JP2002286807A - テストヘッド - Google Patents

テストヘッド

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JP2002286807A
JP2002286807A JP2001090969A JP2001090969A JP2002286807A JP 2002286807 A JP2002286807 A JP 2002286807A JP 2001090969 A JP2001090969 A JP 2001090969A JP 2001090969 A JP2001090969 A JP 2001090969A JP 2002286807 A JP2002286807 A JP 2002286807A
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test head
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JP2001090969A
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Hirobumi Noguchi
博文 野口
Shuji Saito
周史 斉藤
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RIKA DENSHI CO Ltd
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RIKA DENSHI CO Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで高い接触位置精度が得られる新し
い構成のテストヘッドの実現。 【解決手段】 被検査物100の複数の電極に接触し、複
数の接続線との間の電気的接続を形成するテストヘッド
であって、複数の電極にそれぞれ接触する導電性の複数
のソリッドピン70と、複数のソリッドピンをそれぞれ摺
動可能に保持する複数の穴を有する非導電性のソリッド
ピン保持部材52と、一方の側が各接続線8に接続され、
他方の側に付勢された状態で移動可能に保持されたプラ
ンジャを有し、プランジャの先端68が各ソリッドピン70
にそれぞれ接触し、接続線とソリッドピンを電気的に接
続する複数のプローブ60と、複数のプローブを保持する
複数の穴を有する非導電性のプローブ保持部材51とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板、半
導体基板及び液晶基板などの上に形成された複数の電極
とテスタなどに接続される接続線との間の電気的接続を
形成するテストヘッドに関し、特に複数の電極に接触す
るコンタクトピンの接触位置精度を向上したテストヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板、半導体基板及び液晶基板
などは、それらの上に形成された回路と外部電源及び信
号線との接続を行うための電極が設けられている。プリ
ント基板や液晶基板の場合には、例えば、これらの電極
にコネクタの端子を取り付ける。一方、これらの製造工
程では、それらの上に形成した回路が正常に動作するか
の検査を行う必要があるが、この検査は上記の電極にコ
ンタクトピンを接触させ、テスタからコンタクトピンを
介して電源やテスト信号を印加すると共に、出力される
信号をテスタで検出し、所定の信号が得られるかを検出
することにより行う。電極とテスタに接続される接続線
との間のコンタクトピンを含む構造をテストヘッドと呼
ぶ。また、コンタクトピンには、単に導線を配列したも
のやパイプ内を摺動可能に保持されたものなどがあり、
一般に単に導線を配列したものは電極が非常に短いピッ
チで配列された半導体装置などの場合に使用され、パイ
プ内を摺動可能に保持されたものは電極の配列ピッチが
比較的大きいプリント基板や液晶基板などの場合に使用
される。このようなパイプ内を摺動可能に保持されたコ
ンタクトピンをプランジャ、パイプを含めた部材をプロ
ーブと呼ぶので、ここでもこの語を使用する。本発明
は、プローブを有するテストヘッドに関する発明であ
り、以下の説明では、プリント基板や液晶基板などの電
極に接触する場合を例として説明を行うが、本発明は、
プリント基板や液晶基板などの測定に使用されるテスト
ヘッドに限定されるものでなく、半導体装置のテストヘ
ッドであってもプローブを使用するものには適用可能で
ある。更に、本発明は、プリント基板や液晶基板及び半
導体装置の電極に直接接触するテストヘッドだけでな
く、電極に接続するテストヘッドとテスタの間に設けら
れる中継の役割を果たすテストヘッドなどにも適用可能
である。
【0003】図1は、プリント基板や液晶基板などを電
気的に検査するための検査装置の全体構成を示す図であ
る。図示のように、ベース3の上にはXYZステージ4
が設けられ、更にベース3には支柱5が設けられ、それ
にアーム6が設けられている。検査対象の基板100
は、XYZステージ4の上に保持され、アーム6に保持
されたテストヘッド9のコンタクトピン10に電極が接
触するように移動される。テストヘッド9のコンタクト
ピン10は、それぞれ導線8に接続されており、導線8
はコネクタ7と2を介してテスタ1に接続される。これ
により、テスタ1と基板100の電極が電気的に接続さ
れ、検査を行うことができる。
【0004】近年、回路基板や液晶基板の高集積化に伴
って、テストヘッド9のコンタクトピン10の本数は増
加しており、多いものではその本数が1万を越える場合
も生じている。コンタクトピン10の本数が増加して
も、テストヘッド9のコンタクトピン10と電極の接触
部分では、すべてのピンがほぼ同じ接触圧で接触するこ
とが必要である。もし接触していないピンが存在した
り、接触圧の差が大きいと正常な検査を行うことができ
ないという問題を生じる。そこで、テストヘッド9のコ
ンタクトピン10には、付勢された状態で移動可能に保
持されたプランジャを有するプローブが使用される。図
2は、プローブの構造を説明する図である。なお、以下
の図では図示を容易にするために実際の形状より直径を
長くして示すが、実際にはプローブは非常に細長いもの
であり、プローブの長さと直径の比は100以上になる
場合もある。
【0005】図2に示すように、プローブは、金属製の
パイプ11の一方の端に導電性のワイヤ8を入れてカシ
メるなどの方法で固定する。これにより金属製のパイプ
11とワイヤ8が電気的に接続される。なお、電気的に
接続できるのであれば、どのような方法で固定してもよ
い。次に、パイプ11の内部に導電性の材料で作られた
ばね12を入れ、更にプランジャ17を入れる。プラン
ジャ17は、中間の部分14の直径が両側の部分13,
15の径より小さくなっており、その部分のパイプ11
の一部がカシメられており、ばね12がプランジャ17
を押しても抜けないように保持される。プランジャ17
は、先端に何も接触していない状態ではばね12の力で
下側に押し下げられており、基板100が上昇するとプ
ランジャ17の先端に接触し、プランジャ17を押し上
げる。これにより、ほぼ一定の接触圧が得られる。な
お、テストヘッド9の筐体は非導電性(絶縁性)で、筐
体には基板の電極の配列に対応して精密に穴が加工さ
れ、その穴にプローブが組み込まれて固定される。固定
は各種の方法で行われ、例えば、図2ではパイプ11の
上下を挟むことで固定している。なお、図示の関係でプ
ランジャ17の部分13及び15とパイプ11の内壁の
間に大きな隙間があるように示したが、実際には摺動可
能なはめあい公差に従って隙間が設定されている。この
点は、以下の図においても同様である。
【0006】図2のプローブではプランジャ17が摺動
するので磨耗したり損傷して使用できなくなる場合が生
じる。上記のように、1つのテストヘッドで1万以上の
プローブを使用する場合もあり、1個のプローブが故障
してテストヘッド全体を交換したのでは効率が悪いとい
う問題がある。そこで、プローブが故障した場合には、
故障したプローブのみを交換することが行われるが、そ
のためにプローブの交換が容易に行える構造として、図
3に示すような両面プローブと呼ばれる構造が考えられ
た。
【0007】図3は、両面プローブを使用したテストヘ
ッドの構成を示す図である。図3に示すように、ワイヤ
8をカシメたターミナル29をターミナル保持部材21
の穴に配置する。穴の上側の径は、図示のようにターミ
ナル29の径より小さく(ワイヤ8の径よりは大き
い)、下方には抜くことができるが、上方には抜けない
ようになっている。なお、ターミナル保持部材21に
は、第1のプローブ保持部材22Aが隣接して配置され
る。
【0008】第2のプローブ保持部材22Bには両面プ
ローブ30を挿入する穴が設けられている。両面プロー
ブ30のパイプ31の上側の端は第1のプローブ保持部
材22Aの穴に入り、両面プローブ30の第1のプラン
ジャ32の先端がターミナル29に接触する。先端ガイ
ド部材23には両面プローブ30のパイプ31の下側の
端が入る穴が設けられている。参照番号26と27は、
第1のプローブ保持部材22Aと第2のプローブ保持部
材22B及び第2のプローブ保持部材22Bと先端ガイ
ド部材23の間隔を規制するスペーサであり、これらの
部材とスペーサは、ターミナル29と両面プローブ30
を組み込んだ後位置決めされてねじ28により一体に固
定される。なお、同様に反対側の端もねじで固定され、
図示していないが多数のターミナル29と両面プローブ
30が取り付けられる。
【0009】図4は、両面プローブ30の構造を示す図
である。図示のように、パイプ31の両側に第1のプラ
ンジャと第2のプランジャが摺動可能に挿入されてお
り、その間に設けたばね37によりそれぞれ外側に付勢
される。第1のプランジャと第2のプランジャには、そ
れぞれ両側の部分33、36及び38、41よりも径の
小さな部分34及び39が設けられており、またパイプ
31のその部分がカシメられており、ばね37によりそ
れぞれ外側に付勢しても第1のプランジャと第2のプラ
ンジャが抜けないようになっている。
【0010】図3及び図4に示すように、第2プランジ
ャは、先端部43の径が小さく、途中に径の大きな部分
42が設けられている。一方、先端ガイド部材23の穴
は、上側の部分の径は第2プランジャの途中の部分42
より大きく、下側の部分の径は第2プランジャの先端部
43より大きいが途中の部分42の径よりは小さくなっ
ており、第2プランジャ、すなわちプローブ30が先端
ガイド部材23より下に抜けることはない。
【0011】組み立てる場合には、ターミナル保持部材
21とプローブ保持部材22A及び21Bと先端ガイド
部材23を穴が水平になるように配置し、ターミナル保
持部材21の穴にそれぞれターミナル29を挿入し、プ
ローブ保持部材22Bの穴に両面プローブ30を挿入
し、更に両面プローブ30の上側をプローブ保持部材2
2Aの穴に、プローブ30の下側を先端ガイド部材23
の穴に挿入し、ターミナル保持部材21とプローブ保持
部材22A及び21Bと先端ガイド部材23とスペーサ
26と27を位置合せして、ねじ28で結合して固定す
る。上記のように、ターミナル29はターミナル保持部
材21から上方には抜けないようになっており、プロー
ブ30は先端ガイド部材23より下に抜けないようにな
っているので、上記のように組み立てることにより、タ
ーミナル29とプローブ30は抜け落ちることがなくな
り、第1プランジャはターミナル29に所定の接触圧で
接触する。また、第2プランジャは先端部43が先端ガ
イド部材23の先に突き出し、上方へ移動可能である。
【0012】ここで、先端ガイド部材23は、上記のよ
うに、プローブ30が抜け落ちるのを防止しているが、
それと共に第2プランジャの先端部43の先端ガイド部
材23からの突き出し量を一定にしている。すなわち、
第2プランジャの軸心方向の先端位置を揃える役割を果
たしている。また、先端ガイド部材23の穴は第2プラ
ンジャの径の大きな部分42及び先端部43の径に対し
て充分に大きく、第2プランジャがスムーズに移動でき
るようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】近年、プリント基板や
液晶基板などの高密度化に伴って、電極の配列ピッチは
益々小さくなる傾向にあり、それに応じて、テストヘッ
ドのコンタクトピン(プランジャ)の先端の基板との接
触位置精度は一層厳しくなっている。しかし図3及び図
4に示す両面プローブでは、第2のプランジャは、例え
ば、直径が0.2mmで長さが7mm程度のものであ
り、そこに図4に示すような段差を加工するとある程度
の曲がりを生じるのが避けられない。また、パイプ31
も直径が0.2mmで長さが12mm程度のものであ
り、これにかしめなどの加工を行うとやはりある程度の
曲がりを生じるのが避けられない。もし、第2のプラン
ジャやパイプが曲がると第2プランジャの移動方向が偏
位して基板との接触位置がずれ、高い接触位置精度が得
られないという問題が生じる。
【0014】ここで、先端ガイド部材23の穴と第2プ
ランジャの径の公差を小さくして接触位置精度を向上す
ることが考えられるが、上記のようにプローブが曲がる
と摺動部分に力がかかり摺動させるのに大きな力が必要
になり、特に摺動部分のはめあい公差が小さくなるとス
ムーズな摺動が難しくなる。また、穴の公差を小さくし
た場合、接触位置精度には先端ガイド部材23の穴に収
容される第2のプランジャの部分42と先端部43の長
さも関係するが、この部分を長くすると第2のプランジ
ャ全体が更に長くなり、加工が一層難しくなるという問
題が生じる。もちろんこれらの問題が生じないように加
工精度を上げることも可能ではあるが、その場合には製
造コストが大幅に増加するので現実的には問題がある。
【0015】本発明は、このような要求に答えられる、
低コストで高い接触位置精度が得られる新しい構成のテ
ストヘッドを実現することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明のテストヘッドは、被検査物の複数の電極に
接触するプランジャの先端に、摺動可能に保持されたソ
リッドピンを設け、プランジャがこのソリッドピンを付
勢しながら摺動するように構成する。すなわち、本発明
のテストヘッドは、被検査物の複数の電極に接触し、複
数の接続線との間の電気的接続を形成するテストヘッド
であって、複数の電極にそれぞれ接触する導電性の複数
のソリッドピンと、複数のソリッドピンをそれぞれ摺動
可能に保持する複数の穴を有する非導電性のソリッドピ
ン保持部材と、一方の側が各接続線に接続され、他方の
側に付勢された状態で移動可能に保持されたプランジャ
を有し、プランジャの先端が各ソリッドピンにそれぞれ
接触し、接続線とソリッドピンを電気的に接続する複数
のプローブと、複数のプローブを保持する複数の穴を有
する非導電性のプローブ保持部材とを備えることを特徴
とする。
【0017】本発明のテストヘッドによれば、被検査物
の複数の電極に接触するのはソリッドピンであり、ソリ
ッドピンはプローブのプランジャにより付勢され、ソリ
ッドピン自体には付勢機構を設けないので摺動部のはめ
あい公差を小さくしてもスムーズに摺動することが可能
であり、はめあい公差が小さいのでソリッドピンの位置
や傾きの誤差は小さく、電極との接触位置精度を高くす
ることが可能である。
【0018】また、本発明によれば、接触位置精度を決
定するソリッドピンは分離されているので、たとえ摺動
部分を長くしてもそれほど長くなることはなく、形状も
簡単であり、容易に高精度に加工できるので、製造コス
トも小さい。更に、プランジャは先端のガイド部材に収
容される部分が必要なくなるので短くでき、単にソリッ
ドピンを付勢するだけなのでそれほどの加工精度も要求
されないので、加工が容易で製造コストが小さくでき
る。従って、たとえソリッドピンを別部材にしても全体
としての製造コストは従来例に比べて小さく、接触位置
精度は大幅に向上する。
【0019】ソリッドピンは、ソリッドピン保持部材に
対して、プローブの側には抜けるが、これと逆方向には
抜けないように保持されるようにする。そのためには、
例えば、ソリッドピン保持部材の穴は、プローブの側が
大きく、複数の電極と対抗する側が小さい穴とし、ソリ
ッドピンは、複数の電極に接触する側にソリッドピン保
持部材の小さな穴より小さい部分を有し、少なくとも大
きな穴より小さく且つ小さな穴より大きい部分を有する
ようにする。なお、ソリッドピンのプローブの側にソリ
ッドピン保持部材の小さな穴より小さい部分を設けて、
軸心に垂直な対称面を有するようにすれば、ソリッドピ
ンをソリッドピン保持部材の穴に入れる時にソリッドピ
ンの挿入方向がどちらでもよく、組み立てが容易にな
る。
【0020】同様に、プローブは、プローブ保持部材に
対して、ソリッドコンタクトピンの側には抜けるが、こ
れと逆方向には抜けないように保持する。プローブは、
図2に示したようなターミナルと一体のものでもよい
が、図3に示すようなターミナルと両面プローブとで構
成してもよい。これであれば、プローブの交換が容易に
行える。
【0021】
【発明の実施の形態】図5は、本発明の第1実施例のテ
ストヘッドの構成を示す図であり、図6は第1実施例の
テストヘッドで使用されるプローブの構造を示す図であ
る。図5に示すように、第1実施例のテストヘッドで
は、プローブ60を保持する穴を有するプローブ保持部
材と、ソリッドピン70を摺動可能に保持する穴を有す
るソリッドピン保持部材52が組み合わされ、ねじ54
で固定される。ここでは、プローブ保持部材は穴加工を
容易にするために、5枚の板材51A〜51Eを積層し
て構成したが、一体でもよい。プローブ保持部材51A
〜51Eとソリッドピン保持部材52は、セラミックや
合成樹脂などの非導電性の材料で作られる。なお、図で
はプローブ60とソリッドピン70は1組のみ示してい
るが、実際には被測定物の電極数に応じて多数の組が配
置されている。また、反対側もねじで固定される。
【0022】プローブ保持部材51A〜51Eで構成さ
れる穴の上側の径は、図示のようにプローブ60の径よ
り小さく(ワイヤ8の径よりは大きい)、下方には抜く
ことができるが、上方には抜けないようになっている。
また、ソリッドピン70は上側部分71の径が下側の部
分73の径より大きく、ソリッドピン保持部材52も上
側の部分58の径はソリッドピン70の上側部分71の
径より若干大きく、下側の部分59の径はソリッドピン
70の下側部分73の径より若干大きいがソリッドピン
70の上側部分71の径より小さいので、ソリッドピン
70は上側には抜けるが、下側には抜けないようになっ
ている。
【0023】図6に示すように、プローブ60は、金属
製のパイプ61の一方の端に導電性のワイヤ8を入れて
パイプ61の部分62をカシメるなどの方法で固定す
る。これにより金属製のパイプ61とワイヤ8が電気的
に接続される。次に、パイプ61の部分63をカシメた
後、導電性の材料で作られたばね64を入れ、更にプラ
ンジャを入れる。プランジャは、中間の部分67の直径
が両側の部分65,68の径より小さくなっており、そ
の部分のパイプ61の一部66をカシメて、ばね64が
プランジャを押しても抜けないように保持される。プラ
ンジャは、先端に何も接触していない状態ではばね64
の力で下側に押し下げられている。なお、パイプ61及
びプランジャは高精度の可能な加工性が良い硬い材料を
使用し、加工後その表面に導電性の高い金などをめっき
することが望ましい。更に、ばね64も金などをめっき
することが望ましい。また、プローブ保持部材51A〜
51Eは非導電性(絶縁性)で、被測定物の電極の配列
に対応して精密に穴が加工され、その穴にプローブ60
が組み込まれる。
【0024】ソリッドピン70も高精度の加工が可能な
硬い材料を使用し、加工後その表面に導電性の高い金な
どをめっきすることが望ましい。ソリッドピン70は、
ソリッドピン保持部材52の穴に摺動可能に保持され、
組み立てた状態ではプローブ60のプランジャの先端が
ソリッドピン70の上側の端に接触し、下方へ付勢す
る。ソリッドピン70の上側の端は、プランジャの先端
の形状に合せて(ここでは円錐状に)加工されており、
プランジャの先端がソリッドピン70の中心を押すよう
にすると共に、電気的に良好な接触がえられるようにし
ている。上記のように、組み立てた状態ではプランジャ
の先端がソリッドピン70の上側の端を押しており、ソ
リッドピン70の先端を押し上げると、ソリッドピン7
0とプランジャが一緒に上方へ移動する。この時、ソリ
ッドピン70の先端には、ばね64による押圧が印加さ
れる。すなわち、ソリッドピン70の先端は、プランジ
ャと同じように移動可能に保持され、所定の接触圧が印
加されることになる。
【0025】ソリッドピン70とソリッドピン保持部材
52の穴はそれぞれ低コストで高精度に加工することが
可能であり、それらの間のはめあい公差が小さくてもス
ムーズに摺動可能である。このようにはめあい公差を小
さくでき、更にはめあい部の長さも比較的長いので、ソ
リッドピン70の位置や傾きの誤差は小さく、電極との
接触位置精度を高くできる。
【0026】プランジャは、直接電極に接触せず、ソリ
ッドピン70の上側の端を押すだけで、しかもソリッド
ピン70の上側の端はプランジャの先端に合せて加工さ
れているので、プランジャの先端の位置や傾きの誤差は
電極との接触位置精度にほとんど影響しない。従って、
プローブ60は高精度である必要はなく、低コストで製
造できる。従って、実施例のテストヘッドは全体として
の製造コストが従来例に比べて小さく、接触位置精度は
大幅に向上する。
【0027】図7は、第1実施例のテストヘッドの組み
立て方法を示す図である。図示のように、プローブ保持
部材51A〜51Dとソリッドピン保持部材52を穴が
水平になるように置き、プローブ60とソリッドピン7
0をそれぞれ穴に挿入する。この挿入は、それぞれ向き
合った側から行う。そして更にプローブ保持部材51E
を挟んだ後、穴55にねじ54を通してねじ穴57にね
じ込んで固定する。故障したプローブ60又はソリッド
ピン70を交換する場合には、ねじ54を外して分解
し、故障したものを新しいものに交換し、再び組み立て
る。なお、本実施例では、プローブ保持部材51Eを取
り外すとプローブ60又はソリッドピン70の先端が保
持部材から出ているので、交換の場合に故障したものを
抜き取るのが容易である。
【0028】図8は、本発明の第2実施例のテストヘッ
ドの構成を示す図である。第2実施例では、ソリッドピ
ンとソリッドピン保持部材の部分は第1実施例と同じで
あるが、プローブの代わりに図3及び図4に示したター
ミナルと両面プランジャで構成し、保持部材も図3と同
様の構成とした点が異なる。ソリッドピン保持部材は第
1及び第2のソリッドピン保持部材83A及び83Bの
2つの部分で構成され、第2のソリッドピン保持部材8
3Bが図5のソリッドピン保持部材52と類似した構造
を有し、第1のソリッドピン保持部材83Aは図5のプ
ローブ保持部材51Eと類似した構造を有している。
【0029】第2実施例のテストヘッドは、第1実施例
と同様に接触位置精度を向上でき、更に第1実施例に比
べて故障しやすい両面プランジャの交換が容易になる。
以上第1及び第2実施例のテストヘッドを説明したが、
各種の変形例が可能である。例えば、図9の(A)に示
すように、ソリッドピンを左右対称の形状とすることに
より、ソリッドピンのソリッドピン保持部材への挿入時
にソリッドピンの方向を考慮する必要がなくなり、組み
立てが容易になる。なお、この場合プローブのプランジ
ャの先端は、ソリッドピンの先端に合せて円錐状のくぼ
みにする。
【0030】また、プローブを交換する時にソリッドピ
ンがソリッドピン保持部材から抜け落ちるのを防止する
ため、図9の(B)に示すように、図9の(A)に示す
ようなソリッドピン200をすべてソリッドピン保持部
材221に挿入した後、ソリッドピンの小さな径よりは
大きく、大きな径よりは小さい穴を有する板222を取
り付けることにより、ソリッドピン200がソリッドピ
ン保持部材221から抜け落ちることがなくなり、プロ
ーブの交換が容易になる。なお、ソリッドピンを交換す
る時には板222を取り外す必要があり面倒であるが、
ソリッドピンの交換頻度はプローブの交換頻度に比べて
小さく、問題にならない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高い接触位置精度が得られるテストヘッドが低コストで
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のテストヘッドが使用される例
である検査装置の全体構成を示す図である。
【図2】図2は、プランジャを有するプローブの構造を
説明する図である。
【図3】図3は、両面プローブを使用した従来のテスト
へドの構成を示す図である。
【図4】図4は、両面プローブの構造を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施例のテストヘッドの
構成を示す図である。
【図6】図6は、第1実施例で使用するプローブの構造
を示す図である。
【図7】図7は、第1実施例のテストヘッドの組み立て
方法を示す図である。
【図8】図8は、本発明の第2実施例のテストヘッドの
構成を示す図である。
【図9】図9は、本発明の変形例を説明する図である。
【符号の説明】
1…テスタ 8…ワイヤ 9…テストヘッド 51A〜51E…プローブ保持部材 52…ソリッドピン保持部材 60…プローブ 70…ソリッドピン 100…被検査物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AG03 AG12 AG20 AH05 2G011 AA01 AB01 AB03 AB07 AC06 AC14 AE01 2G014 AA01 AB21 AB59 AC10 2G132 AD15 AF04 AL03 AL11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物の複数の電極に接触し、複数の
    接続線との間の電気的接続を形成するテストヘッドであ
    って、 前記複数の電極にそれぞれ接触する導電性の複数のソリ
    ッドピンと、 前記複数のソリッドピンをそれぞれ摺動可能に保持する
    複数の穴を有する非導電性のソリッドピン保持部材と、 一方の側が各接続線に接続され、他方の側に付勢された
    状態で移動可能に保持されたプランジャを有し、前記プ
    ランジャの先端が各ソリッドピンにそれぞれ接触し、前
    記接続線と前記ソリッドピンを電気的に接続する複数の
    プローブと、 前記複数のプローブを保持する複数の穴を有する非導電
    性のプローブ保持部材とを備えることを特徴とするテス
    トヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ソリッドピンは、前記ソリッドピン
    保持部材に対して、前記プローブの側には抜けるが、こ
    れと逆方向には抜けないように保持されている請求項1
    に記載のテストヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ソリッドピン保持部材の前記穴は、
    前記プローブの側が大きく、前記複数の電極と対抗する
    側が小さい穴であり、 前記ソリッドピンは、前記複数の電極に接触する側に前
    記ソリッドピン保持部材の前記小さな穴より小さい部分
    を有し、少なくとも前記大きな穴より小さく且つ前記小
    さな穴より大きい部分を有する請求項2に記載のテスト
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ソリッドピンは、前記プローブの側
    に前記ソリッドピン保持部材の前記小さな穴より小さい
    部分を有し、軸心に垂直な対称面を有する請求項3に記
    載のテストヘッド。
  5. 【請求項5】 前記プローブは、前記プローブ保持部材
    に対して、前記ソリッドピンの側には抜けるが、これと
    逆方向には抜けないように保持されている請求項1又は
    2に記載のテストヘッド。
  6. 【請求項6】 前記プローブは、 各接続線に接続されるターミナルと、 一方の側に、先端が付勢された状態で移動可能に保持さ
    れ、前記ターミナルに接触する第1のプランジャを有
    し、他方の側に先端が付勢された状態で移動可能に保持
    され、前記ソリッドピンに接触する第2のプランジャを
    有する両面プローブとを備え、 前記プローブ保持部材は、 複数の前記ターミナルを、前記両面プローブの側には抜
    けるが、これと逆方向には抜けないように保持するター
    ミナル保持部材と、 複数の前記両面プローブを保持する両面プローブ保持部
    材とを備える請求項1又は2に記載のテストヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281790A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Micronics Japan Co Ltd コンタクトピンとそれを用いる電気的接続装置
CN109327267A (zh) * 2018-10-11 2019-02-12 深圳飞骧科技有限公司 一种smd调试器

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