JP2002283915A - 車両用防眩ミラー装置 - Google Patents

車両用防眩ミラー装置

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JP2002283915A JP2001087812A JP2001087812A JP2002283915A JP 2002283915 A JP2002283915 A JP 2002283915A JP 2001087812 A JP2001087812 A JP 2001087812A JP 2001087812 A JP2001087812 A JP 2001087812A JP 2002283915 A JP2002283915 A JP 2002283915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】後方視認用のミラーに内蔵されたエレクトロク
ロミックセルへの印加電圧を、車両の後方側の光量なら
びに車両の前方側の光量の差に応じて変化させる自動防
眩モードと、エレクトロクロミックセルに一定の電圧を
印加する手動防眩モードとを切換可能な車両用防眩ミラ
ーの反射率制御装置において、車両運転者がスイッチ操
作を忘れても必要時には防眩機能を確実に発揮するよう
にする。 【解決手段】モード選択回路34では、車両搭載エンジ
ンに点火するためのイグニッションスイッチ31の導通
初期にはモード切換スイッチ24のスイッチング態様に
かかわらず自動防眩モードが選択され、イグニッション
スイッチ31の導通状態ではモード切換スイッチ24の
切換え操作に応じて自動防眩モードおよび手動防眩モー
ドが択一的に選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用防眩ミラー
装置に関し、特に、後方視認用のミラーに内蔵されるエ
レクトロクロミックセルへの印加電圧を、後方光量検出
センサで検出される車両の後方側の光量ならびに前方光
量検出センサで検出される車両の前方側の光量の差に応
じて変化させる自動防眩モードと、前記両光量検出セン
サの検出光量とは無関係に前記エレクトロクロミックセ
ルに一定の電圧を印加する手動防眩モードとを切換可能
とした車両用防眩ミラー装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開20
00−211428号公報等で知られており、このもの
では、車両運転者等が手動で操作する自動防眩スイッチ
およびマニュアルスイッチを有しており、マニュアルス
イッチの遮断状態で自動防眩スイッチを導通操作するこ
とで自動防眩モードが選択され、自動防眩スイッチの遮
断状態でマニュアルスイッチを導通操作することで手動
防眩モードが選択されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のも
のでは、車両運転者が自動防眩スイッチおよびマニュア
ルスイッチの操作を忘れることが多く、車両運転者が気
づいてスイッチ操作をしない限り、夜間走行時に後方視
認用防眩ミラーがその防眩機能を発揮しないことにな
る。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車両運転者がスイッチ操作を忘れても必要時
には防眩機能を確実に発揮するようにした車両用防眩ミ
ラー装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、後方視認用のミラーに内蔵
されるエレクトロクロミックセルへの印加電圧を、後方
光量検出センサで検出される車両の後方側の光量ならび
に前方光量検出センサで検出される車両の前方側の光量
の差に応じて変化させる自動防眩モードと、前記両光量
検出センサの検出光量とは無関係に前記エレクトロクロ
ミックセルに一定の電圧を印加する手動防眩モードとを
切換可能な車両用防眩ミラー装置において、自動防眩モ
ードおよび手動防眩モードを手動操作で選択するための
モード切換スイッチと、車両搭載エンジンに点火するた
めのイグニッションスイッチの導通初期にはモード切換
スイッチのスイッチング態様にかかわらず前記自動防眩
モードを選択するとともにイグニッションスイッチの導
通状態での前記モード切換スイッチの切換え操作に応じ
て自動防眩モードおよび手動防眩モードを択一的に選択
するモード選択手段とを備えることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、車両を走行させ
るべくイグニッションスイッチを導通させると自動防眩
モードが確実に選択されることになり、ミラーを防眩状
態とするためのスイッチ操作を車両運転者が忘れても、
ミラーを確実に防眩状態とすることができる。また手動
防眩モードを選択したい場合には、イグニッションスイ
ッチの導通後にモード切換スイッチを操作すればよく、
このモード切換スイッチの操作により自動防眩モードお
よび手動防眩モードを択一的にかつ自由に選択すること
ができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、自動防眩モードおよび手動
防眩モードのいずれの状態にあるかを示すインジケータ
を備えることを特徴とし、かかる構成によれば、モード
切換スイッチの操作により自動防眩モードおよび手動防
眩モードを切換える際に、どちらのモードが選択されて
いるのかを確実に判別することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0009】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は防眩ミラー装置の斜視図、図2はミラー
の部分縦断面図、図3は駆動・制御装置の回路構成を示
す図、図4はモード選択手段の構成を示す回路図、図5
は駆動手段の構成を示す回路図である。
【0010】先ず図1において、防眩ミラー装置11の
ハウジング12は、車室内の前部で車体に取付けられて
おり、車体への取付け状態で車両の前後方向に沿う後方
側に向けて開口した開口部13がハウジング12に設け
られ、該開口部13を塞ぐようにして後方視認用のミラ
ー14がハウジング12に取付けられる。
【0011】図2において、ミラー14は、第1ガラス
15の裏面と、裏面に反射膜17が形成された第2ガラ
ス16の表面との間にエレクトロクロミックセル18が
挟まれて成るものであり、エレクトロクロミックセル1
8は、有機高分子膜から成るエレクトロクロミックセル
19の両面に透明導電膜20,21が設けられて成る。
このミラー14 は、第1ガラス15の表面側を車両の前
後方向に沿う後方側に向けてハウジング12に取付けら
れる。
【0012】再び図1において、前記開口部13よりも
下方でハウジング12の表面側には、車両の前後方向に
沿う後方側の光量を検出する後方光量検出センサとして
の第1フォトダイオード22と、自動防眩モードおよび
手動防眩モードのいずれが選択されているのかを示すイ
ンジケータ23と、車両の乗員が手動操作することで自
動防眩モードおよび手動防眩モードを切換えるためのモ
ード切換スイッチ24とが設けられる。
【0013】前記インジケータ23は、自動防眩モード
が選択されたときに緑色に点灯する第1発光ダイオード
25と、自動防眩モードでの防眩状態および手動防眩モ
ードのいずれでも赤色に点灯する第2発光ダイオード2
6と、手動防眩モードが選択されたときに緑色に点灯す
る第3発光ダイオード27とから成るものであり、第1
〜第3発光ダイオード25〜27は、この順に並んでハ
ウジング12の表面側に配設される。
【0014】また図1で図示はしないが、車両の前後方
向に沿うハウジング12の前方側には、車両の前方側の
光量を検出する前方光量検出センサとしての第2フォト
ダイオード28(図3参照)が取付けられる。
【0015】図3において、前記ミラー14に内蔵され
たエレクトロクロミックセル18への印加電圧は、駆動
・制御装置30により制御されるものであり、この駆動
・制御装置30は、前記ハウジング12内に収納され
る。
【0016】駆動・制御装置30は、イグニッションス
イッチ31を介してバッテリ32に接続される電源回路
33と、モード切換スイッチ24の切換え操作に応じて
自動防眩モードおよび手動防眩モードを択一的に選択し
た信号を出力し得るモード選択手段34と、第1フォト
ダイオード22の出力を増幅する第1増幅回路35と、
第2フォトダイオード28の出力を増幅する第2増幅回
路36と、第1および第2増幅回路35,36の出力差
を増幅する差動増幅器37と、モード選択手段34およ
び差動増幅器37の接続点38が反転入力端子に接続さ
れるとともに分圧抵抗40,41の接続点が非反転入力
端子に入力される比較器39と、前記モード選択手段3
4、差動増幅器37および比較器39の出力に応じてエ
レクトロクロミックセル18に電圧を印加する駆動手段
42とを備える。
【0017】比較器39は、その非反転入力端子に入力
されるヒステリシス付の基準電圧と、反転入力端子に入
力される接続点38の電圧とを比較するものであり、接
続点38の電圧がたとえば0.6V以上となるのに応じ
てローレベルの信号を駆動手段42に入力し、接続点3
8の電圧がたとえば0.5V未満となるのに応じてハイ
レベルの信号を駆動手段42に入力する。また比較器3
9の出力側には、該比較器42の出力がローレベルとな
るのに応じて点灯するようにして第2発光ダイオード2
6が接続される。
【0018】図4において、モード選択手段34は、フ
リップフロップ43を備えており、このフリップフロッ
プ43の出力端子44は、第3発光ダイオード27に直
列に接続されたNPNトランジスタ46のベースに接続
され、フリップフロップ43の否定出力端子45は、第
1発光ダイオード25に直列に接続されたNPNトラン
ジスタ47のベースに接続される。したがって出力端子
44の出力がハイレベルになったときにはNPNトラン
ジスタ46が導通することにより、電源回路33から供
給される電力により第3発光ダイオード27が点灯し、
否定出力端子45の出力がハイレベルになったときには
NPNトランジスタ47が導通することにより、電源回
路33から供給される電力により第1発光ダイオード2
5が点灯する。
【0019】また第3発光ダイオード27およびNPN
トランジスタ46の接続点は、電源回路33にエミッタ
が接続されたPNPトランジスタ48のベースに接続さ
れており、このPNPトランジスタ48のコレクタは、
直列に接続される抵抗49,50を介して接地される。
また差動増幅器37およびモード選択手段34の接続点
38は抵抗49,50間に接続されており、抵抗49,
50間がモード選択手段34の出力端子として機能す
る。
【0020】したがってフリップフロップ43の出力端
子44の出力がハイレベルであったとき、すなわち第3
発光ダイオード27が点灯し、否定出力端子45の出力
がローレベルになることに基づいて第1発光ダイオード
25が消灯しているときには、PNPトランジスタ48
が導通し、手動防眩モードを選択したとして、前記接続
点38に抵抗49,50で分圧された電圧が印加される
ことになる。この際、接続点38に印加される電圧は、
たとえば1.1Vに設定される。
【0021】一方、フリップフロップ43の否定出力端
子45の出力がハイレベルであったとき、すなわち第1
発光ダイオード25が点灯し、出力端子44の出力がロ
ーレベルになることに基づいて第3発光ダイオード27
が消灯しているときには、PNPトランジスタ48が遮
断し、自動防眩モードを選択したとして、前記接続点3
8にはモード選択手段34側から電圧が印加されること
はない。
【0022】フリップフロップ43のD入力端子51に
は前記否定出力端子45が接続される。またフリップフ
ロップ43のクロック入力端子52には、直列に接続さ
れた分圧抵抗53,54の接続点が接続されており、電
源回路33にエミッタが接続されたPNPトランジスタ
55のコレクタが、それらの分圧抵抗53,54を介し
て接地される。しかもPNPトランジスタ55のベース
は、抵抗56,57を介して電源回路33に接続されて
おり、抵抗56,57の接続点は抵抗58およびモード
切換スイッチ24を介して接地される。
【0023】さらに分圧抵抗53,54の接続点ならび
に抵抗56,57,57の接続点には、モード切換スイ
ッチ24のチャタリング吸収および電源回路33からの
ラインのノイズ吸収のためのコンデンサ59.60が接
続される。
【0024】而してイグニッションスイッチ31の導通
により電源回路33からモード選択手段34に電力が供
給されている状態で、モード切換スイッチ24を操作し
て導通させると、PNPトランジスタ55が導通し、分
圧抵抗53,54で分圧された電圧がフリップフロップ
43のクロック入力端子52に入力され、自動防眩モー
ドから手動防眩モードに選択を変更し、フリップフロッ
プ43の出力端子44からの出力がハイレベルとなる。
もう一度モード切換スイッチ24を操作して導通させる
と、手動防眩モードから自動防眩モードに選択を変更
し、フリップフロップ43の否定出力端子45からの出
力がハイレベルとなる。
【0025】さらに電源回路33は、電解コンデンサ6
1および抵抗62から成る直列回路を介して接地されて
おり、電解コンデンサ61および抵抗62の接続点がフ
リップフロップ43のリセット入力端子64に接続され
る。これにより、車両搭載エンジンに点火するためのイ
グニッションスイッチ31の導通初期には、モード切換
スイッチ24のスイッチング態様にかかわらず、フリッ
プフロップ43が必ずリセットされ、自動防眩モードを
選択するものとして、否定出力端子45の出力がハイレ
ベルとなる。
【0026】すなわちモード選択手段34は、車両搭載
エンジンに点火するためのイグニッションスイッチ31
の導通初期には自動防眩モードを選択し、イグニッショ
ンスイッチ31の導通状態でのモード切換スイッチ24
の切換え操作に応じて自動防眩モードおよび手動防眩モ
ードを択一的に選択することになる。
【0027】第1および第2フォトダイオード22,2
8の出力を増幅する第1および第2増幅回路35,36
の出力差を増幅する差動増幅器37は、第1フォトダイ
オード22で検出される車両の後方側の光量ならびに第
2フォトダイオード28で検出される車両の前方側の光
量の差を増幅するものであり、モード選択手段34が自
動選択モードを選択したときに、車両の後方側および前
方側の光量差に応じた電圧を、モード選択手段34との
接続点38に出力することになる。
【0028】図5において、駆動手段42は、電源回路
33に連なる電源ライン66および接地間に直列に接続
される抵抗67、NPNトランジスタ68,69および
抵抗70と、NPNトランジスタ68のベースに接続さ
れる緩衝増幅器71と、該緩衝増幅器71の非反転入力
端子に入力される基準電圧を生成するための基準電圧回
路72と、NPNトランジスタ69のベースに接続され
るとともに非反転入力端子には接続点38が接続される
緩衝増幅器78と、NPNトランジスタ69のベースお
よび接地間に設けられるNPNトランジスタ79と、N
PNトランジスタ69および抵抗70の接続点80に接
続されるNPNトランジスタ81とを備え、NPNトラ
ンジスタ69および抵抗70の接続点80がエレクトロ
クロミックセル18の一端に接続され、エレクトロクロ
ミックセル18の他端が接地される。
【0029】抵抗67は、エレクトロクロミックセル1
8に流れる電流を制限する働きをするとともに、エレク
トロクロミックセル18の破壊時や駆動手段42の出力
端子ショート時にNPNトランジスタ68,69の焼損
が生じることを防止する働きをする。
【0030】基準電圧回路72は、電源ライン66およ
び接地間に直列に接続される抵抗73およびコンデンサ
74と、コンデンサ74に並列接続されるシャントレギ
ュレータIC75と、シャントレギュレータIC75に
並列接続される分圧抵抗76,77とを備え、分圧抵抗
76,77の接続点が緩衝増幅器71の非反転入力端子
に接続される。
【0031】シャントレギュレータIC75は、温度保
証用のものであり、このシャントレギュレータIC75
のカソード電流は抵抗73で制限される。またコンデン
サ74はシャントレギュレータIC75のノイズ対策用
のものである。
【0032】このような基準電圧回路72では、電源ラ
イン66の電圧が抵抗73でたとえば2.5Vに低下
し、その2.5Vの電圧を分圧抵抗76,77で分圧す
ることによって、エレクトロクロミックセル18の絶対
最大電圧たとえば1.1Vの基準電圧が緩衝増幅器71
の非反転入力端子に入力される。
【0033】一方、緩衝増幅器71の反転入力端子には
NPNトランジスタ68のエミッタ電圧が入力されてお
り、緩衝増幅器71から出力される電圧が電流制限用の
抵抗82を介してNPNトランジスタ68のベースに入
力される。したがって緩衝増幅器71は、NPNトラン
ジスタ68のエミッタ電圧すなわちNPNトランジスタ
69のコレクタ電圧が、基準電圧回路72で定まる基準
電圧たとえば1.1Vとなるように、NPNトランジス
タ68のオン・オフを制御することになる。
【0034】緩衝増幅器78の非反転入力端子には、接
続点38の電圧が入力される。すなわちモード選択手段
34が手動防眩モードを選択したときには該モード選択
手段34から出力される1.1Vの電圧、またモード選
択手段34が自動防眩モードを選択したときには車両の
後方側および前方側の光量差に応じて差動増幅器37か
ら出力される電圧が、緩衝増幅器78の非反転入力端子
に入力される。
【0035】緩衝増幅器78の反転入力端子には、NP
Nトランジスタ69のエミッタ電圧すなわちエレクトロ
クロミックセル18への印加電圧が入力されており、緩
衝増幅器78から出力される電圧が電流制限用の抵抗8
3を介してNPNトランジスタ69のベースに入力され
る。したがって緩衝増幅器78は、接続点38から入力
される基準電圧がエレクトロクロミックセル18に印加
されるようにNPNトランジスタ69のオン・オフを制
御することになる。
【0036】エミッタが接地されるNPNトランジスタ
79のコレクタは、NPNトランジスタ69のベースお
よび抵抗83に接続されており、このNPNトランジス
タ79のベースには、比較器39の出力が入力される。
したがって接続点38の電圧がたとえば0.6V以上と
なるのに応じて比較器39の出力がハイレベルからロー
レベルに変化するのに応じてNPNトランジスタ79が
遮断し、この状態で、NPNトランジスタ69のオン・
オフが緩衝増幅器78によって制御されることになる。
また接続点38の電圧がたとえば0.5V未満となるの
に応じて比較器39の出力がローレベルからハイレベル
に変化するのに応じてNPNトランジスタ79が導通
し、この状態では、緩衝増幅器78の出力の如何にかか
わらずNPNトランジスタ69は遮断したままであり、
エレクトロクロミックセル18に電圧が印加されること
はない。
【0037】NPNトランジスタ81は、エレクトロク
ロミックセル18への電圧印加を停止して非防眩状態と
するときにエレクトロクロミック層19が着色状態から
元に戻る時間時間を早くするためにエレクトロクロミッ
クセル18の電荷を放電するためのものであり、比較器
39の出力がローレベルからハイレベルに変化するのに
応じてNPNトランジスタ81が導通し、エレクトロク
ロミックセル18の電荷がNPNトランジスタ81を介
して放電されることになる。これによりエレクトロクロ
ミック層19の消色速度が速められることになる。
【0038】さらにエレクトロクロミックセル18には
静電気対策用のコンデンサ84が並列に接続されてお
り、NPNトランジスタ69のエミッタおよび接地間の
抵抗70は、コンデンサ84およびエレクトロクロミッ
クセル18の電荷放電抵抗として機能する。
【0039】次にこの実施例の作用について説明する
と、防眩ミラー装置11は、エレクトロクロミックセル
18への印加電圧を、第1フォトダイオード22で検出
される車両の後方側の光量ならびに第2フォトダイオー
ド28で検出される車両の前方側の光量の差に応じて変
化させる自動防眩モードと、第1および第2フォトダイ
オード22,28の検出光量とは無関係にエレクトロク
ロミックセル18に一定の電圧を印加する手動防眩モー
ドとを切換可能であり、しかも自動防眩モードおよび手
動防眩モードを手動操作で選択するためのモード切換ス
イッチ24を備えるとともに、車両搭載エンジンに点火
するためのイグニッションスイッチ31の導通初期には
モード切換スイッチ24のスイッチング態様にかかわら
ず自動防眩モードを選択するとともにイグニッションス
イッチ31の導通状態でのモード切換スイッチ24の切
換え操作に応じて自動防眩モードおよび手動防眩モード
を択一的に選択するモード選択手段34を備えている。
【0040】したがって車両を走行させるべくイグニッ
ションスイッチ31を導通させると自動防眩モードが確
実に選択されることになり、ミラー14を防眩状態とす
るためのスイッチ操作を車両運転者が忘れても、ミラー
14を確実に防眩状態とすることができる。
【0041】また手動防眩モードを選択したい場合に
は、イグニッションスイッチ31の導通後にモード切換
スイッチ24を操作すればよく、このモード切換スイッ
チ24の操作により自動防眩モードおよび手動防眩モー
ドを択一的にかつ自由に選択することができる。
【0042】また防眩ミラー装置11のハウジング12
には、自動防眩モードおよび手動防眩モードのいずれの
状態にあるかを示すインジケータ23が設けられてお
り、モード切換スイッチ24の操作により自動防眩モー
ドおよび手動防眩モードを切換える際に、どちらのモー
ドが選択されているのかを確実に判別することができ
る。
【0043】さらに駆動手段42においては、エレクト
ロクロミックセル18への印加電圧を制御するようにし
て緩衝増幅器78によりオン・オフ制御されるNPNト
ランジスタ60と、電源ライン66との間に、電流制限
用の抵抗67およびNPNトランジスタ68が直列に接
続されている。したがって電源ライン66およびNPN
トランジスタ68間に設けられる抵抗67により、エレ
クトロクロミックセル18に流れる電流を制限するとと
もに、エレクトロクロミックセル18の破壊時や駆動手
段42の出力端子ショート時にNPNトランジスタ6
8,69の焼損が生じることを防止することができる。
【0044】しかもNPNトランジスタ68のベースに
接続されている緩衝増幅器71の非反転入力端子にはエ
レクトロクロミックセル18の最大絶対電圧を生成する
基準電圧回路72が接続され、緩衝増幅器71の反転入
力端子にはNPNトランジスタ68のエミッタが接続さ
れている。したがって緩衝増幅器71は、NPNトラン
ジスタ68のエミッタ電圧すなわちNPNトランジスタ
69に作用する電圧が、基準電圧回路72で定められた
エレクトロクロミックセル18の最大絶対電圧となるよ
うにNPNトランジスタ68のオン・オフを制御するこ
とになるので、エレクトロクロミックセル18にその最
大絶対電圧以上の電圧が印加されることはない。
【0045】このようにしてエレクトロクロミックセル
18に過電圧が印加されたり、過電流が流れたりするこ
とを防止するための駆動手段42の一部回路構成を、抵
抗67、NPNトランジスタ68および基準電圧回路7
2を用いた簡単な回路構成とし、カスタムICを用いな
いようにしてコスト低減を図ることができる。
【0046】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ミラーを防眩状態とするためのスイッチ操作を車両
運転者が忘れても、ミラーを確実に防眩状態とすること
ができ、またモード切換スイッチの操作により自動防眩
モードおよび手動防眩モードを択一的にかつ自由に選択
することができる。
【0048】また請求項2記載の発明によれば、モード
切換スイッチの操作により自動防眩モードおよび手動防
眩モードを切換える際に、どちらのモードが選択されて
いるのかを確実に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】防眩ミラー装置の斜視図である。
【図2】ミラーの部分縦断面図である。
【図3】駆動・制御装置の回路構成を示す図である。
【図4】モード選択手段の構成を示す回路図である。
【図5】駆動手段の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11・・・防眩ミラー装置 14・・・ミラー 18・・・エレクトロクロミックセル 22・・・後方光量検出センサとしての第1フォトダイ
オード 23・・・インジケータ 24・・・モード切換スイッチ 28・・・前方光量検出センサとしての第2フォトダイ
オード 31・・・イグニッションスイッチ 34・・・モード選択手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方視認用のミラー(14)に内蔵され
    るエレクトロクロミックセル(18)への印加電圧を、
    後方光量検出センサ(22)で検出される車両の後方側
    の光量ならびに前方光量検出センサ(28)で検出され
    る車両の前方側の光量の差に応じて変化させる自動防眩
    モードと、前記両光量検出センサ(22,28)の検出
    光量とは無関係に前記エレクトロクロミックセル(1
    8)に一定の電圧を印加する手動防眩モードとを切換可
    能な車両用防眩ミラー装置において、自動防眩モードお
    よび手動防眩モードを手動操作で選択するためのモード
    切換スイッチ(24)と、車両搭載エンジンに点火する
    ためのイグニッションスイッチ(31)の導通初期には
    モード切換スイッチ(24)のスイッチング態様にかか
    わらず前記自動防眩モードを選択するとともにイグニッ
    ションスイッチ(31)の導通状態での前記モード切換
    スイッチ(24)の切換え操作に応じて自動防眩モード
    および手動防眩モードを択一的に選択するモード選択手
    段(34)とを備えることを特徴とする車両用防眩ミラ
    ー装置。
  2. 【請求項2】 自動防眩モードおよび手動防眩モードの
    いずれの状態にあるかを示すインジケータ(23)を備
    えることを特徴とする請求項1記載の車両用防眩ミラー
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009001192A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ichikoh Ind Ltd 車両用防眩ミラー装置
JP2016507409A (ja) * 2012-12-11 2016-03-10 オスラム オーエルイーディー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOSRAM OLED GmbH 防眩可能なミラー装置

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