JP2002282976A - 板金プレス金型用の離型リフター - Google Patents

板金プレス金型用の離型リフター

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JP2002282976A
JP2002282976A JP2001089673A JP2001089673A JP2002282976A JP 2002282976 A JP2002282976 A JP 2002282976A JP 2001089673 A JP2001089673 A JP 2001089673A JP 2001089673 A JP2001089673 A JP 2001089673A JP 2002282976 A JP2002282976 A JP 2002282976A
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Kaname Otake
要 大竹
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐久性に富み、それでいて極めて軽量に構成す
ることができ、しかも、決して高価にならないで1品作
り的な製作に適した新規な板金プレス金型用の離型リフ
ターを提供する。 【解決手段】ガラスクロスとカーボンクロスを多層に貼
り合わせたクロス積層板21と、2〜3本平行に重ねた
カーボンロッド33とを接合して所要の形状を持つ骨組
みを構成し、この骨組みのうちクロス積層板の両端部と
カーボンロッドの全体に、エポキシ生樹脂を塗布しなが
ら、カーボンクロス25′と芳香族ポリアミド系クロス
を3層に巻き付けた。骨材どうしの接合部には、綿粉と
ガラス粉をエポキシ樹脂で混練したペースト状の接合部
補強材を盛り付け、ワークの位置ずれを防止するための
金属製ガイドを取り付けた。これにより、破損に強く、
しかも、極めて軽量な離型リフターが構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板金プレス金型用
の離型リフターに関する。詳しくは、駆動手段に取り付
けられた状態で板金プレス金型に昇降自在に組み込まれ
当該金型上のワークを押し上げることで該ワークを離型
する板金プレス金型用の離型リフターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のボディを構成する各種
外板部品など、比較的大型の板金ワークをプレス加工す
るための板金プレス金型には、通常、当該金型による加
工が済んだワークを押し上げて離型するための離型リフ
ターが設けられる。この離型リフターは、エアシリンダ
ーなどの駆動手段に取り付けられた状態で、金型に設け
た溝状の凹部に昇降自在に組み込まれ、当該金型による
ショットが1回終了する度に上昇してそのワークを押し
上げる。
【0003】このような機能を持つ離型リフターには、
高い強度が要求されると共に、金型各部との干渉を避け
ながら当該ワークにできるだけバランス良く接する形が
求められるので、通常は、一品製作的に作られ、骨組み
様の形状にならざるを得ない。このため、従来のこの種
の離型リフターは、鉄などの金属材を骨材として、これ
を曲げ加工したり、複数の骨材どうしを溶接して繋げる
ことで所要の形状を作っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、板金プレス
金型による加工は、一般に、1つの金型で何千回、何万
回とショットを繰り返すので、当然、離型リフターの疲
労も激しく、比較的短期間のうちに破損してしまうとい
う問題があった。特に、金型に対する組込み位置を自由
に選べないために、駆動手段に取り付けられる箇所が当
該離型リフターにおける一側端側へ偏寄した部位だけに
なる所謂片持ち構造になってしまうことが多く、この片
持ち構造の場合は、溶接による接合部での破損が著し
い。離型リフターの破損は、その金型によるショットだ
けで無く、プレス加工のライン全体の稼動を停止してし
まうことにもなる。
【0005】また、従来の離型リフターは、全体が鉄な
どによって製作されていたので、非常に重く、運搬や取
付けやメンテナンスなどの扱いが難しいという問題もあ
った。
【0006】本発明は従来の離型リフターが抱えていた
上記の問題点に鑑みて為されたものであり、耐久性に富
み、それでいて極めて軽量に構成することができ、しか
も、決して高価にならないで1品作り的な製作に適した
新規な板金プレス金型用の離型リフターを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した板金プレス金型用の離型リフタ
ーは、板金プレス金型に昇降自在に組み込まれ当該金型
上のワークを押し上げることで該ワークを離型する板金
プレス金型用の離型リフターであって、少なくとも骨組
みのほぼ全体を非金属材料だけで構成したことを特徴と
するものである。
【0008】本発明における骨組みの構造としては、例
えばウレタン樹脂などの軽量な合成樹脂を型成形した一
体構造のものでも良いが、製作コストや強度の面から見
ると、カーボン繊維やガラス繊維或いは芳香族ポリアミ
ド系繊維(例えば「Kevlar(デュポン社の商品
名)」)など軽量で硬質な材料を主成分とする骨材を接
合した接合構造、又はこれらを併用した構造などが望ま
しい。
【0009】具体的には、例えば請求項3に記載のよう
に、カーボンクロスとガラスクロスの少なくとも一方を
含む複数種の非金属クロスを多層に貼り合わせて板状に
したクロス積層板や、カーボン繊維とかガラス繊維入り
の非金属の中空なロッドを使用するのが良い。そして、
要求される各部の形状やサイズに応じて、請求項2のよ
うに、これらクロス積層板やロッドを単芯状に補強クロ
スで巻き包むか、或いは多芯状に複数束ねるように補強
クロスで巻き包めば、軽量でありながら強度が非常に強
くなる。
【0010】特に、このクロス積層板は、平板状を為す
ので、所望の形に切断したり、自由に屈曲させながら貼
り重ねて成形するという処理が可能であり、しかも、総
体の厚さが少々薄くても上下幅方向での剛性は意外に高
くて大きくは変形しないため、補強クロス巻きは基本的
に必要無い。従って、このクロス積層板は、金型内の限
られた溝幅に収まる部分の骨材として、或いは屈曲した
溝に収まる部分の骨材として極めて有用である。
【0011】補強クロスとしては、例えば請求項4に記
載のように、カーボンクロスやガラスクロス或いは芳香
族ポリアミド系クロス等、軽量且つ硬質なものを用いる
のが良く、それらクロスの1種又は複数種で複層巻きに
することでより高い硬度が得られる。
【0012】このような構造の離型リフターは、同じ形
の鉄製の離型リフターと較べた場合、重量を3分の1な
いしそれ以下に軽くすることが実現され、それでいて、
硬く且つ適度な撓み弾性を備えるために、曲げのストレ
スなどが加わっても容易には折れず、衝撃にも強いとい
う優れた特性を持ち、また、金型を傷つける虞れも無
い。
【0013】特に、中空なカーボンロッドや前記クロス
積層板を骨材として骨組みを製作し、この骨組みに、カ
ーボンクロスと芳香族ポリアミド系クロスを3層に巻き
付け、請求項5に記載のように、骨組みどうしの接合部
にガラス粉入り接着剤様の接合部補強材を盛り付けた構
造の離型リフターにあっては、耐久試験開始からほぼ
6,800ショットを経過しても破損すること無く順調
に稼動している。この耐久試験を見れば、平均して1ケ
月程度で破損していた従来の鉄製の離型リフターに較べ
ると、本発明に係る離型リフターが驚くほど耐久性に優
れていることが分かる。
【0014】本発明による離型リフターは折れ等に対し
ては高い強度を持つが、表面の裂傷について必ずしも高
い耐久性を期待できないので、ワークの位置ずれ防止用
のガイドが必要な場合は、請求項6に記載のように、そ
のガイドだけ金属製にして、それをボルトなどで骨組み
に取り付けるようにすると良い。また、ガイドでなくて
も、ワークのエッジに触れる部位については、その表面
に鉄やステンレススチール又はそれと同等の表面硬度を
持つ保護ピースを取り付けると良い。
【0015】尚、こうしたガイドなどの別部材を骨組み
にボルト止めする場合、通常はナットを骨組みに埋込み
状に装着しておくことが必要になるが、このような場
合、少なくともナットを装着する部分の骨材に前記クロ
ス積層板を用いれば、ナットを包み込みながらクロスを
貼り重ねたり、或いは事後に穴を穿ってそこに嵌めるな
ど、ナットの埋込みを容易に処理できるという利点があ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る板金プレス金型用の離型リフターを図面に従って説明
する。図面に示す大小2つの離型リフター1(図1参
照)と、1′(図2に骨組みだけを示す)は、自動車の
キャブサイド(キャビンサイド枠)をワーク71(同図
参照)とするプレス金型用のものであって、金型上のワ
ーク71における対角方向でほぼ反対側の部分を各別に
押し上げるように当該金型に昇降自在に組み込まれ、そ
れぞれ各別のエアシリンダーによって同時に昇降され
る。
【0017】尚、この2つの離型リフター1と1′は、
形状は違っても、使用している骨材やそれを巻き包んで
いる補強クロス等の材料的構造は基本的に同じであるの
で、以下の構造説明や製作手順などは、大きい方の離型
リフター1だけについて行い、他方の離型リフター1′
については、一方の離型リフター1における同様の部位
に付した符号にダッシュ記号を付けた符号を付すること
で説明を省略する。
【0018】〔A.構造〕(図1〜図5) 離型リフター1は、ワーク71を実際に押し上げる部位
である4つの押上げ部3、5、7及び9と、エアシリン
ダのピストンロッドが連結されるシリンダ連結部11
と、これら押上げ部3〜9やシリンダ連結部11を順次
連結し又はその連結状態を補強した多数の枠形成部13
と、押上げ部に取り付けられた2組のガイド15及び1
つの保護片17とから成り、全体的に見て概ね平らな枠
形を為す。
【0019】4つの押上げ部3〜9は、多数の非金属ク
ロスを貼り合わせて平板状にしたクロス積層板21から
成る。即ち、押上げ部3〜9は、その詳細を図5に示す
ように、それぞれ厚さ1ミリ程度のガラスクロス(ガラ
ス繊維を合成樹脂で混練したクロス)23を2枚のカー
ボンクロス25で挟んで互いに貼り合わせることで3層
シート27を作り、この3層シート27を押上げ部3〜
9に各々必要な厚さになるまで多数貼り合わせた(図面
では6枚貼り合わせた例を示している)積層構造になっ
ている。クロス23と25どうしの貼合わせや、3層シ
ート27どうしの貼合わせには例えばエポキシ樹脂を用
いる。
【0020】第一の押上げ部3のように屈曲した形の押
上げ部は、治具を使って3層シート27を所要の形に折
りながら貼り合わせることで形成する。また、第二、第
三の押上げ部5、7のように切欠を有する形は、3層シ
ート27の貼合わせが完了した後に帯鋸マシンなどで加
工する。
【0021】枠形成部13は、中空なカーボンロッドに
非金属クロスを3層巻きしたクロス巻きロッド31から
成る。このクロス巻きロッド31は、その詳細を図3に
示すように、中空なカーボンロッド33(肉厚1〜1.
5mm程度で、外径20〜30mm)を2〜3本互いに
平行に積み重ねたものを芯材として、これに補強クロス
としてのカーボンクロス25′と芳香族ポリアミド系ク
ロス35(カーボン繊維と芳香族ポリアミド系繊維とを
織り合わせて合成樹脂で固めたクロス)を巻き付けたも
のであって、この2種類のクロス25′と35は、カー
ボンクロス25′−芳香族ポリアミド系クロス35−カ
ーボンクロス25′の順で合計3層に巻いてある。この
クロス25′や35の巻付けの際にもエポキシ樹脂を塗
布することで、そのクロスどうしと、クロスとカーボン
ロッドとをそれぞれ固着する。
【0022】シリンダ連結部11は、上面が開口した箱
形をしており、前記クロス積層板21から成る底壁11
aや四方の側壁11bを箱形を為すように接合した後、
側壁11bに上記カーボンクロス25′、芳香族ポリア
ミド系クロス35、カーボンクロス25′をこの順で合
計3層に巻くことで形成される。底壁11aにはピスト
ンロッドとの連結を行うための取付孔11cなどが形成
されている。
【0023】ガイド15は、離型リフター1によって押
し上げられるワーク71がこの離型リフター1上で位置
ずれしないようにするための部材であって、鉄などの金
属によって平板状に形成され、第二の押上げ部5と第三
の押上げ部7の側面に、それぞれ2つ1組で、互いに必
要な間隔を空けて対向し合うように取付けられている。
これらガイド15は、ボルト41によって押上げ部5、
7に取り付けられる。43はボルト41のねじ込みを固
定するための板ナットであり、押上げ部5、7に埋め込
み状に設けられている。
【0024】保護片17は、鉄板をコ字形に曲げたもの
で、第四の押上げ部9の先端部上面に取り付けられてい
て、この押上げ部9の先端部上面がワーク71のエッジ
によって損傷されるのを防止する。
【0025】〔B.製作手順〕(図6) 次に、このような離型リフター1の製作手順の一例を説
明する。先ず、枠形成部13の芯材と成るカーボンロッ
ド33を個々の枠形成部13ごとに必要な数重ねて仮接
着し、この状態のカーボンロッド33やクロス積層板2
1を図6(A)に示すように順次接合して骨組み51
(図2参照)を組み立てる。また、シリンダ連結部11
用に加工しておいたクロス積層板21を貼り合わせてシ
リンダ連結部11を構成する。この接合や貼り合わせに
は瞬間接着剤などを使用し、必要があれば、形の崩れを
防ぐための治具等で部材相互の位置関係を固定する。
【0026】ガイド15を取り付ける第二、第三の押上
げ部5と7用のクロス積層板21については、3層シー
ト27を貼り重ねて行く途中で前記板ナット43を包
み、この板ナット43に対応する箇所にボルト通し穴2
1aを明けておく。尚、この板ナット43は、出来上が
ったクロス積層板21に穴を明けて嵌めこむようにして
も良い。
【0027】カーボンロッド33どうしや、これとクロ
ス積層板21との接合の形態は、図2を見て分かるよう
に、相互にT字形や、L字形或いはY字形を成すように
突き合せた形態、又は互いに平行に重ねた形態とする。
このような骨組み51の組立ては、最初にその全体を成
し遂げてしまう必要は無く、これに巻いて行くカーボン
クロス25′や芳香族ポリアミド系クロス35の巻き順
序など、その後の処理の都合に応じて順を追って進めて
も良い。
【0028】次に、クロス積層板21やカーボンロッド
33の接合箇所に、接合部補強材61を盛る(図6
(B)参照)。この接合部補強材61は、綿粉(例え
ば、コットンフロック〔商品名〕)とガラス粉をエポキ
シ樹脂で混練したペースト状のもので、カーボンロッド
33どうしの重なりで形成される溝状の凹部(図3参
照)や、上記T字形、L字形、Y字形に突き合せた部位
や互いに重ねた部位に、その両者に渡るように厚めに盛
る。
【0029】この接合部補強材61を盛った後は、その
乾燥が進まないうちに骨組み51に生状のエポキシ樹脂
を塗布する。これを塗布する領域は、カーボンロッド3
3の表面全体と、クロス積層板21のうちカーボンロッ
ド33と突き合されている端寄りの部分とする。
【0030】このエポキシ樹脂を塗布したら、直ちにカ
ーボンクロス25′を巻き付ける(図6(C)参照)。
このカーボンクロス25′にはテープ状のものを用い、
同図に示すように、包帯巻き様に、即ち、一部重ねなが
ら螺旋状に巻いて行く。このとき、前記突合せ部につい
てはその余の部分から連続して巻き続けることで、当該
突合せ部の両部材どうしを縛り止めるようにする。当
然、クロス積層板21のうちカーボンロッド33と突き
合されている端寄りの部分にも延長して巻き続けて、当
該クロス積層板21とカーボンロッド33とを相互に縛
り付ける。シリンダ連結部11については、これの側壁
11bにカーボンクロス25′を貼り付ける他に、左側
の側壁11bに重なっている枠形成部13に巻き付けて
来たカーボンクロス25′を引き続いて当該側壁11b
等に貼り重ねることで両者を縛り止める。
【0031】このようにして1層目のカーボンクロス2
5′の巻付けが終了した後、そのカーボンクロス25′
の上から、再度、生状のエポキシ樹脂を塗布し、直ちに
2層目のクロスである芳香族ポリアミド系クロス35を
巻く。この巻きも包帯巻き様に行う。そして、この芳香
族ポリアミド系クロス35にも生状のエポキシ樹脂を塗
布し、直ちに3層目のクロスとしてカーボンクロス2
5′をもう一度巻く。この巻きも包帯巻き様に行う。
【0032】これでクロス巻きは完了する。従って、押
上げ部3〜9を成すクロス積層板21はその両端部以外
が露出したまま残され、シリンダ連結部11を成すクロ
ス積層板21は底壁11aだけが露出したまま残され、
骨組み51はこれら露出した部分を除く全体が2枚のカ
ーボンクロス25′と1枚の芳香族ポリアミド系クロス
35で3層巻きに包まれると共に、その個々の骨材であ
るカーボンロッド35どうしや、このカーボンロッド3
5とクロス積層板とが接合部補強材61とクロス25′
及び35によって強固に接合される。
【0033】そして最後に、第二、第三の押上げ部5、
7にガイド15をボルト止めし、第四の押上げ部9に保
護片17を取り付ける。以上によって、離型リフター1
の製作が完了する。
【0034】〔C.特性〕このような構造の離型リフタ
ー1にあっては、骨材や補強クロスの素材自体が硬く且
つ適度な撓み弾性を備えていて、個々の骨材どうしの接
合部でも補強クロスが適度に伸縮することによって折れ
が防止されるため、曲げのストレスが加わっても容易に
は折れず、補強クロスとしてのカーボンクロス25′や
芳香族ポリアミド系クロス35の高い耐衝撃性によって
衝撃にも強いという優れた特性を持つ。この離型リフタ
ー1を高さ4メートルの位置からアスファルト路面に落
下させる落下試験を行った結果、表面に多少の裂傷が見
られた他には、曲がりや割れ、歪みなどは全く見られな
かった。
【0035】〔D.重量比較、耐久試験等〕このように
して本発明者らが製作した離型リフター1の総重量は約
4.5Kgであり、この離型リフター1とほぼ同じ形の
鉄製の離型リフターの総重量は約14Kgであるから、
重量は従来のものより3分の1以下まで軽くなった。ま
た、この離型リフター1をプレス金型に装着して約4.
2Kgのワーク71を20〜30Kgの押上げ荷重で押
し上げるリフターとして実際に使用した結果、使用開始
当初から累積約6,800回のショットを経た時点にお
いても、目立った破損や変形は見られず、ワーク71を
離型させる動作にも何の支障も認められない。
【0036】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、同じ形
の鉄製の離型リフターと較べた場合、重量を数分の1な
いしそれ以下に軽くすることが実現され、それでいて、
硬く且つ適度な撓み弾性を備えるために、曲げのストレ
スなどが加わっても容易には折れず、衝撃にも強いとい
う優れた特性を持ち、また、金型を傷つける虞れも無
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る板金プレス金型用の
離型リフターの全体斜視図である。
【図2】図1に示す離型リフターにおける骨組みだけを
対象のワークと重ねて示す平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図4】図1のB−B線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図5】図1に示す離型リフターの一部を構成している
クロス積層板の模式図である。
【図6】図1に示す離型リフターの製作手順の一部を
(A)から(C)へ順を追って示す斜視図である。
【符号の説明】
1…板金プレス金型用の離型リフター 15…ガイド 21…クロス積層板(骨材) 23…ガラスクロス 25…カーボンクロス 25′カーボンクロス(補強
クロス) 33…ロッド(骨材) 35…芳香族ポリアミド系ク
ロス(補強クロス) 51…骨組み 61…接合部補強材 71…ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板金プレス金型に昇降自在に組み込まれ当
    該金型上のワークを押し上げることで該ワークを離型す
    る板金プレス金型用の離型リフターであって、少なくと
    も骨組みのほぼ全体を非金属材料だけで構成したことを
    特徴とする板金プレス金型用の離型リフター。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した板金プレス金型用の離
    型リフターにおいて、骨組みの全部又は一部に、接着を
    伴って非金属製の補強クロスを巻き付けたことを特徴と
    する板金プレス金型用の離型リフター。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した板金プレス金型
    用の離型リフターにおいて、骨組みは、カーボンクロス
    若しくはガラスクロスの少なくとも一方を含む複数種の
    非金属クロスを多層に貼り合わせたクロス積層板と非金
    属製の中空なロッドと合成樹脂成形体のうちの1又は複
    数で構成したことを特徴とする板金プレス金型用の離型
    リフター。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載した板金プレス金型
    用の離型リフターにおいて、補強クロスには、カーボン
    クロスとガラスクロスと芳香族ポリアミド系クロスのう
    ちの少なくとも1つを使用したことを特徴とする板金プ
    レス金型用の離型リフター。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載した板金
    プレス金型用の離型リフターにおいて、骨組みは複数の
    骨材を接合することで構成し、その骨材どうしの接合部
    に、少なくともガラス粉を合成樹脂で混練した接合部補
    強材を盛り付けたことを特徴とする板金プレス金型用の
    離型リフター。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載した板金
    プレス金型用の離型リフターにおいて、ワークの位置ず
    れを防止するための金属製ガイドを骨組みに取り付けた
    ことを特徴とする板金プレス金型用の離型リフター。
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