JP2002283644A - プリンタシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製本表紙印刷が必要になってもアプリケーシ
ョン側で原稿データを編集しないようにして、アプリケ
ーション側の負担を軽くしたプリンタドライバを提供す
る。 【解決手段】 前記アプリケーション１からの製本印刷
情報と印刷データを受信し、そのデータから印刷条件と
印刷データに分割するデータ受信部２と、この印刷条件
を解析する印刷条件解析部７と、この印刷条件解析部７
の解析結果によりページの計数と印刷データの記憶及び
原稿ページの配置位置の計算を制御するページ制御部３
と、印刷データを記憶するディスク４と、原稿ページの
縮小、貼り付け処理をおこなう印刷データ作成部５と、
この印刷データ作成部５により作成されたデータを、プ
リンタ装置９に転送するデータ送信部６と、表紙に印刷
すべき表紙用データを作成する表紙ページ作成部８とか
ら構成される本発明のプリンタドライバ１０により、課
題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタシステム
に関し、特に、プリンタ装置により複数ページの印刷物
を製本印刷するプリンタ制御手段を備えたプリンタシス
テムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来技術における製本印刷の方
法を示す図である。従来のプリンタドライバでの製本印
刷は、図のように、１ページあたり原稿データを２ペー
ジ分を縮小して配置している。（図は原稿が８ページの
場合）つまり、図５（ａ）に示すように、１ページ目の
表は、左側８ページ、右側１ページとし、１ページ目の
裏は、左側２ページ、右側７ページとする。同じく、２
ページ目の表は、左側６ページ、右側３ページとし、２
ページ目の裏は、左側４ページ、右側５ページとする。
このように配置した結果を両面印刷し、用紙中央で閉じ
ることで、図５（ｂ）のように１ページから８ページま
で順番に簡易製本される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この方法の場合、原稿
の１ページ目と８ページ目が夫々製本された本の外側に
来ることになり、この面を表紙としてタイトル等を挿入
しようとした場合、あらかじめアプリケーション側で上
記の面の配置を考慮して原稿を作成する必要がある。ま
た、裏表紙（図５（ｂ）の２の部分）を意識して、本文
の印刷開始面を見開き１ページ目（図５（ｂ）の３の部
分）の右側から開始しようとした場合、原稿ページの２
ページ目に白紙ページ等を挿入してページ数を調整する
必要がある。例えば、上記の例の場合、１ページ目の前
に２ページ分のデータを挿入しないと、ページの配置が
変わってしまう。また、製本印刷の有無によらず、独立
した機能として表紙印刷機能を有するプリンタがある
が、この機能は１枚目の前に白紙を挿入するといった機
能しか有しておらず、表紙に任意のデータを描画するこ
とができないため、製本印刷時の表紙機能としては妥当
とは言えない。本発明は、かかる課題に鑑み、プリンタ
ドライバ自体で製本印刷用の表紙ページを挿入するよう
にして、アプリケーション側での配慮は必要なく、自動
的に製本印刷のページレイアウトが可能なプリンタドラ
イバを提供することを目的とする。また、他の目的は、
製本印刷での表紙の印刷内容を指定できるようにするこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、請求項１記載の発明は、コンピュータの
記憶装置内に格納され、前記コンピュータが具体的な目
的を実現する手段としてのアプリケーションと、該アプ
リケーションからの印刷命令を受けて出力端末であるプ
リンタ装置の制御を行うプリンタ制御手段と、該プリン
タ制御手段からの印刷データに基づいて印刷をおこなう
プリンタ装置と、を備えたプリンタシステムにおいて、
前記プリンタ制御手段が、前記アプリケーションからの
製本印刷情報と印刷データを受信し、該受信データから
印刷条件と印刷データに分割するデータ受信部と、前記
印刷条件を解析する印刷条件解析部と、該印刷条件解析
部の解析結果により原稿ページの枚数計算と前記印刷デ
ータの記憶及び前記原稿ページの配置位置の計算を制御
するページ制御部と、前記印刷データを記憶する記憶手
段と、前記原稿ページの縮小、貼り付け処理をおこなう
印刷データ作成部と、該印刷データ作成部により作成さ
れたデータを前記プリンタ装置に転送するデータ送信部
と、表紙に印刷すべき表紙用データを作成する表紙ペー
ジ作成部と、を備えたことを特徴とする。かかる発明に
よれば、一般的なプリンタシステムは、ホストコンピュ
ータ内に格納されたアプリケーションソフトと、プリン
タ制御のためのプリンタドライにより、出力端末として
のプリンタ装置にデータを送り、記録媒体に印字するも
のである。しかるに、詳細な印刷条件はアプリケーショ
ン側に持つのが普通であり、その情報を受けてプリンタ
ドライバが条件解析して印刷データを作成し、プリンタ
装置に送信する。本発明では、このプリンタドライバに
製本印刷を容易にする手段を備え、アプリケーション側
に負担をかけない方法を提案するものである。特に、表
紙を持った場合、製本の手順はさらに複雑となる。本発
明は、これらの要求に対して容易に実現可能なプリンタ
ドライバを提供するものである。またその表紙にタイト
ルを印刷する場合においても、同様に対応可能とするも
のである。

【０００５】また、請求項２記載の発明は、前記印刷条
件により製本表紙印刷が指定された場合、前記表紙ペー
ジ作成部は、表紙の印刷内容を指定可能とし、前記表紙
に指定された印刷内容を印刷することも本発明の有効な
手段である。かかる技術手段によれば、表紙はその本の
顔であり、またその内容を凝縮して表現するための手段
である。従って、表紙に印刷する印刷内容を指定できる
ことが要求される。本発明では、印刷条件により製本表
紙印刷が指定された場合に限り、ある条件下で印刷内容
を指定可能とする。また、請求項３記載の発明は、前記
印刷条件により製本表紙印刷が指定された場合、前記表
紙ページ作成部は、前記表紙を少なくとも２ページ以上
作成することも本発明の有効な手段である。かかる技術
手段によれば、製本表紙印刷が指定されていた場合、１
ページ目の印刷データを転送する前に、表紙ページ作成
部において、表紙用ページデータが作成され、プリンタ
に転送される。この時、表紙データとしては、２ページ
分のデータが作成されることになる。これにより、表側
にタイトル等が表紙印刷され、裏側には印刷内容が印刷
されない独立した表紙のある製本が可能となる。また、
請求項４記載の発明は、前記表紙の印刷内容は、テキス
トデータ若しくはイメージデータを選択的に指定可能と
し、前記表紙に指定された印刷内容の少なくとも一方若
しくは両方を印刷することも本発明の有効な手段であ
る。かかる技術手段によれば、製本表紙印刷が指定され
ていた場合、テキストデータ若しくはイメージデータを
選択的に指定し、指定された印刷内容を表紙ページ作成
部において作成して、製本表紙に文字またはイラストの
どちらか、または両方を印字、描画してさらに製本の品
質を向上することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置な
どは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれの
みに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図
１は、本発明の実施形態におけるプリンタシステムのブ
ロック図である。本プリンタシステムの構成は、具体的
な目的を実現するためのソフトウェアの集合体であるア
プリケーション１と、プリンタ装置を制御するためのプ
リンタドライバ１０と、プリンタドライバ１０からのデ
ータを印字するプリンタ装置９から成る。さらに、プリ
ンタドライバ１０は、前記アプリケーション１からの製
本印刷情報と印刷データを受信し、そのデータから印刷
条件と印刷データに分割するデータ受信部２と、この印
刷条件を解析する印刷条件解析部７と、この印刷条件解
析部７の解析結果によりページの計数と印刷データの記
憶及び原稿ページの配置位置の計算を制御するページ制
御部３と、印刷データを記憶するディスク４と、原稿ペ
ージの縮小、貼り付け処理をおこなう印刷データ作成部
５と、この印刷データ作成部５により作成されたデータ
を、プリンタ装置９に転送するデータ送信部６と、表紙
に印刷すべき表紙用データを作成する表紙ページ作成部
８とから構成されている。

【０００７】次に、この構成から成るプリンタシステム
の動作について説明する。アプリケーション１から印刷
を行う際、図示を省略したプリンタドライバＵＩと呼ば
れる印刷条件設定用パネルで、印刷方法として「製本印
刷」、及び「製本印刷の詳細」として、「製本表紙印
刷」、「製本表紙印刷文字」、及び「製本表紙印刷イメ
ージ」という項目により、製本表紙印刷の設定を行う。
プリンタドライバＵＩ部で設定された上記製本印刷情報
は、印刷データと共にプリンタドライバ１０内部に送ら
れ、データ受信部２において、集約情報を含めた印刷条
件と印刷データに分割される。分割された印刷条件は、
印刷条件解析部７に送られ、さまざまな印刷条件が解析
される。ここで、製本印刷が指定されていた場合、ペー
ジ制御部３において、印刷データを全ページ分一旦ディ
スク４内に記憶する。また、この時全ページのページ数
もカウントされる。全ページ分保存された時点で、全ペ
ージ数より各ページにおける原稿ページの配置決め（面
付け）を行い、また、各原稿ページの配置位置が計算さ
れる。ここで決定された面付け、及び、配置位置に基づ
いて、印刷データ作成部５において、適切な原稿ページ
から縮小、貼りつけ処理されて印刷データが作成され、
データ送信部６よりプリンタ装置９に転送される。ここ
で、「製本表紙印刷」が指定されていた場合、１ページ
目の印刷データを転送する前に、表紙ページ作成部８に
おいて、表紙用ページデータが作成され、プリンタ装置
９に転送される。この時、表紙データとしては、２ペー
ジ分のデータが作成される。ここで、１ページの右側の
面にはプリンタドライバＵＩで指定された「製本表紙文
字」、及び、「製本表紙イメージ」が描画される。

【０００８】図２は、本発明の動作フローチャートであ
る。図１と図２を併せて参照して詳細に説明するまず、
アプリケーション１からデータ受信部２で受信した製本
印刷情報から、印刷条件と印刷データとに分割する（ス
テップＳ１）。次に、ステップＳ１で分割された印刷条
件は印刷条件解析部７に送られ、そこから集約情報を切
り出す（ステップＳ２）。さらに製本情報を取得して
（ステップＳ３）、製本印刷が指定されていた場合ペー
ジ制御部３において、１ページ分の印刷データを保存す
る（ステップＳ４）。そして、全ページ分をディスク４
に保存するまでこの動作を繰り返す（ステップＳ５）。
次に、ページ制御部３において全ページ分保存された時
点で、全ページ数より各ページにおける原稿ページの位
置決め（面付け）を行い、また、各原稿ページの配置位
置と印字位置が計算される（ステップＳ６）。次に、印
刷条件解析部７で解析された結果、表紙が必要かどうか
判断される（ステップＳ７）。必要でなければステップ
Ｓ６で計算したページ配置テーブルに基づいて、印刷デ
ータ作成部５で印刷データを順次作成し、データ送信部
６よりプリンタ装置９に転送する（ステップＳ８）。こ
こで、ステップＳ７において、表紙が必要であれば、表
紙ページ作成部８で表紙用に２ページ分のページを作成
する（ステップＳ９）。次に、表紙に文字を印刷する必
要があるか判断する（ステップＳ１０）。必要であれば
指定された文字列を１ページ目の右面に印字し（ステッ
プＳ１１）、ステップＳ１２に行く。必要でなければ表
紙にイメージを印刷する必要があるか判断する（ステッ
プＳ１２）。必要であれば指定されたイメージを１ペー
ジ目の右面に印字し（ステップＳ１３）、表紙用２ペー
ジ分の印刷データを作成し（ステップＳ１４）、ステッ
プＳ８に進む。また、ステップＳ１２でイメージを印刷
する必要がない場合でも、ステップＳ１４に進む。この
ようなフローにより、表紙が必要でない場合は、必要な
ページ数を決められたアルゴリズムに従って印刷し、表
紙が必要な場合は、表紙と表紙印刷を実行して、必要な
ページ数を決められたアルゴリズムに従って印刷するも
のである。

【０００９】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図３は、第１の実施例の製本印刷で
製本表紙印刷なしの場合の図である。本実施例は６ペー
ジデータの製本の場合である。図のように、原稿データ
を１ページあたり２ページ分を縮小して配置することで
実現している。つまり、図３（ａ）のように、１ページ
目の表は、左側白紙、右側１ページとし、１ページ目の
裏は、左側２ページ、右側白紙とする。２ページ目の表
は、左側６ページ、右側３ページとし、２ページ目の裏
は、左側４ページ、右側５ページとする。このように配
置した結果を両面印刷し、用紙中央で閉じることで、図
３（ｂ）のように表紙付きで１ページから６ページまで
順番に簡易製本される。図４は、第２の実施例の製本印
刷で製本表紙印刷ありの場合の図である。本実施例は６
ページデータの製本の場合で、表紙の印刷文字は「製本
タイトル」とした場合である。図のように、１ページあ
たり原稿データを２ページ分を縮小して配置することで
実現している。つまり、図４（ａ）のように、１ページ
目の表は、左側白紙、右側「製本タイトル」とし、１ペ
ージ目の裏は、左側、右側とも白紙とする。２ページ目
の表は、左側白紙、右側１ページとし、２ページ目の裏
は、左側２ページ、右側白紙とする。３ページ目の表
は、左側６ページ、右側３ページとし、３ページ目の裏
は、左側４ページ、右側５ページとする。このように配
置した結果を両面印刷し、用紙中央で閉じることで、図
４（ｂ）のように表紙に「製本タイトル」が印刷された
１ページから６ページまで順番に簡易製本される。な
お、本実施例では６ページの場合について説明したが、
図４（ａ）の、２ページ目の表、左側を８ページ、右側
を１ページとし、さらに２ページ目の裏は、左側２ペー
ジ、右側７ページとすることにより、全ページ８ページ
の製本が可能となる。

【００１０】

【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、請求
項１においては、アプリケーション側で原稿データを編
集することなく、製本印刷の表紙印刷機能を実現でき
る。請求項２においては、製本印刷時の表紙に印刷が可
能となる。請求項３においては、表側にタイトル等が表
紙印刷され、裏側には印刷内容が印刷されない独立した
表紙のある製本が可能となる。請求項４においては、製
本印刷時の表紙に任意のテキストデータやイメージデー
タの印刷が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態におけるプリンタシステムの
ブロック図である。

【図２】本発明の動作フローチャートである。

【図３】本発明の第１の実施例の製本印刷で製本表紙印
刷なしの場合の図である。

【図４】本発明の第２の実施例の製本印刷で製本表紙印
刷ありの場合の図である。

【図５】従来技術における製本印刷の手段を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ アプリケーション ２ データ受信部 ３ ページ制御部 ４ ディスク ５ 印刷データ作成部 ６ データ送信部 ７ 印刷条件解析部 ８ 表紙ページ作成部 ９ プリンタ装置 １０ プリンタドライバ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータの記憶装置内に格納され、
   前記コンピュータが具体的な目的を実現する手段として
   のアプリケーションと、該アプリケーションからの印刷
   命令を受けて出力端末であるプリンタ装置の制御を行う
   プリンタ制御手段と、該プリンタ制御手段からの印刷デ
   ータに基づいて印刷をおこなうプリンタ装置と、を備え
   たプリンタシステムにおいて、 前記プリンタ制御手段が、前記アプリケーションからの
   製本印刷情報と印刷データを受信し、該受信した情報及
   びデータを印刷条件と印刷データに分割するデータ受信
   部と、 前記印刷条件を解析する印刷条件解析部と、該印刷条件
   解析部の解析結果により原稿ページの枚数計算と前記印
   刷データの記憶及び前記原稿ページの配置位置の計算を
   制御するページ制御部と、 前記印刷データを記憶する記憶手段と、前記原稿ページ
   の縮小、貼り付け処理をおこなう印刷データ作成部と、
   該印刷データ作成部により作成されたデータを前記プリ
   ンタ装置に転送するデータ送信部と、表紙に印刷すべき
   表紙用データを作成する表紙ページ作成部と、 を備えたことを特徴とするプリンタシステム。
2. 【請求項２】 前記印刷条件により製本表紙印刷が指定
   された場合、前記表紙ページ作成部は、表紙の印刷内容
   を指定可能とし、前記表紙に指定された印刷内容を印刷
   することを特徴とする請求項１記載のプリンタシステ
   ム。
3. 【請求項３】 前記印刷条件により製本表紙印刷が指定
   された場合、前記表紙ページ作成部は、前記表紙を少な
   くとも２ページ以上作成することを特徴とする請求項２
   記載のプリンタシステム。
4. 【請求項４】 前記表紙の印刷内容は、テキストデータ
   若しくはイメージデータを選択的に指定可能とし、前記
   表紙に指定された印刷内容の少なくとも一方若しくは両
   方を印刷することを特徴とする請求項２、３記載のプリ
   ンタシステム。