JP2010281790A - コンタクトピンとそれを用いる電気的接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期間繰り返し使用しても電気的特性が劣化しない耐久性に優れたコンタクトピン及びそれを用いる電気的接続装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 導電性材料で構成され、根元側に拡径した鍔部を備え、鍔部よりも先端側をガイド部材を貫通するガイド孔に摺動自在に挿通し、ガイド孔から外部に突出する先端部を外部電極に接触させて外部との電気的接続をとるコンタクトピンであって、当該コンタクトピンは、鍔部よりも先端側に、大径部と、大径部を挟んだその前後に位置する小径部とを有しており、大径部のコンタクトピン軸方向の長さが、ガイド孔の軸方向の長さよりも短いコンタクトピン、及びそれを用いる電気的接続装置を提供することによって解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンタクトピンとそれを用いる電気的接続装置に関し、詳細には、繰り返し使用しても電気的特性が劣化することのない耐久性に優れたコンタクトピンとそれを用いる電気的接続装置に関するものである。
例えば、ウエハ上に形成されたICなどの半導体チップの電気的特性を試験する際に用いられるプローブカードにおいては、プローブカードの配線基板と検査対象である半導体チップの電極との間、或いは、プローブカードを構成する要素間での電気的接続を取るために、ガイド部材に設けられたガイド孔に摺動自在に挿通された複数のコンタクトピンを備えた電気的接続装置が用いられている(特許文献1〜4参照)。しかし、これら従来の電気的接続装置は、使用に伴い次第に接触抵抗値が上昇したり、隣接するコンタクトピン間でリークが発生したりして電気的特性が劣化し、長期間の繰り返し使用に耐えないという欠点を有するものであった。
特開2001−318107号公報 国際公開番号WO2004/072661号公報 特開2006−153723号公報 特開2008−2852号公報
本発明は、上記従来の電気的接続装置の欠点を解消するために為されたもので、長期間繰り返し使用しても電気的特性が劣化しない耐久性に優れた電気的接続装置、及びそれに用いるコンタクトピン、更には、そのような電気的接続装置又はコンタクトピンを用いる耐久性に優れたプローブカードを提供することを課題とするものである。
上記の課題を解決すべく、本発明者は、まず、従来の電気的接続装置において、使用に伴い電気的特性が劣化する原因について研究を重ねた。その結果、繰り返し使用した後の従来の電気的接続装置には、コンタクトピンの周囲、特に、ガイド孔のエッジの近傍に、微小な粒子状の付着物が認められた。すなわち、図10は、従来の電気的接続装置のコンタクトピンの部分だけを取り出して模式的に示した図であるが、図10に示すとおり、コンタクトピン101の周囲に多数の粒子状の付着物pが存在し、その量は、ガイド部材102のガイド孔103の近傍で顕著に多かった。この付着物pを採取し、分析したところ、付着物pの組成はコンタクトピンと同じであり、付着物pは、コンタクトピンを構成する材料が何らかの原因で削り取られ、その結果発生した削りカスであると判断された。
コンタクトピン101と同じ導電性の材料からなる付着物pがガイド孔103近傍に多数付着すると、隣接するコンタクトピン101、101間でリークが発生する原因となり、また、そのような付着物pがコンタクトピン101の先端部に付着すると先端部の接触抵抗値を上昇させる一因ともなる。したがって、この付着物pが、従来の電気的接続装置において使用に伴う電気的特性の劣化を引き起こす原因であると考えられた。また、付着物pは、ガイド孔103内に入り込むと、コンタクトピン101の摺動に支障をきたすことになり、検査対象であるウエハ上に落下すると、ウエハを汚す原因ともなるので、付着物pの発生は好ましくないものである。
コンタクトピンを用いる電気的接続装置においては、コンタクトピンをガイド孔内に摺動自在に保持し、かつ、コンタクトピン先端の位置精度を確保するために、コンタクトピン101は、その外面をガイド孔103の内面に接触させながらガイド孔103内を摺動することができるように、コンタクトピン101の外径はガイド孔103の内径よりも若干小さな径とされている。一方、ガイド孔103の内面は、通常、高速回転するドリルによって加工されるため、鏡面状に仕上がっている。この鏡面状に仕上げられたガイド孔103の内面と接触、摺動することによってコンタクトピン101の外周が削り取られるとは考えがたいから、コンタクトピン101は、主として、ガイド孔103の開口周囲のエッジ部sと接触することによって、その外周が削り取られているものと推測された。この推測は、ガイド孔103の近傍で付着物pの量が顕著に多いという事実とも整合する。
以上の知見に基づき、本発明者は、コンタクトピンの形状を工夫し、種々試行錯誤を重ねた結果、コンタクトピンにおけるガイド孔のエッジ部と接触する可能性のある部分に、ガイド孔の内径よりも有意に小さい外径を有する小径部を設けることによって、摺動時にも、コンタクトピンの外周がガイド孔のエッジ部と接触しないようにすることが可能であり、その結果、摺動時にコンタクトピンが削り取られるのを無くし、付着物の発生を防止することができることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、上記の課題を、導電性材料で構成され、根元側に拡径した鍔部を備え、鍔部よりも先端側をガイド部材を貫通するガイド孔に摺動自在に挿通し、ガイド孔から外部に突出する先端部を外部電極に接触させて外部との電気的接続をとるコンタクトピンであって、当該コンタクトピンは、鍔部よりも先端側に、大径部と、大径部を挟んだその前後に位置する小径部とを有しており、大径部のコンタクトピン軸方向の長さが、ガイド孔の軸方向の長さよりも短いコンタクトピンと、このコンタクトピンを用いる電気的接続装置、さらには、上記コンタクトピン又は上記電気的接続装置を用いるプローブカードを提供することによって解決するものである。
本発明のコンタクトピンにおいては、上記のとおり、ガイド孔内に挿通されるコンタクトピンの部分に、ガイド孔の内周と接触し摺動する大径部を設けて、ガイド孔による摺動案内を確実なものとして確保するとともに、その大径部を挟んだ前後にガイド孔の内周とは接触しない小径部を設けたので、コンタクトピンがガイド孔内を摺動移動するときにも、コンタクトピンの外周はガイド孔の開口周辺のエッジ部に接触することはない。したがって、コンタクトピンの外周が削り取られて削りカスが発生し、それが付着物となって、電気的接続装置の電気的特性を劣化させる恐れはない。
本発明のコンタクトピン及び本発明のコンタクトピンを備えた電気的接続装置によれば、導電性の削りカスが付着物となってガイド孔周辺やコンタクトピン先端部に付着することがないので、繰り返し使用しても、リークが発生したり、接触電気抵抗値が上昇したりして、電気的特性が劣化することがなく、耐久性に優れたコンタクトピン又は電気的接続装置を得ることができるという利点が得られる。
本発明のコンタクトピンの一例を示す側面図である。 本発明のコンタクトピンの他の一例を示す側面図である。 本発明のコンタクトピンの更に他の一例を示す側面図である。 本発明のコンタクトピンを用いた電気的接続ピンの一例を示す部分断面図である。 電気的接続ピンが外部電極間を電気的に接続する状態を示す部分断面図である。 本発明の電気的接続ピンを用いた電気的接続装置の一例を示す部分断面図である。 本発明のコンタクトピンの更に他の一例を示す側面図である。 本発明のコンタクトピンの摺動範囲を示す側面図である。 本発明のコンタクトピンを用いたプローブカードの一例を示す部分拡大図である。 従来の電気的接続装置におけるコンタクトピンを示す側面図である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明が図示のものに限られないことは勿論である。
図1は、本発明のコンタクトピンの一例を示す側面図である。図1において、1は本発明のコンタクトピンを示し、コンタクトピン1は、通常、導電性材料から構成されている。図中、左側のコンタクトピン1は、その摺動ストロークの最も深い位置にあり、右側のコンタクトピン1は、その摺動ストロークの最も浅い位置にある。2はガイド部材、3はガイド部材2に設けられたガイド孔である。ガイド孔3は、図に示すように、ガイド部材2を貫通している。
4は、コンタクトピン1の根元側に設けられた拡径した鍔部であり、鍔部4の外径は、鍔部4よりも先端側のコンタクトピン1の径よりも大きく、また、ガイド孔3の内径よりも大きい。したがって、コンタクトピン1を、鍔部4よりも先端側(図1では鍔部4よりも下側)をガイド孔3に挿通して、ガイド孔3内に摺動自在に保持させた場合、コンタクトピン1のガイド孔3内への挿通深さは鍔部4で規制され、図1の左側に示すとおり、鍔部4の下面がガイド部材2の上面に接した位置が、コンタクトピン1の摺動ストロークの最も深い位置となる。
5は、コンタクトピン1の鍔部4よりも先端側に設けられた大径部であり、大径部5の外径は、コンタクトピン1がガイド孔3内をガイド孔3に案内されて摺動移動することができるように、ガイド孔3の内径よりも若干小さな径とされている。図1では、分かり易くするために、大径部5の外周と、ガイド孔3の内面とは距離をあけて表されているが、実際には、大径部5の外周はガイド孔3の内周面と接し、コンタクトピン1は大径部5の外周をガイド孔3の内周面に接触させながら、図中上下方向に摺動することになる。また、大径部5のコンタクトピン1の軸方向の長さLは、ガイド孔3の軸方向の長さD、つまりは、ガイド孔3の深さよりも短く形成されている。
6a、6bは、大径部5を挟んだその前後(図1では大径部5を挟んだ上下)に設けられた小径部であり、その外径は、大径部5の外径よりも小さく設定されている。このように、大径部5の軸方向の長さLがガイド孔3の軸方向の長さDよりも短く、かつ、大径部5を挟んでその上下に小径部6a、6bが設けられているので、コンタクトピン1が、図1の左側に示すその摺動ストロークの最も深い位置から図1の右側に示すその最も浅い位置まで、またその逆に、摺動ストロークの最も浅い位置から最も深い位置まで、ガイド孔3内を摺動しても、コンタクトピン1の外周がガイド孔3の開口周辺のエッジ部sと接することがない。したがって、コンタクトピン1の外周がエッジ部sによって削り取られて、削りカスが発生することがなく、コンタクトピン1は、長期にわたり繰り返し使用しても、その電気的特性が劣化する恐れがない。
上述のように大径部5と小径部6a、6bを備えたコンタクトピン1は、機械加工又は電解エッチングによって容易に製造することができる。また、大径部5を設ける位置やその軸方向の長さLは、ガイド孔3の軸方向長さDや、コンタクトピン1の摺動ストローク長を勘案して、コンタクトピン1がその摺動ストロークのどの位置にあっても、大径部5がガイド孔3の開口周辺のエッジ部sと接触しない長さに設定すれば良い。なお、コンタクトピン1の水平断面形状は通常円形であるが、必要に応じて、四角形、三角形、楕円形など適宜の水平断面形状としても良い。
図2は、本発明のコンタクトピン1の他の例を示す側面図であり、7として示す被覆層が小径部6aの周囲に設けられている点が、図1に示したコンタクトピン1とは異なっている。被覆層7は、例えばエポキシ樹脂やポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂を小径部6aに塗布することによって形成することができる。本例におけるように、被覆層7で小径部6aの外周を覆う場合には、被覆層7によって小径部6aを保護して、コンタクトピン1が削り取られるのをより一層防止することができるとともに、小径部6aを強度的に補強することも可能となる。また、被覆層7を含めた外径を、大径部5の外径と揃える場合には、コンタクトピン1の外周とガイド孔3の内周との接触面積が増し、ガイド孔3によるコンタクトピン1の摺動案内をより安定したものとすることができる。被覆層7を含めた外径を大径部5の外径と揃える場合には、被覆層7として、摩擦係数の小さな材料を選択するのが良い。
なお、図2の例においては、被覆層7は上側の小径部6aにしか設けられていないが、下側の小径部6bにも被覆層7を設けても良い。また、被覆層7は、小径部6a又は6bの軸方向の全長にわたって設けても良いし、軸方向の一部だけを覆うように設けても良い。
図3は、本発明のコンタクトピン1の他の例を示す側面図であり、大径部5が8として示す被覆層によって形成されている点が、図1に示したコンタクトピン1とは異なっている。すなわち、図3に示すコンタクトピン1においては、コンタクトピン1の鍔部4よりも先端側は同一径に加工された後、大径部5を形成すべき位置に被覆層8を形成することによって、大径部5が形成されている。被覆層8は、大径部5を形成すべき位置に、例えばポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂を塗布するか、適宜の手段でメッキ層を形成することによって形成することができる。被覆層8を含めたコンタクトピン1の外径が、ガイド孔3の内面と接触、摺動する大きさに選ばれることはいうまでもない。
図3に示す例のように、大径部5を被覆層8で形成する場合には、コンタクトピン1は当初、均一径のもので良いので、機械加工或いは電解エッチングで小径部6a、6bを形成する必要がなく、コンタクトピン1の加工を容易なものとすることができるという利点が得られる。また、被覆層8を形成する材料を選択することで、大径部5をコンタクトピン1を構成する材料よりも高硬度で耐摩耗性に優れたものとすることが可能となるので、コンタクトピン1を構成する材料の選択の幅が広がるという利点が得られる。なお、図2の例と図3の例とを組み合わせて、小径部6a及び/又は6bに被覆層7を設けるとともに、大径部5を被覆層8で形成するようにしても良い。
図4は、本発明のコンタクトピン1を用いる電気的接続ピンの一例を示す図であり、外部ケーシングの部分のみを切り欠いて示す部分断面図である。すなわち、図4において、10は本発明のコンタクトピン1を用いる電気的接続ピンであり、9はコンタクトピン1と対になるもう一方のコンタクトピンである。コンタクトピン1とコンタクトピン9とは、それぞれの先端部が互いに外向きになるように同軸に配置されている。図に示すとおり、コンタクトピン9には、コンタクトピン1と同様に拡径した鍔部4が設けられているが、大径部5及び小径部6a、6bは設けられていない。
11は、コンタクトピン1とコンタクトピン9の鍔部4と、それよりも根元側を収容する外部ケーシングであり、一対のコンタクトピン1とコンタクトピン9とを、同軸かつ互いに外向きに保持する機能を有している。また、外部ケーシング11は、導電性材料で構成され、一対のコンタクトピン1とコンタクトピン9のそれぞれの鍔部4と接しているので、一対のコンタクトピン1とコンタクトピン9間を電気的に導通させる機能も備えている。12はコイルバネであり、一対のコンタクトピン1とコンタクトピン9をそれぞれ外向きに付勢する弾性手段である。
電気的接続ピン10は上述のように構成されており、図5に示すように、対となるコンタクトピン1及びコンタクトピン9のそれぞれの先端部を、外部電極13a及び13bと接触させることによって、外部電極13aと13b間を電気的に接続する機能を有している。コンタクトピン1及びコンタクトピン9のそれぞれの先端部が外部電極13a及び13bと接触すると、コンタクトピン1及びコンタクトピン9は、コイルバネ12の弾性に抗しながら、外部ケーシング11内にわずかな距離だけ後退し、このとき、コンタクトピン1は、ガイド孔3に案内されて、ガイド孔3内を摺動することになる。しかし、コンタクトピン1には、大径部5とそれを挟む小径部6a、6bとが設けられているので、コンタクトピン1の外周がガイド孔3の開口周辺のエッジ部に接触することはなく、コンタクトピン1の削りカスが発生する恐れがない。
このように、一対2個のコンタクトピンを互いに反対向きに組み合わせてなる電気的接続ピン10において、少なくともその一方のコンタクトピンとして、本発明のコンタクトピン1を用いる場合には、コンタクトピン1の先端部が外部電極13aと接触、離脱を繰り返して、コンタクトピン1がガイド孔3内を繰り返し摺動しても、コンタクトピン1の外周が削られて削りカスが発生することはない。したがって、無用な導電性の付着物は発生せず、電気的接続ピン10の電気的特性が劣化する恐れはない。
なお、以上の例では、電気的接続ピン10を構成する一対のコンタクトピンのうちの一方のみを本発明のコンタクトピンとしたが、他方のコンタクトピン或いは双方のコンタクトピンを本発明のコンタクトピンとしても良いことは勿論である。また、一対のコンタクトピン1とコンタクトピン9間を電気的に導通させる手段は、導電性の外部ケーシング11に限られず、コンタクトピン1とコンタクトピン9間を電気的に導通させることができる限り、どのような手段で電気的に導通させても良い。例えば、コンタクトピン1とコンタクトピン9の根元間を可撓性のある導電性部材で直接接続しても良いし、コイルバネ12を導電性材料で構成し、コイルバネ12によって、コンタクトピン1とコンタクトピン9間を電気的に導通させるようにしても良い。同様に、一対のコンタクトピン1とコンタクトピン9をそれぞれ外向きに付勢する弾性手段もコイルバネ12に限られず、例えば、板バネを用いても良く、両者をそれぞれ外向きに付勢するできる限り、どのような手段を用いても良い。
図6は、図4に示す電気的接続ピン10を用いた電気的接続装置の一例を示す部分断面図である。図6において、14は電気的接続装置であり、電気的接続装置14は、電気的接続ピン10、10、10を用い、各電気的接続ピン10を構成するコンタクトピン1及びコンタクトピン9の先端側を、それぞれガイド部材2a、2bのガイド孔に挿通するとともに、電気的接続ピン10、10、10の周囲を絶縁性のホルダー15で隔てることによって構成されている。16は例えば半導体チップなどの被検査体であり、17はプローブカード側の配線基板である。なお、図示の例においては、各電気的接続ピン10を構成するコンタクトピン1とコンタクトピン9間の電気的導通は、両者を互いに外向きに付勢するコイルバネ12を通して行われている。
電気的接続装置14は、上述のように構成されているので、用いられている複数の電気的接続ピン10の一方のコンタクトピン1の先端部を被検査体16の電極13a、13a、13a・・・と接触させ、他方のコンタクトピン9の先端部を配線基板17の電極13b、13b、13b・・・と接触させることにより、電極13aと電極13b間、電極13aと電極13b間、及び電極13aと電極13b間をそれぞれ電気的に接続させて、被検査体16の電気的特性を試験することができる。
ここで、電気的接続装置14に用いられている複数の電気的接続ピン10には、本発明のコンタクトピン1が用いられているので、当該電気的接続装置14を用いて多数の被検査体16の試験を行い、その都度、コンタクトピン1の先端部が電極13a、13a、13a・・・と接触、離脱を繰り返して、コンタクトピン1がガイド部材2aに形成されているガイド孔内を繰り返し摺動しても、コンタクトピン1の外周が削られて削りカスが発生することはない。したがって、無用な導電性の付着物は発生せず、当該電気的接続装置14の電気的特性が劣化する恐れはない。
図6の例においては、電気的接続装置14に用いられている複数の電気的接続ピン10を構成する一対のコンタクトピンのうちの一方のみが本発明のコンタクトピン1とされているが、コンタクトピン9の方又は双方を本発明のコンタクトピンとしても良いことは勿論である。なお、電気的接続装置14に用いられている複数の電気的接続ピン10の数は接続すべき電極の数に応じて選択すれば良く、極端な場合には1個であっても良い。また、図4〜図6においては、本発明のコンタクトピン1として図1に示すものを用いているが、図2又は図3に示す本発明のコンタクトピン1を用いても良いことは勿論である。
上述したとおり、本発明のコンタクトピン1を用いる電気的接続装置14は、これをプローブカードに組み込んで、プローブカード側の配線基板17と半導体チップなどの被検査体16の電極間を電気的に接続する装置として用いることができ、上述した電気的接続装置14を用いるプローブカードは、電気的接続装置14のコンタクトピン1の先端部を電極13a、13a、13a・・・に繰り返し接触、離脱させても、コンタクトピン1の外周が削られて削りカスが発生することがないので、被検査体16との電気的接続特性が劣化する恐れのないプローブカードである。
図7は、本発明のコンタクトピン1の更に他の例を示す側面図であり、図1におけると同じ部材には同じ符号を付してある。本例に示すコンタクトピン1は、鍔部4を挟んでコンタクトピン1の先端側とは反対側にも、ガイド部材2を貫通するガイド孔3に摺動自在に挿通される挿通部18が設けられており、鍔部4よりも挿通部18の側に、鍔部4よりも先端側におけると同様に、大径部5と、大径部5を挟んでその前後(図7においては大径部5の上下)に位置する小径部6a、6bが設けられている点で、図1に示すコンタクトピン1とは異なっている。
図7においては、図1におけると同様に、分かり易くするために、上下の大径部5の外周と、ガイド孔3の内面とは距離をあけて表されているが、実際には、上下の大径部5の外周はガイド孔3の内周面と接し、コンタクトピン1は上下の大径部5の外周を上下のガイド孔3の内周面に接触させながら、図中上下方向に摺動することになる。また、上下の大径部5のコンタクトピン1の軸方向の長さLは、上下のガイド孔3の軸方向の長さD、つまりは、ガイド孔3の深さよりも短く形成されている。図では、ガイド孔3の軸方向の長さDは上下のガイド孔3で同じであり、大径部5の軸方向の長さLも上下の大径部5で同じであるが、例えば、ガイド孔3の長さDが上下で異なる場合などは、大径部5の長さLを上下で異ならせても良い。
鍔部4の外径は上下のガイド孔3の内径よりも大きいので、コンタクトピン1の上下方向の移動は、鍔部4の下面が下側のガイド部材2の上面と接する図7に示す位置と、鍔部4の上面が上側のガイド部材2の下面と接する図8に示す位置との間に制限されている。
本例に示すコンタクトピン1においては、上述のとおり、鍔部4を挟んでコンタクトピン1の先端側とは反対側の挿通部18にも、大径部5と、大径部5を挟んでその前後に位置する小径部6a、6bが設けられているので、コンタクトピン1の先端側だけでなく、挿通部18がガイド部材2のガイド孔3に挿通されている場合であっても、コンタクトピン1の外周は、上下いずれのガイド孔3の開口周辺のエッジ部sと接触することがない。したがって、コンタクトピン1をガイド孔3に挿通した状態で摺動させて繰り返し使用しても、導電性の削りカスは発生せず、コンタクトピン1の電気的特性が劣化する恐れはない。
なお、挿通部18に設けられる小径部6a、6bにも、前述した先端側に設けられる小径部6a、6bにおけると同様に、被覆層を設けるようにしても良い。また、挿通部18においても、コンタクトピン1の外周に被覆層を設けることによって大径部5を形成するようにしても良い。
図9は、図7〜図8に示すコンタクトピン1を用いたプローブカードの一例を示す部分拡大図である。図9において、16は図6におけると同様に半導体チップなどの被検査体、13aはその電極、19はプローブカードの接続基板、20は接続基板19に取り付けられた上面板、21は中間板、22は下面板である。中間板21と下面板22は、共に、コンタクトピン1のガイド部材でもあり、そのそれぞれには、上下を貫通するガイド孔21a及び22aが形成されており、コンタクトピン1は、ガイド孔21a、22aの双方に挿通された状態にある。
23はコンタクトピン1の延長部であり、それ自身が弾性を有しており、図9に示すように、コンタクトピン1の先端部を電極13aに接触させたときには、撓んで、コンタクトピン1が上方に移動するのを許し、コンタクトピン1の先端部が電極13aから離脱したときには、コンタクトピン1を押し戻し、鍔部4の下面が下面板22の上面に接する位置までコンタクトピン1を押し戻す機能を有している。
図9に示すプローブカードにおいては、被検査体16の電極13aとの電気的接続を取る端子として、本発明のコンタクトピン1が用いられているので、被検査体16又は電極13aを順次変更しながら、コンタクトピン1の先端部を繰り返し被検査体16の電極13aと接触させて電気的特性の試験を行った場合でも、コンタクトピン1の外周が上下のガイド孔21a及び22aのエッジ部と接触することはなく、削りカスが発生することもない。したがって、被検査体16の電極13aとの電気的接続部において、プローブカードの電気的特性が劣化する恐れはない。
以上の述べたとおり、本発明のコンタクトピンによれば、ガイド孔内で摺動を繰り返しても、削りカスが発生することがなく、電気的特性が劣化する恐れがないので、本発明のコンタクトピン、及び、本発明のコンタクトピンを用いる電気的接続ピン、電気的接続装置、及びプローブカードは、耐久性に優れ、長期間、安定して使用することが可能であり、部品の交換乃至は廃棄の頻度を減らし、産業上極めて有用である。
1 コンタクトピン
2 ガイド部材
3 ガイド孔
4 鍔部
5 大径部
6a、6b 小径部
7、8 被覆層
9 コンタクトピン
10 電気的接続ピン
11 外部ケーシング
12 コイルバネ
13a、13b 外部電極
14 電気的接続装置
15 ホルダー
16 被検査体
17 配線基板
18 挿通部
19 接続基板
20 上面板
21 中間板
22 下面板
23 延長部

Claims (10)

  1. 導電性材料で構成され、根元側に拡径した鍔部を備え、鍔部よりも先端側をガイド部材を貫通するガイド孔に摺動自在に挿通し、ガイド孔から外部に突出する先端部を外部電極に接触させて外部との電気的接続をとるコンタクトピンであって、当該コンタクトピンは、鍔部よりも先端側に、大径部と、大径部を挟んだその前後に位置する小径部とを有しており、大径部のコンタクトピン軸方向の長さが、ガイド孔の軸方向の長さよりも短いコンタクトピン。
  2. 小径部が被覆層を有している請求項1記載のコンタクトピン。
  3. 大径部がコンタクトピン外周に被覆層を設けることによって形成されている請求項1又は2記載のコンタクトピン。
  4. 導電性材料で構成され、根元側に拡径した鍔部を備え、鍔部よりも先端側をガイド部材を貫通するガイド孔に摺動自在に挿通し、ガイド孔から外部に突出する先端部を外部電極に接触させて外部との電気的接続をとるコンタクトピンを2個、それぞれの先端部が互いに外向きになるように同軸に配置してなり、それら一対のコンタクトピン間を電気的に導通させる手段と、それら一対のコンタクトピンをそれぞれ外向きに付勢する弾性手段とを備えた電気的接続ピンであって、一対のコンタクトピンの少なくとも一方が請求項1〜3のいずれかに記載のコンタクトピンである電気的接続ピン。
  5. 貫通するガイド孔を1又は複数有する一対のガイド部材間に、請求項4記載の電気的接続ピンの1又は複数を、当該電気的接続ピンを構成する各コンタクトピンの先端側をガイド部材のガイド孔に挿通した状態で配置してなる電気的接続装置。
  6. 請求項5記載の電気的接続装置を用いるプローブカード。
  7. 鍔部を挟んでコンタクトピンの先端側とは反対側にも、ガイド部材を貫通するガイド孔に摺動自在に挿通される挿通部を有し、鍔部よりも挿通部側に、大径部と、大径部を挟んだその前後に位置する小径部とを有しており、大径部のコンタクトピン軸方向の長さが、挿通部側のガイド孔の軸方向の長さよりも短い、請求項1〜3のいずれかに記載のコンタクトピン。
  8. 鍔部よりも挿通部側の小径部が被覆層を有している請求項7記載のコンタクトピン。
  9. 鍔部よりも挿通部側の大径部がコンタクトピン外周に被覆層を設けることによって形成されている請求項7又は8記載のコンタクトピン。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載のコンタクトピンを用いるプローブカード。
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