JP2002287044A - 光路切替装置 - Google Patents

光路切替装置

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JP2002287044A
JP2002287044A JP2001087719A JP2001087719A JP2002287044A JP 2002287044 A JP2002287044 A JP 2002287044A JP 2001087719 A JP2001087719 A JP 2001087719A JP 2001087719 A JP2001087719 A JP 2001087719A JP 2002287044 A JP2002287044 A JP 2002287044A
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JP
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light receiving
switching device
receiving element
light
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JP2001087719A
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Junichi Nakano
淳一 中野
Hiroshi Miyajima
博志 宮島
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した特性を有する高速切替可能な光路切替
装置を提供する。 【解決手段】光モニター100は、複数の光ファイバー
112の内の一本と、受光素子130とを光学的に結合
する光路切替装置を含んでいる。光路切替装置は、受光
素子130を複数の光ファイバー112の並びに沿って
移動させるための移動機構を有している。この移動機構
は、受光素子130を支持する移動部122と、移動部
122を移動可能に支持しているガイドレール124と
を有している。ガイドレール124は、複数の光ファイ
バー112の並びにほぼ平行に延びている。移動部12
2は、その内部に駆動部(図示せず)を有しており、ガイ
ドレール124に沿って移動し得る。受光素子130
は、複数の光ファイバー112の端面に向き合うように
移動部122に取り付けられている。光路切替装置は、
受光素子130の位置を検出するための外部スケール1
40を更に有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信や光接続の
分野において用いられる光路切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光信号の伝達経路の切り替えは、光通信
や光接続の分野において重要な技術のひとつである。こ
のような光路の切り替えは、例えば、複数の伝達経路か
らの光信号を選択して新たな経路に切り替える光スイッ
チ、各経路の状態を監視する光モニター等において利用
されている。対向する光ファイバー端面を互いに移動さ
せて光路を切り替えるメカニカル光スイッチは、構造が
簡単であり、低挿入損失や小型等の利点を有しており、
これまでに多くの提案がなされている。
【0003】例えば、特開平11−295623は、複
数の送信側光ファイバーの配列に沿って受光側光ファイ
バーを移動させ、位置決め後、損失を抑えるために光フ
ァイバー端面を互いに押し当てる押圧機構を開示してい
る。移動と押圧は共に超音波リニアモータによって行な
われ、受光側光ファイバーの停止位置はコンピュータに
よって制御されている。
【0004】また、特開平7−72398は、複数の光
ファイバーをV溝に固定しておき、これらに対向する光
ファイバーを駆動機構によってV溝間を移動させること
により光路を切り替える装置を開示している。この装置
では、光ファイバーをV溝(断面がV字状の溝)に固定
することによって、切り替え後の位置精度の向上が図ら
れている。
【0005】また、特開平8−50253は、複数の光
ファイバーを円柱表面上に配列し、この円柱をステップ
モータによって回転させることにより、対向する1本の
光ファイバーと結合させる光スイッチを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】複数の光ファイバーか
らの信号を分配するメカニカル光スイッチにおいては、
送信側光ファイバーと受信側光ファイバーを低結合損失
で光学的に結合させる必要がある。すなわち、切替動作
後、送信側の光ファイバーの光軸と受信側の光ファイバ
ーの光軸とを一致させる機構が必要である。光軸を高精
度で一致させるためには、上述のようにV溝構造の固定
治具や位置合わせ用のマーカなどが一般に使用されてい
る。
【0007】これらと機械的な移動を行なう駆動機構の
組み合わせは、装置の構造を複雑にしている。また、複
雑な構造は、環境変動の影響を受け易く、その特性が長
期的に一定に維持され難い。これを改善するために、例
えば光ファイバー端面同士を押し当てる機構が加えられ
るが、これは装置の構造を更に複雑なものとしている。
【0008】また、V溝を用いた構造の光スイッチで
は、切り替えの際、光ファイバーを一旦V溝から浮かせ
て移動させるため、高速での切り替えが難しい。移動後
に端面同士を押し当てる動作も高速の切り替えには適し
ていない。
【0009】本発明の目的は、高速での切り替えが可能
であり、環境変動に対しても特性が安定している光路切
替装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の第一の
光学素子を有する光学素子アレイの内の一つの第一の光
学素子と、第二の光学素子とを光学的に結合する光路切
替装置であり、前記第二の光学素子を複数の第一の光学
素子の並びに沿って移動させるための移動機構と、前記
第二の光学素子の位置を検出するための位置検出手段と
を有している。光路切替装置は、好ましくは、さらに前
記位置検出手段の出力に基づいて前記移動機構の位置決
めを制御する制御手段を有している。
【0011】
【発明の実施の形態】第一実施形態 本発明の第一実施形態について図1と図2を参照しなが
ら説明する。本実施形態は、光路切替装置を有する光モ
ニターである。
【0012】図1に示されるように、光モニター100
は、複数の第一の光学素子を有する光学素子アレイの内
の一つの第一の光学素子と、第二の光学素子とを光学的
に結合する光路切替装置を含んでいる。
【0013】第一の光学素子は光ファイバー112であ
り、複数の光ファイバー112は、ファイバー保持部材
114に保持され、ほぼ平行に、その端面が一直線上に
位置するように整列している。光ファイバー112は、
その射出端にレンズを有していてもよい。第二の光学素
子は、光ファイバー112から射出される光を検出する
ための受光素子130であり、受光した光量に対応する
電気信号を出力する。
【0014】光路切替装置は、受光素子130を複数の
光ファイバー112の並びに沿って移動させるための移
動機構を有している。この移動機構は、受光素子130
を支持する移動部122と、移動部122を移動可能に
支持しているガイドレール124とを有している。
【0015】移動部122は、その内部に駆動部(図示
せず)を有しており、ガイドレール124に沿って移動
し得る。好適な駆動部は例えばボイスコイルモータであ
り、ボイスコイルモータは移動部122の高速な移動と
高精度の位置決めを可能にする。
【0016】ガイドレール124は、複数の光ファイバ
ー112の並びにほぼ平行に延びている。従って、移動
部122は、複数の光ファイバー112の並びに沿って
移動し得る。
【0017】受光素子130は、複数の光ファイバー1
12の端面に向き合うように移動部122に取り付けら
れている。つまり、受光素子130は受光面を有し、そ
の受光面は複数の光ファイバー112の端面に平行にな
っている。反射光の低減のために、やや傾斜させて配置
してもよい。受光素子130の受光面は、一本の光ファ
イバー112と向き合ったときに、そこからの射出光は
完全に入射するが、隣の他の光ファイバー112からの
射出光は入らない程度の大きさを有している。
【0018】光路切替装置は、さらに、受光素子130
の位置を検出するための外部スケール140を有してい
る。外部スケール140は移動部122の位置を検出し
得る。受光素子130は移動部122に固定されている
ため、外部スケール140は受光素子130の位置を間
接的に検出し得る。
【0019】光モニター100は、光路切替装置に加え
て、光量算出回路150を有している。光量算出回路1
50は、受光素子130の出力に基づいて、移動部12
2の位置を制御するとともに、受光素子130に照射さ
れる光量、すなわち、受光素子130に向き合っている
光ファイバー112からの射出光の光量を算出する。
【0020】光量算出回路150は、図2に示されるよ
うに、移動部122の位置を制御するためのサーボ回路
152と、受光素子130に照射される光量を測定する
測定回路154とを有している。
【0021】サーボ回路152は、光モニター100の
外部から与えられる、モニターすべき光ファイバーを指
示する指示信号と、外部スケール140から出力される
位置検出信号とに基づいて、移動部122の移動を制御
して、受光素子130を、モニターすべき光ファイバー
112の端面に向かい合わせる。
【0022】測定回路154は、受光素子130の出力
に基づいて、受光素子130に照射される光量を算出
し、その値を、指示信号で指示された光ファイバーから
の射出光の光量測定値として出力する。
【0023】以下、光モニター100の動作について詳
細に説明をする。
【0024】複数の光ファイバー112は、例えば光ス
イッチの出力端であり、その射出光量の厳密な測定が必
要な測定対象である。これら光ファイバー112は、先
端の被覆が除去され端面が磨かれており、ファイバー保
持部材114によって整列され保持されている。
【0025】光モニター100の光量算出回路150に
は、外部装置から測定対象を指示する指示信号が入力さ
れる。例えば、光モニター100に接続された制御用の
コンピュータ(図示せず)から、左から3番目の光ファ
イバー112を表す指示信号が入力される。
【0026】外部スケール140は、移動部122の位
置を検出して、その位置を示す位置検出信号を光量算出
回路150に出力する。受光素子130は移動部122
に対して一定の位置に取り付けられているため、外部ス
ケール140からの位置検出信号は、受光素子130の
現在の位置に対応している。
【0027】受光素子130は、その受光面に照射され
ている光の量に対応する電気信号を出力する。この受光
素子出力は光量算出回路150内の測定回路154に入
力される。
【0028】光量算出回路150内において、サーボ回
路152は、入力される指示信号と位置検出信号に基づ
いて、受光素子130の現在の位置と、指示信号に対応
する位置との差を求め、その差をゼロにする移動部駆動
信号を、移動部122の内部にあるボイスコイルモータ
等の駆動部(図示せず)に与える。
【0029】このようなフィードバック制御によって、
移動部122に取り付けられている受光素子130は、
最終的に、測定対象である3番目の光ファイバー112
の端面にちょうど向き合う位置に配置される。その結
果、受光素子130の受光面には、測定対象である3番
目の光ファイバー112からの射出光だけが選択的に照
射される。
【0030】サーボ回路152は、位置制御すなわち位
置決め動作の終了を測定回路154に通知する。測定回
路154は、この通知に呼応して、このときの受光素子
出力から光量を求め、その光量測定値を、コンピュータ
等の外部装置(図示せず)に出力する。
【0031】このように光モニター100では、測定対
象の光ファイバー112に受光素子130が正対するよ
うに移動部122の位置を制御する光路切替動作によっ
て、測定対象の光ファイバー112の射出光量が測定さ
れる。
【0032】例えば、複数の光ファイバー112が光ス
イッチの出力端である場合、光モニター100で各ファ
イバー112の射出光量を測定することにより、光スイ
ッチの故障の検出をはじめ、スイッチングを行なった経
路の損失の測定や、他のファイバーへのクロストーク量
の測定等を行ななうことができる。
【0033】受光素子130は、光ファイバー112か
らの射出光を、他の光学部品を介することなく、直接受
光しているので、本実施形態の光モニター100は、正
確な光量測定を行なえる。
【0034】本実施形態の光モニター100では、光路
の切り替えがガイドレール124に支持された移動部1
22の直線移動によって行なわれるので、高速での光路
切替が可能である。また、光路を切り替えるための機構
が、ガイドレール124に支持された移動部122とい
った簡単な構成なので、環境変動による特性の変化が少
ない。さらに、複数の光ファイバー112に対して、同
じ受光素子130と測定回路154で測定を行なうた
め、受光素子やアンプの特性は常に同じであり、再現性
の高い測定を行なえる。加えて、高価な受光素子を多数
必要としないため、装置コストを低く抑えることもでき
る。
【0035】第二実施形態 本発明の第二実施形態について図3〜図5を参照しなが
ら説明する。本実施形態は、第一実施形態と同様、光路
切替装置を有する光モニターである。図3において、第
一実施形態と同じ参照符号で示される部材は、同等の部
材を示している。
【0036】図3に示されるように、複数の光ファイバ
ー112は、ファイバー保持部材114によって、ほぼ
平行に、その端面が一直線上に位置するように整列され
て、保持されている。
【0037】光モニター200は、その受光面に照射さ
れた光の量に対応する電気信号を出力する受光素子13
0と、特定の光ファイバー112から射出される光を選
択的に受光素子130に導く光路切替装置と、受光素子
130に照射されている光の量を算出するための光量算
出回路250とを有している。
【0038】光路切替装置は、受光素子130を複数の
光ファイバー112の並びに沿って移動させるための移
動機構を有している。移動機構は、受光素子130を支
持する移動部122と、移動部122を移動可能に支持
しているガイドレール124とを有している。
【0039】移動部122は、その内部に駆動部(図示
せず)を有しており、ガイドレール124に沿って移動
し得る。ガイドレール124は、複数の光ファイバー1
12の並びにほぼ平行に延びている。従って、移動部1
22は、複数の光ファイバー112の並びに沿って移動
し得る。
【0040】受光素子130は、その受光面が複数の光
ファイバー112の端面に向き合うように移動部122
に取り付けられている。つまり、受光素子130の受光
面と複数の光ファイバー112の端面は、互いに平行に
配置されている。
【0041】受光素子130の受光面は、一本の光ファ
イバー112とちょうど向き合ったときに、向き合った
光ファイバー112からの射出光はすべて入射するが、
隣の他の光ファイバー112からの射出光は入らない程
度の大きさを有している。
【0042】光量算出回路250は、図4に示されるよ
うに、移動部122の位置を制御するためのサーボ回路
252と、受光素子130に照射されている光の量を測
定するための測定回路154と、受光素子130の位置
を検出するための位置検出回路256とを有している。
【0043】位置検出回路256は、受光素子130の
出力が最大になる位置を検出し、その位置信号をサーボ
回路252に出力する。
【0044】サーボ回路252は、光モニター200の
外部から与えられる測定対象の光ファイバーを指示する
指示信号と、位置検出回路256からの受光素子130
の位置信号とに基づいて、受光素子130が測定対象の
光ファイバー112と向き合うように、移動部122の
移動を制御する。
【0045】測定回路254は、受光素子130の出力
に基づいて、受光素子130に照射されている光量を算
出し、その値を光量測定値として出力する。
【0046】以下、光モニター200の動作について詳
細に説明をする。
【0047】光モニター200の光量算出回路250に
は、外部装置から測定対象の光ファイバー112を指示
する指示信号が入力される。
【0048】サーボ回路252は、入力された指示信号
に従って、移動部122を測定対象の光ファイバー11
2の近くに移動させる。それぞれの光ファイバー112
からの射出光は、図3に示されるように、受光素子13
0の位置では互いに重ならない。このため、測定対象の
光ファイバー112の近くにおいては、受光素子130
の出力は、図5に示されるように、受光素子130の位
置に応じて変化する。
【0049】位置検出回路256は、サーボ回路252
と共働して、受光素子130の出力が最大になる位置を
求める。受光素子130の出力が最大になる位置は、当
然、受光素子130の受光面が測定対象の光ファイバー
112の端面にちょうど向き合う位置である。
【0050】受光素子130の出力が最大になる位置
は、具体的には、サーボ回路252によって移動部12
2を測定対象の光ファイバー112の近くで往復移動さ
せながら位置検出回路256が受光素子130の出力を
調べることにより求められる。
【0051】このように求められた受光素子130の出
力が最大になる位置を示す位置信号はサーボ回路252
に入力される。サーボ回路252は、この位置信号に対
応する移動部駆動信号を、移動部122の内部にあるボ
イスコイルモータ等の駆動部(図示せず)に与える。その
結果、受光素子130は、測定対象の光ファイバー11
2の端面にちょうど向き合う位置に配置され、受光素子
130の受光面には、測定対象の光ファイバー112か
らの射出光だけが照射される。
【0052】サーボ回路252は、位置決め動作の終了
を測定回路254に通知する。測定回路254は、この
通知に呼応して、このときの受光素子出力から光量を求
め、その光量測定値を、コンピュータ等の外部装置(図
示せず)に出力する。測定回路254から出力される光
量測定値は、受光素子130に照射されている光の量を
示しており、これは、言い換えれば、測定対象の光ファ
イバー112から射出されている光の量を示している。
【0053】このようにして、測定対象の光ファイバー
112の射出光量が測定される。
【0054】本実施形態も第一実施形態と同様の利点を
有している。また、本実施形態では、受光素子130の
出力に基づいて、光ファイバー112と受光素子130
の位置決めを行なっているため、第一実施形態とは異な
って外部スケールを有していない。そのぶん、装置コス
トを低減することができる。また、光ファイバー112
が本来の整列位置からずれて保持されていても、受光素
子130の出力に基づいて位置制御しているので、光フ
ァイバー112と受光素子130は正しく位置決めされ
る。
【0055】第三実施形態 本発明の第三実施形態について図6と図7を参照しなが
ら説明する。本実施形態は、第二実施形態における受光
素子と位置検出回路の変形例である。
【0056】図6に示されるように、受光素子330
は、二つの受光領域332、334を有している。二つ
の受光領域332、334は隣接して並んでいる。受光
素子330の周辺回路は、二つの受光領域332、33
4の出力の差に対応する信号を出力する差動アンプ35
6と、二つの受光領域332、334の出力の和に対応
する信号を出力する加算アンプ358とを有している。
【0057】加算アンプ358から出力される和信号
は、二つの受光領域332、334に照射されている光
の総量を反映している。これは、受光素子330に照射
されている光の量を示す光量信号と言える。この光量信
号は、第二実施形態における受光素子出力に相当してい
る。
【0058】差動アンプ356から出力される差信号
は、受光素子330の受光面に形成されている光のスポ
ットの位置を反映している。これは、光ファイバー11
2に対する受光素子330の位置を示す位置信号と言え
る。差動アンプ356は、第二実施形態における位置検
出回路に相当している。
【0059】ファイバー112からの射出光のスポット
が受光素子330の中央に位置する場合、すなわち、ス
ポットの中心が二つの受光領域332、334の境界線
の真上に位置する場合には、二つの受光領域332、3
34からの出力は同じであり、従って、差動アンプ35
6から出力される差信号すなわち位置信号はゼロを示
す。
【0060】これに対して、例えば図6に示されるよう
に、射出光のスポットに対して移動部が右方向にずれて
いる場合、言い換えれば、射出光のスポットが受光素子
330に対して左へずれいている場合には、左側の受光
領域334からの出力が右側の受光領域332からの出
力よりも大きいため、差動アンプ356から出力される
位置信号は負を示す。また、位置信号の大きさは、受光
素子330の中央からのスポットのずれ量に依存する。
【0061】これとは反対に、射出光のスポットが受光
素子330に対して右へずれいている場合には、差動ア
ンプ356から出力される位置信号は正を示す。従っ
て、移動部の位置に対する差信号(位置信号)は、図7に
示されるようになる。図7から、測定対象の光ファイバ
ー112に対する受光素子330の位置ずれの量と方向
は、差動アンプ356から出力される位置信号の大きさ
と正負から分かる。
【0062】本実施形態も第一実施形態と同様の利点を
有している。また、本実施形態では、測定対象の光ファ
イバー112に対する受光素子330の位置ずれの量と
方向が、差動アンプ356から出力される位置信号の大
きさと正負によって分かるので、第二実施形態と比較し
て、移動部122の位置制御を容易に高速に行なうこと
ができる。
【0063】本実施形態では、受光素子330は二つの
受光領域を有しているが、その数は2に限定されるもの
ではなく、適宜変更されてもよく、例えば3や4であっ
てもよい。その場合、測定対象に対する受光素子の位置
は、二以上の任意の受光領域の出力の差信号に基づいて
検出され得る。
【0064】また、それらの受光領域の境界線は、受光
素子の位置の検出のためには、複数の光ファイバーの並
びに直交して延びていることが最も好ましいが、複数の
光ファイバーの並びを横切って延びてさえすれば受光素
子の位置の検出は可能である。
【0065】第四実施形態 本発明の第四実施形態について図8と図9を参照しなが
ら説明する。本実施形態は、第一実施形態と同様、光路
切替装置を有する光モニターである。図8において、第
一実施形態と同じ参照符号で示される部材は、同等の部
材を示している。
【0066】図8に示されるように、複数の光ファイバ
ー112は、ファイバー保持部材114によって、ほぼ
平行に、その端面が一直線上に位置するように整列され
て、保持されている。
【0067】光モニター400は、その受光面に照射さ
れた光の量に対応する電気信号を出力する受光素子13
0と、特定の光ファイバー112から射出される光を選
択的に受光素子130に導く光路切替装置と、受光素子
130に照射されている光の量を算出するための光量算
出回路450とを有している。
【0068】光路切替装置は、受光素子130を複数の
光ファイバー112の並びに沿って移動させるための移
動機構と、受光素子130の位置を検出するための外部
スケール140とを有している。移動機構は、受光素子
130を支持する移動部122と、移動部122を移動
可能に支持しているガイドレール124とを有してい
る。
【0069】移動部122は、その内部に駆動部(図示
せず)を有しており、ガイドレール124に沿って移動
し得る。ガイドレール124は、複数の光ファイバー1
12の並びにほぼ平行に延びている。従って、移動部1
22は、複数の光ファイバー112の並びに沿って移動
し得る。
【0070】受光素子130は、その受光面が複数の光
ファイバー112の端面に向き合うように移動部122
に取り付けられている。つまり、受光素子130の受光
面と複数の光ファイバー112の端面は、互いに平行に
配置されている。
【0071】受光素子130の受光面は、一本の光ファ
イバー112とちょうど向き合ったときに、向き合った
光ファイバー112からの射出光はすべて入射するが、
隣の他の光ファイバー112からの射出光は入らない程
度の大きさを有している。
【0072】光量算出回路450は、図9に示されるよ
うに、移動部122の位置を制御するためのサーボ回路
452と、受光素子130に照射されている光の量を測
定するための測定回路454と、測定対象の光ファイバ
ー112に対する受光素子130の位置を検出するため
の位置検出回路456とを有している。
【0073】以下、光モニター400の動作について説
明をする。
【0074】光モニター400の光量算出回路450に
は、外部装置から測定対象の光ファイバー112を指示
する指示信号が入力される。
【0075】サーボ回路452は、外部から入力される
指示信号と、外部スケール140から入力される位置検
出信号に基づいて、指示信号に対応する位置と、受光素
子130の現在の位置との差を求め、その差をゼロにす
る移動部駆動信号を移動部122の内部の駆動部に与え
ることにより、受光素子130の粗い位置決めを行な
う。
【0076】この粗い位置決めの後、光量算出回路45
0は、例えば位置検出回路456の内部において、受光
素子130の出力を調べる。受光素子出力が所定値以上
であれば、位置検出回路456は、位置信号をサーボ回
路452に出力し、サーボ回路452は、この位置信号
に基づいて、第二実施形態で述べた手法に従って、受光
素子130の精密位置決めを行なう。
【0077】サーボ回路452は、精密位置決めの終了
を測定回路454に通知する。測定回路454は、この
通知に対応して、このときの受光素子出力から、受光素
子130に照射されている光の量を求め、その光量測定
値を出力する。
【0078】受光素子出力が所定値に満たない場合に
は、位置検出回路456は、そのことを示す信号をサー
ボ回路452に出力する。サーボ回路452は、この信
号に対しては、精密位置決めは行なわずに、位置決めの
終了を測定回路454に通知する。測定回路454は、
この通知に対応して、このときの受光素子出力から、受
光素子130に照射されている光の量を求め、その光量
測定値を出力する。
【0079】本実施形態も第一実施形態と同様の利点を
有している。また、本実施形態では、外部スケール14
0からの位置検出信号に基づいて受光素子130の粗い
位置決めを行なった後に、受光素子130からの受光素
子出力が所定値以上である場合には、受光素子出力に基
づいて受光素子130の精密位置決めを行なっているの
で、光ファイバー112が本来の整列位置からずれて保
持されていても、受光素子130は測定対象の光ファイ
バー112に正しく位置決めされる。
【0080】また、受光素子130からの受光素子出力
が所定値に満たない場合には、外部スケール140から
の位置検出信号に基づく粗い位置決めで位置決め動作を
終了するので、測定対象の光ファイバー112から光が
射出されていないか、射出されていても光が極端に微弱
である場合であっても、測定対象の光ファイバー112
を見失うことなく、受光素子130は正しく位置決めさ
れる。
【0081】第五実施形態 本発明の第五実施形態について図10と図11を参照し
ながら説明する。本実施形態は、上述した実施形態のい
ずれにも適用され得る改良である。
【0082】図10と図11に示されるように、本実施
形態の光路切替装置は、移動部122に取り付けられた
一対の遮光部材560を有している。一対の遮光部材5
60は、光ファイバー112と受光素子130の間に位
置しており、受光素子130に入射する光を制限する開
口562を規定している。
【0083】この開口562の幅(光ファイバー112
の並びに平行な寸法)は、光ファイバー112の整列間
隔よりも小さい値を有している。このため、受光素子1
30が測定対象の光ファイバー112と向き合っている
場合、隣の他の光ファイバー112からの光は、遮光部
材560によって遮られるため、受光素子130には入
射し得ない。
【0084】従って、受光素子130への不所望な光の
入射が防止され、測定対象の光ファイバー112からの
射出光だけを精度良く測定し得る。
【0085】また、測定対象でない光ファイバー112
からの射出光は、遮光部材560によって遮られるの
で、受光素子130を光ファイバー112から遠ざけて
配置することが許される。これは、受光素子130やそ
の周辺で反射されて再び光ファイバー112に入射する
光を低減させる。
【0086】また、開口562は、光ファイバー112
の整列方向に関しては小さい寸法を有し、その直交方向
に関しては大きい寸法を有しているので、光ファイバー
112の整列に要求される位置精度が低く抑えられ、装
置の製造コストを低く抑えることに貢献する。
【0087】第六実施形態 本発明の第六実施形態について図12を参照しながら説
明する。本実施形態は、第一実施形態と同様、光路切替
装置を有する光モニターである。図12において、第一
実施形態と同じ参照符号で示される部材は、同等の部材
を示している。
【0088】図12に示されるように、複数の光ファイ
バー112は、ファイバー保持部材114によって、ほ
ぼ平行に、その端面が一直線上に位置するように整列さ
れて、保持されている。
【0089】光モニターは、その受光面に照射された光
の量に対応する電気信号を出力する受光素子630と、
特定の光ファイバー112から射出される光を選択的に
受光素子130に導く光路切替装置とを有している。
【0090】光路切替装置は、光ファイバー112から
射出される発散光を平行光に変えるための凸レンズ67
0と、平行光を受光素子630に向けて偏向するための
偏向ミラー672と、凸レンズ670と偏向ミラー67
2を複数の光ファイバー112の並びに沿って移動させ
るための移動機構を有している。
【0091】移動機構は、凸レンズ670と偏向ミラー
672を支持する移動部122と、移動部122を移動
可能に支持しているガイドレール124とを有してい
る。凸レンズ670と偏向ミラー672は、光ファイバ
ー112の延びる方向に平行に整列されて、移動部12
2に固定されている。
【0092】移動部122は、その内部に駆動部(図示
せず)を有しており、ガイドレール124に沿って移動
し得る。ガイドレール124は、複数の光ファイバー1
12の並びにほぼ平行に延びている。従って、移動部1
22は、複数の光ファイバー112の並びに沿って移動
し得る。
【0093】受光素子630は、不動の部材、例えば移
動機構のガイドレール124を支持する部材に固定され
ている。
【0094】移動部122は、凸レンズ670と偏向ミ
ラー672が、測定対象の光ファイバー112と向き合
うように位置制御される。凸レンズ670と偏向ミラー
672が測定対象の光ファイバー112と正対した状態
では、光ファイバー112から射出される発散光は、凸
レンズ670によって平行光に変えられ、偏向ミラー6
72でガイドレール124に平行に反射され、受光素子
630に照射され、その光量が測定される。
【0095】測定対象の光ファイバー112からの射出
光は、凸レンズ670から偏向ミラー672を経て受光
素子630へ至る間は平行光であるので、移動部122
の移動に関係なく、光ファイバー112と受光素子63
0との間のカップリング状態は一定に保たれる。
【0096】本実施形態も第一実施形態と同様の利点を
有している。本実施形態では、受光素子630が移動し
ない部材に固定されてため、受光素子630からの配線
の取り扱いが容易である。但し、凸レンズ670や偏向
ミラー672といった光学部品が、測定対象の光ファイ
バー112から受光素子630へ至る光路中に入るた
め、測定精度はやや犠牲となる。
【0097】第七実施形態 本発明の第七実施形態について図13と図14を参照し
ながら説明する。本実施形態は、第二実施形態における
光量算出回路の変形例である。
【0098】図13に示されるように、光量算出回路7
50は、移動部を駆動するための駆動回路752と、位
置検出・光量測定回路754とを有している。
【0099】駆動回路752は、移動部を一定の速度で
移動させる移動駆動信号を、移動部の内部の駆動部に与
える。これにより、移動部は、ガイドレールに沿って、
すなわち、光ファイバーの並びに沿って、一定の速度で
移動する。
【0100】移動部の一定速度での移動に対する受光素
子出力の波形は、図14に示されるように、時間軸に対
して、一定の周期でピークが現れるものとなる。このよ
うな波形において、ピークの時間軸上の位置は、光ファ
イバーの位置に対応しており、ピークの大きさは、その
ピークに対応する位置にある光ファイバーからの射出光
の量に対応している。
【0101】位置検出・光量測定回路754は、このよ
うに移動部を一定速度で移動して得られる受光素子出力
の波形を取得し、外部から入力される指示信号で指示さ
れる測定対象の光ファイバーに相当するピークを求め、
そのピークの大きさの値を光量測定値として出力する。
【0102】本実施形態も第一実施形態と同様の利点を
有している。また、本実施形態では、光量算出回路75
0が、設計の複雑なサーボ系を有していないぶん、装置
の製造コストを低く抑えることができる。
【0103】本実施形態では、位置検出と光量測定は、
位置検出・光量測定回路754のハードウェアによって
行なわれているが、ソフトウェア処理によって行なわれ
てもよい。
【0104】第八実施形態 本発明の第八実施形態について図15を参照しながら説
明する。本実施形態は、光路切替装置を有する光スイッ
チである。図15において、第六実施形態と同じ参照符
号で示される部材は、同等の部材を示している。
【0105】図15において、光スイッチ800は、複
数の第一の光学素子を有する光学素子アレイの内の一つ
の第一の光学素子と、第二の光学素子とを光学的に結合
する光路切替装置を含んでいる。
【0106】第一の光学素子は光ファイバー112であ
り、複数の光ファイバー112は、ファイバー保持部材
114に保持され、ほぼ平行に、その端面が一直線上に
位置するように整列している。第二の光学素子は、図示
しない他の光学部材と光学的に結合されている光ファイ
バー886である。光スイッチ800は、光ファイバー
112の本数をNとすれば、N対1の光スイッチであ
る。
【0107】光路切替装置は、光ファイバー112から
射出される発散光を平行光に変えるための凸レンズ67
0と、平行光を受光素子630に向けて偏向するための
偏向ミラー672と、凸レンズ670と偏向ミラー67
2を複数の光ファイバー112の並びに沿って移動させ
るための移動機構を有している。
【0108】移動機構は、凸レンズ670と偏向ミラー
672を支持する移動部122と、移動部122を移動
可能に支持しているガイドレール124とを有してい
る。凸レンズ670と偏向ミラー672は、光ファイバ
ー112の延びる方向に平行に整列されて、移動部12
2に固定されている。
【0109】移動部122は、その内部に駆動部(図示
せず)を有しており、ガイドレール124に沿って移動
し得る。ガイドレール124は、複数の光ファイバー1
12の並びにほぼ平行に延びている。従って、移動部1
22は、複数の光ファイバー112の並びに沿って移動
し得る。
【0110】光スイッチは、偏向ミラー672からの平
行光を収束光に変えるための凸レンズ884を有してい
る。凸レンズ884は、偏向ミラー672からの平行光
を収束光に変えることにより、偏向ミラー672からの
光を効率良く光ファイバー886に導入する。
【0111】光スイッチは、更に、偏向ミラー672か
らの平行光の一部を取り出すためのビームスプリッター
880と、ビームスプリッター880で取り出された光
を検出するための受光素子882とを有している。
【0112】ビームスプリッター880は、偏向ミラー
672と凸レンズ884の間に配置されており、偏向ミ
ラー672からの平行光を部分的に受光素子882に向
けて反射する。受光素子882は、照射された光の量に
対応する電気信号を出力する。
【0113】移動部122は、凸レンズ670と偏向ミ
ラー672が、選択対象の光ファイバー112と向き合
うように位置制御される。凸レンズ670と偏向ミラー
672が選択対象の光ファイバー112と正対した状態
では、光ファイバー112から射出される発散光は、凸
レンズ670によって平行光に変えられ、偏向ミラー6
72でガイドレール124に平行に反射され、ビームス
プリッター880に達する。
【0114】ビームスプリッター880を通過した平行
光は、凸レンズ884によって収束光に変えられ、光フ
ァイバー886に効率良く導入される。また、ビームス
プリッター880で反射された光は、受光素子882に
照射される。受光素子882の出力は、例えば、光路切
替が正しく行なわれたかどうかの検証に利用される。
【0115】受光素子882の出力は、偏向ミラー67
2の位置検出や位置制御に利用されてもよい。これに
は、第二実施形態で説明した光路切替装置と同じ技術が
適用可能である。受光素子882は、二つの受光領域を
有していてもよい。このような受光素子882に対して
は、第三の実施形態で説明した光路切替装置と同じ技術
が適用可能である。
【0116】このように光スイッチ800では、選択対
象の光ファイバー112に凸レンズ670と偏向ミラー
672が正対するように移動部122の位置を制御する
光路切替動作によって、光スイッチ動作が行なわれる。
【0117】本実施形態の光スイッチ800では、光路
の切り替えがガイドレール124に支持された移動部1
22の直線移動によって行なわれるので、高速での光路
切替が可能である。また、光路を切り替えるための機構
が、ガイドレール124に支持された移動部122とい
った簡単な構成なので、環境変動による特性の変化が少
ない。
【0118】上述した説明では、光の伝搬方向は、光フ
ァイバー112から光ファイバー886へ向かっている
が、この逆であっても構わない。また、光は、光ファイ
バー112から光ファイバー886へ、また光ファイバ
ー886から光ファイバー112へと、双方向で伝搬さ
れてもよい。
【0119】本実施形態の光スイッチは、移動部122
の位置検出や位置制御に関して、第一あるいは第四の実
施形態で説明した光路切替装置と同じ技術が適用されて
もよい。つまり、光スイッチは、移動部122の位置を
検出するための外部スケールを有していてもよい。
【0120】光ファイバー886の端部は、その端面が
光ファイバー112の端面と向き合うように、移動部1
22に取り付けられてもよい。また、ビームスプリッタ
ー880と受光素子882は、光ファイバー886の後
段に配置されてもよい。
【0121】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0122】本発明は以下の各項に記す光路切替装置を
含んでいる。
【0123】1. 複数の第一の光学素子を有する光学
素子アレイの内の一つの第一の光学素子と、第二の光学
素子とを光学的に結合する光路切替装置であり、第二の
光学素子を複数の第一の光学素子の並びに沿って移動さ
せるための移動機構を有している、光路切替装置。
【0124】2. 移動機構は、複数の第一の光学素子
の並びにほぼ平行に延びているガイドレールと、ガイド
レールに沿って移動可能な移動部とを有しており、移動
部は第二の光学素子を支持している、第1項に記載の光
路切替装置。
【0125】3. 移動部に支持されている第二の光学
素子の位置を検出するための位置検出手段と、位置検出
手段によって得られる情報に基づいて移動部の位置を制
御する制御部とを更に有している、第2項に記載の光路
切替装置。
【0126】4. 位置検出手段は、移動部の位置を検
出するための外部スケールを有している、第3項に記載
の光路切替装置。
【0127】5. 第一の光学素子は光ファイバーであ
り、第二の光学素子は、受光した光の量を検出するため
の受光素子である、第3項に記載の光路切替装置。
【0128】6. 位置検出手段は、受光素子の出力に
基づいて第二の光学素子の位置を検出する第5項に記載
の光路切替装置。
【0129】7. 位置検出手段は、受光素子の出力の
ピーク位置を検出する回路を有している、第6項に記載
の光路切替装置。
【0130】8. 受光素子は、複数の第一の光学素子
の並びに沿って隣接して並ぶ二つの受光領域を有し、位
置検出手段は、受光素子の二つの受光領域の出力の差を
求める差動アンプを有している、第6項に記載の光路切
替装置。
【0131】9. 位置検出手段は、さらに、移動部の
位置を検出するための外部スケールを有しており、外部
スケールは粗い位置決めに利用され、受光素子は精密位
置決めに利用される、第7項に記載の光路切替装置。
【0132】10. 第一の光学素子と第二の光学素子
の間に配置された、第二の光学素子に入射する光を制限
する開口を規定する遮光部材を更に有している、第1項
に記載の光路切替装置。
【0133】11. 複数の第一の光学素子を有する光
学素子アレイの内の一つの第一の光学素子と、第二の光
学素子とを光学的に結合する光路切替装置であり、第一
の光学素子と第二の光学素子の間の光路を折り曲げる偏
向ミラーと、偏向ミラーを複数の第一の光学素子の並び
に沿って移動させるための移動機構を有している、光路
切替装置。
【0134】12. 移動機構は、複数の第一の光学素
子の並びにほぼ平行に延びているガイドレールと、ガイ
ドレールに沿って移動可能な移動部とを有しており、移
動部は偏向ミラーを支持している、第11項に記載の光
路切替装置。
【0135】13. 移動部に支持されている偏向ミラ
ーの位置を検出するための位置検出手段と、位置検出手
段によって得られる情報に基づいて移動部の位置を制御
する制御部とを更に有している、第12項に記載の光路
切替装置。
【0136】14. 第一の光学素子と偏向ミラーの間
に位置する凸レンズを更に有している、第11項に記載
の光路切替装置。
【0137】15. 第一の光学素子は光ファイバーで
あり、第二の光学素子は、受光した光の量を検出するた
めの受光素子である、第13項に記載の光路切替装置。
【0138】16. 位置検出手段は、受光素子の出力
のピーク位置を検出する回路を有している、第15項に
記載の光路切替装置。
【0139】17. 第一の光学素子は光ファイバーで
あり、第二の光学素子は、他の光学素子と光学的に結合
されている光ファイバーである、第11項に記載の光路
切替装置。
【0140】18. 偏向ミラーと第二の光学素子の間
に位置し、両者間を伝搬する光の一部を取り出すための
分離光学素子と、取り出された光の量を検出するための
受光素子とを更に有している、第17項に記載の光路切
替装置。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、高速での切り替えが可
能であり、環境変動に対しても特性が安定している光路
切替装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態である光路切替
装置を有する光モニターを概略的に示している。
【図2】図2は、図1に示される光量算出回路の構成を
示している。
【図3】図3は、本発明の第二実施形態である光路切替
装置を有する光モニターを概略的に示している。
【図4】図4は、図3に示される光量算出回路の構成を
示している。
【図5】図5は、測定対象の光ファイバーの近くにおい
て、その位置に対する受光素子の出力を示している。
【図6】図6は、本発明の第三実施形態である受光素子
とその周辺回路を概略的に示している。
【図7】図7は、移動部の位置に対する図6に示される
差動アンプの出力を示している。
【図8】図8は、本発明の第四実施形態である光路切替
装置を有する光モニターを概略的に示している。
【図9】図9は、図8に示される光量算出回路の構成を
示している。
【図10】図10は、第五実施形態である移動部の改良
例を示している。
【図11】図11は、図10の移動部の平面図である。
【図12】図12は、本発明の第六実施形態である光路
切替装置を有する光モニターを概略的に示している。
【図13】図13は、本発明の第七実施形態である一定
速度で移動する移動部に対する光量算出回路の構成を示
している。
【図14】図14は、移動部の一定速度での移動に対す
る受光素子出力の波形を示している。
【図15】図15は、本発明の第八実施形態である光路
切替装置を有する光スイッチを概略的に示している。
【符号の説明】
100 光モニター 112 光ファイバー 114 ファイバー保持部材 122 移動部 124 ガイドレール 130 受光素子 140 外部スケール

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の第一の光学素子を有する光学素子ア
    レイの内の一つの第一の光学素子と、第二の光学素子と
    を光学的に結合する光路切替装置であり、 前記第二の光学素子を複数の第一の光学素子の並びに沿
    って移動させるための移動機構と、 前記第二の光学素子の位置を検出するための位置検出手
    段と、を有している、光路切替装置。
  2. 【請求項2】前記位置検出手段の出力に基づいて前記移
    動機構の位置決めを制御する制御手段を有している、請
    求項1記載の光路切替装置。
  3. 【請求項3】前記第一の光学素子及び第二の光学素子が
    光ファイバである、請求項1又は2記載の光路切替装
    置。
  4. 【請求項4】前記第一の光学素子は光ファイバであり、
    前記第二の光学素子は偏向ミラー及び光ファイバからな
    り、前記移動機構は該第二の光学素子の内の偏向ミラー
    を移動させる機構である、請求項1又は2記載の光路切
    替装置。
  5. 【請求項5】第一の光学素子は光ファイバであり、第二
    の光学素子は受光素子である、請求項1又は2に記載の
    光路切替装置。
  6. 【請求項6】前記第一の光学素子は光ファイバであり、
    前記第二の光学素子は偏向ミラー及び受光素子からな
    り、前記移動機構は該第二の光学素子の内の偏向ミラー
    を移動させる機構である、請求項1又は2記載の光路切
    替装置。
  7. 【請求項7】前記位置検出手段は、第二の光学素子の位
    置を検出するための外部スケールを有している、請求項
    1乃至6いずれか1項記載の光路切替装置。
  8. 【請求項8】前記位置検出手段は、光路切替装置内を伝
    搬する光の一部を取り出すための分離光学素子と、取り
    出された光の量を検出するための受光素子とを有してい
    る、請求項1乃至4いずれか1項記載の光路切替装置。
  9. 【請求項9】前記位置検出手段は、前記受光素子の出力
    に基づいて第二の光学素子の位置を検出する、請求項5
    又は6記載の光路切替装置。
  10. 【請求項10】前記受光素子は前記複数の第一の光学素
    子の並びに沿って隣接して配置された二つの受光領域を
    有し、前記位置検出手段は、前記二つの受光領域の出力
    の差を求める差動アンプを有している、請求項8又は9
    記載の光路切替装置。
  11. 【請求項11】前記位置検出手段は、第二の光学素子の
    位置を検出する外部スケールをさらに有しており、外部
    スケールは粗い位置決めに利用され、受光素子は精密位
    置決めに利用される、請求項8乃至10いずれか1項記
    載の光路切替装置。
  12. 【請求項12】前記第一の光学素子と第二の光学素子の
    間に配置された、第二の光学素子に入射する光を制限す
    る開口を規定する遮光部材をさらに有している、請求項
    1乃至6いずれか1項記載の光路切替装置。
  13. 【請求項13】前記第一の光学素子と第二の光学素子の
    間に配置された凸レンズをさらに有する、請求項1乃至
    6いずれか1項記載の光路切替装置。
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