JP2002283165A - 工具交換装置 - Google Patents

工具交換装置

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JP2002283165A
JP2002283165A JP2001091859A JP2001091859A JP2002283165A JP 2002283165 A JP2002283165 A JP 2002283165A JP 2001091859 A JP2001091859 A JP 2001091859A JP 2001091859 A JP2001091859 A JP 2001091859A JP 2002283165 A JP2002283165 A JP 2002283165A
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arm
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arm body
groove cam
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Hideki Nakajima
秀樹 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒溝カムに係合して揺動回動する揺動レバ
ー(揺動部材)の他端が相手部材に接近する速度を小さ
くして衝撃力を少なし、異音の発生を防止し、耐久性を
向上できる工具交換装置を提供する。 【解決手段】 第1円筒溝カム22(第2円筒溝カム2
3)に係合して揺動回動する揺動部材の他端に設けた摺
接子47(揺動レバーの他端の接触子41)が相手部材
に接近する速度を小さくすべく、第1円筒溝カム22
(第2円筒溝カム23)の360度展開形状において上
死点22a(23a )と下死点22b(23b)との間
を繋ぐ中途部の形状を、従来はS字状曲線であったが
(図7(a)参照)、本発明では、ダブルS字状曲線2
2c(23c)とする(図7(b)参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械の主軸と工
具マガジンとにセットされた工具を交換するための工具
交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主軸と工具マガジンとの間で、工
具を交換可能な工作機械が知られている。これらの工作
機械は、工具交換実施用の工具交換機の工具把持装置を
備え、その工具把持装置を構成する工具交換アームの先
端に設けられた把持部によって、主軸及び工具マガジン
それぞれにセットされた工具における工具ホルダ部を把
持し、該工具交換アームの旋回によって、工具の位置を
変えて交換する。
【0003】この種の工具把持装置の工具把持形式とし
ては、工具を両側から挟持するタイプと工具を片側から
ひっかけた後に押圧固定するタイプがある。この後者の
タイプを開示するものとして、例えば実公平5−134
69号公報が挙げられる。この公報に記載の工具把持装
置の工具交換アームの運動工程は、アーム待機位置から
該所定角度旋回して工具交換位置に移動し、工具交換ア
ームの両端に設けられた把持部が、それぞれ主軸に装着
された使用後の工具と工具マガジンにセットされた新し
い工具とを把持する工程と、把持が完了した後、工具交
換アームが軸方向に移動して、工具交換位置から離れて
180゜旋回し、工具の位置を換える工程と、その後、
前記工具交換アームが軸方向に移動して工具交換位置に
戻り、新しい工具を主軸に装着した後、工具の把持を解
除し、使用後の工具を工具マガジンに収納する工程と、
収納が完了した後、所定角度逆旋回し、アーム待機位置
に戻る工程とから構成されている。
【0004】一方、工作機械の主軸側の工具装着部のテ
ーパ孔に続く中心孔内に軸方向に移動可能に設けたドロ
ーバにより、コレットを介して工具ホルダを引き込み装
着することを、前記工具交換動作に連動させるように構
成している。
【0005】そのために、特開平11−58167号公
報に開示されているように、工具交換装置におけるAT
C駆動軸には、円周カム溝が形成されたカム体を2つ設
け、一方のカム体では、その円周カム溝に嵌合するカム
フォロアを有する揺動レバーを介して旋回軸に係合させ
て、ATC駆動軸が一回転する間に、工具交換アーム
(前記旋回軸)を軸方向に一往復移動させる。他方のカ
ム体では、その円周カム溝に嵌合するカムフォロアを有
する揺動部材を介して、ATC駆動軸が一回転する間
に、前記工具の脱着工程で前記ドローバを主軸の軸線に
沿って移動させて、工具ホルダの離脱と装着とを実行す
るように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記揺
動レバーの他端が旋回軸に関連させた箇所や揺動部材に
おける他端が前記ドローバに関連させた箇所では、それ
らの係合子と関連箇所との間に隙間が存在するため、前
記各円筒カム溝の形態によっては、前記揺動部材または
揺動レバーの他端が相手部材に対して大きい速度で衝突
し、異音を発したり、衝撃力が大きいために衝突箇所に
塑性変形が起こり、ガタツキが酷くなり、耐久性が劣化
するという問題があった。
【0007】本発明は前記課題を解決すべく、円筒カム
溝の形態を工夫することにより、静粛で耐久性を向上さ
せた工具交換装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の工具交換装置は、両端部に
把持部と工具把持機構とを備えたアーム本体を、旋回機
構及び進退動機構を介して、待機位置から旋回させて、
工具交換位置にて主軸先端部における工具装着部の工具
ホルダ及び工具マガジンの取付け部における工具ホルダ
を把持して後、工具交換位置から遠ざかるようにアーム
本体を後退させ、その後180度旋回し、次いで前記両
把持部を前記工具装着部及び工具マガジンの取付け部に
接近させるようにアーム本体を前進させて工具交換を実
行すると共に、前記工具装着部における着脱機構を作動
させて工具ホルダの脱着を実行するように構成してなる
工具交換装置において、回転駆動軸に設けられた第1円
筒溝カムに接触するカムフォロア付き揺動部材を介し
て、前記着脱機構を脱着操作するように構成し、該第1
円筒溝カムは、前記揺動部材の他端が着脱機構に当接す
るときの接近速度を小さくするように形成されているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の工具交換装置において、前記進退動機構は、回転駆動
軸に設けられた第2円筒溝カムに接触するカムフォロア
付き揺動レバーを介して、前記アーム本体を進退運動さ
せるように構成し、前記第1円筒溝カムは、前記アーム
本体における把持部に把持された前記工具ホルダが前記
工具装着部に接近するときの速度を小さくするように形
成されているものである。
【0010】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の工具交換装置において、前記
円筒溝カムの展開形状は、上死点部と下死点部とを繋ぐ
中途部位の形状をダブルS字状曲線にて形成したもので
ある。
【0011】他方、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の工具交換装置において、前記旋回機構には、回
転駆動軸に設けられた平面溝カムに接触するカムフォロ
ア付き揺動部材を介して、前記アーム本体を往復回動さ
せる連動機構を設け、前記平面溝カムは、前記アーム本
体における把持部に把持された前記工具ホルダが前記工
具マガジンの取付け部及び主軸の工具装着部における工
具ホルダに接近するときの前記連動機構の速度を小さく
するように形成されているものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を一層
明確にするため、本発明の好適な実施例を図面と共に説
明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に
何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属
する限り、種々の態様で実施できることはいうまでもな
い。
【0013】まず、本実施例の工具交換装置4が装着さ
れたマシニングセンタを主に図1〜図3を参照して、概
説する。このマシニングセンタでは、主軸2及び主軸モ
ータ3を備えた主軸台1が、直立して固定されたコラム
に対して昇降可能に案内支持され、図示しないZ軸送り
モータ及び送りネジにより上下方向に移動される。主軸
台1の右側方には、回転型の工具マガジンと工具交換装
置4とが配置されている。
【0014】主軸2の下端部(先端部)には、先端に工
具Tが装着された工具ホルダ5のテーパー部5aを被嵌
するテーパー孔状の工具装着部6が設けられており、主
軸2の中心軸孔に挿通したドローバ7とコレット8等か
らなり、後に詳述する工具着脱機構9が配置され、後述
するように、工具着脱機構9におけるアンクランプリン
グ10が下降動すると、前記工具T付きの工具ホルダ5
(以下単に工具ホルダ5という)のテーパー部5aの先
端(上端)の内径孔部に係合したコレット8が窄まり、
工具ホルダ5が離脱でき、逆に、前記ドローバ7の外周
に配置したコイルバネ(図示せず)の付勢力でドローバ
7及びアンクランプリング10が上昇位置にあるときに
は、コレット8が前記テーパー部5aの先端(上端)の
内径孔部内で広がって、工具ホルダ5を離脱不能となる
ように構成されている。
【0015】図示しない工具マガジンは、工具ホルダ5
を着脱可能に保持し通常水平の姿勢にある保持ポット
を、回転盤の周辺部に複数備えたものである。その最下
位に位置した保持ポットのみ90゜下方に回転して垂直
な姿勢をとり、本実施例の工具交換装置4によって工具
交換可能な状態になる。
【0016】工具マガジンと主軸2との間で工具ホルダ
5を交換するための工具交換装置4は、工具交換駆動モ
ータ15や工具交換アームA等から構成されている。本
実施例の工具交換アームAは、その旋回軸25と同一軸
線上に延びるアーム中軸62を有するアーム支持体16
と、アーム中軸62を中心にアーム支持体16に回動可
能に支持され、両端に工具を支持するための把持部17
を有するアーム本体12とから構成されており、主軸2
と工具マガジンとにセットされた工具ホルダ5を、把持
部17による把持と工具交換アームの旋回と上下動とを
利用して交換するものである。
【0017】図2に工具交換アームAの動きを引き起こ
す前記工具交換装置4全体の構成を、図4及び図5
(a)〜図5(c)に工具交換アームAの断面図を示
す。次に、アーム本体12の旋回機構及び進退動機構に
ついて詳述する。図2に示すように、工具交換装置4の
ATC駆動軸18は工具交換駆動モータ15に結合され
て鉛直方向を向いて配置され、上下位置の軸受19(下
方の軸受は図示せず)を介してハウジング11に回転自
在に軸支されている。ATC駆動軸18には後述するよ
うに4つのカム、即ち、パラレルカム21,第1円筒溝
カム22,第2円筒溝カム23,平面溝カム24が設け
られている。
【0018】一方、ATC駆動軸18の側方には、旋回
軸25が鉛直向きに配置されている。この旋回軸25の
上部外周にはスプライン部が形成されており、該スプラ
イン部は、ハウジング11に軸受20を介して回転自在
に支持されたスプライン孔付きの支軸28に摺動自在且
つ回転可能に被嵌しており、また、前記旋回軸25の上
端部にはその中心軸に沿って所定の深さの孔が開けられ
ており、この孔にブッシュを介して嵌まる長軸状の支持
部材31がハウジング11の上部に固定されており、こ
れらによって、後述するように旋回軸25は昇降可能、
且つ回転可能に軸支されている。なお、支軸28の外周
に形成されたフランジ部の上下面には、カム21の従動
子としての従動ローラ38の軸が固定されている。
【0019】前記旋回軸25の下端は、旋回軸25の外
径より大きい孔径を持つ略円筒形状の回動作動体29を
貫通し、ブッシュ30と回動作動体29とをガイドとし
て中心軸周りの回動と軸方向の往復運動が可能に支承さ
れている。
【0020】ハウジング11の下端に穿設された孔に、
ブッシュ27を介して前記回動作動体29が貫通してお
り、該回動作動体29は、前記旋回軸25の回動とは独
立して、中心軸周りの回動ができるように支承されてい
る。また、図2に示すように、旋回軸25の上下方向中
央近辺に固定された、円周溝をもつ円筒部材36を有
し、後述の揺動レバー40の動きに連動して円筒部材3
6が上下されることによって、該旋回軸25は図2の実
線状態から二点鎖線状態まで往復移動する。
【0021】図2及び図8に示すように、水平往復揺動
する揺動部材32の基端をハウジング11の下面から立
設する枢支軸33に対して水平回動可能に支持する。前
記ATC駆動軸18の下端に設けられた平面溝カム24
には、下向きに開放した平面カム溝24aが形成されて
おり、該平面溝カム24の下面と前記揺動部材32とを
平行状に対峙させて配置する。そして、該揺動部材32
の中途部に上向きに立設した軸に支持されたローラ状の
カムフォロア34が、前記平面カム溝24a内に摺接す
るように嵌め入れられている。また、前記揺動部材32
の先端側で下向きに突出する軸の下端に設けたローラ状
の係合子35が回動作動体29の上端部に凹み形成され
た係合部に対して位相決めされて外れ不能且つ相対的に
回転可能に嵌まるように連結されている。
【0022】また、連動機構としての回動作動体29の
下端部の互いに180゜離れた2ヶ所には、下方が開い
た凹部71a、71bが設けられ(図5(a)参照)、
該凹部71a、71bを介して後述する工具交換アーム
Aのアーム回転軸51と嵌合している。
【0023】前記アーム中軸62の上端部に一体的に形
成され、半径方向外側に延在する上フランジ61と、ア
ーム中軸62の下端部に嵌合された円盤状のアーム支持
体16との間に前記アーム本体12を回動可能に挟持し
ている。アーム本体12は、中央部が該アーム回転軸5
1の下部に嵌合され、アーム本体12の両端部には工具
ホルダ5を把持するための把持部17を有する。
【0024】アーム中軸62が貫通する中空円筒形状の
アーム回転軸51は、その上部にフランジ51aを有
し、その上端部には、平面視で中心角度180度だけ隔
てて2ヶ所に上方に突出した非円形断面(実施形態では
矩形断面)の凸部72a、72bが設けられ(図4及び
図6参照)、これら凸部72a、72bは、前記回動作
動体29の下端に設けた凹部71a,71bに対向する
ように構成されている。また、アーム回転軸51の下部
外周にはフランジ52aを被嵌している。
【0025】回動作動体29の下端に設けられた前記各
凹部71a、71bと、アーム本体12の上端に設けら
れた前記各凸部72a、72bとが嵌合することによ
り、回動作動体29とアーム本体12とは、一体的に運
動することができる。図4にアーム本体12の水平方向
の部分断面図を示すように、該アーム本体12は、アー
ム中軸62を中心として対称に構成され、その両端には
把持部17,17が、互いに逆向き面した工具当接部5
6,56を有して設けられている。
【0026】また、アーム本体12の中央部に設けられ
たフランジ52aの外側には中心に対して対称な位置に
2つの透孔55,55が設けられている。該各透孔55
には、後述するツールロックピン91及びアームロック
ピン92が鉛直方向に挿通され、該各透孔55内で所定
角度回動できるように形成されている(図4参照)。
【0027】図4に示すように、アーム本体12の内部
には、工具当接部56が面した側の側面に近接して、前
記透孔55と把持部17との間に長手方向に延び、その
中央よりも透孔55側に小さくなる段部を有する段付挿
通孔58が設けられている。該段付挿通孔58には、工
具当接部56に当接した工具を押圧固定するためのロー
ラ81を一端に回転自在に軸支した係止部材としてのロ
ーラシャフト80が挿通されている。該ローラシャフト
80は、その棒状円柱形状の中央に透孔55側に小さく
なる段部を有し、前記段付挿通孔58を摺動可能に貫通
している。また、前記ローラシャフト80の中央部には
長円形のスロット83が設けられており、アーム本体1
2に固定された直交ピン59を該スロット83に挿通さ
せることによって、ローラシャフト80の自軸回りの回
転を防止している。更に、前記段付挿通孔58の段部と
ローラシャフト80の段部との間には、バネ85が弾力
的に圧縮介挿され、ローラシャフト80を把持部17側
に付勢している図5(a)及び図6から分かるように、
旋回軸25とアーム支持体16とを接続するためのフラ
ンジ25bは、図6に示すように、円盤の相対する部分
を平行に切り欠いた形状をしていて、その上面の中央部
が旋回軸25の下面と結合されている。また、該フラン
ジ25bの下面は2ヶ所の円周部でアーム支持体16の
上面にピン76を用いて結合されている。前記凹部71
a、71bと凸部72a、72bとの嵌合はフランジ2
5bの上面から上方に少し離れた位置で行われる。後述
するように、旋回軸25とアーム支持体16との回転運
動は、旋回軸25及びアーム支持体16を下方に移動さ
せて前記嵌合部の嵌合を解除した状態で行われるが、回
動作動体29とアーム回転軸51との回転運動は、旋回
軸25及びアーム支持体16が上方に引き上げられて、
回動作動体29とアーム回転軸51とが前記嵌合部で嵌
合した状態で行われる。
【0028】図6にアーム本体12が待機位置(2点鎖
線)にある時と工具交換位置(実線)にある時を示すよ
うに、前記凸部72a,72bは、アーム支持体16の
上フランジ61においてフランジ25bの側部に設けら
れた透孔73内を所定角度回転するだけであるので、フ
ランジ25bによりその回動が妨げられることはない。
【0029】図4及び図5(a)〜図5(c)に示すよ
うに、アーム支持体16には、前記ローラシャフト80
の先端に設けられたローラを把持された工具に押圧後固
定するために、ローラシャフト80の摺動をロックする
一対のツールロック機構TRと、アーム本体12をアー
ム中軸62に対してロックあるいは解除するための一対
のアームロック機構ARとが各々軸対称に設けられてい
る。図4では、アーム中軸62を中心として、右方にツ
ールロック機構TRが、左方にアームロック機構ARが
配置されているように示されているが、図4に示すよう
に、ツールロック機構TRの一方とアームロック機構A
Rの一方とは互いに近接して設けられている。
【0030】まず、ツールロック機構TRについて説明
する。図5(a)に示すように、前記上フランジ61に
は、アーム中軸62の中心軸線に対し対称な位置に貫通
孔65,65が設けられ、アーム支持体16には、前記
貫通孔65,65に鉛直軸線上で対向する位置に、下方
に小さくなる段付挿通孔68,68が設けられている。
また、前記貫通孔65及び段付挿通孔68を貫通するよ
うにしてツールロックピン91が設けられている。ツー
ルロックピン91は、長軸形状の略中央位置に上方に向
かって断面が小さくなるテーパを有するフランジ91a
を有し、その上端部が前記貫通孔65を貫通しており、
下端部が前記段付挿通孔68に挿通されている。そし
て、段付挿通孔68の段部上面と前記フランジ91aの
底面間には、バネ93が弾力的に圧縮介挿され、ツール
ロックピン91を上方に付勢している。該ツールロック
ピン91が上昇したとき、フランジ91aのテーパ面が
アーム本体12の透孔55に突き出たローラシャフト8
0の端部を押圧することにより、ローラシャフト80の
透孔55側への摺動をロックする。
【0031】次に、アームロック機構ARについて説明
する。前記アーム支持体16の上フランジ61には、ア
ーム中軸62に対し対称な位置に貫通孔67,67が設
けられ(図4参照)、下フランジ63の前記貫通孔6
7,67に鉛直軸線上で対向する位置には、下方に小さ
くなる段付挿通孔69,69が設けられている。また、
前記貫通孔67及び段付挿通孔69を貫通するようにし
てアームロックピン92が設けられている。アームロッ
クピン92は、長軸形状の略中央位置に上方に向かって
断面が小さくなるテーパを有するフランジ92aを有
し、その上端部が前記貫通孔67を貫通しており、下端
部が前記段付挿通孔69を挿通している。そして、段付
挿通孔69の段部上面と前記フランジ92aの底面間に
は、バネ95が弾力的に圧縮介挿され、アームロックピ
ン92を上方に付勢している。該アームロックピン92
が上昇したとき、そのテーパ面が前記アーム回転軸51
の側面に設けられた丸溝51b(図4参照)に嵌合する
ことにより、アーム本体12のアーム支持体16に対す
る回動をロックする。
【0032】次に、本実施形態の工具交換装置4の動き
を説明する。本発明の工具把持装置4は、旋回により工
具当接部56を工具ホルダ5に当接させた後に把持をロ
ーラ81によりロックさせるタイプのものである。工具
交換工程は、工具交換位置から旋回平面内において所定
角度離れたアーム待機位置から該所定角度旋回して工具
交換位置に移動し、工具交換アームAの両端に設けられ
た把持部17がそれぞれ主軸2に装着された使用後の工
具ホルダ5と、マガジンにセットされた新しい工具ホル
ダ5とを把持する工程(図1参照)、把持が完了すると
工具交換アームAが下降して180゜旋回し、工具ホル
ダ5の位置を換える工程(図5(a)参照)、その後、
前記工具交換アームAが上昇し、新しい工具ホルダ5を
主軸2に装着した後、工具ホルダ5の把持を解除する一
方、使用後の工具ホルダ5をマガジンに収納する工程、
収納が完了した後、所定角度逆旋回し、アーム待機位置
に戻る工程からなる。
【0033】以下各工程の動作について詳細に説明す
る。上述のように、工具交換アームAは、待機位置から
所定角度旋回して工具把持位置に移動して工具を把持
し、最終的に工具を交換した後、工具交換位置から前記
待機位置に逆旋回する機構が備えられている。これは、
本実施例の工具把持機構が、工具交換アームAの工具当
接部を工具に対し片側から当接させるタイプであるから
である。この動きに係わるのは、ATC駆動軸18周囲
の円筒部材の下面の平面溝カム24であり、詳細に図示
しないが、平面溝カム24の平面カム溝の形状は、図8
(平面溝カム24の下面図)に示すように、閉じたリン
グ状であって、ATC駆動軸18を中心とし、半円以上
の範囲(図8において位相C1からC2までの略右半円
の領域)における半径R1の小径円弧部24aと、図8
のA1からDまでの位相に相当する箇所の(半径R1よ
り大きい)大径円弧部24bと、それらを繋ぐ連結部
(中途部)24cとからなる。この連結部24cはS字
状曲線が2つ連なる略ダブルS字状曲線であり、特に、
連結部24cの終端(小径円弧部24aの位相C1への
接近部分(位相Bから位相C1の区間)揺動部材32の
回動速度が大きく減速される変曲点を有する。
【0034】平面溝カム24が図8において反時計方向
に回動するとき、前記揺動部材32におけるカムフォロ
ア34が位相C1から位相C2までの小径円弧部24a
に位置するときには、アーム本体12が下降位置で18
0度旋回する区域であって、カムフォロア34が半径R
1の小径部24aの箇所に位置するから、揺動部材32
は図8において右側の位置で静止状態に保持される。図
8の位相A1からD(A0より若干進んだ位相)の位相
までの区間は、前記大径円弧部24bにカムフォロア3
4が位置するから、この区間では、揺動部材32は図8
において左側に偏位したまま静止している待機位置に相
当する。
【0035】そして、カムフォロア34が連結部24c
のうち、位相Dから位相C1に進むにつれて、アーム本
体12の両先端部(把持部17、17)が工具装着部の
工具ホルダ5及び工具マガジンの取付け部における工具
ホルダ5に水平方向から接近する区間となる。その接近
区間の最終段階で、各把持部17の工具当接部56が各
工具ホルダ5の係合溝に衝突するときの衝撃力を極小に
するため、前記連結部24cの平面カム溝の形状を、揺
動部材32、ひいては連動機構の回動速度が大きく減速
される変曲点を有するように設定するのである。
【0036】このように、平面溝カム24の連結部24
c の形状を設定すると、工具ホルダ5の交換作業時のう
ち、把持部17が工具ホルダ5に接近するときの接近速
度が極小となり、把持部17(工具当接部56)と工具
ホルダ5との衝突による衝撃力がほとんど無くなり、異
音の発生や、衝撃力による両部材の塑性変形が発生せ
ず、耐久性が向上するのである。
【0037】なお、位相C2から位相A1までの区間で
は、アーム本体12の両先端部(把持部17、17)が
工具装着部の工具ホルダ5及び工具マガジンの取付け部
における工具ホルダ5に対して離れ移動する区間に相当
することになる。
【0038】また、工具交換アームAは、旋回軸25の
軸方向に往復移動する。これは、工具ホルダ5を主軸台
1や工具マガジンから抜き取ったり、クランプするため
である。この動きに係わるのは、ATC駆動軸18回り
の円筒部材の周面上部に形成された第2円筒溝カム23
である(図2参照)。該第2円筒溝カム23には支持点
44を回動支点として揺動する揺動レバー40が、その
中央付近に設けられたカムフォロア(係合子)43を介
して係合しており、該揺動レバー40の先端に設けられ
た接触子41が、旋回軸25に固定された円筒部材36
の円周溝に係合している。このためATC駆動軸18が
1回転すると、前記揺動レバー40が揺動し、旋回軸2
5及びこれに固定されている工具交換アームAを、中心
軸に沿って1往復進退動運動させるのである。
【0039】前記の場合、従来の第2円筒溝カム23の
一周分(360度)を展開した展開形状は、図7(a)
に示すように、上死点23a(前記テーパー部5aが前
記テーパー孔にきっちりと嵌まる当接状態)と下死点2
3b(前記テーパー部5aが前記テーパー孔から最も離
れた状態)とを繋ぐ中途部位23cを単なるS字状曲線
にて形成していた。
【0040】しかし、このカム溝形状では、前記工具ホ
ルダ5のテーパー部5aが前記テーパー孔にきっちりと
嵌まる当接時、即ち接近するときのアーム本体12の上
昇速度が大きくて、当接時に部材同士の衝撃力が大きく
なるという問題があった。
【0041】そこで、本実施形態では、アーム本体12
の先端の把持部17に把持された工具ホルダ5のテーパ
ー部5aが、主軸2における工具装着部6であるテーパ
ー孔に接近するときの、前記テーパー部5aの接近速度
を小さくするように、前記第2円筒溝カム23の形状を
工夫したものである。
【0042】その実施形態としては、図7(b)に示す
ように、第2円筒溝カム23の一周分(360度)を展
開した展開形状において、前記上死点23aと下死点2
3bとを繋ぐ中途部位のカム溝形状をダブルS字状曲線
(S字状曲線を2つ繋げたもの)23cにて形成したも
のである。このように形成すると、このダブルS字状曲
線23cにおける中途の変曲点23d(前半のS字状曲
線と後半のS字状曲線との連接点)で、一旦アーム本体
12の上昇速度が減速される。しかも、それに続く後半
のS字状曲線の勾配を小さくでき、即ちアーム本体12
の上昇速度が小さい状態に設定できるから、その後半の
S字状曲線の終端部、即ち、前記上死点23aに至る時
には、アーム本体12の上昇速度ひいては前記テーパー
部5aの接近速度を極めて小さくできるのである。従っ
て、前記従来の衝撃力をほとんど無くすることができる
ので、この衝突による異音の発生や、衝突による部材の
変形が無くなるのである。
【0043】他方、図2に示すように、本実施例の工具
交換装置4は、使用後の工具ホルダ5を主軸2から抜き
取るための機構を有する。即ち、ATC駆動軸18外側
の円筒部材の周面上部には第1円筒溝カム22が形成さ
れており、該第1円筒溝カム22に嵌まるローラ状のカ
ムフォロア45を一端に備えた側面視略L字状の揺動部
材42の中途部がハウジング11に対して支点46にて
上下回動可能に支持されている。そして、前記揺動部材
42の他方の上に延びるアーム42a先端にはローラ状
の摺接部47が設けられている。
【0044】一方、図3に示すように、工具着脱機構9
は、主軸2と一体的に昇降動する主軸台1のケース1a
内には、前述したように、主軸2の中心軸孔に挿通した
ドローバ7とコレット8とアンクランプリング10とを
備えると共に、前記アンクランプリング10の上面に当
接可能なローラ状の係合子48が一端に備えられた側面
視略L字状の連動レバー49の中途部が支軸50に回動
可能に支持されている。そして、この連動レバー49の
上向きに延びるアーム部49aの先端に設けたローラ状
の摺接部86は、前記ケース1a内において、横移動可
能に配置された連杆87の一端部材87aに常時当接す
るようにバネ88にて付勢されている構成である。従っ
て、連動レバー49の一端の係合子48は、工具ホルダ
5の離脱動作以外の状態ではアンクランプリング10上
面に対して非当接状態である。
【0045】主軸2への工具ホルダ5の交換時、即ち、
主軸台1を所定高さだけ上昇させたときには、前記揺動
部材42におけるアーム42a先端のローラ状の摺接部
47が、前記連杆87の他端の被押圧部87bと適宜隙
間隔てて対峙できるように構成されている。
【0046】工具交換作動時には、第1円筒溝カム22
のカム溝形状につれてローラ状のカムフォロア45を介
して揺動部材42が、図2の実線状態から二点鎖線状態
へと揺動し、該揺動部材42の先端の摺接部47が前記
連杆87の他端の被押圧部87bを押するので、連動レ
バー49の揺動回動(下向き回動)にて、係合子48を
介してアンクランプリング10を下方に押す。この動き
により、工具脱着機構9におけるドローバ7が下向きに
押され、工具ホルダ5のテーパー部5aの先端(上端)
の内径孔部に係合したコレット8が窄まり、工具ホルダ
5が離脱できるのである。
【0047】その場合、従来の前記第1円筒溝カム22
の一周分(360度)を展開した展開形状は、図7
(a)に示すように、上死点22a(前記摺接部47が
連杆87を押し進めた状態)と下死点22b(前記摺接
部47が連杆87の他端の被押圧部87bから離れてい
る状態)とを繋ぐ中途部位22cを単なるS字状曲線に
て形成していた。
【0048】しかし、このカム溝形状では、前記摺接部
47が連杆87の他端の被押圧部87bを押すべく接近
する速度が大きくて、当接時に部材同士の衝撃力が大き
くなり、その衝撃力で衝突部分が塑性変形したり、大き
な異音を発するという問題があった。その他、連動レバ
ー49の係合子48とアンクランプリング10の上面と
の間にも隙間があるので、衝突するときの衝撃力が大き
い。
【0049】そこで、本実施形態では、第1円筒溝カム
22の展開形状を、前記揺動部材42の他端の摺接部4
7が工具着脱機構9における連杆87の非摺接部87b
に当接するときの接近速度が小さくなるように、工夫し
たものである。
【0050】その実施形態としては、図7(b)に示す
ように、第1円筒溝カム22の一周分(360度)を展
開した展開形状において、前記上死点22aと下死点2
2bとを繋ぐ中途部位のカム溝形状をダブルS字状曲線
(S字状曲線を2つ繋げたもの)22cにて形成したも
のである。このように形成すると、このダブルS字状曲
線22cにおける前半のS字状曲線の勾配が小さくな
り、且つ前半のS字状曲線と後半のS字状曲線との連接
点である変曲点22dの近傍でその勾配がさらに小さく
なるから、揺動部材42の他端の摺接部47が、前記非
摺接部87bに接近する速度を減速し、摺接部47と前
記非摺接部87bとの間に隙間が存在していても、両部
材47、87bとの衝撃力を少なくして、衝突による部
材の塑性変形を少なくし、異音の発生を抑えることがで
きる。同様に、連動レバー49の係合子48がアンクラ
ンプリング10の上面に接近する速度も抑えて衝撃力に
よる塑性変形を抑えることができる。
【0051】しかも、それに続く後半のS字状曲線の勾
配を少なくして、即ち、摺接部47が、前記非摺接部8
7bに接近する速度を小さい状態に設定できるから、そ
の後半のS字状曲線の経路中で、アンクランプリング1
0の下降速度も抑えて、ドローバ7とコレット8とより
なる工具ホルダ5の離脱を静粛に行えるのである。
【0052】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明の工具交換装置は、両端部に把持部と工具把持機
構とを備えたアーム本体を、旋回機構及び進退動機構を
介して、待機位置から旋回させて、工具交換位置にて主
軸先端部における工具装着部の工具ホルダ及び工具マガ
ジンの取付け部における工具ホルダを把持して後、工具
交換位置から遠ざかるようにアーム本体を後退させ、そ
の後180度旋回し、次いで前記両把持部を前記工具装
着部及び工具マガジンの取付け部に接近させるようにア
ーム本体を前進させて工具交換を実行すると共に、前記
工具装着部における着脱機構を作動させて工具ホルダの
脱着を実行するように構成してなる工具交換装置におい
て、回転駆動軸に設けられた第1円筒溝カムに接触する
カムフォロア付き揺動部材を介して、前記着脱機構を脱
着操作するように構成し、該第1円筒溝カムは、前記揺
動部材の他端が着脱機構に当接するときの接近速度を小
さくするように形成されているので、揺動部材の他端と
着脱機構との間に隙間があっても、当該他端が着脱機構
に対して極めてゆっくりと静粛に当接するから、当接部
における衝撃力が少なく。塑性変形した異音が発生せ
ず、装置の耐久性を向上させる。
【0053】請求項2に記載の発明では、前記進退動機
構は、回転駆動軸に設けられた第2円筒溝カムに接触す
るカムフォロア付き揺動レバーを介して、前記アーム本
体を進退運動させるように構成し、前記第1円筒溝カム
は、前記アーム本体における把持部に把持された前記工
具ホルダが前記工具装着部に接近するときの速度を小さ
くするように形成されているものであり、この構成によ
っても、アーム本体による工具ホルダが前記工具装着部
に接近するときの速度を小さくでき、両部材が極めてゆ
っくりと静粛に当接するから、当接部における衝撃力が
少なく。塑性変形した異音が発生せず、装置の耐久性を
向上させるという効果をを奏する。
【0054】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の工具交換装置において、前記
円筒溝カムの展開形状は、上死点部と下死点部とを繋ぐ
中途部位の形状をダブルS字状曲線にて形成したもので
あから、前半及び後半のS字状曲線の両勾配を小さくで
きると共に、両曲線の変曲点の勾配も極めて小さいか
ら、前記の接近もしくは当接の速度を極めて小さくでき
るという効果を奏する。
【0055】他方、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の工具交換装置において、前記旋回機構には、回
転駆動軸に設けられた平面溝カムに接触するカムフォロ
ア付き揺動部材を介して、前記アーム本体を往復回動さ
せる連動機構を設け、前記平面溝カムは、前記アーム本
体における把持部に把持された前記工具ホルダが前記工
具マガジンの取付け部及び主軸の工具装着部における工
具ホルダに接近するときの前記連動機構の速度を小さく
するように形成されているものである。
【0056】このように、平面溝カムの形状を設定する
と、工具ホルダの交換作業時のうち、把持部が工具ホル
ダに接近するときの接近速度が極小となり、把持部と工
具ホルダとの衝突による衝撃力がほとんど無くなり、異
音の発生や、衝撃力による両部材の塑性変形が発生せ
ず、耐久性が向上するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】主軸台及び工具交換装置の平面図である。
【図2】図1のII−II線矢視で示す工具交換装置の一部
切欠き側面図である。
【図3】図1の III−III 線矢視で示す主軸台の一部切
欠き側面図である。
【図4】アーム本体の水平方向部分断面図である。
【図5】(a )は工具交換装置におけるアーム本体が下
降した位置の側断面図、(b)はアーム本体に把持され
た工具ホルダが主軸の工具装着部に接近した状態の側断
面図、(c)は装着完了した状態の側断面図である。
【図6】アーム本体の平面図である。
【図7】(a)は従来例の第1円筒溝カム及び第2円筒
溝カムの展開図、(b)は本実施形態による第1円筒溝
カム及び第2円筒溝カムの展開図である。
【図8】平面溝カムの形状及びその位相に対応する揺動
部材とカムフォロアの位置を示す作用説明図である。
【符号の説明】
A 工具交換アーム 1 主軸台 2 主軸 4 工具交換装置 5 工具ホルダ 5a テーパー部 6 工具装着部 7 ドローバ 8 コレット 9 工具着脱機構 10 アンクランプリンク 11 ハウジング 12 アーム本体 17 把持部 18 ATC駆動軸 22 第1円筒溝カム 23 第2円筒溝カム 29 回動作動体 32 揺動部材 34 カムフォロア 35 係合子 40 揺動レバー 41 接触子 42 揺動部材 43、45 カムフォロア 47 摺接部 48 係合子 49 連動レバー 86 摺接子 87 連杆 87b 被押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に把持部と工具把持機構とを備え
    たアーム本体を、旋回機構及び進退動機構を介して、待
    機位置から旋回させて、工具交換位置にて主軸先端部に
    おける工具装着部の工具ホルダ及び工具マガジンの取付
    け部における工具ホルダを把持して後、工具交換位置か
    ら遠ざかるようにアーム本体を後退させ、その後180
    度旋回し、次いで前記両把持部を前記工具装着部及び工
    具マガジンの取付け部に接近させるようにアーム本体を
    前進させて工具交換を実行すると共に、前記工具装着部
    における着脱機構を作動させて工具ホルダの脱着を実行
    するように構成してなる工具交換装置において、 回転駆動軸に設けられた第1円筒溝カムに接触するカム
    フォロア付き揺動部材を介して、前記着脱機構を脱着操
    作するように構成し、 該第1円筒溝カムは、前記揺動部材の他端が着脱機構に
    当接するときの接近速度を小さくするように形成されて
    いることを特徴とする工具交換装置。
  2. 【請求項2】 前記進退動機構は、回転駆動軸に設けら
    れた第2円筒溝カムに接触するカムフォロア付き揺動レ
    バーを介して、前記アーム本体を進退運動させるように
    構成し、 前記第1円筒溝カムは、前記アーム本体における把持部
    に把持された前記工具ホルダが前記工具装着部に接近す
    るときの速度を小さくするように形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の工具交換装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒溝カムの展開形状は、上死点部
    と下死点部とを繋ぐ中途部位の形状をダブルS字状曲線
    にて形成したことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の工具交換装置。
  4. 【請求項4】 前記旋回機構には、回転駆動軸に設けら
    れた平面溝カムに接触するカムフォロア付き揺動部材を
    介して、前記アーム本体を往復回動させる連動機構を設
    け、 前記平面溝カムは、前記アーム本体における把持部に把
    持された前記工具ホルダが前記工具マガジンの取付け部
    及び主軸の工具装着部における工具ホルダに接近すると
    きの前記連動機構の速度を小さくするように形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の工具交換装置。
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