JP2002284182A - 内層袋の反転が容易なバッグインボックス用内袋、及び、内容物の取り出し方法 - Google Patents
内層袋の反転が容易なバッグインボックス用内袋、及び、内容物の取り出し方法Info
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Abstract
袋を引き出して容易に反転させるバッグインボックス用
内袋、及び、食品の取り出し方法を提供しようとする。 【解決手段】 外層袋に吸気孔を設ける。又は、内層袋
の底部の幅を内層袋の開口部の幅よりも狭くする。
Description
が容易なバッグインボックス用内袋に関するものであ
る。具体的には、袋を上下逆さにして内容物と共に内層
袋を引き出して反転させるバッグインボックス用内袋に
関するものである。又、上記バッグインボックスに食品
を充填し、容易に取り出す方法に関するものである。
等の粘稠な食品、或いは、バター、マーガリン、ショー
トニング等の充填時には液状であるが取り出し時には固
化している食品等を容易に取り出すことができるバッグ
インボックス用内袋としては、外層袋の中に内層袋が挿
入された2重袋で、重ね合わされた両開口部近傍で外層
袋の内面と内層袋の外面とが接合された袋が知られてい
る。例えば、実公昭37−30195号公報、特開昭6
2−122922号公報、更には、特許2733183
号等に開示されている。尚、これらの袋から内容物を取
り出す際には、袋を上下逆さにして内容物を落下させる
と共に、内容物と密着している内層袋を引き出して外層
袋の内面と内層袋の外面との接合部を支点として反転さ
せる。
させると共に内層袋を引き出す際に、外層袋の底部と内
層袋の底部との間に真空状態が生じ、内容物の落下に伴
う内層袋の引き出しがスムーズに行われ難かった。即
ち、内容物が落下し難くなり、内容物の取り出しが困難
であった。又、袋を上下逆さにして内容物を落下させる
と共に内層袋を引き出す際に、内層袋の底部が内層袋の
開口部を通り抜け難くかった。即ち、内容物が落下し難
く、内容物の取り出しが困難であった。
さにして内容物の落下と共に内層袋を引き出して反転さ
せることにより内容物を取り出すバッグインボックス用
内袋において、内層袋を容易に反転させることのできる
バッグインボックス用内袋を提供しようとするものであ
る。又、バッグインボックス用内袋に充填された食品を
容易に取り出す方法を提供しようとするものである。
決するために、次のような手段を講じた。即ち、外層袋
の中に内層袋が挿入され、両開口部近傍で外層袋の内面
と内層袋の外面とが接合されたバッグインボックス用内
袋において、外層袋に吸気孔を設ける。(第1の発明) 又、外層袋の中に内層袋が挿入され、両開口部近傍で外
層袋の内面と内層袋の外面とが接合されたバッグインボ
ックス用内袋において、内層袋の底部の幅を内層袋の開
口部の幅よりも狭くする。(第2の発明) 更に、外層袋の中に内層袋が挿入され、両開口部近傍で
外層袋の内面と内層袋の外面とが接合されたバッグイン
ボックス用内袋において、外層袋に吸気孔を設け、しか
も、内層袋の底部の幅を内層袋の開口部の幅よりも狭く
する。(第3の発明) 更に、上記バッグインボックス用内袋に食品を充填し、
容易に取り出す方法。(第4の発明) 好ましくは、食品がマーガリン、ファットスプレッド、
ショートニング、バター、フラワーペースト、チーズ、
チョコレート用油脂、ラード、牛脂、パーム油、ヤシ
油、パーム核油である。(第5の発明)
グインボックス用内袋に用いられるプラスチックフィル
ムとしては、従来、バッグインボックス用内袋に使用さ
れているプラスチックフィルムを用いることができる。
例えば、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂等のポリエチレ
ン系樹脂からなるフィルムが好適に用いられる。又、強
度や安全性等の面から複数枚のフィルムを重ね合わせた
ものが好ましい。更に、ガス遮断性樹脂層等の特殊機能
を有する樹脂層を設けた積層フィルム等も好適に使用さ
れる。
られる外層袋の形状としては、従来、バッグインボック
ス用内袋に使用されている形状のものを用いることがで
きる。例えば、矩形の袋状体や角底シール部を有する袋
状体等を使用することができる。
いては、外層袋に吸気孔が設けられている。外層袋に設
けられる吸気孔の位置としては、特に限定されるもので
はないが、外層袋の底部近傍に設けられるのが好まし
い。又、外層袋に設けられる吸気孔としては、勿論、フ
ィルムに孔を開けたものでもよいが、加工性や機械的強
度等を考慮すると、外層袋を形成しているシール部の一
部に未シール部を設け、吸気孔としたものが好ましい。
例えば、底シールや底部に近いサイドシール部に未シー
ル部を設けたものが好適である。又、外層袋を形成する
底シールやサイドシールが複数本設けられている場合に
は、勿論、未シール部が同じ位置に設けられていて吸気
孔が貫通していてもよいが、未シール部を異なった場所
に設け、吸気孔は貫通してはいないが連続していて吸気
が可能であるものであってもよい。尚、吸気孔の大きさ
としては、特に限定されるものではなく、袋の大きさや
フィルムの材質、或いは、内容物等によって適宜決定さ
れればよい。又、吸気孔の数についても、特に限定され
るものではなく、1個であっても数個であってもよい。
用いられる内層袋の形状としては、従来、バッグインボ
ックス用内袋に使用されている矩形の袋を使用すること
ができる。又、第1の発明においては、角底シール部を
有する袋状体も使用することもできる。
は、内層袋の底部の幅が開口部の幅よりも狭くなってい
ることが必要である。底部の幅が開口部の幅よりも狭く
なっている割合としては、特に限定されるものではない
が、一般的には2〜20%狭くなっているのが好まし
い。又、底部の幅が開口部の幅よりも狭くなる形状につ
いても、特に限定されるものではなく、直線的に狭くな
っても、或いは、曲線的に狭くなってもよい。又、狭く
なる場所としては、開口部から連続的であっても、或い
は、開口部と底部の間の適宜位置から連続的であっても
よい。尚、本発明の趣旨から、当然内層袋の開口部と底
部の間の幅は、内層袋の底部の幅と同じか、或いは、狭
くなくてはならない。
袋は、外層袋の中に内層袋が挿入され、外層袋の開口部
と内層袋の開口部が重ね合わされている。そして、外層
袋と内層袋の開口部近傍で外層袋の内面と内層袋の外面
とが接合されている。外層袋の内面と内層袋の外面との
接合は、ヒートシールにより接合されるのが一般的であ
る。外層袋の中に内層袋を挿入させるには、完成した外
層袋と内層袋を用いることもできるが、袋を製袋する工
程で、外層袋の中に内層袋が挿入された状態に製袋する
こともできる。しかも、開口部近傍の外層袋の内面と内
層袋の外面の接合も、内層袋を外層袋の中に挿入させて
から行うことできるが、袋を製袋する工程で、開口部近
傍で外層袋の内面と内層袋の外面とが接合された状態に
することもできる。尚、外層袋と内層袋の開口部を重ね
合わせるには、外層袋の開口部の内幅と内層袋の開口部
の外幅とはほぼ同一であることが好ましが、内層袋の開
口部の外幅が外層袋の開口部の内幅よりも狭くてもかま
わない。
容物が充填された状態で、内層袋の開口部が密封されて
いる。しかも、内層袋の開口部が密封されている位置
は、外層袋の内面と内層袋の外面とが接合された位置よ
りも開口部の縁に近い位置である。
は、内層袋の開口部がテープ状層間易剥離材を介在させ
て密封されていてもよい。即ち、内層袋の片方の内面に
テープ状層間易剥離材の片方のヒートシール層を、内層
袋のもう一方の内面にテープ状層間易剥離材のもう一方
のヒートシール層を接着させて密封させる。一般には、
テープ状層間易剥離材が内層袋を密封している位置と、
外層袋の内面と内層袋の外面とが接合している位置とは
同じ位置であるのが加工性の面から好ましい。
−286757号公報や特開平6−32359号公報に
記載されているテープ状層間易剥離材が使用される。即
ち、熱融着可能なヒートシール層を両最外層とし、手で
剥離可能な易剥離層を芯層とするテープ状層間易剥離材
を使用する。尚、両最外層のヒートシール層と芯層の易
剥離層との間には、耐熱性に優れた基材層等を設けたも
のが好ましい。又、芯層の易剥離層は、比較的接着強度
の弱い樹脂からなる部分的な樹脂層と接着剤や粘着剤か
らなる層を積層させたものが用いられる。更に、開封時
に両最外層等が把手となるように、両最外層等の一方の
端を残して芯層の易剥離層を積層させているものが好ま
しい。
パウトを備えているものが好ましい。しかも、内容物の
充填をスパウトより行い、内容物の取り出しは、密封部
を切断したり開封したりして行うので、充填機能に優れ
たスパウトを選択するのが好ましい。例えば、バッグイ
ンボックス用内袋の大きさや内容物の粘度等によりスパ
ウトの大きさや形状等を適宜決定すればよい。尚、バッ
グインボックス用内袋が内容物充填用のスパウトを備え
ていると、内容物を充填させる開口部分を残しておく必
要がなく、予め袋を密封シールさせておくことができ
る。
ボックス用内袋から、内容物を取り出す方法について説
明する。まず、バッグインボックス用内袋の開口部に施
された密封部を切断、或いは、テープ状層間易剥離材を
剥離させて開封する。尚、密封部を切断する際に、外層
袋の内面と内層袋の外面が接合した部分を切り離されな
いようにする必要がある。次に、バッグインボックス用
内袋を上下逆さにし、内容物を自重により内層袋と共に
落下させる。その際、外層袋に吸気孔が設けられている
と、該吸気孔より外層袋と内層袋の間に外気が侵入し、
内層袋の引き出しが容易である。又、内層袋の底部の幅
が開口部の幅よりも狭くなっていると、内層袋の底部が
内層袋の開口部を通り抜け易く、内層袋の引き出しが容
易である。そして、引き出された内層袋は、外層袋の内
面と内層袋の外面との接合部を支点にして反転させる。
そして、内容物を内層袋の内面から剥離させて取り出
す。特に、内容物が、食品、特にマーガリン、ファット
スプレッド、ショートニング、フラワーペースト、チー
ズ、チョコレート用油脂、ラード、牛脂、パーム油、ヤ
シ油、パーム核油の場合に好適に使用される。そして、
内容物が固形物である場合には、内容物を一つの塊とし
て取り出すことができる。
が容易なバッグインボックス用内袋の一例を説明する。
図1は、第1発明の内層袋の反転が容易なバッグインボ
ックス用内袋の概略平面図である。又、図2は、第2発
明の内層袋の反転が容易なバッグインボックス用内袋の
概略平面図である。更に、図3は、第3発明の内層袋の
反転が容易なバッグンボックス用内袋の概略平面図であ
る。図4は、内容物を取り出す状態を示した説明図であ
る。
れ、しかも、外層袋の開口部と内層袋の開口部が重ね合
わされている。尚、図1の第1の発明では、外層袋の底
部近傍に削孔された吸気孔(3)が設けられており、図
3の第3の発明では、外層袋の底部近傍のサイドシール
部に未シール部による吸気孔(3)が設けられている。
更に、図2と図3の第2と第3の発明では、内層袋の底
部の幅が、開口部の幅よりも狭くなっている。そして、
内層袋の開口部は密封(4)されていると共に、内層袋
の密封部よりも袋の中央よりに、外層袋の内面と内層袋
の外面が接合(5)されている。尚、図に示されたバッ
グインボックス用内袋にはスパウト(6)が設けられて
いる。
体的に説明する。 〔実施例1〕(第1の発明、及び、第5の発明)厚さが
100μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルムか
らなり、両面中央の底部近傍にそれぞれ直径が10mm
の円形状の吸気孔を有する矩形の外層袋(620×82
0mm)(開口部の内幅:580mm)に、厚さが80
μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルムからなる
矩形の内層袋(550×695mm)(開口部の外幅;
550mm)を挿入し、両開口部を重ね合わせた。そし
て、開口部近傍にスパウトを熱融着により取り付けると
共に、内層袋の開口部を幅5mmのヒートシールにて密
封させ、更に、該密封部より袋の中央よりに、外層袋の
内面と内層袋の外面とにの接合部を袋全周に設けた。
尚、該接合部は、ヒートシールよって行い、該接合部の
幅は、約5mmあった。
動状のマーガリン15kgをスパウトより充填し、2日
間放置した。バッグインボックス用内袋に充填されたマ
ーガリンの取り出しは、まず、外層袋の内面と内層袋の
外面との接合部を残し、内層袋の開口部に施されている
ヒートシールによる密封部を切り離して開封した。そし
て、バッグインボックス用内袋を上下逆さにし、固形化
したマーガリンと共に内層袋を引き出し、内層袋を反転
させた。その際、外層袋に設けられている吸気孔より外
気が外層袋と内層袋の間に侵入し、内層袋の引き出し、
及び、反転が容易であった。更に、反転された内層袋の
内面から固形化したマーガリンを剥離して取り出した。
尚、内層袋が引き出されて反転される支点は、スパウト
部分が設けられている部分を除いて、外層袋の内面と内
層袋の外面とがヒートシールにより接合されている部分
であった。
発明)実施例1の外層袋に用いたフィルムからなる矩形
の外層袋(620×820mm)(開口部の内幅;59
0mm)に、実施例1の内層袋に用いたフィルムを用
い、逆台形の内層袋(開口部の幅;550mm 底部の
幅;500mm 縦方向(高さ);695mm)を挿入
し、両開口部を重ね合わせた。そして、開口部近傍にス
パウトを熱融着により取り付けると共に、内層袋の開口
部を幅5mmのヒートシールにて密封させ、更に、該密
封部より袋の中央よりに、外層袋の内面と内層袋の外面
とにの接合部を袋全周に設けた。尚、該接合部は、ヒー
トシールよって行い、該接合部の幅は、約5mmあっ
た。
動状のマーガリン15kgをスパウトより充填し、2日
間放置した。バッグインボックス用内袋に充填されたマ
ーガリンの取り出しは、実施例1と同様な方法によって
行った。その際、内層袋の底部も容易に内層袋の開口部
を通過し、内層袋の取り出し、及び、反転が容易であっ
た。又、内層袋が引き出されて反転される支点も、実施
例1と同様であった。
吸気孔を有していると、内層袋を内容物と共に引き出し
て反転させる際に、外層袋と内層袋との間に外気が侵入
して真空状態にならないので、内層袋の引き出しがスム
ーズに行え、内層袋の反転が容易に行える。又、バッグ
インボックス用内袋が、内層袋の底部の幅が開口部の幅
よりも狭くなっていると、内層袋を内容物と共に引き出
して反転させる際に、内層袋の底部が容易に内層袋の開
口部を通過するので、内層袋の引き出しがスムーズに行
え、内層袋の反転が容易に行える。そのため、本発明の
内層袋の反転が容易なバッグインボックス用内袋に充填
された食品は、内層袋を容易に引き出して反転させるこ
とができるので、簡単に取り出すことができる。
ックス用内袋の概略平面図である。
ックス用内袋の概略平面図である。
ックス用内袋の概略平面図である。
を示した説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 外層袋の中に内層袋が挿入され、両開口
部近傍で外層袋の内面と内層袋の外面とが接合されたバ
ッグインボックス用内袋において、外層袋に吸気孔を有
することを特徴とする内層袋の反転が容易なバッグイン
ボックス用内袋。 - 【請求項2】 外層袋の中に内層袋が挿入され、両開口
部近傍で外層袋の内面と内層袋の外面とが接合されたバ
ッグインボックス用内袋において、内層袋の底部の幅が
内層袋の開口部の幅よりも狭くなっていることを特徴と
する内層袋の反転が容易なバッグインボックス用内袋。 - 【請求項3】 外層袋の中に内層袋が挿入され、両開口
部近傍で外層袋の内面と内層袋の外面とが接合されたバ
ッグインボックス用内袋において、外層袋に吸気孔を有
し、しかも、内層袋の底部の幅が内層袋の開口部の幅よ
りも狭くなっていることを特徴とする内層袋の反転が容
易なバッグインボックス用内袋。 - 【請求項4】 請求項1,請求項2,及び、請求項3記
載のバッグインボックス用内袋に食品を充填し、容易に
取り出す方法。 - 【請求項5】 食品がマーガリン、ファットスプレッ
ド、ショートニング、バター、フラワーペースト、チー
ズ、チョコレート用油脂、ラード、牛脂、パーム油、ヤ
シ油、パーム核油であることを特徴とする請求項4記載
の取り出し方法。
Priority Applications (1)
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- 2001-03-29 JP JP2001095100A patent/JP4836342B2/ja not_active Expired - Fee Related
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