JP2002287782A - イコライザ装置 - Google Patents

イコライザ装置

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JP2002287782A
JP2002287782A JP2001094238A JP2001094238A JP2002287782A JP 2002287782 A JP2002287782 A JP 2002287782A JP 2001094238 A JP2001094238 A JP 2001094238A JP 2001094238 A JP2001094238 A JP 2001094238A JP 2002287782 A JP2002287782 A JP 2002287782A
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Japan
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noise
voice
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JP2001094238A
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English (en)
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Hideyuki Nagasawa
秀之 長沢
Hiroshi Irii
寛 入井
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NTT Docomo Inc
NTT Advanced Technology Corp
Original Assignee
NTT Docomo Inc
NTT Advanced Technology Corp
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L21/00Processing of the speech or voice signal to produce another audible or non-audible signal, e.g. visual or tactile, in order to modify its quality or its intelligibility
    • G10L21/02Speech enhancement, e.g. noise reduction or echo cancellation
    • G10L21/0208Noise filtering

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突発的な雑音が生じた場合にも音声を聞き取
りやすさを維持することが可能なイコライザ装置を提供
する。 【解決手段】 音声標本化データ抽出部205は、第1
の時間帯における音声標本化データから音声フレームを
生成する。音声FFT部207は、この音声フレームを
高速フーリエ変換し、音声周波数スペクトルフレームを
生成する。雑音標本化データ抽出部206は、第1乃至
第3の時間帯における音声標本化データから雑音フレー
ムを生成する。雑音FFT部208は、この雑音フレー
ムを高速フーリエ変換し、雑音周波数スペクトルフレー
ムを生成する。演算部209は、雑音周波数スペクトル
フレームにより、音声周波数スペクトルフレームを補正
する。逆FFT部210は、補正後の音声周波数スペク
トルフレームを逆フーリエ変換し、第1の時間帯におけ
る補正後の音声フレームを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信した音声信号
の特性を装置周辺の雑音信号に応じて補正するイコライ
ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話での通話においては、通話者の周辺
の雑音により相手の音声が聞き取りにくくなる。このよ
うな状況を改善するため、通話者の周辺の雑音を測定
し、その雑音に応じて相手の音声の特性を補正すること
により、その相手の音声を聞き取りやすくする技術が提
案されている。このような技術により、通話者は、周辺
の雑音が大きい場合においても、相手からの音声を雑音
から区別して聞き取ることが容易になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の方法では、ある時間帯の相手からの音声の特性を補
正する場合、同一時間帯の雑音のみに応じて補正を行っ
ている。このため、突発的な雑音が生じた場合、相手か
らの音声の特性は、その雑音に応じて急激に変化するこ
とになり、通話者にとっては、却ってその相手からの音
声が聞き取りにくくなってしまう場合があり得る。
【0004】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、その目的は、突発的な雑音が生じた場合にも音声を
聞き取りやすさを維持することが可能なイコライザ装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のイコライザ装置は、請求項1に記載される
ように、受信音声信号に対応する音声標本化データから
第1の時間帯における音声標本化データを抽出する音声
標本化データ抽出手段と、装置本体周辺の雑音信号に対
応する雑音標本化データから前記第1の時間帯とその前
の第2の時間帯及びその後の第3の時間帯とにおける雑
音標本化データを抽出する雑音標本化データ抽出手段
と、前記雑音標本化データ抽出手段により抽出された前
記第1乃至第3の時間帯における雑音標本化データの特
性に基づいて、前記音声標本化データ抽出手段により抽
出された前記第1の時間帯における音声標本化データの
特性を補正する音声標本化データ特性補正手段とを備え
る。
【0006】このようなイコライザ装置では、受信した
音声の特性を補正するために、その音声と同一時間帯に
おける雑音だけでなく、前後の時間帯における雑音をも
考慮して、音声の特性を補正するため、突発的な雑音が
生じても音声の特性が急激に変化することがなく、聞き
取りやすさを維持することが可能となる。
【0007】また、本発明は請求項2に記載されるよう
に、前記イコライザ装置において、前記音声標本化デー
タ特性補正手段は、前記第1の時間帯における音声標本
化データをフーリエ変換し、音声周波数スペクトルを生
成する第1のフーリエ変換手段と、前記第1乃至第3の
時間帯における雑音標本化データをフーリエ変換し、雑
音周波数スペクトルを生成する第2のフーリエ変換手段
と、前記第2のフーリエ変換手段により生成された雑音
周波数スペクトルを、前記第1の時間帯に対する前記第
1乃至第3の時間帯の比率で除算する除算手段と、前記
第1のフーリエ変換手段により生成された音声周波数ス
ペクトルから前記除算手段により算出された値を差し引
く第1の減算手段と、目標とする音声周波数スペクトル
から雑音周波数スペクトルを差し引いた差から、前記第
1の減算手段により算出された値を差し引く第2の減算
手段と、前記第1のフーリエ変換手段により生成された
音声周波数スペクトルと、前記第2の減算手段により算
出された値とを加算する加算手段と、前記加算手段によ
り算出された値を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手
段とを備える。
【0008】このようなイコライザ装置では、補正対象
の音声と同一時間帯の雑音及びその前後の時間帯の雑音
の周波数スペクトルの平均値を算出し、補正対象の音声
周波数スペクトルとその算出した平均値の差に応じて、
その補正対象の音声の周波数スペクトルを補正するた
め、突発的な雑音が生じても音声の特性が急激に変化す
ることがなく、聞き取りやすさを維持することが可能と
なる。
【0009】また、本発明は請求項3に記載されるよう
に、前記イコライザ装置において、前記除算手段は、所
定の周波数帯域における、雑音周波数スペクトルを、前
記第1の時間帯に対する前記第1乃至第3の時間帯の比
率で除算し、前記第1の減算手段は、前記所定の周波数
帯域における、前記音声周波数スペクトルから前記除算
手段により算出された値を差し引き、前記第2の減算手
段は、前記所定の周波数帯域における、目標とする音声
周波数スペクトルから雑音周波数スペクトルを差し引い
た差から、前記第1の減算手段により算出された差を差
し引き、前記加算手段は、前記所定の周波数帯域におけ
る、前記音声周波数スペクトルと、前記第2の減算手段
により算出された差とを加算するようにした。
【0010】このようなイコライザ装置では、所定の周
波数帯域の音声の周波数スペクトルを、その所定の周波
数帯域の雑音の周波数スペクトルに応じて補正するた
め、音声をより聞き取りやすくすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
るイコライザ装置が適用される携帯電話装置の構成例を
示す図である。この例は、PDC(Personal Digital C
ellular )方式の携帯電話装置を表している。
【0012】図1に示す携帯電話装置100は、利用者
の声を入力するマイク10と着信音声を出力するスピー
カ30に接続されたオーディオインタフェース12、音
声符号・復号器14、TDMA制御回路16、変調器1
8、周波数シンセサイザ19、増幅器(AMP)20、
アンテナ共用器22、送受信アンテナ24、受信器2
6、復調器28、制御回路32、表示部33、キーパッ
ド34、メモリ35、集音マイク40、入力インタフェ
ース46、イコライザ48を備えて構成される。
【0013】制御回路32は、自局が着信側になる場
合、通話相手の携帯電話装置からの着信信号を、送受信
アンテナ24、アンテナ共用器22、増幅器20、変調
器18及びTDMA制御回路16を介して受信する。制
御回路32は、この着信信号を受信すると、スピーカ3
0から着信音を出力したり、表示部33に所定の表示を
する制御等を行い、利用者に着信があった旨を通知す
る。そして、利用者による所定の着信操作により、通話
が開始される。
【0014】一方、制御回路32は、自局が発信側にな
る場合、利用者によるキーパッド34の操作に応じて発
信信号を生成する。この発信信号は、TDMA制御回路
16、変調器18、増幅器20、アンテナ共用器22及
び送受信アンテナ24を介して通話相手の携帯電話装置
へ送信される。そして、通話相手の携帯電話装置の利用
者による所定の着信操作により、通話が開始される。
【0015】通話が開始されると、利用者からの入力音
声に対応してマイク10から出力されたアナログの音声
信号は、オーディオインタフェース12を介して音声符
号・復号器14に入力され、デジタル信号に変換され
る。TDMA制御回路16は、音声符号・復号器14か
らのデジタル信号に対して誤り訂正等の処理を行った上
で、TDMA(Time Division Multiple access )に従
って送信フレームを生成する。変調器18は、TDMA
制御回路16によって生成された送信フレームの信号波
形を整形し、4相位相変調方式(QPSK)により、波
形整形後の送信フレームを用いて周波数シンセサイザ1
9からの搬送波を変調する。その変調波は、増幅器20
により増幅された後に、アンテナ共用器22を介して送
受信アンテナ24から送信される。
【0016】一方、通話相手の携帯電話装置からの音声
信号は、送受信アンテナ24及びアンテナ共用器22を
介して受信器26により受信される。受信器26は、こ
の受信した着信信号を周波数シンセサイザ19により生
成されるローカルの周波数信号を用いて中間周波数帯の
信号に変換する。復調器28は、この受信器26からの
出力信号に対し、変調器18に対応した復調処理を行
う。TDMA制御回路16は、復調器28からの信号の
フレーム同期をとり、多重分離、でスクランブル、誤り
訂正等の処理を行い、音声符号・復号器14へ出力す
る。音声符号・復号器14は、TDMA制御回路16か
らの出力信号をアナログ音声信号に変換する。このアナ
ログ音声信号は、イコライザ48に入力される。
【0017】集音マイク40は、携帯電話装置100の
周辺の音(雑音)を検出し、この雑音に対応したアナロ
グの雑音信号を入力インタフェース46を介してイコラ
イザ48に供給する。
【0018】イコライザ48は、利用者が周辺の雑音か
ら通話相手の音声を区別して聞き取りやすくなるよう
に、音声符号・復号器14からの音声信号の特性を補正
する。
【0019】図2は、イコライザ48の構成例を示す図
である。同図に示すイコライザ48は、音声サンプリン
グ部201、雑音サンプリング部202、音声メモリ2
03、雑音メモリ204、音声標本化データ抽出部20
5、雑音標本化データ抽出部206、音声フーリエ変換
(FFT:Fast Fourier Transform)部207、雑音フ
ーリエ変換(FFT)部208、演算部209、逆フー
リエ変換(FFT)部210、デジタル/アナログ変換
(D/A)部211を備える。
【0020】音声サンプリング部201は、音声符号・
復号器14から入力される音声信号を所定時間毎(例え
ば125μs毎)にサンプリングする。サンプリングさ
れたデータ(以下、「音声標本化データ」と称する)
は、随時音声メモリ203に格納される。
【0021】音声標本化データ抽出部205は、音声メ
モリ203に格納されている音声標本化データのうち第
1の時間帯における音声標本化データを読み出す。この
読み出された第1の時間帯における音声標本化データが
特性を補正される単位となる。次に、音声標本化データ
抽出部205は、この読み出した第1の時間帯における
音声標本化データから構成される音声フレームを生成す
る。
【0022】図3は、音声フレームの一例を示す図であ
る。同図に示す音声フレームは、音声信号が125μs
毎にサンプリングされ、且つ、第1の時間帯が32ms
の時間長である場合の例である。この場合には、音声標
本化データ抽出部205は、音声メモリ203から第1
の時間帯における256個の音声標本化データsi,
を読み出して、第1の時間帯に対応する音声フレーム
(i番目の音声フレーム)を構成する。ここで、音声標
本化データsi,jの最初の添え字iはi番目の音声フ
レーム内の音声標本化データであることを示し、後の添
え字j(1≦j≦256)はその音声フレーム内におい
てj番目の音声標本化データであることを示す。
【0023】音声FFT部207は、この第1の時間帯
に対応する音声フレームを高速フーリエ変換し、音声周
波数スペクトルフレームを生成する。
【0024】図4は、音声周波数スペクトルフレームの
一例を示す図である。同図に示す音声周波数スペクトル
フレームは、L個の周波数帯域毎の音声スペクトルデー
タS i,kにより構成される。ここで、音声スペクトル
データSi,kの最初の添え字iはi番目の音声フレー
ムを高速フーリエ変換して得られたi番目の音声周波数
スペクトルフレーム内の音声スペクトルデータであるこ
とを示し、後の添え字k(1≦k≦L)はその音声周波
数スペクトルフレーム内において、周波数の低い方から
順に数えてk番目の音声スペクトルデータであることを
示す。
【0025】一方、雑音サンプリング部202は、集音
マイク40から入力インタフェース46を介して入力さ
れる雑音信号を、上述した音声信号のサンプリング周期
と同一の周期(例えば125μs毎)でサンプリングす
る。サンプリングされたデータ(以下、「雑音標本化デ
ータ」と称する)は、随時雑音メモリ204に格納され
る。
【0026】雑音標本化データ抽出部206は、雑音メ
モリ205に格納されている雑音標本化データのうち、
上述した第1の時間帯及びその前の第2及びその後の第
3の時間帯における雑音標本化データを読み出す。この
読み出された第1乃至第3の時間帯における雑音標本化
データが上述した第1の時間帯における音声標本化デー
タの特性を補正する単位となる。次に、雑音標本化デー
タ抽出部206は、この読み出した第1乃至第3の時間
帯における雑音標本化データから構成される雑音フレー
ムを生成する。
【0027】図5は、雑音フレームの一例を示す図であ
る。同図に示す雑音フレームは、雑音信号が125μs
毎にサンプリングされ、且つ、第1の時間帯が32ms
の時間長、第2及び第3の時間帯がそれぞれ64msの
時間長である場合の例である。
【0028】この場合には、雑音標本化データ抽出部2
06は、雑音メモリ204から第1の時間帯における2
56個の雑音標本化データni,jを読み出して第1の
時間帯に対応する雑音フレーム(i番目の雑音フレー
ム)を構成する。ここで、雑音標本化データsi,j
最初の添え字iはi番目の雑音フレーム内の雑音標本化
データであることを示し、後の添え字j(1≦j≦25
6)はその雑音フレーム内においてj番目の雑音標本化
データであることを示す。
【0029】同様に、雑音標本化データ抽出部206
は、雑音メモリ204から第2の時間帯における512
個の雑音標本化データni,jを読み出して、第2の時
間帯に対応する雑音フレーム(i−2番目及びi−1番
目の雑音フレーム)を構成する。更に、雑音標本化デー
タ抽出部206は、雑音メモリ204から第3の時間帯
における512個の雑音標本化データni,jを読み出
して、第3の時間帯に対応する雑音フレーム(i+1番
目及びi+2番目の雑音フレーム)を構成する。このよ
うにして、i番目の雑音フレームを中心とするi−2番
目〜i+2番目の5個の32msの時間長の雑音フレー
ムが構成される。
【0030】雑音FFT部208は、これら第1乃至第
3の時間帯に対応する雑音フレームを高速フーリエ変換
し、雑音周波数スペクトルフレームを生成する。図6
は、雑音周波数スペクトルフレームの一例を示す図であ
る。同図には、上述した第1乃至第3の時間帯に対応す
るi−2番目〜i+2番目の5個の雑音フレームのそれ
ぞれを高速フーリエ変換して得られたi−2番目〜i+
2番目の5個の雑音周波数スペクトルフレームが示され
ている。
【0031】例えば、i番目の雑音フレームを高速フー
リエ変換して得られたi番目の雑音周波数スペクトルフ
レームは、L個の周波数帯域毎の雑音スペクトルデータ
,kにより構成される。ここで、雑音スペクトルデ
ータNi,kの最初の添え字iはi番目の雑音フレーム
を高速フーリエ変換して得られたi番目の雑音周波数ス
ペクトルフレーム内の雑音スペクトルデータであること
を示し、後の添え字k(1≦k≦L)はその雑音周波数
スペクトルフレーム内において、周波数の低い方から順
に数えてk番目の音声スペクトルデータであることを示
す。
【0032】他のi−2番目及びi−1番目とi+1番
目及びi+2番目の雑音フレームのそれぞれを高速フー
リエ変換して得られたi−2番目及びi−1番目とi+
1番目及びi+2番目の雑音周波数スペクトルフレーム
についても同様に、L個の周波数帯域毎の雑音スペクト
ルデータにより構成される。
【0033】演算部209は、音声FFT部207によ
って生成されたi番目の音声周波数スペクトルフレーム
内の各音声スペクトルデータを1/3オクターブ毎に区
分けする。
【0034】また、演算部209は、雑音FFT部20
8によって生成されたi−2番目乃至i+2番目の雑音
周波数スペクトルフレームのそれぞれについて、その中
に含まれる各雑音スペクトルデータを1/3オクターブ
毎に区分けし、これら各1/3オクターブ幅の周波数帯
域に含まれる音声スペクトルデータの平均値を算出す
る。例えば、i番目の雑音フレーム内のm番目の1/3
オクターブ幅の周波数帯域に、p番目乃至p+n−1番
目のn個の雑音スペクトルデータNi,kが含まれる場
合、その平均値バーNi,mは、
【0035】
【数1】 により算出される。他のi−2番目及びi−1番目とi
+1番目及びi+2番目の雑音フレームのそれぞれを高
速フーリエ変換して得られたi−2番目及びi−1番目
とi+1番目及びi+2番目の雑音周波数スペクトルフ
レームについても、同様に算出される。
【0036】このようにして、i−2番目乃至i+2番
目の雑音周波数スペクトルフレームのそれぞれについ
て、その中に含まれる各雑音スペクトルデータを1/3
オクターブ毎に区分けし、これら各1/3オクターブ幅
の周波数帯域に含まれる音声スペクトルデータの平均値
を算出した後、次に、演算部209は、i−2番目乃至
i+2番目の雑音周波数スペクトルフレームのそれぞれ
において算出した雑音スペクトルデータの平均値につい
て、同一の1/3オクターブ幅の周波数帯域内の雑音ス
ペクトルデータの平均値同士を加算し、更にこの加算値
を第1の時間帯に対する第1乃至第3の時間帯の比率、
即ち5で除算する。例えば、i−2番目乃至i+2番目
の雑音周波数スペクトルフレームのそれぞれにおいて算
出した、m番目の1/3オクターブ幅の周波数帯域内の
雑音スペクトルデータの平均値バーNi−2,m乃至バ
ーNi+2,mを加算し、5で除した値バーN
i−2〜i+ 2,mは、
【0037】
【数2】 により算出される。
【0038】次に、演算部209は、各1/3オクター
ブ幅の周波数帯域内の各音声スペクトルデータから上述
した除算値を差し引いた差を算出する。例えば、m番目
の1/3オクターブ幅の周波数帯域における各音声スペ
クトルデータSi,kと上述した除算値バーN
i−2〜i+2,mとの差Δi,mは、
【0039】
【数3】 により算出される。
【0040】次に、演算部209は、この算出した減算
値が目標とする音声周波数スペクトルから雑音周波数ス
ペクトルを差し引いた差(以下、「目標値」と称する)
より小さい場合には、音声スペクトルデータに対し、目
標値から上述した減算値を差し引いた値を加算し、新た
な音声スペクトルデータ(以下、「補正処理後の音声ス
ペクトルデータ」と称する)として出力する。例えば、
m番目の1/3オクターブ幅の周波数帯域内の音声スペ
クトルデータSi,kについて、減算値Δi, が目標
値Rよりも小さい場合には、以下の式で与えられる新た
な音声スペクトルデータバーS´i,kに補正される。
【0041】
【数4】 なお、減算値が目標値以上の場合には、演算部209
は、音声スペクトルデータを補正せず、そのまま補正処
理後の音声スペクトルデータとして出力する。
【0042】逆FFT部210は、これら補正処理後の
音声スペクトルデータにより構成される音声周波数スペ
クトルフレームを逆高速フーリエ変換し、第1の時間帯
に対応する補正処理後の音声フレームを生成する。この
補正処理後の音声フレームは、D/A部211によって
アナログの音声信号に変換され、図1に示すオーディオ
インタフェース12を介してスピーカ30から出力され
る。
【0043】このように、携帯電話装置100内のイコ
ライザ48は、受信音声信号に対応する第1の時間帯に
おける音声標本化データの特性を、装置本体周辺の雑音
信号に対応する第1の時間帯とその前後の第2及び第3
における雑音標本化データの特性に基づいて補正する。
即ち、受信した音声の特性を補正するために、その音声
と同一時間帯における雑音だけでなく、前後の時間帯に
おける雑音をも考慮して、音声の特性を補正するため、
突発的な雑音が生じても音声の特性が急激に変化するこ
とがなく、聞き取りやすさを維持することが可能とな
る。
【0044】なお、上述した実施形態では、音声信号及
び雑音信号のサンプリング周期を125μsとしたが、
サンプリング周期はこれに限定されない。また、第1の
時間帯は32msであり、第2及び第3の時間帯はその
2倍の64msであったが、これらの時間長もこれに限
定されるものではない。
【発明の効果】上述の如く、本願発明は、受信した音声
の特性を補正するために、その音声と同一時間帯におけ
る雑音だけでなく、前後の時間帯における雑音をも考慮
して、音声の特性を補正するため、突発的な雑音が生じ
ても音声の特性が急激に変化することがなく、聞き取り
やすさを維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯電話装置の構成例を示す図である。
【図2】イコライザ装置の構成例を示す図である。
【図3】音声フレームの一例を示す図である。
【図4】音声周波数スペクトルフレームの一例を示す図
である。
【図5】雑音フレームの一例を示す図である。
【図6】雑音周波数スペクトルフレームの一例を示す図
である。
【符号の説明】
10 マイク 12 オーディオインタフェース 14 音声符号・復号器 16 TDMA制御回路 18 変調器 19 周波数シンセサイザ 20 AMP 22 アンテナ共用器 24 送受信アンテナ 26 受信器 28 復調器 30 スピーカ 32 制御回路 33 表示部 34 キーパッド 35 メモリ 40 集音マイク 46 入力インタフェース 48 イコライザ 100 携帯電話装置 201 音声サンプリング部 202 雑音サンプリング部 203 音声メモリ 204 雑音メモリ 205 音声標本化データ抽出部 206 雑音標本化データ抽出部 207 音声FFT部 208 雑音FFT部 209 演算部 210 逆FFT部 211 D/A部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入井 寛 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5D045 DA20 5K027 AA11 BB03 BB07 CC08 DD18 HH19 5K052 AA01 BB02 BB07 DD02 EE12 EE40 FF07 FF33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信音声信号に対応する音声標本化デー
    タから第1の時間帯における音声標本化データを抽出す
    る音声標本化データ抽出手段と、 装置本体周辺の雑音信号に対応する雑音標本化データか
    ら前記第1の時間帯とその前の第2の時間帯及びその後
    の第3の時間帯とにおける雑音標本化データを抽出する
    雑音標本化データ抽出手段と、 前記雑音標本化データ抽出手段により抽出された前記第
    1乃至第3の時間帯における雑音標本化データの特性に
    基づいて、前記音声標本化データ抽出手段により抽出さ
    れた前記第1の時間帯における音声標本化データの特性
    を補正する音声標本化データ特性補正手段と、 を備えるイコライザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイコライザ装置におい
    て、 前記音声標本化データ特性補正手段は、 前記第1の時間帯における音声標本化データをフーリエ
    変換し、音声周波数スペクトルを生成する第1のフーリ
    エ変換手段と、 前記第1乃至第3の時間帯における雑音標本化データを
    フーリエ変換し、雑音周波数スペクトルを生成する第2
    のフーリエ変換手段と、 前記第2のフーリエ変換手段により生成された雑音周波
    数スペクトルを、前記第1の時間帯に対する前記第1乃
    至第3の時間帯の比率で除算する除算手段と、 前記第1のフーリエ変換手段により生成された音声周波
    数スペクトルから前記除算手段により算出された値を差
    し引く第1の減算手段と、 目標とする音声周波数スペクトルから雑音周波数スペク
    トルを差し引いた差から、前記第1の減算手段により算
    出された値を差し引く第2の減算手段と、 前記第1のフーリエ変換手段により生成された音声周波
    数スペクトルと、前記第2の減算手段により算出された
    値とを加算する加算手段と、 前記加算手段により算出された値を逆フーリエ変換する
    逆フーリエ変換手段と、 を備えるイコライザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のイコライザ装置におい
    て、 前記除算手段は、所定の周波数帯域における、雑音周波
    数スペクトルを、前記第1の時間帯に対する前記第1乃
    至第3の時間帯の比率で除算し、 前記第1の減算手段は、前記所定の周波数帯域におけ
    る、前記音声周波数スペクトルから前記除算手段により
    算出された値を差し引き、 前記第2の減算手段は、前記所定の周波数帯域におけ
    る、目標とする音声周波数スペクトルから雑音周波数ス
    ペクトルを差し引いた差から、前記第1の減算手段によ
    り算出された差を差し引き、 前記加算手段は、前記所定の周波数帯域における、前記
    音声周波数スペクトルと、前記第2の減算手段により算
    出された差とを加算するようにしたイコライザ装置。
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