JP6197367B2 - 通話装置及びマスキング音生成プログラム - Google Patents
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Description
図1は一実施の形態における通話装置の一例としての携帯電話端末1の構成を示す。
としてのRAM(Random Access Memory)50と、立ち上げのためのブートプログラムを格納したROM(Read Only Memory)60とを備える。また、携帯電話端末1は、テンキー、各種機能ボタン(キー)、ポインティング部及びカーソル送り部を含む情報入力・指定部70と、ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)80とを備える。
ている。
上述した携帯電話端末1においては、通話者(送話者)が通話を開始すると、周囲騒音を伴う通話者の送話音声は、マイク21を通して入力され、増幅器22及びA/D変換器23を経て、ディジタル変換された送話音声信号及び周囲騒音信号としてオーディオ信号処理部30に入力される。
れる。
次に、図1、図2及び関連図を併せ参照して、オーディオ信号処理部30において実施される音声分析処理及び騒音分析処理を含む第1及び第2のマスキング音生成処理について詳述する。
第1のマスキング音生成処理においては、周囲騒音を伴う通話者の送話音声がマイク21を通して入力され、ディジタル変換された送話音声信号及び周囲騒音信号としてオーディオ信号処理部30に入力されると、音声分析部31は、各フレームパワーを予め定められた閾値(音声信号判定閾値)と比較することにより、音声信号を検出する(図4中のS41)。
第3フォルマント(ホルマント:formant)周波数(F1,F2,F3)とを分析(算出
)する。音声分析部31は、算出した基本ピッチ周波数と第1、第2及び第3フォルマント周波数との情報をマスキング音生成部33に入力する(S43)。また、音声分析部31は、周囲騒音信号であるときは(S42:No)、騒音分析部32に入力する。
F1)の成分を上回る(覆い隠す)ように、周囲騒音信号の周波数特性を補正(つまり、パワーを大きくするように強調)することにより、マスキング音信号を生成する(図3(A)参照)(S45)。
第2のマスキング音生成処理においては、周囲騒音を伴う通話者の送話音声がマイク21を通して入力され、ディジタル変換された送話音声信号及び周囲騒音信号としてオーディオ信号処理部30に入力されると、音声分析部31は、各フレームパワーを予め定められた閾値(音声信号判定閾値)と比較することにより、音声信号を検出する(図6中のS61)。具体的には、上述した第1のマスキング音生成処理と同様である。
がフレームパワーとなる。
S73:騒音分析部32は、このヒストグラムから現フレームの属する階級cを得る。
S78:騒音分析部32は、S77において肯定判定(Yes)したときは、周波数変化率m>閾値TH(TH=0.2)を判定する。
予測係数(LPC:Linear Prediction Coefficient)を利用する線形予測法などの既知
の技術に基づいて、当業者が容易に実施可能であるので、ここでは詳細説明を省略する。
0に展開して実行する。
上述した一実施の形態の携帯電話端末1においては、周囲騒音を伴って入力された送話者の音声から音声信号の特徴量を分析し、入力された周囲騒音から周囲騒音信号の周波数特性を分析し、分析された周囲騒音信号の周波数特性を補正し、分析された音声信号の特徴量を覆い隠すマスキング音信号を生成することにより、送話者の音声についてのマスキング効果が十分で、マスキング音を聞いた周囲または近傍に存在する人物に違和感を与えることを抑制可能なマスキング音信号を生成できる。
上述した一実施の形態における処理はコンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD−ROMやフレキシブルディスクなどの非一時的コンピュータ可読記録媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。
20 オーディオ入出力部
21 マイク
29 スピーカ(背面スピーカ)
30 オーディオ信号処理部
31 音声分析部
32 騒音分析部
33 マスキング音生成部
Claims (6)
- 周囲騒音を伴って入力された送話者の音声から音声信号の特徴量を分析する第1の分析部と;
入力された周囲騒音から周囲騒音信号の周波数特性を分析する第2の分析部と;
分析された周囲騒音信号の周波数特性を補正し、分析された音声信号の特徴量を覆い隠すマスキング音信号を生成する生成部と;を備え、
前記マスキング音信号を生成するための前記周囲騒音信号は周波数成分の時間変動が所定の閾値より大きい非定常騒音信号である、
通話装置。 - 前記第1の分析部は、前記音声信号の特徴量として基本ピッチ周波数及び少なくとも第1フォルマント周波数を算出し、
前記第2の分析部は、前記周囲騒音信号の周波数特性からパワースペクトルを算出し、
前記生成部は、前記周囲騒音信号の前記パワースペクトルを強調し、前記音声信号の前記基本ピッチ周波数及び前記第1フォルマント周波数についてのパワースペクトルを覆い隠すマスキング音信号を生成する、
請求項1記載の通話装置。 - 前記非定常騒音信号は前記周囲騒音信号からリアルタイムに抽出される、
請求項1または2記載の通話装置。 - 生成されたマスキング音信号は、前記送話者からの要求に応じて、スピーカを通して、マスキング音として送出される、
請求項1、2または3記載の通話装置。 - 周囲騒音を伴って入力された送話者の音声から音声信号の特徴量を分析し;
入力された周囲騒音から周囲騒音信号の周波数特性を分析し;
分析された周囲騒音信号の周波数特性を補正し、分析された音声信号の特徴量を覆い隠すマスキング音信号を生成し;
前記マスキング音信号を生成するための前記周囲騒音信号は周波数成分の時間変動が所
定の閾値より大きい非定常騒音信号である、
ように構成されたプロセッサを備える通話装置。 - 周囲騒音を伴って入力された送話者の音声から音声信号の特徴量を分析し;
入力された周囲騒音から周囲騒音信号の周波数特性を分析し;
分析された周囲騒音信号の周波数特性を補正し、分析された音声信号の特徴量を覆い隠すマスキング音信号を生成し;
前記マスキング音信号を生成するための前記周囲騒音信号は周波数成分の時間変動が所定の閾値より大きい非定常騒音信号である、
ことを通話装置のプロセッサに実行させるマスキング音生成プログラム。
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