JP2002286819A - 二次電池の内部抵抗測定方法 - Google Patents

二次電池の内部抵抗測定方法

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JP2002286819A
JP2002286819A JP2001091110A JP2001091110A JP2002286819A JP 2002286819 A JP2002286819 A JP 2002286819A JP 2001091110 A JP2001091110 A JP 2001091110A JP 2001091110 A JP2001091110 A JP 2001091110A JP 2002286819 A JP2002286819 A JP 2002286819A
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Tatsuya Nagai
達也 長井
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Toshiba Battery Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/389Measuring internal impedance, internal conductance or related variables

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度が向上された二次電池の内部抵抗測
定方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 二次電池を定電流X1で放電した際の閉
回路電圧Y1を測定することにより測定点(X1,Y1
を得る第1の電圧測定工程と、前記二次電池に休止を施
してから定電流Xaで放電した際の閉回路電圧Yaを測定
する休止・放電過程を少なくとも1回行うことにより、
1点以上の測定点(Xa,Ya)を得る第2の電圧測定工
程とを具備し、xy座標平面上に(x,y)として前記
(X1,Y1)及び前記(Xa,Ya)をプロットした際に
得られる直線の傾きの絶対値を前記二次電池の内部抵抗
値とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の内部抵
抗測定方法に関する。前記二次電池としては、例えば、
リチウム二次電池のような非水電解質二次電池、ニッケ
ル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池のような
アルカリ二次電池などを挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】現在、二次電池の一例であるアルカリ二
次電池には広範囲な用途がある。大電流での使用を前提
とした用途として、各種の電動工具や電動補助付き自転
車、また最近開発が進められている電気自動車がある。
これらの駆動電源として二次電池が使用される場合、組
電池としての使用が大部分を占めている。組電池を構成
する二次電池同士の容量はなるべく均一である方が望ま
しいため、二次電池に容量選別試験を施し、容量の揃っ
た二次電池を用いて組電池が作製されている。
【0003】組電池を大電流条件で使用する際、重要視
されるのが組電池の容量と寿命である。組電池の寿命を
決定する主な要因は、組電池を構成する各二次電池の内
部抵抗であり、極端に高い内部抵抗値を持つ二次電池が
混ざっている組電池は、寿命が短くなることが知られて
いる。このため、組電池を作製する前に予め二次電池の
内部抵抗を測定する必要がある。
【0004】また、組電池を大電流条件で使用する際に
は、組電池を構成する二次電池の本数が多くなるために
二次電池間の内部抵抗がばらつきやすく、しかも大電流
を流しやすいようにより低い内部抵抗値が要求されるた
め、内部抵抗値を正確に測定することが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、測定精度が
向上された二次電池の内部抵抗測定方法を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る二次電池の
内部抵抗測定方法は、二次電池を定電流X1で放電した
際の閉回路電圧Y1を測定することにより測定点(X1
1)を得る第1の電圧測定工程と、前記二次電池に休
止を施してから定電流Xaで放電した際の閉回路電圧Ya
を測定する休止・放電過程を少なくとも1回行うことに
より、1点以上の測定点(X a,Ya)を得る第2の電圧
測定工程とを具備し、xy座標平面上に(x,y)とし
て前記(X1,Y1)及び前記(Xa,Ya)をプロットし
た際に得られる直線の傾きの絶対値を前記二次電池の内
部抵抗値とすることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る二次電池の内
部抵抗測定方法を説明する。
【0008】(第1の電圧測定工程)二次電池を定電流
1で放電した際の閉回路電圧Y1を測定することにより
測定点(X1,Y1)を得る。
【0009】放電時間は、50ms〜1sの範囲内にす
ることが好ましい。これは次のような理由によるもので
ある。放電時間を50msより短くすると、高い測定精
度を得られなくなる恐れがある。放電時間を長くする方
が高い測定精度を得られやすいものの、測定そのものが
二次電池にとっては負荷であるため、放電時間を1sよ
り長くすると、測定による負荷が大きくなって二次電池
の充放電特性(特に、放電容量、高温貯蔵特性)が損な
われる恐れがある。
【0010】放電電流値X1は、二次電池の使用電流範
囲内の任意の値に設定することが望ましい。ニッケル水
素二次電池のようなアルカリ二次電池の場合、放電電流
値X 1は、25C以下にすることが好ましい。これは、
ニッケル水素二次電池のようなアルカリ二次電池を25
Cより大きい電流で放電させることが現状ではほとんど
困難であるからである。ニッケル水素二次電池のような
アルカリ二次電池を大電流で使用する場合、放電電流値
1は、5C〜25Cの範囲内にすることが好ましい。
ここで、1Cとは、二次電池の公称容量(Ah)を1時
間で放電するために必要な電流値である。
【0011】第1の電圧測定工程を行う前の二次電池の
開回路電圧は、ニッケル水素二次電池のようなアルカリ
二次電池の場合、1350〜1400mVの範囲内にす
ることが好ましい。開回路電圧を前記範囲にすることに
よって、内部抵抗の測定精度をより高くすることができ
る。
【0012】(第2の電圧測定工程)二次電池に休止を
施してから定電流Xaで放電した際の閉回路電圧Yaを測
定する休止・放電過程を少なくとも1回行う。これによ
り、1点以上の測定点(Xa,Ya)を得る。
【0013】休止は、放電により低下した閉回路電圧が
回復するまで行うことが好ましい。
【0014】休止・放電過程の実施回数が多い方がより
多くの測定点が得られ、内部抵抗の測定精度が向上する
ものの、生産性を維持する観点から、実施回数は1回ま
たは2回にすることが好ましい。
【0015】放電時間は、前述した第1の電圧測定工程
で説明したのと同様な理由により50ms〜1sの範囲
内にすることが好ましい。放電時間のより好ましい範囲
については、前述した第1の電圧測定工程で説明したの
と同様な範囲にすることができる。
【0016】放電電流値Xaは、二次電池の使用電流範
囲内の任意の値に設定することが好ましい。ニッケル水
素二次電池のようなアルカリ二次電池の場合、放電電流
値X aは、25C以下にすることが望ましい。ニッケル
水素二次電池のようなアルカリ二次電池を大電流で使用
する場合、放電電流値Xaは、5C〜25Cの範囲内に
することが好ましい。
【0017】休止・放電過程を1回行う場合、休止・放
電過程の放電電流値X2は、前記第1の電圧測定工程の
放電電流値X1よりも大きくすることが好ましい。この
ような構成にすることによって、第1の電圧測定工程後
の電圧(閉回路電圧)回復時間を短くすることができる
ため、休止時間を短縮して測定時間の短縮を図ることが
できる。特に、放電電流値X2は、放電電流値X1の2倍
〜3倍に相当する大きさにすることがより好ましい。放
電電流値X2を前記範囲内にすることによって、測定に
より二次電池に加わる負荷を抑えつつ、測定精度をさら
に高くすることができる。
【0018】休止・放電過程を2回以上行う場合、1回
目の休止・放電過程の放電電流値X 2を第1の電圧測定
工程の放電電流値X1よりも大きくし、2回目の休止・
放電過程の放電電流値X3を放電電流値X2よりも大きく
し、それ以降の休止・放電過程の放電電流値についても
1つ前の休止・放電過程の放電電流値よりも大きくする
ことが望ましい。このような構成にすることによって、
放電後の電圧(閉回路電圧)回復時間を短くすることが
できるため、測定時間を短縮することができる。中で
も、放電電流値X2を放電電流値X1の2倍〜3倍に相当
する大きさにすることが好ましい。最も好ましいのは、
放電電流値X2を放電電流値X1の2倍〜3倍に相当する
大きさにし、かつそれ以降の休止・放電過程の放電電流
値についても1つ前の休止・放電過程の放電電流値の2
倍〜3倍に相当する大きさにすることである。このよう
な構成にすることによって、測定により二次電池にかか
る負荷を抑えつつ、測定精度の向上を図ることができ
る。
【0019】前記第1の電圧測定を行う前の二次電池の
開回路電圧と前記第2の電圧測定工程後の二次電池の開
回路電圧との電圧差を0〜3mVの範囲内にすることが
好ましい。電圧差が3mVを超えるような測定を行う
と、二次電池に大きな負荷がかかって二次電池の充放電
特性(特に、放電容量、高温貯蔵特性)が損なわれる恐
れがある。電圧差のさらに好ましい範囲は、0〜1mV
である。
【0020】(内部抵抗値の算出)xy座標平面上に
(x,y)として前記(X1,Y1)及び前記(Xa
a)をプロットした際に得られる直線の傾きを二次電
池の内部抵抗とする。
【0021】本発明に係る方法で内部抵抗が測定される
二次電池としては、例えば、リチウム二次電池のような
非水電解質二次電池、ニッケル水素二次電池やニッケル
カドミウム二次電池のようなアルカリ二次電池等を挙げ
ることができる。
【0022】また、内部抵抗の測定は、出荷前の二次電
池に対して行っても良いし、出荷後の二次電池に対して
行うことも可能である。
【0023】出荷前のニッケル水素二次電池に対して内
部抵抗の測定と容量選別試験を行う場合、例えば、図1
及び図2のフローチャートに示す手順で行うことが可能
である。
【0024】図1のフローチャートに示すように、ニッ
ケル水素二次電池を組立て後、初充放電を施す。次い
で、充電後、本発明に係る内部抵抗測定を行う。ひきつ
づき、二次電池を完全放電させ、その際の放電容量から
容量選別を行う。その後、充電してからニッケル水素二
次電池を出荷する。
【0025】一方、図2のフローチャートに示すよう
に、ニッケル水素二次電池を組立て後、初充放電を施
す。次いで、充電後、二次電池を完全放電させ、その際
の放電容量から容量選別を行う。ひきつづき、充電を行
った後、本発明に係る内部抵抗測定を行ってからニッケ
ル水素二次電池を出荷する。
【0026】なお、初充放電とは、ニッケル水素二次電
池を組立て後に行われる最初の充放電サイクルを意味
し、初充放電にて行われる充放電サイクル数は1回また
は2回以上にすることができる。また、図1及び図2の
方法において、ニッケル水素二次電池を組立て後、エー
ジングを施してから初充放電を施しても良い。
【0027】次いで、本発明に係わる方法で内部抵抗が
測定されるニッケル水素二次電池の一例(円筒形ニッケ
ル水素二次電池)を図3を参照して説明する。
【0028】有底円筒状の金属製容器1(例えば、表面
にニッケルメッキが施された鋼からなる)内には、電極
群2が収納されている。この電極群2は、下側端部に無
地部(無孔部)3を有する多孔質導電性基板4を有し、
かつ少なくとも開口部領域両面に水素吸蔵合金を含む負
極合剤5が担持された帯状負極6と帯状セパレータ7と
上側端部に無地部(無孔部)8を有する多孔質導電性基
板9を有し、かつ少なくとも開口部領域両面に活物質で
ある水酸化ニッケル粒子を含む正極合剤10が担持され
た帯状正極11とを前記負極6の無地部3が一方の側に
表出し、前記正極11の無地部8が反対側に表出するよ
うに相互にずらして積層し、この積層物を渦巻状に巻回
することにより作製される。
【0029】前記電極群2の負極6の無地部3下端は、
例えば円板状の負極集電板12(例えば、ニッケルまた
は表面にニッケルメッキが施された鋼からなる)に溶接
されている。この負極集電板12は、前記容器1内に収
納された後に、その中心付近を前記容器1底面に溶接さ
れている。前記電極群2の正極11の無地部8上端は、
図1に示すように中央に穴13が開口された円板状正極
集電板14(例えば、ニッケルまたは表面にニッケルメ
ッキが施された鋼からなる)に溶接されている。アルカ
リ電解液は、前記容器1内に収容されている。
【0030】中央に孔15を有する円形の封口板16
は、前記容器1の上部開口部に配置されている。リング
状の絶縁性ガスケット17は、前記封口板16の周縁と
前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上部
開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1に
前記封口板16を前記ガスケット17を介して気密に固
定している。正極リード18は、一端が前記正極11の
正極集電板14に接続され、他端が前記封口板16の下
面に接続されている。
【0031】複数のガス抜き孔19を有する帽子形状を
なす正極端子20は、前記封口板16上にその封口板1
6の孔15を覆うように取り付けられている。ゴム製の
安全弁21は、前記封口板16と前記正極端子20で囲
まれた空間内に前記孔15を塞ぐように配置されてい
る。
【0032】以上説明した本発明に係る内部抵抗測定方
法は、二次電池を定電流X1で放電した際の閉回路電圧
1を測定することにより測定点(X1,Y1)を得る第
1の電圧測定工程と、前記二次電池に休止を施してから
定電流Xaで放電した際の閉回路電圧Yaを測定する休止
・放電過程を少なくとも1回行うことにより、1点以上
の測定点(Xa,Ya)を得る第2の電圧測定工程とを具
備し、xy座標平面上に(x,y)として前記(X1
1)及び前記(Xa,Ya)をプロットした際に得られ
る直線の傾きを前記二次電池の内部抵抗値とすることを
特徴とする。
【0033】このような測定方法によれば、2点以上の
電流値での放電電圧から内部抵抗を算出することができ
るため、二次電池の内部抵抗を正確に測定することがで
きる。その結果、内部抵抗が高い二次電池を誤って良品
と判断するミスを少なくすることができるため、内部抵
抗が低く、充放電特性の揃った二次電池(単電池)を提
供することができる。本発明に係る方法で内部抵抗が測
定された二次電池から組電池を構成することによって、
組電池間の充放電特性のばらつきを小さくすることがで
き、また、組電池内における二次電池間の内部抵抗も揃
えられるために組電池自体の充放電特性を向上すること
ができる。
【0034】本発明に係る測定方法において、休止・放
電過程を少なくとも1回以上を行う場合、1回目の休止
・放電過程における放電電流値をX2とし、前記X2を前
記X 1の2〜3倍の大きさにすることによって、測定時
間の短縮を図ることができると共に、測定精度をさらに
向上することができる。
【0035】本発明に係る測定方法において、第1の電
圧測定を行う前の二次電池の開回路電圧と第2の電圧測
定工程後の二次電池の開回路電圧との電圧差を0〜3m
Vの範囲内にすることによって、内部抵抗測定により二
次電池にかかる負荷を最小限にすることができるため、
二次電池の充放電特性(特に、放電容量、高温貯蔵特
性)が損なわれるのを回避しつつ、高精度な内部抵抗測
定を行うことができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、以下の実施例においては、二次電池
の開回路電圧並びに閉回路電圧を、イーキューブ(EC
ube)製で、型番がBS122A・OCVテスタの電
圧測定装置によって測定した。
【0037】(実施例1)前述した図3に示す構造を有
し、4/3Aサイズで、公称容量が3200mAhの円
筒形ニッケル水素二次電池を組み立てた後、初充放電と
して充放電サイクルを1サイクル施した。次いで、この
二次電池を開回路電圧V1が1360mVになるまで充
電した。
【0038】<第1の電圧測定工程>この二次電池を1
6A(5C相当)の定電流X1で0.1秒間放電した際
の閉回路電圧Y1を前述した電圧測定装置によって測定
したところ、1200mVであった。
【0039】<休止・放電過程>この二次電池を1秒間
休止させた後、48A(15C相当で、定電流X1の3
倍)の定電流X2で0.1秒間放電した際の閉回路電圧
2を前述した電圧測定装置によって測定したところ、
1000mVであった。次いで、放電後の二次電池の開
回路電圧V2を前述した電圧測定装置によって測定した
ところ、1360mVが得られ、第1の電圧測定工程前
の二次電池の開回路電圧V1との差は0mVであった。
【0040】<内部抵抗値の算出>図4に示すように、
放電電流(A)を横軸(x軸)とし、閉回路電圧(m
V)を縦軸(y軸)としたxy座標に、得られた測定点
(X1,Y1)及び(X2,Y2)をプロットし、直線y=
−6.76x+1290を得た。直線の傾きの絶対値か
ら内部抵抗値6.76mΩを得た。
【0041】<容量選別試験>この二次電池を完全放電
させ、その際の放電容量を測定した。
【0042】以上のような内部抵抗測定及び容量選別試
験を行って、内部抵抗値が6.5〜7.0mΩで、容量
が2874〜2965mAhの範囲内にあるニッケル水
素二次電池を1000本選別した。
【0043】この1000本の二次電池を用い、20本
直列の組電池を50パック作製した。
【0044】(比較例)前述した実施例1で説明したの
と同様な構成の円筒形ニッケル水素二次電池を組み立て
た後、初充放電として充放電サイクルを1サイクル施し
た。次いで、この二次電池を開回路電圧が1360mV
になるまで充電した。
【0045】<電圧測定工程>この二次電池を10A
(3.12C相当)の定電流で0.1秒間放電した際の
閉回路電圧を前述した実施例1で説明したのと同様な電
圧測定装置によって測定したところ、1220mVであ
った。得られた閉回路電圧x(mV)を用い、下記に示
す式から内部抵抗値を算出したところ、7.0mΩが得
られた。
【0046】 内部抵抗(mΩ)=(1290−x)/10 <容量選別試験>この二次電池を完全放電させ、その際
の放電容量を測定した。
【0047】以上のような内部抵抗測定及び容量選別試
験を行って、内部抵抗値が6.5〜7.0mΩで、容量
が2874〜2965mAhの範囲内にあるニッケル水
素二次電池を1000本選別した。
【0048】この1000本の二次電池を用い、20本
直列の組電池を50パック作製した。
【0049】得られた実施例1及び比較例の組電池につ
いて、2C(―ΔV)で充電した後、2Cで1.0Vま
で放電する充放電サイクルを施し、放電容量が公称容量
の50%に低下した際のサイクル数を算出し、その結果
を図5に示す。なお、図5では、横軸がサイクル寿命
で、縦軸が測定頻度を示す。
【0050】図5から明らかなように、実施例1の組電
池は、サイクル寿命が460〜510の範囲内で、また
50個の組電池のうち21個のサイクル寿命が490で
あることがわかる。
【0051】これに対し、比較例の組電池は、サイクル
寿命が410〜490の範囲内で、実施例1に比べてば
らつきが大きく、サイクル寿命が460の二次電池の頻
度が最も高いが、その頻度も高々13で、そのうえ最長
寿命が490と実施例1に比べて低いことがわかる。
【0052】(実施例2)前述した実施例1で説明した
のと同様な構成の円筒形ニッケル水素二次電池を組み立
てた後、初充放電として充放電サイクルを1サイクル施
した。次いで、この二次電池を開回路電圧V1が136
0mVになるまで充電した。
【0053】<第1の電圧測定工程>この二次電池を1
6A(5C相当)の定電流X1で0.1秒間放電した際
の閉回路電圧Y1を前述した電圧測定装置によって測定
したところ、1237mVであった。
【0054】<1回目の休止・放電過程>この二次電池
を1秒間休止させた後、32A(10C相当で、定電流
1の2倍)の定電流X2で0.1秒間放電した際の閉回
路電圧Y2を前述した電圧測定装置によって測定したと
ころ、1127mVであった。
【0055】<2回目の休止・放電過程>この二次電池
を1秒間休止させた後、48A(15C相当で、定電流
2の1.5倍)の定電流X3で0.1秒間放電した際の
閉回路電圧Y3を前述した電圧測定装置によって測定し
たところ、1023mVであった。次いで、2回目の休
止・放電過程後の二次電池の開回路電圧V2を前述した
電圧測定装置によって測定したところ、1360mVが
得られ、第1の電圧測定工程前の二次電池の開回路電圧
1との差は0mVであった。
【0056】<内部抵抗値の算出>図6に示すように、
放電電流(A)を横軸(x軸)とし、閉回路電圧(m
V)を縦軸(y軸)としたxy座標に、得られた測定点
(X1,Y1)、(X2,Y2)及び(X3,Y3)をプロッ
トし、直線y=−6.69x+1343を得た。直線の
傾きの絶対値から内部抵抗値6.69mΩを得た。
【0057】<容量選別試験>この二次電池を完全放電
させ、その際の放電容量を測定した。
【0058】以上のような内部抵抗測定及び容量選別試
験を行って、内部抵抗値が6.5〜7.0mΩで、容量
が2874〜2965mAhの範囲内にあるニッケル水
素二次電池を1000本選別した。
【0059】この1000本の二次電池を用い、20本
直列の組電池を50パック作製した。
【0060】実施例1〜2及び比較例の組電池、それぞ
れについて最大放電容量を示すものを選択し、2C(―
ΔV)で充電した後、2Cで1.0Vまで放電する充放
電サイクルを施し、充放電サイクル数変化に伴う放電容
量の変化を図7に示す。なお、図7では、横軸が充放電
サイクル数で、縦軸が平均放電容量(mAh)を示す。
【0061】図7から明らかなように、測定点数を2点
にして内部抵抗試験を実施した実施例1の組電池のサイ
クル寿命は550で、測定点数を3点にして内部抵抗試
験を実施した実施例2の組電池のサイクル寿命は620
で、測定点数が1点の内部抵抗試験を実施した比較例の
組電池のサイクル寿命は440であることがわかる。よ
って、この結果から測定点数が多くなるほど、サイクル
寿命を向上できることがわかる。
【0062】(実施例3)前述した実施例1で説明した
のと同様な構成の円筒形ニッケル水素二次電池を組み立
てた後、初充放電として充放電サイクルを1サイクル施
した。次いで、この二次電池を開回路電圧V1が136
0mVになるまで充電した。
【0063】<第1の電圧測定工程>この二次電池を1
6A(5C相当)の定電流X1で10秒間放電した際の
閉回路電圧Y1を前述した電圧測定装置によって測定し
たところ、1226mVであった。
【0064】<休止・放電過程>この二次電池を1秒間
休止させた後、48A(15C相当で、定電流X1の3
倍)の定電流X2で10秒間放電した際の閉回路電圧Y2
を前述した電圧測定装置によって測定したところ、10
12mVであった。次いで、休止・放電過程後の二次電
池の開回路電圧V2を前述した電圧測定装置によって測
定したところ、1357mVが得られ、第1の電圧測定
工程前の二次電池の開回路電圧V1との差は3mVであ
った。
【0065】<内部抵抗値の算出>放電電流(A)を横
軸(x軸)とし、閉回路電圧(mV)を縦軸(y軸)と
したxy座標に、得られた測定点(X1,Y1)及び(X
2,Y2)をプロットし、直線y=−6.69x+133
1を得た。直線の傾きの絶対値から内部抵抗値6.69
mΩを得た。
【0066】<容量選別試験>この二次電池を完全放電
させ、その際の放電容量を測定した。
【0067】以上のような内部抵抗測定及び容量選別試
験を行って、内部抵抗値が6.5〜7.0mΩで、容量
が2874〜2965mAhの範囲内にあるニッケル水
素二次電池を1000本選別した。
【0068】実施例1の方法で選別された1000本の
二次電池のうち内部抵抗値及び放電容量が同じもの19
本選んだ(以下、二次電池Aと称す)。また、実施例3
の方法で選別された1000本の二次電池のうち内部抵
抗値及び放電容量が二次電池Aと同じものを1本選んだ
(以下、二次電池Bと称す)。二次電池Aを10本直列
に接続して電池パック(A)を作製した。また、二次電
池A9本と二次電池B1本を直列に接続して電池パック
(AB)を作製した。
【0069】電池パック(A)および電池パック(A
B)について、2C(―ΔV)で充電した後、2Cで
1.0Vまで放電する充放電サイクルを施し、放電容量
が1サイクル目の放電容量の20%に達した際のサイク
ル数を測定したところ、電池パック(A)のサイクル寿
命は600で、電池パック(AB)のサイクル寿命は5
50であった。
【0070】この結果から、第1の電圧測定工程を行う
前の開回路電圧V1と第2の電圧測定工程後の開回路電
圧V2との電圧差を0mVにした実施例1の内部抵抗測
定方法は、前記電圧差が3mVである実施例3の内部抵
抗測定方法に比べて放電による開回路電圧降下が少ない
分だけ、測定時に二次電池にかかる負荷が少ないことが
わかる。
【0071】なお、前述した実施例においては、円筒形
アルカリ二次電池に適用した例を説明したが、本発明に
係る電池はこのような構造に限定されない。例えば、正
極と負極と前記正極及び前記負極の間に配置されるセパ
レータとを含む積層物が有底矩形筒状の容器内に収納さ
れた構成の角形アルカリ二次電池にも同様に適用でき
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る二次電
池の内部抵抗測定方法によれば、内部抵抗を正確に測定
することができ、二次電池(単電池)間の充放電サイク
ル特性のばらつきを小さくすることができ、組電池の充
放電サイクル特性を向上することができ、しかもそのば
らつきを小さくすることができる等の顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内部抵抗測定方法を用いたニッケ
ル水素二次電池の製造方法の一例のフローチャートを示
す特性図。
【図2】本発明に係る内部抵抗測定方法を用いたニッケ
ル水素二次電池の製造方法の別な例のフローチャートを
示す特性図。
【図3】本発明に係る方法で内部抵抗測定が測定される
二次電池の一例(円筒形ニッケル水素二次電池)を示す
断面図。
【図4】実施例1の内部抵抗測定方法における放電電流
と閉回路電圧との相関を示す特性図。
【図5】実施例1及び比較例の組電池におけるサイクル
寿命と測定頻度との関係を示す特性図。
【図6】実施例2の内部抵抗測定方法における放電電流
と閉回路電圧との相関を示す特性図。
【図7】実施例1〜2及び比較例の組電池における充放
電サイクル数と放電容量との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…容器、 2…電極群、 6…負極、 7…セパレータ、 11…正極、 16…封口板、 17…絶縁ガスケット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池を定電流X1で放電した際の閉
    回路電圧Y1を測定することにより測定点(X1,Y1
    を得る第1の電圧測定工程と、 前記二次電池に休止を施してから定電流Xaで放電した
    際の閉回路電圧Yaを測定する休止・放電過程を少なく
    とも1回行うことにより、1点以上の測定点(X a
    a)を得る第2の電圧測定工程とを具備し、 xy座標平面上に(x,y)として前記(X1,Y1)及
    び前記(Xa,Ya)をプロットした際に得られる直線の
    傾きの絶対値を前記二次電池の内部抵抗値とすることを
    特徴とする二次電池の内部抵抗測定方法。
  2. 【請求項2】 1回目の前記休止・放電過程における放
    電電流値をX2とした際、前記X2は前記X1の2〜3倍
    の大きさに相当することを特徴とする請求項1記載の二
    次電池の内部抵抗測定方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の電圧測定を行う前の開回路電
    圧と前記第2の電圧測定工程後の開回路電圧との電圧差
    を0〜3mVの範囲内にすることを特徴とする請求項1
    記載の二次電池の内部抵抗測定方法。
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