JP2002282660A - 流体分離素子の製造方法および製造装置 - Google Patents
流体分離素子の製造方法および製造装置Info
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- JP2002282660A JP2002282660A JP2001092260A JP2001092260A JP2002282660A JP 2002282660 A JP2002282660 A JP 2002282660A JP 2001092260 A JP2001092260 A JP 2001092260A JP 2001092260 A JP2001092260 A JP 2001092260A JP 2002282660 A JP2002282660 A JP 2002282660A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二つ折りにされる分離膜の折り目部分に貼り
付けられる膜保護テープの剥がれを、テープ貼り付けか
ら膜折り返しまでの時間が短い場合にも確実に防止でき
るようにし、製品の良好な品質を確保するとともに一連
の製造工程の時間短縮をはかることができる、流体分離
素子の製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 分離膜にテープを貼り付けた後テープを
加熱押圧し、テープを設けた位置で分離膜を二つ折りに
するとともに折り曲げた分離膜の間に流路材を配置して
分離膜ユニットを形成する工程を有することを特徴とす
る、流体分離素子の製造方法、および製造装置。
付けられる膜保護テープの剥がれを、テープ貼り付けか
ら膜折り返しまでの時間が短い場合にも確実に防止でき
るようにし、製品の良好な品質を確保するとともに一連
の製造工程の時間短縮をはかることができる、流体分離
素子の製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 分離膜にテープを貼り付けた後テープを
加熱押圧し、テープを設けた位置で分離膜を二つ折りに
するとともに折り曲げた分離膜の間に流路材を配置して
分離膜ユニットを形成する工程を有することを特徴とす
る、流体分離素子の製造方法、および製造装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離膜を用いた流
体分離素子の製造方法および製造装置に関し、とくに枚
葉の分離膜を、間に流路材を挟むように二つ折りにして
分離膜ユニットを形成する工程を有する流体分離素子の
製造方法および製造装置に関する。
体分離素子の製造方法および製造装置に関し、とくに枚
葉の分離膜を、間に流路材を挟むように二つ折りにして
分離膜ユニットを形成する工程を有する流体分離素子の
製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】逆浸透装置や限外濾過装置、精密濾過装
置等に用いられ、さらには気体分離装置にも適用可能な
流体分離素子として、たとえば、原液が供給される原液
流路材、原液を分離する分離膜、分離膜を透過し原液か
ら分離された透過液を集水管中へと導く透過液流路材か
らなるユニットを、集水管の周りに巻囲したスパイラル
型の流体分離素子が知られている。
置等に用いられ、さらには気体分離装置にも適用可能な
流体分離素子として、たとえば、原液が供給される原液
流路材、原液を分離する分離膜、分離膜を透過し原液か
ら分離された透過液を集水管中へと導く透過液流路材か
らなるユニットを、集水管の周りに巻囲したスパイラル
型の流体分離素子が知られている。
【0003】従来、このような流体分離素子の製造にお
いては、たとえば、ロール状に巻かれた分離膜から、所
定長の分離膜を引き出して枚葉の分離膜にカットし、枚
葉の分離膜を、間に流路材(たとえば、原液流路材)を
挟むように二つ折りにして分離膜ユニットを形成し、分
離膜の折り返し端に折り目をつけた後、その分離膜ユニ
ットと他方の流路材(たとえば、透過液流路材)とを交
互に重ねて集水管の周りに巻囲している。
いては、たとえば、ロール状に巻かれた分離膜から、所
定長の分離膜を引き出して枚葉の分離膜にカットし、枚
葉の分離膜を、間に流路材(たとえば、原液流路材)を
挟むように二つ折りにして分離膜ユニットを形成し、分
離膜の折り返し端に折り目をつけた後、その分離膜ユニ
ットと他方の流路材(たとえば、透過液流路材)とを交
互に重ねて集水管の周りに巻囲している。
【0004】上記のような分離膜ユニット形成工程を含
む流体分離素子の製造工程においては、分離膜を二つ折
りにする際、分離膜のみに折り目を付与すると、折り返
された膜部分の強度の維持が困難になることがあるた
め、折り目を付ける位置に、二つ折りにする前に補強部
材、とくに粘着面を有する膜保護テープを貼り付け、そ
のテープ貼り付け位置で折り返すようにしている。
む流体分離素子の製造工程においては、分離膜を二つ折
りにする際、分離膜のみに折り目を付与すると、折り返
された膜部分の強度の維持が困難になることがあるた
め、折り目を付ける位置に、二つ折りにする前に補強部
材、とくに粘着面を有する膜保護テープを貼り付け、そ
のテープ貼り付け位置で折り返すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にテ
ープを貼り付けるだけでは、とくに分離膜がウェット膜
からなる場合、テープを貼り付けた直後には粘着力が十
分に発揮されず、膜の上にテープが乗っているだけのよ
うな状態となり、すぐに剥がれてしまう。テープが剥が
れてしまうと、分離膜の折り目部分の保護効果が十分に
発揮されない。
ープを貼り付けるだけでは、とくに分離膜がウェット膜
からなる場合、テープを貼り付けた直後には粘着力が十
分に発揮されず、膜の上にテープが乗っているだけのよ
うな状態となり、すぐに剥がれてしまう。テープが剥が
れてしまうと、分離膜の折り目部分の保護効果が十分に
発揮されない。
【0006】粘着テープは、一般に貼り付け後長時間経
過すると粘着力が増す傾向にあるので、貼り付け後押さ
えられた状態に比較的長時間保持され、しかる後に分離
膜が折り返される場合には特に問題にならないかも知れ
ないが、テープ貼り付け後比較的短時間の内に(たとえ
ば3分程度以内に)分離膜を折り返す場合には、テープ
剥がれの問題が顕著に現われる。とくに最近、流体分離
素子製造の各工程の自動化が推進されつつあり、自動化
による製造速度、製造能力向上の効果を得るためには、
テープ貼り付けから分離膜折り返しまでの間の時間を短
縮せざるを得ず、テープ剥がれ防止を講じることが必要
になってきた。
過すると粘着力が増す傾向にあるので、貼り付け後押さ
えられた状態に比較的長時間保持され、しかる後に分離
膜が折り返される場合には特に問題にならないかも知れ
ないが、テープ貼り付け後比較的短時間の内に(たとえ
ば3分程度以内に)分離膜を折り返す場合には、テープ
剥がれの問題が顕著に現われる。とくに最近、流体分離
素子製造の各工程の自動化が推進されつつあり、自動化
による製造速度、製造能力向上の効果を得るためには、
テープ貼り付けから分離膜折り返しまでの間の時間を短
縮せざるを得ず、テープ剥がれ防止を講じることが必要
になってきた。
【0007】そこで本発明の課題は、上記ような必要性
に鑑み、二つ折りにされる分離膜の折り目部分に貼り付
けられる膜保護テープの剥がれを、テープ貼り付けから
膜折り返しまでの時間が短い場合にも確実に防止できる
ようにし、製品の良好な品質を確保するとともに一連の
製造工程の時間短縮をはかることができる、流体分離素
子の製造方法および製造装置を提供することにある。
に鑑み、二つ折りにされる分離膜の折り目部分に貼り付
けられる膜保護テープの剥がれを、テープ貼り付けから
膜折り返しまでの時間が短い場合にも確実に防止できる
ようにし、製品の良好な品質を確保するとともに一連の
製造工程の時間短縮をはかることができる、流体分離素
子の製造方法および製造装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る流体分離素子の製造方法は、分離膜に
テープを貼り付けた後テープを加熱押圧し、テープを設
けた位置で分離膜を二つ折りにするとともに折り曲げた
分離膜の間に流路材を配置して分離膜ユニットを形成す
る工程を有することを特徴とする方法からなる。すなわ
ち、本発明においては、貼り付けられたテープが加熱さ
れ分離膜に向けて加圧される。
に、本発明に係る流体分離素子の製造方法は、分離膜に
テープを貼り付けた後テープを加熱押圧し、テープを設
けた位置で分離膜を二つ折りにするとともに折り曲げた
分離膜の間に流路材を配置して分離膜ユニットを形成す
る工程を有することを特徴とする方法からなる。すなわ
ち、本発明においては、貼り付けられたテープが加熱さ
れ分離膜に向けて加圧される。
【0009】テープは40〜150℃の範囲内に加熱さ
れることが好ましい。40℃未満では、粘着力の増大効
果が小さく、150℃を超えると、テープの材質にもよ
るが、テープを軟化させてしまう可能性があり、所望の
加圧が難しくなることがある。
れることが好ましい。40℃未満では、粘着力の増大効
果が小さく、150℃を超えると、テープの材質にもよ
るが、テープを軟化させてしまう可能性があり、所望の
加圧が難しくなることがある。
【0010】また、テープは、0.98〜9.8N/c
m2 の範囲内の加圧力で押圧されることが好ましい。
0.98N/cm2 未満では、押圧の効果を十分に発揮
できず、テープに巻きぐせ等が残っている場合、浮き上
がった状態で貼り付けられてしまうおそれがある。ま
た、9.8N/cm2 を超えると、分離膜を強く押しす
ぎるため、分離膜自身に欠陥を生じるおそれが出てく
る。
m2 の範囲内の加圧力で押圧されることが好ましい。
0.98N/cm2 未満では、押圧の効果を十分に発揮
できず、テープに巻きぐせ等が残っている場合、浮き上
がった状態で貼り付けられてしまうおそれがある。ま
た、9.8N/cm2 を超えると、分離膜を強く押しす
ぎるため、分離膜自身に欠陥を生じるおそれが出てく
る。
【0011】また、テープを貼り付ける分離膜の種類は
特に限定されないが、前述したようにテープ剥がれの問
題はウェット膜で顕著に現れてくるので、上記本発明に
係る方法はとくにウェット膜を使用する場合に有効であ
る。中でも、含水率が3〜40%の範囲内にある分離膜
に対して有効である。含水率が3%未満の分離膜に対し
ては、テープ剥がれの問題が顕著に現れにくいし、含水
率が40%を超えると、粘着テープを加熱押圧しても、
テープ剥がれの問題を解消し切れなくなるおそれがあ
る。
特に限定されないが、前述したようにテープ剥がれの問
題はウェット膜で顕著に現れてくるので、上記本発明に
係る方法はとくにウェット膜を使用する場合に有効であ
る。中でも、含水率が3〜40%の範囲内にある分離膜
に対して有効である。含水率が3%未満の分離膜に対し
ては、テープ剥がれの問題が顕著に現れにくいし、含水
率が40%を超えると、粘着テープを加熱押圧しても、
テープ剥がれの問題を解消し切れなくなるおそれがあ
る。
【0012】本発明に係る流体分離素子の製造装置は、
分離膜にテープを貼り付け、そのテープ貼り付け位置で
分離膜を二つ折りにする手段を備えた流体分離素子の製
造装置において、分離膜折り返し前にテープを分離膜に
加熱押圧する手段を有することを特徴とするものからな
る。
分離膜にテープを貼り付け、そのテープ貼り付け位置で
分離膜を二つ折りにする手段を備えた流体分離素子の製
造装置において、分離膜折り返し前にテープを分離膜に
加熱押圧する手段を有することを特徴とするものからな
る。
【0013】テープは、分離膜の幅方向に実質的に全幅
にわたって延びるように貼り付けられるが、上記加熱押
圧手段は、貼り付けられたテープの全長を加熱押圧でき
るように構成してもよく、分離膜の幅方向両端部のみを
加熱押圧できるように構成してもよい。この加熱押圧手
段は、たとえば所定の加圧力を発揮可能なヒータから構
成できる。
にわたって延びるように貼り付けられるが、上記加熱押
圧手段は、貼り付けられたテープの全長を加熱押圧でき
るように構成してもよく、分離膜の幅方向両端部のみを
加熱押圧できるように構成してもよい。この加熱押圧手
段は、たとえば所定の加圧力を発揮可能なヒータから構
成できる。
【0014】上記のような本発明に係る流体分離素子の
製造方法および製造装置においては、テープは単に貼り
付けられるだけでなく、貼り付け後に適切に加熱押圧さ
れるので、分離膜に対するテープの粘着力が短時間の内
に著しく高められる。その結果、ウェット膜に対して
も、テープ剥がれの問題は完全に解消され、分離膜が望
ましい状態で二つ折りにされ、折り目部分が確実に保護
される。
製造方法および製造装置においては、テープは単に貼り
付けられるだけでなく、貼り付け後に適切に加熱押圧さ
れるので、分離膜に対するテープの粘着力が短時間の内
に著しく高められる。その結果、ウェット膜に対して
も、テープ剥がれの問題は完全に解消され、分離膜が望
ましい状態で二つ折りにされ、折り目部分が確実に保護
される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態を、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の
適用対象となる流体分離素子の一例について説明する。
図1に示すように、流体分離素子1においては、集水管
2の周りに、間に原液流路材3を挟んで二つ折りにされ
た分離膜4からなる分離膜ユニットと、透過液流路材5
とが交互に積層された積層体6がロール状に巻囲された
巻囲体7の長手方向両側に、原水8が通過可能な端板9
と、濃縮水10が通過可能な端板11が配置され、各端
板9、11にはシール材12が装着されている。透過水
13は、集水管2から送り出される。全体がパイプ状圧
力容器(図示略)に収容され、各端板9、11と圧力容
器内周面との間がシール材12によってシールされる。
図1に示す流体分離素子1は、必要に応じて、要求本数
だけ、長手方向に連接される。
形態を、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の
適用対象となる流体分離素子の一例について説明する。
図1に示すように、流体分離素子1においては、集水管
2の周りに、間に原液流路材3を挟んで二つ折りにされ
た分離膜4からなる分離膜ユニットと、透過液流路材5
とが交互に積層された積層体6がロール状に巻囲された
巻囲体7の長手方向両側に、原水8が通過可能な端板9
と、濃縮水10が通過可能な端板11が配置され、各端
板9、11にはシール材12が装着されている。透過水
13は、集水管2から送り出される。全体がパイプ状圧
力容器(図示略)に収容され、各端板9、11と圧力容
器内周面との間がシール材12によってシールされる。
図1に示す流体分離素子1は、必要に応じて、要求本数
だけ、長手方向に連接される。
【0016】上記流体分離素子1の製造において、二つ
折りにされる分離膜4とその間に挟まれる原液流路材3
からなる分離膜ユニットが、図2〜図6に示すように製
造される。
折りにされる分離膜4とその間に挟まれる原液流路材3
からなる分離膜ユニットが、図2〜図6に示すように製
造される。
【0017】まず、図2に示すように、ロール状に巻か
れた分離膜ロール21から分離膜4が引き出され、ガイ
ドロール22、23(または、ニップロール)を経た
後、緩ませることにより極低張力に保つことのできるバ
ッファ手段24に通され、ガイドロール25を経て台車
26上へと引き出される。引き出しは、膜搬送兼折り返
し用アーム27によって行われる。所定長引き出された
分離膜4は、所定の切断位置28で切断され、枚葉の分
離膜とされる。切断後に、あるいは切断前の分離膜4を
張設した状態にて、分離膜4を二つ折りにする際の折り
目に相当する位置に、実質的に膜の幅方向全長にわたっ
て、折り目保護用の粘着テープ31が貼り付けられる。
このテープ貼り付けは、手動で行ってもよいが、周知の
テープ貼付機(図示略)を用いて自動的に行わせること
が好ましい。
れた分離膜ロール21から分離膜4が引き出され、ガイ
ドロール22、23(または、ニップロール)を経た
後、緩ませることにより極低張力に保つことのできるバ
ッファ手段24に通され、ガイドロール25を経て台車
26上へと引き出される。引き出しは、膜搬送兼折り返
し用アーム27によって行われる。所定長引き出された
分離膜4は、所定の切断位置28で切断され、枚葉の分
離膜とされる。切断後に、あるいは切断前の分離膜4を
張設した状態にて、分離膜4を二つ折りにする際の折り
目に相当する位置に、実質的に膜の幅方向全長にわたっ
て、折り目保護用の粘着テープ31が貼り付けられる。
このテープ貼り付けは、手動で行ってもよいが、周知の
テープ貼付機(図示略)を用いて自動的に行わせること
が好ましい。
【0018】テープ31が貼り付けられた後、図3に示
すように、加熱押圧手段32により、テープ31を加熱
するとともに、分離膜4に向けて押圧する。加熱押圧手
段32は、たとえばヒータ33と適当な加圧手段34を
備えたものに構成される。
すように、加熱押圧手段32により、テープ31を加熱
するとともに、分離膜4に向けて押圧する。加熱押圧手
段32は、たとえばヒータ33と適当な加圧手段34を
備えたものに構成される。
【0019】図3に示した態様では、加熱押圧手段32
は実質的に粘着テープ31の全長にわたって延びるよう
に構成されているが、たとえば図4に示すように、テー
プ31の長手方向両端部に対してのみ、それぞれ加熱押
圧手段35を設けるようにしてもよい。テープ31の両
端部さえ強固に粘着していれば、分離膜ユニットを形成
した際に中央部に洩れ等の不都合が生じることはない。
は実質的に粘着テープ31の全長にわたって延びるよう
に構成されているが、たとえば図4に示すように、テー
プ31の長手方向両端部に対してのみ、それぞれ加熱押
圧手段35を設けるようにしてもよい。テープ31の両
端部さえ強固に粘着していれば、分離膜ユニットを形成
した際に中央部に洩れ等の不都合が生じることはない。
【0020】テープ31の加熱温度や加圧力は、テープ
31の種類や分離膜4の種類、状態にもよるが、前述し
たような範囲に設定することが好ましい。また、分離膜
4の含水率についても、前述したように3〜40%の範
囲内において本発明による効果が大きい。
31の種類や分離膜4の種類、状態にもよるが、前述し
たような範囲に設定することが好ましい。また、分離膜
4の含水率についても、前述したように3〜40%の範
囲内において本発明による効果が大きい。
【0021】テープ31が適切な温度に加熱されること
により、テープ31の粘着面における粘着力が迅速に著
しく高められ、かつ、適切な加圧力をもって押圧される
ことにより、浮き上がり部分等を生じることなく、分離
膜4に対して強固に貼り付けられる。この加熱押圧は、
加熱押圧手段32、35によって強制的に行われるもの
であるから、分離膜4がウェット膜である場合にあって
も、短時間の内にテープ31が良好な状態で強固に貼り
付けられることになる。
により、テープ31の粘着面における粘着力が迅速に著
しく高められ、かつ、適切な加圧力をもって押圧される
ことにより、浮き上がり部分等を生じることなく、分離
膜4に対して強固に貼り付けられる。この加熱押圧は、
加熱押圧手段32、35によって強制的に行われるもの
であるから、分離膜4がウェット膜である場合にあって
も、短時間の内にテープ31が良好な状態で強固に貼り
付けられることになる。
【0022】上記のようにテープ31が貼り付けられた
分離膜4は、図5、図6に示すように二つ折りにされ
る。図4に示すように、原液流路材3が所定位置に配置
され、アーム27で端部が把持されている分離膜4が、
図5に示すように、テープ31部分が折り目40となる
ように二つ折りに折り返される。
分離膜4は、図5、図6に示すように二つ折りにされ
る。図4に示すように、原液流路材3が所定位置に配置
され、アーム27で端部が把持されている分離膜4が、
図5に示すように、テープ31部分が折り目40となる
ように二つ折りに折り返される。
【0023】二つ折りにされる際には、折り目付け手段
41に設けられた折り目ガイド42がシリンダ手段43
によって膜中央部に下降された後膜のしわを伸ばすよう
に膜端部側へ移動される。膜端部において、シリンダ手
段44によって下降されてきた熱プレート45により、
折り目40の部分が加熱押圧され、確実に折り目が付け
られる。
41に設けられた折り目ガイド42がシリンダ手段43
によって膜中央部に下降された後膜のしわを伸ばすよう
に膜端部側へ移動される。膜端部において、シリンダ手
段44によって下降されてきた熱プレート45により、
折り目40の部分が加熱押圧され、確実に折り目が付け
られる。
【0024】この折り目40を付ける際には、分離膜4
の内側にはテープ31が強固に貼り付けられているの
で、折り目部分において分離膜4は適切に保護されるこ
とになり、所望の性能を有する分離膜ユニット50が形
成される。
の内側にはテープ31が強固に貼り付けられているの
で、折り目部分において分離膜4は適切に保護されるこ
とになり、所望の性能を有する分離膜ユニット50が形
成される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体分離
素子の製造方法および製造装置によれば、分離膜を二つ
折りにする際、その折り目部分に設けられるテープを確
実に強固に、しかも短時間の内に分離膜に貼り付けるこ
とができ、テープ剥がれの問題を解消できる。その結
果、分離膜ユニット、ひいては流体分離素子の良好な性
能を確保できるとともに、テープ貼り付け、二つ折り工
程の時間を短縮して、製造工程全体の時間短縮をはかる
ことができる。
素子の製造方法および製造装置によれば、分離膜を二つ
折りにする際、その折り目部分に設けられるテープを確
実に強固に、しかも短時間の内に分離膜に貼り付けるこ
とができ、テープ剥がれの問題を解消できる。その結
果、分離膜ユニット、ひいては流体分離素子の良好な性
能を確保できるとともに、テープ貼り付け、二つ折り工
程の時間を短縮して、製造工程全体の時間短縮をはかる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する流体分離素子の一例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】分離膜引き出し・テープ貼り付け工程を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】加熱押圧手段の一例を示す斜視図である。
【図4】加熱押圧手段の別の例を示す斜視図である。
【図5】分離膜の二つ折り直前の様子を示す概略側面図
である。
である。
【図6】分離膜が二つ折りにされた様子を示す概略側面
図である。
図である。
1 流体分離素子 3 原液流路材 4 分離膜 31 テープ 32、35 加熱押圧手段 33 ヒータ 34 加圧手段 40 折り目 50 分離膜ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 哲男 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内 Fターム(参考) 4D006 GA03 GA06 GA07 GA41 HA61 JA05A JA06A JA12A JA22A JA25A JA27A JB09 MA03 MB01
Claims (6)
- 【請求項1】 分離膜にテープを貼り付けた後テープを
加熱押圧し、テープを設けた位置で分離膜を二つ折りに
するとともに折り曲げた分離膜の間に流路材を配置して
分離膜ユニットを形成する工程を有することを特徴とす
る、流体分離素子の製造方法。 - 【請求項2】 テープを40℃〜150℃の範囲内に加
熱する、請求項1に記載の流体分離素子の製造方法。 - 【請求項3】 テープを0.98〜9.8N/cm2 の
範囲内の加圧力で押圧する、請求項1または2に記載の
流体分離素子の製造方法。 - 【請求項4】 含水率が3〜40%の範囲内にある分離
膜にテープを貼り付ける、請求項1〜3のいずれかに記
載の流体分離素子の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法に
よって製造された流体分離素子。 - 【請求項6】 分離膜にテープを貼り付け、そのテープ
貼り付け位置で分離膜を二つ折りにする手段を備えた流
体分離素子の製造装置において、分離膜折り返し前にテ
ープを分離膜に加熱押圧する手段を有することを特徴と
する流体分離素子の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001092260A JP2002282660A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 流体分離素子の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001092260A JP2002282660A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 流体分離素子の製造方法および製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002282660A true JP2002282660A (ja) | 2002-10-02 |
Family
ID=18946755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001092260A Pending JP2002282660A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 流体分離素子の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002282660A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005270921A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Nitto Denko Corp | スパイラル型膜エレメントの製造方法 |
WO2006105555A1 (en) * | 2005-03-29 | 2006-10-05 | Grahamtek Technologies Singapore Pte Ltd | Manufacture of membranes for desalination and filtration |
JP7200427B1 (ja) | 2022-03-24 | 2023-01-06 | 日東電工株式会社 | 複合半透膜、及びスパイラル型膜エレメント |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001092260A patent/JP2002282660A/ja active Pending
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