JP2002286767A - 電流表示装置及び警報発生装置 - Google Patents

電流表示装置及び警報発生装置

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JP2002286767A
JP2002286767A JP2001183907A JP2001183907A JP2002286767A JP 2002286767 A JP2002286767 A JP 2002286767A JP 2001183907 A JP2001183907 A JP 2001183907A JP 2001183907 A JP2001183907 A JP 2001183907A JP 2002286767 A JP2002286767 A JP 2002286767A
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Takeshi Takahashi
高橋  毅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者が最適な契約アンペアを簡単に決める
ことができる電流表示装置を提供する。 【解決手段】 電灯線20に流れる電流を継続的に検出
する電流検出部21と、この電流検出部21により継続
的に検出される電流値のうちの最大電流値を保持する最
大電流値保持部25と、この最大電流値保持部25に保
持されている内容を、電灯契約がなされているアンペア
数と比較可能に表示する表示部33とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電流表示装置及び警
報発生装置に関し、特に最大使用電流を容易に知ること
ができるように表示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力の使用者(家庭等)は電力
会社と電灯契約を結び、電力の供給を受ける対価として
電力会社に電力料金を支払うようになっている。この電
灯契約では、各使用者が使用できる最大電流値である
「契約アンペア」が定められる。契約アンペアは、複数
のクラスに分類されており、クラス毎に基本料金が定め
られている。
【0003】例えば、契約アンペアが10Aの場合は基
本料金は260円、15Aの場合は390円、20Aの
場合は520円、30Aの場合は780円、40Aの場
合は1040円、50Aの場合は1300円及び60A
の場合は1560円といった具合である。
【0004】電力の使用者は、自己が使用するであろう
最大電流値を予測して契約アンペアを決め、電力会社と
電灯契約を結ぶ。そして、この契約アンペアに対応する
基本料金と、使用者側に設置された電力量計で計量され
た使用電力量に応じた従量料金とを例えば月単位で電力
会社に支払うようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電力の使用
者は、最大使用電流が増えた場合には、ブレーカーが作
動し増分を使用できないので、電灯契約を変更する。し
かし、ブレーカーが作動しない場合には、自己の最大使
用電流を知ることができないので、自己に最適な電灯契
約をしたくても簡単に契約アンペアを決めることができ
ない。そのため、使用者は、一旦、電力会社と電灯契約
を結ぶと、電灯契約が最適であるか否かに拘わらず、電
灯契約をそのまま継続する場合が多い。その結果、使用
者が余計な電力料金を支払っているという状態が生じて
いる。
【0006】例えば、使用者が契約アンペアが50Aの
電灯契約をしている場合に、家族構成の変化や使用する
電器製品の変化により30Aで充分になったとしても、
その電灯契約が最適であるか否かの判断が難しいため、
そのままにして置く場合がある。この場合、電力料金の
基本料金は、毎月780円(30A)で済むところを1
300円(50A)払っていることになるので、使用者
は1年間で6240円を余計に支払っていることにな
る。
【0007】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、その課題は、使用者が自己に最
適な契約アンペアを簡単に決めることができる電流表示
装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の課題は、使用者に対して負
荷電流の状況を知らせて、積極的に節電に取り組むよう
に促すことができる警報発生装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電流表示装置
は、上記課題を達成するために、電灯線に流れる電流を
継続的に検出する電流検出部と、この電流検出部により
継続的に検出される電流値のうちの最大電流値を保持す
る保持部と、この保持部に保持されている内容を、電灯
契約がなされている契約アンペアと比較可能に表示する
表示器とを備えることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、継続的に検出される電
流値のうちの最大電流値を保持し、この保持されている
内容を、電灯契約がなされている契約アンペアと比較可
能に表示器に表示する。従って、使用者は、表示器を見
ることにより、自己が使用した最大電流値と自己が電灯
契約している契約アンペアを直ちに知ることができるの
で、使用者は自己に最適な契約アンペアを簡単に決める
ことができる。
【0011】また、本発明の警報発生装置は、電灯線に
流れる電流を継続的に検出する電流検出部と、警報レベ
ルを設定する警報レベル設定部と、電流検出部により継
続的に検出される電流値が警報レベル設定部で設定した
警報レベルに達したかどうかを判定する警報判定部と、
電流値が警報レベル設定部で設定した警報レベルに達し
た場合に警報を発生する警報部とを備えることを特徴と
する。
【0012】この発明によれば、警報レベルを設定し、
検出された電流値が設定した警報レベルに達した場合に
警報を発生する。即ち、警報によって、使用者に対して
負荷電流の状況を知らせて、積極的に節電に取り組むよ
うに促すことができるため、更なる電気代の節約を図る
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態の電流表示装置が含まれる配電盤の外観正
面図である。この配電盤10は、アンペアブレーカ1
1、複数の漏電遮断器13及び本発明の表示部14を備
えている。
【0015】アンペアブレーカ11は、電灯契約してい
る契約アンペアで定められた電流以上の電流が流れた場
合に、図示しない電力供給経路を遮断する。このアンペ
アブレーカ11の表面12は、使用者が電灯契約した契
約アンペアに対応する色に塗られている。
【0016】漏電遮断機13は、例えば部屋毎といった
電力供給系統毎に設けられており、各電力供給系統の過
電流を検出した場合に、その電力供給経路を遮断する。
【0017】表示部14は、本発明の第1の実施の形態
の電流表示装置の一部を構成する。この表示部14に
は、例えば図2(a)に示すように、色分けした矩形で
契約アンペアを表す背景30をもった棒グラフで形成さ
れている。そして、この棒グラフの右隣には、各矩形に
対応するように契約アンペアのアンペア数の表記部31
が形成されており、更にその右隣には、各アンペア数に
対応するように基本料金の表記部32が形成されてい
る。
【0018】これら棒グラフ、アンペア数の表記部31
及び基本料金の表記部32は、本発明の第1表示部に対
応する。
【0019】また、表示部14を構成する契約アンペア
を表す背景30の中心部には、最大電流値を表示するた
めの棒グラフ表示部33が設けられている。この棒グラ
フ表示部33は、本発明の第2表示部に対応し、例えば
LED(発光ダイオード)、LCD(液晶表示素子)、
ランプ等から構成することができる。この表示部14
は、後述する最大電流値比較部24からの制御信号によ
り、その点灯及び消灯が制御される。
【0020】また、表示部14には、操作スイッチ26
が設けられている。この操作スイッチ26は、後述する
最大電流値保持部25に保持されている内容を初期化す
るために使用される。なお、この操作スイッチ26の代
わりに、例えばPHSデータ端末等からの指示を受信す
る受信機を設けることができる。この場合、最大電流値
保持部25に保持されている内容は、受信機で受信され
た信号に基づいて初期化される。
【0021】なお、上述した契約アンペアを表す背景3
0、アンペア数の表記部31及び基本料金の表記部32
は、図2(a)に示した形態に限らず、図2(b)に示
したように、色分けした矩形で契約アンペアを表す背景
を形成し、この契約アンペアを表す背景30の左隣に各
矩形に対応するようにアンペア数の表記部31を、右隣
に各矩形に対応するように基本料金の表記部32をそれ
ぞれ形成してもよい。
【0022】次に、本発明の第1の実施の形態の電流表
示装置の電気回路の構成を図3を参照しながら説明す
る。なお、以下では、単相3線式の電力供給系統に電流
表示装置が適用される場合を例に挙げて説明する。
【0023】この電流表示装置は、電流検出部21a,
21b、電圧増幅部22a,22b、電流演算部23、
最大電流値比較部24、最大電流値保持部25、操作ス
イッチ26、タイマ27及び表示部33から構成されて
いる。
【0024】電流検出部21a,21bは、電灯線20
に流れる電流を継続的に検出する。これら電流検出部2
1a,21bとしては、例えばアンペアブレーカ11の
近傍に取り付けられた電流変成器(CT:Current Tran
ce)を用いることができる。電流検出部21aで検出さ
れた信号及び電流検出部21bで検出された信号は電圧
増幅部22a及び電圧増幅部22bにそれぞれ供給され
る。
【0025】電圧増幅部22a,22bは、電流検出部
21a,21bからの信号を電圧値にそれぞれ変換して
増幅する。電圧増幅部22aで増幅された信号及び電圧
増幅部22bで増幅された信号は電流演算部23に供給
される。
【0026】電流演算部23は、電圧増幅部22a,2
2bからの信号に基づいて、電灯線20に流れている電
流値を算出する。この電流演算部23で算出された電流
値は最大電流値比較部24に供給される。
【0027】最大電流値保持部25は、過去に検出され
た電流値の最大値(最大電流値)を保持する。この最大
電流値保持部25に保持されている最大電流値は、操作
スイッチ26を操作することにより初期化できるように
なっている。
【0028】最大電流値比較部24は、最大電流値保持
部25に保持されている最大電流値と電流演算部23か
らの電流値とを比較し、電流演算部23からの電流値が
最大電流値保持部25に保持されている最大電流値より
大きい場合には、電流演算部23からの電流値を表示部
33及び最大電流値保持部25に送る。なお、電流演算
部23からの電流値が最大電流値保持部25に保持され
ている最大電流値以下の場合には、電流演算部23から
の電流値は、表示部33及び最大電流値保持部25に送
られない。
【0029】タイマ27はオプションである。このタイ
マ27はカレンダ機能を備えており、年、月、日及び時
刻データを出力する。最大電流値比較部24は、このタ
イマ27からのデータに基づいて、例えば図4(a)に
示すように、月毎の最大電流値を検出してテーブル形式
で最大電流値保持部25に保持するように構成すること
ができる。また、図4(b)に示すように、時間帯毎の
最大電流値を検出してテーブル形式で最大電流値保持部
25に保持するように構成することもできる。
【0030】次に、このように構成された本発明の第1
の実施の形態の電流表示装置の動作を説明する。
【0031】この電流表示装置の動作を開始させるに先
立って、操作スイッチ26を操作することにより最大電
流値保持部25に保持されている最大電流値が初期化
(例えばクリア)される。その後、電流検出部21a,
21bによる電流値の検出が開始される。
【0032】即ち、電流検出部21aで検出された信号
は電圧増幅部22aに、電流検出部21bで検出された
信号は電圧増幅部22bにそれぞれ送られる。電圧増幅
部22a,22bは、電流検出部21a,21bからの
信号を電圧値にそれぞれ変換して増幅し、電流演算部2
3に送る。電流演算部23は、電圧増幅部22a,22
bからの各信号に基づいて、電灯線20に流れている電
流値を算出し、最大電流値比較部24に送る。
【0033】最大電流値比較部24は、最大電流値保持
部25に保持されている最大電流値と電流演算部23か
らの電流値とを比較し、電流演算部23からの電流値が
最大電流値保持部25に保持されている最大電流値より
大きい場合には、電流演算部23からの電流値を表示部
33及び最大電流値保持部25に送る。
【0034】これにより、最大電流値保持部25には、
常に過去に検出された電流値の最大値が保持される。ま
た、表示部33には、常に過去に検出された電流値の最
大値が表示される。例えば、検出された電流値の最大値
が30Aから40Aの間である場合は、表示部33は、
図2(a)に示すように、その先端部が契約アンペアを
表す背景30の30Aを表す矩形の中に位置するように
点灯される。
【0035】従って、使用者は、アンペアブレーカ11
の表面12の色と、表示部33の先端部が属する契約ア
ンペアを表す背景30の矩形の色とを見比べることによ
り、自己が電灯契約している契約アンペアが最適である
かどうかを容易に判断することができる。
【0036】例えば、使用者が電灯契約している契約ア
ンペアが50Aである場合に、図2(a)に示したよう
に最大電流値が30A程度であれば余分な基本料金を払
っているので、電灯契約を変更すべきことが判断でき
る。これにより、使用者は電気代を節約することができ
る。また、図2(b)に示したように最大電流値が50
A程度であれば、適当な基本料金を払っており、電灯契
約を変更する必要がないことを判断することができる。
【0037】なお、電流演算部23からの電流値が最大
電流値保持部25に保持されている最大電流値以下の場
合には、最大電流値保持部25の内容は変更されず、ま
た、表示器33の表示も変更されない。
【0038】以上説明したように、一般に、使用者は、
家庭用の料金は電灯契約(契約アンペア)に基づいてい
ることはわかっていても、実際の最大電流値を把握でき
ないため、アンペアブレーカ11が作動しない程度とい
った曖昧な判断基準で電灯契約をしている。また、電気
に関する知識をある程度備えていないと、電灯契約を変
更することはできない。
【0039】これに対して、第1の実施の形態の電流表
示装置を使用すれば、電気に関する知識の有無に拘わら
ず、電灯契約の根拠となる最大電流値を、検出結果であ
る数値そのものではなく、色で知ることができる。従っ
て、この色と契約アンペアを表すアンペアブレーカ11
の表面12の色とを比較することにより、現在の状況を
簡単に把握できるので、最適な電灯契約をすることがで
きる。
【0040】次に、第1の実施の形態の電流表示装置の
第1の変形例を説明する。この第1の変形例の電流表示
装置は、表示部14の構成が上述した構成と異なる。
【0041】即ち、第1の変形例の電流表示装置の表示
部14には、図2(b)に示した基本料金の表記部32
の代わりに、図5に示すように、契約アンペアの目安を
絵で表記する絵表記部34が設けられている。この絵表
記部34には、冷蔵庫、テレビジョン、エアーコンディ
ショナといった家庭用の電器製品の絵が描かれている。
各電器製品の絵は、契約アンペアの値が大きくなるに従
って大きくなるように描かれている。
【0042】例えば、契約アンペアが10Aに対応する
部分には、容量が100〜190リットル程度(消費電
力が90W程度)の冷蔵庫を表す小さな絵が描かれ、ア
ンペア数が大きくなるに従って徐々に大きな冷蔵庫の絵
になり、契約アンペアが60Aに対応する部分には、容
量が400〜600リットル程度(消費電力が150W
程度)の冷蔵庫を表す大きな絵が描かれている。
【0043】同様に、契約アンペアが10Aに対応する
部分には、16インチ型のテレビジョン(消費電力が9
0W程度)を表す小さな絵が描かれ、アンペア数が大き
くなるに従って徐々に大きなテレビジョンの絵になり、
契約アンペアが60Aに対応する部分には、36インチ
型のテレビジョン(消費電力が190W程度)を表す大
きな絵が描かれている。
【0044】同様に、契約アンペアが30Aに対応する
部分には、6畳程度の部屋に好適なエアーコンディショ
ナ(消費電力が2.2kW程度)を表す小さな絵が描か
れ、アンペア数が大きくなるに従って徐々に大きくな絵
になり、契約アンペアが60Aに対応する部分には、1
4畳程度の部屋に好適なエアーコンディショナ(消費電
力が4.0kW程度)を表す大きな絵が描かれている。
契約アンペアが30Aより小さい部分にはエアーコンデ
ィショナの絵は描かれておらず、この部分でエアーコン
ディショナを使用することは好ましくないことを表して
いる。
【0045】このように第1の変形例の電流表示装置に
よれば、契約アンペアと、その契約アンペアで使用でき
る家庭用の電器製品の目安を知ることができるので、使
用者は、最適な電灯契約をする目安として用いることが
できる。
【0046】なお、上述した第1の変形例の電流表示装
置の表示部14では、基本料金の表記部32を省略した
が、図5に示す構成に、基本料金の表記部32を追加す
ることもできる。また、絵表記部34には電器製品の絵
を表示するように構成したが、電器製品の絵に限らず、
絵文字、アイコン、その他の図形等を用いることもでき
る。
【0047】次に、第1の実施の形態の電流表示装置の
第2の変形例を説明する。この第2の変形例の電流表示
装置は、オプションのタイマ27を用いることにより、
任意の期間における最大電流値を表示するようにしたも
のである。
【0048】この第2の変形例の電流表示装置は、最大
電流値比較部24の動作が上述したそれと異なる。
【0049】即ち、最大電流値比較部24は、例えば毎
月の初めに最大電流値保持部25の記憶内容を初期化
し、その後に検出された最大電流値を、図4(a)に示
すようなテーブルに月単位で格納する。このテーブルの
内容は、操作スイッチ26を操作することにより読み出
されて表示部33に表示される。
【0050】この構成によれば、使用者は、月単位で最
大電流値を知ることができるので、月単位で、或いは季
節単位で契約アンペアを変更するような電灯契約を電力
会社と結ぶことができる。従って、使用者は、一年を通
して最適な電灯契約をすることができるので、電気代を
節約できる。
【0051】また、最大電流値比較部24は、1日の中
の予め定められた時間帯の初めで最大電流値保持部25
の記憶内容を初期化し、その後に検出された最大電流値
を、図4(b)に示すようなテーブルに時間帯単位で格
納するように構成できる。このテーブルの内容は、操作
スイッチ26を操作することにより読み出されて表示部
33に表示される。
【0052】この構成によれば、使用者は、時間帯毎に
最大電流値を知ることができるので、必要に応じて安価
な深夜電力を利用する電灯契約を電力会社と結ぶことが
でき、きめ細かく電気代を節約できる。
【0053】なお、第2の変形例の電流表示装置では、
月単位及び時間帯単位で最大電流値を表示するケースに
ついて説明したが、これらに限らず、任意の期間を単位
として最大電流値を表示可能に構成することもできる。
【0054】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態の電流表示装置を説明する。この電流表示
装置は、本発明の保持部を、電流値に応じて振れる針を
用いて構成したものである。
【0055】図6は、第2の実施の形態の電流表示装置
の電気的な構成を示す回路図である。この電流表示装置
は、電流検出部21、ダイオードD、コンデンサC、可
動コイルL、吸収抵抗R1及び分流用抵抗R2から構成
されている。
【0056】電流検出部21は、電灯線20に流れる電
流を継続的に検出する。この電流検出部21としては、
例えばアンペアブレーカ11の近傍に取り付けられた電
流変成器を用いることができる。
【0057】この電流検出部21の一端は、ダイオード
Dを経由してコンデンサCの一端、可動コイルLの一端
及び分流用抵抗R2の一端に接続されている。コンデン
サCの他端は、電流検出部21の他端に接続されてい
る。また、可動コイルLの他端は吸収抵抗R1の一端に
接続されている。この吸収抵抗R1の他端は、分流用抵
抗R2の他端と接続され、さらに負荷の一端に接続され
ている。負荷の他端は電流検出部21の他端に接続され
ている。負荷は、家庭用の電器製品から構成されてい
る。
【0058】ダイオードDとコンデンサCは、電流検出
部21からの交流信号を直流(脈流)に変換する平滑回
路を構成している。この平滑回路からの直流は、可動コ
イルL及び吸収抵抗R1と分流用抵抗R2の並列回路を
経由して負荷に供給される。分流用抵抗R2は、電流の
分流量を調整することにより可動コイルLに供給される
電流を調整する。
【0059】可動コイルLは、図7に示すように、永久
磁石N及びSの間に設けられたコイルm、このコイルm
の両端に設けられた渦巻きバネn、コイルmの一方の端
子に形成された軸に固着された第1の針40、該軸に回
動自在に取り付けられた第2の針41及び第1の針40
及び第2の針41の先端部に設けられた目盛板42から
構成されている。
【0060】以上の構成において、電流検出部21で検
出された電流が平滑回路で平滑された電流がコイルmに
流れると、永久磁石NとSとの間に磁界が形成され、こ
の磁界によってコイルmに回転力が生じる。これによ
り、コイルmに固着された第1の針40が電流の大きさ
に応じた角度だけ回転する。この時の回転力と渦巻きバ
ネnの制御トルクとが平衡するように渦巻きバネnを形
成すれば、コイルmの回転力は電流の大きさに比例す
る。従って、第1の針40は、流れる電流の大きさに比
例して振れる。
【0061】第2の針41は、第1の針40が図7中の
右側に振れるとき(電流が大きくなるとき)は該第1の
針40に連動して振れ、第1の針40が図7中の左側に
振れるとき(電流が小さくなるとき)は元の振れ位置に
止まる。従って、第2の針41は、この電流表示装置に
流れる電流の最大値を保持することができる。なお、第
2の針41は、手動操作により初期位置に再設定可能で
ある。
【0062】目盛板42には、図8に示すように、契約
アンペア毎に色分けされた扇形が連なった半円の契約ア
ンペアを表す背景が描かれている。この半円の契約アン
ペアを表す背景の外側には、各扇形に対応してアンペア
数の表記がなされている。
【0063】この構成によれば、上述した第1の実施の
形態の電流表示装置と同様に、使用者は、アンペアブレ
ーカ11の表面12の色と、第2の針40の先端部が属
する半円の契約アンペアを表す背景の扇形の色(本発明
の第1表示部に対応)とを見比べることにより、自己が
電灯契約している契約アンペアが最適であるかどうかを
容易に判断することができる。
【0064】なお、上述した第2の実施の形態では、2
つの針を用いて電流表示装置に流れる電流の最大値を保
持するように構成したが、第1の針40が図7中の左側
に振れるのを防止するための逆転防止機構を備えれば、
第1の針40だけで電流表示装置に流れる電流の最大値
を保持するように構成できる。
【0065】また、上記アンペア数の表記の各々の近傍
に各アンペア数に対応する基本料金を表記するように構
成してもよい。更に、各扇形の外側に、電灯契約のアン
ペア数の目安を絵で表記した絵表記部を設けてもよい。
この場合、この絵表記部には、冷蔵庫、テレビジョン、
エアーコンディショナといった家庭用の電器製品の絵を
描き、各電器製品の絵は、アンペア数が大きくなるに従
って大きくなるように描くことが好ましい。
【0066】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態の電流表示装置を説明する。この電流表示
装置は、第1の実施の形態の電流表示装置の構成に加え
て、さらに、積極的に電気代を節約できるように警報を
発生する警報発生装置を備えたものである。
【0067】図9は、本発明の第3の実施の形態の電流
表示装置が含まれる配電盤の外観正面図である。この配
電盤10aは、図1に示す配電盤10の構成に加えて、
さらに警報発生装置の一部を構成する警報部15を備え
ている。
【0068】表示部14aには、例えば図10(a)に
示すように、背景30、アンペア数の表記部31、基本
料金の表記部32及び棒グラフ表示部33が形成されて
いるとともに、操作スイッチ26、警報レベル設定釦1
6及び警報部15が設けられている。
【0069】警報レベル設定釦16は、警報を発生する
警報レベルを使用者が任意に設定するもので、例えばア
ンペアブレーカの電流に対比した警報レベルを設定す
る。この警報レベルは、契約アンペア(アンペアブレー
カの電流に相当)が例えば50Aであり、設定アンペア
が30Aである場合に、この設定アンペアの約90パー
セントである27Aに設定される。また、警報レベル
は、アンペアブレーカの遮断電流の近傍の値でなくても
よく、自己が電灯契約している契約アンペアに対して1
ランク又は2ランク下の契約アンペアに設定してもよ
い。
【0070】警報部15は、電灯線20に流れる電流、
即ち負荷電流が警報レベル設定釦16で設定された警報
レベルに達した場合に音声により警報を発生する。
【0071】なお、上述した契約アンペアを表す背景3
0、アンペア数の表記部31及び基本料金の表記部32
は、図10(a)に示した形態に限らず、図10(b)
に示したように、色分けした矩形で契約アンペアを表す
背景を形成し、この契約アンペアを表す背景30の左隣
に各矩形に対応するようにアンペア数の表記部31を、
右隣に各矩形に対応するように基本料金の表記部32を
それぞれ形成してもよい。
【0072】次に、本発明の第3の実施の形態の電流表
示装置の電気回路の構成を図11を参照しながら説明す
る。なお、以下では、単相3線式の電力供給系統に電流
表示装置が適用される場合を例に挙げて説明する。
【0073】この電流表示装置は、電流検出部21a,
21b、電圧増幅部22a,22b、電流演算部23、
最大電流値比較部24、最大電流値保持部25、操作ス
イッチ26、タイマ27、警報レベル設定釦16、警報
判定部17、警報部15及び表示部33から構成されて
いる。ここで、警報レベル設定釦16、警報判定部1
7、警報部15及び表示部33は、本発明の警報発生装
置に対応する。
【0074】電流検出部21a,21bは、電灯線20
に流れる電流を継続的に検出する。電圧増幅部22a,
22bは、電流検出部21a,21bからの信号を電圧
値にそれぞれ変換して増幅する。電流演算部23は、電
圧増幅部22a,22bからの信号に基づいて、電灯線
20に流れている電流値を算出する。
【0075】最大電流値保持部25は、過去に検出され
た電流値の最大値(最大電流値)を保持する。最大電流
値比較部24は、最大電流値保持部25に保持されてい
る最大電流値と電流演算部23からの電流値とを比較
し、電流演算部23からの電流値が最大電流値保持部2
5に保持されている最大電流値より大きい場合には、電
流演算部23からの電流値を表示部33及び最大電流値
保持部25に送る。
【0076】また、警報レベル設定釦16は、警報を発
生する警報レベルを使用者が任意に設定する。警報判定
部17は、最大電流値比較部24からの最大電流が警報
レベル設定釦16で設定された警報レベルに達したかど
うかを判定する。警報部15は、最大電流が警報レベル
設定釦16で設定された警報レベルに達した場合に音声
により警報を発生する。また、表示部33は、最大電流
が警報レベル設定釦16で設定された警報レベルに達し
た場合に光により警報を発生する。
【0077】即ち、警報によって、使用者に対して負荷
電流の状況を知らせて、積極的に節電に取り組むように
促すことができるため、更なる電気代の節約を図ること
ができる。
【0078】例えば、契約アンペアが50Aであって
も、実際には家電機器を集中して使用(エアーコンディ
ショナと電子レンジとアイロンとを同時に使用)してい
るものを、分散させる(電子レンジとアイロンとは同時
に使用しないなど)ことで契約アンペアを30A(設定
アンペア)に下げることが実現できたとしても、使用者
は家電機器と最大電流との状況がわからないため、契約
アンペアを下げる判断がしくにい。
【0079】このような場合に、警報を発生することに
より、表示によって結果から契約アンペアを下げるだけ
でなく、目標として警報レベルを設定し、積極的に節電
に取り組むよう使用者に促すことで、更なる電気代の節
約を図ることができる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
使用者が自己に最適な契約アンペアを簡単に決めること
ができる電流表示装置を提供できる。
【0081】また、警報によって、使用者に対して負荷
電流の状況を知らせて、積極的に節電に取り組むように
促すことができるため、更なる電気代の節約を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電流表示装置が含
まれる配電盤の外観正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の電流表示装置の表
示部の表示例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の電流表示装置の電
気回路の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の電流表示装置の第
2の変形例で使用されるテーブルの構成を説明する図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施の形態の電流表示装置の第
1の変形例の表示部における表示例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の電流表示装置の電
気的な構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の電流表示装置の可
動コイルの構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の電流表示装置の可
動コイルの目盛板の構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の電流表示装置が含
まれる配電盤の外観正面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の電流表示装置の
表示部の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の電流表示装置の
電気回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…配電盤、11…アンペアブレーカ、12…表面、
13…漏電遮断機、14…表示部、15…警報部、16
…警報レベル設定釦、17…警報判定部、21、21
a、21b…電流検出部、22a、22b…電圧増幅
部、23…電流演算部、24…最大電流値比較部、25
…最大電流値保持部、26…操作スイッチ、27…タイ
マ、30…契約アンペアを表す背景、31…アンペア数
の表記部、32…基本料金の表記部、33…表示部、3
4…絵表記部、40…第1の針、41…第2の針、42
…目盛板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 19/165 G01R 19/165 V

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電灯線に流れる電流を継続的に検出する
    電流検出部と、 この電流検出部により継続的に検出される電流値のうち
    の最大電流値を保持する保持部と、 この保持部に保持されている内容を、電灯契約がなされ
    ている契約アンペアと比較可能に表示する表示器と、を
    備えることを特徴とする電流表示装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部が、 前記最大電流値を格納する記憶部と、 前記電流検出部で検出された電流値と前記記憶部に格納
    されている最大電流値とを比較する比較部とを備え、 前記比較部は、前記電流検出部で検出された電流値が前
    記記憶部に格納されている最大電流値より大きいと判断
    した場合には、前記電流検出部で検出された電流値を最
    大電流値として前記記憶部に格納することを特徴とする
    請求項1記載の電流表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示器が、 電灯契約による複数の契約アンペアについて表示する第
    1表示部と、 この第1表示部に表示された複数の契約アンペアの何れ
    に属しているかがわかるように前記最大電流値を表示す
    る第2表示部と、を備えることを特徴とする請求項2記
    載の電流表示装置。
  4. 【請求項4】 前記電灯契約が可能な複数の契約アンペ
    アについての表示が色、絵文字、アイコン及び図形の少
    なくとも1つで行われていることを特徴とする請求項3
    記載の電流表示装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶部の内容を初期化する操作スイ
    ッチと、タイマとを備え、 前記保持部は、前記タイマで計測された年、月、日及び
    時の少なくとも1つ毎に前記最大電流値を格納し、 前記表示器は、前記操作スイッチの操作に応じて前記保
    持部に格納されている最大電流値を、年、月、日及び時
    の少なくとも1つ毎に表示することを特徴とする請求項
    4記載の電流表示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示器が、 継続的に検出された電流値の大きさに応じて振れる第1
    の針と、 前記第1の針の振れと同時に一方向に回動して前記第1
    の針の最大振れ位置で停止することにより最大電流値を
    表示する第2の針と、を備えることを特徴とする請求項
    1記載の電流表示装置。
  7. 【請求項7】 電灯線に流れる電流を継続的に検出する
    電流検出部と、 警報レベルを設定する警報レベル設定部と、 前記電流検出部により継続的に検出される電流値が前記
    警報レベル設定部で設定した警報レベルに達したかどう
    かを判定する警報判定部と、 前記電流値が前記警報レベル設定部で設定した警報レベ
    ルに達した場合に警報を発生する警報部と、を備えるこ
    とを特徴とする警報発生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093270A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Yamatake Corp 熱量計
JP2015116062A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 トヨタホーム株式会社 契約容量算出システム
JP2015211537A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 シャープ株式会社 表示装置、パワーコンディショナ、パワーコンディショニングシステム

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