JP2002282280A - 歯科用補綴物の作製方法 - Google Patents

歯科用補綴物の作製方法

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JP2002282280A JP2001088446A JP2001088446A JP2002282280A JP 2002282280 A JP2002282280 A JP 2002282280A JP 2001088446 A JP2001088446 A JP 2001088446A JP 2001088446 A JP2001088446 A JP 2001088446A JP 2002282280 A JP2002282280 A JP 2002282280A
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徹郎 佐久間
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誠 勝
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貴之 上野
Norikazu Nakagaki
憲和 中垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臼歯のI級又はII級窩洞部分の歯冠修復を行
う歯科用補綴物を術者の経験や勘に頼ることなく安定し
て、複雑な天然歯と同等の色調の審美性の高い状態に作
製する方法を提供する。 【既決手段】 臼歯のI級又はII級窩洞修復のための歯
科用補綴物の作製するに際し、窩洞部分を含む口腔内部
位の印象を採取してその印象を基に作製された口腔内模
型の窩洞に対して、厚さ1.5mmの硬化体としたとき
のその表面をJIS K7105に準拠して測色して得
られたL***数値から導かれる彩度C*及び同規格で
の平行線透過率TpがそれぞれC* 1=3〜20,Tp1
=35〜60である第1材料の上に、C* 2=0〜10,
Tp2=20〜40であり、Tp1−Tp2が10以上で
且つC* 1−C* 2が1以上となる第2材料を積層し、第1
及び第2材料を重合硬化又は焼成して歯科用補綴物を作
製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臼歯のI級又はII級窩
洞部分の歯冠修復を行うに際し、天然歯と同様な審美性
を持つ歯科用補綴物を得ることが可能な歯科用補綴物の
作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、臼歯のI級又はII級窩洞部分の歯
冠修復に用いられる歯科用補綴物を構成する素材として
は金属やアマルガムなどが使用されていたが、近年にな
って金属と比較して天然歯に近い色調を得ることが可能
なレジン材料やセラミック材料で構成された歯科用補綴
物が使用されるようになってきた。特にレジン材料は広
く使用されており、レジン材料で構成された歯科用補綴
物は、レジン材料を窩洞内に直接充填し重合硬化させて
作製したり、窩洞部の口腔内印象を採取しその印象を基
に作製した口腔内模型の窩洞内にレジン材料を充填して
化学重合又は光重合により重合硬化させて作製されてい
る。
【0003】ところが、レジン材料やセラミック材料を
用いて歯科用補綴物を作製する場合にその材料の色調を
歯面の色調に合わせて歯科用補綴物を作製しても、平行
線透過率(以下、単に「透明性」と言うことがある)と
色とを同時に天然歯に合わせることができないため、口
腔内に装着した歯科用補綴物と天然歯との間で色調の差
が現れてしまい審美的に不充分なものしか得られない。
これは、天然歯がデンチン部分とそれを覆うエナメル質
部分とでそれぞれ色と透明性とが異なるためである。そ
こで、天然歯のデンチン部分とエナメル質部分とに対応
した色と平行線透過率となるように歯科用補綴物を構成
するレジン材料を2層に分け、それぞれの色調をデンチ
ン又はエナメル質に合わせた異なるレジン材料を用い
た、天然歯と同等な色調を得ることが可能な歯科用補綴
物の作製方法が開発された。
【0004】従来の2層の歯科用補綴物の作製方法は、
臼歯のI級又はII級窩洞部分を修復するに際し、先ず窩
洞部分を含む口腔内部位の印象を採取して得られた印象
を基に口腔内模型を作製し、この口腔内模型の窩洞に対
して、厚さ1.5mmの硬化体としたときのその表面を
JIS K7105-1981「プラスチックの光学的特性
試験方法」に準拠して測色して得られたL***数値
から導かれる彩度C*及び同規格での硬化体の平行線透
過率Tpがそれぞれ、C* 1=5〜40,Tp1=10〜
25である第1層目のレジン材料を充填し重合させた後
に、その上に同規格での彩度C* 2=2〜10,平行線透
過率Tp2がTp=25〜35である第2層目のレジン
材料を積層して重合硬化させて歯科用補綴物を作製して
いた。このときの彩度C*と平行線透過率Tpとは天然
歯のデンチン部分及びエナメル質部分のそれとできるだ
け同じになうように調整されている。ここで、C*はL*
**表色系に於いて彩度を表す数値であってC*
(a*2+b*21/2であり、C*は0〜60の範囲で示さ
れ数値が小さいほど彩度が低い。また、Tpは平行線透
過率(%)を示し、 Tp=Tt−Td ここで、Tt=全光線透過率(%),Td=拡散透過率
(%) であり、Tpの数値が高いほど透明性が高い。尚、L*
**表色系に於いてa*,b*は色相と彩度とを同じに
考えた場合の色の属性であるクロマチックネス指数であ
って、a*軸は赤(+)から緑(−)、b*軸は黄(+)から青
(−)をそれぞれ0〜60までの値で示す。また、L*
色の明度指数であって、L*=0は真黒,L*=100は
真白を示す。
【0005】この方法により作製される2層のレジン材
料で構成される歯科用補綴物は、色調を天然歯に近付け
るため、一般的な天然歯のデンチン部分の色調とエナメ
ル質の色調とにできるだけ近い色調で作製されており、
デンチン部分の色調はエナメル質部分の色調と比較して
色が濃く透明性が低くされている。このような天然歯に
合わせた2層のレジン材料で構成された歯科用補綴物の
色調は天然歯と同様となると期待されていた。しかし実
際には、レジン材料は一般的な天然歯のデンチン又はエ
ナメル質と同等の色として十数種類の色が用意されてお
り、これらのレジン材料の中から歯科医や歯科技工士が
最も患者の歯の色調に近い材料を選択して歯科用補綴物
を作製することになるので、作製者の経験や勘による歯
科用補綴物の審美性のバラツキが多く、また限られた十
数種類の色から選ばれたレジン材料で作製するため完成
した歯科用補綴物の色調が特に天然歯のデンチン部分の
色と一致することは殆どなく、更にレジン材料中の光の
屈折及び散乱が天然歯と異なるため実際に口腔内に装着
すると天然歯との間で色調の差が現れてしまって歯科用
補綴物が白く浮いたり、くすんで見えたりしてしまうこ
とが多かった。このように、従来の歯科用補綴物の作製
方法では作製者の経験や勘に頼るところが大きく、材料
の色の種類や材質の限界から実際には天然歯と同等の色
調の歯科用補綴物を作製することは非常に困難であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、術者
の経験や勘に頼ることなく安定して審美性の高い歯科用
補綴物を得ることが可能であり、複雑な天然歯と同等の
色調を得ることが可能な歯科用補綴物の作製方法を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、従来のように予めレジン
材料の色を天然歯のそれと同様に着色した材料を用いて
歯科用補綴物を作製する方法の限界を認識し、臼歯のI
級又はII級窩洞部分はその周りを天然歯に多く囲まれて
いるという条件を利用して、デンチン部分に従来のエナ
メル質部分に使用していたレジン材料よりも硬化後の平
行線透過率が更に高い感光性レジン材料,レジン材料又
はセラミック材料を用い且つデンチン部分とエナメル質
部分とに使用する材料のJIS K7105-1981「プ
ラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して測色して
得られたL***数値から導かれる彩度C*及び同規格
での平行線透過率Tpの差が特定の条件を満たすように
すると、窩洞内の天然歯の色を効果的に取り込み、また
2層の感光性レジン材料,又は2層のレジン材料又はセ
ラミック材料のそれぞれの材料中での光の屈折と散乱と
が適度に相互作用することにより、個々で微妙に異なる
天然歯の色に適合させることが可能な審美性の高い歯科
用補綴物を得ることが可能な歯科用補綴物の作製方法の
開発に成功したのである。
【0008】即ち、本発明に係る歯科用補綴物の作製方
法は、臼歯のI級又はII級窩洞修復のための歯科用補綴
物を作製するに際し、窩洞部分を含む口腔内部位の印象
を採取してその印象を基に作製された口腔内模型の窩洞
に対して、厚さ1.5mmの硬化体としたときのその表
面をJIS K7105-1981「プラスチックの光学的
特性試験方法」に準拠して測色して得られたL***
数値から導かれる彩度C*及び同規格での平行線透過率
TpがそれぞれC* 1=3〜20,Tp1=35〜60で
ある第1感光性レジン材料を充填し、その上に厚さ1.
5mmの硬化体としたときのその表面をJIS K71
05-1981「プラスチックの光学的特性試験方法」に準
拠して測色して得られたL***数値から導かれる彩
度C*及び同規格での平行線透過率TpがそれぞれC* 2
=0〜10,Tp2=20〜40であり、Tp1−Tp2
が10以上で且つC* 1−C* 2が1以上となる第2感光性
レジン材料を積層した後、活性光を照射させて第1感光
性レジン材料及び第2感光性レジン材料を重合硬化させ
ることによって歯科用補綴物を作製することを特徴とす
る歯科用補綴物の作製方法と、臼歯のI級又はII級窩洞
修復のための歯科用補綴物を作製するに際し、窩洞部分
を含む口腔内部位の印象を採取してその印象を基に作製
された口腔内模型の窩洞に対して、厚さ1.5mmの硬
化体としたときのその表面をJIS K7105-1981
「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して測色
して得られたL***数値から導かれる彩度C*及び同
規格での平行線透過率TpがそれぞれC* 1=3〜20,
Tp1=35〜60である第1レジン材料又は第1セラ
ミック材料を充填し、レジン材料の場合は重合硬化させ
セラミック材料の場合は焼成した後、その上に厚さ1.
5mmの硬化体としたときのその表面をJIS K71
05-1981「プラスチックの光学的特性試験方法」に準
拠して測色して得られたL***数値から導かれる彩
度C*及び同規格での平行線透過率TpがそれぞれC* 2
=0〜10,Tp2=20〜40であり、Tp1−Tp2
が10以上で且つC* 1−C* 2が1以上となる第2レジン
材料又は第2セラミック材料を、前に充填した材料が第
1レジン材料である場合には第2レジン材料を、前に充
填した材料が第1セラミック材料である場合には第2セ
ラミック材料を積層して、第2レジン材料の場合は重合
硬化させ第2セラミック材料の場合は焼成して歯科用補
綴物を作製することを特徴とする歯科用補綴物の作製方
法とであり、第1感光性レジン材料,第1レジン材料又
は第1セラミック材料の厚さを少なくとも1mm以上と
するとより好ましいのである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る歯科用補綴物の作製
方法を実施するには、先ずI級又はII級に窩洞形成され
た臼歯部の口腔内を歯科用シリコーン印象材のような印
象材を用いて採取した印象を基に模型を作製する。この
模型は、歯科用補綴物をレジン材料で作製する場合には
通常の石膏模型材料を使用すれば良く、歯科用補綴物を
セラミック材料で作製する場合には耐火模型材料を使用
する。次いで、この模型上に、先ず必要があればワック
ス等を用いて窩洞内面のアンダーカットをブロックアウ
トし、窩洞内にデンチン部分に対応する第1感光性レジ
ン材料か、第1レジン材料又は第1セラミック材料を充
填する。この第1層目として使用する第1感光性レジン
材料,第1レジン材料又は第1セラミック材料は、従来
のエナメル質に使用していたレジン材料よりも彩度が低
く透明性が高いレジン材料又はセラミック材料であり、
厚さ1.5mmの硬化体としたときのその表面をJIS
K7105-1981「プラスチックの光学的特性試験方
法」に準拠して測色したときのL* **数値から導か
れる彩度C*及び同規格での硬化体の平行線透過率Tp
がそれぞれ、C* 1=3〜20,Tp1=35〜60であ
る。この窩洞底部に充填する第1感光性レジン材料,第
1レジン材料又は第1セラミック材料は、窩洞内の色調
を反映させるために、少なくとも1mmの厚さを持たせ
て充填することが好ましい。
【0010】この第1層目としての第1感光性レジン材
料,第1レジン材料又は第1セラミック材料の厚さ1.
5mmの硬化体としたときのその表面をJIS K71
05- 1981「プラスチックの光学的特性試験方法」に準
拠して測色したときのL** *数値から導かれる彩度
* 1が3未満であると作製された歯科用補綴物が黒く濁
って見えてしまい、20を超えると窩洞周辺の天然歯の
色に対して歯科用補綴物の色が際立ってしまい審美性に
欠ける歯科用補綴物となってしまう。また、この第1層
目としての第1感光性レジン材料,第1レジン材料又は
第1セラミック材料の厚さ1.5mmの硬化体としたと
きのその表面をJIS K7105-1981「プラスチッ
クの光学的特性試験方法」に準拠して測色したときのL
***数値から導かれる平行線透過率Tp1が35未満
であると窩洞周辺の天然歯の色調を反映することやレジ
ン材料中の光の屈折と散乱がうまく作用せずに完成した
歯科用補綴物の色調が天然歯の色調と離れてしまい審美
性が低下し、60を超えると窩洞底部の透明性が高すぎ
て完成した歯科用補綴物の色調が暗くなる。
【0011】次にこの第1層目として充填した材料が第
1レジン材料又は第1セラミック材料である場合は、そ
のまま重合硬化を行うか又は焼成する。重合硬化はその
第1レジン材料が化学重合開始剤を使用するものである
場合には化学重合により、光重合開始剤を使用するもの
である場合には光重合照射器を用いて活性光線を照射す
ることに光重合により行う。またこの第1層目として充
填した材料が第1感光性レジン材料である場合には、重
合硬化を行うことなく次の工程に移行する。
【0012】次いで、模型上の窩洞内の第1層目の材料
の上にエナメル質部分となる第2層目の材料を充填して
咬合面の形態成形を行う。この第2層目としての第2感
光性レジン材料,第2レジン材料又は第2セラミック材
料は、その厚さ1.5mmの硬化体としたときのその表
面をJIS K7105-1981「プラスチックの光学的
特性試験方法」に準拠して測色したときのL***
値から導かれる彩度C*及び同規格での硬化体の平行線
透過率Tpがそれぞれ、C* 2=0〜10,Tp2=20
〜40である。このエナメル質部分となる第2層目の材
料の彩度C* 2が10を超えると天然歯の色に対して歯科
用補綴物の色が際立ってしまって審美性に欠ける歯科用
補綴物となってしまう。一方、平行線透過率Tp2が2
0未満であると歯冠部の色調が不自然となり天然歯との
差が大きくなり、また材料中の光の透過が少なく完成し
た歯科用補綴物の色調が天然歯の色調と違ってしまい、
40を超えると歯冠部の透明性が高すぎて不自然な色調
となり完成した歯科用補綴物の審美性が悪化する。
【0013】ここで、窩洞底部に用いた第1層目のデン
チン部分に用いた材料及び第2層目のエナメル質部分に
用いた材料の厚さ1.5mmの硬化体としたときのその
表面をJIS K7105-1981「プラスチックの光学
的特性試験方法」に準拠して測色して得られたL**
*数値から導かれる彩度C* 1とC* 2とは1以上離れてい
ることが必要であり、この差が1未満であると窩洞底部
の色調が歯冠部にうまく反映されず、特に差が負の値で
あると天然歯の色に適合することが非常に難しくなる。
また、第1層目の材料及び第2層目の材料の厚さ1.5
mmの硬化体としたときのその表面をJIS K710
-1981「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠
して測色して得られたL***数値から導かれる平行
線透過率Tp1とTp2とは10以上離れていることが必
要であり、この差が10未満であると2層の平行線透過
率の差による影響が小さく審美性の高い歯科用補綴物を
得ることができない。
【0014】この第2層目として充填した材料が第2レ
ジン材料又は第2セラミック材料である場合は、そのま
ま重合硬化を行うか又は焼成する。重合硬化はその第2
レジン材料が化学重合開始剤を使用するものである場合
には化学重合により、光重合開始剤を使用するものであ
る場合には光重合照射器を用いて活性光線を照射するこ
とに光重合により行う。また、この第2層目として充填
した材料が第2感光性レジン材料である場合には、第1
感光性レジン材料と一緒に光重合照射器を用いて活性光
線を照射することに光重合により行う。なお、感光性レ
ジン材料の光重合後又は第2レジン材料の重合後に、更
に加熱,加圧による重合を行うと、未重合モノマーを減
らすことができて好ましい。
【0015】本発明に係る歯科用補綴物の作製方法に使
用されるレジン材料(第1及び第2感光性レジン材料、
又は第1及び第2レジン材料)としては、従来の歯科用
補綴物に使用されていたレジン材料が使用可能であり、
第1層目のレジン材料でも第2層目のレジン材料でもそ
れぞれの彩度及び平行線透過率が前記条件を満たしてい
れば良い。一般的なレジン材料としては、不飽和二重結
合を持つメタクリレート若しくはアクリレートのモノマ
ーと、シラン化合物などの噴霧熱分解で製造されたコロ
イダルシリカ,アルミナ,亜鉛華,ジルコニア,マグネ
シア,フルオロアルミノシリケートガラス等の充填材
と、有機過酸化物やアゾ化合物等の加熱重合開始剤や有
機過酸化物と芳香族第3級アミンとの組合せから成る常
温重合開始剤や増感剤と還元剤との組合せから成る光重
合開始剤と、更に必要に応じて紫外線吸収剤や安定剤等
を添加し混練してペースト状態としたものが使用でき、
モノマーと充填材との屈折率をできるだけ近くに持って
いくことや、濁し剤として主に酸化チタンを配合するこ
とにより平行線透過率を調整する。また、彩度を決定す
る色素として顔料,有機顔料などを適宜配合する。
【0016】また、本発明に係る歯科用補綴物の作製方
法に使用されるセラミック材料(第1及び第2セラミッ
ク材料)としては、従来の歯科用補綴物に使用されてい
たセラミック材料が使用可能であり、第1層目のセラミ
ック材料でも第2層目のセラミック材料でもそれぞれの
彩度及び平行線透過率が前記条件を満たしていれば良
い。一般的なセラミック材料としては、二酸化ケイ素を
主成分とし、三酸化二ホウ素、酸化リン、酸化アルミニ
ウム、三酸化二アンチモン、酸化ベリリウム、酸化カル
シウム、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシ
ウム、酸化リチウム、酸化セシウム、酸化バリウム、酸
化ランタン、酸化イットリウム、酸化亜鉛を添加とし、
更に必要に応じて酸化ジルコニウムや酸化チタンを添加
して平行線透過率を調整し、また彩度を決定する色素と
して無機顔料,有機顔料などが適宜配合し、これらの混
合物を溶融、急冷してガラス化して粉末化したものであ
る。
【0017】以下に実施例、比較例として具体的に例を
挙げて更に詳しく説明する。実施例、比較例にはレジン
材料として以下のものを用いた。モノマーとしてトリエ
チレングリコールジメタクリレート:10.1重量%と
ジ−2−メタクリロキシエチル−2,2,4−トリメチ
ルヘキサメチレンジカルバメート:19.8重量%と
を、光重合開始剤としてはカンファーキノン(光増感
剤):0.3重量%とジメチルアミノエチルメタクリレ
ート(還元剤):0.7重量%とを混合したものを(実
施例1,2,4〜8)、常温重合開始剤としてはベンゾ
イルパーオキサイド:0.5重量%とN,N−ジメチル
アミノ安息香酸エチル:0.5重量%とを混合したもの
を(実施例3)、充填材として有機無機複合充填材:2
1.0重量%とガラス粉末:45.0重量%と微粒子無機
充填材:3.1重量%とを、更に前記混合物100重量
部に対して酸化チタン及び微量の顔料を5重量部の範囲
内で添加し、透過率及び彩度を表1のように調整し均一
なペースト状のレジン材料を得た。ここで、充填材の詳
細は下記の通りである。 微粒子無機充填材:平均粒径0.04μmのコロイダル
シリカ 有機無機複合充填材:ジ−2−メタクリロキシエチル−
2,2,4−トリメチルヘキサンジカルバメートとトリ
エチレングリコールメタクリレートとを3:7の重量比
で混合したものに重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトル1重量%添加した混合液を70重量%と、コロイ
ダルシリカ30重量%との混合物を95℃で熱硬化させ
粉砕し平均粒径19μmの粉末状としたもの ガラス粉末:平均粒径5μmのアルミノシリケートガラ
ス粉末
【0018】上記レジン材料の彩度及び平行線透過率の
測定は次のようにして行った。レジン材料を内径20m
m、厚さ1.5mmの円筒状金型内に填入し、セロファ
ンを介してガラス板にて圧接して重合させ、光重合開始
剤を含む場合は市販の可視光線照射器(商品名:ラボラ
イトLV−II、株式会社ジーシー製)で3分間光照射
し、裏返してから更に3分間光照射を行って重合硬化さ
せ、エミリーペーパー(#600)で研磨した後、歯科
技工用ポリッシングサンド(細)の水ペースト,仕上げ
研磨用アルミナ(0.3μm)入りの水ペーストの順に
研磨して厚さを1.50±0.01mmに仕上げて試料と
し、これをJIS K7105-1981「プラスチックの
光学的特性試験方法」に準拠して測色して得られたL*
**数値から導かれる彩度C*及び同規格での平行線
透過率Tpを求めた。彩度C*の測定には、分光式色差
計(商品名:SE−2000、株式会社日本電色工業社
製)を用い、平行線透過率Tpの測定には、濁度計(商
品名:NDH−3000、株式会社日本電色工業社製)
を用いた。
【0019】また、実施例、比較例にはセラミック材料
として以下のものを用いた。成分として、二酸化ケイ
素:60.4重量%、酸化アルミニウム:15.5重量
%、酸化カルシウム:1.0重量%、酸化マグネシウ
ム:0.6重量%、酸化カリウム:14.3重量%、酸化
ナトリウム:5.8重量%、三酸化二ホウ素:2.4重量
%から成る混合物100重量部に対して酸化ジルコニウ
ム及び/又は酸化チタン、及び顔料を5重量部の範囲内
で添加して焼成後の平行線透過率及び彩度を表1となる
よう調整し、これを900℃で溶融し、冷却した後に粉
砕してセラミック材料とした。
【0020】上記セラミック材料の彩度及び平行線透過
率の測定は次のようにして行った。セラミック材料を内
径21mm、厚さ2.0mmの窪みのある耐火模型内に
填入し乾燥を行ってから焼成炉(商品名:オートファー
ネスQF−E、株式会社ジーシー製)で950℃まで昇
温させ1分間保留して焼成し徐冷した後、エミリーペー
パー(#600)で研磨し、セラミック材料用研磨材
(商品名:ポーセレンフィニッシングポリッシュ、デン
ツプライカンパニー製)で研磨して厚さを1.50±0.
01mmに仕上げて試料とし、これをJIS K710
-1981「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠
して測色して得られたL***数値から導かれる彩度
*及び同規格での平行線透過率Tpを求めた。彩度C*
の測定には、分光式色差計(商品名:SE−2000、
株式会社日本電色工業社製)を用い、平行線透過率Tp
の測定には、濁度計(商品名:NDH−3000、株式
会社日本電色工業社製)を用いた。
【0021】実施例1 右下顎第6臼歯(奥行約2.3mm×幅4mm、深さ約
3.5mm)のI級窩洞を含む口腔内部位の印象を採取
してその印象を基に作製された口腔内石膏模型の窩洞に
対して、歯科用ワックスを用いてアンダーカット部分を
ブロックアウトし、レジン分離剤(商品名:グラディア
セパレーター、株式会社ジーシー製)を塗布した。次
に、厚さ1.5mmの硬化体としたときのその表面をJ
IS K7105-1981「プラスチックの光学的特性試
験方法」に準拠して測色して得られたL***数値か
ら導かれる彩度C*及び平行線透過率Tpがそれぞれ、
1 *=9.7,Tp1=41.0である第1レジン材料を
窩洞内へ窩底から最低の厚さが2.2mm程度に充填し
て可視光線照射器(商品名:ラボライトLV−II、株式
会社ジーシー製)により1分間光照射して重合を行い、
第1レジン材料の重合硬化を行った。その上に彩度C2
=3.2,平行線透過率Tp2=28.8(Tp1−Tp2
=12.2,C1 *−C2 *=6.5)である第2レジン材料
を積層して歯科レジン材料用の酸素遮断材(商品名:エ
アーバリヤー材、株式会社ジーシー製)を塗布した後、
可視光線照射器(商品名:ラボライトLV−II、株式会
社ジーシー製)により3分間光照射して重合を行った。
しかる後に、通法に従い形態修正を行い、ダイヤモンド
ポリッシャーをフエルトポイントに付けて最終研磨を行
い、歯科用補綴物を作製した。
【0022】作製した歯科用補綴物の審美性の評価を次
に示す方法にて行った。作製した歯科用補綴物を歯科用
接着剤(商品名:リンクマックス、株式会社ジーシー
製)を用いて患者の窩洞に装着し、修復部位の歯科用補
綴物表面を測色器(商品名:PR650、ホトリサーチ
社製)にて測色を行いL***値から明度L*及び彩度
*を求めた。この値を天然臼歯の修復部分外の色調で
ある、L*及びC*の数値と比較し、その差を求めた。ま
た、目視にて歯質との色調の調和について観察を行っ
た。結果を表1に示す。
【0023】実施例2 右下顎第6臼歯(奥行約2.3mm×幅4mm、深さ約
3.5mm)のI級窩洞を含む口腔内部位の印象を採取
してその印象を基に作製された口腔内模型の窩洞に対し
て、歯科用ワックスを用いてアンダーカット部分をブロ
ックアウトし、レジン分離剤(商品名:グラディアセパ
レーター、株式会社ジーシー製)を塗布した。次に、厚
さ1.5mmの硬化体としたときのその表面をJIS
K7105- 1981「プラスチックの光学的特性試験方
法」に準拠して測色して得られたL***数値から導
かれる彩度C*及び平行線透過率Tpがそれぞれ、C1 *
=18.8,Tp1=38.5である第1感光性レジン材
料を窩洞内へ窩底から最低の厚さが2.2mm程度に築
盛し、その上に彩度C2=9.0,平行線透過率Tp2
25.4(Tp1−Tp2=13.1,C1 *−C2 *=9.
8)である第2感光性レジン材料を積層して歯科レジン
材料用の酸素遮断材(商品名:エアーバリヤー材、株式
会社ジーシー製)を塗布した後、可視光線照射器(商品
名:ラボライトLV−II、株式会社ジーシー製)により
3分間光照射して重合を行った。しかる後に、通法に従
い形態修正を行い、ダイヤモンドポリッシャーをフエル
トポイントに付けて最終研磨を行い、歯科用補綴物を作
製し、実施例1と同様に審美性の評価を行った。
【0024】実施例3 右下顎第6臼歯(奥行約2.3mm×幅4mm、深さ約
3.5mm)のI級窩洞を含む口腔内部位の印象を採取
してその印象を基に作製された口腔内模型の窩洞に対し
て、歯科用ワックスを用いてアンダーカット部分をブロ
ックアウトし、レジン分離剤(商品名:グラディアセパ
レーター、株式会社ジーシー製)を塗布した。次に、厚
さ1.5mmの硬化体としたときのその表面をJIS
K7105- 1981「プラスチックの光学的特性試験方
法」に準拠して測色して得られたL***数値から導
かれる彩度C*及び平行線透過率Tpがそれぞれ、C1 *
=4.2,Tp1=51.9である第1常温重合型レジン
材料を窩洞内へ窩底から最低の厚さが2.2mm程度に
築盛して重合した後、その上に彩度C2=2.6,平行線
透過率Tp2=38.3(Tp1−Tp2=13.6,C1 *
−C2 *=1.6)である第2常温重合型レジン材料を積
層して重合させた。しかる後に、通法に従い形態修正を
行い、ダイヤモンドポリッシャーをフエルトポイントに
付けて最終研磨を行い、歯科用補綴物を作製し、実施例
1と同様に審美性の評価を行った。
【0025】実施例4〜8 実施例1と同様の組成のレジン修復材を用意し、実施例
1とはそれぞれ別な人の患部に適合するように酸化チタ
ン及び顔料を調整して彩度及び平行線透過率を表1に記
載した値に合わせた。実施例1と同様の方法で歯科用補
綴物を作製し、審美性の評価を行った。結果を纏めて表
1に示す。
【0026】比較例1〜6 実施例1で作製したレジン修復材を基に酸化チタン,顔
料を調整し、表1で示す平行線透過率,彩度のレジン修
復材を調整し、実施例1と同様に審美性の評価を行っ
た。なお、比較例3,4は第1層目のレジン材料として
それぞれ市販のレジン材料(商品名:エスティオLC
A3、株式会社ジーシー製),(商品名:エスティオL
C A2、株式会社ジーシー製)を用いた。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように従来の1層のレジ
ン材料を用いた歯科用補綴物の作製方法により作製した
場合(比較例1)は、明らかに天然歯との明度及び彩度
の違いがあり、審美性に欠ける。また、比較例2〜4
は、従来の2層のレジン材料を用いた作製方法によって
得られた歯科用補綴物であるがデンチン部である第1層
目のレジン材料の彩度が高いため、天然歯との明度及び
彩度に差が生じてしまい審美性に欠ける。比較例5は第
1層目及び第2層目共に平行線透過率が高いため黒く沈
んでみえ、比較例6は第2層目の彩度が高く天然歯と適
合していない。
【0029】実施例9 右下顎第6臼歯(約2.3mm×4mm、深さ約3.5m
m)のI級窩洞を含む口腔内部位の印象を採取してその
印象を基に歯科用耐火模型材(商品名:T−インベス
ト、株式会社ジーシー製)で作製された口腔内模型の窩
洞に対して、焼成後の彩度C*及び平行線透過率Tpが
それぞれ、C* 1=5.3,Tp1=40.3である第1セ
ラミック材料を窩底から最低の厚さが2.2mm程度に
築盛し乾燥を行ってから焼成炉(商品名:オートファー
ネスQF−E、株式会社ジーシー製)で950℃まで昇
温させ1分間保留して焼成した後、冷却した。その上に
彩度C * 2=3.0,平行線透過率Tp2=30.1(Tp1
−Tp2=10.2,C* 1−C* 2=2.3)である第2セ
ラミック材料を積層して950℃で1分間焼成した。通
法に従い形態修正と最終研磨を行い、歯科用補綴物を作
製した。この歯科用補綴物に対して実施例1と同様に審
美性の評価を行った。
【0030】実施例10,11 実施例9と同様の組成のセラミック修復材を用意し、実
施例9とはそれぞれ別な人の患部に適合するように酸化
チタン及び顔料を調整して彩度及び平行線透過率を表2
に記載した値に合わせた。実施例1と同様の審美性の評
価を行った。結果を纏めて表2に示す。
【0031】比較例7〜9 実施例8で作製したセラミック修復材を基に酸化チタ
ン、顔料を調整し表2で示す平行線透過率、彩度のセラ
ミック修復材を調整し、実施例1と同様に審美性の評価
を行った。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、従来のセラミッ
ク材料を用いた一層の歯科用補綴物の作製方法により作
製した場合(比較例7)は、明らかに天然歯との明度及
び彩度の違いがあり、審美性に欠ける。また、比較例9
は、従来の2層から成るセラミック材料を用いた作製方
法によって得られた歯科用補綴物であるがデンチン部で
ある第1セラミック材料の彩度が高いため天然歯との明
度及び彩度に差が生じてしまい審美性に欠ける。比較例
8は第2層目のセラミック材料の彩度が高く、天然歯と
適合していない。
【0034】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る歯科
用補綴物の作製方法は、臼歯のI級又はII級窩洞部分が
その周りを天然歯に多く囲まれているという条件を利用
して、デンチン部分に従来のエナメル質部分に使用して
いたレジン材料やセラミック材料よりも平行線透過率が
更に高い材料を用い、窩洞内の天然歯の色を効果的に取
り込み、またレジン材料やセラミック材料のそれぞれの
材料中での光の屈折と散乱とが適度に相互作用すること
により、個々で微妙に異なる天然歯の色に適合させた審
美性の高い歯科用補綴物を得ることが可能な歯科用補綴
物の作製方法であり、従来のように術者の経験や勘に頼
ることなく安定して審美性の高い歯科用補綴物を得るこ
とが可能で、且つ複雑な天然歯と同等の色調を得ること
が可能な歯科用補綴物の作製方法であり、その歯科分野
に貢献する価値の非常に大きなものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 貴之 東京都板橋区蓮沼町76番1号 株式会社ジ ーシー内 (72)発明者 中垣 憲和 東京都板橋区蓮沼町76番1号 株式会社ジ ーシー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臼歯のI級又はII級窩洞修復のための歯
    科用補綴物を作製するに際し、窩洞部分を含む口腔内部
    位の印象を採取してその印象を基に作製された口腔内模
    型の窩洞に対して、厚さ1.5mmの硬化体としたとき
    のその表面をJIS K7105-1981「プラスチック
    の光学的特性試験方法」に準拠して測色して得られたL
    ***数値から導かれる彩度C*及び同規格での平行線
    透過率TpがそれぞれC* 1=3〜20,Tp1=35〜
    60である第1感光性レジン材料を充填し、その上に厚
    さ1.5mmの硬化体としたときのその表面をJISK
    7105-1981「プラスチックの光学的特性試験方法」
    に準拠して測色して得られたL***数値から導かれ
    る彩度C*及び同規格での平行線透過率Tpがそれぞれ
    * 2=0〜10,Tp2=20〜40であり、Tp1−T
    2が10以上で且つC* 1−C* 2が1以上となる第2感
    光性レジン材料を積層した後、活性光を照射させて第1
    感光性レジン材料及び第2感光性レジン材料を重合硬化
    させることによって歯科用補綴物を作製することを特徴
    とする歯科用補綴物の作製方法。
  2. 【請求項2】 第1感光性レジン材料の厚さを少なくと
    も1mm以上とする請求項1に記載の歯科用補綴物の作
    製方法。
  3. 【請求項3】 臼歯のI級又はII級窩洞修復のための歯
    科用補綴物を作製するに際し、窩洞部分を含む口腔内部
    位の印象を採取してその印象を基に作製された口腔内模
    型の窩洞に対して、厚さ1.5mmの硬化体としたとき
    のその表面をJIS K7105-1981「プラスチック
    の光学的特性試験方法」に準拠して測色して得られたL
    ***数値から導かれる彩度C*及び同規格での平行線
    透過率TpがそれぞれC* 1=3〜20,Tp1=35〜
    60である第1レジン材料又は第1セラミック材料を充
    填し、レジン材料の場合は重合硬化させセラミック材料
    の場合は焼成した後、その上に厚さ1.5mmの硬化体
    としたときのその表面をJIS K7105-1981「プ
    ラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して測色して
    得られたL***数値から導かれる彩度C*及び同規格
    での平行線透過率TpがそれぞれC* 2=0〜10,Tp
    2=20〜40であり、Tp1−Tp2が10以上で且つ
    * 1−C* 2が1以上となる第2レジン材料又は第2セラ
    ミック材料を、前に充填した材料が第1レジン材料であ
    る場合には第2レジン材料を、前に充填した材料が第1
    セラミック材料である場合には第2セラミック材料を積
    層して、第2レジン材料の場合は重合硬化させ第2セラ
    ミック材料の場合は焼成して歯科用補綴物を作製するこ
    とを特徴とする歯科用補綴物の作製方法。
  4. 【請求項4】 第1レジン材料又は第1セラミック材料
    の厚さを少なくとも1mm以上とする請求項3に記載の
    歯科用補綴物の作製方法。
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WO2017083382A1 (en) * 2015-11-12 2017-05-18 3M Innovative Properties Company A method of and system for building up a dental object
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