JP3693720B2 - 工具着脱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械や測定機などに用いられる工具着脱装置に関する。詳しくは、互いに直交する3軸方向へ移動可能に設けられた主軸に工具ホルダを取り付け、この工具ホルダに対して工具を着脱する工具着脱装置に関する。
【0002】
【背景技術】
工作機械や測定機などでは、これら機械の自動化とともに、工具を自動的に交換してむだな時間を節約し、生産性や測定能率を向上させるために工具交換装置が用いられている。
従来の工具交換装置、たとえば、工作機械に用いられる工具交換装置としては、工具側にプルスタッドを設けるとともに、主軸内にコレットチャックおよびこのコレットチャックを進退させながら開閉するシリンダなどの駆動源を設け、工具交換にあたって、コレットチャック内に工具のプルスタッドが挿入されると、駆動源によってコレットチャックを閉じる構造が知られている。
また、三次元測定機などに用いられる工具交換装置の1つとして、主軸に永久磁石を介して測定工具、たとえば、タッチ信号プローブなどを着脱自在に保持した構造が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の工作機械などに用いられる工具交換装置の構造では、工具交換装置内に駆動源を備える構造であるから、高価になるうえ、構造も複雑化するという欠点がある。しかも、駆動源を備えている関係から、真空中での使用ができない。つまり、熱が逃げないため、別に放熱手段が必要となる。
また、永久磁石を利用した工具交換装置は、たとえば、工具がワークなどに衝突した場合に脱落する危険を伴う。
【0004】
本発明の目的は、このような従来の欠点を全て解消し、簡易な構造で工具を確実に着脱でき、しかも、使用環境が制約されることがないうえ、使用時において工具の脱落の危険性が少ない工具着脱装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる工具着脱装置は、互いに直交する3軸方向へ移動可能に設けられた主軸に工具ホルダを取り付け、この工具ホルダに対して工具を着脱する工具着脱装置であって、前記工具ホルダおよび工具にそれぞれ形成され前記主軸の軸線方向に互いに係合、当接する一対の締結面と、この一対の締結面のうちのいずれか一方に突出形成されその締結面側にテーパ面を有する係合突起と、前記他方の締結面に形成され前記係合突起が挿入可能な係合穴と、この係合穴内に開閉自在に設けられ閉塞時に前記係合突起のテーパ面に係合しながら一方の締結面を他方の締結面に付勢する一対のコロと、この一対のコロを常時閉じる方向へ付勢するとともに前記主軸の工具着脱動作と協働して前記一対のコロを開閉する開閉機構とを備え、前記開閉機構は、前記工具ホルダ内に回動自在に設けられかつ内端部に前記コロを保持するとともに外端部が前記工具ホルダから外部に突出された一対のアームと、前記一対のコロが閉じる方向へ前記一対のアームを回動付勢する付勢手段と、前記工具を保持しかつ前記アームの外端部が摺接するカムを含んで構成され、前記主軸の工具着脱動作と協働して前記一対のコロが開閉する方向へ前記一対のアームを回動させながら前記工具ホルダに対して工具を着脱させる治具とを備え、前記アームの回動支点から前記コロまでの距離よりも前記アームの回動支点から前記カムに摺接するアームの外端部までの距離が長く形成されていることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、主軸が工具着脱動作を行うと、開閉機構との協働により一対のコロが開閉される。一対のコロが開いた状態において、係合突起を係合穴内に挿入したのち一対のコロを閉じると、一対のコロが係合突起のテーパ面に係合しながら一方の締結面を他方の締結面に付勢するから、これにより、工具ホルダに対して工具を装着させることができる。この状態では、一対のコロが常時閉じる方向へ付勢されているから、使用時において工具が脱落する危険が少ない。しかも、その際の締結力はコロを閉じる方向へ付勢する付勢力と係合突起のテーパ面の角度により決定されるから、テーパ面の角度を摩擦角以下に設定することによって小さな付勢力で大きな締結力を維持することができる。
【0007】
一方、工具ホルダから工具を離脱させるには、一対のコロを開く。すると、コロが係合突起から外れるから、この状態において、工具ホルダから工具を離脱させることができる。従って、一対のコロを開閉させて係合突起のテーパ面に係合、離脱させる簡易な構造で工具を確実に着脱できる。しかも、一対のコロを開閉させるにも、主軸の工具着脱動作と治具との協働により行うため、開閉のための駆動源を必要としないから、使用環境が制約されることもない。つまり、真空中での使用も可能である。
【0009】
また、前記開閉機構は、前記工具ホルダ内に回動自在に設けられかつ内端部に前記コロを保持するとともに外端部が前記工具ホルダから外部に突出された一対のアームと、前記一対のコロが閉じる方向へ前記一対のアームを回動付勢する付勢手段と、前記工具を保持しかつ前記アームの外端部が摺接するカムを含んで構成され、前記主軸の工具着脱動作と協働して前記一対のコロが開閉する方向へ前記一対のアームを回動させながら前記工具ホルダに対して工具を着脱させる治具とを備え、前記アームの回動支点から前記コロまでの距離よりも前記アームの回動支点から前記カムに摺接するアームの外端部までの距離が長く形成されている。
従って、主軸が工具着脱動作を行うと、その工具着脱動作と治具との協働により前記一対のコロが開閉する方向へ前記一対のアームが回動されながら、工具ホルダに対して工具が着脱されるから、工具の着脱を主軸の工具着脱動作によって自動的に行うことができる。しかも、一対のコロの開閉を一対のアームの回動によって行うようにしたから、構造を簡単化できる。さらに、この構成では、工具側には係合突起のみを設けるだけでよいから、工具側に係合穴や一対のコロを設ける構成に比べ、全体の構成を簡易にできる。
【0010】
ここで、前記治具は、前記工具をその軸線に対して直交する方向へスライド自在に保持する工具保持部と、この工具保持部の両側に設けられ前記主軸の工具着脱動作と協働して前記一対のコロが開閉する方向へ前記一対のアームを回動させるカムとを有し、前記カムは、工具ホルダに対して工具を装着する際において、前記主軸がその軸線方向へ移動したとき前記一対のアームの外端部に当接しながら前記一対のコロが開く方向へ前記一対のアームを回動させる第1のカム部と、前記主軸がその軸線に対して直角方向へ移動したとき前記一対のアームの外端部に当接しながら前記一対のコロが閉じる方向へ前記一対のアームを前記付勢手段の付勢力により回動させる第2のカム部とを備える構成が好ましい。
【0011】
このように構成すれば、工具ホルダに対して工具を装着するにも、主軸をその軸線方向へ移動させたのち、その軸線に対して直角方向へ移動させるだけで、工具ホルダに対して工具を装着することができるから、工具ホルダに対する工具の装着を簡易にかつ迅速に行うことができる。なお、工具ホルダから工具を離脱させるには、主軸を上記とは逆に移動させるだけでよいから、工具ホルダからの工具の離脱も簡易にかつ迅速に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明にかかる工具着脱装置を適用した三次元測定機を示している。同三次元測定機1は、被測定物Wを載置するテーブル2と、このテーブル2の前後方向(Y軸方向)へ移動自在に設けられた門形コラム3と、この門形コラム3のX軸ビーム3Bに沿って左右方向(X軸方向)へ移動自在に設けられたX軸スライダ4と、このX軸スライダ4に上下方向(Z軸方向)へ昇降自在に設けられたZ軸スピンドル5とを含み構成されている。ここで、Z軸スピンドル5は、互いに直交するX,Y,Z軸の3軸方向へ移動可能な主軸を構成している。
【0017】
前記主軸を構成するZ軸スピンドル5の先端には、工具着脱装置6を介して、複数種の工具8の中からいずれかの工具8が選択的に取り付けられるようになっている。いずれかの工具8、たとえば、タッチ信号プローブ8がZ軸スピンドル5の先端に取り付けられたのち、そのタッチ信号プローブ8がX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向へ移動されながら被測定物Wに接触されると、そのときに発せられるタッチ信号に基づいて各軸における移動変位量が変位検出器(図示省略)から読み取られ、これらの変位量データを基に被測定物Wの寸法や形状が求められる。
【0018】
前記工具着脱装置6は、図2に示すように、前記Z軸スピンドル5の下端に取り付けられた工具ホルダ21と、各工具8を収納した複数(図2では1つのみ表している)の治具としてのラック41とを含んでいる。なお、図2に示された工具8は、一対の測定子8A,8Bの間隔から穴の内径を測定する内径測定工具である。工具8には、前記工具ホルダ21の下面(締結面22)と当接する締結面12が形成されているとともに、それより下方位置に前記ラック41に係合保持される環状溝13が形成されている。締結面12には、その締結面12側にテーパ面14を有する係合突起15と、一対の位置決めピン16A,16Bと、接続端子17A,17Bとがそれぞれ設けられている。
【0019】
前記工具ホルダ21には、図3に示すように、前記締結面22に前記係合突起15が挿入可能な係合穴23および前記位置決めピン16A,16Bが挿入される位置決め孔24A,24Bがそれぞれ形成されているとともに、内部に開閉自在でかつ閉塞時に前記係合突起15のテーパ面14に係合しながら工具8の締結面12を締結面22に付勢する一対のコロ25A,25Bが設けられている。ここで、締結面12,22は、位置決めピン16A,16Bと位置決め孔24A,24Bとが係合する関係から、前記Z軸スピンドル5の軸線方向に互いに係合、当接されるようになっている。なお、図示していないが、工具ホルダ21の締結面22には工具8の接続端子17A,17Bと接続される接続端子が設けられ、これらの接続端子を通じて工具8に電力が供給されるとともに、工具8からの信号がコネクタ27(図2参照)を通じてデータ処理装置などに送信されるようになっている。
【0020】
また、前記一対のコロ25A,25Bを常時閉じる方向へ付勢するとともに前記Z軸スピンドル5の工具着脱動作と協働して一対のコロ25A,25Bを開閉する開閉機構31Aが設けられている。開閉機構31Aは、前記工具ホルダ21内にピン32A,32Bを介して回動自在に設けられかつ内端部に前記コロ25A,25Bを適当な遊びをもって保持するとともに外端部が前記工具ホルダ21に形成された長孔26A,26Bから外部に突出された一対のアーム33A,33Bと、前記一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ前記一対のアーム33A,33Bを回動付勢する付勢手段37A,37Bと、前記ラック41とから構成されている。
【0021】
前記アーム33A,33Bの外端部、つまり、工具ホルダ21から外部へ突出された端部には、ベアリング36A,36Bが装着されている。
前記付勢手段37A,37Bは、前記工具ホルダ21内において、前記各アーム33A,33Bの真上に昇降自在に設けられた押圧子34と、この押圧子34を常時下方へ付勢し、一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ前記一対のアーム33A,33Bを回動付勢するばね35とから構成されている。
【0022】
前記ラック41は、図2に示すように、ベース42と、このベース42に立設された2本の支柱43と、この支柱43の上端に水平に取り付けられた保持プレート44とから構成されている。保持プレート44には、前記工具8の環状溝13をスライド自在に保持する工具保持部45と、この工具保持部45の両側に設けられたカム46とから構成されている。カム46は、上面が水平面状をなした第1のカム部47と、上面が傾斜面状をなした第2のカム部48とを備えている。
【0023】
前記第1のカム部47は、Z軸スピンドル5がカム46の真上に位置した状態から、Z軸方向に沿って下降してきたとき(工具装着時)、工具8に設けられた係合突起15が一対のコロ25A,25Bに当接する前に、アーム33A,33Bの外端部に取り付けられたベアリング36A,36Bに当接しながら一対のコロ25A,25Bが開く方向へ一対のアーム33A,33Bを回動させる。
前記第2のカム部48は、ベアリング36A,36Bが第1のカム部47に当接した状態から、Z軸スピンドル5がその軸線に対して直角方向(Y軸方向)へ移動したとき(工具装着時)、つまり、ベアリング36A,36Bが第2のカム部48を下降していくと、一対のコロ25A,25Bが閉じる方向への一対のアーム33A,33Bの回動を許容する。また、ベアリング36A,36Bが第2のカム部48を上昇していくと、一対のコロ25A,25Bが開く方向へ一対のアーム33A,33Bを回動させるようになっている。
【0024】
次に、本実施の形態における作用を説明する。
いま、図2において、工具ホルダ21に工具8が取り付けられているものとする。この状態において、Z軸スピンドル5がY軸方向に沿ってY1 方向へ移動すると、工具8の環状溝13が保持プレート44の工具保持部45に係合しながら挿入されていく。このとき、ベアリング36A,36Bがカム46の第2のカム部48を上昇していくため、一対のコロ25A,25Bが開く方向へ一対のアーム33A,33Bが回動される。やがて、ベアリング36A,36Bがカム46の第1のカム部47に達すると、一対のコロ25A,25Bが係合突起15のテーパ面14から外れる。続いて、Z軸スピンドル5がZ軸方向に沿ってZ1 方向へ上昇すると、一対のコロ25A,25Bが係合突起15のテーパ面14から外れているから、工具8から工具ホルダ21が外れる。
【0025】
一方、工具ホルダ21に新たな工具8を装着するには、ラック41に保持された工具8の真上にZ軸スピンドル5を位置させたのち、Z軸スピンドル5をZ軸方向に沿ってZ2 方向へ下降させる。すると、位置決め孔24A,24Bと一対の位置決めピン16A,16Bとが係合していくとともに、ベアリング36A,36Bがカム46の第1のカム部47に当接する。さらに、下降させると、一対のコロ25A,25Bが開く方向へ一対のアーム33A,33Bが回動される。続いて、この状態から、Z軸スピンドル5をY軸方向に沿ってY2 方向へ移動させると、工具8の環状溝13が保持プレート44の工具保持部45からスライドされながら外れる。このとき、ベアリング36A,36Bがカム46の第2のカム部48を下降していくため、前記一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ一対のアーム33A,33Bが回動されるから、一対のコロ25A,25Bが係合突起15のテーパ面14に係合した状態で工具ホルダ21に工具8が装着される。
【0026】
第1の実施の形態によれば、各工具8の締結面12にテーパ面14を有する係合突起15および位置決めピン16A,16Bをそれぞれ設けるとともに、Z軸スピントル5に工具ホルダ21を取り付け、この工具ホルダ21の締結面22に係合突起15が挿入可能な係合穴23、位置決めピン16A,16Bが挿入される位置決め孔24A,24B、閉塞時に係合突起15のテーパ面14に係合しながら工具8の締結面12を締結面22に付勢する一対のコロ25A,25Bを設け、この一対のコロ25A,25BをZ軸スピンドル5の工具着脱動作によって開閉させる開閉機構31Aを設けたので、つまり、一対のコロ25A,25Bを開閉させて係合突起15のテーパ面14に係合、離脱させる簡易な構造で工具8を確実に着脱させることができる。
【0027】
また、工具ホルダ21に工具8が装着された状態では、一対のコロ25A,25Bが常時閉じる方向へ付勢されているから、使用時において工具8が脱落する危険を回避できる。しかも、その際の締結力はコロ25A,25Bを閉じる方向へ付勢する付勢力とテーパ面14の角度により決定されるから、テーパ面14の角度を摩擦角以下に設定することによって小さな付勢力で大きな締結力を維持することができる。さらに、一対のコロ25A,25Bを開閉させるにも、Z軸スピンドル5の工具着脱動作により行うため、開閉のための駆動源を必要としないから、真空中での使用も可能である。このことは、既存の測定機にも簡単に取り付けることができる利点がある。
【0028】
また、開閉機構31Aを、工具ホルダ21内に回動自在に設けられかつ内端部に前記コロ25A,25Bを保持した一対のアーム33A,33Bと、一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ一対のアーム33A,33Bを回動付勢する付勢手段37A,37Bと、工具8を保持しかつZ軸スピンドル5の工具着脱動作と協働して一対のコロ25A,25Bが開閉する方向へ前記一対のアーム33A,33Bを回動させながら工具ホルダ21に対して工具8を着脱させるラック41とから構成したから、Z軸スピンドル5が工具着脱動作を行うと、一対のコロ25A,25Bが開閉しながら係合突起15のテーパ面14に係合、離脱し、工具ホルダ21に対して工具8が着脱されるから、工具の着脱をZ軸スピンドル5の工具着脱動作によって自動的に行うことができる。
【0029】
この際、一対のコロ25A,25Bの開閉を一対のアーム33A,33Bの回動によって行うようにしたから、構造を簡単化できる。しかも、同一寸法の係合突起15のテーパ面14に対しては、工具ホルダ21の底壁の板厚tとコロ25A,25Bの直径dの2つの要素のみでコロ25A,25Bの接触位置(高さ位置)が決まるので、コロ25A,25Bを開閉するためのアーム33A,33Bにはコロ25A,25Bとの間に適当な遊びを持たせてあれば運動精度は不要である。よって。この点からも作りやすい利点がある。
【0030】
また、ラック41には、工具8をその軸線に対して直交する方向へスライド自在に保持する工具保持部45と、工具ホルダ21に対して工具8を装着する際において、Z軸スピンドル5がその軸線方向へ移動したとき一対のアーム33A,33Bの外端部に当接しながら一対のコロ25A,25Bが開く方向へ一対のアーム33A,33Bを回動させる第1のカム部47と、Z軸スピンドル5がその軸線に対して直角方向へ移動したとき一対のアーム33A,33Bの外端部に当接しながら一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ一対のアーム33A,33Bを回動させる第2のカム部48とを設けたので、工具ホルダ21に対して工具8を装着するにも、Z軸スピンドル5をその軸線方向へ移動させたのち、その軸線に対して直角方向へ移動させるだけでよく、また、工具ホルダ21から工具8を離脱するにも、Z軸スピンドル5を上記とは逆に移動させるだけでよいから、工具ホルダ21に対する工具8の着脱を簡易にかつ迅速に行うことができる。しかも、各アーム33A,33Bの外端部にはベアリング36A,36Bを取り付けたので、第1、第2のカム部47,48との摩耗を低減できる。
【0031】
なお、第1の実施の形態において、付勢手段としては、図4に示すような引張コイルばね37を用いてもよい。
【0032】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態を図5〜図7に示す。なお、これらの図の説明にあたって、第1の実施の形態と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態にかかる工具着脱装置においては、図5〜図7に示すように、前記係合突起15および位置決めピン16A,16Bが前記工具ホルダ21側に設けられているとともに、前記係合穴23、位置決め孔24A,24Bおよび一対のコロ25A,25Bが前記工具8側にそれぞれ設けられている。
【0033】
また、本実施の形態にかかる開閉機構31Bは、前記工具8側にスライド自在に設けられ前記一対のコロ25A,25Bを保持した一対のスライダ53A,53Bと、前記一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ前記一対のスライダ53A,53Bを付勢するコイルばねからなる付勢手段55A,55Bと、前記工具8を保持しかつ前記Z軸スピンドル5の工具着脱動作と協働して前記一対のコロ25A,25Bが開閉する方向へ前記一対のスライダ53A,53Bをスライドさせながら前記工具ホルダ21に対して工具8を着脱させる治具としてのラック61とを含んで構成されている。
【0034】
前記一対のスライダ53A,53Bは、前記工具8の上端面側に設けられたベースプレート51とカバプーレート52との間にZ軸スピンドル5の軸線に対して直交する方向へかつ互いに接近、離間する方向へスライド自在に設けられているとともに、外端部が前記工具8の外側に露出されている。各スライダ53A,53Bの内端部には、前記一対のコロ25A,25Bが保持されている。従って、一対のスライダ53A,53Bが接近すると一対のコロ25A,25Bは離間し、逆に、一対のスライダ53A,53Bが離間すると一対のコロ25A,25Bは接近するようになっている。
前記付勢手段55A,55Bは、一対のスライダ53A,53Bの間に設けられ、これらが互いに離れる方向へ付勢している。
【0035】
前記ラック61は、前記工具8の一対のスライダ53A,53Bを挟持しかつ一対のコロ25A,25Bが開く方向へ前記一対のスライダ53A,53Bを付勢する第1の溝部62と、この第1の溝部62からテーパ状に拡開しその第1の溝部62から前記Z軸スピンドル5がその軸線に対して直角方向へ移動したとき前記一対のコロ25A,25Bが閉じる方向へ前記一対のスライダ53A,53Bを付勢手段55A,55Bの付勢力によりスライドさせる第2の溝部63とを備えている。
【0036】
いま、図5において、工具ホルダ21に工具8が取り付けられているものとする。この状態において、Z軸スピンドル5がY軸方向に沿ってY1 方向へ移動すると、工具8の一対のスライダ53A,53Bがラック61の第2の溝部63から第1の溝部62内に挿入されていく。すると、一対のスライダ53A,53Bが付勢手段55A,55Bの付勢力に抗して互いに接近する方向へ移動される結果、一対のコロ25A,25Bが開かれ、係合突起15のテーパ面14から外れる。続いて、Z軸スピンドル5がZ軸方向に沿ってZ1 方向へ上昇すると、一対のコロ25A,25Bが係合突起15のテーパ面14から外れているから、工具8から工具ホルダ21が外れる。
【0037】
一方、工具ホルダ21に新たな工具8を装着するには、ラック61に保持された工具8の真上にZ軸スピンドル5を位置させたのち、Z軸スピンドル5をZ軸方向に沿ってZ2 方向へ下降させる。すると、位置決め孔24A,24Bと一対の位置決めピン16A,16Bとが係合するとともに、一対のコロ25A,25Bの間に係合突起15が挿入された状態となる。この状態から、Z軸スピンドル5をY軸方向に沿ってY2 方向へ移動させると、工具8の一対のスライダ53A,53Bがラック61の第1の溝部62から第2の溝部62へ向かうに従って、一対のスライダ53A,53Bが付勢手段55A,55Bの付勢力によって互いに離間する方向へ移動される結果、一対のコロ25A,25Bが閉じられ、係合突起15のテーパ面14に係合した状態で工具ホルダ21に工具8が装着される。
【0038】
第2の実施の形態によれば、工具ホルダ21に対して工具8を装着するにも、Z軸スピンドル5をその軸線方向へ移動させたのち、その軸線に対して直角方向へ移動させるだけで、工具ホルダ21に対して工具8を装着することができるから、工具ホルダ21に対する工具8の装着を簡易にかつ迅速に行うことができる。また、工具ホルダ21から工具8を離脱するにも、Z軸スピンドル5を上記とは逆に移動させればよいから、工具ホルダ21からの工具8の離脱も簡易にかつ迅速に行うことができる。
【0039】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
開閉機構31A,31Bについては、上記各実施の形態で挙げた構成に限らず、Z軸スピンドル5(主軸)の工具着脱動作と協働して一対のコロ25A,25Bを開閉できる機構であれば、いずれでもよい。
また、上述した各実施の形態では、三次元測定機については説明したが、本発明は三次元測定機に限らず、工作機械やロボットなどの主軸に対して工具を着脱する装置に適用できる。また、主軸に対して新たな工具に交換する場合に限らず、同一工具を着脱する場合にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明の工具着脱装置によれば、簡易な構造で工具を確実に着脱でき、しかも、使用環境に制約されることがないうえ、使用時において工具の脱落の危険性が少ない、という効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる三次元測定機を示す斜視図である。
【図2】同上実施の形態における工具着脱装置を示す分解斜視図である。
【図3】同上実施の形態における工具ホルダを示す断面図である。
【図4】同上実施の形態の変形例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる工具着脱装置を示す分解斜視図である。
【図6】同上実施の形態における工具ホルダおよび工具を示す分解斜視図である。
【図7】同上実施の形態における工具ホルダおよび工具を示す断面図である。
【符号の説明】
5 Z軸スピンドル(主軸)
8 工具
12 締結面
14 テーパ面
15 係合突起
21 工具ホルダ
22 締結面
23 係合穴
25A,25B コロ
31A,31B 開閉機構
33A,33B アーム
37A,37B,37 付勢手段
41 ラック(治具)
45 工具保持部
46 カム
47 第1のカム部
48 第2のカム部
53A,53B スライダ
55A,55B 付勢手段
61 ラック(治具)
62 第1の溝部
63 第2の溝部

Claims (2)

  1. 互いに直交する3軸方向へ移動可能に設けられた主軸に工具ホルダを取り付け、この工具ホルダに対して工具を着脱する工具着脱装置であって、
    前記工具ホルダおよび工具にそれぞれ形成され前記主軸の軸線方向に互いに係合、当接する一対の締結面と、
    この一対の締結面のうちのいずれか一方に突出形成されその締結面側にテーパ面を有する係合突起と、
    前記他方の締結面に形成され前記係合突起が挿入可能な係合穴と、
    この係合穴内に開閉自在に設けられ閉塞時に前記係合突起のテーパ面に係合しながら一方の締結面を他方の締結面に付勢する一対のコロと、
    この一対のコロを常時閉じる方向へ付勢するとともに前記主軸の工具着脱動作と協働して前記一対のコロを開閉する開閉機構とを備え、
    前記開閉機構は、前記工具ホルダ内に回動自在に設けられかつ内端部に前記コロを保持するとともに外端部が前記工具ホルダから外部に突出された一対のアームと、前記一対のコロが閉じる方向へ前記一対のアームを回動付勢する付勢手段と、前記工具を保持しかつ前記アームの外端部が摺接するカムを含んで構成され、前記主軸の工具着脱動作と協働して前記一対のコロが開閉する方向へ前記一対のアームを回動させながら前記工具ホルダに対して工具を着脱させる治具とを備え、前記アームの回動支点から前記コロまでの距離よりも前記アームの回動支点から前記カムに摺接するアームの外端部までの距離が長く形成されていることを特徴とする工具着脱装置。
  2. 請求項に記載の工具着脱装置において、前記治具は、前記工具をその軸線に対して直交する方向へスライド自在に保持する工具保持部と、前記カムとを有し、前記カムは、工具ホルダに対して工具を装着する際において、前記主軸がその軸線方向へ移動したとき前記一対のアームの外端部に当接しながら前記一対のコロが開く方向へ前記一対のアームを回動させる第1のカム部と、前記主軸がその軸線に対して直角方向へ移動したとき前記一対のアームの外端部に当接しながら前記一対のコロが閉じる方向へ前記一対のアームを前記付勢手段の付勢力により回動させる第2のカム部とを備えていることを特徴とする工具着脱装置。
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