JP7365847B2 - 補強繊維束付き複合材、及びボルト締結構造体 - Google Patents

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Description

本開示は、補強繊維束付き複合材、及びボルト締結構造体に関する。
航空機等の移動体や建築構造物等において、繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、かつボルト孔が形成された複合材同士をボルト、ナット、及び複合材継手を用いて連結することが行われている。
特許文献1には、大小の成形周状繊維束及び成形柱状繊維束を準備し、これら繊維束を最終製品の形状または最終製品に近い形状に積み重ね、一体化・硬化させることで製造される複合材継手が開示されている。
特開平4-366621号公報
ところで、上記構成とされた複合材のボルト孔の周囲は、強度的に弱いため、複合材同士をボルト及びナットを用いて締結させた後に、締結部に対して作用する荷重によってボルト孔の周囲が損傷する可能性があった。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ボルト孔の周囲の強度を向上させることの可能な補強繊維束付き複合材、及びボルト締結構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る補強繊維束付き複合材は、繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向に貫通するボルト孔を有する複合材と、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シートに内設された繊維束と、を備え、前記繊維束は、前記ボルト孔の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分と、前記両端のうち、少なくとも一方の端と接続される第1の端を有し、かつ直線状とされた第2の部分と、を有し、前記繊維束は、互いに間隔をあけて複数配置されている。
本開示に係る補強繊維束付き複合材は、繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向に貫通するボルト孔を有する複合材と、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シートに内設された繊維束と、を備え、前記繊維束は、前記ボルト孔の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分と、前記両端のうち、少なくとも一方の端と接続される第1の端を有し、かつ直線状とされた第2の部分と、を有し、前記繊維束は、前記ボルト孔に対する向きを変えた状態で前記厚さ方向に複数積み重ねて配置されている。
本開示に係るボルト締結構造体は、第1の補強繊維束付き複合材と、第2の補強繊維束付き複合材と、第3の補強繊維束付き複合材と、を備え、前記第1の補強繊維束付き複合材、前記第2の補強繊維束付き複合材、及び前記第3の補強繊維束付き複合材のそれぞれは、繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向に貫通するボルト孔を有する複合材と、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シートに内設された繊維束と、を備え、前記繊維束は、前記ボルト孔の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分と、前記両端のうち、少なくとも一方の端と接続される第1の端を有し、かつ直線状とされた第2の部分と、を有し、ボルトと、前記ボルトに取り付けられるナットと、をさらに備え、前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面を構成する前記繊維強化樹脂シートに前記繊維束が内設されており、前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向において、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔と前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔とが向かい合うように、前記第1の補強繊維束付き複合材と前記第2の補強繊維束付き複合材との間に配置されており、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記繊維束は、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記繊維束と向かい合うように配置されており、前記ボルトは、前記第1から第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔を貫通して配置されている。
本開示の補強繊維束付き複合材、及びボルト締結構造体によれば、複合材のボルト孔の周囲の強度を向上させることができる。
本開示の第1の実施形態に係る補強繊維束付き複合材の側面図である。 図1に示す補強繊維束付き複合材のうち、領域Aに対応する部分をB視した平面図である。 本開示の第1の実施形態に係るボルト締結構造体の側面図である。 図3に示すボルト締結構造体をC視した平面図である。 図4に示すボルト締結構造体のD-D線方向の断面図である。 ボルトの軸部を介して、ボルト孔の端に荷重F1が加えられた状態におけるボルト締結構造体を模式的に示す断面図である。 本開示の第1の実施形態の変形例に係る補強繊維束付き複合材の断面図である。 本開示の第1の実施形態の変形例に係るボルト締結構造体の断面図である。 本開示の第2の実施形態に係るボルト締結構造体の断面図である。 本開示の第3の実施形態に係る補強繊維束付き複合材の主要部を拡大した断面図である。 本開示の第4の実施形態に係る補強繊維束付き複合材の主要部を拡大した平面図である。
<第1の実施形態>
(補強繊維束付き複合材の全体構成)
図1~図6を参照して、第1の実施形態に係る補強繊維束付き複合材10、及びボルト締結構造体30について説明する。図1、図2、及び図6において、F1は、ボルト孔15の端に加えられる荷重であって、複合材10自体が受ける荷重とは逆方向に働く荷重(以下、「荷重F1」という)を示している。
図1~図6において、同一構成部分には同一符号を付す。なお、図5及び図6では、繊維束13の第1の部分13Aを模式的に図示する。
補強繊維束付き複合材10は、複合材11と、複数の繊維束13と、を有する。
(複合材の構成)
複合材11は、複合材本体14と、ボルト孔15と、を有する。
複合材本体14は、複数の繊維強化樹脂シートを積層させた後、樹脂を硬化させることで構成されている。複合材本体14の形状は、例えば、板状とすることが可能である。複合材本体14は、複合材本体14の厚さ方向M(複数の繊維強化樹脂シートの積層方向)に配置された面14a,14b(複合材11の両面)を有する。
複数の繊維強化樹脂シートは、面14aを構成する繊維強化樹脂シート14Aを有する。
ボルト孔15は、複合材本体14を厚さ方向Mに貫通して形成されている。ボルト孔15は、後述するボルト31の軸部31Bが配置される。
(複数の繊維束の構成)
繊維束13は、繊維強化樹脂シート14Aに内設されている。繊維束13は、厚さ方向Mから視て、U字形状とされている。繊維束13は、ボルト孔15の周方向に沿う第1の部分13Aと、第1の部分13Aの端と一体とされた第2の部分13B,13Cと、を有する。
第1の部分13Aは、C字形状とされており、ボルト孔15の周方向に沿うように配向されている。第1の部分13Aは、両端を構成する一方の端13AA及び他方の端13ABを有する。
第2の部分13Bは、直線状とされており、第1の端13BA及び第2の端13BBを有する。第1の端13BAは、第1の部分13Aの一方の端13AAと接続されている。
第2の部分13Cは、直線状とされており、第1の端13CA及び第2の端13CBを有する。第1の端13CAは、第1の部分13Aの他方の端13ABと接続されている。
複数の繊維束13は、荷重F1が加えられる方向に対して間隔をあけて配置されている。複数の繊維束13は、ボルト孔15から離れるにつれて長さが長くなるように構成されている。
繊維束13を構成する繊維としては、例えば、炭素繊維やアラミド繊維等を用いることが可能である。
繊維束13として炭素繊維またはアラミド繊維を用いる場合、繊維強化樹脂シート14Aの材料としては、例えば、エポキシ樹脂やPEEK樹脂等を用いることが可能である。
上記繊維強化樹脂シート14A及び複数の繊維束13からなる構造体は、例えば、AFP(Automated Fiber Placement)法または3Dプリンタを用いて製造することが好ましい。
(補強繊維束付き複合材の作用効果)
上述した構成とされた繊維束13を複合材11の面14aを構成する繊維強化樹脂シート14Aに内設させることで、ボルト孔15に配置されたボルト31を介して伝達される荷重を第1の部分13Aで受けるとともに、第1の部分13Aで受けた荷重を第2の部分13B,13Cを介して逃がすことが可能となる。
このように、ボルト孔15の周囲が受ける荷重を逃がすことで、強度的に弱いボルト孔15の周囲を補強することができる。
なお、繊維束13が内設された繊維強化樹脂シート14Aは、例えば、繊維束13を含んでいない複数の繊維強化樹脂シートが積層されて構成された積層体の表面に接着されていてもよい。
この場合、繊維強化樹脂シート14Aの外形は、矩形に限定されない。例えば、繊維強化樹脂シート14Aの形状は、複数の繊維束13の形状に沿ったU字形状としてもよい。
(複数の繊維束をU字形状とする作用効果)
上述したように、繊維束13の形状を厚さ方向Mから視てU字形状とするとともに、ボルト孔15の端が受ける荷重F1が働く方向と向かい合うように第1の部分13Aの内側を配置させることで、第1の部分13Aに曲げで伝達される荷重を第2の部分13B,13Cの第2の端13BB,13CBに向かう方向に引張に変換して逃がすことが可能となる。
これにより、ボルト孔15のうち、第1の部分13Aで囲まれた部分が荷重F1により損傷することを抑制できる。
したがって、図1及び図2に示すように、荷重F1が働く方向が予め既知の場合には、第1の部分13Aの内側と荷重F1が働く方向とが向き合うように複数の繊維束13を配置させるとよい。
(ボルト締結構造体の全体構成)
図3~図6に示すように、第1の実施形態のボルト締結構造体30は、第1の補強繊維束付き複合材としての補強繊維束付き複合材10と、第2の補強繊維束付き複合材としての補強繊維束付き複合材10と、ボルト31と、ナット32と、を有する。
つまり、ボルト締結構造体30は、2つの補強繊維束付き複合材10を有する。
2つの補強繊維束付き複合材10は、厚さ方向Mにおいて互いのボルト孔15が対向するとともに、2つの補強繊維束付き複合材10を構成する繊維強化樹脂シート14A同士が接触した状態で、厚さ方向Mから視て繊維束13同士がC字形状とされた第1の部分13Aの開放側が互いに向かい合うように積み重ねられている。
ボルト31は、頭部31Aと、軸部31Bと、を有する。頭部31Aは、積層された2つの補強繊維束付き複合材10のうち、上側に配置された補強繊維束付き複合材10を構成する複合材本体14の面14bに当接されている。
軸部31Bは、頭部31Aの下面から下方に延びている。軸部31Bは、積み重ねられた2つの複合材本体14に形成されたボルト孔15を貫通するように配置されている。
軸部31Bの下端部は、2つの補強繊維束付き複合材10のうち、下方に配置された複合材本体14の面14bよりも下方に突出している。軸部31Bの中間部の周囲は、2つの補強繊維束付き複合材10に設けられた繊維束13の第1の部分13Aに囲まれている。
ナット32は、軸部31Bの下端部に取り付けられている。ナット32は、2つの複合材本体14のうち、下方に配置された複合材本体14の面14bと接触している。
このように、2つの補強繊維束付き複合材10は、ボルト31及びナット32により締結されている。
(ボルト締結構造体の作用効果)
図5に示すように、ボルト締結構造体30が荷重を受けていないときには、複合材本体14の面14a,14bに対してボルト31の軸部31Bは傾斜していない。
一方、図6に示すように、ボルト31の軸部31Bが傾斜する方向に荷重がかかることで、ボルト孔15の端が荷重F1を受ける。
このような構成とすることで、補強繊維束付き複合材10同士が接触する側の面14a側のボルト孔15の端にかかる荷重F1を繊維束13の第1の部分13Aでも荷重を受けて、繊維束13により荷重を逃がすことが可能となる。
したがって、ボルト31の軸部31Bを介して、ボルト孔15の端が大きな荷重を受けることを抑制可能となるので、ボルト孔15の端が損傷することを抑制できる。
<第1の実施形態の変形例>
(補強繊維束付き複合材の構成)
図7を参照して、第1の実施形態の変形例に係る補強繊維束付き複合材40について説明する。図7において、先に説明した図1に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
補強繊維束付き複合材40は、面14b側にも繊維束13を設けたこと以外は、第1の実施形態の補強繊維束付き複合材30と同様に構成されている。
即ち、補強繊維束付き複合材40では、複合材本体14の面14bを構成する繊維強化樹脂シート14Bにも複数の繊維束13が設けられている。
厚さ方向Mから視て、繊維強化樹脂シート14Bに設けられた複数の繊維束13の第1の部分13Aの内側は、F1方向において、繊維強化樹脂シート14Aに設けられた複数の繊維束13の第1の部分13Aの内側と向かい合っている。
(補強繊維束付き複合材の作用効果)
上述したように、複合材本体14の面14aを構成する繊維強化樹脂シート14Aだけでなく、複合材本体14の面14bを構成する繊維強化樹脂シート14Bにも複数の繊維束13を内設させ、かつ厚さ方向から視て、2つの複数の繊維束13の第1の部分13Aの内側を向かい合わせて配置させることで、面14a側に位置するボルト孔15の周囲だけでなく、面14b側に位置するボルト孔15の周囲も補強することができる。
(ボルト締結構造体の構成)
図8を参照して、第1の実施形態の変形例に係るボルト締結構造体45について説明する。図8において、先に説明した図3及び図7に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
ボルト締結構造体45は、第1の実施形態のボルト締結構造体30を構成する2つ補強繊維束付き複合材10に替えて、第1及び第2の補強繊維束付き複合材として2つの補強繊維束付き複合材40を有すること以外は、ボルト締結構造体30と同様に構成されている。
(ボルト締結構造体の作用効果)
上述したボルト締結構造体45は、ボルト31の軸部31Bの中間部の周囲だけでなく、軸部31Bの上端の周囲及び下端の周囲にも複数の繊維束13が配置されており、かつ面14aに設けられた複数の繊維束13の第1の部分13Aの内側と面14bに設けられた複数の繊維束13の第1の部分13Aの内側とが向かい合うように配置されている。
したがって、ボルト締結構造体45が荷重を受けた際、ボルト31の軸部31Bが傾斜する方向に荷重がかかることで、面14b側のボルト孔15の端では面14a側のボルト孔15の端が受けるF1方向の荷重とは反対方向に荷重を受ける。このとき、複合材本体14の面14b側に設けられた繊維束13の第1の部分13Aにより、軸部31Bの上端及び下端を受けて、ボルト孔15の端が受ける荷重を逃がすことが可能となる。これにより、面14b側に位置するボルト孔15の周囲が損傷することを抑制できる。
なお、第1の実施形態では、一例として、第1及び第2の補強繊維束付き複合材として、2つの補強繊維束付き複合材10または2つの補強繊維束付き複合材40を用いる場合(同じ構造の補強繊維束付き複合材を用いる場合)を例に挙げて説明したが、第1及び第2の補強繊維束付き複合材として、構造が異なる補強繊維束付き複合材を用いてもよい。
また、複数の繊維束13が内設された繊維強化樹脂シート14A,14Bが長年使用による劣化や仮に損傷が発生した場合であっても複数の繊維束13が内設された繊維強化樹脂シート14A,14Bを新品のものに交換することで元の強度を得ることができる。
また、繊維強化樹脂シート14A,14Bを備えていない複合材本体に繊維強化樹脂シート14A,14Bを接着することでボルト孔15の周辺の強度を向上させることができる。
<第2の実施形態>
(ボルト締結構造体の全体構成)
図9を参照して、第2の実施形態に係るボルト締結構造体50について説明する。図9において、図3に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
ボルト締結構造体50は、第1の実施形態のボルト締結構造体30の構成の他に、さらに第3の補強繊維束付き複合材として補強繊維束付き複合材51を有するとともに、2つの補強繊維束付き複合材10(第1及び第2の補強繊維束付き複合材)のうち、下方側に配置された補強繊維束付き複合材10を水平方向に180°回転させて、厚さ方向Mにおいて2つの補強繊維束付き複合材10の間に、補強繊維束付き複合材51を配置させたこと以外は、ボルト締結構造体30と同様に構成されている。
(第3の補強繊維束付き複合材の構成)
補強繊維束付き複合材51は、補強繊維束付き複合材10を構成する複合材11に替えて、複合材52を有すること以外は、補強繊維束付き複合材10と同様に構成されている。
複合材52は、面53a側及び面53b(面53aの反対側に配置された面)側に、複数の繊維束13を内設する繊維強化樹脂シート14Aをそれぞれ設けたこと以外は、複合材11と同様に構成されている。
繊維強化樹脂シート14Aに内設された複数の繊維束13の第1の部分13Aは、補強繊維束付き複合材10を構成する複数の繊維束13の第1の部分13Aとともにボルト31の軸部31Bの周囲を囲んでいる。
(ボルト締結構造体の作用効果)
このような構成とすることで、例えば、補強繊維束付き複合材51自体が荷重を受けることによりボルト31の軸部31Bが傾斜する方向に荷重を受けた際、厚さ方向Mにおいて4層構造とされた繊維束13によりボルト孔15の端が受ける荷重を逃がすことが可能となる。これにより、補強繊維束付き複合材10と補強繊維束付き複合材51とが接触する側のそれぞれの面14a、53a、53b側のボルト孔15の端が損傷することを抑制できる。
また、第2の実施形態では、一例として、2つの補強繊維束付き複合材10の間に、1つの補強繊維束付き複合材51(図9参照)を設けた場合を例に挙げて説明したが、2つの補強繊維束付き複合材10の間に、補強繊維束付き複合材51を複数配置させてもよい。
なお、本実施形態では、補強繊維束付き複合材51の上下方向に配置された2つの補強繊維束付き複合材として、面14a側(片面側)のみに繊維束13が内設された繊維強化樹脂シート14Aを有する補強繊維束付き複合材10を用いた場合を例に挙げて説明したが、補強繊維束付き複合材10に替えて、両面(面14a,14b)に繊維束13が内設された繊維強化樹脂シート14A,14Bを有する補強繊維束付き複合材40(図7参照)を用いてもよい。
<第3の実施形態>
(補強繊維束付き複合材の構成)
ここで、図10を参照して、第3の実施形態の補強繊維束付き複合材60について説明する。図10において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図10に示すF2は、ボルト孔15の端に加えられる荷重であって、荷重F1とは逆方向に加えられる荷重(以下、「荷重F2」という)を示している。ボルト31の軸部31Bが傾斜する方向に荷重がかかることで、ボルト孔15の端が荷重F2を受ける。
補強繊維束付き複合材60は、第1の実施形態の補強繊維束付き複合材10を構成する繊維強化樹脂シート14Aに内設された複数の繊維束13を厚さ方向に2段で積層させたこと以外は、補強繊維束付き複合材10と同様に構成されている。
下の段に配置された複数の繊維束13は、第1の部分13Aの内側が荷重F1の働く方向と向かい合って配置されている。上の段に配置された複数の繊維束13は、第1の部分13Aの内側が荷重F2の働く方向と向かい合って配置されている。
このような構成とされた補強繊維束付き複合材60同士は、図3に示す補強繊維束付き複合材10と同様に、ボルト31及びナット32を用いて固定される。
(補強繊維束付き複合材の作用効果)
このような構成とすることで、荷重F1だけでなく、荷重F1とは逆の方向に働く荷重F2が加えられた場合でも荷重F2を逃がすことが可能となる。これにより、面14a側に位置するボルト孔15の周囲の強度を確保することが可能となるので、ボルトからの荷重によるボルト孔15の損傷を抑制することができる。
なお、図10に示す2層構造とされた複数の繊維束13の上に、該2層構造とされた繊維束13を左に90°回転させたものを積層させてもよい。つまり、繊維強化樹脂シート14A内に4層構造とされた複数の繊維束13を設けてもよい。
このような構成とすることで、4方向からの荷重に対してボルト孔15の強度を確保することができる。
なお、積層された複数の第1の部分13Aの内側が向かい合う方向は、互いに異なっていればよく、上記4方向に限定されず、適宜選択することが可能である。
また、複数の繊維束13を積層させる数は、2層や4層に限定されることなく、2層以上であればよく、適宜設定することが可能である。
<第4の実施形態>
(補強繊維束付き複合材の構成)
図11を参照して、第4の実施形態の補強繊維束付き複合材80について説明する。図11において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
補強繊維束付き複合材80は、第1の実施形態の補強繊維束付き複合材10を構成する複数の繊維束13に替えて、複数の繊維束83,84を有すること以外は、補強繊維束付き複合材10と同様に構成されている。
繊維束83は、ボルト孔15に沿って配向する第1の部分83Aと、直線状とされた第2の部分83Bと、を有する。
第1の部分83Aは、一方の端83ABと、他方の端83AAと、を有する。他方の端83AAは、ボルト孔15の端が受ける荷重F1が働く方向と向かい合うように配置されている。
第2の部分83Bは、第1の端83BAと、第2の端83BBと、を有する。第1の端83BAは、第1の部分83Aの一方の端83ABと接続されている。第2の端83BBは、第1の端83BAの反対側に配置された端である。
複数の繊維束83は、ボルト孔15の径方向外側に対して間隔をあけて複数配置されている。
繊維束84は、ボルト孔15に沿って配向する第1の部分84Aと、直線状とされた第2の部分84Bと、を有する。
第1の部分84Aは、一方の端84ABと、他方の端84AAと、を有する。他方の端84AAは、ボルト孔15の端が受ける荷重F1が働く方向と向かい合うように配置されている。
第2の部分84Bは、第1の端84BAと、第2の端84BBと、を有する。第1の端84BAは、第1の部分84Aの一方の端84ABと接続されている。第2の端84BBは、第1の端84BAの反対側に配置された端である。
複数の繊維束84は、ボルト孔15の径方向外側に対して間隔をあけて複数配置されている。
上記繊維束83,84は、ボルト孔15の中心Oを通過し、荷重F1が働く方向に延びる仮想線Gに対して線対称とされている。
このような構成とされた補強繊維束付き複合材80同士は、図3に示す補強繊維束付き複合材10と同様に、ボルト31及びナット32を用いて固定される。
(補強繊維束付き複合材の作用効果)
このような構成とすることで、ボルト孔15に挿入されたボルトの軸部から他方の端83AA,84AAに荷重が加えられた際、引張及び圧縮で伝達される荷重を第2の部分83B,84Bを介して引張荷重として逃がすことが可能となる。
このため、U字状に配向された複数の繊維束13(図2参照)を用いた場合と比較して、ボルト孔15の周囲の強度をさらに向上させることができる。
なお、複合材本体14の面14bに、複数の繊維束83,84や先に説明した複数の繊維束13を設けてもよい。
さらに、上記構成とされた繊維束83,84を厚さ方向Mに複数積層させ、ボルト孔15に対する向きを異ならせてもよい。
以上、本開示の好ましい実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
<付記>
各実施形態に記載の補強繊維束付き複合材10,40,60,80、及びボルト締結構造体30,45,50は、例えば、以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る補強繊維束付き複合材10,40,60,80は、繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向Mに貫通するボルト孔15を有する複合材11と、前記厚さ方向Mに配置された前記複合材11の両面(面14a,14b)のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シート14A,14Bに内設された繊維束13,83,84と、を備え、前記繊維束13,83,84は、前記ボルト孔15の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分13A,83A,84Aと、前記両端のうち、少なくとも一方の端13AA,83AB,84ABと接続される第1の端13BA,13CA,83BA,84BAを有し、かつ直線状とされた第2の部分13B,13Cと、83B,84Bを有する。
このような構成とされた繊維束13,83,84を複合材11の両面(面14a,14b)のうち、少なくとも一方の面を構成する繊維強化樹脂シート14A,14Bに内設させることで、ボルト孔15に配置されたボルト31を介して伝達される荷重を第1の部分13Aで受けるとともに、第1の部分13A,83A,84Aで受けた荷重を第2の部分13B,13Cと、83B,84Bを介して逃がすことが可能となる。
このように、ボルト孔15の周囲が受ける荷重を逃がすことで、強度的に弱いボルト孔15の周囲を補強することができる。
(2)第2の態様に係る補強繊維束付き複合材10,60,40は、(1)の補強繊維束付き複合材10,60,40であって、前記繊維束13の形状は、前記厚さ方向から視てU字形状とされており、前記繊維束13は、前記第2の部分13B,13Cを2つ有しており、前記第1の部分13Aの両端(一方の端13AA及び他方の端13AB)は、それぞれ前記第2の部分13B,13Cの前記第1の端13BA,13CAと接続されており、前記第1の部分13Aの内側は、前記ボルト孔15が受ける荷重F1が働く方向と向かい合うように配置されていてもよい。
このように、繊維束13の形状を厚さ方向Mから視てU字形状とするとともに、ボルト孔15が受ける荷重F1が働く方向と向かい合うように第1の部分13Aの内側を配置させることで、ボルト孔15に配置されたボルト31から第1の部分13Aの内側に向かう方向に荷重が加えられた際、第1の部分13Aに曲げで伝達される荷重を第1の端13BA,13CAの反対側に位置する第2の部分13B,13Cの端(第2の端13BB,13CB)に向かう方向に引張に変換して逃がすことが可能となる。
これにより、ボルト孔15のうち、第1の部分13Aで囲まれた部分が荷重により損傷することを抑制できる。
(3)第3の態様に係る補強繊維束付き複合材80は、(1)の補強繊維束付き複合材80であって、前記第1の部分83A,84Aの前記両端のうち、他方の端83AA,84AAは、前記ボルト孔15が受ける荷重F1が働く方向に位置する部分と向かい合うように配置されていてもよい。
このような構成とすることで、ボルト孔15に配置されたボルト31を介して、第1の部分83A,84Aの他方の端83AA,84AAが引張及び圧縮で伝達される荷重F1を受けた際、第2の部分83B,84Bを介して引張荷重として逃がすことが可能となる。これにより、U字形状とされた繊維束13を用いる場合と比較して、ボルト孔15の周囲の強度をさらに向上させることができる。
(4)第4の態様に係る補強繊維束付き複合材10,40は、(1)から(3)のうち、いずれか一項の補強繊維束付き複合材10,40であって、前記繊維束13は、前記荷重が働く方向に対して、互いに間隔をあけて複数配置されていてもよい。
このような構成とすることで、ボルト孔15の周囲を補強する効果を高めることができる。
(5)第5の態様に係る補強繊維束付き複合材10,40,80は、(1)から(4)のうち、いずれか一項の補強繊維束付き複合材10,40,80であって、前記繊維束13は、前記ボルト孔15に対する向きを変えた状態で前記厚さ方向Mに複数積み重ねて配置されていてもよい。
このような構成とすることで、多方向から受ける荷重を逃がすことが可能となるので、ボルト31を介して多方向から受ける荷重からボルト孔15を保護することができる。
(6)第6の態様に係る補強繊維束付き複合材60は、(1)から(5)のうち、いずれか一項の補強繊維束付き複合材60であって、前記繊維束13が内設された前記繊維強化樹脂シート14Aは、該繊維強化樹脂シート14Aが積層される前記繊維強化樹脂シートに接着されていてもよい。
このように、繊維束13が内設された繊維強化樹脂シート14Aを繊維強化樹脂シートが積層される繊維強化樹脂シートに接着させてもよい。
(7)第7の態様に係るボルト締結構造体30,45は、第1の補強繊維束付き複合材としての(1)から(6)のうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材10,40と、第2の補強繊維束付き複合材としての(1)から(6)のうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材10,40と、ボルト31と、前記ボルト31に取り付けられるナット32と、を備え、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向Mにおいて互いの前記ボルト孔15が対向するとともに、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材を構成する前記繊維束13同士が向かい合うように積み重ねられており、前記ボルト31は、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔15を貫通して配置されていてもよい。
このような構成とされたボルト締結構造体30,45によれば、繊維束13によりボルト31の中間部から受ける荷重F1を逃がすことが可能となる。これにより、ボルト孔15の周囲が損傷することを抑制できる。
(8)第8の態様に係るボルト締結構造体50は、第1の補強繊維束付き複合材としての(1)から(6)のうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材10と、第2の補強繊維束付き複合材としての請求項1から6のうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材10と、第3の補強繊維束付き複合材としての請求項1から6のうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材51と、ボルト31と、前記ボルト31に取り付けられるナット32と、を備え、前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向Mに配置された前記複合材11の両面(面14a,14b)を構成する前記繊維強化樹脂シート14A,14Bに前記繊維束13が内設されており、前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向Mにおいて、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔15と前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材10の前記ボルト孔15とが向かい合うように、前記第1の補強繊維束付き複合材10と前記第2の補強繊維束付き複合材10との間に配置されており、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材10の前記繊維束13は、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記繊維束13と向かい合うように配置されており、前記ボルト31は、前記第1から第3の補強繊維束付き複合材10,51の前記ボルト孔15を貫通して配置されていてもよい。
このように、第1から第3の補強繊維束付き複合材10,51をボルト31及びナット32で固定した場合でも複数の繊維束13により、ボルト31から受ける荷重を逃がすことが可能となる。これにより、第1から第3の補強繊維束付き複合材10,51のボルト孔15が損傷することを抑制できる。
10,40,51,60,80…補強繊維束付き複合材
11,52…複合材
13,83,84…繊維束
13A,83A,84A…第1の部分
13AA,83AB,84AB…一方の端
13AB,83AA,84AA…他方の端
13B,13C,83B,84B…第2の部分
13BA,13CA,83BA,84BA…第1の端
13BB,13CB,83BB,84BB…第2の端
14,53…複合材本体
14a,14b,53a,53b…面
14A,14B…繊維強化樹脂シート
15…ボルト孔
30,45,50…ボルト締結構造体
31…ボルト
31A…頭部
31B…軸部
32…ナット
F1,F2…荷重
G…仮想線
M…厚さ方向
O…中心

Claims (8)

  1. 繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向に貫通するボルト孔を有する複合材と、
    前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シートに内設された繊維束と、
    を備え、
    前記繊維束は、前記ボルト孔の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分と、前記両端のうち、少なくとも一方の端と接続される第1の端を有し、かつ直線状とされた第2の部分と、を有し、
    前記繊維束は、互いに間隔をあけて複数配置されている補強繊維束付き複合材。
  2. 繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向に貫通するボルト孔を有する複合材と、
    前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シートに内設された繊維束と、
    を備え、
    前記繊維束は、前記ボルト孔の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分と、前記両端のうち、少なくとも一方の端と接続される第1の端を有し、かつ直線状とされた第2の部分と、を有し、
    前記繊維束は、前記ボルト孔に対する向きを変えた状態で前記厚さ方向に複数積み重ねて配置されている補強繊維束付き複合材。
  3. 前記繊維束の形状は、前記厚さ方向から視てU字形状とされており、
    前記繊維束は、前記第2の部分を2つ有しており、
    前記第1の部分の両端は、それぞれ前記第2の部分の前記第1の端と接続されており、
    前記第1の部分の内側は、前記ボルト孔の端が受ける荷重が働く方向と向かい合うように配置されている請求項1又は2記載の補強繊維束付き複合材。
  4. 前記第1の部分の前記両端のうち、他方の端は、前記ボルト孔のうち、前記ボルト孔の端が受ける荷重が働く方向に位置する部分と向かい合うように配置されている請求項1又は2記載の補強繊維束付き複合材。
  5. 前記繊維束が内設された前記繊維強化樹脂シートは、該繊維強化樹脂シートが積層される前記繊維強化樹脂シートに接着されている請求項1からのうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材。
  6. 第1の補強繊維束付き複合材としての請求項1からのうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材と、
    第2の補強繊維束付き複合材としての請求項1からのうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材と、
    ボルトと、
    前記ボルトに取り付けられるナットと、
    を備え、
    前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向において互いの前記ボルト孔が対向するとともに、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材を構成する前記繊維束同士が向かい合うように積み重ねられており、
    前記ボルトは、前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔を貫通して配置されているボルト締結構造体。
  7. 第1の補強繊維束付き複合材としての請求項1からのうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材と、
    第2の補強繊維束付き複合材としての請求項1からのうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材と、
    第3の補強繊維束付き複合材としての請求項1からのうち、いずれか一項記載の補強繊維束付き複合材と、
    ボルトと、
    前記ボルトに取り付けられるナットと、
    を備え、
    前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面を構成する前記繊維強化樹脂シートに前記繊維束が内設されており、
    前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向において、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔と前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔とが向かい合うように、前記第1の補強繊維束付き複合材と前記第2の補強繊維束付き複合材との間に配置されており、
    前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記繊維束は、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記繊維束と向かい合うように配置されており、
    前記ボルトは、前記第1から第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔を貫通して配置されているボルト締結構造体。
  8. 第1の補強繊維束付き複合材と、
    第2の補強繊維束付き複合材と、
    第3の補強繊維束付き複合材と、を備え、
    前記第1の補強繊維束付き複合材、前記第2の補強繊維束付き複合材、及び前記第3の補強繊維束付き複合材のそれぞれは、
    繊維強化樹脂シートが複数積層されて構成され、厚さ方向に貫通するボルト孔を有する複合材と、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面のうち、少なくとも一方の面を構成する前記繊維強化樹脂シートに内設された繊維束と、を備え、前記繊維束は、前記ボルト孔の周方向に沿って配向され、両端を有する第1の部分と、前記両端のうち、少なくとも一方の端と接続される第1の端を有し、かつ直線状とされた第2の部分と、を有し、
    ボルトと、
    前記ボルトに取り付けられるナットと、
    さらに備え、
    前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向に配置された前記複合材の両面を構成する前記繊維強化樹脂シートに前記繊維束が内設されており、
    前記第3の補強繊維束付き複合材は、前記厚さ方向において、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔と前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔とが向かい合うように、前記第1の補強繊維束付き複合材と前記第2の補強繊維束付き複合材との間に配置されており、
    前記第1及び第2の補強繊維束付き複合材の前記繊維束は、前記第3の補強繊維束付き複合材の前記繊維束と向かい合うように配置されており、
    前記ボルトは、前記第1から第3の補強繊維束付き複合材の前記ボルト孔を貫通して配置されているボルト締結構造体。
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