JP2002282506A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002282506A
JP2002282506A JP2001087857A JP2001087857A JP2002282506A JP 2002282506 A JP2002282506 A JP 2002282506A JP 2001087857 A JP2001087857 A JP 2001087857A JP 2001087857 A JP2001087857 A JP 2001087857A JP 2002282506 A JP2002282506 A JP 2002282506A
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JP2001087857A
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Masaya Sakamoto
雅哉 坂本
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Fuji Shoji Co Ltd
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Fuji Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乱数用カウンタがCPUの動作と無関係に更
新され、且つ、不安定な状態で乱数用カウンタの値を取
り込む恐れのない遊技機を提供する。 【解決手段】 所定の数値範囲内で計数動作を繰り返す
カウンタ61と、カウンタ61の計数動作のタイミング
を決定する基準クロックφの発振器60と、所定のセッ
ト信号を受けてカウンタ61の値を取り込むラッチ63
と、カウンタ61の値が確定したタイミングでセット信
号を出力するD型フリップフロップ62とを備え、ラッ
チ63の出力値に基づいて、遊技者に有利な第1状態と
その他の第2状態とを抽選処理によって決定するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、回胴
式遊技機、アレンジボール機、雀球遊技機などの遊技機
に関し、特に、大当り状態の発生タイミングが遊技動作
と同期する恐れのない遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機などの弾球遊技機は、遊技盤
に設けた図柄始動手段と、複数個の図柄を所定時間変動
させた後に停止させる図柄表示手段と、開閉板を開閉駆
動する大入賞手段などを備えて構成されている。そし
て、図柄始動手段が遊技球を検出することを条件に、図
柄表示手段が表示図柄を所定時間変動させ、その後、大
当り状態となる特別図柄が整列すると、大入賞手段が機
能して遊技者に有利な利益状態を発生させている。
【0003】この種の遊技機では、大当り確率が1/N
の場合、大当り用カウンタによって0〜N−1までの抽
選用乱数値を一定周期で更新しており、N個の抽選用乱
数値の1つを大当り当選値Hitに設定している。そし
て、図柄始動手段が遊技球を検出することを条件に大当
り用カウンタBIGのカウント値を抽選用乱数値RND
として抽出し、その抽選用乱数値RNDが大当り当選値
Hitと一致するときには、図柄表示手段の変動後の停
止状態で特別図柄が整列するように制御している。
【0004】以上のような抽選動作を行うため、通常の
遊技機では、大当り用カウンタBIGをソフトウェア的
に実現し、これを一定の実行周期(P)毎にインクリメ
ント(+1)処理によって更新している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな制御では、一定時間(=P×N)毎に大当りタイミ
ングが招来することになり、しかも、この状態が一定時
間(P)継続されるので、このタイミングで図柄始動手
段に遊技球を検出させれば、常に大当り状態を実現でき
ることになり、不正遊技者のターゲットにされ易いとい
う問題がある。
【0006】かかる問題に対処するため、大当り用カウ
ンタBIGをハードウェア的に実現し、これを高速度に
更新することも考えられるが、システムクロックで更新
される単純なカウンタでは、同じシステムクロックに基
づいて動作しているCPUの動作と同期してしまう恐れ
がある。
【0007】一方、ハードウェア的な大当り用カウンタ
BIGを、システムクロックとは無関係に更新する場合
には、CPUとカウンタとが無関係に動作するため、カ
ウンタの値が安定化する以前にCPUがカウンタ値を読
み込んでしまう恐れがあり、これでは、本来のカウンタ
値とは異なる値が抽選用乱数値RNDとして抽出される
ことになり、適正な抽選動作が実現できないことにな
る。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、乱数用カウンタがCPUの動作と無
関係に更新され、且つ、不安定な状態で乱数用カウンタ
の値を取り込む恐れのない遊技機を提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る遊技機は、所定の数値範囲内で計数動
作を繰り返すカウンタと、該カウンタの計数動作のタイ
ミングを決定する基準クロックの発生部と、所定のセッ
ト信号を受けて前記カウンタの値を取り込む保持部と、
前記カウンタの値が確定したタイミングで前記セット信
号を出力する指示部とを備え、前記保持部の出力値に基
づいて、遊技者に有利な第1状態とその他の第2状態と
を抽選処理によって決定するようにしている。本発明で
は、カウンタの値が確定したタイミングでセット信号が
出力され、このセット信号を受けて保持部がカウンタの
値を取り込むので、カウンタがCPUの動作と無関係に
更新されても、不安定な状態で乱数用カウンタの値を取
り込む恐れがない。
【0010】なお、前記基準クロックは、少なくとも前
記抽選動作を実現するCPUのシステムクロックとは同
期しないよう独立して生成されるのが望ましい。また、
前記指示部は、前記抽選処理に先立って要求信号が出力
されたことを条件に、前記セット信号を出力するのが望
ましい。更に、前記指示部は、フリップフロップを含ん
で構成するのが好適である。
【0011】また、本発明に係る遊技機は、第1の基準
クロックに基づいて動作し、遊技者に有利な第1状態と
その他の第2状態とを抽選処理によって発生させる乱数
抽選手段と、第2の基準クロックに基づいて動作する乱
数発生手段とを備える遊技機であって、前記乱数発生手
段は、前記第2の基準クロックを受けて、所定の数値範
囲内で計数動作を繰り返すカウンタと、所定のセット信
号を受けて前記カウンタの値を取り込む保持部と、前記
カウンタの値が確定したタイミングで前記セット信号を
出力する指示部とを備えて、前記指示部は、前記抽選処
理に先立って前記乱数抽選手段から要求信号が出力され
たことを条件に、前記セット信号を出力するようにして
いる。
【0012】本発明では、カウンタの値が確定したタイ
ミングで前記セット信号を出力する指示部を備えるの
で、不安定な状態でカウンタの値を取り込む恐れがな
い。また、乱数発生手段は、第1の基準クロックに基づ
いて動作する乱数抽選手段とは異なる第2の基準クロッ
クに基づいて動作するので、発生する乱数列には、乱数
抽選手段の動作とは何の因果関係もなく不正遊技の恐れ
がない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例であるカ
ード式弾球遊技機に基づいて本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本実施例のパチンコ機2を示す斜視図で
あり、図2は、同パチンコ機2の側面図である。
【0014】図1に示すパチンコ機2は、島構造体に着
脱可能に装着される矩形枠状の木製の外枠3と、外枠3
に固着されたヒンジHを介して開閉可能に枢着される前
枠4とで構成されている。なお、このパチンコ機2は、
カード式球貸し機1に電気的に接続された状態で、パチ
ンコホールの島構造体の長さ方向に複数個が配設されて
いる。
【0015】ヒンジHを介して外枠3に枢着される前枠
4には、遊技盤5が裏側から着脱自在に装着され、遊技
盤5の前側に対応させて、窓部を有するガラス扉6と前
面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。前面板7に
は発射用の遊技球を貯留する上皿8が装着され、前枠4
の下部には、上皿8から溢流し又は抜き取った遊技球を
貯留する下皿9と、発射手段10の発射ハンドル11と
が設けられている。
【0016】この発射手段10は、回動操作可能な発射
ハンドル11と、この発射ハンドル11の回動角度に応
じた打撃力で打撃槌12(図4)により遊技球を発射さ
せる発射モータなどを備えている。上皿8の右部には、
カード式球貸し機1に対する球貸し操作用の操作パネル
13が設けられ、この操作パネル13には、カード残額
を3桁の数字で表示するカード残額表示部13aと、所
定金額分の遊技球の球貸しを指示する球貸しスイッチ1
3bと、ゲーム終了時にカードの返却を指令する返却ス
イッチ13cとが設けられている。
【0017】図3に示すように、遊技盤5には、金属製
の外レールと内レールとからなるガイドレール15がほ
ぼ環状に設けられ、このガイドレール15の内側の遊技
領域5aには、カラーの液晶ディスプレイ16、図柄始
動手段(図柄始動兼入賞手段)17、開閉式入賞手段
(大入賞手段)18、複数の普通入賞手段19(上段の
普通入賞手段19以外に、開閉式入賞手段18の左右両
側部に6つの普通入賞手段19)、2つのゲート20
(通過口)が夫々所定の位置に配設されている。
【0018】液晶ディスプレイ16は、変動図柄を表示
するとともに背景画像や各種のキャラクタの動画などを
表示する第1図柄表示手段22として機能する。第1図
柄表示手段22は、背景画やキャラクタをアニメーショ
ン的に表示するとともに、左右方向に並ぶ3個(左、
中、右)の図柄表示部22a〜22cを有し、図柄始動
手段17に遊技球が入賞することを条件に、各図柄表示
部22a〜22cの表示図柄が所定時間だけ変動表示
(スクロール表示)され、図柄始動手段17への遊技球
の入賞タイミングに応じた抽選結果に基づいて決定され
る停止図柄パターンで停止する。
【0019】液晶ディスプレイ16の直ぐ上側に、普通
入賞手段19と第2図柄表示手段23とが設けられてい
る。第2図柄表示手段23は1個の普通図柄を表示する
普通図柄表示部を有し、ゲート20を通過した遊技球が
検出されたとき、普通図柄表示部の表示図柄が所定時間
だけ変動し、遊技球のゲート20通過時点において抽選
された抽選用乱数値により決定される停止図柄を表示し
て停止するようになっている。図柄始動手段17は、開
閉自在な左右1対の開閉爪17aを備えた電動式チュー
リップであり、第2図柄表示手段23の変動後の停止図
柄が当り図柄を表示した場合に、開閉爪17aが所定時
間だけ開放されて入賞し易くなる。
【0020】開閉式入賞手段18は前方に開放可能な開
閉板18aを備え、第1図柄表示手段22の変動後の停
止図柄が「777」などの当り図柄のとき、「大当り」
と称する特別遊技が開始され、開閉板18aが前側に開
放される。この開閉式入賞手段18の内部に特定領域1
8bがあり、この特定領域18bを入賞球が通過する
と、特別遊技が継続される。ここで、特別遊技状態が遊
技者に有利な状態に相当する。
【0021】開閉式入賞手段18の開閉板18aが開放
された後、所定時間が経過し、又は所定数(例えば10
個)の遊技球が入賞して開閉板18aが閉じるときに、
遊技球が特定領域18bを通過していない場合には特別
遊技が終了するが、特定領域18bを通過していれば最
大所定回数(例えば16回)まで特別遊技が継続され、
遊技者に有利な状態に制御される。
【0022】図4に示すように、前枠4の裏側には、遊
技盤5を裏側から押さえる裏機構板30が着脱自在に装
着され、この裏機構板30には開口部30aが形成さ
れ、その上側に賞球タンク33と、これから延びるタン
クレール34とが設けられ、このタンクレール34に接
続された払出し手段35が裏機構板30の側部に設けら
れ、裏機構板30の下側には払出し手段35に接続され
た通路ユニット36が設けられている。払出し手段35
から払出された遊技球は通路ユニット36を経由して上
皿排出口8a(図1)から上皿8に払出される。
【0023】裏機構板30の開口部30aには、遊技盤
5の裏側に装着された裏カバー37と、入賞手段17〜
19に入賞した遊技球を排出する入賞球排出樋(不図
示)とが夫々嵌合されている。この裏カバー37に装着
されたケース38の内部に主制御基板39が配設され、
その前側に図柄制御基板40が配設されている(図
2)。主制御基板39の下側で、裏カバー37に装着さ
れたケース41aの内部にランプ制御基板42が設けら
れ、このケース41aに隣接するケース41bの内部に
サウンド制御基板43が設けられている。
【0024】これらケース41a,41bの下側で裏機
構板30に装着されたケース44の内部には、電源基板
45と払出し制御基板46が夫々設けられている。この
電源基板45には、図3に示すように、電源スイッチ8
0と初期化スイッチ85とが配置されている。これら両
スイッチ80,85に対応する部位はケース44が切欠
かれ、両スイッチ80,85の各々を指で同時に操作可
能になっている。
【0025】また、発射手段10の後側に装着されたケ
ース47の内部には、発射制御基板48が設けられてい
る。これら制御基板39〜40,42〜43,45〜4
6,48は夫々独立の基板であり、電源基板45と発射
制御基板48を除く制御基板39,40,42,43,
46には、CPUとROMやRAMなどを備えるコンピ
ュータ回路が搭載されており、主制御基板39と他の制
御基板40,42,43,46とは、複数本の信号線で
コネクタを介して電気的に接続されている。
【0026】主制御基板39とその他の制御基板40,
42,43,46とは、複数本の信号線でコネクタを介
して電気的に接続され、主制御基板39から各制御基板
40,42,43,46に、所定の遊技動作を実行させ
る種々の制御コマンドを一方向通信で送信可能になって
いる。制御コマンドの一方向通信を採用することで、図
柄停止に関する不正を確実に防止できるとともに、主制
御基板39の制御負荷を格段に軽減でき、送信制御を簡
単化することができる。
【0027】図5は、主制御基板39の構成を示すブロ
ック図である。この実施例の主制御基板39は、メモリ
(ROM、RAM)を内蔵したCPU回路50と、CP
Uの動作クロックを発生するシステムクロック発生部5
1と、CPUからのアドレス信号に基づき各部のチップ
セレクト信号を生成するデコード回路52と、CPUの
動作クロックとは無関係に更新される乱数発生回路53
と、CPUからのデータを出力するための出力ポート回
路54と、外部データをCPUが取り込むための入力ポ
ート回路55と、各制御基板にコマンドなどを出力する
出力駆動回路56と、遊技盤各部のスイッチ類のON/
OFF状態を入力するスイッチ入力回路57とで構成さ
れている。
【0028】図6は、乱数発生回路53をより詳細に図
示した回路ブロック図である。この実施例の場合、乱数
発生回路53は、水晶振動子を用いた発振器60と、発
振器60からのクロックパルスφに基づいてカウントア
ップされるカウンタ61と、CPUからの要求信号RE
Qをクロックパルスφに同期して出力するD型フリップ
フロップ62と、D型フリップフロップ62の出力値の
変化に応答してカウンタ61の出力値を読み込むラッチ
63とで構成されている。
【0029】カウンタ61は、例えば12ビットカウン
タであり(数値範囲:0〜4095)、クロックパルス
φの立ち上がりエッジでカウントアップ動作を開始す
る。なお、カウントアップ動作を開始してから動作完了
までに多少の処理時間τが必要であり、その間(τ)
は、カウンタ61の出力が不確定な値をとることにな
る。
【0030】D型フリップフロップ62は、NOT回路
64を介してクロックパルスφを受けており、クロック
パルスφの立ち下がりエッジで要求信号REQを読み込
んで出力している。なお、CPUからの要求信号REQ
は、通常はLレベルであるが、CPUの処理において抽
選用乱数値が必要なタイミングになると、クロックパル
スの1周期程度の時間Hレベルとなる。
【0031】D型フリップフロップ62は、クロックパ
ルスφの立ち下がり毎に要求信号REQを出力するが、
通常は要求信号REQがLレベルであるため、D型フリ
ップフロップ62の出力値もLレベルのままである。一
方、要求信号REQがHレベルに変化すると、クロック
パルスの立下りエッジで、D型フリップフロップ62の
出力がLレベルからHレベルに推移する。すると、これ
に合わせ、ラッチ63は、カウンタ61の値を抽選用乱
数値RNDとして取得して出力することになる。
【0032】図7は、図6の回路の動作を説明するタイ
ミングチャートである。カウンタ61は、発振器60か
らのクロックパルスφの立ち上がりエッジでカウントア
ップ動作を行い、遅延時間τの後にカウンタ値が安定化
する。なお、図7ではカウンタ値がN−1→N→N+1
→N+2のように増加する状態を図示している。
【0033】このようなカウンタ動作とは無関係に、C
PUからは、任意のタイミングで要求信号REQが出力
される(t1)。図6の回路の場合、この要求信号RE
Qは、クロックパルスφの立下りエッジで、D型フリッ
プフロップ62に読み込まれ(t2)、これに起因して
ラッチ63の出力値が、それまでの値(M)から、その
瞬間におけるカウンタ61の値である(N)に変化す
る。なお、図示の例では、要求信号REQは、クロック
パルスφの1周期程度の時間だけHレベルであるように
図示しているが、要求信号REQのHレベル期間が長く
ても、ラッチ63の出力が安定的にN→N+1→N+2
と増加するだけであり、特に問題は生じない。
【0034】つづいて、以上のような回路構成からなる
主制御基板39について、動作内容を説明する。図8と
図9は、主制御基板39に格納された遊技制御プログラ
ムの特徴部分を図示したフローチャートである。
【0035】この遊技制御プログラムでは、無限ループ
状に実行されるメイン処理プログラム(図8)と、一定
時間毎のタイマ割込みによって実行される割込み処理プ
ログラム(図9)とで遊技動作を実現している。そし
て、割込み処理プログラムは、遊技機の動作状態とは無
関係に一定時間毎に、当り用カウンタCTの更新処理な
どを行っている。一方、メイン処理プログラムでは、普
通図柄及び特別図柄に関する抽選処理の他に、割込み処
理プログラムにおいて減算されるAttack値やTulip値の
初期値を設定する処理を行っている。
【0036】以下、図8に基づいてメイン処理プログラ
ムについて概括的に説明する。営業開始に際して、パチ
ンコ機2の前枠4を前方に開いた状態で、初期化スイッ
チ85を押圧操作しながら電源スイッチ80をオン側に
切換えると、直流電圧が各制御基板39〜40,42〜
43,46に供給されるのと同時に、システムリセット
信号が各制御基板に供給される。
【0037】その結果、主制御基板39による遊技制御
が開始されるとともに、各制御基板40,42,43,
46においても制御動作が開始される。この遊技制御が
実行されたときに、初期化スイッチ85が押圧操作によ
りON状態のときには(Sl:Yes)、先ずCPUの
各メモリやレジスタを初期化する初期設定処理が実行さ
れる(S2)。次に、集積回路のRAMのワークエリア
や情報メモリにバックアップ電源により記憶保持されて
いる遊技情報の全てが消去処理され(S3)、第1図柄
表示手段22に表示する初期図柄を設定したり、この遊
技制御の実行中に周期的に割込み処理を実行させる割込
み周期を設定する等の種々の初期値設定処理が実行され
る(S4)。
【0038】その結果、前日の閉店時に、確率変動モー
ドが設定された状態のままで主電源が断たれて、制御基
板のRAMに確率変動モードの設定状態を指示する情報
等が記憶保持されている場合でも、これら全ての遊技情
報が確実に消去されて初期化されるため、主電源が投入
されてから実行されるゲームを、公正な遊技条件で開始
することができる。
【0039】一方、電源投入時、初期化スイッチ85が
OFF状態のときには(Sl:No)バックアップデー
タの復帰処理が行われる(S5)。バックアップデータ
の復帰処理は、停電時などにNMI処理によってバック
アップされたデータを復帰させる処理であり、停電復旧
後に初期化スイッチ85を押すことなく電源を投入する
と、この処理が行われる。
【0040】ステップS4又はS5の処理の後、無限ル
ープ状の処理(S6〜S10)が開始されるが、最初
に、入賞検出センサを含む各種のスイッチからのスイッ
チ信号を読み込むスイッチ信号入力処理が実行される
(S6)。このスイッチ信号入力処理によって、遊技球
がゲート20を通過したか否か、遊技球が図柄始動手段
17の電動チューリップを通過したか否かなどを含む遊
技盤5における各種の情報が把握される。
【0041】続いて、第2図柄表示手段23の普通図柄
表示部に関する普通図柄処理が実行される(S7)。例
えば、今回のスイッチ信号入力処理(S6)によって、
遊技球がゲート20を通過したことが把握されれば、割
込み処理プログラムにおいて更新されている当り用カウ
ンタCTの値を抽出し、その当り用カウンタCTの値に
応じて、普通図柄表示部23に当り図柄を表示するか否
かを判定する。そして、この判定処理によって当選状態
となると、普通図柄を変動表示させる時間や、その後の
停止図柄や、その後の電動チューリップの開放時間など
を決定して、変動表示時間や開放時間などに対応する数
値をRAMのワークエリアtulipに記憶させる。
【0042】便宜上この実施例では、普通図柄を変動表
示させる時間は常に50.902秒であり、電動チュー
リップの開放時間は常に0.35秒であるとする。この
ように簡略化した実施例の場合には、割込み処理の動作
間隔(仮に2msecとする)に対応させて、ワークエリ
アtulipには数値25626[=(50.902+0.
35)×1000/2]をタイマ初期値として記憶させ
ることになる。このワークエリアtulipの数値は、割込
み処理のたびにデクリメントされ、後述するステップS
10の処理によって、数値範囲が25626〜176
であれば開閉爪17aを閉じる、数値範囲が175〜
1であれば開閉爪17aを開放させる、数値が0に達
すると開閉爪17aを閉じる、という各動作が実現され
る。
【0043】続いて、特別図柄に関する処理が実行され
る(S8)。例えば、今回のスイッチ信号入力処理(S
6)によって、遊技球が電動チューリップを通過したこ
とが把握されれば、CPUは、乱数発生回路53に対し
て抽選用乱数値RNDを取得するための要求信号REQ
を出力する。なお、この実施例では、要求信号REQ
は、クロックパルスφの一周期程度の時間(T)が経過
した後にLレベルになるようになっているが、CPU
は、要求信号REQを出力した後、入力ポート回路55
を通して抽選用乱数値RNDを取得する。
【0044】取得された抽選用乱数値RNDは、大当り
当選値Hitを比較され、大当り状態とすべきか否かが
判定される。そして、大当り状態であれば、第1図柄表
示手段22に特別図柄を変動表示させる為の図柄制御コ
マンドを図柄制御基板40に出力し、また、特別図柄の
変動が停止した後、開閉板18aをどれだけの時間開放
するかの時間データをワークエリアattackに書き込む。
【0045】例えば、特別図柄の変動表示時間がP1
(秒)、開閉板18aの開放時間がP2(秒)であると
すると、割込み処理の動作間隔2msecに対応させて、
ワークエリアattackにはタイマ初期値Dtime[=(P1
+P2)×1000/2]を記憶させ、このワークエリ
アattackの数値を、割込み処理によって2msec毎にデ
クリメントさせることになる。
【0046】なお、この実施例では、CPUからの要求
信号REQがどのようなタイミングで出力されようと
も、ラッチ63からは、カウンタ61のカウント確定値
が出力されるので、常に正常な抽選処理を行うことがで
きる。すなわち、カウンタ61の出力がそのまま入力ポ
ート回路55に供給されるような回路構成では、カウン
タ61の出力値が確定する以前にカウンタ値を読み込ん
でしまう恐れがあり正常な抽選動作が望めない。
【0047】特別図柄処理(S8)の後、払出し制御基
板46、サウンド制御基板43、ランプ制御基板42に
出力するべき制御コマンドがある場合には、その出力す
べき制御コマンドを送信先の制御基板に出力する出力処
理が実行される(S9)。
【0048】最後に、開閉爪17aや開閉板18aを開
閉駆動するソレノイドに駆動信号を出力する駆動信号出
力処理が実行されて(S10)、ステップS6の処理に
戻り、ステップS6〜S10の処理を無限ループ状に繰
り返す。
【0049】駆動信号出力処理(S10)では、ステッ
プS7やS8の処理で初期設定されたワークエリアtuli
p, attackの内容を参照し、各ワークエリアtulip, atta
ckの数値が特定値より小さくなるとソレノイドをON駆
動して開閉爪17aや開閉板18aを開放させ、各ワー
クエリアtulip, attackの数値が0に達するとソレノイ
ドをOFF駆動して開閉爪17aや開閉板18aを閉じ
るようにしている。なお、各ワークエリアtulip, attac
kの数値は、ステップS7やS8においてタイマ初期値
が設定される以前は共に0である。
【0050】ところで、遊技制御のメインプログラムが
繰り返し実行されているときに、所定時間(2msecと
した)が経過する毎に、CPUの割込みポートに割込み
信号が入力され、図9の内容を要部とする割込み処理プ
ログラムが実行される。割り込み処理プログラムでは、
先ず、当り用カウンタCTの値が更新される(S2
0)。具体的には、図9(b)に例示するように、当り
用カウンタCTの値がインクリメントされ(S30)、
当り用カウンタCTの数値範囲MAXを超えたか否か比
較される(S31)。そして、当り用カウンタCTの値
がMAXに一致すると、当り用カウンタCTの値が0に
書き換えられる(S32)。
【0051】当り用カウンタCTの更新処理が終わる
と、続いて、ワークエリアattack(attack番地)の内容
が読み出され、その値が0でなければデクリメント処理
(−1)されて、同じattack番地に書き込まれる。同様
に、ワークエリアtulip(tulip番地)の内容が読み出さ
れ、その値が0でなければデクリメント処理されて、同
じtulip番地に書き込まれる。なお、これらの値attac
k,tulipはメインプログラムのステップS10において
参照され、電動チューリップや開閉板が開閉制御される
ことになる。
【0052】以上、本発明の実施例を説明したが、具体
例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものでは
ない。例えば、上記の実施例の場合には、大当り用カウ
ンタBIGはハードウェア的に実現し、当り用カウンタ
CTはソフトウェア的に実現したが、双方ともハードウ
ェア的に実現してもよい。
【0053】また、例示した大当り用カウンタ61は、
高速度で更新されているので(例えば8MHz程度)、
単一のカウンタ61を大当り用カウンタBIGと当り用
カウンタCTに共用しても良い。すなわち、図8のステ
ップS7のタイミングでカウンタ61の値を取り込むと
共に、続いて、ステップS8のタイミングでもカウンタ
61の値を取り込んだ場合でも、その時間差に基づいて
両者の値は異なるので、カウンタを2つ設けているのと
同じ効果が生じる。なお、普通図柄処理(S7)におけ
る当選値と、特別図柄処理における当選値Hitとはそ
の値が異なるので、ステップS7において乱数発生回路
53から抽選用乱数値RNDを取り込み、この値をステ
ップS7及びS8の判定処理に活用しても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乱数用カウンタがCPUの動作と無関係に更新され、且
つ、不安定な状態で乱数用カウンタの値を取り込む恐れ
のない遊技機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるパチンコ機を示す斜視
図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の側面図である。
【図3】図1に示すパチンコ機の遊技盤を示す正面図で
ある。
【図4】図1に示すパチンコ機の背面図である。
【図5】主制御基板の回路構成を例示したブロック図で
ある。
【図6】図5の一部を詳細に例示したブロック図であ
る。
【図7】図6の回路の動作内容を説明するタイムチャー
トである。
【図8】図1に示すパチンコ機の動作内容を示すメイン
処理プログラムのフローチャートである。
【図9】割込み処理プログラムのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
61 カウンタ 60 基準クロックの発生部(発振器) 63 保持部(ラッチ) 62 遅延部(D型フリップフロップ) 65 遅延部(NAND回路) 2 遊技機(パチンコ機)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の数値範囲内で計数動作を繰り返す
    カウンタと、 該カウンタの計数動作のタイミングを決定する基準クロ
    ックの発生部と、 所定のセット信号を受けて前記カウンタの値を取り込む
    保持部と、 前記カウンタの値が確定したタイミングで前記セット信
    号を出力する指示部とを備え、 前記保持部の出力値に基づいて、遊技者に有利な第1状
    態とその他の第2状態とを抽選処理によって決定するよ
    うにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記基準クロックは、少なくとも前記抽
    選動作を実現するCPUのシステムクロックとは同期し
    ないよう独立して生成される請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記指示部は、前記抽選処理に先立って
    要求信号が出力されたことを条件に、前記セット信号を
    出力するようにしている請求項1又は2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記指示部は、フリップフロップを含ん
    で構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 第1の基準クロックに基づいて動作し、
    遊技者に有利な第1状態とその他の第2状態とを抽選処
    理によって発生させる乱数抽選手段と、第2の基準クロ
    ックに基づいて動作する乱数発生手段とを備える遊技機
    であって、 前記乱数発生手段は、前記第2の基準クロックを受け
    て、所定の数値範囲内で計数動作を繰り返すカウンタ
    と、所定のセット信号を受けて前記カウンタの値を取り
    込む保持部と、前記カウンタの値が確定したタイミング
    で前記セット信号を出力する指示部とを備えて、 前記指示部は、前記抽選処理に先立って前記乱数抽選手
    段から要求信号が出力されたことを条件に、前記セット
    信号を出力するようにしていることを特徴とする遊技
    機。
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