JP2002282267A - 外科用処置具および外科用処置装置 - Google Patents

外科用処置具および外科用処置装置

Info

Publication number
JP2002282267A
JP2002282267A JP2001086159A JP2001086159A JP2002282267A JP 2002282267 A JP2002282267 A JP 2002282267A JP 2001086159 A JP2001086159 A JP 2001086159A JP 2001086159 A JP2001086159 A JP 2001086159A JP 2002282267 A JP2002282267 A JP 2002282267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
closing
surgical treatment
section
swing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001086159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4402313B2 (ja
Inventor
Keiichi Arai
敬一 荒井
Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
Kenichi Kimura
健一 木村
Koji Yamauchi
幸治 山内
Yasushi Ogoshi
泰 大越
Toshihiko Suzuta
敏彦 鈴田
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Tsutomu Okada
勉 岡田
Takeaki Nakamura
剛明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001086159A priority Critical patent/JP4402313B2/ja
Publication of JP2002282267A publication Critical patent/JP2002282267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4402313B2 publication Critical patent/JP4402313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉機構および首振り機構と、開閉操作機構
および首振り操作機構の構成を単純化するとともに、開
閉や回動の方向や動き量を大きくして操作性を高めるこ
とができる外科用処置具を提供する。 【解決手段】 処置部52側の処置部本体86と首振り
機構124とを棒状部122の軸方向に沿って互いに異
なる位置にそれぞれ配置し、かつ棒状部122の基端側
のフランジ106と首振り操作機構126とを棒状部1
22の軸方向に沿って互いに異なる位置にそれぞれ配置
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外科用処置具、お
よび外科用処置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外科手術を行なう外科用処置具として、
特願2000−128265号の明細書に示された装置
がある。
【0003】これは、挿入部の先端に、生体組織を把持
する一対の把持部と、この把持部を開閉する開閉機構と
を備えた処置部と、この処置部の向きを真直ぐに向けた
状態から横向きに回動させる処置部の首振り機構とが設
けられている。また、この挿入部の基端には、処置部の
開閉機構を操作するハンドルと、処置部の首振り機構を
操作する首振り操作機構とを備えた操作部が設けられて
いる。さらに、処置部と操作部との間には、操作部側の
操作力を処置部側に伝える伝達機構が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この外
科用処置具では、操作部の操作により、処置部の開閉機
構と首振り機構とが共通の伝達要素を使用する伝達機構
を用いて動作されるので、2つの機構が干渉し、開閉や
回動の方向やこれらの動き量が制限されてしまうという
問題があった。また、挿入部の先端側の2つの機構、お
よび挿入部の基端側の2つの機構が狭い領域内で一体的
に組み付けられているので、その構成が複雑になり、耐
久性が低く、挿入部の洗滌性が低いという問題があっ
た。
【0005】さらに、この外科用処置具の処置部を首振
り操作すると、処置具が真直ぐの状態の場合とは異な
り、処置部の開閉方向を処置しやすい方向に向けた状態
で処置具を開閉操作した場合、処置部と患部との相対的
な位置がずれてしまうという問題があった。
【0006】そこで本発明の目的は、開閉機構および首
振り機構と、開閉操作機構および首振り操作機構の構成
を単純化するとともに、開閉や回動の方向や動き量を大
きくして操作性を高めることができる外科用処置具を提
供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、外科用処置具
を任意の方向に向けた状態でも、処置部の開閉時に患部
との間の相対的な位置のずれが防止できる外科用処置装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によると、外科用処置具は、開閉可能な開閉
要素を備え、この開閉要素を開閉操作して患部に外科的
処置を行なう処置部が長尺な中間部材の先端部に配設さ
れ、この処置部には、前記開閉要素を開閉可能に支持す
る支持機構と、前記中間部材の先端に対して前記処置部
の向きを変更可能に支持する首振り機構とが組み込まれ
るとともに、前記中間部材の基端には、前記処置部の開
閉要素を開閉操作する開閉操作機構と、前記首振り機構
を操作する首振り操作機構とが組み込まれている。前記
処置部側の前記支持機構と前記首振り機構とを前記中間
部材の軸方向に沿って互いに異なる位置にそれぞれ配置
し、かつ前記中間部材の基端側の前記開閉操作機構と前
記首振り操作機構とを前記中間部材の軸方向に沿って互
いに異なる位置にそれぞれ配置させている。
【0009】このような構成にすると、開閉機構と首振
り機構とがそれぞれ処置部および操作部で独立して設け
られているので、干渉することなく動作する。このた
め、回動量や開閉量の制限を緩くすることができる。
【0010】また、上記課題を解決するために、外科用
処置装置は、患部に外科的処置を行なう処置部が長尺な
中間部材の先端に配設され、前記中間部材の基端には、
前記処置部を操作する操作機構が配設された外科用処置
具と、この外科用処置具が挿通可能な案内管とを備え、
前記外科用処置具における少なくとも前記中間部材の両
端部に柔軟に変形可能な変形可能部を配設し、前記案内
管における前記外科用処置具の前側の前記変形可能部と
対応する部分に任意の方向に湾曲可能な湾曲機構部、前
記案内管における前記外科用処置具の後側の前記変形可
能部と対応する部分に前記湾曲機構部を湾曲操作する湾
曲操作部をそれぞれ配設した。
【0011】このような構成にすると、この案内管を体
腔内に挿入するとともに、前記外科用処置具をこの案内
管の内部に挿入し、前記湾曲操作部を回動操作するとと
もに、外科用処置具の変形可能部が変形した状態で、こ
の外科用処置具を回転させると、前記患部と処置部との
間の相対的な位置のずれが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0013】[第1の実施の形態]まず、第1の実施の
形態について図1を用いて説明する。
【0014】図1に示すように、外科用処置具2は、細
長いほぼ棒状の棒状部8(中間部材)と、この棒状部8
の先端側に配置され、患部に外科的処置を行なう処置部
4と、棒状部8の基端側に配置され、処置部4を開閉お
よび回動操作可能な機構を有する操作部6とを備えてい
る。また、棒状部8の先端側には、処置部4を首振りさ
せる首振り機構10が配設され、棒状部8の基端側に
は、首振り機構10を操作する首振り操作機構12が設
けられている。
【0015】棒状部8は、外套管22を備え、この外套
管22の内部には、2本の駆動軸18と、シース16に
よって取り囲まれた屈曲可能な開閉操作ワイヤ14とが
挿通されている。また、これら駆動軸18は、外套管2
2の内部で進退可能となっている。
【0016】処置部4は、処置部本体26(支持機構)
を備え、この処置部本体26の先端には、一対の把持部
28(開閉要素)と、これら把持部28を開閉させる開
閉用リンク30の先端とがリベット23を用いて枢着さ
れている。また、シース16の先端が、この処置部本体
26の基端側に枢着されている。
【0017】操作部6は、保持部36を備え、この保持
部36の後端側には、軸方向に長い長孔状のガイド孔3
4が設けられている。この保持部36の先端側には、レ
バー38(開閉操作機構)の一端部がリベット20を用
いて枢着され、このレバー38は、保持部36に対して
ばね42を用いてこのリベット20を中心に常時開方向
に回動する方向に付勢されている。さらに、このレバー
38の中間部には、開閉用リンク40の一端がリベット
20を用いて枢着され、この開閉用リンク40の他端
は、ガイド孔34内を摺動するピン40aを介してスラ
イド可能に連結されている。
【0018】首振り機構10には、一対の首振りリンク
24a,24bが設けられ、これら首振りリンク24
a,24bの先端は、処置部本体26の後端部にリベッ
ト20を用いて枢着され、基端は、2本の駆動軸18の
先端にそれぞれリベット20を用いて枢着されている。
【0019】手元側の首振り操作機構12には、一対の
首振りリンク32a,32bと、1本のリンク部材33
とが設けられている。これら首振りリンク32a,32
bの先端は、2本の駆動軸18の基端にそれぞれリベッ
ト20を用いて枢着されている。また、リンク部材33
の両端は、首振りリンク32a,32bの基端にそれぞ
れリベット20を用いて枢着されている。リンク部材3
3のほぼ中央には、保持部36の先端と、シース16の
基端とがリベット20を用いて枢着されている。
【0020】さらに、このシース16に挿通される開閉
操作ワイヤ14の先端は、開閉用リンク30の基端に固
定され、基端は、開閉用リンク40のガイド孔34との
連結ピン40aに固定されている。
【0021】次に、この外科用処置具2の動作を説明す
る。
【0022】図1の(b)に示すように、操作部6のレ
バー38をばね42の付勢に抗して握って、このレバー
38を閉方向に回動操作して保持部36に対して近接さ
せると、開閉用リンク40のピン40aがガイド孔34
に沿って保持部36の後端側に移動し、開閉操作ワイヤ
14が後端側に牽引される。開閉操作ワイヤ14の牽引
動作に伴い、処置部4の開閉用リンク30は、操作部6
側に牽引され、この開閉用リンク30を介して把持部2
8がリベット23を中心として閉方向に回動する。逆
に、図1の(a)に示すように、操作部6のレバー38
を解放すると、ばね42の力によって、保持部36に対
して離隔させる開方向に回動される。このレバー38の
開動作に伴い、開閉用リンク40のピン40aがガイド
孔34に沿って保持部36の先端側に移動し、開閉操作
ワイヤ14が先端側に押出される。このときの開閉操作
ワイヤ14の押出し動作に伴い、処置部4の開閉用リン
ク30を介して、把持部28がリベット23を中心とし
て開方向に回動され、この開閉用リンク30の先端の把
持部28が開く。
【0023】図1の(a)に示す位置から、操作部6を
反時計回りに向かって回動させると、図1の(b)に示
すように、首振り操作機構12の上側の首振りリンク3
2aが処置部4側に、下側の首振りリンク32bが操作
部6側に移動するとともに、それぞれこれら首振りリン
ク32a,32bに枢着された駆動軸18が処置部4
側、操作部6側に移動する。これら駆動軸18の移動に
より、回動力が首振り機構10に伝達され、この首振り
機構10の上側の首振りリンク24aが処置部4側に、
下側の首振りリンク24bが操作部6側に移動する。そ
して、これら首振りリンク24a,24bに枢着された
処置部本体26が反時計回りに向かって回動するととも
に、この処置部本体26の先端に設けられた把持部28
が反時計回りに向かって回動する。
【0024】従って、上記構成のものにあっては、次の
効果を奏する。本実施の形態では、この外科用処置具2
は、操作部6の首振り操作機構12の操作により、駆動
軸18を介して首振り機構10に処置部4の回動操作力
が伝達される。さらに、操作部6のレバー38の開閉操
作により、開閉操作ワイヤ14を介して処置部4の開閉
操作力が伝達される。そのため、把持部28の開閉と処
置部4の首振りに互いに異なる伝達部材を用いているの
で、外科用処置具2の回動および開閉動作が干渉するこ
となく、独立して動作する。また、処置部本体26の開
閉用リンク30と首振り機構10とをそれぞれ異なる位
置に配置し、レバー38と首振り操作機構12とをそれ
ぞれ異なる位置に配置しているので、互いの開閉および
首振りの動作をそれぞれ独立して操作することができ
る。また、従来の外科用処置具よりも構造が簡単で、部
品数が少なく済むので、壊れ難く、コストが安くなると
いう利点がある。
【0025】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態について図2および図3を用いて説明する。
【0026】図2および図3に示すように、外科用処置
具50は、細長いほぼ棒状の棒状部56(中間部材)
と、この棒状部56の先端側に配置され、患部に外科的
処置を行なう処置部52と、棒状部56の基端側に配置
され、処置部52を開閉および回動操作可能な機構を有
する操作部54とを備えている。また、棒状部56の先
端側には、処置部52を首振りさせる首振り機構58が
配設され、棒状部56の基端側には、首振り機構58を
操作する首振り操作機構60が設けられている。
【0027】棒状部56は、外套管66を備え、この外
套管66の内部には、管状部材68が挿通されている。
この管状部材68の先端には、対向した一対の耳部74
が設けられ、これら耳部74には、貫通孔72が穿孔さ
れている。また、この管状部材68の内部には、2本の
駆動軸70と、シース64によって取り囲まれた屈曲可
能な開閉操作ワイヤ62とが挿通されている。また、こ
の駆動軸70の先端には、長手方向には延び難く、湾曲
可能な密巻コイル110の基端部が溶接により接続され
ている。これら駆動軸70は、管状部材68の内部で進
退可能となっている。また、この管状部材68の外周面
には、周方向に対向した位置に一対のU字溝76が設け
られている。このU字溝76は、外套管66の軸方向に
沿って延設されている。さらに、このU字溝76と外套
管66との間には、他の2本の駆動軸70が挿通されて
いる。これら駆動軸70の先端には、長手方向には延び
難く、湾曲可能な密巻コイル108の基端部が溶接によ
り接続されている。
【0028】図2の(b)に示すように、処置部52
は、処置部本体90(支持機構)を備え、この処置部本
体90の先端に、把持部92(開閉要素)と、この把持
部92を開閉させる開閉用リンク94の先端とが枢着さ
れている。また、シース64の先端が、この処置部本体
90の基端側に固定されている。さらに、この処置部本
体90の基端には、貫通孔95が設けられている。
【0029】図2の(a)に示すように、首振り機構5
8には、中空の首振り部材84を備え、この首振り部材
84の先端には、対向した一対の耳部88が設けられ、
基端には、耳部88に対して90°回転させた位置に対
向した一対の耳部82が設けられている。これら耳部8
8,82には、それぞれ貫通孔86,80が穿孔されて
いる。
【0030】管状部材68の先端に配設された耳部74
と、首振り部材84の基端に設けられた耳部82とは、
それぞれの貫通孔72,80をリベット78で回動可能
に枢着されている。さらに、首振り部材84の先端に設
けられた耳部88と、処置部本体90の基端に設けられ
た貫通孔95とは、それぞれの貫通孔86,95をリベ
ット78で回動可能に枢着されている。
【0031】また、密巻コイル108の先端は、首振り
部材84の外周面に固着されている。ここで、この密巻
コイル108の延長線上に首振り部材84の耳部88が
配置されている。また、密巻コイル110の先端は処置
部本体90の側壁に固着されている。
【0032】図3に示すように、操作部54は、摺動管
体102を備え、この摺動管体102の後端側には、リ
ング104が設けられている。また、この摺動管体10
2は、この摺動管体102に沿ってスライド可能なフラ
ンジ106(開閉操作機構)が設けられている。
【0033】首振り操作機構60には、4つの首振りリ
ンク96と、十字形状の操り棒100とが設けられてい
る。操り棒100の各先端部には、首振りリンク96の
基端がそれぞれ端部にリベット98を用いて枢着されて
いる。これら首振りリンク96の先端は、4本の駆動軸
70の基端にそれぞれリベット98を用いて枢着されて
いる。また、操り棒100は、十字形状のほぼ中央に円
孔を備え、この円孔には、摺動管体102の先端と、シ
ース64の基端とが配設され、開閉操作ワイヤ62が挿
通されている。
【0034】さらに、このシース64に挿通される開閉
操作ワイヤ62の先端は、開閉用リンク94の基端に固
定され、基端は、フランジ106に固定されている。
【0035】次に、この外科用処置具50の動作を説明
する。
【0036】フランジ106の間に人差し指と中指とを
入れ、リング104に親指を入れて、フランジ106を
リング104側に摺動管体102に沿って近接させる方
向にスライドさせると、フランジ106のスライド動作
によって開閉操作ワイヤ62がリング104側に牽引さ
れ、この開閉操作ワイヤ62を介して把持部92が閉じ
る方向に回動される。また、フランジ106をリング1
04から離隔させる方向にスライドさせると、開閉操作
ワイヤ62が処置部52側に移動し、把持部92が開く
方向に回動される。
【0037】また、リング104に入れた親指を横向き
に任意の方向に傾けると、操り棒100が横向きに傾
く。この操り棒100の傾きに伴い、首振りリンク96
を移動させて4本の駆動軸70を進退させる。これら駆
動軸70の進退は、首振り機構58に取り付けられた駆
動軸70を進退させ、密巻コイル108,110を曲げ
ながら進退させて、処置部52を横向きに回動させる首
振り動作が行なわれる。
【0038】ここで、例えば、U字溝76に挿通された
駆動軸70が進退すると、密巻コイル108が湾曲しな
がら進退するので、図2の(b)に示すように、首振り
部材84を回動させ、把持部92の開閉方向と同一方向
に処置部52が回動する。逆に、他の2本の駆動軸70
が進退すると、密巻コイル110が湾曲しながら進退す
るので、図2の(c)に示すように、首振り部材84を
回動させ、把持部92の開閉方向に対してほぼ垂直方向
に処置部52が回動する。
【0039】従って、上記構成のものにあっては、次の
効果を奏する。本実施の形態では、この外科用処置具5
0は、首振り操作機構60の操り棒100を傾ける操作
によって、駆動軸70、および首振り機構58を介して
処置部52に伝達される処置部52の首振り動作と、操
作部54のフランジ106をリング104に対して牽引
(近接)および解放(離隔)するスライド操作により、
開閉操作ワイヤ62を介して処置部52に伝達される処
置部52の開閉動作とが互いに異なる伝達部材を用いて
伝達されるので、外科用処置具50の回動および開閉動
作が干渉することなく、独立して動作する。また、処置
部本体90と首振り機構58とをそれぞれ異なる位置に
配置し、フランジ106のスライド機構と首振り操作機
構60とをそれぞれ異なる位置に配置しているので、互
いの開閉および首振りの動作をそれぞれ独立して操作す
ることができる。また、構造が簡単で、従来の外科用処
置具よりも部品点数が少なく、壊れ難いという利点があ
る。また、親指を横向きに動かして操り棒100を傾け
る動作に伴って処置部52を首振り動作させることがで
きるので、手首を捻る量を軽減することができる。そし
て、4本の駆動軸(回動軸)に処置部を首振りさせる軸
を分けたので、構造が簡単である。さらに、進退する2
組の駆動軸70同士が、U字溝76およびシース64に
よって隔てられているので、干渉が少なく、摺動抵抗も
小さい。さらに、これら駆動軸70の長さや密巻コイル
108,110の撓度を変えることにより、横向きに湾
曲する角度を変化させることができる。
【0040】ところで、本実施の形態では、把持鉗子を
用いたが、剥離鉗子や鋏鉗子であってもよい。
【0041】[第3の実施の形態]次に、第3の実施の
形態について図4を用いて説明する。
【0042】本実施の形態は、第2の実施の形態の変形
例である。以下、同一の部材については、同一の参照符
号を用い、詳しい説明は省略する。
【0043】図4に示すように、外科用処置具120
は、細長いほぼ棒状の棒状部122(中間部材)と、こ
の棒状部122の先端側に配置され、患部に外科的処置
を行なう処置部52と、棒状部56の基端側に配置さ
れ、処置部52を開閉および回動操作可能な機構を有す
る操作部54とを備えている。また、棒状部122の先
端側には、処置部52を首振りさせる首振り機構124
が配設され、棒状部122の基端側には、首振り機構1
24を操作する首振り操作機構126が設けられてい
る。
【0044】棒状部122は、外套管66を備え、この
外套管66の内部には、4本の駆動軸128と、シース
64によって取り囲まれた屈曲可能な開閉操作ワイヤ6
2とが挿通されている。これら駆動軸128は、外套管
66の内部で進退可能となっている。また、これら駆動
軸128の先端および基端には、それぞれ長手方向には
延び難く、湾曲可能な密巻コイル134,142が溶接
により接続されている。
【0045】首振り機構124は、ボールジョイント1
30を備え、このボールジョイント130は、外套管6
6側から見て凹面に半球面が形成されている。この半球
面の直径は、外套管66の内径とほぼ等しい。このボー
ルジョイント130の半球面のほぼ中央には、開閉操作
ワイヤ62およびこの開閉操作ワイヤ62を収納したシ
ース64が挿通された貫通孔132が形成されている。
この貫通孔132は、外套管66側に向かって円錐状に
大きく開いている。
【0046】このボールジョイント130と外套管66
とは、それぞれ図示しない嵌合部によって嵌合されてい
る。また、このボールジョイント130の外套管66側
には、4本の駆動軸128の先端に設けられた密巻コイ
ル134を挿通させるコイル用穴136が形成されてい
る。この密巻コイル134の先端は、ボールジョイント
130の半球面に装着されている。
【0047】首振り操作機構126は、ボールジョイン
ト138を備え、このボールジョイント138は、外套
管66から見て凸面に球面が形成されている。この球面
の直径は、外套管66の内径よりも大きい。このボール
ジョイント138のほぼ中央には、開閉操作ワイヤ62
およびこの開閉操作ワイヤ62を収納したシース64が
挿通された貫通孔140が形成されている。この貫通孔
140は、操作部54に向かって円錐状に大きく開いて
いる。
【0048】このボールジョイント138と外套管66
とは、それぞれ図示しない嵌合部によって嵌合されてい
る。また、このボールジョイント138の外套管66側
には、4本の駆動軸128の基端に設けられた密巻コイ
ル142を挿通させるコイル用穴144が形成されてい
る。この密巻コイル142の基端は、ボールジョイント
138の球面に装着されている。
【0049】この外科用処置具120の開閉動作は、第
2の実施の形態で示した外科用処置具50と同様に動作
するので説明を省略する。
【0050】また、リング104に入れた親指を横向き
に移動させると、この移動に伴ってボールジョイント1
38が傾動操作され、このボールジョイント138の傾
きに伴い、密巻コイル142を介して4本の駆動軸12
8を進退させる。これら駆動軸128の進退は、首振り
機構124に取り付けられた密巻コイル134を進退さ
せて、処置部52を横向きに回動させる首振り動作が行
なわれる。
【0051】従って、上記構成のものにあっては、次の
効果を奏する。本実施の形態では、この外科用処置具1
20は、首振り操作機構126のボールジョイント13
8の傾動操作によって、駆動軸128を介して首振り機
構124に伝達される処置部52の首振り動作と、操作
部54のフランジ106のスライド操作により、開閉操
作ワイヤ62を介して伝達される処置部52の開閉動作
とが互いに異なる伝達部材を用いて伝達されるので、外
科用処置具120の首振り動作と開閉動作とが干渉する
ことなく、独立して動作する。また、処置部本体90の
開閉用リンク94と首振り機構124とをそれぞれ異な
る位置に配置し、フランジ106と首振り操作機構12
6とをそれぞれ異なる位置に配置しているので、互いの
開閉および首振りの動作をそれぞれ独立して操作するこ
とができる。また、構造が簡単で、従来の外科用処置具
よりも部品点数が少なく、壊れ難いという利点がある。
特に、本実施の形態では、ボールジョイント130,1
38を用いているので、処置部52の動きがリンク機構
を用いた回動機構よりも滑らかになる。リンク機構やリ
ベットを殆ど使用せずに構成しているので、洗滌しやす
い。さらに、リング104を動かして処置部52を回動
させる際、後端側に開いた円錐状の貫通孔132,14
0が形成されているので、開閉操作ワイヤ62は湾曲す
るが、切断され難い。
【0052】ところで、ボールジョイントは、外套管6
6から見て凹面と凸面とに形成された球面の組み合わせ
に限るものでなく、密巻コイルの長手方向の延びをさら
に少なくするように、密巻コイルの中にワイヤを挿通
し、このワイヤの両端をボールジョイントに溶接しても
よい。
【0053】[第4の実施の形態]次に、第4の実施の
形態について図5を用いて説明する。
【0054】本実施の形態の案内管150は、図5の
(a)に示すように、好ましくはステンレス材製の管体
152を備え、この管体152の先端には、湾曲可能な
湾曲機構部154を備えている。また、この管体152
の基端には、湾曲操作部156を備え、この湾曲操作部
156は、湾曲機構部154を湾曲操作可能である。
【0055】管体152は、後述する外科用処置具19
0が挿通可能な内径を有し、この管体152の先端に
は、対向した一対の耳部158が設けられ、これら耳部
158には、貫通孔が穿孔されている。また、この管体
152の基端には、対向した一対の耳部160が設けら
れ、これら耳部160には、貫通孔が穿孔されている。
【0056】この管体152の内部には、好ましくはポ
リイミド材製のガイドチューブ162がほぼ90°おき
に4本配設され、これらガイドチューブ162の内部に
は、それぞれ対向した曲折可能な回動用ワイヤ164,
165が進退自在に挿通されている。
【0057】湾曲機構部154は、中空の首振り部材1
72と、この首振り部材172の先端に設けられた中空
の関節管184とを備えている。首振り部材172の先
端には、対向した一対の耳部176が設けられている。
また、基端には、これら耳部176に対して90°回転
させた位置に対向した一対の耳部168が設けられてい
る。これら耳部176,168には、それぞれ貫通孔が
穿孔されている。さらに、関節管184の基端には、一
対の耳部180が設けられ、これら耳部180には、そ
れぞれ貫通孔が穿孔されている。
【0058】首振り部材172と、関節管184とは、
それぞれの耳部176,180を貫通する貫通孔にリベ
ット166を用いて回動可能に枢着されている。さら
に、この首振り部材172と、管体152とは、それぞ
れの耳部168,158を貫通する貫通孔にリベット1
66を用いてそれぞれが回動可能に枢着されている。
【0059】湾曲操作部156は、中空の首振り部材1
74と、この首振り部材174の基端に設けられた中空
の関節管186とを備えている。首振り部材174の基
端には、対向した一対の耳部178が設けられている。
また、先端には、これら耳部178に対して90°回転
させた位置に対向した一対の耳部170が設けられてい
る。これら耳部178,170には、それぞれ貫通孔が
穿孔されている。さらに、関節管186の先端には、一
対の耳部182が設けられ、これら耳部182には、そ
れぞれ貫通孔が穿孔されている。
【0060】首振り部材174と、関節管186とは、
それぞれの耳部178,182を貫通する貫通孔にリベ
ット166を用いて回動可能に枢着されている。さら
に、この首振り部材174と、管体152とは、それぞ
れの耳部170,160を貫通する貫通孔にリベット1
66を用いてそれぞれが回動可能に枢着されている。
【0061】対向した一対の駆動軸164は、管体15
2の両端に設けられた耳部158,160に沿って延び
ている。これら駆動軸164の両端部は、それぞれ関節
管184,186の先端および基端に装着されている。
さらに、他の対向した一対の駆動軸165は、これら駆
動軸165の延長線上の位置が首振り部材172,17
4の耳部176,178にそれぞれ沿うように延びてい
る。これら駆動軸165の両端部は、首振り部材17
2,174の内壁に装着されている。
【0062】外科用処置具190は、図5の(b)の示
すように、長尺の外套管192と、この外套管192の
先端に蛇腹状の蛇管194とを備えている。この蛇管1
94の先端には、処置部198が設けられている。
【0063】また、外套管192の基端には、蛇腹状の
蛇管200が設けられ、この蛇管200の基端には、操
作部204が設けられている。これら蛇管194,20
0は、任意の方向に変形可能となっている。蛇管19
4,200は、図示しないが、鋼帯の螺旋管の上にステ
ンレス材製の網管が被覆され、この網管のさらに上に
は、柔軟なゴム材(例えば、ポリウレタン)が溶融さ
れ、蛇管194,200が外套管192と一体に構成さ
れている。
【0064】この外科用処置具190を案内管150に
挿通させた場合、蛇管194は、湾曲機構部154に対
応し、蛇管200は、湾曲操作部156に対応するよう
になっている。
【0065】外套管192の内部には、湾曲可能な開閉
操作ワイヤ(図示せず)が挿通され、この開閉操作ワイ
ヤは、周囲をシース(図示せず)によって取り囲まれて
いる。開閉操作ワイヤは、シースの内部で摺動可能とな
っている。
【0066】処置部198は、処置部本体195と、こ
の処置部本体195の先端に設けられた把持部196と
を備えている。
【0067】操作部204は、ハンドル202を備え、
これらハンドル202は、可動ハンドル202aと、固
定ハンドル202bとで構成され、これらハンドル20
2a,202bは、枢支点203で枢支されている。ま
た、この操作部204には、外科用処置具190の内部
を洗浄する洗浄液を導入する洗浄ポート206が設けら
れている。
【0068】開閉操作ワイヤは、先端が処置部本体19
5に固定され、基端が操作部204のハンドル202の
枢支点203に固定されている。ハンドル202を開く
と把持部196も開き、ハンドル202を閉じると把持
部196も閉じる構造となっている。この開閉操作ワイ
ヤは、蛇管194,200が湾曲しても、開閉操作ワイ
ヤが引っ張られて把持部196が開閉されないように、
余裕を持った長さに形成され、接続されている。
【0069】次に、この案内管150に外科用処置具1
90を挿入し、外科用処置装置を形成した場合の動作を
説明する。
【0070】体腔内にこの案内管150の湾曲機構部1
54および管体152を挿通させて固定し、この案内管
150に外科用処置具190を挿入する。操作部204
のハンドル202を開閉すると、処置部198も開閉操
作ワイヤの牽引、解放によって開閉する。
【0071】また、体腔内に挿通させていない湾曲操作
部156を回動させると、回動用ワイヤ164,165
によって湾曲機構部154が湾曲操作部156とは反対
方向に回動する。さらに、これら湾曲機構部154と湾
曲操作部156との回動に伴って、外科用処置具190
の蛇管194,200がそれぞれ変形する。さらに、こ
の状態で、外科用処置具190を回転させると、案内管
150が回動した状態に沿って蛇管194,200が変
形しながら回転する。
【0072】従って、上記構成のものにあっては、次の
効果を奏する。本実施の形態では、湾曲機構部154お
よび湾曲操作部156、並びに蛇管194,200を回
動させた状態で、外科用処置具190を回転させると、
蛇管194,200がこの回転に伴って自在に回動する
ので、患部と処置部198との相対的な位置関係は変化
しない。このため、把持部196の開閉方向を制御しや
すく、処置性能を向上させることができる。また、回動
操作と開閉操作とは、それぞれ案内管150と外科用処
置具190とに独立させたので、構造を簡略化させるこ
とができる。
【0073】ところで、この外科用処置具190には、
外套管192を設け、この外套管192の先端および基
端には蛇管194,200が設けられているが、外套管
192を排除し、蛇管194,200が一体になるよう
にしてもよい。
【0074】また、操作部204には、回動操作を行わ
せる機構を配設していないが、第1ないし第3の実施の
形態で示したような処置部を回動させる機構を併設して
もよい。また、管体152の両端に設けられた首振り部
材172,174、関節管184,186の数は、本実
施の形態のようにそれぞれ1つに限るものではなく、回
動の半径を大きくしたい場合は、これら首振り部材17
2,174,関節管184,186の数を増やして大き
く回動させるようにしてもよい。また、外科用処置具1
90の処置部198は、図5の(b)に示すような把持
部196(把持鉗子)に限ることはなく、生検鉗子や高
周波処置具などを用いてもよい。
【0075】また、この外科用処置具190は、洗滌ポ
ート206が設けられているので、この外科用処置具1
90の内部の洗滌は容易である。さらに、案内管150
の内部も、容易に洗滌することができる。
【0076】[第5の実施の形態]次に、第5の実施の
形態について図6を用いて説明する。
【0077】本実施の形態の案内管210は、第4の実
施の形態に示した案内管150の変形例である。図6に
示すように、この案内管210は、管体212と、この
管体212の一端に配設された第1の疎巻コイル214
(湾曲機構部)と、この管体212の他端に配設された
第2の疎巻コイル216(湾曲操作部)とを備えてい
る。これら第1および第2の疎巻コイル214,216
は、それぞれこの案内管210の管体212回りで回動
自在に設けられている。
【0078】この管体212は、硬質で滑りがよく、オ
ートクレーブ耐性を有するポリエーテルイミド樹脂材を
用いるのが好ましく、管体212と挿通孔220とが一
体に成形されている。回動用ワイヤ218には、汚れを
防止し、滑りを良くするために、ポリテトラフロロエチ
レン樹脂材が表面にコートされていることが好ましい。
【0079】この管体212には、長手方向に沿って回
動用ワイヤ218の挿通孔220が90°おきに配設さ
れ、この回動用ワイヤ218は、これら挿通孔220中
に挿通されて延びている。
【0080】第1および第2の疎巻コイル214,21
6は、それぞれコイルが螺旋状に形成されている。これ
ら第1および第2の疎巻コイル214,216の外側に
は、それぞれの交点で回動用ワイヤ218が固定されて
いる。
【0081】次に、この案内管210に図5の(b)に
示す外科用処置具190を挿入し、外科用処置装置を形
成した場合の動作を説明する。
【0082】体腔内にこの案内管210の第1の疎巻コ
イル214および管体212を挿通させて固定し、この
案内管210に外科用処置具190を挿入する。
【0083】また、体腔内に挿通させていない第2の疎
巻コイル216を回動させると、回動用ワイヤ218に
よって第1の疎巻コイル214が第2の疎巻コイル21
6とは反対方向に回動する。さらに、これら第1および
第2の疎巻コイル214,216の回動に伴って、外科
用処置具190の蛇管194,200がそれぞれ回動す
る。
【0084】さらに、この状態で、外科用処置具190
を回転させると、案内管210が回動した状態に沿って
蛇管194,200が変形しながら回転する。
【0085】従って、上記構成のものにあっては、次の
効果を奏する。本実施の形態では、第1および第2の疎
巻コイル214,216、並びに蛇管194,200を
回動させた状態で、外科用処置具190を回転させる
と、蛇管194,200がこの回転に伴って自在に変形
するので、患部と処置部198との相対的な位置関係は
変化しない。このため、把持部196の開閉方向を制御
しやすく、処置性能を向上させることができる。また、
回動操作と開閉操作とは、それぞれ案内管210と外科
用処置具190とに独立させたので、構造を簡略化させ
ることができる。また、本実施の形態によれば、案内管
210の部品の数を抑えることができ、安価である。
【0086】ところで、本実施の形態では、疎巻コイル
214,216を用いて説明したが、これら疎巻コイル
214,216の代わりに、第4の実施の形態で示した
蛇管などを用いてもよい。
【0087】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0088】従って、第1ないし第5の実施の形態につ
いて、以下のことが言える。
【0089】(1)外科用処置具は、首振りおよび開閉
動作が干渉することなく、それぞれ独立して動作する。
【0090】(2)構造が簡単で壊れ難く、従来の外科
用処置具よりも部品数を少なくすることができるので安
価にできる。
【0091】(3)上記(2)において、はさみ鉗子、
生検鉗子など、組織を切断する処置機能の切れ味が落ち
るような外科用処置具を使用する場合、使い捨てにし得
る。
【0092】(4)外科用処置装置は、回動用ワイヤが
設けられている案内管を回動させた状態で、外科用処置
具を回転させると、外科用処置具の回動可能に接続され
た首振り機構が外科用処置具の回転に伴って変形するの
で、患部と処置部との相対的な位置関係は変化しない。
【0093】(5)上記(4)において、処置部の開閉
方向を外科用処置具を回転させることによって調整し、
処置性能の向上を図ることができる。
【0094】(6)外科用処置具に洗浄ポートを設ける
ことによって、外科用処置具の内部を容易に洗浄するこ
とができる。
【0095】(7)案内管は、流水を容易に通すことが
できるので、洗滌が容易である。
【0096】上記説明によれば、下記の事項の発明が得
られる。また、各項の組み合わせも可能である。
【0097】[付記] 1.開閉可能な開閉要素を備え、この開閉要素を開閉操
作して患部に外科的処置を行なう処置部が長尺な中間部
材の先端部に配設され、この処置部には、前記開閉要素
を開閉可能に支持する支持機構と、前記中間部材の先端
に対して前記処置部の向きを変更可能に支持する首振り
機構とが組み込まれるとともに、前記中間部材の基端に
は、前記処置部の開閉要素を開閉操作する開閉操作機構
と、前記首振り機構を操作する首振り操作機構とが組み
込まれた外科用処置具において、前記処置部側の前記支
持機構と前記首振り機構とを前記中間部材の軸方向に沿
って互いに異なる位置にそれぞれ配置し、かつ前記中間
部材の基端側の前記開閉操作機構と前記首振り操作機構
とを前記中間部材の軸方向に沿って互いに異なる位置に
それぞれ配置したことを特徴とする外科用処置具。
【0098】2.前記首振り機構と首振り操作機構と
は、棒状の駆動軸で接続されていることを特徴とする付
記項1に記載の外科用処置具。
【0099】3.前記首振り機構と首振り操作機構と
は、湾曲可能なワイヤで接続されていることを特徴とす
る付記項1に記載の外科用処置具。
【0100】4.前記支持機構と開閉操作機構とは、湾
曲可能なワイヤで接続されていることを特徴とする付記
項1ないし3のいずれか1に記載の外科用処置具。
【0101】5.前記支持機構と、首振り機構と、開閉
操作機構と、首振り操作機構とは、リンク機構であるこ
とを特徴とする付記項1ないし4のいずれか1に記載の
外科用処置具。
【0102】6.前記首振り機構と首振り操作機構と
は、ボールジョイントであることを特徴とする付記項1
ないし5に記載の外科用処置具。
【0103】7.前記首振り機構と首振り操作機構と
は、中空の首振り部材もしくは関節管であることを特徴
とする付記項1ないし5のいずれか1に記載の外科用処
置具。
【0104】8.患部に外科的処置を行なう処置部が長
尺な中間部材の先端に配設され、前記中間部材の基端に
前記処置部を操作する操作機構が配設された外科用処置
具と、この外科用処置具が挿通可能な案内管とを備え、
前記外科用処置具における少なくとも前記中間部材の両
端部に柔軟に変形可能な変形可能部を配設し、前記案内
管における前記外科用処置具の前側の前記変形可能部と
対応する部分に任意の方向に湾曲可能な湾曲機構部、前
記案内管における前記外科用処置具の後側の前記変形可
能部と対応する部分に前記湾曲機構部を湾曲操作する湾
曲操作部をそれぞれ配設したことを特徴とする外科用処
置装置。
【0105】9.前記処置部および操作部は、それぞれ
螺旋管と網管とに柔軟な樹脂をコートした蛇腹状の蛇管
を介して管状体と接続されていることを特徴とする付記
項8に記載の外科用処置装置。
【0106】10.前記蛇管は、ゴム材が用いられてい
ることを特徴とする付記項9に記載の外科用処置装置。
【0107】11.前記管体は、ステンレス材で成形さ
れていることを特徴とする付記項8ないし10のいずれ
か1に記載の外科用処置装置。
【0108】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、開閉機構および首振り機構と、開閉操作機構および
首振り操作機構の構成を単純化するとともに、開閉や回
動の方向や動き量を大きくして操作性を高めることがで
きる外科用処置具を提供することができる。
【0109】また、本発明によれば、外科用処置具を任
意の方向に向けた状態でも、処置部の開閉時に患部との
間の相対的な位置のずれが防止できる外科用処置装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる外科用処置具の全体
構成を示し、(a)は処置部を開き、外科用処置具を真
直ぐにした状態を示す側面図、(b)は処置部を閉じ、
外科用処置具を回動した状態を示す側面図。
【図2】第2の実施の形態にかかる外科用処置具の前方
部分を示し、(a)は処置部と外套管との間に回動可能
に接続する首振り機構を部分的に分解した分解斜視図、
(b)は処置部を把持部の開閉方向と同一方向に回動さ
せた状態を示す側面図、(c)は処置部を把持部の開閉
方向に対して垂直な方向に回動させた状態を示す側面
図。
【図3】第2の実施の形態にかかる外科用処置具の後方
部分を示し、外套管と操作部との間に回動可能に接続す
る首振り操作機構を示す斜視図。
【図4】第3の実施の形態にかかる外科用処置具の断面
図。
【図5】第4の実施の形態にかかる外科用処置装置を示
し、(a)は、案内管の断面図、(b)は、外科用処置
具の全体構成を示す側面図。
【図6】第5の実施の形態にかかる案内管の斜視図。
【符号の説明】
4…処置部、6…操作部、8…棒状部、10…首振り機
構、14…開閉操作ワイヤ、18…駆動軸、24a,2
4b…回動用リンク、30…開閉用リンク、52…処置
部、54…操作部、56…棒状部、58…首振り機構、
62…開閉操作ワイヤ、70…駆動軸、94…開閉用リ
ンク、128…駆動軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山内 幸治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大越 泰 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴田 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山本 哲也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡田 勉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 EE21 FF14 FF15 GG05 GG08 MM24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な開閉要素を備え、この開閉要
    素を開閉操作して患部に外科的処置を行なう処置部が長
    尺な中間部材の先端部に配設され、 この処置部には、前記開閉要素を開閉可能に支持する支
    持機構と、前記中間部材の先端に対して前記処置部の向
    きを変更可能に支持する首振り機構とが組み込まれると
    ともに、 前記中間部材の基端には、前記処置部の開閉要素を開閉
    操作する開閉操作機構と、前記首振り機構を操作する首
    振り操作機構とが組み込まれた外科用処置具において、 前記処置部側の前記支持機構と前記首振り機構とを前記
    中間部材の軸方向に沿って互いに異なる位置にそれぞれ
    配置し、 かつ前記中間部材の基端側の前記開閉操作機構と前記首
    振り操作機構とを前記中間部材の軸方向に沿って互いに
    異なる位置にそれぞれ配置させたことを特徴とする外科
    用処置具。
  2. 【請求項2】 患部に外科的処置を行なう処置部が長尺
    な中間部材の先端に配設され、前記中間部材の基端に
    は、前記処置部を操作する操作機構が配設された外科用
    処置具と、この外科用処置具が挿通可能な案内管とを備
    え、 前記外科用処置具における少なくとも前記中間部材の両
    端部に柔軟に変形可能な変形可能部を配設し、 前記案内管における前記外科用処置具の前側の前記変形
    可能部と対応する部分に任意の方向に湾曲可能な湾曲機
    構部、前記案内管における前記外科用処置具の後側の前
    記変形可能部と対応する部分に前記湾曲機構部を湾曲操
    作する湾曲操作部をそれぞれ配設したことを特徴とする
    外科用処置装置。
JP2001086159A 2001-03-23 2001-03-23 外科用処置具および外科用処置装置 Expired - Fee Related JP4402313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001086159A JP4402313B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 外科用処置具および外科用処置装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001086159A JP4402313B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 外科用処置具および外科用処置装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002282267A true JP2002282267A (ja) 2002-10-02
JP4402313B2 JP4402313B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=18941576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001086159A Expired - Fee Related JP4402313B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 外科用処置具および外科用処置装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4402313B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518731A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 ザ ジョンズ ホプキンス ユニバーシティー 生検鉗子
JP2010207342A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Olympus Medical Systems Corp 医療機器
JP2013541992A (ja) * 2010-09-30 2013-11-21 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 小型関節運動制御構成を備える外科用ステープリング器具
JP2015065989A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 株式会社産業情報総合研究所 把持器、持針器及びアタッチメント
JP2017038776A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 日本トムソン株式会社 多関節構造の鉗子
JP7073600B2 (ja) 2015-10-16 2022-05-24 イーシ(スーチョウ)メディカル テクノロジー カンパニー リミテッド ネールボックス及びネールボックスを備える外科器具

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112016007319T5 (de) 2016-11-29 2019-07-04 Olympus Corporation Biegemechanismus und medizinischer Manipulator
WO2018225212A1 (ja) * 2017-06-08 2018-12-13 オリンパス株式会社 屈曲機構および医療用マニピュレータ
WO2019030848A1 (ja) 2017-08-09 2019-02-14 オリンパス株式会社 処置具
CN111246817B (zh) * 2017-11-02 2023-06-27 奥林巴斯株式会社 弯曲机构及医疗用机械手

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008518731A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 ザ ジョンズ ホプキンス ユニバーシティー 生検鉗子
JP2010207342A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Olympus Medical Systems Corp 医療機器
JP2013541992A (ja) * 2010-09-30 2013-11-21 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 小型関節運動制御構成を備える外科用ステープリング器具
JP2015065989A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 株式会社産業情報総合研究所 把持器、持針器及びアタッチメント
JP2017038776A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 日本トムソン株式会社 多関節構造の鉗子
JP7073600B2 (ja) 2015-10-16 2022-05-24 イーシ(スーチョウ)メディカル テクノロジー カンパニー リミテッド ネールボックス及びネールボックスを備える外科器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4402313B2 (ja) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080255420A1 (en) Surgical instrument
US10653491B2 (en) Dexterous surgical manipulator and method of use
JP5072959B2 (ja) 手術器具
US9707003B2 (en) Articulating surgical instrument
US8105350B2 (en) Surgical instrument
US7686826B2 (en) Surgical instrument
JP4287354B2 (ja) 手術器具
US7364582B2 (en) Surgical instrument
US5860995A (en) Laparoscopic endoscopic surgical instrument
JP4373879B2 (ja) 手術器具
KR102256358B1 (ko) 수술 기구 구동 요소 및 관련 장치, 시스템 및 방법
US8517984B2 (en) Multi-plane motion control mechanism
US20140188159A1 (en) Surgical tool
CN109171837B (zh) 多方向灵活弯曲与锁定的手术装置
US20090054734A1 (en) Endoscopic surgical devices
JPH06197906A (ja) 連合された駆動機構を有する内視鏡式回転機構
JPH10192286A (ja) 内視鏡用処置具
EP1481643B1 (en) Forceps for endoscope
JP2002282267A (ja) 外科用処置具および外科用処置装置
US20230277192A1 (en) Actuator handle for surgical tools
CN115363697A (zh) 一种微创手术钳
JP2006102093A (ja) 医療用処置具
WO2023276045A1 (ja) 手術機器
JP2003116865A (ja) 外科用処置具
JPS6245692Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees