JP2002280676A - 液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板 - Google Patents

液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板

Info

Publication number
JP2002280676A
JP2002280676A JP2001077625A JP2001077625A JP2002280676A JP 2002280676 A JP2002280676 A JP 2002280676A JP 2001077625 A JP2001077625 A JP 2001077625A JP 2001077625 A JP2001077625 A JP 2001077625A JP 2002280676 A JP2002280676 A JP 2002280676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal cell
printed wiring
circuit board
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001077625A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Yamagami
善裕 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001077625A priority Critical patent/JP2002280676A/ja
Publication of JP2002280676A publication Critical patent/JP2002280676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、駆動回路基板から液晶セルに至る
信号経路中の電気的接続箇所の経時的信頼性、安定性を
確保するために、反り等の熱変形を最小限に抑えること
ができる液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板を
提供する。 【解決手段】 液晶セル30の駆動回路基板用のプリン
ト配線板10に、電子部品を実装する実装領域12,1
2…と電子部品を実装しない少なくとも2箇所の捨て基
板領域11,11とを設ける。各捨て基板領域11は、
液晶セル30の周縁部に沿う方向に向けて設け、各捨て
基板領域11には、プリント配線板10の反りや撓みを
打ち消すためのダミーパターンP1,P2を形成する。
また、捨て基板領域11,11と実装領域12,12…
との配置関係は、2箇所の捨て基板領域11,11で実
装領域12,12…を挟むように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セル工程に続くモ
ジュール化工程において、液晶セルの周縁部に沿って配
置される駆動回路基板に用いるプリント配線板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の主要構成部材である液晶
パネルは、基板工程とセル工程と、セル工程に続くモジ
ュール化工程との基本的な3工程を経て製造される。モ
ジュール化工程においては、液晶セルに対してこれを駆
動するためのドライバ素子基板および駆動回路基板の実
装が実施される。したがって、モジュール化工程におけ
る実装技術上の要点は、液晶セルとドライバ素子基板と
駆動回路基板との間における電気的接続の確実性、経時
的信頼性の確保という点に帰着する。
【0003】この部分に関する電気的接続の確実性、経
時的信頼性の確保という課題に対しては、従来、液晶表
示装置の発展過程で様々な工夫がなされ、例えば、ゴム
コネクション法、ヒートシール法、異方性導電フィルム
法、COG(chip on glass)法、TAB(tape automa
ted bonding)法等の提案がされているが、今日では、
モジュール化工程の自動化およびプロセススループット
の観点からTAB法が主流となっており、本発明も主に
TAB法に関係する。そこで、このTAB法について説
明する。
【0004】TAB法は、液晶セルと駆動回路基板と
を、ドライバLSIを搭載したTCP(tape carrier p
ackage)といわれるドライバ素子基板を利用して接続す
る方法である。
【0005】駆動回路基板は、多種類の電子部品を主に
半田付け手段を用いて単層又は複層をなすプリント配線
板に実装したものであり、ドライバ素子基板のLSIに
入力するドライバ素子入力信号を作成する機能を有す
る。プリント配線板には、通常、所定の銅箔パターンと
半田レジストパターンとを形成したガラスエポキシ基板
が用いられる。また、電子部品の半田付け手段として
は、個々の電子部品を個々にプリント配線板に半田付け
するのではなく、後付けを要する部品を除く多数の電子
部品のリードをプリント配線板のホールに差し込んで仮
固定し、この状態のプリント配線板を溶融半田を収納し
た半田浴槽に軽く浸すことによって、多数の電子部品を
一気に半田付けするフロー半田付け手段が利用される。
【0006】一方、TAB法に用いられるドライバ素子
基板は、ポリイミドのフィルムからなるテープにLSI
等のドライバ素子を実装してなる一種のフレキシブル基
板である。ドライバ素子は、テープの中央部に配置さ
れ、テープの中央部からは、テープの両側縁部に向けて
放射状に広がる多数の引出し電極がパターンニングさ
れ、引出し電極の端部は、テープの両側縁部に所定のピ
ッチで一列に整然と配列されている。この引出し電極の
中央部側は、インナリードと称され、ドライバ素子の入
力端子と出力端子に接続される。また、引出し電極の両
方の外側は、アウタリードと称され、ドライバ素子の入
力端子に対応するアウタリードは、液晶セルの駆動回路
基板に接続され、ドライバ素子の出力端子に対応するア
ウタリードは、液晶セルからの引出し電極であるストラ
イプ電極に接続される。
【0007】なお、アウタリードの実際の配線ピッチ
は、例えば、駆動回路基板側が400ミクロンメートル
程度、液晶セル側が100ミクロンメートル程度であ
る。
【0008】ドライバ素子基板におけるインナリードと
ドライバ素子との電気的接続手段は、圧着である。ただ
し、圧着後、圧着部分は、ドライバ素子ごと樹脂で固め
られて固定される。また、駆動回路基板と液晶セルと
は、中間にドライバ素子基板を介在させた配置でドライ
バ素子を介して電気的に接続される。この際、駆動回路
基板のプリント配線板と駆動回路基板側のアウタリード
とは、半田付けによって接続され、液晶セルのストライ
プ電極と液晶セル側のアウタリードとは、両者間に熱硬
化性の樹脂フィルム内に導電性粒子を分散させた異方性
導電フィルムを挟んで加熱圧着することによって接続さ
れる。すなわち、電気信号は、駆動回路基板からドライ
バ素子基板のドライバ素子を経て液晶セルに至る信号経
路によって印加される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記駆動回路基板から
液晶セルに至る信号経路には、駆動回路基板のプリント
配線板と対応するアウタリードとの間に第1の電気接続
箇所が存在し、ドライバ素子基板におけるインナリード
とドライバ素子の入力側との間に第2の電気接続箇所が
存在し、ドライバ素子の出力側とインナリードとの間に
第3の電気接続箇所が存在し、液晶セルと対応するアウ
タリードとの間に第4の電気接続箇所が存在し、これら
の電気接続箇所は、TAB方式を採用する限り省くこと
はできない。そして、駆動回路基板と液晶セルとの間
に、例えば半田付けの熱による応力等、何らかの機械的
ストレスが加わった場合には、全ての電気接続箇所にス
トレスが伝達される構造になっている。
【0010】この結果、駆動回路基板を形成するプリン
ト配線板の平面度が問題になる。すなわち、液晶セル
は、殊更に平面度を高めて作製されることから、その平
面度には問題がない。また、ドライバ素子基板は、フレ
キシブル基板であるから、機械的ストレスを受けること
ができるが、それ自ら他に機械的ストレスを及ぼす作用
はない。ここで、駆動回路基板のプリント配線板に当初
より反りが生じている場合、駆動回路基板とドライバ素
子基板との電気的接続は、曲面と平面との間で行なわれ
ることとなる。この結果、相対的に可撓性の高いドライ
バ素子基板が駆動回路基板に倣って反りが生じたり撓み
が生じたり屈曲することとなる。また、ドライバ素子基
板が屈曲等すれば、ドライバ素子基板と液晶セルとの間
の電気的接続についても、曲面と平面との間で行なわれ
ることとなる。
【0011】このような、平面と曲面間における高密度
の電気的接続は、駆動回路基板の反りが一定限度以上で
あれば、不能となり、また、不能とならない場合であっ
ても、両者間の電気的接続は、機械的ストレスを内在し
た安定性を欠くものとなる。具体的には、駆動回路基板
から液晶セルに及ぶ信号経路中の第1ないし第4の電気
的接続箇所の接触抵抗値が均一にならないとともに、接
触抵抗値が液晶表示装置の使用中に短期的周期および長
期的周期で変動するのである。このような接触抵抗値の
ばらつきや変動は、液晶セルのように低電圧駆動される
デバイスにあっては、直ちに表示特性の悪化症状として
現われる。
【0012】駆動回路基板の反りや撓みに起因するこの
ような不都合は、そのプリント配線板に事後的に反りや
撓みが生じた場合についても同様である。また、駆動回
路基板のプリント配線板に反りや撓みが発生する原因
は、主に、熱変形によるものである。つまり、プリント
配線板は、ガラスエポキシ等の絶縁板の少なくとも一面
側に銅箔パターンを有するという熱変形的に非対称な構
造をしており、液晶セルに実装する以前からの当初的な
反りや撓みは、プリント配線板に電子部品をフロー半田
付けする際の熱によって生じ、液晶セルに実装後に生じ
る反りや撓みは、この液晶セルを組み込んだ液晶表示装
置の使用によってバックライト等から発生する熱の影響
によって生じる。そして、使用によって生じるプリント
配線板の変形は、使用毎に繰り返して生じることとな
る。これらのプリント配線板の変形により、液晶セルと
ドライバ素子基板及びドライバ素子基板とプリント配線
板との間に機械的ストレス(応力)がかかる構造とな
る。
【0013】そこで、本発明の目的は、駆動回路基板か
ら液晶セルに至る信号経路中の電気的接続箇所の経時的
信頼性、安定性を確保するために、種々の要因で生じる
熱変形を最小限に抑えることができる液晶セルの駆動回
路基板用のプリント配線板を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板は、液晶セ
ルの周縁部に沿って駆動回路基板を配置するとともに、
液晶セルと駆動回路基板との間に、液晶セルを駆動する
ドライバ素子を搭載したドライバ素子基板を配置し、液
晶セルと駆動回路基板とをドライバ素子基板を介して電
気的に接続してなる液晶セルの駆動回路基板用のプリン
ト配線板において、プリント配線板は、電子部品を実装
する実装領域と電子部品を実装しない少なくとも2箇所
の捨て基板領域とからなり、少なくとも2箇所の捨て基
板領域は、実装領域を挟んで液晶セルの周縁部に沿う方
向に向けて設け、各捨て基板領域には、プリント配線板
の反りや撓みを打ち消すためのダミーパターンが形成さ
れていることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、少なくとも2箇所の捨
て基板領域には、プリント配線板の反りや撓みを打ち消
すためのダミーパターンが形成されているので、ダミー
パターンによって捨て基板領域の熱変形が阻止される。
そして、この捨て基板領域が実装領域を挟んで設けられ
ることによって、実装領域に対して捨て基板領域は、有
効な補強部材として機能する。また、この捨て基板領域
が、液晶セルの周縁部に沿う方向に向けて設けられてい
ることにより、プリント配線板は、少なくとも液晶セル
の周縁部に沿う方向については、直線的な形態を維持す
ることができる。
【0016】本発明の請求項2記載の液晶セルの駆動回
路基板用のプリント配線板は、請求項1記載の発明を前
提として、実装領域を分割して設け、実装領域と捨て基
板領域とを交互配置することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、実装領域が分割して設
けられていることから、補強部材として機能する一つの
捨て基板領域当たりの負担を軽くすることができるの
で、プリント配線板の熱変形をより確実に阻止すること
ができる。
【0018】本発明の請求項3記載の液晶セルの駆動回
路基板用のプリント配線板は、請求項1又は請求項2記
載の液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板を前提
として、各捨て基板領域に、相互に反対の方向性を有す
るダミーパターンが交互に配されていることを特徴とす
る。
【0019】この発明によれば、各捨て基板領域の反り
や撓みが打ち消される結果、配線パターンの方向に関係
なくプリント配線板の反りや撓みが打ち消される構造と
なる。
【0020】本発明の請求項4記載の液晶セルの駆動回
路基板用のプリント配線板は、請求項3記載の発明を前
提として、捨て基板領域が絶縁基板を介した複数の絶縁
基板層からなり、ダミーパターンが隣接する上下の絶縁
基板層間において相互に反対の方向性を有することを特
徴とする。
【0021】この発明によれば、複数の絶縁基板層から
なる捨て基板領域は、単層からなるものより高い機械的
強度を発揮することができるとともに、隣接する上下の
絶縁基板層間において相互に反対の方向性を有するダミ
ーパターンを有することにより、熱変形に対して対称性
を有する機械的構造となる。
【0022】本発明の請求項5記載の液晶セルの駆動回
路基板用のプリント配線板は、請求項1乃至請求項4記
載の発明を前提として、ダミーパターンが実装領域に形
成する配線パターンの最小線幅と最小線間に倣って形成
することを特徴とする。
【0023】この発明によれば、例えば、ダミーパター
ンを実装領域に形成する配線パターンの最小線幅と最小
線間に倣う態様によって形成すれば、プリント配線板の
反りや撓みを打ち消す作用が強力となるため、より高精
度に配線パターンの反りや撓みの発生を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0025】(第1の実施の形態)本実施の形態の液晶
セルの駆動回路基板用のプリント配線板10は、液晶セ
ルの周縁部に沿って配置される必要に基づき、長辺寸法
と短辺寸法との寸法比率が大きい長方形をなすように裁
断されている(図1(A))。したがって、長手方向に
は、比較的反り易い形状である。このプリント配線板1
0は、紙エポキシ材料、ベークライト、ガラスエポキシ
材料等からなる絶縁基板に銅箔の配線パターンを形成し
たものである。
【0026】プリント配線板10は、銅箔による所定の
配線パターンを有し、電子部品を実装する実装領域1
2,12…と電子部品を実装しない捨て基板領域11,
11とからなる。捨て基板領域11,11は、プリント
配線板10の長辺を形成している両側の側縁部に帯状に
設けられ、実装領域12,12…は、両側の捨て基板領
域11,11によって挟まれる配置関係となっている。
また、実装領域12は、捨て基板領域11,11と同様
に、帯状をなす複数の実装領域12,12…に区画され
ている。
【0027】各捨て基板領域11の表面には、銅箔のダ
ミーパターンP1,P2が形成されている。ダミーパタ
ーンP1,P2は、捨て基板領域11の長手方向におい
て、パターン態様が同一で方向性が異なる2種類のパタ
ーンが用いられ、プリント配線板10の短辺方向を向け
たダミーパターンP1,P1…とプリント配線板10の
長辺方向を向けたダミーパターンP2,P2…とが交互
に形成されている。一対の捨て基板領域11,11間に
おけるダミーパターンP1,P2の配置関係は、一対の
捨て基板領域11,11間において、対応する位置のダ
ミーパターンP1,P2が互いに直交する向きとなる関
係にある。このようにダミーパターンP1,P2を相互
に反対の方向性を有するように形成すれば、例えば斜め
方向に互いに異なる方向性のものとしても良い。これに
より各捨て基板領域11の反りや撓みが打ち消され、配
線パターンの方向に関係なく、熱変形を抑制させること
ができる。したがって、配線パターンが複雑で、その反
りや撓みの発生方向が予測することが困難である場合で
も、ダミーパターンP1,P2が相互に強力な力で熱変
形応力を打ち消し合うようになり、配線プリント基板1
0の反りや撓みを抑え込む補強材としての機能を高め得
る。なお、ダミーパターンP1,P2が互いに直交する
向きとなる関係がパターン形成が簡易でありながら、配
線パターンの方向に関係なくプリント配線板10の熱変
形の抑制ができる。
【0028】プリント配線板10における捨て基板領域
11,11は、それぞれ複数の絶縁基板層からなり、ダ
ミーパターンP1,P2は、各絶縁基板層について形成
されている(図1(A),(B))。各捨て基板領域1
1は、4層の配線部11a,11a…と3層の絶縁基板
11b,11b…とを交互に重ね合せた7層構造となっ
ており、ダミーパターンP1,P2は、各配線部11a
毎に形成されている(図2)。ただし、ダミーパターン
P1,P2は、例えば、N層目の配線部11aの特定位
置に形成されているダミーパターンが、ダミーパターン
P1であるときには、N+1層目の対応する位置のダミ
ーパターンが、ダミーパターンP2となるように形成さ
れている。すなわち、ダミーパターンP1,P2は、上
下に隣接する絶縁基板層間において、上方から奇数層
(N層目とN+2層目)と偶数層(N+1層目とN+3
層目)の互いに対応する位置のダミーパターンが、相互
に反対の方向性を有するように形成され、全体としても
相互に反対の方向性を有することとなるように形成され
ている(図2)。これにより、各層のダミーパターンP
1,P2が相互に熱変形応力を打ち消し合い、捨て基板
領域11の熱変形を抑制でき、配線プリント基板10の
反りや撓みを抑え込む補強材としての機能がさらに効果
的となる。
【0029】そして、各配線部11aに形成されるダミ
ーパターンP1,P2の最小線幅D1および最小線間D
2は、プリント配線板10の実装領域12に形成される
配線パターンの最小線幅と最小線間に倣って、それらと
同等に設定されている。配線パターンの最小線幅と最小
線間に倣わせれば、より高精度に配線パターンの反りや
撓みの発生を防止できる。
【0030】このようなプリント配線板10は、長辺側
を液晶セル30の周縁部に沿わせる向きに配置し、例え
ば、TCPと称する一種のフレキシブル基板であるドラ
イバ素子基板20を介して液晶セル30と接続する(図
4)。また、ドライバ素子基板20は、一つのプリント
配線板10について、複数個接続される。
【0031】ドライバ素子基板20は、リード線22
e,22e…をプリントしたポリイミドテープ22の中
央部にLSI等のドライバ素子21を搭載したものであ
り(図5)、リード線22e,22e…のドライバ素子
21の内側がインナリードとなり、外側がアウタリード
となる。このドライバ素子基板20は、それ自体の2箇
所に電気的接続箇所である継電点J2,J3を有する。
また、ドライバ素子基板20のアウタリードとプリント
配線板10の配線パターン12eとは、半田付けによっ
て接続され、両者間に継電点J1が形成される。さら
に、ドライバ素子20のアウタリードと液晶セル30か
ら引き出されているストライプ電極31eとの間には、
異方性導電フィルムを利用した圧着による継電点J4が
形成される。
【0032】このようなプリント配線板10とドライバ
素子基板20と液晶セル30との三者間における電気的
接続状態において、仮に、プリント配線板10に反りや
撓みが生じているとした場合、ドライバ素子基板20の
ポリイミドフィルム22がプリント配線板10に倣って
歪むこととなる。また、4箇所の継電点J1…J4は、
いずれも直線状態で形成されている。この結果、ポリイ
ミドフィルム22の歪みは、4箇所全ての継電点J1…
J4に機械的なストレスとして働き、電気的接続状態を
不安定なものとしてしまう。しかし、ここで用いている
プリント配線板10は、その実装領域12を、反りの発
生を阻止するダミーパターンP1,P2を形成した捨て
基板領域11,11で挟み込む構成となっているため、
実装領域12,12…に対して有効な補強部材として機
能を有し、反りや撓みの発生が極めて少なく抑えられ
る。また、捨て基板領域11,11が液晶セル30の周
縁部に沿う方向に向けて設けられている。したがって、
液晶セル30とドライバ素子基板20及びドライバ素子
基板20とプリント配線板10との間に機械的ストレス
(応力)を抑えることができ、全ての継電点J1…J4
における電気的接続状態を長期にわたって安定に維持す
ることができる。
【0033】(第2の実施の形態)プリント配線板10
における捨て基板領域11は、実装領域12の四方に形
成することができる(図6)。本実施の形態の捨て基板
領域11は、プリント配線板10の長辺側の2箇所に加
えて、短辺側の2箇所にも形成され、長辺側の捨て基板
領域11,11と短辺側の捨て基板領域11,11と
は、プリント配線板10の角部分で一体化している。し
たがって、実装領域12は、連続する捨て基板領域1
1,11…によって四方向全域から取り囲まれる状態に
なっている。この実装領域12を四周囲から囲む構成に
よって、プリント配線板10の反りを、長辺方向につい
ても短辺方向についても効果的に抑え込むことができ
る。
【0034】(第3の実施の形態)プリント配線板10
における実装領域12,12…と捨て基板領域11,1
1…とは、交互配置するようにしてもよい(図7)。本
実施の形態の実装領域12は、プリント配線板10の長
辺方向を向けた4本の帯状に分割して平行に配置され、
捨て基板領域11,11…は、実装領域12と実装領域
12との各間及びプリント配線板10の長辺側の両側縁
部に設けられている。この交互の構成によるプリント配
線板10は、一捨て基板領域11当たりの応力負担を軽
くできるので、プリント配線板10の反りを確実に抑え
込むことが可能である他、捨て基板領域11が、プリン
ト配線板10の内部位置にも存在するので、プリント配
線板10の四方のみを補強した場合に起こりがちな中央
部分が凸又は凹状に変形する現象も発生しない。
【0035】(第4の実施の形態)捨て基板領域11
は、プリント配線板10の周囲と内部位置との双方に設
けることができる(図8)。本実施の形態の捨て基板領
域11は、プリント配線板10の4辺と、3分割配置さ
れた実装領域12,12…の間とに設けられ、全ての捨
て基板領域11,11…は、一体的に連続して形成され
ている。また、プリント配線板10の長辺方向を向く捨
て基板領域11,11…と実装領域12,12…とは、
交互配置の位置関係になっている。この構成によるプリ
ント配線板10は、実装領域12の四方に捨て基板領域
11を設ける場合の反り抑止力と、実装領域12と捨て
基板領域11の交互配置の場合の反りや撓みの抑止力と
が相乗的に作用するので、一層効果的にプリント配線板
10の反りを抑え込むことができる。したがって、高度
の信頼性を要求される用途の液晶表示装置に適する。
【0036】以上の説明における捨て基板領域11に
は、説明を省いたものについてもダミーパターンP1,
P2が形成してあるものとする。また、捨て基板領域1
1の絶縁基板11bの層数やダミーパターンP1,P2
のパターン形態は、例示であり、例えば斜め方向に互い
に異なる方向性のものとしても良い。また、絶縁基板1
1bは、複数層のもので説明したが、これに限るもので
はなく、単層であっても適用可能である。また、前述し
たダミーパターンの態様は、ダミーパターンP1,P2
が相互に異なる方向性を有する例であるが、プリント配
線板の配線パターンが単純な場合は、反りの発生方向が
予測可能であるため、反りの発生方向に対応したダミー
パターンを設けることは実施に応じ任意である。例え
ば、配線パターンが一方向にのみ形成されている場合、
配線パターンに直交する方向にのみダミーパターンを形
成すれば、配線パターンの熱変形応力の向きとダミーパ
ターンの熱変形応力の向きとが反対になるので、両者が
互いにバランスよく打ち消し合い、プリント配線板の熱
変形が抑制される。ただし、配線パターンが複雑な場合
は、反りの発生方向が予測不可能であるため、配線パタ
ーンの方向に関係なく熱変形を抑制させるため、前述し
たように相互に異なる方向性を有するダミーパターンP
1,P2を設けるのが有効である。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る液晶セルの駆動回路基板用
のプリント配線板は、電子部品を実装する実装領域に他
に、電子部品を実装しない捨て基板領域を有し、この捨
て基板領域に、電子部品の実装に際しての熱影響に起因
して実装領域に生じる反りや撓みを打ち消すためのダミ
ーパターンを形成することにより、捨て基板領域の存在
によって実装領域の熱変形応力に対抗することができる
ので、プリント配線板実装前からのみならず、プリント
配線板実装の際、更には、プリント配線板実装後におけ
る事後的な実装領域の反りや撓みを有効に抑え込み、プ
リント配線板とドライバ素子基板と液晶セルとの三者間
において、機械的応力を内在させない信頼性の高い電気
的接続を実現することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のプリント配線板を
示す図であり、(A)はその平面図であり、(B)はそ
の捨て基板領域の斜視図である。
【図2】上記実施の形態における捨て基板領域の分解説
明図である。
【図3】上記実施の形態におけるダミーパターンの拡大
図である。
【図4】上記実施の形態の使用状態を説明する斜視図で
ある。
【図5】上記図4中のX−X矢視断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
P1 ダミーパターン P2 ダミーパターン D1 最小線幅 D2 最小線間 10 プリント配線板 11 捨て基板領域 11b 絶縁基板 12 実装領域 20 ドライバ素子基板 21 ドライバ素子 30 液晶セル
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA40 GA45 GA47 GA49 GA50 GA51 NA11 PA13 5E338 AA03 CC01 CC09 EE01 EE26 EE28 EE31 5E346 AA12 AA15 AA22 AA32 AA51 BB01 BB11 BB15 BB16 CC32 HH11 HH16 HH31 5G435 AA14 BB12 EE34 EE40 EE43 EE45 EE47

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶セルの周縁部に沿って駆動回路基板
    を配置するとともに、液晶セルと駆動回路基板との間
    に、液晶セルを駆動するドライバ素子を搭載したドライ
    バ素子基板を配置し、液晶セルと駆動回路基板とをドラ
    イバ素子基板を介して電気的に接続してなる液晶セルの
    駆動回路基板用のプリント配線板において、 プリント配線板は、電子部品を実装する実装領域と電子
    部品を実装しない少なくとも2箇所の捨て基板領域とか
    らなり、少なくとも2箇所の捨て基板領域は、実装領域
    を挟んで液晶セルの周縁部に沿う方向に向けて設け、各
    捨て基板領域には、プリント配線板の反りや撓みを打ち
    消すためのダミーパターンが形成されることを特徴とす
    る液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板。
  2. 【請求項2】 実装領域を分割して設け、実装領域と捨
    て基板領域とを交互配置することを特徴とする請求項1
    記載の液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板。
  3. 【請求項3】 各捨て基板領域に、相互に反対の方向性
    を有するダミーパターンが交互に配されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶セルの駆動回
    路基板用のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 捨て基板領域が絶縁基板を介した複数の
    絶縁基板層からなり、ダミーパターンが隣接する上下の
    絶縁基板層間において相互に反対の方向性を有すること
    を特徴とする請求項3記載の液晶セルの駆動回路基板用
    のプリント配線板。
  5. 【請求項5】 ダミーパターンが実装領域に形成する配
    線パターンの最小線幅と最小線間に倣って形成されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板。
JP2001077625A 2001-03-19 2001-03-19 液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板 Pending JP2002280676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001077625A JP2002280676A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001077625A JP2002280676A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002280676A true JP2002280676A (ja) 2002-09-27

Family

ID=18934352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001077625A Pending JP2002280676A (ja) 2001-03-19 2001-03-19 液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002280676A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241852A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Hitachi Displays Ltd 表示装置
CN101154645A (zh) * 2006-09-27 2008-04-02 三星电子株式会社 防止翘曲的电路基板及使用它的封装
JP2014056693A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Minebea Co Ltd 面状照明装置
CN114286513A (zh) * 2021-11-30 2022-04-05 通元科技(惠州)有限公司 一种非对称预应力消除型led背板及其制作方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241852A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Hitachi Displays Ltd 表示装置
CN101154645A (zh) * 2006-09-27 2008-04-02 三星电子株式会社 防止翘曲的电路基板及使用它的封装
US8014154B2 (en) 2006-09-27 2011-09-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Circuit substrate for preventing warpage and package using the same
JP2014056693A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Minebea Co Ltd 面状照明装置
CN114286513A (zh) * 2021-11-30 2022-04-05 通元科技(惠州)有限公司 一种非对称预应力消除型led背板及其制作方法
CN114286513B (zh) * 2021-11-30 2024-02-06 通元科技(惠州)有限公司 一种非对称预应力消除型led背板及其制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3996535B2 (ja) 液晶表示装置
US8446556B2 (en) Flexible printed circuit and electric circuit structure
US7425766B2 (en) Film substrate, fabrication method thereof, and image display substrate
JP2008060526A (ja) チップフィルムパッケージ、及びこれを含むディスプレイパネルアセンブリ
JP2003133677A (ja) フレキシブル回路基板の圧着構造
JP5236377B2 (ja) 半導体装置および表示装置
JP2005079581A (ja) テープ基板、及びテープ基板を用いた半導体チップパッケージ、及び半導体チップパッケージを用いたlcd装置
JP4740708B2 (ja) 配線基板、及び半導体装置
JP3533519B2 (ja) Tft基板、フィルムキャリアおよび液晶表示素子の製法
JP2007281378A (ja) フレキシブル配線基板および電子部品
KR100266892B1 (ko) 표시 장치용 전기 회로 기판
KR20090084710A (ko) 배선 회로 기판 및 그 제조 방법
JP2002280676A (ja) 液晶セルの駆動回路基板用のプリント配線板
JP2000196205A (ja) フレキシブルプリント基板
JP3904058B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器
JP2004140384A (ja) プリント配線基板の接続方法
JP2002132178A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2001237280A (ja) テープキャリア型半導体装置および可撓性フィルム接続基板
CN110600446B (zh) 带状配线基板以及半导体装置
JPH0412389A (ja) 表示装置
JPH10294332A (ja) テープキャリアパッケージ
CN215420943U (zh) 软性电路板
JP2005210001A (ja) 回路基板の接続構造
JPH0722059Y2 (ja) ジヤンパーチツプ
JP2005024660A (ja) 液晶表示素子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070112