JP2005224718A - スパイラル型膜エレメント - Google Patents
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Abstract
【課題】屈曲部で粘着テープによる膜の剥離が生じにくく、当該剥離による欠陥を後工程で補修する必要のないスパイラル型膜エレメントを提供する。
【解決手段】分離膜1、供給側流路材2、及び透過側流路材3が、積層状態で有孔の中心管5の周囲にスパイラル状に巻回された円筒状巻回体Rを備えると共に、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部が設けられているスパイラル型膜エレメントにおいて前記分離膜1は供給側流路材2を挟み込むように内周側端部に屈曲部を有し、その屈曲部の内面に沿って粘着テープが貼着されており、その粘着テープの10%伸長時の幅20mm当たりの荷重が前記分離膜1の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重に対して35%以下であることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】分離膜1、供給側流路材2、及び透過側流路材3が、積層状態で有孔の中心管5の周囲にスパイラル状に巻回された円筒状巻回体Rを備えると共に、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部が設けられているスパイラル型膜エレメントにおいて前記分離膜1は供給側流路材2を挟み込むように内周側端部に屈曲部を有し、その屈曲部の内面に沿って粘着テープが貼着されており、その粘着テープの10%伸長時の幅20mm当たりの荷重が前記分離膜1の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重に対して35%以下であることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、液体中に浮遊及び溶存している成分を分離するスパイラル型膜エレメントに関し、より詳しくは、分離膜が供給側流路材を挟み込むように内周側端部に屈曲部を有し、その屈曲部の内面に沿って粘着テープが貼着されているスパイラル型膜エレメントに関する。
従来より、逆浸透ろ過、限外ろ過、精密ろ過等に用いられる流体分離エレメントとして、例えば、供給側流体を分離膜表面へ導く供給側流路材、供給側流体を分離する分離膜、分離膜を透過し供給側流体から分離された透過側流体を中心管へと導く透過側流路材からなるユニットを有孔の中心管の周りに巻き付けたスパイラル型膜エレメントが知られている。
このようなスパイラル型膜エレメントは、図1(a)〜(c)に示すように、一般的に分離膜1を二つ折りにした間に供給側流路材2を配置したものと、透過側流路材3とを積み重ね、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐ封止部を形成するため接着剤4,6を分離膜周辺部(3辺)に塗布して分離膜ユニットUを作製し、このユニットUの単数または複数を中心管5の周囲にスパイラル状に巻きつけて、更に分離膜周辺部を封止することによって製造される。
その結果、図2に示すように、透過側流路材3を介して対向する分離膜1の両端は両端封止部11により封止され、スパイラル状に配置された複数の両端封止部11の間には、供給側流路材2が介在することになる。また、透過側流路材3を介して対向する分離膜1の外周側端部は、軸方向に沿った外周側封止部12により封止されている。この例は、膜リーフ(封止された封筒状膜)が複数の場合であるが、膜リーフが単数の場合も存在する。
そして、図1に示すように、上記の分離膜1は供給側流路材2を挟み込むように内周側端部に屈曲部1aを有し、その屈曲部1aの内面に沿って粘着テープ7が貼着される場合がある。この粘着テープ7が貼着される理由は、折り曲げにより分離膜1に欠陥が生じるため、その欠陥から液が透過しないように粘着テープ7で封止すること、及び、供給側流路材2を挿入する時、そのエッジにより膜面を傷つけないように、屈曲部1aを粘着テープ7で保護するためである。
ところが、粘着テープを貼り付けた分離膜を折り曲げると、膜と粘着テープの曲率半径の差によって、内側にある粘着テープにたわみが生じる場合がある。そして、粘着テープがM字状に折れ曲がる際に、基材である不織布から膜(例えばポリサルホン層)も一緒に引き剥がしてしまう。したがって、屈曲部には、M字テープ剥離による欠陥が発生する(図3参照)。従来、この欠陥を補修するために、エレメント形成後、仕上げ工程にて、折目部先端(中心管周り)に樹脂を塗布する工程が必要であった。
上記のように、スパイラル型膜エレメントを製造する際に、分離膜の屈曲部に粘着テープを貼着する技術としては、折目部先端を加熱圧着する発明(例えば、特許文献1参照)や、折り曲げ部に筋目あるいはミシン目を形成する発明(例えば、特許文献2参照)が知られている。
しかし、これらの発明は、分離膜の屈曲部の膨らみを防止する目的から、粘着テープを折り曲げる際に加熱したり、予め粘着テープに筋目等を入れているため、従来と同等か又は更に弾性率が高く厚みのある材料が使用されていると考えられる。このため、特許文献1〜2に記載の粘着テープを使用する場合、従来と同様に粘着テープがM字状に折れ曲がり、その際に膜の剥離が生じると考えられる。
特開平10−137558号公報
特開平10−137559号公報
そこで、本発明の目的は、屈曲部で粘着テープによる膜の剥離が生じにくく、当該剥離による欠陥を後工程で補修する必要のないスパイラル型膜エレメントを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。
即ち、本発明のスパイラル型膜エレメントは、
分離膜と供給側流路材と透過側流路材とが積層状態で有孔の中心管の周囲にスパイラル状に巻回された円筒状巻回体を備えると共に、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部が設けられているスパイラル型膜エレメントにおいて、前記分離膜は供給側流路材を挟み込むように内周側端部に屈曲部を有し、その屈曲部の内面に沿って粘着テープが貼着されており、その粘着テープの10%伸長時の幅20mm当たりの荷重が前記分離膜の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重に対して35%以下であることを特徴とする。本発明において、伸長時の荷重等の物性は、具体的には実施例に記載の方法で測定される値である。
分離膜と供給側流路材と透過側流路材とが積層状態で有孔の中心管の周囲にスパイラル状に巻回された円筒状巻回体を備えると共に、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部が設けられているスパイラル型膜エレメントにおいて、前記分離膜は供給側流路材を挟み込むように内周側端部に屈曲部を有し、その屈曲部の内面に沿って粘着テープが貼着されており、その粘着テープの10%伸長時の幅20mm当たりの荷重が前記分離膜の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重に対して35%以下であることを特徴とする。本発明において、伸長時の荷重等の物性は、具体的には実施例に記載の方法で測定される値である。
本発明によると、粘着テープの伸長荷重と分離膜の伸長荷重とが上記のような関係にあるため、分離膜を屈曲させる際に、分離膜の変形と粘着テープの変形のバランスが良好になり、粘着テープがM字状に折れ曲がるのを防止できる。このため、屈曲部で粘着テープによる膜の剥離が生じにくく、当該剥離による欠陥を後工程で補修する必要のないスパイラル型膜エレメントを提供することができる。
上記において、前記粘着テープの基材は、引張弾性率が500〜3500MPaであり、厚みが10〜20μmであることが好ましい。この範囲の基材を使用すると、粘着テープの本来の役目である「封止」と「保護」を果たしながら、上記の伸長荷重が得られやすくなる。
あるいは、前記粘着テープの基材は、引張弾性率が10〜500MPaであり、厚みが50〜150μmであることが好ましい。この範囲の基材を使用しても、上記の伸長荷重が得られやすくなる。
更に、前記粘着テープの粘着剤層の厚みが5〜50μmであることが好ましい。この範囲の厚みであると、粘着特性を維持しながら、粘着テープの座屈が構造的に生じにくくなり、より効果的に粘着テープがM字状に折れ曲がるのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のスパイラル型膜エレメントの製造方法の一例を示す工程図である。図2は、本発明のスパイラル型膜エレメントの一例を示す部分破断した斜視図である。
本発明のスパイラル型膜エレメントは、屈曲部の内面に沿って貼着される粘着テープと分離膜の伸長荷重の関係のみが従来のものと異なっており、他の構造は上述の従来のスパイラル型膜エレメントの構成をいずれも適用することができる。したがって、ここでは、再度図1および図2を参照して本発明のスパイラル型膜エレメントの一例について説明する。
本発明のスパイラル型膜エレメントは、図1〜図2に示すように、分離膜1、供給側流路材2、及び透過側流路材3が、積層状態で有孔の中心管5の周囲にスパイラル状に巻回された円筒状巻回体Rを備えると共に、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部が設けられている。封止部には、両端封止部11と外周側封止部12が含まれる。
図2に示すように、透過側流路材3を介して対向する分離膜1の両端は両端封止部11により封止され、スパイラル状に配置された複数の両端封止部11の間には、供給側流路材2が介在する。また、透過側流路材3を介して対向する分離膜1の外周側端部は、軸方向に沿った外周側封止部12により封止されている。
上記の円筒状巻回体Rは、分離膜1と供給側流路材2と透過側流路材3とを積層状態で有孔の中心管5の周囲にスパイラル状に巻回して円筒状巻回体Rを形成する工程と、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部を形成する工程とによって製造することができる。具体的には、例えば図1に示す実施形態により製造することができる。図1の(a)は分離膜ユニットUの平面図であり、(b)は分離膜ユニットUの正面図であり、(c)は分離膜ユニットUを積層して巻回する前の状態を示す正面図である。
まず、図1(a)〜(b)に示すように、分離膜1を二つ折りにした間に供給側流路材2を配置したものと透過側流路材3とを積み重ね、供給流体と透過流体の混合を防ぐ封止部11,12を形成するための接着剤4,6を、透過側流路材3の軸方向両端部及び巻回終端部に塗布した分離膜ユニットUを準備する。このとき、分離膜1は供給側流路材2を挟み込むように内周側端部に屈曲部1aを有するが、その屈曲部1aには、その内面に沿って粘着テープ7が貼着される。粘着テープ7は、屈曲により生じた分離膜1の欠陥部を封止し、供給側流路材2のエッジにより膜を傷付けるのを防止するために、貼着される。
本発明は、貼着される粘着テープの10%伸長時の幅20mm当たりの荷重が分離膜の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重に対して35%以下であることを特徴とする。また、35%を超えると、粘着テープがM字状に折れ曲がるのを防止できなくなる。
一般に、粘着テープ7や分離膜1に関して、折り曲げに対する応力やひずみの測定は、困難であるため、本発明では、その代替評価として、引張試験により測定した伸長荷重を用いる。たとえば、粘着テープ7の基材を薄くすることで、その伸長荷重を下げることができる。ただし、薄くすればするほど、テープ貼付け時のハンドリング性が悪くなるので、バランスのとれた設計が必要になる。このような観点から、粘着テープ7の基材は、引張弾性率が500〜3500MPaであり、厚みが10〜20μmであるものが好適に使用できる。
このような引張弾性率を有する粘着テープ7の基材としては、ポリエステル系フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、高密度ポリエチレンフィルムなどが挙げられる。
また、テープ基材の材質を弾性率の低いものへ変更すれば、基材の厚みを薄くすることはない。このような観点より、粘着テープ7の基材は、引張弾性率が10〜500MPaであり、厚みが50〜150μmであるものが好適に使用できる。
このような引張弾性率を有する粘着テープ7の基材としては、ポリ塩化ビニル、セルロース系フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリウレタンフィルム等が挙げられる。
ただし、弾性率の低い基材は、透湿性のあるもの、軟らかいものが多いため、折目部粘着テープの本来の役目である「封止」と「保護」を果たすことも考慮することが好ましい。かかる観点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系フィルム、ポリプロピレンフィルムが、本発明におけるテープ基材として特に好ましい。
本発明において、粘着テープ7の粘着剤層の厚みは、5〜50μmであることが好ましい。粘着剤層の厚みが50μmを超えると、分離膜の屈曲部が膨らみ、エレメント製造工程で分離膜ユニットUをきれいに積層しにくくなる傾向がある。逆に、粘着剤層の厚みが5μm未満であると、粘着テープの接着力が不十分になり、エレメント使用時に水圧をかけた場合、テープが剥離する傾向がある。なお、粘着剤の種類としては、従来の粘着テープに使用されるものが何れも使用可能である。
分離膜1には、逆浸透膜、限外ろ過膜、精密ろ過膜などが使用できるが、本発明は、不織布を支持層とする複合型の限外ろ過膜や逆浸透膜、又は、スキン層(緻密層)と多孔質層(支持層)とを有する逆浸透膜の場合に特に有効となる。
本発明によると、分離膜1の引張弾性率が1000〜2000MPaであり、かつ全厚みが80〜200μmの場合に生じ易い、粘着テープのM字状変形による剥離の問題を、効果的に防止することができる。
供給側流路材2には、ネット状材料、編物状材料等が使用できる。透過側流路材3にはネット状、編み物状材料等が使用できる。有孔の中心管5は、管の周囲に開孔を有するものであればよく、従来のものが何れも使用できる。
接着剤4,6としては、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤等、従来公知のいずれの接着剤も使用することができる。また、封止部11,12は、ホットメルト接着剤、熱融着型粘着テープ、熱融着性シートなどを用いて形成することも可能である。
次に、図1(c)に示すように、この分離膜ユニットUの複数を積層し、有孔の中心管5の周囲にスパイラル状に巻回した後、接着剤4,6などを熱により硬化等させることで、円筒状巻回体Rを得る。その際、中心管5の周囲部の封止を同時に行ってもよい。円筒状巻回体Rは、軸方向長さを調整するために、必要に応じて両端部がトリミング等される。
分離膜ユニットUを積層する際の数量は、必要とされる透過流量に応じて決まるものであり、1層以上であればよいが、操作性を考慮すると100層程度が上限である。なお、分離膜ユニットUの積層数量が大きいほど、各分離膜ユニットUの巻回回数が少なくなる。
本発明のスパイラル型膜エレメントは、通常、外装材により拘束されて拡径しない構造になっているが、外装材は、円筒状巻回体Rの表面に単数又は複数のシートを巻回することができる。外装材としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ガラス繊維布等が使用できる。
本発明のスパイラル膜エレメントには、更に変形(テレスコープ等)を防止するための有孔の端部材や、シール材、補強材などを必要に応じて設けることができる。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、図1に示すように、供給側流路材2を挟みこむように二つ折りにした分離膜1の上に、透過側流路材3を重ねて、接着剤4,6を塗布する例で説明したが、本発明では、透過側流路材3の上に二つ折りにした分離膜1を重ねその上に接着剤4,6を塗布することも可能である。また、連続した分離膜1を用いて、外周側封止部12を不要にしてもよい。
(1)前述の実施形態では、図1に示すように、供給側流路材2を挟みこむように二つ折りにした分離膜1の上に、透過側流路材3を重ねて、接着剤4,6を塗布する例で説明したが、本発明では、透過側流路材3の上に二つ折りにした分離膜1を重ねその上に接着剤4,6を塗布することも可能である。また、連続した分離膜1を用いて、外周側封止部12を不要にしてもよい。
(2)前述の実施形態では、図1に示すように、複数の分離膜ユニットUを使用して、複数の膜リーフを備えるスパイラル膜エレメントを製造する例を示したが、本発明では、 1組の分離膜ユニットUを使用して、1枚の膜リーフを備えるスパイラル膜エレメントを製造してもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、実施例等における評価項目は下記のようにして測定を行った。
(伸長荷重)
引っ張り試験装置を用いて、サンプル幅20mm、引っ張り速度10mm/分、標線間距離50mmの条件で、粘着テープ又は分離膜の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重を求めた。
引っ張り試験装置を用いて、サンプル幅20mm、引っ張り速度10mm/分、標線間距離50mmの条件で、粘着テープ又は分離膜の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重を求めた。
(引張弾性率)
引っ張り試験装置を用いて、サンプル幅20mm、引っ張り速度10mm/分、標線間距離50mmの条件で、粘着テープの基材又は分離膜の引張弾性率を求めた。
引っ張り試験装置を用いて、サンプル幅20mm、引っ張り速度10mm/分、標線間距離50mmの条件で、粘着テープの基材又は分離膜の引張弾性率を求めた。
測定試験1(粘着テープ)
サンプルAとして、日東電工株式会社製のNo.31B(基材:ポリエステル、基材厚み25μm、全厚み50μm、アクリル系粘着剤)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、49.1N、基材の引張弾性率は3000MPaであった。
サンプルAとして、日東電工株式会社製のNo.31B(基材:ポリエステル、基材厚み25μm、全厚み50μm、アクリル系粘着剤)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、49.1N、基材の引張弾性率は3000MPaであった。
サンプルBとして、日東電工株式会社製のNo.31B(基材:ポリエステル、基材厚み12μm、全厚み40μm、アクリル系粘着剤)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、26.8N、基材の引張弾性率は3000MPaであった。
サンプルCとして、日東電工株式会社製のDF−372(基材:ポリプロピレン、基材厚み20μm、全厚み30μm、アクリル系粘着剤)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、14.3N、基材の引張弾性率は1050MPaであった。
サンプルDとして、ニチバン株式会社製のスキナゲート(基材:ポリエチレン+炭酸カルシウム、基材厚み約80μm、全厚み120μm、アクリル系粘着剤)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、4.4N、基材の引張弾性率は39MPaであった。
サンプルEとして、株式会社共和製のカブレス(基材:ポリビニルクロライド、基材厚み約120μm、全厚み150μm、アクリル系粘着剤)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、0.3N、基材の引張弾性率は15MPaであった。
測定試験2(分離膜)
サンプルFとして、日東電工株式会社製のES20(基材:不織布、基材厚み100μm、全厚み130μm、逆浸透膜)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、82.8N、基材の引張弾性率は1380MPaであった。
サンプルFとして、日東電工株式会社製のES20(基材:不織布、基材厚み100μm、全厚み130μm、逆浸透膜)について上記の測定を行ったところ、10%伸長荷重は、82.8N、基材の引張弾性率は1380MPaであった。
比較例1
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルAの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。それぞれの分離膜の屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープがM字状に折れ曲がって、基材である不織布から膜が剥離していた。図3は、屈曲部の電子顕微鏡写真である。
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルAの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。それぞれの分離膜の屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープがM字状に折れ曲がって、基材である不織布から膜が剥離していた。図3は、屈曲部の電子顕微鏡写真である。
実施例1
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルBの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。それぞれの分離膜の屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。図4は、屈曲部の電子顕微鏡写真である。
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルBの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。それぞれの分離膜の屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。図4は、屈曲部の電子顕微鏡写真である。
実施例2
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルCの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルCの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。
実施例3
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルDの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルDの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。
実施例4
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルEの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。図5は、屈曲部の電子顕微鏡写真である。
図1(a)〜(b)に示すように、サンプルFの分離膜の供給側面の屈曲部に、サンプルEの粘着テープを貼着して、その部分にケガキを当てて折り曲げた。屈曲部を電子顕微鏡で観察したところ、粘着テープはM字状に折れ曲がらず、膜の剥離も生じていなかった。図5は、屈曲部の電子顕微鏡写真である。
1 分離膜
2 供給側流路材
3 透過側流路材
5 中心管
7 粘着テープ
R 円筒状巻回体
U 分離膜ユニット
2 供給側流路材
3 透過側流路材
5 中心管
7 粘着テープ
R 円筒状巻回体
U 分離膜ユニット
Claims (4)
- 分離膜と供給側流路材と透過側流路材とが積層状態で有孔の中心管の周囲にスパイラル状に巻回された円筒状巻回体を備えると共に、供給側流体と透過側流体の混合を防ぐための封止部が設けられているスパイラル型膜エレメントにおいて、
前記分離膜は供給側流路材を挟み込むように内周側端部に屈曲部を有し、その屈曲部の内面に沿って粘着テープが貼着されており、その粘着テープの10%伸長時の幅20mm当たりの荷重が前記分離膜の10%伸長時の幅20mm当たりの荷重に対して35%以下であることを特徴とするスパイラル型膜エレメント。 - 前記粘着テープの基材は、引張弾性率が500〜3500MPaであり、厚みが10〜20μmである請求項1記載のスパイラル型膜エレメント。
- 前記粘着テープの基材は、引張弾性率が10〜500MPaであり、厚みが50〜150μmである請求項1記載のスパイラル型膜エレメント。
- 前記粘着テープの粘着剤層の厚みが5〜50μmである請求項1〜3いずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。
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