JP2002285692A - 建築用内装材 - Google Patents

建築用内装材

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JP2002285692A
JP2002285692A JP2001083177A JP2001083177A JP2002285692A JP 2002285692 A JP2002285692 A JP 2002285692A JP 2001083177 A JP2001083177 A JP 2001083177A JP 2001083177 A JP2001083177 A JP 2001083177A JP 2002285692 A JP2002285692 A JP 2002285692A
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Mitsuyoshi Goto
光淑 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地処理を施すことなく、壁紙が貼られた壁
面を形成することができ、しかも壁紙の一部分のみを貼
替えることが可能な建築用内装材を提供する。 【解決手段】 建築用内装材1は、矩形の板状部材2
と、板状部材2の表面3に貼着された壁紙4とを具備す
る。また、板状部材2に複数の貫通孔5が穿設されてい
る。さらに、壁紙4は板状部材2の表面3の大きさより
大きく、その周縁部6が板状部材2の周壁7に沿って折
曲げられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用内装材に関
するものであり、特に、住宅、アパート、または店舗の
室内等の壁面を構成する建築用内装材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】室内の壁面における表面化粧材料とし
て、壁紙が一般に知られている。具体的に現場では、木
枠等に、合板や石膏ボードを組付けることにより下地を
形成し、その下地の表面全体に接着剤を塗り壁紙を貼
る、という作業が行なわれている。この際、壁紙は下地
の壁面に沿って貼られるため、隣接する下地同士の間に
段差がある場合には、壁紙の表面にも段差が現れ見栄え
を損なう。そこで、従来の工法では、下地処理として、
合板や石膏ボードの上からパテ埋めを施し下地を平らに
することが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の工法で
は、パテ埋め等の下地処理を施す必要があることから、
現場において作業を速やかに進めることが困難であると
ともに、作業に熟練を要していた。
【0004】また、従来の工法では、壁紙の端部同士を
繋ぐ際、その継目において切断処理が行なわれるが、こ
の際、カッター等の刃が下地の内部まで入り込み下地を
傷つけてしまう恐れがあった。特に、石膏ボードの場合
には、石膏の表面に張られた厚紙が傷つけられると、厚
紙自体が捲り上がり壁紙の継目が開いた状態となる恐れ
があった。
【0005】さらに、従来の壁紙では、一部分が汚れた
り破れたりした場合でも、その部分のみを貼替えること
ができなかった。つまり、壁紙全体を同時に貼替えなけ
ればならないことから、修繕費が多額となり、居住者等
の負担が大きくなっていた。
【0006】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、下
地処理を施すことなく、壁紙が貼られた壁面を形成する
ことができ、しかも壁紙の一部分のみを貼替えることが
可能な建築用内装材の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
建築用内装材は、矩形の板状部材と、該板状部材の表面
に貼着された壁紙とを具備するものである。ここで、本
発明の壁紙には、壁布(クロス)が含まれる。
【0008】したがって、請求項1の発明の建築用内装
材によれば、壁紙が板状部材に予め貼着されているた
め、合板や石膏ボードから構成された下地の表面に、板
状部材を取りつけることにより、壁紙が貼られた壁面が
形成される。このとき、互いに隣接する下地同士の間に
多少段差があっても、その段差に沿って壁紙が変形する
ことはない。また、板状部材は矩形であるため、隣接す
る板状部材の周壁同士を当接させた形で、上下方向及び
左右方向に複数枚の板状部材を並設させることが可能に
なる。
【0009】請求項2の発明にかかる建築用内装材は、
請求項1に記載の建築用内装材において、前記板状部材
に複数の貫通孔が穿設されているものである。
【0010】したがって、請求項2の発明の建築用内装
材によれば、請求項1の発明の作用に加え、貫通孔によ
って板状部材に中空部が形成されるため、板状部材が軽
量化される。なお、貫通孔は壁紙によって覆われるた
め、表面側には露出されない。
【0011】請求項3の発明にかかる建築用内装材は、
請求項1または請求項2に記載の建築用内装材におい
て、前記壁紙は前記板状部材の表面の大きさより大き
く、その周縁部が前記板状部材の周壁に沿って折曲げら
れているものである。
【0012】したがって、請求項3の発明の建築用内装
材によれば、請求項1または請求項2の発明の作用に加
え、板状部材の周壁にも壁紙が貼着されるため、たとえ
板状部材の周壁が凹凸形状であっても、壁紙によって平
面にすることができる。つまり、板状部材の周壁同士を
密着させることが可能になる。また、隣接する板状部材
同士の間に隙間が形成されても、板状部材の周壁は、壁
紙によって覆われているため露出されない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
建築用内装材について、図1乃至図3に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施形態である建築用内装材1の
構成を示す分解斜視図であり、図2は建築用内装材1の
構成を示す斜視図であり、図3は建築用内装材1を取付
けた壁面の構造を示す横断面図である。
【0014】本実施形態の建築用内装材1は、図1及び
図2に示すように、正方形の板状部材2と、板状部材2
の表面3に糊または接着剤で貼着された壁紙4とから構
成されている。
【0015】ここで、板状部材2の材質は、特に限定さ
れるものではなく、例えば段ボールや厚紙等の紙製ボー
ド、合板やパーティクルボード等の木製ボード、及びセ
メント系ボードを利用することが可能である。本実施形
態では、紙製ボードを用いており、これにより軽量化が
図られている。なお、木製ボードを用いると強度的に優
れ、また、セメント系ボードを用いると難燃性に優れ
る。また、板状部材2の大きさは特に限定されるもので
はないが、本実施形態では、辺の長さDを90cmと
し、厚みHを5mmとしている。
【0016】さらに、板状部材2には、複数の貫通孔5
が穿設されている。これにより、板状部材2に多くの中
空部すなわち空気層を設けることができ、軽量化が助長
されている。なお、板状部材2を構成する紙製ボードと
して、段ボール等、内部に空気層を有する材料を用いる
ことによりさらに軽量化を図ることができる。
【0017】一方、壁紙4は、和紙、布、または塩化ビ
ニール等の材料から形成された表面化粧材料であり、表
面には色や模様が付けられている。なお、壁紙4とし
て、質感や模様が互いに異なる複数の種類のものを備え
ることにより、部屋の用途や、居住者または施工業者の
好みに応じて適宜選択することが可能になる。また、壁
紙4は略正方形であり、辺の長さLを91cmとしてい
る。これは、板状部材2の大きさに対応するものであ
り、板状部材2の辺の長さDに、厚みHの二倍の長さを
加えた長さに等しい。すなわち、壁紙4は、板状部材2
の表面3のみではなく周壁7も覆うことができる大きさ
に設定されている。なお、壁紙4の隅部には、壁紙4の
周縁部6を折曲げた際に、周縁部6同士が重ならないよ
うに、切欠9が形成されている。
【0018】次に、本実施形態の建築用内装材1を用い
た壁面の製造方法を図3に基づき説明する。現場では、
金属や木材等で枠体(図示しない)を構成し、この枠体
に、合板や石膏ボードを組付けることにより下地8を形
成する。その後、下地8の表面に複数枚の建築用内装材
1を取付ける。なお、建築用内装材1の板状部材2とし
て紙製ボードを用いた場合には接着剤または糊で貼着す
ることが可能である。また、建築用内装材1を取付ける
際には、隣接する下地8同士の継目を覆う状態、すなわ
ち2枚の下地8に亘って取付けることが望ましい。これ
は、下地8同士の間に多少段差があっても、その段差を
建築用内装材1同士の段差として生じさせないためであ
る。
【0019】建築用内装材1の板状部材2には、予め壁
紙4が貼設されているため、上記のように板状部材2を
下地8に取付けることにより、壁紙4が貼られた壁面が
形成される。なお、板状部材2は正方形(矩形)である
ため、隣接する板状部材2の周壁7同士を当接させた形
で、上下方向及び左右方向に並べることが可能である。
そこで、下地8全体の大きさに合わせて、複数の建築用
内装材1を上下方向及び左右方向に並設する。これによ
り、下地8全体が壁紙4で覆われた状態となる。
【0020】このように、上記の建築用内装材1では、
従来必要とされていたパテ埋め等の下地処理を施すこと
なく、壁紙4が貼られた壁面を形成できる。したがっ
て、現場において速やかに作業を行なうことができるよ
うになる。さらに、一部分の壁紙4が破損した場合に
は、その部分の建築用内装材1のみ取替えればよいた
め、居住者等の負担を軽くすることができる。
【0021】また、上記の建築用内装材1では、複数の
貫通孔5を設けることにより、板状部材2が軽量化され
るため、板状部材2と下地8との接着力を低減できる。
また、軽量化により、作業者や運搬業者の負担も軽くな
る。
【0022】また、上記の建築用内装材1では、板状部
材2の周壁7にも壁紙4を貼着しているため、板状部材
2の周壁7に多少凹凸があっても、壁紙4によって平面
にすることができる。このため、隣接する建築用内装材
1の周壁同士を密着させることができる。したがって、
接合部分に隙間が生じ難く、見栄えを損なうことを防止
できる。また、万が一、隙間が生じても、板状部材2の
周壁7は露出されないため、見栄えの低下を抑えること
ができる。
【0023】さらに、上記の建築用内装材1では、壁紙
4と下地8との間に板状部材2が介在されるため、板状
部材2によって室内の保温効果及び防音効果を向上させ
ることができる。したがって、室内の快適性を高めるこ
とができる。
【0024】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定され
るものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可
能である。
【0025】すなわち、上記実施形態の建築用内装材1
では、板状部材2として正方形の形状を呈するものを示
したが、長方形に形成してもよい。また、辺の長さDを
90cmとするものを示したが、必要に応じて適宜変更
することも可能であり、さらに、大きさの異なる複数の
建築用内装材1を組合せて壁面を形成するようにしても
よい。つまり、一般に、下地8全体の大きさ(高さ及び
奥行)または形状は一様ではないが、大きさの異なる複
数の建築用内装材1を組合せることにより、建築用内装
材1を切断することなく、下地8全体を覆うことが可能
になる。
【0026】また、上記実施形態の建築用内装材1で
は、同じ種類の壁紙4が貼着された建築用内装材1を並
設するものを示したが、互いに異なる種類の壁紙4が貼
着された建築用内装材1を並設するようにしてもよい。
これによれば、壁面の柄や色を同一面上で変化させるこ
とができ、美感を高めることが可能になる。
【0027】さらに、上記実施形態の建築用内装材1で
は、板状部材2の厚みHを一定とするものを示したが、
互いに厚みHが異なる複数種類の板状部材2を備えるよ
うにしてもよい。これによれば、厚みHの異なる建築用
内装材1を並設させることにより、壁面に意図的に凹凸
形状を形成でき、立体感を与えることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の建築用
内装材は、パテ埋め等の下地処理を施すことなく、壁紙
が貼られた壁面を形成できる。したがって、現場におい
て速やかに作業を行なうことができる。また、複数枚の
板状部材を並設することにより、下地の全面を覆うこと
ができる。さらに、一部分の壁紙が破損した場合には、
その部分のみ取替えればよいため、居住者等の負担を軽
くすることができる。
【0029】請求項2の発明の建築用内装材は、請求項
1の発明の効果に加えて、板状部材が軽量化されるた
め、下地に対して板状部材を取付けるのに必要な保持強
度、例えば板状部材と下地との接着力を低減できる。
【0030】請求項3の発明の建築用内装材は、請求項
1または請求項2の発明の効果に加えて、隣接する板状
部材の周壁同士を密着させることができる。このため、
接合部分に隙間が生じ難く、見栄えを損なうことを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である建築用内装材の構成
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である建築用内装材の構成
を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態である建築用内装材を取付
けた壁面の構造を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 建築用内装材 2 板状部材 3 表面 4 壁紙 5 貫通孔 6 周縁部 7 周壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の板状部材と、 該板状部材の表面に貼着された壁紙とを具備することを
    特徴とする建築用内装材。
  2. 【請求項2】 前記板状部材に複数の貫通孔が穿設され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の建築用内装
    材。
  3. 【請求項3】 前記壁紙は前記板状部材の表面の大きさ
    より大きく、その周縁部が前記板状部材の周壁に沿って
    折曲げられていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の建築用内装材。
JP2001083177A 2001-03-22 2001-03-22 建築用内装材 Pending JP2002285692A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101152880B1 (ko) 2011-08-24 2012-06-12 김경식 노출콘크리트 마감패널 및 그 노출콘크리트 마감패널의 제조방법

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