JP2002280859A - ノイズフィルタ - Google Patents

ノイズフィルタ

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JP2002280859A
JP2002280859A JP2001074064A JP2001074064A JP2002280859A JP 2002280859 A JP2002280859 A JP 2002280859A JP 2001074064 A JP2001074064 A JP 2001074064A JP 2001074064 A JP2001074064 A JP 2001074064A JP 2002280859 A JP2002280859 A JP 2002280859A
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case
coil
terminal
noise filter
terminals
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Kenji Kamoi
健司 鴨居
Takashi Watanabe
貴史 渡邉
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TDK Lambda Corp
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TDK Lambda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルを構成する巻線の引出し端部と、端子
との整列方向が直交していても、これらの引出し端部と
端子との接続作業を容易に行なう。 【解決手段】 バスバー55,56,57の他端を入力端子21
または出力端子22に接続すると、バスバー55,56,57の
反対側にある一端が巻線44の一端部52に対向する。した
がって、ここで例えばはんだ付けなどにより、巻線44の
一端部52とバスバー55,56,57とを直接的に接続するこ
とができ、巻線44の一端部52と入力端子21または出力端
子22との接続作業を容易に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内にノイズ
成分を除去するためのコイルを一乃至複数設けたノイズ
フィルタに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この種のノイ
ズフィルタは、例えば図8および図9に示すようなもの
が知られている。同図において、101は箱形のケース、1
02はケース101内に収容されるトロイダル形状のコイル
で、コイル102は円環状の磁心103と、この磁心103に巻
装される巻線104とにより構成される。ここでのコイル1
02は、三相の各電源ラインとグランドとの間に生じるコ
モンモードノイズを除去するもので、巻線104は電源ラ
インの各相に対応して3本配設される。ケース101は、
底面すなわち被取付面105と、この被取付面に対向する
上面106と、左右側面107と、前後側面108とにより外面
を形成しているが、前後側面108に入出力用のスタッド
端子109,110を設けると共に、ケース101を基盤(図示
せず)などの取付面に取付ける孔付きのフランジ部111
を延設している。
【0003】ケース101は、被取付面105から上面106に
至る上下方向の高さHが、左右側面107間の左右方向の
幅W1や、前後側面108間の前後方向の幅W2よりも短
い、いわゆる低背型形状を有している。このため、コイ
ル102は磁心103の開口部がケース101の被取付面105に臨
むように、横置きに収容される。この場合、各巻線104
の両端部にある引出し端部112は、ケース101の内部でケ
ース101の前後側面108に向けて一列に並んで引出される
が、ちょうどその先にはスタッド端子109,110が同じ方
向に一列に並んで設けられるため、各巻線104の引出し
端部112を無理なくスタッド端子109,110に連結するこ
とができる。
【0004】ところで、上記図8および図9における低
背型のノイズフィルタは、コイル102を構成する各巻線1
04の引出し端部112が、スタッド端子109,110と対向す
る位置にあるため、コイル102とスタッド端子109,110
との接続作業が容易であるという利点を有するものの、
被取付面105の占有面積が大きく、限られた基盤などの
スペースにノイズフィルタを上手く配置することが困難
であった。
【0005】こうした問題に対し、本願出願人は図10
に示すような形状のノイズフィルタを提案している。な
お、理解を容易にするために、ここでは前記図8や図9
と共通する部分に同一符号を付す。同図において、ケー
ス101は、低背型と同じように、被取付面105と、上面10
6と、左右側面107と、前後側面108とにより外面を形成
しているが、スタッド端子109,110に代わる端子121,1
22付きの端子台123,124は、他の外部機器との配線の作
業性を高めるために、前後側面108ではなく上面106に各
々取付けられている。また、ケース101は低背型とは異
なり、被取付面105から上面106に至る上下方向の高さH
が、左右側面107間の左右方向の幅W1や、場合によっ
ては前後側面108間の前後方向の幅W2よりも長い縦長
矩形箱状に形成される。これにより、被取付面105の占
有面積を極力少なくして、限られた基盤などのスペース
にノイズフィルタを上手く配置できるようにしている。
【0006】上記縦長矩形箱状のケース101を有するノ
イズフィルタでは、磁心103の開口部が左右側面107に臨
むように、コイル103を縦置きに配置せざるを得ないた
め、コイル102を構成する巻線104の引出し端部112は、
ケース101の内部でケース101の前後方向に沿って一列に
並設される。しかし、端子121,122はケース101の左右
方向に並設されるため、巻線104の引出し端部112と端子
121,122との並び方向が直交して、巻線104の引出し端
部112を端子121,122に直接的に連結するのが困難にな
るという作業上の問題を有していた。
【0007】本発明は、上記問題点に着目して成された
ものであって、コイルを構成する巻線の引出し端部と、
端子との整列方向が直交していても、これらの引出し端
部と端子との接続作業を容易に行なうことができるノイ
ズフィルタを提供することを第1の目的とする。
【0008】また、本発明の別の目的は、縦長矩形箱状
を有するケースの利点を損なわず、引出し端部と端子と
の接続作業を容易に行なうことができるノイズフィルタ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ノイズフィルタは、前記第1の目的を達成するために、
一方向に整列して複数の巻線の引出し端部が延設される
コイルと、このコイルの引出し端部と直交して複数個整
列して並設される端子とをケース内に備えたノイズフィ
ルタにおいて、一端が前記引出し端部に対向し、他端が
前記前記端子に対向する連結金具を備えて構成される。
【0010】この場合、連結金具の他端を端子に接続す
ると、連結金具の一端がコイルの巻線の引出し端部に対
向する。したがって、ここで例えばはんだ付けなどによ
り、引出し端部と連結金具とを直接的に接続することが
でき、巻線の引出し端部と端子との接続作業を容易に行
なうことができる。
【0011】本発明の請求項2記載のノイズフィルタ
は、前記第1および第2の目的を達成するために、前記
ケースが縦長矩形箱状に形成されることを特徴とする。
【0012】ケースは縦長矩形箱状、すなわち基盤など
に取付けられる底面から前面に至る前後方向の奥行き
が、少なくとも一方の側面間の長さよりも長い寸法に形
成されるので、奥行きの短い弁当箱形状のものよりも基
盤などへの取付面積が少なくなる。したがって、ケース
が縦長矩形箱状であることの利点を活かしつつも、巻線
の引出し端部と端子との接続作業を容易に行なうことが
できる。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明のノイズフィルタにつ
いて添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図7は
本発明の一実施例を示すものであり、図1および図2に
おいて、1は例えばFA(Factory Automation)用装置
や工作機に設けられる縦置きの基盤で、この基盤1の垂
直面である平坦な取付面2に、ノイズフィルタ3の外郭
をなすケース4が取付け固定される。このケース4は金
属製で、前記基盤1の取付面2に対向し当接する被取付
面11を底面に形成すると共に、この被取付面11とは反対
側に前面すなわちフロント面12を形成し、その間に一対
の第1の側面である上下側面13と第2の側面である左右
側面14をそれぞれ形成した、いわゆる縦長矩形箱状を有
する。なお実際には、各外面11〜14の縁部に湾曲状の面
取りを形成したものや、後述する区画部15をフロント面
12から前方に突出させたたものも、ここでいう矩形箱状
として許容する。そして、被取付面11からフロント面12
ひいては区画部15の前面に至る前後方向の奥行きD3
が、被取付面11の少なくとも左右方向(短手方向)にあ
る左右側面14,14間の幅W3のみならず、場合によって
は上下方向(長手方向)にある上下側面13,13間の高さ
H3よりも長く形成される。特に本実施例におけるケー
ス4の高さH3は、同じ取付け面2に取付けられる別の
電子機器筐体5の上下方向の側面間の高さH1と同じ寸
法に形成される。
【0014】17は被取付面11と面一に形成された取付部
で、これはケース4の上下側面13よりフランジ状に延設
される。取付部17はケース4を取付面2に確実に取付け
るためのものであって、取付部17に形成したU字状溝18
に止め具であるネジ(図示せず)を挿通し、これを取付
面2のネジ孔(図示せず)に螺着することで、取付部17
がネジの頭部と取付面2との間に挟持され、ケース4が
略垂直な取付面2に取付け固定される。なお、上方の取
付部17にあるU字状溝18に代わって丸穴を形成し、ここ
にねじを挿通するようにしてもよい。このようにする
と、ネジの仮止め状態において、ケース4が落下するこ
とを防止できる。
【0015】ケース4のフロント面12には、ノイズフィ
ルタ3の入力端子21と出力端子22を各々左右方向に並設
した端子台23,24が取付けられる。この端子台23,24は
実際には同一部品で、フロント面12の上下方向両側の離
れた位置に各々設けられており、その左右方向の幅はケ
ース4の左右側面14,14間の幅W3とほぼ同じ寸法を有
する。すなわち、入力端子21を並設する端子台23および
出力端子22を並設する端子台24の幅に合わせて、ケース
4の幅W3が設計される。また、端子台23,24の間に
は、フロント面12より前方に突出する区画部15が形成さ
れる。区画部15の前面は、端子台23,24の上端部よりも
高い位置に形成され、その左右方向両側には一対のネジ
穴25が形成される。このネジ穴25は、例えば端子台23,
24のカバー(図示せず)を取付けるために設けられてい
る。
【0016】26は入力端子21に近傍にあるグランド端
子、27は出力端子14の近傍にあるグランド端子で、これ
らの接地用のグランド端子26,27は、いずれも入力端子
21や出力端子22の左右方向に並設しないフロント面12上
に配置される。入力端子21,出力端子22およびグランド
端子26,27には、いずれも連結具である同一形状のねじ
28が螺着されており、これらの各端子21,22,26,27へ
のリード線取付け作業は、ケース4の取付面2への取付
作業を含めて、いずれも同じドライバーなどの工具で、
同じ方向から行なえるようになっている。なお、29はケ
ース4内に空気の流通路を形成するための風穴、30は区
画部15を含むケース4の左右側面14に形成された凹部
で、ケース4の左右方向から挟み込むようにして凹部30
に指を当てることで、箱状のケース4を手で簡単に持ち
運ぶことが可能になる。
【0017】次に、ノイズフィルタ3の内部構造を図3
〜図7にて説明する。前記ケース4は、図3に示すケー
ス本体41と、このケース本体41の一側面を覆うケースカ
バー(図示せず)とにより構成され、このケースカバー
をねじ止めするための折曲げ部42が、ケース本体41の開
口部に形成される。43は、環状の磁心(図示せず)に巻
線44を巻装したトロイダル形状のコイルであり、これは
主に三相の各電源ラインとグランドとの間に生じるコモ
ンモードノイズを除去するものである。また45は、略同
一形状の各コイル43に一つずつ設けられたコイル固定用
皿である。このコイル固定用皿45は、電気的に絶縁性を
有する合成樹脂からなり、図4および図5にも示すよう
に、コイル43の外形に沿った形状(円筒形状)の壁面46
を有する有底筒状のコイル収容部47と、このコイル収容
部47の外側四隅にそれぞれ貫通形成された皿取付孔48
と、コイル収容部47の上側若しくは下側に3個形成され
た凹状の金具取付孔49とを各々一体的に備えている。そ
して、コイル43をコイル収容部47に収容した状態で、コ
イル43とコイル収容部47との間にモールド樹脂材(図3
参照)50が充填される。なお、本実施例では2つのコイ
ル43とコイル固定用皿45が、ケース2の左右側面14の一
方に取付けられているが、所望のノイズ除去特性が得ら
れるならば、単独のコイル43およびコイル固定用皿45で
あってもよい。なお、51は、前記皿取付孔48に挿通して
ケース4に螺着するねじであり、このねじ51によってコ
イル固定用皿45がケース4の一方の左右側面14に取付け
固定される。
【0018】本実施例におけるコイル43は三相用で、各
相に対応して3本の巻線44が巻装されている。そして、
コイル43の左右方向一側と他側から各々引出された巻線
44の一端部52および他端部53が、コイル43の上下方向に
向けて互いに反対側に延びている。その際、それぞれの
巻線44の一端部52および他端部53は、コイル43の前側に
揃って一列に並設される。一方、前記端子台23に取付け
られた入力端子21と、端子台24に取り付けられた出力端
子22は、巻線44の一端部52や他端部53と直交する方向に
3個ずつ並設される。
【0019】ケース4の上側に取付けられるコイル43
は、それぞれの巻線44の一端部52と、これに対応して設
けられた入力端子21との間に、導電性の連結金具すなわ
ちバスバー55,56,57が設けられる。同様に、ケース4
の下側に取付けられるコイル43も、それぞれの巻線44の
一端部52と、これに対応して設けられた出力端子22との
間に、L字形の連結金具すなわちバスバー55,56,57が
設けられる。バスバー55,56,57はいずれも、L字形部
58と、このL字形部58の一端を折り曲げて形成され、巻
線44の一端部52を接続する接続部59と、L字形部58の他
端を折り曲げて形成され、入力端子21若しくは出力端子
22の基端部に取付けられる端子取付部60とを備えている
が、バスバー55,56,57が互いに接触しないように、巻
線44の一端部52から入力端子21若しくは出力端子22まで
の距離に対応して、各バスバー55,56,57のL字形部58
が異なる大きさに形成される。
【0020】64は、2つのコイル43間を電気的に接続す
る中継金具である。この中継金具64は、ねじ65によって
前記コイル固定用皿45の金具取付孔49に取付け固定され
ており、その先端部には各コイル43の各相毎における巻
線44の他端部53を、それぞれ反対側から差し込んで半田
付け接続する接続部66が設けられる。また中継金具64に
は、後述する圧着端子71を取付け固定するための取付孔
67も設けられている。
【0021】69は、ケース4の被取付面11に間隔を置い
て設けた電子部品ユニットである。この電子部品ユニッ
ト69は、前記コイル43以外のノイズ除去回路を構成する
もので、具体的にはプリント基板上にコンデンサや抵抗
などの電子部品を実装して構成される。70は、電子部品
ユニット69を各相の電源ラインに接続するためのリード
線であり、各リード線70の先端には接続端子としての圧
着端子71が設けられている。本実施例では、この圧着端
子71がいずれもねじ72により、入力端子21,出力端子22
および中継金具64に取付け固定される。
【0022】上記構成において、製造に際しては、入力
端子21付きの端子台23と出力端子22付きの端子台24を、
ケース本体41のフロント面12にそれぞれ取付けると共
に、電子部品ユニット69をケース本体41の被取付面11に
取付ける。そして、各バスバー55,56,57の接続部59が
ケース4の前後方向に一列に並ぶように、これらのバス
バー55,56,57を、リード線70の先端部にある圧着端子
71と共に、入力端子21または出力端子22の基端部にねじ
72を用いてそれぞれ取付け固定する。
【0023】また、コイル固定用皿45の皿取付孔48にね
じ51を挿通し、このねじ51をケース本体41に螺着するこ
とにより、コイル固定用皿45をねじ51とケース本体41と
の間に挟持させる。これにより、ケース本体41の左右側
面14において、2つのコイル固定用皿45が取付け固定さ
れる。そして、ケース本体41の下側にあるコイル固定用
皿45の金具取付孔49にねじ65を螺着して、3個の中継金
具64をそれぞれコイル固定用皿45に取付け固定する。そ
の際、中継金具64は絶縁部材であるコイル固定用皿45を
介在して金属製のケース本体41に取付けられるため、中
継金具64とケース4との確実な絶縁が図られる。また、
中継金具64に接続するリード線70の先端部にある圧着端
子71が、ねじ72を取付孔67に螺着することで、中継金具
64に取付け固定される。そして、この中継金具64や、前
記入力端子21および出力端子22に接続した各リード線70
の基端部が、電子部品ユニット69の所望の位置にコネク
タ(図示せず)などを介して接続される。
【0024】こうして、ケース本体41に取付けた各コイ
ル固定用皿45のコイル収容部47に、コイル43を一つずつ
収容し、コイル43を構成する各巻線44の一端部52を、そ
れぞれ入力端子21または出力端子22に接続した各バスバ
ー55,56,57の接続部59に挿通して半田付け接続すると
共に、各々の巻線44の他端部53を、中継金具64の接続部
66に挿通して半田付け接続する。これにより、各コイル
43の巻線44が電源ラインの各相に挿入接続される。その
後、コイル43とコイル収容部47との間にモールド樹脂材
50を流し込んで、コイル43の固定を図る。
【0025】上記一連の作業において、コイル43の周囲
にはこのコイル43を固定するためのモールド樹脂材50が
流し込まれるが、本実施例ではコイル43の外側に壁面46
を有する有底筒状のコイル収容部47が存在するので、モ
ールド樹脂材50はコイル収容部47の壁面46により堰き止
められて、コイル収容部47よりも外方に流出しなくな
る。したがって、ケース4に継ぎ目などが形成されてい
ても、モールド樹脂材50が外部に漏出する虞れはなく、
ケース4におけるモールド樹脂材50の漏れ対策を施す必
要もないので、ケース4の構造を簡素化できる。また、
コイル固定用皿45はコイル収容部47を一体形成している
ので、コイル収容部47に隙間などがなく、コイル収容部
47から外部にモールド樹脂材50が漏れることもない。さ
らに、コイル収容部47の壁面46はトロイダル形状のコイ
ル43の外周に沿って、このコイル43と比較的近接して円
筒状に形成されており、モールド樹脂材50の充填量を必
要最小限に抑えることができる。このため、モールド樹
脂材50の充填量が従来よりも減った分、ノイズフィルタ
3の軽量化を効果的に達成できる他に、モールド樹脂材
50の充填時間も短縮して作業効率も向上し、製品のコス
トダウンも達成できる。
【0026】また、ノイズフィルタ3の外郭であるケー
ス4が金属製である場合、コイル43との絶縁が問題とな
るが、本実施例におけるコイル固定用皿45は樹脂製で、
いわばコイル43とケース4との間に介在する絶縁部材と
しての機能も兼用するため、従来の絶縁板112(図8参
照)が不要になり、この点でも部品点数の削減を図って
コストダウンを図ることができる。
【0027】ところで、本実施例のような縦長矩形箱状
を有するケース4の場合、ケース4の特に左右方向の幅
W3を極力小さくする必要がある関係で、トロイダル形
状のコイル43は、ケース4の左右側面14に沿って縦置き
に配置せざるを得ず、コイル43を構成する巻線44の引出
し端部すなわち一端部52は、ケース4の内部でケース4
の奥行き方向に沿って一列に並設される。したがって、
作業性を高めるためにケース4のフロント面12に端子台
23,24を配置し、そこに左右方向に入力端子21や出力端
子22を並設すると、これらの入力端子21や出力端子22が
前記巻線44の一端部52と直交して、巻線44の一端部52を
直接入力端子21や出力端子22に接続することが困難とな
る。
【0028】しかし、本実施例では各々の入力端子21や
出力端子22と、これに対応する各巻線44の一端部52との
間を、それぞれ形状の異なるL字形のバスバー55,56,
57で連結している。すなわちこのバスバー55,56,57
は、単に入力端子21や出力端子22とコイル43の巻線44と
の連結を図っているのではなく、左右方向に並んだ入力
端子21や出力端子22の接続部を、巻線44の一端部52と同
じ配列方向に転換する方向転換金具としての機能をも兼
用している。そのため、バスバー55,56,57の基端部
(端子取付部60)は入力端子21や出力端子22に対向し、
バスバー55,56,57の先端部(接続部59)は巻線44の一
端部52に対向するので、いずれの接続作業も容易に行な
うことができる。これにより、縦長矩形箱状を有するケ
ース4の利点を活かしつつも、コイル43の巻線44と入力
端子21や出力端子22との接続作業を、バスバー55,56,
57によって簡単に行なうことが可能になる。
【0029】以上のように、本実施例のノイズフィルタ
3は、一方向に整列して複数の巻線44の引出し端部であ
る一端部52が延設されるコイル43と、このコイル43の巻
線44の一端部52と直交して複数個整列して並設される端
子である入力端子21や出力端子22とをケース4内に備え
たノイズフィルタ3において、一端が巻線44の一端部52
に対向し、他端が入力端子21または出力端子22に対向す
る連結金具としてのバスバー55,56,57を備えて構成さ
れる。
【0030】この場合、バスバー55,56,57の他端を入
力端子21または出力端子22に接続すると、バスバー55,
56,57の反対側にある一端が巻線44の一端部52に対向す
る。したがって、ここで例えばはんだ付けなどにより、
巻線44の一端部52とバスバー55,56,57とを直接的に接
続することができ、巻線44の一端部52と入力端子21また
は出力端子22との接続作業を容易に行なうことができ
る。
【0031】また特に本実施例では、ケース4が縦長矩
形箱状に形成される。この場合、ケース4は縦長矩形箱
状、すなわち基盤1などに取付けられる底面すなわち被
取付面11から、前面すなわちフロント面12に至る前後方
向の奥行きが、少なくとも一方の側面(左右側面14)間
の長さよりも長い寸法に形成されるので、奥行きの短い
弁当箱形状のものよりも基盤1などへの取付面積が少な
くなる。したがって、ケース4が縦長矩形箱状であるこ
との利点を活かしつつも、巻線44の一端部52と入力端子
21または出力端子22との接続作業を容易に行なうことが
できる。
【0032】以上、本発明のノイズフィルタについて前
記実施例に基づき説明してきたが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であ
る。例えば、本実施例ではL字形のバスバー55,56,57
を利用しているが、形状はL字に限定されることはな
い。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載されるノイズフ
ィルタによれば、コイルを構成する巻線の引出し端部
と、端子との整列方向が直交していても、これらの引出
し端部と端子との接続作業を容易に行なうことができ
る。
【0034】また、請求項2に記載されるノイズフィル
タによれば、縦長矩形箱状を有するケースの利点を損な
わず、引出し端部と端子との接続作業を容易に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるノイズフィルタの取
付状態を示す正面図である。
【図2】同上ノイズフィルタの側面図である。
【図3】同上ケースカバーを外した状態のノイズフィル
タの側面図である。
【図4】同上コイル固定用皿の側面図である。
【図5】同上コイルおよびその周辺の要部断面図であ
る。
【図6】同上バスバーと巻線の一端部をあらわした平面
図である。
【図7】同上入力端子周辺の斜視図である。
【図8】従来例を示す低背型ノイズフィルタの断面図で
ある。
【図9】従来例を示す低背型ノイズフィルタの斜視図で
ある。
【図10】従来例を示す縦長矩形箱状のケースを有する
ノイズフィルタの斜視図である。
【符号の説明】
4 ケース 21 入力端子(端子) 22 出力端子(端子) 43 コイル 44 巻線 52 一端部(引出し端部) 55,56,57 バスバー(連結金具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E070 AA01 AB01 BA03 DA05 EA02 EA06 5J024 AA01 DA26 DA32 EA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に整列して複数の巻線の引出し端
    部が延設されるコイルと、このコイルの引出し端部と直
    交して複数個整列して並設される端子とをケース内に備
    えたノイズフィルタにおいて、前記巻線の引出し端部と
    前記端子との間を連結するL字形の連結金具を備えたこ
    とを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記ケースが縦長矩形箱状に形成される
    ことを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
JP2001074064A 2001-03-15 2001-03-15 ノイズフィルタ Pending JP2002280859A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009088913A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Soshin Electric Co Ltd ノイズフィルタ
WO2022085317A1 (ja) * 2020-10-19 2022-04-28 株式会社エス・エッチ・ティ チョークコイル

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