッシャを引戻し、紙葉類の下端を閉作動させた前記ストッパに係止させて整頓動作を行うことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明による紙葉類取扱装置の実施の形態について説明する。
本発明の立位で紙葉類を収納する収納箱を備えた紙葉類取扱装置は、例えば新紙幣への切替時に短手方向の長さが異なる新紙幣と旧紙幣を並行して取扱う現金自動取引装置や、短手方向の長さの異なる各種の伝票を同時に処理する必要がある帳票処理機等の紙葉類の短手方向の長さが異なる紙幣や帳票等の紙葉類を収納箱に搬入して収納し、収納している紙葉類を繰出して鑑別や読取書込等の処理を行う装置であって、短手方向の長さが異なる紙葉類の取扱が有利なように紙葉類を下方から搬入して下方から繰出す方式の装置である。
【0008】
なお、本発明の紙葉類取扱装置が取扱う紙葉類は、伝票等の帳票、鉄道の切符や定期券、航空券、入場券、勝馬投票券等のチケット、証券、商品券、紙幣等であり、以下に示す各実施の形態例においては、紙葉類取扱装置を金融機関等に設置された現金自動取引装置とし、紙葉類を紙幣として説明する。
第1実施の形態例
図1は第1実施の形態の搬入繰出部を示す概略側面図、図2は第1実施の形態の収納カセット装着直後の状態を示す概略側面図、図3は第1実施の形態の繰出動作開始時を示す概略側面図、図4は第1実施の形態のプッシャ押込み状態を示す概略側面図である。
【0009】
図1、図2、図3、図4において、1は収納カセットであり、図示しない紙葉取扱装置としての現金自動取引装置に着脱自在に装着される。
2は収納箱であり、紙葉類としての紙幣Pを収納する。
3は押圧板であり、収納箱2に設けられた図示しないガイドレールに案内されて、図示しない引張りスプリングにより収納箱2に収納されている紙幣Pを後述する搬入繰出部11の方向に押圧する押圧力を発揮する。
【0010】
4はストッパであり、収納箱2に図示しないリンク機構により回動して開閉作動可能に設置され、閉作動した閉位置で収納カセット1の搬送時に収納箱2に収納された紙幣Pを内部に留めるために紙幣Pを当接させて押圧板3により外部に押出されるのを防止し、開作動した解除位置で収納箱2の壁面と面一となるように収納箱2を開放して紙幣Pを案内する。
【0011】
5はカセットシャッタであり、収納カセット1の開口部6を開閉するための巻き上げシャッタと同様の屈曲可能な構造を有しており、収納カセット1の搬送時に開口部6を閉鎖して盗難等を防止する一方、収納カセット1の装着時にはスライドして開作動し、開口部6を開放する。
11は搬入繰出部であり、図示しない現金自動取引装置に装備されている。
【0012】
12は搬送路であり、互いに対向する一対のベルトに紙幣Pを挟持して正逆両方向に搬送する。
13は搬送ローラであり、互いに対向する一対のローラに紙幣Pを挟持して正逆両方向に搬送する。
14は搬送ガイドであり、搬送路12から搬出される紙幣Pを搬送ローラ13へ導き、更に搬入繰出部11の下部に設けられたフィードローラ15へ導く一方、フィードローラ15から繰出された紙幣Pを搬送ローラ13を経由して搬送路12へ導く。
【0013】
フィードローラ15は、正逆回転可能に構成されており、紙幣Pの搬入、繰出が容易なようにその外周面の一部または全部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられている。
16はリバースローラであり、その外周面にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられてフィードローラ15に対向して設置され、フィードローラ15を押圧して紙幣Pを挟持するように構成されており、紙幣Pの搬入時にはフィードローラ15と共に回転するが、一方向回転機構が設けられており、繰出時には回転しないようにしてある。
【0014】
なお、この摩擦部材の摩擦係数は紙幣P同士よりは大きく、フィードローラ15の摩擦部材よりは小さく設定される。
18はピックアップローラであり、フィードローラ15の上方に設置されて正逆回転可能に構成されており、紙幣Pの搬入、繰出が容易なようにその外周面の一部または全部にゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、フィードローラ15から搬送される紙幣Pを更に搬送し、繰出す紙幣Pをフィードローラ15の方向へ搬送する。
【0015】
19はプッシャであり、図示しないモータとベルトにより構成された駆動機構により押圧板3の押圧力に打勝って紙幣Pを収納箱2の方向へ押し戻すことができるように構成されている。
20は紙葉類ガイドとしての紙幣ガイドであり、搬入された紙幣Pの下端を当接させて収納箱2の方向へ導く一方、繰出される紙幣Pを搬入繰出部11のピックアップローラ18の方向へ導く。
【0016】
上述した構成の作用について説明する。
収納カセット1は、図2に示すように収納箱2に装填された短手方向の長さが異なる紙幣Pが立位で押圧板3によりストッパ4に押圧され、カセットシャッタ5が開口部6を閉鎖した状態で係員等により搬送され、図示しない現金自動取引装置に水平に挿入されて搬入繰出部11に装着される。
【0017】
収納カセット1が搬入繰出部11に装着されると、カセットシャッタ5がスライドして開口部6を開放し、ストッパ4が開作動して収納箱2の壁面と面一となり、紙幣Pが開放されて押圧板3により押出され、ピックアップローラ18に押圧されて図3に示す状態で待機する。
このような状態の紙幣Pを繰出す時は、以下に示す繰出動作が行われる。
【0018】
すなわち、図示しない現金自動取引装置の制御部が搬入繰出部11へ繰出指令を送信すると、ピックアップローラ18とフィードローラ15とが共に繰出方向(図3において時計方向)に回転を開始し、ピックアップローラ18がこれに押圧されている先頭の紙幣Pをフィードローラ15とリバースローラ16との挟持部17の方向へ搬送し、先頭の紙幣Pが挟持部17に挟持される。
【0019】
この時、先頭の紙幣に摩擦等により連れ出された次の紙幣Pは、リバースローラ16がその一方向回転機構により回転が停止しているため、このリバースローラ16との摩擦により挟持部17で停止して紙幣Pが1枚毎に繰出される。
挟持部17から繰出された紙幣Pは、搬送ガイド14に導かれて搬送ローラ13に挟持され、更に搬送されて搬送路12へ導かれ、図示しない現金自動取引装置の搬送路に受け渡されて所定の部位へ搬送される。
【0020】
このようにして所定の枚数の紙幣Pの繰出動作が終了すると、搬入繰出部11に滞留するピックアップローラ18近傍の紙幣Pは、先頭を含む複数の紙幣Pがフィードローラ15とリバースローラ16との挟持部17付近に落ち込み、図1に示すように紙幣ガイド20より低い位置にその下端が少し曲がった状態で停止する。
【0021】
このような状態で次の繰出動作を行うと、先頭の紙幣Pの繰出量が通常とは異なってしまうため、搬入繰出部11は以下に示す抜取動作と、紙幣Pの下端の曲がり等を矯正し、その下端を紙幣ガイド20の面と略同一の面となるように揃える整頓動作を行う。
すなわち、挟持部17付近に落込んでいる紙幣Pはその下端を挟持部17に挟持されていることがあり、これを解消するためにフィードローラ15を搬入方向(図1において反時計方向)に少し回転させて挟持部17に挟持されている紙幣Pの下端を抜取る抜取動作を行い、紙幣Pの下端を自由状態にする。
【0022】
この場合に、リバースローラ16および/もしくはピックアップローラ18を共に回転させるようにしてもよく、挟持の有無を検出するようにして必要に応じて上記の抜取動作を行うようにしてもよい。
次いで、整頓動作が行われる。
すなわち、プッシャ19を駆動機構で駆動して紙幣Pを収納箱2の方向へ押戻し、収納箱2の内部つまりストッパ4の閉位置より奥まで押込み、ストッパ4を閉作動させて図4に示す状態に保持する。
【0023】
この時、プッシャ19に押込まれた先頭の紙幣Pとストッパ4との間には、収納箱2に収納すべき紙幣Pの短手方向長さの最も短い長さよりも小さい隙間が形成される。
このように保持した後に、プッシャ19を押圧板3が紙幣Pを押して搬入繰出部の方向に移動する速度よりも速い速度で駆動機構により引戻す。
【0024】
この時、紙幣Pがその押圧から開放され、先頭の紙幣Pが自由状態となって閉位置にあるストッパ4に下端から当接してその下端を係止され、押圧板3により押圧されて曲がり等が矯正されながらその下端が紙幣ガイド20の面と略同一の面である収納箱2の下板の面上に整頓されて図2に示すと同様の状態に保持される。
【0025】
その後に上記装着時の作動と同様にしてストッパ4が開作動し、先頭の紙幣Pがピックアップローラ18に押圧された図3に示す状態で待機する。
この場合、プッシャ19を引戻すときに、プッシャ19をストッパ4とピックアップローラ18の間に一旦停止させ、ストッパ4を開作動させて紙幣Pをプッシャ19に押圧し、その後にプッシャ19を引戻してピックアップローラ18まで導きピックアップローラ18に押圧するようにしてもよい。これにより紙幣Pの急激な移動に伴う損傷を防止することができる。
【0026】
また、紙幣Pの損傷を最小限に抑えるために、紙幣Pの整頓動作後、プッシャ19をもう一度収納箱2の方向に動かし、図4に示す位置まで紙幣Pを移動させ、紙幣Pをプッシャ19と押圧板3とで挟持させた後、ストッパ4を開作動させ、その後にプッシャ19を引戻してピックアップローラ18まで導き、ピックアップローラ18に押圧するようにしてもよい。
【0027】
以上説明したように、本実施の形態では、立位で紙葉類を収納する収納箱を備えた紙葉類取扱装置において、紙幣の繰出動作の終了時に搬入繰出部に滞留した紙幣の下端を揃える整頓動作を行うようにしたことによって、繰出動作開始時の先頭の紙幣の繰出量を常に一定に保つことができ、安定した繰出動作を継続して行うことができると共に紙幣の折れや紙幣ジャムを未然に防止することができる。
【0028】
上記に加えて、プッシャにより紙幣を収納箱の内部へ押込み、その後に押圧板の移動速度より速い速度でプッシャを引戻して閉作動させたストッパに紙幣の下端を係止させて整頓動作を行うようにしたことによって、紙幣の下端を容易に紙幣ガイドと略同一の面上に揃えることができると共に、紙幣の曲がり等を矯正することができる。
【0029】
また、挟持部に挟持されたまま滞留した紙幣を抜取動作により予め抜取っておくようにしたことによって、プッシャによる紙幣の押戻しを容易にすることができると共に、押戻し時の紙幣の破れ等の損傷を防止することができる。
第2実施の形態例
図5は第2実施の形態の搬入繰出部を示す概略側面図である。
【0030】
なお、上記第1実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
21は舌片車であり、その一部に舌片22が外向きの放射状に設けられてリバースローラ16と同軸に設けられており、図示しないリンク機構によりリバースローラ16とは独立して回動する。
【0031】
舌片22は、紙幣Pの下端が当接した程度では変形しない程度の剛性を有するゴム等の弾性材で製作され、舌片車21が回動したときに紙幣ガイド20より突出する長さに成形される。
また、舌片の枚数は1枚以上であれば何枚あってもよいが、少なくとも図5に示す待機位置にあるときに、舌片22の先端が紙幣ガイド20から突出しないように配置する。
【0032】
上記の構成の作用について説明する。
収納カセット1の装着時の作動および挟持部17付近に落込んだ紙幣Pの抜取動作の作動は、上記第1実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。
本実施の形態の整頓動作は以下のようにして行う。
【0033】
すなわち、プッシャ19を駆動機構で駆動して紙幣Pを収納箱2の方向へ押戻し、紙幣Pを図6に示す紙幣ガイド20上の所定の位置まで押戻し、舌片車21を回動させて舌片22が紙幣ガイド20の搬入繰出部11側の端部から突出する位置で停止させ、図6に示す状態に保持する。
この時、プッシャ19に押込まれた先頭の紙幣Pと突出した舌片22との間には、収納箱2に収納すべき紙幣Pの短手方向長さの最も短い長さよりも小さい隙間が形成される。
【0034】
このように保持した後に、プッシャ19を押圧板3が紙幣Pを押して搬入繰出部の方向に移動する速度よりも速い速度で駆動機構により引戻す。
この時、紙幣Pがその押圧から開放され、先頭の紙幣Pが自由状態となって突出している舌片22にその下端から当接して下端を係止され、押圧板3により押圧されて曲がり等が矯正されながらその下端が紙幣ガイド20の面と略同一の面上に整頓され、押圧板3により先頭の紙幣Pがピックアップローラ18に押圧される。
【0035】
この場合に、舌片22はその弾性により押圧板3の押圧力によって変形し、紙幣Pの押圧を妨げることはない。
その後に舌片車21を回動させて図5に示す待機位置に復帰させ、先頭の紙幣Pがピックアップローラ18に押圧された状態で待機する。
以上説明したように、本実施の形態では、第1実施の形態例の効果に加えて、プッシャにより紙幣を収納箱の方向へ押戻し、その後に押圧板の移動速度より速い速度でプッシャを引戻して突出させた舌片に紙幣の下端を係止させて整頓動作を行うようにしたことによって、紙幣の下端を容易に紙幣ガイドと略同一の面上に揃えることができると共に紙幣の曲がり等を矯正することができる。
【0036】
また、プッシャによる押戻しを紙幣ガイド上で終えるようにしたことによって、紙幣の移動距離が短くなり、紙幣の損傷を防止することができる他、整頓動作の時間を短縮して装置の稼動効率を高めることができる。
更に、挟持部に挟持されたまま滞留した紙幣を抜取動作により予め抜取っておくようにしたことによって、プッシャによる紙幣の押戻しを容易にすることができると共に、押戻し時の紙幣の破れ等の損傷を防止することができる。
【0037】
第3実施の形態例
本実施の形態の収納カセット1および搬入繰出部11の構成は、図5に示す第2実施の形態例の構成と同様である。
また、上記第1および第2実施の形態例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0038】
なお、本実施の形態の舌片車21は、リバースローラ16とは独立して回転するように構成されており、その待機位置は図5に示す第2実施の形態例の待機位置と同様である。
また、舌片22の剛性は紙幣Pの短手方向の剛性よりは弱く設定する。
上記の構成の作用について説明する。
【0039】
収納カセット1の装着時の作動および挟持部17付近に落込んだ紙幣Pの抜取動作の作動は、上記第1実施の形態例と同様であるのでその説明を省略する。
本実施の形態の整頓動作は以下のようにして行う。
すなわち、舌片車21を図5において時計方向に回転させ、舌片22を紙幣ガイド20から突出させながら図7に示すように紙幣Pの下端を紙幣ガイド20に沿わすように押上げ、紙幣Pの下端の曲がり等を矯正しながらその下端を紙幣ガイド20の面と略同一の面上に整頓する。
【0040】
この場合に、ピックアップローラ18を搬入方向に回転させて紙幣Pの下端の整頓を補助するようにしてもよく、ピックアップローラ18の摩擦材を取付けていない面で先頭の紙幣Pを押圧するように回動させて整頓を補助するようにしてもよい。
また、プッシャ19で先頭の紙幣Pを押圧してピックアップローラ18との間に僅かな隙間を設けて整頓を補助するようにしてもよく、プッシャ19で先頭の紙幣Pを押圧しながら振動させて整頓を補助するようにしてもよい。
【0041】
その後に舌片車21を回動させて図5に示す待機位置に復帰させ、先頭の紙幣Pがピックアップローラ18に押圧された状態で待機する。
以上説明したように、本実施の形態では、第1実施の形態例の効果に加えて、先頭の紙幣がピックアップローラに押圧する位置で舌片を回転させて整頓動作を行うようにしたことによって、紙幣の下端を容易に紙幣ガイドと略同一の面上に揃えることができると共に紙幣の曲がり等を矯正することができる。
【0042】
また、先頭の紙幣がピックアップローラに押圧する位置で整頓動作を行うようにしたことによって、整頓動作の時間を短縮して装置の稼動効率を高めることができる。
更に、挟持部に挟持されたまま滞留した紙幣を抜取動作により予め抜取っておくようにしたことによって、舌片による紙幣の押上げを容易にすることができると共に、押上げ時の紙幣の破れ等の損傷を防止することができる。
【0043】
上記の各実施の形態例においては、短手方向の長さが異なる紙幣を例に説明したが、他の紙葉類であっても、短手方向の長さが同一の紙葉類であっても同様にして取扱うことができる。
また、本発明を適用する紙葉取扱装置は、例示した現金自動取引装置に限らず、現金処理装置や紙幣処理装置、両替機、自動発券機、伝票等の帳票の記載内容を読取等を自動で処理する帳票処理機等の立位で紙葉類を収納し、紙葉類を下方から繰出す紙葉類取扱装置であればどのような装置にも適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、立位で紙葉類を収納する収納箱を備えた紙葉類取扱装置において、紙幣の繰出動作の終了時に搬入繰出部に滞留した紙幣の下端を揃える整頓動作を行うようにしたことによって、繰出動作開始時の先頭の紙幣の繰出量を常に一定に保つことができ、安定した繰出動作を継続して行うことができると共に紙幣の折れや紙幣ジャムを未然に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の搬入繰出部を示す概略側面図
【図2】第1実施の形態の収納カセット装着直後を示す概略側面図
【図3】第1実施の形態の繰出動作開始時を示す概略側面図
【図4】第1実施の形態のプッシャ押込み状態を示す概略側面図
【図5】第2実施の形態の搬入繰出部を示す概略側面図
【図6】第2実施の形態のプッシャ押戻し状態を示す概略側面図
【図7】第3実施の形態の舌片による整頓動作を示す概略側面図
【符号の説明】
1 収納カセット
2 収納箱
3 押圧板
4 ストッパ
5 カセットシャッタ
6 開口部
11 搬入繰出部
12 搬送路
13 搬送ローラ
14 搬送ガイド
15 フィードローラ
16 リバースローラ
17 挟持部
18 ピックアップローラ
19 プッシャ
20 紙幣ガイド
21 舌片車
22 舌片

Claims (4)

  1. 紙葉類を立位で収納する収納箱と、
    該収納箱への紙葉類の搬入および繰出を行う搬入繰出部と、
    前記収納箱に設けた、前記搬入繰出部の方向に紙葉類を押圧する押圧板と、紙葉類を前記収納箱の内部に留めるための開閉作動可能なストッパと、
    前記搬入繰出部に設けた、紙葉類の下端を案内する紙葉類ガイドと、前記押圧板の押圧力に打勝って紙葉類を前記収納箱の方向に押戻すプッシャと、を備えた紙葉類取扱装置であって、
    前記紙葉類の繰出動作終了後に、前記プッシャが紙葉類を前記収納箱の方向へ押戻して、前記収納箱の内部へ押込み、その後に前記押圧板が前記搬入繰出部の方向へ移動する速度よりも速い速度で前記プッシャを引戻し、紙葉類の下端を閉作動させた前記ストッパに係止させて整頓動作を行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  2. 紙葉類を立位で収納する収納箱と、
    該収納箱への紙葉類の搬入および繰出を行う搬入繰出部と、
    前記収納箱に設けた、前記搬入繰出部の方向に紙葉類を押圧する押圧板と、
    前記搬入繰出部に設けた、紙葉類の下端を案内する紙葉類ガイドと、該紙葉類ガイドの前記搬入繰出部側で前記紙葉類ガイドから突出可能な舌片と、前記押圧板の押圧力に打勝って紙葉類を前記収納箱の方向に押戻すプッシャと、を備えた紙葉類取扱装置であって、
    前記紙葉類の繰出動作終了後に、前記プッシャが紙葉類を前記収納箱の方向へ押戻し、その後に前記押圧板が前記搬入繰出部の方向へ移動する速度よりも速い速度で前記プッシャを引戻し、紙葉類の下端を突出させた前記舌片に係止させて整頓動作を行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記搬入繰出部に、紙葉類の搬入および繰出を行うフィードローラと、該フィードローラに対向配置されたリバースローラとを設け、
    前記繰出動作終了後であって、前記プッシャが紙葉類を前記収納箱の方向へ押戻す前に、前記フィードローラを搬入方向に回転させて、前記フィードローラとリバースローラとに挟持されている紙葉類の下端を抜取る抜取動作を行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  4. 紙葉類を立位で収納する収納箱と、
    該収納箱への紙葉類の搬入および繰出を行う搬入繰出部と、
    前記収納箱に設けた、前記搬入繰出部の方向に紙葉類を押圧する押圧板と、
    該搬入繰出部に設けた、紙葉類の下端を案内する紙葉類ガイドと、紙葉類の搬入および繰出を行うフィードローラと、該フィードローラに対向配置されたリバースローラと、前記フィードローラの上方に設置され、外周面の一部に摩擦部材が取付けられたピックアップローラと、紙葉類の剛性より弱い剛性に設定された前記紙葉類ガイドの前記搬入繰出部側で前記紙葉類ガイドから突出可能な舌片を有し、前記リバースローラと同軸で独立して回転する舌片車と、を備えた紙葉類取扱装置であって、
    前記紙葉類の繰出動作終了後に、前記ピックアップローラを、前記摩擦部材が取付けられていない外周面を紙葉類側に回動させて、前記外周面で紙葉類を押圧し、前記舌片車を回転させて、前記舌片を前記紙葉類ガイドから突出させながら、その舌片で前記搬入繰出部に滞留した紙葉類の下端を押上げて整頓動作を行うことを特徴とする紙葉類取扱装置。
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